JP2006068186A - 競技用計時システムおよび競技タイム計時方法 - Google Patents

競技用計時システムおよび競技タイム計時方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006068186A
JP2006068186A JP2004253815A JP2004253815A JP2006068186A JP 2006068186 A JP2006068186 A JP 2006068186A JP 2004253815 A JP2004253815 A JP 2004253815A JP 2004253815 A JP2004253815 A JP 2004253815A JP 2006068186 A JP2006068186 A JP 2006068186A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
magnetic field
elapsed time
competition
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004253815A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Matsushita
康裕 松下
Yasutoshi Miki
康俊 三樹
Kazuhiro Fukuda
和宏 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Precision Inc
Original Assignee
Seiko Precision Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Precision Inc filed Critical Seiko Precision Inc
Priority to JP2004253815A priority Critical patent/JP2006068186A/ja
Publication of JP2006068186A publication Critical patent/JP2006068186A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)
  • Measurement Of Unknown Time Intervals (AREA)

Abstract

【課題】 コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することのできる競技用計時システム等を提供する。
【解決手段】 磁場発生装置15から正弦波が供給されると、ループコイル16上には、第1の磁場と、第1の磁場との間で磁力を打ち消しあう第2の磁場とが生成される。そして、競技者RNがループコイル16上を走行すると、無線タグ30は、生成された磁場の磁界強度の増減に基づいて、磁場の変極点(トリガポイント)を検出する。そして、トリガポイントを検出してから、送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出して、経過時間受信機17に送信する。タグコンソール18は、経過時間受信機17が受信した経過時間及び、当該経過時間を受信した時点のランニングタイムに基づいて、無線タグ30がトリガポイントを検出した時刻となる競技タイムを特定する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、競技者個々の競技タイムを適切に計時することのできる競技用計時システムおよび競技タイム計時方法に関する。
近年、マラソン競技等において、競技者個々のゴールタイムを計時する試みがなされている。例えば、競技者のゼッケン等にバーコードを印刷しておき、ゴールした競技者のバーコードをリーダにて読み取った時刻に基づいて、競技者個々のゴールタイムを計時する計時システムも実用化されている。
それでも従来の計時システムでは、ゴール後に所定時間かけてバーコードの読み取りを行うため、そもそも実測よりも遅れたゴールタイムが計時されていた。特に、大勢の競技者が同時期にゴールした場合等では、バーコードの読み取り待ちが生じてしまい、実測よりもかなり遅れたゴールタイムが計時されてしまうという問題があった。
また、ゴールタイムだけでなく、各中継地点における通過タイムも含めた競技タイムも計時したいという要望が高まっているが、従来の計時システムでは、これに対応できなかった。
このような問題を解決するため、種々の計時システムが開発され、実用化に向けた運用試験等が試みられている。新たな計時システムは、より実測に近いゴールタイムを計時するために、また、各中継地点における通過タイムも計時可能とするために、競技者個々の競技タイムを非接触にて計時する形態が主流となっている。
例えば、競技者にタグ送信機を保持させ、このタグ送信機から送られる情報により、競技タイムを計時する、というものである。
より具体的には、方形ループコイル等から競技トラック上の計時エリア内にトリガ信号を送信するようにしておき、タグ送信機を保持する競技者がその計時エリア内を走行すると、このトリガ信号に応答してタグ送信機からID(識別番号等)が送信される。そして、ID受信ユニットがこのIDを受信することにより、各競技者の周回数や競技タイムを計時する(例えば、特許文献1参照)。
この他にも、タグ送信機がUHF帯の微弱無線電波等にてIDを送出することにより、タグ送信機の通信距離の拡大を図る技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−141497号公報 (第2−4頁、第2図) 特開2004−125765号公報 (第3−4頁、第2図)
上述した特許文献1,2の技術では、計時エリア内にてトリガ信号を受信している間中、タグ送信機がIDを間断なく発信し続けている(特許文献2では、ランダムな間隔にて送信を繰り返している)。
これは、方形のループコイルによりトリガ信号が送信されるため、計時エリア内における正確なトリガポイント(例えば、ゴールライン等のような計時ライン)をタグ送信機にて検出することが極めて困難なことに起因している。そのため、タグ送信機は、競技者が計時エリアに入りトリガ信号を検出すると、直ちにIDの送信を開始し、計時エリアを抜けてトリガ信号の検出を終えるまで、IDを送信し続けている。
一方、ID受信ユニットは、このIDを最初に受信すると、その時刻を開始時刻とし、また、このIDの受信を終えると、その時刻を終了時刻とする。そして、開始時刻から終了時刻までの中間の時刻を求めることにより、このIDに対応する競技者の競技タイムを計時していた。
しかしながら、このような特許文献1,2の技術では、同時期に大勢の競技者が計時エリア内に到達すると、ID受信ユニット側が、送信されるはずのIDを適切に受信できない場合があった。これは、計時エリア内にて、複数のタグ送信機がそれぞれにIDを送信し続けることにより、ID受信ユニット側の処理が追いつかない状況が生じたり、各IDの送信時にコリジョンが発生してしまうためである。
このため、ID受信ユニットにて、開始時刻や終了時刻が正しく得られずに不正確な競技タイムを計時してしまったり、IDの受信が殆ど行えずに計時すべき競技タイムをロストしてしまうという問題があった。
なお、特許文献2に開示されている技術では、コリジョンの発生を抑えるべく、タグ送信機側がランダムな間隔にてIDを送信している。それでも現実には、計時エリア内で各タグ送信機がそれぞれにIDの送信を繰り返すうちに、コリジョンが発生してしまっていた。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することのできる競技用計時システムおよび競技タイム計時方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る競技用計時システムは、
競技者に携帯される送信機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含む競技用計時システムであって、
前記送信機器は、
所定範囲内における磁場の磁界強度の増減に基づいて、予め設置されたトリガポイントを検出する検出手段と、
前記検出手段が前記トリガポイントを検出してから、送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出する経過時間算出手段と、
前記経過時間算出手段が算出した前記経過時間を前記受信機器に向けて送信する経過時間送信手段と、を備え、
前記受信機器は、
前記経過時間送信手段から送信された前記経過時間を受信する受信手段と、
競技の基準時刻を計時する計時手段と、
前記受信手段が受信した前記経過時間及び、当該経過時間を受信した時点における前記計時手段が計時した前記基準時刻に基づいて、前記送信機器が前記トリガポイントを検出した時刻となる競技タイムを特定する特定手段と、を備える、
ことを特徴とする。
この発明によれば、送信機器における検出手段は、例えば、ループコイル上における磁場の磁界強度の増減に基づいて、予め設置されたトリガポイントを検出する。また、経過時間算出手段は、トリガポイントの検出から、送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出する。そして、経過時間送信手段は、この経過時間を受信機器に向けて送信する。一方、受信機器における受信手段は、経過時間送信手段から送信された経過時間を受信する。また、計時手段は、競技の基準時刻を計時する。そして、特定手段は、経過時間及び、当該経過時間の受信時点における基準時刻に基づいて、送信機器がトリガポイントを検出した時刻となる競技タイムを特定する。
このように、送信機器は、トリガポイントにより計時ライン等の正確な検出が可能となり、その検出から送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出して、受信機器に送信する。そして、受信機器は、受信した経過時間及び、当該経過時間の受信時における基準時刻に基づいて、正確な競技タイムを計時することができる。また、送信機器は、経過時間を1回だけ送信すればよいため、コリジョンの発生を抑制することができる。
この結果、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することができる。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る競技用計時システムは、
競技者に携帯される送信機器と、前記競技者が走行する走路上の所定範囲に磁場を発生させる磁場発生機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含む競技用計時システムであって、
前記磁場発生機器は、
前記走路上に配置された所定形状のループコイルと、
前記ループコイルに所定周波数の発振信号を供給する発振手段と、を備え、前記ループコイルと前記発振手段とにより、前記ループコイル上に、第1の磁場と、当該第1の磁場に対して前記競技者の走行方向に隣接し且つ前記第1の磁場と磁力を打ち消しあう第2の磁場とを生成し、
前記送信機器は、
前記ループコイル上に生成された磁場の磁界強度の増減に基づいて、前記第1の磁場と前記第2の磁場との間の磁場の変極点を検出する検出手段と、
前記検出手段が前記変極点を検出してから、送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出する経過時間算出手段と、
前記経過時間算出手段が算出した前記経過時間を前記受信機器に向けて送信する経過時間送信手段と、を備え、
前記受信機器は、
前記経過時間送信手段から送信された前記経過時間を受信する受信手段と、
競技の基準時刻を計時する計時手段と、
前記受信手段が受信した前記経過時間及び、当該経過時間を受信した時点における前記計時手段が計時した前記基準時刻に基づいて、前記送信機器が前記変極点を検出した時刻となる競技タイムを特定する特定手段と、を備える、
ことを特徴とする。
この発明によれば、磁場発生機器におけるループコイルは、競技者が走行する走路上に配置される。また、発振手段は、ループコイルに所定周波数の発振信号を供給する。そして、ループコイルと発振手段とにより、ループコイル上に、第1の磁場と、当該第1の磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ第1の磁場と磁力を打ち消しあう第2の磁場とを生成する。送信機器での検出手段は、ループコイル上に生成された磁場の磁界強度の増減に基づいて、第1の磁場と第2の磁場との間の磁場の変極点を検出する。また、経過時間算出手段は、変極点を検出してから、送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出する。そして、経過時間送信手段は、経過時間算出手段が算出した経過時間を受信機器に向けて送信する。受信機器での受信手段は、経過時間送信手段から送信された経過時間を受信する。また、計時手段は、競技の基準時刻を計時する。そして、特定手段は、受信手段が受信した経過時間及び、当該経過時間を受信した時点における計時手段が計時した基準時刻に基づいて、送信機器が変極点を検出した時刻となる競技タイムを特定する。
このように、送信機器は、磁場の変極点から計時ライン等の正確な検出が可能となり、その検出から通信に要する時間までも含めた経過時間を算出して、受信機器に送信する。そして、受信機器は、受信した経過時間及び、当該経過時間の受信時における基準時刻に基づいて、正確な競技タイムを計時することができる。また、送信機器は、経過時間を1回だけ送信すればよいため、コリジョンの発生を抑制することができる。
この結果、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することができる。
前記受信機器は、前記特定手段により、前記経過時間の受信時点における前記計時手段が計時した前記基準時刻から、当該経過時間を減じた時刻を、競技タイムとして特定してもよい。
前記受信機器は、前記受信手段が受信した前記経過時間に応答するための応答情報を、前記送信機器に向けて送信する送信手段を、更に備え、
前記送信機器は、前記送信手段から送られる前記応答情報を受信する応答情報受信手段を、更に備え、前記経過時間を送信しても前記応答情報を受信できない場合に、新たな経過時間を再度算出して前記受信機器に向けて送信してもよい。
前記ループコイルは、2つの矩形のコイル部を前記競技者の走行方向に並設するように略8の字形状に形成され、
前記発振手段は、所定周波数の正弦波を前記ループコイルに供給することにより、前記コイル部のうち、一方のコイル部上に前記第1の磁場を生成するとともに、他方のコイル部上に前記第2の磁場を生成してもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係る競技タイム計時方法は、
競技者に携帯される送信機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含むシステムにおける競技タイム計時方法であって、
前記送信機器において、所定範囲内における磁場の磁界強度の増減に基づいて、予め設置されたトリガポイントを検出する検出ステップと、
前記検出ステップにて前記トリガポイントを検出してから、送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出する経過時間算出ステップと、
前記経過時間算出ステップにて算出した前記経過時間を前記受信機器に向けて送信する経過時間送信ステップと、
前記受信機器において、前記経過時間送信ステップにて送信された前記経過時間を受信する受信ステップと、
競技の基準時刻を計時する計時ステップと、
前記受信ステップにて受信した前記経過時間及び、当該経過時間を受信した時点における前記計時ステップにて計時した前記基準時刻に基づいて、前記送信機器が前記トリガポイントを検出した時刻となる競技タイムを特定する特定ステップと、
を備えることを特徴とする。
この発明によれば、送信機器において、検出ステップは、例えば、ループコイル上における磁場の磁界強度の増減に基づいて、予め設置されたトリガポイントを検出する。また、経過時間算出ステップは、検出ステップにてトリガポイントを検出してから、送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出する。そして、経過時間送信ステップは、経過時間算出ステップにて算出した経過時間を受信機器に向けて送信する。受信機器において、受信ステップは、経過時間送信ステップにて送信された経過時間を受信する。また、計時ステップは、競技の基準時刻を計時する。そして、特定ステップは、受信ステップにて受信した経過時間及び、当該経過時間を受信した時点における計時ステップにて計時した基準時刻に基づいて、送信機器がトリガポイントを検出した時刻となる競技タイムを特定する。
このように、送信機器では、トリガポイントから計時ライン等の正確な検出が可能となり、その検出から送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出して、受信機器に送信する。そして、受信機器では、受信した経過時間及び、当該経過時間の受信時における基準時刻に基づいて、正確な競技タイムを計時することができる。また、送信機器では、経過時間を1回だけ送信すればよいため、コリジョンの発生を抑制することができる。
この結果、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することができる。
上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係る競技タイム計時方法は、
競技者に携帯される送信機器と、前記競技者が走行する走路上の所定範囲に磁場を発生させる磁場発生機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含むシステムにおける競技タイム計時方法であって、
前記磁場発生機器において、前記走路上に配置されたループコイルに所定周波数の正弦波を供給し、前記ループコイル上に、第1の磁場と、当該第1の磁場に対して前記競技者の走行方向に隣接し且つ前記第1の磁場と磁力を打ち消しあう第2の磁場とを生成する磁場発生ステップと、
前記送信機器において、前記ループコイル上に生成された磁場の磁界強度の増減に基づいて、前記第1の磁場と前記第2の磁場との間の磁場の変極点を検出する検出ステップと、
前記検出ステップにて前記変極点を検出してから、送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出する経過時間算出ステップと、
前記経過時間算出ステップにて算出した前記経過時間を前記受信機器に向けて送信する経過時間送信ステップと、
前記受信機器において、前記経過時間送信ステップにて送信された前記経過時間を受信する受信ステップと、
競技の基準時刻を計時する計時ステップと、
前記受信ステップにて受信した前記経過時間及び、当該経過時間を受信した時点における前記計時ステップにて計時した前記基準時刻に基づいて、前記送信機器が前記変極点を検出した時刻となる競技タイムを特定する特定ステップと、
を備えることを特徴とする。
この発明によれば、磁場発生機器において、磁場発生ステップは、競技者が走行する走路上に配置されたループコイルに所定周波数の正弦波を供給し、ループコイル上に、第1の磁場と、当該第1の磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ第1の磁場と磁力を打ち消しあう第2の磁場とを生成する。送信機器において、検出ステップは、ループコイル上に生成された磁場の磁界強度の増減に基づいて、第1の磁場と第2の磁場との間の磁場の変極点を検出する。また、経過時間算出ステップは、検出ステップにて変極点を検出してから、送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出する。そして、経過時間送信ステップは、経過時間算出ステップにて算出した経過時間を受信機器に向けて送信する。受信機器において、受信ステップは、経過時間送信ステップにて送信された経過時間を受信する。また、計時ステップは、競技の基準時刻を計時する。そして、特定ステップは、受信ステップにて受信した経過時間及び、当該経過時間を受信した時点における計時ステップにて計時した基準時刻に基づいて、送信機器が変極点を検出した時刻となる競技タイムを特定する。
このように、送信機器では、磁場の変極点から計時ライン等の正確な検出が可能となり、その検出から通信に要する時間までも含めた経過時間を算出して、受信機器に送信する。そして、受信機器では、受信した経過時間及び、当該経過時間の受信時における基準時刻に基づいて、正確な競技タイムを計時することができる。また、送信機器では、経過時間を1回だけ送信すればよいため、コリジョンの発生を抑制することができる。
この結果、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することができる。
本発明によれば、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することができる。
本発明の実施の形態にかかる競技用計時システムについて、以下図面を参照して説明する。なお、一例として、複数地点にて競技タイムの計時が行われるマラソン競技に、本願発明の競技用計時システムが適用された場合について説明する。
(実施形態1)
図1は、この発明の実施の形態に適用される競技用計時システム1の構成の一例を示す模式図である。なお、以下ではタイム計時を行う中継地点やゴール地点を、便宜的にまとめて計時地点として説明する。つまり、計時地点は、中継地点やゴール地点をそれぞれ示すものとする。また、ゴール地点がスタート地点と異なる場合について説明する。
図示するように、競技用計時システム1は、スタート地点に設置されたタイマコンソール11、GPS受信機12、無線通信端末13、及び、時刻表示装置14と、計時地点(中継地点やゴール地点)に設置されたタイマコンソール11、GPS受信機12、無線通信端末13、時刻表示装置14、磁場発生機器としての磁場発生装置15、ループコイル16、受信機器としての経過時間受信機17、タグコンソール18、撮影装置19、映像記録装置20、及び、データサーバ21と、各競技者RNにそれぞれ携帯される送信機器としての無線タグ30と、を含んで構成される。
なお、スタート地点のタイマコンソール11には、スタートピストルSPが接続されており、また、計時地点のタイマコンソール11には、グリップスイッチGSが接続されている。
スタートピストルSPは、スタータの操作に応答して、スタート信号をスタート地点のタイマコンソール11に供給する。また、グリップスイッチGSは、計時役員等の操作に応答して、グリップ信号を計時地点のタイマコンソール11に供給する。
タイマコンソール11は、CPU(Central Processing Unit)等の制御部、RAM(Random Access Memory)等のメモリ、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部、ランニングタイムを計時するタイマ、及び、キーボード等の操作部を含んで構成される。
タイマコンソール11は、競技のスタート前までに時刻同期の処理を実行し、GPS受信機12が受信した標準時刻に同期した現在時刻の計時を始める。
そして、スタート地点のタイマコンソール11は、競技のスタートに伴って、スタートピストルSPからスタート信号が入力されると、その時刻をスタート時刻(時刻情報)として自己のメモリに保持すると共に、無線通信端末13を制御して、スタート時刻を計時地点のタイマコンソール11に向けて送信する。
一方、計時地点のタイマコンソール11は、スタート地点の無線通信端末13から送られたスタート時刻を無線通信端末13にて受信すると、そのスタート時刻を無線通信端末13から取得して自己のメモリに保持する。
タイマコンソール11は、このようにしてスタート時刻を自己のメモリに保持した後に、自己のタイマが計時する現在時刻と保持しているスタート時刻との差に基づいて、ランニングタイムを順次生成し、タイム情報として時刻表示装置14に供給する。なお、計時地点のタイマコンソール11は、ランニングタイムをタグコンソール18にも供給する。
また、計時地点のタイマコンソール11は、グリップスイッチGSからグリップ信号が入力されると、その時刻をグリップ時刻(時刻情報)として映像記録装置20等に供給する。
GPS(Global Positioning System)受信機12は、GPS衛星から送信される標準時刻(GPS時刻)を受信し、受信した標準時刻をタイマコンソール11に供給する。
無線通信端末13は、公衆回線(移動体通信網等)を介して他の無線通信端末13との間でデータ通信が可能な携帯電話等からなる。
そして、スタート地点の無線通信端末13は、タイマコンソール11から供給されたスタート時刻を含む通信データを、計時地点の無線通信端末13に送信する。
一方、計時地点の無線通信端末13は、スタート地点の無線通信端末13から送られた通信データを受信し、通信データに含まれるスタート時刻をタイマコンソール11に供給する。
時刻表示装置14は、電光掲示板等からなり、タイマコンソール11から順次供給されるタイム情報に従って、ランニングタイム等を表示する。
計時地点に設置される磁場発生装置15は、例えば、後述するループコイル16が配置された走路の沿道に配置され、ループコイル16上に磁場を発生させる。
具体的に磁場発生装置15は、正弦波発生回路と、電力増幅回路とを含んで構成される。この正弦波発生回路は、例えば、周波数が100kHzの正弦波を発生させ、電力増幅回路に供給する。また、電力増幅回路は、供給された正弦波を適宜増幅して、ループコイル16に供給する。
計時地点に設置されるループコイル16は、略「8の字」形状に形成されたコイルであり、競技者RNが走行する走路上に適宜配置される。
ループコイル16は、一例として、図2(a)に示すように、矩形(方形)のコイル部を競技者RNの走行方向(図2(a)矢印A方向)に2つ連ねたような8の字に形成されている。より詳細には、ループコイル16は8の字順方向巻きとなっており、8の字の中心(中点)、すなわち交差部に給電点sを有するように形成され、この給電点sを通って競技者RNの走行方向に対して直交する方向に延びる直線bを中心線として、略平行に所定距離だけ隔てた直線a,bに沿って、8の字の上下部が形成されている。なお、ループコイル16は、この直線bが計時を行うための計時ラインL上に重なるように配置される。
そして、ループコイル16は、図2(a)の給電点sから矢印方向に電流が流れるようになっており、磁場発生装置15から正弦波が供給されると、コイル上に交流磁場を生成する。具体的には、図2(b)に示すように、一方のコイル部上に第1の磁場160aを生成するとともに、他方のコイル部上に第1の磁場160aに対して競技者RNの走行方向(矢印A方向)に隣接し且つ第1の磁場160aと磁力を打ち消しあう第2の磁場160bを生成する。
このような磁場中を、検出コイル面が走路面と平行(検出コイル面の法線が走路に対して鉛直方向)に配置された磁場検出コイルC(後述する無線タグ30の磁場検出コイル31)が矢印B方向に移動すると、図2(c)に示すような磁界強度分布が得られる。つまり、直線b上の磁場の磁界強度は、上述の第1の磁場160aと第2の磁場160bとの磁場の磁力の打ち消しにより、その両側の磁界強度よりも極めて小さくなっている(例えば、磁界強度が”0”となっている)。
このため、競技者RNがループコイル16上を、矢印B方向に沿って通過した場合に、無線タグ30は、計時ラインL上(直線b上)を、第1の磁場160aと第2の磁場160bとの間の磁場の変極点(後述するトリガポイント)として検出することができる。
図1に戻って、計時地点に設置される経過時間受信機17は、近傍に位置する(計時ラインLを通過した後の)競技者RNの無線タグ30から送られる経過時間(後述する経過時間ΔT)等を受信する。
具体的に経過時間受信機17は、無線タグ30から送られるタグID及び経過時間を受信すると、タグコンソール18に供給する。そして、受信した経過時間等に応答するために、同じタグIDを含んだ応答情報を生成して無線タグ30に向けて返信する。
計時地点に設置されるタグコンソール18は、CPU等の制御部、RAM等のメモリ、LCD等の表示部、及び、キーボード等の操作部を含んで構成され、無線タグ30から送信される経過時間等を、経過時間受信機17を介して受信すると、競技者RNが計時ラインLを通過した競技タイムを計時する。
具体的にタグコンソール18は、無線タグ30から送られた経過時間と、タイマコンソール11から送られたランニングタイムとに基づいて、無線タグ30が上述のループコイル16上にて磁場の変極点(トリガポイント)を検出した時刻(競技タイム)を特定する。なお、経過時間(経過時間ΔT)及び、競技タイムの計時手法についての詳細は、後述する。
そして、タグコンソール18は、計時した競技タイムを、タグIDと共にデータサーバ21に送信する。なお、競技タイムを計時できなかった場合に、タグコンソール18は、未通過者情報を生成して映像記録装置20に通知し、未通過者の競技タイム(グリップ時刻)の特定を要求してもよい。
計時地点に設置される撮影装置19は、例えば、ビデオカメラ等からなり、計時ラインLを通過する競技者RNの映像を撮影する。
具体的に撮影装置19は、走行する競技者RNからみて磁場発生装置15よりも遠方に配置され、競技者RNのゼッケン番号や顔等が分かるように、競技者RNの正面(前面)の映像を撮影する。そして、撮影した映像(映像信号)を映像記録装置20に供給する。
計時地点に設置される映像記録装置20は、映像記録機器等からなり、撮影装置19から供給される映像(映像信号)に、タイマコンソール11から供給されるグリップ時刻やランニングタイム等のタイムデータを合成して(同期させて)、記録する。
計時地点に設置されるデータサーバ21は、タグコンソール18や映像記録装置20等からの更新された適宜データにより、公式タイムや着順等の判定を行う。
また、競技のスタートに先立って、データサーバ21は、所定の操作部から、競技者RNの選手情報や使用される無線タグ30のタグID等が入力されると、これらの情報を関連付けて記憶し、タイマコンソール11、タグコンソール18、及び、映像記録装置20に適宜供給する。
競技者RNに携帯される無線タグ30は、ループコイル16上に生成された磁場の磁界強度の増減に基づいて、磁場の変極点(トリガポイント)を検出し、このタイミングから経過時間受信機17へのデータ送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出して、経過時間受信機17に送信する。
具体的に無線タグ30は、図3に示すように、磁場検出コイル31と、増幅回路32と、検出回路33と、タイマ34と、制御部35と、通信機36と、アンテナ37とを含んで構成される。
磁場検出コイル31は、上述のループコイル16上に生成された磁場を検出する。そして、検出した磁場の磁界強度を検出信号として増幅回路32に供給する。
なお、磁場検出コイル31は、コイル面が走路面と平行(コイル面の法線が走路に対して鉛直方向)となるように設置されている。例えば、無線タグ30がゼッケン等に固定され、競技者RNに携帯される際に、磁場検出コイル31のコイル面が走路面と略平行となるように設定される。
このため、無線タグ30が上述の図2(b)に示す矢印B方向に移動した場合に、磁場検出コイル31は、走路に対して鉛直方向の磁束をコイル面にて捉え、上述の図2(c)に示すような磁界強度分布を検出する。
増幅回路32は、磁場検出コイル31から供給された検出信号を、適宜増幅して、検出回路33に供給する。
検出回路33は、増幅回路32から供給される検出信号に従って、ループコイル16上に生成された磁場の変極点、すなわち、図2(b)に示すような第1の磁場160aと第2の磁場160bとの間の磁場の変極点を、図2(c)に示すような磁界強度分布に基づいて検出する。
より詳細に説明すると、検出回路33は、一例として、図4(a)に示すような抵抗R1〜R3、コンデンサC、及び、オペアンプOPから構成される。この検出回路33は、図4(b)に示すように、入力される検出信号の電圧が増加時に所定電圧の信号を出力し、また、入力される検出信号の電圧が減少時には信号を出力しない。
すなわち、検出回路33は、ループコイル16上に生成された磁場の磁界強度の増加を検出し、2回目の磁界強度の増加時に磁場の変極点を検出する。つまり、図4(b)に示す2回目の立ち上がりを、ループコイル16上におけるトリガポイントとして特定する。
図3に戻って、タイマ34は、経過時間を計時するためのタイマであり、後述する制御部35の制御に従って検出回路33が磁場の変極点(トリガポイント)を検出したタイミングから計時を開始する。つまり、トリガポイントとして計時ラインLを検出してからの経過時間を計時する。
制御部35は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等からなり、検出回路33により磁場の変極点が検出されると、自己が記憶する固有のID情報(タグID)を読み出した後、無線通信が行える状態になるまで待機する。そして、無線通信が行える状態になると、タイマ34にて計時されている経過時間に、送信のための所要時間を加算した経過時間ΔTを算出し、算出した経過時間ΔT(時間情報)と、読み出したID情報とを通信機36から経過時間受信機17に向けて送信する。
なお、制御部35は、送信中となっている他の無線タグ30が無いことを確認した後に、経過時間ΔT等を送信する。もしも、他の無線タグ30が送信中である場合には、制御部35は、通信処理時間α(1回の通信に要する時間)だけ待機した後、新たな経過時間ΔTを算出し直して、自己の送信をリトライする。
また、制御部35は、経過時間ΔT等を送信した後に、経過時間受信機17から返信される応答情報(自己のID情報が含まれる応答情報)を、通信機36を通じて受信できた場合に、自己の送信が正常に完了したことを検知する。
なお、返信される応答情報(自己のID情報)を待機している間に、他のID情報を受信したり、タイムアウト時間βが経過すると、コリジョンや無線エラーが発生しているため、制御部35は、ランダム時間γ(最大でα)だけ待機した後、新たな経過時間ΔTを算出し直して、自己の送信をリトライする。
このような制御部35(無線タグ30)と経過時間受信機17との通信の様子を、図5を参照して具体的に説明する。
図5(a)に示すように、無線タグ30aは、K1のタイミングでトリガポイントを検出すると、送信のための所要時間までを含めた経過時間ΔT1を算出し、経過時間受信機17に向けて送信する。
その後、応答情報(自己のID情報)を受信すると、無線タグ30aは、自己の送信が正常に完了したことを検知する。
一方、無線タグ30bは、K2のタイミングでトリガポイントを検出し、同様に経過時間を送信しようとしても、無線タグ30aが送信中(話中)であるため、通信処理時間αだけ待機する。そして、新たな経過時間ΔT2を算出し直して、自己の送信をリトライする。
また、図5(b)に示すように、K3,K4のタイミングで、それぞれトリガポイントを検出した無線タグ30c,30dは、同様に通信処理時間αだけ待機した後に自己の送信をリトライする。ここで、コリジョン(衝突)が生じてしまい、それぞれ、タイムアウト時間βが経過しても、応答情報を受信できないものとする。
この場合、無線タグ30cは、更にランダム時間γだけ待機した後、新たな経過時間ΔT3を算出し直して、自己の送信をリトライする。
一方、無線タグ30dは、同様に経過時間を送信しようとしても、無線タグ30cが送信中(話中)であるため、更に通信処理時間αだけ待機する。そして、新たな経過時間ΔT4を算出し直して、自己の送信をリトライする。
このようにして、経過時間ΔT(ΔTn)が経過時間受信機17に送信され、タグコンソール18に供給されると、タグコンソール18は、この経過時間ΔTnと、経過時間ΔTnを受信した時点でのランニングタイムTnとに基づいて、トリガポイントの検出タイミングとなる競技タイムKnを特定する。
例えば、タグコンソール18は、図6(a)に示すように、経過時間ΔT1を受信した時点でのランニングタイムT1から経過時間ΔT1を減算することにより、競技タイムK1を算出する。同様に、タグコンソール18は、経過時間ΔT1を受信した時点でのランニングタイムT2から経過時間ΔT2を減算することにより、競技タイムK2を算出する。
なお、図6(b)に示すように、タグコンソール18がランニングタイムTnを得るまでに、処理時間ΔPが要する場合には、その処理時間ΔPもランニングタイムTnから減算して、競技タイムKnを特定する。
つまり、タグコンソール18は、ランニングタイムT1から経過時間ΔT1及び処理時間ΔPを減算することにより、競技タイムK1を算出する。同様に、タグコンソール18は、ランニングタイムT2から経過時間ΔT2及び処理時間ΔPを減算することにより、競技タイムK2を算出する。
図3に戻って、通信機36は、制御部35から供給されたID情報及び経過時間ΔTを、アンテナ37を介して経過時間受信装置17に向けて送信する。
また、通信機36は、経過時間受信装置17から送られた応答情報(自己のID情報)を、アンテナ37を介して受信する。
アンテナ37は、経過時間ΔT等を搬送波に重畳して送信する。また、応答情報等も受信する。
以下、上述した構成の競技用計時システム1の動作について、図7を参照して説明する。図7は、無線タグ30が実行する経過時間送信処理を説明するためのフローチャートである。この経過時間送信処理は、例えば、ループコイル16の磁場が検出された際に開始される。
まず、無線タグ30は、トリガポイントを検出するまで待機する(ステップS11)。すなわち、検出回路33が図4(b)に示すような2回目の立ち上がりを特定し、磁場の変極点となるトリガポイントを検出するまで、後続処理の実行を待機する。
そして、トリガポイントを検出すると、無線タグ30は、経過時間の計時を開始する(ステップS12)。つまり、タイマ34による計時を開始する。
無線タグ30は、無線通信が行える状態になるまで待機する(ステップS13)。つまり、制御部35は、自己のID情報を読み出した後、通信機36にて無線通信の準備が整うまで待機する。
そして、無線通信が行える状態になると、無線タグ30は、送信のための所要時間までを含めた経過時間ΔTを算出する(ステップS14)。つまり、制御部35は、タイマ34にて計時されている経過時間に、送信のための所要時間を加算した経過時間ΔTを算出する。
無線タグ30は、他の無線タグ30が送信中(話中)であるか否かを判別する(ステップS15)。
無線タグ30は、他の無線タグ30が送信中であると判別すると、通信処理時間αの経過を待機する(ステップS16)。そして、通信処理時間αが経過した後、上述のステップS14に処理を戻し、自己の送信をリトライする。
一方、他の無線タグ30が送信中でないと判別した場合に、無線タグ30は、ID情報と経過時間ΔTとを経過時間受信機17に向けて送信する(ステップS17)。つまり、制御部35は、ID情報と経過時間ΔTとを1つのフォーマットに載せて出力する。
そして、このID情報と経過時間ΔTとが経過時間受信機17に送信されると、経過時間受信機17は、同じID情報を含む応答情報を生成して、無線タグ30に向けて返信する。
また、経過時間受信機17が受信した経過時間ΔTがタグコンソール18に供給されると、タグコンソール18は、この経過時間ΔTと、経過時間ΔTを受信した時点でのランニングタイムとに基づいて、トリガポイントの検出タイミングとなる競技タイムを算出する。
無線タグ30は、応答情報の受信を待機する(ステップS18)。つまり、経過時間受信機17から返信される応答情報の受信を待機する。
応答情報を受信すると、無線タグ30は、応答情報中に自己のID情報が含まれるか否かを判別する(ステップS19)。つまり、自己の送信が正常に完了したか否かを判別する。
無線タグ30は、応答情報中に自己のID情報が含まれないと判別すると、上述のステップS18に処理を戻す。
そして、自己の送信が完了しないまま、タイムアウト時間βが経過した場合、ランダム時間γの経過を待機する(ステップS20)。そして、ランダム時間γが経過した後、上述のステップS14に処理を戻し、自己の送信をリトライする。
なお、上述のステップS19にて、応答情報中に自己のID情報が含まれない場合にも、このステップS20に処理を進めてもよい。
また、上述のステップS19にて、応答情報中に自己のID情報が含まれると判別すると、無線タグ30は、自己の送信が正常に完了したことを検知し、経過時間送信処理を終える。
このように、無線タグ30が行う経過時間送信処理により、トリガポイントの検出から送信のための所要時間までも含めた経過時間ΔTを算出して、経過時間受信機17(タグコンソール18)に送信する。そして、タグコンソール18は、受信した経過時間ΔT及び、当該経過時間ΔTの受信時におけるランニングタイムに基づいて、正確な競技タイムを計時することができる。
また、無線タグ30が、最低1回だけ経過時間ΔT等を送信すればよいため、コリジョンの発生を抑制することができる。
この結果、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することができる。
上記の実施の形態では、スタート地点とゴール地点とが異なる場合を一例として説明したが、スタート地点とゴール地点が同じ場合にも、同様に適用可能である。
上記の実施の形態では、マラソン競技を一例として説明したが、計時対象の競技は、これに限られず任意である。
例えば、駅伝、競歩、身障者車椅子ロードレース、自転車ロードレース、トライアスロン、及び、ランニングやオリエンテーション等の山岳競技等にも適宜適用可能である。
以上説明したように、本発明によれば、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することができる。
本発明の実施の形態に適用される競技用計時システムの構成の一例を示す模式図である。 (a)がループコイルの形状の一例を示す模式図であり、(b)が生成される磁場を説明するための模式図であり、(c)が磁場の強度分布を説明するための模式図である。 無線タグの構成の一例を示すブロック図である。 (a)が検出回路の一例を示す回路図であり、(b)が変極点の特定を説明するための模式図である。 (a),(b)共に、無線タグと経過時間受信機との通信の様子を説明するための模式図である。 (a),(b)共に、競技タイムの算出を説明するための模式図である。 無線タグが実行する経過時間送信処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 競技用計時システム
11 タイマコンソール
12 GPS受信機
13 無線通信端末
14 時刻表示装置
15 磁場発生装置
16 ループコイル
17 経過時間受信機
18 タグコンソール
19 撮影装置
20 映像記録装置
21 データサーバ
30 無線タグ

Claims (7)

  1. 競技者に携帯される送信機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含む競技用計時システムであって、
    前記送信機器は、
    所定範囲内における磁場の磁界強度の増減に基づいて、予め設置されたトリガポイントを検出する検出手段と、
    前記検出手段が前記トリガポイントを検出してから、送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出する経過時間算出手段と、
    前記経過時間算出手段が算出した前記経過時間を前記受信機器に向けて送信する経過時間送信手段と、を備え、
    前記受信機器は、
    前記経過時間送信手段から送信された前記経過時間を受信する受信手段と、
    競技の基準時刻を計時する計時手段と、
    前記受信手段が受信した前記経過時間及び、当該経過時間を受信した時点における前記計時手段が計時した前記基準時刻に基づいて、前記送信機器が前記トリガポイントを検出した時刻となる競技タイムを特定する特定手段と、を備える、
    ことを特徴とする競技用計時システム。
  2. 競技者に携帯される送信機器と、前記競技者が走行する走路上の所定範囲に磁場を発生させる磁場発生機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含む競技用計時システムであって、
    前記磁場発生機器は、
    前記走路上に配置された所定形状のループコイルと、
    前記ループコイルに所定周波数の発振信号を供給する発振手段と、を備え、前記ループコイルと前記発振手段とにより、前記ループコイル上に、第1の磁場と、当該第1の磁場に対して前記競技者の走行方向に隣接し且つ前記第1の磁場と磁力を打ち消しあう第2の磁場とを生成し、
    前記送信機器は、
    前記ループコイル上に生成された磁場の磁界強度の増減に基づいて、前記第1の磁場と前記第2の磁場との間の磁場の変極点を検出する検出手段と、
    前記検出手段が前記変極点を検出してから、送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出する経過時間算出手段と、
    前記経過時間算出手段が算出した前記経過時間を前記受信機器に向けて送信する経過時間送信手段と、を備え、
    前記受信機器は、
    前記経過時間送信手段から送信された前記経過時間を受信する受信手段と、
    競技の基準時刻を計時する計時手段と、
    前記受信手段が受信した前記経過時間及び、当該経過時間を受信した時点における前記計時手段が計時した前記基準時刻に基づいて、前記送信機器が前記変極点を検出した時刻となる競技タイムを特定する特定手段と、を備える、
    ことを特徴とする競技用計時システム。
  3. 前記受信機器は、前記特定手段により、前記経過時間の受信時点における前記計時手段が計時した前記基準時刻から、当該経過時間を減じた時刻を、競技タイムとして特定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の競技用計時システム。
  4. 前記受信機器は、前記受信手段が受信した前記経過時間に応答するための応答情報を、前記送信機器に向けて送信する送信手段を、更に備え、
    前記送信機器は、前記送信手段から送られる前記応答情報を受信する応答情報受信手段を、更に備え、前記経過時間を送信しても前記応答情報を受信できない場合に、新たな経過時間を再度算出して前記受信機器に向けて送信する、
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の競技用計時システム。
  5. 前記ループコイルは、2つの矩形のコイル部を前記競技者の走行方向に並設するように略8の字形状に形成され、
    前記発振手段は、所定周波数の正弦波を前記ループコイルに供給することにより、前記コイル部のうち、一方のコイル部上に前記第1の磁場を生成するとともに、他方のコイル部上に前記第2の磁場を生成する、
    ことを特徴とする請求項2、3又は4に記載の競技用計時システム。
  6. 競技者に携帯される送信機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含むシステムにおける競技タイム計時方法であって、
    前記送信機器において、所定範囲内における磁場の磁界強度の増減に基づいて、予め設置されたトリガポイントを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにて前記トリガポイントを検出してから、送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出する経過時間算出ステップと、
    前記経過時間算出ステップにて算出した前記経過時間を前記受信機器に向けて送信する経過時間送信ステップと、
    前記受信機器において、前記経過時間送信ステップにて送信された前記経過時間を受信する受信ステップと、
    競技の基準時刻を計時する計時ステップと、
    前記受信ステップにて受信した前記経過時間及び、当該経過時間を受信した時点における前記計時ステップにて計時した前記基準時刻に基づいて、前記送信機器が前記トリガポイントを検出した時刻となる競技タイムを特定する特定ステップと、
    を備えることを特徴とする競技タイム計時方法。
  7. 競技者に携帯される送信機器と、前記競技者が走行する走路上の所定範囲に磁場を発生させる磁場発生機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含むシステムにおける競技タイム計時方法であって、
    前記磁場発生機器において、前記走路上に配置されたループコイルに所定周波数の正弦波を供給し、前記ループコイル上に、第1の磁場と、当該第1の磁場に対して前記競技者の走行方向に隣接し且つ前記第1の磁場と磁力を打ち消しあう第2の磁場とを生成する磁場発生ステップと、
    前記送信機器において、前記ループコイル上に生成された磁場の磁界強度の増減に基づいて、前記第1の磁場と前記第2の磁場との間の磁場の変極点を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにて前記変極点を検出してから、送信のための所要時間までも含めた経過時間を算出する経過時間算出ステップと、
    前記経過時間算出ステップにて算出した前記経過時間を前記受信機器に向けて送信する経過時間送信ステップと、
    前記受信機器において、前記経過時間送信ステップにて送信された前記経過時間を受信する受信ステップと、
    競技の基準時刻を計時する計時ステップと、
    前記受信ステップにて受信した前記経過時間及び、当該経過時間を受信した時点における前記計時ステップにて計時した前記基準時刻に基づいて、前記送信機器が前記変極点を検出した時刻となる競技タイムを特定する特定ステップと、
    を備えることを特徴とする競技タイム計時方法。
JP2004253815A 2004-09-01 2004-09-01 競技用計時システムおよび競技タイム計時方法 Pending JP2006068186A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004253815A JP2006068186A (ja) 2004-09-01 2004-09-01 競技用計時システムおよび競技タイム計時方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004253815A JP2006068186A (ja) 2004-09-01 2004-09-01 競技用計時システムおよび競技タイム計時方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006068186A true JP2006068186A (ja) 2006-03-16

Family

ID=36149411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004253815A Pending JP2006068186A (ja) 2004-09-01 2004-09-01 競技用計時システムおよび競技タイム計時方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006068186A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008142382A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Seiko Precision Inc 競技用計時システム、無線機器、および、タイム送信方法
JP2008237779A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Seiko Precision Inc 競技用計時システム及び競技用計時方法。
CN107251446A (zh) * 2014-12-19 2017-10-13 麦拉普斯有限责任公司 确定移动应答器的通过时间

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0857104A (ja) * 1994-08-25 1996-03-05 Yunibeele:Kk 競走用計時装置
JPH08221628A (ja) * 1995-02-10 1996-08-30 Taitetsuku:Kk タイムの計測及び記録方法
JP2000056047A (ja) * 1998-08-11 2000-02-25 Nippon Denki Ido Tsushin Kk 無線計時システム
JP2004228648A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Audio Technica Corp 会議用通信システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0857104A (ja) * 1994-08-25 1996-03-05 Yunibeele:Kk 競走用計時装置
JPH08221628A (ja) * 1995-02-10 1996-08-30 Taitetsuku:Kk タイムの計測及び記録方法
JP2000056047A (ja) * 1998-08-11 2000-02-25 Nippon Denki Ido Tsushin Kk 無線計時システム
JP2004228648A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Audio Technica Corp 会議用通信システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008142382A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Seiko Precision Inc 競技用計時システム、無線機器、および、タイム送信方法
JP2008237779A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Seiko Precision Inc 競技用計時システム及び競技用計時方法。
CN107251446A (zh) * 2014-12-19 2017-10-13 麦拉普斯有限责任公司 确定移动应答器的通过时间
CN107251446B (zh) * 2014-12-19 2021-08-24 麦拉普斯有限责任公司 确定移动应答器的通过时间的方法和装置
US11238670B2 (en) 2014-12-19 2022-02-01 Mylaps B.V. Determining the passing time of a moving transponder

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4304199B2 (ja) 計時機器、計時システムおよびタイム計測方法
JP2008209965A (ja) 移動体の移動経路検出システム及び装身具
JP6833689B2 (ja) 移動するトランスポンダーの通過時刻の判定
JP4865405B2 (ja) 計時機器およびタイム特定方法
JP2006268660A (ja) 計時機器、競技用計時システム、および、動作モード制御方法
CN212782050U (zh) 跑步测试系统
JP2006053655A (ja) 競技用記録システムおよび、競技映像記録方法
JP2006068186A (ja) 競技用計時システムおよび競技タイム計時方法
JP4597828B2 (ja) 競技用計時システム、検出機器、および、タイム計時方法
JP4643970B2 (ja) 競技用計測システムおよびタイム計測方法
JP4515311B2 (ja) 競技用計測システム、および、競技情報報知方法
JP2007097995A (ja) 計時機器、および、タイム計時方法
JP2006141867A (ja) 競技用計時システムおよびタイム取得方法
JP4541746B2 (ja) 競技用計測システムおよび、タイム計測方法
JP2006113896A (ja) 競技用計時システム、送信機器および競技タイム計時方法
JP4707600B2 (ja) 競技用計測システム、および、タイム取得方法
JP2006102314A (ja) 競技用計時システムおよびタイム計時方法
JP2007018331A (ja) 競技用計時システム、計時機器、および、タイム計時方法
JP4347202B2 (ja) 信号送信装置、競技用計時システムおよび送信制御方法
JP2006113899A (ja) 競技用計時システムおよびタイム計時方法
JP4425122B2 (ja) 競技用計時システムおよびタイム取得方法
JP4685415B2 (ja) リーダライタおよびタイム読み出し方法
JP4785978B2 (ja) 競技用計測システムおよび、タイム計測方法
JP2006235864A (ja) 情報提供システム、情報提供装置、情報提供プログラム、および情報提供方法
JP4807995B2 (ja) 競技用計時システム、無線機器、および、タイム送信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100427