JP4327658B2 - 建設機械用キャブ - Google Patents

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本発明は、例えば油圧ショベル、ホイールローダ等に好適に用いられる建設機械用キャブに関する。
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成されている。
また、上部旋回体を構成する旋回フレーム上には、左前側に位置してキャブが搭載されている。この油圧ショベルのキャブは、例えば旋回フレーム上に設けられた枠構造体からなるベース枠体と、該ベース枠体から上側に延びる左前、右前、左後、右後のピラーと該各ピラーに支持された前,後、左,右の4面および天面とを有する中空なキャブボックスと、該キャブボックスの下側を閉塞するように前記ベース枠体に取付けられた床板とを備えている。また、キャブ内には、ベース枠体、キャブボックス、床板等によって運転室が画成され、該運転室には前記床板上に位置してオペレータが着座する運転席等が設けられている。
ここで、油圧ショベルは、例えば傾斜の急な斜面で無理な姿勢で作業を行なった場合に転倒する虞がある。また、油圧ショベルが転倒した場合には、キャブに大きな荷重が作用する。従って、油圧ショベルのキャブは、転倒した場合でも内部の運転室で操作を行っているオペレータを保護できるようにキャブの強度を高め、該キャブを構成するキャブボックス等が大きく変形しないようにしている。
そこで、高強度に形成したキャブの構造について説明する。このキャブは、例えばキャブボックスを構成する内側のインナパネルと外側のアウタパネルとにそれぞれ上,下方向に延びる断面略コ字状の膨出部を設け、該各膨出部を対向させてインナパネルとアウタパネルとを溶接することにより中空な複数個のピラーを形成している。そして、前記各ピラー内には断面略コ字状の補強板を設けることにより、該各ピラーの強度を高めてキャブボックス全体を高強度に形成している(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−166247号公報
ところで、上述した従来技術によるものでは、ベース枠体から上側に延びる左前、右前、左後、右後のピラー等を中空構造とし、該各ピラーの内部に断面略コ字状の補強板を設ける構成としているから、キャブボックスを構成する部品点数が多く、また多くの溶接作業が必要になるから組立作業性が悪いという問題がある。
また、各ピラーは、その内部に断面略コ字状の補強板を収容しかつ溶接するために太く形成する必要がある。そして、太く形成された各ピラーは、内側に張出してキャブ内の運転室を狭くするから、オペレータの作業環境が悪くなるという問題がある。しかも、各ピラーが太くなると、オペレータの視界が狭くなり作業性の低下を招くという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、キャブボックスの強度を高めつつ、部品点数を少なくし、かつ各ピラーを細く形成することにより、組立作業性、作業環境、作業性等を向上できるようにした建設機械用キャブを提供することにある。
請求項1の発明による建設機械用キャブは、建設機械のフレーム上に設けられた枠構造体からなるベース枠体と、該ベース枠体から上側に延びる左前、右前、左後、右後のピラーと該各ピラーに支持された前,後、左,右の4面および天面とを有する中空なキャブボックスと、該キャブボックスの下側を閉塞するように前記ベース枠体に取付けられた床板とを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記キャブボックスの後面部は、該キャブボックスの内側に位置して左,右方向の両側が前記左後ピラー、右後ピラーに固着されたインナパネルと、該インナパネルの外側に対面して設けられ左,右方向の両側が前記左後ピラー、右後ピラーに固着されたアウタパネルとにより構成し、前記インナパネルとアウタパネルのうち少なくとも一方のパネルには左,右方向に延びる膨出部を設け、該膨出部は、前記インナパネルとアウタパネルとを対面させて固着したときに両パネル間に空間を画成する外側の筒状構造体を形成し、前記インナパネルとアウタパネルとによって形成される前記空間内には、前記外側の筒状構造体内を左,右方向に延びる強度部材からなり前記左後ピラーと右後ピラーとを連結する横梁を設け、該横梁は、左,右方向の両端部が前記左後ピラー、右後ピラーに固着されると共に前記外側の筒状構造体内で前記インナパネルとアウタパネルとのいずれか一方に固着されて内側の筒状構造体を形成し、前記外側の筒状構造体と内側の筒状構造体とによって2重の筒状構造体を形成する構成としたことにある。
請求項2の発明によると、前記インナパネルの左,右両側には、前記左後ピラー、右後ピラーに沿って上方向と下方向に延び当該ピラーを補強するピラー補強部を設ける構成としたことにある。
請求項3の発明によると、前記横梁と前記左後ピラー、右後ピラーとの間の角隅位置には、前記左後ピラー、右後ピラーに対する横梁の取付強度を高めるための補強リブを設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、キャブボックスの後面部をインナパネルとアウタパネルとの2重合わせ構造とし、該各パネルの左,右方向両側をそれぞれ左後ピラー、右後ピラーに固着することにより、左後ピラーと右後ピラーとを一体化して相互の距離を保つことで左,右方向への倒れに対する強度を高めることができる。従って、例えば建設機械が転倒してキャブボックスの側方から大きな荷重が作用した場合でも、キャブボックスの変形を小さく抑えることができる。
また、インナパネルとアウタパネルのうち少なくとも一方のパネルに設けた膨出部は、2つのパネル間に空間を画成する外側の筒状構造体を形成することができ、該外側の筒状構造体の空間内には、左,右方向に延びて左後ピラーと右後ピラーとを連結する横梁を配置することができる。これにより、キャブの意匠性を損なうことなく横梁を設けることができる。そして、この横梁は、左,右方向の両端部が前記左後ピラー、右後ピラーに固着され、前記外側の筒状構造体内では前記インナパネルとアウタパネルとのいずれか一方に固着されて内側の筒状構造体を形成しているので、前記外側の筒状構造体と内側の筒状構造体とによって2重の筒状構造体を形成することができる。このように、インナパネルとアウタパネルとの間には、左,右方向に延びて左後ピラーと右後ピラーとを連結する高強度な横梁を設け、前記外側の筒状構造体と内側の筒状構造体とによって2重の筒状構造体を形成する構成としているから、左後ピラーと右後ピラーの左,右方向への倒れに対する強度をより一層高めることができる。しかも、強度部材からなる横梁は、パネルのねじれや座屈を抑えることができるから、大きな荷重に対しても安定した耐久性を発揮することができる。
このように、インナパネル、アウタパネルおよび横梁によって前記外側の筒状構造体と内側の筒状構造体とからなる2重の筒状構造体を形成し、キャブボックスの後面部の強度を高めることにより、該キャブボックス全体の強度も高めることができるから、キャブボックスを構成する左前ピラーと右前ピラーは、例えば細いパイプ部材により形成することができる。
この結果、キャブボックスを構成する部品点数を少なくできるから、組立作業性を向上することができる。また、各前ピラーを細いパイプ部材により形成することにより、キャブボックス内を広くしてオペレータの作業環境を良好にすることができ、さらにオペレータの視界を広げて作業性を向上することができる。また、横梁の左,右方向の両端部は左後ピラーと右後ピラーとに固着し、しかも、横梁の左,右方向の中間部はインナパネルまたはアウタパネルに固着しているから、前記パネルと横梁とを一体化して曲げ、ねじれ等の色々な変形、多方向からの荷重に対し高い強度を発揮することができる。
請求項2の発明によれば、インナパネルの左,右両側に設けたピラー補強部により、左後ピラー、右後ピラー自体の剛性を高めることができるから、各ピラーの曲がりによるキャブボックスの変形を抑えることができる。
請求項3の発明によれば、左後ピラー、右後ピラーと横梁との間の角隅位置に設けた補強リブは、左後ピラー、右後ピラーと横梁との取付部に荷重が集中するのを防止でき、各後ピラーと横梁との取付部の耐久性を向上することができる。また、補強リブは、左後ピラー、右後ピラーと横梁との間の角隅部を跨ぐように設ければよいから、例えばほぼ三角形状に形成することができ、インナパネルとアウタパネルとの間に容易に収めることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る建設機械用キャブとして、クローラ式の油圧ショベルに設けられたキャブを例に挙げ、図1ないし図9に従って詳細に説明する。
図1において、1は建設機械としてのクローラ式の油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前側に俯仰動可能に設けられ、土砂の掘削作業等を行なう作業装置4とにより大略構成されている。また、上部旋回体3は、下部走行体2上に旋回可能に設けられた後述の旋回フレーム5と、該旋回フレーム5の左前側に配設された後述のキャブ11とを含んで構成されている。
5は上部旋回体3のベースをなす旋回フレームで、該旋回フレーム5は、底板、縦板等(いずれも図示せず)の組合せにより支持構造体として形成されている。また、旋回フレーム5の左前側は、前方に張出してキャブ支持部5Aとなり、該キャブ支持部5Aには後述の防振マウント35を介してキャブ11が搭載されている。
次に、11は旋回フレーム5の左前側に搭載された油圧ショベル1のキャブで、該キャブ11は、後述の防振マウント35を介して旋回フレーム5のキャブ支持部5A上に設けられ、オペレータが乗車する後述の運転室30を画成している。そして、キャブ11は、図2、図3、図4等に示すように、後述のベース枠体12、キャブボックス13、床板29、運転席31等によって大略構成されている。
12はキャブ11の下側に設けられたベース枠体で、該ベース枠体12は、後述のキャブボックス13、床板29、運転席31等と共にキャブ11を構成している。そして、ベース枠体12は、図3等に示す如く、4箇所の角隅位置に配設された左前取付ベース12A、右前取付ベース12B、左後取付ベース12C、右後取付ベース12Dと、該各取付ベース12A〜12Dを接続する左接続フレーム12E、右接続フレーム12F、前接続フレーム12G、後接続フレーム12Hとにより前,後方向に長尺な長方形状の枠構造体として形成されている。
また、ベース枠体12は、後述のキャブボックス13を支持するもので、左前取付ベース12A、右前取付ベース12B、左後取付ベース12C、右後取付ベース12Dに前記キャブボックス13を構成する左前ピラー14、右前ピラー15、左後ピラー16、右後ピラー17の下端部が溶接手段等を用いて固着される。また、ベース枠体12には、キャブ11を旋回フレーム5のキャブ支持部5A上に防振状態で支持する後述の防振マウント35が取付けられる。
次に、13はベース枠体12上に設けられたキャブボックスで、該キャブボックス13はキャブ11の外形を構成している。そして、キャブボックス13は、図2ないし図5に示す如く、ベース枠体12から上側に延びる後述のピラー14〜17等によって支持された前面部13A、後面部13B、左側面部13C、右側面部13Dの4面と天面部13Eとにより箱状体として形状されている。また、前面部13Aには前窓(図示せず)が取付けられ、左側面部13Cには後述の乗降口21が設けられている。
そして、キャブボックス13は、後述する運転席31の周囲を覆うもので、後述の左前ピラー14、右前ピラー15、左後ピラー16、右後ピラー17、左ルーフピラー18、右ルーフピラー19、センタピラー20、乗降口21、サイドパネル22、ルーフパネル23、インナパネル24、アウタパネル25、横梁27、補強リブ28等により大略構成されている。また、キャブボックス13を構成する左前ピラー14、右前ピラー15、左後ピラー16、右後ピラー17の下端部は、ベース枠体12の各取付ベース12A,12B,12C,12Dに溶接手段を用いて固着されている。
そこで、キャブ11の一部として設けられたキャブボックス13の構成について詳しく説明する。
14はキャブボックス13の左前部で上,下方向に延びた左前ピラーで、該左前ピラー14は、上,下方向の中間部が前側に突出したほぼ円弧状に屈曲し、キャブボックス13の前面部13Aと左側面部13Cとの間の稜線を形成している。また、左前ピラー14は、その下端部がベース枠体12の左前取付ベース12Aに溶接手段等を用いて固着されている。
ここで、左前ピラー14は、例えばパイプ部材を用いて形成されている。この左前ピラー14を形成するパイプ部材は、キャブボックス13の後面部13Bの強度を後述のインナパネル24、アウタパネル25、横梁27等によって高めることにより、単純な筒構造で細いものを使用することができる。
15はキャブボックス13の右前部で上,下方向に延びた右前ピラーで、該右前ピラー15は、キャブボックス13の前面部13Aと右側面部13Dとの間の稜線を形成している。また、右前ピラー15は、左前ピラー14とほぼ同様に、例えば単純な構造で細いパイプ部材を用いて上,下方向の中間部が前側に突出したほぼ円弧状に形成され、その下端部はベース枠体12の右前取付ベース12Bに溶接されている。
一方、16はキャブボックス13の左後部で上,下方向に延びた左後ピラーで、該左後ピラー16は、キャブボックス13の後面部13Bと左側面部13Cとの間の稜線を形成している。また、左後ピラー16は、左前ピラー14とほぼ同様に、例えば単純な構造で細いパイプ部材を用いて形成され、その下端部はベース枠体12の左後取付ベース12Cに溶接されている。
17はキャブボックス13の右後部で上,下方向に延びた右後ピラーで、該右後ピラー17は、キャブボックス13の後面部13Bと右側面部13Dとの間の稜線を形成している。また、右後ピラー17は、左前ピラー14とほぼ同様に、例えば単純な構造で細いパイプ部材を用いて形成され、その下端部はベース枠体12の右後取付ベース12Dに溶接されている。
さらに、18はキャブボックス13の左上側で前,後方向に延びた左ルーフピラーで、該左ルーフピラー18は、キャブボックス13の左側面部13Cと天面部13Eとの間の稜線を形成している。また、左ルーフピラー18は、左前ピラー14とほぼ同様に、例えばパイプ部材からなり、例えば左前ピラー14の上部と左後ピラー16の上部に溶接されている。
19はキャブボックス13の右上側で前,後方向に延びた右ルーフピラーで、該右ルーフピラー19は、キャブボックス13の右側面部13Dと天面部13Eとの間の稜線を形成している。また、右ルーフピラー19は、左前ピラー14とほぼ同様に、例えばパイプ部材からなり、例えば右前ピラー15の上部と右後ピラー17の上部に溶接されている。また、左,右のルーフピラー18,19は、左,右方向に延びる複数本の連結フレーム(図示せず)によって連結されている。
20はキャブボックス13を構成する左側面部13Cの前,後方向の中間部位に設けられたセンタピラーで、該センタピラー20は、例えばほぼL字形状にプレス加工された内側と外側のパネル部材を溶接により固着することによって中空の板体として形成されている。また、センタピラー20は、左側面部13Cの前,後方向のほぼ中間部に位置して上,下方向に延びたピラー部20Aと、該ピラー部20Aの下部側に一体的に設けられたサイドパネル部20Bとによって構成されている。
ここで、センタピラー20のピラー部20Aは、その下端部がベース枠体12の左接続フレーム12Eに固着され、上端部が左ルーフピラー18に固着される。また、センタピラー20のサイドパネル部20Bは、下端部がベース枠体12の左接続フレーム12Eに固着され、後端部が左後ピラー16に固着される。これにより、センタピラー20は、例えば油圧ショベル1が転倒したり、重量物が衝突した場合に、キャブ11の変形を抑える支柱として機能するものである。
21はキャブボックス13の左側面部13Cに位置してセンタピラー20よりも前側に設けられた乗降口で、該乗降口21は、オペレータが運転室30に出入りするときに通るものである。また、乗降口21は、左前ピラー14、左ルーフピラー18、センタピラー20のピラー部20Aとベース枠体12の左接続フレーム12Eによって囲まれた開口として形成されている。さらに、乗降口21は、センタピラー20のピラー部20Aに取付けられたドア(図示せず)によって開閉可能に覆われる。
22はキャブボックス13の右側面部13Dを形成するサイドパネルで、該サイドパネル22は、周囲が右前ピラー15、右後ピラー17、右ルーフピラー19およびベース枠体12の右接続フレーム12Fに溶接手段等を用いて固着されている。
また、23はキャブボックス13の天面部13Eを形成するルーフパネルで、該ルーフパネル23は、左,右のルーフピラー18,19、連結フレーム等に溶接手段等を用いて固着されている。
次に、キャブボックス13の後面部13Bを構成する後述のインナパネル24、アウタパネル25、横梁27、補強リブ28等の構成について述べる。
まず、24はキャブボックス13の後側に設けられたインナパネルで、該インナパネル24は、後述のアウタパネル25と共にキャブボックス13の後面部13Bをなすリヤパネルを構成するものである。また、インナパネル24は、図4、図6、図7に示すように、左,右の後ピラー16,17の上,下方向の中間部に位置して左,右方向に延びた内側膨出部24Aと、該内側膨出部24Aの左,右両側に設けられ、左,右の後ピラー16,17に沿って上,下方向に延びる左,右のピラー補強部24B,24Bとにより大略構成されている。そして、インナパネル24は、例えば鋼板にプレス成形を施すことにより、内側膨出部24A、左,右のピラー補強部24B,24B等を一体形成し、全体として立体的なほぼH字状のパネル部材として形成されている。
即ち、インナパネル24の中央部を形成する内側膨出部24Aは、図8に示す如く、内側(前側)に向けて膨らみを有する横断面ほぼコ字状に形成されている。また、内側膨出部24Aは、後述するアウタパネル25の外側膨出部25Aと対面することにより、インナパネル24とアウタパネル25との間に後述の横梁収容空間26を画成するものである。
一方、インナパネル24の左,右両側に配置されたピラー補強部24B,24Bは、内側膨出部24Aから上方向と下方向に延びている。また、ピラー補強部24Bは、図9に示すように、横断面ほぼコ字状に形成され、左,右の後ピラー16,17の前側に溶接手段等を用いて固着されている(右後ピラー17に対する固着状態のみ図示)。そして、各ピラー補強部24Bは、各後ピラー16,17の前側に閉じた断面形状となる筒状構造体を形成するものである。これにより、左,右の後ピラー16,17には、その前側にピラー補強部24B,24Bによって筒状構造体が一体的に設けられるから、外部からの荷重に対する強度を大幅に高めることができる。また、曲げ、ねじり等の荷重に対しても安定して強度を発揮することができる。
また、インナパネル24には、左,右方向に延びる内側膨出部24Aと上,下方向に延びる左,右のピラー補強部24B,24Bとの繋ぎ部分に4個の円弧状コーナ部24Cを有している。これらの円弧状コーナ部24Cは、応力が集中し難く、見栄えも良好となるように滑らかな円弧状に形成している。また、上側の円弧状コーナ部24Cは、後述の補強リブ28を覆い隠す働きもある。
25はインナパネル24の外側に対面して設けられたアウタパネルで、該アウタパネル25は、左,右方向の両側が左後ピラー16,右後ピラー17に溶接手段を用いて固着されている。また、アウタパネル25は、例えば鋼板にプレス成形を施すことにより、上側に外側膨出部25Aを有するほぼ長方形状に形成されている。
ここで、アウタパネル25の外側膨出部25Aは、左,右方向に延び外側(後側)に向けて膨らみを有する横断面ほぼコ字状に形成されている。そして、外側膨出部25Aは、図8に示す如く、インナパネル24の内側膨出部24Aと対面し、この状態で互いを溶接することにより、該内側膨出部24Aとの間に横断面ほぼ長方形状の横梁収容空間26を画成することができる。また、外側膨出部25Aは、内側膨出部24Aと協働して閉断面構造をなす筒状構造体を形成するから、この筒状構造体によりキャブボックス13の後面部13Bの強度、特に左,右方向から作用する荷重に対する強度を高めることができる。
また、アウタパネル25の上側には、左,右方向の両側から上側にほぼ三角形状に延びる延長部25B,25Bが設けられ、該各延長部25Bは、後部ガラス(図示せず)の下側を支持する窓枠の一部としての機能と、インナパネル24の円弧状コーナ部24Cと協働して後述の補強リブ28を覆い隠す機能とを有している。さらに、アウタパネル25の下側には、ベース枠体12の後接続フレーム12Hを覆い隠すカバー25Cが一体的に突設されている。
そして、インナパネル24とアウタパネル25とは、2重合わせ構造に形成し、それぞれ左,右方向両側を左後ピラー16、右後ピラー17に溶接手段を用いて固着することにより、該左後ピラー16と右後ピラー17とを一体化して相互の距離を保つことができ、左後ピラー16と右後ピラー17の左,右方向への倒れに対する強度を高めることができる。また、インナパネル24に設けた内側膨出部24Aとアウタパネル25に設けた外側膨出部25Aとを互いに固着して筒状構造体を形成することにより、この筒状構造体によってより一層各後ピラー16,17(キャブボックス13の後面部13B)の強度を高めることができる。
27はインナパネル24とアウタパネル25との間に位置して横梁収容空間26内に設けられた横梁で、該横梁27は、強度部材からなり、左,右方向に延びた両側が左後ピラー16と右後ピラー17とに溶接手段を用いて固着されている。即ち、横梁27は、図7、図8に示すように、左,右方向に延びる縦板27Aと、該縦板27Aの上,下の端縁から屈曲して前側に延びた横板27B,27Bとにより、前側が開口する横断面ほぼコ字状の構造体として形成されている。また、横梁27は、各横板27Bの開口側の端部をインナパネル24の内側膨出部24A底面に溶接手段を用いて固着することにより、該内側膨出部24Aの底面との間で閉断面構造をなす筒状構造体を形成することができる。
これにより、横梁27は、強度部材としての剛性に加え、閉断面構造をなす筒状構造体により剛性を得ることができるから、左,右方向からの荷重、例えば油圧ショベル1が転倒して左側から大きな荷重が作用しても、この荷重によって大きく変形しないような強度を得ることができる。また、横梁27とインナパネル24とを一体化することにより、曲げ、ねじれ等の色々な変形、多方向からの荷重に対しても高い強度を発揮することができる。
しかも、横梁27は、横梁収容空間26内に設けているから、該横梁収容空間26を画成するインナパネル24の内側膨出部24Aとアウタパネル25の外側膨出部25Aとによる筒状構造体の内部に配置している。これにより、内側膨出部24Aと外側膨出部25Aとからなる外側の筒状構造体の内部に、横梁27と内側膨出部24A底面とからなる内側の筒状構造体を設けて2重の筒状構造体を形成することができるから、左後ピラー16、右後ピラー17の強度、即ちキャブボックス13の後面部13Bの強度をより一層高めることができる。
28は横梁27と左後ピラー16、右後ピラー17との間の角隅位置に設けられた2個の補強リブを示している。これらの補強リブ28は、横梁27と左後ピラー16、右後ピラー17との間の角隅位置に荷重(応力)が集中するのを防止し、左後ピラー16、右後ピラー17に対する横梁27の取付強度を高めるものである。
また、各補強リブ28は、横梁27と各後ピラー16,17との角隅の位置でほぼ直角となる三角板28Aと、該三角板28Aの斜辺に沿って前側に屈曲した長方形状の斜板28Bとにより構成されている。そして、補強リブ28,28は、横梁27と左後ピラー16,横梁27と右後ピラー17の間に溶接手段を用いて固着されている。
次に、29はキャブボックス13の下側を閉塞する床板で、該床板29は、キャブ11の一部を構成するもので、ベース枠体12にほぼ収まるように前,後方向に長尺な長方形状の板体として形成されている。そして、床板29は、左前、右前、左後、右後の角隅位置に防振マウント35の取付ねじを挿通することにより、ベース枠体12を構成する各取付ベース12A,12B,12C,12Dと一緒に共締めされている。また、床板29は、周囲がベース枠体12の各接続フレーム12E〜12H等にボルト止めされている。
ここで、30はキャブ11内に画成された運転室で、該運転室30は、ベース枠体12、キャブボックス13、床板29等によって囲まれた空間として形成されている。そして、運転室30では、オペレータが乗込んで油圧ショベル1の操作を行なう。
31は運転室30内に位置して床板29上のほぼ中央に設けられた運転席で、該運転席31は、オペレータが着座するものである。また、運転席31の左,右両側には、作業装置4等を操作する作業レバー32が設けられ、運転席31の前側には、床板29の前部に位置して下部走行体2を走行させる走行レバー・ペダル33とオペレータが足を乗せる左,右のペダル34とが設けられている。
35は旋回フレーム5のキャブ支持部5Aとキャブ11との間に設けられた例えば4個の防振マウント(図3、図4参照)で、該各防振マウント35は、キャブ11の左前、右前、左後、右後の4箇所に配置され、キャブ11をキャブ支持部5Aに対して弾性的に支持するものである。そして、各防振マウント35は、上側に突出した取付ねじ(図示せず)が床板29のねじ挿通穴、ベース枠体12を形成する各取付ベース12A,12B,12C,12Dに下側から挿通し、その突出端にナット(図示せず)を螺着することにより、キャブ11を支持している。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、次に、キャブ11を組立てて旋回フレーム5に搭載する作業について説明する。
まず、油圧ショベル1のキャブ11の下部を形成するベース枠体12を組立てる。このベース枠体12の組立作業では、左前取付ベース12A、右前取付ベース12B、左後取付ベース12C、右後取付ベース12D間を、これに対応する左接続フレーム12E、右接続フレーム12F、前接続フレーム12G、後接続フレーム12Hによって接続することにより、長方形状の枠構造体をなすベース枠体12を形成する。
次に、ベース枠体12を枠形状に組立てたら、該ベース枠体12上にキャブボックス13を組立てる。このキャブボックス13の組立作業では、各ピラー14〜17をベース枠体12の各取付ベース12A〜12Dに溶接手段を用いて一体的に固着し、各ピラー14〜17上に各ルーフピラー18,19等を溶接する。そして、キャブボックス13の骨組を形成したら、キャブボックス13の左側面部13Cを形成するセンタピラー20、右側面部13Dを形成するサイドパネル22、天面部13Eを形成するルーフパネル23、後面部13Bを形成するインナパネル24、アウタパネル25等をそれぞれ取付ける。
ここで、キャブボックス13の後面部13Bを組立てる作業について説明する。まず、インナパネル24の左,右両側に位置するピラー補強部24B,24Bを左,右の後ピラー16,17に溶接する。次に、インナパネル24の内側膨出部24A内に横梁27を配置し、該横梁27の左,右両側を左後ピラー16と右後ピラー17とに溶接し、該各後ピラー16,17を連結する。また、横梁27をインナパネル24の内側膨出部24A底面に溶接する。さらに、横梁27と左後ピラー16、右後ピラー17との間の角隅位置に補強リブ28を溶接したら、横梁27、各補強リブ28を覆うようにアウタパネル25を配置し、該アウタパネル25の左,右両側を左後ピラー16、右後ピラー17に溶接し、またインナパネル24に対しても溶接する。
このように、ベース枠体12上にキャブボックス13を組立てたら、ベース枠体12の下側に床板29を取付け、該床板29上に運転席31、作業レバー32、走行レバー・ペダル33、足乗せペダル34、空調ユニット(図示せず)等を組付けてキャブ11を形成する。
そして、キャブ11を組立てたら、旋回フレーム5のキャブ支持部5A上にキャブ11を運搬し、キャブ支持部5Aに予め取付けられた各防振マウント35をベース枠体12に締着することにより、キャブ支持部5Aにキャブ11を取付ける。
次に、上述したように旋回フレーム5にキャブ11が搭載された油圧ショベル1を操作して作業を行なうときの動作について説明する。
まず、オペレータは、キャブ11内の運転室30に搭乗して運転席31に着座する。この状態で走行レバー・ペダル33を操作することにより、下部走行体2のクローラを駆動して油圧ショベル1を前進または後退させることができる。また、運転席31に着座したオペレータは、左,右の作業レバー32を操作することにより、作業装置4を俯仰動させて土砂の掘削作業等を行うことができる。
ここで、油圧ショベル1は、例えば急斜面等で無理な姿勢のまま走行したり、作業したときには転倒する虞があり、転倒した場合にはキャブ11に対して左側方から大きな荷重が作用する。しかし、本実施の形態によるキャブ11は、キャブボックス13の後面部13Bを、インナパネル24とアウタパネル25とにより2重合わせ構造に形成し、また左後ピラー16と右後ピラー17とは横梁27によって一体的に連結する構成としているから、キャブ11に左側方から大きな荷重が作用した場合でも、この荷重に耐えてキャブボックス13が大きく変形するのを防止し、運転室30内のオペレータを保護することができる。
かくして、本実施の形態によれば、キャブボックス13の後面部13Bを、インナパネル24とアウタパネル25との2重合わせ構造とし、このインナパネル24とアウタパネル25の左,右方向両側をそれぞれ左後ピラー16、右後ピラー17に固着している。これにより、インナパネル24とアウタパネル25は、左後ピラー16と右後ピラー17とを一体化して相互の距離を保つことができるから、該左後ピラー16、右後ピラー17を左,右方向に倒そうとする荷重が作用した場合でも、この左,右方向の荷重に対して高い強度を発揮することができる。
しかも、インナパネル24とアウタパネル25との間には、左,右方向に延びて左後ピラー16と右後ピラー17とを連結する高強度な横梁27を設けているから、各後ピラー16,17の左,右方向への倒れに対する強度をより一層高めることができる。また、強度部材からなる横梁27は、インナパネル24、アウタパネル25がねじれたり座屈するのを抑えることができるから、大きな荷重に対しても安定した強度を発揮することができる。
従って、例えば油圧ショベル1が転倒してキャブボックス13の左側から大きな荷重が作用した場合には、インナパネル24、アウタパネル25、横梁27によって強化したキャブボックス13の後面部13Bがこのときの荷重を受承して該キャブボックス13の変形を小さく抑えることができる。これにより、キャブボックス13を構成する各ピラー14〜19等は、例えば単純な筒構造で細いパイプ部材により形成することができる。
この結果、キャブボックス13を構成する部品点数を少なくできるから、組立作業性を向上することができる。また、各ピラー14〜19を細いパイプ部材により形成することができるから、運転室30内を広くしてオペレータの作業環境を良好にすることができ、さらにオペレータの視界を広げて作業性を向上することができる。
また、インナパネル24の左,右両側には、左後ピラー16、右後ピラー17に沿って固着することにより、該左後ピラー16、右後ピラー17の強度を高めるピラー補強部24B,24Bを設けている。これにより、各ピラー補強部24Bは左,右の後ピラー16,17自体の剛性を高めることができるから、各後ピラー16,17を曲がり難くしてキャブボックス13の変形を小さく抑えることができる。
一方、横梁27の左,右方向両端を左後ピラー16、右後ピラー17に溶接した部位の角隅には、三角形状の補強リブ28を設けているから、各後ピラー16,17と横梁27との取付部に荷重(応力が)が集中するのを防止でき、この取付部の耐久性を向上することができる。また、三角形状の補強リブ28は、インナパネル24とアウタパネル25との間に収めることができるから、見栄えを良好にすることができる。
また、インナパネル24には内側膨出部24Aを設け、アウタパネル25には外側膨出部25Aを設け、この内側膨出部24Aと外側膨出部25Aを対向して溶接することにより、内部が横梁収容空間26となった筒状構造体を形成することができる。従って、各膨出部24A,25Aによって形成した横梁収容空間26により、キャブボックス13の後面部13Bの強度をさらに向上することができる。また、横梁27は、横梁収容空間26に収容することができるから、キャブ11の意匠性を損なうことなく横梁27を設けることができる。
さらに、横梁27を横断面ほぼコ字状に形成し、該横梁27の各横板27Bの先端をインナパネル24の内側膨出部24A底面に溶接することにより、該内側膨出部24Aとの間で筒状構造体を形成することができる。これにより、内側膨出部24Aと外側膨出部25Aとからなる外側の筒状構造体の内部に、横梁27と内側膨出部24Aとからなる内側の筒状構造体を設けて2重の筒状構造体を形成することができるから、左後ピラー16、右後ピラー17の強度、即ちキャブボックス13の後面部13Bの強度をより一層高めることができる。また、インナパネル24と横梁27とを一体化して曲げ、ねじれ等の色々な変形、多方向からの荷重に対し高い強度を発揮することができる。
なお、実施の形態では、インナパネル24に内側膨出部24Aを設け、アウタパネル25に外側膨出部25Aを設け、内側膨出部24Aと外側膨出部25Aとを対向させることにより横梁収容空間26を画成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばインナパネル24またはアウタパネル25のいずれか一方だけに膨出部を設け、該膨出部内の横梁収容空間26内に横梁27を設ける構成としてもよい。
また、実施の形態では、横梁27はインナパネル24の内側膨出部24A底面に溶接手段を用いて固着する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図10に示す変形例のように、横梁41を後側に開口する横断面ほぼコ字状に形成し、該横梁41をアウタパネル25の外側膨出部25A底面に溶接する構成としてもよい。
また、実施の形態では、横梁27は、横断面ほぼコ字状に形成するものとして説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば横梁を、筒状、横断面C字状、横断面V字状等の他の形状に形成してもよい。
さらに、実施の形態では、建設機械用キャブとしてクローラ式の油圧ショベル1に搭載されたキャブ11を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルのキャブに適用してもよい。さらに、例えば油圧クレーン、ホイールローダ、トラクタ等の他の建設機械のキャブにも広く適用できるものである。
本発明の実施の形態に係るキャブを備えた油圧ショベルを示す正面図である。 図1中のキャブを拡大して示す正面図である。 ドアとパネルを省略した状態でキャブ内の構成を図2中の矢示III−III方向から示す拡大横断面図である。 ベース枠体、キャブボックス、床板をキャブ支持部上に搭載した状態で右前側から拡大して示す外観斜視図である。 ベース枠体、キャブボックス、床板を右後側から示す外観斜視図である。 ベース枠体、キャブボックス、床板をアウタパネルを取外した状態を右後側から示す外観斜視図である。 キャブボックスの後面部を構成する左後ピラー、右後ピラー、インナパネル、アウタパネル、横梁、補強リブを分解して示す分解斜視図である。 横梁収容空間に横梁を配設した状態を図5中の矢示VIII−VIII方向からみた要部拡大断面図である。 右後ピラーに対するインナパネルのピラー補強部の取付状態を図5中の矢示IX−IX方向からみた要部拡大断面図である。 変形例による横梁をインナパネル、アウタパネルと共に図8と同様位置からみた要部拡大断面図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(建設機械)
5 旋回フレーム
11 キャブ
12 ベース枠体
13 キャブボックス
13A 前面部
13B 後面部
13C 左側面部
13D 右側面部
13E 天面部
14 左前ピラー
15 右前ピラー
16 左後ピラー
17 右後ピラー
24 インナパネル
24A 内側膨出部
24B ピラー補強部
24C 円弧状コーナ部
25 アウタパネル
25A 外側膨出部
25B 延長部
25C カバー
26 横梁収容空間
27,41 横梁
27A 縦板
27B 横板
28 補強リブ
28A 三角板
28B 斜板
29 床板
30 運転室
31 運転席

Claims (3)

  1. 建設機械のフレーム上に設けられた枠構造体からなるベース枠体と、
    該ベース枠体から上側に延びる左前、右前、左後、右後のピラーと該各ピラーに支持された前,後、左,右の4面および天面とを有する中空なキャブボックスと、
    該キャブボックスの下側を閉塞するように前記ベース枠体に取付けられた床板とを備えてなる建設機械用キャブにおいて、
    前記キャブボックスの後面部は、該キャブボックスの内側に位置して左,右方向の両側が前記左後ピラー、右後ピラーに固着されたインナパネルと、該インナパネルの外側に対面して設けられ左,右方向の両側が前記左後ピラー、右後ピラーに固着されたアウタパネルとにより構成し、
    前記インナパネルとアウタパネルのうち少なくとも一方のパネルには左,右方向に延びる膨出部を設け、
    該膨出部は、前記インナパネルとアウタパネルとを対面させて固着したときに両パネル間に空間を画成する外側の筒状構造体を形成し、
    前記インナパネルとアウタパネルとによって形成される前記空間内には、前記外側の筒状構造体内を左,右方向に延びる強度部材からなり前記左後ピラーと右後ピラーとを連結する横梁を設け
    該横梁は、左,右方向の両端部が前記左後ピラー、右後ピラーに固着されると共に前記外側の筒状構造体内で前記インナパネルとアウタパネルとのいずれか一方に固着されて内側の筒状構造体を形成し、
    前記外側の筒状構造体と内側の筒状構造体とによって2重の筒状構造体を形成する構成としたことを特徴とする建設機械用キャブ。
  2. 前記インナパネルの左,右両側には、前記左後ピラー、右後ピラーに沿って上方向と下方向に延び当該ピラーを補強するピラー補強部を設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械用キャブ。
  3. 前記横梁と前記左後ピラー、右後ピラーとの間の角隅位置には、前記左後ピラー、右後ピラーに対する横梁の取付強度を高めるための補強リブを設ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械用キャブ。
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