JP2017098445A - セラミック電子部品及びセラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

セラミック電子部品及びセラミック電子部品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小型であっても内部電極と外部電極との接続信頼性を向上させることが可能な積層セラミックコンデンサ等のセラミック電子部品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の一形態に係るセラミック電子部品は、セラミック素体と、外部電極とを具備する。
上記セラミック素体は、複数のセラミック層と、内部電極層とを有する。
上記複数のセラミック層は、セラミック材料で形成され第1の軸方向に積層される。
上記内部電極層は、上記複数のセラミック層の周縁に引き出され上記周縁に沿った幅が100μm以下である引き出し部を含み、上記複数のセラミック層の間に配置される。
上記外部電極は、上記セラミック材料を含み、上記セラミック素体の表面に設けられ上記引き出し部に接続される。
【選択図】図2

Description

本発明は、小型であっても信頼性の高い積層セラミックコンデンサ等のセラミック電子部品及びその製造方法に関する。
近年、電子回路を用いた装置の小型化及び集積化の要求に伴い、この装置に搭載されるコンデンサ等の電子部品に対しても小型化及び集積化が要求されている。
そこで、例えば特許文献1に記載されているように、積層セラミックコンデンサが1素子内にアレイ状に形成されたコンデンサアレイが知られている。特許文献1に記載のコンデンサアレイは、例えば1つのコンデンサアレイに内部電極と外部電極とを備えた個々のコンデンサにより構成されている。このコンデンサアレイは、1層内に複数の内部電極が形成されており、それぞれが表面へ引き出され、外部電極に接続される。すなわち、このコンデンサアレイの1側面には複数の外部電極(端子)が形成される。
また、アレイ状のコンデンサは、積層セラミックコンデンサ自体の有する等価直列インダクタンス(ESL)を低下させる目的でも用いられている。ESLは、高周波で動作する集積回路(IC)に電源を供給するIC電源回路において、積層セラミックコンデンサをデカップリングコンデンサとして用いる場合などに問題となる。
例えば、特許文献2及び3には、ESLを低下させるために、コンデンサの外部電極(端子)の配置、及び外部電極へ引き出される内部電極の引き出し部の配置等を工夫したアレイ状の積層セラミックコンデンサが記載されている。
しかしながら、小型化及び多端子化が進むに従い、内部電極と外部電極との接続信頼性を確保することは難しくなる。この原因の一つとして、セラミック材料と、金属材料を主成分とする電極材料との焼成時の収縮量の差が大きいことが挙げられる。
そこで、特許文献4には、引き出し部の焼成時の収縮量を小さくするため、内部電極の引き出し部の厚みが内部電極の厚みより薄く構成された積層セラミックコンデンサが記載されている。
特開2003−168623号公報 特開2006−157035号公報 特開2009−4734号公報 特開2003−264118号公報
しかしながら、特許文献4に係る積層セラミックコンデンサでは、小型化が進むに従い内部電極の引き出し部の厚みの減少分もわずかになるため、接続信頼性を高めることが難しくなる。また、内部電極を厚く構成することにより、積層数が制限されるため、容量が低下する懸念もある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、小型であっても内部電極と外部電極との接続信頼性を向上させることが可能な積層セラミックコンデンサ等のセラミック電子部品及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るセラミック電子部品は、セラミック素体と、外部電極とを具備する。
上記セラミック素体は、複数のセラミック層と、内部電極層とを有する。
上記複数のセラミック層は、セラミック材料で形成され第1の軸方向に積層される。
上記内部電極層は、上記複数のセラミック層の周縁に引き出され上記周縁に沿った幅が100μm以下である引き出し部を含み、上記複数のセラミック層の間に配置される。
上記外部電極は、上記セラミック材料を含み、上記セラミック素体の表面に設けられ上記引き出し部に接続される。
上記構成によれば、外部電極がセラミック材料を含むことから、セラミック素体と外部電極とを同一工程で焼成した場合に、外部電極の熱収縮を抑制することができる。これにより、外部電極と引き出し部との接続部分に付加される応力を緩和することができ、外部電極と内部電極層との接続信頼性を高めることができる。また、接続信頼性が高まることにより、引き出し部の周縁に沿った幅を100μm以下とすることができ、セラミック電子部品の小型化に貢献することができる。
具体的には、上記セラミック素体の表面は、
相互に上記第1の軸方向に対向する一対の主面と、
上記2つの主面に連接し上記第1の軸方向と交差する第2の軸方向に相互に対向する一対の第1の側面と、を含み、
上記外部電極は、上記一対の第1の側面に設けられていてもよい。
この場合、上記外部電極は、
上記一対の第1の側面の一側面と他方の側面にそれぞれ3以上設けられていてもよい。
あるいは、上記セラミック素体の表面は、
上記2つの主面に連接し上記第1の軸方向及び上記第2の軸方向と交差する第3の軸方向に相互に対向する一対の第2の側面をさらに含み、
上記外部電極は、
上記一対の第1の側面の少なくとも一方の側面と、上記一対の第2の側面の少なくとも一方の側面とにそれぞれ設けられていてもよい。
このように、上記セラミック電子部品は、多くの外部電極を有する構成とすることができる。
また、上記セラミック素体は、
上記第1の軸方向から見たときに、長手方向に沿った長さが1mm以下であって、短手方向に沿った長さが0.5mm以下であってもよい。
このように、上記セラミック電子部品は、小型に構成され得る。
また、上記外部電極は、主成分として、上記内部電極層の主成分と同一の金属材料を含んでいてもよい。
これにより、外部電極とセラミック素体とを同一工程で焼成したときに、外部電極と内部電極層の熱収縮率を略同一にすることができ、これらの接続信頼性をより高めることができる。
上記金属材料は、ニッケル(Ni)であってもよい。
ニッケルは、比較的融点が高いことから、セラミック層と内部及び外部電極とを同一工程で焼成することに適している。また、金属材料のコストも抑えることができる。
本発明の他の形態に係るセラミック電子部品の製造方法は、セラミック材料でそれぞれ形成された複数の未焼結のセラミックシート上に、上記複数の未焼結のセラミックシートの周縁へ引き出され上記周縁に沿った幅が焼成後に100μm以下となるように形成された引き出し部を含む内部電極パターンをそれぞれ形成する工程を含む。
上記内部電極パターンが形成された上記複数の未焼結のセラミックシートを一軸方向に積層して、未焼結のセラミック素体が形成される。
上記セラミック材料を含む未焼結の外部電極が、上記引き出し部と接続するように上記未焼結のセラミック素体の表面に形成される。
上記未焼結の外部電極が設けられた上記未焼結のセラミック素体が焼成される。
上記製造方法によれば、セラミック素体と外部電極とを同一工程で焼成することができ、外部電極と内部電極層との接続信頼性を高めることができる。また、外部電極がセラミック材料を含むことから、上述のように、外部電極と引き出し部との接合部に付加される応力を緩和することができ、外部電極と内部電極層との接続信頼性を高めることができる。また、接続信頼性が高まることにより、引き出し部の周縁に沿った幅を100μm以下とすることができ、セラミック電子部品の小型化に貢献することができる。
また、上記未焼結の外部電極は、全体を100質量部としたときに、上記セラミック材料を10質量部以上40質量部以下含んでいてもよい。
このような量のセラミック材料を添加することで、セラミックシートと外部電極との熱収縮率を十分緩和することができる。
以上のように、本発明によれば、小型であっても内部電極と外部電極との接続信頼性を向上させることが可能な積層セラミックコンデンサ等のセラミック電子部品及びその製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るセラミック電子部品(積層セラミックコンデンサ)の斜視図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサのZ軸方向から見た断面図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサのセラミック素体11の模式的な分解斜視図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサの製造方法を示すフローチャートである。 上記積層セラミックコンデンサの製造過程を示す図であり、セラミックシートを示す平面図である。図5A,Bは、それぞれ異なる内部電極パターンが形成されたセラミックシートを示す図であり、図5Cは、内部電極パターンが形成されていないセラミックシートを示す図である。 上記積層セラミックコンデンサの製造過程を示す図であり、積層工程におけるセラミックシートの積層態様を示す模式的な分解斜視図である。 上記積層セラミックコンデンサの製造過程を示す図であり、積層工程により形成された未焼結セラミック素体を示す模式的な斜視図である。 上記積層セラミックコンデンサの製造過程を示す図であり、外部電極が形成された未焼結セラミック素体を示す模式的な斜視図である。 本実施形態の参考例に係る積層セラミックコンデンサの製造方法を示すフローチャートである。 本実施形態の一変形例に係る積層セラミックコンデンサのZ軸方向から見た断面図である。 本実施形態の他の変形例に係る積層セラミックコンデンサのZ軸方向から見た断面図である。 本実施形態のさらに他の変形例に係る積層セラミックコンデンサのZ軸方向から見た断面図である。
本発明の実施形態に係るセラミック電子部品について説明する。
[セラミック電子部品(積層セラミックコンデンサ)の構成]
図1は、本実施形態に係るセラミック電子部品の斜視図であり、図2はセラミック電子部品のZ軸方向から見た断面図である。各図において直交する三軸方向をX軸方向(第2の軸方向)、Y軸方向(第3の軸方向)及びZ軸方向(第1の軸方向)とし、Z軸方向をセラミック電子部品の厚み方向とする。
本実施形態において、セラミック電子部品は、例えば、小型で高容量、かつ多端子型の積層セラミックコンデンサ(MLCC)100として構成され得る。
これらの図に示すように、積層セラミックコンデンサ100は、セラミック素体11と、外部電極12と、メッキ膜13とを備える。
なお、図1では、メッキ膜13の図示を省略している。
(セラミック素体の概略構成)
図1に示すように、セラミック素体11は、複数の面を有し、典型的には直方体に準ずる立体形状を有する。これら複数の面は、それぞれ平面であってもよいし、曲面であってもよい。これら複数の面が曲面である場合は、各面が外方へ膨出していてもよい。また、隣接する面間の境界を構成する稜線は、図1に示すように丸くなっていてもよいし、角張っていてもよい。
図1に示す例では、セラミック素体11の表面Sは6面を含み、具体的には、相互にZ軸方向に対向する2つの主面S1,S2と、2つの主面S1,S2に連接しY軸方向に相互に対向する一対の第1の側面S3,S4と、2つの主面S1,S2に連接しX軸方向と直交するX軸方向に相互に対向する一対の第2の側面S5,S6と、を含む。
セラミック素体11のサイズは、特に限定されない。例えば、セラミック素体11は、Z軸方向から見たときに、長手方向に沿った長さが1mm以下であって、短手方向に沿った長さが0.5mm以下であってもよい。ここでいう「Z軸方向から見たときの長手方向」とは、セラミック素体11をZ軸方向から見たときに最も長い部分の長さであり、「Z軸方向から見たときの短手方向」とは、セラミック素体11をZ軸方向から見たときに最も短い部分の長さである。本実施形態において、Z軸方向から見たときの長手方向はX軸方向であり、Z軸方向から見たときの短手方向はY軸方向である。
すなわち、第1の側面S3,S4は、短手方向に相互に対向しており、第2の側面S5,S6は、長手方向に相互に対向している。
(外部電極の構成)
外部電極12は、セラミック素体11の表面Sに設けられ、後述する内部電極層15の引き出し部152に接続される。図1を参照し、各外部電極12は、例えば、一方の主面S1から他方の主面S2までZ軸方向に延びる帯状に構成される。
外部電極12は、本実施形態において、一対の第1の側面S3,S4に設けられる。
積層セラミックコンデンサ100は、一対の第1の側面S3,S4の一側面S3と他方の側面S4にそれぞれ3以上配置されていてもよく、図1及び図2に示す例では、第1の側面S3,S4の一側面S3と他方の側面S4にそれぞれ4ずつ配置されている。このように複数の外部電極12を設けることで、後述する内部電極層15を側面の複数箇所へ引き出すことができ、多端子型の積層セラミックコンデンサ100を構成することができる。
外部電極12は、主成分として金属材料を含む。この金属材料は、例えば、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、金(Au)、又はこれらの合金等とすることができるが、本実施形態では、Niとすることができる。また、この金属材料は、後述する複数の内部電極層15の主成分と同一の金属材料とすることができる。
複数の外部電極12は、主成分の他、セラミック素体11で用いられるセラミック材料を含む。このセラミック材料については、後述する。
外部電極12は、極性の異なる電圧が印加される、複数の第1の外部電極12aと、複数の第2の外部電極12bとを有する。
複数の第1の外部電極12aは、第1の極性(例えば負極)の電圧が印加され得る。複数の第1の外部電極12aは、本実施形態において、一対の第1の側面の一側面S3及び他方の側面S4のそれぞれに配置される。図1及び図2に示す例では、2つの第1の外部電極12aが第1の側面S3に配置され、2つの第1の外部電極12aが第1の側面S4に配置される。
複数の第2の外部電極12bは、第1の極性とは異なる第2の極性(例えば正極)の電圧が印加され得る。複数の第2の外部電極12bも、同様に、一対の第1の側面の一側面S3及び他方の側面S4のそれぞれに配置される。図1及び図2に示す例では、2つの第2の外部電極12bが第1の側面S3に配置され、2つの第2の外部電極12bが第1の側面S4に配置される。
また、第1の外部電極12aと第2の外部電極12bは、本実施形態において、X軸方向に沿って交互に配置されている。これらの各外部電極12a,12bは、隣接する外部電極12a,12bと十分離間して設けられる。
(メッキ膜の構成)
図2に示すように、メッキ膜13は、外部電極12を被覆し、メッキ処理により形成される膜である。本実施形態において、外部電極12とそれを被覆するメッキ膜13は、積層セラミックコンデンサ100の外部端子として機能する。
また、メッキ膜13は、単層であってもよいし、複数の層を含んでいてもよい。また、各層の材料は、異なっていてもよいし同一でもよい。
メッキ膜13の材料は、例えば、Cu、Ni及びスズ(Sn)のうちのいずれか、又はこれらの組み合わせとすることができる。
さらに、メッキ膜13は、第1の外部電極12aを被覆する第1のメッキ膜13aと、第2の外部電極12bを被覆する第2のメッキ膜13bとを有する。第1のメッキ膜13aと第1の外部電極12aは、第1の極性の外部端子として機能し、第2のメッキ膜13bと第2の外部電極12bは、第2の極性の外部端子として機能する。
(セラミック素体の内部構成)
図3は、セラミック素体11の模式的な分解斜視図である。なお、実際には焼成後のセラミック素体11を分解することはできないが、図3では説明の便宜上セラミック素体11を分解して示している。
同図に示すように、セラミック素体11は、XY平面に沿って延びる複数のセラミック層14がZ軸方向に積層された積層構造を有する。具体的には、セラミック素体11は、Z軸方向に積層された複数のセラミック層14と、複数のセラミック層14間に配置された内部電極層15とを有する。また、内部電極層15は、それぞれ異なる極性の外部電極12に接続された第1の内部電極層15aと第2の内部電極層15bとを有する。
図3に示すように、セラミック素体11は、Z軸方向中央領域の内部電極層15が配置された容量形成部16と、容量形成部16をZ軸方向に挟むカバー部17と、によって構成されている。容量形成部16は、静電容量を形成する機能を有する。カバー部17は、静電容量を形成せず、主に容量形成部16を保護する機能などを有する。
容量形成部16では、第1の内部電極層15aが形成されたセラミック層14と、第2の内部電極層15bが形成されたセラミック層14と、が交互に積層されている。カバー部17では、内部電極層15a,15bが形成されていないセラミック層14が複数枚積層されている。
各セラミック層14は、セラミック材料で形成される。各セラミック層14を形成するセラミック材料としては、例えば、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、ジルコン酸カルシウム、チタン酸ジルコン酸カルシウム、ジルコン酸バリウム、酸化チタンなどを主成分とする誘電体セラミックスが挙げられる。これらのセラミック材料は、本実施形態において、外部電極12及び内部電極層15にも少量含まれている。
また、各セラミック層14を形成するセラミック材料は、誘電率が1000以上、又はクラス2(高誘電率系)であることが好ましい。セラミック素体11は、このようなセラミック材料からなる複数のシート(グリーンシート)を積層し、焼結したものとすることができるが、詳細は後述する。
なお、カバー部17は静電容量を形成しないため、カバー部17を構成するセラミック層14を形成するセラミック材料には高誘電率が要求されない。したがって、カバー部17を構成するセラミック層14と容量形成部16を構成するセラミック層14とで異なるセラミック材料を用いてもよい。しかし、構造安定性などの観点から、カバー部17を構成するセラミック層14と容量形成部16を構成するセラミック層14とで同様のセラミック材料を用いることが好ましい。
図2に戻り、各内部電極層15は、Z軸方向に隣接する内部電極層15と静電容量を形成する電極本体151と、電極本体151からセラミック層14の周縁に引き出された引き出し部152とを有する。なお、図2においては、第1の内部電極層15aのZ軸方向下方に配置された第2の内部電極層15bを破線で示している。
電極本体151は、例えば矩形に準ずる形状の平板状で構成される。Z軸方向に隣接する内部電極層15の電極本体151は、それぞれZ軸方向に対向するように配置される。典型的には、Z軸方向に隣接する電極本体151は、Z軸方向から見たときにほぼ重複するように配置されているが、図2では説明のため、隣接する電極本体151をずらして示している。
内部電極層15は、主成分として金属材料を含む。この金属材料は、例えば、Ni、Cu、Pd、Pt、Ag、Au、又はこれらの合金とすることができるが、本実施形態では、Niとすることができる。なお、この金属材料は、外部電極12の主成分と同一の金属材料とすることができる。
さらに、複数の内部電極層15は、主成分の他、セラミック層14に用いられたセラミック材料を含む。このセラミック材料としては、上述のように、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、ジルコン酸カルシウム、チタン酸ジルコン酸カルシウム、ジルコン酸バリウム、酸化チタンなどを主成分とする誘電体セラミックスが挙げられる。
各第1の内部電極層15aは、各第1の側面S3,S4に引き出された第1の引き出し部152aを有し、第1の引き出し部152aを介して第1の外部電極12aに接続される。図2に示す例では、2つの第1の引き出し部152aが第1の側面S3に引き出され、2つの第1の引き出し部152aが第1の側面S4に引き出される。
同様に、各第2の内部電極層15bは、各第1の側面S3,S4に引き出される第2の引き出し部152bを有し、第2の引き出し部152bを介して第2の外部電極12bに接続される。図2に示す例では、2つの第2の引き出し部152bが第1の側面S3に引き出され、2つの第2の引き出し部152bが第1の側面S4に引き出される。これにより、複数の第2の引き出し部152bが、第1の側面S3に配置された2つの第2の外部電極12bと、第1の側面S4に配置された2つの第2の外部電極12bとにそれぞれ接続される。
このように、引き出し部152a,152bが短手方向(X軸方向)に対向する第1の側面S3,S4に引き出されることにより、積層セラミックコンデンサ100に高周波電流が流れた場合、内部電極層15と外部電極12における電流経路を短くすることができる。これにより、積層セラミックコンデンサ100のESLを低減させることができる。
また、第1の引き出し部152aと第2の引き出し部152bは、Z軸方向から見たときに、セラミック層14の周縁に沿って交互に配置される。すなわち、異なる極性の電圧が加えられる引き出し部152a,152bが交互に配置されることとなる。
これにより、積層セラミックコンデンサ100に高周波電流が流れた場合、隣接する引き出し部1521,152bが形成する磁場が相互に打ち消しあい、積層セラミックコンデンサ100のESLをさらに低減させることができる。
(引き出し部の幅)
図2に示すように、各引き出し部152は、セラミック層14の周縁に沿った幅Wが100μm以下で構成される。引き出し部152の幅Wをこのように規定することにより、端子数(すなわち外部電極12の数)を増加させた場合であっても、積層セラミックコンデンサ100の小型化を実現することができる。
一般に、主成分を金属材料とする電極材料と、セラミック材料とは、焼成時における熱収縮の度合いが異なる。したがって、セラミック素体を焼成する場合、内部電極層がセラミック素体よりも大きく収縮し、引き出し部が内方へ退行することがある。特に、上記のように幅Wが非常に狭い場合、引き出し部全体が退行する可能性が高く、外部電極と接続不良になりやすい。
そこで、本実施形態では、以下のような方法により積層セラミックコンデンサ100を製造する。
[セラミック電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法]
積層セラミックコンデンサ100の製造方法について説明する。図4は、積層セラミックコンデンサ100の製造方法を示すフローチャートであり、図5〜図8は、積層セラミックコンデンサ100の製造過程を示す図である。
(ステップST11:内部電極パターンの形成工程)
本工程では、セラミック材料で形成された未焼結のセラミックシート14Uを準備し、これら複数の未焼結のセラミックシート14U上に、内部電極パターン15Uをそれぞれ形成する。
図5は、本工程で内部電極パターン15Ua,15Ubがそれぞれ形成されたセラミックシート14Uの平面図であり、図5Aは第1の内部電極層15aに対応する内部電極パターン15Uaが形成されたセラミックシート14Uaを示し、図5Bは第2の内部電極層15bに対応する内部電極パターン15Ubが形成されたセラミックシート14Uaを示し、図5Cは、内部電極パターン15Ua,15Ubが形成されていないセラミックシート14Ucを示す。
内部電極パターン15Uは、セラミックシート14Uの周縁へ引き出された引き出し部152Uを含む。内部電極パターン15Uは、第1の内部電極層15aに対応する内部電極パターン15Uaと、第2の内部電極層15bに対応する内部電極パターン15Ubとを有する。
ステップST11では、セラミックシート14Uを形成するために、まずセラミックスラリーを準備する。セラミックスラリーは、例えば、セラミック材料と、溶剤(エタノールなど)と、バインダ(ポリビニルブチラールなど)と、添加剤(分散剤など)と、を混合することにより得られる。セラミック材料は、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、ジルコン酸カルシウム、チタン酸ジルコン酸カルシウム、ジルコン酸バリウム、酸化チタンなどの誘電体セラミックス粉末とすることができる。
そして、上記のセラミックスラリーをシート状に成形することによりセラミックシート14Uが得られる。セラミックスラリーの成形には、例えば、ダイコータやグラビアコータなどの成形装置を用いることができる。
続いて、内部電極パターン15Uを形成するために、まず金属材料を含む導電性ペーストを準備する。金属ペーストは、例えば、金属材料(ニッケル粉末など)と、溶剤(ターピネオールなど)と、バインダ(エチルセルロースなど)と、添加剤(分散剤など)と、を混合することにより得られる。
本実施形態において、内部電極パターン15Uは、さらにセラミックシート14Uで用いられた誘電体セラミックス粉末等のセラミック材料を含んでいてもよい。例えば、内部電極パターン15Uは、内部電極パターン15Uの全体を100質量部としたときに、セラミック材料を10質量部以上20質量部以下含んでいてもよい。
そして、上記の金属ペーストをセラミックシート14Uに印刷することにより内部電極パターン15Ua,15Ubを形成することができる。金属ペーストの印刷には、例えば、スクリーン印刷機やグラビア印刷機などの印刷装置を用いることができる。
図5Aに示すように、内部電極パターン15Uaは、引き出し部152Uaを含み、図5Bに示すように、内部電極パターン15Ubは、引き出し部152Ubを含む。
引き出し部152Ua、152Ubは、周縁に沿った幅Wuが、いずれも、焼成後に100μm以下となるように形成される。幅Wuの具体的な数値は、焼成による内部電極パターン15Uの収縮率に鑑みて設定できる。
(ステップST12:積層工程)
続いて、内部電極パターン15Uが形成されたセラミックシート14UをZ軸方向に積層して未焼結のセラミック素体11Uを形成する。
図6は、本工程におけるセラミックシート14Ua,14Ub,14Ucの積層態様を示す分解斜視図である。
同図に示すように、図5に示す各セラミックシート14Ua,14Ub,14Ucを、図3に示す構成となるように積層し、圧着することにより未焼成のセラミック素体11Uが得られる。圧着は、熱圧着法、静水圧プレス法等を適用することができる。セラミックシート14Uの積層には、例えば、可動式吸着ヘッドなどの積層装置を用いることができる。
図7は、積層後の未焼結セラミック素体11Uを示す模式的な斜視図である。
このように、未焼結セラミック素体11Uの表面Suには、複数の引き出し部152Ua,152Ubが露出している。また、表面Suは、本実施形態において、主面S1,S2にそれぞれ対応する主面Su1,Su2、第1の側面S3,S4にそれぞれ対応する一対の第1の側面Su3,Su4、並びに第2の側面S5,S6にそれぞれ対応する一対の第2の側面Su5,Su6を含む。引き出し部152Ua,152Ubは、第1の側面Su3,Su4に露出している。
(ステップST13:外部電極の形成工程)
続いて、セラミック材料を含む未焼結の外部電極12U(12Ua,12Ub)を、引き出し部152Ua,152Ubと接続するように未焼結のセラミック素体11Uの表面Suに形成する。
図8は、未焼結セラミック素体11Uに外部電極12Ua,12Ubが形成された状態を示す模式的な斜視図である。
本工程では、まず外部電極12Uを形成するために、主成分の金属材料を含む導電性ペーストを準備する。金属ペーストは、例えば、金属材料(ニッケル粉末など)と、溶剤(ターピネオールなど)と、バインダ(エチルセルロースなど)と、添加剤(分散剤など)と、を混合することにより得られる。上述のように、金属材料は、内部電極パターンで用いた同一の金属材料を用いることができる。
外部電極12Uは、さらにセラミックシート14Uで用いられた誘電体セラミックス粉末等のセラミック材料を含む。例えば、外部電極12Uは、外部電極12Uの全体を100質量部としたときに、セラミック材料を10質量部以上40質量部以下含んでいてもよい。
続いて、露出された引き出し部152Ua,152Ubを被覆するように、表面Suにセラミック材料を含む金属ペーストを塗布する。これにより、図8に示すような未焼結の外部電極12Ua,12Ubが形成される。
セラミック素体11Uへの導電性ペーストの塗布には、例えば、ローラ塗布機やディップ塗布機などの塗布装置を用いることができる。
(ステップST14:焼成工程)
本工程では、未焼結の外部電極12Uが設けられた未焼成のセラミック素体11Uを焼成する。つまり、未焼成のセラミック素体11Uを加熱して焼結させることにより、図1に示すセラミック素子が得られる。セラミック素体11Uの焼成は、例えば、トンネル型焼成炉や箱型焼成炉などの焼成装置を用いて、還元性雰囲気や低酸素分圧雰囲気で行うことができる。
このように、本実施形態では、内部電極層15及びセラミック素体11、並びに外部電極12を、同一工程で焼成することができる。
なお、このようにして焼成された外部電極12には、外部電極12Uに含まれたセラミック材料が残留し得る。また、内部電極層15にも同様にセラミック材料が残留し得る。
(ステップST15:メッキ工程)
最後に、焼成された外部電極12を被覆するようにメッキ処理することにより、メッキ膜13が形成される。メッキ処理は、典型的には外部電極12を下地とした電界メッキであるが、非電界メッキ等であってもよい。
これにより、積層セラミックコンデンサ100が製造される。なお、積層セラミックコンデンサ100は他の製造方法によって製造してもよい。
[本実施形態の作用効果]
図9は、本実施形態の参考例に係る積層セラミックコンデンサの製造方法を示すフローチャートであり、一般的に行われている方法を示す。なお、同図のST21(内部電極パターンの形成工程)、ST22(積層工程)、ST26(メッキ膜工程)は上述のST11,ST12,ST15と同様であるため、説明を省略する。
同図に示す方法では、未焼結の外部電極を形成する前に、未焼結セラミック素体を焼成する(ST23)。続いて、焼結後のセラミック素体の表面に、引き出し部と接続するように未焼結の外部電極を形成し(ST24)、この外部電極を焼成する(ST25)。
しかしながら、このような方法では、未焼結セラミック素体の焼成時に、内部電極パターンの焼結スピードが速く、セラミックシートよりも大きく熱収縮する。このため、引き出し部が後退してしまい、セラミック素体の表面から引き出し部が露出せず、外部電極と引き出し部が接続できなくなることがある。このような傾向は、引き出し部の幅が狭くなるに従い、特に顕著に見られる。
そこで、本実施形態の積層セラミックコンデンサ100は、未焼結セラミック素体11Uと外部電極12Uを同一工程にて焼成する。これにより、内部電極パターン15Uの引き出し部152Uと外部電極12Uとが接続された状態で焼成されるため、引き出し部152と外部電極12との接続信頼性を高めることができる。
一方で、引き出し部の幅が狭小な場合は、熱収縮差により生じた応力によって外部電極と引き出し部が接続不良となりやすく、依然として十分な接続信頼性を確保できないことがある。
このため、本実施形態の外部電極12は、セラミック材料を含む。セラミック材料により、外部電極の焼結スピードを緩和することができ、結果として外部電極とセラミックシートの熱収縮差を小さくすることができる。これにより、熱収縮差に伴う応力を緩和し、引き出し部152と外部電極12との接続信頼性をより高めることができる。
また、外部電極12に加え、内部電極層15もセラミック材料を含むことで、内部電極層15の焼結スピードも緩和され、内部電極層15の熱収縮を緩和することができる。これにより、引き出し部152が内方へ退行しようとすることによって生じる応力も緩和することができ、引き出し部152と外部電極12との接続信頼性をより高めることができる。
さらに、外部電極12と内部電極層15の金属材料を同一とすることで、外部電極12と内部電極層15との熱収縮率をほぼ同一にすることができ、引き出し部152と外部電極12との接続信頼性をより高めることができる。
特に、上記金属材料を比較的高融点のNiとすることで、外部電極12及び内部電極層15を、セラミック材料の焼結に適した焼成温度で焼結させることができるとともに、金属材料のコストも抑えることができる。
以上のように、本実施形態によれば、引き出し部152のセラミック層14の周縁に沿った幅が100μm以下であって、内部電極層15と外部電極12との接続信頼性の高い積層セラミックコンデンサ100を提供することができる。したがって、積層セラミックコンデンサ100の小型化、多端子化に貢献することができる。
[変形例]
以下、本実施形態の変形例について説明する。なお、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図10は、本実施形態の一変形例に係る積層セラミックコンデンサ100の断面図であり、図2と同様、Z軸方向から見た断面図である。
同図に示すように、外部電極12は、一対の第1の側面S3,S4の少なくとも一方の側面と、一対の第2の側面S5,S6の少なくとも一方の側面とにそれぞれ設けられていてもよい。さらに、外部電極12は、第1の側面の各側面S3,S4に複数配置されていてもよく、例えば各側面S3,S4に3以上設けられていてもよい。また、外部電極12が第2の側面の各側面S5,S6にそれぞれ複数配置されていてもよい。
このような構成によっても、引き出し部152のセラミック層14の周縁に沿った幅が100μm以下であって、小型、多端子型で接続信頼性の高い積層セラミックコンデンサ100を提供することができる。
図11は、本実施形態の他の変形例に係る積層セラミックコンデンサ100の断面図であり、図2と同様、Z軸方向から見た断面図である。
同図に示すように、各内部電極層15は、複数の電極片P1,P2,P3,P4を有する。例えば電極片P1〜P4は、それぞれY軸方向に沿って延在し、X軸方向に沿って配列されている。また、各電極片P1〜P4は、少なくとも一つの引き出し部152を有し、電極片P1,P3の引き出し部152は一方の第1の側面S3に、電極片P2,P4の引き出し部152は他方の第1の側面S4に、それぞれ引き出されている。
このような構成によっても、引き出し部152のセラミック層14の周縁に沿った幅が100μm以下であって、接続信頼性の高いアレイ型の積層セラミックコンデンサ100を提供することができる。
図12A,Bは、本実施形態の他の変形例に係る積層セラミックコンデンサ100の断面図であり、図2と同様、Z軸方向から見た断面図である。
同図に示すように、外部電極12は、一対の第1の側面S3,S4に設けられているが、いわゆる多端子型でなくてもよい。すなわち、外部電極12は、一対の側面の一側面と他方の側面に1つずつ配置されていてもよい。同図に示す例では、第1の外部電極12aが第1の側面S3,S4の一側面S4に配置され、第2の外部電極12bが第1の側面S3,S4の他方の側面S3に配置されている。この場合も、引き出し部152のセラミック層14の周縁に沿った幅Wが100μm以下であればよい。
なお、一対の第1の側面S3,S4は、同図に示すように、長手方向(Y軸方向)に対向する側面であってもよい。
また、図12Bに示すように、電極本体151の幅と引き出し部152の幅とが略同一であってもよい。この場合、引き出し部152は、内部電極層15のうち、セラミック層の周縁に引き出される部分であって、Z軸方向に隣接する電極本体151とは対向しない部分と定義できる。このように本発明は、積層セラミックコンデンサ100等のセラミック電子部品が非常に小型化しても適用することができる。
また、セラミック素体の立体形状は、上述の形状に限定されない。例えば、主面及び側面の対向方向である第1、第2及び第3の軸方向は、直交する態様に限定されず、少なくとも相互に交差していればよい。すなわち、第2の軸方向は第1の軸方向と交差し、第3の軸方向は第1及び第2の軸方向と交差していればよい。
また、以上の実施形態では、セラミック電子部品が積層セラミックコンデンサの例について説明したが、本発明は、セラミック素体のセラミック層と内部電極層が積層構造を有し、かつセラミック素体の表面に外部電極が設けられたその他の電子部品にも適用することができる。
例えば、セラミック電子部品の例としては、積層セラミックコンデンサの他、インダクタ、圧電素子等を挙げることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
100…積層セラミックコンデンサ(セラミック電子部品)
11…セラミック素体
12…外部電極
14…セラミック層
15…内部電極層
152,152U…引き出し部
11U…未焼結のセラミック素体
12U…未焼結の外部電極
14U…未焼結のセラミックシート
15U…内部電極パターン

Claims (9)

  1. セラミック材料で形成され第1の軸方向に積層された複数のセラミック層と、前記複数のセラミック層の周縁に引き出され前記周縁に沿った幅が100μm以下である引き出し部を含み前記複数のセラミック層の間に配置された内部電極層と、を有するセラミック素体と、
    前記セラミック材料を含み、前記セラミック素体の表面に設けられ前記引き出し部に接続された外部電極と、
    を具備するセラミック電子部品。
  2. 請求項1に記載のセラミック電子部品であって、
    前記セラミック素体の表面は、
    相互に前記第1の軸方向に対向する一対の主面と、
    前記2つの主面に連接し前記第1の軸方向と交差する第2の軸方向に相互に対向する一対の第1の側面と、を含み、
    前記外部電極は、前記一対の第1の側面に設けられる
    セラミック電子部品。
  3. 請求項2に記載のセラミック電子部品であって、
    前記外部電極は、前記一対の第1の側面の一側面と他方の側面にそれぞれ3以上設けられる
    セラミック電子部品。
  4. 請求項2又は4に記載のセラミック電子部品であって、
    前記セラミック素体の表面は、
    前記2つの主面に連接し前記第1の軸方向及び前記第2の軸方向と交差する第3の軸方向に相互に対向する一対の第2の側面をさらに含み、
    前記外部電極は、
    前記一対の第1の側面の少なくとも一方の側面と、前記一対の第2の側面の少なくとも一方の側面とにそれぞれ設けられる
    セラミック電子部品。
  5. 請求項1に記載のセラミック電子部品であって、
    前記セラミック素体は、
    前記第1の軸方向から見たときに、長手方向に沿った長さが1mm以下であって、短手方向に沿った長さが0.5mm以下である
    セラミック電子部品。
  6. 請求項1に記載のセラミック電子部品であって、
    前記外部電極は、主成分として、前記内部電極層の主成分と同一の金属材料を含む
    セラミック電子部品。
  7. 請求項6に記載のセラミック電子部品であって、
    前記金属材料は、ニッケル(Ni)である
    セラミック電子部品。
  8. セラミック材料でそれぞれ形成された複数の未焼結のセラミックシート上に、前記複数の未焼結のセラミックシートの周縁へ引き出され前記周縁に沿った幅が焼成後に100μm以下となるように形成された引き出し部を含む内部電極パターンをそれぞれ形成し、
    前記内部電極パターンが形成された前記複数の未焼結のセラミックシートを一軸方向に積層して未焼結のセラミック素体を形成し、
    前記セラミック材料を含む未焼結の外部電極を、前記引き出し部と接続するように前記未焼結のセラミック素体の表面に形成し、
    前記未焼結の外部電極が設けられた前記未焼結のセラミック素体を焼成する
    セラミック電子部品の製造方法。
  9. 請求項8に記載のセラミック電子部品の製造方法であって、
    前記未焼結の外部電極は、全体を100質量部としたときに、前記セラミック材料を10質量部以上40質量部以下含む
    セラミック電子部品の製造方法。
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