JP5075144B2 - ゴルフクラブヘッドの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フェースを形成する基部とヘッド後方に曲げられた返し部とを有する非平板のフェース部材を、圧延材を用いて歩留まり良く成形しうるゴルフクラブヘッドの製造方法に関する。
図12(a)に示されるように、平板状をなす金属製のフェース板f1と、前側に開口部Oを有する金属製のヘッド本体m1とを溶接して中空構造のゴルフクラブヘッドH1を製造することが知られている。このようなクラブヘッドH1は、フェース板f1とヘッド本体m1とが、フェースの縁又はフェース領域内で溶接される。溶接部は、他の部分に比べて厚肉化するので、このタイプのクラブヘッドH1では、フェース部の剛性が高くなり、反発性能が低下する傾向がある。
上記欠点を解消するために、図12(b)に示されるように、前側に開口部Oを有する金属製のヘッド本体m2と、略カップ状をなすフェース部材f2とを溶接した中空構造のゴルフクラブヘッドH2が知られている。即ち、該フェース部材f2は、フェースを形成する基部pとその縁からヘッド後方にのびる返し部qとを一体に具えた非平板状で構成される。このタイプのクラブヘッドH2は、フェース部材f2とヘッド本体m2とが、フェースの縁からヘッド後方に遠ざけられた位置で溶接される。従って、ヘッドの反発性能の低下を防止できる。
関連する技術としては、次のものがある。
特許第3460479公報
ところで、図12(b)に示した非平板状のフェース部材f2は、従来、丸棒等の金属材料を鍛造することによって形成されている。このため、上述の返し部qを有するフェース部材f2は、製造コストが高いという欠点がある。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、フェース部材f2を、圧延材をプレス加工して成形するとともに、返し部に相当する返し部相当領域をプレス加工に先立ち、予め切削加工にて薄肉化することを基本として、圧延材から歩留まり良く非平板状のフェース部材を成形し、ひいては低コストでゴルフクラブヘッドを製造しうるゴルフクラブヘッドの製造方法を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、金属製のヘッド本体に、フェースの少なくとも一部を形成する基部と前記フェースの周縁の少なくとも一部からヘッド後方にのびる返し部とを一体に具える非平板の金属製のフェース部材を溶接して中空構造のゴルフクラブヘッドを製造するゴルフクラブヘッドの製造方法であって、前記フェース部材を次の工程a〜dを含んで製造することを特徴とする。
a:一定厚さの平板状の圧延材を得る工程
b:工程aよりも後に、圧延材から平板状のフェース部材用の部品を切り出す工程
c:工程bよりも後に、プレス加工にて前記部品に返し部を形成してフェース部材を得る工程
d:工程cよりも先に、平板状の前記部品又は平板状の前記圧延材の前記返し部に相当する返し部相当領域を切削加工にて薄肉化する工程
また請求項2記載の発明は、前記返し部が基部の全周に形成されている請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
また請求項3記載の発明は、前記返し部は、クラウン側の返し部、ソール側の返し部、トウ側の返し部及びヒール側の返し部を具え、前記クラウン側又はソール側の返し部は、ヘッド後方への長さが最大となる最大長さ部を含み、かつトウ側及びヒール側の返し部は、前記最大長さ部の半分以下の長さを有する請求項2記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
また請求項4記載の発明は、前記圧延材は、異なる2以上の圧延方向で圧延された複数方向圧延材からなり、かつ、前記圧延方向の交差角度は70〜90度である請求項1乃至3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
また請求項5記載の発明は、前記圧延材又は前記部品の強度異方性を低減させる工程をさらに含む請求項1乃至4のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
また請求項6記載の発明は、前記フェース部材は、前記基部の厚さが3.0mm以上であり、かつ、前記返し部の厚さが2.0mm以下である請求項1乃至5のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。また請求項7記載の発明は、前記工程dでは、後に前記基部を形成する基部相当領域に、中央厚肉部、該中央厚肉部よりも厚さが小さい周辺薄肉部及び前記中央厚肉部と前記周辺薄肉部との間に設けられかつ前記フェースの周縁に向かって厚さが漸減する環状の厚さ変化部がそれぞれ形成され、 前記工程cでは、前記プレス加工が雄型及び雌型を用いて行われ、前記雄型には、前記部品に形成された前記中央厚肉部、前記周辺薄肉部及び前記厚さ変化部に対応した凹凸の成形面が形成されており、前記部品は、切削加工された側が前記雄型に向けられてプレスされる請求項1乃至6のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドの製造方法である。
本発明では、圧延材から切り出された部品をプレス加工することにより返し部を形成してフェース部材を得る。従って、鍛造などの場合に比して安価にフェース部材を製造できる。
ここで、フェース部の耐久性を確保するために、厚さが大きい圧延材を使用すると、プレス加工によって返し部に皺や亀裂などが生じやすい。つまり、フェース部材の不良品発生率が増大する。他方、厚さが小さい圧延材を使用すると、返し部のプレス成形が容易となり不良品発生率を抑制しうるものの、基部の厚さが不足してボール打撃時に必要なフェース部の耐久性を十分に確保できないおそれがある。
本発明では、圧延材又は該圧延材から切り出されたフェース部材用の部品の返し部に相当する返し部相当領域が予め切削加工にて薄肉化される。そして、その後、プレス加工にて返し部が形成される。
従って、本発明によれば、大きい厚さの圧延材を用いてフェース部材の基部に十分な強度及び耐久性を与え得る。また、返し部相当領域は、薄肉化されているため、プレス加工時に容易に変形でき、ひいては皺や亀裂等を生じることなくヘッド後方に大きく曲げることができる。従って、本発明によれば、圧延材から歩留まり良く非平板状のフェース部材を成形し、ひいては低コストでゴルフクラブヘッドを製造しうる。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の製造方法により作られたゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」又は「クラブヘッド」ということがある。)1の斜視図、図2はその基準状態の正面図、図3は、該クラブヘッド1の分解斜視図をそれぞれ示す。なお、クラブヘッド1の基準状態とは、規定のライ角α及びロフト角(リアルロフト角)に保持して水平面HPに接地させた状態とする。
前記クラブヘッド1は、図3に示されるように、内部に中空部iが設けられた中空構造を有し、好ましくは、ドライバー(#1)又はフェアウェイウッドといったウッド型として作られている。
前記クラブヘッド1は、大きな慣性モーメントを得て打球の方向性を改善するために、好ましくは400cm3 以上、より好ましくは420cm3以上、さらに好ましくは430cm3 以上の体積を有するものが望ましい。他方、ヘッド1の体積が大きすぎると、クラブ重量の増加やゴルフ規則違反などのおそれがある。このような観点より、クラブヘッド1の体積は、好ましくは470cm3以下、より好ましくは460cm3以下が望ましい。
同様に、クラブヘッド1の重量は、スイングバランス及びスイングし易さなどを考慮し、好ましくは180g以上かつ210g以下が望ましい。
前記ヘッド1は、ボールの打撃面であるフェース2を前面に有するフェース部3と、前記フェース2の上縁2aに連なりヘッド上面をなすクラウン部4と、前記フェース2の下縁2bに連なりヘッド底面をなすソール部5と、前記クラウン部4とソール部5との間を継ぎかつ前記フェース2のトウ側縁2cからバックフェースBFを通りヒール側縁2dに至るサイド部6と、クラウン部4のヒール側に設けられかつ図示しないシャフトが装着されるホーゼル部7とを含む。なお、前記基準状態では、このホーゼル部7のシャフト差込孔7aの軸中心線CLは、任意の垂直面内に配されかつ前記ライ角αで傾けられる。
図3に示されるように、本実施形態のクラブヘッド1は、金属製のヘッド本体1Aと、金属製のフェース部材1Bとからなり、これらを溶接にて固着することにより製造される。
前記フェース部材1Bは、フェース2の少なくとも一部を形成する基部8と、フェース2の周縁(即ち前記各縁2aないし2d)の少なくとも一部からヘッド後方にのびる返し部9とを一体に具える非平板で構成される。
該フェース部材1Bには、例えばステンレス鋼、マレージング鋼又はチタン合金などが好適に用いられる。とりわけ、フェース部材1Bには、十分な比強度を有するチタン合金、より詳しくはαチタン合金又はα−βチタン合金が望ましい。特に、強度が高いα−β合金を用いるときには、クラブヘッド1のフェース部3の耐久性向上、フェース部材1Bの薄肉化による軽量化及び該薄肉化による重心設計自由度の向上などを効果的に図り得る点で望ましい。
前記αチタン合金としては、例えばTi−5Al−2.5Snが挙げられる。また、前記α−βチタン合金としては、例えばTi−4.5Al−3V−2Fe−2Mo、Ti−4.5Al−2Mo−1.6V−0.5Fe−0.3Si−0.03C、Ti−8Al−1Mo、Ti−1Fe−0.35O−0.01N、Ti−5.5Al−1Fe、Ti−6Al−4V、Ti−6Al−6V−2Sn、Ti−6Al−2Sn−4Zr−6Mo、Ti−6Al−2Sn−4Zr−2Mo又はTi−8Al−1Mo−1Vなどが挙げられる。とりわけ、比強度が大きくかつ加工性に優れたTi−4.5Al−3V−2Fe−2Mo、Ti−4.5Al−2Mo−1.6V−0.5Fe−0.3Si−0.03C又はTi−1Fe−0.35O−0.01N等が望ましい。
本実施形態において、基部8はフェース2(打撃面)の全域を形成している。また、本実施形態の基部8は、フェース2からその裏面2bまでを構成する。従って、本実施形態の基部8は、フェース部3の全域を構成している。
また、基部8は、図2のA−A位置に相当する断面図である図4(a)及び図2のB−B位置に相当する断面図である図4(b)に示されるように、中央厚肉部11と、該中央厚肉部11よりも厚さが小さい周辺薄肉部13と、中央厚肉部11と周辺薄肉部13との間に設けられかつフェース2の周縁に向かって厚さが漸減する環状の厚さ変化部12とを具える。
本実施形態において、中央厚肉部11は、フェース部3の中で最も大きい厚さt1を有し、かつ実質的に均一の厚さで形成される。該中央厚肉部11は、好ましくはスイートスポットSSを含むフェース部3の中央部に形成されるのが望ましい。ここで、スイートスポットSSは、ヘッド重心からフェース2に立てた法線が該フェース2と交わる点とする。
前記中央厚肉部11の好ましい厚さt1は、使用する材料に応じて適宜定められる。しかし、中央厚肉部11は、ボールとの頻繁な接触が予定されているため、前記厚さt1が小さくなると、フェース部3の耐久性が低下するおそれがある。このような観点より、基部8(フェース部3)の中央厚肉部11の厚さt1は、好ましくは2.90mm以上、よりましくは2.97mm以上、さらに好ましくは3.00mm以上、特に好ましくは3.05mm以上が望ましい。
逆に、中央厚肉部11の厚さt1が大きすぎると、耐久性は向上するものの、反発性が悪化して飛距離が低下する傾向がある。このような観点より、中央厚肉部11の厚さt1は、好ましくは3.90mm以下、より好ましくは3.85mm以下、さらに好ましくは3.75mm以下が望ましい。
また、中央厚肉部11は、図2に示されるように、スイートスポットSSを中心として、フェース面2の周縁2aないし2eとほぼ相似形をなす横長楕円状の領域として形成されるのが望ましい。これにより、打点がフェース2のトウ、ヒール方向にばらつきやすいアベレージゴルファに対しても、有効に中央厚肉部11を打点位置として提供することができる。
前記周辺薄肉部13は、フェース部3の中で最も小さい厚さt3を有し、かつ実質的に一定の厚さで形成されている。このような周辺薄肉部13は、フェース部3の軽量化に役立つ他、クラブヘッドの反発性を高め、打球の飛距離を向上させる。本実施形態において、周辺薄肉部13は、中央厚肉部11の周りに環状に連続して設けられる。
前記周辺薄肉部の厚さt3も、使用する材料に応じて適宜定められるが、該厚さt3が小さくなると、フェース部3の耐久性が低下するおそれがある。このような観点より、周辺薄肉部13の厚さt3は、好ましくは1.50mm以上、よりましくは1.60mm以上、さらに好ましくは1.65mm以上が望ましい。
逆に、周辺薄肉部13の厚さt3が大きすぎると、耐久性は向上するものの、反発性が悪化して飛距離が低下するおそれがある。このような観点より、周辺薄肉部13の厚さt3は、好ましくは2.50mm以下、より好ましくは2.40mm以下、さらに好ましくは2.30mm以下が望ましい。
なお、フェース2にフェースライン等のマーキング(図示せず)が設けられている場合、フェース部3の各部の厚さは、これらのマーキングを埋めた状態で測定される。
また、厚さ変化部12は、中央厚肉部11の周りに環状に形成され、かつ周辺薄肉部13に向かって滑らかに厚さが減少している。このような厚さ変化部12は、中央厚肉部11と周辺薄肉部13との厚さの差による大きな剛性段差が形成されるのを抑制する。これは、打球時の応力集中を防ぎ、フェース部3の耐久性を向上させるのに役立つ。
本実施形態において、返し部9は、基部8の全周に形成される。即ち、返し部9は、フェース2の上縁2aからヘッド後方にのびクラウン部4の前側部分を構成するクラウン側の返し部9aと、フェース2の下縁2bからヘッド後方にのびソール部5の前側部分を構成するソール側の返し部9bと、フェース2のトウ側縁2cからヘッド後方にのびサイド部6のトウ側部分を構成するトウ側の返し部9cと、フェース2のヒール側縁2dからヘッド後方にのびサイド部6のヒール側部分を構成するヒール側の返し部9dとからなることにより、基部8の周りで途切れることなく形成される。このように、返し部9が連続して設けられることにより、フェース部材1Bとヘッド本体1Aとの溶接位置を、確実にフェース2の周縁よりも後方に位置させることができる。
また、返し部9は、クラウン部4、ソール部5及び/又はサイド部6の前側部分を構成する。したがって、それらの厚さt2が大きくなると、クラブヘッドの反発性が低下する他、後述するプレス加工時においてヘッド後方へ曲げる際に皺や亀裂といった損傷が生じやすくなる。このような観点より、返し部9の厚さt2は、好ましくは2.50mm以下、より好ましくは2.40mm以下、さらに好ましくは2.30mm以下、特に好ましくは2.0mm以下が望ましい。逆に、返し部9の厚さt2が小さくなると、ヘッドの耐久性が低下するおそれがある。このような観点より、返し部9の厚さt2は、好ましくは1.0mm以上、より好ましくは1.10mm以上、さらに好ましくは1.15mm以上が望ましい。
本実施形態では、フェース部材1Bは、一定厚さの圧延材から作られる。これについては後述する。
前記ヘッド本体1Aは、本実施形態では、クラブヘッド1においてフェース部材1Bを除いた残余の部分を構成する。即ち、ヘッド本体1Aは、クラウン部4の主要部を構成するクラウン主部4aと、ソール部5の主要部を構成するソール主部5aと、前記サイド部6の主要部を構成するサイド主部6aと、前記ホーゼル部7とを有し、かつ、前側にフェース部材1Aが固着される開口部Oが形成されている。
ヘッド本体1Aを形成する材料としては、例えばステンレス鋼、マレージング鋼、チタン合金、アルミ合金又はマグネシウム合金等の金属材料が好適である。ただし、ヘッド本体1Aには、フェース部材1Bと溶接可能な金属材料が用いられる。また、ヘッド本体1Aの一部には、ヘッド重心の位置を最適化するために、比重の小さい繊維強化樹脂のような非金属材料や、これとは逆に比重が大きい錘部材などが固着されても良い(いずれも図示省略)。
次に、本実施形態のゴルフクラブヘッドの製造方法の手順について説明する。本実施形態の製造方法では、先ず、ヘッド本体1Aと、フェース部材1Bとが製造される。
ヘッド本体1Aは、好ましくは上記各部が予め一体に形成された一つの鋳造品(より詳しくはロストワックス精密鋳造品)として成形されるのが良い。鋳造品は、複雑な形状が容易に一体で成形できるので、生産性を向上するのに役立つ。
また、フェース部材1Bは、次の工程a〜dを含んで製造される。
a:一定厚さの圧延材Mを得る工程
b:工程aよりも後に、圧延材Mからフェース部材用の部品15を切り出す工程
c:工程bよりも後に、プレス加工にて前記部品15に返し部9を形成してフェース部材1Bを得る工程
d:工程cよりも先に、前記部品15又は前記圧延材Mの前記返し部に相当する返し部相当領域17を切削加工にて薄肉化する工程
以下、各工程について説明する。
(工程a)
先ず、工程aでは、一定厚さの圧延材Mが入手される。圧延材Mは、図5に示されるように、回転する一対のロールR、R間に金属材料を摩擦によって噛み込ませ、厚さないし断面積を減じる圧延加工により製造された金属板材である。
また、圧延材Mは、例えば図6(a)に示されるように、圧延方向RDを変えずに同じ方向(一方向)で圧延を繰り返して得られる一方向圧延材M1と、図6(b)に示されるように、異なる2以上の圧延方向RD1、RD2…で圧延された複数方向圧延材M2とがある。本実施形態のフェース部材1Bには、いずれの圧延材M1、M2が用いられても良い。
ただし、α相を含むチタン合金の一方向圧延材M1では、その圧延方向RDに沿った引張弾性率及び引張強度は、圧延方向RDと同一平面内で直交する圧延法線方向NDに沿った引張弾性率及び引張強度よりも小さくなる強度異方性を示す。このような強度異方性は、工程cでのプレス加工時など、引張強度等が小さい圧延方向RDに沿って曲げられると、亀裂などの損傷が生じるおそれがある。従って、圧延材Mには、異方性が小さい複数方向圧延材M2が望ましい。このような複数方向圧延材M2としては、異なる圧延方向RD1、RD2の交差角度θが、好ましくは70〜90度、より好ましくは80〜90度、さらに好ましくは85〜90度のものが異方性が少なく特に好適である。
(工程b)
図7には、工程bの一例が示される。該工程bでは、工程aよりも後に、圧延材Mからフェース部材1B用の部品15を切り出すことが行われる。前記部品15は、後に基部8を形成する基部相当領域16及び後に返し部9を形成する返し部相当領域17とを少なくとも含んだ輪郭形状で切り出される。この輪郭形状には、さらに削り代などを見込むことができる。また、切り出し作業は、圧延材Mから多数の部品15が歩留まり良く切り出される。この工程は、プレス型等による打ち抜き又はレーザカットなど種々の方法で行われる。
(工程c)
工程cは、工程bよりも後に行われ、プレス加工(絞り加工)にて前記部品15に返し部9を形成してフェース部材1Bを得るものである。プレス加工は、図8に略示されるように、例えば一対の雄型D1及び雌型D2を用いて行われる。雌型D2には、フェース部材1Bのフェース2側の面を成形するための成形面をなす凹部D2aやベントホールVなどが形成されている。他方、雄型D1には、フェース部材1Bの裏面側を成形するための成形面をなす凸部D1aが形成されている。
プレス加工では、図8(a)に示されるように、雌型D2の凹部D2aに、圧延材Mから切り出された前記部品15を位置決め載置した後、雄型D1が雌型D2に向けて押し下げられる。これにより、図8(b)に示されるように、部品15は、雄型D1及び雌型D2間で押圧され、部品15の返し部相当領域17が塑性変形によりヘッド後方へと曲げられ、フェース部材1Bとして形成される。なお、プレス加工は、1回の押し加工で行われても良いし、また複数回に分けて行われても良いのは言うまでもない。
上記プレス加工では、返し部相当領域17がヘッド後方に相当する向きに大きく曲げられる。従って、例えば、図9(a)に示されるように、部品15の返し部相当領域17が、基部8から局部的に突出して基部相当領域16の周りに連続していない場合、プレス加工後は、図9(b)に示されるように、返し部9の側縁9Eの根元部に大きな応力集中が生じて亀裂が生じやすくなる。これに対して、本実施形態のフェース部材1Bでは、返し部9(返し部相当領域17)が基部8の周りで連続する結果、上述のような損傷を効果的に防止することができる。
また、ヘッド後方への長さLが大きい返し部9をプレス加工で成形するためには、大きな押圧力が必要となり、生産コストが上昇するおそれがある。さらに、図3に示されるように、クラウン側の返し部9aとトウ側の返し部9cとの交差部j1や、クラウン側の返し部9aとヒール側の返し部9dとの交差部j2などは、プレス加工時の塑性変形量が大きくかつ変形自体も複雑になるため、特に損傷が発生しやすい。
本実施形態の返し部9は、プレス加工時に比較的単純な曲げ変形となるクラウン側の返し部9a及び/又はソール側の返し部9bに、ヘッド後方への長さLが最大L1となる最大長さ部9Mを含ませる一方、トウ側の返し部9c及びヒール側の返し部9dは、前記最大長さ部9Mの長さL1の半分以下の長さL2の部分を含んで形成される。特に好ましくは、少なくとも前記交差部j1、j2を、前記最大長さ部の半分以下の長さL2で構成する。これにより、返し部9の長さを確保してヘッド1の反発性の悪化を防ぎつつ、プレス加工時の返し部9の損傷を効果的に防止しうる。
図3に示されるように、本実施形態の返し部9は、トウ側の返し部9a及びヒール側の返し部9bのトウ・ヒール方向の略中間部に前記最大長さ部9Mを有し、かつ、そこからトウ側及びヒール側に長さLが漸減する態様を示す。これは、返し部9の長さLの変化を滑らかにし、プレス加工時の成形性を向上させるのに役立つ。なお、本実施形態のトウ側の返し部9c及びヒール側の返し部9dは、実質的に前記最大長さL1の半分以下の長さで連続して形成されているが、このような態様に限定されるものではない。
前記返し部9の最大の長さL1も特に限定されるものではないが、小さすぎるとフェース部材1Bとヘッド本体1Aとの溶接部がフェース2の周縁に近づき、ヘッドの反発性能を著しく低下させるおそれがある。このような観点より、返し部9の最大の長さL1は、好ましくは5.0mm以上、より好ましくは7.0mm以上、さらに好ましくは8.5mm以上が望ましい。他方、前記返し部9の最大の長さL1は、大きすぎると、プレス加工後のスプリングバックによって形状がばらつきやすいので、好ましくは15.0mm以下、より好ましくは13.0mm以下、さらに好ましくは12.0mm以下が望ましい。
ここで、返し部9の前記長さLは、フェース2の各縁2aないし2dから、返し部9の後端までのヘッド前後方向の長さである。また、フェース2の前記各縁2aないし2dは、明瞭な稜線によって定めうるときには該稜線とする。また、明瞭な稜線が無い場合には、図10(a)に示されるように、ヘッド重心とスイートスポットSSとを含む多数の平面E1、E2…でクラブヘッド1を切断し、各断面において、同図(b)に示されるように、スイートスポットSS側からフェースの外側に向けてフェース外面輪郭線Lfの曲率半径rを測定し、その値が初めて200mmとなる位置を前記各縁2aないし2dとして定める。また、ヘッド前後方向は、前記基準状態において、シャフト差込孔7aの軸中心線CLが含まれる垂直面と直角な方向とする。
(工程d)
工程dは、上記工程aよりも後かつ工程c(プレス加工)よりも先に行われるもので、図11に示されるように、平板状の前記部品15又は平板状の前記圧延材Mの前記返し部相当領域17を切削加工にて薄肉化する。このように、工程cでのプレス加工に先立ち、予め返し部相当領域17を薄肉化して変形し易くすることにより、成形皺や亀裂等を発生させることなく返し部9を見映え良くプレス成形できる。
他方、ボールと直接接触する基部8は、切削なしに又は切削されても返し部相当領域17よりも大きな厚さとすることにより、十分な耐久性を確保できる。従って、本実施形態によれば、一定厚さの圧延材Mから歩留まり良く非平板状のフェース部材1Bを成形でき、ひいては低コストでゴルフクラブヘッドを製造することができる。
工程dは、フェース部材1B用の部品15に対して行われても良いし、前記部品15を切り出す前の圧延材Mの状態で行われてもよい。生産性を向上するためには、工程dは、工程aと工程bとの間、即ち部品15を切り出す前の圧延材Mに対して行われるのが望ましい。
前記切削加工は、例えば多軸式(例えば3〜5軸式)のNC加工機などを用いて行われるのが良い。具体的には、図11(a)に略示されるように、ステージ等(図示省略)に固定された圧延材Mの一方の面Maが、エンドミル(フェイスミル)等の切刃Eを用いて平面削り加工される。加工位置や削り量などは、予め加工機側にプログラミングされる。これにより、図11(b)に示されるように、圧延材M(又は部品15)の返し部相当領域17を必要な厚さt3まで切削することにより薄肉化できる。
また、本実施形態では、この工程dの切削加工にて、圧延材Mの基部相当領域16に、前記中央厚肉部11、周辺薄肉部13及び厚さ変化部12がそれぞれ形成される。本実施形態では、中央厚肉部11の厚さt1とほぼ等しい厚さTの圧延材Mが用いられる。これにより、中央厚肉部11は、切削なしに又は僅かに切削するのみで形成できる。また、中央厚肉部11の周りには、厚さ変化部12、周辺薄肉部13がそれぞれ切削加工により形成される。
また、図8に示したように、前記プレス加工時に使用される雄型D1には、部品15に形成された中央厚肉部11、周辺薄肉部13及び厚さ変化部12に対応した凹凸の成形面が形成される。これは、プレス加工時、雄型D1と部品15とを正確に位置決めするのに役立つとともに、雄型D1の押し込みに伴う部品15の位置ズレを防止できる。従って、本実施形態のプレス加工は、精度良く返し部相当領域17を返し部9へと成形できる。
さらに、本実施形態の製造方法では、次のような工程をさらに含むことができる。
(異方性緩和工程)
一方向圧延材M1はもとより、複数方向圧延材M2でも僅かに異方性が残存する場合がある。このような異方性をより確実に除去するために、圧延材M又は前記部品15に対して強度異方性を低減させる工程をさらに行うことが望ましい。
異方性緩和工程の例としては、例えば一方向圧延材M1については、部品15を切り出す前に、圧延方向RDと直交する圧延法線方向NDに沿って圧延を追加することが挙げられる。この際、追加の圧延は、1ないし2回程度とし、その圧下率も5〜10%に抑えるのが望ましい。ここで、圧下率は、圧延加工前の厚さh1、圧延加工後の厚さh2とすると、下式によって求められるものとする。
圧下率[%]={(h1−h2)/h1}×100
また、異方性緩和工程の他の例としては、熱処理を挙げることができる。例えば、フェース部材1Bがα−βチタン合金からなる場合、圧延材M、部品15又はフェース部材1Bを、β変態点温度以下の例えば700〜800℃で30〜60分間加熱しかつ徐冷することにより行われるのが望ましい。これは、圧延材Mや部品15のみならず、フェース部材1Bに対しても行うことができる。
例えば一方向圧延材M1の場合、圧延方向RDに沿って引っ張ったときの引張強度σ1と、圧延法線方向NDに沿って引っ張ったときの引張強度σ2との比(σ2/σ1)は、1.15〜1.40程度であるが、この比が大きいほど材料の異方性によりプレス加工時の損傷が発生し易くなる。よって、この材料の異方性を前記異方性緩和工程により緩和して、プレス加工時の損傷を効果的に防止することが望まれる。
とりわけ、異方性緩和工程により、圧延材M又は部品15は、任意の軸線に沿って引っ張ったときの最大の引張強度σmax と、最小の引張強度σminとの比(σmax /σmin )が好ましくは1.20以下、より好ましくは1.15以下、さらに好ましくは1.10以下、最も好ましくは1.05以下とするのが望ましい。これにより、プレス加工時の損傷がより一層効果的に防止される。
(バルジ/ロール加工工程)
基部8に、フェース部材1Bにバルジ及び/又はロールを加工する場合、工程cのプレス加工で行うことができる。これによって、より一層、生産性が向上する。ただし、バルジ/ロール加工工程は、例えば、工程bにおいて、プレス型を用いて切り出す際に同時に行われても良いし、単独で行われても良いのは言うまでもない。
そして、以上のような工程を経て形成されたフェース部材1Bとヘッド本体1Aとを溶接にて固着することによって、本実施形態のクラブヘッド1を製造できる。溶接には、Tig溶接、プラズマ溶接又はレーザー溶接などが好ましいが、ロウ付けであっても良い。好ましくは、フェース2の周縁への熱影響が最も小さく、かつ、接合強度が高いレーザー溶接又はプラズマ溶接が好ましい。
以上、本発明の実施形態について、ウッド型のゴルフクラブヘッドを例に挙げ説明したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、アイアン型、ユーティリティ型又はパター型など種々のゴルフクラブヘッドに適用することができる。
本発明の効果を確認するために、表1の仕様に基づいて成形されたフェース部材を用いて、ウッド型のゴルフクラブヘッドを製造した。そして、フェース部材の歩留まりが調べられた。共通仕様などは以下の通りである。
ロフト角:11.5度
ライ角:57.5度
ヘッド体積:460cc
ヘッド本体:Ti−6Al−4Vのロストワックス精密鋳造品
溶接方法:プラズマ溶接
なお、バルジ/ロール加工工程は、工程cでのプレス加工で同時に行った。また、異方性緩和処理としては、圧延法線方向での追加圧延又は830℃で30分間加熱して徐冷する熱処理が必要な実施例について行われた。追加圧延は、後記実施例8(SP700HM材)について、圧延方向RDと直交する圧延法線方向NDに沿って2回の圧延が行われた。この2回の追加圧延の合計圧下率は10%とした。
また、フェース部材に使用された圧延材は、下記の3種類である。
・6−4Ti
組成:Ti−6Al−4V
厚さ:3.6mm
圧延材の種類:一方向圧延材
・Ti−9
組成:Ti−4.5Al−2Mo−1.6V−0.5Fe−0.3Si−0.03C
厚さ:4.0mm
圧延材の種類:一方向圧延材(神戸製鋼社製)
・SP700HM
組成:Ti−4.5Al−3V−2Fe−2Mo
厚さ:3.7mm
圧延材の種類:一方向圧延材(JFEスチール社製)
また、フェース部材の歩留まりは、各フェース部材をそれぞれ表1の手順で30個成形し、良品率を調べた。数値が大きいほど良好である。なお、不良品の例としては、返し部に亀裂が発生したもの、成形ができなかったもの、返し部の長さが設計値から1mm以上異なるもの、返し部がヘッド本体部の開口部と合わないものなどである。
テストの結果などを表1に示す。
Figure 0005075144
テストの結果、本発明の製造方法によれば、フェース部材を歩留まり良く成形しうることが確認できた。
本発明の一実施形態を示すゴルフクラブヘッドの斜視図である。 その正面図である。 その分解斜視図である。 (a)は図2のA−A位置するフェース部材の端面図、(b)は同B−B位置に相当するフェース部材の端面図である。 圧延材を説明する概略斜視図である。 (a)は一方向圧延方向の平面図、(b)は複数方向圧延材の平面図である。 工程bの切り出しを説明する圧延材の平面図である。 (a)、(b)は、工程cのプレス加工を説明する断面図である。 返し部の他の実施形態を説明するフェース部材の斜視図である。 (a)、(b)はフェースの周縁を説明するヘッドの正面図及び断面図である。 (a)、(b)工程dを説明する圧延材の斜視図である。 (a)、(b)は、従来のゴルフクラブヘッドの分解斜視図である。
1 ゴルフクラブヘッド
1A ヘッド本体
1B フェース部材
2 フェース
3 フェース部
4 クラウン部
5 ソール部
6 サイド部
7 ホーゼル部
8 基部
9 返し部
9a クラウン側の返し部
9b ソール側の返し部
9c トウ側の返し部
9d ヒール側の返し部
15 フェース部材用の部品
16 基部相当領域
17 返し部相当領域
M 圧延材
M1 一方向圧延材
M2 複数方向圧延材

Claims (7)

  1. 金属製のヘッド本体に、フェースの少なくとも一部を形成する基部と前記フェースの周縁の少なくとも一部からヘッド後方にのびる返し部とを一体に具える非平板の金属製のフェース部材を溶接して中空構造のゴルフクラブヘッドを製造するゴルフクラブヘッドの製造方法であって、
    前記フェース部材を次の工程a〜dを含んで製造することを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。
    a:一定厚さの平板状の圧延材を得る工程
    b:工程aよりも後に、圧延材から平板状のフェース部材用の部品を切り出す工程
    c:工程bよりも後に、プレス加工にて前記部品に返し部を形成してフェース部材を得る工程
    d:工程cよりも先に、平板状の前記部品又は平板状の前記圧延材の前記返し部に相当する返し部相当領域を切削加工にて薄肉化する工程
  2. 前記返し部が基部の全周に形成されている請求項1記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  3. 前記返し部は、クラウン側の返し部、ソール側の返し部、トウ側の返し部及びヒール側の返し部を具え、
    前記クラウン側又はソール側の返し部は、ヘッド後方への長さが最大となる最大長さ部を含み、かつ
    トウ側及びヒール側の返し部は、前記最大長さ部の半分以下の長さを有する請求項2記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  4. 前記圧延材は、異なる2以上の圧延方向で圧延された複数方向圧延材からなり、かつ、前記圧延方向の交差角度は70〜90度である請求項1乃至3のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  5. 前記圧延材又は前記部品の強度異方性を低減させる工程をさらに含む請求項1乃至4のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
  6. 前記フェース部材は、前記基部の厚さが3.0mm以上であり、かつ、前記返し部の厚さが2.0mm以下である請求項1乃至5のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドの製造方法
  7. 前記工程dでは、後に前記基部を形成する基部相当領域に、中央厚肉部、該中央厚肉部よりも厚さが小さい周辺薄肉部及び前記中央厚肉部と前記周辺薄肉部との間に設けられかつ前記フェースの周縁に向かって厚さが漸減する環状の厚さ変化部がそれぞれ形成され、 前記工程cでは、前記プレス加工が雄型及び雌型を用いて行われ、
    前記雄型には、前記部品に形成された前記中央厚肉部、前記周辺薄肉部及び前記厚さ変化部に対応した凹凸の成形面が形成されており、
    前記部品は、切削加工された側が前記雄型に向けられてプレスされる請求項1乃至6のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
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