JP4293626B2 - コモンモードフィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、コモンモードフィルタに関する。
パーソナルコンピュータや携帯電話機といった電子機器の小型化に伴い、電子機器の内部回路に実装されるコイルやコンデンサといった電子部品に対して小型化及び薄型化の要求がある。このような要求に対応する薄膜型のコイル部品の一つとしてコモンモードフィルタが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2005−50957号公報
特許文献1に記載のコモンモードフィルタ(同文献中においては積層型コモンモードチョークコイル)は、二つのコイルを互いの巻回方向が同じで且つ、それぞれのコイルの各部分が同じ層上において互いに隣接するように二層に渡って配置されている。
従って、それぞれのコイルの入力部分と出力部分は層を挟んで近接することになり、浮遊容量が増加する。その結果、共振周波数が低下し、高周波帯域のコモンモード特性が低下する。更に、コイルの各部分が同じ層上において互いに隣接しているので、コイル線間の耐圧性が低下する恐れがある。
一方、この技術的な課題を解決するために、コイルの入力部分と出力部分とをそれぞれ別の層に、渦巻線部分を二層にそれぞれ形成し、これら導体部分のみで合計四層からなるコモンモードフィルタも提案されている。しかしながら、このような多層のコモンモードフィルタを製造する場合にはプロセスが多くなり、製造工程が複雑になるという別の解決すべき課題が生じる。
そこで本発明では、製造工程が簡略であって浮遊容量や線間の耐圧性といった問題が発生しないコモンモードフィルタを提供することを目的とする。
本発明に係るコモンモードフィルタは、渦巻線を描くように形成されている第1スパイラル部と当該第1スパイラル部の一端から延びる第1引出電極とを有する第1導体層と、渦巻線を描くように形成されている第2スパイラル部と当該第2スパイラル部の一端から延びる第2引出電極とを有する第2導体層と、第1導体層と第2導体層との間に配置される絶縁層と、を備えるコモンモードフィルタであって、第1導体層には、第3引出電極及び第4引出電極が形成され、第2導体層には、第3引出電極と第1スパイラル部の他端とを繋ぐ接続導体が形成され、第4引出電極は第2スパイラル部の他端と、第3引出電極は接続導体の一端と、接続導体の他端は第1スパイラル部の他端と、それぞれ絶縁層に形成されているコンタクトホールを介して接続されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、第1導体層、第2導体層、及びそれらに挟まれる絶縁層の三層構造を基本構造とするコモンモードフィルタが形成できるので、その製造工程を簡略化することができる。また、第1スパイラル部の他端に接続する第3引出電極を接続導体を介して接続しているので、第1スパイラル部の一端に接続する第1引出電極との距離を確保でき、浮遊容量の問題発生を抑制できる。また、第2スパイラル部の他端に接続する第4引出電極が第1導体層に形成されているので、第2導体層に形成されている第2引出電極との距離を確保でき、浮遊容量の問題発生を抑制できる。更に、第1スパイラル部は第1導体層に、第2スパイラル部は第2導体層に、それぞれ形成するので線間距離を確保でき、線間耐圧性の問題発生を抑制できる。
また本発明に係るコモンモードフィルタでは、第1導体層と第2導体層とは互いに重なり合う領域をそれぞれ有していることも好ましい。第1導体層を第2導体層とが重なり合っているので、コモンモード特性を向上させることができる。
このとき、第1スパイラル部は、第1スパイラル部の中心側に向けて曲げられた第1曲げ部分を有し、第2スパイラル部は、第1曲げ部分に対応する位置において第2スパイラル部の中心の反対側に向けて曲げられた第2曲げ部分を有し、第1スパイラル部における第1曲げ部分以外の領域と第2スパイラル部における第2曲げ部分以外の領域とが互いに重なり合っていることが好ましい。この場合には、第1導体層と第2導体層とが重なり合う領域が増大するので、磁気結合が増加する。これにより、コモンモード特性を更に向上させることができる。
また、第1スパイラル部を形成する導体の長さと第2スパイラル部を形成する導体の長さは、実質的に同じであることが好ましい。この場合には、第1スパイラル部及び第2スパイラル部のインダクタンス値が実質的に等しくなるため、第1導体層及び第2導体層のインダクタンス値の差を小さくすることができる。これにより、コモンモード特性をより一層向上させることができる。
また本発明に係るコモンモードフィルタでは、第1スパイラル部、第1引出電極、第2スパイラル部、第2引出電極、第3引出電極、第4引出電極、及び接続導体が、第1導体層及び第2導体層それぞれにおいて複数形成されていることも好ましい。第1導体層及び第2導体層それぞれにおいて、第1スパイラル部、第1引出電極、第2スパイラル部、第2引出電極、第3引出電極、第4引出電極、及び接続導体が複数形成されているので、いわゆるアレイタイプのコモンモードフィルタを提供できる。
また本発明に係るコモンモードフィルタでは、第2導体層との間に第2絶縁層を挟むように配置され、渦巻線を描くように形成されている第3スパイラル部と当該第3スパイラル部の一端から延びる第5引出電極とを有する第3導体層と、渦巻線を描くように形成されている第4スパイラル部と当該第4スパイラル部の一端から延びる第6引出電極とを有する第4導体層と、第3導体層と第4導体層との間に配置される第3絶縁層と、を備え、第4導体層には、第7引出電極及び第8引出電極が形成され、第4導体層には、第7引出電極と第3スパイラル部の他端とを繋ぐ第2接続導体が形成され、第8引出電極は第4スパイラル部の他端と、第7引出電極は第2接続導体の一端と、第2接続導体の他端は第3スパイラル部の他端と、それぞれ第3絶縁層に形成されているコンタクトホールを介して接続されていることも好ましい。第1スパイラル部及び第2スパイラル部に加えて、第3スパイラル部及び第4スパイラル部を備えているので、4ラインのコモンモードフィルタを提供できる。
本発明によれば、製造工程が簡略であって浮遊容量や線間の耐圧性といった問題が発生しないコモンモードフィルタを提供することができる。
本発明の知見は、例示のみのために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態であるコモンモードフィルタについて図1を参照しながら説明する。図1は、コモンモードフィルタCFを示す斜視図である。
図1に示すように、コモンモードフィルタCFは、薄膜タイプのコモンモードフィルタであって、第1磁性基板MB1と、層構造体LSと、第2磁性基板MB2とを備えている。第1磁性基板MB1と、層構造体LSと、第2磁性基板MB2とから構成される積層体の外周面には、端子電極1が形成されている。端子電極1は、第1磁性基板MB1から層構造体LSを経て第2次性基板MB2に至るように形成されている。また、端子電極1は、前述した積層体の対向する側面に二対形成されている。
図2は、コモンモードフィルタCFを分解して示した構成図である。層構造体LSについて図2を参照しながら説明する。図2に示すように、層構造体LSは、第1絶縁層3と、第1導体層5と、第2絶縁層7(絶縁層)と、第2導体層9と、第3絶縁層11とが薄膜成形技術により積層されて形成されている。
第1絶縁層3は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料からなる。この第1絶縁層3は、第1磁性基板MB1の凹凸を緩和し、第1導体層5との密着性を向上させるためのものである。第1絶縁層3は、第1磁性基板MB1上に上記樹脂材料を、スピンコート法、ディップ法、スプレー法といった手法で塗布した後に硬化させて形成される。
第1導体層5は、第1絶縁層3上に形成されている。第1導体層5は、スパイラル部51(第1スパイラル部)と、引出電極52(第1引出電極)と、引出電極53(第3引出電極)と、引出電極54(第4引出電極)と、引出電極55と、を有している。第1導体層5は、第1絶縁層3上に導体薄膜を形成し、フォトリソグラフィー法によりスパイラル部51、引出電極52,53,54,55のパターンを作製することで形成される。
スパイラル部51は、第1絶縁層3が沿う平面において矩形の渦巻線を描くように形成されている。スパイラル部51の外側の端(一端)からは引出電極52が延びている。引出電極52は、スパイラル部51の外側の端(一端)から第1絶縁層3の一辺に臨むように形成されている。
引出電極53は、引出電極52が臨む第1絶縁層3の一辺に対向する辺から、スパイラル部51の外周に沿うように形成されている。引出電極53の一端は、スパイラル部51の外側であって、スパイラル部51の内側の端(他端)に対応する位置に配置されている。
引出電極54は、引出電極52が臨む第1絶縁層3の一辺に対向する辺から、第1絶縁層3の外周に沿うように形成されている。引出電極54の一端は後述するスパイラル部91の内側の端(他端)に対応する位置に配置されている。引出電極55は、引出電極52が臨む第1絶縁層3の一辺に形成されている。
第2絶縁層7は、第1導体層5上に形成されている。第2絶縁層7は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料からなる。第2絶縁層7には、コンタクトホール71,72,73が形成されている。
コンタクトホール71は、スパイラル部51の内側の端(他端)を見通すことができる位置に形成されている。コンタクトホール72は、引出電極53の一端を見通すことができる位置に形成されている。コンタクトホール73は、引出電極54の一端を見通すことができる位置に形成されている。
第2絶縁層7は、第1導体層5上に上記樹脂材料を、スピンコート法、ディップ法、スプレー法といった手法で塗布し、その塗布した樹脂材料を露光、現像し、所定の位置にコンタクトホール71,72,73を形成した状態で硬化させて形成される。
第2導体層9は、第2絶縁層7上に形成されている。第2導体層9は、スパイラル部91(第2スパイラル部)と、引出電極92(第2引出電極)と、接続導体93と、引出電極94と、引出電極95と、引出電極96と、を有している。第2導体層9は、第2絶縁層7上に導体薄膜を形成し、フォトリソグラフィー法によりスパイラル部91、引出電極92,94,95,96、接続導体93のパターンを作製することで形成される。
スパイラル部91は、第2絶縁層7が沿う平面において矩形の渦巻線を描くように形成されている。スパイラル部91の外側の端(一端)からは引出電極92が延びている。引出電極92は、スパイラル部91の外側の端(一端)から第2絶縁層7の一辺に臨むように形成されている。スパイラル部91の内側の端(他端)は、第2絶縁層7のコンタクトホール73に対応する位置に形成されている。従って、スパイラル部91を形成すると、コンタクトホール73に導体が満たされて、第1導体層5の引出電極54と接触し電気的に接続される。
接続導体93は、スパイラル部91の内側であって、第2絶縁層7のコンタクトホール71に対応する位置からコンタクトホール72に対応する位置にかけて形成されている。従って、接続導体93を形成すると、コンタクトホール71及び72に導体が満たされて、第1導体層5のスパイラル部51の内側の端(他端)と引出電極53とが接続導体93に接触し電気的に接続される。
引出電極94は、引出電極92が臨む第2絶縁層7の一辺に沿って形成されている。引出電極95及び96は、引出電極92が臨む第2絶縁層7の一辺に対向する辺に沿って形成されている。
第3絶縁層11は、第2導体層9上に形成されている。第3絶縁層11は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料からなる。第3絶縁層11は、第2導体層9上に上記樹脂材料を、スピンコート法、ディップ法、スプレー法といった手法で塗布した後に硬化させて形成される。
第2次性基板MB2は、第3絶縁層11上に接着層(図示しない)を介して貼り付けられる。
引き続いて、図3を参照しながら、第1導体層5及び第2導体層9について説明する。図3は、層構造体LSの平面図であって、第3絶縁層11を取り除いた状態を示す図である。尚、図3においては、実線が第2導体層9を、破線が第1導体層5を示しており、実線及び破線の二重線で描かれた部分は第1導体層5及び第2導体層9のパターンが重なりあっている部分を示している。
第1導体層5のスパイラル部51は、コンタクトホール71に接触する位置に形成されている端部51aを内側の端(他端)とし、外側に向かって矩形の渦巻線を描くように形成され、端部51bを外側の端(一端)としている。
引出電極52は、スパイラル部51の外側の端(一端)である端部51bに接続される線状部52aと、この線状部52aに接続される板状部52bとから構成されている。
線状部52aは、スパイラル部51の端部51bから第2絶縁層7の辺7aに向けて延び、辺7aに沿って折れ曲がり、板状部52bに至っている。
引出電極53は、引出電極52に対向する位置であって、第2絶縁層7の辺7bに沿って形成される板状部53bと、板状部53bとコンタクトホール72を繋ぐように延びる線状部53aとから構成されている。
線状部53aは、板状部53bからスパイラル部51に向けて延び、スパイラル部51を回り込むようにしてコンタクトホール72に至っている。
コンタクトホール71とコンタクトホール72とは接続導体93の両端に繋がっている。また、接続導体93は、スパイラル部51の内側から外側に跨ぐように形成されている。更に、コンタクトホール72はスパイラル部51の最外周部分からは離れた位置に形成されているので、引出電極52と引出電極53との間(スパイラル部51の入力部と出力部)における浮遊容量の発生を回避できる。
第2導体層9のスパイラル部91は、コンタクトホール73に接触する位置に形成されている端部91aを内側の端(他端)とし、外側に向かって矩形の渦巻線を描くように形成され、端部91bを外側の端(一端)としている。
引出電極92は、スパイラル部91の外側の端(一端)である端部91bに接続される線状部92aと、この線状部92aに接続される板状部92bとから構成されている。
線状部92aは、スパイラル部91の端部91bから第2絶縁層7の辺7aに向けて延び、辺7aに沿って折れ曲がり、板状部92bに至っている。
引出電極54は、引出電極92(55)に対向する位置であって、第2絶縁層7の辺7bに沿って形成される板状部54bと、板状部54bとコンタクトホール73を繋ぐように延びる線状部54aとから構成されている。
線状部54aは、板状部54bからスパイラル部91に向けて延び、スパイラル部91を回り込むようにして第2絶縁層7の辺7cに沿って伸びている。そして、辺7cの略中間位置から折れ曲がりコンタクトホール73に至っている。
コンタクトホール73は、スパイラル部91の内側の端(他端)と線状部54aとに繋がっている。従って、スパイラル部91と引出電極54とは接触し電気的に接続されている。
引出電極54の線状部54aは、スパイラル部91の最外周部分からは離れた位置に形成されているので、引出電極92と引出電極54との間(スパイラル部91の入力部と出力部)における浮遊容量の発生を回避できる。
本実施形態のように、二つのスパイラル部51及びスパイラル部91を第2絶縁層7を挟んで形成すると、二つのスパイラル部を互いの巻回部分が隣り合うように形成するのに比較して線間耐圧性を確保することができる。
また、本実施形態のように、二つのスパイラル部51及びスパイラル部91を積層方向から見て互いに重なり合う領域を有するように配置しているので、コモンモード特性にすぐれている。また、二つのスパイラル部51及びスパイラル部91を積層方向から見て互いに2分の1以上重なるように配置すると、コモンモード特性をより向上することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態であるコモンモードフィルタについて図4を参照しながら説明する。図4は、コモンモードフィルタCF2を示す斜視図である。
図4に示すように、コモンモードフィルタCF2は、薄膜タイプのコモンモードフィルタであって、第1磁性基板MB3と、層構造体LS2と、第2磁性基板MB4とを備えている。第1磁性基板MB3と、層構造体LS2と、第2磁性基板MB4とから構成される積層体の外周面には、端子電極2が形成されている。端子電極2は、第1磁性基板MB3から層構造体LS2を経て第2次性基板MB4に至るように形成されている。また、端子電極2は、前述した積層体の対向する側面に四対形成されている。
図5は、コモンモードフィルタCF2を分解して示した構成図である。層構造体LS2について図5を参照しながら説明する。図5に示すように、層構造体LS2は、第1絶縁層4と、第1導体層6と、第2絶縁層8(絶縁層)と、第2導体層10と、第3絶縁層10と、第3導体層14と、第4絶縁層16(第2絶縁層)と、第4導体層18と、第5絶縁層20と、が薄膜成形技術により積層されて形成されている。
第1絶縁層4は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料からなる。この第1絶縁層4は、第1磁性基板MB3の凹凸を緩和し、第1導体層6との密着性を向上させるためのものである。第1絶縁層4は、第1磁性基板MB3上に上記樹脂材料を、スピンコート法、ディップ法、スプレー法といった手法で塗布した後に硬化させて形成される。
第1導体層6は、第1絶縁層4上に形成されている。第1導体層6は、スパイラル部61(第1スパイラル部)と、引出電極62(第1引出電極)と、引出電極63(第3引出電極)と、引出電極64(第4引出電極)と、引出電極65,66,67,68,69と、を有している。第1導体層6は、第1絶縁層4上に導体薄膜を形成し、フォトリソグフィー法によりスパイラル部61、引出電極62,63,64,65,66,67,68,69のパターンを作製することで形成される。
スパイラル部61は、第1絶縁層4が沿う平面において矩形の渦巻線を描くように形成されている。スパイラル部61の外側の端(一端)からは引出電極62が延びている。引出電極62は、スパイラル部61の外側の端(一端)から第1絶縁層4の一辺に臨むように形成されている。
引出電極63は、引出電極62が臨む第1絶縁層4の一辺に対向する辺から、スパイラル部61の外周に沿うように形成されている。引出電極63の一端は、スパイラル部61の外側であって、スパイラル部61の内側の端(他端)に対応する位置に配置されている。
引出電極64は、引出電極62が臨む第1絶縁層4の一辺に対向する辺から、第1絶縁層4の外周に沿うように形成されている。引出電極64の一端は後述するスパイラル部101の内側の端(他端)に対応する位置に配置されている。引出電極65,66,67は、引出電極62が臨む第1絶縁層4の一辺に形成されている。また、引出電極68,69は、引出電極62が臨む第1絶縁層4の一辺に対向する辺に形成されている。
第2絶縁層8は、第1導体層6上に形成されている。第2絶縁層8は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料からなる。第2絶縁層8には、コンタクトホール81,82,83が形成されている。
コンタクトホール81は、スパイラル部61の内側の端(他端)を見通すことができる位置に形成されている。コンタクトホール82は、引出電極63の一端を見通すことができる位置に形成されている。コンタクトホール83は、引出電極64の一端を見通すことができる位置に形成されている。
第2絶縁層8は、第1導体層6上に上記樹脂材料を、スピンコート法、ディップ法、スプレー法といった手法で塗布し、その塗布した樹脂材料を露光、現像し、所定の位置にコンタクトホール81,82,83を形成した状態で硬化させて形成される。
第2導体層10は、第2絶縁層8上に形成されている。第2導体層10は、スパイラル部101(第2スパイラル部)と、引出電極102(第2引出電極)と、接続導体103と、引出電極104,105,106,107,108,109,110と、を有している。第2導体層10は、第2絶縁層8上に導体薄膜を形成し、フォトリソグラフィー法によりスパイラル部101、引出電極102,104,105,106,107,108,109,110、接続導体103のパターンを作製することで形成される。
スパイラル部101は、第2絶縁層8が沿う平面において矩形の渦巻線を描くように形成されている。スパイラル部101の外側の端(一端)からは引出電極102が延びている。引出電極102は、スパイラル部101の外側の端(一端)から第2絶縁層8の一辺に臨むように形成されている。スパイラル部101の内側の端(他端)は、第2絶縁層8のコンタクトホール83に対応する位置に形成されている。従って、スパイラル部101を形成すると、コンタクトホール83に導体が満たされて、第1導体層6の引出電極64と接触し電気的に接続される。
接続導体103は、スパイラル部101の内側であって、第2絶縁層8のコンタクトホール81に対応する位置からコンタクトホール82に対応する位置にかけて形成されている。従って、接続導体103を形成すると、コンタクトホール81及び82に導体が満たされて、第1導体層6のスパイラル部61の内側の端(他端)と引出電極63とが接続導体103に接触し電気的に接続される。
引出電極104,105,106は、引出電極102が臨む第2絶縁層8の一辺に沿って形成されている。引出電極107,108,109,110は、引出電極102が臨む第2絶縁層8の一辺に対向する辺に沿って形成されている。
第3絶縁層12は、第2導体層10上に形成されている。第3絶縁層12は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料からなる。第3絶縁層12は、第2導体層10上に上記樹脂材料を、スピンコート法、ディップ法、スプレー法といった手法で塗布した後に硬化させて形成される。
第3導体層14は、第3絶縁層12上に形成されている。第3導体層14は、スパイラル部141(第3スパイラル部)と、引出電極142(第3引出電極)と、引出電極143(第7引出電極)と、引出電極144(第8引出電極)と、引出電極145,146,147,148,149と、を有している。第3導体層14は、第3絶縁層12上に導体薄膜を形成し、フォトリソグラフィー法によりスパイラル部141、引出電極142,143,144,145,146,147,148,149のパターンを作製することで形成される。
スパイラル部141は、第3絶縁層12が沿う平面において矩形の渦巻線を描くように形成されている。スパイラル部141の外側の端(一端)からは引出電極142が延びている。引出電極142は、スパイラル部141の外側の端(一端)から第3絶縁層12の一辺に臨むように形成されている。
引出電極143は、引出電極142が臨む第3絶縁層12の一辺に対向する辺から、スパイラル部141の外周に沿うように形成されている。引出電極143の一端は、スパイラル部141の外側であって、スパイラル部141の内側の端(他端)に対応する位置に配置されている。
引出電極144は、引出電極142が臨む第3絶縁層12の一辺に対向する辺から、第3絶縁層12の外周に沿うように形成されている。引出電極144の一端は後述するスパイラル部181の内側の端(他端)に対応する位置に配置されている。引出電極145,146,147は、引出電極142が臨む第3絶縁層12の一辺に形成されている。また、引出電極148,149は、引出電極142が臨む第3絶縁層12の一辺に対向するに形成されている。
第4絶縁層16は、第3導体層14上に形成されている。第4絶縁層16は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料からなる。第4絶縁層16には、コンタクトホール161,162,163が形成されている。
コンタクトホール161は、スパイラル部141の内側の端(他端)を見通すことができる位置に形成されている。コンタクトホール162は、引出電極143の一端を見通すことができる位置に形成されている。コンタクトホール163は、引出電極144の一端を見通すことができる位置に形成されている。
第4絶縁層8は、第3導体層14上に上記樹脂材料を、スピンコート法、ディップ法、スプレー法といった手法で塗布し、その塗布した樹脂材料を露光、現像し、所定の位置にコンタクトホール161,162,163を形成した状態で硬化させて形成される。
第4導体層18は、第4絶縁層16上に形成されている。第4導体層18は、スパイラル部181(第4スパイラル部)と、引出電極182(第6引出電極)と、接続導体183と、引出電極184,185,186,187,188,189,190と、を有している。第4導体層18は、第4絶縁層16上に導体薄膜を形成し、フォトリソグラフィー法によりスパイラル部181、引出電極182,184,185,186,187,188,189,190、接続導体183のパターンを作製することで形成される。
スパイラル部181は、第4絶縁層16が沿う平面において矩形の渦巻線を描くように形成されている。スパイラル部181の外側の端(一端)からは引出電極182が延びている。引出電極182は、スパイラル部181の外側の端(一端)から第4絶縁層16の一辺に臨むように形成されている。スパイラル部181の内側の端(他端)は、第4絶縁層16のコンタクトホール163に対応する位置に形成されている。従って、スパイラル部181を形成すると、コンタクトホール163に導体が満たされて、第3導体層14の引出電極144と接触し電気的に接続される。
接続導体183は、スパイラル部181の内側であって、第4絶縁層16のコンタクトホール161に対応する位置からコンタクトホール162に対応する位置にかけて形成されている。従って、接続導体183を形成すると、コンタクトホール161及び162に導体が満たされて、第3導体層14のスパイラル部141の内側の端(他端)と引出電極143とが接続導体183に接触し電気的に接続される。
引出電極184,185,186は、引出電極182が臨む第4絶縁層16の一辺に沿って形成されている。引出電極187,188,189,190は、引出電極182が臨む第4絶縁層16の一辺に対向する辺に沿って形成されている。
第5絶縁層20は、第4導体層18上に形成されている。第5絶縁層20は、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等の電気的及び磁気的な絶縁性に優れ、加工性のよい樹脂材料からなる。第5絶縁層20は、第4導体層18上に上記樹脂材料を、スピンコート法、ディップ法、スプレー法といった手法で塗布した後に硬化させて形成される。
第2次性基板MB4は、第5絶縁層20上に接着層(図示しない)を介して貼り付けられる。
引き続いて、図6を参照しながら、第1導体層6及び第2導体層10について説明する。図6は、層構造体LS2の平面図であって、第3絶縁層11から第5絶縁層20にかけて取り除いた状態を示す図である。尚、図6においては、実線が第2導体層10を、破線が第1導体層6を示しており、実線及び破線の二重線で描かれた部分は第1導体層6及び第2導体層10のパターンが重なりあっている部分を示している。
第1導体層6のスパイラル部61は、コンタクトホール81に接触する位置に形成されている端部61aを内側の端(他端)とし、外側に向かって矩形の渦巻線を描くように形成され、端部61bを外側の端(一端)としている。
引出電極62は、スパイラル部61の外側の端(一端)である端部61bに接続される線状部62aと、この線状部62aに接続される板状部62bとから構成されている。
線状部62aは、スパイラル部61の端部61bから第2絶縁層8の辺8aに向けて延び、板状部62bに至っている。
引出電極63は、引出電極62に対向する位置であって、第2絶縁層8の辺8bに沿って形成される板状部63bと、板状部63bとコンタクトホール82を繋ぐように延びる線状部63aとから構成されている。
線状部63aは、板状部63bからスパイラル部61に向けて延び、スパイラル部61を回り込むようにしてコンタクトホール82に至っている。
コンタクトホール81とコンタクトホール82とは接続導体103の両端に繋がっている。また、接続導体103は、スパイラル部61の内側から外側に跨ぐように形成されている。更に、コンタクトホール82はスパイラル部61の最外周部分からは離れた位置に形成されているので、引出電極62と引出電極63との間(スパイラル部61の入力部と出力部)における浮遊容量の発生を回避できる。
第2導体層10のスパイラル部101は、コンタクトホール83に接触する位置に形成されている端部101aを内側の端(他端)とし、外側に向かって矩形の渦巻線を描くように形成され、端部101bを外側の端(一端)としている。
引出電極102は、スパイラル部101の外側の端(一端)である端部101bに接続される線状部102aと、この線状部102aに接続される板状部102bとから構成されている。
線状部102aは、スパイラル部101の端部101bから第2絶縁層8の辺8aに向け、辺8cに沿って延び、板状部102bに至っている。
引出電極64は、引出電極102(65)に対向する位置であって、第2絶縁層8の辺8bに沿って形成される板状部64bと、板状部64bとコンタクトホール83を繋ぐように延びる線状部64aとから構成されている。
線状部64aは、板状部64bからスパイラル部101に向けて延び、スパイラル部101を回り込むようにして第2絶縁層8の辺8cに沿って伸びている。そして、辺8cの略中間位置から折れ曲がりコンタクトホール83に至っている。
コンタクトホール83は、スパイラル部101の内側の端(他端)と線状部64aとに繋がっている。従って、スパイラル部101と引出電極64とは接触し電気的に接続されている。
引出電極64の線状部64aは、スパイラル部101の最外周部分からは離れた位置に形成されているので、引出電極102と引出電極64との間(スパイラル部101の入力部と出力部)における浮遊容量の発生を回避できる。
引き続いて、図7を参照しながら、第3導体層14及び第4導体層18について説明する。図7は、層構造体LS2の平面図であって、第5絶縁層20を取り除いた状態を示す図である。尚、図7においては、実線が第4導体層18を、破線が第3導体層14を示しており、実線及び破線の二重線で描かれた部分は第3導体層14及び第4導体層18のパターンが重なりあっている部分を示している。
第3導体層14のスパイラル部141は、コンタクトホール161に接触する位置に形成されている端部141aを内側の端(他端)とし、外側に向かって矩形の渦巻線を描くように形成され、端部141bを外側の端(一端)としている。
引出電極142は、スパイラル部141の外側の端(一端)である端部141bに接続される線状部142aと、この線状部142aに接続される板状部142bとから構成されている。
線状部142aは、スパイラル部141の端部141bから第4絶縁層16の辺16aに向けて延び、板状部142bに至っている。
引出電極143は、引出電極142に対向する位置であって、第4絶縁層16の辺16bに沿って形成される板状部143bと、板状部143bとコンタクトホール162を繋ぐように延びる線状部143aとから構成されている。
線状部143aは、板状部143bからスパイラル部141に向けて延び、スパイラル部141を回り込むようにしてコンタクトホール162に至っている。
コンタクトホール161とコンタクトホール162とは接続導体183の両端に繋がっている。また、接続導体183は、スパイラル部141の内側から外側に跨ぐように形成されている。更に、コンタクトホール162はスパイラル部141の最外周部分からは離れた位置に形成されているので、引出電極142と引出電極143との間(スパイラル部141の入力部と出力部)における浮遊容量の発生を回避できる。
第4導体層18のスパイラル部181は、コンタクトホール163に接触する位置に形成されている端部181aを内側の端(他端)とし、外側に向かって矩形の渦巻線を描くように形成され、端部181bを外側の端(一端)としている。
引出電極182は、スパイラル部181の外側の端(一端)である端部181bに接続される線状部182aと、この線状部182aに接続される板状部182bとから構成されている。
線状部182aは、スパイラル部181の端部181bから第4絶縁層16の辺16aに向けて延び、板状部182bに至っている。
引出電極144は、引出電極182(147)に対向する位置であって、第4絶縁層16の辺16bに沿って形成される板状部144bと、板状部144bとコンタクトホール163を繋ぐように延びる線状部144aとから構成されている。
線状部144aは、板状部144bからスパイラル部181に向けて延び、スパイラル部181を回り込むようにして第4絶縁層16の辺16cに沿って伸びている。そして、辺16cの略中間位置から折れ曲がりコンタクトホール163に至っている。
コンタクトホール163は、スパイラル部181の内側の端(他端)と線状部144aとに繋がっている。従って、スパイラル部181と引出電極144とは接触し電気的に接続されている。
引出電極144の線状部144aは、スパイラル部181の最外周部分からは離れた位置に形成されているので、引出電極182と引出電極144との間(スパイラル部181の入力部と出力部)における浮遊容量の発生を回避できる。
本実施形態のように、二つのスパイラル部61及びスパイラル部101を第2絶縁層8を挟んで形成すると、二つのスパイラル部を互いの巻回部分が隣り合うように形成するのに比較して線間耐圧性を確保することができる。スパイラル部141、スパイラル部181、及び第4絶縁層16についても同様である。
また、本実施形態のように、二つのスパイラル部61及びスパイラル部101を積層方向から見て互いに重なり合う領域を有するように配置しているので、コモンモード特性にすぐれている。また、二つのスパイラル部61及びスパイラル部101を積層方向から見て互いに2分の1以上重なるように配置すると、コモンモード特性をより向上することができる。スパイラル部141、スパイラル部181、及び第4絶縁層16についても同様である。
尚、本実施形態ではいわゆる4ラインタイプのコモンモードフィルタについて説明したが、中心寄りの引出電極62と66、引出電極63と69、引出電極142と146、引出電極143と148、引出電極185と186、引出電極188と189をそれぞれ接続して3ラインとしてもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態であるコモンモードフィルタについて図8を参照しながら説明する。本実施形態のコモンモードフィルタは、第1実施形態のコモンモードフィルタCFにおいて、第1導体層5、第2絶縁層7、第2導体層9に代えて、図8に示すような第1導体層205、第2絶縁層207、第2導体層209を設けたものである。
第1導体層205は、第1絶縁層3(図2参照)上に形成されている。第1導体層205は、図8(a)に示すように、スパイラル部(第2スパイラル部)251と、引出電極252と、引出電極253(第2引出電極)と、引出電極254と、引出電極255と、接続導体256とを有している。引出電極252,253は、第1絶縁層3の一辺側に配置され、引出電極254,255は、引出電極252,253が臨む第1絶縁層3の一辺に対向する辺側に配置されている。
スパイラル部251は、第1絶縁層3が沿う平面において矩形をもった渦巻線を描くように形成されている。スパイラル部251は、引出電極254,255側に向けて略矩形状に曲げられた曲げ部分251a(第2曲げ部分)を有している。スパイラル部251の外側の端(一端)からは引出電極253が延びている。スパイラル部251の内側の端(他端)は、曲げ部分251aの領域まで延びて接続部257に繋がっている。
接続導体256は、スパイラル部251の内側領域における曲げ部分251aの近傍位置に形成されている。接続導体256の両端には、接続部258,259がそれぞれ繋がっている。
第2絶縁層207は、第1導体層205上に形成されている。第2絶縁層207には、図8(b)に示すようにコンタクトホール271,272,273が形成されている。コンタクトホール271は、接続部257を見通すことができる位置に形成され、コンタクトホール272は、接続部258を見通すことができる位置に形成され、コンタクトホール273は、接続部259を見通すことができる位置に形成されている。
第2導体層209は、第2絶縁層207上に形成されている。第2導体層209は、図8(c)に示すように、スパイラル部(第1スパイラル部)291と、引出電極292(第1引出電極)と、引出電極293と、引出電極294(第4引出電極)と、引出電極295(第3引出電極)と、を有している。引出電極292,293は、第2絶縁層207の一辺側(引出電極252,253に対応する側)に配置され、引出電極294,295は、引出電極292,293が臨む第2絶縁層207の一辺に対向する辺側(引出電極254,255に対応する側)に配置されている。
スパイラル部291は、第2絶縁層207が沿う平面において矩形をもった渦巻線を描くように形成されている。スパイラル部291は、スパイラル部251の曲げ部分251aに対応する位置において、スパイラル部291の中心側に向けて略矩形状に曲げられた曲げ部分291a(第1曲げ部分)を有している。スパイラル部291の外側の端(一端)からは引出電極292が延びている。スパイラル部291の内側の端(他端)は、曲げ部分291aの領域まで延びて、コンタクトホール273に対応する位置に形成された接続部296に繋がっている。
引出電極294は、第2絶縁層207の一辺に沿って形成される板状部294bと、板状部294bとコンタクトホール271に対応する位置に形成された接続部297とを繋ぐように延びる線状部294aとから構成されている。
引出電極295は、第2絶縁層207の一辺に沿って形成される板状部295bと、板状部295bとコンタクトホール272に対応する位置に形成された接続部298とを繋ぐように延びる線状部295aとから構成されている。
引き続いて、図9を参照しながら、第1導体層205及び第2導体層209について説明する。図9は、本実施形態における層構造体LSの平面図であって、第3絶縁層11(図2参照)を取り除いた状態を示す図である。
第1導体層205のスパイラル部251における曲げ部分251a以外の領域と第2導体層209のスパイラル部291における曲げ部分291a以外の領域とは、層構造体LSの積層方向から見て互いに重なり合っている。つまり、スパイラル部251,291同士が重なり合わない領域が最小限となるように、コイル導体パターンが形成されている。これにより、コモンモードフィルタの磁気結合が高くなるため、信号を伝送するディファレンシャルモード(ノーマルモード)のインピーダンスが低くなる。その結果、信号伝送における損失を低減し、良好な信号伝送を行うことができる。
また、積層方向から見たときに曲げ部分251a,291aは略四角形状部を形成しており、その略四角形状部の内側領域に対応する領域に、第1導体層205と第2導体層209とを繋ぐためのコンタクトホール271,272が配置されている。また、接続導体256は、曲げ部分291aを跨ぐように形成されている。従って、引出電極252〜255及び接続導体256と引出電極292〜295とを、曲げ部分251a,291aを利用してスペース効率良く形成することができる。
さらに、スパイラル部251,291は、2つのコイルの導体長さが同等となるように形成されている。この場合には、スパイラル部251,291のインダクタンス値及び抵抗値が等しくなる。また、各コイルのライン間の線路長差が小さくなる。これにより、各ラインのインピーダンスの差が小さくなるため、コモンモードフィルタの受信端で検出される信号に悪影響を及ぼすことが十分抑制される。
以上のように本実施形態によれば、第1及び第2実施形態と同様に、スパイラル部の入力部と出力部との間における浮遊容量の発生を回避できると共に、スパイラル部の線間耐圧性を確保することができる。
また、優れた磁気結合を確保できると共に、2つのコイルのインピーダンス差を小さくできるので、結果的にコモンモードフィルタのコモンモード特性を一層向上させることが可能となる。
なお、本実施形態は、第1実施形態のコモンモードフィルタCFを変形したものであるが、第2実施形態のようないわゆる4ラインタイプのものにも適用できることは言うまでもない。
上述した各実施形態においては一つの導体層に一つのスパイラル部のみを設けたものを説明したが、一つの導体層に複数のスパイラル部を有するいわゆるアレイタイプのコモンモードフィルタとしてもよい。
例えば、図1〜3を参照しながら説明したコモンモードフィルタCFであれば、第1導体層5のスパイラル部51、引出電極52、引出電極53、引出電極54、引出電極55をそのままの位置関係で複数組設ける。第2導体層9においては、第1導体層5で複数組設けたのと合わせて、スパイラル部91、接続導体93、引出電極92、引出電極94、引出電極95、引出電極96をそのままの位置関係で複数組設ける。図4〜7を参照しながら説明したコモンモードフィルタCF2においても同様である。
本発明の第1実施形態であるコモンモードフィルタを示す斜視図である。 図1の層構造体の分解斜視図である。 図1の層構造体の平面図である。 本発明の第2実施形態であるコモンモードフィルタを示す斜視図である。 図4の層構造体の分解斜視図である。 図4の層構造体の平面図である。 図4の層構造体の平面図である。 本発明の第3実施形態であるコモンモードフィルタの一部を示す分解平面図である。 図8の層構造体の平面図である。
符号の説明
CF,CF2…コモンモードフィルタ、MB1,MB3…第1磁性基板、LS,LS2…層構造体、MB2,MB4…第2磁性基板、3…第1絶縁層、5…第1導体層、7…第2絶縁層、9…第2導体層、11…第3絶縁層、51,91…スパイラル部、52,53,54,55,92,94,95,96…引出電極、93…接続導体、71,72,73…コンタクトホール、4…第1絶縁層、6…第1導体層、8…第2絶縁層、10…第2導体層、12…第3絶縁層、14…第3導体層、16…第4絶縁層、18…第4導体層、20…第5絶縁層、61,101,141,181…スパイラル部、62,63,64,102,142,143,144,182…引出電極、103,183…接続導体、81,82,83,161,162,163…コンタクトホール、205…第1導体層、207…第2絶縁層、209…第2導体層、251,291…スパイラル部、251a,291a…曲げ部分、252,253,254,255,292,293,294,295…引出電極、256…接続導体、271,272,273…コンタクトホール。

Claims (6)

  1. 渦巻線を描くように形成されている第1スパイラル部と当該第1スパイラル部の一端から延びる第1引出電極とを有する第1導体層と、
    渦巻線を描くように形成されている第2スパイラル部と当該第2スパイラル部の一端から延びる第2引出電極とを有する第2導体層と、
    前記第1導体層と前記第2導体層との間に配置される絶縁層と、を備えるコモンモードフィルタであって、
    前記第1導体層には、第3引出電極及び第4引出電極が形成され、
    前記第2導体層には、前記第3引出電極と前記第1スパイラル部の他端とを繋ぐ接続導体が形成され、
    前記第4引出電極は前記第2スパイラル部の他端と、前記第3引出電極は前記接続導体の一端と、前記接続導体の他端は前記第1スパイラル部の他端と、それぞれ前記絶縁層に形成されているコンタクトホールを介して接続されている、
    ことを特徴とするコモンモードフィルタ。
  2. 前記第1導体層と前記第2導体層とは互いに重なり合う領域をそれぞれ有していることを特徴とする請求項1に記載のコモンモードフィルタ。
  3. 前記第1スパイラル部は、前記第1スパイラル部の中心側に向けて曲げられた第1曲げ部分を有し、
    前記第2スパイラル部は、前記第1曲げ部分に対応する位置において前記第2スパイラル部の中心の反対側に向けて曲げられた第2曲げ部分を有し、
    前記第1スパイラル部における前記第1曲げ部分以外の領域と前記第2スパイラル部における前記第2曲げ部分以外の領域とが互いに重なり合っていることを特徴とする請求項2に記載のコモンモードフィルタ。
  4. 前記第1スパイラル部を形成する導体の長さと前記第2スパイラル部を形成する導体の長さは、実質的に同じであることを特徴とする請求項3に記載のコモンモードフィルタ。
  5. 前記第1スパイラル部、前記第1引出電極、前記第2スパイラル部、前記第2引出電極、前記第3引出電極、前記第4引出電極、及び前記接続導体が、前記第1導体層及び前記第2導体層それぞれにおいて複数形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコモンモードフィルタ。
  6. 前記第2導体層との間に第2絶縁層を挟むように配置され、渦巻線を描くように形成されている第3スパイラル部と当該第3スパイラル部の一端から延びる第5引出電極とを有する第3導体層と、
    渦巻線を描くように形成されている第4スパイラル部と当該第4スパイラル部の一端から延びる第6引出電極とを有する第4導体層と、
    前記第3導体層と前記第4導体層との間に配置される第3絶縁層と、を備え、
    前記第4導体層には、第7引出電極及び第8引出電極が形成され、
    前記第4導体層には、前記第7引出電極と前記第3スパイラル部の他端とを繋ぐ第2接続導体が形成され、
    前記第8引出電極は前記第4スパイラル部の他端と、前記第7引出電極は前記第2接続導体の一端と、前記第2接続導体の他端は前記第3スパイラル部の他端と、それぞれ前記第3絶縁層に形成されているコンタクトホールを介して接続されている、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコモンモードフィルタ。
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