JP4304199B2 - 計時機器、計時システムおよびタイム計測方法 - Google Patents
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Description
最近では、途中の計時地点における通過タイムも含めた競技タイムを計測可能とするために、非接触にて競技者個々の競技タイムを計測する試みがなされている。例えば、競技者にタグ送信機(無線タグ等)を保持させ、このタグ送信機により競技タイムを計測する計測システムが開発され、実用化に向けた運用試験等が試みられている。
そして、競技者が計時地点(ループコイル)に到達し、このような電磁場上を移動すると、無線タグは、図9(b)に示すb点(トリガ点)を電磁場の変動により検知し、競技タイムを計測する。なお、計測された競技タイム等の情報は、無線タグから受信装置に向けて送信されるようになっている。
それでも、電磁場の検出が開始されるa点近傍では、電磁場の信号レベルが不安定となるため、無線タグがここでの変動を捉えてしまい、トリガ点を誤検知する事態も生じ得る。そこで、実際には、電磁場の最初の検出から所定時間が経過した後に、トリガ点の検知動作を開始するようにしていた。つまり、無線タグには非検知時間が設定されており、a点近傍で最初に電磁場を検出してから非検知時間が経過した後に、トリガ点の検知動作を開始することで、b点をトリガ点として検知していた。
また、ループコイル上に生成させる電磁場が適切でなかったり(大きすぎたり)、無線タグのトリガレベルが適切でないと(低すぎたりすると)、サイドローブSLを検出してしまうことも起こり得る。この場合、適切な非検知時間が設定されていたとしても、検知動作の開始が早すぎるため、無線タグは、b点以外で電磁場の変動を捉えてしまい、トリガ点を誤検知してしまうことがあった。
この際、有効となるのは、到着者の競技タイムだけであるため、出発者の無線タグから送信された競技タイムは、受信側で破棄する必要がある。そのため、受信側の処理装置に、各計時に対応して、到着者の無線タグを識別するための識別情報等を予め登録しておく必要があった。
また、そもそも、出発者の無線タグから不要な送信が行われてしまうため、コリジョンの発生等により、到着者の無線タグから競技タイムを送信する際に、悪影響を与えてしまうことも懸念される。
移動体に保持される計時機器であって、
基準時刻を計時する計時手段と、
前記移動体が通過する経路上に配置された所定形状のアンテナが生成する2つの電磁場より、固有の識別情報が一定間隔を開けて順次送られる送信データの変調波を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した変調波を復調して得た復調信号から、識別情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が識別情報を取得後、前記復調信号の立ち下がりから立ち上がりまでのLow期間が、前記一定間隔よりも大きな基準間隔以上であるときに、当該Low期間を前記2つの電磁場の間に生じる電磁場の不検知期間として判別する判別手段と、
前記判別手段が判別した前記不検知期間の中間に、前記計時手段により計時された時刻を前記移動体が前記アンテナの配置された地点を通過した通過タイムとして特定するタイム特定手段と、
を備えることを特徴とする。
つまり、識別情報を受信できるようになった後に、復調した復調信号のLow期間が基準間隔以上であるときにこの期間を不検知期間として判別することで、誤検知を防ぐことが可能となる。
この結果、電磁場の誤検出等を防ぎつつ、競技者のタイムを適切に計時することができる。
前記計時手段は、競技における基準時刻を計時し、
前記受信手段は、前記競技の走路上に配置された前記アンテナが生成する2つの電磁場より、前記変調波を受信し、
前記タイム特定手段は、前記通過タイムを前記競技の競技タイムとして特定してもよい。
移動体に保持される計時機器であって、
基準時刻を計時する計時手段と、
前記移動体が通過する経路上に配置された所定形状のアンテナが生成する2つの電磁場より、変調波を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した変調波を復調し、固有の識別情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が識別情報を取得した後に、前記2つの電磁場の間に生じる電磁場の不検知期間を判別する判別手段と、
前記判別手段が判別した前記不検知期間の中間に、前記計時手段により計時された時刻を前記移動体が前記アンテナの配置された地点を通過した通過タイムとして特定するタイム特定手段と、
リレー競技用に、識別情報を記憶する記憶部とを備え、
前記情報取得手段は、1種類目の識別情報を取得した際に、前記記憶部に識別情報を格納し、
前記判別手段は、前記情報取得手段が2種類目の識別情報を取得した後に、前記不検知期間を判別する、
ことを特徴とする。
上述の第1の観点の発明に係る計時機器と、
前記識別情報を乗せた変調波を、前記移動体が通過する前記経路上に配置された前記所定形状の前記アンテナから送信する送信機と、
前記計時機器から送信される前記通過タイムと前記計時機器の識別情報とを受信する受信機と、
前記受信機の受信した前記通過タイムと前記計時機器の識別情報とに基づき前記移動体の通過タイムを処理する処理装置と、
を備えることを特徴とする。
競技者に保持される計時機器におけるタイム計測方法であって、
競技における基準時刻を計時する計時ステップと、
走路上に配置された所定形状のアンテナが生成する2つの電磁場より、固有の識別情報が一定間隔を開けて順次送られる送信データの変調波を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにて受信した変調波を復調して得た復調信号から、識別情報を取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップにて識別情報を取得後、前記復調信号の立ち下がりから立ち上がりまでのLow期間が、前記一定間隔よりも大きな基準間隔以上であるときに、当該Low期間を前記2つの電磁場の間に生じる電磁場の不検知期間として判別する判別ステップと、
前記判別ステップにて判別した前記不検知期間の中間に、前記計時ステップにて計時された時刻を競技タイムとして特定するタイム特定ステップと、
を備えることを特徴とする。
つまり、識別情報を受信できるようになった後に、復調した復調信号のLow期間が基準間隔以上であるときにこの期間を不検知期間として判別することで、誤検知を防ぐことが可能となる。
この結果、電磁場の誤検出等を防ぎつつ、競技者のタイムを適切に計時することができる。
図1は、この発明の実施の形態に適用される競技用計時システムの構成の一例を示す模式図である。
図示するように、この競技用計時システムは、競技が行われる走路やその周辺に配置されるLF信号送信機10、LFアンテナ20、受信機30、処理装置40、及び、競技者RNに保持される無線タグ50とを含んで構成される。
なお、LF信号送信機10、LFアンテナ20、及び、受信機30は、競技タイムを計時するための計時地点毎にそれぞれ配置される。
具体的にLF信号送信機10は、発振回路11と、処理部12と、変調回路13と、電力増幅回路14とを含んで構成される。
なお、このゲートIDは、各LF信号送信機10(各計時地点)に固有の識別情報であり、このゲートIDを無線タグ50に取得させる(受信させる)ことにより、競技者RNが通過した計時地点等を特定できるようになっている。
具体的に変調回路13は、図2(a)〜(d)に示すように、送信データをマンチェスタ符号化する。なお、送信データの信号速度を2kbpsとすると、変調信号の最大周期は、図2(a)に示すように、500μS(Lの期間は250μS)となる。また、変調信号の最小周期は、図2(c)に示すように250μS(Lの期間は125μS)となる。
このプリアンブルは、受信した無線タグ50が、LF信号のスライスレベルを決めるために使用する基準信号(10mS)である。また、スタートギャップは、無線タグ50が、データの開始地点を認識するために使用する空時間(2mS)である。そして、データには、上述したゲートIDが含まれている(16mS)。
なお、スタートギャップ、及び、データは、図3(b)に示すように、繰り返し送信される。その際、1つ前のデータの信号がプリアンブルを兼ねることになる。
また、送信データの信号速度が2kbpsの場合、送信波形の最大変調速度は4kbpsとなる(最小変調速度:2kbps)。
LFアンテナ20は、一例として、図4(a)に示すような略「8の字」形状に形成されている。このLFアンテナ20は、8の字順方向巻きとなっており、8の字の中心(中点)、すなわち交差部に給電点s1を有するように形成され、この給電点s1を通って直線bを中心線として、直線a,cに沿って、8の字の上下部が形成されている。なお、直線bが、計時を行うための計時ラインLと重なるように、LFアンテナ20が配置される。
なお、無線タグ50がトリガ点(つまり、直線bに重なる計時ラインL)を検知できるように、例えば、競技者RNの無線タグ50の保持位置に応じて決められた計時ラインL上の所定の高さにおいて30cmの検知幅で、電磁場を検出しないようにLFアンテナ20上の電磁場が調整されている。
そして、受信機30は、受信した競技タイム等を処理装置40に供給する。
つまり、処理装置40は、LFアンテナ20上を通過した無線タグ50から送信されるRF信号を受信機30を介して受信すると、RF信号に含まれる競技タイム等を所定の記憶部に記憶する。
そして、受信アンテナ51は、受信したLF信号(電圧信号)を増幅回路52に供給する。
また、検波回路53は、LF信号(電磁界強度)に基づいて、電磁場の検出の有無を示す信号を生成し、制御部55に供給する。
具体的に制御部55は、電圧比較器54から供給された復調信号(デジタルデータ)を処理して、LF信号送信機10から送信されたゲートIDを含むデータを復元する。その際、データがマンチェスタ符号化されているため、その復号化も併せて行う。
なお、制御部55は、順次送られる複数のデータをそれぞれ復元し、ゲートIDを得ることになる。つまり、LF信号送信機10が上述したように、スタートギャップ及びデータを繰り返し送信するため、LFアンテナ20上の無線タグ50が電磁場を検出している間、ゲートIDを順次取得する。
そのため、制御部55は、図6(b)に示すように、複数回目のゲートIDを取得するとデータ確定し、その後、30mS以上のL(Low)期間(不検知期間)を待機する。この30mSは、上記と同様に移動速度10m/Sの競技者RNが、図6(a)に示す30cm(トリガ点の検知幅)を移動する際に要する時間である。そして、実際には、競技者RNの移動速度が10m/Sよりも遅いため、30mS以上の不検知期間を判別することで、競技者RNが計時ラインLを通過したことを判別できる。
この不検知期間の30mSは、スタートギャップ(2mS)と比べ、著しく大きい値であるため、混同等のおそれが極めて低く、識別が容易となる。
すなわち、制御部55は、データ確定後に、電圧比較器54から供給される信号の立ち下がり(HighからLow)及び、立ち上がり(LowからHigh)タイミングにて、計時部56により計時される時刻を取得し、その間(Lのまま維持された期間)が30mS以上であった場合に、不検知期間と識別する。
具体的に制御部55は、図6(c)に示すように、データ確定後の最初の立ち下がりタイミングで、時刻T1を取得する。そして、次の立ち上がりタイミングで、時刻T2を取得する。この間(T2−T1)は、2mS(スタートギャップ)であるため、制御部55は、不検知期間ではないと判別する。
続いて、制御部55は、次の立ち下がりタイミングで、時刻T3を取得する。そして、次の立ち上がりタイミングで、時刻T4を取得する。この間(T4−T3)が、30mS以上であるため、制御部55は、不検知期間であると判別する。
そして、制御部55は、時刻T3と時刻T4の中間の時刻を(T3+T4)/2により求め、その時刻を競技タイムとして特定する。
なお、計時部56は、高安定水晶発振器を備えており、基準時刻の計時を安定して維持することが可能となっている。
この記憶部57には、例えば、各計時地点の数に相当する分の記憶エリアがそれぞれ設けられており、各計時地点(各LFアンテナ20上)にて特定した競技タイム及びゲートIDをそれぞれ別の記憶エリアに格納可能となっている。
なお、記憶部57は、更に別のエリアに、無線タグ50(競技者RN)に固有となる識別情報(タグID)等を予め記憶している。
例えば、通信回路58は、タイム情報を400MHzのRF信号に重畳して、送信アンテナ59を介して送信する。
なお、通信回路58は、受信機30によるポーリング受信に対応可能としてもよい。例えば、受信機30からポーリングによる送信要求情報を受信すると、通信回路58は、これに応答してタイム情報を受信機30に返信する。
なお、電磁場の検出を開始する際(競技者RNがLFアンテナ20上に差し掛かった際)には、信号レベルが不安定であるため、ゲートIDを正常に取得できないこともあるが、競技者RNがLFアンテナ20上を移動するにつれて安定し、ゲートIDを正常に取得できるようになる。
なお、上述したように、競技者RNが図6(a)に示す第1の電磁場20a(1m)を移動する間に、LFアンテナ20からは、十分な回数(少なくとも5.5回分)のデータが順次送信されるようになっている。
一方、ゲートIDを複数回取得できたと判別した場合に、制御部55は、復調信号の次の立ち下がりを監視し、立ち下がり時に計時部56にて計時される時刻を取得する(ステップS14)。
なお、このステップS15にて取得した立ち上がり時の時刻と、先のステップS14にて取得した立ち下がり時の時刻との差が、復調信号がLのまま維持された時間(L期間)となる。
一方、L期間が30mS以上であると判別した場合に、制御部55は、競技タイムを特定する(ステップS17)。つまり、不検知期間の中間の時刻を求め、その時刻を競技タイムとして特定する。
具体的には、上述の図6(c)に示すように、立ち上がり時刻T4と立ち下がり時刻T3との差(T4−T3)が、30mS以上である場合に、制御部55は、その期間の中間の時刻を(T3+T4)/2により求め、その時刻を競技タイムとして特定する。
なお、処理装置40は、このようにして無線タグ50から送信されるRF信号を受信機30を介して受信すると、RF信号に含まれる競技タイム等を所定の記憶部に記憶する。
そして、このようにゲートIDを正常に受信できるようになった後(複数回取得後)に、トリガ点の検出を開始することで、誤検知を防ぐことが可能となる。
この結果、電磁場の誤検出等を防ぎつつ、競技者のタイムを適切に計時することができる。
上記の実施の形態では、マラソン競技に適用される場合を一例として説明したが、他の競技、例えば、駅伝等のリレー競技にも適宜適用可能である。
なお、駅伝等のリレー競技では、たすきやバトンの受け渡しの際に、到着者(前区間を走行した競技者RN)と出発者(現区間をこれから走行する競技者RN)とが、同じLFアンテナ20上を走行することになる。
この場合、有効となるのは、到着者の競技タイムだけであるため、出発者の無線タグ50から送信等が行われない方が望ましい。
そこで、駅伝等のリレー競技の場合に、無線タグ50は、2種類目のゲートIDを取得した際に、競技タイムの特定及び、競技タイム等の送信を行うようにしてもよい。
以下、図8のタイム計測処理について、簡単に説明する。
なお、異なるゲートIDを記憶済であれば、その競技者RNは到着者となり、異なるゲートIDを記憶していなければ、その競技者RNは出発者となる。
そして、制御部55は、上述したステップS11に処理を戻す。つまり、次の計時地点のLFアンテナ20に到達するまで、ステップS14以降の処理は行われない。
すなわち、制御部55は、立ち下がり時に計時部56にて計時される時刻を取得し(ステップS14)、続いて、立ち上がり時に計時部56にて計時される時刻を取得し(ステップS15)、L期間が30mS以上であったか否かを判別する(ステップS16)。
そして、L期間が30mS以上であると判別した場合に、制御部55は、競技タイムを特定し(ステップS17)、競技タイム等を、受信機30に向けて送信する(ステップS18)。
このため、不要なRF信号の送出を抑えることで、電波の輻輳を回避することが可能となる。
20 LFアンテナ
30 受信機
40 処理装置
50 無線タグ
Claims (8)
- 移動体に保持される計時機器であって、
基準時刻を計時する計時手段と、
前記移動体が通過する経路上に配置された所定形状のアンテナが生成する2つの電磁場より、固有の識別情報が一定間隔を開けて順次送られる送信データの変調波を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した変調波を復調して得た復調信号から、識別情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が識別情報を取得後、前記復調信号の立ち下がりから立ち上がりまでのLow期間が、前記一定間隔よりも大きな基準間隔以上であるときに、当該Low期間を前記2つの電磁場の間に生じる電磁場の不検知期間として判別する判別手段と、
前記判別手段が判別した前記不検知期間の中間に、前記計時手段により計時された時刻を前記移動体が前記アンテナの配置された地点を通過した通過タイムとして特定するタイム特定手段と、
を備えることを特徴とする計時機器。 - 前記判別手段は、予め想定された最速の前記移動体が、前記2つの電磁場間の幅を移動するのに要する時間よりも長時間に渡って、前記Low期間が持続した場合に、前記不検知期間として判別する、
ことを特徴とする請求項1に記載の計時機器。 - 前記判別手段は、前記情報取得手段が識別情報を複数回取得した後に、前記不検知期間を判別する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の計時機器。 - 前記移動体としての競技者に保持され、
前記計時手段は、競技における基準時刻を計時し、
前記受信手段は、前記競技の走路上に配置された前記アンテナが生成する2つの電磁場より、前記変調波を受信し、
前記タイム特定手段は、前記通過タイムを前記競技の競技タイムとする、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の計時機器。 - 移動体に保持される計時機器であって、
基準時刻を計時する計時手段と、
前記移動体が通過する経路上に配置された所定形状のアンテナが生成する2つの電磁場より、変調波を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した変調波を復調し、固有の識別情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が識別情報を取得した後に、前記2つの電磁場の間に生じる電磁場の不検知期間を判別する判別手段と、
前記判別手段が判別した前記不検知期間の中間に、前記計時手段により計時された時刻を前記移動体が前記アンテナの配置された地点を通過した通過タイムとして特定するタイム特定手段と、
リレー競技用に、識別情報を記憶する記憶部とを備え、
前記情報取得手段は、1種類目の識別情報を取得した際に、前記記憶部に識別情報を格納し、
前記判別手段は、前記情報取得手段が2種類目の識別情報を取得した後に、前記不検知期間を判別する、
ことを特徴とする計時機器。 - 前記識別情報は、マンチェスタ符号化されて前記変調波に乗せられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の計時機器。
- 請求項1乃至6の何れか1項に記載の計時機器と、
前記識別情報を乗せた変調波を、前記移動体が通過する前記経路上に配置された前記所定形状の前記アンテナから送信する送信機と、
前記計時機器から送信される前記通過タイムと前記計時機器の識別情報とを受信する受信機と、
前記受信機の受信した前記通過タイムと前記計時機器の識別情報とに基づき前記移動体の通過タイムを処理する処理装置と、
を備えることを特徴とする計時システム。 - 競技者に保持される計時機器におけるタイム計測方法であって、
競技における基準時刻を計時する計時ステップと、
走路上に配置された所定形状のアンテナが生成する2つの電磁場より、固有の識別情報が一定間隔を開けて順次送られる送信データの変調波を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにて受信した変調波を復調して得た復調信号から、識別情報を取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップにて識別情報を取得後、前記復調信号の立ち下がりから立ち上がりまでのLow期間が、前記一定間隔よりも大きな基準間隔以上であるときに、当該Low期間を前記2つの電磁場の間に生じる電磁場の不検知期間として判別する判別ステップと、
前記判別ステップにて判別した前記不検知期間の中間に、前記計時ステップにて計時された時刻を競技タイムとして特定するタイム特定ステップと、
を備えることを特徴とするタイム計測方法。
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