JP4363531B2 - 車両のスライドレール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のスライドレール構造に関する。詳しくは、座席となるシートを車体フロアに対してスライド移動可能に案内することのできる車両のスライドレール構造に関する。
従来、車両のフロア面には、座席となるシートをスライド移動可能に案内することのできる断面凹状のレール部材が設置されているものがある。例えば、下記特許文献1には、自動車のスライドレール構造に関する技術が開示されている。この開示技術では、車両のフロア面に、上面の開口した断面凹状のレール部材が敷設されている。このレール部材は、レール側面の上縁部分が両側から内側に折り曲げられた形状となっており、間の空いた上面部が形成されている。また、シートの下面には、上記レール部材に摺動自在に嵌め込むことのできる断面凸状のスライド部材が一体に取り付けられている。このスライド部材は、シートを下方から支持する脚部と、レール部材の断面形状に嵌まり込む形状の摺動部と、を有する。そのため、スライド部材は、レール部材に対し、その一方側の端部からスライド方向に差し込まれて組み付けられている。これにより、スライド部材は、シートを支持する脚部を、レール部材の両上面部の間に形成された開口部に沿って移動させることができる。併せて、スライド部材は、レール部材に形成された両上面部によって、摺動部がレール部材から外れ出されないように保持される。
ところで、レール部材の両上面部には、この間に形成された開口部を見た目に覆い隠すためのカバー部材が取り付けられている。このカバー部材は、上面部から開口部に向けて張出す形状の張出し部を有する。この張出し部は、軟質のゴムやエラストマー等の材料によって形成されている。したがって、張出し部は、常時は開口部を覆った状態として維持されているが、スライド部材がスライド移動してくることにより、これに押し退けられて撓み変形するようになっている。これにより、スライド部材の移動を阻害することなく開口部を覆い隠すことができ、レール部材の見た目を良くすることができる。
特開2005−112319号公報
しかしながら、上記の開示技術では、カバー部材の張出し部が軟質であるため、レール部材の開口部を見た目に覆い隠すことはできるが、この開口部から異物が落下するのを防止する効果は期待できない。すなわち、上記の開示技術では、レール部材に異物が入り込み易い構成となっていた。そこで、例えば、張出し部を硬質化することが考えられるが、この場合には、張出し部の剛性によってスライド部材の摺動抵抗が大きくなり、スライド移動に支障をきたすこととなる。また、レール部材の開口部の径を狭くすることが考えられるが、この場合には、レール部材を車体フロアに締結する際の締付工具の使用を規制することとなり、作業に支障をきたすおそれがある。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、スライド部材の摺動抵抗を大きくすることなく、カバー部材による異物の入り込み防止効果を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両のスライドレール構造は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、座席となるシートを車体フロアに対してスライド移動可能に案内することのできる車両のスライドレール構造であって、中空開断面形状のレール部材と、カバー部材とを有する。レール部材は、車体フロア側に設置され、上面に長手方向に沿った開口部を有する構成となっている。カバー部材は、レール部材の長手方向に沿って設けられ、開口部を覆い隠すことのできる構成となっている。レール部材は、中空開断面の両側面部の上端部位から内側に向けて張出し状に延びる上面部と、両上面部の内端部位から垂下状に延びる垂下面部とを有し、両垂下面部に挟まれた位置に開口部が形成された構成となっている。レール部材の中空内部にはシートと一体に取り付けられたスライド部材が長手方向に摺動自在に嵌め込まれており、シートを下方から支持するスライド部材の脚部が開口部から上方に突出した姿勢状態で開口部の長手方向に沿ってスライド移動するようになっている。カバー部材は、硬質の合成樹脂から成る固定部と、固定部よりも軟質のゴムもしくは合成樹脂から成る遮蔽部と、が一体に成形されて形成されている。固定部は、レール部材の両上面部に設けられており、それぞれ、レール部材に取り付けられる取付部位と、取付部位からレール部材の垂下面部よりも開口部の内方に向けて張出し状に延びる張出部位と、を有して形成されている。遮蔽部は、固定部との付け根から張出部位の上方側に張出し状に延びる形状に形成されており、それぞれ、自由状態時における常時は、固定部の張出部位から上方に離間した位置でレール部材の開口部を覆い隠した状態を維持しており、その下方側に押し下げられた時にはその方側に位置する張出部位に支持されて下方への変形が規制されるようになっている。スライド部材は、レール部材の中空内部において、レール部材の両側面部に当接可能な案内部を備えている。各固定部は、スライド部材をレール部材と係合ロックさせるために抜き差し作動するロック爪の作動軌跡から外れた位置に形成されており、ロック爪を各固定部の間の隙間を通して抜き差し作動させるようになっている。カバー部材の張出部位とスライド部材の脚部との間の水平方向の隙間寸法は、それぞれ、レール部材とスライド部材との間の水平方向のガタツキ寸法よりも大きく設定されている。
ここで、軟質のゴムもしくは合成樹脂から成る遮蔽部は、開口部をスライド移動するスライド部材の脚部に押圧されることにより、容易に撓み変形する。
この第1の発明によれば、カバー部材の硬質の固定部は、スライド部材やロック爪とは干渉することのない位置に形成されている。具体的には、固定部は、スライド部材が案内部によってレール部材に対する水平方向(横方向)のガタツキが抑えられていることによって、張出部位をスライド部材により接近させた位置まで張り出させることが可能となっている。固定部は、その上方側に位置する軟質の遮蔽部が押し下げられた際に、この遮蔽部を受け止めて変形を規制する。これにより、遮蔽部の押し下げによる開口部の開口寸法の広がりが食い止められる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、案内部は、レール部材の中空内部において、レール部材の両上面部にも当接可能となっている
この第2の発明によれば、スライド部材は、案内部によって、レール部材に対する水平方向へのガタツキが抑えられることに加え、上下方向へのガタツキも抑えられる
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、ロック爪を回動により抜き差し作動させられるように軸支する回動軸の下方、且つロック爪が係合するスライド部材及びレール部材に形成されたロック孔の上方に位置する一方側の張出部位は、他方側の張出部位よりも厚肉で、且つスライド部材の脚部に接近する方向に張出している
この第3の発明によれば、ロック爪が回動軸まわりに回動して各固定部(張出部位)の間の隙間を通って抜き差し作動する時には、その爪部が、他方側の張出部位の上方部を通る。したがって、回動軸の下方側に配置されている一方側の張出部位は、上記したロック爪の動きには干渉しにくい配置とされる
次に、第4の発明は、上述した第の発明において、遮蔽部が下方側に押し下げられた時において、一方側の張出部位によって変形規制される一方側の遮蔽部が、他方側の張出部位によって変形規制される他方側の遮蔽部よりも上方側の位置で保持されるように各側の張出部位が形成されている
この第4の発明によれば、他方側の遮蔽部は、その上方部をロック爪の爪部が通るため、張出部位によって保持される位置を上方側に上げ難しいが、一方側の遮蔽部は、その下方部をロック爪の爪部が通るため、張出部位によって保持される位置を上方側に上げ易い
次に、第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、カバー部材の各張出部位は、それぞれ、レール部材の垂下面部の上端寄りの位置に設けられている
この第5の発明によれば、カバー部材の各張出部位が、レール部材の垂下面部の上端寄りの位置に設けられることにより、遮蔽部がより上方側の位置で受け止められて保持されるようになる
次に、第6の発明は、上述した第1から第5のいずれかの発明において、カバー部材の固定部は、レール部材の両上面部を覆い隠す形状に形成されている
この第6の発明によれば、レール部材は、その両上面部が、硬質に形成されたカバー部材の固定部によって覆い隠される
次に、第7の発明は、上述した第1から第6のいずれかの発明において、固定部の各張出部位は、レール部材の各垂下面部と当接して各垂下面部との間で遮蔽部から受ける負荷を支持する。
この第7の発明によれば、固定部の各張出部位がレール部材の各垂下面部と当接して各垂下面部との間で遮蔽部から受ける負荷を支持する構成となっていることにより、遮蔽部を受け止める支持力がより高められる。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、スライド部材にレール部材に対する水平方向のガタツキを抑える案内部を設けたことにより、固定部の張出部位をスライド部材により接近させる位置まで開口部内へ張り出させて、遮蔽部の下方への変形移動を規制することができる。よって、スライド部材の摺動抵抗を大きくすることなく、カバー部材による異物の入り込み防止効果を向上させることができる。また、ロック爪を各固定部の間の隙間を通して抜き差し作動させる構成としたことにより、ロック爪を有するロック機構をレール部材の外部に配置することができる
更に、第2の発明によれば、案内部によってスライド部材のレール部材に対する上下方向へのガタツキも抑えられるようにしたことにより、スライド部材が固定部に対して更に干渉し難くなるため、スライド部材をより滑らかにスライドさせることができる
更に、第3の発明によれば、ロック爪の抜き差し動作に干渉しにくい一方側の固定部の張出部位を、干渉しやすい他方側の張出部位よりも厚肉で、且つスライド部材の脚部に接近する方向に張出すように大きく形成したことにより、同側におけるカバー部材による異物の入り込み防止効果をより一層向上させることができる
更に、第4の発明によれば、一方側の遮蔽部が張出部位によって保持される位置を上方側に上げたことにより、カバー部材による異物の入り込み防止効果をより向上させることができる
更に、第5の発明によれば、カバー部材の各張出部位をレール部材の垂下面部の上端寄りの位置に設けて、遮蔽部がより上方側の位置で受け止められて保持されるようにしたことにより、カバー部材による異物の入り込み防止効果をより向上させることができる
更に、第6の発明によれば、カバー部材の変形し難い硬質の固定部によってレール部材の両上面部を覆い隠すようにしたことにより、カバー部材をレール部材に取り付けた状態に安定して保持することができる
更に、第7の発明によれば、固定部の各張出部位をレール部材の各垂下面部と当接させて各垂下面部との間で遮蔽部から受ける負荷を支持するようにしたことにより、各張出部位によって遮蔽部を受け止める支持力を高めることができる
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両のスライドレール構造について、図1〜図7を用いて説明する。図1は車両のスライドレール構造の概略を表した斜視図である。図2は図1のA−A線断面図である。図3は外側位置に配されるカバー部材30の斜視図である。図4は同カバー部材30の正面視した断面図である。図5は内側位置に配されるカバー部材40の斜視図である。図6は同カバー部材40を正面視した断面図である。図7は図1のB−B線断面図である。
本実施例の車両のスライドレール構造は、図1に良く示されるように、座席となるシート1を車体フロアFに対して車両の前後方向Lにスライド移動可能に案内することのできる構成を備えている。
具体的には、車体フロアFにおいて、車両の前後方向Lに延びるレール部材10が設けられている。このレール部材10は、上面に開口部15を有する中空開断面形状に形成されており、開口部15が車両の前後方向Lに沿って一連に形成されている。
また、シート1の下面には、上記レール部材10に摺動自在に嵌め込むことのできるスライド部材20が一体に取り付けられている。このスライド部材20は、シート1を下方から支持する脚部21a,21bが開口部15から上方に突出した姿勢状態で、開口部15の長手方向に沿ってスライド移動するように組まれている。
また、レール部材10の上面部13a,13bには、上記開口部15を見た目に覆い隠すことのできるカバー部材30,40が取り付けられている。このカバー部材30,40は、図2に良く示されるように、レール部材10の開口部15を覆う遮蔽部32,42が後述する軟質材料によって形成されている。これにより、遮蔽部32,42は、自由状態時における常時は、その弾性により、同図の仮想線で示されるように開口部15を見た目に覆い隠した姿勢状態として維持される。そして、遮蔽部32,42は、同図の実線で示されるように、スライド部材20が開口部15をスライド移動してくることによる押圧力を受けることにより、容易に撓み変形して押し退けられる。すなわち、遮蔽部32,42は、スライド部材20のスライド移動を阻害しないようになっている。一方で、遮蔽部32,42は、軟質に形成されているため、例えばその下方側に押し下げられる荷重が付与された場合にも容易に撓む。すなわち、軟質の遮蔽部32,42は、これら単体の構成だけでは、開口部15の見た目の開口寸法が押し広げられ易くなっており、レール部材10の内部に異物が落下して入り込み易くなっている。しかしながら、本実施例の構造では、上記の構成にもかかわらず、開口部15の見た目の開口寸法が押し広げられ難くなっており、異物の入り込み防止効果が高められている。
以下、上記各構成部材について詳しく説明していく。
先ず、レール部材10は、図2に良く示されるように、上面に開口部15を有する中空開断面形状に形成されている。このレール部材10の断面形状は、金属板が折り曲げ成形されて形成されており、一連の形状となっている。詳しくは、同図に示されるように、車体フロアFに固定される板面状の底面部11の両側に、板面状の側面部12a,12bが立ち上がり状に形成されている。そして、両側面部12a,12bの上端部位からは、互いの内側に向けて張出し状に延びる板面状の上面部13a,13bが形成されている。更に、両上面部13a,13bの内端部位からは、垂下状に延びる板面状の垂下面部14a,14bが形成されている。そして、この両垂下面部14a,14bに挟まれた位置に開口部15が形成されている。また、一方の垂下面部14bには、後述するロック機構50のロック爪51を掛合させることのできるロック孔16が形成されている。このロック孔16は、レール部材10の長手方向に適宜間隔をおいて複数形成されている。
ここで、レール部材10は、固定ボルトMの締結により、車体フロアFに対して一体に固定されている。この固定ボルトMは、レール部材10の開口部15から挿入され、同じく開口部15から挿入された図示しない締結用工具により締結されて底面部11と車体フロアFとを固定している。
また、レール部材10は、これよりも断面形状がひとまわり大きく形成された固定用部材Gと重ね合わされた状態で車体フロアFに固定されている。この固定用部材Gは、レール部材10の両側面部12a,12bを下方側から覆い隠すように形成されている。そして、固定用部材Gは、両側面部12a,12bとの間に形成された隙間部分Sに、後述するカバー部材30,40の取付部位31a,41aをそれぞれ嵌め込んで取り付けられるようにしている。この固定用部材Gは、レール部材10の長手方向の形状に沿って、車両の前後方向L(図1参照)の複数箇所(例えば4〜5箇所)に等間隔に設置されている。
次に、スライド部材20は、図2に良く示されるように、上記レール部材10の中空内部に嵌め込むことのできる断面形状に形成されている。このスライド部材20は、シート1を下方から支持する脚部21a,21bと、レール部材10の中空内部に嵌め込まれる側面部22a,22b、底面部23a,23b及び垂直面部24a,24bとが、金属板の折り曲げ成形によって一連の形状に形成されている。詳しくは、同図に示されるように、脚部21a,21bは、全体が枠状に折り曲げられて形成されている。そして、脚部21a,21bの下端側部分、すなわちレール部材10の開口部15の直ぐ上側に配置される形状部分は、紙面内水平方向Hの径が部分的に内側に窄められたくびれ形状に形成されている。そして、この脚部21a,21bの下端部位からは、レール部材10の垂下面部14a,14bの間をこれらに沿って垂下状に延びる板面状の側面部22a,22bが形成されている。そして、両側面部22a,22bの下端部位からは、互いの外側に向けて張出し状に延びる板面状の底面部23a,23bが形成されている。更に、両底面部23a,23bの外端部位からは、両底面部23a,23bから立ち上がり状に延びる垂直面部24a,24bが形成されている。これら垂直面部24a,24bは、レール部材10の垂下面部14a,14bの両外側に配置されている。すなわち、スライド部材20は、垂直面部24a,24bと側面部22a,22bとの間に、レール部材10の垂下面部14a,14bを挟み込む形に組まれている。また、一方の垂直面部24bには、後述するロック機構50のロック爪51を掛合させることのできるロック孔25が形成されている。このロック孔25は、図2の実線で示されるように、ロック爪51の作動軌跡上に形成されている。したがって、ロック孔25は、前述したレール部材10のロック孔16とスライド方向に位置合わせされることにより、このレール部材10のロック孔16と併せてロック爪51が挿通されて掛け合わされる。そして、このロック爪51の挿通により、スライド部材20とレール部材10とが係合ロックされるため、両者の相対的なスライド移動が規制される。
ここで、スライド部材20は、レール部材10の長手方向の一方の開口端部からスライド方向に差し込まれて組み付けられている。これにより、スライド部材20は、レール部材10の開口部15から上側に外れない組み付け状態とされている。
また、図7に良く示されるように、スライド部材20の垂直面部24a,24bの各外側には、転動ローラ26a,26bが組み付けられている。これら転動ローラ26a,26bは、スライド部材20の長手方向に適宜間隔をおいて複数組み付けられており、レール部材10の段差状に形成された底面部11の上段側に接地してスライド部材20のスライド移動を円滑にする。
また、垂直面部24a,24bの各外側面には、レール部材10の両側面部12a,12bに向けて外側に張出す形状の案内部27a,27bが一体に設けられている。これら案内部27a,27bは、スライド部材20の両垂直面部24a,24bとレール部材10の両側面部12a,12bとの間、及びスライド部材20の両垂直面部24a,24bとレール部材10の両上面部13a,13bとの間に介在しており、両者間の紙面内水平方向H及び垂直方向Vのガタツキを抑えている。これにより、スライド部材20は、レール部材10に対するスライド移動が案内されている。なお、案内部27a,27bは、比較的摩擦摺動抵抗の小さいフェノール樹脂等の硬質の合成樹脂によって形成されている。また、図示には表されていないが、案内部27a,27bと両側面部12a,12bとの間には、微小なあそび隙間(ガタツキ寸法)が設けられている。
また、図2に良く示されるように、スライド部材20の脚部21bには、スライド部材20のスライド移動を規制することのできるロック機構50が組み付けられている。このロック機構50は、前述したスライド部材20のロック孔25やレール部材10のロック孔16に対して抜き差し作動可能なロック爪51を有する。ここで、ロック爪51は、回動軸52において回動可能に軸支されており、この回動に伴って上記ロック孔16,25に掬い掛けられるフック形状に形成されている。この回動軸52は、スライド部材20の脚部21b側に軸支されている。また、ロック爪51は、回動軸52の周囲に組み付けられた図示しないばね部材の一端が取り付けられている。これにより、ロック爪51は、自由状態時における常時は、図2に示される半時計回り方向、すなわちロック孔25に掬い掛けられる回動方向に附勢されている。したがって、ロック爪51は、スライド部材20をスライド移動させてロック孔25とレール部材10のロック孔16とが位置合わせされることにより、これらロック孔16,25に自動的に掬い掛けられて係合ロックする。なお、ロック爪51は、解除レバー等の図示しない適宜の操作手段の操作を行うことにより、上記附勢に抗して時計回り方向、すなわちロック孔16,25から抜き出される方向に回動操作される。これにより、ロック爪51による係合ロック状態を解除して、スライド部材20のスライド移動を許容する状態に切換えることができる。
ここで、ロック爪51の作動軌跡は、図2に示されている。すなわち、ロック爪51は、回動軸52を中心として、スライド部材20の断面形状と重なる位置を円弧状に移動する。このため、スライド部材20は、ロック爪51との干渉を回避するために、ロック爪51の作動する軌跡部分が肉抜きされた形状に形成されている。なお、ロック爪51は、後述するカバー部材30,40の固定部31,41の間の隙間を通って抜き差し作動するようになっている。
次に、カバー部材30,40は、図1に良く示されるように、レール部材10の開口部15をその両岸側から覆い隠すようにしてそれぞれ設けられている。これらカバー部材30,40は、図2に良く示されるように、一見するとほぼ左右対称な形状に形成されているが、前述したロック爪51の作動軌跡との関係で、互いに異なる形状に形成されている。したがって、以下では、外側に配されたカバー部材30と内側に配されたカバー部材40との説明を分けて行う。
先ず、外側に配されたカバー部材30は、図2に示されるレール部材10の左側の上面部13aを覆い隠すようにして設けられている。このカバー部材30は、硬質の合成樹脂から成る固定部31と、この固定部31よりも軟質のゴムから成る遮蔽部32と、が一体に成形されて形成されている。ここで、前者の硬質の合成樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂やポリスチレン系樹脂を挙げることができるが、ポリプロピレン樹脂のように安価で耐熱性のある材料を使用すると好ましい。また、後者の軟質のゴムに代えて、ポリオレフィン系やポリスチレン系等の軟質の合成樹脂より成る熱可塑性エラストマーを使用することもできる。
詳しくは、固定部31は、レール部材10の上面部13aを覆い隠すことのできる板面状に形成されている。そして、板面状の本体の下面には、固定部31を前述したレール部材10の側面部12aと固定用部材Gとの間に形成された隙間部分Sに嵌め込んで取り付けることのできる取付部位31aが一体に形成されている。この取付部位31aは、レール部材10の開口部15に重量物が落下するなどの異常な作用力を受けた際に、同作用力によって隙間部分Sから外されるようになっている。これにより、固定部31が破損し難くなっている。ここで、取付部位31aには、カバー部材30の剛性を高めるための金属片N(図3及び図4参照)がインサート成形されている。更に、板面状の本体の内端部位には、レール部材10の垂下面部14aよりも開口部15の内方に向けて張出し状に延びる張出部位31bが一体に形成されている。この張出部位31bは、垂下面部14aの上端寄りの位置において、その下面を垂下面部14aと当接させる形状となっている。また、張出部位31bは、開口部15の内方に張出してはいるが、前述したロック爪51の作動軌跡から外れた位置に形成されており、ロック爪51とは干渉しないようになっている。また、張出部位31bとスライド部材20の脚部21aとの間の紙面内水平方向Hの隙間寸法t1は、先に図7を用いて説明したレール部材10とスライド部材20との間の水平方向Hのガタツキ寸法よりも大きく設定されている。これにより、張出部位31bは、スライド部材20がスライド移動しても、これとは干渉しない位置関係となっている。
次いで、遮蔽部32は、図3に良く示されるように、固定部31の張出部位31bの形成された内端近傍を付け根32aとして、そこから張出部位31bの上方側に張出し状に延びる形状に形成されている。この遮蔽部32は、図2の仮想線で示されるように、自由状態時における常時は、固定部31の張出部位31bから上方に離間した位置で、レール部材10の開口部15を覆い隠した状態を維持している。そして、同図の実線で示されるように、軟質の遮蔽部32は、スライド部材20が開口部15をスライド移動してくるような押圧力を受けることにより、容易に撓み変形して押し退けられる。また、図4の仮想線で示されるように、軟質の遮蔽部32は、その下方側に押し下げられるような押圧力を受けた場合にも、その押圧された方向に容易に撓み変形する。しかし、この下方側に撓み変形した遮蔽部32は、その直ぐ下方側に位置する張出部位31bと当接し、これに支持されて下方への撓み変形が規制される。これにより、遮蔽部32の押し下げによって開口部15(図2参照)の開口寸法が広げられるのを、早期の変形段階で食い止ることができる。なお、張出部位31bは、先に図2を用いて説明したように、レール部材10の垂下面部14aと当接した状態で上記押し下げの負荷を受けるため、かかる負荷を高い支持力で受け止めることができる。
次に、内側に配されたカバー部材40は、図2に示されるレール部材10の右側の上面部13bを覆い隠すようにして設けられている。このカバー部材40は、硬質の合成樹脂から成る固定部41と、軟質のゴムから成る遮蔽部42と、が一体に成形されて形成されている。このカバー部材40の構成は、前述したカバー部材30の構成とほぼ同様である。すなわち、固定部41は、図5及び図6に良く示されるように、取付部位41aに金属片Nがインサート成形されており、板面状の本体の内端部位に張出部位41bが一体に形成されている。また、遮蔽部42は、張出部位41bの形成された内端近傍を付け根42aとして、そこから張出部位41bの上方側に張出し状に延びる形状に形成されている。以下、カバー部材30と相違する構成及び作用についてのみ、説明する。
すなわち、固定部41は、先に図2を用いて説明したように、ロック爪51の作動軌跡との干渉を避ける形状に形成されている。具体的には、図5や図6に良く示されるように、前述した固定部31(図3及び図4参照)の形状と比べると、若干厚肉に形成されている。また、図2に良く示されるように、張出部位41bとスライド部材20の脚部21bとの間の紙面内水平方向Hの隙間寸法t2は、レール部材10とスライド部材20との間の水平方向Hのガタツキ寸法よりも大きく設定されている。
続いて、本実施例の使用方法を説明する。
すなわち、図1に示されるように、スライド部材20から離れたスライド位置にあるカバー部材30,40は、自由状態として、レール部材10の開口部15を見た目に覆い隠した状態を維持している。そして、例えば、このカバー部材30,40によって覆い隠された開口部15に異物が落ち込んでいくと、開口部15を覆い隠している遮蔽部32,42(図4及び図6参照)がその下方側に押圧されて容易に撓み変形する。しかし、この遮蔽部32,42の撓み変形は、その直ぐ下方側に待ち受けている張出部位31b,41bによって支持されるため、開口部15の開口寸法が広がらないように食い止められる。これにより、異物が開口部15から入り込み難くなる。
また、図2に良く示されるように、カバー部材30,40の硬質の張出部位31b,41bは、スライド部材20がスライド移動しても、これとは干渉しない位置関係となっている。したがって、張出部位31b,41bがスライド部材20のスライド移動に摺動抵抗を付与しないため、スライド移動が阻害されない。
このように、本実施例の車両のスライドレール構造によれば、スライド部材20の摺動抵抗を大きくすることなく、カバー部材30,40による異物の入り込み防止効果を向上させることができる。更に、張出部位31b,41bがレール部材10の垂下面部14a,14bの上端寄りの位置に設けられているため、遮蔽部32,42の下方側への撓み変形を早期の段階で食い止めることができ、カバー部材30,40による異物の入り込み防止効果を一層向上させることができる。更に、変形し難い硬質の固定部31,41によってレール部材10の両上面部13a,13bを覆い隠す構成であるため、カバー部材30,40の取付状態を安定させることができる。したがって、レール部材10の意匠性を良好に保つことができる。更に、張出部位31b,41bがロック爪51とは干渉しない関係位置に設けられているため、ロック機構50の作動を阻害することなく、カバー部材30,40による異物の入り込み防止効果を向上させることができる。更に、張出部位31b,41bの支持力が高められた構成となっているため、カバー部材30,40による異物の入り込み防止効果を安定して発揮させることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例により説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。
例えば、カバー部材の張出部位は、必ずしもレール部材の垂下面部と当接するように形成されていなくても良い。但し、この場合には、張出部位の片持ち支持状態が顕著となり、支持強度が低下することに留意が必要である。
また、カバー部材が内側と外側とで異なる形状に形成されたものを示したが、ロック機構のロック爪の作動軌跡と干渉しない形状であれば、対称のものであっても良い。
また、カバー部材の固定部によってレール部材の両上面部が覆い隠される形状のものを示したが、遮蔽部によって覆い隠される形状としても良い。また、レール部材の形状などの使用条件により、必ずしも上面部全体が覆い隠されない形状のものであっても構わない。
また、張出部位は、レール部材の垂下面部の上端寄りの位置に張出した形状のものを示したが、それよりも下方側の位置に張出す形状のものであっても良い。但し、この場合には、遮蔽部の受け止められる受止位置が下方に設定されることに留意が必要である。
車両のスライドレール構造の概略を表した斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 外側位置に配されるカバー部材の斜視図である。 同カバー部材の正面視した断面図である。 内側位置に配されるカバー部材の斜視図である。 同カバー部材を正面視した断面図である。 図1のB−B線断面図である。
符号の説明
1 シート
10 レール部材
11 底面部
12a,12b 側面部
13a,13b 上面部
14a,14b 垂下面部
15 開口部
16 ロック孔
20 スライド部材
21a,21b 脚部
22a,22b 側面部
23a,23b 底面部
24a,24b 垂直面部
25 ロック孔
26a,26b 転動ローラ
27a,27b 案内部
30 カバー部材
31 固定部
31a 取付部位
31b 張出部位
32 遮蔽部
32a 付け根
40 カバー部材
41 固定部
41a 取付部位
41b 張出部位
42 遮蔽部
42a 付け根
50 ロック機構
51 ロック爪
52 回動軸
F 車体フロア
L 車両の前後方向
H 水平方向
V 垂直方向
G 固定用部材
M 固定ボルト
t1,t2 隙間寸法
S 隙間部分
N 金属片

Claims (7)

  1. 座席となるシートを車体フロアに対してスライド移動可能に案内することのできる車両のスライドレール構造であって、
    前記車体フロア側に設置され、上面に長手方向に沿った開口部を有する中空開断面形状のレール部材と、
    該レール部材の長手方向に沿って設けられ、前記開口部を覆い隠すことのできるカバー部材と、を有し、
    前記レール部材は、
    前記中空開断面の両側面部の上端部位から内側に向けて張出し状に延びる上面部と、
    当該両上面部の内端部位から垂下状に延びる垂下面部と、
    を有し、当該両垂下面部に挟まれた位置に前記開口部が形成されており、
    前記レール部材の中空内部には前記シートと一体に取り付けられたスライド部材が長手方向に摺動自在に嵌め込まれ、前記シートを下方から支持するスライド部材の脚部が前記開口部から上方に突出した姿勢状態で該開口部の長手方向に沿ってスライド移動するようになっており、
    前記カバー部材は、硬質の合成樹脂から成る固定部と、該固定部よりも軟質のゴムもしくは合成樹脂から成る遮蔽部と、が一体に成形されて形成されており、
    前記固定部は、前記レール部材の両上面部に設けられており、それぞれ、前記レール部材に取り付けられる取付部位と、該取付部位から前記レール部材の垂下面部よりも前記開口部の内方に向けて張出し状に延びる張出部位と、を有して形成されており、
    前記遮蔽部は、前記固定部との付け根から前記張出部位の上方側に張出し状に延びる形状に形成されており、それぞれ、自由状態時における常時は前記固定部の張出部位から上方に離間した位置で前記レール部材の開口部を覆い隠した状態を維持しており、その下方側に押し下げられた時には、該下方側に位置する張出部位に支持されて下方への変形が規制されるようになっており、
    前記スライド部材は、前記レール部材の中空内部において該レール部材の両側面部に当接可能な案内部を備え、前記各固定部は、前記スライド部材を前記レール部材と係合ロックさせるために抜き差し作動するロック爪の作動軌跡から外れた位置に形成されており、該ロック爪を各固定部の間の隙間を通して抜き差し作動させるようになっており、
    前記カバー部材の張出部位と前記スライド部材の脚部との間の水平方向の隙間寸法は、それぞれ、前記レール部材と前記スライド部材との間の水平方向のガタツキ寸法よりも大きく設定されていることを特徴とする車両のスライドレール構造。
  2. 請求項1に記載の車両のスライドレール構造であって、
    前記案内部は、前記レール部材の中空内部において該レール部材の両上面部にも当接可能となっていることを特徴とする車両のスライドレール構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両のスライドレール構造であって、
    前記ロック爪を回動により抜き差し作動させられるように軸支する回動軸の下方且つ該ロック爪が係合する前記スライド部材及び前記レール部材に形成されたロック孔の上方に位置する前記一方側の張出部位は、他方側の張出部位よりも厚肉で且つ前記スライド部材の脚部に接近する方向に張出していることを特徴とする車両のスライドレール構造。
  4. 請求項に記載の車両のスライドレール構造であって、
    前記遮蔽部が下方側に押し下げられた時において、前記一方側の張出部位によって変形規制される一方側の遮蔽部が、前記他方側の張出部位によって変形規制される他方側の遮蔽部よりも上方側の位置で保持されるように前記各側の張出部位が形成されていることを特徴とする車両のスライドレール構造。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両のスライドレール構造であって、
    前記カバー部材の各張出部位は、それぞれ、前記レール部材の垂下面部の上端寄りの位置に設けられていることを特徴とする車両のスライドレール構造。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両のスライドレール構造であって、
    前記カバー部材の固定部は、前記レール部材の両上面部を覆い隠す形状に形成されていることを特徴とする車両のスライドレール構造。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の車両のスライドレール構造であって、
    前記固定部の各張出部位は、前記レール部材の各垂下面部と当接して当該各垂下面部との間で前記遮蔽部から受ける負荷を支持することを特徴とする車両のスライドレール構造。
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