JP4299844B2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、フェース部の耐久性を向上しうるゴルフクラブヘッドに関する。
フェース部に、チタン合金の圧延材が用いられたゴルフクラブヘッドが種々提案されている(下記特許文献1参照)。下記特許文献1では、互いに交差する2方向で圧延された圧延材がフェース部に用いられている。
特開2002−165906号公報
発明者らは、種々の実験の結果、α相(稠密六方格子)を有するチタン合金を一方向にのみ圧延した場合、その圧延方向の引張強度σL と、圧延方向と直角な圧延法線方向の引張強度σT とは、次の関係を示すことを知見した。
σL <σT
さらに、前記圧延材において、圧延の方向の引張弾性率EL と、圧延法線方向の引張弾性率ET とは、次の関係をも示すことも知見した。
EL <ET
このような異方性は、α相の結晶構造、すなわち稠密六方格子に起因している。即ち、図12に模式的に示されるように、稠密六方格子は、変形し易い軸線aと、それと実質的に直交する変形し難い軸線bとを有する。そして、このような稠密六方格子を有する合金が一方向に圧延されると、前記変形しやすい軸線aが圧延方向に沿って配向されるとともに、変形し難い軸線bが圧延法線方向に沿うため、前記異方性が強く発現すると考えられる。
一方、クラブヘッドのフェース部は、トウ・ヒール方向に比べて、クラウン・ソール方向の長さが小さい横長形状である。このため、フェース部は、打球時の撓みに対してスパンが小さくなる前記クラウン・ソール方向の強度余力が小さくなる。従って、フェース部の耐久性を向上させるためには、トウ・ヒール方向(水平方向)に比べて、クラウン−ソール方向(上下方向)の強度余力を向上させる必要がある。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、フェース部の少なくとも一部を、α相を有するチタン合金製の一方向圧延材で形成するとともに、その圧延方向を実質的にトウ・ヒール方向に沿わせることを基本として、フェース部のクラウン・ソール方向の強度を高め、全体として耐久性を向上しうるゴルフクラブヘッドを提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、ボールを打球するフェースを有するフェース部を具えたゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部の少なくとも一部が、α相を有するチタン合金からなりかつ一方向にのみ圧延された一方向圧延材から形成されるとともに、
前記一方向圧延材の圧延方向は実質的にトウ・ヒール方向に沿い、
かつ前記一方向圧延材は、前記圧延方向の引張強度σL と、前記圧延方向と直角な圧延法線方向の引張強度σT との比(σT /σL)を1.20〜1.60とするとともに、
前記一方向圧延材の圧延法線方向の引張強度σT は1000MPa以上、1400MPa以下、
一方向圧延材の圧延方向の引張強度σL は、800MPa以上、1100MPa以下としたことを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、ボールを打球するフェースを有するフェース部を具えたゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部の少なくとも一部が、α相を有するチタン合金からなりかつ一方向にのみ圧延された一方向圧延材から形成されるとともに
前記一方向圧延材の圧延方向は実質的にトウ・ヒール方向に沿い
かつ前記一方向圧延材は、前記圧延方向の引張弾性率EL と、前記圧延方向と直角な圧延法線方向の引張弾性率ET との比(ET /EL)が1.10〜1.35であるとともに、
前記一方向圧延材Mの圧延法線方向NDの引張弾性率ET は、115GPa以上、145GPa以下、一方向圧延材Mの圧延方向RDの引張弾性率EL は、95GPa以上、125GPa以下としたことを特徴としている。
また請求項3記載の発明は、前記フェースを有するフェース部と、ヘッド上面をなすクラウン部と、ヘッド底面をなすソール部と、前記クラウン部とソール部との間をヒール側縁に至ってのびるサイド部と、シャフト差込孔を有するホーゼル部とを具える中空構造をなし、しかも前記フェース部の少なくとも一部をなしかつα相を有するチタン合金のみからなる板状のフェース部材と、このフェース部材が配される開口部をフェース部側に有するヘッド本体とを固着することにより形成されることを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッドである。さらに、請求項4記載の発明は、前記フェース部は、一定の厚さで形成された平板からなる一方向圧延材Mから、その圧延方向RDがトウ・ヒール方向THに沿うように、切り出されたフェース部材の一次品を、切削加工することにより厚さが異なる部分を具えることを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッドである。また、請求項5記載の発明は、前記フェースは、そのスイートスポットSSを通るトウ・ヒール方向の長さFWと、スイートスポットSSを通るクラウン・ソール方向の長さFHとの比(FW/FH)は1.0よりも大であることを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッドである。さらに、請求項6記載の発明は、前記圧延は、材料を700〜1000℃に加熱して熱間圧延を2〜7回繰り返す粗圧延工程と、該粗圧延工程後の、材料を常温〜200℃に保った冷間圧延を5〜7回繰り返して行う仕上げ圧延工程を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッドである。また、請求項7記載の発明は、前粗圧延と仕上げ圧延の合計回数である圧延の繰り返し総合計回数は、7回〜15回であることを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッドである。さらに、請求項8記載の発明は、前記一方向圧延材Mは、圧延加工前の厚さh1、最終圧延加工後の厚さh2とすると、下式によって求められる圧下率が、20%以上、かつ50%以下であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のゴルフクラブヘッドである。
圧下率[%]={(h1−h2)/h1}×100
また、請求項9記載の発明は、前記一方向圧延材は、前記圧延方向の引張弾性率EL と、前記圧延方向と直角な圧延法線方向の引張弾性率ET との比(ET /EL )が1.10〜1.35であるとともに、前記一方向圧延材の圧延法線方向の引張弾性率ET は、115GPa以上、145GPa以下、一方向圧延材の圧延方向の引張弾性率EL は、95GPa以上、125GPa以下としたことを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッドである。
本発明のゴルフクラブヘッドは、ボールを打球するフェース部の少なくとも一部が、α相を有するチタン合金からなる一方向圧延材から形成される。そして、その圧延方向は、実質的にトウ・ヒール方向に沿っている。このようなクラブヘッドは、一方向圧延材において引張強度等が大きくなる圧延法線方向が、強度余力の小さいフェース部のクラウン・ソール方向に沿う。従って、フェース部の耐久性が向上される。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は基準状態に置かれた本実施形態のゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」又は「クラブヘッド」ということがある。)1の斜視図、図2はその正面図、図3はその一部を破断した平面図、図4は図3のA−A端面図である。
前記クラブヘッド1は、ボールを打球する面であるフェース2を有するフェース部3と、前記フェース2の上縁2aに連なりヘッド上面をなすクラウン部4と、前記フェース2の下縁2bに連なりヘッド底面をなすソール部5と、前記クラウン部4とソール部5との間を前記フェース2のトウ側縁2cからバックフェース(フェース2と反対側を向く面)BFを通りヒール側縁2dに至ってのびるサイド部6と、クラウン部4のヒール側に設けられかつシャフト(図示せず)が差し込まれるシャフト差込孔7aを有するホーゼル部7とを具える。また、クラブヘッド1は、図4に示されるように、内部に中空部iが設けられた中空構造をなし、好ましくはドライバー(#1)又はフェアウェイウッドといったウッド型として形成される。
また、前記クラブヘッド1の基準状態とは、図2ないし4に示されるように、前記シャフト差込孔7aの軸中心線CLを任意の垂直面VP内に配しかつ水平面HPに対してそのライ角βで傾けるとともに、フェース2を前記垂直面VPに対してそのロフト角(「リアルロフト角」であって、以下同じ。)αで傾けてヘッド1を水平面HPに接地させた状態とする。そして、本明細書中で特に断りがない場合、ヘッド1は、この基準状態にあるものとして説明される。
前記クラブヘッド1は、好ましくは400cm3 以上、より好ましくは410cm3 以上、さらに好ましくは425cm3 の体積を有するものが望ましい。このような大きい体積は、ヘッド1の慣性モーメントやヘッド重心Gをより深くするのに役立つ。他方、クラブヘッド1の体積が大きすぎても、ヘッド重量の増加、スイングバランスの悪化及びゴルフ規則違反等の問題があるため、好ましくは460cm3 以下が望ましい。
また、クラブヘッド1の全重量は、好ましくは180g以上かつ210g以下が望ましい。クラブヘッド1の全重量が小さすぎると、スイング中にヘッドの重みが感じられ難くなるので、タイミングが取りづらく、また反発性能が低下する傾向がある。逆にクラブヘッドの全重量が大きくなりすぎると、クラブが振り切れなくなり、打球の飛距離や方向性が悪化する傾向がある。
また、図2に示されるように、クラブヘッド1のフェース2は、そのスイートスポットSSを通るトウ・ヒール方向の長さFWと、スイートスポットSSを通るクラウン・ソール方向の長さFHとの比(FW/FH)は1.0よりも大、即ちトウ・ヒール方向に長い横長状に形成される。なお各長さFW及びFHは、いずれもフェース2に沿って測定される。
ここで、フェース2は、その境界が明瞭な稜線(エッジ)によって囲まれる場合、該稜線で囲まれる領域として定められる。しかしながら、フェース2の境界が明瞭でないときは、図11(A)に示されるように、法線Nを含む多数の平面E1、E2…でヘッド1を切断し、同図(B)に示されるように、各断面において、フェース外面輪郭線Lfの曲率半径rがフェースの中央側から初めて200mmとなる位置Peが前記境界として定義される。そして、この位置Peが囲む領域をフェース2とする。なお前記フェース外面輪郭線は、フェースライン、パンチマークなどがあるときこれを埋めて定められる。
また、前記スイートスポットSSは、図3に示されるように、ヘッド重心Gからフェース2に引いた法線Nとフェース2との交点である。また、フェース2(又はフェース部3)のトウ・ヒール方向とは、図1及び図2に示されるように、前記基準状態において、フェース2と、これを横切る水平面との交線THの方向とする。同様に、フェース2(又はフェース部3)のクラウン・ソール方向とは、フェース2と、これを横切る垂直面との交線CSの方向とする。
好ましい態様として、前記比(FW/FH)は、1.65以上、より好ましくは1.70以上、さらに好ましくは1.80以上が望ましい。前記比(FW/FH)が1.65を下回ると、ヘッド重心Gが高くなって打球の打出角やバックスピン量の低下を招きやすく、ひいては飛距離が低下しやすい。他方、前記比(FW/FH)が大きすぎると、著しく反発性能が低下して飛距離を損ねる傾向がある。このような観点より、前記比(FW/FH)は、好ましくは2.10以下、より好ましくは2.05以下、さらに好ましくは2.00以下が望ましい。
なお、前記フェース2のトウ・ヒール方向の長さFWは、好ましくは90.0mm以上、より好ましくは92.0mm以上、さらに好ましくは95.0mm以上が望ましく、また、上限に関しては、好ましくは110.0mm以下、より好ましくは107.0mm以下、さらに好ましくは105.0mm以下が望ましい。同様に、フェース2のクラウン・ソール方向長さFHは、好ましくは48.0mm以上、より好ましくは50.0mm以上、さらに好ましくは52.0mm以上が望ましく、また、上限に関しては、好ましくは60.0mm以下、より好ましくは58.0mm以下、さらに好ましくは56.0mm以下が望ましい。
本実施形態のクラブヘッド1は、図4に示されるように、前記フェース部3の少なくとも一部をなしかつα相を有するチタン合金からなる板状のフェース部材1Aと、このフェース部材1Aが配される開口部Oをフェース部3側に有するヘッド本体1Bとを固着することにより形成される。
この実施形態では、前記ヘッド本体1Bは、前記クラウン部4、ソール部5、サイド部6及びホーゼル部7を含むとともに、フェース部3の中で前記開口部Oの周りを構成するフェース周縁部3aを含んだ殻状で構成されている。このようなヘッド本体1Bは、例えば鋳造によって一つの部材から作られても良いし、鍛造、鋳造又はプレス等などで準備された2以上の部材を溶接等することによって形成されても良い。
ヘッド本体1Bを形成する材料としては、例えばステンレス鋼、マレージング鋼、チタン、チタン合金、アルミ合金、マグネシウム合金又はアモルファス合金等の1種又は2種以上の金属材料が好適である。生産性の観点では、フェース部材1Aと溶接が可能な金属材料が望ましい。図示はされていないが、ヘッド本体1Aの一部には、比重の小さい繊維強化樹脂のような非金属材料や、これとは逆に比重が大きい錘部材などが固着されても良い。これらによって、ヘッド重心が最適に調整される。
前記フェース部材7は、前記α相を有するチタン合金でかつ一方向にのみ圧延された一方向圧延材Mから形成され、その圧延方向RDが実質的にフェース部3のトウ・ヒール方向に沿って配されている。
図5に示されるように、一方向圧延材Mは、回転する一対のロールR、R間に前記チタン合金材料を摩擦によって噛み込ませ、厚さないし断面積を減じる圧延加工により製造されるが、このときの圧延方向RDを変えずに同じ方向(一方向)で繰り返し圧延が行われる。これによって、材料中の稠密六方格子の変形しやすい軸線aが圧延方向RDの軸線と実質的に平行に配向されるとともに、稠密六方格子の変形し難い軸線bが圧延方向RDと直交する方向である圧延法線方向NDの軸線と実質的に平行に配向され、顕著な強度異方性を生じさせ得る。
このような一方向にのみ圧延されたα相を有するチタン合金は、βチタン合金などに比べると、より大きな強度異方性を発現しうる。本発明では、この強度異方性を利用して、一方向圧延材Mの圧延方向RDをフェース部3のトウ・ヒール方向THに沿って配している。これにより、引張強度及び引張弾性率が相対的に大きい一方向圧延材Mの圧延法線方向NDが、強度余力の小さいフェース部3のクラウン・ソール方向に沿うので、クラブヘッド1のフェース部3の耐久性が向上される。
また、このようなクラブヘッド1は、フェース部3の強度余力が高められるため、フェース部3を薄く形成することが可能になる。これにより、フェース部3を軽量化し、例えば重量マージンを増加させ得る。これは、重量配分設計の自由度を高め、例えば低重心化による打球の打出角の増大化や、重心深度を大きくすることによる打球の方向性向上等を可能とする。
また、このようなクラブヘッド1は、フェース部材1Aの引張弾性率の大きい方向が、フェース部3のクラウン・ソール方向に沿う。従って、フェース部3を薄く形成した場合でも、クラブヘッド1の反発係数の過度の上昇を抑えることができる。特に近年では、クラブヘッドの反発係数を0.830未満に規制するゴルフ規則が定められているが、このような規則に適合させることが容易になる。即ち、このようなクラブヘッド1は、引張弾性率が相対的に大きい一方向圧延材Mの圧延法線方向NDが、フェース部3のクラウン・ソール方向に沿うので、フェース部全体としての弾性率が高くなり、それにより反発係数を抑えることができる。前述のように、フェース部3の厚さを薄くすれば、フェース部3の軽量化や重量マージンの増加をなしうる反面、フェース部3の厚さを薄くすることにより反発係数が高まってしまい、ゴルフ規則に定められる0.830未満の反発係数を達成することが難しくなる。本発明のクラブヘッド1では、フェース全体としての弾性率を高くできるので、フェース部3の厚さを薄くしても、反発係数を抑えることができ、その分だけフェース厚さを薄くしてもゴルフ規則に定められる反発係数の規定を充足できる。よって、ゴルフ規則に適合しながら、軽量化と重量マージン増加を達成しうる。
また、一方向圧延材Mの圧延方向RDが「実質的に」トウ・ヒール方向に沿って配されているとは、圧延方向RDと圧延方向RDとが完全に一致する場合のみならず、本発明の効果を十分に奏し得る範囲で多少の角度差があっても良い。具体的には、前記圧延方向RDとトウ・ヒール方向THとの角度差θが、好ましくは15゜以下、より好ましくは10゜以下であれば、十分に本発明の効果を期待できる。
前記α相を有するチタン合金としては、α合金又はα−β合金が挙げられる。特に、α−β合金は、α合金よりも強度が高いので、クラブヘッド1のフェース部3の耐久性向上、フェース部材1Aの薄肉化による軽量化及び該薄肉化による重心設計自由度の向上などを図り得る点でαチタン合金よりも望ましい。
前記α合金としては、例えばTi−5Al−2.5Snが挙げられる。また、前記α−β合金としては、例えばTi−4.5Al−3V−2Fe−2Mo、Ti−4.5Al−2Mo−1.6V−0.5Fe−0.3Si−0.03C、Ti−8Al−1Mo、Ti−1Fe−0.35O−0.01N、Ti−5.5Al−1Fe、Ti−6Al−4V、Ti−6Al−6V−2Sn、Ti−6Al−2Sn−4Zr−6Mo、Ti−6Al−2Sn−4Zr−2Mo又はTi−8Al−1Mo−1Vなどが挙げられる。とりわけ、比強度が大きくかつ加工性に優れたTi−4.5Al−3V−2Fe−2Mo、Ti−4.5Al−2Mo−1.6V−0.5Fe−0.3Si−0.03C又はTi−1Fe−0.35O−0.01N等が挙げられる。
前記圧延工程においては、材料を200℃よりも高い温度に加熱して圧延を行う熱間圧延及び材料を200℃以下の温度として圧延を行う冷間圧延の何れでもよい。好ましくは、初期の粗圧延では、材料を700〜1000℃に加熱して熱間圧延を2〜7回繰り返すのが望ましい。さらに、仕上げ圧延では、材料を常温〜200℃に保った冷間圧延を5〜7回繰り返して行うのが望ましい。このような圧延工程では、例えば鋳造により生じた材料内部の析出物や不均一であった結晶粒が破壊され、かつ、結晶組織が緻密化され、材料の高強度化及び高靭性化を図ることができる。
また、前記圧延の繰り返し総合計回数(上記の例では、粗圧延と仕上げ圧延の合計回数)としては、好ましくは7回以上、より好ましくは9回以上が望ましい。前記回数が7回未満の場合、材料中の結晶組織を十分に均一化できず上記の強度異方性が十分に発現しないおそれがある他、必要な板厚を得るために圧延工程一回当たりの圧下率が大きくなり、材料物性の均質性が得られないおそれがある。他方、前記総合計回数が多すぎても、非常に活性なチタン合金の特徴により、材料表面へ厚い酸化膜が形成されるおそれがあり好ましくない。このような観点より、前記合計回数は、15回以下、より好ましくは12回以下が望ましい。
また、前記一方向圧延材Mの圧下率は、好ましくは20%以上、より好ましくは25%以上、さらに好ましくは30%以上が望ましく、また上限に関しては、好ましくは50%以下、より好ましくは45%以下、さらに好ましくは40%以下が望ましい。ここで、圧下率は、圧延加工前の厚さh1、最終圧延加工後の厚さh2とすると、下式によって求められる。
圧下率[%]={(h1−h2)/h1}×100
前記圧下率が20%未満の場合、材料内部の析出物や不均一組織である結晶粒が十分に破壊されず、かつ、稠密六方格子の圧延方向への配向が不十分となり上記強度異方性を十分に発現させるのが困難な傾向がある。逆に前記圧下率が50%を超える場合、多くの圧延回数が必要になるので製造コストが上昇しやすく、また材料に亀裂等が発生するおそれがある。なお、一方向圧延材Mは、複数回の圧延を経て製造されるが、このとき各々の工程での圧下率は同一でも良いし、また異ならせても良い。
なお、一方向圧延材Mは、上述の圧延工程に提供する材料を作るために、圧延に先立ち、鋳造、鍛造、熱処理及び/又は機械加工等が行われていても良い。また圧延工程の後工程では、前記一方向圧延によって得られた材料の強度異方性が損なわれない範囲で、プレス、打ち抜き、機械加工及び/又は熱処理等が行われても良い。
また、一方向圧延材Mの強度異方性の度合いを示すパラメータとして、圧延方向RDの引張強度σL と圧延法線方向NDの引張強度σT との比(σT /σL )や、圧延方向RDの引張弾性率EL と圧延法線方向の引張弾性率ET との比(ET /EL )などを挙げることができる。これらの比が小さすぎると、上述の強度異方性が十分に発現できないため、フェース部3の耐久性の向上を図ることができず、逆に大きすぎると、一方向圧延材Mのトウ・ヒール方向の強度が不足し、やはり耐久性が悪化するおそれがある。
このような観点より、前記引張強度の比(σT /σL )は、1.20以上、かつ1.60以下である。より好ましくは1.25以上、さらに好ましくは1.30以上が望ましく、また上限に関して、より好ましくは1.50以下、さらに好ましくは1.45以下が望ましい。同様に、前記引張弾性率の比(ET /EL )は、1.10以上、かつ1.35以下、より好ましくは1.14以上、さらに好ましくは1.18以上が望ましく、また上限に関しては、より好ましくは1.30、さらに好ましくは1.25以下が望ましい。
前記一方向圧延材Mの引張強度σL 及びσT の各値は、小さすぎるとフェース部3の絶対的な強度が不足しやすく、ひいては早期に疲労割れ等が生じるおそれがある。また、α相を有するチタン合金では、引張強度と引張弾性率との間には強い相関がある。従って、前記引張強度σL 及びσT が小さすぎると、その引張弾性率も小さくなってクラブヘッドの反発性能が過度に高められ、ひいてはゴルフ規則に不適合となるおそれもある。他方、一方向圧延材Mの引張強度σL 及びσT が大きすぎると、その引張弾性率も大きくなる傾向があるため、反発性能が著しく悪化して打球の飛距離を損ねるおそれがあったり、材料コストが過度に上昇するおそれがある。
以上のような観点より、前記一方向圧延材Mの圧延法線方向NDの引張強度σT は、1000MPa以上、1400MPa以下、より好ましくは1100MPa以上、さらに好ましくは1150MPa以上が望ましく、また上限に関しては、前記のように1400MPa以下、より好ましくは1350MPa以下、さらに好ましくは1300MPa以下が望ましい。また、一方向圧延材Mの圧延方向RDの引張強度σL は、800MPa以上、1100MPa以下、より好ましくは850MPa以上、さらに好ましくは900MPa以上が望ましく、また上限に関しては、前記1100MPa以下、さらに好ましくは1050MPa以下が望ましい。
同様の観点より、一方向圧延材Mの圧延法線方向NDの引張弾性率ET は、好ましくは115GPa以上、より好ましくは120GPa以上、さらに好ましくは125GPa以上が望ましく、また上限に関しては、好ましくは145GPa以下、より好ましくは140GPa以下、さらに好ましくは135GPa以下が望ましい。また、一方向圧延材Mの圧延方向RDの引張弾性率EL は100GPa以上、125GPa以下、さらに好ましくは105GPa以上が望ましく、また上限に関しては、前記のように、125GPa以下、より好ましくは120GPa以下、さらに好ましくは118GPa以下が望ましい。
図6には、フェース部材1Aを裏面側から見た斜視図が示される。本実施形態のフェース部材1Aは、フェース2の輪郭とほぼ相似形状の輪郭を有し、トウ・ヒール方向THに長い横長状で形成される。また、フェース部材1Aは、フェース部3の中央部分を形成する中央厚肉部10と、該中央厚肉部10を囲んで環状にのびしかも中央厚肉部10よりも厚さが小さい周辺薄肉部11と、該周辺薄肉部11と厚肉部10との間を継ぎかつ厚さが滑らかに変化する環状の厚さ移行部12とから構成される。
前記中央厚肉部10は、少なくともスイートスポットSSを含み、本実施形態では実質的に一定の厚さt1で形成されている。また、中央厚肉部10は、フェース部材1Aと同様、トウ・ヒール方向に長い横長形状で形成される。該中央厚肉部10は、打球時に頻繁にボールと衝突する部分であるため、その厚さt1が小さすぎると耐久性が低下しやすい。このような観点より、中央厚肉部10の厚さt1は、好ましくは2.80mm以上、より好ましくは2.90mm以上、さらに好ましくは2.95mm以上が望ましい。他方、中央厚肉部10の厚さt1が大きすぎると、フェース部3の著しい重量増加や反発性能の悪化を招くおそれがある。このような観点より、前記厚さt1は、好ましくは3.30mm以下、より好ましくは3.20mm以下、さらに好ましくは3.15mm以下が望ましい。
また、周辺薄肉部11は、本実施形態では実質的に一定の厚さt2で形成される。また、周辺薄肉部11は、打球時にボールとの接触機会が少ないため、その厚さを小さくすることによって、フェース部3の重量を軽減しうる。また、フェース部3の周辺部分の剛性を低下させ、打球時にフェース部3を適度に撓ませることにより、ゴルフ規則の範囲内で反発性能を向上させることができる。このような観点より、該周辺薄肉部11の厚さt2は、好ましくは2.60mm以下、より好ましくは2.50mm以下、さらに好ましくは2.45mm以下が望ましい。また、耐久性を損ねることがないように、周辺薄肉部11の厚さt2は、好ましくは2.10mm以上、より好ましくは2.20mm以上、さらに好ましくは2.25mm以上が望ましい。
なお、厚さ移行部12は、中央厚肉部10の厚さt1から周辺薄肉部11の厚さt2まで、外側に向かって厚さが漸減するように形成されている。このような厚さ移行部12は、中央厚肉部10と周辺薄肉部11との間の剛性段差を緩和し、応力集中を防いでフェース部3の耐久性を向上させるのに役立つ。
以上のように形成されたフェース部材1Aの平均厚さtaは、好ましくは2.35mm以上、より好ましくは2.40mm以上、さらに好ましくは2.45mm以上が望ましく、また、上限に関しては、好ましくは2.75mm以下、より好ましくは2.70mm以下、さらに好ましくは2.65mm以下が望ましい。前記平均厚さtaが、2.35mm未満になると、フェース部材1Aの基本的な強度が不足して耐久性の悪化や反発係数の過度の上昇を招くおそれがある。逆に、平均厚さtaが2.75mmを超えると、フェース部3の重量が大きくなって、慣性モーメントが小さくなったり、反発係数が過度に小さくなるおそれがある。なお、フェース部材1Aの平均厚さtaは、各部10ないし12の厚さが有する面積を考慮して、該面積で重み付けして得るものとする。すなわち、下式で計算される。
ta=Σ(ti・Si)/ΣSi (i=1,2…)
ここで、tiはフェース部材の任意の微小領域iの実厚さ、Siは、前記実厚さtiが占める領域iの面積とする。
一定の厚さを有する一方向圧延材Mから、上述のように厚さが異なるフェース部材1Aを製造する方法として、例えば切削加工を挙げることができる。例えば、図7に示されるように、一方向圧延材M(これは、一定の厚さで形成された平板として示される。)から、その圧延方向RDがトウ・ヒール方向THに沿うように、フェース部材の一次品14が先ず切り出しされる。この切り出し工程は、プレス等による打ち抜き又はレーザカットなど種々の方法が用いられる。次に、この一次品14に、周辺薄肉部11と厚さ移行部12などをNC旋盤等を用いて精密に切削加工が行われる。これにより、フェース部材1Aを容易に形成することができる。
なお、フェース部材1Aにバルジ及び/又はロールを加工する必要がある場合には、前記切削加工の前又は後の工程で、該フェース部材1Aを例えば上型及び下型からなるプレス機で押圧し湾曲させる曲げ工程を行なうことにより、所定の曲率を与えることができる。生産性の観点より、このような曲げ工程は、切削工程の前段階で行われるのが望ましい。
また、他の方法として、例えばプレス機を用いて前記一次品14を塑性変形させる塑性変形加工を挙げることができる。このような塑性変形加工は、例えば、図8(a)に示されるように、下型D1と、該下型D1と接離可能な上型D2とからなる一対の上下型を用いて行われる。
前記下型D1には、例えば、前記フェース部材の一次品14を移動不能に支持しうる第1の成型面18が設けられる。該第1の成型面18は、フェース2側を形成する底面18aを有する。本実施形態の底面18aは、実質的に水平でかつ例えば一定の深さでのびている。
前記上型D2には、フェース部材1Aの前記中央厚肉部10を成型する中央成型面20と、前記周辺薄肉部11を成型する周辺成型面21と、前記厚さ移行部12を成型する移行部成型面22とを有する第2の成型面19が、下型D1の第1の成型面18と対向して設けられている。そして、下型D1と上型D2とを閉じることにより、前記第1の成型面18と第2の成型面19との間に、フェース部材1Aを成型しうるキャビティが形成される。
従って、下型D1の第1の成型面18に一定厚さTを有するフェース部材の一次品14がセットされた後、例えば前記下型D1と上型D2とを閉じることにより、一次品18が該上型D2と下型D1との間で圧縮される。特に、周辺成型面21及び移行部成型面22は、一次品14をその厚さ方向により大きく圧縮し、これらの部分の厚さを減じうる。これにより、フェース部材1Aが製造される。なお、このような圧縮により、一次品14の一部の余剰材料は、第1の成型面18から外部へとはみ出すバリ24となる。
また、この方法で作られたフェース部材1Aは、周辺薄肉部11や厚さ移行部12が、中央厚肉部10よりも大きな圧縮塑性変形をなすため、圧下率がさらに相対的に大きくなる。このような変形は、周辺薄肉部11により大きな異方性を発現させる。これは、厚さが小さい周辺薄肉部11の強度をさらに高めるのに役立ち、ひいてはフェース部3の強度がより一層向上する点で好ましい。また、この圧縮塑性変形により、フェース部3の弾性率が高くなり、それにより反発係数を抑えることができる。前述のように、フェース部3の厚さを薄くすれば、フェース部の軽量化や重量マージンの増加をなしうる反面、反発係数が高まってしまい、ゴルフ規則に定められる反発係数を達成することが難しくなる。この圧縮塑性変形により、フェース部全体としての弾性率を高くできるので、フェース部3の厚さを薄くしても、反発係数を抑えることができ、ゴルフ規則に定められる反発係数の規定を充足できる。よって、この実施形態においても、ゴルフ規則に適合しながら、軽量化と重量マージン増加を達成しうる。
なお、この製造方法の場合において、フェース部材1Aにバルジ及び/又はロールを付与する場合、圧縮塑性加工の前工程又は後工程で行うことができるが、好ましくは圧縮塑性加工と同時に行うことが生産性の観点より望ましい。
そして、以上のように形成されたフェース部材1Aとヘッド本体1Bとを固着することによって、本実施形態のクラブヘッド1が得られる。両部材の固着方法には、例えば溶接(Tig溶接、プラズマ溶接又はレーザー溶接など)、ロウ付け又は圧入など、種々の方法が採用できる。好ましくは、周囲への熱影響が最も小さく、かつ、接合強度が高いレーザー溶接が好ましい。
また、フェース部材1Aは、フェース部2の一部を形成していれば良いが、前記異方性を有効に機能させてフェース部3の耐久性を向上させるために、好ましくはフェース2の50%以上、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは70%の面積を形成することが望ましい。
また、前記実施形態では、板状のフェース部材1Aを例示したが、例えば図10に示されるように、一方向圧延材Mをプレスにて深絞り加工等することにより、フェース2の周縁からヘッド後方にのび、少なくともクラウン部4又はソール部5の前側部分を形成するクラウン側の延長部3a又はソール側の延長部30bを含む後方延長部30を有するカップ状で形成されても良い。このような実施形態では、後方延長部30において、その引張強度及び弾性率の大きい圧延法線方向RDが、ヘッド前後方向Yに沿って配されるため、クラウン部4又はソール部5の強度余力を向上でき、ヘッド1の耐久性をさらに向上させることができる。なお、ヘッド前後方向は、図3に示されるように、平面視において、前記法線Nと平行な方向である。
上記実施形態では、ウッド型のクラブヘッドを例に挙げて説明したが、アイアン型のゴルフクラブヘッドでも良いのは言うまでもない。
図4及び表1の仕様に基づいて、ウッド型のクラブヘッド(リアルロフト角11度、ライ角57.5度、ヘッド体積450cm3 が試作され、反発性能及び耐久性能がテストされた。
ヘッド本体は、Ti−6Al−4Vのチタン合金をロストワックス精密鋳造法により一体成型した鋳造品が用いられた。いずれも同じ仕様である。
また、フェース部材は、Ti−6Al−4Vのα−βチタン合金を圧延して一方向圧延材を得、そこからフェース部材の一次品を打ち抜き型により切り出し、実施例1〜5及び比較例1〜2については、これらをNCにて切削加工することにより製造された。また、実施例6については、図8に示したように、上型及び下型を用いて塑性変形させることによりフェース部材が形成された。
また圧延工程は、以下の要領で行われた。
粗圧延
材料温度:840℃
圧延回数:5回
仕上げ圧延
材料温度:150℃
圧延回数:6回
最終板厚:3.5mm
圧下率:50%
さらに、実施例のフェース部材は、図9(a)に示されるように、圧延方向RDがトゥーヒール方向THに沿ったもの、図9(b)の角度差θが10度及び15度のもが用いられた。また、比較例として、図9(b)の角度差θが45度及び図9(c)のθが90度をなすものがテストされた。
また、フェース部材とヘッド本体とは、プラズマ溶接により接合された。
テスト方法は次の通りである。
<反発性能>
U.S.G.A.の Procedure for Measuring the Velocity Ratio of a Club Head for Conformance to Rule 4-1e, Revision 2 (February 8, 1999)に準拠して反発係数を求めた。数値が大きいほど良好である。
<耐久性能>
各供試ヘッドにFRP製の同一のシャフト(SRIスポーツ社製V−25:フレックスX)を装着し45インチのウッド型ゴルフクラブを試作するとともに、該クラブをスイングロボット((株)ミヤマエ製)に取り付け、ヘッドスピードが54m/sとなるように調節して上記ゴルフボールを各クラブで最大10000発打撃する耐久テストが行われた。
テストの結果などを表1に示す。
Figure 0004299844
テストの結果、実施例のクラブヘッドは、フェース部の耐久性を有意に向上していることが確認できた。また、フェース部材の厚さを薄く形成しても、強度を損ねることが無く、かつ、反発係数もゴルフ規則内に定めることが確認できた。
本発明の一実施形態を示すゴルフクラブヘッドの斜視図である。 その正面図である。 その平面図である。 図3のA−A線端面図である。 一方向圧延材を説明する概略斜視図である。 フェース部材を裏面から見た斜視図である。 一方向圧延材とフェース部材の一次品との関係を示す平面図である。 (a)、(b)はフェース部材の製造方法を説明する断面図である。 (a)〜(c)はフェース部材の正面図である。 本発明の他の実施形態を示す断面図である。 (a)、(b)はフェースの領域を説明する正面図及び部分断面図である。 稠密六方格子を説明する模式図である。
符号の説明
1 ゴルフクラブヘッド
2 フェース
3 フェース部
4 クラウン部
5 ソール部
6 サイド部
7 ホーゼル部
M 一方向圧延材
TH トウ・ヒール方向
CS クラウン・ソール方向
RD 圧延方向
ND 圧延法線方向

Claims (9)

  1. ボールを打球するフェースを有するフェース部を具えたゴルフクラブヘッドであって、
    前記フェース部の少なくとも一部が、α相を有するチタン合金からなりかつ一方向にのみ圧延された一方向圧延材から形成されるとともに、
    前記一方向圧延材の圧延方向は実質的にトウ・ヒール方向に沿い、
    かつ前記一方向圧延材は、前記圧延方向の引張強度σL と、前記圧延方向と直角な圧延法線方向の引張強度σT との比(σT /σL)を1.20〜1.60とするとともに、
    前記一方向圧延材の圧延法線方向の引張強度σT は1000MPa以上、1400MPa以下、
    一方向圧延材の圧延方向の引張強度σL は、800MPa以上、1100MPa以下としたことを特徴とするゴルフクラブヘッド。
  2. ボールを打球するフェースを有するフェース部を具えたゴルフクラブヘッドであって、
    前記フェース部の少なくとも一部が、α相を有するチタン合金からなりかつ一方向にのみ圧延された一方向圧延材から形成されるとともに、
    前記一方向圧延材の圧延方向は実質的にトウ・ヒール方向に沿い、
    かつ前記一方向圧延材は、前記圧延方向の引張弾性率EL と、前記圧延方向と直角な圧延法線方向の引張弾性率ET との比(ET /EL)が1.10〜1.35であるとともに、
    前記一方向圧延材Mの圧延法線方向NDの引張弾性率ET は、115GPa以上、145GPa以下、一方向圧延材Mの圧延方向RDの引張弾性率EL は、95GPa以上、125GPa以下としたことを特徴とするゴルフクラブヘッド
  3. 前記フェースを有するフェース部と、ヘッド上面をなすクラウン部と、ヘッド底面をなすソール部と、前記クラウン部とソール部との間をヒール側縁に至ってのびるサイド部と、シャフト差込孔を有するホーゼル部とを具える中空構造をなし、
    しかも前記フェース部の少なくとも一部をなしかつα相を有するチタン合金のみからなる板状のフェース部材と、このフェース部材が配される開口部をフェース部側に有するヘッド本体とを固着することにより形成されることを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッド。
  4. 前記フェース部は、一定の厚さで形成された平板からなる一方向圧延材Mから、その圧延方向RDがトウ・ヒール方向THに沿うように、切り出されたフェース部材の一次品を、切削加工することにより厚さが異なる部分を具えることを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッド。
  5. 前記フェースは、そのスイートスポットSSを通るトウ・ヒール方向の長さFWと、スイートスポットSSを通るクラウン・ソール方向の長さFHとの比(FW/FH)は1.0よりも大であることを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッド。
  6. 前記圧延は、材料を700〜1000℃に加熱して熱間圧延を2〜7回繰り返す粗圧延工程と、該粗圧延工程後の、材料を常温〜200℃に保った冷間圧延を5〜7回繰り返して行う仕上げ圧延工程を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッド。
  7. 前粗圧延と仕上げ圧延の合計回数である圧延の繰り返し総合計回数は、7回〜15回であることを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッド。
  8. 前記一方向圧延材Mは、圧延加工前の厚さh1、最終圧延加工後の厚さh2とすると、下式によって求められる圧下率が、20%以上、かつ50%以下であることを特徴とする請求項1又は2記載のゴルフクラブヘッド。
    圧下率[%]={(h1−h2)/h1}×100
  9. 前記一方向圧延材は、前記圧延方向の引張弾性率EL と、前記圧延方向と直角な圧延法線方向の引張弾性率ET との比(ET /EL )が1.10〜1.35であるとともに、
    前記一方向圧延材の圧延法線方向の引張弾性率ET は、115GPa以上、145GPa以下、一方向圧延材の圧延方向の引張弾性率EL は、95GPa以上、125GPa以下としたことを特徴とする請求項1記載のゴルフクラブヘッド。
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