JP4643970B2 - 競技用計測システムおよびタイム計測方法 - Google Patents

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Description

この発明は、競技者個々のタイムを適切に計測することのできる競技用計測システムおよびタイム計測方法に関する。
近年、マラソン競技等において、競技者個々のゴールタイムを計測(計時)する試みがなされている。例えば、競技者のゼッケン等にバーコードを印刷しておき、ゴールした競技者のバーコードをリーダにて読み取った時刻に基づいて、競技者個々のゴールタイムを計測する計測システムも実用化されている。
それでも従来の計測システムでは、ゴール後に所定時間かけてバーコードの読み取りを行うため、そもそも実測よりも遅れたゴールタイムが計測されていた。特に、大勢の競技者が同時期にゴールした場合等では、バーコードの読み取り待ちが生じてしまい、実測よりもかなり遅れたゴールタイムが計測されてしまうという問題があった。
また、ゴールタイムだけでなく、各中継地点における通過タイムを含めた競技タイムも計測したいという要望が高まっているが、従来の計測システムでは、これに対応できなかった。
このような問題を解決するため、種々の計測システムが開発され、実用化に向けた運用試験等が試みられている。新たな計測システムは、より実測に近いゴールタイムを計測するために、また、各中継地点における通過タイムも計測可能とするために、非接触にて競技者個々の競技タイムを計測する形態が主流となっている。
例えば、競技者にタグ送信機を保持させ、このタグ送信機から送られる情報により、競技タイム等を計測する、というものである。
より具体的には、方形ループコイル等から競技トラック上の計測エリア内にトリガ信号を送信するようにしておき、タグ送信機を保持する競技者がその計測エリア内を走行すると、このトリガ信号に応答してタグ送信機からID(識別番号等)が送信される。そして、ID受信ユニットがこのIDを受信することにより、各競技者の周回数や競技タイム等を計測する(例えば、特許文献1参照)。
この他にも、タグ送信機がUHF帯の微弱無線電波等にてIDを送出することにより、タグ送信機の通信距離の拡大を図る技術も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−141497号公報 (第2−4頁、第2図) 特開2004−125765号公報 (第3−4頁、第2図)
上述した特許文献1,2の技術では、計測エリア内にてトリガ信号を受信している間中、タグ送信機がIDを間断なく発信し続けている(特許文献2では、ランダムな間隔にて送信を繰り返している)。
これは、方形のループコイルによりトリガ信号が送信されるため、計測エリア内における正確なトリガポイント(例えば、ゴールライン等のような計時ライン)をタグ送信機にて検出することが極めて困難なことに起因している。そのため、タグ送信機は、計時エリアへの進入に伴いトリガ信号を検出すると、直ちにIDの送信を開始し、計時エリアからの離脱に伴いトリガ信号の検出を終えるまで、IDを送信し続けている。
一方、ID受信ユニットは、タグ送信機から送られる最初のIDの受信すると、その時刻を開始時刻として特定し、また、最後のIDの受信を終えると、その時刻を終了時刻として特定する。そして、開始時刻から終了時刻までの時間を求め、その時間をIDに対応する競技者の競技タイムとして計測していた。
しかしながら、このような特許文献1,2の技術では、同時期に大勢の競技者が計測エリア内に到達すると、ID受信ユニット側が、送られるはずのIDを適切に受信できない場合があった。これは、計測エリア内にて、複数のタグ送信機がそれぞれにIDを送信し続けることにより、ID受信ユニット側の処理が追いつかない状況が生じたり、IDの送信時にコリジョンが発生してしまうためである。
このため、ID受信ユニットにて、開始時刻や終了時刻の特定が正しく行えず、不正確な競技タイムを計測してしまったり、IDの受信が殆ど行えずに計測すべき競技タイムをロストしてしまうという問題があった。
なお、特許文献2に開示されている技術では、コリジョンの発生を抑えるべく、タグ送信機側がランダムな間隔にてIDを送信している。それでも現実には、計時エリア内で各タグ送信機がそれぞれにIDの送信を繰り返すうちに、コリジョンが発生してしまっていた。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、競技者個々のタイムを適切に計測することのできる競技用計測システムおよびタイム計測方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第の観点に係る競技用計時システムは、
競技者に携帯されるとともに計時機能を有する送信機器と、走路上の所定範囲に電磁場を発生させる磁場発生機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含む競技用計測システムであって、
前記磁場発生機器は、
走路上に配置された所定形状のループコイルと、
前記ループコイルに所定周波数の発振信号を供給する発振手段と、を備え、前記ループコイルと前記発振手段とにより、前記ループコイル上に、第1の電磁場と、当該第1の電磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ前記第1の電磁場と磁力を打ち消しあう第2の電磁場とを生成し、
前記送信機器は、
前記ループコイル上に生成された前記電磁場を検出する磁場検出手段と、
前記磁場検出手段が検出した前記電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、前記第1の電磁場と前記第2の電磁場との間の前記電磁場の変極点を検出する変極点検出手段と、
計測タイムを計時する計時手段と、
前記変極点検出手段が前記変極点を検出した時点における前記計時手段が計時した計測タイムを特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した前記計測タイムを前記受信機器に向けて送信するタイム送信手段と、を備え、
前記受信機器は、
前記送信機器に前記計測タイムの送信を要求する要求手段と、
前記タイム送信手段から送信された前記計測タイムを受信する受信手段と、を備え、
前記特定手段は、前記変極点検出手段が前記変極点を検出できない場合に、前記磁場検出手段が最初に前記電磁場を検出した時点での時刻に基づいて、前記計測タイムを特定する、
ことを特徴とする。
この発明によれば、磁場発生機器におけるループコイルは、競技が行われる走路上に配置される。また、発振手段は、ループコイルに所定周波数の発振信号を供給する。そして、ループコイルと発振手段とにより、ループコイル上に、第1の電磁場と、当該第1の電磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ第1の電磁場と磁力を打ち消しあう第2の電磁場とを生成する。送信機器の磁場検出手段は、ループコイル上に生成された電磁場を検出する。また、変極点検出手段は、磁場検出手段が検出した電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、第1の電磁場と第2の電磁場との間の電磁場の変極点を検出する。計時手段は、計測タイムを計時する。特定手段は、電磁場の変極点を検出した時点における計時手段が計時した計測タイムを特定する。そして、タイム送信手段は、特定手段が特定した計測タイムを受信機器に向けて送信する。受信機器の要求手段は、送信機器に計測タイムの送信を要求する。そして、受信手段は、タイム送信手段から送信された計測タイムを受信する。なお、特定手段は、変極点検出手段が変極点を検出できない場合に、磁場検出手段が最初に電磁場を検出した時点での時刻に基づいて、計測タイムを特定する。
この結果、競技者個々のタイムを適切に計測することができる。
上記目的を達成するため、本発明の第の観点に係る競技用計測システムは、
競技者に携帯されるとともに計時機能を有する送信機器と、走路上の所定範囲に電磁場を発生させる磁場発生機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含む競技用計測システムであって、
前記磁場発生機器は、
走路上に配置された所定形状のループコイルと、
前記ループコイルに所定周波数の発振信号を供給する発振手段と、を備え、前記ループコイルと前記発振手段とにより、前記ループコイル上に、第1の電磁場と、当該第1の電磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ前記第1の電磁場と磁力を打ち消しあう第2の電磁場とを生成し、
前記送信機器は、
前記ループコイル上に生成された前記電磁場を検出する磁場検出手段と、
前記磁場検出手段が検出した前記電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、前記第1の電磁場と前記第2の電磁場との間の前記電磁場の変極点を検出する変極点検出手段と、
計測タイムを計時する計時手段と、
前記変極点検出手段が前記変極点を検出した時点における前記計時手段が計時した計測タイムを特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した前記計測タイムを、自己を識別するための識別情報と共に前記受信機器に向けて送信するタイム送信手段と、を備え、
前記受信機器は、
前記タイム送信手段から送信された前記計測タイム及び前記識別情報を受信する受信手段を備え、
前記特定手段は、前記変極点検出手段が前記変極点を検出できない場合に、前記磁場検出手段が最初に前記電磁場を検出した時点での時刻に基づいて、前記計測タイムを特定する、
ことを特徴とする。
この発明によれば、磁場発生機器におけるループコイルは、競技が行われる走路上に配置される。また、発振手段は、ループコイルに所定周波数の発振信号を供給する。そして、ループコイルと発振手段とにより、ループコイル上に、第1の電磁場と、当該第1の電磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ第1の電磁場と磁力を打ち消しあう第2の電磁場とを生成する。送信機器の磁場検出手段は、ループコイル上に生成された電磁場を検出する。また、変極点検出手段は、磁場検出手段が検出した電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、第1の電磁場と第2の電磁場との間の電磁場の変極点を検出する。計時手段は、計測タイムを計時する。特定手段は、電磁場の変極点を検出した時点における計時手段が計時した計測タイムを特定する。そして、タイム送信手段は、特定手段が特定した計測タイムを、自己の送信機器を識別するための識別情報と共に受信機器に向けて送信する。そして、受信機器の受信手段は、タイム送信手段から送信された計測タイム及び識別情報を受信する。なお、特定手段は、変極点検出手段が変極点を検出できない場合に、磁場検出手段が最初に電磁場を検出した時点での時刻に基づいて、計測タイムを特定する。
この結果、競技者個々のタイムを適切に計測することができる。
前記特定手段は、前記変極点検出手段が前記変極点を検出できない場合に、前記磁場検出手段が最初に前記電磁場を検出した時点での時刻と、前記磁場検出手段が前記電磁場の検出を終えた時点での時刻とに基づいて、前記計測タイムを特定してもよい。
前記ループコイルは、2つの矩形のコイル部を競技者の走行方向に並設するように略8の字形状に形成され、
前記発振手段は、所定周波数の正弦波を前記ループコイルに供給することにより、前記コイル部のうち、一方のコイル部上に前記第1の電磁場を生成するとともに、他方のコイル部上に前記第2の電磁場を生成してもよい。
前記ループコイルは、前記コイル部間のラインが計時ラインに沿って配置されてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の第の観点に係るタイム計測方法は、
競技者に携帯されるとともに計時機能を有する送信機器と、走路上の所定範囲に電磁場を発生させる磁場発生機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含むシステムにおけるタイム計測方法であって、
前記磁場発生機器において、走路上に配置されたループコイルに所定周波数の正弦波を供給し、前記ループコイル上に、第1の電磁場と、当該第1の電磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ前記第1の電磁場と磁力を打ち消しあう第2の電磁場とを生成する磁場発生ステップと、
前記送信機器が、前記ループコイル上に生成された電磁場を検出する磁場検出ステップと、
前記磁場検出ステップにて検出した前記電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、前記第1の電磁場と前記第2の電磁場との間の前記電磁場の変極点を検出する変極点検出ステップと、
前記送信機器において、計測タイムを計時する計時ステップと、
前記変極点検出ステップにて前記変極点を検出した時点における前記計時ステップにて計時した計測タイムを特定する特定ステップと、
前記特定ステップにて特定した前記計測タイムを前記受信機器に向けて送信するタイム送信ステップと、
前記受信機器から、前記送信機器に前記計測タイムの送信を要求する要求ステップと、
前記受信機器において、前記タイム送信ステップにて送信された前記計測タイムを受信する受信ステップと、を備え、
前記特定ステップは、前記変極点検出ステップにて前記変極点を検出できない場合に、前記磁場検出ステップにて最初に前記電磁場を検出した時点での時刻に基づいて、前記計測タイムを特定する、
とを特徴とする。
この発明によれば、磁場発生機器において、磁場発生ステップは、走路上に配置されたループコイルに所定周波数の正弦波を供給し、ループコイル上に、第1の電磁場と、当該第1の電磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ第1の電磁場と磁力を打ち消しあう第2の電磁場とを生成する。磁場検出ステップは、送信機器が、ループコイル上に生成された電磁場を検出する。変極点検出ステップは、磁場検出ステップにて検出した電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、第1の電磁場と第2の電磁場との間の電磁場の変極点を検出する。計時ステップは、送信機器において、計測タイムを計時する。特定ステップは、変極点検出ステップにて電磁場の変極点を検出した時点における計時ステップにて計時した計測タイムを特定する。タイム送信ステップは、特定ステップにて特定した計測タイムを受信機器に向けて送信する。要求ステップは、受信機器から送信機器に計測タイムの送信を要求する。そして、受信ステップは、タイム送信ステップにて送信された計測タイムを受信する。なお、特定ステップは、変極点検出ステップにて変極点を検出できない場合に、磁場検出ステップにて最初に電磁場を検出した時点での時刻に基づいて、計測タイムを特定する。
この結果、競技者個々のタイムを適切に計測することができる。
上記目的を達成するため、本発明の第の観点に係るタイム計測方法は、
競技者に携帯されるとともに計時機能を有する送信機器と、走路上の所定範囲に電磁場を発生させる磁場発生機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含むシステムにおけるタイム計測方法であって、
前記磁場発生機器において、走路上に配置されたループコイルに所定周波数の正弦波を供給し、前記ループコイル上に、第1の電磁場と、当該第1の電磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ前記第1の電磁場と磁力を打ち消しあう第2の電磁場とを生成する磁場発生ステップと、
前記送信機器が、前記ループコイル上に生成された電磁場を検出する磁場検出ステップと、
前記磁場検出ステップにて検出した前記電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、前記第1の電磁場と前記第2の電磁場との間の前記電磁場の変極点を検出する変極点検出ステップと、
前記送信機器において、計測タイムを計時する計時ステップと、
前記変極点検出ステップにて前記変極点を検出した時点における前記計時ステップにて計時した計測タイムを特定する特定ステップと、
前記特定ステップにて特定した前記計測タイムを、前記送信機器を識別するための識別情報と共に前記受信機器に向けて送信するタイム送信ステップと、
前記受信機器において、前記タイム送信ステップにて送信された前記計測タイム及び前記識別情報を受信する受信ステップと、を備え、
前記特定ステップは、前記変極点検出ステップにて前記変極点を検出できない場合に、前記磁場検出ステップにて最初に前記電磁場を検出した時点での時刻に基づいて、前記計測タイムを特定する、
とを特徴とする。
この発明によれば、磁場発生機器において、磁場発生ステップは、走路上に配置されたループコイルに所定周波数の正弦波を供給し、ループコイル上に、第1の電磁場と、当該第1の電磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ第1の電磁場と磁力を打ち消しあう第2の電磁場とを生成する。磁場検出ステップは、送信機器が、ループコイル上に生成された電磁場を検出する。変極点検出ステップは、磁場検出ステップにて検出した電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、第1の電磁場と第2の電磁場との間の電磁場の変極点を検出する。計時ステップは、送信機器において、計測タイムを計時する。特定ステップは、変極点検出ステップにて電磁場の変極点を検出した時点における計時ステップにて計時した計測タイムを特定する。タイム送信ステップは、特定ステップにて特定した計測タイムを、送信機器を識別するための識別情報と共に受信機器に向けて送信する。そして、受信ステップは、タイム送信ステップにて送信された計測タイム及び識別情報を受信する。なお、特定ステップは、変極点検出ステップにて変極点を検出できない場合に、磁場検出ステップにて最初に電磁場を検出した時点での時刻に基づいて、計測タイムを特定する。
この結果、競技者個々のタイムを適切に計測することができる。
前記特定ステップは、前記変極点検出ステップにて前記変極点を検出できない場合に、前記磁場検出ステップにて最初に前記電磁場を検出した時点での時刻と、前記磁場検出ステップにて前記電磁場の検出を終えた時点での時刻とに基づいて、前記計測タイムを特定してもよい。
本発明によれば、競技者個々のタイムを適切に計測することができる。
本発明の実施の形態にかかる競技用計測システムについて、以下図面を参照して説明する。
(実施形態1)
図1は、この発明の第1の実施形態に適用される競技用計測システム1の構成の一例を示す模式図である。この競技用計測システム1は、例えば、マラソン競技における競技タイムの計測(計時)に使用される。
図示するように、競技用計測システム1は、磁場発生装置11と、ループコイル12と、ID情報受信装置13と、各競技者RNにそれぞれ携帯される無線タグ20と、を含んで構成される。なお、磁場発生装置11、ループコイル12、及び、ID情報受信装置13は、例えば、競技タイムの計測を行うチェックポイントや中間地点やゴール地点等の各計時地点に配置される。
磁場発生装置11は、例えば、後述するループコイル12が配置された走路の沿道に配置され、ループコイル12上に電磁場を発生させる。具体的に磁場発生装置11は、正弦波発生回路11aと、電力増幅回路11bとを含んで構成される。
正弦波発生回路11aは、水晶発振回路を含んでおり、この水晶発振回路の周波数に同期した正弦波を発生させる。正弦波発生回路11aは、例えば、周波数が100kHzの正弦波を発生させ、電力増幅回路11bに供給する。
電力増幅回路11bは、正弦波発生回路11aから供給された正弦波を増幅して、ループコイル12に供給する。具体的には、ループコイル12を十分に駆動できるレベルまで、正弦波を電力増幅する。
ループコイル12は、略「8の字」形状に形成されたコイルであり、競技者RNが走行する走路上に適宜配置される。
ループコイル12は、一例として、図2(a)に示すように、矩形(方形)のコイル部を競技者RNの走行方向(図2(a)矢印A方向)に2つ連ねたような8の字に形成されている。より詳細には、ループコイル12は8の字順方向巻きとなっており、8の字の中心(中点)、すなわち交差部に給電点sを有するように形成され、この給電点sを通って競技者RNの走行方向に対して直交する方向に延びる直線bを中心線として、略平行に所定距離だけ隔てた直線a,bに沿って、8の字の上下部が形成されている。なお、ループコイル12は、この直線bが計測ポイントとなる計時ラインL上に重なるように配置される。
そして、ループコイル12は、図2(a)の給電点sから矢印方向に電流が流れるようになっており、磁場発生装置11から正弦波が供給されると、コイル上に交流電磁場を生成する。具体的には、図2(b)に示すように、一方のコイル部上に第1の電磁場120aを生成するとともに、他方のコイル部上に第1の電磁場120aに対して競技者RNの走行方向(矢印A方向)に隣接し且つ第1の電磁場120aと磁力を打ち消しあう第2の電磁場120bを生成する。
このような電磁場中を、検出コイル面が走路面と平行(検出コイル面と直角な方向が走路に対して鉛直方向)に配置された磁場検出コイルC(後述する無線タグ20の磁場検出コイル21)が矢印B方向に移動すると、図2(c)に示すような電磁界強度分布が得られる。つまり、直線b上の電磁場の電磁界強度は、上述の第1の電磁場120aと第2の電磁場120bとの電磁場の磁力の打ち消しにより、その両側の電磁界強度よりも極めて小さくなっている(例えば、電磁界強度が”0”となっている)。
このため、競技者RNがループコイル12上を、矢印B方向に沿って通過した場合に、無線タグ20(後述する検出回路23)は、計時ラインL上(直線b上)を、第1の電磁場120aと第2の電磁場120bとの間の電磁場の変極点(後述するトリガポイント)として検出することができる。
図1に戻って、ID情報受信装置13は、例えば、ループコイル12が配置された走路の沿道に配置され、無線タグ20から送信されるID情報を受信する。具体的にID情報受信装置13は、アンテナ13aと、受信機13bと、処理制御部13cと、計時部13dと、記憶部13eと、入出力部13fとを含んで構成される。
アンテナ13aは、無線タグ20から送られる信号に同調する。
受信機13bは、無線タグ20から送られる識別情報としてのID情報(タグID)を、アンテナ13aを介して受信する。
処理制御部13cは、CPU(Central Processing Unit)等からなり、受信機13bがID情報を受信すると、計時部13dが計時している時刻(ランニングタイム)を時刻情報として取得し、ID情報と時刻情報とを対応付けて記憶部13eに記憶する。
計時部13dは、RTC(リアルタイムクロック)等からなり、例えば、競技のスタートと共に計時を開始し、競技の経過時刻を示すランニングタイムを計時する。
記憶部13eは、RAM等のメモリからなり、処理制御部13cに制御され、ID情報と時刻情報とを関連付けて記憶する。
入出力部13fは、各競技者RNのタイム等を管理するホストとの間で所定のデータを入出力するインタフェース等からなる。例えば、入出力部13fは、記憶部13eに記憶されたID情報及び時刻情報を、適宜ホストに供給する。
無線タグ20は、競技者RNに携帯され、ループコイル12上に生成された電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、電磁場の変極点(トリガポイント)を検出し、ID情報をID情報受信装置13に向けて送信する。具体的に無線タグ20は、磁場検出コイル21と、増幅回路22と、検出回路23と、制御部24と、送信機25と、アンテナ26とを含んで構成される。
磁場検出コイル21は、ループコイル12上に生成された電磁場を検出する。そして、検出した電磁場の電磁界強度を検出信号として増幅回路22に供給する。
なお、磁場検出コイル21は、コイル面が走路面と平行(コイル面と直角な方向が走路に対して鉛直方向)となるように設置されている。例えば、無線タグ20がゼッケン等に固定され、競技者RNに携帯される際に、磁場検出コイル21のコイル面が走路面と略平行となるように設定される。
このため、無線タグ20が上述の図2(b)に示す矢印B方向に移動した場合に、磁場検出コイル21は、走路に対して鉛直方向の磁束をコイル面にて捉え、上述の図2(c)に示すような電磁界強度分布を検出する。
増幅回路22は、磁場検出コイル21から供給された検出信号を、適宜増幅して、検出回路23に供給する。
検出回路23は、増幅回路22から供給される検出信号に従って、ループコイル12上に生成された電磁場の変極点、すなわち、図2(b)に示すような第1の電磁場120aと第2の電磁場120bとの間の電磁場の変極点を、図2(c)に示すような電磁界強度分布に基づいて検出する。
より詳細に説明すると、検出回路23は、一例として、図3(a)に示すような抵抗R1〜R3、コンデンサC、及び、オペアンプOPから構成される。この検出回路23は、図3(b)に示すように、入力される検出信号の電圧が増加時に所定電圧の信号を出力し、また、入力される検出信号の電圧が減少時には信号を出力しない。
すなわち、検出回路23は、ループコイル12上に生成された電磁場の電磁界強度の増加を検出し、2回目の電磁界強度の増加時に電磁場の変極点を特定する。つまり、図3(b)に示す2回目の立ち上がりを、ループコイル12上に生成された電磁場の変極点、すなわち第1の電磁場120aと第2の電磁場120bとの間の電磁場の変極点として特定する。
図1に戻って、制御部24は、CPUやメモリ等からなり、検出回路23によりループコイル12上に生成された電磁場の変極点が検出されると、自己が記憶する固有のID情報(タグID)を読み出し、送信機25に供給する。
送信機25は、制御部24から供給されたID情報を、アンテナ26を介してID情報受信装置13に向けて送信する。
アンテナ26は、ID情報等を電波として送信する。
以下、上述した構成の競技用計測システム1の動作について、図4等を参照して説明する。図4は、無線タグ20が実行するトリガ検出処理を説明するためのフローチャートである。なお、ループコイル12上には、上述した図2(b)に示すような電磁場が生成されているものとする。
まず、無線タグ20は、電磁場が検出されたか否かを判別する(ステップS11)。すなわち、増幅回路22を介して供給された検出信号に従って、検出回路23が、電磁場の電磁界強度の増加を検出したか否かを判別する。
無線タグ20は、電磁場が検出されるまで待機し、そして、電磁場が検出されると、電磁場の変極点が検出されたか否かを判別する(ステップS12)。つまり、検出回路23が、2回目の電磁界強度の増加を検出したか否かを判別する。
無線タグ20は、電磁場の変極点が検出されていないと判別すると、上述のステップS11に処理を戻す。すなわち、競技者RNがループコイル12上に達し、そして、計時ラインLに到達するまで待機する。
一方、電磁場の変極点が検出されたと判別した場合に、無線タグ20は、自己が記憶する固有のID情報を読み出し、ID情報受信装置13に向けて送信する(ステップS13)。
すなわち、無線タグ20は、競技者RNが計時ラインLに到達したことを、電磁場の変極点の検出から判別し、直ちにID情報を送信する。
このようにして無線タグ20から送信されたID情報を受信すると、ID情報受信装置13は、その時点で計時部13dにて計時された時刻を時刻情報として取得し、受信したID情報と時刻情報とを関連付けて記憶部13eに記憶する。そして、ID情報受信装置13は、ホストからの要求に応じて、記憶部13eからID情報及び時刻情報を読み出し、ホストに送信する。
このようなトリガ検出処理によって、無線タグ20は、各計時地点における計時ラインLの正確な検出が可能となる。そして、ID情報受信装置13は、無線タグ20から送信されたID情報に応答して、正確な計測タイム(競技タイム)の計時が可能となる。
また、無線タグ20は、ID情報を1回だけ送信すればよいため、複数の競技者RNがほぼ同時に計時ラインLを通過したとしても、電波の混信を軽減することが可能となる。
なお、上記の実施の形態では、計時部13dが競技のスタートと共にランニングタイムの計時を開始し、競技者RNが各計時地点(計時ラインL)に至り、ID情報受信装置13が無線タグ20からのID情報を受信した時の計時部13dの計時時刻に基づいて計測タイムを計時するようにしたが、計時部13dが現在時刻を計時し、競技のスタート時刻と、ID情報受信装置13が無線タグ20からのID情報を受信した時の計時部13dの計時時刻との差に基づいて計測タイムを計時するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態では、ループコイル12が、図2(a)に示すような8の字形状の場合について説明した。しかしながら、ループコイル12の形状は、ループコイル12上に、第1の電磁場と、当該第1の電磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ第1の電磁場と磁力を打ち消しあう第2の電磁場とを生成し得る形状であればよく、このような8の字形状に限られるものではない。
例えば、図5に示すように、2つの独立した矩形(方形)のループコイル12a,12bを競技者RNの走行方向(矢印A方向)に連接し、上述した8の字形状のループコイル12と同様の電磁場を生成してもよい。ここで、ループコイル12a,12bは、それぞれ矢印方向に電流が流れるようになっている。つまり、ループコイル12a,12bが連接する線では、同一方向に電流が流れるようになっている。
これにより、磁場発生装置11から正弦波が供給されると、ループコイル12a,12b間にて磁力が打ち消され、上述した図2(b)と同様の電磁場が生成される。すなわち、一方のループコイル12a上に第1の電磁場120aが生成されるとともに、他方のループコイル12b上に第1の電磁場120aに対して競技者RNの走行方向(矢印A方向)に隣接し且つ第1の電磁場120aと磁力を打ち消しあう第2の電磁場120bが生成される。この場合には、ループコイル12aとループコイル12bとの間の直線bが計時ラインL上に重なるように配置される。
このような電磁場中を、図2(b)と同様に、検出コイル面が走路面と平行(検出コイル面と直角な方向が走路に対して鉛直方向)に配置された磁場検出コイル21が矢印B方向に移動すると、図2(c)に示すような電磁界強度分布が得られる。
このため、競技者RNがループコイル12a,12b上を、図2の矢印B方向に沿って通過した場合に、無線タグ20(検出回路23)は、計時ラインL上(直線b上)を、第1の電磁場120aと第2の電磁場120bとの間の電磁場の変極点として検出することができる。
上記の第1の実施形態では、無線タグ20がID情報だけを送信し、ID情報受信装置13側で、計測タイムの計時を行う場合について説明した。しかしながら、無線タグ20側にて、計測タイムの計時を行うようにしてもよい。その際、計時に先立って、無線タグ20に正確なランニングタイムを送信するようにしてもよい。以下、無線タグ20にて、計測タイムの計時を行う場合について説明する。
(実施形態2)
図6は、この発明の第2の実施形態に適用される競技用計測システム3の構成の一例を示す模式図である。なお、以下では計測タイムの計時を行うチェックポイントや中間地点やゴール地点を、便宜的にまとめて計時地点として説明する。つまり、計時地点は、チェックポイントや中間地点やゴール地点をそれぞれ示すものとする。また、ゴール地点がスタート地点と異なる場合について説明する。
図示するように、競技用計測システム3は、スタート地点に設置されたタイマコンソール31、GPS受信機32、無線通信端末33、時刻表示装置34、ランニングタイム送信機35、タグID受信機36、及び、タグコンソール37と、計時地点(中継地点やゴール地点)に設置されたタイマコンソール31、GPS受信機32、無線通信端末33、時刻表示装置34、ランニングタイム送信機35、タグID受信機36、タグコンソール37、磁場発生装置11、ループコイル12、計測タイム受信機38、撮影装置39、映像記録装置40、及び、データサーバ41と、各競技者RNにそれぞれ携帯される無線タグ50と、を含んで構成される。
なお、スタート地点のタイマコンソール31には、スタートピストルSPが接続されており、また、計時地点のタイマコンソール31には、グリップスイッチGSが接続されている。
スタートピストルSPは、スタータの操作に応答して、スタート信号をスタート地点のタイマコンソール31に供給する。また、グリップスイッチGSは、計時役員等の操作に応答して、グリップ信号を計時地点のタイマコンソール31に供給する。
タイマコンソール31は、CPU等の制御部、RAM(Random Access Memory)等のメモリ、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部、ランニングタイムを計時するタイマ、及び、キーボード等の操作部を含んで構成される。
タイマコンソール31は、競技のスタート前までに時刻同期の処理を実行し、GPS受信機32が受信した標準時刻に同期した現在時刻の計時を始める。
そして、スタート地点のタイマコンソール31は、競技のスタートに伴って、スタートピストルSPからスタート信号が入力されると、その時刻をスタート時刻(時刻情報)として自己のメモリに保持すると共に、無線通信端末33を制御して、スタート時刻を計時地点のタイマコンソール31に向けて送信する。
一方、計時地点のタイマコンソール31は、スタート地点の無線通信端末33から送られたスタート時刻を無線通信端末33にて受信すると、そのスタート時刻を無線通信端末33から取得して自己のメモリに保持する。
タイマコンソール31は、このようにしてスタート時刻を自己のメモリに保持した後に、自己のタイマが計時する現在時刻と保持しているスタート時刻との差に基づいて、ランニングタイムを順次生成し、タイム情報として時刻表示装置34に供給する。
また、計時地点のタイマコンソール31は、グリップスイッチGPからグリップ信号が入力されると、その時刻をグリップ時刻(時刻情報)として映像記録装置40等に供給する。
GPS(Global Positioning System)受信機32は、GPS衛星から送信される標準時刻(GPS時刻)を受信し、受信した標準時刻をタイマコンソール31に供給する。
無線通信端末33は、公衆回線(移動体通信網等)を介して他の無線通信端末33との間でデータ通信が可能な携帯電話等からなる。
そして、スタート地点の無線通信端末33は、スタート地点のタイマコンソール31から供給されたスタート時刻を含む通信データを、計時地点の無線通信端末33に送信する。
一方、計時地点の無線通信端末33は、スタート地点の無線通信端末33から送られた通信データを受信し、通信データに含まれるスタート時刻を計時地点のタイマコンソール31に供給する。
時刻表示装置34は、電光掲示板等からなり、タイマコンソール31から順次供給されるタイム情報に従って、ランニングタイム等を表示する。
ランニングタイム送信機35は、各競技者RN(各無線タグ50)に向けて、タイマコンソール31が計時しているランニングタイム等を送信して、無線タグ50が計時する時刻を適宜補正(又は設定)させる。
具体的にスタート地点のランニングタイム送信機35は、スタート直後に全ての無線タグ50に向けて、ブロードキャストにて一斉にランニングタイム、関門ID及び、しきい値nを含む情報を送信する。この関門IDとは、ランニングタイム送信機35(スタート地点や計時地点)に固有の識別情報であり、また、しきい値nとは、送信されたランニングタイムの正確さを無線タグ50にて判別するために使用される値である。
なお、スタート地点のランニングタイム送信機35は、無線タグ50に最初に時刻を設定させるため、連続して複数回(例えば、1秒間隔で3回以上)に渡り、ランニングタイム等を送信する。
一方、計時地点のランニングタイム送信機35は、走行する競技者RNからみて計時ラインLよりも手前に配置されており、近傍に位置する競技者RNの無線タグ50に向けて、ランニングタイム及び、関門IDを含む情報を送信する。
タグID受信機36は、ランニングタイム送信機35が送信したランニングタイムに応答して無線タグ50から返信されるタグID(無線タグ50に固有のID情報(識別情報))を受信する。そして、受信したタグIDをタグコンソール37に供給する。
なお、計時地点のタグID受信機36も、ランニングタイム送信機35と同様に、走行する競技者RNからみて計時ラインLよりも手前に配置されており、競技者RNがループコイル12に到達する前に、無線タグ50から返信されるタグIDを受信する。
タグコンソール37は、CPU等の制御部、RAM等のメモリ、LCD等の表示部、及び、キーボード等の操作部を含んで構成され、無線タグ50から送信される情報等を管理する。
なお、スタート地点のタグコンソール37は、タグID受信機36から供給されるタグIDだけを管理し、また、計時地点のタグコンソール37は、タグID受信機36から供給されるタグID及び、計測タイム受信機38から供給される計測タイム(競技タイム)を管理する。
具体的にスタート地点のタグコンソール37は、スタート後に取得した各タグIDから、各競技者RNの競技スタートを確認する。
また、計時地点のタグコンソール37は、計測タイム受信機38を制御して無線タグ50から計測タイム等を受信させる。
具体的に計時地点のタグコンソール37は、タグID受信機36からタグIDを取得すると、図7に示すポーリングリストにそのタグIDを登録する。
このように生成したポーリングリストに従って、計時地点のタグコンソール37は、計測タイム受信機38を制御し、無線タグ50から送られたタグID、計測タイム、関門ID、及び、補正値αを含む情報を取得する。この補正値αは、無線タグ50にてランニングタイムを受信する度に補正した時刻(時差)を累積した累積時差βから求められた値である。
なお、関門IDがその計時地点におけるランニングタイム送信機35の関門IDと異なっている場合(以前に通過した計時地点やスタート地点のランニングタイム送信機35の関門IDである場合)に、タグコンソール37は、計測タイムと共に取得した補正値αを使用して、計測タイムを適宜補正する。例えば、タグコンソール37は、以下の数式1に示すように、計測タイムを補正する。
(数1)
Ta = T+α・T
Ta:補正した計測タイム
T:計測タイム
α:補正値
そして、タグコンソール37は、取得した計測タイム又は補正した計測タイムを、タグIDと共にデータサーバ41に送信する。計測タイム等をデータサーバ41に送信後、タグコンソール37は、対応するタグIDをポーリングリストから削除する。
計時地点に設置される磁場発生装置11は、上述した図1に示す磁場発生装置11と同様の構成となっている。
また、計時地点に設置されるループコイル12も上述した図2(a)等に示すループコイル12と同様の構成となっている。
計時地点に設置される計測タイム受信機38は、タグコンソール37に制御され、近傍に位置する(計時ラインLを通過した後の)競技者RNの無線タグ50からポーリングにて計測タイム等を受信する。
具体的に計測タイム受信機38は、タグコンソール37のポーリングリストの順番に従って、各無線タグ50に計測タイムの送信を要求し、応答して無線タグ50から送信される計測タイム等(タグID、計測タイム、関門ID、及び、補正値α)を受信する。
計時地点に設置される撮影装置39は、例えば、ビデオカメラ等からなり、計時ラインを通過する競技者RNの映像を撮影する。
具体的に撮影装置39は、走行する競技者RNからみてループコイル12よりも遠方(前方)に配置され、競技者RNのゼッケンや顔等が分かるように、競技者RNの正面(前面)の映像を撮影する。そして、撮影した映像(映像信号)を映像記録装置40に供給する。
計時地点に設置される映像記録装置40は、映像記録機器等からなり、撮影装置39から供給される映像(映像信号)に、計時地点のタイマコンソール31から供給されるグリップ時刻やランニングタイム等のタイムデータを合成して(同期させて)、記録する。
計時地点に設置されるデータサーバ41は、タグコンソール37や映像記録装置40等から適宜データを取得し、公式タイムや着順等の判定を行う。
また、データサーバ41は、所定の操作部から、競技者RNの選手情報や使用される無線タグ50のタグID等が入力されると、これらの情報を関連付けて記憶し、タイマコンソール31やタグコンソール37に適宜供給する。また、判定した公式タイム等もタイマコンソール31に供給する。
競技者RNに携帯される送信機器としての無線タグ50は、スタート地点や計時地点のランニングタイム送信機35から送信されるランニングタイム等を受信して、ランニングタイムに同期した時刻を計時する。そして、ループコイル12上の電磁場の変極点を検出して、計時ラインLにおける計測タイムを特定し、ポーリングに応じて計測タイム受信機38に計測タイムを送信する。
具体的に無線タグ50は、図8に示すように、アンテナ51と、受信ユニット52と、タイム補正ユニット53と、計時ユニット54と、磁場検出コイル21と、増幅回路22と、検出回路23と、タイム特定ユニット55と、記憶部56と、送信ユニット57と、から構成される。
アンテナ51は、送受信用のアンテナである。
受信ユニット52は、アンテナ51を介して、ランニングタイム送信機35から送信されるランニングタイム等を受信する。
具体的に受信ユニット52は、スタート直後にスタート地点のランニングタイム送信機35から送信されるランニングタイム、関門ID及び、しきい値nを含む情報を受信する。なおこの際、ランニングタイム送信機35からは、連続して複数回(例えば、1秒間隔で3回以上)に渡って送信されるランニングタイム等を受信する。
また、受信ユニット52は、計時地点のランニングタイム送信機35から送信されるランニングタイム及び、関門IDを含む情報を受信する。
そして、受信ユニット52は、受信したランニングタイムをタイム補正ユニット53に供給する。
この他にも受信ユニット52は、計時地点の計測タイム受信機38から計測タイムの送信要求(ポーリング)を受信する。そして、受信した送信要求を送信ユニット57に供給する。
タイム補正ユニット53は、計時地点にて受信ユニット52が受信したランニングタイムに基づいて、計時ユニット54が計時するランニングタイムを補正する。その際、タイム補正した時差(受信したランニングタイムと計時ユニット54が計時したランニングタイムとの時差)を求め、記憶部56の累積時差βに加算して記憶する。そして、累積時差βから単位時間あたりの補正値αを求め、記憶部56に記憶する(更新する)。また、タイム補正を行った計時地点を明らかにするために、ランニングタイムと共に送られる関門IDを記憶部56に記憶する(更新する)。
なお、競技スタート時点では、それまで計時ユニット54にランニングタイムが未設定であったため、タイム補正ユニット53は、スタート地点にてランニングタイム送信機35から送られるランニングタイムを、受信ユニット52が例えば、1秒間隔で3回以上受信した後に、正当なランニングタイムを計時ユニット54に設定する。つまり、経時的に変化するはずの複数のランニングタイムを参酌して、正当なランニングタイムを計時ユニット54に設定する。またその際、スタート地点のランニングタイム送信機35からランニングタイムと共に送られたしきい値nを記憶部56に記憶する。
また、計時地点において、受信したランニングタイムと計時ユニット54にて計時したランニングタイムとの時差が、記憶部56に記憶したしきい値nよりも大きい場合に、タイム補正ユニット53は、タイム補正を行わない。これは、何らかの原因により、送信されたランニングタイム又は受信されたランニングタイムに文字化け等が生じてしまっていることが考えられるため、タイム補正ユニット53は、不正確と思われるランニングタイムをそのまま破棄する。この場合、関門IDの更新も行わない。
計時ユニット54は、タイム補正ユニット53により適宜補正(設定)され、受信ユニット52が受信したランニングタイムに同期したランニングタイムを計時する。
計時ユニット54は、高安定水晶発振器を備えており、ランニングタイムの計時を安定して維持することが可能となっている。
磁場検出コイル21は、上述した図1に示す無線タグ20の磁場検出コイル21と同様の構成である。
また、増幅回路22は、上述した図1に示す無線タグ20の増幅回路22と同様の構成である。
そして、検出回路23も、上述した図3に示す検出回路23と同様の構成である。
タイム特定ユニット55は、検出回路23が検出した電磁場の変極点に基づいて、競技者RNの計時ラインLへの到達を判別し、その時点で計時ユニット54が計時したランニングタイムを計測タイムとして特定する。
記憶部56は、受信ユニット52が受信したしきい値nや、タイム補正ユニット53が求めた補正値α、累積時差βや、タイム補正を行った地点の関門IDや、タイム特定ユニット55が特定した計測タイム等を記憶する。
また、記憶部56は、無線タグ50毎(競技者RN毎)に異なる固有のID情報(タグID)を予め記憶している。
送信ユニット57は、受信ユニット52がランニングタイムを受信した際に、その応答として、記憶部56から読み出したタグIDをタグID受信機36に向けて送信する。
また、送信ユニット57は、受信ユニット52が計測タイムの送信要求(ポーリング)を受信した際に、記憶部56からタグID、計測タイム、関門ID、及び、補正値αを読み出して、計測タイム受信機38に送信する。
以下、上述した構成の競技用計測システム3の動作について、図9を参照して説明する。図9は、無線タグ50が実行するランニングタイム受信処理を説明するためのフローチャートである。このランニングタイム受信処理は、スタート地点や計時地点のランニングタイム送信機35からランニングタイムが送信された際に開始される。
まず、無線タグ50は、ランニングタイムを受信する(ステップS21)。つまり、受信ユニット52は、アンテナ51を介して、ランニングタイム送信機35から送信されるランニングタイム及び、関門IDを含む情報を受信する。なお、スタート地点のランニングタイム送信機35からは、ランニングタイム、関門ID(値が0)及び、しきい値nを含む情報を受信する。
無線タグ50は、受信した関門IDが0であるか否かを判別する(ステップS22)。すなわち、受信したのがスタート地点のランニングタイム送信機35から送られたランニングタイムであるか否かを判別する。
無線タグ50は、関門IDが0である(スタート地点のランニングタイム送信機35から送られたランニングタイムである)と判別すると、複数のランニングタイムを受信する(ステップS23)。つまり、スタート地点のランニングタイム送信機35から連続して複数回(例えば、1秒間隔で3回以上)に渡って送られるランニングタイムを受信する。
無線タグ50は、複数のランニングタイムから正当なランニングタイムを特定する(ステップS24)。すなわち、それまでランニングタイムが未設定であったため、タイム補正ユニット53は、経時的に変化するはずの複数のランニングタイムを参酌して、正当なランニングタイムを特定する。
無線タグ50は、特定したランニングタイムを設定する(ステップS25)。つまり、タイム補正ユニット53は、特定したランニングタイムを計時ユニット54に設定する。
無線タグ50は、しきい値nを記憶する(ステップS26)。つまり、タイム補正ユニット53は、ランニングタイムと共に送られたしきい値nを記憶部56に記憶する。
一方、上述のステップS22にて関門IDが0でない(計時地点のランニングタイム送信機35から送られたランニングタイムである)と判別した場合に、無線タグ50は、計時しているランニングタイムとの時差を求める(ステップS27)。つまり、タイム補正ユニット53は、計時地点で受信したランニングタイムと計時ユニット54にて計時したランニングタイムとの時差を求める。
無線タグ50は、求めた時差がしきい値n以内であるか否かを判別する(ステップS28)。すなわち、タイム補正ユニット53は、計時地点で受信したランニングタイムが正確であるか否かを判別する。
そして、無線タグ50は、求めた時差がしきい値nより大きいと判別すると、後述するステップS32に処理をすすめる。つまり、不正確と思われるランニングタイムをそのまま破棄し、関門IDの更新も行わない。
一方、求めた時差がしきい値nより大きくない(しきい値n以内である)と判別すると、無線タグ50は、自己のランニングタイムを補正する(ステップS29)。つまり、タイム補正ユニット53は、受信したランニングタイムと同期するように、計時ユニット54が計時するランニングタイムを補正する。
無線タグ50は、累積時差βに時差を加算し、補正値αを求めて記憶する(ステップS30)。つまり、タイム補正ユニット53は、求めた時差を記憶部56の累積時差βに加算して記憶すると共に、累積時差βから単位時間あたりの補正値αを求め、記憶部56に記憶する(更新する)。
無線タグ50は、関門IDを更新する(ステップS31)。すなわち、タイム補正ユニット53は、タイム補正を行った計時地点等を明らかにするために、ランニングタイムと共に送られる関門IDを記憶部56に記憶する(更新する)。
無線タグ50は、ランニングタイムを受信した応答としてタグIDを送信する(ステップS32)。つまり、送信ユニット57は、記憶部56から読み出したタグIDをタグID受信機36に向けて送信する。
このように、無線タグ50が行うランニングタイム受信処理により、スタート地点では、受信した複数のランニングタイムから正当なランニングタイムが計時ユニット54に設定される。一方、計時地点では、受信したランニングタイムの正確さがしきい値nにより検証され、ランニングタイムが不正確であれば、計時ユニット54の補正が行われない。また、ランニングタイムが正確であれば、計時ユニット54が補正され、累積時差βに時差が加算され補正値αが求められ、そして、補正を行った計時地点を示す関門IDが記憶される。
こうしてランニングタイムを計時する無線タグ50は、走行する競技者RNがループコイル12上に到達すると、検出回路23によって電磁場の変極点を検出し、この検出に応答したタイム特定ユニット55によって計時ユニット54が計時する時刻から計測タイムを特定する。
すなわち、上述した図2(b)に示すような電磁場が生成されたループコイル12上を、コイル面が走路面と平行に配置された磁場検出コイル21が、図中の矢印B方向に移動すると、図2(c)に示すような電磁界強度分布が得られる。このため、検出回路23が、図3(b)に示す2回目の立ち上がりを、ループコイル12上における電磁場の変極点として検出でき、そして、タイム特定ユニット55が、その時の時刻を計測タイムとして特定できる。
(他の実施形態)
しかしながら、現実には、ループコイル12上において、図2(c)に示すような電磁界強度分布が得られない場合もある。
例えば、無線タグ50の配置(磁場検出コイル21の向き)がずれてしまったり、競技者RNの倒れ込み(転倒)や走行停止(ループコイル12上での滞留)等が生じてしまうと、異なる電磁界強度分布が得られ、電磁場の変極点を検出するのが困難な状況となってしまう。以下、各状況について具体的に説明する。
まず、無線タグ50の配置(磁場検出コイル21の向き)がずれている場合について、図10を参照して説明する。
図10(a)に示すように、磁場検出コイル21のコイル面が走路面と鉛直方向(コイル面と直角な方向が走路に対して平行方向)にずれてしまったとする。この場合、ループコイル12上に第1の電磁場120aと第2の電磁場120bとが生成された状態であっても、磁場検出コイル21が矢印B方向に移動すると、図10(b)に示すような電磁界強度分布が得られることになる。
つまり、磁場検出コイル21は、この場合、走路に対して垂直方向の磁束をコイル面にて捉えることになるため、図10(b)に示すような1山の電磁界強度分布を検出する。
図10(b)に示すような電磁界強度分布には、上述の図2(c)と異なり、電磁場の変極点が存在しない。そのため、検出回路23が電磁場の変極点を検出できず、これにより、タイム特定ユニット55が計測タイムを特定できないことになる。
そこでこの場合、電磁場を検出した範囲(例えば、電磁界強度が基準値を超えた範囲)をループコイル12上として判別し、この範囲内において、計時ラインLの位置を特定する必要がある。すなわち、図10(c)に示すように、ループコイル12の8の字を構成する各アンテナ部における走路に沿った方向の構成比(例えば、第1の電磁場120aに対応するアンテナ部の長さ(競技者RNの走行方向の長さ)Laと、第2の電磁場120bに対応するアンテナ部の長さ(競技者RNの走行方向の長さ)Lbとの比率)に対応させて、判別した範囲からループコイル12上の計時ラインLを特定する。
具体的には、基準値以上の電磁界強度を最初に検出した時点の時刻を進入時刻Tiとして記憶し、また、基準値以上の電磁界強度を最後に検出した時点の時刻を退去時刻Toとして記憶する。そして、以下の数式2に示すような演算式により、計測タイムを特定する。なお、LaとLbとが等しい場合には、計測タイムTは、進入時刻Tiと退去時刻Toとの中間の時刻となる。
(数2)
T = Ti+(To−Ti)×La/(La+Lb)
T:計測タイム
Ti:進入時刻
To:退去時刻
La:第1の磁場に対応するアンテナ部の長さ(競技者RNの走行方向の長さ)
Lb:第2の磁場に対応するアンテナ部の長さ(競技者RNの走行方向の長さ)
次に、競技者RNの倒れ込み(転倒)が生じた場合について、図11を参照して説明する。
ループコイル12上において、競技者RNが倒れ込んでしまい、図11(a)に示すように、磁場検出コイル21が矢印Cに示すように移動したとする。なお、磁場検出コイル21は、通常通り、コイル面が走路面と平行(コイル面と直角な方向が走路に対して鉛直方向)に設置されているものとする。
この場合には、図11(b)に示すような電磁界強度分布が得られることになる。つまり、倒れ込みにより、無線タグ50(磁場検出コイル21)がループコイル12に接近するため、本来ならば、電磁界強度が落ちる(小さくなる)はずの箇所で、基準値より大きく維持されてしまう。
図11(b)に示すような電磁界強度分布では、2回目の立ち上がり部分が存在するものの、1回目の立ち上がり時の最大値と2回目の立ち上がり起点での値との差が所定範囲(電磁場の変極点として特定する範囲)外となっている。このため、検出回路23が電磁場の変極点を検出できず、これにより、タイム特定ユニット55が計測タイムを特定できないことになる。
そこでこの場合、電磁場を最初に検出した時刻を適切に補正して、計測タイムを特定する必要がある。すなわち、図11(c)に示すように、最初に電磁場を検出してからタイムアウト時間の計時を開始し、電磁場の変極点を検出できないまま、タイムアウト時間の計時を終えると(タイムアウトになると)、このタイムアウト時間の半分の箇所を電磁場の変極点(ループコイル12上の計時ラインL)として特定する。なお、タイムアウト時間は、競技者RNが通常にループコイル12上を通過した場合の記録タイムから規定される。
具体的には、最初に電磁場を検出した時点の進入時刻Tiを記憶すると共に、タイムアウト時間の計時を開始する。そして、タイムアウト時間の計時を終えるまでに、電磁場の変極点が検出できないと、記憶した進入時刻Tiに、補正値(タイムアウト時間の半分の時間)を加えて、計測タイムを求める。
なお、かろうじて競技者RNが転倒せずに手をついた程度では、直ちに体勢を立て直し、走行を続けることがある。このような場合では、電磁場の変極点を検出できないものの、タイムアウト時間内に、電磁場の検出を終える(ループコイル12上を通過する)ため、結果的には、上述の図10(b)に示すような1山に近い電磁界強度分布が得られることになる。
このような場合には、上述の無線タグ50の配置(磁場検出コイル21の向き)がずれてしまった場合と同様に、数式2を用いて計測タイムを特定してもよい。
続いて、競技者RNの走行停止(ループコイル12上での滞留)が生じた場合について、図12を参照して説明する。
競技者RNがループコイル12上に進入したものの、途中で走行を止めてしまった場合には、図12(a)に示すように、磁場検出コイル21が矢印Dのように移動したまま停留することになる。なお、磁場検出コイル21は、通常通り、コイル面が走路面と平行に設置されているものとする。
この場合には、図12(b)に示すような電磁界強度分布が得られることになる。つまり、競技者RNの走行停止により、磁場検出コイル21が同じ場所で磁束を捉え続けるため、電磁界強度が落ちる(小さくなる)ことなる、一定に維持されてしまう。
図12(b)に示すような電磁界強度分布には、電磁場の変極点が存在しないため、同様に、検出回路23が電磁場の変極点を検出できず、これにより、タイム特定ユニット55が計測タイムを特定できないことになる。
そこでこの場合も、電磁場を最初に検出した時刻を適切に補正して、計測タイムを特定する必要がある。すなわち、図12(c)に示すように、最初に電磁場を検出してからタイムアウト時間の計時を開始し、電磁場の変極点を検出できないまま、タイムアウト時間の計時を終えると、このタイムアウト時間の半分の箇所を電磁場の変極点(ループコイル12上の計時ラインL)として特定する。
具体的には、上述の倒れ込みの場合と同様に、最初に電磁場を検出した時点の時刻を記憶すると共に、タイムアウト時間の計時を開始する。そして、タイムアウト時間の計時を終えるまでに電磁場の変極点が検出できないと、記憶した時刻に、補正値を加えて、計測タイムとする。
なお、競技者RNが、現実に計時ラインL上を通過していない場合には、競技役員によって、失格が判定される。そのため、競技役員の失格判定を入力可能とし、この判定を優先させて、特定した計測タイムを破棄するようにしてもよい。
以上説明したような、電磁場の変極点を検出できない場合にも対処した計測タイムの計時動作について、図13を参照して説明する。図13は、無線タグ50が実行する計測タイム計時処理を説明するためのフローチャートである。
まず、無線タグ50は、電磁場が検出されたか否かを判別する(ステップS41)。すなわち、増幅回路22を介して供給された検出信号に従って、検出回路23が、所定の電磁界強度の電磁場を検出したか否かを判別する。
無線タグ50は、電磁場が検出されるまで待機し、そして、最初に電磁場が検出されると、その時刻を記憶すると共に、タイムアウト時間の計時を開始する(ステップS42)。すなわち、タイム特定ユニット55は、検出回路23が最初に電磁場を検出すると、その時点で計時ユニット54が計時した時刻を進入時刻Tiとして特定し、記憶部56に記憶させる。また、規定されたタイムアウト時間の計時を計時ユニット54に開始させる。
無線タグ50は、タイムアウト時間が経過したか否かを判別する(ステップS43)。つまり、電磁場の変極点等が検出できないまま、タイムアウトとなったか否かを判別する。
無線タグ50は、タイムアウト時間が経過していないと判別すると、電磁場の変極点が検出されたか否かを判別する(ステップS44)。つまり、検出回路23が、2回目の電磁界強度の増加を検出したか否かを判別する。
無線タグ50は、電磁場の変極点が検出されたと判別すると、計時している時刻を計測タイムとして特定する(ステップS45)。すなわち、タイム特定ユニット55は、検出回路23が検出した電磁場の変極点に基づいて、競技者RNの計時ラインLへの到達を判別し、その時点で計時ユニット54が計時したランニングタイムを計測タイムとして特定する。
つまり、無線タグ50が適切に配置された状態で、競技者RNが通常通りループコイル12上を走り抜けたことから、図3(b)に示すような2山の電磁界強度分布から、電磁場の変極点を正常に検出できたことになる。このため、電磁場の変極点が検出された時点の時刻を計測タイムとして特定する。
一方、電磁場の変極点が検出されていないと判別した場合に、無線タグ50は、電磁場の検出を終えたか否かを判別する(ステップS46)。つまり、競技者RNがループコイル12上を走り抜けたか否かを判別する。
無線タグ50は、電磁場の検出を終えていないと判別すると、上述のステップS43に処理を戻す。
一方、電磁場の検出を終えたと判別した場合に、無線タグ50は、計測タイムを算出する(ステップS47)。すなわち、タイム特定ユニット55は、検出回路23が電磁場の検出を終えると、その時点で計時ユニット54が計時した時刻を退出時刻Toとして特定し、記憶部56に記憶させる。そして、記憶している進入時刻Ti及び退出時刻Toを上述の数式2に代入して、計測タイムを算出する。
つまり、上述したように、無線タグ50の配置(磁場検出コイル21の向き)がずれてしまった等により、図10(b)に示すような1山の電磁界強度分布を検出したと考えられる。このため、無線タグ50は、進入時刻Tiと退出時刻Toとをループコイル12の構成比で案分して、計測タイムを算出する。
また、上述のステップS43にて、タイムアウト時間が経過したと判別された場合、無線タグ50は、補正により計測タイムを求める(ステップS48)。すなわち、タイム特定ユニット55は、タイムアウトとなると、記憶した進入時刻Tiに、補正値(タイムアウト時間の半分の時間)を加えて、計測タイムを求める。
つまり、上述したように、ループコイル12上で競技者RNの倒れ込みや走行停止が生じてしまった等により、図11(b)や図12(b)に示すような電磁界強度分布を検出したと考えられる。このため、無線タグ50は、進入時刻Tiに補正値を加えて、計測タイムを求める。
そして、上記何れかにより計測タイムを得ると、無線タグ50は、ポーリングに応答して、計測タイムを計測タイム受信機38に送信する(ステップS49)。すなわち、送信ユニット57は、タグID、計測タイム、関門ID、及び、補正値αを、計測タイム受信機38に送信する。
このような計測タイム計時処理によって、無線タグ50は、電磁場の変極点を検出できない状況が生じた場合にも、計測タイムを適切に計時することができる。
上記の実施の形態では、ランニングタイム送信機35からランニングタイムを無線タグ50に向けて送信し、無線タグ50の計時ユニット54にてランニングタイムに同期した時刻を計時する場合について説明した。
しかしながら、ランニングタイム送信機35から送信するのは、ランニングタイムに限られず、他の時刻情報を送信してもよい。例えば、タイマコンソール31にて計時されている現在時刻をランニングタイム送信機35から無線タグ50に向けて送信し、無線タグ50(計時ユニット54)にてこの現在時刻に同期した時刻を計時させるようにしてもよい。
具体的に説明すると、スタート地点のランニングタイム送信機35は、競技がスタートする前に、全ての無線タグ50に向けて、ブロードキャストにて一斉に現在時刻、関門ID及び、しきい値nを含む情報を送信する。この際、ランニングタイム送信機35は、連続して複数回(例えば、1秒間隔で3回以上)に渡り、現在時刻等を送信する。
一方、無線タグ50は、経時的に変化するはずの複数の現在時刻を参酌して、正当な現在時刻を計時ユニット54に設定する。そして、現在時刻と共に送られたしきい値n及び、初回設定時刻を記憶部56に記憶する。
やがて競技がスタートし、競技者RNが計時地点まで進むと、無線タグ50は、計時地点のランニングタイム送信機35から送られる現在時刻を受信する。この現在時刻を受信すると、無線タグ50(タイム補正ユニット53)は、受信した現在時刻に基づいて、計時ユニット54が計時する時刻を補正する。その際、補正した時差(受信した現在時刻と計時ユニット54が計時した時刻との時差)を求め、記憶部56の累積時差βに加算して記憶する。そして、累積時差βから単位時間あたりの補正値αを求め、記憶部56に記憶する(更新する)。また、補正を行った計時地点を明らかにするために、現在時刻と共に送られる関門IDを記憶部56に記憶する(更新する)。
なお、この場合も、計時地点で受信した現在時刻と計時ユニット54にて計時した時刻との時差が、記憶部56に記憶したしきい値nよりも大きい場合に、タイム補正ユニット53は、時刻の補正を行わない。
そして、無線タグ50は、検出した電磁場の変極点等により、計測タイムを特定して記憶部56に記憶した後に、ポーリングに応答して、タグID、計測タイム、関門ID、及び、補正値αを記憶部56から読み出し、計測タイム受信機38に送信する。
上記の実施の形態では、スタート地点とゴール地点とが異なる場合を一例として説明したが、スタート地点とゴール地点が同じ場合にも、同様に適用可能である。
上記の実施の形態では、マラソン競技を一例として説明したが、計時対象の競技は、これに限られず任意である。
例えば、駅伝、競歩、身障者車椅子ロードレース、自転車ロードレース、トライアスロン、及び、ランニングやオリエンテーション等の山岳競技等にも適宜適用可能である。
なお、駅伝の場合、競技者RNが区間に応じて交代するため、競技者RNの交代が行われる計時地点では、適宜スタート地点の役割も果たすことになる。つまり、交代前の競技者RN(無線タグ50)からは、計測タイムを取得し、また、交代後の競技者RN(無線タグ50)に対しては、ランニングタイムの設定を行う。
この場合も、競技者個々のタイムを適切に計測することができる。
以上説明したように、本発明によれば、競技者個々のタイムを適切に計測することができる。
本発明の第1の実施形態に係る競技用計測システムの構成の一例を示す模式図である。 (a)がループコイルの形状の一例を示す模式図であり、(b)が生成される電磁場を説明するための模式図であり、(c)が電磁場の強度分布を説明するための模式図である。 (a)が検出回路の一例を示す回路図であり、(b)が変極点の特定を説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るトリガ検出処理を説明するためのフローチャートである。 他のループコイルの一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る競技用計測システムの構成の一例を示す模式図である。 ポーリングリストの一例を示す模式図である。 無線タグの構成の一例を示すブロック図である。 無線タグが実行するランニングタイム受信処理を説明するためのフローチャートである。 無線タグの配置がずれている場合を説明するための模式図であり、(a)が生成される電磁場の図であり、(b)が検出される電磁場の強度分布の図であり、(c)が計測タイムの特定方法を示す図である。 競技者の倒れ込みが生じた場合を説明するための模式図であり、(a)が生成される電磁場の図であり、(b)が検出される電磁場の強度分布の図であり、(c)が計測タイムの特定方法を示す図である。 競技者の走行停止が生じた場合を説明するための模式図であり、(a)が生成される電磁場の図であり、(b)が検出される電磁場の強度分布の図であり、(c)が計測タイムの特定方法を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る計測タイム計時処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1,3 競技用計測システム
11 磁場発生装置
12 ループコイル
13 ID情報受信装置
20,50 無線タグ
31 タイマコンソール
32 GPS受信機
33 無線通信端末
34 時刻表示装置
35 ランニングタイム送信機
36 タグID受信機
37 タグコンソール
38 計測タイム受信機
39 撮影装置
40 映像記録装置
41 データサーバ

Claims (8)

  1. 競技者に携帯されるとともに計時機能を有する送信機器と、走路上の所定範囲に電磁場を発生させる磁場発生機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含む競技用計測システムであって、
    前記磁場発生機器は、
    走路上に配置された所定形状のループコイルと、
    前記ループコイルに所定周波数の発振信号を供給する発振手段と、を備え、前記ループコイルと前記発振手段とにより、前記ループコイル上に、第1の電磁場と、当該第1の電磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ前記第1の電磁場と磁力を打ち消しあう第2の電磁場とを生成し、
    前記送信機器は、
    前記ループコイル上に生成された前記電磁場を検出する磁場検出手段と、
    前記磁場検出手段が検出した前記電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、前記第1の電磁場と前記第2の電磁場との間の前記電磁場の変極点を検出する変極点検出手段と、
    計測タイムを計時する計時手段と、
    前記変極点検出手段が前記変極点を検出した時点における前記計時手段が計時した計測タイムを特定する特定手段と、
    前記特定手段が特定した前記計測タイムを前記受信機器に向けて送信するタイム送信手段と、を備え、
    前記受信機器は、
    前記送信機器に前記計測タイムの送信を要求する要求手段と、
    前記タイム送信手段から送信された前記計測タイムを受信する受信手段と、を備え、
    前記特定手段は、前記変極点検出手段が前記変極点を検出できない場合に、前記磁場検出手段が最初に前記電磁場を検出した時点での時刻に基づいて、前記計測タイムを特定する、
    ことを特徴とする競技用計測システム。
  2. 競技者に携帯されるとともに計時機能を有する送信機器と、走路上の所定範囲に電磁場を発生させる磁場発生機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含む競技用計測システムであって、
    前記磁場発生機器は、
    走路上に配置された所定形状のループコイルと、
    前記ループコイルに所定周波数の発振信号を供給する発振手段と、を備え、前記ループコイルと前記発振手段とにより、前記ループコイル上に、第1の電磁場と、当該第1の電磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ前記第1の電磁場と磁力を打ち消しあう第2の電磁場とを生成し、
    前記送信機器は、
    前記ループコイル上に生成された前記電磁場を検出する磁場検出手段と、
    前記磁場検出手段が検出した前記電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、前記第1の電磁場と前記第2の電磁場との間の前記電磁場の変極点を検出する変極点検出手段と、
    計測タイムを計時する計時手段と、
    前記変極点検出手段が前記変極点を検出した時点における前記計時手段が計時した計測タイムを特定する特定手段と、
    前記特定手段が特定した前記計測タイムを、自己を識別するための識別情報と共に前記受信機器に向けて送信するタイム送信手段と、を備え、
    前記受信機器は、
    前記タイム送信手段から送信された前記計測タイム及び前記識別情報を受信する受信手段を備え、
    前記特定手段は、前記変極点検出手段が前記変極点を検出できない場合に、前記磁場検出手段が最初に前記電磁場を検出した時点での時刻に基づいて、前記計測タイムを特定する、
    ことを特徴とする競技用計測システム。
  3. 前記特定手段は、前記変極点検出手段が前記変極点を検出できない場合に、前記磁場検出手段が最初に前記電磁場を検出した時点での時刻と、前記磁場検出手段が前記電磁場の検出を終えた時点での時刻とに基づいて、前記計測タイムを特定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の競技用計測システム。
  4. 前記ループコイルは、2つの矩形のコイル部を競技者の走行方向に並設するように略8の字形状に形成され、
    前記発振手段は、所定周波数の正弦波を前記ループコイルに供給することにより、前記コイル部のうち、一方のコイル部上に前記第1の電磁場を生成するとともに、他方のコイル部上に前記第2の電磁場を生成する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の競技用計測システム。
  5. 前記ループコイルは、前記コイル部間のラインが計時ラインに沿って配置される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の競技用計測システム。
  6. 競技者に携帯されるとともに計時機能を有する送信機器と、走路上の所定範囲に電磁場を発生させる磁場発生機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含むシステムにおけるタイム計測方法であって、
    前記磁場発生機器において、走路上に配置されたループコイルに所定周波数の正弦波を供給し、前記ループコイル上に、第1の電磁場と、当該第1の電磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ前記第1の電磁場と磁力を打ち消しあう第2の電磁場とを生成する磁場発生ステップと、
    前記送信機器が、前記ループコイル上に生成された電磁場を検出する磁場検出ステップと、
    前記磁場検出ステップにて検出した前記電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、前記第1の電磁場と前記第2の電磁場との間の前記電磁場の変極点を検出する変極点検出ステップと、
    前記送信機器において、計測タイムを計時する計時ステップと、
    前記変極点検出ステップにて前記変極点を検出した時点における前記計時ステップにて計時した計測タイムを特定する特定ステップと、
    前記特定ステップにて特定した前記計測タイムを前記受信機器に向けて送信するタイム送信ステップと、
    前記受信機器から、前記送信機器に前記計測タイムの送信を要求する要求ステップと、
    前記受信機器において、前記タイム送信ステップにて送信された前記計測タイムを受信する受信ステップと、を備え、
    前記特定ステップは、前記変極点検出ステップにて前記変極点を検出できない場合に、前記磁場検出ステップにて最初に前記電磁場を検出した時点での時刻に基づいて、前記計測タイムを特定する、
    ことを特徴とするタイム計測方法。
  7. 競技者に携帯されるとともに計時機能を有する送信機器と、走路上の所定範囲に電磁場を発生させる磁場発生機器と、前記送信機器から送られる情報を受信する受信機器と、を含むシステムにおけるタイム計測方法であって、
    前記磁場発生機器において、走路上に配置されたループコイルに所定周波数の正弦波を供給し、前記ループコイル上に、第1の電磁場と、当該第1の電磁場に対して競技者の走行方向に隣接し且つ前記第1の電磁場と磁力を打ち消しあう第2の電磁場とを生成する磁場発生ステップと、
    前記送信機器が、前記ループコイル上に生成された電磁場を検出する磁場検出ステップと、
    前記磁場検出ステップにて検出した前記電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、前記第1の電磁場と前記第2の電磁場との間の前記電磁場の変極点を検出する変極点検出ステップと、
    前記送信機器において、計測タイムを計時する計時ステップと、
    前記変極点検出ステップにて前記変極点を検出した時点における前記計時ステップにて計時した計測タイムを特定する特定ステップと、
    前記特定ステップにて特定した前記計測タイムを、前記送信機器を識別するための識別情報と共に前記受信機器に向けて送信するタイム送信ステップと、
    前記受信機器において、前記タイム送信ステップにて送信された前記計測タイム及び前記識別情報を受信する受信ステップと、を備え、
    前記特定ステップは、前記変極点検出ステップにて前記変極点を検出できない場合に、前記磁場検出ステップにて最初に前記電磁場を検出した時点での時刻に基づいて、前記計測タイムを特定する、
    ことを特徴とするタイム計測方法。
  8. 前記特定ステップは、前記変極点検出ステップにて前記変極点を検出できない場合に、前記磁場検出ステップにて最初に前記電磁場を検出した時点での時刻と、前記磁場検出ステップにて前記電磁場の検出を終えた時点での時刻とに基づいて、前記計測タイムを特定する、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載のタイム計測方法。
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