JP4597828B2 - 競技用計時システム、検出機器、および、タイム計時方法 - Google Patents
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Description
それでも従来の計時システムでは、ゴール後に所定時間かけてバーコードの読み取りを行うため、そもそも実測よりも遅れたゴールタイムが計測されていた。特に、大勢の競技者が同時期にゴールした場合等では、バーコードの読み取り待ちが生じてしまい、実測よりもかなり遅れたゴールタイムが計測されてしまうという問題があった。
また、ゴールタイムだけでなく、各中継地点における通過タイムを含めた競技タイムも計測したいという要望が高まっているが、従来の計時システムでは、これに対応できなかった。
例えば、競技者に小型のタイマ装置を保持させ、そのタイマ装置を使用して、競技者が計時地点(各中継地点やゴール地点)に到達した際に、競技タイムを自動的に計測させる、というものである。なお、計時地点への到達の判別は、一例として、計時地点に電磁場(電磁界)を発生させておき、タイマ装置に含まれる電磁誘導コイルを用いてその電磁場を検出させることにより行っている。
一般的に、電磁場を発生させる磁場発生装置には、上述した交流電源及びループコイルの他に、共振用のコンデンサや、メータ(電流計)等も必要となる。すなわち、走路上のゴールラインを挟むように2つのループコイルを並べて配置し、出力周波数の異なる交流電源から電流を各ループコイルに供給して電磁場を発生させる構成であるので、ループコイル上に生成される電磁場のレベルを合わせ込むために、共振用のコンデンサや、メータ(電流計)等が必要であった。
そして、作業者等は、ループコイルに流れる電流値をメータにて確認しながら、共振用コンデンサを適宜選択し、ループコイル上に適切な電磁場が発生されるように調整していた。
また、各磁場発生装置は、ループコイルの設置場所における負荷要件(ループコイルの変形、リード部の延長、環境条件(水、湿度等))が途中で変化してしまう場合が多かった。更に、ループコイルの特性によっては、共振点(共振用コンデンサとループコイルとで構成される直列共振周波数)が、容易に変動してしまうことも知られている。
競技者に保持される検出機器と、走路上の所定範囲に電磁場を発生させる磁場発生機器と、を含み、前記検出機器が前記電磁場の電磁界強度の増減に基づいて計時ポイントを検出することにより、当該計時ポイントを検出した時点の競技タイムを計時する競技用計時システムであって、
前記磁場発生機器には、
第1及び第2のアンテナ部を含み、当該第1及び第2のアンテナ部が所定間隔を隔てて走路上に配置されるアンテナと、
前記アンテナの前記第1及び第2のアンテナ部に、共通の信号源からの所定周波数の信号を供給する信号供給手段と、が設けられ、前記第1及び第2のアンテナ部に前記所定周波数の信号を供給して前記第1及び第2のアンテナ部上に所定の電磁場を生成し、
前記検出機器には、
前記第1及び第2のアンテナ部上に生成された前記電磁場を検出する電磁場検出手段と、
前記電磁場検出手段が検出した前記第1のアンテナ部上の前記電磁場に基づいて利得を設定し、設定した当該利得により前記電磁場検出手段による前記第2のアンテナ部上の前記電磁場の検出信号を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段により増幅された前記検出信号に基づいて前記第2のアンテナ部上の前記電磁場の前記電磁界強度の増減を検出し、当該電磁界強度の増減に基づいて、前記計時ポイントを検出する計時ポイント検出手段と、が設けられている、
ことを特徴とする。
なお、第1及び第2のアンテナ部が所定間隔を隔てて走路上に配置されているため、アンテナにはサイドローブが少なく、また、外側への開きも抑制された、良好な電磁場が生成される。
この結果、良好な電磁場を生成させて、競技者の競技タイムを適切に計時することができる。
前記第1のアンテナ部が、所定の長さである幅wの矩形に形成され、
前記第2のアンテナ部が、2つの前記幅wの矩形に形成され、
前記第1のアンテナ部と前記第2のアンテナ部との間隔hが、前記幅wと当該間隔hとの比率で3対1となるように配置されていてもよい。
前記計時ポイント検出手段が前記計時ポイントを検出した後に、前記増幅手段における利得の設定値をクリアする設定値クリア手段が更に設けられていてもよい。
第1及び第2のアンテナ部が所定間隔を隔てて走路上に配置され、前記第1及び第2のアンテナ部に、共通の信号源から所定周波数の信号が供給されて前記第1及び第2のアンテナ部上に生成された第1及び第2の電磁場を検出する電磁場検出手段と、
前記電磁場検出手段が検出した前記第1の電磁場に基づいて利得を設定し、設定した当該利得により前記電磁場検出手段による前記第2の電磁場の検出信号を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段により増幅された前記検出信号に基づいて前記第2の電磁場の前記電磁界強度の増減を検出し、当該電磁界強度の増減に基づいて、計時ポイントを検出する計時ポイント検出手段と、
を備えることを特徴とする。
なお、各アンテナ部が所定間隔を隔てて走路上に配置されているため、アンテナにはサイドローブが少なく、また、外側への開きも抑制された、良好な電磁場が生成されている。
この結果、良好な電磁場を生成させて、競技者の競技タイムを適切に計時することができる。
競技者に保持される検出機器が、走路上に生成された電磁場の電磁界強度の増減に基づいて計時ポイントを検出することにより、当該計時ポイントを検出した時点の競技タイムを計時するタイム計時方法であって、
第1及び第2のアンテナ部が所定間隔を隔てて走路上に配置され、前記第1及び第2のアンテナ部に、共通の信号源から所定周波数の信号が供給されて前記第1及び第2のアンテナ部上に生成された第1及び第2の電磁場を検出する電磁場検出ステップと、
前記電磁場検出ステップにて検出された前記第1の電磁場に基づいて利得を設定し、設定した当該利得により前記電磁場検出ステップによる前記第2の電磁場の検出信号を増幅する増幅ステップと、
前記増幅ステップにて増幅された前記検出信号に基づいて前記第2のアンテナ部上の前記電磁場の前記電磁界強度の増減を検出し、当該電磁界強度の増減に基づいて、計時ポイントを検出する計時ポイント検出ステップと、
前記計時ポイント検出ステップにて前記計時ポイントを検出した時点の競技タイムを計時する計時ステップと、
を備えることを特徴とする。
なお、各アンテナ部が所定間隔を隔てて走路上に配置されているため、アンテナにはサイドローブが少なく、また、外側への開きも抑制された、良好な電磁場が生成されている。
この結果、良好な電磁場を生成させて、競技者の競技タイムを適切に計時することができる。
図1は、この発明の実施の形態に適用される競技用計時システムの構成の一例を示す模式図である。
図示するように、この競技用計時システムは、競技が行われる走路及びその周辺に配置される信号供給手段としての信号発生装置10、アンテナとしてのループアンテナ20、受信機30、処理装置40、及び、競技者RNに保持される無線タグ50とを含んで構成される。
ループアンテナ20は、一例として、図2(a)に示すように、第1のアンテナ部としての設定用アンテナ部21と、第2のアンテナ部としての計時用アンテナ部22とから構成される。
一方、計時用アンテナ部22は、2つの幅wの略矩形に形成され、走行方向と直交する直線c,d及び、直線d,eに沿って、走路を横切るようにそれぞれ配置される。そして、給電点s2,s3を有するように形成され、それぞれ各給電点から矢印方向に電流が流れるようになっている。なお、この直線dが、計時を行うための計時ラインLと重なるように、配置される。
また、設定用アンテナ部21と計時用アンテナ部22とは、間隔hだけ隔てて配置されている。
なお、設定用アンテナ部21と計時用アンテナ部22と間を隔てる間隔hは、電磁場20aから電磁場20b,20cに与える影響を小さくし、また、計時用アンテナ部22の特性が発揮されるように、予め実験等により求められている。
つまり、図3(b)に示すように、電磁場20a,20cのサイドローブが少なく、また、電磁場20a,20cの外側への開きも抑制されている。
すなわち、各アンテナ部の幅wと、間隔hとの長さの比率が3:1になるように、設定用アンテナ部21と計時用アンテナ部22との間を隔てると、良好な電磁場が得られることが明らかになっている。
つまり、図4(b)に示すように、電磁場20a,20cのサイドローブが大きく、また、電磁場20a,20cが外側へ大きく開いてしまっている。このため、大人の膝や子供の胸程度の高さで、このような広がったサイドローブ等の電磁場を検出してしまうことになり、不都合が生じてしまう。
このため、良好な電磁場を生成するために、上述した図3(a)等に示すように、設定用アンテナ部21と計時用アンテナ部22と間を所定間隔だけ隔てる必要がある。
そして、図2(a)のループアンテナ20と同様に、設定用アンテナ部21と計時用アンテナ部22とは、間隔hだけ隔てて配置されている。
すなわち、図5に示すループアンテナ20は、図2(a)に示すループアンテナ20と同等であると言える。以降、図2(a)に示すループアンテナ20について説明するが、図5に示すループアンテナ20についても同様に適用可能である。
そのため、設定用アンテナ部21上に生成される電磁場20aが、後述する無線タグ50の増幅回路52における利得(増幅率)を設定するために使用される。例えば、無線タグ50は、電磁場20aの電磁界強度を一定時間Tだけ測定し(サンプリング)し、最大値や平均値等を求め、それらに応じて適切な利得を設定する。
そして、無線タグ50は、設定した利得にて計時用アンテナ部22上に生成される電磁場20b,20cの電磁場検出コイルCによる検出信号を適切に増幅し、当該増幅された検出信号に基づいて電磁場20b,20cの電磁界強度の増減を検出し、当該電磁界強度の増減に基づいて、計時ポイントを検出する。
つまり、処理装置40は、ループアンテナ20上を通過した各無線タグ50から送信される競技タイム及びタグIDを、受信機30を介して受信すると、所定の記憶部に記憶する。
そして、LFアンテナ51は、検出した電磁場の電磁界強度を示す検出信号を増幅回路52に供給する。
例えば、増幅回路52は、自動利得制御(AGC)が可能であり、ループアンテナ20(設定用アンテナ部21)にて生成される電磁場を最初に検出すると、測定した電磁界強度から適切な利得を設定する。
具体的に増幅回路52は、設定用アンテナ部21にて生成される電磁場20aの電磁界強度を一定時間Tだけ測定し、最大値や平均値等を求め、それらに応じて適切な利得を設定する。そして、利得を設定した後に、計時用アンテナ部22にて生成される電磁場20b,20cの検出信号を増幅する。
なお、増幅回路52は、ループアンテナ20毎に、利得を設定し直すため、制御部54からの指示に応じて、利得の設定値をクリアする。
すなわち、利得が設定された増幅回路52から供給される電磁場の電磁界強度の増減に基づいて、計時ポイントを検出する。具体的に、検出回路53は、図6(a)に示すようなループアンテナ20上における電磁場20a〜20cに対して、図6(b)に示すような波形の信号を生成する。なお、電磁場20aに対応する波形は、増幅回路52の利得設定用に使用されるため、図6(b)に示す波形の検出開始後の立ち上がり、すなわち、計時用のアンテナ部22上での電磁場20b、20cの変極点を、計時ポイント(計時ラインL)として特定する。
制御部54は、増幅回路52が利得を設定し、検出回路53が計時用アンテナ部22上における電磁場の変極点(電磁場20b、20cの変極点)を検出したタイミングで、計時部55が計時する時刻を競技タイムとして特定する。そして、特定した競技タイムを記憶部56に記憶する。
なお、制御部54は、競技タイムを特定した後、増幅回路52に指示を発して、利得の設定値をクリアする。つまり、ループアンテナ20毎に増幅回路52の利得を設定し直すため、ループアンテナ20通過後に、設定値のクリアを増幅回路52に指示する。
なお、計時部55は、高安定水晶発振器を備えており、基準時刻の計時を安定して維持することが可能となっている。
この記憶部56には、例えば、競技の計時ポイント分の記憶エリアがそれぞれ設けられており、各計時ポイントにて計時した競技タイムをそれぞれの別の記憶エリアに格納可能となっている。
なお、記憶部56は、例えば、別エリアに、無線タグ50毎(競技者RN毎)に異なる固有の識別情報(タグID)等を予め記憶している。
なお、通信回路57は、受信機30によるポーリング受信に対応可能としてもよい。例えば、受信機30からポーリングによる送信要求を受信すると、通信回路57は、競技タイム等を受信機30に返信する。
すなわち、増幅回路52の利得を設定した後に、検出回路53が計時用アンテナ部22上における電磁場の変極点(電磁場20b、20cの変極点)を検出するまで、後続処理の実行を待機する。
なお、ループアンテナ20毎に生成される電磁場の電磁界強度にばらつきがあったとしても、増幅回路52の利得が、設定用アンテナ部21にて生成される電磁場に応じて設定されているため、検出回路53は計時用アンテナ部22上での電磁場の変極点を計時ポイントとして適宜検出することができる。
無線タグ50は、競技タイム等を送信した後、計時処理を終えるが、この計時処理は、競技が終了するまで、順次繰り返し実行される。
なお、ループアンテナ20上には、上述した図3(b)に示すように、電磁場20a,20cのサイドローブが少なく、また、電磁場20a,20cの外側への開きも抑制された、良好な電磁場が生成されている。
この結果、良好な電磁場を生成させて、競技者の競技タイムを適切に計時することができる。
上記の実施の形態では、図2(a)等に示すように、矩形のアンテナ部を3つ並べたような構成のループアンテナ20を一例として説明した。しかしながら、ループアンテナ20の構成は、これに限られず、適宜変更が可能である。
例えば、図8(a)に示すように、設定用アンテナ部21及び、計時用アンテナ部22をそれぞれ各矩形のアンテナ部を帯状に細分化したループアンテナ20によって、図2(b)に示すような電磁場20a〜20cをそれぞれ生成するようにしてもよい。
すなわち、図8(a)の設定用アンテナ部21及び、計時用アンテナ部22において、それぞれ矢印方向に電流が流れるようになっている。つまり、各帯状のアンテナ部に流す電流の向きを適宜調整し、電磁界の山が適宜合成される。
例えば、図8(b)に示すように、隣合う帯状のアンテナ部において、逆方向に電流が流れる場合に、それぞれの電磁界がひとまとまりに合成される。一方、図8(c)に示すように、隣合う帯状のアンテナ部において、同じ方向に電流が流れる場合に、それぞれの電磁界が反発する。
この場合も、上述した図3(b)に示すように、電磁場20a,20cのサイドローブが少なく、また、電磁場20a,20cの外側への開きも抑制された良好な電磁場を生成できる。
例えば、図9(b)に示すように、ループアンテナ20全体が、25cmの帯状に細分化した10つのアンテナ部から構成されるようにし、間隔hを隔てる代わりに、点線で示したアンテナ部へ、信号発生装置10からLF信号を供給しないようにしてもよい。
これらの場合も、上述した図3(b)に示すように、良好な電磁場を生成できる。
この場合、検出回路53において、設定用アンテナ部21上の電磁場20aにより利得を設定し、その状態で、計時用アンテナ部22上の電磁場20b,20cにおける電磁場の変極点を検出することになる。
なお、制御部54は、ループアンテナ20毎に検出回路53の利得を設定し直すため、ループアンテナ20通過後に、設定値のクリアを検出回路53に指示する。
この場合も、ループアンテナ20毎に、生成させる電磁場にばらつきがある場合でも、計時ポイントが適宜検出される。そして、計時ポイントが検出されたタイミングで競技タイムが特定される。
例えば、無線タグ50が計時用アンテナ部22上での電磁場の変極点を検出したタイミングで自己のタグIDを記憶部56から読み出し、通信回路57を通じて、受信機30に送信し、受信機30を介してデータ処理装置40に送信する。そして、データ処理装置40において、タグIDを取得したタイミングで、計時部が計時する時刻を競技タイムとして特定するようにしてもよい。この場合には、無線タグ50が電磁場の変極点を検出してから、タグIDを読み出し、その後、データ処理装置40に当該タグIDを送信するまでの所要時間Δtを算出する手段(所要時間算出手段)を無線タグ50又はデータ処理装置40に設け、データ処理装置40において、計時部が計時する時刻を競技タイムとして特定する際に、所要時間Δtを用いて、競技タイムを適宜補正するようにすれば、より正確な競技タイムを計時することができる。
例えば、駅伝、競歩、身障者車椅子ロードレース、自転車ロードレース、トライアスロン、及び、ランニングやオリエンテーション等の山岳競技等にも適宜適用可能である。
20 ループアンテナ
30 受信機
40 処理装置
50 無線タグ
Claims (5)
- 競技者に保持される検出機器と、走路上の所定範囲に電磁場を発生させる磁場発生機器と、を含み、前記検出機器が前記電磁場の電磁界強度の増減に基づいて計時ポイントを検出することにより、当該計時ポイントを検出した時点の競技タイムを計時する競技用計時システムであって、
前記磁場発生機器には、
第1及び第2のアンテナ部を含み、当該第1及び第2のアンテナ部が所定間隔を隔てて走路上に配置されるアンテナと、
前記アンテナの前記第1及び第2のアンテナ部に、共通の信号源からの所定周波数の信号を供給する信号供給手段と、が設けられ、前記第1及び第2のアンテナ部に前記所定周波数の信号を供給して前記第1及び第2のアンテナ部上に所定の電磁場を生成し、
前記検出機器には、
前記第1及び第2のアンテナ部上に生成された前記電磁場を検出する電磁場検出手段と、
前記電磁場検出手段が検出した前記第1のアンテナ部上の前記電磁場に基づいて利得を設定し、設定した当該利得により前記電磁場検出手段による前記第2のアンテナ部上の前記電磁場の検出信号を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段により増幅された前記検出信号に基づいて前記第2のアンテナ部上の前記電磁場の前記電磁界強度の増減を検出し、当該電磁界強度の増減に基づいて、前記計時ポイントを検出する計時ポイント検出手段と、が設けられている、
ことを特徴とする競技用計時システム。 - 前記アンテナは、
前記第1のアンテナ部が、所定の長さである幅wの矩形に形成され、
前記第2のアンテナ部が、2つの前記幅wの矩形に形成され、
前記第1のアンテナ部と前記第2のアンテナ部との間隔hが、前記幅wと当該間隔hとの比率で3対1となるように配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の競技用計時システム。 - 前記検出機器には、
前記計時ポイント検出手段が前記計時ポイントを検出した後に、前記増幅手段における利得の設定値をクリアする設定値クリア手段が更に設けられている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の競技用計時システム。 - 第1及び第2のアンテナ部が所定間隔を隔てて走路上に配置され、前記第1及び第2のアンテナ部に、共通の信号源から所定周波数の信号が供給されて前記第1及び第2のアンテナ部上に生成された第1及び第2の電磁場を検出する電磁場検出手段と、
前記電磁場検出手段が検出した前記第1の電磁場に基づいて利得を設定し、設定した当該利得により前記電磁場検出手段による前記第2の電磁場の検出信号を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段により増幅された前記検出信号に基づいて前記第2の電磁場の前記電磁界強度の増減を検出し、当該電磁界強度の増減に基づいて、計時ポイントを検出する計時ポイント検出手段と、
を備えることを特徴とする検出機器。 - 競技者に保持される検出機器が、走路上に生成された電磁場の電磁界強度の増減に基づいて計時ポイントを検出することにより、当該計時ポイントを検出した時点の競技タイムを計時するタイム計時方法であって、
第1及び第2のアンテナ部が所定間隔を隔てて走路上に配置され、前記第1及び第2のアンテナ部に、共通の信号源から所定周波数の信号が供給されて前記第1及び第2のアンテナ部上に生成された第1及び第2の電磁場を検出する電磁場検出ステップと、
前記電磁場検出ステップにて検出された前記第1の電磁場に基づいて利得を設定し、設定した当該利得により前記電磁場検出ステップによる前記第2の電磁場の検出信号を増幅する増幅ステップと、
前記増幅ステップにて増幅された前記検出信号に基づいて前記第2のアンテナ部上の前記電磁場の前記電磁界強度の増減を検出し、当該電磁界強度の増減に基づいて、計時ポイントを検出する計時ポイント検出ステップと、
前記計時ポイント検出ステップにて前記計時ポイントを検出した時点の競技タイムを計時する計時ステップと、
を備えることを特徴とするタイム計時方法。
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