JP2007249546A - データ処理装置、データ処理方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents
データ処理装置、データ処理方法、プログラム、記憶媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 ユーザが所望のデータを特定の識別情報等を用いて記憶手段から読み出すような構成のものにて、データに対するユーザ操作に起因して、識別情報により読出対象となるデータに対するアクセスができなくなるといった問題に対処できる技術を提供すること。
【解決手段】 識別情報が関連付けられているファイルと、識別情報が関連付けられていないファイルと、を含むファイル群を保持する。処理対象のファイルを選択する。選択されたファイルに係る変更処理を行う指示の入力を検知した場合には、このファイルに識別情報が関連付けられているか否かを判断する。関連付けられていると判断した場合には、この変更処理の継続をユーザに確認させるための表示を行う。
【選択図】 図12
【解決手段】 識別情報が関連付けられているファイルと、識別情報が関連付けられていないファイルと、を含むファイル群を保持する。処理対象のファイルを選択する。選択されたファイルに係る変更処理を行う指示の入力を検知した場合には、このファイルに識別情報が関連付けられているか否かを判断する。関連付けられていると判断した場合には、この変更処理の継続をユーザに確認させるための表示を行う。
【選択図】 図12
Description
本発明は、データの管理技術に関するものである。
大容量のハードディスク(HD)を備えたデジタル画像形成装置が従来から存在している。このような画像形成装置は、ネットワークを介してホストコンピュータからPDL(ページ記述言語)データを受け取り、PDLデータからビットマップ画像に展開し、一旦HDに格納する。そしてその後、HDから画像を読み出してプリントアウトすることが可能である(特許文献1参照)。
又、HDの記憶領域を個人別に分けて、ホストコンピュータから受け取った画像を、ホストコンピュータにより指定された領域(パーソナルボックス)に一旦格納し、パーソナルボックスから画像をプリントアウトすることも可能である。
そして更に、ビットマップ画像に固有の識別情報を付与するとともに、付与した識別情報と関連付けてHDに記憶しておき、HDから画像を読み出してプリントアウトを行なう際、識別情報を付加することが提案されている。
これは例えば、コピー操作時において、原稿のイメージをスキャナで取り込む際、まず、スキャン・イメージ中に識別情報があるかどうかを確認する。識別情報が見つかれば、次いで、該当する識別情報をHDの中で検索する。もし、HDの中で識別情報が見つかれば、スキャン・イメージを廃棄し、これに代わって識別情報に関連付けられた画像データをHDから取り出して、通常のプリント・データ処理操作によってプリントアウトを行なう。取り出された画像データは、PDLデータを展開したオリジナルデータであり、したがって、プリントイメージの印字品質が確保される等のメリットを有する。
また、近年、原稿のコピーの繰り返しによる画像劣化を防止する技術として、QR(Quick Response)コードや透かしといった技術を利用し、オリジナルの電子文書の記憶先を付加情報として原稿中に埋め込む画像形成システムが提案されている(特許文献2参照)。これにより例えば複写機などのスキャナから情報付加原稿をスキャンした際には、付加情報を検出し、これに基づいてオリジナルの電子文書を取得し、プリント可能となる。
また、上記のような技術を用いることで、大量ページ数の紙文書の配布を効率化することも期待される。例えば、配布する紙文書は電子文書の記憶先を付加した表紙や目次、案内書き等の1、2枚のページ数の情報付加原稿とし、配布先においてこれをスキャナからスキャンし、オリジナルの電子文書を取得、プリントするように構成する事が想定されうる。
米国特許第6476933号
特開2005-149096号公報
上述の特許文献1で例示の技術や特許文献2の技術で例示の技術等は、例えばユーザが所望のデータを特定の識別情報等を用いて記憶手段から読み出すような構成が採用される事が予想される。そこで、このような構成を想定してみると、例えば、所望のデータを記憶手段から読み出す為の情報が付加された電子文書が記憶手段から検索できないような状況が発生しうると考える。例えば、特許文献1が如くの技術を利用することで、例えば、記憶手段に設けられた特定の記憶領域に相当するパーソナルボックスの所有者であれば、自由に自分のパーソナルボックスに格納された画像データにアクセスする事ことが可能となる。
換言すると、記憶手段内の、識別情報と関連付けられた画像データに関しても所有者が自由に移動や削除などの操作を行なう事が可能である。故に、例えば記憶手段内の、該記憶手段からデータを読み出す為の識別情報と関連付けられた画像データを、該画像データの所有者が誤って該記憶手段から破棄または変更してしまった場合、変更前の識別情報を装置が受付けても、該情報により読出対象であったはずのオリジナルの画像データが発見できない状況が懸念される。
そこで本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、例えば識別情報により読出対象となるデータに対するアクセスができなくなる等の問題が生じる事を防止できるようにする技術を提供する事を目的とする。特に、例えば、識別情報と関連付けられて保持されているファイルが後に使用される可能性を考慮し、このファイルに関する変更がなされる場合には、この変更の前にユーザに確認させるための技術を提供することを目的とする。
また、上記従来の画像形成システムを想定してみると、例えば、付加情報により示される電子文書が削除されたりあるいは移動されると、ユーザは所望の成果物(例えば所望の電子文書の出力物)を得ることができない可能性が懸念される。またこのような状況が発生した場合、ユーザは、その成果物を得ることができない理由が分らないといった状況が懸念される。加えて、もしこのような状況が発生した場合に、その後の対処方法も分らないといった状況も懸念される。このような従来の画像形成システムの技術にて懸念されうる利便性の問題を解決する為の技術を提供することを目的とする。
又上述のような背景技術のものにて例えば上記課題に対応策としてスキャン画像から電子文書を生成する技術を適用ことも可能ではあると考える。しかし、このような構成では、必ずしも情報付加原稿の作成者の意図に沿ったものではない点が懸念される。換言すると例えば、有効性など期限的な事由により当該電子文書を削除した場合や、管理上の事由により記憶先を移動しその後改定を行った場合などでは、スキャン画像から電子文書を生成することは望ましくない可能性がある。
本発明の別の目的は、このような状況下にあっても、情報が付加されたファイルの作成者の意図に沿い、かつユーザの利便性を損ねることのない印刷技術を提供することにある。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明のデータ処理装置は以下の構成を備える。
即ち、識別情報が関連付けられているファイルと、識別情報が関連付けられていないファイルと、を含むファイル群を保持可能な保持手段が保持するファイルのうち、処理対象のファイルを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択されたファイルに係る変更処理を行う指示の入力を検知した場合には、当該ファイルに識別情報が関連付けられているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が関連付けられていると判断した場合には、当該変更処理の継続をユーザに確認させるための表示を行う表示制御手段と
を備えることを特徴とする。
前記選択手段によって選択されたファイルに係る変更処理を行う指示の入力を検知した場合には、当該ファイルに識別情報が関連付けられているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が関連付けられていると判断した場合には、当該変更処理の継続をユーザに確認させるための表示を行う表示制御手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明のデータ処理装置は以下の構成を備える。
即ち、出力対象のファイルの格納場所を指示する第1の指示手段と、
前記第1の指示手段が指示した格納場所におけるファイルが獲得できなかった場合に行う処理を指示する第2の指示手段と、
前記第2の指示手段が指示した処理に係るパラメータを指示する第3の指示手段と、
前記第1乃至3の指示手段が指示した内容を示す情報を、前記出力対象のファイルと共に出力する出力手段と
を備えることを特徴とする。
前記第1の指示手段が指示した格納場所におけるファイルが獲得できなかった場合に行う処理を指示する第2の指示手段と、
前記第2の指示手段が指示した処理に係るパラメータを指示する第3の指示手段と、
前記第1乃至3の指示手段が指示した内容を示す情報を、前記出力対象のファイルと共に出力する出力手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明のデータ処理装置は以下の構成を備える。
即ち、出力対象ファイルの格納場所と、当該出力対象ファイルが獲得できなかった場合に行う処理と、当該処理に係るパラメータと、を示す識別情報が記録された印刷物を画像データとして読み取る読み取り手段と、
前記識別情報を解析し、前記出力対象ファイルを検索する検索手段と、
前記検索手段による検索の結果、前記出力対象ファイルが存在した場合には、当該出力対象ファイルを出力する出力手段と、
前記検索手段による検索の結果、前記出力対象ファイルが存在しなかった場合には、前記処理を実行する処理手段と
を備えることを特徴とする。
前記識別情報を解析し、前記出力対象ファイルを検索する検索手段と、
前記検索手段による検索の結果、前記出力対象ファイルが存在した場合には、当該出力対象ファイルを出力する出力手段と、
前記検索手段による検索の結果、前記出力対象ファイルが存在しなかった場合には、前記処理を実行する処理手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明のデータ処理方法は以下の構成を備える。
即ち、識別情報が関連付けられているファイルと、識別情報が関連付けられていないファイルと、を含むファイル群を保持可能な保持手段が保持するファイルのうち、処理対象のファイルを選択する選択工程と、
前記選択工程で選択されたファイルに係る変更処理を行う指示の入力を検知した場合には、当該ファイルに識別情報が関連付けられているか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程で関連付けられていると判断した場合には、当該変更処理の継続をユーザに確認させるための表示を行う表示制御工程と
を備えることを特徴とする。
前記選択工程で選択されたファイルに係る変更処理を行う指示の入力を検知した場合には、当該ファイルに識別情報が関連付けられているか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程で関連付けられていると判断した場合には、当該変更処理の継続をユーザに確認させるための表示を行う表示制御工程と
を備えることを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明のデータ処理方法は以下の構成を備える。
即ち、出力対象のファイルの格納場所を指示する第1の指示工程と、
前記第1の指示工程で指示した格納場所におけるファイルが獲得できなかった場合に行う処理を指示する第2の指示工程と、
前記第2の指示工程で指示した処理に係るパラメータを指示する第3の指示工程と、
前記第1乃至3の指示工程で指示した内容を示す情報を、前記出力対象のファイルと共に出力する出力工程と
を備えることを特徴とする。
前記第1の指示工程で指示した格納場所におけるファイルが獲得できなかった場合に行う処理を指示する第2の指示工程と、
前記第2の指示工程で指示した処理に係るパラメータを指示する第3の指示工程と、
前記第1乃至3の指示工程で指示した内容を示す情報を、前記出力対象のファイルと共に出力する出力工程と
を備えることを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、本発明のデータ処理方法は以下の構成を備える。
即ち、出力対象ファイルの格納場所と、当該出力対象ファイルが獲得できなかった場合に行う処理と、当該処理に係るパラメータと、を示す識別情報が記録された印刷物を画像データとして読み取る読み取り工程と、
前記識別情報を解析し、前記出力対象ファイルを検索する検索工程と、
前記検索工程による検索の結果、前記出力対象ファイルが存在した場合には、当該出力対象ファイルを出力する出力工程と、
前記検索工程による検索の結果、前記出力対象ファイルが存在しなかった場合には、前記処理を実行する処理工程と
を備えることを特徴とする。
前記識別情報を解析し、前記出力対象ファイルを検索する検索工程と、
前記検索工程による検索の結果、前記出力対象ファイルが存在した場合には、当該出力対象ファイルを出力する出力工程と、
前記検索工程による検索の結果、前記出力対象ファイルが存在しなかった場合には、前記処理を実行する処理工程と
を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、技術背景で想定したような状況に対処可能となる。例えば、ユーザが所望のデータを特定の識別情報等を用いて記憶手段から読み出すような構成のものにて、データに対するユーザ操作に起因して、識別情報により読出対象となるデータに対するアクセスができなくなるといった問題に対処できる。
特に例えば、識別情報と関連付けられて保持されているファイルが後に使用される可能性を考慮し、このファイルに関する変更がなされる場合には、この変更の前にユーザに確認させることができる。また例えば、情報が付加されたファイルの作成者の意図に沿い、かつユーザの利便性を損ねることのない印刷技術を提供することができる。
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る画像処理装置を適用する複写機の断面構成を示す図である。同図において100は複写機本体で、180は自動原稿送り装置(DF)である。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置を適用する複写機の断面構成を示す図である。同図において100は複写機本体で、180は自動原稿送り装置(DF)である。
101は原稿載置台としてのプラテンガラスである。102はスキャナで、原稿照明ランプ103、走査ミラー104等で構成されている。不図示のモータによりスキャナ102が所定方向に往復され、プラテンガラス101上の原稿からの反射光107は走査ミラー104〜106、レンズ108を介してCCDセンサ(イメージセンサ部)109に結像する。
120はレーザ、ポリゴンスキャナ等で構成された露光制御部である。露光制御部120はイメージセンサ部109で電気信号に変換され、後述する所定の画像処理が行われた画像信号に基づいて変調されたレーザ光129を感光体ドラム110に照射する。
感光体ドラム110の回りには、1次帯電器112、現像器121、転写帯電器118、クリーニング装置、前露光ランプ114が装備されている。
画像形成部126において、感光体ドラム110は不図示のモータにより同図に示す矢印の方向に回転しており、1次帯電器112により所望の電位に帯電された後、露光制御部120からのレーザ光129が照射され、静電潜像が形成される。感光体ドラム110上に形成された静電潜像は、現像器121により現像されて、トナー像として可視化される。一方、上段カセット131あるいは下段カセット132からピックアップローラ133,134により給紙された転写紙は、給紙ローラ135、136により本体に送られ、レジストローラ137により転写ベルト130へ向けて給紙され、可視化されたトナー像が転写帯電器118により転写紙に転写される。転写後の感光体ドラム110は、クリーニング装置により残留トナーが清掃され、前露光ランプ114により残留電荷が消去される。
転写後の転写紙は、転写ベルト130から分離され、定着前帯電器139,140によりトナー画像が再帯電され、定着器141に送られる。トナー画像は定着器141で加圧、加熱により定着され、排出ローラ161により本体100の外に排出される。
本体100には、例えば4000枚の転写紙を収納し得るデッキ150が装備されている。デッキ150のリフタ151は、給紙ローラ152に転写紙が常に当接するように転写紙の量に応じて上昇する。また、例えば100枚の転写紙を収容し得る、マルチ手差し153が装備されている。
さらに、排紙フラッパは、両面記録側ないし多重記録側と排紙側の経路を切り替える。排紙ローラ142から送り出された転写紙は、この排紙フラッパにより排紙側及び両面記録・多重記録側のいずれかに切り替えられる。また、下搬送パスは排紙ローラ142から送り出された転写紙を再排紙トレイ156に導く。給紙ローラは、経路160を通じて転写紙を画像形成部126側に給紙する。161は排紙フラッパの近傍に配置されており、この排紙フラッパにより排出側に切り替えられた転写紙を本体100の外に排出する排出ローラである。両面記録(両面複写)時には、排紙フラッパを上方に上げて、複写済みの転写紙を搬送パスを介して裏返した状態で再給紙トレイ156に格納する。
本体100から転写紙を反転して排出する時には、排紙フラッパを上方へ上げ、多重フラッパ157を右方向へ倒し、複写済みの転写紙を搬送パス側へ搬送し、転写紙の後端が第1の送りローラ162を通過した後に、反転ローラ163によって第2の送りローラ162a側へ搬送し、排出ローラ161によって、転写紙を裏返して本体100の外へ排出される。また、排紙処理装置190は、本体100から排出した転写紙を処理トレイ193上でそろえてステイプルする。そして、ステイプルされた転写紙は排紙トレイ191、192のどちらかに束で排出される。排紙トレイ191,192は不図示のモータにより上下に移動制御される。
図2は、本体100の制御系に係るハードウェア構成を示すブロック図である。
CPU171は、ROM174やRAM175に格納されているプログラムやデータを用いて処理を実行することで、本体100を構成する各部の動作制御を行うと共に、複写機が行う後述の各処理を実行、若しくは実行制御する。
ROM174には、複写機が行う後述の各処理をCPU171に実行させるためのプログラムやデータが格納されている。このプログラムやデータは適宜RAM175にロードされ、CPU171による処理対象となる。
RAM175は、ROM174からロードされたプログラムやデータ、外部I/F処理部4を介してホストコンピュータ1000から受信したデータ等を一時的に記憶するためのエリアを有する。またRAM175は、CPU171が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアも有する。即ち、RAM175は、各種のエリアを適宜提供することができる。
操作部172は、物理的なボタン群と、タッチパネル式の液晶画面とで構成されており、これらを操作することで各種の操作指示が入力可能であると共に、各種の画面を表示することができる。入出力ポート(I/O)173には、複写機を制御するモータ、クラッチ等の各種負荷(不図示)や、紙の位置を検知するセンサー(不図示)等が接続されている。画像処理部1は、イメージセンサ部109で電気信号に変換された信号を処理する。画像メモリ部3は、処理済みの画像データを蓄積する。
また、外部I/F処理部4は、外部のホストコンピュータ1000から出力されたPDLをビットマップ画像に展開し、画像データとして画像メモリ部3に出力する。更にCPU171はクロック信号発生部176から出力される信号に基づき現時刻を認識する時計機能を備えている。プリンタ部2は、紙などの記録媒体上に画像を記録する。
図3は、画像処理部1とプリンタ部2の詳細な構成を示すブロック図である。
レンズ108を介してCCDセンサ109に結像された原稿画像は、CCDセンサ109によりアナログ電気信号に変換される。変換された画像情報はA/D変換部501に入力され、サンプル&ホールド、ダークレベルの補正等が行われた後に、アナログ・デジタル変換(A/D変換)される。デジタル化された信号はシューティング補正(原稿を読み取るセンサのばらつき、及び原稿照明用ランプの配光特性の補正)される。
log変換部502は、輝度データを濃度データに変換するためのLUT(ルック・アップ・テーブル)を予め保持しており、A/D変換部501から入力された輝度データに対応する濃度データを、このLUTを参照して特定し、変倍部503に出力する。変倍処理部503は、log変換部502より受けた画像データに対して変倍処理を施し、変倍処理済みの画像データをγ補正部504に出力する。
γ補正部504では、濃度データを出力する際に、プリンタ部2の特性を考慮したLUTを用いた変換を行い、操作部172で予め設定された濃度値に応じた出力の調整を行う。ガンマ補正部504による処理済みの濃度データは2値化部505に出力する。2値化部505は、多値の濃度値を「0」、「255」の何れか近い方に変換し、更に「0」をに「0」変換し、「255」を「1」に変換することで、2値濃度データを作成する。これにより、メモリに記憶する画像データ量が小さくなる。
2値化された画像データは、画像メモリ部3に送られる。また、外部I/F処理部4から入力される「ホストコンピュータ1000から出力されたPDLを展開したビットマップ画像データ」は、外部I/F処理部4で2値画像データとして処理されているため、そのまま画像メモリ部3に出力される。
画像メモリ部3から出力された画像データは、プリンタ部2が有するスムージング部506に送られる。スムージング部506は、2値化した画像の線端部が滑らかになるようにデータ補間処理を行い、露光制御部120に補間処理済みの画像データを出力する。露光制御部120では入力された画像データに基づいて転写紙上に画像を記録する。
図4は、画像メモリ部3の詳細な構成を示すブロック図である。同図に示す如く、画像メモリ部3は、ページメモリ部301、メモリーコントローラ部302、圧縮部303、そしてHD(ハードディスク)304により構成されている。画像メモリ部3では、CPU171からの指示に従い、メモリーコントローラ部302が外部I/F処理部4若しくは画像処理部1から受けた2値化像をページメモリ部301に書き込む処理を行ったり、プリンタ部2への画像送出処理を行ったり、HD304への画像入出力アクセス等を行う。
図5は、操作部172の構成例を示す図である。同図において、621は複写機の電源が入っているかどうかを示す為のパワーランプであり、パワースイッチ613を押下し、電源がオンになっている場合には点灯する。622はテンキーであり、画像形成枚数の設定やモード設定の数値入力等に使用する。また、ファクシミリ設定画面では、電話番号の入力に使用する。クリアキー623は、テンキー622を用いて入力した設定を無効にする為に押下するものである。リセットキー616は、設定された画像形成枚数や動作モード、選択給紙段等のモードを既定値に戻す為に押下するものである。
スタートキー614は、画像形成を開始する為に押下するものである。スタートキー614の中央部分には、画像形成開始可能か否か示す為の赤色とグリーンのLED(不図示)が配置されており、画像形成が開始できない場合には赤色のLEDが点灯するし、画像形成が開始できる場合にはグリーンのLEDが点灯する。複写動作を停止する場合はストップキー615を押下する。ガイドキー617は、あるキー機能が分からない場合に押下するキーであり、機能が分からないキーの説明を表示パネル620に表示する指示を入力するためのものである。
ユーザー設定キー618は、複写機の設定を変更する場合に押下するキーである。割り込みキー619は、画像形成動作中にユーザが他の作業をしたい場合に押下するキーである。
表示パネル620はタッチパネル式の液晶画面等で構成され、詳細なモード設定を容易にすべく、設定モードに応じてその表示内容が変わる。また表示パネル620の表面はタッチセンサーになっており、パネル内に表示されている機能の枠内に触れることにより、対応する機能が実行されることになる。表示パネル620上に表示されている用紙選択キー627は、複写用紙の選択を行う為に押下するキーである。628〜630の各キーは、複写倍率を設定する際に使用するキーである。
両面動作設定キー624は、例えば、片面原稿2枚を両面原稿で出力する「片−両モード」、両面原稿を両面原稿で出力する「両−両モード」、両面原稿を片面原稿2枚で出力する「両−片モード」等の設定を行う為に押下するキーである。ソートキー625は、排紙処理装置190の動作モードの設定や出力紙の仕分けモードを設定する為に押下するキーである。
表示パネル620内に表示されているキーのうち使用できないキーについては、その表示部分を点線(網掛け)にすることで、そのキーが操作できないことを表すようにする。また、表示パネル620内の上方箇所には、設定した複写動作の内容を示す表示や、現在の動作状態が表示される。そして、表示パネル620内の下方には、その他の機能モードの動作状態が、一ラインで表示できる範囲で表示される。
応用モードキー626は、多重動作や縮小レイアウトモード、表紙・合紙モード等の応用機能モードを設定する為に押下するキーであり、応用モードキー626を押下すると、表示パネル620の表示画面上には図6に示すような画面が表示される。図6は、各応用機能モードの設定するための画面の表示例を示す図である。ユーザはこの画面上で応用機能モードを設定する。
634はパーソナルボックスキーであり、画像メモリ部3内のHD304に記憶されている画像データをプリントアウトする為に押下するキーである。このキー634を押下すると、図8に示す画面が表示パネル620に表示される。図8に示す画面については後述する。
以上説明した操作部172を構成する各部を押下したり、指示したりすると、その操作情報はCPU171に通知されるので、CPU171は受けた操作情報に基づいて、対応する処理、制御を行う。これにより、操作部172上における操作に対応する動作が、CPU171による動作によってなされることになる。
また、操作部172の構成については図5に示したものに限定するものではなく、適宜変形例が考えられる。
次に、パーソナルボックスについて説明する。図7は、HD304内に設けられるパーソナルボックスについて説明する図である。HD304内には、テンポラリ領域900とパーソナルボックス領域901とが設けられている。同図ではHD304全体の容量を1GB、テンポラリ領域900の容量を300MB、パーソナルボックス領域901の容量を700MBとしている。もちろん、それぞれの容量はこれに限定するものではない。
テンポラリ領域900は、電子ソートを行うために画像データを一時的に記憶させる際に使用する領域であり、ジョブ終了後に、それらの画像データは消去される。
パーソナルボックス領域901は、複数のパーソナルボックスから成る領域である。同図では10個のパーソナルボックスから成り、鈴木用のパーソナルボックス902,田中用のパーソナルボックス903,山本用のパーソナルボックス904、、、加藤用のパーソナルボックス905が設けられている。また、それぞれのパーソナルボックスには番号(パーソナルボックス番号)が付けられている。同図では、パーソナルボックス902のパーソナルボックス番号は「0」、パーソナルボックス903のパーソナルボックス番号は「1」、パーソナルボックス904のパーソナルボックス番号は「2」というように付けられている。
外部I/F処理部4はホストコンピュータ1000からPDL画像(ファイル)を受信すると、これを展開して画像データを得る。メモリコントローラ部302は、この画像データを、PDL画像と共にホストコンピュータ1000から受信したパーソナルボックス番号に対応するパーソナルボックスに格納する。
各パーソナルボックスの容量は全て同じであり、例えばパーソナルボックスの数が10である場合、パーソナルボックス領域901の容量が700MBであるので、1つのパーソナルボックスの容量は70MBとなる。
また、操作部172を操作して、印刷対象の画像データが格納されているパーソナルボックスを指定すると、指定したパーソナルボックスに対応したパスワードの入力を促す画面が表示パネル620に表示される。ユーザは操作部172を用いてパスワードを入力し、これが認証されると、指定した画像データがメモリコントローラ部302により読み出され、プリンタ部2に転送されるので、プリンタ部2はこの画像データに基づいてプリント処理を行う。
図8は、パーソナルボックスの基本画面の表示例を示す図である。上述の通り、同図の画面は、キー634を指示することで、表示パネル620に表示されるものである。901aは画面全体であり、HD304内に設けられている各パーソナルボックスに、ホストコンピュータ1000から受信したPDL画像を展開した画像データが格納されていることを表示する画面である。
同図では、鈴木用のパーソナルボックス、田中用のパーソナルボックス、山本用のパーソナルボックスに係る情報が表示されている。
902a、903a、904aはそれぞれ、鈴木用のパーソナルボックス、田中用のパーソナルボックス、山本用のパーソナルボックスを指示するためのボタン画像であり、このボタン画像には対応するパーソナルボックスの番号が表示されている。また、同図では、田中用のパーソナルボックスが指示されているので、ボタン画像903aの表示色がその他のボタン画像の表示色とは異なっている。また、指定されているボタン画像上には、指定されていないボタン画像とは異なるアイコンが表示されている。
また、何れかのボタン画像を指示すると、指示したボタン画像に対応するユーザに応じたパスワードの入力を促す画面が表示パネル620に表示される。ユーザは操作部172を用いてパスワードを入力するので、これが認証されると、指示したボタン画像に対応するパーソナルボックスを開くことができる。即ち、個々のユーザは、自身が知っているパスワードでもって自身のパーソナルボックスを開くことができる。
また、それぞれのパーソナルボックスの欄の右端に表示されているパーセント表示は、パーソナルボックス領域901全体の容量に対して、そのパーソナルボックスが使用している容量の割合を示す。例えば、パーソナルボックス領域901の容量が700MBである場合、パーソナルボックス番号1のパーソナルボックス(田中のパーソナルボックス)はその2%(約14MB)を使用しているということを示す。
906,907はそれぞれ上下スクロールキーである。同図では鈴木用のパーソナルボックス、田中用のパーソナルボックス、山本用のパーソナルボックスのそれぞれに係る情報を表示しているが、これ以外のパーソナルボックスが存在する場合にはこのパーソナルボックスに係る情報は表示しきれない。そこでそのような場合には、このスクロールキー906,907を指示することで、パーソナルボックスに係る情報を表示する領域内を上下にスクロールさせることができる。これにより、その他のパーソナルボックスに係る情報を表示パネル620に表示させることができる。
909は、ファックス状況キーであり、押下することで、ファックス送受信の状態を確認することができる。
ここで、本実施形態では、HD304(パーソナルボックス)に画像データを格納する形態には2種類あるとする。即ち、格納する画像データを識別するための識別情報を作成し、作成したこの識別情報とこの画像データとを関連付けてHD304に格納する形態と、識別情報を作成せずに、画像データのみをHD304に格納する形態の2種類である。本実施形態では、前者の形態でもって画像データを格納する場合には、画像格納時に「オリジナル出力モード」を設定する。
図9は、オリジナル出力モードを設定したことによる複写機の動作を示す図である。複写機が有する上記パーソナルボックスに画像データを登録する為に、この画像データの識別情報を作成し、この画像データに関連付けて登録する場合には、事前にオリジナル出力モードを設定する必要がある。このモードの設定は、ホストコンピュータ1000からPDL画像データを送信する際に、コンピュータ1000側で設定するようにしても良い。また、複写機側で画像データをパーソナルボックスに登録する際に、操作部172を用いて設定するようにしても良い。
オリジナル出力モードが設定されている画像データをパーソナルボックスに登録する場合には、先ず、この画像データに固有の識別情報を作成し、作成した識別情報を管理ファイル701に追加登録する。識別情報としては、この識別情報に対応する画像データを格納するパーソナルボックスの番号、この画像データの画像ファイル名、その作成日等、識別情報に対応する画像データの登録先を示す情報が含まれている。そして、この画像データを管理ファイル701と関連付けてHD304に格納する。より具体的には、画像データを、管理ファイル701中におけるこの画像データの識別情報とリンクさせてHD304に格納する。これにより、この画像データは対応する識別情報と関連付けてHD304に格納されることになる。
更に、この画像データをプリンタ部2でもってプリントする際、この画像データの識別情報をグラフィック・コード702として作成し、この画像データと共にプリンタ部2に送出する。なお、このグラフィック・コード702は同図では2次元バーコードとしているが、画像データと同じ紙面上にプリントされるのであれば、如何なる形態を用いても良く、例えば、識別情報を電子透かしとして画像データに埋め込んでプリントするようにしても良い。しかし、識別情報は、元の印刷画像を損なわないように、用紙の周縁部分にプリントすることが好ましい。また、識別情報は、肉眼で不可視な埋込み画像、若しくは、原稿の裏面に付された画像であってもよい。
同図において700は、パーソナルボックスから読み出された画像データと、この画像データの識別情報に基づくグラフィック・コード702と、を同じ紙面上にプリントしたプリント物である。
次に、このプリント物700を上記スキャナ102、画像処理部1により画像データとして読み取った場合に、複写機が行う処理について説明する。上記スキャナ102、画像処理部1によりプリント物700を画像データ(プリント物画像データ)として読み取った後に、このプリント物700を複写したり、ファックス転送したり、ホストコンピュータ1000に転送したりする指示を操作部172を用いて入力すると、プリント物画像データ中のグラフィック・コード702を検索する。この検索の結果、グラフィック・コード702が見つかった場合には、このグラフィック・コード702に基づいて、プリント物700上にプリントされた画像(グラフィック・コード702以外の画像)の識別情報を復元し、この画像のオリジナルデータの格納先を特定する。そして特定した格納先からオリジナルデータを読み出し、指示された出力先に送出する。
このように、上記スキャナ102、画像処理部1により読み込んだプリント物700上における画像データを破棄し、オリジナルデータをパーソナルボックスより出力する機能を「オリジナル出力機能」と称する。例えば配布資料としてプリント枚数を削減するため、複数枚で構成される文書一部のみ配布したり、縮小レイアウトモードでプリントすること等を考えると、このオリジナル出力機能を使用することにより、後日、必要に応じて完全な文書データをグラフィック・コード702を手がかりに取り出すことが可能となる。なお、画像データについてオリジナル出力モードを設定するということは、即ち、この画像データについてオリジナル出力機能を適用する(設定する)ということである。
また、パーソナルボックス内に格納された画像データは、識別情報と関連付けた画像データと関連付けない画像データの両方が混在し、パスワードによって保護されているが、パスワードを知っている所有者であれば自由にパーソナルボックスに格納された画像データにアクセスすることが可能ある。このため、識別情報と関連付けられた画像データに関しても画像データと関連付けない画像データと同様に消去、移動、あるいは画像ファイル名の変更などの操作を行なうことが可能である。
図10は、図8に示した画面901a上におけるボタン画像903aを指示した後に、図11に示した画面において対応するパスワードを入力し、このパスワードが認証された場合に、表示パネル620上に表示される画面の表示例を示す図である。
図8に示した画面901aにおいて、田中のパーソナルボックス内に登録されている情報を参照すべく、ボタン画像903aを指示すると、表示パネル620の表示画面上には、図11に示す画面が表示される。図11は、パーソナルボックス内に登録されている情報を参照するために、対応するパスワードを入力するための画面の表示例を示す図である。同図において911は、これから参照しようとするパーソナルボックスに対応するパスワードを入力するための領域である。例えば、田中のパーソナルボックス内に登録されている情報を参照すべく、ボタン画像903aを指示した場合には、表示パネル620の表示画面上には図11に示す画面が表示されるので、この画面において田中のパーソナルボックスに対応するパスワードを領域911に入力する必要がある。パスワードの入力後、OKボタン画像912を指示すると、このパスワードに対する認証処理を行う。そしてこの認証が成功すると、図10に例示した画面が表示されることになる。一方、認証が失敗した場合や、取り消しボタン画像913を指示すると、表示パネル620の表示画面上には再度、図8に示す画面が表示されることになる。
図10に示した画面において、930は、田中のパーソナルボックス内に登録されている内容を一覧表示する為の画面を示す。923,924は、それぞれ対応する画像データに係る情報を表示する領域である。領域923には対応する画像データの格納日時「3/8の11:30」、画像ファイル名「A企画書」、画像データが消去されるまでの日数「7日」、「プリント済み」、が表示されている。領域924には対応する画像データの格納日時「3/11の21:14」、画像ファイル名「B会議資料」、画像データが消去されるまでの日数「6日」、「未プリント」、が表示されている。
即ち、同図の画面では、田中のパーソナルボックスには、2つの画像データ、及びそれぞれの画像データに関する情報が登録されていることになる。画像データの登録は、ホストコンピュータ1000から行われる。その他の情報(同図では格納日時、画像ファイル名、画像データが消去されるまでの日数、プリント済みか否か)は、複写機側で作成する)。また、この情報の一部は、識別情報に含まれているものもある。
本実施形態では、オリジナル出力機能の有効期間が設定可能であり、画像データを格納した日時とオリジナル出力機能の有効期間に基づき、この画像データを消去あるいは識別情報との関連付けを解除する日時を算出し、この画像データと対応づけて記憶しておく。
領域923を参照すると、「A企画案」というファイル(実際に格納しているのはこのファイルの画像データ)を格納した日時が3月8日の11時30分で、このオリジナル出力機能の有効期間を10日としているので、このファイルを消去あるいは識別情報との関連付けを解除する時刻は3月18日の11時30分となる。尚、時間は限定せず、3月18日の何れかの時刻に処理するようにしても良い。
領域923内における表示「消去まで7日」とは、このオリジナル出力機能の有効期間は10日なので、このファイルは格納されてから3日経過し、あと7日経過するとこのファイルが自動消去されることを示している。これにより、ユーザは自分のパーソナルボックスに格納されているファイルがあと何日経過すると消去されるのかを把握することができる。
また、ここで、右端の「プリント済」とは、対応するファイルをパーソナルボックスに格納してから少なくとも一度、プリントを行ったことを示す。
領域924を参照すると、3月11日の21時14分に、「B会議資料」というファイルをホストコンピュータ1000からこのパーソナルボックスに格納したことが分かる。ここで、一番右の「未プリント」とは、このファイルをパーソナルボックスに格納してから、まだプリントを行っていないことを示す。
このような画面において、領域924を指示すると、同図に示す如く、領域924の表示色が反転する。916は詳細ボタン画像で、現在指示している領域(同図では領域924)に対応するファイルの詳細表示を指示するためのボタン画像である。これは、ホストコンピュータ1000側で設定した、「A4用紙で両面で3部コピーする」等の情報を詳細に表示するためのものである。また、この表示された画面上で印刷部数を3部から5部に変更することや、新たに縮小レイアウトモードを設定したり、あるいはオリジナル出力機能に係る設定などのジョブ情報の変更も可能となる。
以上説明した各種の設定は、ホストコンピュータ1000側で行っても良いし、複写機側で行うようにしても良い。
917はプリントボタン画像であり、指示することで、現在選択している領域(同図では領域924)に対応するファイルのプリントを、印刷ジョブ設定の内容に応じてプリンタ部2によりプリントすることを指示する。918は消去ボタン画像であり、現在選択している領域(同図では領域924)に対応するファイルをHD304から削除することを指示するためのものである。
925は変更ボタン画像であり、現在選択している領域(同図では領域924)に対応するファイルの格納先を移動させたり、ファイル名を変更したり等、ファイルについて様々な変更を指示するためのものである。なお、このボタン画像925を指示すると、表示パネル620の表示画面上には、移動先のボックス番号や新たなファイル名等を入力するための画面、即ち、ファイルについての様々な変更を行うための画面が表示されるので、ユーザはこの画面でもって様々な変更を指示することができる。
919、920はそれぞれ上スクロールボタン画像、下スクロールボタン画像であり、それぞれ指示することで、表示領域990内の表示内容を上、下にスクロールさせることができる。
922はファックス送受信の状態を確認する為に指示するボタン画像である。921は、同画面を閉じ、1つ前の画面(図8に示した画面901a)に戻るために指示するボタン画像である。
ここで、上述の通り、HD304(パーソナルボックス)に登録している画像データ(ファイル)は図10に示した画面を用いれば、適宜その格納先やファイル名などを変更したり、削除したりすることができる。即ち、所望のファイルを選択し、選択したファイルについて様々な変更を指示することができる。しかし、変更対象のファイルに識別情報が関連付けられている場合、このような変更を行うと、識別情報との関連付けが解除されてしまうことが想定される。そこで本実施形態では、識別情報が関連付けられているファイルについて変更処理を行う場合には、確認のための表示を行う。
図12は、ファイルに対して変更処理を指示した場合に、複写機が行う処理のフローチャートである。なお、同図のフローチャートに従った処理をCPU171に実行させるためのプログラムやデータはROM174に格納されている。このようなプログラムやデータはCPU171による制御に従って適宜RAM175にロードされる。そしてCPU171はこのロードされたプログラムやデータを用いて処理を実行する。これにより、複写機は以下説明する各処理を実行することになる。
先ず、図10の画面が表示パネル620の表示画面上に表示されている状態において、ステップS501で変更ボタン画像925若しくは消去ボタン画像918が指示されたことを検知すると、処理をステップS502に進める。ステップS502では、現在選択している領域(図10では領域924)に対応するファイルに識別情報が関連付けられているかをチェックする。このチェックの結果、関連付けられていない場合には、処理をステップS503に進める。そしてステップS503では、このファイルについて、指示されたとおりに変更処理を行う。
一方、このチェックの結果、関連付けられている場合には処理をステップS504に進める。ステップS504では、変更を行うか否かをユーザに確認させる為の画面を表示パネル620の表示画面上に表示する。そしてこの画面において変更を行う旨を指示した場合には同ステップにおいて変更処理を行うし、キャンセルする旨を指示した場合には、同ステップにおいて1つ前の画面を表示パネル620の表示画面上に表示する。なお、ファイルについての変更処理を行った場合には、管理ファイル701を参照し、このファイルについての識別情報についても同様の変更処理を行う。
図13は、識別情報が関連付けられているファイルに対する削除指示を入力した場合に、ステップS504において表示パネル620の表示画面上に表示される確認画面の表示例を示す図である。同図の画面において、OKボタン画像1301を指示すると、削除処理を行うし、取り消しボタン画像1302を指示すると、削除処理はキャンセルする。
尚、図13に示した消去の可否を確認する画面において、オリジナル出力機能の利用状況を把握するために後述するボタン画像1403を付加し、消去するかどうかの判断情報として用いても良い。
次に、ファイルの格納先の移動や、ファイル名の変更を行った場合には、処理をステップS505を介してステップS506に進める。そしてステップS506では、表示パネル620の表示画面上に、図14に例示する画面を表示する。
図14は、オリジナル出力機能に関する設定を行うか否かを確認するための画面の表示例を示す図である。ボタン画像1401を指示すれば、オリジナル出力機能に関する設定を行う旨を指示できるし、ボタン画像1402を指示すれば、オリジナル出力機能に関する設定を行わない旨を指示できる。ボタン画像1403を指示すると、表示パネル620の表示画面上には図15に例示する画面が表示される。
図15は、現在選択されているファイルについて設定されているオリジナル出力機能の設定の詳細を表示するための画面の表示例を示す図である。同図の画面により、オリジナル出力機能の利用状況を把握することができる。同図に示した有効期限は、前述したファイルに対して設定した有効期間より算出し、オリジナル出力機能が有効な期日を表しており、アクセス回数はオリジナル出力機能が実際に利用され、オリジナルデータが取り出された回数を表している。
以上の説明により、本実施形態によれば、オリジナル出力機能が設定されたファイルに変更が加えられた場合でも、変更前のファイルに関連付けられている識別情報を特定できるので、オリジナルデータを取り出すことが可能となる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、上記ステップS504において更に、同ステップにおける変更のログを記す処理を行う。
本実施形態では、上記ステップS504において更に、同ステップにおける変更のログを記す処理を行う。
図16は、上記ステップS504における変更処理に伴って更新される変更ログを示す図である。
変更ログの項目は、「変更」、「ボックス番号」、「前ボックス番号」、「ファイル名」、「前ファイル名」から構成される。
「変更」は、オリジナル出力機能が設定されたファイルに変更が加えられたかどうかを識別するためのものであり、「1」の場合には変更されていることを示し、「0」の場合には変更されていないことを示す。
「ボックス番号」および「前ボックス番号」は、変更後および変更前のボックス番号を表している。
「ファイル名」および「前ファイル名」は、変更後および変更前のファイル名を表している。
同図において1600は、ファイルに変更を加える前の変更ログであり、5つのボックスに各々ファイルが格納されている。
1601は、ボックス番号35に格納されているファイル名「fff」のファイルをボックス番号33へ移動する操作を行なった場合に更新された変更ログである。ボックス番号33にはファイル名「xxxxxx」とファイル名「fff」という2つのファイルが格納されている。ここで、ファイル名「fff」のファイルの「変更」は「1」であるので、このファイルは変更が加えられており、変更前はボックス番号35に格納されていたことが分かる。
1602は、ボックス番号35に格納されているファイル名「fff」のファイルのファイル名を「ggg」に変更する操作を行なった場合に更新された変更ログである。ボックス番号35に格納されているファイル名「ggg」のファイルの「変更」は「1」であるので、このファイルは変更が加えられており、変更前はファイル名「fff」のファイルであったことが分かる。
それぞれのファイルについてのログは、対応するファイルにリンクされる。これにより、変更されたファイルのログを特定することができる。また、このログ情報についても、グラフィック・コード702に含めるようにしても良い。即ち、あるファイルについてパーソナルボックスから取り出す場合には、このファイルの識別情報とログ情報とを示すグラフィック・コード702を作成し、このファイルの画像と共に出力する。
もちろん、グラフィック・コード702に含める情報についてはこれに限定するものではなく、様々な情報が考えられる。
[第3の実施形態]
図17は、本実施形態に係るシステムの構成例を示す図である。同図に示す如く、本実施形態に係るシステムは、複数台のコンピュータ200〜200dと、複数台の複写機100a〜100dと、1台のホストコンピュータ1000と、で構成されており、それぞれの装置間はLAN300でもって互いにデータ通信可能なように接続されている。
図17は、本実施形態に係るシステムの構成例を示す図である。同図に示す如く、本実施形態に係るシステムは、複数台のコンピュータ200〜200dと、複数台の複写機100a〜100dと、1台のホストコンピュータ1000と、で構成されており、それぞれの装置間はLAN300でもって互いにデータ通信可能なように接続されている。
このような構成によれば、コンピュータ100a〜100dのそれぞれのユーザは、複写機100a〜100dのうち所望の複写機を選択し、選択した複写機における自身のパーソナルボックスにファイルを格納することができる。また、識別情報に、対応するファイルが何れの複写機のパーソナルボックスから出力されたのかを示す情報(例えばIPアドレス)を含ませておけば、複写機100a〜100dの何れかからプリントされた「グラフィック・コード702付きのプリント物」を複写機100a〜100dの何れにより読み取っても、複写機は読み取った識別情報を参照することで、どの複写機のパーソナルボックスを参照すればオリジナルデータを取り出すことができるのかを把握することができる。
さらに、パーソナルボックスをホストコンピュータ1000内に設け、複写機100a〜100dで共有するようにしても良い。
[第4の実施形態]
図18は、本実施形態に係るシステムの構成を示す図である。同図に示す如く、本実施形態に係るシステムは、1台のコンピュータ1801(PC(Personal Computer))と、2台の複写機1802,1803とで構成されており、それぞれは、ネットワーク1804でもって互いにデータ通信が可能なように接続されている。本実施形態では説明を簡単にするために、複写機1802と複写機1803とは同じドメイン(can.co.jp)に参加しているものとする。また、複写機1802のホスト名は「IR0001」であり、複写機1803のホスト名は「IR0002」である。
図18は、本実施形態に係るシステムの構成を示す図である。同図に示す如く、本実施形態に係るシステムは、1台のコンピュータ1801(PC(Personal Computer))と、2台の複写機1802,1803とで構成されており、それぞれは、ネットワーク1804でもって互いにデータ通信が可能なように接続されている。本実施形態では説明を簡単にするために、複写機1802と複写機1803とは同じドメイン(can.co.jp)に参加しているものとする。また、複写機1802のホスト名は「IR0001」であり、複写機1803のホスト名は「IR0002」である。
図19は、複写機1802,1803のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、本実施形態では、複写機1802と複写機1803とは同じ構成を有しているものとするが、これに限定するものではなく、互いに異なる構成を有するものであっても良い。複写機1802,1803は、画像入力デバイスであるスキャナデバイスや画像出力デバイスであるプリンタデバイスと接続されている。さらに、LANや電話回線などのネットワークと接続されており、画像データを送信あるいは受信することができる。
同図において、CPU1901は、RAM1903に格納されているプログラムやデータを用いて、複写機全体の制御を行うと共に、複写機が行う後述の各処理を実行する。
RAM1903は、スキャナデバイス1907が読み取ることでスキャナ制御部1906を介して得られる画像データや、ネットワーク制御部1908を介して外部から受信するプログラムやデータ、ハードディスク1910からハードディスク制御部1809を介して得られるプログラムやデータ等を一時的に記憶する為のエリアを有する。また、RAM1903は、CPU1901が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアも有する。即ち、RAM1903は、各種のエリアを適宜提供することができる。
プリンタ制御部1904はプリンタデバイス1905の動作制御を行う。プリンタデバイス1905は、画像や文字などを紙などの記録媒体上に記録する記録処理を行い、その記録方式には、感光体ドラムや感光体ベルトなどを用いた電子写真印刷方式や、微小ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等がある。用いる方式は何れのものであっても良い。
スキャナ制御部1906は、スキャナデバイス1907の動作制御を行う。スキャナデバイス1907は、CCDなどの光学読取装置を用いて、紙などの記録媒体上に記録された情報を画像データとして読み取り、ハードディスク1910やRAM1903に出力する。
ネットワーク制御部1908は、LANや電話回線などのネットワークに対して、画像データを送信あるいは受信するための制御を行う。
ハードディスク制御部1909は、ハードディスク1910へのアクセス制御を行い、ハードディスク1910への書き込み処理や、ハードディスク1910からの読み出し処理を行う。ハードディスク1910には、OS(オペレーティングシステム)や、複写機が行う後述の各処理をCPU1901に実行させるためのプログラムやデータが保存されており、これらのプログラムやデータは、CPU1901による制御に従って適宜RAM1903にロードされる。
また、ハードディスク1910には、「ボックス」と呼ばれるフォルダが格納されている。それぞれのボックスにはインデックス(例えば0〜99)が付与されており、各ボックスにはスキャナデバイス1907により読み込まれた画像データや、ネットワーク制御部1908により外部から受信した画像データが格納される。
入出力制御部1911は、ハードキー群1912やタッチパネル1913を用いてユーザが入力した各種の指示を受け、これを適切な信号でもってCPU1901に通知する。ハードキー群1912は、物理的に存在するボタン群でもって構成されている。タッチパネル1913は、周知の通り、各種の表示画面を表示すると共に、各種の指示を受け付けることができる。
表示制御部1914は、LCD1915やLCDバックライト1916、LED1917を制御する。
1918は操作パネルである。
図39は、コンピュータ1801のハードウェア構成を示すブロック図である。
CPU3801は、RAM3802やROM3803に格納されているプログラムやデータを用いてコンピュータ1801全体の制御を行うと共に、コンピュータ1801が行う後述の各処理を実行する。
RAM3802は、外部記憶装置3806からロードされたプログラムやデータ、I/F3807を介して外部から受信したプログラムやデータを一時的に記憶する為のエリアを有する。また、RAM3802は、CPU3801が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアも有する。即ち、RAM3802は、各種のエリアを適宜提供することができる。ROM3803は、コンピュータ1801の設定データやブートプログラムなどを格納する。
操作部3804は、キーボードやマウスなどにより構成されており、コンピュータ1801の操作者が操作することで、各種の指示をCPU3801に対して入力することができる。
表示部3805は、CRTや液晶画面などにより構成されており、CPU3801による処理結果を画像や文字などでもって表示する。また、後述する各設定画面なども表示する。
外部記憶装置3806には、OS(オペレーティングシステム)や、コンピュータ1801が行う後述の各処理をCPU3801に実行させるためのプログラムやデータ、複写機1802,1803のドライバソフトウェアなどが保存されている。これらのプログラムやデータは、CPU3801による制御に従って適宜RAM3802にロードされる。そしてCPU3801はこのロードされたプログラムやデータを用いて処理を実行する。
I/F3807は、コンピュータ1801を上記ネットワーク1804に接続するためのものであり、コンピュータ1801はこのI/F3807を介して複写機1802,1803とのデータ通信を行うことができる。
3808は上述の各部を繋ぐバスである。
次に、コンピュータ1801から、複写機1803にプリントを行わせる場合について説明する。
図20は、複写機1803のドライバソフトウェアを実行することで、コンピュータ1801の表示部3805の表示画面上に表示される印刷設定画面の表示例を示す図である。なお、以下の説明では、印刷設定画面などのGUI(グラフィカルユーザインターフェース)への操作入力は、コンピュータ1801のユーザが操作部3804を操作することによりなされるものとするし、その操作入力の結果行われる処理については、CPU3801が行うものとする。
ページ設定タブ2001を指示すると、入出力原稿のサイズや面付けなどのページ設定を行う画面が表示部3805の表示画面上に表示される。
仕上タブ2002を指示すると、片面/両面印刷、とじ方向などの出力方法の設定を行う画面が表示部3805の表示画面上に表示される。
給紙タブ2003を指示すると、用紙の給紙方法の設定を行う画面が表示部3805の表示画面上に表示される。
QRコードタブ2004を指示すると、プリント対象に付加するファイル(付加ファイル)の格納場所(URL(Uniform Resource Locator))、この付加ファイルが存在しなかった場合に行う処理、この処理を行うために用いるパラメータ、を設定する為の画面が表示部3805の表示画面上に表示される。
同図では、QRコードタブ2004が指示された場合の印刷設定画面を示している。同画面において、リンク文書テキストフィールド2005は、付加ファイルが格納されている場所を入力する為の領域である。以下説明する処理において、付加ファイルを獲得する際には、このフィールド2005に入力された格納場所が検索されることになる。
リンク切れ時リスト2006は、フィールド2005に入力した格納場所に付加ファイルが存在しなかった場合に行う処理を指定するためのメニュータブである。このタブメニューを指示すると、図21に示すメニューが表示される。
図21は、付加ファイルが存在しない場合に行う処理を選択するためのメニューの表示例を示す図である。同図のメニューには、「類似文書検索」、「電子文書作成」、「メッセージ表示」、「問い合わせ」が表示され、ユーザは何れか1つの項目を選択することができる。
「類似文書検索」を選択すると、プリント対象に付加したいファイル(フィールド2005に入力した格納場所に存在していることが好ましいファイル)と類似するファイルをハードディスク1910から検索することで、付加ファイルの代わりに用いる情報を獲得する、という処理を設定する。
「電子文書作成」を指示すると、スキャナデバイス1907より取得した画像を付加ファイルとして、フィールド2005に入力した格納場所に格納する、という処理を設定する。これには上記特許文献1に記載の技術を用いる。
「メッセージ表示」を指示すると、フィールド2005に入力した格納場所に付加ファイルが存在しなかった場合には、所定のメッセージを表示部3805の表示画面上に表示する、という処理を設定する。
「問い合わせ」を指示すると、フィールド2005に入力した格納場所に付加ファイルが存在しなかった場合には、定型文書から成る電子メールを後述の設定画面で設定された送信先(例えば、付加ファイルを使用しようとするユーザの端末)に対して送信し、付加ファイルが検索されない旨を通知する、という処理を設定する。
リンク切れ時リスト2006より下方の領域に表示される内容は、リンク切れ時リスト2006の選択内容により切り替えられる。同図では、リスト2006により「類似文書検索」が選択されているので、リスト2006より下方の領域には、検索範囲および検索条件を設定するための表示が成されている。
領域2007内には、類似文書の検索範囲を指定するためのラジオボタンが設けられている。同図では検索範囲として、「ドメイン」、「ホスト」、「フォルダ」があり、何れか1つを指示することができる。「ドメイン」を選択すると、検索範囲として複写機1802のドメイン(can.co.jp)が設定され、「ホスト」を選択すると検索範囲として複写機1802内の全ボックスが設定され、「フォルダ」を選択すると検索範囲としてフィールド2005に入力した格納場所におけるボックスが設定される。もちろん、検索範囲としては様々なものが考えられ、これに限定するものではない。
領域2008内には、検索の条件を選択するためのラジオボタンが設けられている。同図では検索条件として、「キーワード」、「文書のハッシュコード」があり、何れか1つを指示することができる。「キーワード」を選択すると、キーワードテキストフィールド2009がアクティブとなるので、このフィールド2009に、クエリとして用いる検索語を入力することができる。一方、「文書のハッシュコード」を選択すると、プリント対象に付加したいファイル(フィールド2005に入力した格納場所に存在していることが好ましいファイル)とハッシュコードが一致するファイルを検索することを検索条件として設定する。
以上の設定を行った後、OKボタン2010を指示すると、フィールド2005に入力した格納場所、リスト2006において選択した項目、そしてこの項目に応じて設定するパラメータ(同図の場合、領域2007、2008において選択したラジオボタンに対応する設定項目、「文書のハッシュコード」を選択した場合には領域2009に入力した情報)を表すQRコードを作成し、プリント対象ファイルに付加して、印刷データとして複写機1802に送出する。複写機1802は、この印刷データに基づいて、プリンタデバイス1905によりプリント処理を行う。この結果得られる印刷物は、プリント対象ファイルの内容が記録された面上に、QRコードが記録されているものとなる。この印刷物を以下では「QRコード付き印刷物」と呼称する。
図22は、フィールド2005に「IR0001.can.co.jp\BOX99\A商談資料」を入力し、リスト2006において「類似文書検索」を選択し、領域2007内で「ホスト」に対応するラジオボタンを指示し、領域2008内で「文書のハッシュコード」に対応するラジオボタンを指示した場合に生成されるQRコードのデータ内容を示す図である。
QRコード中に収められたデータはプロパティ形式である。「LINK」はファイルの格納場所を示し、その値は格納場所を示すURL(フィールド2005に入力したURL)である。「MISSING_METHOD」はリスト2006において選択した項目を示し、その値は「類似文書検索」が設定されていることを表す値「SEARCH」である。「SEARCH_RANGE」は領域2007内で指示したラジオボタンに対応する検索範囲であり、その値はホスト(「HOST」)である。「SEARCH_TERM」は領域2008内で指示したラジオボタンに対応する検索条件であり、その値はハッシュコードの一致を表す値「HASHCODE」である。「HASHCODE_VALUE」は検索条件の値であるファイルのハッシュコードの値を表している。
以上のように、コンピュータ1801は複写機1802のドライバソフトウェアを用いて、フィールド2005に入力した格納場所、リスト2006において選択した項目、そしてこの項目に応じて設定するパラメータを表すQRコードを作成することができるし、これを付与したプリント対象ファイルの印刷データを複写機1802に送出することができる。なお、送出先については特に限定するものではない。
次に、以上のようにして作成されたQRコード付き印刷物を、複写機1802が有するスキャナデバイス1907により読み取る場合について説明する。
図23は、複写機1802が有するタッチパネル1913上に表示される操作画面の表示例を示す図である。以下の説明では、印刷設定画面などのGUI(グラフィカルユーザインターフェース)への操作入力は、複写機1802(説明の対象が複写機1803についてであれば、複写機1803)のユーザがタッチパネル1913やハードキー群1912を操作することによりなされるものとするし、その操作入力の結果行われる処理については、CPU1901が行うものとする。
コピータブ2301、送信/ファクスタブ0602、ボックスタブ2303は、複写機1802の機能を示すものであり、それぞれを指示することで、対応する機能を実行する。同図ではコピータブ2301が選択されているために、同図の画面はコピー機能の待機画面であるコピー標準画面となっている。
応用モードキー2304は、詳細なコピー設定を行う応用モード画面に遷移するためのキーである。コピー標準画面上に表示されている他の操作キー等についての詳細な説明は省略するが、いずれもコピー設定に使用するものである。
図27は、以上のようにして作成されたQRコード付き印刷物を、複写機1802が有するスキャナデバイス1907により読み取った場合に、複写機1802、1803が行う処理のフローチャートである。
なお、同図のフローチャート左側に示す処理を複写機1802のCPU1901に実行させるためのプログラムやデータは複写機1802のハードディスク1910に保存されている。そして、このプログラムやデータはCPU1901による制御に従って適宜RAM1903にロードされる。そして、CPU1901はこのロードされたプログラムやデータを用いて処理を実行することで、複写機1802は以下の説明において、複写機1802が行うものとして説明する処理を実行することになる。
また、同図のフローチャート右側に示す処理を複写機1803のCPU1901に実行させるためのプログラムやデータは複写機1803のハードディスク1910に保存されている。そして、このプログラムやデータはCPU1901による制御に従って適宜RAM1903にロードされる。そして、CPU1901はこのロードされたプログラムやデータを用いて処理を実行することで、複写機1803は以下の説明において、複写機1803が行うものとして説明する処理を実行することになる。
先ず、ステップS1001において、複写機1802のスキャナデバイス1907は、QRコード付き印刷物をスキャンし、この印刷物の画像データをRAM1903若しくはハードディスク1910に取得する。
次に、CPU1901はステップS1002において、この画像データ中にQRコードが付与されているか否かをチェックする。このチェックについては周知の技術であるので、詳細な説明は省略する。
このチェックの結果、QRコードが付与されていない場合には、処理をステップS1012に進め、プリンタデバイス1905によって紙などの記録媒体上にこの画像データに従った画像をプリントする処理を行う。
一方、QRコードが付与されている場合には、処理をステップS1003に進める。ステップS1003では、QRコードを解析し、付加ファイルの格納場所(記憶先情報)を得る。なお、この解析の結果、記憶先情報が得られなかった場合には処理をステップS1004を介してステップS1012に進める。得られた場合には処理をステップS1004を介してステップS1005に進める。ステップS1005では、図24に例示する画面をタッチパネル1913の表示画面上に表示する。
図24は、ステップS1003で検出した記憶先情報が示す格納場所に格納されている付加ファイルを取得してプリントするか否かをユーザに確認させるための画面の表示例を示す図である。同画面においてOKボタン2401を指示すると、処理をステップS1006に進める。ステップS1006では、ステップS1003で検出した記憶先情報が示す格納場所に格納されている付加ファイルの取得要求を複写機1803に対して送信する。ここで、図20の画面では、複写機1803内のボックス番号「99」中の「A商談資料」を付加ファイルとして指定しているので、この付加ファイルを複写機1803に対して要求する。
複写機1803は、ステップS1007にてこの要求を受け、ステップS1008において、ハードディスク1910から要求された付加ファイルを検索する。そしてステップS1009において、検索した結果を複写機1802に送信する。本ステップでは、検索が成功したのか、失敗したのかを送信すると共に、検索が成功した場合には検索した付加ファイルを送信する。
複写機1802はステップS1010においてこの結果を受信すると、検索が成功したのか否かをチェックする。このチェックの結果、検索が失敗した場合には、図28に示す処理に移行する。図28に示す処理については後述する。
一方、検索が成功した場合には、処理をステップS1011に進め、受信した付加ファイルをプリンタデバイス1905によりプリントする。
なお、上述の通り、ステップS1002においてQRコードが付加されていなかった場合や、ステップS1004でQRコードから記憶先情報を検出できなかった場合には、通常のコピー処理とみなし、スキャンした原稿画像をそのままプリンタデバイス1905よりプリントする。
図28は、上記ステップS1010において、検索が失敗した場合に、複写機1802、複写機1803が行う処理のフローチャートである。
先ずステップS1101では、QRコードを解析し、図20の画面において、リスト2006でもって選択した処理を示す情報(代替処理情報)と、領域2007,2008,2009を用いて指示したパラメータ(パラメタ情報)とを得る。
次に、ステップS1102では、代替処理情報が得られたか否かをチェックし、得られなかった場合には処理をステップS1115に進め、タッチパネル1913の表示画面上に「リンク先に文書が見つかりませんでした。」などのエラーメッセージを表示する。
一方、得られた場合には、処理をステップS1103に進める。ステップS1103では、図25に例示する画面をタッチパネル1913の表示画面上に表示する。図25は、付加ファイルに類似しているファイルを検索するので、その確認をユーザに行わせるための画面の表示例を示す図である。同図の画面は、リスト2006によって、「類似文書検索」が選択されている場合のものであり、その他のメニューが選択されている場合には、表示内容は異なる。
以下では、例として、フィールド2005に「IR0001.can.co.jp\BOX99\A商談資料」を入力し、リスト2006において「類似文書検索」を選択し、領域2007内で「ホスト」に対応するラジオボタンを指示し、領域2008内で「文書のハッシュコード」に対応するラジオボタンを指示した場合について説明する。
同画面において、OKボタン2501を指示すると、処理をステップS1104に進める。ステップS1104では、複写機1803の全てのボックスにおいて、指定のハッシュコードである類似ファイルの検索を、複写機1803に対して要求する。
複写機1803は、この要求をステップS1105において受信すると、ステップS1106では、要求されたファイルの検索処理を開始する。この検索で1件でも見つかった場合には、処理をステップS1107に進め、検索結果(検索が成功したか否か)を複写機1802に送信する。なお、検索が成功した場合には、検索したファイルの格納場所(URL)も複写機1802に送信する。
複写機1802はこの検索結果をステップS1108にて受信すると、この検索が成功したのか否かをチェックする。このチェックの結果、検索が成功している場合には、処理をステップS1109に進め、図26に例示する画面をタッチパネル1913の表示画面上に表示する。
図26は、類似しているファイルが見つかった場合に表示する画面の表示例を示す図である。同図の画面において表示しているURLは、ステップS1108で受信したものである。
同図の画面においてOKボタン2601を指示すると、処理をステップS1110に進める。ステップS1110では、この類似しているファイルを複写機1803に要求すると共に、ステップS1108で受信したURLを複写機1803に送信する。
複写機1803はステップS1111においてこのURLを受信すると、ステップS1112では、このURLに対応する格納場所におけるファイルを取得し、ステップS1113にてこのファイルを複写機1802に送信する。
複写機1802は、複写機1803から送信されたファイルをステップS1114において受信すると、これをプリンタデバイス1905によりプリントする。
なお、ステップS1108において、検索が失敗していると判断した場合には、処理をステップS1116に進め、「類似文書は検索されませんでした。」などのエラーを表示する。
以上の説明により、本実施形態によれば、付加ファイルが存在しない場合であっても、ユーザ自身による判断を生じさせることなく、付加ファイルを付加するファイルの作成者の意図どおりに、類似するファイルを検索し、プリントすることが可能である。
[第5の実施形態]
本実施形態では、リスト2006において「メッセージ表示」を選択した場合について説明する。なお、以下の説明では、第4の実施形態とは異なる点についてのみ説明する。即ち、以下説明する点以外については基本的には第4の実施形態と同じである。
本実施形態では、リスト2006において「メッセージ表示」を選択した場合について説明する。なお、以下の説明では、第4の実施形態とは異なる点についてのみ説明する。即ち、以下説明する点以外については基本的には第4の実施形態と同じである。
図29は、リスト2006において「メッセージ表示」を選択した場合に、表示部3805の表示画面上に表示される印刷設定画面の表示例を示す図である。同図の画面構成は、図20に示した画面と比べて、領域2007,2008,2009の代わりに、領域2901が表示されている点のみが異なる。即ち、上述の通り、リスト2006によって選択した項目によって、リスト2006以下の領域に表示する内容は異なる。
領域2901には、領域2005内に入力したURLにおける格納場所に付加ファイルが存在しなかった場合に、複写機1802のタッチパネル1913の表示画面上に表示させるメッセージを入力する。
同図の画面においてOKボタン2010を指示すると、フィールド2005に入力した格納場所、リスト2006において選択した項目、そしてこの項目に応じて設定するパラメータ(同図の場合、領域2901内に入力したメッセージ)を表すQRコードを作成し、プリント対象ファイルに付加して、印刷データとして複写機1802に送出する。複写機1802は、この印刷データに基づいて、プリンタデバイス1905によりプリント処理を行う。この結果得られる印刷物を以下では「QRコード付き印刷物」と呼称する。
図30は、フィールド2005に「IR0001.can.co.jp\BOX99\A商談資料」を入力し、リスト2006において「メッセージ表示」を選択し、領域2901内に「文書の有効期限が切れたので削除しました」なるメッセージを入力した場合に生成されるQRコードのデータ内容を示す図である。
QRコード中に収められたデータはプロパティ形式である。「LINK」については第4の実施形態と同じである。「MISSING_METHOD」はリスト2006において選択した項目を示し、その値は「メッセージ表示」が設定されていることを表す値「SHOW_MESSAGE」である。「MESSAGE_VALUE」は、上記領域2901内に入力したメッセージを表している。
次に、以上のようにして作成されたQRコード付き印刷物を、複写機1802が有するスキャナデバイス1907により読み取る場合に、複写機1802、1803が行う処理についてであるが、本実施形態が第4の実施形態と異なるのは、図24の画面において、OKボタン2401を指示した後に、付加ファイルが取得できなかった場合のみである。この場合、図31に示す画面をタッチパネル1913の表示画面上に表示する。同図に示す如く、同画面上には、領域2901内に入力したメッセージが表示されている。
以上の説明により、本実施形態によれば、付加ファイルが取得できない場合であっても、その際に表示する内容をあらかじめ設定しておくことができ、これによりユーザは付加ファイルが存在しない理由を理解することが可能となる。
[第6の実施形態]
本実施形態では、リスト2006において「問い合わせ」を選択した場合について説明する。なお、以下の説明では、第4の実施形態とは異なる点についてのみ説明する。即ち、以下説明する点以外については基本的には第4の実施形態と同じである。
本実施形態では、リスト2006において「問い合わせ」を選択した場合について説明する。なお、以下の説明では、第4の実施形態とは異なる点についてのみ説明する。即ち、以下説明する点以外については基本的には第4の実施形態と同じである。
また、本実施形態では、印刷設定画面を複写機1803のタッチパネル1913の表示画面上に表示させ、複写機1803側で印刷設定処理を行うものとする。
図32は、本実施形態に係るシステムの構成例を示すブロック図である。同図に示す如く、本実施形態に係るシステムは、第4の実施形態に係るシステムからコンピュータ1801を削除した構成となっている。
以下では、複写機1803が有する操作パネル1918を操作して、QRコード付き印刷物を出力する場合について説明する。
複写機1803のタッチパネル1913の表示画面上には、図23に示した画面が表示されているものとする。ここで、応用モード2304を指示すると、タッチパネル1913の表示画面上には、図33に例示する画面が表示される。図33は、応用モードにおける各種の設定を行うための画面の表示例を示す図である。同画面において、ボタン3301を指示すると、タッチパネル1913の表示画面上には、図34に例示する画面が表示される。
図34は、複写機1803のタッチパネル1913の表示画面上に表示される印刷設定画面の表示例を示す図である。
リンク文書キー3401を指示すると、ネットワーク上の他の複写機が検索され、その結果、タッチパネル1913の表示画面上には、検索された複写機中のボックスおよびそれらボックス中のファイルが表示される。そして、この画面上でもってボックスやボックス中のファイルを選択することができる。この選択されたファイルのパス情報が、領域3402内に表示される。また、この選択されたファイルが、付加ファイルとなる。
リスト3403は、上記リスト2006と同様のものである。同図では、「問い合わせ」を選択している。ここで、リスト3403により「問い合わせ」を選択すると、リスト3403よりも下部には、メールアドレスキー3405、領域3404が表示される。
メールアドレスキー3405を指示すると、図35に例示する画面が、タッチパネル1913の表示画面上に表示される。
図35は、メールアドレスを入力するための画面の表示例を示す図である。同図に示すソフトウェアキーボードを指示することで、メールアドレスを入力する。ソフトウェアキーボードを指示することで入力した文字列は、領域3502内に表示される。メールアドレスの入力が終了すると、OKボタン3503を指示する。これにより、タッチパネル1913の表示画面上には再度、図34に例示する画面が表示されると共に、領域3404内には、図35の画面でもって入力したメールアドレスが表示される。
なお、メールアドレスの入力形態については様々なものが考えられ、特に限定するものではない。
以上の設定を行った後、OKボタン3506を指示すると、フィールド3402に入力した格納場所、リスト3503において選択した項目、領域3404内に表示されているメールアドレスが、プリント設定に反映される。
そして、タッチパネル1913やハードキー群1912を用いてプリント開始指示を入力すると、フィールド3402に入力した格納場所、リスト3503において選択した項目、領域3404内に表示されているメールアドレスを表すQRコードを作成し、プリント対象ファイルに付加して、プリンタデバイス1905によりプリント処理を行う。
図36は、フィールド3402に「IR0001.can.co.jp\BOX99\A商談資料」を入力し、リスト3403において「問い合わせ」を選択し、領域3404内にメールアドレス「cds@can.co.jp」を入力した場合に生成されるQRコードのデータ内容を示す図である。
QRコード中に収められたデータはプロパティ形式である。「LINK」については第4の実施形態と同じである。「MISSING_METHOD」はリスト3403において選択した項目を示し、その値は「問い合わせ」が設定されていることを表す値「ASK」である。「MAILADDRESS」は、上記領域3404内に入力したメールアドレス「cds@can.co.jp」を表している。
次に、以上のようにして作成されたQRコード付き印刷物を、複写機1803が有するスキャナデバイス1907により読み取る場合に、複写機1802、1803が行う処理についてであるが、本実施形態が第4の実施形態と異なるのは、図24の画面において、OKボタン2401を指示した後に、付加ファイルが取得できなかった場合のみである。この場合、図37に示す画面をタッチパネル1913の表示画面上に表示する。同図に示す如く、同画面上には、領域3404内に入力した送信先のメールアドレスが表示されている。
ボタン画像3701は、送信元のメールアドレスを入力するための画面に移行するために指示するものであり、これを指示すると、図35に例示した画面が表示されるので、この画面でもって送信元のメールアドレスを入力する。そしてこの画面においてOKボタン3503を指示すると、入力した送信元のメールアドレスが領域3702内に表示される。
そして、OKボタン3703を指示すると、送信先のメールアドレスで特定される送信先に電子メールを送信する。図38は、送信される電子メールの内容の一例を示す図である。電子メール本文中には、領域3702内に入力した送信元メールアドレスが記載されているため、本電子メールの受信者は、付加ファイルが取得できなかった件について返信することとが可能である。
以上の説明により、本実施形態によれば、付加ファイルを取得できない場合であっても、その際に問い合わせる相手の情報を事前に設定しておくことが可能であり、これによりユーザは付加ファイルの所在等や付加ファイルが取得できない理由について知り得ることが可能となる。
また、複写機1803のタッチパネル1913の表示画面上に表示されるプリント設定を行う画面において、電子メールのメッセージを編集するようにしても良い。これにより、さらにユーザ利便性を向上させることが可能である。
なお、第4の実施形態以降についても同様に、QRコードの代わりに、電子透かし情報や、暗証コード等を用いても良い。
また、付加ファイルの格納先は複写機中のボックスであるとしたが、その他の装置内に格納しても良い。
また、以上の説明において、表示画面の構成やその操作方法、画面上における情報の特定操作方法などについては上記に限定するものではなく、適宜変形例が考えられる。また、複写機の構成についても、更に様々な機能が付加されたものを用いても良いし、その構成はスキャン機能や通信機能、プリント機能を有していれば、特に限定するものではない。
[その他の実施形態]
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成されることはいうまでもない。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、本発明の目的は、以下のようにすることによって達成されることはいうまでもない。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行う。その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれたとする。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
Claims (14)
- 識別情報が関連付けられているファイルと、識別情報が関連付けられていないファイルと、を含むファイル群を保持可能な保持手段が保持するファイルのうち、処理対象のファイルを選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択されたファイルに係る変更処理を行う指示の入力を検知した場合には、当該ファイルに識別情報が関連付けられているか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が関連付けられていると判断した場合には、当該変更処理の継続をユーザに確認させるための表示を行う表示制御手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。 - 前記変更処理は、ファイルの格納先の変更、ファイル名の変更を含むことを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
- 更に、前記選択手段により選択されたファイルに識別情報が関連付けられている場合には、当該ファイルに従った画像と共に、当該識別情報を示す画像情報を出力する出力手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
- 更に、
ファイルのデータに基づいた第1の画像と、当該ファイルの識別情報に基いた第2の画像がプリントされた印刷媒体をスキャンすることで、当該印刷媒体の画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した画像データ中の前記第2の画像を識別し、対応するファイルを前記保持手段から取り出し、外部に出力する出力手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。 - 更に、
識別情報が関連付けられているファイルについて変更処理を行った場合には、当該変更のログを記録する記録手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。 - 出力対象のファイルの格納場所を指示する第1の指示手段と、
前記第1の指示手段が指示した格納場所におけるファイルが獲得できなかった場合に行う処理を指示する第2の指示手段と、
前記第2の指示手段が指示した処理に係るパラメータを指示する第3の指示手段と、
前記第1乃至3の指示手段が指示した内容を示す情報を、前記出力対象のファイルと共に出力する出力手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。 - 出力対象ファイルの格納場所と、当該出力対象ファイルが獲得できなかった場合に行う処理と、当該処理に係るパラメータと、を示す識別情報が記録された印刷物を画像データとして読み取る読み取り手段と、
前記識別情報を解析し、前記出力対象ファイルを検索する検索手段と、
前記検索手段による検索の結果、前記出力対象ファイルが存在した場合には、当該出力対象ファイルを出力する出力手段と、
前記検索手段による検索の結果、前記出力対象ファイルが存在しなかった場合には、前記処理を実行する処理手段と
を備えることを特徴とするデータ処理装置。 - 前記出力対象ファイルが獲得できなかった場合に行う処理が、前記出力対象ファイルと類似しているファイルの検索であり、
前記処理手段は、前記出力対象ファイルと類似しているファイルを検索し、当該検索したファイルを、前記出力対象ファイルの代わりに出力することを特徴とする請求項7に記載のデータ処理装置。 - 前記出力対象ファイルが獲得できなかった場合に行う処理が、特定のメッセージを表示することであり、
前記処理手段は、前記特定のメッセージを前記データ処理装置が有する表示画面上に表示することを特徴とする請求項7に記載のデータ処理装置。 - 識別情報が関連付けられているファイルと、識別情報が関連付けられていないファイルと、を含むファイル群を保持可能な保持手段が保持するファイルのうち、処理対象のファイルを選択する選択工程と、
前記選択工程で選択されたファイルに係る変更処理を行う指示の入力を検知した場合には、当該ファイルに識別情報が関連付けられているか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程で関連付けられていると判断した場合には、当該変更処理の継続をユーザに確認させるための表示を行う表示制御工程と
を備えることを特徴とするデータ処理方法。 - 出力対象のファイルの格納場所を指示する第1の指示工程と、
前記第1の指示工程で指示した格納場所におけるファイルが獲得できなかった場合に行う処理を指示する第2の指示工程と、
前記第2の指示工程で指示した処理に係るパラメータを指示する第3の指示工程と、
前記第1乃至3の指示工程で指示した内容を示す情報を、前記出力対象のファイルと共に出力する出力工程と
を備えることを特徴とするデータ処理方法。 - 出力対象ファイルの格納場所と、当該出力対象ファイルが獲得できなかった場合に行う処理と、当該処理に係るパラメータと、を示す識別情報が記録された印刷物を画像データとして読み取る読み取り工程と、
前記識別情報を解析し、前記出力対象ファイルを検索する検索工程と、
前記検索工程による検索の結果、前記出力対象ファイルが存在した場合には、当該出力対象ファイルを出力する出力工程と、
前記検索工程による検索の結果、前記出力対象ファイルが存在しなかった場合には、前記処理を実行する処理工程と
を備えることを特徴とするデータ処理方法。 - コンピュータに請求項10乃至12の何れか1項に記載のデータ処理方法を実行させるためのプログラム。
- 請求項13に記載のプログラムを格納したことを特徴とする、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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KR101427775B1 (ko) | 2009-11-16 | 2014-08-12 | 카나타 리미티드 | 정보 처리 시스템, 제 1 정보 처리 장치, 제 2 정보 처리 장치 및 제 3 정보 처리 장치 |
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