JP2014039209A - 画像形成装置及び画像形成プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】白紙原稿の検知機能を用いて、応用印刷に関するユーザの操作負担を軽減させることができる技術を提供する。
【解決手段】画像形成装置1では、応用印刷を行う際、プリント部28は、複数の原稿を一枚ずつ連続的に読み込む。テンポラリボックス36aは、プリント部28により読込まれた原稿を画像データとして一時的に保存する。白紙判定部34aは、プリント部28により読み込まれた原稿が白紙原稿か否かを判定する。白紙原稿であると判定した場合、ボックス指定部34bは、白紙原稿の後に連続して読込部で読み込まれる原稿に対して、白紙原稿の前に読み込まれた原稿の保存先とは異なるテンポラリボックス36bを新たな保存先として指定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリ等に代表される画像形成装置及び画像形成プログラムに関する。
従来、原稿の読み込み過程で白紙原稿を検出する機能を備えた画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この先行技術では、原稿の読み込み過程で、用紙の表面及び裏面に画像が形成されているか否かを判定し、用紙の両面が白紙原稿であることを検出すると、コピーモードに関係なく、コピー動作を停止し、該当する白紙原稿を排紙している。上記の先行技術によれば、無駄なコピー動作の実行や、記録紙の浪費を防ぐことができる。
また、上述した先行技術の複写機や一般的なプリンタには、画像を保存するためのボックス機能が備わっている。ボックス機能を利用することで、ユーザは、保存しておきたい画像を複写機のボックス(HDD)に登録しておくことができる。これに対して複写機は、ユーザの要求に応じて、ボックスに登録された画像を呼び出して、これを出力することができる。またボックスに保存された画像とスキャナで読み込まれた画像とを合成して出力することができる。
特開平5−303253号公報
上記の画像を合成する手法では、まず、ユーザは、画像合成の対象となる一方の原稿(画像原稿)の束をボックスに保存するための操作を行う。次に、ユーザは、ボックスに保存された画像原稿を指定するとともに、もう一方の原稿(本文原稿)の束を複写機にセットした上で、画像合成印刷を実行するための操作を行う。複写機では、セットされた本文原稿をスキャナで読み込み、読み込んだ本文原稿とボックスに保存された画像原稿とを合成することにより、これらを合成画像として出力する。
このように、画像を合成して印刷を行うためにユーザは、ボックスに画像を保存するための操作(ジョブ)、及び、印刷を実行するための操作(ジョブ)という2つのジョブを行う必要がある。この場合、ユーザは2つのジョブに跨って操作を行っているため、ジョブの終了に伴って削除されることがない保存領域(ユーザボックス)に原稿を保存しておく必要がある。このため、ユーザは、画像合成印刷が完了した後に、ユーザボックスに保存された不要な原稿を削除する操作を行わなければならない。
このように、複数の画像を組み合わせた印刷(いわゆる応用印刷)を行うために、ユーザは、様々な操作手順を踏まなければならず、その分の操作負担を強いられることになる。
そこで本発明は、白紙原稿を検知する機能を用いて、応用印刷に関するユーザの操作負担を軽減させることができる技術の提供を課題とする。
〔画像形成装置〕
上記の課題を解決するため、本発明は画像形成装置を提供する。
本発明の画像形成装置は、複数の原稿を一枚ずつ連続的に読み込む読込部と、読込部で読込まれた原稿を画像データとして一時的に保存する保存領域と、読込部により読み込まれた原稿が白紙原稿か否かを判定する白紙判定部と、白紙原稿であると判定した場合、白紙原稿の後に連続して読込部で読み込まれる原稿に対して、白紙原稿の前に読み込まれた原稿の保存先とは異なる保存領域を新たな保存先として指定する指定部とを備える。
本発明の画像形成装置によれば、白紙原稿の検知を境にして、原稿の保存先が指定部により切り替えられている。これにより、例えば、本文原稿(メイン原稿)や画像原稿(サブ原稿)といった意味合いの異なる原稿の束の間に白紙原稿を一枚差し込んでおくだけで、それぞれの原稿の束を異なる保存領域に保存させることができる。すなわち、一回のジョブ(操作)で、原稿の読み込みから印刷処理の実行までを行うことができるため、ユーザの操作負担を軽減することができる。
また、ジョブ(操作)が複数回に及ぶことなく一回で済むため、画像データを一時的に保存可能な保存領域(テンポラリボックス)に保存しておくことができる。この保存領域に保存された画像データはジョブの終了に伴って自動的に削除されることになるため、ユーザは、印刷の完了後に不要な画像データを削除する操作を行う必要がない。
また本発明の画像形成装置は、各保存領域に保存された画像データを相互に組み合わせて印刷条件に従った印刷処理を実行する印刷処理部を備える。
本発明の画像形成装置によれば、ユーザに対して様々な操作手順を踏ませることなく、一回の操作で応用印刷を行うことができる。
具体的には、印刷処理部は、画像合成印刷を印刷条件とした場合、各保存領域に保存された画像データを相互に組み合わせた合成画像を生成し、生成した合成画像を用紙に印刷する。
また、両面印刷を印刷条件とした場合、いずれかの保存領域に保存された画像データを用紙の表面に印刷するとともに、他の保存領域に保存された画像データを用紙の裏面に印刷する。
このように、本発明の画像形成装置によれば、応用印刷に関して、組み合わせの対象となる複数の画像を合成して印刷したり、これらを用紙の両面に印刷したりすることができる。このとき、ユーザは、組み合わせの対象となる原稿の間に白紙原稿を差し込んだ原稿の束を画像形成装置にセットすることにより、1回のジョブで上記の合成画像印刷や両面印刷を実行させることができる。このため、ユーザの操作負担を大幅に軽減することができる。
〔画像形成装置用プログラム〕
本発明は、画像形成装置用プログラムを提供する。このプログラムは、印刷条件に従って印刷処理を実行する画像形成装置のコンピュータに以下の手順を実行させるものである。
(1)複数の原稿を一枚ずつ連続的に読み込む手順。
(2)読み込んだ原稿が白紙原稿か否かを判定する手順。
(3)判定する手順で、白紙原稿でないと判定した場合、読み込んだ原稿を画像データとして保存領域に一時的に保存する手順。
(4)判定する手順で、白紙原稿であると判定した場合、白紙原稿の後に連続して読み込まれた原稿を白紙原稿の前に読み込まれた原稿の保存先とは異なる保存領域を新たな保存先として指定する手順。
(5)白紙原稿の後に読み込んだ原稿を新たな保存先として指定された保存領域に一時的に保存する手順。
(6)各保存領域に保存された画像データを相互に組み合わせて、印刷条件に従った印刷処理を実行する手順。
(7)印刷処理の終了に伴って、各保存領域に保存された画像データを削除する手順。
本発明の画像形成装置用プログラムは、上記(1)〜(7)の手順を画像形成装置のコンピュータに実行させることで、白紙原稿の検知を境にして、原稿の保存先となる保存領域を切り替えることができる。これにより、例えば、本文原稿(メイン原稿)や画像原稿(サブ原稿)といった意味合いの異なる原稿の束の間に白紙原稿を一枚差し込んでおくだけで、それぞれの原稿の束を異なる保存領域に保存させることができる。すなわち、一回のジョブ(操作)で上記の本文原稿及び画像原稿を読み込むことができるため、ユーザの操作負担を軽減することができる。
また複数回のジョブに跨って原稿の読み込みを行う必要がないため、画像データを一時的に保存可能な保存領域(テンポラリボックス)に保存しておくことができる。この保存領域に保存された画像データはジョブの終了に伴って自動的に削除されることになるため、ユーザは、印刷の完了後に不要な画像データを削除する操作を行う必要がない。
本発明によれば、一回のジョブ(操作)で組み合わせの対象となる原稿を複数の保存領域に振り分けて保存することができるため、ユーザの操作負担を大幅に軽減することができる。
本実施形態における画像形成装置の外観を示す斜視図である。 画像形成装置の機能的な構成を概略的に示すブロック図である。 画像合成印刷を行う手順を説明するための図である。 両面印刷を行う手順を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態における画像形成装置1の外観を示す斜視図である。
図1では、画像形成装置1の一例であるデジタル複合機、いわゆる多機能周辺機器(Multiple Function Peripheral)が右前上方から示されている。
〔画像形成装置の構成〕
画像形成装置1は、会社のオフィス等に設置されており、複数の利用者(ユーザ)により利用されるものである。画像形成装置1は、サーバやクライアントPCとともに、例えばLAN等のネットワークに接続されている。
また図1では、ユーザに相対する画像形成装置1の正面と、この画像形成装置1の右側面とが示されている。画像形成装置1は胴内排紙型の装置本体10を備え、この装置本体10の内側には排紙トレイ12が形成されている。
排紙トレイ12の上側には自動原稿搬送装置(Auto Document Feed
er、以下、ADFと称する)14が搭載されている。画像形成装置1を複写機やファクシミリ、ネットワークスキャナとして利用するときには、このADF14から原稿を搬送し、原稿の画像面はスキャナ部(読込部)16にて光学的に読み取られる。
スキャナ部16の手前側には操作パネル18が設置されている。この操作パネル18には、ユーザの各種操作に供される複数の操作キーやスイッチが配置されている、また操作パネル18の中央部分には、文字情報や案内画像等の各種情報を表示する操作画面18aが設けられている。
一方、図1中に示す装置本体10の下部にはフロントローディング式の用紙供給装置20が配置されている。この用紙供給装置20には、装置本体10の高さ方向に沿って上下2段の給紙カセット20a,20bが備えられている。各給紙カセット20a,20bはいずれも装置本体10に対して着脱可能に構成される。なお、装置本体10の右側面には開閉式の手差しトレイ22も備えられている。
図2は、画像形成装置1の構成を概略的に示すブロック図である。画像形成装置1は、ネットワークインタフェース24を介してネットワークに接続され、さらに、公衆回線にも接続されている。そして、画像形成装置1はプログラムの命令にしたがって各種動作を実行する。
この画像形成装置1は、例えば、印刷機能、送信機能及びボックス機能(保存機能)を有しており、これらの機能を実現するための構成として、上記のスキャナ部(読込部)16及び操作パネル18の他に、ネットワークインタフェース24、FAX通信部26、プリント部28、HDD30、メモリ32、及びコントローラ34を有している。
〔ネットワークインタフェース〕
ネットワークインタフェース24は、LAN等のネットワークに接続するためのネットワークアダプタである。ネットワークインタフェース24では、ネットワークに接続されたクライアントPCや、サーバ等と相互にデータの送受信を行う。
〔FAX通信部〕
FAX通信部26は、ネットワークインタフェース24、あるいは、公衆回線を介して外部の装置とファクシミリデータを通信する装置である。FAX通信部26は、HDD30に保存されたデータを相手先に向けて送信する送信機能を有している。また、FAX通信部26は、外部から送信されたデータを受信する機能を有している。
〔プリント部〕
プリント部(印刷処理部)28は、印刷機能を実現するための構成であり、スキャナ部16で読み込まれてHDD30に保存されたデータを印刷する装置である。またプリント部28は、スキャナ部16の画像読取位置に原稿を搬送するADF14、用紙を供給する用紙供給装置20、画像を用紙に転写する画像形成部、転写済みの用紙にソート、孔開けやステープル処理等を行う後処理装置等に接続されている。
〔HDD〕
HDD(ハードディスクドライブ)30は、ボックス部36を有している。HDD30は、上記クライアントPCから送信された印刷ジョブや、スキャナ部16で読み込まれた原稿のスキャンジョブ、FAX通信部26にて受信したファクシミリジョブ等の種々のデータをボックス部36に保存する。
〔保存領域〕
また本実施形態において、ボックス部36には、複数のテンポラリボックス(保存領域)36a,36b及びユーザボックス36cが設けられている。テンポラリボックス36a,36bは、スキャナ部16で読み込まれた原稿(画像データ)を一時的に保存するための保存領域であり、ユーザボックス36cは、画像データを永続的に保存するための保存領域である。
テンポラリボックス36a,36bに保存された画像データは、ジョブの終了に伴って自動的に削除される。一方、ユーザボックス36cに保存された画像データは、ジョブの終了によって削除されることはなく永続的に保存される。ユーザボックス36cに保存された画像データは、例えば、ユーザの操作によって削除される。なお、テンポラリボックス36a,36b及び、ユーザボックス36cの数は、図示した数に限定されない。
メモリ32はROMやRAM等の記憶媒体により構成されている。メモリ32には、本実施形態の白紙検知機能を利用した応用印刷に関するプログラム等が格納されている。
〔コントローラ〕
コントローラ34は、コンピュータとして機能する要素であり、CPU等のハードウエア資源を有している。そして、コントローラ34は、このハードウエア資源を用いてプログラムを実行しており、上述のスキャナ部16、操作パネル18、ネットワークインタフェース24、FAX通信部26、プリント部28、HDD30、及びメモリ32を制御する。
またコントローラ34は、本実施形態における白紙検知機能を利用した応用印刷を実現するための構成として、白紙判定部34a及びボックス指定部(指定部)34bを有する。
〔白紙判定部〕
白紙判定部34aは、スキャナ部16で読込まれた原稿が白紙原稿か否かを判定する処理を実行する。具体的には、白紙原稿であることを判定するための基準となる設定値や閾値等がメモリ32に格納されており、白紙判定部34aは、スキャナ部16で読み込まれた原稿の濃度が上記の基準を超えているか否かを判定する。なお、白紙原稿であると判定した場合、読み込まれた白紙原稿の画像データは、プリント部28による印刷処理の対象から除外される。
〔指定部〕
ボックス指定部34bは、スキャナ部16で読込まれた原稿の保存先となるテンポラリボックスを指定する処理を実行する。例えば、ユーザにより応用印刷が設定された際、ボックス指定部34bは、原稿の保存先としてテンポラリボックス36aを指定する。これにより、スキャナ部16で読み込まれた原稿は、テンポラリボックス36aに保存されることになる。
また読み込まれた原稿が上記の白紙判定部34aにより白紙原稿であると判定された場合、ボックス指定部34bは、白紙原稿の後に連続してスキャナ部16で読み込まれる原稿に対して、白紙原稿の前に読み込まれた原稿の保存先とは異なるテンポラリボックスを新たな保存先として指定する。
上記の例では、白紙原稿が検知されると、ボックス指定部34bは、テンポラリボックス36bを新たな保存先として指定する。すなわち、ボックス指定部34bは、原稿の保存先をテンポラリボックス36aからテンポラリボックス36bに切り替える。これにより、白紙原稿の後にスキャナ部16に読み込まれる原稿は、テンポラリボックス36bに保存されることになる。このように、スキャナ部16で読み込まれた原稿は、白紙原稿を境にして、テンポラリボックス36a及びテンポラリボックス36bに分けて保存される。
〔プリント部(印刷処理部)〕
本実施形態において、プリント部28は、白紙検知機能を利用した応用印刷を実行する。すなわち、プリント部28は、各テンポラリボックス36a,36bに保存された画像データを相互に組み合わせて印刷条件に従った印刷処理を実行する。
具体的には、画像合成印刷を印刷条件とした場合、プリント部28は、各テンポラリボックス36a,36bに保存された画像データを相互に組み合わせた合成画像を生成し、生成した合成画像を用紙に印刷する。また、両面印刷を印刷条件とした場合、プリント部28は、テンポラリボックス36aに保存された画像データを用紙の表面に印刷するとともに、テンポラリボックス36bに保存された画像データを用紙の裏面に印刷する。
以上が本実施形態における画像形成装置1の基本的な構成である。加えて本実施形態では、画像形成装置1にインストールされたプログラムをコンピュータで実行することで、上述した画像形成装置1を動作させることができる。また以下の説明により、画像形成装置1のコンピュータに実行させる手順例が明らかとなる。
〔画像合成印刷の手順〕
図3は、画像合成印刷を行う手順を説明するための図である。図3中に示す横線が描かれた原稿は、文章が書かれた本文原稿を模式的に表したものである。また、1から5の丸数字が描かれた原稿は、画像が描かれた画像原稿を模式的に表したものである。また何も描かれていない原稿は、白紙原稿を模式的に表したものである。
図3中(A):まず、ユーザは、原稿を図1に示すADF14にセットする。このとき、画像原稿と本文原稿との間に白紙原稿を差し込んでいく。原稿のセットが完了すると、ユーザは、操作パネル18を操作して、原稿の読み込みを開始させる。これに伴い、コントローラ34は、ADF14を作動させる。ADF14は、セットされた原稿を一枚ずつスキャナ部16に送り込む。
またコントローラ34は、スキャナ部16に対して、原稿を読み込む処理を実行させる。スキャナ部16は、図3中に示す11枚の原稿を左から順に一枚ずつ連続的に読み込んでいく。
図3中(B):コントローラ34の白紙判定部34aは、読み込まれた原稿が白紙原稿か否かを一枚ずつ判定する。白紙判定部34aにより白紙原稿でないと判定された場合、ボックス指定部34bは、読み込まれる原稿の保存先をテンポラリボックス36aに指定する。コントローラ34は、読み込まれた原稿を画像データとして、保存先に指定されたテンポラリボックス36aに保存する。図3中に示す1枚目から5枚目の原稿は、画像原稿である。したがって、5枚の画像原稿は、それぞれ画像データとしてテンポラリボックス36aに順次保存される。
一方、白紙判定部34aにより白紙原稿であると判定された場合、ボックス指定部34bは、白紙原稿の後に読み込まれる原稿の保存先をテンポラリボックス36bに指定する。
すなわち、6枚目に読み込まれた原稿は、白紙判定部34aにより白紙原稿であると判定される。これに対して、ボックス指定部34bは、7枚目以降に読み込まれる原稿の保存先をテンポラリボックス36bに指定する。
本実施形態では、白紙判定部34aにより白紙原稿であると判定されても、印刷処理を中断することなく、スキャナ部16による7枚目以降の原稿の読み込みが継続される。7枚目から11枚目の原稿として読み込まれた原稿は、白紙原稿ではなく、本文原稿であるため、これらは画像データとして、新たな保存先に指定されたテンポラリボックス36bに順次保存される。
図3中(C):スキャナ部16による原稿の読み込みが終了し、読み込まれた原稿がテンポラリボックス36a,36bに保存されると、コントローラ34は、プリント部28に対して、各テンポラリボックス36a,36bに保存された原稿(画像データ)に対する印刷を実行させる。
具体的には、プリンタ部28は、テンポラリボックス36aに保存された1枚目の画像原稿と、テンポラリボックス36bに保存された7枚目の本文原稿とを相互に組み合わせた合成画像を生成する。そして、この合成画像を用紙に印刷した上で排紙トレイ12に排紙する。このようにして、プリンタ部28は、2枚目以降の画像原稿と8枚目以降の本文原稿についても、それぞれ合成画像を生成し、生成した合成画像を出力する。
印刷(ジョブ)が終了すると、コンローラ34は、テンポラリボックス36a,36bに保存された画像データを削除する。なお、図3では、本文原稿と画像原稿との組み合わせは、スキャナ部16に読み込まれた順番に基づいているが、これに限定されるものではない。
〔両面印刷の手順〕
図4は、両面印刷を行う手順を説明するための図である。図4では、図3と同様に、本文原稿、画像原稿及び白紙原稿をそれぞれ模式的に表している。また図4では、一例として5枚の画像原稿と1枚の本文原稿とを用いて両面印刷を行う手順を説明する。
図4中(A):スキャナ部16は、原稿を左から順に一枚ずつ連続的に読み込んでいく。すなわち、スキャナ部16は、画像原稿、白紙原稿、及び本文原稿の順番にこれらを読み込んでいく。
図4中(B):コントローラ34の白紙判定部34aは、読み込んだ原稿が白紙原稿か否かを一枚ずつ判定する。白紙判定部34aにより白紙原稿でないと判定された場合、ボックス指定部34bは、読み込まれる原稿の保存先をテンポラリボックス36aに指定する。コントローラ34は、読み込んだ原稿を画像データとして、保存先に指定されたテンポラリボックス36aに保存する。図4中に示す1枚目から5枚目の原稿は、画像原稿である。すなわち、これらは白紙原稿でないため、それぞれ画像データとしてテンポラリボックス36aに順次保存される。
一方、白紙判定部34aにより白紙原稿であると判定された場合、ボックス指定部34bは、白紙原稿の後に読み込まれる原稿の保存先をテンポラリボックス36bに指定する。
具体的には、6枚目に読み込まれた原稿は、白紙判定部34aにより白紙原稿であると判定される。これに対して、ボックス指定部34bは、7枚目に読み込まれる原稿の保存先をテンポラリボックス36bに指定する。
また、白紙判定部34aにより白紙原稿であると判定されても、印刷処理を中断することなく、スキャナ部16による7枚目以降の原稿の読み込みが継続される。したがって、7枚目の原稿としてスキャナ部16に読み込まれた本文原稿は、画像データとして、新たな保存先に指定されたテンポラリボックス36bに保存される。
図4中(C):スキャナ16による原稿の読み込みが終了し、読み込まれた原稿がテンポラリボックス36a,36bに保存されると、コントローラ34は、プリンタ部28に対して各画像原稿と本文原稿とを相互に組み合わせた両面印刷を実行させる。
例えば、プリンタ部28は、テンポラリボックス36aに保存された5枚の画像原稿をそれぞれ用紙の表面に印刷する。また、テンポラリボックス36bに保存された1枚の本文原稿を、各用紙の裏面に印刷する。印刷後の用紙は、その両面に画像原稿及び本文原稿がそれぞれ印刷された状態で排紙トレイ12に排紙される。印刷(ジョブ)が完了すると、コンローラ34は、テンポラリボックス36a,36bに保存された画像データを削除する。
このように、本実施形態の画像形成装置1によれば、白紙原稿の検知を境にして、読み込まれた原稿の保存先がボックス指定部34bにより切り替えられている。これにより、一回のジョブ(操作)で、意味合いの異なる原稿の束をそれぞれテンポラリボックス36a,36bに分けて保存することができるため、ユーザの操作負担を軽減することができる。
また本実施形態の画像形成装置1によれば、複数回のジョブに跨って原稿を読み込む必要がない。このため、スキャナ部16で読み込まれた原稿(画像データ)をユーザボックス36cではなく、テンポラリボックス36a,36bに一時的に保存しておくことができる。テンポラリボックス36a,36bに保存されたデータは、印刷ジョブの終了に伴って自動的に削除されるため、ユーザがわざわざ保存された画像データを削除する必要がない。これにより、ユーザの操作負担をさらに軽減することができる。
本発明は上述した実施形態に制約されることなく、種々に変形して実施することができる。
例えば、一実施形態では、2つのテンポラリボックス36a,36bに保存された画像データを組み合わせて印刷する手法について説明したが、3つ以上のテンポラリボックスに保存された画像データを適宜組み合わせることにより、画像合成処理を行った上で両面印刷処理を実行してもよい。この場合、印刷対象となる原稿の間に白紙原稿を差し込むことにより、ボックス指定部34bは、白紙原稿の後に読み込まれる原稿の保存先を、まだ指定されていないテンポラリボックスに指定すればよい。
一実施形態では、画像合成印刷において、白紙原稿前後の原稿枚数が同じ場合の本文原稿と画像原稿の組み合わせについて説明したが、両面印刷においても同様の組み合わせを採用することができる。
また、一実施形態では、両面印刷において、白紙原稿前後の原稿の枚数が異なっており、一方の原稿が1枚のみの場合の本文原稿と画像原稿との組み合わせについて説明したが、画像合成印刷においても同様の組み合わせを採用することができる。
また、白紙原稿前後の原稿の枚数が異なっており、両方の原稿が複数枚の場合、枚数の少ない方の原稿の画像データを順次、繰り返して用いることにより、他方の原稿に組み合わせて合成または両面印刷を行ってもよい。また上記の条件では、枚数の多い方の原稿のうち、余剰分の画像データについては、合成または両面印刷を行わないようにしてもよい。
1 画像形成装置
16 スキャナ部(読込部)
28 プリント部(印刷処理部)
34 コントローラ(コンピュータ)
34a 白紙判定部
34b ボックス指定部(指定部)
36a,36b テンポラリボックス(保存領域)

Claims (5)

  1. 複数の原稿を一枚ずつ連続的に読み込む読込部と、
    前記読込部で読込まれた前記原稿を画像データとして一時的に保存する保存領域と、
    前記読込部により読み込まれた前記原稿が白紙原稿か否かを判定する白紙判定部と、
    前記白紙原稿であると判定した場合、前記白紙原稿の後に連続して読込部で読み込まれる前記原稿に対して、前記白紙原稿の前に読み込まれた前記原稿の保存先とは異なる前記保存領域を新たな保存先として指定する指定部と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記各保存領域に保存された前記画像データを相互に組み合わせて印刷条件に従った印刷処理を実行する印刷処理部
    をさらに備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記印刷処理部は、
    画像合成印刷を前記印刷条件とした場合、前記各保存領域に保存された前記画像データを相互に組み合わせた合成画像を生成し、生成した前記合成画像を用紙に印刷することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3に記載の画像形成装置において、
    前記印刷処理部は、
    両面印刷を前記印刷条件とした場合、いずれかの前記保存領域に保存された前記画像データを用紙の表面に印刷するとともに、他の前記保存領域に保存された前記画像データを前記用紙の裏面に印刷することを特徴とする画像形成装置。
  5. 印刷条件に従って印刷処理を実行する画像形成装置のコンピュータに、
    複数の原稿を一枚ずつ連続的に読み込む手順と、
    読み込んだ前記原稿が白紙原稿か否かを判定する手順と、
    前記判定する手順で、前記白紙原稿でないと判定した場合、読み込まれた前記原稿を画像データとして保存領域に一時的に保存する手順と、
    前記白紙原稿であると判定した場合、前記白紙原稿の後に連続して読み込まれた前記原稿を前記白紙原稿の前に読み込まれた前記原稿の保存先とは異なる前記保存領域を新たな保存先として指定する手順と、
    前記白紙原稿の後に読み込まれた前記原稿を新たな前記保存先として指定された前記保存領域に一時的に保存する手順と、
    前記各保存領域に保存された前記画像データを相互に組み合わせて、前記印刷条件に従った前記印刷処理を実行する手順と、
    前記印刷処理の終了に伴って、前記各保存領域に保存された前記画像データを削除する手順と
    を実行させるための画像形成プログラム。
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