JP2000319938A - 建設機械用キャブ - Google Patents

建設機械用キャブ

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JP2000319938A
JP2000319938A JP11129159A JP12915999A JP2000319938A JP 2000319938 A JP2000319938 A JP 2000319938A JP 11129159 A JP11129159 A JP 11129159A JP 12915999 A JP12915999 A JP 12915999A JP 2000319938 A JP2000319938 A JP 2000319938A
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JP
Japan
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duct
cab
cab box
decorative cover
molded body
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JP11129159A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kakegawa
毅 掛川
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダクトと化粧カバーとの製作コストを削減で
きると共に、全体の部品点数を減らして、組立時の作業
性等を向上できるようにする。 【解決手段】 キャブボックス14の床板16上には運
転席17を設けると共に、キャブボックス14の側面板
14Eと運転席17との間には、側面板14Eに沿って
前,後方向に延びるサイドダクト22を配置する。ま
た、キャブボックス14の側面板14Eには、サイドダ
クト22を外側から覆うサイド側化粧カバー23を設け
る。そして、これらのサイドダクト22とサイド側化粧
カバー23とは、樹脂材料を用いてダブルブロー成形を
施すことによりサイドダクト成形体19として一体に形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等に好適に用いられる建設機械用キャブに関し、特に
キャブボックス内を冷暖房するための空調装置を備えて
なる建設機械用キャブに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械としての油圧ショベル
は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載さ
れた上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けら
れた作業装置とから大略構成されている。また、上部旋
回体のフレーム上には運転室としてのキャブが設けられ
ている。
【0003】そして、この種の従来技術による建設機械
用キャブは、天井部、前面部、後面部および左,右の側
面部からなるキャブボックスと、該キャブボックスの下
部側に設けられた床板と、前記キャブボックス内に位置
して該床板上に設けられた運転席と、該運転席の後側に
位置して前記キャブボックス内に設けられた空調装置等
を備えている。
【0004】また、この従来技術にあっては、空調装置
からの風をキャブボックス内に導くために該キャブボッ
クスの内壁側に沿って空調用ダクトを設け、この空調用
ダクトをキャブボックスの内壁側に設けた内装用の化粧
カバーで覆うことにより、キャブ内の美観を向上させる
構成としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、空調装置からの風をキャブボックス内に導
くための空調用ダクトと、該空調用ダクトを外側から覆
う内装用の化粧カバーとを互いに別個の部品として形成
しているため、実際には下記のような問題が生じてい
る。
【0006】即ち、空調用ダクトと化粧カバーとを樹脂
材料から成形するときには、空調用ダクトに用いる金型
と化粧カバーに用いる金型とをそれぞれ別々に用意する
必要があり、それぞれ金型は完全に異なる形状であるた
め、それぞれの金型を独立して製作しなければならず、
製作コスト等が高つくという問題がある。
【0007】また、キャブの組立時には、空調用ダクト
と化粧カバーとをボルト等を用いて別々にキャブボック
ス等に組付けるようにしているため、ボルトの使用本数
が増えるばかりでなく、このようなボルトの締付け作業
が作業者にとって面倒な作業となり、作業性等が低下す
るという問題がある。
【0008】さらに、空調用ダクトと化粧カバーとを別
部品として形成し、該空調用ダクトの送風口を化粧カバ
ーに対して衝合状態で取付ける構成としているため、こ
の送風口と化粧カバーとの衝合面間にシール部材等を設
ける必要があり、このようなシール部材によってキャブ
を構成する全体の部品点数が増加するという問題があ
る。
【0009】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、本発明は、空調用ダクトと化粧カバー
との製作コストを削減できると共に、全体の部品点数を
削減して組立工数を減らすことができ、組立時の作業性
等を向上できるようにした建設機械用キャブを提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による建設機械用キャブは、天
井部、前面部、後面部および左,右の側面部からなるキ
ャブボックスと、該キャブボックスの下部側に設けられ
た床板と、前記キャブボックス内に位置して該床板上に
設けられた運転席と、該運転席の後側に位置して前記キ
ャブボックス内に設けられた空調装置と、該空調装置か
らの風を前記運転席の前側に導くため基端側が該空調装
置に接続され先端側が前記左,右の側面部のうち一方の
側面部に沿って前,後方向に延びたサイドダクトと、該
サイドダクトを前記一方の側面部との間で外側から覆う
ため該側面部の内壁側に設けられたサイド側の化粧カバ
ーとを備えてなる。
【0011】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、サイドダクトとサイド側の化粧カバーとは樹脂
材料からなるサイドダクト成形体として一体に形成し、
該サイドダクト成形体はキャブボックスの一方の側面部
に配設する構成としたことにある。
【0012】このように構成したことにより、サイドダ
クトとサイド側の化粧カバーとを樹脂成形するときに、
これらのサイドダクトと化粧カバーとを一つの金型を用
いてサイドダクト成形体として一体に形成することがで
きる。また、当該キャブの組立時には、サイドダクト成
形体をキャブボックスの側面部に取付けるだけで、サイ
ドダクトと化粧カバーとを一緒にキャブボックスの側面
部に対して組付けることができ、従来技術のようにサイ
ドダクトと化粧カバーとを別々にキャブボックス等に組
付ける手間を省くことができる。
【0013】また、請求項2の発明による建設機械用キ
ャブは、天井部、前面部、後面部および左,右の側面部
からなるキャブボックスと、該キャブボックスの下部側
に設けられた床板と、前記キャブボックス内に位置して
該床板上に設けられた運転席と、該運転席の後側に位置
して前記キャブボックス内に設けられた空調装置と、該
空調装置からの風を前記キャブボックス内に導くための
リヤダクトと、前記運転席の後側に位置して前記キャブ
ボックスの後面部との間に設けられ、該リヤダクトを前
記空調装置と一緒に上側から覆うリヤ側の化粧カバーと
を備えている。
【0014】そして、請求項2の発明が採用する構成の
特徴は、リヤダクトとリヤ側の化粧カバーとは樹脂材料
からなるリヤダクト成形体として一体に形成し、該リヤ
ダクト成形体は運転席とキャブボックスの後面部との間
に配設する構成としたことにある。
【0015】このように構成したことにより、リヤダク
トとリヤ側の化粧カバーとを樹脂成形するときには、こ
れらのリヤダクトとリヤ側の化粧カバーとを、請求項1
の発明と同様に一つの金型を用いてリヤダクト成形体と
して一体に形成することができる。また、当該キャブの
組立時には、リヤダクト成形体をキャブボックスの後面
部と運転席との間に取付けるだけで、リヤダクトと化粧
カバーとを一緒に前記後面部と運転席との間に位置決め
して組付けることができる。
【0016】さらに、請求項3の発明では、ダクトと化
粧カバーとからなる成形体を、ブロー成形によって一体
的に形成している。これにより、ダクトと化粧カバーと
からなる成形体をブロー成形によって複雑な形状に容易
に形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械用キャブを、油圧ショベルに適用した場合を例
に挙げ、図1ないし図8に従って詳細に説明する。
【0018】図中、1は下部走行体、2は該下部走行体
1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、該上部
旋回体2は、旋回フレーム3を有し、該旋回フレーム3
上には、後述のキャブ13と、該キャブ13の後側に位
置し、原動機および油圧ポンプ(図示せず)等を収容し
た建屋カバー4と、該建屋カバー4の後側に位置するカ
ウンタウエイト5等が設けられている。
【0019】6は旋回フレーム3の前部中央に俯仰動可
能に設けられた作業装置で、該作業装置6は、ブーム
7、アーム8およびバケット9等から構成されている。
そして、この作業装置6は、ブームシリンダ10、アー
ムシリンダ11でブーム7、アーム8を俯仰動させつ
つ、バケットシリンダ12でバケット9を回動させるこ
とにより、土砂等の掘削作業を行うものである。
【0020】13は運転室を画成するために旋回フレー
ム3上に設けられたキャブで、該キャブ13は、図2、
図3に示す如く箱形状の枠体として形成されたキャブボ
ックス14と、後述の床板16、運転席17、空調装置
18、サイドダクト成形体19およびリヤダクト成形体
26等とを備えている。
【0021】ここで、キャブボックス14は、天井部1
4A、前面部14B、後面部14Cおよび右,左の側面
部14D,14Eを有する箱状体として形成され、これ
らの前面部14B、後面部14Cおよび側面部14D,
14Eには、それぞれの下部側に位置して床板用ブラケ
ット14Fが固着されている。また、車両の前側からみ
て右側の側面部14Dには図1に示すようにドア15が
設けられている。
【0022】さらに、キャブボックス14の内部には、
運転席17の前側および左,右両側部位等に複数の操作
レバー(いずれも図示せず)等が配設され、運転者はこ
れらの操作レバーを傾転操作することにより下部走行体
1、作業装置6等を作動させる。
【0023】16はキャブボックス14の床板用ブラケ
ット14Fに取付けられた床板、17はキャブボックス
14内のほぼ中央部に位置して該床板16上に設けられ
た運転席を示している。
【0024】18は運転席17の後側に位置して床板1
6上に設けられた空調装置で、該空調装置18は、キャ
ブボックス14内に後述のサイドダクト22等を通じて
冷気または暖気等を供給するものである。
【0025】19はキャブボックス14の左側の側面部
14Eと運転席17との間に配設されたサイドダクト成
形体で、該サイドダクト成形体19は、図5、図6に示
す如く、樹脂材料等に一つの金型を用いてダブルブロー
成形を施すことにより一体の成形品として形成されてい
る。
【0026】ここで、サイドダクト成形体19は、左端
がキャブボックス14の側面部14Eに当接して設けら
れた上板部19Aと、該上板部19Aの右端から下向き
に略L字状に屈曲し、下端側が床板16の近傍位置まで
延びた前板部19Bと、該前板部19Bに上,下に離間
して設けられた円錐台状をなす例えば2個の取付用凹部
19C,19C(図4参照)と、該各取付用凹部19C
間に位置して設けられ、上,下両端側が例えばこれらの
取付用凹部19C等に溶着された略コ字状をなす底板部
19D等によって構成されている。
【0027】そして、サイドダクト成形体19は、後述
のサイドダクト22、サイド側化粧カバー23をそれぞ
れ構成し、ボルト20、ナット21等を用いてキャブボ
ックス14の側面部14Eに一体に取付けられることに
より、前記サイドダクト22、サイド側化粧カバー23
をキャブボックス14の側面部14Eに対して配設され
ている。
【0028】22はサイドダクト成形体19の一部を構
成するサイドダクトで、該サイドダクト22は、図6に
示す如くサイドダクト成形体19の前板部19Bと底板
部19Dとの間に、横断面が略長方形状をなした長尺な
通気路として形成されている。
【0029】そして、サイドダクト22は、図2に示す
ようにキャブボックス14の側面部14Eに沿って前,
後方向に細長く延び、その基端側となる後端側は空調装
置18に接続されている。また、サイドダクト22の先
端側となる前端側は、キャブボックス14の前面部14
Bに沿って斜め上向きに屈曲して延び、後述の吹出口2
4に接続されている。そして、このサイドダクト22
は、空調装置18からの冷気(暖気)を吹出口24から
運転席17に着席した運転者等に向けて送風するもので
ある。
【0030】23はキャブボックス14を構成する側面
部14Eの内壁側に設けられ、サイドダクト成形体19
の一部をなすサイド側化粧カバーで、該サイド側化粧カ
バー23は、図5、図6に示す如く、サイドダクト成形
体19の上板部19A、前板部19B等によってサイド
ダクト22をキャブボックス14の側面部14Eとの間
で外側から覆う略L字状のカバー体として構成されてい
る。
【0031】また、このサイド側化粧カバー23は、図
2ないし図4に示すようにキャブボックス14の側面部
14Eに沿ってサイドダクト22と共に前,後方向に延
び、基端側は後述のリヤダクト成形体26等に連結さ
れ、先端側はサイドダクト22と共に斜め上向きに屈曲
して延びている。そして、サイド側化粧カバー23は、
キャブボックス14内の美観を向上させると共に、該サ
イドダクト22を外部の衝撃等から保護するものであ
る。
【0032】24はサイド側化粧カバー23の前部上端
側に設けられた吹出口で、該吹出口24は、サイドダク
ト22の前端側が接続され、該サイドダクト22からの
風を運転席17の前側に導く構成となっている。
【0033】25は運転席17の後側に位置して床板1
6上に設けられた支持台で、該支持台25は、キャブボ
ックス14内で空調装置18を外側から部分的に取囲む
収容ボックスとして形成され、後述のリヤダクト成形体
26等を下側から支持する構成となっている。
【0034】26はキャブボックス14の後面部14C
と運転席17との間に配設されたリヤダクト成形体で、
該リヤダクト成形体26についても、図7、図8に示す
如く前記サイドダクト成形体19とほぼ同様に、樹脂材
料等にダブルブロー成形を施すことにより一体の成形品
として形成されている。
【0035】ここで、リヤダクト成形体26は、支持台
25上に沿って前,後方向に延びた下板部26Aと、該
下板部26Aの後端から斜め上向きに立上がった外側の
立上り板部26Bと、該立上り板部26Bの内側に位置
して下板部26Aの後端から斜め上向きに立上がった内
側の立上り板部26Cと、前記立上り板部26Bの上端
から略L字状に屈曲して後方に延び、後端がキャブボッ
クス14の後面部14Cに当接した上板部26Dと、該
上板部26Dと立上り板部26Cとの間に位置して設け
られた略コ字状の底板部26E等によって構成されてい
る。
【0036】また、このリヤダクト成形体26の底板部
26Eは、その前,後の上端のうち、前側の上端が立上
り板部26Cの上端側、上板部26Dの前端側にそれぞ
れ溶着され、後側の上端は上板部26Dの後端側に溶着
されている。さらに、前記上板部26Dには空調装置1
8からの風を後述の吹出口32を通じてキャブボックス
14内に送風するための開口26Fが設けられている。
【0037】そして、リヤダクト成形体26は、後述の
リヤダクト29、リヤ側化粧カバー30をそれぞれ構成
し、ボルト27、ナット28等を用いて支持台25に一
体に取付けられることにより、リヤダクト29、リヤ側
化粧カバー30をキャブボックス14の後面部14Cと
運転席17との間に配設している。
【0038】29はリヤダクト成形体26の一部を構成
するリヤダクトで、該リヤダクト29は、図7、図8に
示す如く、リヤダクト成形体26の上板部26Dと底板
部26Eとの間に、横断面が略長方形状をなした通気路
として形成されている。また、リヤダクト29は、キャ
ブボックス14の後面部14Cに沿って左,右方向に細
長く延び、図7中に一点鎖線で示す如くその途中位置か
ら下向きに分岐して空調装置18に接続されている。そ
して、リヤダクト29は、リヤ側化粧カバー30との間
に空調装置18からの風を吹出口32を通じてキャブボ
ックス14内に送風するものである。
【0039】30は運転席17の後側にしてキャブボッ
クス14内に設けられ、リヤダクト成形体26の一部を
なすリヤ側化粧カバーで、該リヤ側化粧カバー30は、
リヤダクト成形体26の下板部26A、立上り板部26
Bおよび上板部26D等によってリヤダクト29を空調
装置18と一緒に上側から覆うカバー体として構成され
ている。そして、このリヤ側化粧カバー30は、サイド
側化粧カバー23と同様にキャブボックス14内の美観
を向上させると共に、リヤダクト29を外部からの衝撃
等から保護する構成となっている。
【0040】31は上板部26Dの開口26Fを閉塞す
るためリヤダクト成形体26の上板部26D上に設けら
れた蓋板で、該蓋板31には、前,後に離間して4個の
吹出口32,32,…が設けられている。そして、この
吹出口32は、リヤダクト29からの風をキャブボック
ス14内に送風するものである。
【0041】このように構成される本実施の形態による
油圧ショベルでは、掘削作業時等には空調装置18を作
動させ、サイドダクト成形体19のサイドダクト22、
リヤダクト成形体26のリヤダクト29からの冷風(温
風)を、吹出口24,32からキャブ13内に送風する
ことにより、キャブ13内での居住性を高め、快適にレ
バー操作等を行うことができる。
【0042】ここで、本実施の形態では、ダブルブロー
成形によりサイドダクト22とサイド側化粧カバー23
とを、樹脂材料からなる一体の成形品であるサイドダク
ト成形体19として形成したから、サイドダクト22と
サイド側化粧カバー23とを製作するときには、これら
のサイドダクト22とサイド側化粧カバー23とを一つ
の金型を用いて製作することができる。
【0043】これにより、従来技術で述べたように、サ
イドダクト22用の金型とサイド側化粧カバー23用の
金型とを別々に用意する必要をなくすことができ、この
ような金型を含めた全体の製作コスト等を低減すること
ができる。
【0044】また、キャブ13の組立時には、サイドダ
クト成形体19をキャブボックス14の側面部14Eに
取付けるだけで、サイドダクト22とサイド側化粧カバ
ー23とを一緒に側面部14Eに対して位置決めし、取
付けることができる。これにより従来技術で述べたよう
にサイドダクト22とサイド側化粧カバー23とを別々
にキャブ13に組付ける手間を省くことができ、組立工
数を減らして組立時の作業性等を高めることができる。
【0045】また、従来技術で述べたようにサイドダク
ト22をキャブボックス14に取付けるためのボルト等
を不要にでき、キャブ14を構成する全体の部品点数を
削減することができる。
【0046】さらに、サイドダクト22とサイド側化粧
カバー23とからなるサイドダクト成形体19をダブル
ブロー成形により一体に形成したから、サイドダクト成
形体19を複雑な形状に容易に形成することができ、サ
イドダクト成形体19の製作時の作業性等を向上するこ
とができる。
【0047】さらに、サイド側化粧カバー23には箱形
構造をなすサイドダクト22を一体に形成したから、こ
のサイドダクト22によりサイド側化粧カバー23全体
の剛性を高めて耐久性等を向上することができる。
【0048】しかも、本実施の形態では、リヤダクト2
9とリヤ側化粧カバー30についても、ダブルブロー成
形により一体の成形品であるリヤダクト成形体26とし
て形成したから、リヤダクト29とリヤ側化粧カバー3
0とを製作するときに、これらのリヤダクト29とリヤ
側化粧カバー30とを一つの金型を用いて製作すること
ができ、全体の製作コスト等をさらに低減することがで
きる。
【0049】また、リヤダクト29をダブルブロー成形
時にリヤ側化粧カバー30と溶着することができるか
ら、リヤダクト29とリヤ側化粧カバー30との衝合面
間の隙間をなくすことができ、従来技術で述べたように
前記衝合面間をシールするためのシール部材等を不要に
できると共に、リヤダクト29をリヤ側化粧カバー30
等に取付けるためのボルト等を不要にでき、これにより
キャブ13を構成する全体の部品点数をさらに削減する
ことができる。
【0050】また、キャブ13の組立時には、リヤダク
ト成形体26を支持台25に取付けるだけで、リヤダク
ト29とリヤ側化粧カバー30とを一緒に後面部14C
と運転席17との間に位置決めして取付けることができ
る。これにより従来技術で述べたようにリヤダクト29
とリヤ側化粧カバー30とをキャブ13に別々に組付け
る手間を省くことができ、組立工数を減らして組立時の
作業性等をさらに高めることができる。
【0051】さらに、リヤ側化粧カバー30には箱形構
造をなすリヤダクト29を一体に成形したから、このリ
ヤダクト29によりリヤ側化粧カバー30全体の剛性を
高めて耐久性等を向上することができる。
【0052】なお、実施の形態では、油圧ショベルを例
に挙げて説明したが、油圧クレーン,ブルドーザ,ホイ
ールローダ等の他の建設機械用キャブにも広く用いるこ
とができる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、キャブボックスの側面部に沿って前,後方
向に延びるサイドダクトと該サイドダクトを前記側面部
との間で外側から覆うためのサイド側の化粧カバーと
を、樹脂材料からなるサイドダクト成形体として一体に
形成したから、サイドダクトと化粧カバーとの製作時に
は、これらのサイドダクトと化粧カバーとを、互いに一
つの金型を用いて成形することができ、このような金型
を含めた全体の製作コスト等を低減することができる。
【0054】また、当該キャブの組立時には、サイドダ
クト成形体をキャブボックスの側面部に取付けるだけ
で、サイドダクトと化粧カバーとを一緒に側面部に配設
することができ、これによりサイドダクトと化粧カバー
とを別々にキャブに組付ける手間を省くことができ、組
立工数を減らして組立時の作業性等を高めることができ
る。さらに、従来技術で述べたようにサイドダクトをキ
ャブボックスに取付けるためのボルト等を不要にでき、
これによりキャブを構成する全体の部品点数をさらに削
減することができる。
【0055】さらに、請求項2の発明によれば、空調装
置に設けられたリヤダクトと該リヤダクトを空調装置と
一緒に上側から覆うリヤ側の化粧カバーとを樹脂材料か
らなるリヤダクト成形体として一体に形成したから、請
求項1の発明と同様に、リヤダクトと化粧カバーとの製
作時には、これらのリヤダクトと化粧カバーとを互いに
一つの金型を用いて形成することができ、全体の製作コ
スト等を低減することができる。
【0056】また、当該キャブの組立時には、リヤダク
トと化粧カバーとを一緒にキャブボックスの後面部と運
転席との間に位置決めして取付けることができ、全体の
組立工数を減らして組立時の作業性等を高めることがで
きる。また、従来技術で述べたようにリヤダクトをキャ
ブボックスに取付けるためのボルト等を不要にできると
共に、リヤダクトを化粧カバーから外部に開口させて設
ける場合、リヤダクトと化粧カバーとの衝合面間をシー
ルするためのシール部材等を不要にすることができ、こ
れによりキャブを構成する全体の部品点数をさらに削減
することができる。
【0057】さらに、請求項3の発明では、ダクトと化
粧カバーとからなる成形体をブロー成形によって一体的
に形成したから、ダクトと化粧カバーとをブロー成形に
よって同一材料からなる一体物として容易に形成するこ
とができる。これにより例えばダクトを化粧カバーに一
体に取付けるための接着作業等を省略することができ、
これらのダクトと化粧カバーの製作時の作業性等を一層
高めることができる。また、成形体をブロー成形を用い
て複雑な形状に容易に形成することができ、この成形体
の製作時の作業性等を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される油圧ショベル
を示す正面図である。
【図2】図1中のキャブを拡大して示す縦断面図であ
る。
【図3】図2中の矢示 III−III 方向からみたキャブ内
を示す断面図である。
【図4】図2中の運転席およびサイドダクト成形体等を
示す要部斜視図である。
【図5】図2中の矢示V−V方向からみた断面図であ
る。
【図6】図5中のサイドダクト成形体等を拡大して示す
要部拡大断面図である。
【図7】リヤダクト成形体等を図3中の矢示VII −VII
方向からみた拡大断面図である。
【図8】図7中のリヤダクト成形体等を拡大して示す要
部断面図である。
【符号の説明】
13 キャブ 14 キャブボックス 14A 天井部 14B 前面部 14C 後面部 14D,14E 側面部 16 床板 17 運転席 18 空調装置 19 サイドダクト成形体 22 サイドダクト 23 サイド側化粧カバー 26 リヤダクト成形体 29 リヤダクト 30 リヤ側化粧カバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井部、前面部、後面部および左,右の
    側面部からなるキャブボックスと、該キャブボックスの
    下部側に設けられた床板と、前記キャブボックス内に位
    置して該床板上に設けられた運転席と、該運転席の後側
    に位置して前記キャブボックス内に設けられた空調装置
    と、該空調装置からの風を前記運転席の前側に導くため
    基端側が該空調装置に接続され先端側が前記左,右の側
    面部のうち一方の側面部に沿って前,後方向に延びたサ
    イドダクトと、該サイドダクトを前記一方の側面部との
    間で外側から覆うため該側面部の内壁側に設けられたサ
    イド側の化粧カバーとを備えてなる建設機械用キャブに
    おいて、 前記サイドダクトとサイド側の化粧カバーとは樹脂材料
    からなるサイドダクト成形体として一体に形成し、該サ
    イドダクト成形体は前記キャブボックスの前記一方の側
    面部に配設する構成としたことを特徴とする建設機械用
    キャブ。
  2. 【請求項2】 天井部、前面部、後面部および左,右の
    側面部からなるキャブボックスと、該キャブボックスの
    下部側に設けられた床板と、前記キャブボックス内に位
    置して該床板上に設けられた運転席と、該運転席の後側
    に位置して前記キャブボックス内に設けられた空調装置
    と、該空調装置からの風を前記キャブボックス内に導く
    ためのリヤダクトと、前記運転席の後側に位置して前記
    キャブボックスの後面部との間に設けられ、該リヤダク
    トを前記空調装置と一緒に上側から覆うリヤ側の化粧カ
    バーとを備えてなる建設機械用キャブにおいて、 前記リヤダクトとリヤ側の化粧カバーとは樹脂材料から
    なるリヤダクト成形体として一体に形成し、該リヤダク
    ト成形体は前記運転席とキャブボックスの後面部との間
    に配設する構成としたことを特徴とする建設機械用キャ
    ブ。
  3. 【請求項3】 前記ダクトと化粧カバーとからなる前記
    成形体は、ブロー成形によって一体的に形成してなる請
    求項1または2に記載の建設機械用キャブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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