JP4274402B2 - 建設機械用キャブ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等に好適に用いられる建設機械用キャブに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置とによって大略構成されている。また、上部旋回体の旋回フレーム上には、オペレータが乗車する運転室としてのキャブが設けられている。
【0003】
このため、この種の油圧ショベル用キャブはオペレータを保護するために箱型状に形成されている。そして、これらの油圧ショベル用キャブの一つとして、前,後と左,右のコーナ部に配置され上向きに突出した嵌合突起を有する取付ベースと、該各取付ベースを前,後方向と左,右方向に接続する接続フレームと、左前,右前の取付ベースに取付けられた左,右のフロントピラーと、左後,右後の取付ベースに取付けられた左,右のリヤピラーと、前記フロントピラーとリヤピラーの上部を前,後方向に連結する左,右のルーフピラーと、左,右のフロントピラーの上側を左,右方向に連結するフロント連結フレームと、左,右のリヤピラーの上側を左,右方向に連結するリヤ連結フレームとによって箱型状に形成したものが知らている(例えば特開2000−198469号公報等)。
【0004】
そして、従来技術によるキャブを組立てるときには、左,右のフロントピラー、リヤピラーの下端部を取付ベースの嵌合突起に被せ、この状態でピラーの下端部周囲を取付ベースに溶接手段によって固着することにより、該各フロントピラー、リヤピラーを取付ベース上に立設している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による建設機械用キャブでは、取付ベースに嵌合突起を設け、この嵌合突起にフロントピラー、リヤピラーの下端部を被せた状態で、該各ピラーの下端部周囲に溶接を施すことにより、ピラーを取付ベース上に立設している。
【0006】
しかし、取付ベースにピラーの下端部を突き当てて溶接したときには、ピラーの下端部の周囲にしか溶接を行うことができないから、溶接することができる距離に限りがあり、溶接に対する強度を高めることができないという問題がある。さらに、立設されたピラーは、その付け根部分に応力が集中するから、ピラーの下端部の周囲に形成された溶接部分が応力集中によって損傷する虞があり、信頼性の低下を招くという問題がある。
【0007】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、取付ベースに対して左,右のフロントピラー、リヤピラーを固着するときの位置決め作業を容易にし、かつ取付強度を高めることができるようにした建設機械用キャブを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明による建設機械用キャブは、前,後と左,右のコーナ部に配置され上向きに突出した嵌合突起を有する取付ベースと、該各取付ベースを前,後方向と左,右方向に接続する接続フレームと、左前,右前の取付ベースに取付けられた左,右のフロントピラーと、左後,右後の取付ベースに取付けられた左,右のリヤピラーと、前記フロントピラーとリヤピラーの上部を前,後方向に連結する左,右のルーフピラーと、左,右のフロントピラーの上側を左,右方向に連結するフロント連結フレームと、左,右のリヤピラーの上側を左,右方向に連結するリヤ連結フレームとを備えている。
【0009】
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記取付ベースは、車体側に取付けられ、前記嵌合突起が上向きに突出して設けられる基板を有し、前記フロントピラー、リヤピラーは、中空の鋼管を用いて成形することにより構成し、前記フロントピラー、リヤピラーの底部が開口した下端部には、前記取付ベースの嵌合突起の少なくとも一部が前記中空の鋼管内に収容され、その他の部分が前記鋼管外に露出した状態で嵌合するように該取付ベースの嵌合突起に対応して前記底部開口から逆U字形状に切欠いて形成された逆U字状の切欠部を設け、前記フロントピラー、リヤピラーの下端側を前記取付ベースの嵌合突起に嵌合した状態で前記逆U字状の切欠部から露出する前記嵌合突起の周囲に前記切欠部と嵌合突起との当接部を形成すると共に前記フロントピラー,リヤピラーの下端部と前記基板との当接部を形成し、当該当接部となる前記嵌合突起と前記切欠部との間および前記フロントピラー,リヤピラーの下端部と前記基板との間に溶接を施すことにより、前記フロントピラー,リヤピラーを取付ベースに固着する構成としたことにある。
【0010】
このように構成したことにより、各フロントピラー、リヤピラーは、逆U字状の切欠部が取付ベースの嵌合突起に嵌合することにより、嵌合突起の少なくとも一部が切欠部(中空の鋼管)内に収容され、その他の部分が前記鋼管外に露出した状態で、前記切欠部と嵌合突起との間に当接部を形成できると共に、前記フロントピラー,リヤピラーの下端部と基板との間に当接部を形成することができ、各フロントピラー、リヤピラーを取付ベースに対して容易かつ正確に位置決めすることができる。しかも、嵌合突起と切欠部との間、即ち、各ピラーの下端側を取付ベースの嵌合突起に嵌合した状態で前記逆U字状の切欠部から露出した前記嵌合突起の周囲に形成される前記切欠部と嵌合突起との当接部、および前記フロントピラー,リヤピラーの下端部と前記基板との当接部に沿って溶接を行うことができるから、このときの溶接距離を長くすることができ、また、応力が集中する付け根部分から離間した位置に溶接を施すことができ、溶接による取付強度を高めることができる。さらに、取付ベースの嵌合突起にピラーの下端部を嵌合すると、嵌合突起が切欠部を覆うように嵌合するから、該嵌合突起と切欠部との間に高強度な溶接を容易に施すことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による建設機械用キャブを油圧ショベルに適用した場合を例に挙げて図1ないし図13に従って詳細に説明する。
【0016】
1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体をそれぞれ示し、前記上部旋回体2の前部には土砂の掘削作業等を行う作業装置3が俯仰動可能に設けられている。
【0017】
また、上部旋回体2は、旋回フレーム4と、該旋回フレーム4の前部左側に搭載された後述のキャブ11と、図2、図3に示すように該キャブ11の右側から後側に亘って旋回フレーム4上に設けられた外装カバー5と、前記旋回フレーム4の後端部に取付けられたカウンタウエイト6と、前記キャブ11の後側に位置して旋回フレーム4上に左,右方向に延在する横置き状態に搭載されたエンジン7等によって大略構成されている。
【0018】
11は旋回フレーム4の前部左側に搭載されたキャブで、該キャブ11は、オペレータが乗車する運転室を画成するもので、内部には運転席、各種レバー類(いずれも図示せず)等が配設されている。そして、キャブ11は、図4ないし図6に示す如く、後述するキャブフレーム12、フロントウィンド38、ドア39、リヤパネル41、サイドパネル43、ルーフパネル44、フロントガラス45、リヤガラス46、左サイドガラス47、右サイドガラス48等によって大略構成されている。
【0019】
12はキャブ11の骨組み構造体をなすキャブフレームで、該キャブフレーム12は、図7、図8に示すように、後述のベースフレーム13、フロントピラー22,23、リヤピラー24,25、ルーフピラー26,27、フロント連結部材28,29、リヤ連結部材30,31、フロント連結フレーム32、リヤ連結フレーム33、センタピラー35等によって構成されている。なお、左,右対称形状となるフロントピラー、リヤピラー、ルーフピラー、フロント連結部材、リヤ連結部材等の詳細形状については、右側に配置された各部材を図示し、左側の部材の符号を括弧内に記載している。
【0020】
13はキャブ11のベースフレームで、該ベースフレーム13は、図9に示す如く、後述する左,右のフロント取付ベース14,15、左,右のリヤ取付ベース16,17、左,右の接続フレーム18,19および前,後の接続フレーム20,21によって枠体状に形成されている。
【0021】
14はベースフレーム13の前側に位置して左側のコーナ部に配置された左フロント取付ベース、15はベースフレーム13の前側に位置して右側のコーナ部に配置された右フロント取付ベースをそれぞれ示し、左フロント取付ベース14、右フロント取付ベース15は、例えば鋼材を鋳型に鋳込んで成形された鋳造品として形成されている。そして、各フロント取付ベース14,15は、図10、図11に示すように、ほぼ三角形状に形成された基板14A,15Aと、該基板14A,15Aから上向きに突出した嵌合突起14B,15Bとによって一体的に鋳造されている。
【0022】
ここで、基板14A,15Aにはボルト挿通穴14C,15Cが穿設され、該ボルト挿通穴14C,15Cには、旋回フレーム4上にキャブ11を支持する防振マウントに取付ベース14,15を固定するためのボルト(いずれも図示せず)が挿通される。
【0023】
また、嵌合突起14B,15Bは、基板14A,15Aから前,後方向に沿って上側に延びたほぼ四角形状の縦板部14B1,15B1と、該縦板部14B1,15B1から後述するフロントピラー22,23の切欠部22B,23Bに向けて左,右方向の外側に突出した突状部14B2,15B2と、該突状部14B2,15B2と反対側、即ち左,右方向の内側に位置して前記縦板部14B1,15B1と前記基板14A,15Aとに亘って設けられたほぼ三角形状の補強リブ14B3,15B3とによって構成されている。また、嵌合突起14B,15Bは、フロントピラー22,23の下端部に嵌合する必要がある。このため、嵌合突起14B,15Bは、フロントピラー22,23の下部側形状に対応するように、前方に傾くと共に、左,右方向の外向きに突状部14B2,15B2を有する突起として形成されている。
【0024】
従って、嵌合突起14B,15Bは、フロントピラー22,23の下端部が嵌合されたときに、縦板部14B1,15B1が切欠部22B,23Bを塞ぐように覆う。また、突状部14B2,15B2は、切欠部22B,23Bに嵌合する。これにより、縦板部14B1,15B1、突状部14B2,15B2と切欠部22B,23Bとの間に溶接を施したときには、溶接距離を長くすることができ、取付ベース14,15とフロントピラー22,23とを高強度な溶接によって固着することができる。さらに、補強リブ14B3,15B3は、縦板部14B1,15B1、突状部14B2,15B2およびフロントピラー22,23の倒れ等に対する強度を高めている。
【0025】
16はベースフレーム13の後側に位置して左側のコーナ部に配置された左リヤ取付ベース、17はベースフレーム13の後側に位置して右側のコーナ部に配置された右リヤ取付ベースをそれぞれ示し、左リヤ取付ベース16、右リヤ取付ベース17は、フロント取付ベース14,15と同様に、例えば鋳造品として形成されている。そして、各リヤ取付ベース16,17は、図12、図13に示すように、ほぼ三角形状に形成された基板16A,17Aと、該基板16A,17Aから上向きに突出した嵌合突起16B,17Bとによって一体的に鋳造されている。
【0026】
ここで、基板16A,17Aには、取付ベース16,17を旋回フレーム4側の防振マウントに固定するためのボルト(いずれも図示せず)が挿通されるボルト挿通穴16C,17Cが穿設されている。また、嵌合突起16B,17Bは、後述するリヤピラー24,25の切欠部24A,25Aを覆うように嵌合するもので、上,下方向にほぼ真直ぐに延びた断面半円形状の突起として形成されている。
【0027】
18は左接続フレームで、該左接続フレーム18は左フロント取付ベース14の基板14Aと左リヤ取付ベース16の基板16Aとに接続される。19は右接続フレームで、該右接続フレーム19は右フロント取付ベース15の基板15Aと右リヤ取付ベース17の基板17Aとに接続される。20は前接続フレームで、該前接続フレーム20は左フロント取付ベース14の基板14Aと右フロント取付ベース15の基板15Aとに接続される。21は後接続フレームで、該後接続フレーム21は左リヤ取付ベース16の基板16Aと右リヤ取付ベース17の基板17Aとに接続される。そして、各接続フレーム18,19,20,21は、板体を長さ方向に沿ってL字形状に折曲げることにより形成されている。
【0028】
22はベースフレーム13の前側に位置して左側のコーナ部に配置された左フロントピラー、23はベースフレーム13の前側に位置して右側のコーナ部に配置された右フロントピラーをそれぞれ示す。ここで、左フロントピラー22、右フロントピラー23は、例えば円筒状をなした1本の鋼管を用い、当該鋼管に引抜き加工を施してなる異形鋼管を前側に向けてほぼ凸湾曲状に湾曲することによって形成されている。また、各フロントピラー22,23には、組立てられたときに左,右方向の内側となる面に後述するフロントウィンド38を案内するローラ溝22A,23Aが一体成形されている。
【0029】
さらに、各フロントピラー22,23の下端部には、図10,図11に示す如く、各フロント取付ベース14,15の嵌合突起14B,15Bが嵌合する切欠部22B,23Bが形成されている。ここで、切欠部22Bは、左フロントピラー22の右側面に、また切欠部23Bは右フロントピラー23の左側面に互いに対面するように形成されている。また、切欠部22B,23Bは、嵌合突起14B,15Bに対応するように下側が開口するほぼ逆U字形状をなし、詳しくはフロント取付ベース14,15を構成する嵌合突起14B,15Bの突状部14B2,15B2が嵌合し、縦板部14B1,15B1により閉塞されるほぼ四角形状の切欠として形成されている。
【0030】
このように構成された左,右のフロントピラー22,23のうち、例えば右フロントピラー23は、その下端部を右フロント取付ベース15の嵌合突起15Bに取付ける。このときに切欠部23Bには嵌合突起15Bが閉塞するように嵌合する。即ち、図10、図11に示すように、嵌合突起15Bは、その一部である突状部15B2側が切欠部23Bを介して右フロントピラー23(中空の鋼管)内に収容され、他の部分となる縦板部15B1側が右フロントピラー23(中空の鋼管)外に露出した状態で、右フロントピラー23の切欠部23Bに嵌合するから、この状態で両者を溶接手段によって固着する。ここで、右フロントピラー23と右フロント取付ベース15とを溶接手段によって固着するときには、右フロントピラー23の下端部と右フロント取付ベース15の基板15Aとの間を溶接すると共に、切欠部23Bと嵌合突起15B(縦板部15B1,突状部15B2)との間、即ち、図10に示すように、右フロントピラー23の下端側を右フロント取付ベース15の嵌合突起15Bに嵌合した状態で、逆U字状の切欠部23Bから露出した嵌合突起15Bの縦板部15B1、突状部15B2の周囲に形成される切欠部23Bとの当接部に沿って溶接を行う。これにより、溶接部への応力の集中を避け、溶接距離を長くすることができ、溶接による強度を高めることができる。なお、左フロントピラー22と左フロント取付ベース14との取付構造も同様である。
【0031】
24はベースフレーム13の後側に位置して左側のコーナ部に配置された左リヤピラー、25はベースフレーム13の後側に位置して右側のコーナ部に配置された右リヤピラーをそれぞれ示す。ここで、左リヤピラー24、右リヤピラー25は、フロントピラー22,23と同様に、例えば円筒状をなした1本の鋼管を用い、当該鋼管に引抜き加工を施してなる異形鋼管によって形成されている。
【0032】
さらに、各リヤピラー24,25の下端部には、図12、図13に示す如く、各リヤ取付ベース16,17の嵌合突起16B,17Bが嵌合する切欠部24A,25Aが形成されている。ここで、切欠部24Aは、左リヤピラー24の右側面に、また切欠部25Aは右リヤピラー25の左側面に互いに対面するように形成されている。また、切欠部24A,25Aは、嵌合突起16B,17Bに対応するように下側が開口するほぼ逆U字形状をなし、リヤ取付ベース16,17の嵌合突起16B,17Bが嵌合して閉塞されるほぼ四角形状の切欠として形成されている。
【0033】
このように構成された左,右のリヤピラー24,25のうち、例えば右リヤピラー25は、切欠部25Aを右リヤ取付ベース17の嵌合突起17Bに嵌合する。即ち、図12、図13に示すように、嵌合突起17Bは、その一部が切欠部25Aを介して右リヤピラー25(中空の鋼管)内に収容され、他の部分が右リヤピラー25(中空の鋼管)外に露出した状態で、右リヤピラー25の切欠部25Aに嵌合し、この状態で溶接手段によって固着されている。ここで、右リヤピラー25と右リヤ取付ベース17とを溶接手段によって固着するときには、右リヤピラー25の下端部と右リヤ取付ベース17の基板17Aとの間を溶接すると共に、切欠部25Aと嵌合突起17Bとの間、即ち、図12に示すように、右リヤピラー25の下端側を右リヤ取付ベース17の嵌合突起17Bに嵌合した状態で、逆U字状の切欠部25Aから露出した嵌合突起17Bの周囲に形成される切欠部25Aとの当接部に沿って溶接を行う。これにより、溶接部への応力の集中を避け、溶接距離を長くすることができ、溶接による強度を高めることができる。なお、左リヤピラー24と左リヤ取付ベース16との取付構造も同様である。
【0034】
26は左フロントピラー22と左リヤピラー24の上部を前,後方向に延びて設けられた左ルーフピラー、27は右フロントピラー23と右リヤピラー25の上部を前,後方向に延びて設けられた右ルーフピラーをそれぞれ示し、左ルーフピラー26、右ルーフピラー27は、長さ方向の中間部が上側に突出するように緩やかに湾曲している。また、左ルーフピラー26、右ルーフピラー27には、左,右方向の内側となる面にローラ溝26A,27Aが一体成形されている。
【0035】
ここで、左ルーフピラー26、右ルーフピラー27には、前述した左フロントピラー22、右フロントピラー23と同様の異形鋼管が用いられ、この異形鋼管に曲げ加工を施して湾曲させることにより形成されている。そして、左ルーフピラー26は、前端部が後述の左フロント連結部材28を介して左フロントピラー22の上端部に取付けられ、後端部が後述の左リヤ連結部材30を介して左リヤピラー24の上端部に取付けられている。一方、右ルーフピラー27は、前端部が後述の右フロント連結部材29を介して右フロントピラー23の上端部に取付けられ、後端部が後述の右リヤ連結部材31を介して右リヤピラー25の上端部に取付けられている。
【0036】
28は左フロントピラー22と左ルーフピラー26との間に設けられた左フロント連結部材、29は右フロントピラー23と右ルーフピラー27との間に設けられた右フロント連結部材をそれぞれ示し、該左フロント連結部材28、右フロント連結部材29は、円弧状に湾曲する角筒形状をなしている。
【0037】
ここで、左フロント連結部材28には、左,右方向の内側となる面に左フロントピラー22のローラ溝22Aと左ルーフピラー26のローラ溝26Aに連続するローラ溝28Aが形成されている。一方、右フロント連結部材29には、左,右方向の内側となる面に右フロントピラー23のローラ溝23Aと右ルーフピラー27のローラ溝27Aに連続するローラ溝29Aが形成されている。
【0038】
そして、左フロント連結部材28は、一端側を左フロントピラー22の上端に嵌合して溶接手段によって固着し、他端側を左ルーフピラー26の前端に嵌合して溶接手段によって固着する。これにより、左フロントピラー22と左ルーフピラー26とは、左フロント連結部材28を用いて連結することができる。一方、右フロント連結部材29は、一端側を右フロントピラー23の上端に嵌合して溶接手段によって固着し、他端側を右ルーフピラー27の前端に嵌合して溶接手段によって固着する。これにより、右フロントピラー23と右ルーフピラー27とは、右フロント連結部材29を用いて連結することができる。
【0039】
次に、30は左リヤピラー24と左ルーフピラー26との間に設けられた左リヤ連結部材、31は右リヤピラー25と右ルーフピラー27との間に設けられた右リヤ連結部材をそれぞれ示し、該左リヤ連結部材30、右リヤ連結部材31は、内部が中空な箱体状に形成されている。
【0040】
そして、左リヤ連結部材30は、前面側を左ルーフピラー26の後端に嵌合して溶接手段によって固着し、下面側を左リヤピラー24の上端に嵌合して溶接手段によって固着する。これにより、左リヤピラー24と左ルーフピラー26とは、左リヤ連結部材30を用いて連結することができる。一方、右リヤ連結部材31は、前面側を右ルーフピラー27の後端に嵌合して溶接手段によって固着し、下面側を右リヤピラー25の上端に嵌合して溶接手段によって固着する。これにより、右リヤピラー25と右ルーフピラー27とは、右リヤ連結部材31を用いて連結することができる。
【0041】
32はキャブフレーム12の前部上側に設けられたフロント連結フレーム(図7中に図示)で、該フロント連結フレーム32は、左,右方向に延びる長尺な板体からなっている。そして、フロント連結フレーム32は、その両端の取付部が左,右のフロント連結部材28,29に溶接手段によって固着される。これにより、フロント連結フレーム32は、各フロント連結部材28,29を介して各フロントピラー22,23の上側を左,右方向に連結している。
【0042】
33はキャブフレーム12の後部上側に設けられたリヤ連結フレームで、該リヤ連結フレーム33は、例えば左,右方向に延びる長尺な角筒形状をなしている。そして、リヤ連結フレーム33は、その両端の取付部が左,右のリヤ連結部材30,31に溶接手段によって固着される。これにより、リヤ連結フレーム33は、各リヤ連結部材30,31を介して各リヤピラー24,25の上側を左,右方向に連結している。
【0043】
34はキャブフレーム12の後部に位置してリヤ連結フレーム33の下側に離間して設けられた中間のリヤ連結フレームで、該中間リヤ連結フレーム34は、左,右方向に延びる板体を折曲げることにより棒状に形成されている。そして、中間リヤ連結フレーム34は、その両端側が左,右のリヤピラー24,25の上,下方向中間部に溶接手段によって固着され、これにより、各リヤピラー24,25の中間部を左,右方向に連結している。
【0044】
35はキャブフレーム12の左側面側に設けられたセンタピラーで、該センタピラー35は、ほぼL字形状にプレス加工された内側パネル36、外側パネル37とを溶接手段によって固着することによって中空の板体として形成されている。また、センタピラー35は、上,下方向に延びたピラー部35Aと、該ピラー部35Aの下部側から後方に延びたサイドパネル部35Bとからなっている。
【0045】
このように構成されたセンタピラー35は、ピラー部35Aが前,後方向の中間位置に配置され、該ピラー部35A、サイドパネル部35Bの下端部がベースフレーム13の左接続フレーム18に溶接手段によって固着され、ピラー部35Aの上端部が左ルーフピラー26に溶接手段によって固着されている。
【0046】
38はキャブフレーム12の前面側に設けられたフロントウィンドで、該フロントウィンド38は、各フロントピラー22,23のローラ溝23A、ルーフピラー26,27のローラ溝27A、フロント連結部材28,29のローラ溝29Aに沿って移動可能に設けられている。これにより、フロントウィンド38は、常時は図6に示す如く左,右のフロントピラー22,23間に配置され、前面側を覆っている。一方、上側に持上げて開いたときには、左,右のルーフピラー26,27間、即ち後述するルーフパネル44の下側に収容される。
【0047】
39はセンタピラー35と左フロントピラー22との間に設けられたドアで、該ドア39は、図4に示す如く、後部側がセンタピラー35にヒンジ40,40を介して開閉可能に蝶着されている。
【0048】
41は金属板からなるリヤパネルで、該リヤパネル41はキャブフレーム12の後面側を覆うように左,右のリヤピラー24,25に亘って設けられている。42は金属板からなるコーナパネルで、該コーナパネル42は左リヤピラー24を覆うように設けられている。43は金属板からなるサイドパネルで、該サイドパネル43はキャブフレーム12の右側面側を覆うように右接続フレーム19、右フロントピラー23、右リヤピラー25に固着されている。44は金属板からなるルーフパネルで、該ルーフパネル44は左,右のルーフピラー26,27、フロント連結フレーム32、リヤ連結フレーム33に固着されている。
【0049】
また、45は下側フロントガラスで、該下側フロントガラス45はフロントウィンド38の下側に位置して前接続フレーム20、左,右のフロントピラー22,23に取付けられている。46はリヤガラスで、該リヤガラス46はリヤ連結フレーム33とリヤパネル41との間に位置して左,右のリヤピラー24,25に取付けられている。47は左サイドガラスで、該左サイドガラス47はセンタピラー35とコーナパネル42との間に設けられている。48は右サイドガラスで、該右サイドガラス48は右フロントピラー23、右リヤピラー25間に設けられている。
【0050】
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
【0051】
まず、作業現場等ではキャブ11内でオペレータが走行用レバーを傾転操作することにより、例えば下部走行体1を前進、後退させる。そして、土砂の掘削作業等を行うときには、作業用レバーを傾転操作して作業装置3を作動させたり、上部旋回体2を旋回動作させる。
【0052】
次に、キャブ11を組立てるときの手順として、最初に、ベースフレーム13のフロント取付ベース14,15にフロントピラー22,23を取付ける作業手順について説明する。
【0053】
まず、図11に示す矢示の如く、フロント取付ベース14,15の嵌合突起14B,15Bを切欠部22B,23Bに嵌合するようにフロントピラー22,23を取付ける。このときには、嵌合突起14B,15Bに切欠部22B,23Bが嵌合することにより、フロントピラー22,23は、フロント取付ベース14,15に対して容易かつ正確に位置決めすることができる。
【0054】
そして、フロント取付ベース14,15にフロントピラー22,23を組付けたら、図10に示す如く、フロントピラー22,23の下端部とフロント取付ベース14,15の基板14A,15Aとの当接部をそれぞれ溶接する。さらに、切欠部22B,23Bと嵌合突起14B,15Bとの間、即ち、互いの当接部に沿って溶接を行うことによってフロントピラー22,23をフロント取付ベース14,15に固着する。
【0055】
このように、切欠部22B,23Bと嵌合突起14B,15Bとの間の当接部にも溶接を行うことにより、応力が集中し易い部分を避けて溶接を施すことができ、また溶接距離を長くすることができるから、溶接による取付強度を高めることができる。
【0056】
一方、リヤ取付ベース16,17にリヤピラー24,25を取付ける作業では、図13に示す矢示の如く、リヤ取付ベース16,17の嵌合突起16B,17Bを切欠部24A,25Aに嵌合するようにリヤピラー24,25を取付ける。このときには、嵌合突起16B,17Bに切欠部24A,25Aが嵌合することにより、リヤピラー24,25は、リヤ取付ベース16,17に対して容易かつ正確に位置決めすることができる。
【0057】
そして、リヤ取付ベース16,17にリヤピラー24,25を組付けたら、図12に示す如く、リヤピラー24,25の下端部とリヤ取付ベース16,17の基板16A,17Aとの当接部を溶接する。さらに、切欠部24A,25Aと嵌合突起16B,17Bとの当接部に沿って溶接を行うことによってリヤピラー24,25をリヤ取付ベース16,17に固着する。
【0058】
このように、切欠部24A,25Aと嵌合突起16B,17Bとの当接部にも溶接を行うことにより、前述したフロント取付ベース14,15とフロントピラー22,23との溶接作業と同様に、溶接による取付強度を高めることができる。
【0059】
次に、フロントピラー22,23,リヤピラー24,25の上端部にフロント連結部材28,29、リヤ連結部材30,31を介してルーフピラー26,27を取付ける。そして、フロント連結部材28,29をフロント連結フレーム32によって連結し、リヤ連結部材30,31をリヤ連結フレーム33によって連結する。さらに、ベースフレーム13の左接続フレーム18と左ルーフピラー26にセンタピラー35を取付けることによりキャブフレーム12を組立てる。
【0060】
このようにしてキャブフレーム12を組立てたら、該キャブフレーム12にフロントウィンド38、ドア39、リヤパネル41、コーナパネル42、サイドパネル43、ルーフパネル44、フロントガラス45、リヤガラス46、左サイドガラス47、右サイドガラス48等を順次取付けることによってキャブ11を組立てることができる。
【0061】
かくして、本実施の形態によれば、各取付ベース14,15,16,17は、基板14A,15A,16A,17Aと嵌合突起14B,15B,16B,17Bとを一体的に鋳造することによって形成しているから、各ピラー22,23,24,25を嵌合突起14B,15B,16B,17Bに嵌合することにより、取付ベース14,15,16,17に取付けることができる。従って、嵌合突起14B,15B,16B,17Bは、各ピラー22,23,24,25をベースフレーム13の所定位置に容易かつ正確に位置決めすることができるから、組立作業時の作業性、生産性を向上することができる。
【0062】
しかも、各ピラー22,23,24,25の下端部には切欠部22B,23B,24A,25Aを設けているから、該各切欠部22B,23B,24A,25Aと取付ベース14,15,16,17の嵌合突起14B,15B,16B,17Bとを嵌合した状態で溶接手段によって固着することができる。従って、各ピラー22,23,24,25の下端部は、切欠部22B,23B,24A,25Aと嵌合突起14B,15B,16B,17Bとの間の当接部の位置で溶接を行うことができる。
【0063】
この結果、応力が集中し易い各ピラー22,23,24,25の付け根部分を避けて溶接を施すことができ、また切欠部22B,23B,24A,25Aに沿って溶接距離を長くすることができるから、溶接による取付強度を高めて、信頼性を向上することができる。
【0064】
また、取付ベース14,15,16,17にはボルト挿通穴14C,15C,16C,17Cを設けているから、該ボルト挿通穴14C,15C,16C,17Cにボルトを挿通し、該ボルトを旋回フレーム4上の防振マウントに取付けることにより、キャブ11を旋回フレーム4上に支持することができる。
【0065】
一方、フロント取付ベース14,15、リヤ取付ベース16,17は、それぞれ鋼材を鋳型に鋳込んでなる鋳造品として形成しているから、該各取付ベース14,15,16,17は、基板14A,15A,16A,17Aと嵌合突起14B,15B,16B,17Bとを一体的に鋳造することができ、安価に製造することができる。
【0066】
さらに、左,右のフロントピラー22,23、リヤピラー24,25等は、中空の円形鋼管を引抜き加工することにより異形鋼管として成形しものを用いて形成しているから、フロントピラー22,23、リヤピラー24,25を安価かつ簡単に形成することができる。
【0067】
なお、実施の形態では、キャブ11を組立てる場合に、取付ベース14,15,16,17と接続フレーム18,19,20,21とによってベースフレーム13を形成した後に、このベースフレーム13にフロントピラー22,23、リヤピラー24,25等を取付けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本実施の形態はこれに限るものではなく、例えば図14に示す変形例のように組立ててもよい。即ち、キャブ11の左側部分は、左側の取付ベース14,16、接続フレーム18、フロントピラー22、リヤピラー24、ルーフピラー26、センタピラー35等により組立て、キャブ11の右側部分は、右側の取付ベース15,17、接続フレーム19、フロントピラー23、リヤピラー25、ルーフピラー27等により別個に組立てる。この後に、これらの組立体を接続フレーム20,21、フロント連結フレーム32、リヤ連結フレーム33,34、リヤパネル41、ルーフパネル44等により連結する構成としてもよい。
【0068】
また、実施の形態では、フロントピラー22,23とルーフピラー26,27とをフロント連結部材28,29を介して連結し、リヤピラー24,25とルーフピラー26,27とをリヤ連結部材30,31を介して連結した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばフロントピラーとルーフピラー、リヤピラーとルーフピラーとを直接溶接手段等により固着して連結する構成としてもよい。
【0069】
また、実施の形態では、フロント取付ベース14,15、リヤ取付ベース16,17は、鋼材を鋳型に鋳込んでなる鋳造品として形成するものとして述べたが、本発明はこれに限らず、各取付ベース14,15,16,17は、鍛造加工、切削加工等によって形成してもよい。
【0070】
さらに、実施の形態では、建設機械用キャブとして油圧ショベルのキャブ11を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン等の他の建設機械用キャブにも適用することができる。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、フロントピラー、リヤピラーは中空の鋼管を用いて成形することにより構成し、前記フロントピラー、リヤピラーの底部が開口した下端部には、取付ベースの嵌合突起の少なくとも一部が前記中空の鋼管内に収容され、その他の部分が前記鋼管外に露出した状態で嵌合するように該取付ベースの嵌合突起に対応して前記底部開口から逆U字形状に切欠いて形成された逆U字状の切欠部を設け、前記フロントピラー、リヤピラーの下端側を前記取付ベースの嵌合突起に嵌合した状態で前記逆U字状の切欠部から露出した前記嵌合突起の周囲に前記切欠部と嵌合突起との当接部を形成すると共に前記フロントピラー,リヤピラーの下端部と前記基板との当接部を形成し、当該当接部となる前記嵌合突起と前記切欠部との間および前記フロントピラー,リヤピラーの下端部と前記基板との間に溶接を施すことにより、前記フロントピラー,リヤピラーを取付ベースに固着する構成としている。
【0072】
従って、各フロントピラー、リヤピラーは、逆U字状の切欠部が取付ベースの嵌合突起に嵌合することにより、該嵌合突起の少なくとも一部が切欠部(中空の鋼管)内に収容され、その他の部分が前記鋼管外に露出した状態で、前記切欠部と嵌合突起との間に当接部を形成できると共に、前記フロントピラー,リヤピラーの下端部と基板との間にも当接部を形成することができる。これにより、各フロントピラー、リヤピラーを取付ベースに対して容易かつ正確に位置決めすることができるから、組立作業時の作業性、生産性を向上することができる。しかも、前記嵌合突起と切欠部との間、即ち、各ピラーの下端側を取付ベースの嵌合突起に嵌合した状態で前記逆U字状の切欠部から露出した前記嵌合突起の周囲に形成される前記切欠部と嵌合突起との当接部、および前記フロントピラー,リヤピラーの下端部と前記基板との当接部に沿って溶接を行うことができるから、このときの溶接距離を長くすることができ、また、応力が集中する付け根部分から離間した位置に溶接を施すことができ、溶接による取付強度を高めることができる。さらに、取付ベースの嵌合突起にピラーの下端部を嵌合すると、嵌合突起が切欠部を覆うように嵌合するから、該嵌合突起と切欠部との間に高強度な溶接を容易に施すことができ、キャブの剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】油圧ショベルを作業装置を省略した状態で拡大して示す左側面図である。
【図3】図2に示す油圧ショベルの平面図である。
【図4】図1中のキャブを拡大して示す正面図である。
【図5】図4に示すキャブの左側面図である。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向から見たキャブの断面図である。
【図7】キャブフレームを示す外観斜視図である。
【図8】キャブフレームを示す分解斜視図である。
【図9】ベースフレームを単体で拡大して示す外観斜視図である。
【図10】フロント取付ベースにフロントピラーを取付けた状態を拡大して示す外観斜視図である。
【図11】フロント取付ベース、フロントピラーを分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図12】リヤ取付ベースにリヤピラーを取付けた状態を拡大して示す外観斜視図である。
【図13】リヤ取付ベース、リヤピラーを分解した状態で拡大して示す分解斜視図である。
【図14】本発明の変形例によるキャブの組立順序を示すキャブフレームの分解斜視図である。
【符号の説明】
11 キャブ
13 ベースフレーム
14 左フロント取付ベース
14A,15A,16A,17A 基板
14B,15B,16B,17B 嵌合突起
14B1,15B1 縦板部
14B2,15B2 突状部
14B3,15B3 補強リブ
14C,15C,16C,17C ボルト挿通穴
15 右フロント取付ベース
16 左リヤ取付ベース
17 右リヤ取付ベース
18 左接続フレーム
19 右接続フレーム
20 前接続フレーム
21 後接続フレーム
22 左フロントピラー
22B,23B,24A,25A 切欠部
23 右フロントピラー
24 左リヤピラー
25 右リヤピラー
26 左ルーフピラー
27 右ルーフピラー
32 フロント連結フレーム
33 リヤ連結フレーム

Claims (1)

  1. 前,後と左,右のコーナ部に配置され上向きに突出した嵌合突起を有する取付ベースと、該各取付ベースを前,後方向と左,右方向に接続する接続フレームと、左前,右前の取付ベースに取付けられた左,右のフロントピラーと、左後,右後の取付ベースに取付けられた左,右のリヤピラーと、前記フロントピラーとリヤピラーの上部を前,後方向に連結する左,右のルーフピラーと、左,右のフロントピラーの上側を左,右方向に連結するフロント連結フレームと、左,右のリヤピラーの上側を左,右方向に連結するリヤ連結フレームとを備えた建設機械用キャブにおいて、
    前記取付ベースは、車体側に取付けられ、前記嵌合突起が上向きに突出して設けられる基板を有し、
    前記フロントピラー、リヤピラーは、中空の鋼管を用いて成形することにより構成し、
    前記フロントピラー、リヤピラーの底部が開口した下端部には、前記取付ベースの嵌合突起の少なくとも一部が前記中空の鋼管内に収容され、その他の部分が前記鋼管外に露出した状態で嵌合するように該取付ベースの嵌合突起に対応して前記底部開口から逆U字形状に切欠いて形成された逆U字状の切欠部を設け、
    前記フロントピラー、リヤピラーの下端側を前記取付ベースの嵌合突起に嵌合した状態で前記逆U字状の切欠部から露出する前記嵌合突起の周囲に前記切欠部と嵌合突起との当接部を形成すると共に前記フロントピラー,リヤピラーの下端部と前記基板との当接部を形成し、
    当該当接部となる前記嵌合突起と前記切欠部との間および前記フロントピラー,リヤピラーの下端部と前記基板との間に溶接を施すことにより、前記フロントピラー,リヤピラーを取付ベースに固着する構成としたことを特徴とする建設機械用キャブ。
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