JP6450225B2 - 電子機器、及び電子機器の制御プログラム - Google Patents

電子機器、及び電子機器の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子機器、及び電子機器の制御プログラムに関する。
レースコースに沿って設置された計測ポイントを順に通過しながらゴールを目指すスポーツ競技やゲームがある。例えば、マラソン、トライアスロン、及びオリエンテーリング等がそれにあたる。
例えばマラソン大会において、計測ポイントでは、ランナーが計測ポイントに到達したことを判定するための処理がなされる。また、計測ポイントでは、ランナーがスタート地点から計測ポイントへ到達するまでに要した時間を計測するための処理等もなされ得る。そのような処理を自動化するため、電子機器を使用した計測システムが用いられることがある。例えば、そのような計測システムにおいては、ランナーのゼッケン、シューズ、リストバンド、または腕時計等に、RFID(Radio Frequency Identification;小型省電力IC通信技術)タグが取り付けられる。
また、計測ポイントに敷設された計測マットに、RFIDリーダーが組み込まれる。ランナーが計測ポイントに到達すると、RFIDリーダーがRFIDタグから発信された電波を受信する。それによって、計測システムは、ランナーが計測ポイントに到達したことを判定したり、ランナーが計測ポイントに到達するまでに要した時間を計測したりすることができる。
特許文献1に記載の発明では、計測マットが、スタート地点、通過地点及びゴール地点に敷設される。各地点の計測マットから、IDコードを含む電磁波がIDコードタグへ送信される。このIDコードタグは、電子腕時計に着脱可能に装着されている。IDコードタグは、電磁波を受け取ると、自己のIDコードを電磁波に含めて計測マットに送信する。計測マットは、受け取ったIDコードを計時・認識処理装置に送信する。計時・認識処理装置は、各種の時間情報を算出する。各種の時間情報とは、スプリットタイム、トータル時間、スタート合図からスタート地点通過までのタイムラグ時間、及びトータル時間からタイムラグ時間を減算した正式のトータル時間、等である。計時・認識処理装置は、計測マットを介して、各種の時間情報を電子腕時計へ送信する。
特許文献2、及び特許文献3に記載の発明では、ランナーが、レース中に個人用運動装置を着用する。レースコースに沿って、複数のマットが設けられる。マットは、アンテナを有し、磁界を生成する。個人用運動装置は、RFIDタグ及びディスプレイを有するチップシステムを有する。ランナーがコースに沿って進むに伴い、個人用運動装置は、RFIDタグを各マットでトリガする。そして、個人用運動装置は、レースデータを装置上に表示する。
特開平5−172960号公報 特表2010−532673号公報 特開2013−121547号公報
上記のような計測システムでは、計測ポイントにおいて電子機器が確実に電波を受信するようにしなければならない。したがって、従来技術においては、少なくとも競技中は電子機器を常に電波の受信を待機させた状態にしておく必要がある。しかしながら、例えばマラソンのように競技時間が長い競技において、電子機器を常に電波の受信を待機させた状態にしておいた場合、電子機器の電力消費が大きくなる。そのため、電子機器の電池寿命が短くなるという課題があった。
そこで、電池寿命を短くしないために、電子機器の受信回路を間欠駆動させる方法もある。しかしながら、走行する競技者は高速で計測ポイントを通過する。
そのため、連続する受信間隔の期間中に計測ポイントを通過してしまい、計測できないポイントが生じる可能性がある。
また、受信回路の駆動を停止させておく時間を長く確保することが困難である。なぜならば、その時間を長く確保した場合には、電子機器が電波を受信する位置が計測マットからより離れた位置になる場合があるからである。それにより、実際に競技者が計測ポイントを通過した通過タイムと、電子機器が計測した通過タイムとの間の誤差がより大きくなる。すなわち、タイム計測の精度が低くなる。したがって、受信回路の間欠駆動の周期は短く設定される必要がある。電子機器の受信回路の電力消費をあまり小さくすることができないため、やはり電池寿命が短くなるという課題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、タイム計測の精度に影響を与えずに、電子機器の電力消費を抑えることができる、電子機器、及び電子機器の制御プログラムを提供する。
(1)本発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様は、複数の地点を移動する移動体に付される電子機器であって、第1の利得かつ第1の周期で前記地点における電磁波の受信を待機する第1のパターン、及び、前記第1の利得より低い第2の利得かつ前記第1の周期より短い第2の周期で前記電磁波の受信を待機する第2のパターン、の状態で前記電磁波を受信可能な受信部と、前記受信部が前記第1のパターンで前記電磁波の受信を待機している状態において、前記受信部が前記電磁波を受信したとき、前記受信部に前記第2のパターンで前記電磁波の受信を待機させる制御部と、を備えることを特徴とする電子機器である。
(2)また、本発明の一態様は、前前記電磁波の受信に基づく受信時間を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記受信部が前記第2のパターンで前記電磁波の受信を待機している状態において、前記電磁波を受信したとき、前記記憶部に前記受信時間を記憶させ、前記受信部に前記第1のパターンで前記電磁波の受信を待機させる、ことを特徴とする、(1)に記載の電子機器である。
(3)また、本発明の一態様は、前記電磁波の受信に基づく受信時間を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記受信部が前記第2のパターンで前記電磁波の受信を待機している状態において、前記電磁波を受信したとき、前記記憶部に前記受信時間を記憶させ、前記受信部に前記電磁波の受信の待機を一定の時間中断させたのち、前記受信部に前記第1のパターンで前記電磁波の受信を待機させる、ことを特徴とする、(1)に記載の電子機器である。
(4)また、本発明の一態様は、前記制御部は、前記受信部が前記第2のパターンで前記電磁波の受信を待機している状態において、前記電磁波を受信しない状態で所定時間が経過した場合、前記受信部に前記第1のパターンで前記電磁波の受信を待機させる、ことを特徴とする、(1)に記載の電子機器である。
(5)また、本発明の一態様は、前記受信部が前記第1の利得で前記電磁波を受信する状態においては、前記受信部は前記地点から10メートル以内の距離において前記電磁波を受信し、前記受信部が前記第2の利得で前記電磁波を受信する状態においては、前記受信部は前記地点から3メートル以内の距離において前記電磁波を受信する、ことを特徴とする、(1)から(4)のいずれか1つに記載の電子機器である。
(6)また、本発明の一態様は、前記電子機器は時刻を計時する計時機能を有する電子時計であって、計時結果および前記電磁波の受信に基づく受信時間の少なくとも一方を表示できる表示部を備えることを特徴とする、(1)に記載の電子機器である。
(7)また、本発明の一態様は、複数の地点を移動する移動体に装着される電子機器のコンピュータに、第1の利得かつ第1の周期で前記地点における電磁波の受信を待機する第1のパターン、及び、前記第1の利得より低い第2の利得かつ前記第1の周期より短い第2の周期で前記電磁波の受信を待機する第2のパターン、の状態で前記電磁波を受信可能な受信ステップと、前記受信ステップにおいて前記第1のパターンで前記電磁波の受信を待機している状態であって、前記受信ステップにおいて前記電磁波を受信したとき、前記受信ステップにおいて前記第2のパターンで前記電磁波の受信を待機させる制御ステップと、を実行させるための、電子機器の制御プログラムである。
本発明によれば、タイム計測の精度に影響を与えずに、電子機器の電力消費を抑えることができる。
本発明の第1の実施形態に係る計測システム1の構成の一例を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係るマラソン大会会場5の構成の一例を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子機器10及び計測マット20の構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る受信回路102の間欠駆動の動作の一例を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子機器10の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る受信回路102の間欠駆動の動作の一例を示す概略図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器10の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る受信回路102の間欠駆動の動作の一例を示す概略図である。 本発明の第3の実施形態に係る電子機器10の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態、第2の実施形態、及び第3の実施形態における、具体的なゲイン反応区間の距離の一例を示す概略図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、以下に図面を参照しながら説明する。
まず、第1の実施形態に係る計測システム1の概略について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る計測システム1の構成の一例を示す概略図である。
図1(A)に図示するように、第1の実施形態に係る計測システム1は、電子機器10と、計測マット20と、磁界30と、を含んで構成される。
第1の実施形態に係る電子機器10は、ランナー(移動体)の手首に装着される。第1の実施形態におけるランナーは、マラソン大会に出場するランナーである。
図1(B)は、図1(A)に示したランナーの右手首周辺の範囲を拡大して図示したものである。
第1の実施形態に係る電子機器10は、時刻を計時する計時機能を有するスポーツウォッチ(電子時計)である。図1(B)に図示するように、電子機器10は、腕時計型の形状をしている。但しこれは例示であり、電子機器10は、マラソン競技、及びスポーツウォッチに限られるものではない。
電子機器10は、コースに沿って設置された複数の計測ポイントを通過しながら移動してゴールを目指すような他のスポーツ競技やゲーム等の競技者に装着される機器であってもよい。例えば、他のスポーツ競技やゲームとは、トライアスロン、自転車競技、及びオリエンテーリング等である。
また、電子機器10は、ランナーのゼッケン、シューズ、またはスポーツウェア等に装着されるタグのような形状をした機器であってもよい。または、実施形態に係る電子機器10は、スマートフォン等の携帯型の情報端末であってもよい。または、電子機器10は、ウェアラブルコンピュータであってもよい。例えば、ウェアラブルコンピュータとは、リストバンド、サングラス、帽子、スポーツウェア、またはシューズ等と一体化されたコンピュータである。または、電子機器10は、自転車等の移動体と一体化して構成される機器であってもよい。
計測マット20は、厚さ数ミリメートルの薄くて平坦なマット状の形状をしている。計測マット20は計測ポイント(後述)に敷設される。計測マット20は、2種類のアンテナを備える。計測マット20が備えるアンテナの1つは、パッシブ型のRFIDタグに電波を発信させるための磁界を発生させるアンテナ(図示せず)である。また、計測マット20が備えるもう1つのアンテナは、RFIDタグが発信した電波(以下において、電磁波と同義)を受信するためのアンテナ(図示せず)である。
パッシブ型のRFIDタグとは、電池を内蔵せず、電磁誘導等によって駆動して電波の受発信を行うタイプのRFIDタグのことである。第1の実施形態においては、電磁誘導は、計測マット20が発生させる磁界30によって引き起こされる。
なお、図1(A)に示す破線で描かれた2組の3重の輪は、計測マット20が発生させる磁界30のイメージを図示したものである。この2組の3重の輪は、実際には不可視なものである。
図1(A)に図示するように、計測マット20は、計測マット20上を中心として、磁界30をまんべんなく発生させる。ランナーが計測マット20上を通過する際には、必ず計測マット20が発生させる磁界30の中を通過するように、各計測マット20は敷設される。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るマラソン大会会場5の構成の一例を示す概略図である。
第1の実施形態に係るマラソン大会会場5は、マラソンコース50と、スタート地点51と、10km地点52−1と、20km地点52−2と、30km地点52−3と、ゴール地点53と、を含んで構成される。
マラソンコース50は、マラソン大会において、ランナーが走行する経路である。例えば、マラソンコース50は、一般道路等を利用して設営される。ランナーは、スタート地点51から走行を開始する。ランナーは、マラソンコース50に沿って走行をする。そして、ランナーは、ゴール地点53に到達した後に走行を終了する。なお、マラソンコース50は、フルマラソンのコースである。マラソンコース50におけるスタート地点51からゴール地点53までの距離は、42.195kmである。
スタート地点51は、ランナーが走行を開始する地点である。スタート地点51には、スタートラインが路面上に引かれていたり、横断幕が掲げられていたりする。それによって、ランナーはスタート地点51の位置を認識することができる。
10km地点52−1は、スタート地点51からマラソンコース50に沿って10km進んだ地点である。同様に、20km地点52−2及び30km地点52−3は、スタート地点51からマラソンコース50に沿って、それぞれ20km及び30km進んだ地点である。
ゴール地点53は、マラソンコース50を完走したランナーが、走行を終了する地点である。ゴール地点53には、ゴールテープが張られていたり、ゴールラインが路面上に引かれていたり、横断幕が掲げられていたりする。それによって、ランナーはゴール地点53の位置を認識することができる。
上記の全ての地点は、計測ポイントである。全ての地点とは、スタート地点51、10km地点52−1、20km地点52−2、30km地点52−3、及びゴール地点53である。計測ポイントには、マラソン大会の運営者等によって、計測マット20が敷設されている。
(電子機器及び計測マットの構成)
次に、第1の実施形態に係る電子機器10及び計測マット20の構成について図面を参照しながら説明する。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る電子機器10及び計測マット20の構成の一例を示すブロック図である。
まず、電子機器10の構成の一例について説明する。
電子機器10は、受信アンテナ101と、受信回路102と、マイクロプロセッサ103(制御部)と、ディスプレイ(表示部)104と、メモリ(記憶部)105と、外部操作部材106と、電源107と、を含んで構成される。
受信アンテナ101は、計測マット20の信号発生コイル202(後述)が発生させる磁界30を受信する。
なお、受信アンテナ101は、磁界30を受信するほか、無線局から送信される標準電波を受信するためのアンテナを兼ねたアンテナであってもよい。すなわち受信アンテナ101は、電波時計が備えるアンテナに、磁界30を受信する機能を追加したアンテナであってもよい。
受信回路102は、受信アンテナ101が磁界30を受信したことを示す信号をマイクロプロセッサ103に送信する。
マラソン大会の競技中において、受信回路102は、常に受信アンテナ101を介して受信する磁界30の受信を待機しているわけではない。受信回路102は、一定の間隔で磁界30の受信を待機している状態(ONの状態)と磁界30の受信を待機していない状態(OFFの状態)とを切り替えている。
すなわち、受信回路102は間欠駆動する。なぜならば、受信回路102が間欠駆動することによって、受信回路102が消費する電力が節約されるためである。よって、受信回路102がONの状態である時に限り、受信回路102は、受信アンテナ101を介して磁界30を受信することができる。
受信部(受信回路102)は、第1の利得かつ第1の周期で計測用電波(磁界30)の受信を待機する第1のパターン、及び第1の利得より低い第2の利得かつ第1の周期より短い第2の周期で計測用電波(磁界30)の受信を待機する第2のパターン、で計測用電波の受信を待機し、計測地点(計測マット20)または計測地点(計測マット20)の周辺で計測用電波(磁界30)を受信する。
すなわち、受信回路102がする間欠駆動の状態には、2つのパターンがある。第1のパターンは、利得(ゲイン)が大きく、駆動する間隔が長い状態である。第2のパターンは、利得(ゲイン)が小さく、駆動する間隔が短い状態である。2つの状態の切り替えは、マイクロプロセッサ103(後述)によって制御される。
なお、利得(ゲイン)は、電気回路の増幅器における入力と出力の比である。利得の単位はdB(デシベル)である。利得は、値が大きくなるほど、入力に対して出力が大きくなることを示す。第1の実施形態においては、受信回路102は増幅器としての機能も有する。
なお、上記のとおり、第2のパターンよりも、第1のパターンのほうが、受信回路102の間欠駆動の周期が長い。したがって、第2のパターンの状態であるときよりも、第1のパターンの状態であるときのほうが、一定の時間内において受信回路102に電源が供給される回数が少ない。したがって、第1のパターンによる間欠駆動と、第2のパターンによる間欠駆動と、を駆動させる時間を同一にして比較したならば、第1のパターンによって間欠駆動させた方が、消費電力が少ない。
マイクロプロセッサ103は、電子機器10の各種の制御を行う。例えば、マイクロプロセッサは103は、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)である。
制御部(マイクロプロセッサ103)は、受信部(受信回路102)が計測用電波(磁界30)を第1のパターンで受信待機している場合において、受信部(受信回路102)が計測用電波(磁界30)を受信したとき、受信部(受信回路102)に第2のパターンで受信待機させる。
すなわち、マイクロプロセッサ103は、受信回路102がする間欠駆動の2つの状態である、第1のパターンと、第2のパターンと、を切り替える制御をする。受信回路102が第1のパターンで間欠駆動をしている場合に受信アンテナ101が磁界30を受信したときには、マイクロプロセッサ103は受信回路102に第2のパターンで間欠駆動をさせるように状態を切り替える。
また、制御部(マイクロプロセッサ103)は、受信部(受信回路102)が第2のパターンで計測用電波(磁界30)の受信を待機している場合において、計測用電波(磁界30)を受信したとき、受信部(受信回路102)に第1のパターンで計測用電波(磁界30)の受信を待機させる。
すなわち、第1の実施形態においては、マイクロプロセッサ103は、次のように、受信回路102がする間欠駆動の2つの状態を切り替える制御をする。受信回路102が第2のパターンで間欠駆動をしている場合に受信アンテナ101が磁界30を受信したときには、マイクロプロセッサ103は、受信回路102に第1のパターンで間欠駆動をさせるように状態を切り替える。
マイクロプロセッサ103は、ストップウォッチ機能を有する。マイクロプロセッサ103は、各種の時間情報をディスプレイ104に表示させる。そしてマイクロプロセッサ103は、ディスプレイ104の表示領域に表示させる時間情報を、0.1秒間隔または0.01秒間隔等の一定の間隔で更新させる。
電子機器10がストップウォッチ機能を実行している状態であるとき、マイクロプロセッサ103は、磁界30を受信したことを示す信号が受信回路102から入力されると、入力された時点の時間情報をメモリ105に記憶させる。
例えば、時間情報とは、スタート時点からの経過時間を示すスプリットタイム、及び1つ前の計測ポイントを通過した時点からの経過時間を示すラップタイムである。
マイクロプロセッサ103は、外部操作部材106から入力された情報に基づいて、各種の時間情報を含む情報をディスプレイ104に表示させる。また、マイクロプロセッサ103は、外部操作部材106から入力された情報に基づいて、メモリ105に記憶させるデータの読み書きを行う。
ディスプレイ104は、各種の時間情報等を表示する。ディスプレイ104は、計時結果、及び磁界30の受信に基づく受信時間の少なくとも一方を表示できる。ディスプレイ104は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、等を含んで構成される。
メモリ105は、各種のデータやプログラム等を記憶する。メモリ105は記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory;読み出し専用メモリ)、RAM(Random Access read/write Memory;読み書き可能なメモリ)、またはそれらの組み合わせ、を含んで構成される。
なお、メモリ105を、電子機器10が備えるのではなく、外部機器が備えるような構成にしてもよい。その場合、マイクロプロセッサ103は、通信ネットワークを介して外部機器が備えるメモリにデータを記憶させる。
外部操作部材106は、ランナーから操作入力を受け付けるための部材である。例えば、外部操作部材106は、ねじ、ダイヤル、タッチパッド、及びポインティングデバイス等の部材によって構成されてもよい。
または、外部操作部材106は、外部機器からの操作入力を受け付けるための通信デバイスであってもよい。すなわち、外部操作部材106を備える外部機器から、通信ネットワークを介して操作入力を受け付けるようにしてもよい。
なお、上記のディスプレイ104と外部操作部材106は、両者の機能を兼ね備えた部材を使用してもよい。すなわち表示機能と外部操作入力機能とを兼ね備えた、タッチパネル等の部材を使用してもよい。
電源107は、電子機器10の各構成部品に電力を供給する。
次に、計測マット20の構成の一例について説明する。
計測マット20は、マット201と、信号発生コイル202と、信号発信器203と、を備えて構成される。
マット201は、薄く平坦なマット状の形状をした部材である。マット201は、ランナーが競技中に踏み越えていく際に、違和感なく走行を継続できるために適切な硬度、薄さ、及び大きさ等を具備する部材によって構成される。また、マット201は、競技の参加者全員がマット201を踏み越えても十分に耐えうるだけの耐久性を具備する。また、マット201は、マット201の内部に含まれる信号発生コイル202を十分に保護しうる耐衝撃性を具備する。また、マット201は、雨天の場合でも信号発生コイル202を十分に保護できるだけの耐水性を具備する。
信号発生コイル202は、マット201に埋め込まれたアンテナである。信号発生コイル202は、導線部分を環状のコイルにしたアンテナである。
信号発信器203は、信号発生コイル202と接続される。信号発信器203は、信号発生コイル202に電流を供給する。それによって、信号発生コイル202は磁界30を発生させることができる。
次に、第1の実施形態において、走行中のランナーが、計測マット20が敷設された計測ポイントを通過していく際の、受信回路102の間欠駆動の動作について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る受信回路102の間欠駆動の動作の一例を示す概略図である。
図4の上段は、1人のランナーが図4の左側から右側へ向かって走行している様子を示す。ランナーは、図4の左側から右側へ向かって走行していく間に、計測マット20の上を通過する。
図4の中段は、ゲインG1の反応区間、及びゲインG2の反応区間を示す。
ゲインG1とは、上記の第1のパターンにおける利得(ゲイン)である。ゲインG1の反応区間とは、受信回路102が第1のパターンで駆動している場合に、受信アンテナ101が磁界30を受信することができる区間である。ゲインG1の反応区間は、地点pt111から地点pt112であることを図示している。
同様に、ゲインG2とは、上記の第2のパターンにおける利得(ゲイン)である。ゲインG2の反応区間とは、受信回路102が第2のパターンで駆動している場合に、受信アンテナ101が磁界30を受信することができる区間である。ゲインG2の反応区間は、地点pt121から地点pt122であることを図示している。
図4の下段は、受信回路102のON及びOFFの状態、及び受信回路出力の状態を示す。
受信回路102がONである状態とは、受信回路102が駆動している状態である。受信回路102がONの状態であるときに限り、受信回路102は、受信アンテナ101を介して磁界30を受信することができる。そして、磁界30を受信したことを示す信号を、受信回路102はマイクロプロセッサ103に出力することができる。受信回路102がOFFである状態とは、受信回路102が駆動していない状態である。
受信回路出力の状態とは、受信回路102がマイクロプロセッサ103に、磁界30を受信したことを示す信号を出力している状態であるか否かを示す。
以下に、走行するランナーが計測マット20が敷設された計測ポイントへ接近し、計測ポイントを通過して、計測ポイントから離れていくまでの間の、電子機器10の動作の流れを説明する。
まず、ランナーが図4の上段に示す図の左端の位置を走行している時点では、受信回路102は、第1のパターンで間欠駆動する。第1のパターンによる間欠駆動の利得(ゲイン)はゲインG1であり、周期は周期T1である。ランナーが左端の位置を走行している時点では、まだゲインG1の反応区間に到達していないため、まだ受信アンテナ101は計測マット20が発生させる磁界30を受信しない。
そして、ランナーが走行し、ゲインG1の反応区間の始点である地点pt111に到達する。この時点で、ゲインG1によって受信アンテナ101が磁界30を受信すること可能な距離にまで、電子機器10が計測マット20に接近したことになる。但し、受信回路102は間欠駆動をしており、この時点では受信回路102はOFFの状態になっている。したがって、図4に示す例においては、ランナーが地点pt111に到達した時点では、まだ受信アンテナ101は磁界30を受信しない。
そして、ランナーが走行し、地点pt111を通過した後に初めて受信回路102がONになるタイミングである時点tm11において、受信回路102は受信アンテナ101を介して磁界30を受信する。そして、受信回路102は、磁界30を受信したことを示す信号を、マイクロプロセッサ103に出力する。
マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受信すると、受信回路102の間欠駆動の状態を、第1のパターンから第2のパターンへ切り替える。第2のパターンへ切り替えたことにより、受信回路102の利得は、第1のパターンの利得であるゲインG1よりも低い利得であるゲインG2へ切り替わる。また、第2のパターンへ切り替えたことにより、受信回路102の間欠駆動の周期は、第1のパターンの周期T1よりも短い周期である周期T2へ切り替わる。
受信回路102がゲインG2に切り替わり、時点tm11の時点ではランナーはまだゲインG2の反応区間に到達していないことから、再び、受信アンテナ101は磁界30をしない状態になる。
そして、ランナーが走行し、ゲインG2の反応区間の始点である地点pt121に到達する。この時点で、ゲインG2によって受信アンテナ101が磁界30を受信すること可能な距離にまで、電子機器10が計測マット20に接近したことになる。但し、受信回路102は間欠駆動をしており、この時点では受信回路102はOFFの状態になっている。したがって、図4に示す例においては、ランナーが地点pt121に到達した時点では、まだ受信アンテナ101は磁界30を受信しない。
そして、ランナーが走行し、地点pt121を通過した後に初めて受信回路102がONになるタイミングである時点tm12において、受信回路102は受信アンテナ101を介して磁界30を受信する。そして、受信回路102は、磁界30を受信したことを示す信号を、マイクロプロセッサ103に出力する。
マイクロプロセッサ103は、第2のパターンで間欠駆動させている受信回路102から信号が入力されたとき、入力された時点での時間情報をメモリ105に記録する。例えば、時間情報とは、スプリットタイムである。また、例えば、マイクロプロセッサ103は、記録した時間情報をディスプレイ104に表示させる。
すなわち、マイクロプロセッサ103は、第2のパターンで間欠駆動させている受信回路102から信号が入力されることによって、計測マット20が敷設された計測ポイントに電子機器10が到達したものと判定する。そして、判定した時点での時間情報に基づいて、電子機器10がこの計測ポイントに到達したタイム(受信時間)を確定し、メモリ105に記録する。
また、マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受信すると、受信回路102の間欠駆動の状態を、第2のパターンから第1のパターンへ再び切り替える。第1のパターンへ切り替えたことにより、受信回路102の利得は、第2のパターンの利得であるゲインG2よりも高い利得であるゲインG1へ切り替わる。また、第1のパターンへ切り替えたことにより、受信回路102の間欠駆動の周期は、第2のパターンの周期T2よりも長い周期である周期T1へ切り替わる。
受信回路102がゲインG1に切り替わり、時点tm12の時点ではランナーはまだゲインG1の反応区間の範囲内であることから、引き続き、受信アンテナ101は磁界30を受信可能な状態である。したがって、間欠駆動によって受信回路102がONの状態になる度に、受信回路102は受信アンテナ101を介して磁界30を受信する。
そして、ランナーが走行し、ゲインG1の反応区間の終点である地点pt14を通過する。すると、受信アンテナ101はゲインG1によって磁界30を受信できない距離にまで計測ポイントから離れたことになる。そして、ランナーが地点pt13を通過した後に初めて受信回路102がONの状態になる時点である時点tm13以降は、再び受信アンテナ101は磁界30を受信しなくなる。
そして、受信アンテナ101が磁界30を受信しなくなったことによって、マイクロプロセッサ103は、計測ポイントの通過が完了したものと判定する。そして、マイクロプロセッサ103は、その後に通過する計測ポイントにおいても同様に、タイムを確定してメモリ105に時間情報を記録する。
(第1の実施形態に係る電子機器10の動作)
次に、第1の実施形態に係る電子機器10の動作の一例について説明する。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る電子機器10の動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS101)まず、ランナーによる外部操作部材106からの入力によって、ストップウォッチ機能による時間の計測が開始される。
なお、外部操作部材106からの入力に基づいて計測が開始されるのではなく、最初の計測ポイントであるスタート地点51に敷設された計測マット20が発生させる磁界30を、受信アンテナ101が受信することに基づいて計測が開始されるような構成としてもよい。
その後、ステップS102へ進む。
(ステップS102)マイクロプロセッサ103は、受信回路102の間欠駆動の状態を第1のパターンにする。それにより、受信回路102の利得は、ゲインG1に設定される。そして、ステップS103へ進む。
(ステップS103)マイクロプロセッサ103は、受信回路102の間欠駆動の状態を第1のパターンにする。それにより、受信回路102の周期は、周期T1に設定される。そして、ステップS104へ進む。
(ステップS104)ランナーによる外部操作部材106からの入力等によって、ストップウォッチ機能による時間の計測の終了が指示されたならば、計測を終了する。また、電子機器10の電源が切られる指示がされているならば、計測を終了する。計測を終了した場合には、以上で、本フローチャートが示す処理が終了する。
時間の計測の終了が指示されておらず、かつ、電源が切られる指示がされていないならば、ステップS105へ進む。
(ステップS105)受信回路102が受信アンテナ101を介して磁界30を受信したならば、受信回路102は磁界30を受信したことを示す信号をマイクロプロセッサ103に出力する。その後、ステップS106へ進む。
受信回路102が磁界30を受信していないならば、ステップS104へ戻る。
(ステップS106)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受けて、受信回路102の間欠駆動の状態を第2のパターンに切り替える。それにより、受信回路102の利得は、ゲインG2に設定される。そして、ステップS107へ進む。
(ステップS107)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受けて、受信回路102の間欠駆動の状態を第2のパターンに切り替える。それにより、受信回路102の周期は、周期T2に設定される。そして、ステップS108へ進む。
(ステップS108)ランナーによる外部操作部材106からの入力等によって、ストップウォッチ機能による時間の計測の終了が指示されたならば、計測を終了する。また、電子機器10の電源が切られる指示がされているならば、計測を終了する。計測を終了した場合には、以上で、本フローチャートが示す処理が終了する。
時間の計測の終了が指示されておらず、かつ、電源が切られる指示がされていないならば、ステップS109へ進む。
(ステップS109)受信回路102が受信アンテナ101を介して磁界30を受信したならば、受信回路102は磁界30を受信したことを示す信号をマイクロプロセッサ103に出力する。その後、ステップS110へ進む。
なお、瞬間的な外乱磁界の誤受信を防止するため、磁界30を受信したのち所定時間(たとえば、100ミリ秒)待ってからステップS110に進むなどの場合も含む。
受信回路102が磁界30を受信していないならば、ステップS108へ戻る。
(ステップS110)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号が入力された時点に基づく時間情報によってタイムを確定する。マイクロプロセッサ103は、確定したタイムに係る時間情報を、メモリ105に記録する。その後、ステップS111へ進む。
(ステップS111)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受けて、受信回路102の間欠駆動の状態を、再び、第1のパターンに切り替える。それにより、受信回路102の利得は、ゲインG1に設定される。そして、ステップS112へ進む。
(ステップS112)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受けて、受信回路102の間欠駆動の状態を、再び、第2のパターンに切り替える。それにより、受信回路102の周期は、周期T2に設定される。そして、ステップS113へ進む。
(ステップS113)ランナーによる外部操作部材106からの入力等によって、ストップウォッチ機能による時間の計測の終了が指示されたならば、計測を終了する。また、電子機器10の電源が切られる指示がされているならば、計測を終了する。計測を終了した場合には、以上で、本フローチャートが示す処理が終了する。
時間の計測の終了が指示されておらず、かつ、電源が切られる指示がされていないならば、ステップS114へ進む。
(ステップS114)受信回路102が、間欠駆動をする度に、受信アンテナ101を介して磁界30を受信している状態であるならば、ステップS113へ戻る。
受信回路102が、磁界30を受信しなくなったならば、ステップS104へ戻る。
以上で、第1の実施形態における電子機器10の動作の一例についての説明を終了する。
以上説明したように、第1の実施形態に係る電子機器10は、計測ポイントに接近するまでの間は、受信回路102は、第2のパターンよる間欠駆動よりも周期が長く消費電力が小さい、第1のパターンによって間欠駆動をする。したがって、常に第2のパターンで受信回路102が間欠駆動をする場合よりも、消費電力を小さくすることができる。
そして、計測ポイントに接近すると、受信回路102の間欠駆動は、第1のパターンよりも周期が短い第2のパターンに切り替わる。間欠駆動の周期が短い第2のパターンに切り替わることによって、第1のパターンで受信回路102が間欠駆動をする場合よりも、電子機器10が計測マット20に到達した時間を計測する際の計測誤差をより小さくすることができる。
そして、計測ポイントを通過したタイムが確定すると、再び、受信回路102は、第2のパターンよる間欠駆動よりも周期が長く消費電力が小さい、第1のパターンによって間欠駆動をする。したがって、常に第2のパターンで受信回路102が間欠駆動をする場合よりも、消費電力を小さくすることができる。
以上により、本発明の第1の実施形態に係る電子機器10は、タイム計測の精度に影響を与えずに、電子機器の電力消費を抑えることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、以下に図面を参照しながら説明する。
なお、第1の実施形態と構成が共通する部分については、説明を省略する。
(電子機器の構成)
図3の、電子機器10の構成の一例を示すブロック図を用いて説明する。
マイクロプロセッサ103は、電子機器10の各種の制御を行う。例えば、マイクロプロセッサは103は、CPUである。
制御部(マイクロプロセッサ103)は、受信部(受信回路102)が計測用電波(磁界30)を第1のパターンで受信待機している場合において、受信部(受信回路102)が計測用電波(磁界30)を受信したとき、受信部(受信回路102)に第2のパターンで受信待機させる。
すなわち、マイクロプロセッサ103は、受信回路102がする間欠駆動の2つの状態を切り替える制御をする。受信回路102が第1のパターンで間欠駆動をしている場合に受信アンテナ101が磁界30を受信したときには、マイクロプロセッサ103は受信回路102に第2のパターンで間欠駆動をさせるように状態を切り替える。
また、制御部(マイクロプロセッサ103)は、受信部(受信回路102)が第2のパターンで計測用電波(磁界30)の受信を待機している場合において、計測用電波(磁界30)を受信したとき、受信部(受信回路102)に計測用電波(磁界30)の受信の待機を一定の時間中断させる。
すなわち、第2の実施形態においては、マイクロプロセッサ103は、次のように、受信回路102がする間欠駆動の2つの状態を切り替える制御をする。受信回路102が第2のパターンで間欠駆動をしている場合に受信アンテナ101が磁界30を受信したときには、マイクロプロセッサ103は、一定の時間、受信回路102がする間欠駆動を中断させる。一定の時間とは、例えば1分間である。
そして、マイクロプロセッサ103は、一定の時間が経過した後、受信回路102に第1のパターンで間欠駆動をさせるように再び状態を切り替えて、受信回路102がする間欠駆動を再開させる。
次に、第2の実施形態において、走行中のランナーが、計測マット20が敷設された計測ポイントを通過していく際の、受信回路102の間欠駆動の動作について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る受信回路102の間欠駆動の動作の一例を示す概略図である。
図6の上段は、1人のランナーが図6の左側から右側へ向かって走行している様子を示す。ランナーは、図6の左側から右側へ向かって走行していく間に、計測マット20の上を通過する。
図6の中段は、ゲインG1の反応区間、及びゲインG2の反応区間を示す。
ゲインG1とは、上記の第1のパターンにおける利得(ゲイン)である。ゲインG1の反応区間とは、受信回路102が第1のパターンで駆動している場合に、受信アンテナ101が磁界30を受信することができる区間である。ゲインG1の反応区間は、地点pt211から地点pt212であることを図示している。
同様に、ゲインG2とは、上記の第2のパターンにおける利得(ゲイン)である。ゲインG2の反応区間とは、受信回路102が第2のパターンで駆動している場合に、受信アンテナ101が磁界30を受信することができる区間である。ゲインG2の反応区間は、地点pt221から地点pt222であることを図示している。
図6の下段は、受信回路102のON及びOFFの状態、及び受信回路出力の状態を示す。
受信回路102がONである状態とは、受信回路102が駆動している状態である。受信回路102がONの状態であるときに限り、受信回路102は、受信アンテナ101を介して磁界30を受信することができる。そして、磁界30を受信したことを示す信号を、受信回路102はマイクロプロセッサ103に出力することができる。受信回路102がOFFである状態とは、受信回路102が駆動していない状態である。
受信回路出力の状態とは、受信回路102がマイクロプロセッサ103に、磁界30を受信したことを示す信号を出力している状態であるか否かを示す。
以下に、走行するランナーが計測マット20が敷設された計測ポイントへ接近し、計測ポイントを通過して、計測ポイントから離れていくまでの間の、電子機器10の動作の流れを説明する。
まず、ランナーが図6の上段に示す図の左端の位置を走行している時点では、受信回路102は、第1のパターンで間欠駆動する。第1のパターンによる間欠駆動の利得(ゲイン)はゲインG1であり、周期は周期T1である。ランナーが左端の位置を走行している時点では、まだゲインG1の反応区間に到達していないため、まだ受信アンテナ101は計測マット20が発生させる磁界30を受信しない。
そして、ランナーが走行し、ゲインG1の反応区間の始点である地点pt211に到達する。この時点で、ゲインG1によって受信アンテナ101が磁界30を受信すること可能な距離にまで、電子機器10が計測マット20に接近したことになる。但し、受信回路102は間欠駆動をしており、この時点では受信回路102はOFFの状態になっている。したがって、図6に示す例においては、ランナーが地点pt211に到達した時点では、まだ受信アンテナ101は磁界30を受信しない。
そして、ランナーが走行し、地点pt211を通過した後に初めて受信回路102がONになるタイミングである時点tm21において、受信回路102は受信アンテナ101を介して磁界30を受信する。そして、受信回路102は、磁界30を受信したことを示す信号を、マイクロプロセッサ103に出力する。
マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受信すると、受信回路102の間欠駆動の状態を、第1のパターンから第2のパターンへ切り替える。第2のパターンへ切り替えたことにより、受信回路102の利得は、第1のパターンの利得であるゲインG1よりも低い利得であるゲインG2へ切り替わる。また、第2のパターンへ切り替えたことにより、受信回路102の間欠駆動の周期は、第1のパターンの周期T1よりも短い周期である周期T2へ切り替わる。
受信回路102がゲインG2に切り替わり、時点tm21の時点ではランナーはまだゲインG2の反応区間に到達していないことから、再び、受信アンテナ101は磁界30をしない状態になる。
そして、ランナーが走行し、ゲインG2の反応区間の始点である地点pt221に到達する。この時点で、ゲインG2によって受信アンテナ101が磁界30を受信すること可能な距離にまで、電子機器10が計測マット20に接近したことになる。但し、受信回路102は間欠駆動をしており、この時点では受信回路102はOFFの状態になっている。したがって、図4に示す例においては、ランナーが地点pt221に到達した時点では、まだ受信アンテナ101は磁界30を受信しない。
そして、ランナーが走行し、地点pt221を通過した後に初めて受信回路102がONになるタイミングである時点tm22において、受信回路102は受信アンテナ101を介して磁界30を受信する。そして、受信回路102は、磁界30を受信したことを示す信号を、マイクロプロセッサ103に出力する。
マイクロプロセッサ103は、第2のパターンで間欠駆動させている受信回路102から信号が入力されたとき、入力された時点での時間情報をメモリ105に記録する。例えば、時間情報とは、スプリットタイムである。また、例えば、マイクロプロセッサ103は、記録した時間情報をディスプレイ104に表示させる。
すなわち、マイクロプロセッサ103は、第2のパターンで間欠駆動させている受信回路102から信号が入力されることによって、計測マット20が敷設された計測ポイントに電子機器10が到達したものと判定する。そして、判定した時点での時間情報に基づいて、電子機器10がこの計測ポイントに到達したタイムを確定し、メモリ105に記録する。
また、マイクロプロセッサ103は、第2のパターンで間欠駆動させている受信回路102から信号が入力された場合、一定の時間、受信回路102の間欠駆動を中断させる。 なぜらば、マイクロプロセッサ103は、計測ポイントに到達したタイムを確定した後は、その計測ポイントに敷設された計測マット20が発生させる磁界30を受信しないようにさせるためである。
したがって、一定の時間とは、ランナーが計測マット20を通過してからゲインG1の反応区間の終点である地点pt212までを走行するのに要する時間よりも十分に長い時間となるように定められる。また、一定の時間とは、ランナーが計測マット20を通過してから次の計測ポイントのゲインG1の反応区間の始点までを走行するのに要する時間よりも十分に短い時間となるように定められる。
マイクロプロセッサ103が、受信回路102の間欠駆動を中断させてから一定の時間が経過したタイミングである時点tm23において、マイクロプロセッサ103は、受信回路102の間欠駆動を再開させる。
そのとき、受信回路102の間欠駆動の状態を第2のパターンから第1のパターンへ再び切り替える。第1のパターンへ切り替えたことにより、受信回路102の利得は、第2のパターンの利得であるゲインG2よりも高い利得であるゲインG1へ切り替わる。また、第1のパターンへ切り替えたことにより、受信回路102の間欠駆動の周期は、第2のパターンの周期T2よりも長い周期である周期T1へ切り替わる。
そして、マイクロプロセッサ103は、その後に通過する計測ポイントにおいても同様に、タイムを確定してメモリ105に時間情報を記録する。
(第2の実施形態に係る電子機器10の動作)
次に、第2の実施形態に係る電子機器10の動作の一例について説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る電子機器10の動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS201)まず、ランナーによる外部操作部材106からの入力によって、ストップウォッチ機能による時間の計測が開始される。
なお、外部操作部材106からの入力に基づいて計測が開始されるのではなく、最初の計測ポイントであるスタート地点51に敷設された計測マット20が発生させる磁界30を、受信アンテナ101が受信することに基づいて計測が開始されるような構成としてもよい。
その後、ステップS202へ進む。
(ステップS202)マイクロプロセッサ103は、受信回路102の間欠駆動の状態を第1のパターンにする。それにより、受信回路102の利得は、ゲインG1に設定される。そして、ステップS203へ進む。
(ステップS203)マイクロプロセッサ103は、受信回路102の間欠駆動の状態を第1のパターンにする。それにより、受信回路102の周期は、周期T1に設定される。そして、ステップS204へ進む。
(ステップS204)ランナーによる外部操作部材106からの入力等によって、ストップウォッチ機能による時間の計測の終了が指示されたならば、計測を終了する。また、電子機器10の電源が切られる指示がされているならば、計測を終了する。計測を終了した場合には、以上で、本フローチャートが示す処理が終了する。
時間の計測の終了が指示されておらず、かつ、電源が切られる指示がされていないならば、ステップS205へ進む。
(ステップS205)受信回路102が受信アンテナ101を介して磁界30を受信したならば、受信回路102は磁界30を受信したことを示す信号をマイクロプロセッサ103に出力する。その後、ステップS206へ進む。
受信回路102が磁界30を受信していないならば、ステップS204へ戻る。
(ステップS206)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受けて、受信回路102の間欠駆動の状態を第2のパターンに切り替える。それにより、受信回路102の利得は、ゲインG2に設定される。そして、ステップS207へ進む。
(ステップS207)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受けて、受信回路102の間欠駆動の状態を第2のパターンに切り替える。それにより、受信回路102の周期は、周期T2に設定される。そして、ステップS208へ進む。
(ステップS208)ランナーによる外部操作部材106からの入力等によって、ストップウォッチ機能による時間の計測の終了が指示されたならば、計測を終了する。また、電子機器10の電源が切られる指示がされているならば、計測を終了する。計測を終了した場合には、以上で、本フローチャートが示す処理が終了する。
時間の計測の終了が指示されておらず、かつ、電源が切られる指示がされていないならば、ステップS209へ進む。
(ステップS209)受信回路102が受信アンテナ101を介して磁界30を受信したならば、受信回路102は磁界30を受信したことを示す信号をマイクロプロセッサ103に出力する。その後、ステップS210へ進む。
なお、瞬間的な外乱磁界の誤受信を防止するため、磁界30を受信したのち所定時間(たとえば、100ミリ秒)待ってからステップS210に進むなどの場合も含む。
受信回路102が磁界30を受信していないならば、ステップS208へ戻る。
(ステップS210)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号が入力された時点に基づく時間情報によってタイムを確定する。マイクロプロセッサ103は、確定したタイムに係る時間情報を、メモリ105に記録する。その後、ステップS211へ進む。
(ステップS211)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受けて、受信回路102の間欠駆動を中断させる。そして、ステップS212へ進む。
(ステップS212)受信回路102は、一定の時間、機能を停止する。そして、ステップS213へ進む。
(ステップS213)マイクロプロセッサ103は、受信回路102の間欠駆動を再開させるさせる。そして、ステップS202へ戻る。
以上で、第2の実施形態における電子機器10の動作の一例についての説明を終了する。
以上説明したように、第2の実施形態に係る電子機器10は、計測ポイントに接近するまでの間は、受信回路102は、第2のパターンよる間欠駆動よりも周期が長く消費電力が小さい、第1のパターンによって間欠駆動をする。したがって、常に第2のパターンで受信回路102が間欠駆動をする場合よりも、消費電力を小さくすることができる。
そして、計測ポイントに接近すると、受信回路102の間欠駆動は、第1のパターンよりも周期が短い第2のパターンに切り替わる。間欠駆動の周期が短い第2のパターンに切り替わることによって、第1のパターンで受信回路102が間欠駆動をする場合よりも、電子機器10が計測マット20に到達した時間を計測する際の計測誤差をより小さくすることができる。
そして、計測ポイントを通過したタイムが確定すると、受信回路102は、一定の時間、間欠駆動を停止する。そして、ランナーが走行し、ゲインG1の反応区間の外に出るまでに要するのに十分な時間を経過した後、受信回路102は、間欠駆動を再開する。そして、受信回路102は、再び、第2のパターンよる間欠駆動よりも周期が長く消費電力が小さい、第1のパターンによって間欠駆動をする。
したがって、第2の実施形態においては、一定の時間、間欠駆動を停止させることができるため、第1の実施形態よりも更に、消費電力を小さくすることができる。
以上により、本発明の第2の実施形態に係る電子機器10は、タイム計測の精度に影響を与えずに、電子機器の電力消費を抑えることができる。
(第3の実施形態)
一般的に、マラソン大会の会場となる市街地の道路上等では、瞬間的に様々な外乱磁界(ノイズとも称する)が発生する。そのため、電子機器10は、計測マット20が発生させる磁界30以外のノイズを受信することがある。電子機器10は、ノイズを受信した場合、磁界30を受信したと誤って認識してしまうことがある。その場合、電子機器10は、受信回路102がする間欠駆動を、第1のパターンから第2のパターンへ切り替える。しかし、電子機器10は、実際にはノイズを受信したのであって、計測マット20が発生させる磁界30を受信したわけではない。そのため、例えば、電子機器10は、その後しばらくの間、磁界30を受信をすることなく第2のパターンでの間欠駆動を続けたり、または別のノイズを受信したりする。それによって、電子機器10は、誤った時間情報(スプリットタイム等)を記録してしまうことがある。
第3の実施形態に係る電子機器10は、ノイズを受信した場合でも、誤った時間情報を記録することを防止する。
以下に、本発明の第3の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、第1の実施形態と構成が共通する部分については、説明を省略する。
(電子機器の構成)
図3の、電子機器10の構成の一例を示すブロック図を用いて説明する。
マイクロプロセッサ103は、電子機器10の各種の制御を行う。例えば、マイクロプロセッサは103は、CPUである。
制御部(マイクロプロセッサ103)は、受信部(受信回路102)が電磁波を第1のパターンで受信待機している場合において、受信部(受信回路102)が電磁波を受信したとき、受信部(受信回路102)に第2のパターンで受信待機させる。
すなわち、マイクロプロセッサ103は、受信回路102がする間欠駆動の2つの状態を切り替える制御をする。受信回路102が第1のパターンで間欠駆動をしている場合に受信アンテナ101が電磁波を受信したときには、マイクロプロセッサ103は受信回路102に第2のパターンで間欠駆動をさせるように状態を切り替える。
また、制御部(マイクロプロセッサ103)は、受信部(受信回路102)が第2のパターンで電磁波の受信を待機している場合において、電磁波を受信したとき、受信部(受信回路102)に第1のパターンで電磁波の受信を待機させる。
また、制御部(マイクロプロセッサ103)は、受信部(受信回路102)が第2のパターンで電磁波の受信を待機している場合において、所定の期間、電磁波を受信しなかったとき、受信部(受信回路102)に第1のパターンで電磁波の受信を待機させる。
例えば、所定の期間とは、受信回路102が第2のパターンで間欠駆動している際の、駆動回数(例えば、5回)である。その場合、マイクロプロセッサ103は、受信回路102の間欠駆動の状態を第2のパターンに切り替えた後、間欠駆動した駆動回数をカウントする。そして、所定の駆動回数に達した場合、または所定の回数に達する前に受信アンテナ101が電磁波を受信した場合には、マイクロプロセッサ103はカウントを終了する。
なお、所定の期間は、時間(例えば、1分間)によって定められていてもかまわない。所定の期間は、駆動回数であっても、時間であっても、ランナーが計測ポイントにおける計測マット20を通過するのに想定される十分な期間として設定される。
すなわち、第3の実施形態においては、マイクロプロセッサ103は、次のように、受信回路102がする間欠駆動の2つの状態を切り替える制御をする。受信回路102が第2のパターンで間欠駆動をしている場合に受信アンテナ101が電磁波を受信したときには、マイクロプロセッサ103は、受信回路102に第1のパターンで間欠駆動をさせるように状態を切り替える。
また、受信回路102が第2のパターンで間欠駆動をしている場合に、所定の期間、受信アンテナ101が電磁波を受信しなかったときには、マイクロプロセッサ103は、受信回路102に第1のパターンで間欠駆動をさせるように状態を切り替える。
上述したように、第3の実施形態に係る電子機器10は、何らかの電磁波を受信して、受信回路102がする間欠駆動を第1のパターンから第2のパターンへ切り替えた後、所定の期間、受信アンテナ101が電磁波を受信しなかった場合には、受信した電磁波は計測マット20が発生させる磁界30ではなく、ノイズであると判定する。そして、電子機器10は、再び受信回路102がする間欠駆動を第2のパターンから第1のパターンへ切り替える。
次に、第3の実施形態において、走行中のランナーが、ノイズ発生地点を通過していく際の、受信回路102の間欠駆動の動作について説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る受信回路102の間欠駆動の動作の一例を示す概略図である。
図8の上段は、1人のランナーが図8の左側から右側へ向かって走行している様子を示す。ランナーは、図8の左側から右側へ向かって走行していく間に、計測マット20の上を通過する。
図8の中段は、ノイズが発生した区間を示す。図8の例示においては、地点pt311から地点pt312の間においてノイズが発生している。
図4の下段は、受信回路102のON及びOFFの状態、及び受信回路出力の状態を示す。
受信回路102がONである状態とは、受信回路102が駆動している状態である。受信回路102がONの状態であるときに限り、受信回路102は、受信アンテナ101を介して電磁波を受信することができる。そして、電磁波を受信したことを示す信号を、受信回路102はマイクロプロセッサ103に出力することができる。受信回路102がOFFである状態とは、受信回路102が駆動していない状態である。
受信回路出力の状態とは、受信回路102がマイクロプロセッサ103に、電磁波を受信したことを示す信号を出力している状態であるか否かを示す。
以下に、走行するランナーが、ノイズ発生地点を通過した場合の、電子機器10の動作の流れを説明する。
まず、ランナーが図4の上段に示す図の左端の位置を走行している時点では、受信回路102は、第1のパターンで間欠駆動する。第1のパターンによる間欠駆動の利得(ゲイン)はゲインG1であり、周期は周期T1である。
そして、ランナーが走行し、地点pt311に到達する。図8の例示においては、地点pt311から地点pt312までの区間においてノイズが発生している。そして、ランナーが地点pt311から地点312までの区間を走行している間の時点tm31において、受信回路102が間欠駆動する。受信回路102は、受信アンテナ101を介して電磁波(ノイズ)を受信する。受信回路102は、電磁波を受信したことを示す信号をマイクロプロセッサ103出力する。
マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受信すると、受信回路102の間欠駆動の状態を、第1のパターンから第2のパターンへ切り替える。第2のパターンへ切り替えたことにより、受信回路102の利得は、第1のパターンの利得であるゲインG1よりも低い利得であるゲインG2へ切り替わる。また、第2のパターンへ切り替えたことにより、受信回路102の間欠駆動の周期は、第1のパターンの周期T1よりも短い周期である周期T2へ切り替わる。
その後、電子機器10のマイクロプロセッサ103は、受信回路102がする間欠駆動の回数をカウントする。そして、所定の回数(図8の例示では、5回)の間欠駆動が行われた時点である時点tm32まで間に、受信アンテナ101が電磁波を受信しなかった場合には、マイクロプロセッサ103は、受信した電磁波が計測マット20が発生させる磁界30ではなくノイズであると判定する。
そして、マイクロプロセッサ103は、受信回路102の間欠駆動の状態を、第2のパターンから第1のパターンへ再び切り替える。第1のパターンへ切り替えたことにより、受信回路102の利得は、第2のパターンの利得であるゲインG2よりも高い利得であるゲインG1へ切り替わる。また、第1のパターンへ切り替えたことにより、受信回路102の間欠駆動の周期は、第2のパターンの周期T2よりも長い周期である周期T1へ切り替わる。
(第3の実施形態に係る電子機器10の動作)
次に、第3の実施形態に係る電子機器10の動作の一例について説明する。
図9は、本発明の第3の実施形態に係る電子機器10の動作の一例を示すフローチャートである。
(ステップS301)まず、ランナーによる外部操作部材106からの入力によって、ストップウォッチ機能による時間の計測が開始される。
なお、外部操作部材106からの入力に基づいて計測が開始されるのではなく、最初の計測ポイントであるスタート地点51に敷設された計測マット20が発生させる磁界30を、受信アンテナ101が受信することに基づいて計測が開始されるような構成としてもよい。
その後、ステップS302へ進む。
(ステップS302)マイクロプロセッサ103は、受信回路102の間欠駆動の状態を第1のパターンにする。それにより、受信回路102の利得は、ゲインG1に設定される。その後、ステップS303へ進む。
(ステップS303)マイクロプロセッサ103は、受信回路102の間欠駆動の状態を第1のパターンにする。それにより、受信回路102の周期は、周期T1に設定される。その後、ステップS304へ進む。
(ステップS304)ランナーによる外部操作部材106からの入力等によって、ストップウォッチ機能による時間の計測の終了が指示されたならば、計測を終了する。また、電子機器10の電源が切られる指示がされているならば、計測を終了する。計測を終了した場合には、以上で、本フローチャートが示す処理が終了する。
時間の計測の終了が指示されておらず、かつ、電源が切られる指示がされていないならば、ステップS305へ進む。
(ステップS305)受信回路102が受信アンテナ101を介して電磁波を受信したならば、受信回路102は電磁波を受信したことを示す信号をマイクロプロセッサ103へ出力する。その後、ステップS306へ進む。
受信回路102が電磁波を受信していないならば、ステップS304へ戻る。
(ステップS306)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受けて、受信回路102の間欠駆動の状態を第2のパターンに切り替える。それにより、受信回路102の利得は、ゲインG2に設定される。その後、ステップS307へ進む。
(ステップS307)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受けて、受信回路102の間欠駆動の状態を第2のパターンに切り替える。それにより、受信回路102の周期は、周期T2に設定される。その後、ステップS308へ進む。
(ステップS308)マイクロプロセッサ103は、受信回路102がする間欠駆動のカウントを開始する。マイクロプロセッサ103は、変数Nに、間欠駆動の所定の回数Xを代入する。その後、ステップS309へ進む。
(ステップS309)ランナーによる外部操作部材106からの入力等によって、ストップウォッチ機能による時間の計測の終了が指示されたならば、計測を終了する。また、電子機器10の電源が切られる指示がされているならば、計測を終了する。計測を終了した場合には、以上で、本フローチャートが示す処理が終了する。
時間の計測の終了が指示されておらず、かつ、電源が切られる指示がされていないならば、ステップS310へ進む。
(ステップS310)マイクロプロセッサ103は、受信回路102が間欠駆動をする毎に、変数Nの値から1を差し引く。その後、ステップS311へ進む。
(ステップS311)変数Nの値が0であるならば、ステップS302へ戻る。変数Nの値が0でないならば、ステップS312へ進む。
(ステップS312)受信回路102が受信アンテナ101を介して電磁波を受信したならば、受信回路102は電磁波を受信したことを示す信号をマイクロプロセッサ103に出力する。その後、ステップS313へ進む。
受信回路102が電磁波を受信していないならば、ステップS309へ戻る。
(ステップS313)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号が入力された時点に基づく時間情報によってタイムを確定する。マイクロプロセッサ103は、確定したタイムに係る時間情報を、メモリ105に記録する。その後、ステップS314へ進む。
(ステップS314)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受けて、受信回路102の間欠駆動の状態を、再び、第1のパターンに切り替える。それにより、受信回路102の利得は、ゲインG1に設定される。その後、ステップS315へ進む。
(ステップS315)マイクロプロセッサ103は、受信回路102からの信号を受けて、受信回路102の間欠駆動の状態を、再び、第2のパターンに切り替える。それにより、受信回路102の周期は、周期T2に設定される。その後、ステップS316へ進む。
(ステップS316)ランナーによる外部操作部材106からの入力等によって、ストップウォッチ機能による時間の計測の終了が指示されたならば、計測を終了する。また、電子機器10の電源が切られる指示がされているならば、計測を終了する。計測を終了した場合には、以上で、本フローチャートが示す処理が終了する。
時間の計測の終了が指示されておらず、かつ、電源が切られる指示がされていないならば、ステップS317へ進む。
(ステップS317)受信回路102が、間欠駆動をする度に、受信アンテナ101を介して電磁波(磁界30)を受信している状態であるならば、ステップS316へ戻る。
受信回路102が、電磁波(磁界30)を受信しなくなったならば、ステップS304へ戻る。
以上で、第3の実施形態における電子機器10の動作の一例についての説明を終了する。
以上説明したように、第3の実施形態に係る電子機器10の受信回路102は、計測ポイントに接近して最初に磁界30を受信するまでの間、またはノイズを受信するまでの間は、第2のパターンによる間欠駆動よりも周期が長く消費電力が小さい、第1のパターンによって間欠駆動をする。したがって、常に第2のパターンで受信回路102が間欠駆動をする場合よりも、消費電力を小さくすることができる。
そして、受信アンテナ101が磁界30またはノイズを受信すると、受信回路102の間欠駆動は、第1のパターンよりも周期が短い第2のパターンに切り替わる。
受信アンテナ101が受信した電磁波が磁界30だった場合においては、間欠駆動の周期が短い第2のパターンに切り替わることによって、第1のパターンで受信回路102が間欠駆動をする場合よりも、電子機器10が計測マット20に到達した時間を計測する際の計測誤差をより小さくすることができる。
そして、計測ポイントを通過したタイムが確定すると、再び、受信回路102は、第2のパターンよる間欠駆動よりも周期が長く消費電力が小さい、第1のパターンによって間欠駆動をする。したがって、常に第2のパターンで受信回路102が間欠駆動をする場合よりも、消費電力を小さくすることができる。
また、受信アンテナ101が受信した電磁波がノイズだった場合においては、受信アンテナ101が、その後、所定の期間、電磁波を受信しなかった場合、マイクロプロセッサ103は、受信した電磁波がノイズであると判断する。それにより、電子機器10は、計測マットが敷設された計測ポイントではない地点で、誤ったタイム計測をすることを防止することができる。
以上により、本発明の第1の実施形態に係る電子機器10は、タイム計測の精度に影響を与えずに、電子機器の電力消費を抑えることができる。
(ゲインG1反応区間とゲインG2反応区間の具体的な距離の設定について)
以下に、一般的なマラソン競技における、ゲインG1の反応区間、及びゲインG2の反応区間の具体的な距離について説明する。
図10は、本発明の第1の実施形態、及び第2の実施形態における、具体的なゲイン反応区間の距離の一例を示す概略図である。
図10に図示するように、一般的なマラソン大会においては、ゲインG1の反応区間を10m以下、ゲインG2の反応区間を3m以下の距離とすることが望ましい。
まず、ゲインG2の反応区間を3m以下とすることが望ましい理由について以下に説明する。
フルマラソンを完走するランナーの平均タイムは、4時間30分前後である。したがって、平均的なランナーが平均的なペースで1秒間に進む距離は毎秒3m程度になる。
そして、一般的に、マラソン大会の開催者等が計測する正式タイムは、ランナーが計測マット20のスタート地点側のマット端(以下、マット端と称する)を通過したタイミングで計測される。
したがって、正式タイムと、電子機器10が計測するタイムと、の間の平均誤差を1秒以内とするためには、マット端から約3m以内で、電子機器10がタイム確定を行う必要がある。よって、ゲインG2の反応区間は3m以下とすることが望ましい。
次に、ゲインG1の反応区間を10m以下とすることが望ましい理由について以下に説明する。
マット端から3mの地点における磁界30の電界強度と、マラソンの行動に伴って観測される雑音(以下、ノイズと称する)の信号強度との差は、20dB以上の差があることが、調査の結果によって示されている。
一般的に、電界強度の強さは距離の二乗に反比例する。よって、マット端から10mの地点における磁界30の電界強度は1/(3.3の二乗)、すなわち−20dBとなる。したがって、マット端から10mの地点における磁界30の電界強度は、ノイズの信号強度と同等の強度となる。
以上により、電子機器10がノイズには反応せずに磁界30を受信できるようにするためには、ゲインG1の反応区間を10m以下とすることが望ましい。
よって、一般的なマラソン大会において使用される、本発明に係る電子機器10は、受信部(受信回路102)が第1の利得で計測用電波(磁界30)を受信する場合には、受信部(受信回路102)は計測地点から10メートル以内の地点において計測用電波(磁界30)を受信し、受信部(受信回路102)が第2の利得で計測用電波(磁界30)を受信する場合には、受信部(受信回路102)は計測地点から3メートル以内の地点において計測用電波(磁界30)を受信する、ことが望ましい。
以上、この発明の実施形態及びその変形例について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
なお、上述した実施形態における電子機器10の一部または全部を、コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、電子機器10に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、RAM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置、またはそれらの任意の組み合わせによって構成される記憶媒体のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等の通信ネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における電子機器10の一部または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。電子機器10の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1・・・計測システム、10・・・電子機器、101・・・受信アンテナ、102・・・受信回路、103・・・マイクロプロセッサ、104・・・ディスプレイ、105・・・メモリ、106・・・外部操作部材、107・・・電源、20・・・計測マット、201・・・マット、202・・・信号発生コイル、203・・・信号発信器、30・・・磁界、 5・・・マラソン大会会場、50・・・マラソンコース、51・・・スタート地点、52−1・・・10km地点、52−2・・・20km地点、52−3・・・30km地点、53・・・ゴール地点、pt111・・・地点(ゲインG1の反応区間の始点)、pt112・・・地点(ゲインG1の反応区間の終点)、pt121・・・地点(ゲインG2の反応区間の始点)、pt122・・・地点(ゲインG2の反応区間の終点)、tm11・・・時点、tm12・・・時点、tm13・・・時点、pt211・・・地点(ゲインG1の反応区間の始点)、pt212・・・地点(ゲインG1の反応区間の終点)、pt221・・・地点(ゲインG2の反応区間の始点)、pt222・・・地点(ゲインG2の反応区間の終点)、pt311・・・時点(ノイズ発生の始点)、pt312・・・時点(ノイズ発生の終点)、tm21・・・時点、tm22・・・時点、tm23・・・時点、tm31・・・時点、tm32・・・時点

Claims (7)

  1. 複数の地点を移動する移動体に付される電子機器であって、
    第1の利得かつ第1の周期で前記地点における電磁波の受信を待機する第1のパターン、及び、前記第1の利得より低い第2の利得かつ前記第1の周期より短い第2の周期で前記電磁波の受信を待機する第2のパターン、の状態で前記電磁波を受信可能な受信部と、
    前記受信部が前記第1のパターンで前記電磁波の受信を待機している状態において、前記受信部が前記電磁波を受信したとき、前記受信部に前記第2のパターンで前記電磁波の受信を待機させる制御部と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記電磁波の受信に基づく受信時間を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記受信部が前記第2のパターンで前記電磁波の受信を待機している状態において、前記電磁波を受信したとき、前記記憶部に前記受信時間を記憶させ、前記受信部に前記第1のパターンで前記電磁波の受信を待機させる、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記電磁波の受信に基づく受信時間を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、前記受信部が前記第2のパターンで前記電磁波の受信を待機している状態において、前記電磁波を受信したとき、前記記憶部に前記受信時間を記憶させ、前記受信部に前記電磁波の受信の待機を一定の時間中断させたのち、前記受信部に前記第1のパターンで前記電磁波の受信を待機させる、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記制御部は、前記受信部が前記第2のパターンで前記電磁波の受信を待機している状態において、前記電磁波を受信しない状態で所定時間が経過した場合、前記受信部に前記第1のパターンで前記電磁波の受信を待機させる、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  5. 前記受信部が前記第1の利得で前記電磁波を受信する状態においては、前記受信部は前記地点から10メートル以内の距離において前記電磁波を受信し、前記受信部が前記第2の利得で前記電磁波を受信する状態においては、前記受信部は前記地点から3メートル以内の距離において前記電磁波を受信する、
    ことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記電子機器は時刻を計時する計時機能を有する電子時計であって、計時結果および前記電磁波の受信に基づく受信時間の少なくとも一方を表示できる表示部を備える
    ことを特徴とする、請求項1に記載の電子機器。
  7. 複数の地点を移動する移動体に装着される電子機器のコンピュータに、
    第1の利得かつ第1の周期で前記地点における電磁波の受信を待機する第1のパターン、及び、前記第1の利得より低い第2の利得かつ前記第1の周期より短い第2の周期で前記電磁波の受信を待機する第2のパターン、の状態で前記電磁波を受信可能な受信ステップと、
    前記受信ステップにおいて前記第1のパターンで前記電磁波の受信を待機している状態であって、前記受信ステップにおいて前記電磁波を受信したとき、前記受信ステップにおいて前記第2のパターンで前記電磁波の受信を待機させる制御ステップと、
    を実行させるための、電子機器の制御プログラム。
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