JP6301785B2 - 競技用タイム計測システム - Google Patents

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本発明は、競技者に装着されたRFIDタグを用いて、競技コースの計測ポイントにおける当該競技者の通過タイムを計測する競技用タイム計測システムに関する。
マラソン等の競技において、RFIDタグを用いて競技者のゴール地点等における通過タイムを計測することが考えられている。
その一例として、RFIDタグを競技者の靴等に装着し、競技コース上に敷きつめたマット状のアンテナから低周波磁界を発生させ、競技者が計測ポイントを通過した際にRFIDタグに書き込まれたタグIDをアンテナを介してリーダライタにて読み取り、リーダライタ側において受信時刻を計測ポイントの通過時刻として記録する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この技術においては、2つのループを用いて2つの磁界を発生させ、変曲点を検出して競技者の通過を判別しているが、変曲点を検出できない場合があり、その場合は磁界を検知した時刻と磁界が消失した時刻との中間点を通過時刻と推定している。
ところで、最近では、UHF帯の電波によってタグIDが読み取られるRFIDタグを用いたタイム計測システムが考えられている。
UHF帯の電波によってタグIDが読み取られるRFIDタグを用いたタイム計測システムにおいては、計測ポイントにおいて競技コースを横断する方向に、1台のリーダライタに接続された最大8台程度のアンテナを一列に並べて配置し、それぞれのアンテナから1W程度の強い読取電波を送出し、計測ポイントにおいて競技者のゼッケンや靴等に装着されたRFIDタグからタグIDを読み取っている。その際、コストを低減するためや限られた周波数資源を有効活用するため、複数のアンテナから同一の周波数の読取電波を送出している。また、それにより、複数のアンテナ間にて電波干渉が生じてタグIDの読み取りが困難となる可能性があるため、リーダライタにおいては、読取電波を複数のアンテナ間にて時分割で切り替えながら送出している。
ところで、上述したようなRFIDタグを用いたシステムに用いられるリーダライタにおいては、FM0方式とミラーサブキャリア方式との2つの方式があるが、ミラーサブキャリア方式では、リーダライタが送出する周波数チャネルに対し、ICタグが応答する電波として同一の周波数チャネルを使用せず、上下に200kHz程度ずれた2つの側波帯電波を使用する。そのため、互いに近接する2台のリーダライタから同一周波数チャネルの電波が送出されても、ICタグから特定のリーダライタに応答される電波が200kHzずれているので、電波を送出したリーダライタにおいてICタグからの応答電波を受信できる。この時、もう一台のリーダライタからもたらされる電波は、十分減衰していることが前提となる。例えば2台のアンテナが近接して対向していると、ICタグからの電波は受信困難となる。
特開2006−47263号公報
上述したような電波を送出するシステムにおいては、複数の装置間の電波干渉を回避するために、電波を送出する前に、使用する周波数チャネルの受信電力の大きさを測定することによって、使用する周波数チャネルが空いているかどうかを確認する、いわゆるキャリアセンスを実行することが電波法で義務付けられている。そのため、キャリアセンスが実行されている間は、電波の送出が停止されることになる。
また、複数のアンテナから読取電波を時分割で出力する場合に限らず、キャリアセンスが実行された後に電波を送出するシステムにおいては、一定時間(例えば4s)電波を送出した後、一定時間(例えば50ms)は電波の送出を停止しなければならない。そのため、電波の送出が停止されるタイミングが存在することとなり、読取電波を送出することによってタグIDを読み取る場合、読取電波が断続的に送出されることとなる。
ところで、マラソンにおいては、競技者の走行方向における計測ポイントの幅を50〜60cmとした場合、競技者の計測ポイントの通過時間は100ms程度であるため、上述したような電波の送出の停止が実行されている最中に競技者が計測ポイントを通過したとしても、タグIDの読み取りができなくなってしまう可能性は低い。
ところが、キャリアセンスに失敗した場合、次のキャリアセンスのタイミングまでの数秒間、電波の送出を停止することになるため、1つの周波数チャネルを用いてタグIDを読み取るとなると、上述したように読取電波の送出が停止している間に競技者が計測ポイントを通過した場合、競技者に装着されたRFIDタグのタグIDを読み落としてしまうことになる。また、タグIDの読取回数が制限され、計測ポイントの通過タイムを正確に計測できなくなる可能性も高くなってしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、競技者に装着されたRFIDタグを用いて、競技コースの計測ポイントにおける当該競技者の通過タイムを計測する競技用タイム計測システムにおいて、少ない周波数チャネルで競技者の通過タイムを正確に計測することができる競技用タイム計測システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
競技者に装着されたRFIDタグを用いて、競技コースの計測ポイントにおける当該競技者の通過タイムを計測する競技用タイム計測システムであって、
前記計測ポイントにて前記競技コースを横断する方向に並べて配置された3つ以上のアンテナと、
前記アンテナにそれぞれ接続され、接続されたアンテナを介して、前記RFIDタグに書き込まれた識別情報を読み取る3つ以上の読取装置と、
前記読取装置にて読み取られた識別情報に基づいて、前記通過タイムを集約する制御装置とを有し、
前記アンテナは、互いに隣接しないアンテナどうしが組となって構成され、
前記読取装置は、接続されたアンテナが同じ組となる読取装置どうしにおいて、同一の周波数を用いて同一のタイミングでキャリアセンスを行い、キャリアセンスに成功した場合にその旨を示すキャリア電波を、接続されたアンテナを介して互いに異なるタイミングで順次送出し、同じ組となる全ての読取装置から前記キャリア電波が送出された場合に、前記識別情報の読み取りを当該周波数にて同一のタイミングで開始する。
また、競技者に装着されたRFIDタグを用いて、競技コースの計測ポイントにおける当該競技者の通過タイムを計測する競技用タイム計測システムであって、
前記計測ポイントにて前記競技コースを横断する方向に並べて配置された3つ以上のアンテナと、
前記アンテナにそれぞれ接続され、接続されたアンテナを介して、前記RFIDタグに書き込まれた識別情報を読み取る3つ以上の読取装置と、
前記読取装置にて読み取られた識別情報に基づいて、前記通過タイムを集約する制御装置とを有し、
前記アンテナは、互いに隣接しないアンテナどうしが組となって構成され、
前記制御装置は、前記読取装置に対して、当該読取装置に接続されたアンテナが同じ組となる読取装置どうしにおいて、同一の周波数を用いて同一のタイミングでキャリアセンスを行わせ、同じ組となる全ての読取装置にてキャリアセンスに成功した場合に、前記識別情報の読み取りを当該周波数にて同一のタイミングで開始させる。
上記のように構成された本発明においては、計測ポイントにて競技コースを横断する方向に並べて配置された3つ以上のアンテナを介して、競技者に装着されたRFIDタグに書き込まれた識別情報が読み取られるが、互いに隣接しないアンテナどうしが組となって構成されており、この組となったアンテナに接続された読取装置どうしにおいて、RFIDタグに書き込まれた識別情報が同一の周波数にて読み取られる。その際、読取装置が、接続されたアンテナが同じ組となる読取装置どうしにおいて、同一の周波数を用いて同一のタイミングでキャリアセンスを行い、キャリアセンスに成功した場合にその旨を示すキャリア電波を、接続されたアンテナを介して互いに異なるタイミングで順次送出し、同じ組となる全ての読取装置からキャリア電波が送出された場合に、識別情報の読み取りをその周波数にて同一のタイミングで開始するので、少ない周波数で互いに干渉することなく、識別情報の読み取りが行われる。また、互いに隣接するアンテナ間においては、相互の周波数間隔を、電波干渉を回避できる程度に確保した状態において識別情報の読み取りを行うことで、互いに干渉することなく識別情報が読み取られることになる。
また、制御装置が、読取装置に対して、読取装置に接続されたアンテナが同じ組となる読取装置どうしにおいて、同一の周波数を用いて同一のタイミングでキャリアセンスを行わせ、同じ組となる全ての読取装置にてキャリアセンスに成功した場合に、識別情報の読み取りを当該周波数にて同一のタイミングで開始させることによっても、上記同様に、少ない周波数で互いに干渉することなく、識別情報の読み取りが行われることとなる。
本発明によれば、互いに隣接しないアンテナどうしが組となって構成されており、この組となったアンテナに接続された読取装置どうしにおいて、同一の周波数を用いて同一のタイミングでキャリアセンスを行い、キャリアセンスに成功した場合にその旨を示すキャリア電波を、接続されたアンテナを介して互いに異なるタイミングで順次送出し、同じ組となる全ての読取装置からキャリア電波が送出された場合に、識別情報の読み取りをその周波数にて同一のタイミングで開始する構成としたため、少ない周波数で互いに干渉することなく、識別情報の読み取りが行われ、また、互いに隣接するアンテナ間においては、相互の周波数間隔を、電波干渉を回避できる程度に確保した状態において識別情報の読み取りを行うことで、互いに干渉することなく識別情報が読み取られることになる。
また、制御装置が、読取装置に対して、読取装置に接続されたアンテナが同じ組となる読取装置どうしにおいて、同一の周波数を用いて同一のタイミングでキャリアセンスを行わせ、同じ組となる全ての読取装置にてキャリアセンスに成功した場合に、識別情報の読み取りを当該周波数にて同一のタイミングで開始させるものにおいても同様に、少ない周波数で互いに干渉することなく、識別情報の読み取りを行うことができる。
本発明の競技用タイム計測システムの第1の実施の形態を示す図である。 図1に示した競技用タイム計測システムの具体的構成を示すブロック図である。 図1及び図2に示した競技用タイム計測システムにて実行されるキャリアセンスの処理を説明するためのフローチャートである。 図1及び図2に示した競技用タイム計測システムにて実行されるキャリアセンスの処理を説明するためのタイムチャートであり、(a)はキャリアセンスに成功した場合の処理を示す図、(b)はキャリアセンスに失敗した場合の処理を示す図、(c)はキャリアセンスに成功してICタグからタグIDを読み取るタイミングを示す図である。 図1及び図2に示した競技用タイム計測システムにおける、リーダライタの1グループ全体のキャリアセンス処理を説明するためのフローチャートである。 図1及び図2に示した競技用タイム計測システムにおいて組となった3つのリーダライタの動作を示すタイムチャートである。 図1及び図2に示した競技用タイム計測システムにおいてICタグから読み取られたタグIDを用いた競技者の通過タイムの集約方法を説明するための図であり、(a),(b)はリーダライタからパーソナルコンピュータに送信される情報を示す図、(c)はパーソナルコンピュータにて集約されて通過タイムデータベースに登録される情報を示す図である。 本発明の競技用タイム計測システムの第2の実施の形態を示す図である。 図8に示した競技用タイム計測システムの具体的構成を示すブロック図である。 本発明の競技用タイム計測システムの他の実施の形態を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明の競技用タイム計測システムに用いられるリーダライタは、ミラーサブキャリア方式を採用していることを前提とする。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の競技用タイム計測システムの第1の実施の形態を示す図であり、図2は、図1に示した競技用タイム計測システムの具体的構成を示すブロック図である。
本形態における競技用タイム計測システムは図1に示すように、競技者1にRFIDタグであるICタグ10が装着されるとともに、競技者1が走行する競技コース2上の計測ポイントにマット状の6つのアンテナ25−1〜25−6が配置され、これらアンテナ25−1〜25−6のそれぞれに読取装置となるリーダライタ20−1〜20−6が接続され、さらに、リーダライタ20−1〜20−6に、制御装置となるパーソナルコンピュータ30が接続されて構成されている。
ICタグ10は、例えば競技者1の靴に装着されている。ICタグ10には、ICタグ10固有の識別情報となるタグIDが書き込まれており、このタグIDがUHF帯の周波数チャネルを用いてアンテナ25−1〜25−6を介してリーダライタ20−1〜20−6にて読み取られる。
アンテナ25−1〜25−6は、競技コース2上の計測ポイントにて競技コース2を横断する方向に並べて配置されている。
リーダライタ20−1〜20−6は、アンテナ25−1〜25−6にそれぞれ接続されている。リーダライタ20−1〜20−6のそれぞれは、図2に示すように、データメモリ21と、プログラムメモリ22と、プロセッサ23と、送受信部24とを有している。データメモリ21には、ICタグ10からタグIDを読み取るためにアンテナ25−1〜25−6を介して送出することができる電波の周波数チャネルの一覧からなる周波数リスト等が記憶されている。プログラムメモリ22には、アンテナ25−1〜25−6を介して電波を送出する前に行うキャリアセンスの動作プログラム等が記憶されている。プロセッサ23は、データメモリ21及びプログラムメモリ22を参照してキャリアセンス及びタグIDの読み取りのための電波の送出を制御し、ICタグ10から読み取って送受信部24にて受信したタグIDをその読取時刻とともにパーソナルコンピュータ30に送信する。送受信部24は、プロセッサ23の制御により、キャリアセンス、並びにアンテナ25−1〜25−6を介した電波の送出及びタグIDの受信を行う。
パーソナルコンピュータ30は、リーダライタ20−1〜20−6に接続されており、図2に示すように、通過タイム集約部31と、通過タイム登録部32と、通過タイムデータベース33とを有している。通過タイム集約部31は、リーダライタ20−1〜20−6から送信されてきたタグIDによって計測ポイントにおける競技者1の通過タイムを集約する。通過タイム登録部32は、通過タイム集約部31にて集約された通過タイムを通過タイムデータベース33に登録する。
以下に、上記のように構成された競技用タイム計測システムにおける、通過タイムの集約方法について説明する。
まず、上述した競技用タイム計測システムにて実行されるキャリアセンスについて説明する。
図3は、図1及び図2に示した競技用タイム計測システムにて実行されるキャリアセンスの処理を説明するためのフローチャートである。また、図4は、図1及び図2に示した競技用タイム計測システムにて実行されるキャリアセンスの処理を説明するためのタイムチャートであり、(a)はキャリアセンスに成功した場合の処理を示す図、(b)はキャリアセンスに失敗した場合の処理を示す図、(c)はキャリアセンスに成功してICタグ10からタグIDを読み取るタイミングを示す図である。
上述したように、電波を送出するシステムにおいては、複数の装置間の電波干渉を回避するために、電波を送出する前に、使用する周波数チャネルの受信電力の大きさを測定することによって、使用する周波数チャネルが空いているかどうかを確認する、いわゆるキャリアセンスを実行することが電波法で義務付けられている。
そのため、上述した競技用タイム計測システムにおいても、ICタグ10に書き込まれたタグIDを読み取るためにアンテナ25−1〜25−6から電波を送出する前にキャリアセンスを実行する必要がある。
そこで、リーダライタ20−1〜20−6においては、キャリアセンスを実行することとなるが、まず、前回の電波の送出停止から50msが経過したかどうかを判断する(ステップ1)。これは、上述したように、電波を送出するシステムにおいては、最長4sの時間、電波を送出した場合、その後、50msの時間は電波の送出を停止しなければならないためである。なお、電源投入後の最初のキャリアセンスにおいては、50msの経過を判断する必要がないことは言うまでもない。
そして、前回の電波の送出停止から50msが経過している場合は、リーダライタ20−1〜20−6において、データメモリ21に記憶された周波数リストに基づいて、送出する電波の周波数チャネルの受信電力の大きさを測定するキャリアセンスを開始する(ステップ2)。なお、周波数リストは、パーソナルコンピュータ30にて予め割り振られており、リーダライタ20−1〜20−6にてパーソナルコンピュータ30からダウンロードされている。例えば、送出する電波の出力が1Wである場合は、CH1として916.8MHz、CH2として918.0MHz、CH3として919.2MHz、CH4として920.4MHzの周波数チャネルがダウンロードされている。また、送出する電波の出力が250mWである場合は、CH1として921.0MHz、CH2として921.4MHz、CH3として921.8MHz、CH4として922.2MHzの周波数チャネルがダウンロードされている。このように、送出する電波の出力が250mWである場合に、使用可能な周波数チャネルを、9CHのうち1つおきにダウンロードしておくことで、リーダライタ20−1〜20−6がミラーサブキャリア方式のものであっても、エラーを生じさせずにタグIDを読み取ることができる。そして、リーダライタ20−1〜20−6は、その周波数リストの中から1つの周波数を選択し、その周波数チャネルの受信電力の大きさを測定する。
キャリアセンス開始後、5ms以上の一定時間が経過するまでに(ステップ3)、選択した周波数チャネルについて−74dBm以上の電波を受信しなければ、キャリアセンスに成功したものと判断し(ステップ4)、その周波数チャネルでアンテナ25−1〜25−6から電波の送出を開始する(ステップ5)。なお、上述したように、電波を送出するシステムにおいては、最長4sの時間、電波を送出した場合、その後、50msの時間は電波の送出を停止しなければならないことから、前回の電波の送出停止から50msが経過した後に5msのキャリアセンスを実行するのではなく、前回の電波の送出停止から40msが経過した後に10msのキャリアセンスを実行する構成としてもよい。
アンテナ25−1〜25−6から電波の送出を開始した後、4sが経過すると(ステップ6)、電波の送出を停止する(ステップ7)。
その後、キャリアセンスを実行するタイミングになると、ステップ1に戻り、電波送出停止から50ms経過後であれば、キャリアセンスを開始することになる。
それにより、図4(a)に示すように、キャリアセンスに成功した周波数チャネルを用いて4s間電波を送出した後、50msだけ電波の送出を停止し、その間にキャリアセンスを実行し、再度電波を送出することになる。
一方、キャリアセンス開始後、選択した周波数チャネルについて−74dBm以上の電波を受信した場合は、キャリアセンスに失敗したものと判断し、データメモリ21に記憶された周波数リスト中に、まだキャリアセンスを実行していない周波数チャネルがあれば(ステップ8)、キャリアセンスの周波数チャネルをその周波数チャネルに変更し(ステップ9)、キャリアセンスを実行するタイミングにおいてステップ2に戻り、キャリアセンスを開始する。
また、キャリアセンスに失敗した場合において、データメモリ21に記憶された周波数リストにある全ての周波数チャネルについてキャリアセンスを実行した場合は、パーソナルコンピュータ30にエラーを出力する(ステップ10)。その場合、図4(b)に示すように、次のキャリアセンスを実行するタイミングまで電波の送出が停止する。
このようにして、アンテナ25−1〜25−6から電波を送出することで、図4(c)に示すように、アンテナ25−1〜25−6から電波を送出しているタイミングにおいてICタグ10からタグIDを読み取ることになる。
次に、図1及び図2に示した競技用タイム計測システムにおける通過タイムの実際の集約方法について説明する。
上述したように、リーダライタ20−1〜20−6のそれぞれにアンテナ25−1〜25−6を1対1で接続することで、リーダライタ20−1〜20−6におけるタグIDの読取能力が毎秒100〜200回である場合、1つのリーダライタを用いた場合と比べて6倍(毎秒600〜1200回)の回数の読み取りが可能となる。
しかしながら、その場合、限られた周波数チャネルの多くを使用してしまうことになる。そこで、本形態においては、アンテナ25−1〜25−6及びリーダライタ20−1〜20−6を組に分け、同じ組のアンテナ25−1〜25−6及びリーダライタ20−1〜20−6においては、同一周波数を共有する。
図5は、図1及び図2に示した競技用タイム計測システムにおける、リーダライタの1グループ全体のキャリアセンス処理を説明するためのフローチャートであり、図6は、図1及び図2に示した競技用タイム計測システムにおいて組となった3つのリーダライタ20−1,20−3,20−5の動作を示すタイムチャートである。
本形態の競技用タイム計測システムにおいては、競技コース2に配置されたアンテナ25−1〜25−6が、互いに隣接しないアンテナどうしが組となって構成されている。具体的には、アンテナ25−1とアンテナ25−3とアンテナ25−5とが1組となっており、アンテナ25−2とアンテナ25−4とアンテナ25−6とが1組となっている。
そして、リーダライタ20−1〜20−6は、接続されたアンテナ25−1〜25−6が同じ組となるリーダライタどうしにおいて、同一の周波数を用いて同一のタイミングでキャリアセンスを行い、キャリアセンスに成功した場合にその旨を示すキャリア電波を、接続されたアンテナを介して互いに異なるタイミングで順次送出し、同じ組となる全てのリーダライタからキャリア電波が送出された場合に、ICタグ10からのタグIDの読み取りをその周波数にて同一のタイミングで開始する。そのため、同じ組となるリーダライタどうしにおいては、接続されたアンテナを介して送出する電波の出力を、互いに干渉しないようなものとしておく必要がある。
以下では、アンテナ25−1とアンテナ25−3とアンテナ25−5との組の動作について説明するが、アンテナ25−2とアンテナ25−4とアンテナ25−6との組についても、アンテナ25−1とアンテナ25−3とアンテナ25−5との組とは異なる周波数を用いて同様に動作する。
まず、アンテナ25−1に接続されたリーダライタ20−1と、アンテナ25−3に接続されたリーダライタ20−3と、アンテナ25−5に接続されたリーダライタ20−5との間において、キャリアセンスに成功した場合にその旨を示すキャリア電波を送出する順番を、リーダライタ20−1が1番目、リーダライタ20−3が2番目、リーダライタ20−5が3番目と決めておき、リーダライタ20−1,20−3,20−5のそれぞれのプログラムメモリ22に記憶しておく。
その状態で、リーダライタ20−1,20−3,20−5において、キャリアセンスを実行することとなるが、まず、前回の電波の送出停止から50msが経過したかどうかを判断する(ステップ11)。これは、上述したように、電波を送出するシステムにおいては、最長4sの時間、電波を送出した場合、その後、50msの時間は電波の送出を停止しなければならないためである。なお、電源投入後の最初のキャリアセンスにおいては、50msの経過を判断する必要がないことは言うまでもない。
そして、前回の電波の送出停止から50msが経過している場合は、リーダライタ20−1,20−3,20−5において、データメモリ21に記憶された周波数リストの中から1つの周波数を選択し、その周波数チャネルを用いてキャリアセンスを開始する(ステップ12)。なお、データメモリ21に記憶された周波数リストは、組になるリーダライタどうしにおいては同一のものとなっている。また、アンテナが隣接する組となるリーダライタ間においても、他の組と同一の周波数の組み合わせで構成された周波数リストがデータメモリ21に記憶されており、これらのデータメモリ21から未使用の周波数チャネルが選ばれてキャリアセンスが実行されることになる。ただし、周波数リストに出現する周波数チャネルの出現順序は組ごとに異なるように設定されており、異なる組で同一周波数が同時に選択される可能性を低減している。
すると、キャリアセンス開始後、5ms以上の一定時間が経過するまでに(ステップ13)、リーダライタ20−1において、選択した周波数チャネルについて−74dBm以上の電波を受信しなければ、キャリアセンスに成功したものと判断し(ステップ14)、リーダライタ20−1は、キャリア電波を1番目に送出するものであることから、図6に示すように、キャリアセンスに成功した旨を示す1msのキャリア電波を、アンテナ25−1を介して送出する(ステップ15)。
また、リーダライタ20−3において、上記キャリアセンス期間中に、キャリアセンスを実行している周波数について、リーダライタ20−1がアンテナ25−1を介して送出した1msのキャリア電波のみをアンテナ25−3を介して受信した場合(ステップ16,17)、リーダライタ20−3は、キャリア電波を2番目に送出するものであることから、図6に示すように、キャリアセンスに成功した旨を示す1msのキャリア電波を、アンテナ25−3を介して送出する(ステップ18)。
また、リーダライタ20−5において、上記キャリアセンス期間中に、キャリアセンスを実行している周波数について、リーダライタ20−1,20−3がアンテナ25−1,25−3を介してそれぞれ送出した1msのキャリア電波、すなわち、2つの1msのキャリア電波のみをアンテナ25−5を介して受信した場合(ステップ19,20)、キャリア電波を3番目に送出するものであることから、図6に示すように、キャリアセンスに成功した旨を示す1msのキャリア電波を、アンテナ25−5を介して送出する(ステップ21)。
そして、リーダライタ20−1,20−3,20−5において、上記キャリアセンス期間中に、キャリアセンスを実行している周波数について、リーダライタ20−1,20−3,20−5がアンテナ25−1,25−3,25−5を介してそれぞれ送出した1msのキャリア電波、すなわち、3つの1msのキャリア電波のみをアンテナ25−1,25−3,25−5を介して受信した場合(ステップ22)、リーダライタ20−1,20−3,20−5において、キャリアセンスを実行している周波数チャネルでアンテナ25−1,25−3,25−5から電波の送出を開始し、ICタグ10からのタグIDの読み取りを開始する(ステップ23)。
このように、接続されたアンテナ25−1,25−3,25−5が1組となったリーダライタ20−1,20−3,20−5においては、同一の周波数を用いて同一のタイミングでキャリアセンスを行い、キャリアセンスに成功した場合にその旨を示すキャリア電波を、接続されたアンテナ25−1,25−3,25−5を介して互いに異なるタイミングで順次送出し、リーダライタ20−1,20−3,20−5の全てからキャリア電波が送出された場合に、ICタグ10からのタグIDの読み取りをその周波数にて同一のタイミングで開始する。なお、互いに異なるグループに属するアンテナに接続されたリーダライタにてほぼ同時にキャリアセンスが実行され、同時に周波数チャネルを変更しようとした場合、異なるグループ間にて偶然同じ周波数チャネルを選択することがあり得る。ところがその場合は、同じ周波数の電波を一瞬早く送出し始めたグループにおいては、その周波数チャネルを使用し、一瞬遅れたグループにおいてはその周波数チャネルを使用できず、再度キャリアセンスを実行することとなるので、2つのグループ間にて、使用する周波数が衝突する事態が回避される。 一方、キャリアセンス開始後、選択した周波数チャネルについて、リーダライタ20−1,20−3,20−5のいずれかにて−74dBm以上の電波を、アンテナ25−1,25−3,25−5を介して受信した場合や、キャリアセンス期間中にリーダライタ20−1,20−3,20−5がアンテナ25−1,20−3,20−5を介してそれぞれ送出した1msのキャリア電波が受信されなかった場合は、キャリアセンスに失敗したものと判断し、データメモリ21に記憶された周波数リスト中に、まだキャリアセンスを実行していない周波数チャネルがあれば(ステップ24)、キャリアセンスの周波数チャネルをその周波数チャネルに変更し(ステップ25)、キャリアセンスを実行するタイミングにおいてステップ12に戻り、キャリアセンスを開始する。
また、キャリアセンスに失敗した場合において、データメモリ21に記憶された周波数リストにある全ての周波数チャネルについてキャリアセンスを実行した場合は、パーソナルコンピュータ30にエラーを出力する(ステップ26)。
上記の動作が、アンテナ25−2とアンテナ25−4とアンテナ25−6との組についても同様に行われるが、上述したように、アンテナ25−2とアンテナ25−4とアンテナ25−6との組は、アンテナ25−1とアンテナ25−3とアンテナ25−5との組に対して、電波干渉を回避できる周波数間隔を確保した周波数リストがデータメモリ21に記憶されており、この周波数リストから未使用の周波数チャネルが選ばれて上述した動作が行われることとなる。例えば、アンテナ25−1,25−3,25−5の組においては、これらに接続されるリーダライタ20−1,20−3,20−5のデータメモリ21に、CH1として920.4MHz、CH2として921.0MHz、CH3として921.6MHz、CH4として922.2MHzの周波数チャネルが周波数リストとして登録されており、また、アンテナ25−2,25−4,25−6の組においては、これらに接続されるリーダライタ20−2,20−4,20−6のデータメモリ21に、CH1として921.6MHz、CH2として922.2MHz、CH3として920.4MHz、CH4として921.0MHzの周波数チャネルが周波数リストとして登録されている。そして、アンテナ25−1とアンテナ25−3とアンテナ25−5との組と、アンテナ25−2とアンテナ25−4とアンテナ25−6との組とのそれぞれにおいて、キャリアセンスに失敗した場合、周波数リストにて次のチャネル番号の周波数チャネルを次の候補としてキャリアセンスを実行する。この際、アンテナ25−1とアンテナ25−3とアンテナ25−5との組と、アンテナ25−2とアンテナ25−4とアンテナ25−6との組とで、互いに異なる周波数チャネルを候補としてキャリアセンスを行うことにより、隣接するアンテナ25−1〜25−6間で干渉することがなく、また、これらの組間では、互いに異なるタイミングでキャリアセンス及びタグIDの読み取りが行われることとなる。また、アンテナ25−1〜25−6の競技コース2を競技者1が走行する方向の長さを、50〜60cmとすることにより、競技者1がアンテナ25−1〜25−6上を通過する時間は100ms程度となる。一方、上述したようにアンテナ25−1〜25−6からの電波の送出が停止する時間は50ms程度であるため、競技者1がアンテナ25−1〜25−6上を通過する時間中に、上述したように電波の送出が停止したとしても、50msの読取時間は確保できる。ICタグ10からのタグIDの読取時間は一般的に20ms程度であるため、ICタグ10からタグIDを読み取ることができなくなってしまうことがない。
このようにしてリーダライタ20−1〜20−6にてICタグ10から読み取られたタグIDは、その読取時刻とともにパーソナルコンピュータ30に送信され、タグIDと読取時刻とによって、競技者1の計測ポイントにおける通過タイムが集約されることになる。そのため、少ない周波数チャネルで競技者の通過タイムを正確に計測することができる。また、上述したキャリアセンス及び読取用の電波の送出が、パーソナルコンピュータ30を介さずに、組となったリーダライタ間で協働して自律的に行われることにより、パーソナルコンピュータ30の処理速度によらずに、読取回数を増やすことができる。
次に、上記のようにしてICタグ10から読み取られたタグIDを用いた競技者1の通過タイムの集約方法について、2つのリーダライタ20−1,20−2の読取結果を用いて通過タイムを集約する場合を例に挙げて説明する。
図7は、図1及び図2に示した競技用タイム計測システムにおいてICタグ10から読み取られたタグIDを用いた競技者1の通過タイムの集約方法を説明するための図であり、(a)はリーダライタ20−1からパーソナルコンピュータ30に送信される情報を示す図、(b)はリーダライタ20−2からパーソナルコンピュータ30に送信される情報を示す図、(c)はパーソナルコンピュータ30にて集約されて通過タイムデータベース33に登録される情報を示す図である。
上述したように、リーダライタ20−1〜20−6にてICタグ10から読み取られたタグIDは、その読取時刻とともにパーソナルコンピュータ30に送信される。
例えば、図7(a)に示すように、リーダライタ20−1においてアンテナ25−1を介して読み取られたタグID“00123”,“89012”が、その読取時刻とともに、リーダライタ20−1からパーソナルコンピュータ30に送信されている。なお、タグID“00123”,“89012”のそれぞれにおいて、複数の読取時刻が存在するのは、競技者1がアンテナ25−1の読取範囲を通過する間に、リーダライタ20−1にてタグIDが2回読み取られたためである。
また、図7(b)に示すように、リーダライタ20−2においてアンテナ25−1を介して読み取られたタグID“00123”,“45678”が、その読取時刻とともに、リーダライタ20−2からパーソナルコンピュータ30に送信されている。
すると、パーソナルコンピュータ30の通過タイム登録部32において、リーダライタ20−1,20−2から送信されてきた読取時刻が、この読取時刻とともに送信されてきたタグIDに対応づけられて計測ポイントの通過タイムとして通過タイムデータベース33に登録されることになるが、同一のタグIDが存在する場合、通過タイム集約部31において、そのタグIDとともに送信されてきた読取時刻のうち最も遅い時刻が通過タイムとされる。
例えば、図7に示す例においては、タグID“00123”について、リーダライタ20−1,20−2のそれぞれから、2つずつの読取時刻が送信されてきている。その中で、リーダライタ20−2の項2として送信されてきた読取時刻が通過タイムとされて通過タイムデータベース33に登録されることになる。
また、図7に示す例においては、タグID“89012”について、リーダライタ20−1から2つの読取時刻が送信されてきている。その中で、リーダライタ20−1の項4として送信されてきた読取時刻が通過タイムとされて通過タイムデータベース33に登録されることになる。
上述したように本形態においては、互いに隣接しないアンテナ25−1,25−3,25−5どうしが組となって構成されており、この組となったアンテナ25−1,25−3,25−5に接続されたリーダライタ20−1,20−3,20−5どうしにおいて、同一の周波数を用いて同一のタイミングでキャリアセンスを行い、キャリアセンスに成功した場合にその旨を示すキャリア電波を、接続されたアンテナ25−1,25−3,25−5を介して互いに異なるタイミングで順次送出し、リーダライタ20−1,20−3,20−5の全てからキャリア電波が送出された場合に、ICタグ10からのタグIDの読み取りをその周波数にて同一のタイミングで開始し、また、互いに隣接しないアンテナ25−2,25−4,25−6どうしが組となって構成されており、この組となったアンテナ25−2,25−4,25−6に接続されたリーダライタ20−2,20−4,20−6どうしにおいて、同一の周波数を用いて同一のタイミングでキャリアセンスを行い、キャリアセンスに成功した場合にその旨を示すキャリア電波を、接続されたアンテナ25−2,25−4,25−6を介して互いに異なるタイミングで順次送出し、リーダライタ20−2,20−4,20−6の全てからキャリア電波が送出された場合に、ICタグ10からのタグIDの読み取りをその周波数にて同一のタイミングで開始する構成としたため、少ない周波数で互いに干渉することなく、タグIDの読み取りが行われ、また、互いに隣接するアンテナ間においては、相互の周波数間隔を、電波干渉を回避できる程度に確保した状態においてタグIDの読み取りが行われことで、互いに干渉することなくタグIDが読み取られることになる。
また、本発明の競技用タイム計測システムにおいては、リーダライタが上述したようにミラーサブキャリア方式を採用しているが、リーダライタに接続された複数のアンテナが一列に並んで同一方向に電波を送出しているため、「別のアンテナからもたらされる電波」が十分減衰しており、ICタグからの電波を受信することができる。
FM0方式では、リーダライタに接続されたアンテナから送出された電波と同一の周波数チャネルでICタグが電波を応答するので、2台のリーダライタに接続されたアンテナから同一周波数チャネルで電波が送出されると、例え「別のアンテナからもたらされる電波が十分減衰」していても、ICタグから応答される微弱電波(例えば−74dBm)よりも強いため、リーダライタは、Cタグから応答される電波をまともに受信することができない。すなわち、本発明のような動作はできない。
ミラーサブキャリア方式では、1台のリーダライタに接続されたアンテナから例えば920.4MHzの電波が送出され、もう1台のリーダライタに接続されたアンテナから920.6MHzの電波が送出されると、どちらかの周波数チャネルに応答しようとしたICタグは、もう1台のリーダライタの周波数チャネルで応答するので、リーダライタは読み取り動作ができなくなる。
FM0方式であれば、リーダライタの帯域フィルタの性能が優れていれば、1台のリーダライタに接続されたアンテナから920.4MHzの電波が送出され、もう1台のリーダライタに接続されたアンテナから920.6MHzの電波が送出されても正常に動作できるはずである。なお、実際には2台のリーダライタは200kHz程度の周波数間隔ではうまく動かないので十分大きな周波数間隔を保って動作させている。
本発明においては、ミラーサブキャリア方式を採用したリーダライタが上記のように動作することで、ICタグからの電波を正確に受信できるようになる。
なお、本形態においては、リーダライタ20−1〜20−6のそれぞれにアンテナ25−1〜25−6が接続されたものを例に挙げて説明したが、1つのリーダライタに2つのアンテナを接続し、25msごとにアンテナを切り替えることにより、読取確度は若干低下するものの、コストダウンを図ることができる。
また、本形態においては、競技者1が走行する競技コース2上の計測ポイントにマット状の6つのアンテナ25−1〜25−6が配置されたものを例に挙げて説明したが、ゲート状に複数のアンテナを設置する構成としてもよい。その場合は、ICタグ10は、競技者1の靴ではなく、ゼッケン等に装着することが考えられる。
また、本形態においては、6つのアンテナ25−1〜25−6及びこれらに接続された6つのリーダライタ20−1〜20−6を有するものを例に挙げて説明したが、これらの数は6つに限らない。ただし、上述したように複数の組を構成するためには、3つ以上である必要がある。なお、アンテナ及びそれに接続されたリーダライタが3つの場合は、中間に配置されたアンテナ及びそれに接続されたリーダライタは、組となるアンテナ及びそれに接続されたリーダライタが存在しないものの、両端に配置されたアンテナ及びそれに接続されたリーダライタで組を構成することとなる。
(第2の実施の形態)
図8は、本発明の競技用タイム計測システムの第2の実施の形態を示す図であり、図9は、図8に示した競技用タイム計測システムの具体的構成を示すブロック図である。
本形態における競技用タイム計測システムは図8及び図9に示すように、第1の実施の形態にて示したものに対して、リーダライタ120−1〜120−6がプロセッサやデータメモリ、プログラムメモリを有しておらず、また、パーソナルコンピュータ130が通過タイムデータベースを有さない点が異なるものである。
本形態における競技用タイム計測システムにおいては、パーソナルコンピュータ130が通信回線150を介して情報集約サーバ140に接続されている。
パーソナルコンピュータ130においては、第1の実施の形態に示したリーダライタが有するデータメモリやプログラムメモリに記憶された周波数リストやリーダライタの動作プログラムがCPUメモリ133に記憶されており、通過タイム集約部131が、第1の実施の形態にて示した通過タイム集約部31の動作に加えて、CPUメモリ133に記憶された周波数リストやリーダライタの動作プログラムを参照してリーダライタのプロセッサと同様の動作も行う。また、通過タイム集約部131にて集約された通過タイムを、通信回線150を介して情報集約サーバ140に送信する通過タイム送信部132を有している。
情報集約サーバ140は、パーソナルコンピュータ130から送信された通過タイムを通信回線150を介して受信する通過タイム受信部141と、通過タイム受信部141にて受信した通過タイムを通過タイムデータベース143に登録する通過タイム登録部142とを有する。
上記のように構成された競技用タイム計測システムにおいては、第1の実施の形態に示したリーダライタ20−1〜20−6のプロセッサ23が行っていた、キャリアセンス及びタグIDの読み取りのための電波の送出の制御を通過タイム集約部131にて行う。通過タイム集約部131は、リーダライタ120−1〜120−6の全てに対して、キャリアセンスの指示を出してキャリアセンスを実行させ、上述したように組となるリーダライタから送出されたキャリア電波が全て検知された旨の報告をリーダライタから受けた場合に、その周波数を用いてリーダライタからの読取電波の送出を開始させ、第1の実施の形態に示したものと同様にしてリーダライタ120−1〜120−6にてアンテナ125−1〜125−6を介して読み取られたタグIDを集約する。
通過タイム集約部131にて集約された通過タイムは、通過タイム送信部132から送信され、通信回線150を介して情報集約サーバ140の通過タイム受信部141にて受信される。
その後、通過タイム受信部141にて受信された通過タイムが、通過タイム登録部142によって通過タイムデータベース143に登録されることになる。
なお、本形態においては、パーソナルコンピュータ130がリーダライタ120−1〜120−6から、組となるリーダライタから送出されたキャリア電波が全て検知された旨の報告、すなわち、組となるリーダライタの全てにおいてキャリアセンスに成功した旨の報告を受けていることから、リーダライタ120−1〜120−6におけるキャリア電波の送出を省略したシンプル化を図った構成とすることもできる。
その場合、パーソナルコンピュータ130の通過タイム集約部131が、組となるリーダライタに対して順次キャリアセンスを実行させておき、所定時間経過後にリーダライタのそれぞれからキャリアセンスの結果を報告させたり、ポーリングによってその結果を自ら確認したりすることが考えられる。また、パーソナルコンピュータ130の通過タイム集約部131が、キャリアセンスを実行したらその結果を報告する動作を、組となるリーダライタの1つずつに対して順次行わせるようにしてもよい。ただし、前者の制御の方が、トータルの処理時間を短縮することができる。
いずれの場合においても、パーソナルコンピュータ130の通過タイム集約部131が、組となるリーダライタにキャリアセンスを実行させた後、それらのリーダライタに対して、タグIDの読み取りのための電波を同時に送出させることになる。これは、組となるリーダライタのうち、1つのリーダライタがタグIDの読み取りのための電波を送出しはじめた後に他のリーダライタがキャリアセンスを実行した場合、同一周波数を用いていることからキャリアセンスに失敗してしまうためである。
(他の実施の形態)
図10は、本発明の競技用タイム計測システムの他の実施の形態を示す図である。
図10に示すように、第1の実施の形態にて示した競技用タイム計測システムにおいて、6つのアンテナ25−1〜25−6に対して、競技コース2の競技者1が走行する方向にさらに6つのアンテナ25−7〜25−12を並行して設置し、これらのアンテナ25−7〜25−12にも、リーダライタ20−7〜20−12を1対1で接続してもよい。
上記のように構成された競技用タイム計測システムにおいては、アンテナ25−1〜25−6及びこれらに接続されたリーダライタ20−1〜20−6と、アンテナ25−7〜25−12及びこれらに接続されたリーダライタ20−7〜20−12とのいずれにおいてもタグIDが読み取られた場合に、どちらの読取時刻を採用するかの優先順位を設定しておけば、アンテナ25−1〜25−6及びこれらに接続されたリーダライタ20−1〜20−6と、アンテナ25−7〜25−12及びこれらに接続されたリーダライタ20−7〜20−12とのいずれか一方を予備系として使用することで信頼性を向上させることができる。
なお、上述したマラソン等の屋外で行われる競技においては、屋外競技という特性上、電源の確保等が難しい場合が想定される。また、リーダライタを複数台用いることから、余計な電力を消費させたくない、という観点、あるいは、電波を一定時間送出した後、電波の送出を一定時間休止させなければならない時間があり、読み落としを極力なくしたい、という観点から、アンテナが配置された計測ポイントの手前の領域を、カメラや赤外線センサ等で監視しておき、競技者が計測ポイントに近づきそうだ、と認識した場合にキャリアセンスを始める、等の仕組みとしてもよい。
1 競技者
2 競技コース
10 ICタグ
20−1〜20−12,120−1〜120−6 リーダライタ
21,121 データメモリ
22,122 プログラムメモリ
23 プロセッサ
24,124 送受信部
25−1〜25−12 アンテナ
30,130 パーソナルコンピュータ
31,131 通過タイム集約部
32,142 通過タイム登録部
33,143 通過タイムデータベース
132 通過タイム送信部
133 CPUメモリ
140 情報集約サーバ
141 通過タイム受信部
150 通信回線

Claims (2)

  1. 競技者に装着されたRFIDタグを用いて、競技コースの計測ポイントにおける当該競技者の通過タイムを計測する競技用タイム計測システムであって、
    前記計測ポイントにて前記競技コースを横断する方向に並べて配置された3つ以上のアンテナと、
    前記アンテナにそれぞれ接続され、接続されたアンテナを介して、前記RFIDタグに書き込まれた識別情報を読み取る3つ以上の読取装置と、
    前記読取装置にて読み取られた識別情報に基づいて、前記通過タイムを集約する制御装置とを有し、
    前記アンテナは、互いに隣接しないアンテナどうしが組となって構成され、
    前記読取装置は、接続されたアンテナが同じ組となる読取装置どうしにおいて、同一の周波数を用いて同一のタイミングでキャリアセンスを行い、キャリアセンスに成功した場合にその旨を示すキャリア電波を、接続されたアンテナを介して互いに異なるタイミングで順次送出し、同じ組となる全ての読取装置から前記キャリア電波が送出された場合に、前記識別情報の読み取りを当該周波数にて同一のタイミングで開始する、競技用タイム計測システム。
  2. 競技者に装着されたRFIDタグを用いて、競技コースの計測ポイントにおける当該競技者の通過タイムを計測する競技用タイム計測システムであって、
    前記計測ポイントにて前記競技コースを横断する方向に並べて配置された3つ以上のアンテナと、
    前記アンテナにそれぞれ接続され、接続されたアンテナを介して、前記RFIDタグに書き込まれた識別情報を読み取る3つ以上の読取装置と、
    前記読取装置にて読み取られた識別情報に基づいて、前記通過タイムを集約する制御装置とを有し、
    前記アンテナは、互いに隣接しないアンテナどうしが組となって構成され、
    前記制御装置は、前記読取装置に対して、当該読取装置に接続されたアンテナが同じ組となる読取装置どうしにおいて、同一の周波数を用いて同一のタイミングでキャリアセンスを行わせ、同じ組となる全ての読取装置にてキャリアセンスに成功した場合に、前記識別情報の読み取りを当該周波数にて同一のタイミングで開始させる、競技用タイム計測システム。
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