JP4256405B2 - ゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、耐久性を損ねることなく打球の飛距離を増大させ得るゴルフクラブヘッドの製造方法に関する。
近年、打球の飛距離を向上させるために、種々のゴルフクラブヘッドが提案されている。
例えば下記特許文献1では、クラウン部にはトウ・ヒール方向にのびる溝が設けられる一方、ソール部にはヘッド前後方向にのびる補強リブが設けられた中空構造のゴルフクラブヘッドが記載されている。このようなクラブヘッドは、打球時にクラウン部全体を大きく撓ませることにより、ボールの打ち出し角を大きくして打球の飛距離の増加を図ることを目的としている。
しかしながら、特許文献1のクラブヘッドでは、クラウン部の全体が大きく変形するため、エネルギーロスが大きくなり、ひいては反発性能が悪化するという問題がある。また、クラウン部に設けられた溝には応力が集中しやすく、耐久性においてもさらなる改善の余地がある。
下記特許文献2には、クラウン部の前側部の剛性を後側部の剛性よりも小さくしたゴルフクラブヘッドが記載されている。このようなクラブヘッドは、打球時にクラウン部の前側部を撓ませてボールの打ち出し角を大きくする一方、後側部での撓みを低減させることにより、打ち出し角を大きくしつつエネルギーロスを抑えて反発性能の悪化を防止している。
特開2003−88601号公報 特開2005−137788号公報
しかしながら、特許文献2のクラブヘッドは、フェースに近いクラウン部の前側部の剛性が小さいため、耐久性において不利となる。また、比較的広い範囲でクラウン部の後側部の剛性が高められる結果、クラウン部の重量が大きくなり、ひいてはヘッド重心が高くなるおそれがある。このようなクラブヘッドは、ボールのバックスピン量が増加しやすくなるので、打球が吹け上がりやすく、ひいては飛距離を損ない易い。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、ヘッド本体に設けられたフェース側の開口部及びクラウン側の開口部にそれぞれ鍛造等によって形成されたフェース部材及びクラウン部材が溶接されるとともに、これらの厚さを関連づけて規制することを基本として、耐久性を損ねることなくかつクラウン部の重量を削減し、ひいては飛距離を向上させるのに役立つゴルフクラブヘッドを製造しうる方法を提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、ボールを打球するフェースを有するフェース部と、前記フェースの上縁に連なりかつヘッド上面をなすクラウン部と、前記フェースの下縁に連なりかつヘッド底面をなすソール部と、前記フェースのトウ側縁からバックフェースを通り前記フェースのヒール側縁に至るサイド部とを有し、しかも内部に中空部が設けられたゴルフクラブヘッドを製造するゴルフクラブヘッドの製造方法であって、
前記ソール部の少なくとも一部をなすソール基部と、該ソール基部から立ち上がりかつ前記サイド部の少なくとも一部をなすサイド基部と、前記前記サイド基部のトウ側とヒール側とを継ぐクラウン部の架け橋部とにより形成された、フェース側で開口するフェース側の開口部、
及びこのフェース側の開口部から離間してその後方に設けられかつ前記クラウン部で開口するクラウン側の開口部を具え
前記架け橋部が前記フェース側の開口部と前記クラウン側の開口部との間を通ヘッド本体を鋳造により形成する工程、
前記フェース側の開口部に溶接により接合されるフェース部材を鍛造又はプレスにより形成する工程、
及び前記クラウン側の開口部に溶接により接合されることによりクラウン部の後側部分を形成するクラウン部材を鍛造又はプレスにより形成する工程を含み、
かつ前記フェース部材は、フェース部の少なくとも一部を形成するフェース基部と、該フェース基部に連なってバックフェース側にのびるとともに前記架け橋部の前縁と突き合わせ溶接されることによりクラウン部の前側部分を形成するクラウン側の返し部とを一体に具え、
かつ前記架け橋部の後縁は前記クラウン部材の前縁に突き合わせ溶接されるとともに
該クラウン側の返し部の後縁の厚さt1aが、前記クラウン部材の前縁の厚さt3aの1.5〜4.0倍に形成されるとともに、
前記架け橋部は、最大厚さの前記前縁から、クラウン部材側が接合される最小厚さの後縁に向かって減少する厚さで形成され、
しかも架け橋部の前縁の厚さt2fとこれに接合されるクラウン側の返し部の後縁の厚さt1との差|t2f−t1|、及び架け橋部の後縁の厚さt2bとこれに接合されるクラウン部材の前縁の厚さt3との差|t2b−t3|はいずれも0.2mm以下に仕上げられ、
かつ架け橋部の前縁の厚さt2fと、架け橋部の後縁の厚さt2bとの差(t2f−t2b)を、該架け橋部の前後方向の長さBLで除した厚さ変化率{(t2f−t2b)/BL}を0.02倍以上、かつ0.1倍以下としたことを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記クラウン側の返し部の厚さt1aが0.8〜2.0mm、かつ前記クラウン部材の厚さt3aが0.3〜1.0mm、しかも前記架け橋部の厚さがバックフェース側に向かって滑らかに減少する請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
また請求項3記載の発明は、前記ヘッド本体を形成する工程は、前記クラウン側の開口部がないか又は前記開口部よりも小さい仮の開口部が設けられたヘッド本体の一次成形品を鋳造により成形する段階と、機械加工により前記一次成形品に前記クラウン側の開口部を形成する段階とを含む請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
また請求項4記載の発明は、前記ヘッド本体を形成する工程は、前記フェース側の開口部がないか又は前記開口部よりも小さい仮の開口部が設けられたヘッド本体の一次成形品を鋳造により成形する段階と、機械加工により前記一次成形品に前記フェース側の開口部を形成する段階とを含む請求項1乃至3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
請求項1記載の発明では、フェース部材及びクラウン部材が、鍛造又はプレスによって形成される。鍛造品又はプレス品は、鋳造材に比べて高い強度と均一な金属組織を有するので、打球時に大きな応力が生じるフェース部及びクラウン部の強度を効果的に高め得る。また、ヘッド本体には、フェース側の開口部とクラウン側の開口部との間を通ってサイド部のトウ側とヒール側とを継ぐ架け橋部が設けられる。このような架け橋部は、ヘッド本体の剛性を向上させ、ひいてはクラブヘッドの耐久性を高め得る。
また、フェース部材は、フェース部の少なくとも一部を形成する基部に連なってヘッド後方にのびクラウン部の前側部分を形成するクラウン側の返し部を具える。従って、ヘッド本体とフェース部材との溶接位置がフェースよりもヘッド後方に遠ざけられるので、溶接部に作用する応力の軽減を図りうる。
さらに、クラウン側の返し部の厚さt1aが、クラウン部材の厚さt3aの1.5〜4.0倍に形成されるので、打球時に大きな応力が作用するクラウン部の前側部分の強度が高められる一方、クラウン部の後側部分の重量増加を抑制しうる。しかも、架け橋部は、クラウン側の返し部と接合される前縁から、クラウン部材と接合される後縁に向かって減少する厚さで形成されるため、クラウン側の返し部とクラウン部材との間に形成されがちな剛性段差を効果的に緩和し、そこへの応力集中を防ぐことができる。
さらに、架け橋部の前縁の厚さt2fとクラウン側の返し部の後縁の厚さt1との差|t2f−t1|及び架け橋部の後縁の厚さt2bとクラウン部材の前縁t3との差|t2b−t3|はいずれも0.2mm以下に仕上げられる。従って、互いに突き合わされる各縁部は、実質的に同じ厚さに揃えられて溶接されるため、溶接時の温度上昇をそれぞれ均一化し、溶接不良などを抑制して溶接部の強度低下を防止しうる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1〜4には、本実施形態のゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」又は「クラブヘッド」ということがある。)1の基準状態の斜視図、同平面図、そのX−X拡大端面図及び組立前の分解斜視図がそれぞれ示される。
ここで、前記クラブヘッド1の基準状態とは、シャフトの軸中心線CLを任意の垂直面VP内に配しかつ水平面HPに対してそのライ角で傾けるとともに、フェース2を前記垂直面VP(又はこれと平行な面)に対してそのロフト角α(リアルロフト角であって、以下同じである。)で傾けてヘッド1を水平面HPに接地させた状態とする。そして、本明細書中で特に断りがない場合、ヘッド1は、このような基準状態に置かれているものとして説明される。
また、クラブヘッド1に関して上下ないし高さ方向とは、前記基準状態のヘッド1に関しての上下ないし高さ方向を意味する。またヘッド1に関して前後方向とは、基準状態のクラブヘッド1を上方から見た平面視(図2)において、ヘッド重心GとスイートスポットSSとを結ぶ直線N(これは、ヘッド重心Gからフェース2に立てた法線とも言える。)と平行な方向とし、フェース2側を前側、バックフェースBF側を後側とする。さらに、クラブヘッド1のトウ・ヒール方向とは、前記基準状態おけるクラブヘッド1に関して、前記垂直面VP及び水平面HPにともに平行な方向とする。
図1〜3に示されるように、前記クラブヘッド1は、ボールを打球する面であるフェース2を前面に有するフェース部3と、前記フェース2の上縁2aに連なりヘッド上面をなすクラウン部4と、前記フェース2の下縁2bに連なりヘッド底面をなすソール部5と、前記クラウン部4とソール部5との間を継ぎかつ前記フェース2のトウ側縁2cからバックフェースBFを通りヒール側縁2dに至ってのびるサイド部6と、クラウン部4のヒール側に設けられかつシャフト(図示せず)が装着されるシャフト差込孔7aを有するホーゼル部7とを含む。なおシャフト差込孔7aの軸中心線CLは、シャフトの軸中心線と実質的に一致する。
前記クラブヘッド1は、図3に示されるように、内部に中空部iが設けられた中空構造を有し、好ましくはドライバー(#1)やフェアウェイウッドとして知られているウッド型のクラブヘッドとして作られている。
前記クラブヘッド1は、好ましくは360cm3 以上、より好ましくは380cm3 以上の体積を有するものが望ましい。このような大きな体積は、ヘッド1の慣性モーメントや重心深度を大きくするのに役立つ。他方、クラブヘッド1の体積が大きすぎても、ヘッド重量の増加、スイングバランスの悪化、耐久性の低下及びゴルフ規則違反等の問題があるため、好ましくは470cm3 以下、より好ましくは460cm3 以下が望ましい。
また、クラブヘッド1の全重量は、スイングバランスなどを考慮し、好ましくは170g以上、より好ましくは180g以上が望ましく、他方、上限については、好ましくは250g以下、より好ましくは240g以下、とりわけ、ドライバーヘッドの場合には、200g以下が望ましい。
本実施形態のクラブヘッド1は、図4に表されるように、鋳造によって形成されたヘッド本体1Mと、鍛造又はプレスによって形成されたフェース部材1Fと、同様に鍛造又はプレスによって形成されたクラウン部材1Cとを溶接にて接合することによって製造された3ピース構造を具える。
前記ヘッド本体1Mは、ソール部5の少なくとも一部をなすソール基部5Aと、該ソール基部5Aから立ち上がりかつサイド部6の少なくとも一部であるサイド基部6Aと、フェース側で開口するフェース側の開口部Ofと、このフェース側の開口部Ofから離間してその後方に設けられかつクラウン部4で開口するクラウン側の開口部Ocと、フェース側の開口部Ofとクラウン側の開口部Ocとの間をのびる架け橋部4Aと、前記ホーゼル部7とを有し、かつ各部が鋳造により一体に形成されている。
本実施形態において、前記ソール基部5Aは、ソール部5からその前側部分が除かれた領域をなし、ソール部5の主要部を形成している。該ソール基部5Aは、スイング時に地面と接触する機会があるため十分な強度が必要であり、またヘッド底部により多くの重量を配分することも必要になる。このような観点より、ソール基部5Aの厚さtsは、好ましくは0.60mm以上、より好ましくは0.80mm以上が望ましい。他方、ソール基部5Aの厚さtsが大きすぎると、重量マージンが小さくなるため、好ましくは1.5mm以下、より好ましくは1.3mm以下が望ましい。なお、図示はしていないが、ソール基部5Aには、例えば比重の大きい錘部材などが適宜固着されても良い。
本実施形態において、前記サイド基部6Aは、サイド部6からそのトウ側及びヒール側の前側部分が取り除かれた領域をなし、サイド部6の主要部を形成している。該サイド基部6Aは、ヘッドの側面をなすため、適度に重量を配分して慣性モーメントを大きくすることが望ましい。このような観点より、サイド基部6Aの厚さは、好ましくは0.50mm以上、より好ましくは0.60mm以上が望ましい。他方、サイド基部6Aの厚さが大きすぎると、重量マージンが小さくなるため、好ましくは2.0mm以下、より好ましくは1.7mm以下が望ましい。
前記フェース側の開口部Ofは、前記架け橋部4Aの前縁22、ソール基部5Aの前縁5Ae、サイド基部6Aのトウ側の前縁6Ae1及びサイド基部6Aのヒール側の前縁6Ae2によって実質的に区画される。そして、このフェース側の開口部Ofは、フェース部材1Bが固着されることにより閉じられる。このように、本実施形態のフェース側の開口部ofは、フェース2の周縁2aないし2eを超える比較的大きな開口として形成される。ただし、フェース側の開口部Ofは、その一部がフェース2の周縁2aないし2eからスイートスポットSS側に入り込んだものでも良いのは言うまでもない。
また、図4に示されるように、フェース側の開口部Ofには、フェース部材1Fの内側面に嵌まり合うことにより、該フェース部材1Fをヘッド本体1Mに仮保持しうる複数個の爪片17が設けられるのが望ましい。これにより、ヘッド本体1Mとフェース部材1Fとを溶接する際の両部材の位置決め等が容易化され、生産性が向上する。
前記クラウン側の開口部Ocは、クラウン部4からはみ出すことなくその内部に収められて形成される。これにより、ヘッド本体1Mには、該クラウン側の開口部Ocとサイド基部6Aとの間をのびるクラウン縁部4Bが形成される。また、クラウン側の開口部Ocは、架け橋部4Aの前縁22及びクラウン部4の周縁に沿った滑らかな輪郭形状で形成されている。
また、クラウン側の開口部Ocには、クラウン部材1Cの内側面を支持しうる受け片18が設けられるのが望ましい。なお本実施形態の受け片18は、隔設された複数個の小突起状のもので構成される。このような受け片18は、これにより、ヘッド本体1Mとクラウン部材1Cとを溶接する際の両部材の位置決め等が容易化され、生産性が向上する。
前記架け橋部4Aは、サイド基部6Aのトウ側とヒール側とを継ぐようにクラウン部4をのびている。このような架け橋部4Aは、フェース側の開口部Of及びクラウン側の開口部Ofによって低下したヘッド本体1Mの剛性、とりわけトウ・ヒール方向の剛性を向上させ、ひいてはクラブヘッド1の耐久性を向上させ得る。
前記ヘッド本体1Mを形成する材料は、鋳造が可能な金属材料であれば特に限定されないが、好ましくは比強度の大きいステンレス合金(例えばSUS630等)、マレージング鋼、アルミニウム合金又はチタン合金(例えばTi−6Al−4V等)が望ましい。
また、ヘッド本体1Mは鋳造だけで図4に示されるような形状に形成されても良いが、例えば図5に示されるように、フェース側の開口部Ofが無いか又は前記開口部Ofよりも小さい仮の開口部Of1、及び/又はクラウン側の開口部Ocが無いか又は前記開口部Ocよりも小さい仮の開口部Oc1が設けられたヘッド本体の一次成形品1Maを鋳造により成形し、しかる後、この一次成形品1Maに機械加工を施してフェース側の開口部Of及び/又はクラウン側の開口部Ocなどを形成することで得ることもできる。なお前記機械加工としては数値制御を利用した自動工作機械が好適である。
このような方法では、より精度良く開口部Oc、Ofが形成される結果、クラウン部材1Cやフェース部材1Fとを容易に嵌め合わせでき、生産性の向上及び溶接不良の防止を図りうる。なお、各開口部Oc、Ofを機械加工で形成する場合、フェース部材1F及びクラウン部材1Cの方にそれぞれ前記爪片17及び受け片18を設けることもできる。
前記フェース部材1Fは、フェース部3の少なくとも一部を形成するフェース基部12と、該フェース基部12に連なってバックフェースBF側にのびる返し部13とを有する。このようなフェース基部12と返し部13とは、溶接ではなく、鍛造か又はプレスによる曲げないし絞り加工によって形成される。
ここで、前記「鍛造」には、塊状の被加工材を、ハンマー及び/又は型などで打ち延ばしながら所望の形状を得る塑性加工法の全てを含み、一例として、室温下で行われる冷間鍛造、被加工材をその再結晶温度以下まで加熱して行われる温間鍛造及び再結晶温度以上に加熱して行う熱間鍛造などが挙げられる。また、「プレス」には、金属薄板の冷間における曲げ及び/又は絞りの全ての加工を含むが、前記金属薄板には、圧延材が用いられるのが望ましい。このように、鍛造又はプレスによって形成された材料は、鋳造材に比べて高い強度と均一な金属組織を有する。従って、打球時に大きな応力が生じるフェース部材1Fにこのような材料を用いることにより、その強度を高め、耐久性を向上させるのに役立つ。とりわけ、フェース部材1Fには、特に緻密な金属組織が得られる鍛造が望ましい。
また、フェース部材1Fを形成する材料は、鋳造又はプレス成形が可能、かつ、ヘッド本体1Mと溶接可能なものであれば特に限定されないが、好ましくはチタン合金、とりわけ比強度の大きいTi−15V−6Cr−4Al、Ti−6Al−4V、Ti−13V−11Cr−3Al、Ti−5.5Al−1Fe、Ti−4.5Al−3V−2Fe−2Mo又はTi−4.5Al−2Mo−1.6V−0.5Feなどが好ましい。
本実施形態のフェース基部12は、フェース部3の全域を形成している。ただし、フェース基部12は、フェース部3の全域を含んでいる必要はなく、例えばフェース部3のスイートスポットSSを含む主要な打撃部分を含むものでも良い。
また、図3に示されるように、フェース基部12の厚さtfは、特に限定されないが、好ましくは3.00mm以上、より好ましくは3.05mm以上、さらに好ましくは3.10mm以上が望ましい。他方、フェース部3の厚さtfは、過度に大きくなるとヘッド重心Gが前方に寄り、かつ慣性モーメントも小さくなる傾向があるので、好ましくは3.40mm以下、より好ましくは3.35mm以下、さらに好ましくは3.30mm以下が望ましい。本実施形態では、フェース部3の厚さtfは実質的に一定のものが示されるが、各部で厚さが変化しても良いのは、言うまでもない。
前記返し部13は、図4に示されるように、例えばクラウン部3の前側部分を形成するクラウン側の返し部13aと、ソール部4の前側部分を形成するソール側の返し部13bと、サイド部5のトウ側かつ前側部分を形成するトウ側の返し部13cと、前記サイド部5のヒール側の前側部分を形成するヒール側の返し部13dとを含み、ホーゼル部7に面する部分を除いてフェース2の周縁(2aないし2e)の周りをほぼ環状に連続して設けられる。これにより、本実施形態のフェース部材1Fは、略カップ状で形成される。このような返し部13を設けることにより、フェース部材1Fとヘッド本体1Mとの溶接位置をフェース2の周縁よりもバックフェースBF側で行うことができるので、溶接部への作用応力が軽減され、ひいてはクラブヘッド1の耐久性が向上する。
前記クラウン部材1Cは、フェース部材1Fと同様、鍛造又はプレスによって形成される。従って、クラウン部材1Cにも高い強度と均一な金属組織が得られるので、鋳造材などに比べ、耐久性を損ねることなく厚さを小さくすることが可能になる。これは、耐久性を損ねることなくクラウン部4を軽量化するのに役立つ。なお、クラウン部材1Cを精度良くかつ小さな厚さで形成するために、該クラウン部材1Cには、一定厚さの圧延材をプレス加工したプレス品が望ましい。
クラウン部材1Cを構成する材料は、鍛造又はプレスによる成形が可能、かつ、ヘッド本体1Mと溶接可能なものであれば特に限定されないが、好ましくはマレージング鋼、アルミニウム合金、純チタン又はチタン合金が望ましく、とりわけTi−15V−3Cr−3Al−3Sn、Ti−3Al−2.5V、Ti−15Mo−5Zr−3Al、Ti−10V−2Fe−3Al又はTi−6Al−4V等のチタン合金が好ましい。
また、本実施形態のクラウン部材1Cは、ヘッド外方に向かって凸となる滑らかな三次元曲面で形成された板状体からなる。このような曲面は、プレスによって容易に形成できる。さらに、クラウン部材1Cは、前記クラウン側の開口部Ocの輪郭に沿ってのびるとともに該輪郭よりも僅かに小さい外周端面1Ceを具える。これにより、クラウン部材1Cは、その外周端面1Ceを、クラウン側の開口部Ocの内周端面と小隙間を介して突き合わせた状態で嵌め込みし得る。
以上のようなクラブヘッド1では、トウからホーゼル部7の手前まで連続してのびるクラウン側の返し部13aによりクラウン部4の前側部分が形成される。この前側部分には、打球時に大きな応力が作用する。従って、耐久性を高め、かつ、クラウン部の前側部分の撓みを小さくしてエネルギーロスを抑制するために、クラウン側の返し部13aの剛性を高めることが必要である。他方、クラウン部材1Cは、打球時に比較的小さな応力しか受けないクラウン部4の後側部分を形成する。このため、打球のバックスピン量を抑えて飛距離を増大させるために、クラウン部材1Cを薄肉化し、ヘッド重心Gを低い位置に設けることが必要になる。
そこで、本実施形態のクラブヘッド1では、図6に示されるように、クラウン側の返し部13aの厚さt1aを前記クラウン部材1Cの厚さt3aの1.5〜4.0倍に形成する。これにより、大きい厚さt1aのクラウン側の返し部13aによってクラウン部4の前側部分の強度が相対的に高められ、かつ、耐久性が増すとともに、小さい厚さt3のクラウン部材1Cによって、クラウン部4の後側部分の軽量化を図り得る。
ここで、クラウン側の返し部13aの厚さt1aが、クラウン部材1Cの厚さt3aの1.5倍未満の場合、クラブヘッド1の耐久性の向上が期待できないか又はクラウン部4の軽量化が期待できない。逆に、クラウン側の返し部13aの厚さt1aが、クラウン部材1Cの厚さt3aの4.0倍を超える場合、クラウン部材1Cの過度の薄肉化による耐久性の悪化又はクラウン部4の著しい重量増加が生じるおそれがある。このような観点より、クラウン側の返し部13aの厚さt1aは、より好ましくは、クラウン部材1Cの厚さt3aの1.7倍以上が望ましく、また上限に関しては、より好ましくは3.0倍以下、さらに好ましくは2.3倍以下が望ましい。
また、クラウン側の返し部13aの厚さt1aは特に限定されないが、小さすぎると、上述の耐久性向上やエネルギーロスの低減効果を維持できないおそれがあり、逆に大きすぎると、クラウン部4の重量増加を招き、ヘッド重心Gが高くなるおそれがある。このような観点より、クラウン側の返し部13aの厚さt1aは、好ましくは0.8mm以上、より好ましくは0.9mm以上が望ましく、また上限に関しては、好ましくは1.5mm以下、より好ましくは1.2mm以下が望ましい。
また、クラウン部材1Cの厚さt3aも特に限定されないが、鍛造品又はプレス品とは言え、前記厚さt3aが小さすぎると、強度が不足して耐久性の悪化や、打球時のたわみ量の増大に伴う反発性能の悪化が生じるおそれがあるので、好ましくは0.2mm以上、より好ましくは0.3mm以上、さらに好ましくは0.4mm以上が望ましい。他方、前記厚さt3aが大きすぎると、ヘッド重心Gを低くできないおそれがあるので、好ましくは1.0mm以下、より好ましくは0.8mm以下、さらに好ましくは0.7mm以下が望ましい。
なお、溶接後に前記厚さt1a又はt3aが測定される場合、各厚さt1a又はt3aは、中空部i側に残る溶接ビード19を除いた位置の厚さとして測定される。
また、図2又は図3に示されるように、クラウン側の返し部13aのヘッド前後方向の長さFLが小さすぎると、クラウン部4の前側部分の剛性を十分に高めることができず、ひいては打球時のエネルギーロスが大きくなる他、耐久性が悪化するおそれがあり、逆に前記長さFLが過度に大きくなると、クラウン部4の重量が増加してヘッド重心が高くなるおそれがある。このような観点より、クラウン側の返し部13aの前記長さFLは、クラウン部4の前後方向最大長さELの好ましくは0.05倍以上、より好ましくは0.07倍以上が望ましく、また、上限に関しては、好ましくは0.3倍以下、より好ましくは0.2倍以下が望ましい。
ここで、クラウン側の返し部13aのヘッド前後方向の長さFLは、フェース2の上縁2aから該クラウン側の返し部13aの後縁20までのヘッド前後方向の長さである。フェース2の上縁2aは、明瞭な稜線によって定めうるときには該稜線にて定められる。しかしながら、このような明瞭な稜線が無い場合には、図8(A)に示されるように、ヘッド重心GとスイートスポットSSとを結ぶ前記直線Nを含む多数の平面E1、E2…でクラブヘッド1を切断し、各断面において、同図(B)に示されるように、スイートスポットSS側からクラウン部側へフェース外面輪郭線Lfの曲率半径rを測定していき、その値が初めて200mmとなる位置を前記上縁2aとして定義する。なお前記フェース外面輪郭線Lfは、フェースライン及び/又はパンチマークなどがあるとき、これを埋めて定められるものとする。
また、クラウン部4の前後方向の最大長さELは、基準状態のクラブヘッド1を前記直線Nを含む垂直面で切断したときのフェース2の上縁2aからバックフェースBFの最後方位置までの前後方向の長さとする。なお、本実施形態において、クラウン側の返し部13aは実質的に一定の長さFLでトウ・ヒール方向にのびている態様が例示されるが、これに限定されるわけではない。
また、図6に示されるように、ヘッド本体1Mの架け橋部4Aは、クラウン側の返し部13aの後縁20と突き合わせ溶接により接合される最大厚さt2fを有する前縁22と、クラウン部材1Cと突き合わせ溶接により接合される最小厚さt2bを有する後縁23とを有し、前記前縁22から前記後縁23に向かって減少する厚さで形成される。このような架け橋部4Aは、クラウン側の返し部13aとクラウン部材1Cとの間の領域の剛性差を効果的に緩和し、該領域への応力集中などを抑制することにり、クラウン部4の耐久性を向上させる。
なお、架け橋部4Aのヘッド前後方向の長さBLが小さすぎると、その厚さが急激に変化し、クラウン側の返し部13aとクラウン部材1Cとの間に剛性段差が形成されやすくなり、ひいてはその部分に応力が集中して耐久性が低下するおそれがある。他方、架け橋部4Aの前記長さBLが大きすぎると、クラウン部4の重量が増加して、ヘッド重心が高くなるおそれがある。このような観点より、架け橋部4Aの最大厚さt2fと最小厚さt2bとの差(t2f−t2b)を、該架け橋部4Aの前記長さBLで除した厚さ変化率{(t2f−t2b)/BL}は、好ましくは0.02倍以上、より好ましくは0.03倍以上が望ましく、また、上限に関しては、好ましくは0.1倍以下、より好ましくは0.06倍以下が望ましい。なお、本実施形態の架け橋部4Aは、実質的に一定の長さBLでトウ・ヒール方向にのびている態様が例示されるが、これに限定されるわけではない。
また、本実施形態の架け橋部4Aは、バックフェースBF側に向かって厚さが滑らかに減少することにより、全体としてテーパ状をなす態様が示されている。しかし、このような態様以外にも、例えば図7(A)に示されるように、架け橋部4Aの前縁22を含む前側部分及び後縁23を含む後側部分を、それぞれバックフェースBF側に向かって厚さが漸減するテーパ部30、31として形成し、それらの間に実質的に一定の厚さを有する等厚部32を設けることもできる。さらに、同図(B)に示されるように、架け橋部4Aは、前縁22側の厚肉部33と、後縁23側の薄肉部34とが1ないし複数の段差を介して連なる態様としても良い。この場合、段差部の各コーナは、応力集中を緩和させるために、円弧にて面取されるのが望ましい。
さらに、架け橋部4Aの前縁22の厚さt2fとクラウン側の返し部13aの後縁20の厚さt1との差|t2f−t1|は0.2mm以下に仕上げられる。同様に、架け橋部4Aの後縁23の厚さt2bとクラウン部材1Cの前縁21の厚さt3との差|t2b−t3|も0.2mm以下に仕上げられる。互いに突き合わされて溶接される縁部の厚さを実質的に同一に揃えることにより、前縁、後縁の温度上昇が均一化される。これにより、一方の部材の過度の温度上昇による熱損傷などを効果的に抑制し、ひいては溶接部の強度が向上する。また、溶接不良の発生を防止して生産性を向上しうる。
特に好ましくは、前記差|t2f−t1|及び|t2b−t3|は、いずれも0.1mm以下、より好ましくは0.05mm以下が望ましい。また、上記以外の接合部分(例えばクラウン部材1Cの後縁とクラウン側の開口部Ocとの接合部や、フェース部材1Fのソール側の返し部13bとフェース側の開口部Ofとの接合部等)については、打球時の作用応力が比較的小さいため、厚さの差を特に規定する必要がないが、好ましくは上記と同様に0.2mm以下が望ましい。
なお、本実施形態のクラウン側の返し部13aは、実質的に一定厚さで形成されており(即ち、t1=t1a)、また本実施形態のクラウン部材1Cも、実質的に一定厚さ(即ち、t3=t3a)で形成されている。しかしながら、このような態様に限定されるわけではない。
また、ヘッド本体1にフェース部材1F及びクラウン部材1Cをそれぞれ溶接する場合、各種の溶接方法、例えばTIG溶接、プラズマ溶接又はレーザー溶接を用いうるが、好ましくは溶加材を用いることなく溶接しるプラズマ溶接やレーザー溶接が特に好ましい。このような溶接法では、クラウン部の中空部i側に残る溶接ビード19を小型化でき、ひいては低重心化に役立つ。
次に、本発明の好ましい実施形態について説明する。
図1〜4及び表1の仕様に基づいて、ロフト角11度、ヘッド体積405cm3 、ヘッド重量195gのウッド型のクラブヘッド(ドライバーヘッド)が作られ、性能がテストされた。各ヘッドの共通仕様は、次の通りである。
<ヘッド本体>
材料:Ti−6Al−4V
製法:ロストワックス精密鋳造
架け橋部の長さBL:15mm
<フェース部材>
材料:Ti−15V−6Cr−4Al(大同特殊鋼社製の「DAT55G」)
製法:鍛造
クラウン側の返し部の長さFL:10mm
(クラウン部の最大長さEL:100mm)
<クラウン部材>
材料:Ti−15V−3Cr−3Sn−3Al(神戸製鋼所社製)
製法:圧延材のプレス成形
そして、これらをレーザー溶接又はプラズマ溶接にて接合することによりクラブヘッドを製造した。テスト方法は次の通りである。
<重心高さ>
図3に示されるように、基準状態において、スイートスポットSSの水平面HPからの高さHとして測定された。小さいほど良好である。
<打ち出し角、バックスピン量、飛距離>
各ゴルフラブヘッドに炭素繊維強化樹脂からなるシャフト(SRIスポーツ社製の「MP−300」)を装着して45インチのウッド型ゴルフクラブが試作され、これらをスイングロボットに取り付け、ヘッドスピードが40m/sとなるように調節してゴルフボールを各クラブのスイートスポットで5球づつ打撃し、打ち出しされたボールの打ち出し角(水平面に対する角度)、バックスピン量及び飛距離が測定された。そして、各平均値で評価した。
<耐久性>
上記ウッド型ゴルフクラブをスイングロボットに取り付け、ヘッドスピード50m/sでゴルフボールを各クラブ毎にフェース面のスイートスポットSS(図2)で打撃し、1000球毎にヘッドの破損の有無を確認し、破損時の打球数で評価した。なお最大打球数を10000球とした。
テストの結果などを表1に示す。
Figure 0004256405
テストの結果、実施例のものは、耐久性を損ねることなく打球の飛距離を増大させていることが確認できる。この飛距離の増加は、クラウン部の強度と重量とを最適化したことに伴い、大きな打ち出し角と少ないバックスピン量とによって得られていることが分かる。なお、比較例1では、耐久性に優れているが、バックスピン量が大きく飛距離が小さい。また比較例2では、飛距離が優れているものの、耐久性の悪化が著しいことが分かる。
本発明の実施形態を示すクラブヘッドの基準状態の斜視図である。 図1のクラブヘッドの平面図である。 図2のX−X断面図である。 図1のクラブヘッドの組立前の分解斜視図である。 ヘッド本体の一次成形品の斜視図である。 図3の要部拡大図である。 (A)、(B)は、他の実施形態を示す図3の要部拡大図である。 (A)、(B)は、フェースの上縁を説明する正面図及び断面図である。
符号の説明
1 ゴルフクラブヘッド
1M ヘッド本体
1F フェース部材
1C クラウン部材
Of フェース側の開口部
Oc クラウン側の開口部
2 フェース
2a フェースの上縁
2b フェースの下縁
2c フェースのトウ側縁
2d フェースのヒール側縁
3 フェース部
4 クラウン部
4A 架け橋部
5 ソール部
6 サイド部
13 返し部
13a クラウン側の返し部
20 クラウン側の返し部の後縁
21 クラウン部材の前縁
22 架け橋部の前縁
23 架け橋部の後縁
i 中空部
1Ma ヘッド本体の一次成形品
Of1、Oc1 仮の開口部

Claims (4)

  1. ボールを打球するフェースを有するフェース部と、前記フェースの上縁に連なりかつヘッド上面をなすクラウン部と、前記フェースの下縁に連なりかつヘッド底面をなすソール部と、前記フェースのトウ側縁からバックフェースを通り前記フェースのヒール側縁に至るサイド部とを有し、しかも内部に中空部が設けられたゴルフクラブヘッドを製造するゴルフクラブヘッドの製造方法であって、
    前記ソール部の少なくとも一部をなすソール基部と、該ソール基部から立ち上がりかつ前記サイド部の少なくとも一部をなすサイド基部と、前記サイド基部のトウ側とヒール側とを継ぐクラウン部の架け橋部とにより形成された、フェース側で開口するフェース側の開口部、
    及びこのフェース側の開口部から離間してその後方に設けられかつ前記クラウン部で開口するクラウン側の開口部を具え
    前記架け橋部が前記フェース側の開口部と前記クラウン側の開口部との間を通ヘッド本体を鋳造により形成する工程、
    前記フェース側の開口部に溶接により接合されるフェース部材を鍛造又はプレスにより形成する工程、
    及び前記クラウン側の開口部に溶接により接合されることによりクラウン部の後側部分を形成するクラウン部材を鍛造又はプレスにより形成する工程を含み、
    かつ前記フェース部材は、フェース部の少なくとも一部を形成するフェース基部と、該フェース基部に連なってバックフェース側にのびるとともに前記架け橋部の前縁と突き合わせ溶接されることによりクラウン部の前側部分を形成するクラウン側の返し部とを一体に具え、
    かつ前記架け橋部の後縁は前記クラウン部材の前縁に突き合わせ溶接されるとともに
    該クラウン側の返し部の後縁の厚さt1aが、前記クラウン部材の前縁の厚さt3aの1.5〜4.0倍に形成されるとともに、
    前記架け橋部は、最大厚さの前記前縁から、クラウン部材側が接合される最小厚さの後縁に向かって減少する厚さで形成され、
    しかも架け橋部の前縁の厚さt2fとこれに接合されるクラウン側の返し部の後縁の厚さt1との差|t2f−t1|、及び架け橋部の後縁の厚さt2bとこれに接合されるクラウン部材の前縁の厚さt3との差|t2b−t3|はいずれも0.2mm以下に仕上げられ、
    かつ架け橋部の前縁の厚さt2fと、架け橋部の後縁の厚さt2bとの差(t2f−t2b)を、該架け橋部の前後方向の長さBLで除した厚さ変化率{(t2f−t2b)/BL}を0.02倍以上、かつ0.1倍以下としたことを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。
  2. 前記クラウン側の返し部の厚さt1aが0.8〜2.0mm、かつ前記クラウン部材の厚さt3aが0.3〜1.0mm、しかも前記架け橋部の厚さがバックフェース側に向かって滑らかに減少する請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  3. 前記ヘッド本体を形成する工程は、前記クラウン側の開口部がないか又は前記開口部よりも小さい仮の開口部が設けられたヘッド本体の一次成形品を鋳造により成形する段階と、
    機械加工により前記一次成形品に前記クラウン側の開口部を形成する段階とを含む請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  4. 前記ヘッド本体を形成する工程は、前記フェース側の開口部がないか又は前記開口部よりも小さい仮の開口部が設けられたヘッド本体の一次成形品を鋳造により成形する段階と、
    機械加工により前記一次成形品に前記フェース側の開口部を形成する段階とを含む請求項1乃至3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
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