JP2005204031A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ネットワークを介して接続されている複数のMFP間で、同一のボックス(ボックス名称が同じ、または設定したユーザが同じ等)が存在する場合、ボックス間でボックス内のデータを共有し合える。ボックス転送先のMFPが使用できなくても、ボックス設定を行っているMFPが他にあれば、他のMFPからボックスプリントが行える。
【解決手段】 PCから特定のMFP内のボックスへデータを転送する際、データは外部のファイルサーバ内に格納する。サーバではネットワーク上の各MFPに同一のボックスが存在するか否かを判断し、存在する場合には格納されたデータを同一のボックスを持つMFPへと転送する。サーバでは各ボックスの更新情報の管理も行い、更新時には、他のボックスについても同様の更新を反映することでボックス間のデータ共有に対応する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、特にネットワーク通信機能及び電子ソート機能を備えたデジタル複写機等の画像形成装置を有する画像形成システムに関するものである。
従来より、コピーを行うすべての原稿の画像を読み取り、それらの画像データをハードディスクなどのメモリに一旦記憶し、そのメモリから任意の原稿の画像データを繰り返し読み出してプリントアウトする電子ソート機能を備えたデジタル複写機が知られている。このような複写機では、複数のビンを持つソート装置を持たなくても、コピー紙をソートした状態で排紙することが可能である。
また、ホストコンピュータのアプリケーションPDL(ページ記述言語)のデータをネットワークを介してデジタル複写機が受け取り、そのPDLからビットマップ画像に展開し、同様にハードディスクなどのメモリに一旦記憶し、そのメモリから任意の画像を繰り返し読み出してプリントし、ソートする、PDL画像の電子ソート機能が知られている。
さらに、デジタル複写機のハードディスクについて個人的に領域を分け、ホスト装置からのPDLをビットマップに展開した画像を自分の領域(パーソナルボックス)に一旦格納し、そのパーソナルボックスから画像をプリントする場合、複写機の操作部から自分の領域をアクセスするためのパスワードを入力してプリントすることが知られている。このようなシステムは、他人に見られたくないPDL画像をプリントする場合に有効となる。パーソナルボックス機能を具備する画像形成装置についていは、以下の特許文献1、2参照。
特開平11−112754号公報 特開平11−177787号公報
ところで、上記のようなシステムでは、例えばユーザがホストコンピュータ等のアプリケーションPDLをデジタル複写機のパーソナルボックスに送信後、複写機の操作部からプリントする場合、他人がその複写機でコピー動作を行っていたら、そのコピー動作が終了するまでプリントできないという問題点があった。
また、その複写機がトナー切れ、用紙切れ等のプリンタ故障、あるいは他の理由でプリンタが使えない場合、故障状態等が直るまでプリントできないという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、デジタル複写機等の画像形成装置が他人に使用されていたり故障等が発生していても、他の装置で同じ画像データをプリントすることができ、プロダクティビティが向上した画像形成システムを提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明は、
複数の画像形成装置と文書管理サーバおよびホスト装置とから成るシステムであって、
前記文書管理サーバは、各画像形成装置およびホスト装置と通信する通信手段と、前記ホスト装置から受信した画像データを格納する第1の格納手段と、
前記データ格納手段により格納された画像データの複製データを生成する生成手段と、
前記複数の画像形成装置のうち特定の画像形成装置に対して前記複製データを転送する第1の転送手段とを備え、
さらに、各画像形成装置は、前記文書管理サーバより転送された前記複製データを格納する第2の格納手段と、格納した複製データをプリント出力するプリント手段とを備えることを特徴とする画像形成システムを提供するものである。
本発明によれば、ユーザが外部から例えばデジタル複写機のパーソナルボックスに対してPDLプリントジョブを投入し、デジタル複写機の操作部でそのパーソナルボックスに格納されたPDL展開原稿画像をプリントしようとしたとき、他人がそのデジタル複写機を使用中であったり、またその複写機がトナー切れ、用紙切れ等のプリンタ故障、あるいは他の理由でプリンタが使えない場合であっても、そのデジタル複写機と通信可能な他のデジタル複写機の操作部からプリントすることができる。
このため、他人がデジタル複写機を使い終わるまで待つということがなくなり、プロダクティビティが向上するという効果がある。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
図1は本発明の実施例による画像形成装置の構成を示すブロック図であり、ネットワーク通信機能及び電子ソート機能を備えたデジタル複写機の概略構成を示している。
リーダ部1は原稿の画像を読み取り、その原稿画像に応じた画像データをプリンタ部(プリント手段)2及び画像入出力制御部3へ出力する。プリンタ部2はリーダ部1及び画像入出力制御部3からの画像データに応じた画像を記録紙上に記録する。画像入出力制御部3はリーダ部1に接続されており、ファクシミリ部4、ファイル部5、ネットワークインターフェイス部(ネットワーク通信手段)7、PDLの一種であるLIPSのフォーマッタ部8、同じくPDLの一種であるポストスクリプト(登録商標)のフォーマッタ部9、コア部10などからなる。また、フォーマッタ部8,9は受信コードデータを画像データに展開する展開手段となっている。
ファクシミリ部(データ取得手段)4は電話回線を介して受信した圧縮画像データを伸長し、伸長された画像データをコア部10へ転送し、またコア部10から転送された画像データを圧縮し、圧縮された圧縮画像データを電話回線を介して送信する。ファイル部5には光磁気ディスクドライブユニット6が接続されており、ファイル部5はコア部10から転送された画像データを圧縮し、その画像データを検索するためのキーワードとともに光磁気ディスクドライブユニット6にセットされた光磁気ディスクに記憶させる。また、このファイル部5はコア部10を介して転送されたキーワードに基づいて光磁気ディスクに記憶されている圧縮画像データを検索し、検索された圧縮画像データを読み出して伸長し、伸長された画像データをコア部10へ転送する。
ネットワークインターフェイス部7は、ホスト装置であるパーソナルコンピュータまたはワークステーション(以下PC/WSと記す)11とコア部10の間のインターフェイスである。また、このネットワークインターフェイス部7は、同様にネットワーク接続されている他の画像形成装置13と、コア部10間のインターフェイスにもなっている。そして、本実施例に関わるホスト装置からのPDL画像を受信したり、他の画像形成装置のハードディスクから原稿画像等を読み出す場合、このネットワークインターフェイス部7を介して行う。
12は文書管理サーバであり、画像形成装置、他の画像形成装置13とネットワーク接続されている。文書管理サーバ12は、本実施例に関わるホスト装置からのPDL画像を受信して内部の記憶装置部に格納し、格納されたPDL画像のコピーを作成して他の画像形成装置13のハードディスクへと転送する機能と、画像形成装置内のパーソナルボックス内のデータが更新された場合には、他の画像形成装置における同一名称のパーソナルボックス内のデータも同様に更新する機能を持つ。
フォーマッタ部8,9はPC/WS11から転送されたPDLデータをプリンタ部2で記録可能な画像データに展開する。コア部10については後述するが、このコア部10はリーダ部1、ファクシミリ部4、ファイル部5、ネットワークインターフェイス部7、フォーマッタ部8,9のそれぞれの間のデータの流れを制御する。
図2は上記構成の画像形成装置の内部構成を示す断面図であり、100は画像形成装置の装置本体、189は循環式自動原稿送り装置(RDF)である。図1におけるリーダ部1は、図2の101〜109の本体上部の部分、プリンタ部2は図2の110〜163の本体内部の部分に対応する。
図2において、101は原稿載置台としてのプラテンガラス、102はスキャナで、原稿照明ランプ103、走査ミラー104等で構成されている。そして、不図示のモータによりスキャナ102が所定方向に往復走査されることで、原稿の反射光107が走査ミラー104〜106を介し、レンズ108を透過してイメージセンサであるCCD109に結像する。
120はレーザ、ポリゴンスキャナ等で構成された露光制御部で、CCDイメージセンサ109で電気信号に変換され、後述する所定の画像処理が行われた画像信号に基づいて変調されたレーザ光129を感光体ドラム110に照射する。
感光体ドラム110の回りには、1次帯電器112、現像器121、転写帯電器118、クリーニング装置116、前露光ランプ114が装備されている。そして、画像形成部126において、感光体ドラム110は不図示のモータにより図に示す矢印の方向に回転しており、1次帯電器112により所望の電位に帯電された後、露光制御部120からのレーザ光129が照射され、静電潜像が形成される。この感光体ドラム110上に形成された静電潜像は、現像器121により現像されて、トナー像として可視化される。
一方、上段カセット131あるいは下段カセット132からピックアップローラ133,134により給紙された転写紙は、給紙ローラ135,136により本体内上部に送られ、レジストローラ137により転写ベルトに給送され、上記可視化されたトナー像が転写帯電器118によりこの転写紙に転写される。転写後の感光体ドラム110は、クリーニング装置116により残留トナーが清掃され、前露光ランプ114により残留電荷が消去される。
上記転写後の転写紙は、転写ベルト130から分離され、定着前帯電器139,140によりトナー像が再帯電され、定着器141に送られて加圧、加熱により定着され、排出ローラ142により本体100の外に排出される。
119はレジストローラ137から送られた転写紙を転写ベルト130に吸着させる吸着帯電器であり、転写ベルト130の回転に用いられると同時にこの吸着帯電器119と対になって転写ベルト130に転写紙を吸着帯電させる転写ベルトローラ(図示せず)が設けられている。
本体100には、例えば4000枚の転写紙を収納し得るデッキ150が装備されている。このデッキ150のリフタ151は、給紙ローラ152に転写紙が常に当接するように転写紙の量に応じて上昇する。また、100枚の転写紙を収容し得るマルチ手差し153が装備されている。
さらに、図2において、154は排紙フラッパであり、両面記録側ないし多重記録側と排紙側の経路を切り替える。排紙ローラ142から送り出された転写紙は、この排紙フラッパ154により両面記録側ないし多重記録側に切り替えられる。また、157は両面記録と多重記録の経路を切り替える多重フラッパであり、これを図の左方向に倒すことにより、転写紙を反転パス155に介さずに直接下搬送パス158に導くことができる。
159は経路160を通じて転写紙を感光体ドラム110側に給紙する給紙ローラである。161は排紙フラッパ154の近傍に配置されて、この排紙フラッパ154により排出側に切り替えられた転写紙を機外に排出する排出ローラである。
両面記録(両面複写)時には、排紙フラッパ154を上方に上げて、多重フラッパ157を右に倒し、複写済みの転写紙を搬送パス155を介した後、多重フラッパ157を左に倒し、搬送パス158を介して、裏返した状態で再給紙トレイ156に格納する。また多重記録(多重複写)時には、排紙フラッパ154を上方に上げて、多重フラッパ157を左に倒し、複写済みの転写紙を搬送パス158を介した後、再給紙トレイ156に格納する。この再給紙トレイ156に格納された転写紙は、下から1枚ずつ給紙ローラ159により経路160を介して本体100のレジストローラ137に導かれる。
本体100から転写紙を反転して排出(裏面排紙)する場合には、排紙フラッパ154を上方へ上げ、フラッパ157を右方向へ倒し、複写済みの転写紙を搬送パス155側へ搬送し、転写紙の後端が第1の送りローラ162を通過した後に、反転ローラ163によって第2の送りローラ162a側へ搬送し、排出ローラ161によって、転写紙を裏返して機外へ排出する。
図3はリーダ部1の構成を示すブロック図である。CCD209から出力された画像データは、A/D・SH部210でアナログ/デジタル変換が行われるとともに、シェーディング補正が行われる。このA/D・SH部210によって処理された画像データは、画像処理部211を介してプリンタ部2へ転送されるとともに、インターフェイス(I/F)部213を介して画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。
CPU214は、図2の本体100の操作部500で設定された設定内容に応じて画像処理部211及びインターフェイス部213を制御する。例えば、操作部500でトリミング処理を行って複写を行う複写モードが設定されている場合は、画像処理部211でトリミング処理を行わせてプリンタ部2へ転送させる。また、操作部500でファクシミリ送信モードが設定されている場合は、インターフェイス部213から画像データと設定されたモードに応じた制御コマンドをコア部10へ転送させる。このようなCPU214の制御プログラムはメモリ216に記憶されており、CPU214はメモリ216を参照しながら制御を行う。また、メモリ216はCPU214の作業領域としても使われる。
図4はコア部10の構成を示すブロック図である。リーダ部1からの画像データはデータ処理部321へ転送され、リーダ部1からの制御コマンドはCPU323へ転送される。データ処理部321は画像の回転処理や変倍処理などの画像処理を行うものであり、リーダ部1からデータ処理部321へ転送された画像データは、リーダ部1から転送された制御コマンドに応じて、インターフェイス部320を介してファクシミリ部4、ファイル部5、ネットワークインターフェイス部7へ転送される。
また、ネットワークインターフェイス部7を介して入力された画像を表すコードデータは、データ処理部321に転送され、そのPDLがLIPSであるのかあるいはポストスクリプトであるのかが判定され、しかるべきフォーマッタ部8または9へ転送されて画像データに展開される。この画像データはデータ処理部321に転送された後、ファクシミリ部4やプリンタ部2へ転送される。
ファクシミリ部4からの画像データは、データ処理部321へ転送された後、プリンタ部2やファイル部5、ネットワークインターフェイス部7へ転送される。また、ファイル部5からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、プリンタ部2やファクシミリ部4、ネットワークインターフェイス部7へ転送される。
CPU323はメモリ324に記憶されている制御プログラム、及びリーダ部1から転送された制御コマンドに従ってこのような制御を行う。また、メモリ324はCPU323の作業領域としても使われる。ネットワークインターフェイス部7にはMIB(Management Information Base)と呼ばれるデータベースが構築されており、SNMPプロトコルを介してネットワーク上のコンピュータと通信することで、プリンタ部2の管理が可能になっている。
また、パーソナルボックスプリントにおいて、例えばTCP/IPプロトコルで他の画像形成装置のネットワークインターフェイス部7と通信し、他の画像形成装置のコア部10を通じ、他の画像形成装置のリーダ部1の画像処理部211内における図5の画像記憶部255のハードディスク257内のパーソナルボックスにある原稿を読み出し、他の複写機のコア部10、ネットワークインターフェイス部7を介して、原稿画像をTCP/IPプロトコルで受け取る。
上記他の画像形成装置から受け取った原稿画像は、ネットワークインターフェイス部7から受け取り、コア部10、リーダ部1を経由してプリンタ部2に転送し、プリントアウトする。
このように、コア部10を中心に原稿画像の読み取り、画像のプリント、画像の送受信、画像の保存、コンピュータからのデータの入出力などの機能を複合させた処理を行うことが可能となっている。
図5は画像処理部211の詳細構成を示すブロック図である。
A/D・SH部210によってA/D変換され、シェーディング補正された画像は、Blackの輝度のデータとして入力され、log変換部250に送られる。log変換部250では、入力された輝度データを濃度データに変換するためのLUTが格納されており、入力されたデータに対応するテーブル値を出力することによって、輝度データを濃度データに変換する。
その後、濃度データは2値化部251へ送られる。2値化部251では、多値の濃度データが2値化され、濃度値が「0」あるいは「255」となる。この2値化された8bitの画像データは、「0」あるいは「1」の1bitの画像データに変換されるので、メモリに格納する画像データ量は小さくなる。
しかし、上記のように画像を2値化すると、画像の階調数は256階調から2階調になるため、写真画像のような中間調の多い画像データは2値化によって一般に画像の劣化が著しい。そこで、2値データによる擬似的な中間調表現をする必要がある。例えば、2値のデータで擬似的に中間調表現を行う手法として誤差拡散法を行う。この方法は、ある画像の濃度があるしきい値より大きい場合は「255」の濃度データであるとし、あるしきい値以下である場合は「0」の濃度データであるとして2値化した後、実際の濃度データと2値化されたデータの差分を誤差信号として、回りの画素に配分する方法である。誤差の配分は、あらかじめ用意されているマトリクス上の重み係数を2値化によって生じる誤差に対して掛け合わせ、回りの画素に加算することによって行う。これによって、画像全体での濃度平均値が保存され、中間調を擬似的に2値で表現することができる。
上記2値化された画像データは、制御部252に送られる。また、コンピュータからのPDLを展開したビットマップ画像データは、コア部10から入力され、このデータはすでにコア部10の前段のLIPSフォーマッタ部8あるいはPSフォーマッタ部9で2値画像データとして展開されているので、そのまま制御部252に送られる。
制御部に5にでは,本体100からの指令により,RDF,プラテンガラス上から読み取った原稿で、A/D・SH部210を経由した画像や、インターフェイス部213からのPDLを展開したビットマップの画像を画像記憶部255に格納したり、画像記憶部255から画像データを順次読み出して出力する。
画像記憶部255は、SCSIコントローラ256とハードディスク(メモリ)257を有し、SCSIコントローラ256からの指令に従い、ハードディスク257に画像データを書き込む。そして、ハードディスク257に格納された複数の画像データは、操作部500で指定された編集モードに応じた順序でプリントされる。例えば、先頭ページから送られてくるPDL画像を逆順プリント、かつ電子ソートする場合、ホスト装置から送られてくるすべてのページのPDLのビットマップ画像を一旦ハードディスク257に格納した後、最終ページから最初のページに向かって順にハードディスク257から画像を読み込み、プリントする。そして、この動作をホスト装置から要求された部数分繰り返し、電子ソートを実現する。
また、画像記憶部255から呼び出された画像データ及び画像記憶部255に格納しない画像データは、平滑化部253に送られる。平滑化部253では、まず1bitのデータを8bitのデータに変換し、画像データの信号を「0」または「255」の状態にする。
変換された画像データは、あらかじめ決められたマトリクス上の係数と、近傍画素の濃度値をそれぞれ乗算したものの総和で得られる、重みづけされた平均値に置き換えられる。これによって、2値のデータは近傍の画素における濃度値に応じて多値のデータに変換され、読み取られた画像により近い画質が再現できる。この平滑化された画像データは、γ補正部254に入力される。γ補正部254では、濃度データを出力する際にプリンタの特性を考慮したLUTによる変換を行い、操作部500で設定された濃度値に応じた出力の調整を行う。この結果、処理された画像はプリンタ部2へ転送され、プリント出力が実行される。
図6は操作部500の液晶表示パネルの基本画面を示す説明図である。
この画面はタッチパネルとなっており、それぞれ表示される機能の枠内を触れることにより、その機能が実行される。
拡張機能キー501は機能を拡張するためのものであり、このキー501を押すことによって、ページ連写、両面複写、多重複写、移動、とじ代の設定、枠消し等の設定モードに入る。画像モードキー502を押すと、複写画像に対して網掛け、影付け、トリミング、マスキングを行うための設定モードに入る。ユーザモードキー503は、ユーザ使用環境の設定、例えばブザーON,OFFの設定、カセットオート選択のON/OFFの設定、自動濃度調整方式の設定等を行うためのものである。応用ズームキー504を押すと、原稿のX方向,Y方向を独立に変倍するモード、原稿サイズと複写サイズから変倍率を計算するズームプログラムのモードに入る。
M1キー505,M2キー506,M3キー507は、それぞれに登録されたモードメモリを呼び出す際に押すキーである。登録キー508は、それぞれのモードメモリに現在のコピーモードを登録する場合に押すキーである。
オプションキー509は、フィルムから直接複写するためのフィルムプロジェクタ等のオプション機能の設定を行うキーである。さらに、お好みキーの設定を行う場合にもこのキー509を押す。
ソータキー510は、メカソータを使用するか、電子ソータを使用するかの設定、ソータのソート、グループ等のモード設定を行うキーである。原稿混載キー511は、原稿フィーダにA4サイズとA3サイズ、あるいはB5サイズとB4サイズの原稿を一緒にセットする際に押すキーである。
等倍キー512は、複写倍率を100%にする際に押すキーである。縮小キー514,拡大キー515は、定型の縮小、拡大を行う際に押すキーである。ズームキー516は、倍率を例えば25〜800%の間で設定するためのキーである。用紙選択キー513は、複写用紙の選択を行う際に押すキーである。濃度キー518,520は、キー518を押す毎に濃く複写され、キー520を押す毎に薄く複写される。濃度表示部517は、濃度キー518,520を押すと表示が左右に変化する。AEキー519は、新聞のように地肌の濃い原稿を自動濃度調整複写するときに押すキーである。
HiFiキー521は、写真原稿のように中間調の濃度が多い原稿の複写の際に押すキーである。文字強調キー522は、文字原稿の複写で文字を際立たせたい場合に押すキーである。
ガイドキー523は、あるキーの機能が分からないときに押すキーであり、そのキーの説明が表示される。
コピーキー5に4は,複写動作を行う場合に押すキーであり,このキー5に4画押されたときに、図6に示す基本画面が表示される。
ファックスキー55は、ファックスを行うときに押すキーである。ファイルキー526は、ファイルデータを出力したいときに押すキーである。プリンタキー427は、プリントの濃度を変更したり、リモートのホスト装置からのPDL画像のプリント出力結果を参照したい場合に押すキーである。
フォーム登録キー540は、RDFにセットされた原稿をフォーム画像としてハードディスク257のフォーム領域に記憶する場合に押すキーである。
フォーム合成キー541は、ハードディスク257のフォーム領域に記憶された複数のフォーム画像を選択し、RDFにセットされた原稿とOR合成をとり、プリントする場合に押すキーである。
次に、図9を用いて実施例のパーソナルボックスについて説明する。
257は電子ソータの画像記憶部のハードディスクであり、電子ソートを行うために画像データを一時的に格納し、ジョブ終了後にそれらの画像データを消去する領域であるテンポラリ領域600と、ホスト装置であるPC/WS11から受信したPDL画像を外部I/F(インターフェイス)処理部で展開した画像データをPC/WS11から指定したパーソナルボックス番号に対応するハードディスクのパーソナルボックス領域に格納し、後でユーザが操作部500で自分のパーソナルボックス番号のパーソナルボックスに入っているPDL画像から展開された画像をプリントするための領域であるパーソナルボックス領域601とに分けられている。
例えば、1GBのハードディスクの場合、300MBをテンポラリ領域、700MBをパーソナルボックス領域と分けて使用する。また、図9に示すように、パーソナルボックスの数が10であるとき、700MBの領域を70MBずつに区切って使用する。
また、各パーソナルボックスには番号が付いており、例えばボックス602,603,604,605は、それぞれボックス番号0,1,2,9である。そして、例えば図9の例の場合、田中用のボックスは1であり、田中という名前のユーザがPC/WS11から自分のボックスにPDL文書を入れたい場合、PC/WS11でボックス番号1を指定する。
また、田中という名前のユーザがPC/WS11から他人のボックス、例えば加藤というユーザに自分のPDL文書を入れたい場合、PC/WS11でボックス番号を、送りたい相手のボックス番号、つまりこの場合9に指定する。これにより、自分のPDL文書を他人のボックスにメールすることが可能となる。
図10はPC/WS11においてアプリケーションソフト上で文書データを印刷、あるいはパーソナルボックスを指定しようとするときのウインドウの様子を示す図である。
701はアプリケーションソフト上の印刷ウインドウであり、アプリケーションのメニューで印刷を指定したときに表示されるウインドウである。702は現在設定されているプリンタ名、例えば本実施例の場合はネットワーク接続される画像形成装置名である。703は印刷範囲の設定欄であり、文書全ページを印刷あるいはパーソナルボックスに入れるか、文書の何ページから何ページまでを印刷あるいはパーソナルボックスに入れるかを設定する。全ページ指定かページ範囲指定かは、該当する方の□マークにマウスをクリックしてチェックマークを入れて選択する。
705は部数の設定欄であり、何部印刷するか、あるいはパーソナルボックスに入れる文書を後で印刷する場合に何部印刷するかを設定する。710はパーソナルボックス指定欄であり、□マークにマウスをクリックしてチェックマークを入れた場合、文書データを印刷するのでなく、後述するパーソナルボックスウインドウで設定した内容で文書データをパーソナルボックスに入れる。この□マークにマウスをクリックしてチェックマークを入れない場合は、通常印刷を行う。
706はパーソナルボックスの設定ボタンであり、後述するパーソナルボックス番号の指定等を行う。709は詳細ボタンであり、例えば印刷する解像度等を設定する。707はOKボタンであり、設定が完了し、印刷を開始するかあるいは指定したパーソナルボックス番号へ文書の転送を開始する。708はキャンセルボタンであり、印刷あるいはパーソナルボックスの設定を無効にし、印刷ウインドウ701を閉じる場合に押す。
図11はPC/WS11においてアプリケーションソフト上で文書データを印刷、あるいはパーソナルボックスを指定しようとするときの印刷ウインドウ701において、パーソナルボックスの設定ボタン706を押したときに開くパーソナルボックスウインドウの様子を示す図である。
720は上述のパーソナルボックスのウインドウであり、アプリケーションソフトの文書データを画像形成装置の電子ソータのハードディスク上にあるパーソナルボックスのどの番号に格納するか、またユーザが後で画像形成装置の前でその文書データを印刷する場合にどのように印刷するのかのコピーモードの設定を行う。
721は格納ボックス番号の指定欄であり、例えば図10の例で田中という名前のユーザが自分のボックスにアプリケーションの文書データを格納したい場合、自分のボックス番号である1を指定する。また、田中という名前のユーザが加藤という名前のユーザにアプリケーションの文書データを渡したい場合、加藤という名前のユーザのボックス番号である9を指定する。この場合は、通常の電子メールと同様、パスワードの入力は必要としない。
723は片面印刷設定欄であり、□マークをマウスでクリックしてチェックマークを入れたとき、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合に片面印刷するように設定する。724は両面印刷設定欄であり、□マークをマウスでクリックしてチェックマークを入れたとき、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合に両面印刷するように設定する。
725はノンソート設定欄であり、□マークをマウスでクリックしてチェックマークを入れたとき、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合にノンソート印刷するように設定する。726はソート設定欄であり、□マークをマウスでクリックしてチェックマークを入れたとき、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合に電子ソート印刷するように設定する。727はソート設定欄であり、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合に、グループ印刷するように設定する。
728は用紙設定欄であり、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合に、使用する用紙のサイズを設定する。例えば、右の▽マークをマウスでクリックすれば、A4,A5,B4等の紙サイズの選択肢が表示されて選べるようになっている。729は給紙段設定欄であり、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合に、使用するカセット段を設定する。例えば、右の▽マークをマウスでクリックすれば、上段、下段などの選択肢が表示されて選べるようになっている。図示のように「オート」の場合は、指定された用紙サイズのコピー紙が格納されているカセット段が自動的に給紙される。
732は詳細設定ボタンであり、例えば2in1,4in1などの縮小レイアウトを行う場合、このボタン732を押す。530はOKボタンであり、パーソナルボックスに関する設定が終了し、設定内容を有効にする場合に押す。押した後は、図10のウインドウ701に戻り、OKボタン707を押すことで、アプリケーションの文書を画像形成装置の指定番号のパーソナルボックスに転送開始する。731はキャンセルボタンであり、パーソナルボックスに関する設定を無効にし、上記のウインドウ701に戻る場合に押す。
図12は操作部500のパーソナルボックスのメイン画面を示す図である。
801は画像形成装置の操作部500のパーソナルボックスのメイン画面であり、操作部のPBキーを押したときに開くものである。図示のように、パーソナルボックスの数は番号が00〜09の10個用意され、それぞれ個人別にホスト装置からのPDLデータが電子ソータにてラスタイメージに展開された形で、ハードディスクのパーソナルボックスに保存されている。
また、図示しないが、操作部500の画面で、それぞれのパーソナルボックスの番号に対して名前が付けられる。例えば、ボックス番号01の場合「田中のボックス」という名前が付けられ、田中という名前の人が使用するボックスであることを明示できる。また、それぞれのボックスの欄の一番右に表示されているパーセント表示は、全体のパーソナルボックス領域のハードディスク容量に対して、そのボックスが使用している割合を示す。例えば、ボックス番号01は、パーソナルボックス領域のハードディスク容量が700MBであった場合、その2%で、約14MB使用しているということを示す。
802はボックス番号00に保存されているジョブを見るためのボタンである。同様に、803,804は、ボックス番号01,02に保存されているジョブを見るためのボタンである。例えば、図10,11で説明したように、ホスト装置で田中という名前の人が、自分のボックス番号である1番にアプリケーションの文書データを保存するよう転送した場合、後で操作部500のパーソナルボックスのメイン画面801において、自分のボックス番号01のボタン803を押して、その文書の印刷を開始することになる。
806,807は上,下スクロールキーであり、これらを押すことにより画面がスクロールでき、ボックス番号00〜09の名前や使用容量を見ることができる。808は閉じるキーであり、これを押すことで、図6のメイン画面に戻ることができる。809はファックス状況キーであり、これを押すことで、ファックス送受信の状態を確認することができる。
図13は操作部500のパスワード入力画面を示す図である。
810はパーソナルボックスのパスワード入力画面であり、図12の画面で自分のパーソナルボックスに対応するボックス番号802〜804を押したときに、この画面801が表示される。そして、自分のパーソナルボックスの文書データを印刷するために、自分のパスワード、例えば6桁の数値を入力する。入力した数値は、他人に見られないようにするため、パスワード欄811に入力した桁を※マーク、未入力の桁を・マークで示している。
例えば、ホスト装置で田中という名前の人が、自分のボックス番号である1番にアプリケーションの文書データを保存するよう転送した場合、後で操作部500のパーソナルボックスの入力画面801で自分のボックス番号01のボタン803を押した後、この画面801で自分のパスワードを入力することで、その文書の印刷を開始することができる。
これにより、他人に見られたくないPDL文書を、後で自分が操作部500の前に立ったときに印刷することができ、セキュリティが確保できることになる。また、それと同時に、前述したように、他人のパーソナルボックスへ自分が作成したPDL文書を送り、他の人が他の人のパスワードでそのPDL文書を同様に印刷することができるというメールが実現する。
812はOKキーであり、入力したパスワードの照合を開始する場合に押す。813は取り消しキーであり、パスワードの入力をキャンセルし、入力画面801に戻る場合に押す。
また、パーソナルボックスの所有者である認証を取る方法として、パスワード入力の代わりに、複写機の不図示のカードリーダから読み取った各個人毎に持っている磁気カードのコードを入力するようにしても良い。
図14は一つのパーソナルボックスに保存されているジョブの表示画面を示す図である。
815はボックス番号01の内容を見るためのボタン、830はある個人のパーソナルボックスに保存されているジョブの表示画面であり、図13の画面でOKキー812を押し、パスワードが照合した場合に表示される。例えば、ボックス番号01番の所有者である田中という名前の人が、自分だけしか知らないパスワードを入力して照合することで、この表示画面830が見られることになる。
823,824はホスト装置からこのパーソナルボックス番号を指定してPDL文書を入れたジョブを示す表示欄である。例えば、表示欄823では、3月8日の11:30に、「A企画案」という文書を、ホスト装置からこのボックスに入れたことを示している。この欄823で、一番右の「プリント済」とは、この文書をパーソナルボックスに入れてから一度以上プリントを行ったことを示す。その他、「NG」など、例えばハードディスクが一杯で文書を正しくボックスに入れることができなかったことを示すこともある。
また、表示欄824では、3月11日の21:14に、「B会議資料」という文書を、ホスト装置からこのボックスに入れたことを示している。この欄で、一番右の「プリント可」とは、この文書をパーソナルボックスに入れてからまだプリントを行っておらず、プリントが可能であることを示す。そして、このラインをタッチすることにより、図示のように、このジョブのライン表示が反転する。
816は詳細情報キーであり、上記反転させたラインのジョブの詳細を表示するものである。このキー816を押すと、ホスト装置のアプリケーションの印刷ウインドウで設定した情報、例えば「A4用紙で片面で3部コピーする」などのジョブ情報が詳細に表示される。この表示画面830で、ユーザの都合により、例えば部数を3部から5部に変更するなど、ジョブ情報の変更も可能となる。また、ページを範囲指定し、例えばP.1〜P.6を等倍コピー、P.7〜P.10を4in1コピーというように、ページ毎にジョブの変更が可能となっている。
817はプリントキーであり、反転したラインのジョブのラスタイメージで保存されている印刷データをホスト装置からパーソナルボックスに転送するときに、図10,図11で指定した印刷ジョブ設定内容(詳細情報キー816で表示される)に応じてプリントを開始する。818は消去キーであり、反転したラインのジョブを消去するときに押す。819,820は上,下スクロールキーであり、一画面では表示しきれない多数のジョブを表示する場合に、画面をスクロールする。822はファックス状況キーであり、これを押すことで、ファックス送受信の状態を確認することができる。821は閉じるキーであり、図12のパーソナルボックスのメイン画面801に戻る場合に押す。
次に、本実施例に関わる文書管理サーバ12について説明する。
文書管理サーバ12は、ホスト装置PC/WS11から画像形成装置の電子ソート機能実行時に、ホスト装置PC/WS11から画像形成装置へ転送されるのと同じPDL画像を受信して内部の記憶装置部に格納し、格納したPDL画像を同一名称のパーソナルボックスを有する他の画像形成装置13のハードディスクへと転送する機能と、画像形成装置内のパーソナルボックス内のデータが更新された場合には、他の画像形成装置における同一名称のパーソナルボックス内のデータも同様に更新する機能を持つ。
これらの機能を実行するために、文書管理サーバ12では予め、ネットワークを介して接続する画像形成装置を予め設定しておく。
[文書管理サーバの接続先設定]
図7は文書管理サーバ12においてモニタ上に表示されるウインドウであり、文書管理サーバ12内に格納されたPDL画像を転送する転送先のパーソナルボックスを持つ画像形成装置を選択するためのものである。新たに画像形成装置を文書管理サーバ12と接続させるときに、ユーザの管理者がこのウインドウから設定を行う。
この場合、不図示の管理者キーを押した後、図示していないがテンキーにより管理者用パスワードを入力し、あらかじめ画像形成装置のメモリ216に登録されている管理者用パスワードと一致すれば、図示しないが管理者画面を表示し、そこで「グループ機器取得キー」を押すと、図7の画面に移行する。
640はアドレス指定キーであり、これを押してキー表示を反転させてから、不図示のテンキーにより、接続する画像形成装置のネットワーク装置のIPアドレスを入力する。
例えば、ネットワーク上の画像形成装置のIPアドレスが150.61.65.9の場合、その数値を入力した後、OKボタン645を押して、画像形成装置とTCP/IPプロトコルで通信を開始する。その際、まず相手が画像形成装置かを問い掛けるコマンドをそのIPアドレスに対して送信し、相手が画像形成装置であれば、相手の画像形成装置は自分の名称、機種名、ハードディスクの残り容量等の情報をレスポンスとして返すので、それらの情報を受信する。
641はサーチ範囲指定キーであり、これを押してキー表示を反転させてから、不図示のテンキーにより、原稿画像の送受信を行うべきネットワーク上の他の画像形成装置を探すためのIPアドレスの範囲を指定する。これは、他の画像形成装置のIPアドレスが直接分からなかった場合、あるいはIPアドレスの範囲内で複数の画像形成装置があった場合に、ユーザがそれらの中から画像形成装置を選択したい場合に有効となる。
643はサーチ範囲始点アドレス表示欄であり、ここから接続先の画像形成装置をネットワーク上で探し始めるためのIPアドレスの始点を指定する。644はサーチ範囲終点アドレス表示欄であり、表示欄643で指定した始点IPアドレスから探し始めて、表示欄644で指定した終点IPアドレスまで、ネットワーク上の画像形成装置を探す。
例えば、接続したい画像形成装置のIPアドレスのサーチの始点が150.61.65.000、終点が150.61.65.255の場合、それらの数値をテンキーで入力した後、OKボタン645を押して、まず150.61.65.000のIPアドレスで、TCP/IPプロトコルにより、相手が画像形成装置かを問い掛けるコマンドを通信する。
相手からレスポンスがあった場合や、ある一定時間レスポンスがなかったら、同様に150.61.65.001、150.61.65.002と進め、150.61.65.255の終点までサーチする。これらのIPアドレスそれぞれに対し、相手が画像形成装置であれば、相手の画像形成装置は自分の名称、機種名、ハードディスクの残り容量等の情報をレスポンスとして返すのでそれらの情報を受信する。
646は取り消しキーであり、ネットワーク接続可能な他の画像形成装置のサーチを中止する場合に押す。
図8は接続先一覧表示を示す文書管理サーバ12のモニタ上に表示されるウインドウであり、図7のOKキー645を押した後、TCP/IPプロトコルにより、通信相手先が画像形成装置であり、その機器の名称、機種名、ハードディスクの残り容量情報をレスポンスとして返してきた結果を示すものである。
650は名称表示欄であり、図8の画面でアドレス指定してTCP/IPで通信し、もしくはアドレスのサーチ範囲を指定して得られた相手の画像形成装置のRAMにユーザにより登録されている名称が表示されている。例えば図8の場合、サーチ範囲を指定してサーチした結果、総務課MFP,営業課MFPという機種名の画像形成装置2台と通信が行えたことを示している。
651は機種名表示欄であり、それぞれの相手の画像形成装置のROMに登録されている機種の商品名が表示されている。図8の場合、総務課MFPは“IR5000”という機種、営業課MFPは“IR6000”という複写機の機種名であることを示している。
656はハードディスク情報表示欄であり、それぞれの相手の画像形成装置のハードディスクの残り容量が表示されている。例えば、総務課MFPのハードディスクの残り容量は80MB、営業課MFPのハードディスクの残り容量は80MBであり、残り容量があるのでOKという表示になっている。
654は下スクロールキーであり、名称と機種名の一覧の次の画面を表示するために押す。655は上スクロールキーであり、名称と機種の一覧の前の画面を表示するために押す。
653は削除キーであり、接続できた機器のうち、文書管理サーバ12との接続をあえてしたくない機器を選択して削除する場合に押す。
例えば、総務課MFPに対して文書管理サーバ12との接続をあえてしたくない場合、その機器を表示している行をタッチして反転表示させ、削除キー653を押すことにより、接続先一覧から表示を取り除くと同時に、文書管理サーバ12との接続を行う機器の対象から外す。
652はOKキーであり、これを押すことにより、接続先一覧に表示されている複写機、図8の場合は総務課MFPと営業課MFPに対して文書管理サーバ12との接続を許可することを確定させる。
[文書管理サーバ12の文書管理ツリー構造]
図16は文書管理サーバ12の文書管理ツリー構造の一例を示したものである。
これらのツリー構造は図7、図8で説明したような画像形成装置との通信により受信した接続先情報をもとに、文書管理サーバ12のハードディスク内に生成される。
図16では、総務課MFP、営業課MFPという機種名の画像形成装置と文書管理サーバ12との接続が行われた場合の、文書管理サーバ12に生成される文書管理ツリー構造を示している。
総務課MFPのパーソナルボックスには、図12で示したボックス設定が行われており、文書管理ツリー構造にも反映されている。営業課MFPのパーソナルボックスには、ボックス設定が行われていないものとする。
「総務課MFP2301」、「営業課MFP2302」は、それぞれハードディスク内の格納先であるキャビネットを示しており、総務課MFP2301のキャビネット下には、フォルダとして図14で示したボックス名が、ファイルとして図14で示した文書が、それぞれ表わされている。
[文書管理サーバ12への画像データの格納]
ホスト装置PC/WS11から画像形成装置の電子ソート機能実行時に、文書管理サーバ12には、画像形成装置へ転送されるのと同じPDL画像が格納される。
例えば田中という名前のユーザが、PC/WS11から自分のパーソナルボックスにPDL文書を入れる操作を行った場合、図16に示す文書管理ツリーの田中のボックス204にも同じPDL文書が格納される(文書1「A企画案」、文書2「B会議資料」が対応)。
図20は、本実施例における文書管理サーバ12で接続先を指定した他の画像形成装置13の操作部500において、パーソナルボックスの新規登録を行い、画像形成装置内の同一名称のパーソナルボックスとデータ共有する設定を行うまでの一連の動作の概略を説明するものである。以下の説明では図20も使用して各機能について説明する。
[文書管理サーバ12の文書管理ツリーの更新]
営業課MFPのパーソナルボックスには、ボックス設定が行われておらず、図16の文書管理ツリーにも存在しない。
ここで、営業課MFPの操作部500から図15に示すようなパーソナルボックスの設定を新たに行った場合について説明する。
営業課MFPのパーソナルボックスの登録を行うと(図20の3001)、登録情報が文書管理サーバ12へと転送され(図20の3002)、文書管理ツリー構造が更新される。
例えば、ボックス番号00に「加藤のボックス」という名前を入力した場合には、図17に示すように、ボックス番号00に対応する文書管理ツリーにも「加藤のボックス」という名前が記される。
[文書管理サーバ12の文書管理ツリーの統合]
続いて、営業課MFPのパーソナルボックスにおいてボックス番号02に、総務課MFPにもあるボックスと同じ「田中のボックス」という名前を付けた場合について説明する。
登録情報が文書管理サーバ12へと転送されると、文書管理サーバ12では「田中のボックス」という名前のボックスが総務課MFPにあることを認識し(図20の3003)、図18の画面を営業課MFPの操作部500上に表示する(図20の3004)。図18では入力を行っているユーザにパーソナルボックス内のデータを、総務課MFPの「田中のボックス」と共有するか否かの通知を行っている。
2501は名称表示欄であり、文書管理サーバ12に接続されている画像形成装置のうち、設定したボックス名称と同じ名前のボックスを持つ画像形成装置の設定名称が表示されている。2502はボックスの作成日である。ここでは、「総務課MFP」という名称と、総務課MFPにおける「田中のボックス」というボックスの作成日が示されている。同じ名前のボックスを持つ画像形成装置が他にあり、文書管理サーバ12に接続先として設定されていれば、全て表示される。
2503は下スクロールキーであり、名称と作成日の一覧の次の画面を表示するために押す。2504は上スクロールキーであり、名称と作成日の一覧の前の画面を表示するために押す。
ユーザは「共有する2505」、「共有しない2506」のボタンにより、共有するか否かを選択を行う。
「共有する2505」を選択すると(図20の3005)、その登録情報が文書管理サーバ12へと転送され(図20の3006)、文書管理サーバ12では図19に示すように、文書管理ツリーの営業課MFP2602にあるキャビネットの下にボックス番号02のフォルダ2610を生成され、さらにフォルダ2610の下に、文書1「A企画案」のコピー2611、文書2「B会議資料」のコピー2612が生成される。
「共有しない2506」を選択すると、ボックス番号02のフォルダ2610のみ生成し、フォルダ2610の下には何も生成されない。
[共有データの転送]
図19でフォルダ2610の下に、文書1「A企画案」のコピー2611、文書2「B会議資料」のコピー2612が生成されると、営業課MFPのボックス02「田中のボックス」には、文書管理サーバ12から文書1「A企画案」のコピー2611、文書2「B会議資料」のコピー2612が転送され格納される(図20の3007)。
営業課MFPのボックス02「田中のボックス」では、これらのデータから文書名を読み出して、営業課MFPの操作部500によるボックス02「田中のボックス」のジョブ表示画面において、図14のような表示により文書の指定が行える(図20の3008)。
以上の説明では、図20を使用して、図19の文書1「A企画案」のコピー2611、文書2「B会議資料」のコピー2612が、営業課MFPのボックス02「田中のボックス」の新規登録時に作成される場合を示した。
図21は、他の画像形成装置13のパーソナルボックスと画像形成装置内の同一名称のパーソナルボックスとデータ共有する設定後に、設定したパーソナルボックスに対してPC/WS11から新たなデータを転送する場合の動作の概略を説明するものである。
営業課MFPのボックス02「田中のボックス」の登録後に、PC/WS11から総務課MFPのボックス01「田中のボックス」に対し、新たな画像データを電子ソートすると(図21の3101)、画像データは総務課MFPのボックス01「田中のボックス」に格納されると同時に、文書管理ツリーのフォルダ2604にも格納される(図21の3102)。
文書管理サーバ12ではフォルダ2604が更新されたことを認識して、この画像データのコピーが作成され、フォルダ2610に格納される。
以下、図20の3007と同様の制御により、画像データのコピーが営業課MFPのボックス02「田中のボックス」に転送され格納される。(図21の3103)。
以上のようにして、例えば、自分の複写機である総務課MFPという画像形成装置のパーソナルボックスに格納したプリントデータを、操作部500からの指示でプリントしようとしたとき、他人が使用していてプリントできなかった場合、他の複写機である営業課MFPの操作部からでも、文書管理サーバ12内の同じ画像をネットワーク経由で引き出し、営業課MFPの複写機でプリントを行う制御が実行できる。
(他の実施例)
第1の実施例では、PC/WS11から画像形成装置の電子ソート機能実行時に、画像形成装置のパーソナルボックス内への画像データの格納と、文書管理サーバ12への画像データの格納を同時に行う動作について示したが、PC/WS11から画像形成装置の電子ソート機能実行時には、まず最初に文書管理サーバ12を介したのちに、文書のコピーを他の画像形成装置13と同時に画像形成装置のパーソナルボックスに転送し格納する手順にしても良いものとする。
また、第1の実施例では、文書管理サーバ12に接続先として2つの画像形成装置について示したが、接続先の数には制約はなく、図7、図8の一例で示したような設定方法により、接続先の数を設定できるものとする。
また、文書管理サーバ12の文書管理ツリーの統合において、データ共有を行うパーソナルボックスを設定する際に、共有先のボックスに図13で示したような手段によってパスワードが設定されている場合には、図18でデータ共有の設定時にパスワードの確認も行うことで、他人が勝手にデータ共有を行うのを防ぐ方法も考えられる。
さらに、文書管理サーバ12の文書管理ツリーの統合において、データ共有を行うパーソナルボックスを画像形成装置側で設定したボックスの名称により判断することを示したが、ボックスの名称以外に、ボックスに設定したパスワードやユーザ固有のキーワード等、データ共有するボックスが特定できればよく、判断の方法には制約されないものとする。
本発明の実施例による画像形成装置の構成を示すブロック図 実施例の画像形成装置の内部構成を示す断面図 リーダ部の構成を示すブロック図 コア部の構成を示すブロック図 画像処理部の構成を示すブロック図 操作部の液晶表示パネルの基本画面を示す説明図 文書管理サーバの接続先を選択するときの画面を示す図 文書管理サーバの接続先である画像形成装置一覧表示画面を示す図 パーソナルボックスを示す説明図 パーソナルボックスを指定するウインドウの様子を示す説明図 パーソナルボックスウインドウの様子を示す説明図 パーソナルボックスのメイン画面を示す説明図 操作部のパスワード入力画面を示す説明図 ジョブの表示画面を示す説明図 他の機器のパーソナルボックスを覗いたときの表示画面を示す説明図 文書管理サーバの文書管理ツリー構造を示す図 文書管理サーバの文書管理ツリー構造を示す図 操作部の液晶表示パネルの表示画面を示す図 文書管理サーバの文書管理ツリー構造を示す図 実施例の動作を示す説明図 実施例の動作を示す説明図
符号の説明
1 リーダ部
2 プリンタ部(プリント手段)
4 ファクシミリ部(データ取得手段)
5 ファイル部
7 ネットワークインターフェイス部(ネットワーク通信手段)
8 LIPSフォーマッタ部(展開手段)
9 PSフォーマッタ部(展開手段)
11 パーソナルコンピュータまたはワークステーション(ホスト装置)
12 文書管理サーバ
13 他の画像形成装置
100 装置本体
211 画像処理部
216 メモリ
255 画像記憶部
256 SCSIコントローラ
257 ハードディスク
321 データ処理部
323 CPU(制御手段)
324 メモリ(記憶手段)
500 操作部

Claims (6)

  1. 複数の画像形成装置と文書管理サーバおよびホスト装置とから成るシステムであって、
    前記文書管理サーバは、各画像形成装置およびホスト装置と通信する通信手段と、前記ホスト装置から受信した画像データを格納する第1の格納手段と、
    前記データ格納手段により格納された画像データの複製データを生成する生成手段と、
    前記複数の画像形成装置のうち特定の画像形成装置に対して前記複製データを転送する第1の転送手段とを備え、
    さらに、各画像形成装置は、前記文書管理サーバより転送された前記複製データを格納する第2の格納手段と、格納した複製データをプリント出力するプリント手段とを備えることを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記画像形成装置は操作部を備え、操作部の指示により前記文書管理サーバから受信した前記複製データを画像形成装置内に格納する格納領域を登録する登録手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. 前記特定の画像形成装置は、前記登録手段により登録される登録情報が、共通のものを持つ画像形成装置を指すことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成システム。
  4. 前記画像形成装置は前記登録手段による登録情報を前記文書管理サーバへと転送する第2の転送手段を備え、
    前記文書管理サーバは第2の転送手段により受信した登録情報を画像形成装置ごとに格納する登録情報格納手段と、前記登録情報格納手段をもとに前記第1の転送手段により転送する画像形成装置を特定する特定手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成システム。
  5. 前記画像形成装置は前記登録手段により登録された登録情報が更新された場合には、登録更新情報を前記文書管理サーバへと再度転送する第3の転送手段を備え、
    前記文書管理サーバは第4の転送手段により受信した登録更新情報により格納する登録情報の更新を行う更新手段を備えることを特徴とする請求項3記載の画像形成システム。
  6. 前記通信手段は、各画像形成装置およびホスト装置との間でネットワーク通信を行うネットワーク通信手段であることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
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