JP4321566B2 - 画像処理システム、携帯端末、画像処理装置及びプログラム - Google Patents
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Description
このような画像処理装置は、比較的高価であり、また、その設置にもある程度のスペースを必要とする。このため、多数のクライアント端末に限られた台数の画像処理装置をネットワークを介して接続した印刷システムとして使用されることが多い。なお、クライアント端末の使用者をクライアントともいう。
つまり、クライアントにとって使い勝手の良いものとは言えないのである。
前記携帯端末は、無線通信を介して前記画像処理装置と通信する端末であり、
前記画像処理装置は、画像処理に関するジョブを受け付けて実行するジョブ実行手段と、
携帯端末の使用者が自装置の登録者であるか否かを認証する認証手段と、認証された携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブを実行する前に前記使用者が自装置を操作するのと同等の操作の少なくとも1つであって、前記携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する操作が可能なアプリケーションソフトを前記認証された使用者の携帯端末に送信する送信手段と、前記携帯端末側で前記アプリケーションソフトを利用して前記認証された使用者が前記登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する変更内容を前記携帯端末から受信する受信手段とを備え、
前記携帯端末は、前記アプリケーションソフトを受信する受信手段と、受信したアプリケーションを実行するアプリケーションソフト実行手段と、前記アプリケーションソフトを利用して前記認証に係る前記登録したジョブ又は当該ジョブの内容を、前記認証された使用者が当該携帯端末で変更する場合の変更内容を前記画像処理装置に送信する送信手段とを備え、
前記画像処理装置のジョブ実行手段は、前記認証に係る携帯端末から受信した変更内容を反映して前記登録したジョブを実行することを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項に記載された本発明に係る画像処理装置は、画像処理に関して登録されたジョブを実行するジョブ実行手段を備えると共に携帯端末と無線通信を介して通信可能な画像処理装置であって、携帯端末の使用者が自装置の登録者であるか否かを認証する認証手段と、認証された携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブを実行する前に前記使用者が自装置を操作するのと同等の操作の少なくとも1つであって、前記携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する操作が可能なアプリケーションソフトを前記認証された使用者の携帯端末に送信する送信手段と、前記携帯端末側で前記アプリケーションソフトを利用して前記認証された使用者が前記登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する変更内容を前記携帯端末から受信する受信手段とを備え、前記ジョブ実行手段は、前記認証に係る携帯端末から受信した変更内容を反映して前記登録したジョブを実行することを特徴としている。
さらに、前記アプリケーションソフトは、前記認証に係る使用者から受け付けた1つのジョブを実行するために認証が許可された携帯端末に送信されることを特徴とし、或いは、前記画像処理装置は、さらに、前記認証された携帯端末の使用者に係るジョブの実行について発生したエラーに関する情報を前記携帯端末に送信する手段を備え、前記受信手段は、前記エラーについて対処を行なうための操作に関する操作内容を前記携帯端末から受信し、前記ジョブ実行手段は、前記受信手段で受信したエラー対処のための操作内容に基づいて前記エラーが発生したジョブの実行を行なうことを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項に記載された本発明に係る携帯端末は、画像処理に関して登録されたジョブを実行する画像処理装置と無線通信を介して通信可能な携帯端末であって、前記画像処理装置において携帯端末の使用者を認証するために必要とされる認証情報を前記画像処理装置に送信する第1の送信手段と、前記画像処理装置で認証されたときに、当該認証に係るジョブであって前記画像処理装置に登録されたジョブを画像処理装置が実行する前に当該使用者が前記画像処理装置を操作するのと同等の操作の少なくとも1つであって、前記携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する操作が可能なアプリケーションソフトを前記画像処理装置から受信する受信手段と、前記アプリケーションソフトを利用して前記認証に係る使用者が前記登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する変更内容を前記画像処理装置に送信する第2の送信手段とを備えることを特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項に記載された本発明に係る画像処理装置用のプログラムは、画像処理に関して登録されたジョブを実行すると共に携帯端末と無線通信を介して通信可能な画像処理装置に、携帯端末の使用者が自装置の登録者であるか否かを認証する認証ステップと、認証された携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブを実行する前に前記使用者が自装置を操作するのと同等の操作の少なくとも1つであって、前記携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する操作が可能なアプリケーションソフトを前記認証された使用者の携帯端末に送信する送信ステップと、前記携帯端末側で前記アプリケーションソフトを利用して前記認証された使用者が前記登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する変更内容を前記携帯端末から受信する受信ステップと、前記認証に係る携帯端末から受信した変更内容を反映して前記登録したジョブを実行する実行ステップとを実行させることを特徴としている。
ことを特徴としている。
このため、例えば、画像処理装置において実行中のジョブにエラーが発生して、当該ジョブの内容を変更することでエラーを解除できる場合や、ジョブ実行前にジョブ内容に変更が生じた場合には、ジョブ依頼者はわざわざ画像処理装置の設置場所に行かなくても、携帯端末から画像処理装置を操作して、そのエラーを解除したりジョブ内容を変更したりすることができる。
このため、例えば、画像処理装置において実行中のジョブにエラーが発生して、当該ジョブの内容を変更することでエラーを解除できる場合や、ジョブ実行前にジョブ内容に変更が生じた場合には、ジョブ依頼者はわざわざ画像処理装置の設置場所に行かなくても、携帯端末から画像処理装置を操作して、そのエラーを解除したりジョブ内容を変更したりすることができる。
しかも、前記アプリケーションソフトは、前記認証に係る使用者から受け付けた1つのジョブを実行するために認証が許可された携帯端末に送信される。このため、認証と関係のない携帯端末にアプリケーションソフトが送信されるようなことを未然に防ぐことができる。
このため、例えば、画像処理装置において実行中のジョブにエラーが発生して、当該ジョブの内容を変更することでエラーを解除できる場合や、ジョブ実行前にジョブ内容に変更が生じた場合には、ジョブ依頼者はわざわざ画像処理装置の設置場所に行かなくても、携帯端末から画像処理装置を操作して、そのエラーを解除したりジョブ内容を変更したりすることができる。
<第1の実施の形態>
1.全体構造
図1は、第1の実施の形態に係る印刷システムの全体構成を示す図である。
MFP3a,3bは、プリント処理、コピー処理、FAX送信処理、スキャン処理、スキャンした画像をMailに添付して送信(以下、「Mail送信」という。)する処理等を行える。
具体的には、クライアント端末5a,5b,5c及びMFP3a,3bは、LANケーブルにHUB(図示省略)を介して接続され、所定のプロトコル、ここではTCP/IPプロトコルにより相互に通信可能となっている。また、LAN7は、図外のルータを介して、インターネットに接続されている。
なお、クライアントあるいはクライアント端末5a,5b,5cが、MFP3a,3bにプリント処理、コピー処理、FAX送信処理、スキャン処理、Mail送信処理をさせる場合には、クライアントの操作もしくはクライアント端末からの送信によりプリントジョブ、コピージョブ、FAX送信ジョブ、スキャンジョブ、Mail送信ジョブを依頼することで行われる。
図2は、第1の実施の形態の処理の一例を説明するための図である。
MFP3aは、クライアントからジョブ登録(スキャン送信ジョブ)を受けると、当該ジョブに関連して携帯電話9で使用されるアプリケーションソフト(以下、単に「アプリ」という。)を携帯電話9に送信する(図中の「3」である。)。これを受けた携帯電話9は、受信したアプリを自身にインストールする(図中の「4」である。)。
ここで、例えば、送信先の「A」のMailアドレスが変更等している場合に、Mail送信ができず、送信エラーが発生すると、MFP3aが当該エラー内容を携帯電話9に通知する(図中の「13」である。)。
これを受け、MFP3aは、携帯電話9からの操作指示通りに、送信方法をMail送信からFAX送信に変更して、送信先「A」に送信する際にすでにスキャンしたデータをFAXデータとしてFAX送信する(図中の「15」である。)。FAX送信が終わってジョブが完了すると、ジョブが完了した旨の通知(以下、「完了通知」という。)を携帯電話9に送信する(図中「16」である。)。
上述のように、例えば、MFP3aに指示を与える必要が生じた際にも、ジョブ依頼者は、わざわざMFP3aの設置場所に行ったり、クライアント端末5a,5b,5cの設置場所に戻ったりする必要がなく、MFP3aに直接指示できる。
なお、実施の形態では、MFP3aと携帯電話9との間でやり取りされる指示・通知内容等は、Mailのヘッダ部に格納されており、また、Mailの種類を示す識別番号もヘッダに格納されている。これにより、MFP3a、携帯電話9は、互いに受信したMailにどのような情報が格納されているか分かるようになっている。
2−1.MFP
(1)概略
MFP3aは、従来の公知の機能、具体的には、上述したプリント処理、コピー処理、スキャン処理、FAX送受信処理、Mail送受信処理等を行う他、クライアントの所有している携帯電話を認証して、当該認証に係る携帯電話からジョブに関する操作を受けることができる。
(2)外観
図3は、第1の実施の形態に係るMFPの外観の一例を示す外略図である。
また、ディスプレイ部315で行う表示には、例えば、クライアントに対して、処理中のジョブの状況、ジョブの受信状況、エラー等のメッセージ、クライアントが設定する際にその設定を誘導する画面、コピー枚数の入力結果等がある。
図4は、第1の実施の形態に係るMFPにおけるハードウェア構成の一例を示す図である。
MFP3aは、図4に示すように、操作部311、ディスプレイ部315、認証部313、スキャナ部301、給紙部309、プリント部305、ドキュメントフィーダ303、通信インタフェース317、制御部319、ROM321、RAM323、ハードディスク325、アプリ蓄積部327等を備える。
スキャナ部301は、原稿に描かれている画像を光電的に読み取って、デジタルの画像データ(ここでは、赤(R)緑(G)青(B)又は黒(Bl)の濃度を示す濃度データである。)を生成する。このようにして得られた画像データは、プリント部305において画像形成(プリント)に用いられる他、例えば、TIFF、PDF、JPEGなどのフォーマットのファイルに変換され、ハードディスク325に記憶されたり(この処理を「スキャン to Box」処理という。)、FAXデータに変換されてFAX送信に用いられたり、Mail送信用の添付ファイルに用いられたりする。
認証部313は、例えば、図3に示すように、ディスプレイ部315と操作部311との間に設けられたICリーダ313aを備える。このICリーダ313aは、携帯電話9のICチップに格納されている情報を読み出し、読み取った情報は制御部319に出力される。
通信インタフェース317は、クライアント端末5a,5b,5c等の外部装置や外部ネットワーク等とネットワークを介して通信(Mailの送受信を含む。)を行ったり、電話回線を通じてFAXの送受信等を行ったりする。なお、通信インタフェース317としては、例えば、NIC(ネットワーク・インタフェース・カード)、モデム、ターミナルアダプター等が利用される。
これらのプログラム又はデータの一部または全部を、ハードディスク325にインストールしておいてもよい。この場合は、ハードディスク325にインストールされているプログラム又はデータは、必要に応じてRAM323にロードされる。
なお、本実施の形態で説明する機能は、必ずしも制御部319だけでなく専用ハードウェアを利用したり、一部はオペレーティングシステム(OS)等の汎用プログラムの機能を利用したりして実現することもできる。
制御部319は、図4に示すように、操作部311、ディスプレイ部315、認証部313、スキャナ部301、給紙部309、プリント部305、ドキュメントフィーダ303、通信インタフェース317、ROM321、RAM323、ハードディスク325、アプリ蓄積部327等を制御する。つまり、上記の各部と連携して、各ジョブの処理を実行すべく各部を制御している。
同図に示すように、制御部319は、主制御部331、認証制御部333、アカウント管理部335、アカウントデータベース337、入力取得部339、表示制御部341、アドレス管理部343、アドレス格納部345、アプリ制御部347、ジョブ制御部349を備える。
ジョブ管理部355は、ジョブに関する管理をしており、クライアントあるいはクライアント端末5a,5b,5cから受けたジョブを登録したり、登録したジョブの処理順序を決定したり、処理中のジョブにエラーが発生していないかどうか等の実行中のジョブを管理したりする。
例えば、クライアント端末5a,5b,5cからプリントジョブの依頼があると、まず、ジョブ管理部355がジョブを登録し、ジョブ解析部351が登録したジョブを解析して、その解析結果に基づいてジョブ指示部353は、プリントジョブの処理に関係する部分である、給紙部309やプリンタ部305等に指示する。
アカウント管理部335は、携帯電話9を認証する際に用いる認証情報等のアカウント情報を管理している。アカウントデータベース337は、前記アカウント情報が記録されている。アカウント情報としては、ここでは、認証情報、送信情報、課金情報、アクセス情報等であり、これらは、例えば管理テーブルにより管理されている。
認証情報としては、同図に示すように、氏名、パスワード、クライアントが使用するクライアント端末のIPアドレス等のアドレスが管理テーブルT1に格納されている。
アカウント管理部335は、操作部311から新しい情報が入力されると、入力された情報をアカウントデータベース337に追加したり、操作部311から変更後の新しい情報が入力されるとアカウントデータベースの情報を書き換えたり等する。
アドレス管理部343は、ネットワーク内の他のプリンタ、MFP3b等のアドレス(クライアント端末の場合もある。)、スキャン送信のあて先であるFAX番号やMailアドレス等を管理している。アドレス格納部345は、前記種々のアドレスを格納テーブルに格納している。
認証制御部333は、携帯電話9の認証を行う。具体的には、クライアントの携帯電話9のIC部909(図7参照)を介して取得した氏名とパスワードが、図6に示すような、アカウントデータベース337に登録されている認証情報と一致しているか否かの判定を行う。一致している場合は、後述の主制御部331に携帯電話9の認証によるログインを許可する旨を出力する。
2−2.携帯電話
(1)概要
携帯電話9は、従来の公知の処理、具体的には、電話通信処理、Mailの送受信処理等を行う他、クライアントを認証するための情報及びメールアドレスを格納するICチップを有する。
図7は、第1の実施の形態に係る携帯電話の外観の一例を示す概略図である。
携帯電話9は、図7に示すように、電話番号、Mailアドレスの入力等に用いられる数字、文字、記号等の複数の入力キー901aを備える操作部901と、電話番号、Mailの内容を表示するディスプレイ部903、通話の際に使用するスピーカ905、マイク907等の他、認証用のICチップが設けられたIC部909等を備える。
図8は、第1の実施の形態に係る携帯電話におけるハードウェア構成の一例を示す図である。
携帯電話9は、図8に示すように、制御部911、マイク907、スピーカ905、IC部909、ディスプレイ部903、操作部901、メモリ913、無線通信部ユニット915、振動部916を備える。
メモリ913は、携帯電話9のユーザに関する情報(例えば、氏名、Mailアドレス等のプロフィール)、他人の電話番号、Mailアドレス、住所録等を記憶する。無線通信ユニット915は、最寄の基地局との間で無線通信を行う。
(4)制御部
制御部911は、図8に示すように、主制御部912、通話制御部917、Mail制御部919、認証制御部922、表示制御部927、入力取得部929、メモリ管理部931、通信制御部933を備える。
アプリ制御部923は、MFP3aからのMailに添付されたアプリを一旦メモリ913に格納したり、アプリを起動して携帯電話9からクライアントが依頼したジョブに関する情報をディスプレイ903に表示したり、ジョブに関する指示を携帯電話9からMFP3aに送信したり等する。
表示制御部927は、主にディスプレイ部903の表示に必要な制御を行う。具体的には、操作部901からの入力内容を表示したり、アプリ制御部923の指示に従ってアプリの実行画面を表示したり等する。
通信制御部933は、主に、無線通信ユニット915を介しての電話通信、パケット通信等に必要な制御を行う。最後に、主制御部912は、例えばメモリ管理部931等の管理部や、例えばアプリ制御部923等の制御部を互いに関連させて制御する。
次に、クライアント端末5a,5b,5cについて説明するが、これらの構成等は基本的には同じであり、単に、「クライアント端末5」として説明する。
クライアント端末5は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)であり、図1に示すように、モニター501、本体503、キーボード505、マウス507等を備える。
アプリケーションは、OS上で稼動し、例えば、文書作成用、図形作成用、計算機能付き表作成用等があり、OSを介してインストールされ、記憶部に保存され、また、LAN7を介してMFP3a、3bに文書等のプリントを行うジョブを依頼する。
3−1.MFP3a
(1)全体動作
ここでは、MFP3aの動作について説明をする
図9は、第1の実施の形態に係るMFP3aの制御部319のフローチャートを示す図である。
ステップS101では、例えばクライアント端末5aからプリントジョブを受信した場合(図中の「YES」の場合である。)は、プリントジョブ処理を実行し(S103)、受信していない場合(図中の「NO」の場合である。)はステップS104に進む。なお、プリントジョブ処理は、従来と同じ公知の処理を行うので、ここでの説明は省略する。
ステップS106では、Mailを受信した場合(図中の「YES」の場合である。)は、Mail受信処理を実行し(S107)、受信していない場合(図中の「NO」の場合である。)はステップS108に進む。なお、Mail受信処理は、従来と同じ公知の処理を行うので、ここでの説明は省略する。
ステップS109では、ステップS108の操作内容がFAX送信に関するものである場合(図中の「YES」の場合である。)は、FAX送信処理を実行し(S110)、操作内容がFAX送信に関するものと違う場合(図中の「NO」の場合である。)はステップS111に進む。なお、FAX送信処理は、従来と同じ公知の処理を行うので、ここでの説明は省略する。
(2)認証処理
図10は、第1の実施の形態に係る認証処理(S118)のフローチャートを示す図である。
この際、クライアントが、例えばタッチパネルにより認証開始の操作を行うと、クライアントは、所有している携帯電話9のIC部909をMFP3aの認証部313のICリーダ313aに近づける。これによって、MFP3aの認証制御部333は、携帯電話9のIC部909からクライアントの氏名とパスワードを無線通信により認証部313から取得する(S133)と共に、取得した氏名とパスワードとがアカウントデータベース337に格納されている、予め登録されていたアカウントであるか否かを確認する(S134)。
一方、ステップS132で、クライアントが認証開始の操作をしない場合(図中の「NO」の場合である。)は、ステップS137に進んで、他の認証手段を実行するか否かを表示制御部341によって表示させると共に、入力取得部339を介してクライアントからの入力を待つ。
ステップS136でログインが許可されると、アドレス管理部343はアプリの送信先の情報として、ステップS133,S138で取得した携帯電話9のメールアドレスをアドレス格納部345に格納し(S140)、携帯電話9の認証に係るジョブの種類を特定するジョブ種類特定処理を行う(S141)。
図11は、第1の実施の形態に係るジョブの種類特定処理(S141)のフローチャートを示す図である。
ジョブの種類特定処理では、まず、表示制御部341は、クライアントから携帯電話の認証に係るジョブ(の種類)を受け付けるべく、その解説・案内等をジョブ登録用の画面としてディスプレイ部315に表示し(S151)、主制御部331はクライアントからのキー入力があるか否かを入力取得部339を介して判定(S152)する。
図12は、第1の実施の形態に係るアプリ送信処理(S142)のフローチャートを示す図である。
アプリ送信処理は、認証に係るジョブに関するアプリを、その認証に係る携帯電話に9に送信する処理である。送信するアプリは、例えば、ジョブ処理中にエラー等が発生した場合に、その対処を携帯電話9からMFP3aに指示したり、ジョブの処理内容の変更を行う場合に、その変更を携帯電話9からMFP3aに指示したりするためのアプリである。
図10に戻って、ステップS143で、ジョブの種類がスキャン送信ジョブの場合(S143で「スキャン送信」である。)、スキャン送信ジョブ処理(S144)へと進み、ジョブの種類がプリントジョブの場合(S143で「プリント」である。)、プリントジョブ処理(S145)へと進む。
図13は、第1の実施の形態に係るスキャン送信ジョブ処理(S144)のフローチャートを示す図である。
スキャン送信ジョブ処理は、主にジョブ制御部349でクライアントから受けたジョブを実行する(S161)。そして、ジョブの処理が完了すると(S161で「YES」である。)、クライアントが所有する携帯電話9に、ジョブが完了した旨の通知(ジョブ完了通知)を、例えばE−Mailで送信する(S163)。
この操作に伴って、MFP3aは、携帯電話9がログアウトした旨を受信する(S164の「YES」である。)と、図10のリターン(認証処理が終了する。)に進み、さらに、図9のステップS102に進む。なお、ステップS164で、携帯電話9のログアウトした旨を受信していない場合は、そのまま携帯電話9のログアウトを待つ(図中の「NO」である。)。
エラーが発生している場合(S165で「YES」の場合である。)、エラー内容を判別して(S166)、その内容が、MFP3aの設置場所に行って処置しないと解除できないようなエラー、例えば、記録シート詰まり、トナー切れ等のMFP3a自体に発生しているエラーである場合(S167で「YES」の場合である。)、エラー内容を携帯電話9に送信し(S168)、ステップS169に進む。
ここで、エラー内容を携帯電話9を介して知ったクライアントが、当該エラー内容を見て、あるいは、他の人がMFP3aのエラー原因の処置をして、そのエラーが解除されると、ステップS169で「YES」となり、ステップS170に進む。
そして、エラーが解除された旨を示すエラー解除通知を携帯電話9にE−Mailを利用して送信した後、ステップS161に進んで、例えば、上記で説明したステップS162,S163,S164を行う。
ここで、「発生したエラーがMFP3aの設置場所に行かずとも解除できるようなエラーである場合」とは、例えば、図2に示すように、スキャンしたデータをE−Mailに添付して送信する際に、送信先の「A」に送信できなかった場合等である。
ステップS173で、携帯電話3aから上記ジョブ内容変更を受信すると(図中の「YES」である。)、最初にクライアントから受けたジョブについて内容の変更を反映してエラーを解除した(S174)後、ステップS170へと進む。なお、ステップS170からの次のステップは、上述した通りである。
プリントジョブ処理のフローチャートも図13で表すことができる。
まずプリントジョブ処理は、ステップS161で、クライアント又はクライアント端末から受けたプリントジョブを実行する(図13では、クライアントから受けたジョブはスキャン送信ジョブである。)。
ここでの「発生したエラーがMFP3aの設置場所に行かずとも解除できるようなエラーである場合」とは、例えば、プリントジョブに係る実行した際に、本ジョブ用の記録シートがない場合である。
なお、このような処理を行うことで、クライアントは、MFP3aの設置場所に行く前に、MFP3aから離れた携帯電話9からジョブを操作することができ、例えば、携帯電話9にエラーの内容だけを送信するような場合に比べて早期にエラー解除ができ、利便性の向上を図ることができる。
(1)全体動作
ここでは、携帯電話9の動作について説明をする。
図14は、第1の実施の形態に係る携帯電話9のフローチャートを示す図である。
制御部911は、まず、ディスプレイ部903にディフォルト画面を表示させ(S201)、次のステップに進む。
電話着信処理(S203)は、従来と同じ公知の処理を行うので、ここでの説明は省略するが、電話着信処理では、例えば、電話の着信があると、スピーカ907や振動部916によって電話の着信をユーザに報知したり、相手の電話番号や名前をディスプレイ部903に表示したり、相手と通話したり等の処理を行う。
Mail受信処理(S205)は、従来と同じ公知の処理を行うので、ここでの説明は省略するが、Mail受信処理は、例えば、Mailの受信があると、スピーカ907や振動部916によってMailの受信をユーザに報知したり、ユーザの操作に基づいてもしくは自動的にMail本文を受信し、受信したMail本文をメモリ913に記憶したり等の処理を行う。
ステップS207では、ステップS206の操作内容が電話発信操作に関する場合(図中の「YES」の場合である。)は、通話制御部917に電話発信処理させ(S208)、操作内容が電話発信操作に関するものと違う場合(図中の「NO」の場合である。)はステップS209に進む。
ステップS209では、ステップS206の操作内容がMail操作に関する場合(図中の「YES」の場合である。)は、通信制御部933にMailに関する種々のMail処理をさせ(S210)、操作内容がMail操作に関するものと違う場合(図中の「NO」の場合である。)はステップS211に進む。
ステップS211では、ステップS206の操作内容が認証操作に関する場合(図中の「YES」の場合である。)は、認証制御部922に認証処理させ(S212)、操作内容が認証操作に関するものと違う場合(図中の「NO」の場合である。)はステップS202に戻る。
図15は、第1の実施の形態に係る認証処理(S212)のフローチャートを示す図である。
入力取得部929を介して主制御部912は、図14のステップS206でクライアントから認証操作についての操作を受け付けると、表示制御部927を介してディスプレイ部903に認証用画面を表示させる(S221)。認証用の画面とは、MFP3aが携帯電話9の認証を行うため、クライアントに表示する案内画面等であり、ここでは、認証処理を開始するか否かも表示する。
図16は、第1の実施の形態に係る携帯認証処理(S223)のフローチャートを示す図である。
ここで、MFP3aは、クライアントが登録しようとするジョブの種類を受け付け、当該ジョブの種類に対応するアプリを携帯電話9に送信する(図10のステップS142である。)。
一方、ステップS225で、アプリのインストールの許可がない、つまりアプリをインストールしない場合(図中の「NO」の場合である。)、MFP3aとのやり取りを中止することを意味するログアウトが行われた(S230)後、リターンして、図14のステップS202に進む。
図17は、第1の実施の形態に係るアプリ処理(S228)のフローチャートを示す図である。なお、図17のアプリは、プリントジョブ用である。
アプリ制御部923は、まず、Mailを受信したか否かを判定する(S250)。Mailを受信している場合(図中の「YES」の場合である。)は、受信したMailがMFP3aからのMailか否かを判定する(S251)。なお、この判定は、Mailのヘッダのフィールド、つまり、送信者のアドレスから判定する。
図18は、第1の実施の形態に係るジョブ情報報知処理(S253)のフローチャートを示す図である。
この報知は、ステップS216で、クライアントが上記の報知を認知し報知手段を停止するまで続く。つまり、クライアントからの報知手段の停止を示す操作部901の操作がない場合(ステップS217で「NO」の場合である。)は、ステップS216に戻って報知を続ける。
一方、ステップS215でマナーモードに設定されている(図中の「YES」である。)と判定されると、バイブレータと報知用のLEDの点滅(以下、これらも「報知手段」ということもある。)でクライアントにMailを受信したことを報知する(S219)。
また、クライアントからの報知手段の停止を示す操作部901の操作がある場合(ステップS220で「YES」の場合である。)は、ステップS218に進んで、バイブレータと報知用のLEDの点滅とを停止して、リターンして、図17のステップS254に進む。
ジョブ完了通知である場合は、表示制御部927を介してディスプレイ903に「ジョブが完了した」ことを表示(S255)して、アプリアンインストール処理を行う(S256)。
ステップS248で、MFP3aからログアウトし、認証に係るジョブを携帯電話9から操作するためにインストールされたアプリを、携帯電話7からアンインストールして(S249)、図17のステップS256にリターンする。なお、図17のステップS256のリターンは、図15のステップS256のアプリ処理の終了、図14のステップS212の認証処理の終了へとつながり、最終的に図14のステップS202に進むことになる。
携帯電話9が、上記エラー解除通知を受信すると、LEDの点滅を停止して(S261)、ステップS250に進む。
上記表示を見たクライアントが、ジョブの設定の変更、例えば、記録シートを「A4」から「B4」に切り換える操作があると、入力取得部929がその操作内容を受け付ける(S263)。受け付けた内容変更をMFP3aに送信する(S264)。
これを受けると(図17のステップS265の「YES」である。)、ステップS250に進む。なお、携帯電話9は、エラー解除通知を受信していない場合は、その受信を待つべく、ステップS265に戻って、再度受信の有無を判定する(図中の「NO」のときである。)。
また、ステップS250で、Mailを受信していないとき(図中の「NO」である。)は、つまり、クライアントが携帯端末からジョブを操作するのを中止する場合か、ジョブの実行内容を変更する場合かであり、操作中止の旨の入力操作がある(ステップS266の「中止」である。)と、Aからリターンに進む。
上記表示を見たクライアントが、ジョブ内容の変更、例えば、プリント部数を「1部」から「5部」に変更する操作があると、入力取得部929がその操作内容を受け付ける(S268)。受け付けた内容変更をMFP3aに送信して(S269)、ステップS250に進む。
図17で説明したアプリ処理は、プリントジョブ用であったが、スキャン送信ジョブ用のアプリ処理もプリントジョブ用の処理と略同じである。
両者の違いは、実行するジョブの種類が異なるため、ジョブの内容の変更とエラーの内容とが異なる。この違いによって、図17におけるステップS262とステップS267のディスプレイ903の表示内容が異なり、また、クライアントから受け付ける内容が異なり、当然MFPに送信する内容変更も異なる。
同図に示すように、ステップS262(エラー発生時の表示である。)では、プリントジョブ用が、印刷サイズ変更、カラー/モノクロ変更、解像度変更を表示するのに対し、スキャン送信ジョブ用が、送信先変更、送信方法変更、カラー/モノクロ変更、解像度変更を表示する。
上記の例では、図2に示すように、MFP3aのジョブ実行中にエラーが発生し、そのエラー内容通知に基づいて、ジョブを操作すべく、その内容変更をMFP3aに送信していたが、エラーが発生しなくても、ジョブの内容変更をMFP3aに送信することもできる。
なお、図21は、図2の説明と同じ内容の部分があるので、その部分の説明については、簡単に行う。
まず、図21に示すように、ジョブ依頼者であるクライアントがMFP3aに設置場所に行き、クライアントの携帯電話9とMFP3aとの間で、ログイン認証を行う(図中の「1」である。)。
MFP3aは、クライアントからジョブ登録(プリントジョブ)を受けると、当該ジョブに関連して使用されるアプリを携帯電話9に送信する(図中の「3」である。)。これを受け、携帯電話9は受信したアプリをインストールする(図中の「4」である。)。
クライアントは、MFP3aがプリントジョブを実行する前にジョブの内容に変更が生じた場合、例えば、印刷部数が「3部」から「5部」に変更する必要が生じた場合、携帯電話9から印刷部数を変更する指示を携帯電話9から送信する(図中の「11」である。)。
クライアントは、印刷部数を変更したジョブが完了したことを携帯電話9から知ることができると共に、携帯電話9は、MFP3aに依頼したジョブが完了したことにより不要となったアプリをアンインストールする(図中の「14」である。)。
上述のように、例えば、MFP3aに指示を与える必要が生じた際にも、クライアントは、わざわざMFP3aの設置場所に行ったり、クライアント端末5a,5b,5cの設置場所に戻ったりする必要がなく、MFP3aに依頼したジョブを操作できる。また、MFP3aにジョブを依頼した後に、MFP3aやクライアント端末5a,5b,5cから離れていても、携帯電話9からMFP3aへの指示(ジョブの操作)が可能となる。
しかも、携帯電話9にインストールされるアプリについて、ジョブ依頼ごとにMFP3aから取得する構成を採用しているので、例えば、MFP3aのソフトをバージョンアップしたときでも、バージョンアップ後のアプリをMFP3aから取得できる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態における他の例では、プリントジョブについて携帯電話から操作できるアプリとして、図21に示したような、内容変更等を想定していたが、本第2の実施の形態では、プリントジョブについて、図21に示していない内容の変更として、プリント出力するMFPの変更、ジョブの取り消しを追加した場合を説明する。
図22は、第1の実施の形態における図2の説明と同じ内容の部分があるので、その部分の説明については、簡単に行う。
まず、図22に示すように、クライアントがMFP3aに設置場所に行き、ジョブ依頼者の携帯電話9とMFP3aとの間で、ログイン認証を行う(図中の「1」である。)。
MFP3aは、クライアントからジョブ登録(プリントジョブ)を受けると、当該ジョブに関連して使用されるアプリを携帯電話9に送信する(図中の「3」である。)。これを受けた携帯電話9は、受信したアプリをインストールする(図中の「4」である。)。
この指示を受けたMFP3aは、認証に係るプリントジョブをMFP3bに移行(プリントのデータを送信)する(図中の「14」である。)。このジョブ移行に伴ってMFP3bでプリントジョブを実行し(図中の「15」である。)、そのジョブが完了した旨の通知をMFP3aに送信する(図中の「16」である。)。
上述のように、例えば、MFP3aに指示を与える必要が生じた際にも、クライアントは、わざわざMFP3aの設置場所に行ったり、クライアント端末5a,5b,5cの設置場所に戻ったりする必要がなく、MFP3aに指示できる。また、MFP3aにジョブを依頼した後に、MFP3aやクライアント端末5a,5b,5cから離れていても、携帯電話9からMFP3aへの指示が可能となる。
図23は、第2の実施の形態に係るアプリのプリントジョブ処理のフローチャートを示す図である。
ステップS173で、携帯電話9からジョブ内容変更を受信すると(図中の「YES」である。)、その内容変更が「出力先変更」であるか否かを判定する(S301)。判定した結果、出力先変更でない場合(図中の「NO」の場合である。)、内容変更が「ジョブ取り消し」であるか否かを判定する(S303)。
なお、ステップS303での判定結果が、ジョブ取り消しでない場合(図中の「NO」の場合である。)は、ステップS174に進み、その後、図13のステップS174以降の処理を行う。
そして、MFP3aは、ジョブを移行させた他のMFP3bから、ステップS307で送信したプリントジョブの完了を示すジョブ完了通知を受信したか否かを判定し(S308)、受信した場合(図中の「YES」の場合である。)、ジョブ完了通知を携帯電話9に送信した(S309)後、リターンして図10に戻る。
第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、クライアントからのジョブ実行中にエラーが発生した場合に、その対処としてジョブ内容の変更を携帯電話から指示していたが、本発明は、MFPにエラーが発生しなくても携帯電話からMFPのジョブを操作しても良い。本第3の実施の形態では、ジョブの取り消し、又は出力先の変更が可能であるため、MFPの設置場所に行って処置しなければ解除できないエラーであっても、当該ジョブに限っては携帯電話によりエラーを回避することができる。
図24は、第2の実施の形態における図22の説明と同じ内容の部分があるので、その部分の説明については、簡単に行う。
まず、図24に示すように、クライアントがMFP3aに設置場所に行き、ジョブ依頼者の携帯電話9とMFP3aとの間で、ログイン認証を行う(図中の「1」である。)。
MFP3aは、クライアントからジョブ登録(プリントジョブ)を受けると、当該ジョブに関連して使用されるアプリを携帯電話9に送信する(図中の「3」である。)。これを受けた携帯電話9は、受信したアプリをインストールする(図中の「4」である。)。
次に、クライアントが、アプリを利用して携帯電話9からMFP3aに、ジョブ状況を知らせるようにアクセス(図中の「11」である。)して、MFP3aからジョブ状況を取得する(図中の「12」である。)。
これを受けたMFP3aは、第2の実施の形態と同様に、MFP3bにジョブを移行させる等、第2の実施の形態と同様の処理を行う。
このフローチャートは、図13のフローチャートの一部が異なるだけであり、その異なる部分について説明する。
図25に示すように、まず、図24中の「11」に相当するアクセスがあるか否かを判定する(S403)。携帯電話9からアクセスがある場合(図中の「YES」の場合である。)、MFP3aが現在受けているジョブの状況を携帯電話9に送信する(S405)。
一方、ステップS403で携帯電話9からのアクセスがない場合(図中の「NO」である。)、所定時間が経過したか否かを判定し、経過していないとき(図中の「NO」のときである。)は、ステップS403に戻り、経過しているとき(図中の「YES」のときである。)は、携帯電話9からアクセスがないものとみなして、ステップS161に進む。
このフローチャートは、図17のフローチャートの一部が異なるだけであり、その異なる部分について説明し、また、ここで説明する部分は、MFP3aの認証処理の一部である図25に対応する。
上記アクセスに対して、MFP3aからジョブ状況を取得すると、その内容をディスプレイ部903に表示する(S415)。この表示を見たクライアントが、ジョブの内容を変更する操作を行うと、ステップS417で「YES」と判定されて、図17のステップS266に進み、ジョブの内容を変更しない操作を行うと、ステップS417で「NO」と判定されて、図17のステップS250に進む。
以上、本発明を上記各実施の形態に基づいて説明したが、本発明の内容が、上記の各実施の形態に示された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を実施することができる。
1.画像処理装置及び携帯端末について
(1)画像処理装置
上記実施の形態では、画像処理装置としてMFPを利用した場合について説明したが、本発明に係る画像処理装置は、スキャンした原稿(画像)を読み取ったり受信したFAXを出力したりするFAX装置、スキャンした原稿をコピーするコピー装置、電子データを記録シート上に画像(文書、図形、画像等)として形成するプリンター等の各種装置、あるいはこれらのいくつかを任意に組み合わせた、各種複合機であっても良い。
上記各実施の形態では、携帯端末として携帯電話を利用した場合について説明したが、本発明に係る携帯端末は、MFP(画像処理装置)と通信可能であり、MFPから受信したアプリを起動させることができ、また、アプリの実行に伴って各種の情報を表示、入力ができ、MFPに送信できる構成を有していれば良い。
さらには、携帯端末は、所謂、電気通信事業者を介さずに、独自の規格により画像処理装置と通信可能な携帯端末であっても良い。例えば、ブルートゥースを利用できる他、Home RFも場合によっては利用できる。
2.認証について
上記各実施の形態では、画像処理装置と携帯端末との認証にICを用いた無線を利用したが、他の方法で、画像処理装置と携帯端末とを認証しても良い。他の方法としては、携帯端末とその所有者とが同一とみなして、所有者との間で指紋認証・声紋認証を行っても良い。
3.認証とジョブ登録について
上記各実施の形態では、図2、図21及び図22に示すように、ログイン認証した後に、ジョブ登録が行われているが、ジョブ登録をする際、あるいは登録した後に、ログイン認証を開始するようにしても良い。但し、先にジョブ登録した場合に、当該ジョブが実施される前にログイン認証を行う必要がある。
また、スキャン送信ジョブを行う場合、例えば、画像処理装置は、当該ジョブを受け付ける際に、画像処理装置のディスプレイに、スキャン送信ジョブに関する設定(例えば、送り先、送信方法等の設定)入力画面を表示する際に、併せて、認証を行うか否かの表示をして、設定の受け付けと同時にも認証についての受け付けも行っても良いし、前記設定の入力が完了した後に、認証を行うか否かを表示して、クライアントからの入力を受け付けても良い。
(1)種類
上記各実施の形態では、認証に係るジョブとして、プリントジョブとスキャン送信ジョブを例示したが、他のジョブについても実施できる。
図27は、他のジョブ用のアプリの主な機能を示す図である。
スキャン to Box に適用した場合、例えば、「解像度変更」、「カラー/モノクロ変更」、「ファイル形式変更」に加えて、「保存先変更」等が行える。
上記各実施の形態での内容変更は、ジョブの種類が同一のジョブでの内容変更であったが、ジョブの種類を変更しても良い。例えば、スキャン送信ジョブをコピージョブに変更しても良い。具体的には、原稿をスキャンしたものを送信せずに、それをコピーの形で印刷出力するような場合である。
5.画像処理装置と携帯端末との通知等のやり取りについて
上記各実施の形態において、画像処理装置と携帯端末との通知のやり取りは、Mailのヘッダを利用していたが、例えば、Mail本文中に通知等の情報を格納しても良い。なお、本発明では、Mailについて特に説明しなかったが、所謂、E−Mailだけでなく、MFPの電話と、携帯電話との電気通信事業者を同一にした場合に、インターネットを介さずに、直接メッセージの送受信を行うショートメッセージ型のMailも含んだ概念で使用している。
6.アプリケーションソフトについて
実施の形態では、アプリケーションソフトを起動させた際の画面表示等について説明していないが、当該アプリケーションソフトでは、画像処理装置に送信する指示内容、あるいは画像処理装置から受信した情報に対応した画面が設定されている。
実施の形態では、例えば、図19のステップS249に示すように、携帯電話の使用者であるクライアントに許可なくアプリケーションソフトをアンインストールしているが、画像処理装置から、画像処理に関するジョブが完了した旨の通知(ジョブ完了通知)を受信すると、アプリケーションソフトを削除するか否かについてクライアントの指示を受けるようにしても良い。
8.最後に
上記の各実施の形態及び変形例等は、それぞれについて、他の実施の形態・変形例等との関連性について特に説明しなかったが、各実施の形態、各変形例の内容等を適宜組み合わせたものでも良い。
3a MFP(画像処理装置)
5a,5b,5c クライアント端末
7 LAN
9 携帯電話(携帯端末)
313 認証部
319 制御部
333 認証制御部
335 アカウント管理部
337 アカウントデータベース
347 アプリ制御部
349 ジョブ制御部
351 ジョブ解析部
353 ジョブ指示部
355 ジョブ管理部
909 IC部
911 制御部
922 認証制御部
923 アプリ制御部
925 IC管理部
Claims (17)
- 画像処理装置と携帯端末とを備える画像処理システムにおいて、
前記携帯端末は、無線通信を介して前記画像処理装置と通信する端末であり、
前記画像処理装置は、
画像処理に関するジョブを受け付けて実行するジョブ実行手段と、
携帯端末の使用者が自装置の登録者であるか否かを認証する認証手段と、
認証された携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブを実行する前に前記使用者が自装置を操作するのと同等の操作の少なくとも1つであって、前記携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する操作が可能なアプリケーションソフトを前記認証された使用者の携帯端末に送信する送信手段と、
前記携帯端末側で前記アプリケーションソフトを利用して前記認証された使用者が前記登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する変更内容を前記携帯端末から受信する受信手段と
を備え、
前記携帯端末は、
前記アプリケーションソフトを受信する受信手段と、
受信したアプリケーションを実行するアプリケーションソフト実行手段と、
前記アプリケーションソフトを利用して前記認証に係る前記登録したジョブ又は当該ジョブの内容を、前記認証された使用者が当該携帯端末で変更する場合の変更内容を前記画像処理装置に送信する送信手段と
を備え、
前記画像処理装置のジョブ実行手段は、
前記認証に係る携帯端末から受信した変更内容を反映して前記登録したジョブを実行する
ことを特徴とする画像処理システム。 - 前記画像処理装置において、
前記ジョブ実行手段は、画像処理に関して複数種類のジョブを実行する機能を有し、
前記送信手段は、当該ジョブの種類に対応するアプリケーションソフトを送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。 - 前記画像処理装置は、さらに、前記認証に係る前記登録したジョブの実行について発生したエラーに関する情報を前記携帯端末に送信する手段を備え、
前記携帯端末の前記アプリケーションソフト実行手段は、前記エラーについて対処を行なうための操作を受け付け、
前記携帯端末の前記送信手段は、前記エラー対処のために受け付けられた操作内容を前記画像処理装置に送信し、
前記画像処理装置の前記ジョブ実行手段は、前記受信手段で受信したエラー対処のための操作内容に基づいて前記エラーが発生したジョブの実行を行なう
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理システム。 - 画像処理に関して登録されたジョブを実行するジョブ実行手段を備えると共に携帯端末と無線通信を介して通信可能な画像処理装置であって、
携帯端末の使用者が自装置の登録者であるか否かを認証する認証手段と、
認証された携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブを実行する前に前記使用者が自装置を操作するのと同等の操作の少なくとも1つであって、前記携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する操作が可能なアプリケーションソフトを前記認証された使用者の携帯端末に送信する送信手段と、
前記携帯端末側で前記アプリケーションソフトを利用して前記認証された使用者が前記登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する変更内容を前記携帯端末から受信する受信手段と
を備え、
前記ジョブ実行手段は、前記認証に係る携帯端末から受信した変更内容を反映して前記登録したジョブを実行する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 前記ジョブ実行手段は、画像処理に関するジョブについて複数種類を実行する機能を有し、
前記送信手段は、当該ジョブの種類に対応するアプリケーションソフトを送信する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。 - 前記認証手段は、無線通信を利用して携帯端末の使用者の認証情報を当該携帯端末から直接取得する
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。 - 前記アプリケーションソフトは、前記認証に係る使用者から受け付けた1つのジョブを実行するために認証が許可された携帯端末に送信される
ことを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記画像処理装置は、さらに、前記認証された携帯端末の使用者に係る前記登録したジョブの実行について発生したエラーに関する情報を前記携帯端末に送信する手段を備え、
前記受信手段は、前記エラーについて対処を行なうための操作に関する操作内容を前記携帯端末から受信し、
前記ジョブ実行手段は、前記受信手段で受信したエラー対処のための操作内容に基づいて前記エラーが発生したジョブの実行を行なう
ことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 画像処理に関して登録されたジョブを実行する画像処理装置と無線通信を介して通信可能な携帯端末であって、
前記画像処理装置において携帯端末の使用者を認証するために必要とされる認証情報を前記画像処理装置に送信する第1の送信手段と、
前記画像処理装置で認証されたときに、当該認証に係るジョブであって前記画像処理装置に登録されたジョブを画像処理装置が実行する前に当該使用者が前記画像処理装置を操作するのと同等の操作の少なくとも1つであって、前記携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する操作が可能なアプリケーションソフトを前記画像処理装置から受信する受信手段と、
前記アプリケーションソフトを利用して前記認証に係る使用者が前記登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する変更内容を前記画像処理装置に送信する第2の送信手段と
を備えることを特徴とする携帯端末。 - 前記携帯端末は、さらに、前記画像処理装置において行なわれる前記認証に係る前記登録したジョブの実行について発生したエラーに関する情報を受信する手段を備え、
前記アプリケーション実行手段は、前記エラーについて対処を行なって当該エラーが発生したジョブの実行を可能とするための操作を受け付け、
前記送信手段は、前記受け付けられたエラー対処のための操作内容を前記画像処理装置に送信する
ことを特徴とする請求項9に記載の携帯端末。 - 画像処理に関して登録されたジョブを実行すると共に携帯端末と無線通信を介して通信可能な画像処理装置に、
携帯端末の使用者が自装置の登録者であるか否かを認証する認証ステップと、
認証された携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブを実行する前に前記使用者が自装置を操作するのと同等の操作の少なくとも1つであって、前記携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する操作が可能なアプリケーションソフトを前記認証された使用者の携帯端末に送信する送信ステップと、
前記携帯端末側で前記アプリケーションソフトを利用して前記認証された使用者が前記登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する変更内容を前記携帯端末から受信する受信ステップと、
前記認証に係る携帯端末から受信した変更内容を反映して前記登録したジョブを実行する実行ステップと
を実行させることを特徴とする画像処理装置用のプログラム。 - 前記画像処理装置に、さらに、
前記認証された携帯端末の使用者に係る前記登録したジョブの実行についてエラーが発生したとき、当該エラーに関する情報を前記携帯端末に送信するステップを実行させ、
前記受信ステップは、前記エラーについて対処を行なうための操作に関する操作内容を受信するものであり、
前記実行ステップは、前記受信ステップで受信したエラー対処のための操作内容に基づいて前記エラーが発生したジョブの実行を行なう
ことを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置用のプログラム。 - 画像処理に関して登録されたジョブを実行する画像処理装置と無線通信を介して通信可能な携帯端末に、
前記画像処理装置において携帯端末の使用者を認証するために必要とされる認証情報を前記画像処理装置に送信する第1の送信ステップと、
前記画像処理装置で認証されたときに、当該認証に係るジョブであって前記画像処理装置に登録されたジョブを画像処理装置が実行する前に当該使用者が前記画像処理装置を操作するのと同等の操作の少なくとも1つであって、前記携帯端末の使用者が前記画像処理装置に実行を登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する操作が可能なアプリケーションソフトを前記画像処理装置から受信する受信ステップと、
前記アプリケーションソフトを利用して前記認証に係る使用者が前記登録したジョブ又は当該ジョブの内容について変更する変更内容を前記画像処理装置に送信する第2の送信ステップと
を実行させることを特徴とする携帯端末用のプログラム。 - 前記携帯端末に、さらに、
前記受信したアプリケーションソフトをインストールするか否かの入力を前記認証に係る使用者から受け付ける受付ステップ
を実行させることを特徴とする請求項13に記載の携帯端末用のプログラム。 - 前記携帯端末に、さらに、
前記画像処理装置からジョブ実行に関する情報を受信する第3の受信ステップと、
受信した前記情報に従って、前記アプリケーションソフトを削除するか自装置の使用者に報知するかを切り換える切換ステップと
を実行させることを特徴とする請求項13又は14に記載の携帯端末用のプログラム。 - 前記切換ステップでは、
前記情報がジョブ実行の完了を示すときに、前記アプリケーションソフトを削除するに切換え、前記情報がジョブ実行中のエラー発生を示すときは、ユーザに報知するに切り換える
ことを特徴とする請求項15に記載の携帯端末用のプログラム。 - 前記携帯端末に、さらに、
前記画像処理装置において行なわれる前記認証に係る前記登録したジョブの実行について発生したエラーに関する情報を受信する第3の受信ステップと、
前記エラーについて対処を行なって当該エラーの発生したジョブの実行を可能とするための操作を受け付けるステップとを実行させ、
前記第2の送信ステップは、前記エラー対処のための操作内容を前記画像処理装置に送信する
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の携帯端末用のプログラム。
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