JP4386281B2 - 画像処理方法及び画像処理装置並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、スキャナ等の画像入力装置から読み取った画像データを電子的に補正する処理を実行する画像処理方法及び画像処理装置並びにプログラムに関する。
第三者(顧客、クライアント)から印刷物(雑誌、新聞、カタログ、広告、グラビア等)の作成依頼を受注し、当該第三者が所望する印刷物を作成してそれをその第三者に納品することで当該第三者から報酬を得るという、いわゆる商業的印刷業界では、現在でも、主としてオフセット製版印刷機等の大規模な印刷装置等を用いている。
従来、当該商業的印刷業界では、入稿、デザインやレイアウト、カンプ(プリンタ出力によるプレゼンテーション)、校正(レイアウト修正や色修正)、校正刷り(プルーフプリント)、版下作成、印刷、後処理加工、発送といった具合に、様々な工程を踏んで印刷作業を進めてきた。これは、上述したような印刷機の利用には版下作成を欠かすことができず、一度版下を作成すると、その修正は容易でなく、かつ、コスト的にかなり不利であるため、入念な校正、即ちレイアウトのチェックや色の確認作業が必須であったためであること等に起因する。
このように、この手の業界では従来から大掛かりな装置を必要とし、かつ、クライアント等が所望する印刷物を作成するためには、ある程度の時間も必要であった。しかも、これらのそれぞれの作業には専門知識が必要であり、いわば職人と呼ばれる熟練者のノウハウが必要であった。
一方で、最近、電子写真方式の印刷装置やインクジェット方式の印刷装置の高速化、高画質化に伴い、上記のような印刷業界に対抗して、プリント・オン・デマンド(Print On Demand:以下、「POD」と表記する。)と呼ばれる、大量部数や大量ジョブを大掛かりな装置やシステムを用いずに、短納期で取り扱えることを目指す市場も出現しつつある。PODは、上述した従来の大規模な印刷機や印刷手法に代わって、例えば、ディジタル複写機やディジタル複合機等のディジタル画像形成装置を最大限に活用して、電子データを用いたディジタルプリントを実現して、それで商売を行おうとするものである。
このようなPOD市場では、従来の印刷業界に比べてディジタル化が融合し、コンピュータを利用した管理、制御が浸透してきており、コンピュータを利用してある程度、印刷業界のレベルに近づこうとしている。このような背景の中で、POD市場には、コピー・プリントショップ印刷会社の印刷サービスと言われるPFP(Print For Pay)や、企業内社内向け印刷サービスと言われるCRD(Centralized Reproduction Department)等が存在する。
しかしながら、上述したような従来からの印刷業界やPOD市場において、印刷物を商品として、該商品の受発注から、梱包、配送、アフターサービス、在庫管理、入金管理までのすべての業務を一括して代行するようなサービスも提供しようと考えてはいるものの、まだまだ検討の余地が残されている。
また、上記のような印刷業界やPOD市場において、生産関連データの収集、加工、報告を通して経営計画と管理業務を支援し、情報を蓄積して、必要なとき、必要な部署に提供することができるようなシステムも検討されてはいるものの、最適なシステムの実現・運用化には、まだまだ至っていないのが実情である。
さらに、上記POD市場では、従来の印刷業界ほど、スキルのある作業者を雇用できないという現状があり、低コストでジョブを仕上げたい、少ない投資で商売を行いたい、TCO(Total Cost of Ownership)を削減したい、等の要望も出ているが、まだまだ新しい市場のために、このような要望に、十分に対応しきれていないのが実情であり、解決すべき問題点が残されている。
一方で、印刷に際しての原稿データの入稿形式としては、大きく電子データと紙データとに分類できる。紙データで原稿を受け取る場合、電子化するために、スキャナで取り込む処理が必要である。しかし、スキャナによる紙原稿の読み取りは電子データでの入稿とは異なり、画質や歪みの補正が必要となる場合がある。
この作業は、作業時間がかかるためコスト増加の原因となっており、スキャン画像を補正するための技術が各種提案されている。例えば、製本された形式で入稿された場合に、とじの部分で紙が反っているために発生する歪みを補正する技術(例えば、特許文献1参照。)や、画像データの明度でヒストグラムを取り画像の濃さを調整する技術(特許参考文献2参照。)等が提案されている。
特開平11−341230号公報 特開2002−84409号公報
しかしながら、紙原稿をスキャナに手で設置する場合、或いは、自動原稿搬送装置(ADF)を使って自動的に複数の紙をスキャンする場合、紙設置や紙送りの精度により位置ずれが発生することには変わりない。そこで、高品位の出力が求められる場合、従来は上記技術や、画像エディタを用いて画像エディタの画面上、或いは仮出力した印刷物を黙視しながら手作業で位置ずれを補正しており、それが作業コストの増加につながっていた。
そのため、従来は、位置調整を行ったとしても、表と裏との表示のずれが気になるノンブルの調整だけで済ませてしまうことが多く、原稿位置をそろえる所までは行っていないのが実情であった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、紙原稿をスキャンした後の画像位置補正処理を好適に実行することが可能となり、印刷前の画像補正処理コストを大幅に削減することができる画像処理方法及び画像処理装置並びにプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、入力された複数ページからなる画像データに対して領域分割処理を行い、得られる領域に基づいて、前記複数ページの各ページの位置調整を行う画像処理方法であって、
前記画像データをページごとに描画対象が含まれる領域に領域分割する分割工程と、
前記分割工程により領域分割された各領域に基づいて、各ページ毎に位置調整のための調整値を算出する調整値算出工程と、
前記調整値算出工程により算出された各ページの調整値と、位置調整のための標準値との差異に基づいて、各ページの画像データの移動量を算出する移動量算出工程と、
前記移動量算出工程により算出された前記移動量に基づいて、各ページの画像データを移動する移動工程と、
前記画像データ上において前記分割工程による領域分割の除外領域を設定する除外領域設定工程と、
前記分割工程によって生成された前記複数の領域のうち、前記除外領域設定工程によって設定された除外領域に含まれる領域を、画像データの位置調整の候補領域から削除することで前記分割工程による領域分割を完了する削除工程とを有し、
前記調整値算出工程が、前記画像データの各ページにおける前記除外領域を除いた領域内に含まれる領域を用いて前記調整値を算出し、
前記調整値算出工程は、前記分割工程によって同一ページ上に複数の領域が生成された場合に、該複数の領域の外接矩形を前記調整値として算出する外接矩形算出工程を有し、
前記標準値が、前記外接矩形算出工程によって算出された各ページの外接矩形の平均値として算出される
ことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明は、入力された複数ページからなる画像データに対して領域分割処理を行い、得られる領域に基づいて、前記複数ページの各ページの位置調整を行う画像処理装置であって、
前記画像データをページごとに描画対象が含まれる領域に領域分割する分割手段と、
前記分割手段により領域分割された各領域に基づいて、各ページ毎に位置調整のための調整値を算出する調整値算出手段と、
前記調整値算出手段により算出された各ページの調整値と、位置調整のための標準値との差異に基づいて、各ページの画像データの移動量を算出する移動量算出手段と、
前記移動量算出手段により算出された前記移動量に基づいて、各ページの画像データを移動する移動手段と、
前記画像データ上において前記分割手段による領域分割の除外領域を設定する除外領域設定手段と、
前記分割手段によって生成された前記複数の領域のうち、前記除外領域設定手段によって設定された除外領域に含まれる領域を、画像データの位置調整の候補領域から削除することで前記分割工程による領域分割を完了する削除手段とを備え、
前記調整値算出手段が、前記画像データの各ページにおける前記除外領域を除いた領域内に含まれる領域を用いて前記調整値を算出し、
前記調整値算出手段は、前記分割手段によって同一ページ上に複数の領域が生成された場合に、該複数の領域の外接矩形を前記調整値として算出する外接矩形算出手段を備え、
前記標準値が、前記外接矩形算出手段によって算出された各ページの外接矩形の平均値として算出される
ことを特徴とする。
本発明によれば、紙原稿をスキャンした後の画像位置補正処理を好適に実行することが可能となり、印刷前の画像補正処理コストを大幅に削減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る画像処理システムの構成及び動作について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理システム全体の基本構成の一例を示すブロック図である。尚、本実施形態における画像処理システムは、2つのエンドユーザ環境101A、101Bとインターネット102を介して接続されているPOD(Print On Demand)サイト環境103とから構成されている。
エンドユーザ環境にはプリントの発注依頼を行う発注者が存在するが、それぞれのエンドユーザ環境(図1におけるエンドユーザ環境101A及びエンドユーザ環境101B)からそれぞれのクライアントPCを利用して、プリントジョブの依頼を始めとして、ジョブのステータス確認等を行うことができる。
一方、PODサイト環境103においては、工程管理部104、プリプレス部105、ディジタルプリント部106、及びポストプレス部107の4つの工程実行部による処理が行われる。
工程管理部104は、PODサイト環境103における自工程管理部104、プリプレス部105、ディジタルプリント部106、ポストプレス部107の各工程実行部に対して作業を指示し、コンピュータや各種デバイスにより構成される本システムのワークフローを一元管理する部分である。例えば、工程管理部104は、上述したエンドユーザ環境のエンドユーザ(発注者)からジョブを受信したり、エンドユーザからのジョブを保管したり、エンドユーザからのジョブ指定に基づいて、各工程における作業をワークフローとして組み立てたり、各デバイスや各作業者における作業を効率よくスケジュールしたりといった役割を果たす。
プリプレス部105は、工程管理部104より受信したプリプレスジョブの作業指示に基づいて、スキャナ/MFP等のスキャンデバイスによりエンドユーザから受け取った紙原稿をスキャンして、スキャン画像ファイルとしてプリプレスサーバやクライアントPCに取り込む役割を果たす。プリプレス部105は、さらに、画像補正やファイルのマージ、ページの挿入/削除、各種ページレイアウト編集、或いは面付け処理を実行したり、必要に応じて最終成果物のレイアウトや色味を確認するためのプルーフ出力を実行したりといった役割も果たす。
ディジタルプリント部106は、工程管理部104或いはプリプレス部105より受信したプリントジョブの作業指示に従って、白黒MFPやカラーMFP等のスキャン&プリントデバイスによりエンドユーザから受け取った紙原稿をコピーする役割を果たす。ディジタルプリント部106は、さらに、クライアントPCからプリンタドライバやホットフォルダを経由して、エンドユーザから受信した文書/画像ファイルや、スキャンデバイスによりスキャンしたスキャン画像ファイルやそれらを編集した文書/画像ファイルを白黒MFPやカラーMFP等のプリントデバイスにプリントアウトしたりする役割も果たす。
ポストプレス部107は、工程管理部104、プリプレス部105、或いはディジタルプリント部106より受信したポストプレスジョブの作業指示に従って、紙折り機、中綴じ製本機、くるみ製本機、断裁機、封入機、帳合機等の後処理デバイスを制御する役割を果たす。ポストプレス部107は、さらに、ディジタルプリント部106より出力された記録紙に対して、紙折り、中綴じ製本、くるみ製本、断裁、封入、帳合等の仕上げ処理を実行するという役割も果たす。
以下、PODサイト環境103の各部のうち、本発明で実現される技術に特に関係が深い、工程管理部104、プリプレス部105、及びディジタルプリント部106について詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る画像処理システムのPODサイト環境103における工程管理部104の細部構成の一例を示すブロック図である。工程管理部104の主要な機能の一つに、管理情報システム或いは経営情報システム(MIS:Management Information System)と呼ばれる企業の経営や管理等の意思決定に必要な情報を収集・分析するためのシステムとしての機能がある。
一般に、MISは、宣伝、受注、見積り、計画、生産、出荷、在庫、購入、販売を始めとする様々な経営情報や販売情報を統括的に管理するシステムである。特に、印刷業界におけるMISは、印刷生産工程管理システムとして側面を持っており、印刷生産設備や印刷生産資源を一元管理する。さらに、印刷業界におけるMISは、JDF(Job Definition Format)と呼ばれるジョブにおける作業指示を記載したジョブチケットによって、受注から納品或いは費用回収に至るまでのトータルなワークフローを自動化する仕組みを提供することができる。
図2に示すように、工程管理部104には、MISサーバ104A、受注サーバ104B、ファイルサーバ104C及びクライアントPC104Dがネットワーク104Eを介して互いに接続している。
MISサーバ104Aは、この経営情報システムの中心となるサーバコンピュータであり、エンドユーザからのジョブの指定に基づいて、PODサイト環境103における各工程に対してジョブにおける作業指示を記載したJDFを発行することにより、コンピュータや各種デバイスにより構成される本システムのワークフローを制御する。
また、このMISサーバ104Aは、PODサイト環境103における各工程との間でJMF(Job Messaging Format)と呼ばれるメッセージを交換し、各デバイスが具備する機能情報や能力情報、各デバイスのステータス情報、受け付けたジョブの進捗情報等を取得することにより、本システムのワークフローを一元管理する。
さらに、このMISサーバ104Aは、ワークフローエディタやワークフローエンジンやジョブスケジューラとしての機能を持ち、各工程における作業をワークフローとして組み立てて実行指示するとともに、各デバイスや各作業者における作業を効率よくスケジュールすることにより、各工程におけるワークフローを自動化することも可能である。
尚、上述したこれらの機能の一部は、工程管理部104に備わるMISサーバ104Aとは別の作業者が使用するクライアントPCに組み込まれたアプリケーションにより実現してもよい。
受注サーバ104Bは、いわゆるPODサイト環境103における電子商取引(EC:Electronic Commerce)の仲介役であって、インターネット等の通信媒体を介してエンドユーザ環境101A、101BのクライアントPCからジョブを受発注するためのサーバである。すなわち、受注サーバ104Bは、エンドユーザ環境101A、101Bから見ると、インターネット102上のウェブページを利用した電子店舗となる。
例えば、発注依頼したいジョブがプリントジョブの場合は、エンドユーザ環境101A、101BのクライアントPCのブラウザからユーザ認証を行った後に、どのようなプリント条件で出力させるかを指定するプリント条件設定やその他のプリント依頼情報等を入力する。これにより、エンドユーザ環境101A、101BのクライアントPCは、受注サーバ104Bに対して、インターネット102を経由してプリント条件設定やその他のプリント依頼情報等とともにプリント対象となる文書/画像ファイルを電子データとして送付し、ウェブサーバとして機能する受注サーバ104Bにプリントジョブを発注することができる。
尚、上記画像処理システムにおいて、受注サーバ104B又はエンドユーザ環境101A、101Bの各クライアントPCにホットフォルダ(不図示)を具備することにより、プリント対象となる文書/画像ファイルやそれに付随するプリント条件設定やその他のプリント依頼情報等をデータ転送できるように構成してもよい。このホットフォルダは、プリント条件設定やその他のプリント依頼情報等を属性として含む仮想的なフォルダであり、受注サーバ104Bやエンドユーザ環境101A、101Bの各クライアントPCが具備するハードディスク等のメモリ(不図示)に複数個作成することが可能なものである。
例えば、エンドユーザがエンドユーザ環境101A、101Bの各クライアントPCから、このホットフォルダに対してプリント依頼する文書/画像ファイルをドラッグ&ドロップする。これにより、受注サーバ104B又はエンドユーザ環境101A、101Bの各クライアントPCの監視プログラムが、当該文書/画像ファイルの存在を認識し、当該ホットフォルダに付随するプリント条件設定やその他のプリント依頼情報等を関連付けることによって、受注サーバがこれらの情報を読み出すことが可能となる。
また、発注依頼したいジョブがコピージョブの場合は、文書/画像ファイルを電子データとして送付しない代わりに、コピー対象となる紙原稿を物理媒体として宅配便等で別送し、エンドユーザ環境101A、101BのクライアントPCのブラウザからは、どのようなコピー条件で出力させるかを指定するコピー条件設定やその他のコピー依頼情報のみを入力する。この場合、別送されたコピー対象となる紙原稿と受注サーバ104Bに送付されたコピー条件設定やその他のコピー依頼情報等との関連付けをオペレータが判断することになる。
ファイルサーバ104Cは、エンドユーザからの同一原稿による再発注に備えて、エンドユーザから受信したジョブ(例えば、プリント対象となる文書/画像ファイルやそれに付随するプリント条件設定やその他のプリント依頼情報等、コピー対象となる紙原稿をスキャンしたスキャン画像ファイルやそれに付随するコピー条件設定やその他のコピー依頼情報等)を保管するためのサーバである。
例えば、受注サーバ104Bがエンドユーザ環境101A、101BのクライアントPCより受信したプリントジョブの文書/画像ファイルをオリジナル原稿のままファイルサーバ104Cが具備するハードディスク等のメモリユニット(不図示)に格納して、一定期間保持しておく。これにより、エンドユーザからの同一原稿によるプリントジョブの再発注時には、エンドユーザから文書/画像ファイルを再度送信する必要がなく、再発注を容易に処理することが可能となる。
また、エンドユーザから受け取ったコピージョブの紙原稿をスキャンして、スキャン画像ファイルとして取り込んだ後、ファイルサーバ104Cが具備するハードディスク等のメモリユニット(不図示)に格納して、一定期間保持しておくことにより、エンドユーザからの同一原稿によるコピージョブの再発注時には、エンドユーザから紙原稿を再度送付する必要がなく、再発注を処理することが可能となる。
さらに、エンドユーザが所望する出力形態(例えば、プリント条件設定やその他のプリント依頼情報等、コピー条件設定やその他のコピー依頼情報等)で、プリントジョブやコピージョブを印刷処理した後に、作業者が編集加工した印刷前の最終文書/画像ファイルや印刷処理済みの最終印刷データをファイルサーバ104Cが具備するハードディスク等のメモリユニット(不図示)格納して、一定期間保持しておくことにより、エンドユーザからの再発注時における後工程の作業を軽減することが可能となる。
上述したような、工程管理部104におけるこれらのMISサーバ104A、受注サーバ104B、ファイルサーバ104C、及びクライアントPC104Dは、ネットワーク104Eにより互いに接続され、ジョブを転送したり、制御コマンドを発行したりして、工程管理部104で受信したジョブを処理していくことになる。
図3は、本発明の一実施形態に係る画像処理システムのPODサイト環境103におけるプリプレス部105の細部構成の一例を示すブロック図である。
プリプレス部105において、プリプレスサーバ105Bは、スキャナ105A/MFP105E等のスキャンデバイスによりエンドユーザから受け取った紙原稿をスキャンして、スキャン画像ファイルとして取り込むためのサーバである。また、プリプレスサーバ105Bは、画像を取り込んだ後、斜行補正や黒点除去等の画像補正を実行したり、エンドユーザから受信した複数個の文書/画像ファイルやスキャンデバイスによりスキャンした複数個のスキャン画像ファイルをマージしたり、ページを挿入/削除したり、ページ番号やアノテーションの追加、インデックス紙や表紙や合紙の挿入、「N in 1」印刷や多連印刷の指定等の各種ページレイアウト編集や面付け処理を実行したりするためのサーバでもある。
プリプレス部105の構成としては、図3に示したように、1つのプリプレスサーバと複数のクライアントで構成するようにしてもよいし、プリプレスサーバを備えずに複数のクライアントPCのみで構成するようにしてもよい。
エンドユーザから受信したジョブがコピージョブの場合は、まず作業者がスキャナ105A/MFP105E等のスキャンデバイスにより紙原稿をスキャンして、スキャン画像ファイルとしてプリプレスサーバ105BやクライアントPC105C、105Dに取り込む。尚、取り込んだスキャン画像が斜めに傾いてしまっている場合は、斜行補正処理を実行することにより、スキャン画像の傾きを補正する。また、取り込んだスキャン画像にパンチ穴やゴミがある場合は、黒点除去処理を実行することにより、スキャン画像のパンチ穴やゴミを除去することが可能である。
また、プリプレス部105では、エンドユーザから受信したジョブがプリントジョブの場合は、まず作業者がプリプレスサーバ105BやクライアントPC105C、105Dにエンドユーザから受信した文書/画像ファイルを取り込む。
尚、エンドユーザから受信した文書/画像ファイルやスキャンデバイスによりスキャンしたスキャン画像ファイルが複数個存在する場合は、これらのファイルをマージする。
さらに、プリプレス部105では、エンドユーザから受信した文書/画像ファイルやスキャンデバイスによりスキャンしたスキャン画像ファイルをさらに編集する必要がある場合は、例えば作業者が複数ページのレイアウトを確認しながら、編集対象ファイルに対して他のファイルからのページを挿入したり、編集対象ファイルのページを削除したりする。また、プリプレス部105では、作業者がページ番号やアノテーション(機密情報を表わすウォーターマークやロゴ等の文字や画像)を追加したり、「N in 1」印刷や多連印刷(1つの印刷面に複数ページをレイアウトする印刷)を指定したり、インデックス紙、表紙、合紙を挿入したり、ステイプルやパンチやZ折り等の後処理を指定したりといったような各種ページレイアウト編集や面付け処理を実行することも可能である。
このプリプレス部105では、ダイレクトメールの宛名印刷や顧客別のパンフレットといったようなワントゥーワンマーケティングを実現するために、プリプレスサーバや別サーバに構築したデータベースと連携して、同一ドキュメントを複数部印刷しながら、宛先や関連データを差し替えて印刷するバリアブル印刷システムを構築することも可能である。
印刷業界では、製版・印刷工程に入る前に、広告主にプレゼンテーションすることを目的としたカラーカンプ(Color Comprehensive Layout)と呼ばれる出力がある。また、最近では、パーソナルコンピュータを使って出版物を作成するDTP(DeskTop Publishing)や、印刷工程で画像の修正や合成等に使用するCEPS(Color Electronic Prepress System)で処理したディジタルカラー画像をカラーMFP等のカラープリンタやカラープロッタで出力したカラーのハードコピーが、上述したカラーカンプに用いられている。
MFP等のプリンタを利用したPODでは、カンプに相当するレイアウト確認と簡易的な色味確認やプルーフに相当する詳細な色味確認を含めて、同じカラーMFP等のカラープリンタ(或いは白黒MFP等の白黒プリンタ)によりプルーフ出力することが可能である。
このプリプレス部105では、必要に応じてこのような最終成果物のレイアウトや色味を確認するために、MFPにプルーフ出力することも可能である。尚、図3に示すように、プリプレス部105におけるプリプレスサーバ105B、クライアントPC105C、105D、スキャナ105A、及びMFP105Eは、ネットワーク105Fにより互いに接続され、ジョブを転送したり、制御コマンドを発行したりして、プリプレス部で受信したジョブを処理していくことになる。
図4は、本発明の一実施形態に係る画像処理システムのPODサイト環境103におけるディジタルプリント部106の細部構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、ディジタルプリント部106には、ネットワーク106Iに接続されたプリントサーバ、クライアントPC、カラーMFP及び白黒MFPがそれぞれ1つ又は複数個が存在している。
ディジタルプリント部106において、プリントサーバ106Aは、2つの役割を持っている。すなわち、1つ目の役割は、ディジタルプリント部106と外部装置との情報の送受信である。プリントサーバ106Aは、入稿されるジョブの画像情報や設定情報等が当該プリントサーバ106Aに入力されると、そのジョブが終了するとステータス等の情報を外部に知らせる役割を果たす。また、もう1つの役割は、ディジタルプリント部106内部の管理制御である。すなわち、外部から入力されたジョブ、及びディジタルプリント部106内部で発生したジョブは、プリントサーバ106Aにおいて一元管理されており、ディジタルプリント部106の内部にある全てのデバイスと全てのジョブの状況が監視できると共に、ジョブの一時停止、設定変更、印刷再開、或いは、ジョブの複製、移動、削除等の制御を行うことができるようになっている。
また、ディジタルプリント部106において、クライアントPC106B、106Cは、入力されたアプリケーションファイルの編集、印刷指示、或いは、プリントレディファイルの投入の役割と、プリントサーバ内で管理されているデバイスやジョブの監視や制御の補佐する役割を果たす。
さらに、ディジタルプリント部106において、カラーMFP106F、106G、及び白黒MFP106D、106Eは、スキャン、プリント、コピー等様々な機能を有する画像形成装置である。尚、カラーMFPと白黒MFPとでは、スピードやランニングコスト等が異なるため、それぞれの用途に応じて使い分ける必要がある。
図5は、本発明の一実施形態に係る画像処理システムにおけるPODサイト環境103におけるスキャナやMFP等が備えるスキャナ部の一例を示す断面図である。
図5に示すように、原稿台ガラス501には、読み取られるべき原稿502が載置される。原稿502は、照明ランプ503により照射され、その反射光はミラーを経て、レンズ504によりCCDセンサ505上に結像される。尚、ミラー及び照明ランプ503を含む第1ミラーユニット506は速度Vで移動し、ミラーを備える第2ミラーユニット507は、速度V/2で移動することにより原稿502の全面を走査する。第1ミラーユニット506及び第2ミラーユニット507は、モータ508により駆動される。
図6は、本発明の一実施形態に係る画像処理システムにおけるPODサイト環境103におけるスキャナやMFP等が備える自動原稿搬送装置(ADF)の外観図である。また、図7は、本発明の一実施形態に係る画像処理システムにおけるPODサイト環境103におけるスキャナやMFP等が備える自動原稿搬送装置(ADF)の断面図である。
図6及び図7に示すように、原稿積載部701は、原稿トレイ601の積載面に原稿をセットするものである。尚、原稿が当該部分にセットされたことは、原稿検知センサ602によって検知される。原稿検知センサ602は、後述するピックアップローラ702と給紙ローラ703の間に配置されている。
原稿給紙部704は、摩擦分離方式により原稿束の最上紙を1枚ずつ分離し、レジストローラ705まで原稿を搬送するものである。原稿を給紙する際には、ピックアップローラ705が原稿束の上まで下降し、中板が上昇して原稿束を給紙ローラ703に押圧して給紙予備動作に入る。その後、モータを駆動源として、給紙ローラ703とピックアップローラ703がCWに回転し、原稿を搬送する。また、最上紙につれて送られようとする2枚目以降の原稿は、摩擦片により静止し、原稿積載部701内に留まる。尚、原稿が分離されたことは、給紙ローラ703の下流に配置された分離センサによって検知される。
その後、原稿はガイド板間を通り、レジストローラ対に導かれる。レジストローラ対は、原稿先端の到達時には停止しており、給紙ローラ703による搬送でループ形成して斜行補正をした後、原稿搬送部706に搬送される。原稿搬送部706は、搬送ベルト707を駆動ローラ708及び従動ローラ709で張架し、押えコロ710によって搬送ベルト707をプラテンに押圧することにより、搬送ベルト707を回動させる。原稿は、搬送ベルト707とプラテンの間に進入すると、搬送ベルト707の摩擦力によりプラテンの上を搬送される。
原稿給紙部704から原稿搬送部706に進入した原稿は、搬送ベルト707によりプラテンの所定位置まで搬送されると、駆動モータ(不図示)の停止に伴って停止し、原稿読取部によって読み取られる。そして、読み取り終了後、駆動モータの再駆動により、原稿は、図7における右方向へ搬送されて、反転排紙部711へ導入される。
ここで、後続原稿がある場合、後続原稿は、搬送ベルト707の回動により、先行原稿と同様にして所定位置まで搬送された後、駆動モータの停止に伴って読み取り位置で停止し、原稿読取部によって読み取られる。この読み取り動作実行中に、先行原稿が独立して動作する反転排紙部711で表裏反転され、原稿排紙積載部712まで搬送される動作が継続実行される。
ここで、反転排紙部711における反転排紙動作について説明する。反転排紙部711は、搬送手段として反転ローラ712と搬送ローラ対713を備え、この駆動源として図示しないモータを備える。尚、このモータは、正転、逆転可能な構成をとっている。このように、反転排紙部711は、別途のモータで駆動される原稿搬送部706と独立して駆動することが可能なように構成されている。
次に、反転排紙部711における原稿排紙動作について説明する。搬送ベルトによって原稿が反転排紙部711に入る場合、その入口付近で紙の進行経路を規制する反転フラッパ714は、図示しないソレノイドの制御により図7に示すような姿勢をとり、原稿は反転ローラ712へ導入される。そして、CCWに回転する反転ローラ712とこれに対向する反転コロ715により鋏持され、搬送ローラ対713へ搬送される。
その後、原稿後端が排紙フラッパ716を抜けた地点まで到達すると、排紙フラッパ716がCWに回動するとともに、反転ローラ712は逆転してCWに回転し、原稿のスイッチバック搬送を開始する。このようにして、原稿は、反転ローラ712の図7における左下部分に導入され、原稿排紙積載部717の原稿排紙トレイ603へ排出される。
次に、本発明の実施形態である文書処理システムの概要を、図27を参照して説明する。この文書処理システムでは、一般アプリケーションにより作成されたデータファイルが、電子原稿ライタ(印刷データ保存用ドライバと呼ぶこともある。)によって電子原稿ファイルに変換される。また、スキャナで読み取られた画像も、スキャナドライバか他のアプリケーションソフトウエア等の手段によって電子原稿ファイルに変換される。製本アプリケーション(印刷制御アプリケーションと呼ぶこともある。)はその電子原稿ファイルを編集する機能を提供している。尚、本例では、それぞれの機能が明瞭になるように、一般アプリケーション、スキャナドライバ、電子原稿ライタ、製本アプリケーション、電子原稿デスプーラ(印刷アプリケーションと呼ぶこともある。)と分離して示しているが、ユーザに提供されるパッケージはこれらに限定されず、これらを組み合わせたアプリケーションやグラフィックエンジンとして提供されてもよい。以下、その詳細を説明する。
<本実施形態の文書処理システムのソフトウェア構成例>
図27は、本発明の一実施形態に係る文書処理システムのソフトウェア構成を示すブロック図である。
文書処理システムは、本発明の文書処理装置(情報処理装置)の好適な実施形態であるデジタルコンピュータ2700(以下、「ホストコンピュータ」とも呼ばれる。)によって実現されている。一般アプリケーション2701は、ワードプロセシングやスプレッドシート、フォトレタッチ、ドロー或いはペイント、プレゼンテーション、テキスト編集等の機能を提供するアプリケーションプログラムであり、OSに対する印刷機能を有している。これらアプリケーションは、作成された文書データや画像データ等のアプリケーションデータを印刷するにあたって、オペレーティングシステム(OS)により提供される所定のインタフェース(一般に、GDIと呼ばれる)を利用する。
すなわち、アプリケーション2701は、作成したデータを印刷するために、前記インタフェースを提供するOSの出力モジュールに対して、あらかじめ定められる、OSに依存する形式の出力コマンド(GDI関数と呼ばれる)を送信する。出力コマンドを受けた出力モジュールは、プリンタ等の出力デバイスが処理可能な形式にそのコマンドを変換し、変換されたコマンド(DDI関数と呼ばれる)を出力する。出力デバイスが処理可能な形式はデバイスの種類やメーカ、機種等によって異なるために、デバイスごとにデバイスドライバが提供されており、OSではそのデバイスドライバを利用してコマンドの変換を行い、印刷データを生成し、JL(Job Language)でくくることにより印刷ジョブが生成される。OSとしてマイクロソフト社のウインドウズ(登録商標)を利用する場合には、前述した出力モジュールとしてはGDI(Graphic Device Interface)と呼ばれるモジュールが相当する。
電子原稿ライタ2702は、前述のデバイスドライバを改良したものであり、本文書処理システム実現のために提供されるソフトウェアモジュールである。但し、電子原稿ライタ2702は特定の出力デバイスを目的としておらず、後述の製本アプリケーション2704やプリンタドライバ2706により処理可能な形式に出力コマンドを変換する。この電子原稿ライタ2702による変換後の形式(以後、「電子原稿形式」と呼ぶ。)は、ページ単位の原稿を詳細な書式をもって表現可能であれば特に問わない。実質的な標準形式のうちでは、例えばアドビシステムズによるPDF形式や、SVG形式等が電子原稿形式として採用できる。
アプリケーション2701により電子原稿ライタ2702を利用させる場合には、出力に使用するデバイスドライバとして電子原稿ライタ2702を指定してから印刷を実行させる。但し、電子原稿ライタ2702によって作成されたままの電子原稿ファイルは、電子原稿ファイルとして完全な形式を備えていない。そのため、デバイスドライバとして電子原稿ライタ2702を指定するのは製本アプリケーション2704であり、その管理下でアプリケーションデータの電子原稿ファイルへの変換が実行される。製本アプリケーション2704は、電子原稿ライタ2702が生成した新規の不完全な電子原稿ファイルを後述する形式を備えた電子原稿ファイルとして完成させる。以下では、この点を明瞭に識別する必要がある際には、電子原稿ライタ2702によって作成されたファイルを電子原稿ファイルと呼び、製本アプリケーション2704によって構造を与えられた電子原稿ファイルをブックファイルと呼ぶ。また、特に区別する必要がない場合は、アプリケーションにより生成されるドキュメントファイル、電子原稿ファイル、及びブックファイルをいずれも文書ファイル(又は文書データ)と呼ぶ。
このようにデバイスドライバとして電子原稿ライタ2702を指定し、一般アプリケーション2701によりそのデータを印刷させることで、アプリケーションデータはアプリケーション2701によって定義されたページ(以後、「論理ページ」或いは「原稿ページ」と呼ぶ。)を単位とする電子原稿形式に変換され、電子原稿ファイル2703としてハードディスク等の記憶媒体に格納される。尚、ハードディスクは、本実施形態の文書処理システムを実現するコンピュータが備えているローカルドライブであってもよいし、ネットワークに接続されている場合にはネットワーク上に提供されるドライブであっても良い。
製本アプリケーション2704は、電子原稿ファイル或いはブックファイル2703を読み込み、それを編集するための機能を利用者に提供する。但し、製本アプリケーション2704は、各ページの内容を編集する機能は提供しておらず、ページを最小単位として構成される、後述する章やブックの構造を編集するための機能を提供している。
本実施形態では、まず、一般アプリケーション2701からの印刷データは電子原稿ライタ2702を介して電子原稿ファイル2703としてシステム上に保存される。この電子原稿ファイル2703には、中間ファイルと編集情報ファイルとが含まれる。中間ファイルには、印刷物のコンテンツデータや印刷用設定データ等が含まれる。印刷物のコンテンツデータとはユーザがアプリケーション上で作成したデータを中間コードに変換したデータであり、印刷用設定データとはコンテンツデータをどのように出力するか(出力体裁等)を記述したデータである。その他、製本アプリケーション2704により電子原稿ファイル2703の内容の編集や出力指示をユーザに行わせる際のユーザインターフェースを提供するための編集情報ファイルというアプリケーション用拡張データが含まれる。編集情報ファイルには、ユーザインターフェースの提供のための拡張データのみならず、中間ファイルには格納できない印刷用設定データが格納されている。このため、中間ファイルとしてたとえば標準化された形式を用いた場合等、その形式では保存できない印刷用設定も編集情報ファイルに保存できる。
この電子原稿ファイル2703を製本アプリケーション2704が読み込む。この製本アプリケーション2704は、中間ファイルの内容をメモリにテーブルとして展開し、さらに編集情報ファイルに、中間ファイルには含まれない特有の設定が含まれていれば、その設定をメモリ上に展開したテーブルに反映する。そして、読み込んだ中間ファイルの内容の出力体裁を変更、表示し、保存、印刷することが可能である。実際に印刷のための処理を行うのは電子原稿デスプーラ2705である。
製本アプリケーション2704によって編集されたブックファイル2703を印刷する際には、製本アプリケーション2704によって電子原稿デスプーラ2705が起動される。電子原稿デスプーラ2705は、製本アプリケーション2704と共にコンピュータ内にインストールされるプログラムモジュールであり、製本アプリケーション2703で利用するドキュメント(ブックファイル)を印刷する際に、プリンタドライバ2706へ描画データを出力するために使用されるモジュールである。電子原稿デスプーラ2705は、指定されたブックファイル(電子原稿ファイル)2703をハードディスクから読み出し、ブックファイル(電子原稿ファイル)2703に記述された形式、すなわち中間ファイル及び編集情報ファイルにより定義された形式で各ページを印刷するために、前述したOSの出力モジュール(グラフィックエンジン)に適合する出力コマンドを生成し、不図示の出力モジュールに出力する。その際に、出力デバイスとして使用されるプリンタ2707のドライバ2706がデバイスドライバとして指定される。出力モジュールは、指定されたプリンタ2707のプリンタドライバ2706を用いて受信した出力コマンドを、プリンタ2707で解釈実行可能なデバイスコマンドに変換する。そしてデバイスコマンドはプリンタ2707に送信され、プリンタ2707によってコマンドに応じた画像が印刷される。
また、図27に示すシステムはスキャナを備えており、スキャナ2708により画像を読み取って電子原稿ファイル2703として保存することができる。スキャナ2708から画像を取り込むには大きく分類して二つの方法がある。一つはプルスキャンと呼ばれる方法であって、画像を受け取るアプリケーション側からスキャンの指示を行う方法である。具体的には、スキャナドライバ2709を通じてアプリケーションは画像データを取得する方法が挙げられる。スキャナドライバとしてはTWAINやISIS対応のドライバが一般的である。解像度や色数等は、スキャナドライバで設定することが可能である。
もう一つの方法は、プッシュスキャンと呼ばれる方法であって、スキャナ側からスキャンの指示を行う方法である。具体的には、ネットワーク共有されているハードディスクにスキャナが画像ファイルを置く方法が挙げられる。この場合、スキャナはデジタルコンピュータ2700と共通のネットワーク機能を備え、共有フォルダに書き込み権限を持っている必要がある。
プッシュスキャンの場合、画像ファイルの画質設定はスキャナ本体のパネル等で設定する。画像フォーマットとしてはTIFF、JPEG、BMP、PDF等の形式が一般的である。一方、プルスキャンの場合、製本アプリケーション2704は直接スキャナドライバから画像データを取得して読み込む。プッシュスキャンの場合は、デジタルコンピュータ2700の、例えば所定のフォルダにおかれた画像ファイルを読み込む。このとき、製本アプリケーション2704が、スキャンされた画像ファイルが置かれるフォルダを監視し、或いはスキャナからのスキャン終了通知を受け取り、ユーザの入力を待たずに自動的に読み込むことができる。若しくは、デジタルコンピュータ2700に置かれた画像ファイルをユーザが製本アプリケーション2704に読み込む指示を行っても良い。
このように、製本アプリケーション(ドキュメント編集アプリケーション)2704は、スキャナから読み取られた画像データを入稿することができる。
<電子原稿データの形式例>
製本アプリケーション2704の詳細を言及する前に、ブックファイルのデータ形式を説明する。ブックファイルは紙媒体の書物を模した3層の層構造を有する。上位層は「ブック」と呼ばれ、1冊の本を模しており、その本全般に係る属性が定義されている。その下の中間層は、本でいう章に相当し、やはり「章」と呼ばれる。各章についても、章ごとの属性が定義できる。下位層は「ページ」であり、アプリケーションプログラムで定義された各ページに相当する。各ページについてもページごとの属性が定義できる。ひとつのブックは複数の章を含んでいてよく、また、ひとつの章は複数のページを含むことができる。
図28は、ブックファイルの形式の一例を模式的に示す図である。このブックファイルの形式は、編集情報ファイルにより表される。すなわち、図28は、電子原稿ファイルのうちでも編集情報ファイルの構造を示すものである。ブックファイルにおける、ブック、章、ページは、それぞれに相当するノードにより示されている。ひとつのブックファイルはひとつのブックを含む。ブック、章は、ブックとしての構造を定義するための概念であるから、定義された属性値と下位層へのリンクとをその実体として含む。ページは、アプリケーションプログラムによって出力されたページごとのデータを実体として有する。そのため、ページは、その属性値のほか、原稿ページの実体(原稿ページデータ)と各原稿ページデータへのリンクを含む。尚、紙媒体等に出力する際の印刷ページは複数の原稿ページを含む場合がある。この構造に関してはリンクによって表示されず、ブック、章、ページ各階層における属性として表示される。
図28では、ブックファイルが1つの完結したブックである必要はないので、「ブック」を「文書」として一般化して記載している。
まず最上位に、文書情報401を持つ。文書情報401は、402〜404の3つのパートに大別できる。文書制御情報402は、文書ファイルのファイルシステムにおけるパス名等の情報を保持する。文書設定情報403は、ページレイアウト等のレイアウト情報とステイプル等印刷装置の機能設定情報を保持し、ブックの属性に相当する。章情報リスト404は、文書を構成している章の集合をリスト形式で保持する。リストが保持するのは章情報405である。
章情報405も、406〜408の3つのパートに大別できる。章制御情報406は、章の名称等の情報を保持する。章設定情報407は、その章特有のページレイアウトやステイプルの情報を保持し、章の属性に相当する。章ごとに設定情報をもつことで最初の章は2UPのレイアウトその他の章は4UPのレイアウトのように複雑なレイアウトを持った文書を作成することが可能である。ページ情報リスト408は各章を構成する原稿ページの集合リスト形式で保持している。ページ情報リスト408が指示するのは、ページ情報データ409である。
ページ情報データ409も410〜412の3つのパートに大別される。ページ制御情報410は、ツリー上に表示するページ番号等の情報を保持する。ページ設定情報411は、ページ回転角やページの配置位置情報等の情報を保持し、原稿ページの属性に相当する。ページリンク情報412は、ページに対応する原稿データである。図28に示す例では、ページ情報409が直接原稿データを持つのではなく、リンク情報412だけをもち、実際の原稿データは、ページデータリスト413で保持する構成としている。
図29は、ブック属性(文書設定情報403)の一例を示すリストである。通常、下位層と重複して定義可能な項目に関しては、下位層の属性値が優先採用される。そのため、ブック属性にのみ含まれる項目に関しては、ブック属性に定義された値はブック全体を通して有効な値となる。しかし、下位層と重複する項目については、下位層において定義されていない場合における既定値としての意味を有する。しかし、本実施形態では、後述するように、下位層の属性値を優先するか否かが選択可能となっている。尚、図示された各項目は具体的に1項目に対応するのではなく、関連する複数の項目を含むものもある。
ブック属性に固有の項目は、製本詳細、表紙/裏表紙、インデックス紙、合紙、章区切りの5項目である。これらは、ブックを通して定義される項目である。印刷方法属性としては、片面印刷、両面印刷、製本印刷の3つの値を指定できる。製本印刷とは、別途指定する枚数の用紙を束にして2つ折りにし、その束をつづり合わせることで製本が可能となる形式で印刷する方法である。製本詳細属性としては、製本印刷が指定されている場合に、見開き方向や、束になる枚数等が指定できる。
表紙/裏表紙属性は、ブックとしてまとめられる電子原稿ファイルを印刷する際に、表紙及び裏表紙となる用紙を付加することの指定、及び付加した用紙への印刷内容の指定を含む。インデックス紙属性は、章の区切りとして、印刷装置に別途用意される耳付きのインデックス紙の挿入の指定及びインデックス(耳)部分への印刷内容の指定を含む。この属性は、印刷用紙とは別に用意された用紙を所望の位置に挿入するインサート機能を持ったインサータが使用する印刷装置に備えられている場合か、或いは、複数の給紙カセットを使用可能である場合に有効となる。これは合紙属性についても同様である。
合紙属性は、章の区切りとして、インサータから或いは給紙カセットから供給される用紙の挿入の指定、及び、合紙を挿入する場合には、給紙元の指定等を含む。
章区切り属性は、章の区切り目において、新たな用紙を使用するか、新たな印刷ページを使用するか、特に何もしないか等の指定を含む。片面印刷時には新たな用紙の使用と新たな印刷ページの使用とは同じ意味を持つ。両面印刷時には、「新たな用紙の使用」を指定すれば連続する章が1枚の用紙に印刷されることは無いが、「新たな印刷ページの使用」を指定すれば、連続する章が1枚の用紙の表裏に印刷されることがあり得る。
図30は、章属性(章設定情報407)の一例を示すリストである。章属性とページ属性との関係もブック属性と下位層の属性との関係と同様である。
章属性に関しては、章に固有の項目はなく、すべてブック属性と重複する。したがって、通常は、章属性における定義とブック属性における定義とが異なれば、章属性で定義された値が優先する。しかし、本実施形態では、後述するように、下位層の属性値を優先するか否かが選択可能となっている。
ブック属性と章属性とにのみ共通する項目は、印刷方法、用紙サイズ、用紙方向、N−up印刷指定、拡大縮小、排紙方法の6項目である。印刷方法属性は、ブック属性では片面印刷、両面印刷、製本印刷の3つの値を指定できるが、章属性ではブック属性で両面印刷が指定されている場合のみ片面印刷するか否かすなわち片面印刷と両面印刷のいずれかを指定でき、一つのブック内で片面印刷と両面印刷の切り替えを設定できるようになっている。N−up印刷指定属性は、1印刷ページに含まれる原稿ページ数を指定するための項目である。指定可能な配置としては、1×1や1×2、2×2、3×3、4×4等がある。排紙方法属性は、排出した用紙にステイプル処理を施すか否かを指定するための項目であり、この属性の有効性は使用する印刷装置がステイプル機能を有するか否かに依存する。
ブック、章、ページについて共通な属性として、ウォーターマーク属性及びヘッダ・フッタ属性がある。ウォーターマークとは、アプリケーションで作成されたデータに重ねて印刷される、別途指定される画像や文字列等である。ヘッダ・フッタは、それぞれ各ページの上余白及び下余白に印刷されるウォーターマークである。但し、ヘッダ・フッタには、ページ番号や日時等、変数により指定可能な項目が用意されている。尚、ウォーターマーク属性及びヘッダ・フッタ属性において指定可能な内容は、章とページとは共通であるが、ブックはそれらと異なっている。ブックにおいてはウォーターマークやヘッダ・フッタの内容を設定できるし、また、ブック全体を通してどのようにウォーターマークやヘッダ・フッタを印刷するかを指定することができる。一方、章やページでは、その章やページにおいて、ブックで設定されたウォーターマークやヘッダ・フッタを印刷するか否かを指定できる。
次に、本発明の一実施形態に係るドキュメント編集アプリケーション2704(上述した製本アプリケーション2704に対応する)の設定画面の一例について説明する。図8から図11には、各種ページレイアウト編集や面付け処理をするために使用されるドキュメント編集アプリケーションの画面構成の一例を示すものである。
例えば、図8は、1面あたり2ページの「2 in 1」構成で面付け処理した後、後処理工程として用紙の中央部分にステイプル処理と折り処理を施す製本である中綴じ製本を指定した場合の原稿プレビュー画面を示す図である。また、図9は、中綴じ製本を指定した場合の印刷プレビュー画面を示す図である。さらに、図10は、中綴じ製本を指定した場合の用紙プレビュー画面を示す図である。さらにまた、図11は、1面あたり2ページの「2 in 1」構成で章の最初にインデックス紙を挿入した場合の印刷プレビュー画面を示す図である。
図8から図11に示す各ドキュメント編集アプリケーションの設定画面の上側には、「ファイル」、「編集」、「表示」、「印刷体裁」、「ドキュメント構成」、「ツール」、「ヘルプ」といったようなメニューやツールバーアイコンが配置され、ドキュメント編集アプリケーションにおける各種処理を実行する。また、図8から図11に示す各ドキュメント編集アプリケーションの設定画面の左フレームには、対象となるドキュメントの章構成を表示する。さらに、ドキュメント編集アプリケーションの設定画面の右フレームには、対象となるドキュメントのプレビュー画像が表示される。
例えば、「ズーム」プルダウンリストボックス801では、右フレームのプレビュー表示における表示倍率を切り替えることが可能である。また、「プレビュー」プルダウンリストボックス802では、「原稿プレビュー」、「印刷プレビュー」、「用紙プレビュー」といったようなプレビュー表示モードを切り替えることが可能である。
そこで、「プレビュー」プルダウンリストボックス801で「原稿プレビュー」が選択された場合は、例えば、図8のドキュメント編集アプリケーションの設定画面に示すように、ページ1−1、ページ1−2、ページ1−3、ページ2−1、ページ2−2、・・・、ページ3−1、ページ3−2、ページ3−3といったようなオリジナルの原稿イメージに従ったページ順序で、プレビュー画像が表示される。
また、「プレビュー」プルダウンリストボックス801で「印刷プレビュー」が選択された場合、例えば、図9のドキュメント編集アプリケーションの設定画面に示すように、ページ1−1(表紙)、ページ1−2(左)、ページ1−3(右)、ページ2−1(左)、ページ2−2(右)、・・・、ページ3−1(左)、ページ3−2(右)、ページ3−3(裏表示)といったような最終製本形態の印刷イメージに従ったページ順序で、プレビュー画像が表示される。
さらに、「プレビュー」プルダウンリストボックス801で「用紙プレビュー」が選択された場合、例えば、図9のドキュメント編集アプリケーションの設定画面3に示すように、ページ3−3(表面左)、ページ1−1(表面右)、ページ1−2(裏面左)、ページ3−2(裏面右)、・・・、ページ2−5(表面左)、ページ2−2(表面右)、ページ2−3(裏面左)、ページ2−4(裏面右)といったような出力用紙イメージに従ったページ順序で、プレビュー画像が表示される。
尚、最終的にこのドキュメント編集アプリケーションからMFP等のプリントデバイスに印刷する場合は、例えば「ファイル」メニューの中の「印刷」メニューにより印刷を実行する。
図12は、取り込まれた原稿のスキャン画像の全面に対して、ドキュメント編集アプリケーション2704の機能としてのブロックセレクション処理を実施した処理結果を示す図である。ここで、ブロックセレクション処理とは、画像から文字を読み取る処理(OCR処理)や画像圧縮処理の前段の処理として利用される技術である。すなわち、画像を読み取って、文字領域、画像領域、或いはグラフィック領域へ描画オブジェクトを有する矩形領域に分離する領域分割処理である。描画オブジェクトの認識は既知の技術であり詳細な説明は省略するが、描画対象を抽出するための大きさと画素濃度の閾値を有している。例えば、閾値以下の大きさや濃度であれば、ゴミ(黒点)として扱い、領域分割として描画対象の領域として抽出されないようになっている。
そして、ドキュメント編集アプリケーション2704の機能としてのOCR処理を行う場合は、分離された文字領域に対して、さらにその文字を認識して文字コードへと変換する。また、画像圧縮処理を行う場合には、文字領域、画像領域、或いはグラフィック領域のそれぞれに対して適切な圧縮アルゴリズムを適用することで、圧縮率と画質の両立を実現させることが可能である。例えば、図12では、1枚目のページ121に対して6つの矩形ブロックが設定されている。
図13は、ドキュメント編集アプリケーション2704に取り込まれた原稿のスキャン画像の一部に対してブロックセレクション処理を実施した処理結果を示す図である。すなわち、図13には、スキャン画像の下部1/4の部分に限定してブロックセレクションを実施した場合の例を示している。図13に示す例では、フッタの部分だけにブロックセレクション処理が行われている。
このようなブロックセレクション処理によって、例えば、図13に示す第1のページ131では、本文とフッタを区切る横線及びページ番号の2つのブロックが認識されている。また、図13に示す第2、第3のページ132、133では、それぞれ、横線、ページ番号、及び章のタイトルの3ブロックが認識されている。
図14は、原稿のそれぞれのページにおいてデータ(白以外の色ビットがついている領域)が含まれる外接矩形を求める処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、ドキュメント編集アプリケーション2704は、前述したようなブロックセレクション処理を実施する(ステップS1401)。当該ブロックセレクション処理によって、図12に示すように、スキャン画像全体を1又は複数のブロックに分割する。
次に、ドキュメント編集アプリケーション2704は、除外領域の指定がされているか否かを判定する(ステップS1402)。除外領域は、図22で後述するように、ドキュメント編集アプリケーション2704から提供される調整基準を設定するための詳細設定ウインドウ2201を用いて行うことができる。例えば、図22のウインドウで「ヘッダフッタ位置だけで基準位置を求める」と設定されている場合は、図13に示すように、フッタ部分にだけブロックセレクションすることになり、当該ページの上部領域が除外領域となる。その結果、除外領域指定があると判定された場合(Yes)は、ドキュメント編集アプリケーション2704は、除外領域に含まれるブロックを画像位置調整の候補ブロックから削除する(ステップS1403)。このように、除外領域に含まれるブロックを画像位置調整の候補から削除することで、指定区域内だけのブロックが画像内に残ることになる。その後、ステップS1404に進む。
一方、ステップS1402で除外領域指定がないと判定された場合(No)、或いはステップS1403でブロックが画像位置調整の候補から削除された後に、ドキュメント編集アプリケーション2704は、画像位置調整の候補として残っているブロックに対して矩形の外接矩形を計算し、当該ページのデータ領域とする I番目のブロックの左上座標を(xai,yai)、右下座標を(xbi,ybi)とすると、左上原点の座標系の場合、左上座標が(min(xai),min(yai))、右下座標が(max(xbi),max(ybi))となる矩形が外接矩形である。尚、min(xai)、min(yai)は、それぞれ全ブロックの左辺x座標の最小値および上辺y座標の最小値である。また、max(xbi)、max(ybi)は、それぞれ全ブロックの右辺座標の最大値及び下辺座標の最大値である。
図15は、図14に示すフローチャートにおけるブロックの画像位置調整の候補から削除処理(ステップS1403)の詳細を説明するためのフローチャートである。すなわち、前述したように、フッタ部分だけにブロックセレクションを実施する場合の処理例である。尚、フッタの領域は、原稿の下端からXX(mm)までの範囲であると指定するものとする。
まず、ドキュメント編集アプリケーション2704は、原稿の下端からどの程度の距離までをフッタ領域としているのかに関する範囲値Aを取得する(ステップS1501)。次に、ドキュメント編集アプリケーション2704は、原稿の幅Wと高さHの値をそれぞれ取得する(ステップS1502)。尚、この値は、現在、処理対象としている画像の解像度と縦横ピクセル数等から求めることができる。
次に、ステップS1503に進んで、ステップS1504からステップS1506までの処理を、処理対象としている画像上の全ブロックに対して順次ループ処理を繰り返す。以下、繰り返し内部の処理について説明する。
まず、ドキュメント編集アプリケーション2704は、現在、処理対象しているブロックの左上の座標(xa,ya)を取得する(ステップS1504)。次に、ドキュメント編集アプリケーション2704は、yaの座標値とフッタ領域との位置関係を調べる(ステップS1505)。その結果、フッタ領域よりもyaの値が大きければ(Yes)、矩形ブロックは全てフッタ領域内に含まれると判断してステップS1507に進む。一方、矩形ブロックの一部でもフッタ領域からはみ出していると判断された場合(No)は、当該ブロックを画像位置調整の候補から削除する(ステップS1506)。
図16は、原稿データを移動する処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、ドキュメント編集アプリケーション2704は、全ページの外接矩形の平均値を求める(ステップS1601)。ここで、外接矩形の平均とは、図14に示すフローチャートに基づく処理で求めた各ページの外接矩形の左上座標及び右下座標のX、Y座標をそれぞれ平均した値である。すなわち、平均外接矩形の左上座標を(Xa,Ya)、右下座標を(Xb,Yb)、i番目のページの外接矩形の左上座標を(xai,yai)、右下座標を(xbi,ybi)、総ページ数をNとすると、
Xa=(xa1+xa2+xa3+…+xan)/N
Ya=(ya1+ya2+ya3+…+yan)/N
Xb=(xb1+xb2+xb3+…+xbn)/N
Yb=(yb1+yb2+yb3+…+ybn)/N
である。
次いで、ドキュメント編集アプリケーション2704は移動量の上限値を取得する(ステップS1602)。本実施形態における移動量計算は、左上座標、或いは右下座標を基準として移動する。そのため、例えば、全面が画像であるようなページや、1行しか描画データが存在しないようなページでは、外接矩形の計算では移動しすぎてしまうような場合がある。そこで、このような場合(すなわち、移動しすぎるような場合)を防ぐために、移動量の上限値を設けている。尚、この移動量の上限値は、ユーザが指定するようにしても、システム側で決定するようにしてもよい。
以下、ステップS1603からステップS1616までの処理は、各ページに対して繰り返して行うループ処理である。まず、処理対象となるページを一つ選び、図14のフローチャートに示す手順で求められたそのページの外接矩形を取得する(ステップS1604)。
次に、ドキュメント編集アプリケーション2704は、平均矩形の上辺位置とそのページの上辺との差が、ステップS1602で取得した閾値(上限値)の範囲内に収まっているか否かを判定する(ステップS1605)。その結果、当該差が閾値の範囲内である場合(Yes)は、上下方向の移動量YをYa−yaiとする(ステップS1607)。一方、当該差が閾値を超えている場合(No)は、さらに、平均矩形の下辺位置とそのページの下辺の位置との差がステップS1602で取得した閾値(上限値)の範囲内に収まっているか否かを判定する(ステップS1606)。
その結果、閾値の範囲内である場合(Yes)は、上下方向の移動量YをYb−ybiとする(ステップS1607)。一方、閾値を超えている場合(No)は、上下方向の移動量Yを0とする(ステップS1609)。そして、ステップS1607〜S1609で上下方向の移動量を計算した後は、いずれの場合もステップS1610に進む。
ステップS1610では、ドキュメント編集アプリケーション2704は、平均矩形の左辺位置とそのページの左辺との差がステップS1602取得した閾値(上限値)の範囲内に収まっているか否かを判定する。その結果、閾値の範囲内である場合(Yes)は、左右方向の移動量XをXa−xaiとする(ステップS1612)。一方、閾値を超えている場合(No)は、ドキュメント編集アプリケーション2704は、平均矩形の右辺位置とそのページの右辺の位置との差がステップS1602で取得した閾値(上限値)の範囲内に収まっているかどうかを判定する(ステップS1611)。
ステップS1611における判定の結果、閾値の範囲内である場合(Yes)は、左右方向の移動量XをXb−xbiとする(ステップS1613)。一方、閾値を超えている場合(No)は左右方向の移動量Xを0とする(ステップS1614)。
ステップS1612、S1613、S1614において、左右方向の移動量Xを求めた後は、上記処理において、求められた上下方向、左右方向の移動量を用いて画像全体を移動してずらす処理を行う(ステップS1615)。そして、次のページへと処理対象を進めてステップS1603からの処理を繰り返す(ステップS1603〜S1616)。
図16に示すフローチャートに基づく処理では、左上座標及び右下座標をもとにして移動量X、Yを求めていたが、それ以外にも、例えば矩形の重心位置、すなわち、((xai+xbi)/2,(yai+ybi)/2)と、平均矩形の重心位置((Xa+Xb)/2,(Ya+Yb)/2)との差で移動量を決定するようにしても良い。
尚、通常の印刷に用いられる文書データは、左上から右下方向へと内容が書かれることが多いので、左上を優先する処理の方が望ましい結果を得る場合が多い。また、画像データのように中央寄せが好ましい場合には重心位置を基準として用い、閾値を大きく設定する方が望ましい結果を得ることが多い。
尚、ユーザがアルゴリズムを指定してもよいし、ブロックセレクション処理による文字ブロックの割合からアルゴリズムを切り替える等のバリエーションをシステムに実装することも可能である。
図17は、両面印刷された原稿を読み取った画像データの一例を示す図である。図17に示すように、読み取られた原稿は、左開きの構成であって、奇数ページの左側にパンチ穴が施されているものである。このような原稿を読み取った画像データの場合は、パンチ穴がある左右端だけで上述したような標準位置を決定することにより、非定型の文書で構成される原稿の場合は位置あわせの精度が向上する。
その場合は、図15に示すフローチャートにおけるステップS1501の処理において、下端からではなく左右端からの範囲値Aを取得する。さらに、ステップS1505の処理において、ブロックxaと原稿の幅Wと範囲値Aと差(W−A)とを比較して用紙左右端のブロックだけを残すような処理を行えばよい。
図18は、複数種類の領域で基準位置を求められるシステムにおいて基準位置決定処理を切り替える処理手順例を説明するためのフローチャートである。ここでは、用紙全体、ヘッダフッタ部、及び用紙左右端の3種類の領域種類が指定可能であるとする。
まず、いずれの領域で基準位置を決定するのかを知るために、ドキュメント編集アプリケーション2704は、領域種別設定値を取得する(ステップS1801)。次いで、ドキュメント編集アプリケーション2704は、ステップS1801で取得した領域種別設定値が、用紙全体で判定する指定になっているか否かを判定する(ステップS1802)。その結果、例えば、図22で「文書全体で基準位置を求める」と設定されており、用紙全体で判定する設定である場合(Yes)は、何もせずに本処理を終了する。一方、用紙全体で判定する設定でない場合(No)は、ドキュメント編集アプリケーション2704は、さらに、用紙左右端で判定する設定であるか否かを判定する(ステップS1803)。つまり、図22で「右端または左端位置だけで基準位置を求める」と設定されているかを判断する。
ステップS1803の判定の結果、用紙左右端で判定する設定である場合(Yes)は、ドキュメント編集アプリケーション2704は、左右端以外のブロックを画像位置調整の候補ブロックから削除する処理を実行する(ステップS1804)。一方、左右端で判定する設定でない場合(No)は、ヘッダフッタ部での判定とみなして、ヘッダフッタに相当する上下部分以外のブロックを画像位置調整の候補から削除する(ステップS1805)。尚、ステップS1804及びステップS1805の各処理は、既に図15を用いて説明した処理のバリエーションである。
図19は、1文書の中に片面印刷部分と両面印刷部分とが混在している文書の表示例を示す図である。図19において、枠191で囲まれた2ページ分の画像が片面印刷の部分、それ以外の画像が両面印刷の部分である。図19に示すような複雑な構成の文書であっても、表面裏面とでそれぞれ位置調整を行うことが可能である。
図20は、図19に示すような1文書の中に片面印刷部分と両面印刷部分とが混在している文書の表面裏面のそれぞれで標準位置を求める処理を説明するためのフローチャートである。尚、本処理では、各ページのブロックの外接矩形の左上座標及び右下座標の平均値を標準位置としている。
まず、カウンタIを初期化して1を代入する(ステップS2001)。次に、ドキュメント編集アプリケーション2704は、表面と裏面とで同一に設定するか、個別に標準位置を求めるかを判断する(ステップS2002)。その結果、表面と裏面とで区別無く標準位置を求めると判断された場合(Yes)は、各ページのブロック矩形の総和を記録するための変数初期化処理を行う(ステップS2003)。ステップS2003では、矩形の左上頂点のX座標Xlt、Y座標Ylt、右下頂点のX座標Xrb、Y座標Yrbの4つの組Rを全て0で初期化している。
一方、ステップS2002において、表面と裏面で個別に標準位置を求めると判断された場合(No)は、ドキュメント編集アプリケーション2704は、表面と裏面のそれぞれのブロック矩形の総和を記録するための変数処理化処理、及び表面と裏面のそれぞれの数をカウントするカウンタF、Bの初期化処理を行う(ステップS2004)。尚、表面と裏面の矩形総和は、それぞれの矩形の左上頂点のX座標Xlt、Y座標Ylt、右下頂点のX座標Xrb、Y座標Yrbの4つの組RF、RBを全て0に初期化する。以上までの処理が前段階処理である。
次に、ステップS2005からステップS2013までは、各ページのブロック矩形の和を求める処理を行う。
まず、I番目のページデータを取り出す(ステップS2005)。本フローチャートで示す例では、ページカウンタは1オリジンである。続いて、終了判定を行う(ステップS2006)。本実施形態では、エラー処理を特に考慮せずに、I番目のページがなければその前までのページ、すなわち(I−1)ページ分のデータがあると判定している。
その結果、ページがあると判定された場合(Yes)は、ドキュメント編集アプリケーション2704は、I番目のページのブロックセレクション処理を実行する(ステップS2007)。尚、ブロックセレクション処理の詳細については、図14を用いて前述した通りである。また、本ステップで求めたブロックの外接矩形をrとする。
ブロックセレクション処理(ステップS2007)の後、ステップS2002の処理と同様の判定を行う(ステップS2008)。その結果、表裏区別せずに表裏で同一設定する場合(Yes)は、ドキュメント編集アプリケーション2704は、総和を保持する変数RにステップS2007で求めた外接矩形rを加えて新たな総和とする(ステップS2009)。一方、表裏区別して設定する場合(No)は、ドキュメント編集アプリケーション2704は、さらに、I番目のページが表面データか否かを判断する(ステップS2010)。
I番目のページが表面であるか裏面であるかを判定する最も簡単な方法として、カウンタIが奇数であれば表面とし、偶数であれば裏面とするような判定方法がある。例えば、図19に示すように、一部分に片面印刷の指定がなされているような場合は、片面印刷の部分を全て表面と判断し、両面印刷の部分についてはその部分の先頭が表面であり、次が裏面になると判断する。
ここで、I番目のページが表面であると判定された場合(Yes)は、ドキュメント編集アプリケーション2704は、表面矩形座標の総和を保持する変数RFに、ステップS2007で求めた矩形rの座標を加え、さらに、表面の枚数をカウントするカウンタFをインクリメントする(ステップS2011)。一方、I番目のページが裏面であると判定された場合(No)は、裏面矩形座標の総和を保持する変数RBに、ステップS2007で求めた矩形rの座標を加えて、さらに、裏面の枚数をカウントするカウンタBをインクリメントする(ステップS2012)。
ステップS2011及びステップS2012の処理後、次のページの処理へ進めるために、ページ数のカウンタIをインクリメントする(ステップS2013)。そして、再びステップS2005の処理へ戻る。
また、ステップS2006で、全てのページの矩形総和とページ数カウントを終了してページがないと判定した場合(No)は、ステップS2014へ進む。ステップS2014では、再びステップS2002と同様の判定を行う。その結果、表裏区別せずに同一設定をする場合(Yes)は、全ページの矩形座標総和を保持している変数Rをページ数で割算することによって平均座標を求める(ステップS2015)。一方、ステップS2014で表裏区別する場合(No)は、表面の矩形座標総和を保持している変数RFを表面データの数で、裏面の矩形座標総和を保持している変数RBを裏面データの数でそれぞれ割算して、表面及び裏面の平均座標を求める(ステップS2016)。尚、ステップS2015、S2016ともに0での割算にならないように、実装時にはエラー処理を組み込む必要がある。
上述した図20に示すフローチャートに基づく処理では、単純な算術平均で標準位置を求めている。これ以外にも、例えば、二乗平均で求める、左上右下座標ではなく左上座標と幅高とで求める、或いは、平均的な位置やサイズと大きくかけ離れたページのデータを標準位置の算出の際に除外する等、バリエーションを適用することも可能である。
図21は、図20に示す処理で求めた基準位置へ移動する処理例を説明するためのフローチャートであり、ドキュメント編集アプリケーション2704における制御処理を表す。
まず、ドキュメント編集アプリケーション2704は、移動量の上限値を取得する(ステップS2101)。尚、この上限値取得処理は、図16に示すフローチャートにおけるステップS1602と同じである。そして、ステップS2102からステップS2109までの処理を文書内の各ページについて繰り返し処理を行う。次に、このループ内の処理について説明する。
まず、ドキュメント編集アプリケーション2704は、該当ページについて、表裏で同一或いは個別に位置に揃えるかを判定する(ステップS2103)。その結果、同じ位置に揃える場合(Yes)は、基準位置を示す4つの組Sとして、図20で示すフローチャートの処理で求めた組Rを代入することで初期化して(ステップS2104)、ステップS2108に進む。一方、表裏で同一の設定をしない場合(No)は、ドキュメント編集アプリケーション2704は、さらに、現在の処理処理対象が表面ページであるか裏面ページであるかを判定する(ステップS2105)。その結果、表面ページであると判定された場合(Yes)は基準位置Sを図20に示すフローチャートにおける処理で求めたRFで初期化し(ステップS2106)、ステップS2108に進む。一方、裏面ページであると判定された場合(No)は基準位置Sを図20に示すフローチャートにおける処理で求めたRBで初期化し(ステップS2107)、ステップS2108に進む。
ステップS2108では、ドキュメント編集アプリケーション2704は、処理対象となっているページを標準位置Sに揃える。尚、このステップS2108の処理は、図16に示すフローチャートにおけるステップS1604〜ステップS1615までの処理と同様である。
図22は、本実施形態における位置揃え処理の設定を行うためのGUIの一例を示す図である。図22において、ラジオボタン2201は、基準位置を求める際に、部分領域に限定するか否か等を指定するためのボタンである。本実施形態では、選択肢は3つあり、
(1)ヘッダフッタ領域内だけのブロックを用いる
(2)ページ全体のブロックを用いる(部分領域に限定しない)
(3)右端、左端の領域内ブロックだけを用いる
が選択可能である。
尚、それぞれの設定に応じた基準領域を求める処理の分岐については、図18を用いて上述したとおりである。まず、(1)の設定の場合、図18にフローチャートにおけるステップS1803において左右端を通らないと判定され(No)、上下部分以外のブロックを削除する(ステップS1805)。また、(2)の設定の場合、同フローチャートにおけるステップS1802において用紙全体で判定する設定と判断される(Yes)。そして、(3)の設定の場合、同フローチャートにおけるステップS1803において用紙左右端で判定すると判断され(Yes)、左右端以外のブロックを削除する(ステップS1804)。
また、図22において、ラジオボタン2202は、表面と裏面とで異なる基準位置への移動を行うか否かを設定するボタンである。本実施形態では、選択肢は2つあり、
(1)表面、裏面それぞれで個別に位置調整する
(2)表裏同じ位置に位置調整する
である。尚、これらの設定値による処理の違いは、図20及び図21を用いて前述したとおりである。
さらに、図22において、ラジオボタン2203は、位置調整の単位を設定するためのボタンである。本実施形態では、選択肢は2つ有り、
(1)文書全体で位置を統一する
(2)章毎に個別に位置調整する
である。すなわち、(1)の場合は、文書全体で基準位置を求めてその位置へ各ページを位置あわせする。また、(2)の場合は、章毎に個別に外接矩形の統計を取って基準位置を求め、その基準位置に章内の各ページを位置あわせする。
図23は、ユーザ設定により処理を切り替える一例を説明するためのフローチャートである。以下では、図23に示すフローチャートに基づいて、図22に示すラジオボタン2202、2203の設定による処理の違いについて説明する。
まず、ドキュメント編集アプリケーション2704は、図22に示すラジオボタン2203の設定値が何であるかを判定する(ステップS2301)。その結果、設定が「文書全体で位置を統一する」の場合(Yes)は、次に、図22に示すラジオボタン2202の設定値が何かを判断する(ステップS2302)。一方、設定が「章毎に個別の位置に調整する」の場合(No)は、ステップS2307に進む。
すなわち、ステップS2302において、図22に示すラジオボタン2202の設定値が「表裏同一の位置へ位置調整する」である場合(Yes)は、ステップS2303へ進む。一方、ステップS2302において、図22に示すラジオボタン2202の設定値が「表面、裏面それぞれで個別に位置調整する」である場合(No)は、ステップS2305へ進む。
ステップS2303では、ドキュメント編集アプリケーション2704は、文書全体で一つの基準位置を求め、次いで、求めた基準位置へ各ページを移動して全ページをそろえる(ステップS2304)。尚、ステップS2303、S2304の処理は、図16を用いて前述したとおりである。
一方、ステップS2305では、表面と裏面のそれぞれで個別の基準位置を求める処理を行う。尚、当該ステップS2305の処理は、図20を用いて説明したとおりである。次いで、表面と裏面とをそれぞれの基準位置へ揃える処理を行う(ステップS2306)尚、ステップS2306の処理は、図21を用いて説明した処理に相当する。
ステップS2307からS2313は、各章ごとに処理を繰り返すループである。次に、このループ内部の処理について説明する。まず、ドキュメント編集アプリケーション2704は、図22に示すラジオボタン2202の設定値が何であるかを判断する(ステップS2308)。その結果、「表裏それぞれで位置調整する」の場合(No)はステップS2311に進み、「表裏同一の位置へ位置調整する」の場合(Yes)はステップS2309に進む。
ステップS2309では、章内の基準位置を求めている。尚、このステップS2309における処理は、章の先頭ページから最終ページまでが対象である以外はステップS2303の処理と同じである。次いで、章内の各ページを基準位置に移動する(ステップS2310)。尚、このステップS2310も、基準位置がステップS2309で求めた章内の基準位置であることと、移動処理の対象範囲が章内に限定されているが、その他についてはステップS2304の処理と同様の処理である。
また、ステップS2311の処理、及びそれに次ぐステップS2312の処理についても、処理対象範囲が章内のページであるが、それぞれ前述したステップS2305及びステップS2306の処理と同様の処理である。
図24は、本実施形態におけるホットフォルダと呼ばれるアプリケーションで画像処理を実施するためのGUIの一例を示す図である。このGUIによれば、コントロール2404のチェックボックスを用いて、画像の自動移動処理のオン/オフを設定することができる。尚、ホットフォルダとは、フォルダにファイルが投入されたことを検出する常駐アプリケーションがコンピュータ内に存在し、ホットフォルダ内にファイルが投入されることに応じて、予め設定された処理を実行するよう構築されている。尚、このホットフォルダ用常駐アプリケーションは、ドキュメント編集アプリケーション2704の構成の一部をなすものである。
図25は、本実施形態におけるホットフォルダと連携して動作するホットフォルダ用常駐アプリケーション(以下、簡単に監視アプリケーションと呼ぶ。)で画像処理を実施する際に移動処理の詳細設定を行うためのGUIの一例を示す図である。本実施形態では、ホットフォルダを用いて、共通の各種設定項目の一つとして移動処理の詳細を設定することが可能である。図25に示すボタン2501を押下すると、図22に示すGUIが表示され、通常の場合と同等の設定を行うことができる。
図26は、ホットフォルダで自動画像処理を行う場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。まず、ドキュメント編集アプリケーション2704の構成の一部をなす監視アプリケーションは、ホットフォルダへ画像ファイルが投入されたことを検知すると、当該ホットフォルダに傾き補正を実施する設定がなされているか否かを判定する(ステップS2601)。この判定処理は、図24に示すGUIにおいて、ボタン2401がオンになっているか否かで行うことができる。その結果、傾き補正を実施する設定の場合(Yes)はステップS2602に進み、傾き補正を行わない場合(No)はステップS2603に進む。
ステップS2602では、監視アプリケーションは、ドキュメント編集アプリケーション2704の本体及び電子原稿ライタ102を起動し、ホットフォルダへ投入された画像ファイルを電子原稿として取り込む処理を開始する際に、傾き補正処理を行うことをドキュメント編集アプリケーション2704に通知し、ドキュメント編集アプリケーション2704が傾き補正処理を実施する。この傾き補正処理とは、スキャン時に紙原稿を原稿台へ置く時の傾きや、ADFにより紙送りで微妙に傾いた原稿を文字列の向きや、罫線の傾き等から水平垂直を復元する処理であり、既知の技術であるため詳細な説明は省略する。そして、傾き補正処理後は、ステップS2603に進む。
ステップS2603では、ドキュメント編集アプリケーション2704は、監視アプリケーションを介してホットフォルダの設定を読み込み、原稿向きの自動補正処理を実施する設定になっているか否かを判定する。この判定処理は、図24に示すGUIにおいて、ボタン2402がオンになっているか否かで行うことができる。その結果、原稿向きの自動補正処理を実施する場合(Yes)はステップS2604に進み、自動補正処理を行わない場合(No)はステップS2605へ進む。
ステップS2604では、ドキュメント編集アプリケーション2704は、原稿向きの自動補正処理を実施する。この処理は、OCR機能を用いて文字認識を実施して、原稿が上下反転していたり、90度傾いている場合に上下を正しく合わせる処理であり、天地補正等と呼ばれることもある。尚、原稿向きの自動補正処理事態も既知の技術であるため詳細な説明は省略する。そして、自動補正処理後は、ステップS2605に進む。
ステップS2605では、ドキュメント編集アプリケーション2704は、監視アプリケーションを介してホットフォルダの設定を読み込み、ゴミ取り処理を実施する設定になっているか否かを判定する。この判定処理は、図24に示すGUIにおいて、ボタン2403がオンになっているか否かで行うことができる。その結果、ゴミ取り処理を実施する設定の場合(Yes)はステップS2606に進み、ごみ取り処理を行わない場合(No)はステップS2607に進む。
ステップS2606では、ドキュメント編集アプリケーション2704は、ゴミ取り処理を実施する。これによって、スキャンの際に元々の原稿には存在しない微小な「点」等のノイズがついてしまうことがあっても、ゴミ取り処理によって、例えば点等のノイズの大きさや他のデータとの距離等からゴミと判断される点を除去する。そして、ごみ取り処理後はステップS2607に進む。尚、ゴミ取り処理は一般に黒点除去技術とも呼ばれ、既知の技術であるため詳細な説明は省略する。
ステップS2607では、ドキュメント編集アプリケーション2704は、監視アプリケーションを介してホットフォルダの設定を読み込み、位置調整処理を実施する設定になっているか否かを判定する。この判定処理は、図24に示すGUIにおいて、ボタン2403がオンになっているか否かで行うことができる。その結果、位置調整処理を実施する設定の場合(Yes)はステップS2608に進み、位置調整処理を実施しない場合(No)は終了する。
ステップS2608では、ドキュメント編集アプリケーション2704は、位置調整処理を処理を実施する。ここで、図26に示すフローチャートにおいて、当該位置調整処理を最後に実施している理由は、傾き補正処理及び原稿向き補正処理は、位置調整に影響があるためである。例えば、パンチ穴部分で補正する場合には、天地が反転しており、位置を正しく調整することができない。また、ゴミ取り処理を位置調整処理よりも前に実施しないと、ブロックセレクションに影響が出る可能性がある。
尚、傾き補正処理や原稿向き補正処理を実施するか否かはGUIによるボタン設定だけではなく、あらかじめ設定されているようにしてもよい。また、位置調整を実施する設定になっているかどうかを、傾き補正処理の判断時(ステップS2601)、原稿向きの補正処理の判断時(ステップS2603)、及びゴミ取り処理の判断時(ステップS2605)における判断基準に追加しても良い。
以上説明したように、本実施形態に係る画像移動手段では、移動量の閾値を設定することが可能であり、単なる紙送りのズレを超えるようなズレは原稿の特性とみなして、基準外ページとして扱い、無駄な位置調整をしない。また、本実施形態に係る基準位置計算手段では、このような基準外ページのデータを排除して統計を取り直すことで、より正確な基準位置を求めることができる。さらに、本実施形態に係る原稿領域判定手段では、領域を指定し、画像データ全体ではなく、特定の領域に含まれるデータのブロックセレクションを行うことが可能である。
さらにまた、上記基準位置計算手段では、とじ代による表裏の違いを考慮して表裏とで別に基準位置を計算し、上記画像移動手段では、表裏とで別個に計算された基準位置に基づいて位置を移動することができる。
さらにまた、本実施形態では、斜行補正や枠消し等ブロックセレクションに影響を与えるような画像処理は、位置調整処理の前処理として実行するため、位置補正処理の制度を向上させることができる。
さらにまた、上記基準位置計算手段では、表面と裏面のそれぞれで位置統計を取るだけでなく、さらに表面と裏面の位置が合うように基準位置を求めることができる。例えば、片面両面切り替えを行った場合、片面章のデータは全ページを表面データとして扱い、両面章のデータは、表面と裏面が交互に読み込まれているとすることで、表裏それぞれで適切な位置調整を実施することができる。さらにまた、単に、章毎に標準位置の統計を取り、章単位の標準位置で位置調整を実施することができる。さらにまた、また、標準位置を統計処理だけではなく、手入力することで、任意の位置へ位置を揃えることができる。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)等がある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明の一実施形態に係る画像処理システム全体の基本構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理システムのPODサイト環境103における工程管理部104の細部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理システムのPODサイト環境103におけるプリプレス部105の細部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理システムのPODサイト環境103におけるディジタルプリント部106の細部構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理システムにおけるPODサイト環境103におけるスキャナやMFP等が備えるスキャナ部の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理システムにおけるPODサイト環境103におけるスキャナやMFP等が備える自動原稿搬送装置(ADF)の外観図である。 本発明の一実施形態に係る画像処理システムにおけるPODサイト環境103におけるスキャナやMFP等が備える自動原稿搬送装置(ADF)の断面図である。 1面あたり2ページの「2 in 1」構成で面付け処理した後、後処理工程として用紙の中央部分にステイプル処理と折り処理を施す製本である中綴じ製本を指定した場合の原稿プレビュー画面を示す図である。 中綴じ製本を指定した場合の印刷プレビュー画面を示す図である。 中綴じ製本を指定した場合の用紙プレビュー画面を示す図である。 1面あたり2ページの「2 in 1」構成で章の最初にインデックス紙を挿入した場合の印刷プレビュー画面を示す図である。 取り込まれた原稿のスキャン画像の全面に対して、ドキュメント編集アプリケーション2704の機能としてのブロックセレクション処理を実施した処理結果を示す図である。 ドキュメント編集アプリケーション2704に取り込まれた原稿のスキャン画像の一部に対してブロックセレクション処理を実施した処理結果を示す図である。 原稿のそれぞれのページにおいてデータ(白以外の色ビットがついている領域)が含まれる外接矩形を求める処理手順を説明するためのフローチャートである。 図14に示すフローチャートにおけるブロックの画像位置調整の候補から削除処理(ステップS1403)の詳細を説明するためのフローチャートである。 原稿データを移動する処理手順を説明するためのフローチャートである。 両面印刷された原稿を読み取った画像データの一例を示す図である。 複数種類の領域で基準位置を求められるシステムにおいて基準位置決定処理を切り替える処理手順例を説明するためのフローチャートである。 1文書の中に片面印刷部分と両面印刷部分とが混在している文書の表示例を示す図である。 図19に示すような1文書の中に片面印刷部分と両面印刷部分とが混在している文書の表面裏面のそれぞれで標準位置を求める処理を説明するためのフローチャートである。 図20に示す処理で求めた基準位置へ移動する処理例を説明するためのフローチャートである。 本実施形態における位置揃え処理の設定を行うためのGUIの一例を示す図である。 ユーザ設定により処理を切り替える一例を説明するためのフローチャートである。 本実施形態におけるホットフォルダと呼ばれるアプリケーションで画像処理を実施するためのGUIの一例を示す図である。 本実施形態におけるホットフォルダと連携して動作するホットフォルダ用常駐アプリケーションで画像処理を実施する際に移動処理の詳細設定を行うためのGUIの一例を示す図である。 ホットフォルダで自動画像処理を行う場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る文書処理システムのソフトウェア構成を示すブロック図である。 ブックファイルの形式の一例を模式的に示す図である。 ブック属性(文書設定情報403)の一例を示すリストである。 章属性(章設定情報407)の一例を示すリストである。
符号の説明
101A エンドユーザ環境A
101B エンドユーザ環境B
102 インターネット
103 PODサイト環境
104 工程管理部
105 プリプレス部
106 ディジタルプリント部
107 ポストプレス部

Claims (26)

  1. 入力された複数ページからなる画像データに対して領域分割処理を行い、得られる領域に基づいて、前記複数ページの各ページの位置調整を行う画像処理方法であって、
    前記画像データをページごとに描画対象が含まれる領域に領域分割する分割工程と、
    前記分割工程により領域分割された各領域に基づいて、各ページ毎に位置調整のための調整値を算出する調整値算出工程と、
    前記調整値算出工程により算出された各ページの調整値と、位置調整のための標準値との差異に基づいて、各ページの画像データの移動量を算出する移動量算出工程と、
    前記移動量算出工程により算出された前記移動量に基づいて、各ページの画像データを移動する移動工程と、
    前記画像データ上において前記分割工程による領域分割の除外領域を設定する除外領域設定工程と、
    前記分割工程によって生成された前記複数の領域のうち、前記除外領域設定工程によって設定された除外領域に含まれる領域を、画像データの位置調整の候補領域から削除することで前記分割工程による領域分割を完了する削除工程とを有し、
    前記調整値算出工程が、前記画像データの各ページにおける前記除外領域を除いた領域内に含まれる領域を用いて前記調整値を算出し、
    前記調整値算出工程は、前記分割工程によって同一ページ上に複数の領域が生成された場合に、該複数の領域の外接矩形を前記調整値として算出する外接矩形算出工程を有し、
    前記標準値が、前記外接矩形算出工程によって算出された各ページの外接矩形の平均値として算出される
    ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記除外領域設定工程が、前記画像データの各ページの輪郭から所定距離内の領域を前記除外領域として設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記除外領域設定工程が、前記画像データの上端又は下端のいずれか一方から所定距離内、或いは、上端及び下端の両方から所定距離内を前記除外領域として設定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理方法。
  4. 前記除外領域設定工程が、前記画像データの左端又は右端のいずれか一方から所定距離内、或いは、左端及び右端の両方から所定距離内を前記除外領域として設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  5. 前記移動工程が、前記移動量の閾値を設定し、前記移動量算出工程で算出された前記標準値への移動量が該閾値を超えない場合に前記画像データの移動を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  6. 前記移動工程が、前記移動量について上下方向及び左右方向に対してそれぞれ独立に閾値を設定し、
    前記移動工程は、前記移動量算出工程で算出された前記標準値への上下方向又は左右方向の移動量が閾値を超えた場合には、その方向への移動を行わない
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 前記画像データの印刷される各ページが表面であるか裏面であるかを判定する判定工程と、
    前記判定工程の判定結果に基づいて表面及び裏面とで個別に標準値を算出する標準値算出工程とをさらに有し、
    前記移動量算出工程が、前記外接矩形算出工程によって算出された各ページごとの外接矩形と、前記標準値算出工程によって算出された表面及び裏面とで個別に算出された前記標準値との差異に基づいて各ページの画像の移動量を計算する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  8. 前記判定工程が、前記画像データに対して設定された印刷設定に基づいて、片面印刷設定がされている画像をすべて表面と判定する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記標準値算出工程が、複数ページからなる前記画像の部分集合毎に前記標準値を算出し、
    前記移動量算出工程が、各ページごとの外接矩形と、前記標準値算出工程によって算出された前記部分集合毎の前記標準値との差異に基づいて各ページの移動量を算出する
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像処理方法。
  10. 前記部分集合が、前記画像データが文書画像である場合の各章に相当する部分である
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理方法。
  11. 前記移動量算出工程が、前記外接矩形の左上座標と右下座標の平均値、前記標準値との差異に基づいて前記移動量を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  12. 前記移動量算出工程が、前記外接矩形の重心と前記標準値である前記外接矩形の平均の重心との差異に基づいて前記画像データの各ページが中央揃えとなるように前記移動量を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  13. 入力された複数ページからなる画像データに対して領域分割処理を行い、得られる領域に基づいて、前記複数ページの各ページの位置調整を行う画像処理装置であって、
    前記画像データをページごとに描画対象が含まれる領域に領域分割する分割手段と、
    前記分割手段により領域分割された各領域に基づいて、各ページ毎に位置調整のための調整値を算出する調整値算出手段と、
    前記調整値算出手段により算出された各ページの調整値と、位置調整のための標準値との差異に基づいて、各ページの画像データの移動量を算出する移動量算出手段と、
    前記移動量算出手段により算出された前記移動量に基づいて、各ページの画像データを移動する移動手段と、
    前記画像データ上において前記分割手段による領域分割の除外領域を設定する除外領域設定手段と、
    前記分割手段によって生成された前記複数の領域のうち、前記除外領域設定手段によって設定された除外領域に含まれる領域を、画像データの位置調整の候補領域から削除することで前記分割手段による領域分割を完了する削除手段とを備え、
    前記調整値算出手段が、前記画像データの各ページにおける前記除外領域を除いた領域内に含まれる領域を用いて前記調整値を算出し、
    前記調整値算出手段は、前記分割手段によって同一ページ上に複数の領域が生成された場合に、該複数の領域の外接矩形を前記調整値として算出する外接矩形算出手段を備え、
    前記標準値が、前記外接矩形算出手段によって算出された各ページの外接矩形の平均値として算出される
    ことを特徴とする画像処理装置。
  14. 前記除外領域設定手段が、前記画像データの各ページの輪郭から所定距離内の領域を前記除外領域として設定する
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記除外領域設定手段が、前記画像データの上端又は下端のいずれか一方から所定距離内、或いは、上端及び下端の両方から所定距離内を前記除外領域として設定する
    ことを特徴とする請求項13又は14に記載の画像処理装置。
  16. 前記除外領域設定手段が、前記画像データの左端又は右端のいずれか一方から所定距離内、或いは、左端及び右端の両方から所定距離内を前記除外領域として設定する
    ことを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  17. 前記移動手段が、前記移動量の閾値を設定し、前記移動量算出手段で算出された前記標準値への移動量が該閾値を超えない場合に前記画像データの移動を行う
    ことを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  18. 前記移動手段が、前記移動量について上下方向及び左右方向に対してそれぞれ独立に閾値を設定し、
    前記移動手段は、前記移動量算出手段で算出された前記標準値への上下方向又は左右方向の移動量が閾値を超えた場合には、その方向への移動を行わない
    ことを特徴とする請求項17に記載の画像処理装置。
  19. 前記画像データの印刷される各ページが表面であるか裏面であるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて表面及び裏面とで個別に標準値を算出する標準値算出手段とをさらに備え、
    前記移動量算出手段が、前記外接矩形算出手段によって算出された各ページごとの外接矩形と、前記標準値算出手段によって算出された表面及び裏面とで個別に算出された前記標準値との差異に基づいて各ページの画像の移動量を計算する
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  20. 前記判定手段が、前記画像データに対して設定された印刷設定に基づいて、片面印刷設定がされている画像をすべて表面と判定する
    ことを特徴とする請求項19に記載の画像処理装置。
  21. 前記標準値算出手段が、複数ページからなる前記画像の部分集合毎に前記標準値を算出し、
    前記移動量算出手段が、各ページごとの外接矩形と、前記標準値算出手段によって算出された前記部分集合毎の前記標準値との差異に基づいて各ページの移動量を算出する
    ことを特徴とする請求項19又は20に記載の画像処理装置。
  22. 前記部分集合が、前記画像データが文書画像である場合の各章に相当する部分である
    ことを特徴とする請求項21に記載の画像処理装置。
  23. 前記移動量算出手段が、前記外接矩形の左上座標と右下座標の平均値、前記標準値との差異に基づいて前記移動量を算出する
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  24. 前記移動量算出手段が、前記外接矩形の重心と前記標準値である前記外接矩形の平均の重心との差異に基づいて前記画像データの各ページが中央揃えとなるように前記移動量を算出する
    ことを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
  25. 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  26. 請求項25に記載のプログラムを格納したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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