JP3785070B2 - 建設機械用キャブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等に好適に用いられる建設機械用キャブに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部に俯仰動可能に設けられた作業装置とによって大略構成されている。また、上部旋回体の旋回フレーム上にはオペレータが乗車する運転室としてのキャブが設けられている。
【0003】
このため、この種の油圧ショベル用キャブは、オペレータを保護するために箱型状に形成されている。そして、これらの油圧ショベル用キャブの一つとして、前,後と左,右のコーナ部に配置された取付ベースと、該各取付ベースを前,後方向と左,右方向に接続する接続フレームと、左前,右前の取付ベースに取付けられた左,右のフロントピラーと、左後,右後の取付ベースに取付けられた左,右のリヤピラーと、前記フロントピラーとリヤピラーの上部を前,後方向に連結する左,右のルーフピラーと、左,右のフロントピラーの上側を左,右方向に連結するフロント連結フレームと、左,右のリヤピラーの上側を左,右方向に連結するリヤ連結フレームとによって箱型状に形成したものが知られている(例えば特開2000−198469号公報等)。
【0004】
また、油圧ショベルのうち、比較的小型な油圧ショベルは、旋回作業時の上部旋回体の旋回半径を小さくして作業性を向上するために、上部旋回体の前,後方向寸法、即ち、前端部のキャブから後端部のカウンタウエイトまでの長さ寸法を小さくしている。
【0005】
しかし、上部旋回体には、キャブ、エンジン、熱交換器、燃料タンク、作動油タンク、制御弁群等の多くの機器を搭載し、キャブ内には、居住スペースや各機器を搭載するためのスペースも確保しなくてはならない。このため、特開2000−198469号公報によるキャブの形状では、上部旋回体を小型化することはできない。
【0006】
そこで、上部旋回体の小型化を可能にしたキャブを備えた油圧ショベルがあり、この従来技術による油圧ショベルのキャブは、例えば実開平5−61246号公報、実開昭59−102657号公報等によって知られている。
【0007】
そして、上記各公報に記載された従来技術によるキャブは、キャブの後部側に凹窪部を設け、該凹窪部にエンジン等の一部を収容するように配置することにより、キャブを後退させて上部旋回体を小型化している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記実開平5−61246号公報、実開昭59−102657号公報等に記載された従来技術による建設機械用キャブは、キャブの後部側に凹窪部を設けるために、リヤピラー等をクランク状に屈曲して設ける必要があり、リヤピラーの形状が複雑になる。このため、リヤピラーは、例えば内側パネル材と外側パネル材とをプレス加工した後、各パネル材を溶接手段によって固着することにより、中空構造体として製造されている。
【0009】
即ち、具体的には、凹窪部を設けるためにピラー等の形状が複雑になるから、該ピラーを製造するには、まず複雑な金型を用いたプレス成形を行って板材から複数枚のパネル材を成形し、次に、細かな溶接作業を行ってこれらのパネル材を接合し、中空構造をもったピラーを製造している。このため、製造工程が複雑となり、生産性の低下、製造コストの上昇を招くという問題がある。
【0010】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、後部側にエンジン等の機器が入り込むスペースを設けた場合でも、リヤピラーを容易かつ安価に形成し、生産性の向上、製造コストの低減を図ることができるようにした建設機械用キャブを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明による建設機械用キャブは、前,後と左,右のコーナ部に配置された取付ベースと、該各取付ベースを前,後方向と左,右方向に接続する接続フレームと、左前,右前の取付ベースに取付けられた左,右のフロントピラーと、左後,右後の取付ベースに取付けられた左,右のリヤピラーと、前記フロントピラーとリヤピラーの上部を前,後方向に連結する左,右のルーフピラーと、左,右のフロントピラーの上側を左,右方向に連結するフロント連結フレームと、左,右のリヤピラーの上側を左,右方向に連結するリヤ連結フレームとを備えている。
【0012】
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、左,右のリヤピラーは、上,下方向の中間位置を折曲げ部として下部側が前側に位置し上部側が後側に位置した中空の鋼管により構成し、リヤピラーの下部側には外部に機械室を拡大する凹窪部を形成し、リヤピラーの上部側には内部に居住空間を拡大する張出し部を形成し、左,右方向の一方の側面には、前,後方向の中間位置で接続フレームとルーフピラーとを連結するセンタピラーを設け、該センタピラーには、後側に延びて前記凹窪部を覆い隠すサイドパネルを一体的に設ける構成としたことにある。
【0013】
このように構成したことにより、中空鋼管の中間位置に折曲げ部を形成するだけで、中空鋼管の下部側が前側に位置し、上部側が後側に位置する複雑な形状のリヤピラーを設けることができる。そして、このリヤピラーの下部側には、外部に機械室を拡大する凹窪部を形成でき、上部側には、後側に配置して内部に居住空間を拡大する張出し部を形成することができる。また、キャブの左,右方向の一方の側面には、前,後方向の中間位置で接続フレームとルーフピラーとを連結するセンタピラーを設け、該センタピラーには、後側に延びて凹窪部を覆い隠すサイドパネルを一体的に設ける構成としているので、センタピラーによって接続フレーム、ルーフピラー等の強度を高めることができる。しかも、サイドパネルによって凹窪部を覆い隠すことができるから、外観上の見栄えを良好にすることができる。
【0014】
請求項2の発明によると、左,右のリヤピラーは、取付ベース上に立設された下側ピラー部と、該下側ピラー部の先端から後側に曲がって折曲げ部となる中間ピラー部と、該中間ピラー部の先端から上側に延びた上側ピラー部とから構成し、これら下側ピラー部、中間ピラー部、上側ピラー部は中空鋼管を折曲げ加工することにより構成したことにある。
【0015】
このように構成したことにより、下側ピラー部の先端を後側に折曲げて中間ピラー部を形成し、該中間ピラー部の先端を上側に折曲げて上側ピラー部を形成することによって複雑な形状のリヤピラーを中空鋼管を用いて容易に形成することができる。
【0016】
請求項3の発明によると、左,右のリヤピラー間には後側を覆うリヤパネルを設け、該リヤパネルは、リヤピラーの曲げ形状に沿った板体によって形成したことにある。
【0017】
このように構成したことにより、リヤパネルは、左,右のリヤピラー間に溶接手段等によって簡単に取付けることができ、該リヤパネルは、各リヤピラーと一緒に凹窪部を形成することができる。
【0018】
請求項4の発明によると、左,右のリヤピラーは、中空の円形鋼管を引抜き加工することにより異形鋼管として成形したことにある。
【0019】
このように構成したことにより、通常断面円形の中空鋼管に引抜き加工を施すことによって異形鋼管として形成し、該異形鋼管に所定の曲げ加工を施すことにより、リヤピラーの断面形状が複雑な場合でも容易に形成することができる。
【0022】
請求項の発明によると、左,右のリヤピラーには左,右方向の内側に上,下方向に延びたガラス取付突起を設け、該ガラス取付突起にはリヤガラスを取付ける構成としたことにある。
【0023】
このように構成したことにより、左,右のリヤピラーに設けられたガラス取付突起を利用してリヤガラスを簡単に取付けることができる。
【0024】
請求項の発明が採用する構成の特徴は左,右のリヤピラーは、上,下方向の中間位置を折曲げ部として下部側が前側に位置し上部側が後側に位置した中空の鋼管により構成し、前記リヤピラーの下部側には外部に機械室を拡大する凹窪部を形成し、前記リヤピラーの上部側には内部に居住空間を拡大する張出し部を形成し、前記左,右のリヤピラー間には後側を覆うリヤパネルを設け、該リヤパネルは、前記リヤピラーの曲げ形状に沿った板体によって形成し、前記リヤパネルの後側には、前記凹窪部の上側部分を覆う意匠カバーを設ける構成としたことにある。
【0025】
このように構成したことにより、リヤパネルは、左,右のリヤピラー間に溶接手段等によって簡単に取付けることができ、該リヤパネルは、各リヤピラーと一緒に凹窪部を形成することができる。そして、意匠カバーによって凹窪部の上側部分を覆い隠すことができるから、外観上の見栄えを良好にすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による建設機械用キャブを油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0027】
まず、図1ないし図10は本発明の第1の実施の形態を示している。1は油圧ショベルの下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体をそれぞれ示し、前記上部旋回体2の前部には土砂の掘削作業等を行う作業装置3が俯仰動可能に設けられている。
【0028】
また、上部旋回体2は、図2、図3に示すように、旋回フレーム4と、該旋回フレーム4の前部左側に搭載された後述のキャブ21と、前記旋回フレーム4の後端部に取付けられたカウンタウエイト5と、前記キャブ21の後側に位置して旋回フレーム4上に左,右方向に延在する横置き状態に搭載されたエンジン6と、該エンジン6の右側に設けられた油圧ポンプ7と、前記エンジン6の左側近傍に位置して前記旋回フレーム4上に設けられたラジエータ8、オイルクーラ9と、該ラジエータ8の左側に配設され、前記エンジン6の吸気側に吸気ホース10Aを介して接続されたエアクリーナ10と、前記エンジン6の右側前方に位置して旋回フレーム4上に搭載された燃料タンク11、作動油タンク12と、該各タンク11,12の前側に配設された制御弁群13、前記キャブ21の右側から後側に亘って旋回フレーム4上に設けられ、機械室を画成する外装カバー14とによって大略構成されている。
【0029】
ここで、外装カバー14は、キャブ21の後部側に位置してカウンタウエイト5と協働してエンジン6、油圧ポンプ7、ラジエータ8、オイルクーラ9、エアクリーナ10等を収容した後部カバー15と、作業装置3を挟んでキャブ21の右側に位置して燃料タンク11、作動油タンク12、制御弁群13等を収容した右部カバー16とによって大略構成されている。
【0030】
そして、前記後部カバー15は、図4に示す如く、ラジエータ8、オイルクーラ9等の前側を覆った前側カバー部15Aと、エンジン6等の上側から後部側を覆った開閉可能なボンネット15Bとによって構成されている。また、前記前側カバー部15Aは、キャブ21に設けられた後述するリヤピラー34,35の中間ピラー部34B,35Bの傾斜形状に対応するように、その上側部分が後部側に傾斜する傾斜面として形成されている(図4参照)。
【0031】
21は旋回フレーム4の前部左側に搭載されたキャブで、該キャブ21は、オペレータが乗車する運転室を画成するもので、内部には運転席、各種レバー類(いずれも図示せず)等が配設されている。そして、キャブ21は、図4、図5に示すように、後述するキャブフレーム22、フロントウィンド48、ドア49、リヤパネル51等によって大略構成されている。
【0032】
22はキャブ21の骨組み構造体をなすキャブフレームで、該キャブフレーム22は、図6ないし図8に示すように、後述のベースフレーム23、フロントピラー32,33、リヤピラー34,35、ルーフピラー36,37、フロント連結フレーム42、リヤ連結フレーム43、センタピラー45等によって構成されている。
【0033】
23はキャブ21のベースをなすベースフレームで、該ベースフレーム23は、図9に示す如く、前部左側、前部右側、後部左側、後部右側のコーナ部にそれぞれ配設された4個の取付ベース24,25,26,27と、該各取付ベース24と26間,25と27間を接続する左,右の接続フレーム28,29と、同じく各取付ベース24と25間,26と27間を接続する前,後の接続フレーム30,31とによって枠体状に形成されている。
【0034】
ここで、フロント取付ベース24,25は、ほぼ三角形状に形成された基板24A,25Aと、該基板24A,25Aから上向きに突出した嵌合突起24B,25Bとによって形成されている。一方、リヤ取付ベース26,27は、ほぼ三角形状に形成された基板26A,27Aと、該基板26A,27Aから上向きに突出した断面半円形状の嵌合突起26B,27Bとによって形成されている。
【0035】
また、前記左接続フレーム28は、左フロント取付ベース24の基板24Aと左リヤ取付ベース26の基板26Aとに接続され、右接続フレーム29は、右フロント取付ベース25の基板25Aと右リヤ取付ベース27の基板27Aとに接続される。一方、前接続フレーム30は、左フロント取付ベース24の基板24Aと右フロント取付ベース25の基板25Aとに接続され、後接続フレーム31は、左リヤ取付ベース26の基板26Aと右リヤ取付ベース27の基板27Aとに接続される。そして、各接続フレーム28,29,30,31は、板体を長さ方向に沿ってL字形状に折曲げることにより形成されている。
【0036】
32はベースフレーム23の前側に位置して左側のコーナ部に配置された左フロントピラー、33はベースフレーム23の前側に位置して右側のコーナ部に配置された右フロントピラーをそれぞれ示している。ここで、左フロントピラー32,右フロントピラー33は、例えば円筒状をなした1本の鋼管を用い、当該鋼管に引抜き加工を施してなる異形鋼管を前側に向けてほぼ凸湾曲状に湾曲することによって形成されている。また、各フロントピラー32,33には、組立てられたときに左,右方向の内側となる面に後述するフロントウィンド48を案内するローラ溝32A,33A(ローラ溝32Aは図8参照)が一体成形されている。
【0037】
このように構成された左フロントピラー32は、その下端側が左フロント取付ベース24の嵌合突起24Bに嵌合し、この状態で溶接手段によって固着されている。また、右フロントピラー33は、その下端側が右フロント取付ベース25の嵌合突起25Bに嵌合し、この状態で溶接手段によって固着されている。
【0038】
一方、34はベースフレーム23の後側に位置して左側のコーナ部に配置された左リヤピラー、35はベースフレーム23の後側に位置して右側のコーナ部に配置された右リヤピラーをそれぞれ示している。ここで、左リヤピラー34は、図4、図10に示す如く、ベースフレーム23上に立設される下側ピラー部34Aと、該下側ピラー部34Aの先端から後側に屈曲しつつ上方に延びた折曲げ部となる中間ピラー部34Bと、該中間ピラー部34Bの先端から上側に延びた上側ピラー部34Cとによって大略構成されている。同じく右リヤピラー35は、ベースフレーム23上に立設される下側ピラー部35Aと、該下側ピラー部35Aの先端から後側に屈曲しつつ上方に延びた折曲げ部となる中間ピラー部35Bと、該中間ピラー部35Bの先端から上側に延びた上側ピラー部35Cとによって大略構成されている。
【0039】
このように、各リヤピラー34,35は、上,下方向の中間位置を中間ピラー部34B,35Bによって折曲げられ、これにより、下側ピラー部34A,35Aは前側に位置し、上側ピラー部34C,35Cは後側に位置するようにずれた全体形状の中空鋼管となっている。かくして、各リヤピラー34,35は、キャブ21(キャブフレーム22)の後部下側を前方に窪ますことにより、キャブ21の外部に機械室を拡大する後述の凹窪部59を形成し、キャブ21の後部上側部分を後方に突出することにより、該キャブ21の内部に居住空間を拡大する後述の張出し部60を形成している。
【0040】
また、左リヤピラー34、右リヤピラー35は、フロントピラー32,33と同様に、例えば円筒状をなした1本の鋼管を用い、当該鋼管に引抜き加工を施すことによりほぼ角筒状の断面形状に成形された異形鋼管によって構成されている。これにより、各リヤピラー34,35には、図10に示すように、左,右方向の内側に突出し、上,下方向に延びたガラス取付突起34D,35Dが一体的に形成され、該各ガラス取付突起34D,35Dには、後述のリヤガラス56が取付けられる。
【0041】
そして、左リヤピラー34は、その下端側が左リヤ取付ベース26の嵌合突起26Bに嵌合し、この状態で溶接手段によって固着されている。また、右リヤピラー35は、その下端側が右リヤ取付ベース27の嵌合突起27Bに嵌合し、この状態で溶接手段によって固着されている。
【0042】
36は左フロントピラー32と左リヤピラー34の上部を前,後方向に延びて設けられた左ルーフピラー、37は右フロントピラー33と右リヤピラー35の上部を前,後方向に延びて設けられた右ルーフピラーをそれぞれ示している。ここで、左ルーフピラー36,右ルーフピラー37は、前述した左フロントピラー32,右フロントピラー33と同様の異形鋼管が用いられ、この異形鋼管に曲げ加工を施すことにより長さ方向の中間部が上側に突出するように緩やかに湾曲している。また、左ルーフピラー36,右ルーフピラー37には、組立てられたときに左,右方向の内側となる面にフロントウィンド48を案内するローラ溝36A,37A(ローラ溝36Aは図8参照)が一体成形されている。
【0043】
そして、左ルーフピラー36は、前端部が後述の左フロント連結部材38を介して左フロントピラー32の上端部に取付けられ、後端部が後述の左リヤ連結部材40を介して左リヤピラー34の上端部に取付けられている。一方、右ルーフピラー37は、前端部が後述の右フロント連結部材39を介して右フロントピラー33の上端部に取付けられ、後端部が後述の右リヤ連結部材41を介して右リヤピラー35の上端部に取付けられている。
【0044】
38は左フロントピラー32と左ルーフピラー36との間に設けられた左フロント連結部材、39は右フロントピラー33と右ルーフピラー37との間に設けられた右フロント連結部材をそれぞれ示し、該左フロント連結部材38、右フロント連結部材39は、円弧状に湾曲する角筒形状をなしている。ここで、各フロント連結部材38,39には、図4、図8に示す如く、フロントピラー32,33のローラ溝32A,33Aとルーフピラー36,37のローラ溝36A,37Aに連続するローラ溝38A,39A(ただし、ローラ溝38Aは図示せず)が形成されている。
【0045】
そして、左フロント連結部材38は、一端側を左フロントピラー32の上端に嵌合して溶接手段によって固着し、他端側を左ルーフピラー36の前端に嵌合して溶接手段によって固着することにより、左フロントピラー32と左ルーフピラー36とを連結することができる。一方、右フロント連結部材39は、一端側を右フロントピラー33の上端に嵌合して溶接手段によって固着し、他端側を右ルーフピラー37の前端に嵌合して溶接手段によって固着することにより、右フロントピラー33と右ルーフピラー37とを連結することができる。
【0046】
次に、40は左リヤピラー34と左ルーフピラー36との間に設けられた左リヤ連結部材、41は右リヤピラー35と右ルーフピラー37との間に設けられた右リヤ連結部材をそれぞれ示し、該左リヤ連結部材40、右リヤ連結部材41は、内部が中空な箱体状に形成されている。
【0047】
そして、左リヤ連結部材40は、前面側を左ルーフピラー36の後端に嵌合して溶接手段によって固着し、下面側を左リヤピラー34の上端に嵌合して溶接手段によって固着することにより、左リヤピラー34と左ルーフピラー36とを連結することができる。一方、右リヤ連結部材41は、前面側を右ルーフピラー37の後端に嵌合して溶接手段によって固着し、下面側を右リヤピラー35の上端に嵌合して溶接手段によって固着することにより、右リヤピラー35と右ルーフピラー37とを連結することができる。
【0048】
42はキャブフレーム22の前部上側に設けられたフロント連結フレーム(図8中に図示)で、該フロント連結フレーム42は、左,右方向に延びる長尺な板体からなっている。そして、フロント連結フレーム42は、その両端の取付部が左,右のフロント連結部材38,39に溶接手段によって固着され、これにより、各フロント連結部材38,39を介して各フロントピラー32,33の上側を左,右方向に連結している。
【0049】
43はキャブフレーム22の後部上側に設けられたリヤ連結フレームで、該リヤ連結フレーム43は、例えば左,右方向に延びる長尺な角筒形状をなしている。そして、リヤ連結フレーム43は、その両端の取付部が左,右のリヤ連結部材40,41に溶接手段によって固着され、これにより、各リヤ連結部材40,41を介して各リヤピラー34,35の上側を左,右方向に連結している。
【0050】
44はキャブフレーム22の後部に位置してリヤ連結フレーム43の下側に離間して設けられた中間のリヤ連結フレームで、該中間リヤ連結フレーム44は、左,右方向に延びる板体を折曲げることにより棒状に形成されている。そして、中間リヤ連結フレーム44は、その両端側が左,右のリヤピラー34,35の上,下方向中間部に溶接手段によって固着され、これにより、各リヤピラー34,35の中間部を左,右方向に連結している。
【0051】
45はキャブフレーム22の左側面側に設けられたセンタピラーで、該センタピラー45は、ほぼL字形状にプレス加工された内側パネル46と外側パネル47とを溶接手段により固着することによって中空の板体として形成されている。また、センタピラー45は、上,下方向に延びたピラー部45Aと、該ピラー部45Aの下部側に一体的に設けられたサイドパネル部45Bとによって構成されている。
【0052】
ここで、サイドパネル部45Bは、ピラー部45Aの下部側から後方に延びた長方形状の中空構造体として形成されている。そして、サイドパネル部45Bは、左リヤピラー34の下側ピラー部34Aを超える位置まで延び、これにより、該下側ピラー部34A(キャブ21)の後側に形成される後述の凹窪部59を覆い隠している。
【0053】
このように構成されたセンタピラー45は、ピラー部45Aが前,後方向の中間位置に配置される。そして、該ピラー部45A、サイドパネル部45Bの下端部は、ベースフレーム23の左接続フレーム28に溶接手段によって固着され、ピラー部45Aの上端部が左ルーフピラー36に溶接手段によって固着されている。
【0054】
48はキャブフレーム22の前面側に設けられたフロントウィンドで、該フロントウィンド48は、各フロントピラー32,33のローラ溝32A,33A、ルーフピラー36,37のローラ溝36A,37A、フロント連結部材38,39のローラ溝38A,39A(ただし、ローラ溝38Aは図示せず)に沿って移動可能に設けられている。これにより、フロントウィンド48は、常時は図4に示す如く左,右のフロントピラー32,33間に配置され、前面側を覆っている。一方、上側に持上げて開いたときには、左,右のルーフピラー36,37間、即ち後述するルーフパネル54の下側に収容される。
【0055】
49はセンタピラー45と左フロントピラー32との間に設けられたドアで、該ドア49は、図5に示す如く、後部側がセンタピラー45にヒンジ50,50を介して開閉可能に蝶着されている。
【0056】
51は金属板からなるリヤパネルで、該リヤパネル51はキャブフレーム22の後面側を覆うように左,右のリヤピラー34,35に亘って設けられている。そして、リヤパネル51は、リヤピラーの曲げ形状に沿うように上部側が後方に向けて斜めに形成されている。また、リヤパネル51は、その左,右方向の端縁が左,右のリヤピラー34,35ののガラス取付突起34D,35Dに溶接手段によって固着されている。
【0057】
52は金属板からなるコーナパネルで、該コーナパネル52は、左リヤピラー34を覆うように設けられている。53は金属板からなるサイドパネルで、該サイドパネル53は、キャブフレーム22の右側面側を覆うように右接続フレーム29、右フロントピラー33、右リヤピラー35に固着されている。54は金属板からなるルーフパネルで、該ルーフパネル54は、左,右のルーフピラー36,37、フロント連結フレーム42、リヤ連結フレーム43に固着されている。
【0058】
また、55は下側フロントガラスで、該下側フロントガラス55は、フロントウィンド48の下側に位置して前接続フレーム30、左,右のフロントピラー32,33に取付けられている。56はリヤガラスで、該リヤガラス56は、リヤ連結フレーム43とリヤパネル51との間に位置して左,右のリヤピラー34,35に取付けられている。57はセンタピラー45とコーナパネル52との間に設けられた左サイドガラス、58は右フロントピラー33、右リヤピラー35間に設けられた右サイドガラスをそれぞれ示している。
【0059】
ここで、リヤガラス56は、左,右方向の端縁が左,右のリヤピラー34,35のガラス取付突起34D,35Dに環状のゴム部材(図示せず)等を介して取付けられ、これにより、リヤガラス56はキャブフレーム22に簡単に取付けることができる。
【0060】
次に、59はキャブ21(キャブフレーム22)の後部下側に左,右のリヤピラー34,35によって形成された凹窪部で、該凹窪部59は、キャブ21の外部にある機械室を拡大するものである。ここで、凹窪部59は、各リヤピラー34,35の中間ピラー部34B,35Bによって前側に配置された下側ピラー部34A,35Aによって形成されている。これにより、凹窪部59は、図4に示す如く、機械室を画成する後部カバー15の前側部分、即ち、エンジン6、ラジエータ8、オイルクーラ9、吸気ホース10Aの前側部分を収容することができる。
【0061】
さらに、60はキャブ21の後部上側に左,右のリヤピラー34,35によって形成された張出し部で、該張出し部60は、キャブ21の内部に居住空間を拡大するものである。ここで、張出し部60は、各リヤピラー34,35の中間ピラー部34B,35Bによって後側に配置された上側ピラー部34C,35Cによって形成されている。これにより、張出し部60は、外装カバー14の後部カバー15上に張出し、キャブ21内の居住空間を広くし、居住性を向上している。
【0062】
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
【0063】
まず、作業現場等ではキャブ21内でオペレータが走行用レバーを傾転操作することにより、例えば下部走行体1を前進、後退させる。そして、土砂の掘削作業等を行うときには、作業用レバーを傾転操作して作業装置3を作動させたり、上部旋回体2を旋回動作させる。
【0064】
次に、キャブ21を組立てるときの手順について説明する。まず、ベースフレーム23の取付ベース24,25にフロントピラー32,33の下端部を取付け、取付ベース26,27にリヤピラー34,35の下端部を取付ける。次に、フロントピラー32,33の上端部にフロント連結部材38,39を介してルーフピラー36,37の前側を取付ける。また、リヤピラー34,35の上端部にリヤ連結部材40,41を介してルーフピラー36,37の後側を取付ける。そして、フロント連結部材38,39をフロント連結フレーム42によって連結し、リヤ連結部材40,41をリヤ連結フレーム43によって連結する。また、リヤピラー34,35の上,下方向の中間には、中間リヤ連結フレーム44を取付ける。さらに、ベースフレーム23の左接続フレーム28と左ルーフピラー36には、センタピラー45を取付ける。これにより、キャブフレーム22を組立てることができる。
【0065】
このようにしてキャブフレーム22を組立てたら、該キャブフレーム22にフロントウィンド48、ドア49、リヤパネル51、コーナパネル52、サイドパネル53、ルーフパネル54、下側フロントガラス55、リヤガラス56、左サイドガラス57、右サイドガラス58等を順次取付けることによって、キャブ21を組立てることができる。
【0066】
そして、組立てられたキャブ21は、旋回フレーム4の前部左側に防振マウント(図示せず)等を介して搭載される。このときに、キャブ21には、各リヤピラー34,35によって後部下側の外部にある機械室を拡大する凹窪部59を設けているから、該凹窪部59に後部カバー15の前側部分、即ち、エンジン6、ラジエータ8、オイルクーラ9、吸気ホース10Aの前側部分を収容することができ、キャブ21からカウンタウエイトまでの長さ寸法を小さくすることができる。
【0067】
さらに、キャブ21には、各リヤピラー34,35によって後部上側の内部に居住空間を拡大する張出し部60を設けているから、該張出し部60によってキャブ21内の居住空間を広くすることができる。
【0068】
かくして、本実施の形態によれば、左,右のリヤピラー34,35は、上,下方向の中間位置が中間ピラー部34B,35Bによって前,後方向に折曲げられた異形鋼管によって構成している。この結果、左,右のリヤピラー34,35間には、中間ピラー部34B,35Bから下側には前方に窪んだ凹窪部59を設けることができ、中間ピラー部34B,35Bから上側には後方に突出した張出し部60を設けることができる。
【0069】
従って、凹窪部59は、機械室内のエンジン6、ラジエータ8、オイルクーラ9、吸気ホース10Aの前側部分を収容することができ、キャブ21からカウンタウエイトまでの長さ寸法を小さくし、上部旋回体2を小型化することができる。また、張出し部60は、キャブ21内の居住空間を広くするから、居住性を向上することができる。
【0070】
しかも、凹窪部59と張出し部60とを設けるために複雑な形状となった左,右のリヤピラー34,35は、異形鋼管によって容易に形成することができ、該各リヤピラー34,35を容易かつ安価に形成し、生産性の向上、製造コストの低減を図ることができる。
【0071】
また、リヤパネル51は、各リヤピラー34,35の曲げ形状に沿った板体によって形成しているので、各リヤピラー34,35間に溶接手段によって固着することにより、該各リヤピラー34,35と協働して凹窪部59を形成することができる。
【0072】
また、左,右のリヤピラー34,35は、異形鋼管を用いて形成しているから、通常断面円形の中空鋼管に引抜き加工を施してほぼ角筒状の断面形状となった異形鋼管を形成し、それぞれ1本の異形鋼管に所定の曲げ加工を施すことにより、複雑な断面形状のリヤピラー34,35でも容易に形成することができる。
【0073】
さらに、キャブフレーム22には、前,後方向の中間位置でベースフレーム23の左接続フレーム28と左ルーフピラー36とを連結するセンタピラー45を設け、該センタピラー45には、後側に延びて凹窪部59を覆い隠すサイドパネル部45Bを一体的に設けている。これにより、センタピラー45は、ベースフレーム23、ルーフピラー36等の強度を高めることができる。しかも、サイドパネル部45Bは、凹窪部59を覆い隠すことができるから、キャブ21の外観上の見栄えを良好にすることができる。
【0074】
一方、左,右のリヤピラー34,35には、左,右方向の内側に突出し、上,下方向に延びたガラス取付突起34D,35Dを一体的に形成しているから、該ガラス取付突起34D,35Dを利用してリヤガラス56を簡単に取付けることができ、組立作業性を向上することができる。
【0075】
次に、図11および図12は本発明の第2の実施の形態を示す。本実施の形態の特徴は、リヤパネルの後側には、凹窪部の上側部分を覆う意匠カバーを設けたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0076】
71はリヤパネル51の後側に設けられた意匠カバーで、該意匠カバー71は、凹窪部59の上側部分を覆うもので、図12に示すように、左,右方向に延び上側と左,右方向の両端側とが折曲げられた金属板によって形成されている。また、意匠カバー71は、左,右方向に離間した2個のアングル材72,72によってリヤパネル51に取付けられている。そして、意匠カバー71は、外装カバー14とキャブフレーム22との間に開口した凹窪部59の上側部分を覆い隠すものである。
【0077】
かくして、本実施の形態によれば、リヤパネル51の後側に意匠カバー71を設けているので、該意匠カバー71によって外装カバー14とキャブフレーム22との間に開口した凹窪部59の上側部分を覆い隠すことができ、外観上の見栄えを良好にすることができる。
【0078】
なお、各実施の形態では、キャブ21を組立てる場合に、取付ベース24,25,26,27と接続フレーム28,29,30,31とによってベースフレーム23を形成した後に、このベースフレーム23にフロントピラー32,33、リヤピラー34,35等を取付けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本実施の形態はこれに限るものではなく、例えば図13に示す変形例のように組立ててもよい。即ち、キャブ21の左側部分は、左側の取付ベース24,26、接続フレーム28、フロントピラー32、リヤピラー34、ルーフピラー36、センタピラー45等により組立て、キャブ21の右側部分は、右側の取付ベース25,27、接続フレーム29、フロントピラー33、リヤピラー35、ルーフピラー37等により別個に組立てる。この後に、これらの組立体を接続フレーム30,31、フロント連結フレーム42、リヤ連結フレーム43,44、リヤパネル51、ルーフパネル54等により連結する構成としてもよい。
【0079】
また、各実施の形態では、フロントピラー32,33とルーフピラー36,37とをフロント連結部材38,39を介して連結し、リヤピラー34,35とルーフピラー36,37とをリヤ連結部材40,41を介して連結した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えばフロントピラーとルーフピラー、リヤピラーとルーフピラーとを直接溶接手段等により固着して連結する構成としてもよい。
【0080】
また、各実施の形態では、建設機械用キャブとして油圧ショベルのキャブ21を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン等の他の建設機械用キャブにも適用することができる。
【0081】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、左,右のリヤピラーは、上,下方向の中間位置を折曲げ部として下部側が前側に位置し上部側が後側に位置した中空の鋼管により構成し、リヤピラーの下部側には外部に機械室を拡大する凹窪部を形成し、リヤピラーの上部側には内部に居住空間を拡大する張出し部を形成し、左,右方向の一方の側面には、前,後方向の中間位置で接続フレームとルーフピラーとを連結するセンタピラーを設け、該センタピラーには、後側に延びて前記凹窪部を覆い隠すサイドパネルを一体的に設ける構成としている。これにより、中空鋼管の中間位置に折曲げ部を形成するだけで、中空鋼管の下部側が前側に位置し、上部側が後側に位置する複雑な形状のリヤピラーを容易かつ安価に形成でき、生産性の向上、製造コストの低減を図ることができる。
【0082】
また、このリヤピラーの下部側には、外部にある機械室を拡大する凹窪部を形成しているから、キャブを油圧ショベルに適用した場合には、凹窪部にエンジン、熱交換器等の機器の一部を収容するように配置することができる。これにより、キャブからカウンタウエイトまでの長さ寸法を小さくでき、上部旋回体を小型化することができる。そして、リヤピラーの上部側には、後側に配置して内部に居住空間を拡大する張出し部を形成しているから、キャブ内の居住性を向上することができる。また、キャブの左,右方向の一方の側面には、前,後方向の中間位置で接続フレームとルーフピラーとを連結するセンタピラーを設け、該センタピラーには、後側に延びて前記凹窪部を覆い隠すサイドパネルを一体的に設けているので、前記センタピラーによって接続フレーム、ルーフピラー等の強度を高めることができる。しかも、サイドパネルによって凹窪部を覆い隠すことができるから、キャブの外観上の見栄えを良好にすることができる。
【0083】
請求項2の発明によれば、左,右のリヤピラーは、取付ベース上に立設された下側ピラー部と、該下側ピラー部の先端から後側に曲がって折曲げ部となる中間ピラー部と、該中間ピラー部の先端から上側に延びた上側ピラー部とから構成し、これら下側ピラー部、中間ピラー部、上側ピラー部は中空鋼管を折曲げ加工することにより構成しているので、複雑な形状のリヤピラーを中空鋼管を用いて容易に形成することができ、製造コストを低減することができる。
【0084】
請求項3の発明によれば、左,右のリヤピラー間には後側を覆うリヤパネルを設け、該リヤパネルは、リヤピラーの曲げ形状に沿った板体によって形成しているので、リヤパネルは、左,右のリヤピラー間に溶接手段等によって簡単に取付けることができ、該リヤパネルは、各リヤピラーと一緒に凹窪部を形成することができる。
【0085】
請求項4の発明によれば、左,右のリヤピラーは、中空の円形鋼管を引抜き加工することにより異形鋼管として成形しているので、通常断面円形の中空鋼管に引抜き加工を施すことによって異形鋼管を形成し、この異形鋼管に所定の曲げ加工を施すことにより、リヤピラーの断面形状が複雑な場合でも容易かつ安価に形成することができる。
【0087】
請求項の発明によれば、左,右のリヤピラーには左,右方向の内側に上,下方向に延びたガラス取付突起を設け、該ガラス取付突起にはリヤガラスを取付ける構成としているので、左,右のリヤピラーに設けられたガラス取付突起を利用してリヤガラスを簡単に取付けることができ、組立作業性を向上することができる。
【0088】
請求項の発明によれば、左,右のリヤピラー間には後側を覆うリヤパネルを設け、該リヤパネルは前記リヤピラーの曲げ形状に沿った板体によって形成し、前記リヤパネルの後側には、凹窪部の上側部分を覆う意匠カバーを設ける構成としているので、前記リヤパネルを左,右のリヤピラー間に溶接手段等によって簡単に取付けることができ、このリヤパネルにより各リヤピラーと一緒に凹窪部を形成することができる。そして、前記意匠カバーにより凹窪部の上側部分を覆い隠すことができ、外観上の見栄えを良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。
【図2】油圧ショベルを作業装置を省略した状態で拡大して示す左側面図である。
【図3】図2に示す油圧ショベルの平面図である。
【図4】図2中のIV−IV方向から見たキャブ、外装カバーの断面図である。
【図5】図1中のキャブを拡大して示す正面図である。
【図6】キャブフレームを前側から見た外観斜視図である。
【図7】キャブフレームを後側から見た外観斜視図である。
【図8】キャブフレームを示す分解斜視図である。
【図9】ベースフレームを単体で拡大して示す外観斜視図である。
【図10】左,右のリヤピラーとリヤパネルと分解した状態で拡大して示す外観斜視図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に適用される油圧ショベルのキャブ、外装カバー、意匠カバー等を図4と同様位置から見た断面図である。
【図12】キャブフレーム、意匠カバーを後側から見た外観斜視図である。
【図13】本発明の変形例によるキャブの組立順序を示すキャブフレームの分解斜視図である。
【符号の説明】
21 キャブ
23 ベースフレーム
24 左フロント取付ベース
25 右フロント取付ベース
26 左リヤ取付ベース
27 右リヤ取付ベース
28 左接続フレーム
29 右接続フレーム
30 前接続フレーム
31 後接続フレーム
32 左フロントピラー
33 右フロントピラー
34 左リヤピラー
34A,35A 下側ピラー部
34B,35B 中間ピラー部(折曲げ部)
34C,35C 上側ピラー部
35 右リヤピラー
36 左ルーフピラー
37 右ルーフピラー
42 フロント連結フレーム
43 リヤ連結フレーム
45 センタピラー
45A ピラー部
45B サイドパネル部
48 フロントウィンド
51 リヤパネル
56 リヤガラス
59 凹窪部
60 張出し部
71 意匠カバー

Claims (6)

  1. 前,後と左,右のコーナ部に配置された取付ベースと、該各取付ベースを前,後方向と左,右方向に接続する接続フレームと、左前,右前の取付ベースに取付けられた左,右のフロントピラーと、左後,右後の取付ベースに取付けられた左,右のリヤピラーと、前記フロントピラーとリヤピラーの上部を前,後方向に連結する左,右のルーフピラーと、左,右のフロントピラーの上側を左,右方向に連結するフロント連結フレームと、左,右のリヤピラーの上側を左,右方向に連結するリヤ連結フレームとを備えた建設機械用キャブにおいて、
    前記左,右のリヤピラーは、上,下方向の中間位置を折曲げ部として下部側が前側に位置し上部側が後側に位置した中空の鋼管により構成し、
    前記リヤピラーの下部側には外部に機械室を拡大する凹窪部を形成し、
    前記リヤピラーの上部側には内部に居住空間を拡大する張出し部を形成し、
    左,右方向の一方の側面には、前,後方向の中間位置で前記接続フレームとルーフピラーとを連結するセンタピラーを設け、該センタピラーには、後側に延びて前記凹窪部を覆い隠すサイドパネルを一体的に設ける構成としたことを特徴とする建設機械用キャブ。
  2. 前記左,右のリヤピラーは、前記取付ベース上に立設された下側ピラー部と、該下側ピラー部の先端から後側に曲がって前記折曲げ部となる中間ピラー部と、該中間ピラー部の先端から上側に延びた上側ピラー部とから構成し、これら下側ピラー部、中間ピラー部、上側ピラー部は中空鋼管を折曲げ加工することにより構成してなる請求項1に記載の建設機械用キャブ。
  3. 前記左,右のリヤピラー間には後側を覆うリヤパネルを設け、該リヤパネルは、前記リヤピラーの曲げ形状に沿った板体によって形成してなる請求項1に記載の建設機械用キャブ。
  4. 前記左,右のリヤピラーは、中空の円形鋼管を引抜き加工することにより異形鋼管として成形してなる請求項1に記載の建設機械用キャブ。
  5. 前記左,右のリヤピラーには左,右方向の内側に上,下方向に延びたガラス取付突起を設け、該ガラス取付突起にはリヤガラスを取付ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械用キャブ。
  6. 前,後と左,右のコーナ部に配置された取付ベースと、該各取付ベースを前,後方向と左,右方向に接続する接続フレームと、左前,右前の取付ベースに取付けられた左,右のフロントピラーと、左後,右後の取付ベースに取付けられた左,右のリヤピラーと、前記フロントピラーとリヤピラーの上部を前,後方向に連結する左,右のルーフピラーと、左,右のフロントピラーの上側を左,右方向に連結するフロント連結フレームと、左,右のリヤピラーの上側を左,右方向に連結するリヤ連結フレームとを備えた建設機械用キャブにおいて、
    前記左,右のリヤピラーは、上,下方向の中間位置を折曲げ部として下部側が前側に位置し上部側が後側に位置した中空の鋼管により構成し、
    前記リヤピラーの下部側には外部に機械室を拡大する凹窪部を形成し、
    前記リヤピラーの上部側には内部に居住空間を拡大する張出し部を形成し、
    前記左,右のリヤピラー間には後側を覆うリヤパネルを設け、該リヤパネルは、前記リヤピラーの曲げ形状に沿った板体によって形成し、
    前記リヤパネルの後側には、前記凹窪部の上側部分を覆う意匠カバーを設ける構成としたことを特徴とする建設機械用キャブ。
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