JP4807995B2 - 競技用計時システム、無線機器、および、タイム送信方法 - Google Patents
競技用計時システム、無線機器、および、タイム送信方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4807995B2 JP4807995B2 JP2005287604A JP2005287604A JP4807995B2 JP 4807995 B2 JP4807995 B2 JP 4807995B2 JP 2005287604 A JP2005287604 A JP 2005287604A JP 2005287604 A JP2005287604 A JP 2005287604A JP 4807995 B2 JP4807995 B2 JP 4807995B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- time
- transmission
- receiver
- wireless
- wireless communication
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)
- Measurement Of Unknown Time Intervals (AREA)
Description
最近では、各計時ポイントにおける通過タイムも含めた競技タイムを計測可能とするために、非接触にて競技者個々の競技タイムを計測する試みがなされている。例えば、競技者にタグ送信機を保持させ、このタグ送信機から送られる情報により、競技タイムを計測する計測システムが開発され、実用化に向けた運用試験等が試みられている。
この他にも、タグ送信機がUHF帯の微弱無線電波等にてIDを送出することにより、タグ送信機の通信距離の拡大を図る技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
これは、方形のループコイルによりトリガ信号が送信されるため、計時エリア内における正確なトリガポイント(例えば、ゴールライン等のような計時ライン)をタグ送信機にて検出することが極めて困難なことに起因している。そのため、タグ送信機は、競技者が計時エリアに入りトリガ信号を検出すると、直ちにIDの送信を開始し、計時エリアを抜けてトリガ信号の検出を終えるまで、IDを送信し続けている。
一方、ID受信ユニットは、このIDを最初に受信すると、その時刻を開始時刻とし、また、このIDの受信を終えると、その時刻を終了時刻とする。そして、開始時刻から終了時刻までの中間の時刻を求めることにより、このIDに対応する競技者の競技タイムを計時していた。
このため、ID受信ユニットにて、開始時刻や終了時刻が正しく得られずに不正確な競技タイムを計時してしまったり、IDの受信が殆ど行えずに計時すべき競技タイムをロストしてしまうという問題があった。
なお、特許文献2に開示されている技術では、コリジョンの発生を抑えるべく、タグ送信機側がランダムな間隔にてIDを送信している。それでも現実には、計時エリア内で各タグ送信機がそれぞれにIDの送信を繰り返すうちに、コリジョンが発生してしまっていた。
各競技者がそれぞれ携帯する複数の無線機器と、当該各無線機器から送られる情報を受信する受信機と、を含む競技用計時システムであって、
前記各無線機器には、
時刻を計時する計時手段と、
走路上に生成された電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、予め設置された計時ポイントを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記計時ポイントが検出された際に、前記計時手段にて計時された時刻を計時タイムとして特定するタイム特定手段と、
他の前記無線機器から前記受信機への送信の有無を判別し、当該送信が無いと判別したときに、前記タイム特定手段により特定された前記計時タイムを含むタイム情報を、前記受信機に向けて送信する無線通信手段と、
前記無線通信手段から前記タイム情報を送信タイミングをずらして複数回に亘って送信させる送信制御手段と、が設けられ、
前記受信機には、
前記各無線機器の前記無線通信手段から送信される前記タイム情報を受信する受信手段が設けられており、
前記受信機が複数配置され、
前記無線通信手段が、前記タイム情報を前記各受信機のうちの一の受信機に第1のチャンネルにて送信するとともに、当該送信に続く前記タイム情報の送信時に前記タイム情報を前記各受信機のうちの他の受信機に第2のチャンネルにて送信する、
ことを特徴とする。
これにより、一方の送信にてコリジョンが発生した場合でも、他方の送信にてコリジョンを発生させることなく、タイム情報を受信機に送信できる。また、同じタイム情報を複数回に亘って送信することにより、データ化け(パリティエラー等)にも対応できる。
この結果、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することができる。
各競技者がそれぞれ携帯する複数の無線機器と、当該各無線機器から送られる情報を受信する受信機と、を含む競技用計時システムであって、
前記各無線機器には、
時刻を計時する計時手段と、
走路上に生成された電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、予め設置された計時ポイントを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記計時ポイントが検出された際に、前記計時手段にて計時された時刻を計時タイムとして特定するタイム特定手段と、
他の前記無線機器から前記受信機への送信の有無を判別し、当該送信が無いと判別したときに、前記タイム特定手段により特定された前記計時タイムを含むタイム情報を、前記受信機に向けて送信する無線通信手段と、
前記無線通信手段から前記タイム情報を送信タイミングをずらして複数回に亘って送信させる送信制御手段と、が設けられ、
前記受信機には、
前記各無線機器の前記無線通信手段から送信される前記タイム情報を受信する受信手段が設けられており、
前記無線通信手段は、前記タイム情報を前記受信機に第1のチャンネルにて送信するとともに、当該送信に続く前記タイム情報の送信時に前記タイム情報を前記受信機に第2のチャンネルにて送信する、
ことを特徴とする。
各競技者にそれぞれ携帯される無線機器であって、
時刻を計時する計時手段と、
走路上に生成された電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、予め設置された計時ポイントを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記計時ポイントが検出された際に、前記計時手段にて計時された時刻を計時タイムとして特定するタイム特定手段と、
他の前記無線機器から所定の受信機への送信の有無を判別し、当該送信が無いと判別したときに、前記タイム特定手段により特定された前記計時タイムを含むタイム情報を、当該受信機に向けて送信する無線通信手段と、
前記無線通信手段から前記タイム情報を送信タイミングをずらして複数回に亘って送信させる送信制御手段と、を備え、
前記無線通信手段が、前記タイム情報を前記受信機に第1のチャンネルにて送信するとともに、当該送信に続く前記タイム情報の送信時に前記タイム情報を前記受信機に第2のチャンネルにて送信する、
ことを特徴とする。
これにより、一方の送信にてコリジョンが発生した場合でも、他方の送信にてコリジョンを発生させることなく、タイム情報を受信機に送信できる。また、同じタイム情報を複数回に亘って送信することにより、データ化け(パリティエラー等)にも対応できる。
この結果、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することができる。
各競技者がそれぞれ携帯する複数の無線機器と、当該各無線機器から送られる情報を受信する受信機と、を含む競技用計時システムにおけるタイム送信方法であって、
前記各無線機器において、時刻を計時する計時ステップと、
前記各無線機器において、走路上に生成された電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、予め設置された計時ポイントを検出する検出ステップと、
前記各無線機器において、前記検出ステップにて前記計時ポイントが検出された際に、前記計時ステップにて計時された時刻を計時タイムとして特定するタイム特定ステップと、
前記各無線機器において、他の前記無線機器から前記受信機への送信の有無を判別し、当該送信が無いと判別したときに、前記タイム特定ステップにて特定された前記計時タイムを含むタイム情報を、前記受信機に向けて送信する無線通信ステップと、
前記各無線機器において、前記無線通信ステップにて前記タイム情報を送信タイミングをずらして複数回に亘って送信させる送信制御ステップと、
前記受信機において、前記無線通信ステップにて前記各無線機器から送信されるタイム情報を受信する受信ステップと、を備え、
前記無線通信ステップが、前記タイム情報を前記受信機に第1のチャンネルにて送信するとともに、当該送信に続く前記タイム情報の送信時に前記タイム情報を前記受信機に第2のチャンネルにて送信する、
ことを特徴とする。
これにより、一方の送信にてコリジョンが発生した場合でも、他方の送信にてコリジョンを発生させることなく、タイム情報を受信機に送信できる。また、同じタイム情報を複数回に亘って送信することにより、データ化け(パリティエラー等)にも対応できる。
この結果、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することができる。
図1は、この発明の実施の形態に適用される競技用計時システムの構成の一例を示す模式図である。
図示するように、この競技用計時システムは、競技が行われる走路及びその周辺に配置される信号発生装置10、ループアンテナ20、受信機30、及び、処理装置40と、競技者RNに保持される無線タグ50とを含んで構成される。
ループアンテナ20は、一例として、図2(a)に示すように、設定用アンテナ部21と、計時用アンテナ部22とから構成される。
一方、計時用アンテナ部22は、2つの幅wの略矩形に形成され、走行方向と直交する直線c,d及び、直線d,eに沿って、走路を横切るようにそれぞれ配置される。そして、給電点s2,s3を有するように形成され、それぞれ各給電点から矢印方向に電流が流れるようになっている。なお、この直線dが、計時を行うための計時ラインLと重なるように、配置される。
また、設定用アンテナ部21と計時用アンテナ部22とは、間隔hだけ隔てて配置されている。
なお、設定用アンテナ部21と計時用アンテナ部22と間を隔てる間隔hは、電磁場20aから電磁場20b,20cに与える影響を小さくし、また、計時用アンテナ部22の特性が発揮されるように、予め実験等により求められている。
具体的には、各アンテナ部の幅wと、間隔hとの長さの比率が3:1になるように、設定用アンテナ部21と計時用アンテナ部22との間を隔てると、良好な電磁場が得られることが明らかになっている。
そのため、設定用アンテナ部21上に生成される電磁場20aが、後述する無線タグ50の増幅回路52における利得(増幅率)を設定するために使用される。例えば、無線タグ50は、電磁場20aの電磁界強度を一定時間Tだけ測定し(サンプリング)し、最大値や平均値等を求め、それらに応じて適切な利得を設定する。
そして、無線タグ50は、設定した利得にて計時用アンテナ部22上に生成される電磁場20b,20cの電磁場検出コイルCによる検出信号を適切に増幅し、当該増幅された検出信号に基づいて電磁場20b,20cの電磁界強度の増減を検出し、当該電磁界強度の増減に基づいて、計時ポイントを検出する。
つまり、処理装置40は、ループアンテナ20上を通過した各無線タグ50から送信される競技タイム及びタグIDを、受信機30を介して受信すると、所定の記憶部に記憶する。
そして、LFアンテナ51は、検出した電磁場の電磁界強度を示す検出信号を増幅回路52に供給する。
例えば、増幅回路52は、自動利得制御(AGC)が可能であり、ループアンテナ20(設定用アンテナ部21)にて生成される電磁場を最初に検出すると、測定した電磁界強度から適切な利得を設定する。
具体的に増幅回路52は、設定用アンテナ部21にて生成される電磁場20aの電磁界強度を一定時間Tだけ測定し、最大値や平均値等を求め、それらに応じて適切な利得を設定する。そして、利得を設定した後に、計時用アンテナ部22にて生成される電磁場20b,20cの検出信号を増幅する。
なお、増幅回路52は、ループアンテナ20毎(計時ポイント毎)に、利得を設定し直すため、制御部54からの指示に応じて、利得の設定値をクリアする。
すなわち、利得が設定された増幅回路52から供給される電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、トリガポイント(つまり、計時ポイント)を検出する。
具体的に、検出回路53は、図3(a)に示すようなループアンテナ20上における電磁場20a〜20cに対して、図3(b)に示すような波形の信号を生成する。なお、電磁場20aに対応する波形は、増幅回路52の利得設定用に使用されるため、図3(b)に示す波形の検出開始後の立ち上がり、すなわち、計時用アンテナ部22上での電磁場20b、20cの変極点を、計時ポイント(計時ラインL)として特定する。
制御部54は、増幅回路52が利得を設定し、検出回路53が計時用アンテナ部22上における電磁場の変極点(電磁場20b、20cの変極点)を検出したタイミングで、計時部55が計時する時刻を競技タイムとして特定する。そして、特定した競技タイムを記憶部56に記憶する。
その際、制御部54は、他の無線タグ50が送信中(話中)であるかを判別しつつ、無線通信が行える状態になるまで適宜待機する。そして、無線通信が行える状態になると、競技タイム等を受信機30に向けて送信する。
なお、このような競技タイム等を1回だけ送信したとすると、タイミングによっては、他の無線タグ50における送信と重なってしまい、コリジョンが発生してしまうおそれがある。また、コリジョンが生じずに送信できたとしても、まれに、競技タイム等のデータ化け(パリティエラー等)が発生してしまうこともある。
このようなコリジョンやデータ化けの対策として、制御部54は、通信回路57から複数回に亘って、同じ競技タイム等を送信させる。
まず、競技タイムを特定すると、制御部54は、タイミングT1にて、通信回路57にキャリアセンスを行わせる。なお、キャリアセンスを行う際に、通信回路57は、受信モードとなっている。
このデータ処理時間γは、受信機30が受信済のデータ(競技タイム等)を処理装置40に供給(転送)するために要する時間であり、この間、受信機30では、無線タグ50からの無線送信を受信できない状態となる(つまり、無線未受信期間となる)。そのため、この無線未受信期間を避けるべく、制御部54は、データ処理時間γだけ待機する。
この監視時間βは、通信回路57が受信モードから送信モードに切り替えるために要する時間(受信送信切り替え時間)と同等の時間である。つまり、キャリアセンス後の無線タグ50が実際に送信を開始するまでに時間β(受信送信切り替え時間β)だけ必要となり、この間に、他の無線タグ50が話中でないと判別して送信を行うこと(又は、既に行っていること)も起こり得るため、制御部54は、監視時間βだけ待機する。
通信回路57は、この送信モードへの切り替え(受信送信切り替え)に、上述したように、時間β(受信送信切り替え時間β)だけ要する。
通信回路57は、この送信に、通信時間αだけ要する。
この一連処理時間τは、上述したデータ処理時間γ、監視時間β、受信送信切り替え時間β、及び、通信時間αを加算した時間である。そして、この一連処理時間τを待機することにより、他の無線タグ50にも同様の無線通信を行う機会が与えられる。
なお、制御部54は、この間を利用して、通信回路57を送信モードから受信モードに切り替える。
このグループ時間χは、予め各無線タグ50が属するグループ毎に異なる時間であって、具体的には、グループに応じて、時間βを整数倍(例えば、1倍、2倍、3倍、・・・)した分の時間である。
なお、各無線タグ50は、例えば、タグIDの値(ビット値等)に基づいて、予めグループ分けされているものとする。つまり、各無線タグ50は、自己が属するグループに応じて、異なるグループ時間χが規定されている。
そして、受信送信切り替えが完了すると、制御部54は、タイミングT9にて、通信回路57から競技タイム等を送信させる。つまり、2回目の送信を行う。
これは、1回目の送信でコリジョンが発生してしまった(他の無線タグ50の送信と重なってしまった)場合でも、2回目の送信では、グループ毎に異なるグループ時間χ(時間βの整数倍)だけ、送信タイミングをずらすことにより、コリジョンの発生を防止するためである。
また、グループ数が多い程、コリジョンの発生確率は小さくなるため、グループ数をより多くすることも考えられるが、弊害として、グループ時間χが長くなってしまうことにより、単位処理時間当たりの処理可能数が減ってしまう。
そのため、同時期に処理しなければならない無線タグ50の数(同時期に計時ポイントに到達することが予想される競技者RNの人数)等を勘案して、グループ数は、適切に定められている。
図4(b)は、タイミングT11にて話中が生じた例である。なお、このタイミングT11は、図4(a)に示すタイミングT1(T6)に対応している。
また、図4(c)は、タイミングT23にて話中が生じた例である。なお、このタイミングT23は、図4(a)に示すタイミングT3(T8)に対応している。
そして、通信時間αの待機を終えると、制御部54は、タイミングT12にて、通信回路57にキャリアセンスを行わせ、話中でないと判別すると、データ処理時間γだけ待機する。つまり、受信機30の無線未受信期間を避ける。
監視時間β(又は、グループ時間χ)の待機を終えると、制御部54は、タイミングT14にて、通信回路57に再度キャリアセンスを行わせ、話中でないと判別すると、通信回路57を受信モードから送信モードに切り替える。
そして、受信送信切り替えが完了すると、制御部54は、タイミングT15にて、通信回路57から競技タイム等を送信させる。
以降、話中が生じないとすると、上記と同様に、制御部54は、データ処理時間γ及び、監視時間β(2回目ならば、グループ時間χ)の待機を終えた後、通信回路57に受信送信切り替えを行わせ、タイミングT27にて、通信回路57から競技タイム等を送信させる。
なお、計時部55は、高安定水晶発振器を備えており、時刻の計時を安定して維持することが可能となっている。
この記憶部56には、例えば、競技の計時ポイント分の記憶エリアがそれぞれ設けられており、各計時ポイントにて計時した競技タイムをそれぞれの別の記憶エリアに格納可能となっている。
なお、記憶部56は、例えば、別エリアに、無線タグ50毎(競技者RN毎)に異なる固有の識別情報(タグID)等を予め記憶している。このタグIDは、上述したように、グループ時間χを定めるための、グループ分けに用いられる。
なお、通信回路57は、コリジョンやデータ化けの対策として、同じ競技タイム等を、例えば、2回に亘って送信する。そして、その際、制御部54の制御に基づいて、1回目と2回目とで送信タイミングを適宜ずらして、送信する。
また、通信アンテナ58は、通信に使用されるアンテナである。
そして、無線タグ50は、話中であるか否かを判別する(ステップS16)。ここで、話中であると判別すると、上述したステップS14に処理を戻す。また、話中でないと判別すると、無線タグ50は、1回送信済であるか否かを判別する(ステップS17)。つまり、これから1回目の送信を行うのか、また、これから2回目の送信を行うのかを判別する。
すなわち、1回目の送信の場合、どの無線タグ50(他の無線タグ50)の送信と重なるか分からないため、無線タグ50は、そのまま監視時間βだけ待機する。また、2回目の送信の場合、1回目の送信でコリジョンが発生した場合を考慮して、送信タイミングをずらすため、グループ毎に異なるグループ時間χ(時間βの整数倍)だけ待機する。
そして、一連処理時間τの待機を終えると、無線タグ50は、2回目の送信を行うため、上述のステップS13に処理を戻す。
これにより、一方の送信にてコリジョンが発生した場合でも、他方の送信にてコリジョンを発生させることなく、競技タイム等を受信機30に送信できる。また、同じ競技タイム等を複数回に亘って送信することにより、データ化け(パリティエラー等)にも対応できる。
この結果、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することができる。
なお、無線タグ50中のタグEは、既に1回目の送信を終えているものとする。
この間に、競技タイムを特定したタグAは、タイミングT11にて、話中か否かを判別する。この場合、話中(タグEが送信中)であるため、タグAは、通信時間α、データ処理時間γ、監視時間βと待機する。
なお、タグB,Cは、別グループに属するものとし、グループ時間χがそれぞれ異なっているものとする。より詳細には、タグBのグループ時間χの方が、タグCのグループ時間χよりも短いものとする。
一方、後にグループ時間χの待機を終えたタグCは、タイミングT36にて、今度も話中(タグBが送信中)と判断し、更に、通信時間α、データ処理時間γ、グループ時間χと待機する。
それ以降話中でないため、タグCは、送信モードに切り替えた後、タイミングT37にて、2回目の送信を行って、無線送信を終える。
その後、通信時間α、データ処理時間γ、グループ時間χと待機しても、タイミングT17にて話中(タグBが送信中)であると判別し、更に、通信時間α、データ処理時間γ、グループ時間χと待機しても、タイミングT18にて話中(タグCが送信中)であると判別する。
その後、通信時間α、データ処理時間γ、グループ時間χと待機した後は、話中でないため、送信モードに切り替えた後、タイミングT19にて、2回目の送信を行って、無線送信を終える。
これにより、例えば、タグBの1回目の送信時に、タグCの送信と衝突しても(コリジョンが発生しても)、タグBとタグCとで、グループ時間χが異なっているため、タグBの2回目の送信時に、送信タイミングが異なることになり、タグC等の送信と衝突することなく、競技タイム等を受信機30に送信できる。
この結果、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することができる。
上記の実施の形態では、各無線タグ50が2回に亘って、送信を行う場合について説明した。しかしながら、送信回数は、2回に限られず、3回以上であってもよい。
また、各無線タグ50が競技タイム等を受信機30に対して送信するとともに、当該送信に続く競技タイム等の送信時に競技タイム等を受信機30に対して異なるチャンネルにて送信するようにしてもよい。例えば、各無線タグ50が1回目の送信時と2回目の送信時とで受信機30に対して異なるチャンネルにて無線通信を行なう等、異なるチャンネルにて複数回に亘って無線通信を行なうようにしてもよく、また各無線タグ50が1回目及び2回目の送信時と3回目及び4回目の送信時とで受信機30に対して異なるチャンネルにて無線通信を行なう等、異なるチャンネルにて複数回づつ無線通信を行なうようにしてもよい。
また、無線タグ50の各回の送信時の待機時間は、一連処理時間τに限らず、一連処理時間τ以上であればよく、一連処理時間τよりも長く設定するようにしてもよい。
また、1つの受信機30が、各無線タグ50からの送信を受信する場合について説明したが、複数の受信機30が各無線タグ50から送信される競技タイム等を受信するようにしてもよい。その際、各受信機30に対して異なるチャンネルにて、各無線タグ50が無線通信を行うようにしてもよい。
以下、複数の受信機30が配置される本発明の他の実施形態について説明する。
図示するように、この競技用計時システムは、図1の競技用計時システムと異なり、2つの受信機30(受信機30a,30b)がそれぞれ適切な場所に配置されている。
なお、無線タグ50は、競技者RNが計時ラインLを通過した後(競技タイムを特定した後)に、2回に亘って、同じ競技タイム等を受信機30aに送信するだけでなく、更に、所定時間経過後(例えば、3秒経過後)に、再度、2回に亘って、同じ競技タイム等を受信機30bに送信する。
そのため、受信機30aは、競技者RNが計時ラインLを通過した後に、無線タグ50から送られる競技タイム等を最適に受信可能な位置に配置される。
一方、受信機30bは、計時ラインLを通過した競技者RNがそのまま走行し、例えば、3秒経過後に、無線タグ50から送られる競技タイム等を最適に受信可能な位置に配置される。
つまり、無線タグ50は、受信機30aに向けて競技タイム等を送信する際に、チャンネルC1にて送信し、また、受信機30bに向けて競技タイム等を送信する際に、チャンネルC2にて送信する。
これにより、受信機30a,30bへの送信が干渉することなく、各無線タグ50の送信機会が2倍に増えるため、コリジョンやデータ化けの対策が強化されることになる。
この結果、コリジョンの発生を抑制しつつ、競技者個々の競技タイムを適切に計時することができる。
以下、ポーリングを行う本発明の他の実施形態について説明する。
図示するように、この競技用計時システムは、上述した図7の競技用計時システムの構成に、送信機60が加えられている。
この送信機60は、競技者RNが計時ラインLを通過した後から、所定時間経過しても(例えば、5秒経過しても)、無線タグ50からの送信を受信できない場合に、その無線タグ50に向けてタグIDを送信する。
つまり、受信機30a,30bにて、競技タイム等を受信できずに、5秒経過した場合に、処理装置40は、送信機60からタグIDを送信させ、その無線タグ50を指定して、送信要求を行う。
そして、指定された無線タグ50は、受信機30b(又は、受信機30a)に向けて、競技タイム等を送信する。
このように、ポーリング受信を更に行うことで、無線タグ50からの送信の取りこぼしを防止することができる。
例えば、駅伝、競歩、身障者車椅子ロードレース、自転車ロードレース、トライアスロン、及び、ランニングやオリエンテーション等の山岳競技等にも適宜適用可能である。
20 ループアンテナ
30(30a,30b) 受信機
40 処理装置
50 無線タグ
60 送信機
Claims (4)
- 各競技者がそれぞれ携帯する複数の無線機器と、当該各無線機器から送られる情報を受信する受信機と、を含む競技用計時システムであって、
前記各無線機器には、
時刻を計時する計時手段と、
走路上に生成された電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、予め設置された計時ポイントを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記計時ポイントが検出された際に、前記計時手段にて計時された時刻を計時タイムとして特定するタイム特定手段と、
他の前記無線機器から前記受信機への送信の有無を判別し、当該送信が無いと判別したときに、前記タイム特定手段により特定された前記計時タイムを含むタイム情報を、前記受信機に向けて送信する無線通信手段と、
前記無線通信手段から前記タイム情報を送信タイミングをずらして複数回に亘って送信させる送信制御手段と、が設けられ、
前記受信機には、
前記各無線機器の前記無線通信手段から送信される前記タイム情報を受信する受信手段が設けられており、
前記受信機が複数配置され、
前記無線通信手段が、前記タイム情報を前記各受信機のうちの一の受信機に第1のチャンネルにて送信するとともに、当該送信に続く前記タイム情報の送信時に前記タイム情報を前記各受信機のうちの他の受信機に第2のチャンネルにて送信する、
ことを特徴とする競技用計時システム。 - 各競技者がそれぞれ携帯する複数の無線機器と、当該各無線機器から送られる情報を受信する受信機と、を含む競技用計時システムであって、
前記各無線機器には、
時刻を計時する計時手段と、
走路上に生成された電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、予め設置された計時ポイントを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記計時ポイントが検出された際に、前記計時手段にて計時された時刻を計時タイムとして特定するタイム特定手段と、
他の前記無線機器から前記受信機への送信の有無を判別し、当該送信が無いと判別したときに、前記タイム特定手段により特定された前記計時タイムを含むタイム情報を、前記受信機に向けて送信する無線通信手段と、
前記無線通信手段から前記タイム情報を送信タイミングをずらして複数回に亘って送信させる送信制御手段と、が設けられ、
前記受信機には、
前記各無線機器の前記無線通信手段から送信される前記タイム情報を受信する受信手段が設けられており、
前記無線通信手段が、前記タイム情報を前記受信機に第1のチャンネルにて送信するとともに、当該送信に続く前記タイム情報の送信時に前記タイム情報を前記受信機に第2のチャンネルにて送信する、
ことを特徴とする競技用計時システム。 - 各競技者にそれぞれ携帯される無線機器であって、
時刻を計時する計時手段と、
走路上に生成された電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、予め設置された計時ポイントを検出する検出手段と、
前記検出手段により前記計時ポイントが検出された際に、前記計時手段にて計時された時刻を計時タイムとして特定するタイム特定手段と、
他の前記無線機器から所定の受信機への送信の有無を判別し、当該送信が無いと判別したときに、前記タイム特定手段により特定された前記計時タイムを含むタイム情報を、当該受信機に向けて送信する無線通信手段と、
前記無線通信手段から前記タイム情報を送信タイミングをずらして複数回に亘って送信させる送信制御手段と、を備え、
前記無線通信手段が、前記タイム情報を前記受信機に第1のチャンネルにて送信するとともに、当該送信に続く前記タイム情報の送信時に前記タイム情報を前記受信機に第2のチャンネルにて送信する、
ことを特徴とする無線機器。 - 各競技者がそれぞれ携帯する複数の無線機器と、当該各無線機器から送られる情報を受信する受信機と、を含む競技用計時システムにおけるタイム送信方法であって、
前記各無線機器において、時刻を計時する計時ステップと、
前記各無線機器において、走路上に生成された電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、予め設置された計時ポイントを検出する検出ステップと、
前記各無線機器において、前記検出ステップにて前記計時ポイントが検出された際に、前記計時ステップにて計時された時刻を計時タイムとして特定するタイム特定ステップと、
前記各無線機器において、他の前記無線機器から前記受信機への送信の有無を判別し、当該送信が無いと判別したときに、前記タイム特定ステップにて特定された前記計時タイムを含むタイム情報を、前記受信機に向けて送信する無線通信ステップと、
前記各無線機器において、前記無線通信ステップにて前記タイム情報を送信タイミングをずらして複数回に亘って送信させる送信制御ステップと、
前記受信機において、前記無線通信ステップにて前記各無線機器から送信されるタイム情報を受信する受信ステップと、を備え、
前記無線通信ステップが、前記タイム情報を前記受信機に第1のチャンネルにて送信するとともに、当該送信に続く前記タイム情報の送信時に前記タイム情報を前記受信機に第2のチャンネルにて送信する、
ことを特徴とするタイム送信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005287604A JP4807995B2 (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 競技用計時システム、無線機器、および、タイム送信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005287604A JP4807995B2 (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 競技用計時システム、無線機器、および、タイム送信方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007102285A JP2007102285A (ja) | 2007-04-19 |
JP4807995B2 true JP4807995B2 (ja) | 2011-11-02 |
Family
ID=38029202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005287604A Expired - Fee Related JP4807995B2 (ja) | 2005-09-30 | 2005-09-30 | 競技用計時システム、無線機器、および、タイム送信方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4807995B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CA2566065C (en) * | 2006-09-19 | 2014-12-09 | Kevin Botting | Method and apparatus for preventing hitting in a restricted zone during game play |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0514972A (ja) * | 1991-06-27 | 1993-01-22 | Nec Corp | 状変データ伝送方式 |
JPH08160167A (ja) * | 1994-10-04 | 1996-06-21 | Yunibeele:Kk | ラップタイム計測装置 |
JP3436919B2 (ja) * | 2000-10-03 | 2003-08-18 | 東洋計器株式会社 | 自動検針システム |
JP4456885B2 (ja) * | 2004-02-05 | 2010-04-28 | 株式会社マトリックス | 計測システムおよび受信機 |
-
2005
- 2005-09-30 JP JP2005287604A patent/JP4807995B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007102285A (ja) | 2007-04-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4304199B2 (ja) | 計時機器、計時システムおよびタイム計測方法 | |
US9246723B2 (en) | Transmitter precoding for optimizing positioning performance | |
JP4807995B2 (ja) | 競技用計時システム、無線機器、および、タイム送信方法 | |
JP4550715B2 (ja) | 競技用計時システム、無線機器、および、タイム送信方法 | |
AU2017254898B2 (en) | Transponder module for determination of a crossing time in a measuring system | |
JP2007315900A (ja) | 計時機器およびタイム特定方法 | |
JP4865521B2 (ja) | 競技用計時システム、無線機器、および、タイム送信方法 | |
JP2007097995A (ja) | 計時機器、および、タイム計時方法 | |
JP2004057805A (ja) | 計時用検出装置、計測装置および計測方法 | |
JP4643970B2 (ja) | 競技用計測システムおよびタイム計測方法 | |
JP4721849B2 (ja) | 時刻同期システム、計時機器、および、送信タイミング制御方法 | |
JP4425122B2 (ja) | 競技用計時システムおよびタイム取得方法 | |
JP4854541B2 (ja) | 競技用計時システム、無線機器、および、タイム送信方法 | |
JP5642718B2 (ja) | 競技用計時システム、および、計時機器 | |
JP4347202B2 (ja) | 信号送信装置、競技用計時システムおよび送信制御方法 | |
JP4707600B2 (ja) | 競技用計測システム、および、タイム取得方法 | |
JP4541746B2 (ja) | 競技用計測システムおよび、タイム計測方法 | |
JP2008142248A (ja) | 競技用計時システム、無線機器、および、タイム送信方法 | |
JP2006068186A (ja) | 競技用計時システムおよび競技タイム計時方法 | |
JP2007018331A (ja) | 競技用計時システム、計時機器、および、タイム計時方法 | |
JP4785978B2 (ja) | 競技用計測システムおよび、タイム計測方法 | |
JP4744347B2 (ja) | 競技用計測システム、および、タイム補正方法 | |
JP2006113899A (ja) | 競技用計時システムおよびタイム計時方法 | |
JP2006102314A (ja) | 競技用計時システムおよびタイム計時方法 | |
JP2006141867A (ja) | 競技用計時システムおよびタイム取得方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080312 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110105 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110405 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110520 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110802 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110816 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |