JP2004161114A - 建設機械用キャブ - Google Patents

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Tomishige Yabuki
富重 矢吹
Takeshi Sakyo
剛 佐京
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Abstract

【課題】少ない部品点数で位置ずれの小さなフレーム構造とし、また仕上げ加工を省略して作業性を向上する。
【解決手段】キャブ11を構成する左側面部11Aのパイプフレーム14は、1本のパイプ材を折曲げることにより枠状に形成し、このパイプフレーム14の自由端となる下側パイプ15の後端15A、後側パイプ18の下端18Bは、センタピラー19の上,下方向に異なる位置に固着する構成としている。これにより、パイプフレーム14は、少ない部品点数で形成することができ、また個々の部品の公差や溶接の歪による位置ずれを防止することができる。一方、パイプフレーム14は、両方の自由端をそれぞれセンタピラーの別個の位置に固着しているから、パイプフレーム14の後端15A、下端18Bを互いに位置合わせする必要がなく、曲げ加工等の加工精度を緩和することができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばリフトトラック、油圧ショベル等の建設機械に用いて好適な建設機械用キャブに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建設機械としては、例えば地上から高所への荷物の運搬作業等を行なうリフトトラック、土砂の掘削作業等を行なう油圧ショベル等が知られている。これらの建設機械は、自走可能な車体と、該車体に搭載され、内部に運転室を画成したキャブ等とによって大略構成され、前記キャブ内にはオペレータが着座する運転席が設けられている。
【0003】
ここで、建設機械に搭載されたキャブは、複数本のパイプ材、例えばほぼ直線状のパイプ材、曲げ加工されたパイプ材等を溶接手段を用いて固着することにより骨格となるキャブフレームを形成し、該キャブフレームに前面パネル、後面パネル、左,右の側面パネル、天面パネル、床板等を取付けることによって箱体状に形成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−88812号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術による建設機械用キャブでは、キャブフレームを複数本のパイプ材を溶接手段を用いて固着することにより形成しているから、部品点数が多くなる上に、各パイプ材に曲げ加工時の歪が残っていると、位置ずれが発生して組立作業が難しくなるという問題がある。
【0006】
また、各パイプ材の繋ぎ目に施される溶接ビードは、キャブを組立てたときに外部に露出してしまうから、この溶接ビードは削って表面を滑らかに仕上げる必要がある。しかし、従来技術によるキャブは、溶接箇所が多いために仕上げ作業に手間を要してしまい、作業性が低下するという問題がある。
【0007】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、少ない部品点数で位置ずれの小さなフレーム構造とし、また仕上げ加工を省略して組立作業性を向上することができるようにした建設機械用キャブを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による建設機械用キャブは、左側面部、右側面部、前面部、後面部、上面部および下面部によりボックス状に形成され、内部に運転室を画成してなる。
【0009】
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、左側面部と右側面部とのうち、少なくとも一方の側面部のフレーム構造は、パイプ材を下側部位、前側部位、上側部位および後側部位からなる枠状に折曲げることにより形成され下側部位の後端が一方の自由端となり、後側部位の下端が他方の自由端となったパイプフレームと、該パイプフレームの前側部位と後側部位との間に位置して上,下方向に延びて配置され、上端が該パイプフレームの上側部位に連結され下端が該パイプフレームの下側部位に連結されたセンタピラーとによって構成し、前記パイプフレームは、前記一方の自由端を前記センタピラーの下端に固着し、前記他方の自由端を前記センタピラーの下端よりも上側に離間した位置に固着する構成としたことにある。
【0010】
このように構成したことにより、パイプ材に曲げ加工を施すだけで、溶接作業を省略したかたちでパイプフレームを形成することができる。また、パイプフレームの一方の自由端と他方の自由端とは、それぞれセンタピラーの上,下方向に離間した位置に固着されているから、互いに位置合わせする必要がなく、パイプフレームの加工精度を緩和することができる。これにより、パイプフレーム、センタピラーからなる側面部のフレーム構造を簡単に製造することができる。
【0011】
請求項2の発明によると、パイプフレームは、1本のパイプ材を折曲げることにより形成する構成としているので、溶接を施すことなくパイプフレームを枠状に形成することができる。
【0012】
請求項3の発明によると、パイプフレームは、下側に位置して前,後方向に延び後端が一方の自由端となった下側パイプと、該下側パイプの前端位置から上向きに延びた凸湾曲状の前側パイプと、該前側パイプの上端位置から後向きに延びた上側パイプと、該上側パイプの後端位置から下向きに延び途中から前向きに屈曲し下端が他方の自由端となった後側パイプとによって構成したことにある。
【0013】
このように構成したことにより、パイプフレームは、下側パイプ、前側パイプ、上側パイプおよび後側パイプからなる角形枠として形成することができる。また、パイプフレームの後側パイプは、下向きに延びる途中から前向きに屈曲させているから、下端に位置する他方の自由端をセンタピラーに容易に取付けることができる。
【0014】
請求項4の発明によると、センタピラーには、センタピラーの下端よりも上側に離間した位置にパイプフレームの他方の自由端を取付けるためのパイプ取付用切欠部を設ける構成としているので、後側パイプの他方の自由端は、パイプ取付用切欠部を介してセンタピラーに確実かつ簡単に取付けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に適用される建設機械用キャブとして、地上から高所への荷物の運搬作業等を行なうリフトトラックに搭載されたキャブを例に挙げ、図1ないし図7に従って詳細に説明する。
【0016】
1は本実施の形態に適用される建設機械としてのリフトトラックで、該リフトトラック1は、自走可能なホイール式の車体2と、後述のフロント3、キャブ11等とを含んで構成されている。ここで、車体2は、厚肉な鋼板を組合せて前,後方向に延びるように形成されたフレーム2Aと、該フレーム2Aの前,後位置に取付けられた4個の車輪2B,2B(左側のみ図示)とによって大略構成されている。
【0017】
3は車体2のフレーム2Aに俯仰動可能に設けられたフロントで、該フロント3は、基端側がフレーム2Aの後部上端側にピン結合され、前,後方向に延びた伸縮式(テレスコピック式)のブーム3Aと、該ブーム3Aの先端側に回動可能に取付けられたフォーク3Bと、フレーム2Aとブーム3Aとの間に設けられ、車体2に対してブーム3Aを俯仰動させるブームシリンダ3Cと、ブーム3Aとフォーク3Bとの間に設けられ、ブーム3Aに対してフォーク3Bを回動させるフォークシリンダ3Dとによって大略構成されている。
【0018】
そして、フロント3は、例えば図1中に実線で示すブーム3Aの下降位置においてフォーク3Bに荷物を積載した後、ブームシリンダ3Cによってブーム3Aを二点鎖線で示す上昇位置へと仰動させつつ、該ブーム3Aを伸長させることにより、荷物を地上から高所へと運搬するものである。
【0019】
次に、11は車体2に設けられた本実施の形態に係るキャブで、該キャブ11は、内部に運転室を画成するもので、前,後の車輪2B,2B間に位置してフレーム2Aの左側に支持されている。また、キャブ11は、図2ないし図5に示す如く、左,右方向の左側を覆う左側面部11A、右側を覆う右側面部(図示せず)、前側を覆う前面部11B、後側を覆う後面部11C、上側を覆う上面部11Dおよび下側を覆う下面部11Eによりボックス状に形成されている。
【0020】
さらに、キャブ11内には、オペレータが着座する運転席12(図2中に図示)が配設され、該運転席12の前側には、車体2を走行させるときに操作するステアリングホイール13、アクセルペダル、ブレーキペダル等が配設され、側方にはフロント3等を操作するレバー、スイッチ類(いずれも図示せず)が配設されている。
【0021】
次に、キャブ11の左側面部11Aの構成について説明する。この左側面部11Aは、後述のパイプフレーム14、センタピラー19、左側面ガラス20、ドア21等によって大略構成されている。そして、パイプフレーム14とセンタピラー19とは、左側面部11Aのフレーム構造をなしている。
【0022】
14は左側面部11Aの外枠を形成するパイプフレームで、該パイプフレーム14は、図7に示すような断面略8字状をなす1本の異形パイプ材を用い、この異形パイプ材の長さ方向の複数箇所に所望の曲げ加工を施すことにより、図2ないし図6に示すように角枠状に形成されている。
【0023】
即ち、パイプフレーム14は、下側部位に位置して前,後方向に延びて形成され、その後端15Aが一方の自由端となった下側パイプ15と、該下側パイプ15の前端位置で上向きに曲げ加工を施すことにより、前側部位で上向きに延びつつ前側に突出する凸湾曲状に形成された前側パイプ16と、該前側パイプ16の上端位置で後向きに曲げ加工を施すことにより、上側部位で後向きに延びつつ僅かに上側に湾曲した上側パイプ17と、該上側パイプ17の後端位置で下向きに曲げ加工を施すことにより、後側部位で下向きに延びて形成された後側パイプ18とによって構成されている。
【0024】
また、後側パイプ18は、上,下方向の途中位置に曲げ加工が施され、この途中位置から下側がセンタピラー19に向けて斜め前側に屈曲して傾斜した傾斜部18Aとなり、該傾斜部18Aの下端18Bが他方の自由端となっている。そして、後側パイプ18の下端18Bは、後述するセンタピラー19のパイプ取付用切欠部19Fに溶接等の手段を用いて取付けられる。
【0025】
19はパイプフレーム14の前側パイプ16と後側パイプ18との間に位置して上,下方向に延びて配置されたセンタピラーで、該センタピラー19は、上端19Aがパイプフレーム14の上側パイプ17に溶接手段を用いて固着され、下端19Bがパイプフレーム14の下側パイプ15に溶接手段を用いて固着されている。なお、本実施の形態では、センタピラー19は前,後方向の中間位置よりもやや後側に配置されている。そして、センタピラー19の前側には後述のドア21が配設される。
【0026】
また、センタピラー19は、図7に示すように、断面略コ字状の外側パネル19Cと内側パネル19Dとを対面して互いに固着することにより、中空な柱構造をなしている。また、外側パネル19Cの下側部分は後側に延びた広幅な広幅部19Eとなっている。さらに、センタピラー19の下端19Bよりも上側に離間した広幅部19Eの上部には、該センタピラー19の左,右方向の右側(運転室内側)を切欠くことにより、後側パイプ18の下端18Bが取付けられるパイプ取付用切欠部19Fが形成されている。
【0027】
なお、パイプ取付用切欠部19Fは、図6、図7に示すように、後側パイプ18の下端18Bを運転室内側から取付けるように形成されているから、該パイプ取付用切欠部19Fに後側パイプ18の下端18Bを取付けたときには、この下端18Bを外側パネル19Cによって覆い隠すことができる。これにより、センタピラー19に対する後側パイプ18の取付部位は、外観上の美観を良好にでき、また、外部に露出する溶接部分を少なくして仕上げ作業に要する手間を削減することができる。
【0028】
ここで、左側面部11Aのフレーム構造をなすパイプフレーム14は、1本のパイプ材に曲げ加工を施すだけで所望の枠状に形成できるから、溶接作業を省略することができる。しかも、パイプフレーム14の一方の自由端となる下側パイプ15の後端15Aは、センタピラー19の下端に固着し、他方の自由端となる後側パイプ18の下端18Bは、センタピラー19の下端19Bよりも上側に離間した位置に設けられたパイプ取付用切欠部19Fに固着する構成としている。これにより、例えばパイプフレームの自由端同士を突合わせて溶接する場合には両方の端部を正確に位置合わせする必要があるが、本実施の形態では、曲げ加工時の歪による位置ずれが生じている場合でも、多少の位置ずれはセンタピラー19に対するパイプフレーム14の取付位置をずらすことによって吸収することができる。
【0029】
また、20はセンタピラー19の後側部位に取付けられた左側面ガラスで(図2中に図示)、該左側面ガラス20は、その周囲がパイプフレーム14の上側パイプ17、後側パイプ18、センタピラー19に取付けられている。
【0030】
21はセンタピラー19の前側部位に設けられたドアで(図2中に図示)、該ドア21は、センタピラー19にヒンジ(図示せず)を介して開閉可能に取付けられ、該ドア21にはドアガラス22が取付けられている。
【0031】
次に、キャブ11の右側面部の構成について説明する。この右側面部は、図3ないし図5に示す如く、後述するパイプフレーム23、側面パネル27等によって大略構成されている。
【0032】
23は右側面部の外枠を形成するパイプフレームで、該パイプフレーム23は、前述した左側面部11Aのパイプフレーム14と同様の異形パイプ材を用い、この異形パイプ材を下向きに開口する略コ字状に折曲げることにより、前側パイプ24、上側パイプ25および後側パイプ26によって形成されている。
【0033】
27はパイプフレーム23の前側パイプ24の下側と後側パイプ26の下側に亘って設けられた右側面パネルで、該右側面パネル27とパイプフレーム23との間には右側面ガラス(図示せず)が取付けられている。
【0034】
次に、キャブ11の前面部11Bの構成について説明する。この前面部11Bは、パイプフレーム14,23の前側パイプ16,24との間を左,右方向に延びて設けられ、両者を連結する前側連結フレーム28と、該前側連結フレーム28の下側に位置してキャブ11の足元の前側を覆う前面パネル29と、前記前側連結フレーム28の上側に取付けられた前面ガラス(図示せず)とによって大略構成されている。
【0035】
そして、前側連結フレーム28には、キャブ11の前側を支持するための取付マウントが取付けられ、該取付マウントは、車体2のフレーム2Aから左,右方向の左側に延びる前側支持ブラケット(いずれも図示せず)に取付けられる。
【0036】
次に、キャブ11の後面部11Cの構成について説明する。この後面部11Cは、パイプフレーム14,23の後側パイプ18,26との間を左,右方向に延びて設けられ、両者を連結する後側連結フレーム30と、該後側連結フレーム30の下側に位置してステップ状に形成された後面パネル31と、前記後側連結フレーム30の上側に取付けられた前面ガラス(図示せず)とによって大略構成されている。
【0037】
そして、後側連結フレーム30には、キャブ11の後側を支持するための取付マウントが取付けられ、該取付マウントは、車体2のフレーム2Aから左,右方向の左側に延びる後側支持ブラケット(いずれも図示せず)に取付けられる。
【0038】
次に、キャブ11の上面部11Dの構成について説明する。この上面部11Dは、パイプフレーム14,23の上側パイプ17,25との間を前,後方向に延びて設けられた天面パネル32と、該天面パネル32の前,後方向の途中に上側に突出して設けられた突出部33とによって大略構成されている。
【0039】
次に、キャブ11の下面部11Eの構成について説明する。この下面部11Eは、パイプフレーム14,23の下側パイプ15,右側面パネル27との間に位置して前側寄りに配置された床板34と、該床板34の後側に位置して運転席12が搭載される運転席支持台35とによって大略構成されている。
【0040】
本実施の形態によるリフトトラック1は上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
【0041】
まず、キャブ11内に乗込んだオペレータは、運転席12に着座し、この状態でアクセルペダル、ブレーキペダルを操作しながらステアリングホイール13を操作することにより車体2を走行させることができる。また、オペレータは、レバー、スイッチ類を操作し、フロント3を俯仰動させることにより、地上から高所への荷物の運搬作業等を行なうことができる。
【0042】
以上のように、本実施の形態によれば、左側面部11Aのフレーム構造をなすパイプフレーム14とセンタピラー19とは、パイプフレーム14を1本のパイプ材を折曲げることにより、下側パイプ15、前側パイプ16、上側パイプ17および後側パイプ18からなる角枠状に形成し、該パイプフレーム14の自由端となる下側パイプ15の後端15Aと後側パイプ18の下端18Bとは、センタピラー19の上,下方向に離間した位置に固着する構成としている。
【0043】
従って、パイプフレーム14は、1本のパイプ材を折曲げるだけで形成することができるから、キャブ11を構成する部品点数を削減することができ、また、個々の部品の公差や溶接の歪による位置ずれを防止することができ、組立作業性を向上することができる。
【0044】
しかも、パイプフレーム14は、下側パイプ15の後端15Aと後側パイプ18の下端18Bとをそれぞれセンタピラーの別個の位置に固着しているから、パイプフレーム14の自由端を互いに位置合わせする必要がないため、曲げ加工等の加工精度を緩和することができる。これにより、パイプフレーム14とセンタピラー19とからなるフレーム構造を製造するときの作業性を向上でき、製造コストを低減することができる。
【0045】
また、パイプフレーム14の溶接箇所を削減することにより、溶接作業、溶接ビードの仕上げ作業を省略することができるから、この点においても作業性の向上、製造コストの低減等を図ることができる。
【0046】
また、パイプフレーム14の後側パイプ18には、下向きに延びた途中から斜め前側に傾斜して傾斜部18Aを形成しているから、下端18Bをセンタピラー19に容易に取付けることができ、組立作業性を向上することができる。
【0047】
さらに、センタピラー19には、後側パイプ18の下端18Bを取付けるためのパイプ取付用切欠部19Fを設け、このパイプ取付用切欠部19Fに下端18Bを取付けたときには、該下端18Bを外側パネル19Cによって覆い隠すことができる。これにより、後側パイプ18をパイプ取付用切欠部19Fに固着するために施された溶接部位の多くの部分を外部から見えない位置に隠すことができるから、溶接ビードの仕上げ加工を省略することができ、仕上げ作業を容易にすることができる。
【0048】
なお、実施の形態では、パイプフレーム14は、下側パイプ15、前側パイプ16、上側パイプ17、後側パイプ18とによって枠状に形成し、後側パイプ18は、上,下方向の途中位置から下側を斜め前側に屈曲して傾斜部18Aとし、該傾斜部18Aの下端18Bをセンタピラー19のパイプ取付用切欠部19Fに溶接等の手段を用いて取付ける構成とした場合を例に挙げて説明した。
【0049】
しかし、本実施の形態はこれに限るものではなく、例えば、図8に示す変形例のように、パイプフレーム41は、下側パイプ42、前側パイプ43、上側パイプ44、後側パイプ45とによって枠状に形成し、後側パイプ45は、上,下方向の途中位置から下側を前側に向けほぼ水平方向に屈曲して水平部45Aとし、該水平部45Aの下端45Bをセンタピラー46のパイプ取付用切欠部46Fに溶接等の手段を用いて取付ける構成としてもよい。
【0050】
また、実施の形態では、パイプフレーム14は、1本のパイプ材に曲げ加工を施すことによって形成した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば1本のパイプ材でパイプフレーム14の前側部分を形成し、別の1本のパイプ材でパイプフレーム14の後側部分を形成し、前側部分と後側部分とを溶接手段で固着することによってパイプフレーム14を形成する構成としてもよい。
【0051】
また、実施の形態では、パイプフレーム14,23は、断面略8字状の異形パイプ材を用いて形成した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば断面円形状、断面四角形状等の他の断面形状を有するパイプ材を用いてパイプフレームを形成してもよい。
【0052】
一方、実施の形態では、キャブ11の左側面部11Aのパイプフレーム14を1本のパイプ材によって形成し、該パイプフレーム14の端部15A,18Bをセンタピラー19に取付ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばキャブの右側面部が枠状のパイプフレームを有し、このパイプフレームにセンタピラーが取付けられている場合には、この右側面部に本発明の実施の形態を適用してもよい。
【0053】
また、実施の形態では、キャブ11の左側面部11Aにはドア21を設けるものとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、左側面部にドアがなく、常時開放されているキャブに適用してもよい。
【0054】
さらに、実施の形態では、建設機械用キャブとしてリフトトラック1のキャブ11を例示したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧ショベル、油圧クレーン、ホイールローダ、トラクタ等の他の建設機械のキャブに広く適用できるものである。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、左側面部と右側面部とのうち、少なくとも一方の側面部のフレーム構造は、パイプ材を下側部位、前側部位、上側部位および後側部位からなる枠状に折曲げることにより形成され下側部位の後端が一方の自由端となり、後側部位の下端が他方の自由端となったパイプフレームと、該パイプフレームの前側部位と後側部位との間に位置して上,下方向に延びて配置され、上端が該パイプフレームの上側部位に連結され下端が該パイプフレームの下側部位に連結されたセンタピラーとによって構成し、前記パイプフレームは、前記一方の自由端を前記センタピラーの下端に固着し、前記他方の自由端を前記センタピラーの下端よりも上側に離間した位置に固着する構成としている。
【0056】
従って、パイプ材に曲げ加工を施すだけで、溶接作業を省略したかたちでパイプフレームを形成することができるから、キャブを構成する部品点数を削減することができ、また、個々の部品の公差や溶接の歪による位置ずれを防止することができ、組立作業性を向上することができる。
【0057】
しかも、パイプフレームの一方の自由端と他方の自由端とは、それぞれセンタピラーの上,下方向に離間した位置に固着することができるから、互いに位置合わせする必要がないため、曲げ加工等の加工精度を緩和することができる。この結果、パイプフレーム、センタピラーからなる側面部のフレーム構造を製造するときの作業性を向上でき、製造コストを低減することができる。
【0058】
請求項2の発明によれば、パイプフレームは、1本のパイプ材を折曲げることにより形成する構成としているので、溶接を施すことなくパイプフレームを枠状に形成することができ、部品点数の削減、組立作業性の向上等を図ることができる。
【0059】
請求項3の発明によれば、パイプフレームは、下側に位置して前,後方向に延び後端が一方の自由端となった下側パイプと、該下側パイプの前端位置から上向きに延びた凸湾曲状の前側パイプと、該前側パイプの上端位置から後向きに延びた上側パイプと、該上側パイプの後端位置から下向きに延び途中から前向きに屈曲し下端が他方の自由端となった後側パイプとによって構成している。
【0060】
従って、パイプフレームは、下側パイプ、前側パイプ、上側パイプおよび後側パイプからなる角形枠として形成することができる。また、パイプフレームの後側パイプは、下向きに延びる途中から前向きに屈曲させているから、下端に位置する他方の自由端をセンタピラーに容易に取付けることができ、組立作業性を向上することができる。
【0061】
請求項4の発明によれば、センタピラーには、センタピラーの下端よりも上側に離間した位置にパイプフレームの他方の自由端を取付けるためのパイプ取付用切欠部を設ける構成としているので、後側パイプの他方の自由端は、パイプ取付用切欠部を介してセンタピラーに確実かつ簡単に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用されるリフトトラックを示す正面図である。
【図2】図1中のキャブを拡大して示す正面図である。
【図3】キャブを運転席、ドア、ガラス等を省略した状態で右斜め前側からみた外観斜視図である。
【図4】図4に示すキャブの分解斜視図である。
【図5】キャブを運転席、ドア、ガラス等を省略した状態で左斜め後側からみた外観斜視図である。
【図6】キャブの左側面部のフレーム構造をなすパイプフレームとセンタピラーを室内側からみた背面図である。
【図7】パイプフレームの下側パイプ、後側パイプとセンタピラーとの固着状態を拡大して示す要部拡大の外観斜視図である。
【図8】本発明の変形例によるパイプフレームとセンタピラーを室内側からみた背面図である。
【符号の説明】
1 リフトトラック(建設機械)
11 キャブ
11A 左側面部
11B 前面部
11C 後面部
11D 上面部
11E 下面部
12 運転席
14,23,41 パイプフレーム
15,42 下側パイプ
15A 後端(自由端)
16,24,43 前側パイプ
17,25,44 上側パイプ
18,26,45 後側パイプ
18A 傾斜部
18B,45B 下端(自由端)
19,46 センタピラー
19A,46A 上端
19B,46B 下端
19F,46F パイプ取付用切欠部
45A 水平部

Claims (4)

  1. 左側面部、右側面部、前面部、後面部、上面部および下面部によりボックス状に形成され、内部に運転室を画成した建設機械用キャブにおいて、
    前記左側面部と右側面部とのうち、少なくとも一方の側面部のフレーム構造は、
    パイプ材を下側部位、前側部位、上側部位および後側部位からなる枠状に折曲げることにより形成され下側部位の後端が一方の自由端となり、後側部位の下端が他方の自由端となったパイプフレームと、
    該パイプフレームの前側部位と後側部位との間に位置して上,下方向に延びて配置され、上端が該パイプフレームの上側部位に連結され下端が該パイプフレームの下側部位に連結されたセンタピラーとによって構成し、
    前記パイプフレームは、前記一方の自由端を前記センタピラーの下端に固着し、前記他方の自由端を前記センタピラーの下端よりも上側に離間した位置に固着する構成としたことを特徴とする建設機械用キャブ。
  2. 前記パイプフレームは、1本のパイプ材を折曲げることにより形成してなる請求項1に記載の建設機械用キャブ。
  3. 前記パイプフレームは、下側に位置して前,後方向に延び後端が前記一方の自由端となった下側パイプと、該下側パイプの前端位置から上向きに延びた凸湾曲状の前側パイプと、該前側パイプの上端位置から後向きに延びた上側パイプと、該上側パイプの後端位置から下向きに延び途中から前向きに屈曲し下端が前記他方の自由端となった後側パイプとによって構成してなる請求項1または2に記載の建設機械用キャブ。
  4. 前記センタピラーには、前記センタピラーの下端よりも上側に離間した位置に前記パイプフレームの他方の自由端を取付けるためのパイプ取付用切欠部を設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機械用キャブ。
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