JP4259486B2 - 映像ソースの探索支援方法、当該探索支援方法を用いた映像表示装置、プロジェクタ - Google Patents
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Description
プロジェクタ500は、図16に示すように、複数の映像ソースPC1,PC2,VTR,DVDのうち所望の映像ソースに基づく画像光を生成してスクリーンS上に投写する。入出力インタフェースとしては、図16に示す入出力インタフェース(IComputer1、IComputer2、IVideo、IS-Video)に加えて最近ではLAN(無線又は有線)インターフェースも使用されるようになってきている。
従来の映像ソースの探索支援方法は、図17に示すように、モードスイッチ又はリモコンより映像ソース切換命令が入力されると、RAMのフラグに現在選択されている映像ソースの次の映像ソースを記憶させ(ステップS940)、RAMに記憶させた映像ソース名をOSDで表示する(ステップS941)。続いて、切り換えられた映像ソースからの映像信号を出力させるための切換信号が入力切換装置へ出力される(ステップS942)。その後、タイマーのタイムアップ(ステップS943)後、OSDでの表示を消去する(ステップS944)というものである。映像ソースは、ビデオ1→ビデオ2→オプション→…というように、映像ソース切換命令が入力されるたびに切り換わる(例えば、特許文献1参照)。
従来の他の映像ソースの探索支援方法は、図18に示すように、映像信号の有無を検出することにより、映像ソースの探索中に使用不可の映像ソースがあればこれを飛び越して自動的に次の映像ソースを探索するというものである。このため、従来の他の映像ソースの探索支援方法によれば、探索対象の映像ソースに使用不可の映像ソースが含まれる場合であっても、その映像ソースは飛び越されて自動的に次の映像ソースが探索されるようになるため、映像ソースが使用可能であるかどうか等を確認しながら一々映像ソースを切り換えていく必要がなくなり、操作が容易になり利便性が向上する(例えば、非特許文献1参照)。
また、スタンバイ状態の映像ソースを選択することが可能な映像ソースの探索支援方法を提供することを第2の目的とする。
また、前記探索支援方法を用いた映像表示装置およびプロジェクタを提供することを第3の目的とする。
よって、映像ソースごとの映像信号の供給状況を、リアルタイムで映像表示装置の使用者に視認させることができる。また、全ての映像ソースから映像信号が入力されていない場合であっても、そのことを探索画面により視認させることができる。
よって、映像表示装置は、映像ソースの探索が終了したことを使用者に視認させるとともに、映像信号を出力している映像ソースを効率良く探索することができる。
従って、本発明の映像表示装置は、映像信号を出力している映像ソースを効率的に探索できるとともに、全ての映像ソースから映像信号が入力されていない場合であっても、そのことを使用者に認識させることができる。
従って、本発明の映像表示装置によれば、スタンバイ状態の映像ソースを選択することができる。
よって、映像表示装置は、探索画面を閉じること、および初期設定の状態に戻ることにより、探索動作が終了したことを明確に使用者に視認させることができる。また、この状態で、再度、探索操作を行った場合、同様に初期設定の状態に戻ることから、使用者に、映像を表示させるためには、映像ソースへの映像信号出力操作などの何らかの操作が必要であるという自覚を促すことができる。
従って、本発明の映像表示装置によれば、初期入力端子に映像信号が入力されていた場合であっても、その旨を探索画面に表示した上で、さらに映像信号を供給している他の映像ソースを探索することができる。
よって、映像表示装置は、背景の入力端子からの映像信号による映像により、初期入力端子に対応する映像ソースから映像信号が入力されていることを使用者に視認させながら、探索画面を表示することができる。さらに所定の時間が経過すると、探索画面の重畳が終了するため、初期入力端子から入力される映像信号による映像のみを表示することができる。
よって、映像表示装置は、使用者に対して映像信号の確認状況を映像ソースごとに逐次視認させることができ、さらに全ての入力端子における映像信号の有無を一覧表示した探索画面により、探索結果を効率的に知らしめることができる。また、全ての映像ソースにおける映像信号の有無が探索画面により一覧表示されるため、映像信号が有る映像ソースが複数確認された場合、使用者は、その中から所望の映像ソースを選択することができるので、当該映像表示装置は、利便性が高い。
従って、本発明の映像表示装置は、映像信号を出力している映像ソースを効率的に探索できるとともに、全ての映像ソースから映像信号が入力されていない場合であっても、そのことを使用者に視認させることができる。
従って、本発明の映像表示装置は、映像信号を出力している映像ソースを効率的に探索し、自動的に当該映像ソースからの映像信号による映像を表示することができる。
従って、本発明の映像表示装置によれば、使用者に映像信号を探索中であることを視認させることができる。これにより、動作がフリーズしてしまったのではないかという不安を使用者に与えてしまうことを防止できる。
従って、本発明の映像表示装置は、探索動作が終わって入力端子が選択された後、当該入力端子に映像信号が入力されていないことを使用者に視認させることができる。これにより、使用者に、映像を表示させるためには、映像ソースへの映像信号出力操作などの何らかの操作が必要であるという自覚を促すことができる。
よって、前記映像表示装置としてプロジェクタは、好適である。
従って、映像信号を出力している映像ソースを効率的に探索できるとともに、全ての映像ソースから映像信号が入力されていない場合であっても、そのことを使用者に認識させることができるプロジェクタを提供することができる。
《プロジェクタの構成》
図1は、本発明の映像表示装置としてのプロジェクタの概略構成を示すブロック図である。以下、プロジェクタ100の概略構成について、図1を用いて説明する。
プロジェクタ100は、光源としてのランプ51が放射した白色光を、赤色光、青色光、緑色光の光の3原色成分に分離し、各色光毎に表示部としての各色光用の液晶ライトバルブ52R,52G,52Bにより映像ソースから供給される映像信号に応じて変調し、再度合成したフルカラーの変調光を投写レンズ65によりスクリーンSCに拡大投写する、いわゆる「液晶3板式プロジェクタ」である。
なお、液晶ライトバルブ52R,52G,52Bは、光変調素子であり、それぞれが赤色光、緑色光、青色光用として設けられ、光学部64の構成に含まれている。
ランプ51は、例えば、高圧水銀ランプや、メタルハライドランプ及びハロゲンランプなどの高輝度が得られる放電式ランプである。
操作部としてのリモコン54は、プロジェクタ100を遠隔操作するためのリモコンであり、操作部53と同様のプロジェクタ100を操作するための複数の操作用ボタンを備えている。
操作受付け部55は、操作部53あるいはリモコン54への操作がなされると、当該操作を受付け、制御部66へ各種動作のトリガとなる操作信号を送る。
入力端子T1,T2は、例えば、ミニD-sub15ピン端子であり、パーソナルコンピュータPC1,PC2から供給されるアナログRGB信号に対応している。また、ミニD-sub15ピン端子の持つ15ピンの信号線の使用割り当てを変えることにより、コンポーネント信号も入力することができる。
入力端子T3は、例えば、S端子であり、DVDプレーヤDVや、Sビデオプレーヤなどから供給されるS信号に対応している。
入力端子T4は、例えば、1RCA端子であり、ビデオプレーヤVIや、TVチューナなどから供給されるコンポジット信号に対応している。
プロジェクタ100の入力端子としては、上記の映像入力端子の他に、音声信号を入力するための、例えば、ステレオミニジャックなどの音声入力端子や、外部のPCとプロジェクタ100との間で各種の情報のやり取りを行うためのUSB端子、RS232C端子などが設けられているが、説明を簡単にするため図示を省略している。
具体的には、パーソナルコンピュータPC1,PC2のことを、映像ソース名では、「Computer 1」,「Computer 2」と表現する。同様に、DVDプレーヤDVを「S-Video」、ビデオプレーヤVIを「Video」と表現する。
入力セレクタ56は、入力端子T1〜T4の選択スイッチであり、制御部66からの選択信号に従い、4つの入力端子の内、いずれか1つを選択する。これにより、選択された入力端子に対応する映像ソースが、映像信号Vinを供給している場合、プロジェクタ100は、当該映像信号Vinによる映像を投写する。
プロジェクタ100の出荷段階におけるデフォルトの映像ソースは、「Computer 1」となっている。プロジェクタ100が起動した後、例えば、リモコン54の「映像探索ボタン」を操作すると、入力セレクタ56は、入力端子T1〜T4を順番に選択することにより、映像ソースを、「Computer 1」,「Computer 2」,「S-Video」,「Video」の順番で切替える。
また、プロジェクタ100のシャットダウン時には、シャットダウンの時点で選択されていた映像ソース情報が記憶部67に記憶され、次回起動時において再現される。
映像コンバータ58は、アナログ映像信号VinをA/D変換し、デジタル映像信号Dinとして出力する。これは、映像信号Vinに各種の映像信号処理を施すために行なわれる。また、デコーダを内蔵している。
具体的には、映像コンバータ58は、映像信号Vinが映像ソース「Computer 1」,「Computer 2」のアナログRGB信号の場合は、そのままA/D変換処理を含む映像信号処理を施す。映像信号Vinが映像ソース「S-Video」のS信号または、「Video」のコンポジット信号の場合は、内蔵するデコーダにより、コンポーネント信号に変換してからA/D変換処理を含む映像信号処理を施す。
映像信号補正部61は、映像信号Dscの有する階調値を液晶ライトバルブ52R,52G,52Bで表示するのに適した階調値に変換するγ補正や、液晶ライトバルブ52R,52G,52Bに固有の輝度むらなどに起因する色むら補正処理を施し、さらにD/A変換を施したアナログ映像信号Voutを出力する。
映像信号補正部61は、映像信号Vinが入力されていない場合、例えば、青色ベタの画面に「映像ソース名」と、「映像信号が入力されていません」という文字が表された「スタンバイ画面」をOSDメモリ62から読み出し、「スタンバイ画面」を表す映像信号Voutを生成して出力する。
OSDメモリ62は、不揮発性のメモリであり、「映像ソース名」や、映像ソースの「探索画面」の各種態様、「スタンバイ画面」など、OSDに用いられるプロジェクタの操作状態を示す画面や各種文字パターンなどを記憶している。
光学部64は、ランプ51が放射する白色光を輝度分布の安定した略平行光に変換するインテグレータ光学系と、輝度分布の安定した白色光を光の3原色である赤色、緑色、青色の各色光成分に分離して各色光用の液晶ライトバルブ52R,52G,52Bに供給する分離光学系(いずれも図示せず)と、液晶ライトバルブ52R,52G,52Bにて各色光毎に映像信号Voutに応じて変調された各色光を、再度合成する合成光学系とを含んで構成されている。
液晶ライトバルブ52R,52G,52Bからの各色光毎の変調光は、青色光を反射し緑色光を透過するダイクロイック膜71と、赤色光を反射し緑色光を透過するダイクロイック膜72と、を備える合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム73により合成され、映像信号Voutに応じて変調されたフルカラーで略平行光の変調光として射出される。
制御部66は、CPU(Central Processing Unit)であり、バスラインBusを介して、各部との信号のやり取りを行い、また、操作受付け部55からの操作信号などに沿って各部の動作を制御する。
記憶部67は、例えば、フラッシュメモリなどデータの書き換えが可能な不揮発性のメモリにより構成されている。記憶部67には、プロジェクタ100の動作を指示および制御するための様々な制御プログラムや、ファームウエア、および付随するデータが記憶されている。
制御プログラムには、映像信号を供給している映像ソースを探索するための探索支援プログラムとしての「映像探索プログラム」が含まれている。付随するデータとしては、例えば、「映像探索プログラム」を実行するまえに入力セレクタが選択していた入力端子名などが含まれる。
ランプ駆動部69は、電源部68からの電力供給を受け、放電式ランプであるランプ51を点灯するために高電圧を発生して放電経路を形成するイグナイタ回路と、点灯後の安定した点灯状態を維持するためのバラスト回路(いずれも図示せず)を備えている。
図2は、実施形態1に係る映像ソースの探索支援方法を示したフローチャートである。図3〜図10は、実施形態1における表示画面の一例を示す図である。
ここでは、図2を中心に、適宜図1、および図3〜図10を参照しながら、プロジェクタ100における映像ソースの探索の一態様について説明する。
なお、実施形態1に係る映像ソースの探索支援方法においては、プロジェクタ100の電源スイッチを入れたときには、入力端子T1に対応する映像ソース「Computer 1」に基づく表示が行われるものとする。また、このとき、映像ソース「Computer 1」からは映像信号が出力されていないものとする。
実施形態1に係る映像ソースの探索支援方法は、図2に示すように、第1ステップS10と第2ステップS20とを有している。
リモコン54の「電源ボタン」の操作がなされたため、操作受付け部55から制御部66へ操作信号が送られる。操作信号を受信した制御部66は、各部を起動させ、初期化を行う。制御部66は、入力セレクタ56により、デフォルトの入力端子である入力端子T1を選択させる。
ステップS12では、制御部66は、リモコン54の「映像探索ボタン」の操作がなされたことによる操作受付け部55からの操作信号を受信し、記憶部67の「映像探索プログラム」を実行する。以下の各ステップにおける各部の動作は、「映像探索プログラム」に準じたものである。また、制御部66は、映像探索操作がなされた時点で、入力セレクタ56が選択している入力端子を、初期入力端子として記憶部67に記憶する。
ステップS13では、制御部66は、映像信号補正部61により、図4に示す「探索画面」を表す映像信号を生成させ、当該映像を投写させる。図4の「探索画面」では、映像ソース「Computer 1」からは、映像信号が入力されていないことを示す「無し」というメッセージが表示されている。
以上説明した、ステップS11〜S13までが、第1ステップS10に相当する。
ステップS22では、制御部66は、ステップS21で選択された入力端子に対応する映像ソースからの映像信号の有無を識別部57により確認させる。映像信号の入力があった場合、ステップS27へ進む。映像信号の入力がなかった場合、ステップS23へ進む。
また、各ステップにおいて、制御部66は、映像信号補正部61により「探索画面」を探索状態に合わせて逐次更新させる。
図5の「探索画面」は、入力端子T2に対応する映像ソース「Computer 2」からの映像信号の有無を確認している画面である。当該画面には、「映像信号を探索中である旨」のメッセージが表示されている。また、図6の「探索画面」は、入力端子T4に対応する映像ソース「Video」からの映像信号の有無を確認している画面であり、図5と同様に、「映像信号を探索中である旨」のメッセージが表示されている。
ステップS24では、制御部66は、映像信号補正部61により、図7の「探索画面」を表す映像信号を生成させ、当該映像を投写させる。図7の「探索画面」は、全ての映像ソースから映像信号の入力が無かったことを表している。また、「映像信号が検出されなかったため、手動で映像ソースを選択して下さい」というメッセージが表示されている。
ステップS25では、制御部66は、所定の時間内に操作部53またはリモコン54の「ソース選択ボタン」の操作がなされたかどうか、操作受付け部55からの操作信号の有無により確認する。映像ソースを選択する操作信号があった場合、ステップS26へ進む。映像ソースを選択する操作信号が無かった場合、ステップS28へ進む。ちなみに、所定の時間は、約10秒間である。
ステップS26では、制御部66は、映像信号補正部61により「探索画面」を閉じさせるとともに、ステップS25で選択された映像ソースに対応する入力端子を、入力セレクタ56により選択する。
ステップS27では、制御部66は、映像信号補正部61により「探索画面」を閉じさせるとともに、ステップS22で映像信号の入力が確認された入力端子に入力する映像信号により映像を投写する。例えば、図8は、入力端子T2において映像信号が検出された場合の画面を表している。なお、映像ソース「Computer 2」による画面は、簡略のためにドット模様で表している。
続いて、ステップS25で、映像ソースを選択する操作が無かった場合について説明する。
ステップS28では、制御部66は、所定の時間内に映像ソースを選択する操作が無かったため、映像信号補正部61により「探索画面」を閉じさせるとともに、記憶部67から初期入力端子の情報を読み出し、入力セレクタ56により当該入力端子を選択させる。
図9は、この状態の画面を表しており、図3の「スタンバイ画面」と同様の画面が表示されている。なお、例えば、初期入力端子が入力端子4であった場合、図10に示すような画面が表示される。
以上説明した、ステップS22〜S28までが、第2ステップS20に相当する。
(1)制御部66は、リモコン54へ探索操作がなされると、入力セレクタ56により入力端子T1〜T4を順番に選択させるとともに、識別部57により選択された入力端子ごとに映像信号の入力の有無を確認させ、確認した入力端子に映像信号が入力されていない場合、その旨を示す表示を映像信号補正部61により探索画面に追加することから、プロジェクタ100が投写する探索画面には、探索された入力端子ごとの映像信号の有無を表す表示が探索状況に応じて逐次追加される。
よって、映像ソースごとの映像信号の供給状況を、リアルタイムでプロジェクタ100の使用者に視認させることができる。また、全ての映像ソースから映像信号が入力されていない場合であっても、そのことを探索画面により視認させることができる。
よって、プロジェクタ100は、映像ソースの探索が終了したことを使用者に視認させるとともに、映像信号を出力している映像ソースを効率良く探索することができる。
従って、プロジェクタ100は、映像信号を出力している映像ソースを効率的に探索できるとともに、全ての映像ソースから映像信号が入力されていない場合であっても、そのことを使用者に認識させることができる。さらに、簡便な1回の探索操作により、映像ソースごとの映像信号の状態を表示し、さらに映像信号が確認されると自動的に対応する映像ソースに接続されるので、使い勝手が良いプロジェクタ100を提供することができる。
従って、プロジェクタ100は、スタンバイ状態の映像ソースを選択することができる。
従って、プロジェクタ100は、探索画面を閉じること、および初期設定の状態に戻ることにより、探索動作が終了したことを明確に使用者に視認させることができる。また、この状態で、再度、探索操作を行った場合、同様に初期設定の状態に戻ることから、使用者に、映像を表示させるためには、映像ソースへの映像信号出力操作などの何らかの操作が必要であるという自覚を促すことができる。
従って、プロジェクタ100は、使用者に映像信号を探索中であることを視認させることができる。これにより、動作がフリーズしてしまったのではないかという不安を使用者に与えてしまうことを防止できる
従って、プロジェクタ100は、探索動作が終わって入力端子が選択された後、当該入力端子に映像信号が入力されていないことを使用者に視認させることができる。これにより、使用者に、映像を表示させるためには、映像ソースへの映像信号出力操作などの何らかの操作が必要であるという自覚を促すことができる。
さらに、第2ステップとしてのステップS20では、映像信号が検出された場合には当該映像ソースに基づく表示を開始し、一度も映像信号が検出されなかった場合には映像信号が検出されなかった旨の情報を探索画面に表示することから、プロジェクタ100が行う映像ソースの探索支援方法によれば、すべての映像ソースが使用不可である場合には、一度も映像信号が検出されないため、映像信号が検出されなかった旨の情報が探索画面に表示される。
従って、すべての映像ソースが使用不可である場合には、その旨を使用者に視認させることができる「映像探索プログラム」を提供することができる。
《第2の映像ソース探索態様》
図11〜図13は、実施形態2における表示画面の一例を示す図である。図11は実施形態1における図3に対応する図であり、図12は実施形態1における図7に対応する図であり、図13は実施形態1における図9に対応する図である。
実施形態2に係る映像ソースの探索支援方法は、プロジェクタ100を使用中に、使用中の映像ソースとは異なる他の映像ソースの探索を行うときを想定した映像ソースの探索支援方法である。
プロジェクタの構成および、記憶部66に記憶されている制御プログラムなどは、実施形態1のプロジェクタ100と同様である。
ここでは、図2を中心にして、適宜図1および、図11〜13などを用いて、実施形態1での説明との相違点についてのみ説明する。
ステップS13において、制御部66は、映像信号補正部61により初期入力端子に対応する映像ソース名と、映像信号の入力が有る旨の表示を含んだ探索画面表す映像信号を生成させ、当該映像を投写させる。
ステップS24において、図12に示すように「探索画面」の背景に映像ソース「Computer 1」の映像が表示されている。「探索画面」は、映像ソース「Computer 1」からの映像信号により表される映像よりも小さく設定されている。
ステップS25において、所定の時間内に映像ソースの選択操作がなされなかった場合、図13に示すようにステップS28において、映像ソース「Computer 1」の画面が表示される。
実施形態2に係る映像ソースの探索支援方法は、上記以外の点については、実施形態1に係る映像ソースの探索支援方法の場合と同様である。
(1)初期入力端子に映像信号が入力されていた場合、制御部66は、リモコン54へ探索操作がなされると、各部による探索操作に応じた動作に先立って、映像信号補正部61により初期入力端子に対応する映像ソース名と、映像信号の入力が有る旨の表示を含んだ探索画面を表す映像信号を生成させることから、プロジェクタ100は、初期入力端子に映像信号が入力されていた場合であっても、その旨を探索画面に表示した上で、さらに映像信号を供給している他の映像ソースを探索する。
従って、プロジェクタ100は、初期入力端子に映像信号が入力されていた場合であっても、その旨を探索画面に表示した上で、さらに映像信号を供給している他の映像ソースを探索することができる。
よって、プロジェクタ100は、背景の入力端子からの映像信号による映像により、初期入力端子に対応する映像ソースから映像信号が入力されていることを使用者に視認させながら、探索画面を表示することができる。さらに所定の時間が経過すると、探索画面の重畳が終了するため、初期入力端子から入力される映像信号による映像のみを表示することができる。
《第3の映像ソース探索態様》
図14は、実施形態3に係る映像ソースの探索支援方法を示したフローチャートである。図15は、実施形態3における表示画面の一例を示す図である。
プロジェクタの構成は、実施形態1のプロジェクタ100と同様である。
実施形態3のプロジェクタ100は、記憶部66に記憶されている「映像探索プログラム」のみが、実施形態1と異なるプログラム構成となっている。
ここでは、図14を中心に、適宜図1、図15などを参照しながら、プロジェクタ100における映像ソースの探索の一態様について説明する。
ステップS32では、制御部66は、操作部53の「映像探索ボタン」の操作がなされたことによる操作受付け部55からの操作信号を受信し、記憶部67の「映像探索プログラム」を実行する。以下の各ステップにおける各部の動作は、「映像探索プログラム」に準じたものである。また、制御部66は、映像探索操作がなされた時点で、入力セレクタ56が選択している入力端子を、初期入力端子として記憶部67に記憶する。
ステップS33では、制御部66は、映像信号補正部61により、図4に示す「探索画面」を表す映像信号を生成させ、当該映像を投写させる。図4の「探索画面」では、映像ソース「Computer 1」からは、映像信号が入力されていないことを示す「無し」というメッセージが表示されている。
ステップS35では、制御部66は、ステップS34で選択された入力端子に対応する映像ソースからの映像信号の有無を識別部57により確認させる。さらに、確認された映像ソースごとの映像信号の有無情報を、探索順番を含めて記憶部67に記憶させる。
また、各ステップにおいて、制御部66は、映像信号補正部61により「探索画面」を探索状態に合わせて逐次更新させる。図5の「探索画面」は、入力端子T2に対応する映像ソース「Computer 2」からの映像信号の有無を確認している画面である。当該画面には、「映像信号を探索中である旨」のメッセージが表示されている。
ステップS37では、制御部66は、映像信号補正部61により、図15の「探索画面」を表す映像信号を生成させ、当該映像を投写させる。図15の「探索画面」では、全ての映像ソースにおける映像信号の入力の有無が一覧表示されている。また、「手動で映像ソースを選択して下さい。」というメッセージが表示されている。
ステップS38では、制御部66は、操作部53またはリモコン54の「ソース選択ボタン」の操作がなされたかどうか、操作受付け部55からの操作信号の有無により確認する。映像ソースを選択する操作信号があった場合、ステップS41へ進む。映像ソースを選択する操作信号が無かった場合、ステップS39へ進む。
ステップS39では、制御部66は、ステップS37で図15の「探索画面」を表示させてから、所定の時間が経過したかどうか確認する。所定の時間が経過した場合は、ステップS40へ進む。所定の時間に達していない場合は、ステップS37へ戻り、「探索画面」の表示を継続する。ちなみに、所定の時間は、約10秒間である。
また、ステップS37での探索結果が、図7に示すように全ての映像ソースにおいて映像信号が確認されなかった場合、制御部66は、映像信号補正部61により「探索画面」を閉じさせるとともに、記憶部67から初期入力端子の情報を読み出し、入力セレクタ56により当該入力端子を選択させる。
ステップS41では、制御部66は、映像信号補正部61により「探索画面」を閉じさせるとともに、ステップS38で選択された映像ソースに対応する入力端子を、入力セレクタ56により選択する。
ステップS31において、初期画面として映像ソース「Computer 1」からの映像信号による図11に示すような映像が表示される。
ステップS33において、制御部66は、映像信号補正部61により初期入力端子に対応する映像ソース名と、映像信号の入力が有る旨の表示を含んだ探索画面表す映像信号を生成させ、当該映像を投写させる。
ステップS37において、「探索画面」の背景に映像ソース「Computer 1」の映像が表示される。
(1)制御部66は、操作部53への探索操作がなされると、入力セレクタ56により入力端子を順番に選択させるとともに、識別部57により選択された入力端子ごとに映像信号の入力の有無を確認させ、確認した入力端子ごとの映像信号の有無を示す表示を映像信号補正部61により探索画面に順次追加し、全ての入力端子における映像信号の有無を確認することから、プロジェクタ100は、入力端子ごとの映像信号の有無を逐次探索画面に追加表示しながら、全ての入力端子における映像信号の有無を確認し、探索画面に一覧表示する。
よって、プロジェクタ100は、使用者に対して映像信号の確認状況を映像ソースごとに逐次視認させることができ、さらに全ての入力端子における映像信号の有無を一覧表示した探索画面により、探索結果を効率的に知らしめることができる。また、全ての映像ソースにおける映像信号の有無が探索画面により一覧表示されるため、映像信号が有る映像ソースが複数確認された場合、使用者は、その中から所望の映像ソースを選択することができるので、プロジェクタ100は、利便性が高い。
従って、プロジェクタ100は、映像信号を出力している映像ソースを効率的に探索できるとともに、全ての映像ソースから映像信号が入力されていない場合であっても、そのことを使用者に視認させることができる。
従って、プロジェクタ100は、映像信号を出力している映像ソースを効率的に探索し、自動的に当該映像ソースからの映像信号による映像を表示することができる。
図1を用いて説明する。前記各実施形態において、プロジェクタ100は、光変調素子として3枚の液晶ライトバルブ52R,52G,52Bを用いた液晶3板式の投写型プロジェクタとして説明したが、これに限定するものではない。
例えば、プロジェクタは、赤、緑、青色のカラーフィルタが規則的に格子状に配置され、1枚でフルカラーの変調光を射出することが可能な単板の液晶ライトバルブを用いる構成であっても良い。また、反射型液晶表示装置や、ティルトミラーデバイスを用いる構成としても良い。
これらの構成であっても、前記実施形態および変形例と同様の作用効果を得ることができる。
図1を用いて説明する。前記実施形態および変形例において、本発明の映像ソースの探索支援方法をフロント型のプロジェクタ100に適用した例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、リア型のプロジェクションテレビ、液晶テレビ、プラズマテレビ、CRTテレビ、PCモニタ、有機ELディスプレイ、その他各種の映像表示装置に適用することができる。
図1を用いて説明する。前記実施形態および変形例において、映像ソースとしては、「Computer 1」,「Computer 2」,「S-Video」,「Video」の4種類を例にとって本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、さらに、映像ソースとして「コンポーネントビデオ」と、「デジタルビデオ」を加え、それぞれに対応する入力端子、ミニD-sub15ピン端子と、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronic Engineers 1394)端子とを増設した構成であっても良い。
また、これら以外の映像ソースやインターネット等の通信手段による映像ソースを用いた場合であっても、前記実施形態および変形例と同様の作用および効果を得ることができる。
Claims (8)
- 映像信号にて表される映像を表示部に表示する映像表示装置であって、
複数の映像ソースから供給される前記映像信号を、前記映像信号ごとに入力するための複数の入力端子と、
複数の前記入力端子から所定の入力端子を選択する入力セレクタと、
前記入力セレクタにより選択された入力端子に、前記映像信号が入力されているか否か識別する識別部と、
前記複数の入力端子ごとに前記映像信号が入力されているか否か探索するための探索操作を受け付ける操作部と、
前記探索操作がなされる前に前記入力セレクタが選択していた初期入力端子を記憶する記憶部と、
前記各入力端子に対応する映像ソース名ごとの探索状態を示す探索画面を映像信号として生成する映像信号補正部と、
前記操作部への探索操作に応じて、少なくとも前記表示部に前記探索画面を表す映像信号による映像を表示させる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記操作部へ探索操作がなされると、前記入力セレクタにより前記入力端子を順番に選択させるとともに、前記選択された入力端子ごとに前記識別部により前記映像信号の入力の有無を確認させ、確認した前記入力端子に前記映像信号が入力されていない場合、その旨を示す表示を前記映像信号補正部により前記探索画面に追加し、
映像信号が入力された入力端子が確認された場合、前記映像信号補正部により前記探索画面を閉じさせるとともに、前記映像信号の入力が確認された入力端子からの映像信号による映像を前記表示部に表示させ、
前記映像信号が入力されている前記入力端子が一つも確認されず、さらに所定の時間内に前記操作部に映像ソースを選択する操作がなされなかった場合、前記映像信号補正部により前記探索画面を閉じさせるとともに、前記記憶部に記憶されている初期入力端子を前記入力セレクタにより選択させる
ことを特徴とする映像表示装置。 - 前記映像信号が入力されている前記入力端子が一つも確認されなかった場合において、所定の時間内に前記探索画面から前記操作部により映像ソースを選択する操作がなされると、前記制御部は、前記映像信号補正部により前記探索画面を閉じさせるとともに、前記選択された映像ソースに対応する前記入力端子を前記入力セレクタに選択させることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
- 前記初期入力端子に前記映像信号が入力されていた場合、
前記制御部は、前記操作部へ前記探索操作がなされると、前記各部による前記探索操作に応じた動作に先立って、前記映像信号補正部により前記初期入力端子に対応する映像ソース名と、前記映像信号の入力が有る旨の表示を含んだ前記探索画面を表す映像信号を生成させることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。 - 前記初期入力端子以外の前記入力端子に映像信号の入力がなかった場合、
前記制御部は、前記入力セレクタにより前記初期入力端子を選択させるとともに、前記映像信号補正部により前記初期入力端子から入力される映像信号による映像より小さな前記探索画面を前記初期入力端子から入力する映像信号に所定の時間重畳させることを特徴とする請求項1または3に記載の映像表示装置。 - 映像信号にて表される映像を表示部に表示する映像表示装置であって、
複数の映像ソースから供給される前記映像信号を、前記映像信号ごとに入力するための複数の入力端子と、
複数の前記入力端子から所定の入力端子を選択する入力セレクタと、
前記入力セレクタにより選択された入力端子に、前記映像信号が入力されているか否か識別する識別部と、
前記複数の入力端子ごとに前記映像信号が入力されているか否か探索するための探索操作を受け付ける操作部と、
前記探索操作によって確認された前記各入力端子に対応する映像ソースごとの映像信号の有無情報を、探索順番を含めて記憶する記憶部と、
前記各入力端子に対応する映像ソース名ごとの探索状態を示す探索画面を映像信号として生成する映像信号補正部と、
前記操作部への探索操作に応じて、少なくとも前記表示部に前記探索画面を表す映像信号による表示をさせる制御部と、を備え、
前記制御部は、前記操作部への探索操作がなされると、前記入力セレクタにより前記入力端子を順番に選択させるとともに、前記選択された入力端子ごとに前記識別部により前記映像信号の入力の有無を確認させ、確認した前記入力端子ごとの前記映像信号の有無を示す表示を前記映像信号補正部により前記探索画面に順次追加し、全ての前記入力端子における前記映像信号の有無を確認し、前記全ての前記入力端子における前記映像信号の有無確認を行った後、所定の時間内に前記操作部に映像ソースを選択する操作がなされなかった場合、前記制御部は、前記映像信号補正部により前記探索画面を閉じさせるとともに、前記記憶部に記憶された情報に基づいて、最初に映像信号が確認された入力端子を前記入力セレクタにより選択させることを特徴とする映像表示装置。 - 前記識別部による前記選択された入力端子ごとの前記映像信号の有無確認がなされている間、前記制御部は、前記映像信号補正部により前記探索画面に前記映像信号を探索中である旨の表示を重畳させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の映像表示装置。
- 前記探索画面が閉じられ、前記探索操作に応じた各部の動作または、前記操作部への選択操作によって前記入力セレクタが選択した前記入力端子に、前記映像信号が入力されていない場合、
前記制御部は、前記映像信号補正部により前記選択された映像ソース名と、映像信号が入力されていない旨を示す画面を表す映像信号を生成させ、前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の映像表示装置。 - 前記映像表示装置は、光源部が発する光を光変調素子により前記映像信号に応じた変調光に変調し、前記変調光を投写レンズにより拡大して投写するプロジェクタであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の映像表示装置。
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