JP4347202B2 - 信号送信装置、競技用計時システムおよび送信制御方法 - Google Patents
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Description
それでも従来の計時システムでは、ゴール後に所定時間かけてバーコードの読み取りを行うため、そもそも実測よりも遅れたゴールタイムが計時されていた。特に、大勢の競技者が同時期にゴールした場合等では、バーコードの読み取り待ちが生じてしまい、実測よりもかなり遅れたゴールタイムが計時されてしまうという問題があった。
また、ゴールタイムだけでなく、各計時ポイント(中継地点等)における通過タイムを含めた競技タイムも計時したいという要望が高まっているが、従来の計時システムでは、これに対応できなかった。
例えば、競技者にタグ送信機を保持させ、このタグ送信機から送られる情報により、競技タイム等を計時する、というものである。
このような受信漏れを防止するためには、例えば、異なる位置や方向からトリガ信号を送信できるように、複数のトリガ信号送信機を適宜配置することが考えられる。すなわち、大勢の競技者が計測エリア内に到達した場合でも、各タグ送信機が何れかのトリガ信号を受信可能とすることにより、受信漏れの防止を図るものである。
競技者に携帯される計時機器と、走路上の所定範囲にトリガ信号を送信する信号送信装置と、を含み、前記計時機器が、前記トリガ信号を受信する受信手段と、基準時刻を計時する計時手段と、前記受信手段が何れかの前記トリガ信号の受信を開始した時点で計時された前記基準時刻と、前記受信手段が何れの前記トリガ信号も受信しなくなった時点で計時された前記基準時刻との関係に基づいて、競技タイムを特定するタイム特定手段と、を備える競技用計時システムに用いられる前記信号送信装置であって、
前記トリガ信号を、供給される変調信号に基づいてそれぞれ送信する複数の信号送信手段と、
各々の前記信号送信手段に供給するための前記変調信号を、それぞれタイミングをずらして生成する変調信号生成手段と、
を備えることを特徴とする。
これにより、各々の信号送信手段が、それぞれタイミングをずらしてトリガ信号を送信することになるため、複数のトリガ信号が同時期に送信されない。
この結果、干渉の発生を防ぎつつ、複数のトリガ信号を適切に送信することができる。
各々の前記信号送信手段は、供給される前記オン/オフ変調信号に基づいて、前記オン状態のタイミングにて、前記トリガ信号を送信してもよい。
競技者に携帯される計時機器と、走路上の所定範囲にトリガ信号を送信する信号送信装置と、を含む競技用計時システムであって、
前記信号送信装置は、
前記トリガ信号を、供給される変調信号に基づいてそれぞれ送信する複数の信号送信手段と、
各々の前記信号送信手段に供給するための前記変調信号を、それぞれタイミングをずらして生成する変調信号生成手段と、を備え、
前記計時機器は、
前記信号送信装置から送信される前記トリガ信号を受信する受信手段と、
基準時刻を計時する計時手段と、
前記受信手段が何れかの前記トリガ信号の受信を開始した時点で計時された前記基準時刻と、前記受信手段が何れの前記トリガ信号も受信しなくなった時点で計時された前記基準時刻との関係に基づいて、競技タイムを特定するタイム特定手段と、を備える、
ことを特徴とする。
これにより、信号送信装置では、各々の信号送信手段が、それぞれタイミングをずらしてトリガ信号を送信することになるため、複数のトリガ信号が同時期に送信されない。また、計時機器では、タイム特定手段が、何れかのトリガ信号の受信を開始した時点での基準時刻と、何れのトリガ信号の受信をしなくなった時点での基準時刻との関係に基づいて、競技タイムを特定するため、複数のトリガ信号が受信できる状況でも、単独のトリガ信号が受信できる状況でも、競技タイムを特定可能となる。
この結果、干渉の発生を防ぎつつ、複数のトリガ信号を適切に送信することができる。
各々の前記信号送信手段は、供給される前記オン/オフ変調信号に基づいて、前記オン状態のタイミングにて、前記トリガ信号を送信してもよい。
競技者に携帯される計時機器と、走路上の所定範囲にトリガ信号を送信する信号送信装置と、を含み、前記計時機器が、前記トリガ信号を受信する受信手段と、基準時刻を計時する計時手段と、前記受信手段が何れかの前記トリガ信号の受信を開始した時点で計時された前記基準時刻と、前記受信手段が何れの前記トリガ信号も受信しなくなった時点で計時された前記基準時刻との関係に基づいて、競技タイムを特定するタイム特定手段と、を備える競技用計時システムに用いられる前記信号送信装置の送信制御方法であって、
前記信号送信装置は、変調信号を生成する生成部と、トリガ信号を送信する複数の送信部とを含むものであり、
前記生成部にて、各々の前記送信部に供給するための前記変調信号を、それぞれタイミングをずらして生成する変調信号生成ステップと、
各々の前記送信部にて、供給される前記変調信号に基づいて、前記トリガ信号をそれぞれタイミングをずらして送信する信号送信ステップと、
を備えることを特徴とする。
これにより、各々の送信部が、それぞれタイミングをずらしてトリガ信号を送信することになるため、複数のトリガ信号が同時期に送信されない。
この結果、干渉の発生を防ぎつつ、複数のトリガ信号を適切に送信することができる。
図1は、この発明の第1の実施形態に適用される競技用計時システム1の構成の一例を示す模式図である。なお、以下では競技タイムの計時を行う中継地点やゴール地点を、便宜的にまとめて計時地点として説明する。つまり、計時地点は、中継地点やゴール地点を示すものとする。
具体的にトリガ信号発生装置10は、変調信号生成手段としての変調制御ユニット11と、信号送信手段としての複数の送信機12(12a〜12c)と、アンテナ13(13a〜13c)と、を含んで構成される。なお、送信機12を3つ備える場合について説明するが、送信機12の数は、3つに限られるものではなく、競技者RNの全体数等に応じて、2つ以上で適宜変更可能である。
例えば、変調制御ユニット11は、図2に示すように、オン状態のタイミングをずらしたオン/オフ変調信号を生成し、生成した各オン/オフ変調信号をそれぞれの送信機12(12a〜12c)に供給する。
具体的には、上述の図2に示すオン/オフ変調信号がオン状態のタイミングにて、各送信機12からトリガ信号が送信される。
なお、各送信機12(12a〜12c)は、他に図3(b)に示すように、ゲートGに固定され、配置されてもよい。この場合も、計測ゾーンZに到達した各競技者RNが少なくとも1つのトリガ信号を受信できるように、各送信機12が配置される。
具体的に競技タイム受信装置20は、アンテナ21と、受信機22と、処理制御部23と、記憶部24と、供給部25と、を含んで構成される。
受信機22は、無線タグ30から送られる競技タイム及びID情報(タグID等)を、アンテナ21を介して受信する。
また、処理制御部23は、記憶部24から競技タイム等を適宜読み出して、供給部25を制御してホストに供給させる。
具体的に無線タグ30は、受信アンテナ31と、受信手段としてのトリガ受信ユニット32と、計時手段としての計時ユニット33と、タイム特定手段としての制御部34と、記憶部35と、タイム送信ユニット36と、送信アンテナ37とを含んで構成される。
トリガ受信ユニット32は、例えば、検波回路等からなり、オン/オフ変調されたトリガ信号を受信する。
例えば、トリガ受信ユニット32は、図4(a)に示すような、オン/オフ変調されたトリガ信号を受信する。このトリガ信号は、上述した図2の各オン/オフ変調信号に基づいて各送信機12から送信されたトリガ信号が全て合成されたものとなっている。つまり、この場合、トリガ受信ユニット32は、全ての送信機12からトリガ信号を受信しているが、オン状態のタイミングがずれているため、干渉することなく、通常のオン/オフ変調されたトリガ信号として受信可能である。
また、1つの送信機12から送られたトリガ信号が受信できない場合(2つの送信機12から送られたトリガ信号を受信した場合)、トリガ受信ユニット32は、例えば、図4(b)に示すような、オン/オフ変調されたトリガ信号(2つのトリガ信号が合成されたもの)を受信する。この場合も、オン状態のタイミングがずれているため、干渉することなく、通常のオン/オフ変調されたトリガ信号として受信できる。
例えば、制御部34は、トリガ受信ユニット32が何れかのトリガ信号の受信を開始した時点で計時ユニット33にて計時された時刻と、トリガ受信ユニット32が何れのトリガ信号も受信しなくなった時点で計時された時刻との関係に基づいて、競技タイムを特定する。
具体的に、計時ラインLが計測ゾーンZの中心(競技者RNが走行する方向について中心)となっている場合、制御部34は、何れかのトリガ信号の受信を開始した開始時刻と、何れのトリガ信号も受信しなくなった終了時刻との中間時刻を、競技タイムとして特定する。
また、記憶部35は、無線タグ30(競技者RN)を特定するための固有のID情報(タグID)を予め記憶する。
例えば、タイム送信ユニット36は、所定のタイミングで、記憶部35に記憶されたID情報及び、競技タイムを読み出して、競技タイム受信装置20に向けて送信する。
送信アンテナ37は、競技タイム等を電波として送信する。
まず、図5を参照して、各送信機12からトリガ信号が送信される様子について説明する。
例えば、1人の競技者RNが単独で計測ゾーンZに到達した場合、無線タグ30は、上述の図4(a)に示すようなオン/オフ変調されたトリガ信号を受信する。この場合、無線タグ30(トリガ受信ユニット32)は、全ての送信機12からトリガ信号を受信しているが、オン状態のタイミングがずれているため、干渉することなく、通常のオン/オフ変調されたトリガ信号として受信可能である。
また、大勢の競技者が同時期に計測ゾーンZに到達した場合、例えば、無線タグ30は、上述の図4(b)に示すようなオン/オフ変調されたトリガ信号を受信する。この場合、無線タグ30は、2つの送信機12からトリガ信号を受信しているが、オン状態のタイミングがずれているため、干渉することなく、通常のオン/オフ変調されたトリガ信号として受信可能である。
具体的に、図6に示すように計時ラインLが計測ゾーンZの中心(競技者RNが走行する方向について中心)となっている場合、無線タグ30は、何れかのトリガ信号の受信を開始した開始時刻と、何れのトリガ信号も受信しなくなった終了時刻との中間時刻を、競技タイムとして特定する。
特定された競技タイムは、ID情報と共に無線タグ30から競技タイム受信装置20に送信される。
この結果、干渉の発生を防ぎつつ、複数のトリガ信号を適切に送信することができる。
上記の実施の形態では、トリガ発生装置10において、1つの変調制御ユニット11が、オン/オフ変調信号をそれぞれタイミングをずらして生成し、各送信機12に供給する場合について説明した。
しかしながら、各送信機12に対応して複数の変調制御ユニットが、オン/オフ変調信号をそれぞれ生成し、供給するようにしてもよい。
例えば、図7に示すように、各変調制御ユニット11(11a〜11c)が、タイミングをずらしたオン/オフ変調信号をそれぞれ生成し、各送信機12に供給してもよい。
この場合も、各送信機12が、それぞれタイミングをずらしてトリガ信号を送信することになるため、複数のトリガ信号が同時期に送信されない。
この結果、干渉の発生を防ぎつつ、複数のトリガ信号を適切に送信することができる。
例えば、駅伝、競歩、身障者車椅子ロードレース、自転車ロードレース、トライアスロン、及び、ランニングやオリエンテーション等の山岳競技等にも適宜適用可能である。
10 トリガ信号発生装置
20 競技タイム受信装置
30 無線タグ
Claims (5)
- 競技者に携帯される計時機器と、走路上の所定範囲にトリガ信号を送信する信号送信装置と、を含み、前記計時機器が、前記トリガ信号を受信する受信手段と、基準時刻を計時する計時手段と、前記受信手段が何れかの前記トリガ信号の受信を開始した時点で計時された前記基準時刻と、前記受信手段が何れの前記トリガ信号も受信しなくなった時点で計時された前記基準時刻との関係に基づいて、競技タイムを特定するタイム特定手段と、を備える競技用計時システムに用いられる前記信号送信装置であって、
前記トリガ信号を、供給される変調信号に基づいてそれぞれ送信する複数の信号送信手段と、
各々の前記信号送信手段に供給するための前記変調信号を、それぞれタイミングをずらして生成する変調信号生成手段と、
を備えることを特徴とする信号送信装置。 - 前記変調信号生成手段は、オン状態のタイミングをずらしたオン/オフ変調信号をそれぞれ生成し、生成した当該各オン/オフ変調信号を各々の前記信号送信手段にそれぞれ供給し、
各々の前記信号送信手段は、供給される前記オン/オフ変調信号に基づいて、前記オン状態のタイミングにて、前記トリガ信号を送信する、
ことを特徴とする請求項1に記載の信号送信装置。 - 競技者に携帯される計時機器と、走路上の所定範囲にトリガ信号を送信する信号送信装置と、を含む競技用計時システムであって、
前記信号送信装置は、
前記トリガ信号を、供給される変調信号に基づいてそれぞれ送信する複数の信号送信手段と、
各々の前記信号送信手段に供給するための前記変調信号を、それぞれタイミングをずらして生成する変調信号生成手段と、を備え、
前記計時機器は、
前記信号送信装置から送信される前記トリガ信号を受信する受信手段と、
基準時刻を計時する計時手段と、
前記受信手段が何れかの前記トリガ信号の受信を開始した時点で計時された前記基準時刻と、前記受信手段が何れの前記トリガ信号も受信しなくなった時点で計時された前記基準時刻との関係に基づいて、競技タイムを特定するタイム特定手段と、を備える、
ことを特徴とする競技用計時システム。 - 前記変調信号生成手段は、オン状態のタイミングをずらしたオン/オフ変調信号をそれぞれ生成し、生成した各々の当該オン/オフ変調信号を各々の前記信号送信手段にそれぞれ供給し、
各々の前記信号送信手段は、供給される前記オン/オフ変調信号に基づいて、前記オン状態のタイミングにて、前記トリガ信号を送信する、
ことを特徴とする請求項3に記載の競技用計時システム。 - 競技者に携帯される計時機器と、走路上の所定範囲にトリガ信号を送信する信号送信装置と、を含み、前記計時機器が、前記トリガ信号を受信する受信手段と、基準時刻を計時する計時手段と、前記受信手段が何れかの前記トリガ信号の受信を開始した時点で計時された前記基準時刻と、前記受信手段が何れの前記トリガ信号も受信しなくなった時点で計時された前記基準時刻との関係に基づいて、競技タイムを特定するタイム特定手段と、を備える競技用計時システムに用いられる前記信号送信装置の送信制御方法であって、
前記信号送信装置は、変調信号を生成する生成部と、トリガ信号を送信する複数の送信部とを含むものであり、
前記生成部にて、各々の前記送信部に供給するための前記変調信号を、それぞれタイミングをずらして生成する変調信号生成ステップと、
各々の前記送信部にて、供給される前記変調信号に基づいて、前記トリガ信号をそれぞれタイミングをずらして送信する信号送信ステップと、
を備えることを特徴とする送信制御方法。
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