JP4248357B2 - グローブボックス用開閉ロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のグローブボックス用開閉ロック装置(ここで、「ロック装置」は、「ロック・ アンロック装置」のことである)に関する。
車両のインスツルメントパネルに開閉可能に取り付けられるグローブボックスのロック装置は、特開2003−13647号公報、特開2003−13655号公報などに開示されている。
特開2003−13647号公報は、ノブ(操作ハンドル)をグローブボックスの中央に配置すること、ノブをインスツルメントパネルに設けるのではなくグローブボックスに設けること、ノブを回転式すること(プッシュ式ではない)、を開示している。
特開2003−13655号公報も、ノブ(操作ハンドル)をグローブボックスの中央に配置すること、ノブをインスツルメントパネルに設けるのではなくグローブボックスに設けること、ノブを回転式すること(プッシュ式ではない)、を開示している。
しかし、特開2003−13647号公報、特開2003−13655号公報のロック装置にはつぎ問題がある。
a.ノブをグローブボックスの中央に配置したため、ノブの位置が運転席から遠くなり、運転席からのノブの操作性が良くない。
b.ノブが回転式のため、ノブの下方と背面に指を入れる凹部を設ける必要があり、見栄えが悪いほか、グローブボックスのドアの厚みが大きくなり、それだけ収納部のスペースが小さくなる。
c.上記b.の問題を軽減するためにグローブボックス側に設けたノブを回転式からプッシュ式に変えると、プッシュ方向とグローブボックスの開方向が逆になって、グローブボックスの開操作性が悪くなる。
d.上記a.の問題を軽減するためにノブをグローブボックスの左右方向一端側に寄せて配置すると、ノブ操作時またはグローブボックス閉め時に、グローブボックスの左右一端側の荷重がかかり、グローブボックスが変形を起こし、グローブボックスの左右方向の少なくとも一端部の表面とインスツルメントパネルの表面との間に段差や隙間が生じ、見栄えが悪くなる。
e.上記d.の問題を軽減するためにロック部をグローブボックスの左右方向両端に設け、それをグローブボックスの左右方向一端側に寄せて配置したノブを操作してロック・アンロックさせると、左右のロック部間の作動力伝達部材の回転ねじれにより、左右のロック部のロックが同期しなくなり、一端のロック部だけが掛かってもう一端のロック部が掛かっていないという「片掛かり」が起こり、グローブボックスの変形が助長されてしまう。作動力伝達部材のねじり剛性を大とすると、伝達部材の断面が大きくなり、それだけグローブボックスの収納スペースが小さくなる。
特開2003−13647号公報 特開2003−13655号公報
本発明が解決しようとする課題は、ノブをグローブボックスの中央に配置した場合ノブの操作性が悪いこと、ノブを回転式とした場合見栄えが悪いこと、グローブボックス側に設けたノブをプッシュ式としてもグローブボックスの開動作性が悪いこと、ノブをグローブボックスの左右方向一端に寄せるとドア部とインスツルメントパネル(または車両の「固定内装部材」、以下、「固定内装部材」も含んでインスツルメントパネルという)との間に段差が生じること、ロック部をグローブボックスの左右方向両端に設けた場合には操作力伝達部材の回転ねじれにより左右のロック部が同期しにくくなってロック部の片掛かりが起こること、である。
本発明の目的は、運転席からのノブの操作性を良くすること、ノブ配置部の見栄えを良くすること、ノブをプッシュ式としてもグローブボックスの開動作性を良好に維持すること、ノブをグローブボックスの左右方向一端に寄せてもドア部とインスツルメントパネルとの間に段差を生じさせないこと、ロック部をグローブボックスの左右方向両端に設けても左右のロック部間の作動力伝達部材の回転ねじれによるロック部の片掛かりを防止できること、のをすべてを達成できるグローブボックス用開閉ロック装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
つぎの(1)〜(4)は本発明の実施例1に特有な構成である。
(1) 車両のインスツルメントパネルに回動可能に取付けられたグローブボックスを、該グローブボックスが閉位置にある時に、前記インスツルメントパネルにロック・アンロックするグローブボックス用開閉ロック装置であって、
前記グローブボックスの左右方向中央位置よりも運転席に近い前記インスツルメントパネル部位に配置され、前記インスツルメントパネルと前記グローブボックスのうち前記インスツルメントパネル側に取りつけられ、プッシュ式のノブを備えた操作部と、
前記グローブボックスの左右方向両側部に対応させて設けられた一対のロック部と、
前記操作部の動きを前記一対のロック部の各ロック部に伝達部材の引張・圧縮を利用して伝達する伝達部と、
を有し、
前記操作部が、前記プッシュ式のノブと、前記ノブの動きと直交する面内で可動な操作片と、前記ノブの動きを前記操作片の動きに変換する変換部とを備えており、
前記一対のロック部の各ロック部が、前記グローブボックスと前記インスツメントパネルの一方に設けられたロック雌部と、前記グローブボックスと前記インスツメントパネルの他方に設けられ前記ロック雌部に対して直線状にストローク動するロック雄部とを備えており、
前記伝達部が、前記操作部の前記操作片の動きを、前記一対のロック部の各ロック部に互いに同期して伝達するように構成されており、
前記伝達部が、前記インスツルメントパネルと前記グローブボックスのうち前記グローブボックス側に支持されており、
前記伝達部が、前記グローブボックス側に支持され前記グローブボックスの左右方向に延びる第1のロッドと、前記グローブボックス側に支持され前記グローブボックスの左右方向に延びる第2のロッドと、前記第1のロッドと前記第2のロッドに噛み合い前記第1のロッドと前記第2のロッドを互いに反対方向に同期させるギアとを、備えており、
前記第1のロッドと前記第2のロッドの少なくとも一方は、ばねによって、前記ロック雄部が前記ロック雌部に係合する方向に常時付勢されており、前記第1のロッドまたは前記第2のロッドが前記操作部のロック解除操作によって前記操作片によって押され、ロック解除方向に移動させると、前記ロック雄部と前記ロック雌部の係合は解除される、グローブボックス用開閉ロック装置。
(2) 前記操作部に隣接して、前記ノブのストローク領域に入出可能で該ストローク領域に進入して前記ノブのプッシュの動きを止めるストッパを有するキー装置が、さらに設けられている(1)記載のグローブボックス用開閉ロック装置。
(3) 前記一対のロック部の各ロック部がロック雄部とロック雌部を有しており、各ロック部のロック雄部は、前記インスツルメントパネルと前記グローブボックスのうち前記グローブボックス側に支持されている(1)記載のグローブボックス用開閉ロック装置。
(4) 前記一対のロック部の各ロック部がロック雄部とロック雌部を有しており、前記伝達部の前記第1のロッドと前記第2のロッドの端部に前記ロック部の前記ロック雄部が形成されており、前記インスツルメントパネルの、前記伝達部の前記第1のロッドと前記第2のロッドの端部にグローブボックスの左右方向に対向する部位に、前記ロック部の前記ロック雌部が形成されている(1)記載のグローブボックス用開閉ロック装置。
つぎの(5)は本発明の実施例2に特有な構成である。
(5) 車両のインスツルメントパネルに回動可能に取付けられたグローブボックスを、該グローブボックスが閉位置にある時に、前記インスツルメントパネルにロック・アンロックするグローブボックス用開閉ロック装置であって、
前記グローブボックスの左右方向中央位置よりも運転席に近い前記インスツルメントパネル部位に配置され、前記インスツルメントパネルと前記グローブボックスのうち前記インスツルメントパネル側に取りつけられ、プッシュ式のノブを備えた操作部と、
前記グローブボックスの左右方向両側部に対応させて設けられた一対のロック部と、
前記操作部の動きを前記一対のロック部の各ロック部に伝達部材の引張・圧縮を利用して伝達する伝達部と、
を有し、
前記操作部が前記ノブの動きと直交する面内で可動な操作片を有し、前記伝達部が、前記操作部の前記操作片の動きを、前記一対のロック部の各ロック部に互いに同期して伝達するように構成されており、
前記伝達部が、前記インスツルメントパネルの左右方向に延びる連結ロッドを備えており、
前記操作部の前記操作片が、前記グローブボックスの左右方向に直線状に往復動するように、前記インスツルメントパネル側に摺動可能に支持されており、前記操作片の一端は前記一対のロック部のうち前記操作部に近い方のロック部のロック雄部に連結されているグローブボックス用開閉ロック装置。
つぎの(6)は本発明の実施例3に特有な構成である。
(6) 車両のインスツルメントパネルに回動可能に取付けられたグローブボックスを、該グローブボックスが閉位置にある時に、前記インスツルメントパネルにロック・アンロックするグローブボックス用開閉ロック装置であって、
前記グローブボックスの左右方向中央位置よりも運転席に近い前記インスツルメントパネル部位に配置され、前記インスツルメントパネルと前記グローブボックスのうち前記インスツルメントパネル側に取りつけられ、プッシュ式のノブを備えた操作部と、
前記グローブボックスの左右方向両側部に対応させて設けられた一対のロック部と、
前記操作部の動きを前記一対のロック部の各ロック部に伝達部材の引張・圧縮を利用して伝達する伝達部と、
を有し、
前記操作部が前記ノブの動きと直交する面内で可動な操作片を有し、前記伝達部が、前記操作部の前記操作片の動きを、前記一対のロック部の各ロック部に互いに同期して伝達するように構成されており、
前記操作部の前記操作片が、前記操作片の一端が前記グローブボックスの左右方向に往復動するように、前記インスツルメントパネル側に揺動可能に支持されており、前記操作片の一端は伝達ロッドを介して前記一対のロック部のうち前記操作部に近い方のロック部のロック雄部に連結されているグローブボックス用開閉ロック装置。
つぎの(7)は本発明の実施例4に特有な構成である。
(7) 車両のインスツルメントパネルに回動可能に取付けられたグローブボックスを、該グローブボックスが閉位置にある時に、前記インスツルメントパネルにロック・アンロックするグローブボックス用開閉ロック装置であって、
前記グローブボックスの左右方向中央位置よりも運転席に近い前記インスツルメントパネル部位に配置され、前記インスツルメントパネルと前記グローブボックスのうち前記インスツルメントパネル側に取りつけられ、プッシュ式のノブを備えた操作部と、
前記グローブボックスの左右方向両側部に対応させて設けられた一対のロック部と、
前記操作部の動きを前記一対のロック部の各ロック部に伝達部材の引張・圧縮を利用して伝達する伝達部と、
を有し、
前記操作部が前記ノブの動きと直交する面内で可動な操作片を有し、前記伝達部が、前記操作部の前記操作片の動きを、前記一対のロック部の各ロック部に互いに同期して伝達するように構成されており、
前記伝達部が、第1のワイヤと第2のワイヤを有する複線ワイヤを備えており、
前記複線ワイヤの前記第1のワイヤは、前記一対のロック部の第1のロック部に連結されて該第1のロック部から前記操作片に延びて該操作片に連結されさらに前記操作片から前記一対のロック部の第2のロック部へ延びて該第2のロック部に連結されており、前記複線ワイヤの前記第2のワイヤは、前記一対のロック部の前記第2のロック部に連結されて該第2のロック部から前記操作片に延びて該操作片に連結されさらに前記操作片から前記一対のロック部の前記第1のロック部へ延びて該第1のロック部に連結されており、前記操作片が回転した際に、前記第1のワイヤに一方向の引張力がかかるとともに前記第2のワイヤに他方向の引張力がかかるようになっており、
前記操作片には、複線ワイヤの前記第1のワイヤの張力と前記第2のワイヤの張力を調整するとともに、前記第1のワイヤの張力と前記第2のワイヤの張力を均一化させる張力調整部が設けられており、
前記張力調整部は、前記操作片の、複線ワイヤの前記第1のワイヤと前記第2のワイヤの間の部分に形成された孔と、該孔に挿入されるテーパ部材とを含んでおり、前記テーパ部材が第1のワイヤと前記第2のワイヤとで挟まれる方向に前記テーパ部材が前記孔内で動けるように、前記テーパ部材が第1のワイヤと前記第2のワイヤとで挟まれる方向に前記孔が前記テーパ部材より大サイズとしてあるグローブボックス用開閉ロック装置
上記(1)〜()のグローブボックス用開閉ロック装置によれば、本発明の実施例1〜5の全ての実施例において、つぎの効果が得られる。
a.ノブをグローブボックスの中央より運転席寄り側のインスツルメントパネル部分に配置したため、運転席からの運転者によるノブの操作性が良好である。
b.ノブを回転式としないでプッシュ式にしたため、グローブボックスのノブ背面に指を入れる凹部を設ける必要がなく、見栄えがよいし、また、グローブボックスの厚みを薄くできグローブボックス内の収納スペースを広くすることができる。
c.インスツルメントパネル側にノブを設けたことによりノブプッシュ方向とグローブボックスの開方向が逆にならず、グローブボックスの開操作性が良好である。
d.ロック部をグローブボックスの左右方向両側部に対応させて設けたため、グローブボックスを閉める時、グローブボックスの左右一端のみを押した場合に生じるグローブボックスの変形による、グローブボックスのインスツルメントパネルとの段差は生じない。
e.左右のロック部間の作動力伝達部材が引張・圧縮で作動力を伝達するようにしたので、作動力伝達部材に捩じり変形が生じず、左右のロック部の動作を同期させることができ、ロック部をグローブボックスの左右方向両端に設けても左右のロック部間の作動力伝達部材の回転ねじれによるロック部の片掛かりを防止することができる。
上記(1)のグローブボックス用開閉ロック装置によれば、本発明の実施例1において、つぎの効果が得られる。
操作部が、ノブの動きを操作片の動きに変換する変換部を備えているので、ノブのプッシュ動を操作片のストローク動に容易に変換できる。
ロック部がロック雌部と、ロック雌部に対して直線状にストローク動するロック雄部とを備えているので、作動力伝達部材のストローク動をロック部の雄部のストローク動に容易に変換することができる。
伝達部が、操作部の操作片の動きを、左右一対のロック部に同期して伝達するので、左右一対のロック部のロック・アンロックは同期し、片掛かりが生じることはなく、片掛かり時に生じるグローブボックスとインスツルメントパネルとの段差も生じない。
伝達部がグローブボックス側に支持されているので、操作部の操作片のストローク動を、途中で方向を変えることなく同じ方向のまま、伝達部材のストローク動とロック部の雄部のストローク動に伝達することができ、伝達部およびロック部の構造を単純化することができる。
伝達部が、第1のロッドと、第2のロッドと、ギアとを、備えているので、第1のロッドと、第2のロッドとを左右方向に、互いに反対方向に、容易に同期させて動かすことができる。
上記(2)のグローブボックス用開閉ロック装置によれば、操作部に隣接して、ノブのプッシュの動きを止めるストッパを有するキー装置をさらに設けたので、グローブボックス内の収納品の盗難を防ぐことができる。
上記(3)のグローブボックス用開閉ロック装置によれば、ロック部のロック雄部がグローブボックス側に支持されているので、グローブボックス側に支持された伝達部材のストローク動をそのままロック雄部のストロークに伝達することができ、伝達部およびロック部の構造を単純化することができる。
上記(4)のグローブボックス用開閉ロック装置によれば、伝達部の第1のロッドと第2のロッドの端部にロック雄部が形勢されているので、伝達部材のストローク動をそのままロック雄部のストロークに伝達することができる。
上記(5)のグローブボックス用開閉ロック装置によれば、本発明の実施例2において、つぎの効果が得られる。
伝達部が、操作部の操作片の動きを、左右一対のロック部に同期して伝達するので、左右一対のロック部のロック・アンロックは同期し、片掛かりが生じることはなく、片掛かり時に生じるグローブボックスとインスツルメントパネルとの段差も生じない。
伝達部の伝達部材がインスツルメントパネルの左右方向に延びる連結ロッドからなるので、連結ロッドを左右にストロークさせることにより、左右のロック部を同期させることができる。
操作部の操作片が、一対のロック部のうち操作部に近い方のロック部のロック雄部に連結されているので、ノブを押して操作片を動かすことにより、少ない部品点数で、ロック部のロック・アンロックを行わせることができる。
上記(6)のグローブボックス用開閉ロック装置によれば、本発明の実施例3において、つぎの効果が得られる。
伝達部が、操作部の操作片の動きを、左右一対のロック部に同期して伝達するので、左右一対のロック部のロック・アンロックは同期し、片掛かりが生じることはなく、片掛かり時に生じるグローブボックスとインスツルメントパネルとの段差も生じない。
操作部の操作片が揺動片からなるが、操作片が揺動片であっても、揺動をストローク動に変えて、伝達部材をストロークさせることができる。
上記(7)のグローブボックス用開閉ロック装置によれば、本発明の実施例4において、つぎの効果が得られる。
伝達部が、操作部の操作片の動きを、左右一対のロック部に同期して伝達するので、左右一対のロック部のロック・アンロックは同期し、片掛かりが生じることはなく、片掛かり時に生じるグローブボックスとインスツルメントパネルとの段差も生じない。
伝達部が、第1のワイヤと第2のワイヤを有する複線ワイヤを備えているので、伝達部材がワイヤであるにもかかわらず、左右一対のロック部の作動を同期させることができる。
操作片が回転した際に、第1のワイヤに一方向の引張力がかかるとともに第2のワイヤに他方向の引張力がかかるようになっているので、伝達部材がワイヤであるにもかかわらず、左右一対のロック部の作動を同期させることができる。
操作片には、複線ワイヤの第1のワイヤの張力と第2のワイヤの張力を均一化させる張力調整部が設けられているので、伝達部をインスツルメントパネルに組み付けた後においても張力調整が可能であり、伝達部の車両への組み付けが容易になる(予め、第1のワイヤの張力と第2のワイヤの張力を均一化したものを組み付ける必要がない)。
張力調整部は、操作片に形成された孔と、該孔に挿入されるテーパ部材とを含んでおり、孔がテーパ部材より大サイズとしてあるので、テーパ部材が孔内で動くことができ、自動的に張力調整ができる
以下に、本発明のグローブボックス用開閉ロック装置を、図1〜図17を参照して説明する。
図1〜図5は、それぞれ、本発明の実施例1〜5のグローブボックス用開閉ロック装置を示しており、図6〜図17は、それらに使用できる部品の構造を示す。
本発明の全実施例に共通する、または類似する部分には、本発明の全実施例にわたって同じ符号を付してある。
〔共通構成、作用・効果・・・・・図1、図6、図7〕
まず、本発明の全ての実施例に共通する部分の構成、作用・効果を、たとえば図1、図6、図7を参照して、説明する。
本発明のグローブボックス用開閉ロック装置1は、車両の助手席前方でインスツルメントパネル3(「インスツルメントパネル」には、「車室に面する固定の壁」である場合を含む)に回動可能に取付けられたグローブボックス2を、グローブボックス2が閉位置にある時に、グローブボックス2をインスツルメントパネル3にロック・アンロックするロック装置である。
ロック装置1がアンロックされれば、グローブボックス2はグローブボックス下端部の回転軸芯まわりに自重で回転して開き、閉める時はグローブボックス下端部の回転軸芯まわりに手でグローブボックス2を持ち上げる。閉めた状態でロック装置1をロックすれば、グローブボックス2は閉状態を維持する。
グローブボックス用開閉ロック装置1は、操作部10と、ロック部50と、伝達部70とを有する。グローブボックス用開閉ロック装置1は、操作部10に隣接させて設けられたキー装置90を有していてもよい。ただし、キー装置90は必須ではない。
操作部10は、グローブボックス2の左右方向中央位置よりも運転席に近い位置に配置され、インスツルメントパネル3とグローブボックス2のうちインスツルメントパネル3側に取りつけられる。操作部10は、プッシュ式のノブ11を備えている。ノブ11をプッシュする(押す)ことにより、ロック装置1のロック状態を解除し、グローブボックス2は自重で開く。グローブボックス2を手で持ち上げて回転させ閉めると、ロック装置1は自動的にロックする。
操作部10が、プッシュ式のノブ11と、ノブ11の動き方向と直交する面内で可動(直線往復動、または回転往復動、等を含む)な操作片12と、ノブ11の動きを操作片12の動きに変換する変換部13とを備えている。図中、ノブ11などの部品のストローク量を符号Sで示す。
ロック部50は、グローブボックス2の左右方向両側部(たとえば、左右方向両端部)に対応させて設けられており、左右一対設けられる。
一対のロック部50の各ロック部50は、グローブボックス2とインスツメントパネル3の一方に設けられたロック雌部52と、グローブボックス2とインスツメントパネル3の他方に設けられロック雌部52に対して直線状にストローク動するロック雄部51とを備えている。
伝達部70は、伝達部材71を有しており、操作部10の動きを、一対のロック部50の各ロック部50に、伝達部材71の引張・圧縮を利用して伝達する。伝達部材71は、伝達部材71のねじりを利用して伝達しない。
伝達部材71は、ロッド(「ロッド」には、任意の形状の「梁部材」である場合を含む)、またはワイヤ等からなる。
操作部10に隣接して、キー装置90が設けられてもよい。図7に示すように、キー装置90は、ノブ11のストローク領域に入出可能で、ノブ11のストローク領域に進入してノブ11のプッシュの動きを止めるストッパ91を有する。また、キー装置90は、キーシリンダ92と、キーシリンダ92の動きをストッパ91の動きに変換する突起93を有する。
キーロックをしたいときは、キーをキーシリンダ92に挿入してキーシリンダ92を回転させると、キーシリンダ92の突起93でストッパ91が押されて、ストッパ91がノブ11のストロークと直交する方向に位置94から位置95まで動いてノブ11のストローク領域に進入し、ノブ11をプッシュしてもノブ11が動かなくなる。
キーロックを解除してノブ11をプッシュ動可能としたいときは、キーをキーシリンダ92に挿入してキーシリンダ92を反対方向に回転させると、ストッパ91が位置95から位置94に退き、ノブ11がプッシュ動可能となる。
つぎに、本発明の全実施例に共通な上記構成部分の作用・効果を説明する。
a.ノブ11をグローブボックス2の中央より運転席寄り側のインスツルメントパネル3部分に配置したため、ノブ11は、運転席から近く、運転者の手の届く範囲にあり、運転者によるノブの操作性が良好である。
b.ノブ11をプッシュ式にしたため、操作が容易である。また、ノブ11を回転式としないでプッシュ式にしたため、グローブボックス2のノブ11背面に指を差し込む凹部を設ける必要がなく、見栄えがよいし、また、グローブボックスの厚みを薄くできグローブボックス2内の収納スペースを広くすることができる。
c.インスツルメントパネル3側にノブ11を設けたことによりノブ11のプッシュ方向とグローブボックス2の開方向が逆にならず、グローブボックス2の開操作性が良好である。ノブ11のプッシュ方向とグローブボックス2の開方向が逆になるとノブ11を押した時グローブボックス2が開いてきて手に当たる。
d.ロック部50をグローブボックス2の左右方向両側部に対応させて設けたため、グローブボックス2を閉める時に、グローブボックス2の左右一端のみを押した場合に生じるグローブボックス2の変形による、グローブボックス2のインスツルメントパネル3との段差は生じない。
e.左右のロック部50間の作動力伝達部材51が伝達部材51の引張・圧縮で作動力を伝達するようにしたので、伝達部材71にねじれ変形が生じず、左右のロック部の動作を同期させることができる。その結果、左右のロック部50の片掛かりを防止することができ、片掛かりの場合に生じやすい、グローブボックス2の変形による、グローブボックス2のインスツルメントパネル3との段差を防止できる。
また、操作部10が、ノブ11の動きを操作片12の動きに変換する変換部13(たとえば、斜面構造の変換部)を備えているので、ノブ11のプッシュ動を操作片12のストローク動(直線動や回動などの1次元動)に容易に変換できる。
また、ロック部50が、ロック雌部52と、ロック雌部52に対して直線状にストローク動するロック雄部51とを備えているので、作動力伝達部材71のストローク動をロック部50の雄部51のストローク動に容易に変換することができる。
また、操作部10に隣接して、ノブ11のプッシュの動きを止めるストッパ91を有するキー装置90をさらに設けたので、グローブボックス2を閉位置でキーをかけることにより、グローブボックス2内の収納品の盗難を防ぐことができる。
つぎに、本発明の各実施例または複数(ただし、すべてではない)の実施例に特有な部分の構成、作用・効果を説明する。
〔本発明の実施例1・・・・図1、図6、図7〕
本発明の実施例1では、図1、図6、図7に示すように、操作部10はノブ11の動きと直交する方向に直線往復運動する操作片12を有する。伝達部70は、操作部10の操作片12の動きを、左右一対のロック部50の各ロック部50に互いに同期して伝達するように構成されている。
操作部10は、インスツルメントパネル3側に支持されている。操作部10の変換部13は斜面からなり、ノブ11を押すと、ノブ11は変換部13を介して操作片12を、引きばね14の付勢に抗して押して、グローブボックス2側に移動させる。
伝達部70は、インスツルメントパネル3とグローブボックス2のうちグローブボックス2側に支持されている。
伝達部70は、グローブボックス2側に支持されグローブボックス2の左右方向に延びる第1のロッド72と、グローブボックス2側に支持されグローブボックス2の左右方向に延びる第2のロッド73と、第1のロッド72と第2のロッド73に噛み合い第1のロッド72と第2のロッド73を互いに反対方向に同期させて動かすギア74とを、備えている。第1のロッド72と第2のロッド73の断面形状は、円形であってもよいし、非円形であってもよい。第1のロッド72と第2のロッド73は、伝達部材71を構成する。第1のロッド72と第2のロッド73の少なくとも一方は、ばね75によって、ロック雄部51がロック雌部52に係合する方向に常時付勢されている。ばね75によって付勢されたロッド72または73が、操作部10のロック解除操作によって操作片12によって押され、ロック解除方向に移動されると、ロック雄部51とロック雌部52の係合は解除される。
一対のロック部50の各ロック部50のロック雄部51は、インスツルメントパネル3とグローブボックス2のうちグローブボックス2側に支持されており、ロック雌部52は、インスツルメントパネル3とグローブボックス2のうちインスツルメントパネル3側に支持されている。ロック雌部52は、グローブボックス2の側部の対向しており、グロメットを備えている。
伝達部70の第1のロッド72と第2のロッド73の端部に、ロック部50のロック雄部51が形成されており、インスツルメントパネル3の、伝達部70の第1のロッド72と第2のロッド73の端部に、グローブボックス2の左右方向に、対向する部位に、ロック部50の前記ロック雌部52が形成されている。
本発明の実施例1の装置の作用・効果を説明する。
伝達部70が、操作部10の操作片12の動きを、左右一対のロック部50に同期して伝達するので、左右一対のロック部50のロック・アンロックは同期し、片掛かりが生じることはなく、片掛かりした場合に、グローブボックス2を閉める時にグローブボックス2の左右方向一端部のみを押すと生じる、グローブボックス2とインスツルメントパネル3との表面の段差も生じない。
また、伝達部70がグローブボックス2側に支持されているので、操作部10の操作片の左右方向ストローク動を、途中で方向を変えることなく同じ方向のまま、伝達部材70の左右方向ストローク動とロック部50のロック雄部51の左右方向ストローク動に伝達することができ、伝達部70およびロック部50の構造を単純化することができる。
また、伝達部70において、第1のロッド72と、第2のロッド73とを、ギア74により連動させたので、第1のロッド72と、第2のロッド73とをグローブボックス2の左右方向に、互いに反対方向に、容易に同期させて、動かすことができる。
また、ロック部50のロック雄部51がグローブボックス2側に支持されているので、グローブボックス2側に支持された伝達部材71のストローク動をそのままロック雄部51のストロークに伝達することができ、伝達部70およびロック部50の構造を単純化することができる。
また、伝達部71の第1のロッド72と第2のロッド73の端部にロック雄部51が形勢されているので、伝達部材71のストローク動をそのままロック雄部51のストロークに伝達することができる。
〔本発明の実施例2・・・・図2、図8〜図10〕
本発明の実施例2では、図2、図8〜図10に示すように、操作部10はノブ11の動きと直交する方向に直線往復運動する操作片12を有する。伝達部70は、操作部10の操作片12の動きを、左右一対のロック部50の各ロック部50に互いに同期して伝達するように構成されている。
操作部10は、インスツルメントパネル3側に支持されている。操作部10の変換部13は斜面からなり、ノブ11を押すと、ノブ11は変換部13を介して操作片12を、押しばね15の付勢に抗して、ロック部50のロック雄部51の中間部材54を引寄せ、引張る。ばね15は、伝達部70の伝達部材71を常時押し側に付勢している。
伝達部70は、インスツルメントパネル3とグローブボックス2のうちインスツルメントパネル3側に支持されている。
伝達部70は、インスツルメントパネル3側に支持され、インスツルメントパネル3の左右方向に延びる連結ロッド76と、連結ロッド76の端部の球状のジョイント部77を備えている。連結ロッド76の断面形状は、円形であってもよいし、非円形であってもよい。連結ロッド76とジョイント部77は、伝達部材71を構成する。連結ロッド76は、常時は操作部10のばね15によって押されているが、操作部10のノブ11を押すと連結ロッド76は引っ張られ、ロック部50のロックを解除する。
連結ロッド76は、左右一対のロック部50のロック雄部51を連結しており、連結ロッド76の引張・圧縮で作動力を伝達している。
一対のロック部50の各ロック部50のロック雄部51は、インスツルメントパネル3とグローブボックス2のうちインスツルメントパネル3側に支持されており、ロック雌部52は、インスツルメントパネル3とグローブボックス2のうちグローブボックス2側に支持されている。ロック雄部51は、グローブボックス2の上辺部の対向している。ロック雌部52は、ロック雄部51に対向しており、グロメットを備えている。
各ロック雄部51は、インスツルメントパネル3に固定されるロックケーシング53と、ロックケーシング53にインスツルメントパネル3の左右方向に摺動可能に支持され、斜めの溝56を有する中間部材54と、ロックケーシング53に中間部材54の移動方向と直交する方向に摺動可能に支持され、溝56に摺動可能に嵌まるピン57をもつロック係合片55を有している。
操作部10のノブ11を押すと連結ロッド76は引っ張られ、左右のロック部50のロック雄部51の中間部材54が操作部10側に引っ張られ、ロック係合片55をグローブボックス2の上辺部から離れる方向に動かして、ロック係合片55をロック雌部52から離脱させ、ロック部50のロックを解除する。
本発明の実施例2の装置の作用・効果を説明する。
伝達部70が、操作部10の操作片12の動きを、左右一対のロック部50に同期して伝達するので、左右一対のロック部50のロック・アンロックは同期し、片掛かりが生じることはなく、片掛かりした場合に、グローブボックス2を閉める時にグローブボックス2の左右方向一端部のみを押すと生じる、グローブボックス2とインスツルメントパネル3との表面の段差も生じない。
また、伝達部70が、インスツルメントパネル3側に支持されているので、伝達部70がグローブボックス2側に支持される場合(実施例1の場合)に比べて、グローブボックス2の構造を単純化することができ、グローブボックス2の収納スペースを広くすることができる。
また、伝達部70の伝達部材71がインスツルメントパネルの左右方向に延びる連結ロッド76を含むので、連結ロッド76を左右にストロークさせ、ロック部50のロック雄部51を連結ロッド76のストロークと直交する方向に動かすことにより、左右のロック部50を同期させることができる。
また、ロック雄部51がロックケーシング53とロック係合片55を有しているので、ロック係合片55をロック雌部52に進退させることによりロック部50のロック・アンロックを行わせることができる。
また、連結ロッド56が左右一対のロック部50のロック雄部51を連結しているので、連結ロッド56を動かすことにより、左右のロック部50のロック・アンロックを行わせることができる。
また、操作部10の操作片12が、一対のロック部50のうち操作部10に近い方のロック部50のロック雄部51の中間部材54に連結されているので、ノブ11を押して操作片51を動かすことにより、少ない部品点数で(つぎの本発明の実施例3のように揺動片を介することなく)、ロック部50のロック・アンロックを行わせることができる。
〔本発明の実施例3・・・・図3、図8〜図11〕
本発明の実施例3では、図3、図11、図8〜図10(図8〜図10は実施例2だけではなく、実施例3にも適用可能)に示すように、伝達部70は、操作部10の操作片12の動きを、左右一対のロック部50の各ロック部50に互いに同期して伝達するように構成されている。
操作部10の操作片12は、揺動片16と、揺動片16の動きをロック部50の中間部材54に伝達する伝達ロッド17を備えている。
揺動片16は、揺動片16の一端がグローブボックス2の左右方向に弧状に往復回動するように、インスツルメントパネル3側に揺動可能に支持されている。伝達ロッド17は、揺動片16の一端部を、一対のロック部50のうち操作部10に近い方のロック部50のロック雄部51の中間部材54に連結している。
揺動片16の他端部には、ノブ11のストローク動を揺動片16の揺動に変換する、斜面からなる変換部13が形成されている。
操作部10は、インスツルメントパネル3側に支持されている。操作部10のノブ11を押すと、ノブ11は変換部13を介して揺動片16を、押しばね15の付勢に抗して揺動させ、伝達ロッド17およびロック部のロック雄部51の中間部材54を引寄せ、引張る。
本発明の実施例3の伝達部70と一対のロック部50の構成は、本発明の実施例2の伝達部70と一対のロック部50の構成と同じである。
本発明の実施例3の装置の作用・効果を説明する。
伝達部70が、操作部10の操作片12の動きを、左右一対のロック部50に同期して伝達するので、左右一対のロック部50のロック・アンロックは同期し、片掛かりが生じることはなく、片掛かりした場合に、グローブボックス2を閉める時にグローブボックス2の左右方向一端部のみを押すと生じる、グローブボックス2とインスツルメントパネル3との表面の段差も生じない。
また、操作部10の操作片12が揺動片16を含むが、揺動片16の揺動を、伝達ロッド17により、ロック部材50のロック雄部51の中間部材54のストローク動に変え、かつ、伝達部材71をストロークさせて、左右のロック部50をロック・アンロックさせることができる。
また、本発明の実施例3の伝達部70とロック部50の作用・効果は、本発明の実施例2の伝達部70とロック部50の作用・効果と同じである。
〔本発明の実施例4・・・・図4、図12〜図16〕
本発明の実施例4では、図4、図12〜図16に示すように、操作部10はノブ11の動きと直交する面内で往復回動する操作片12を有する。伝達部70は、操作部10の操作片12の動きを、左右一対のロック部50の各ロック部50に互いに同期して伝達するように構成されている。
操作部10は、インスツルメントパネル3側に支持されている。操作部10の操作片12は、実施例4では、ノブ11の動きと直交する面内での往復回動するプーリ18およびプーリ18に一体のボス部19からなる。
操作部10の操作力の変換部13は螺旋溝となっており、ノブ11の押動は、変換部13によって、プーリ18の回動に変換される。ノブ11にはリターンスプリング20が設けられている。ノブ11を押すとプーリ12は一方向に回動し、ノブ11から手を離すと、プーリ12は他方向に回動し、ノブ11は元の位置に復帰する。
伝達部70は、インスツルメントパネル3とグローブボックス2のうちインスツルメントパネル3側に設けられている。
一対のロック部50の各ロック部はロック雄部51とロック雌部52を有しており、各ロック部のロック雄部51は、インスツルメントパネル3とグローブボックス2のうちインスツルメントパネル3側に支持されている。
一対のロック部50の各ロック部のロック雄部51は、ロックケーシング58と、ロックケーシング58に回転可能に支持された、斜めの溝61を有するプーリ付き回転部材59と、ロックケーシング58に対して軸方向に摺動し、斜めの溝61に摺動可能に係合するピン62をもつロック係合片60とを有している。また、ロック部50は、ロック係合片60がロック雌部52に近づく方向に移動するように、回転部材59を回転付勢するかまたはロック係合片60を軸方向に付勢するばね63を有する。
伝達部70は、第1のワイヤ78と第2のワイヤ79を有する複線ワイヤ80を備えている。
複線ワイヤ80の第1のワイヤ78は、左右一対のロック部50の第1のロック部の回転部材59に連結され、該第1のロック部からプーリ18に延びて該プーリ18に連結され、さらにプーリ18から一対のロック部50の第2のロック部へ延びて該第2のロック部の回転部材59に連結されている。複線ワイヤ80の第2のワイヤ79は、一対のロック部50の第2のロック部の回転部材59に連結され、該第2のロック部からプーリ18に延びて該プーリ18に連結され、さらにプーリ18から一対のロック部の第1のロック部へ延びて該第1のロック部の回転部材59に連結されている。プーリ18が回転した際に、第1のワイヤ78に一方向の引張力がかかるとともに第2のワイヤ79に他方向の引張力がかかるようになっている。第1のワイヤ78にも第2のワイヤ79にも引張力がかかり、第1のロック部の回転部材59と第2のロック部の回転部材59の両方が、強制的に回転され、第1のロック部と第2のロック部のロック、アンロックの作動が同期する。
る。
操作部10の操作片12のプーリ18には、複線ワイヤ80の第1のワイヤ78の張力と第2のワイヤ79の張力を調整するとともに、第1のワイヤ78の張力と第2のワイヤ79の張力を均一化させる張力調整部21が設けられている。
この張力調整部21は、操作片12のプーリ18の、複線ワイヤ80の第1のワイヤ78と第2のワイヤ79の間の部分に形成された孔22と、該孔22に挿入されるテーパ部材23とを含んでいる。テーパ部材23が第1のワイヤ78と第2のワイヤ79とで挟まれる方向に孔22内で動いて第1のワイヤ78と第2のワイヤ79の張力を均一化できるように、テーパ部材23が第1のワイヤ78と第2のワイヤ79とで挟まれる方向に、孔22がテーパ部材23より大サイズとしてある。
本発明の実施例4の装置の作用・効果を説明する。
操作部10の操作片12のプーリ18の動きがノブ11の動きと直交する面内での回転動であるため、ノブ11のプッシュ動をプーリ18を介して伝達部70の複線ワイヤ80の第1のワイヤ78と第2のワイヤ79の引き・引き動に変換することができる。
また、伝達部70が、インスツルメントパネル3側に設けられているので、伝達部70がグローブボックス2側に支持される場合に比べて、グローブボックス2の構造を単純化することができ、グローブボックス2の収納スペースを広くすることができる。
また、伝達部70が、第1のワイヤ78と第2のワイヤ79を有する複線ワイヤ80を備えているので、伝達部材71がワイヤであるにもかかわらず、第1のワイヤ78と第2のワイヤ79に引張力をかけて、左右一対のロック部50の作動を同期させることができる。
操作片12のプーリ18には、複線ワイヤ80の第1のワイヤ78の張力と第2のワイヤ79の張力を均一化させる張力調整部21が設けられているので、伝達部70をインスツルメントパネル3に組み付けた後においてもワイヤ78、79の張力調整が可能であり、伝達部の車両への組み付けが容易になる。したがって、予め第1のワイヤ78の張力と第2のワイヤ79の張力を均一化したものを、インスツルメントパネル3に組み付ける必要がない。
しかも、張力調整部80は、プーリ18に形成された孔22と、該孔に挿入されるテーパ部材23とを含んでおり、孔がテーパ部材より大サイズとしてあるので、テーパ部材が孔内で動くことができ、自動的に均一張力調整ができる。
また、可動部であるロック雄部51をインスツルメントパネル3側に支持したので、ロック雄部51をグローブボックス2側に支持した場合に比べて、グローブボックス2の構造を単純化することができ、グローブボックスの収納スペースを広くすることができる。
また、ロック部50のロック雄部51は、回転部材59と、該回転部材59の回転によって軸方向に摺動するロック係合片60とを有しているので、ワイヤ78、79の動きを回転部材59を介してロック係合片60のストローク動に変換でき、ロック部50のロック・アンロックを行わせることができる。
〔本発明の実施例5・・・・図5、図17〕
本発明の実施例5では、図5、図17に示すように、操作部10はノブ11の動きと直交する面内で往復回動する操作片12を有する。伝達部70は、操作部10の操作片12の動きを、左右一対のロック部50の各ロック部50に、互いに非同期での伝達を許容して、伝達するように構成されている。
操作部10の操作片12の動きは、ノブ11の動きと直交する方向の直線往復動である。操作部10には、本発明の実施例2、実施例3で述べた、ノブ11をプッシュすると、伝達部70の伝達部材71を引き寄せるタイプの操作部を、そのまま用いることができる。
伝達部70は、インスツルメントパネル3とグローブボックス2のうちインスツルメントパネル3側に設けられている。
伝達部70は、一対のロック部50の各ロック部と操作部10の操作片12とを、それぞれ、連結する単線ワイヤ81、82を備えている。ワイヤ81は操作片12と第1のロック部50を連結し、ワイヤ82は操作片12と第2のロック部50を連結する。単線ワイヤ81、82は、実施例5における伝達部材71を構成する。
一対のロック部50の各ロック部50は、ロック雄部51とロック雌部52を有しており、各ロック部50のロック雄部51は、インスツルメントパネル3とグローブボックス2のうちインスツルメントパネル3側に支持されている。
一対のロック部50の各ロック部50には、本発明の実施例4のロック部に準じる構造のものを用いることができる。したがって、ロック部50は、ロックケーシング58と、該ロックケーシング58に直線状に往復摺動可能に支持され、斜めの溝61をもつ回転部材59と、該回転部材59の斜めの溝61に係合するピン62を有し回転部材59がロックケーシング58に対して直線状に往復動された時にグローブボックス2に設けたロック雌部52に進退する方向に往復動するロック係合片60とを有している。また、ロック部50は、ロック係合片60がロック雌部52に近づく方向に移動するように、回転部材59を回転付勢するかまたはロック係合片60を軸方向に付勢するばね63を有する。
単線ワイヤ81、82は、各ロック部50の回転部材59に連結されており、操作部10のノブ11がプッシュされて操作片12が引かれた時に、ロック部50の回転部材59を引き、ロック部50のロック係合片60をグローブボックス2から離れる方向に引いてロック部50によるグローブボックス2のロックを解除する。
本発明の実施例5の装置の作用・効果を説明する。
伝達部70が、操作部10の操作片12の動きを、一対のロック部の各ロック部50に互いに非同期での伝達を許容して伝達するように構成されているので、伝達部70の伝達部材71に単線ワイヤの使用が可能になり、設計の自由度が大きくなる。
また、伝達部70が、インスツルメントパネル3側に設けられているので、伝達部70がグローブボックス2側に支持される場合に比べて、グローブボックス2の構造を単純化することができ、グローブボックス2の収納スペースを広くすることができる。
また、伝達部70が単線ワイヤ81、82からなる伝達部材71を備えているので、左右一対のロック部50のアンロックだけは同期させることができる。左右のロック部50のロックは、各ロック部50に設けたばね63による、ロック係合片60をロック雌部52に向かって移動させる付勢力によって、行われる。左右のロック部のロック係合片60が対向するロック雌部52と軸芯が合っていなければ、実施例5では、左右のロック部のロックが同期するとは限らない。
また、可動部であるロック雄部51をインスツルメントパネル3側に支持したので、ロック雄部51をグローブボックス2側に支持した場合に比べて、グローブボックス2の構造を単純化することができ、グローブボックス2の収納スペースを広くすることができる。
また、各ロック部50が、回転部材59と、回転部材59の斜めの溝61に係合するピン62を有するロック係合片60とを有しているので、ワイヤ81、82の直線動をロック係合片60の進退動に容易に変換することができる。
また、単線ワイヤ81、82が回転部材59に連結されているので、ノブ11がプッシュされた時にロック係合片60をグローブボックス2から離れる方向に引いてロックを解除することができる。
本発明の実施例1〜5において、操作部10のノブ11のプッシュ動、伝達部70の伝達部材71の直線往復動、ロック部50のロック雄部51のロック係合片の直線往復動は、何れも1次元の動きで、類似の構造をとることができるため、本発明の実施例1〜5にわたって、操作部10同志、またはロック部50同志を、構造を標準化して、共用することが可能であり、各車種で、共通構造とすることにより、コストダウンをはかることができる。
本発明の実施例1のグローブボックス用開閉ロック装置の正面図である(ただし、グローブボックスは断面で示してある。) 本発明の実施例2のグローブボックス用開閉ロック装置の正面図である(ただし、グローブボックスは断面で示してある。) 本発明の実施例3のグローブボックス用開閉ロック装置の正面図である(ただし、グローブボックスは断面で示してある。) 本発明の実施例4のグローブボックス用開閉ロック装置の正面図である(ただし、グローブボックスは断面で示してある。) 本発明の実施例5のグローブボックス用開閉ロック装置の正面図である(ただし、グローブボックスは断面で示してある。) 本発明の実施例1のグローブボックス用開閉ロック装置の操作部の断面図である。 本発明の実施例1のグローブボックス用開閉ロック装置のキー装置を含む操作部の断面図である(ただし、キー装置は本発明の実施例2〜5にも適用可能)。 本発明の実施例2(本発明の実施例3にも適用可能)のグローブボックス用開閉ロック装置の操作部の断面図である。 本発明の実施例2(本発明の実施例3にも適用可能)のグローブボックス用開閉ロック装置の伝達部の断面図である。 本発明の実施例2(本発明の実施例3にも適用可能)のグローブボックス用開閉ロック装置のロック部の断面図である。 本発明の実施例3のグローブボックス用開閉ロック装置の操作部の揺動片の正面図である。 本発明の実施例4のグローブボックス用開閉ロック装置の伝達部材の正面図である。 本発明の実施例4のグローブボックス用開閉ロック装置の操作部の、ノブと反対側から見た斜視図である。 本発明の実施例4のグローブボックス用開閉ロック装置のキー装置を含む操作部の断面図である。 本発明の実施例4のグローブボックス用開閉ロック装置の操作部の、プーリ側から見た、プーリ部の正面図である。 本発明の実施例4(本発明の実施例5にも準用可能)のグローブボックス用開閉ロック装置のロック部の側面図である。 本発明の実施例5のグローブボックス用開閉ロック装置の伝達部材である単線ワイヤの正面図である。
符号の説明
1 グローブボックス用開閉ロック装置
2 グローブボックス
3 インスツルメントパネル
10 操作部
11 ノブ
12 操作片
13 変換部
14、15、63 ばね
16 揺動片
17 伝達ロッド
18 プーリ
19 ボス
20 リターンスプリング
21 張力調整部
22 孔
23 テーパ部材
50 ロック部
51 ロック雄部
52 ロック雌部
53、58 ロックケーシング
54 中間部材
55、60 ロック係合片
56、61 溝
57、62 ピン
59 回転部材
70 伝達部
71 伝達部材
72 第1のロッド
73 第2のロッド
74 ギア
75 ばね
76 連結ロッド
77 ジョイント
78 第1のワイヤ
79 第2のワイヤ
80 複線ワイヤ
81、82 単線ワイヤ
90 キー装置
91 ストッパ
92 キーシリンダ
93 突起
94、95 位置(ストローク端位置)

Claims (7)

  1. 車両のインスツルメントパネルに回動可能に取付けられたグローブボックスを、該グローブボックスが閉位置にある時に、前記インスツルメントパネルにロック・アンロックするグローブボックス用開閉ロック装置であって、
    前記グローブボックスの左右方向中央位置よりも運転席に近い前記インスツルメントパネル部位に配置され、前記インスツルメントパネルと前記グローブボックスのうち前記インスツルメントパネル側に取りつけられ、プッシュ式のノブを備えた操作部と、
    前記グローブボックスの左右方向両側部に対応させて設けられた一対のロック部と、
    前記操作部の動きを前記一対のロック部の各ロック部に伝達部材の引張・圧縮を利用して伝達する伝達部と、
    を有し、
    前記操作部が、前記プッシュ式のノブと、前記ノブの動きと直交する面内で可動な操作片と、前記ノブの動きを前記操作片の動きに変換する変換部とを備えており、
    前記一対のロック部の各ロック部が、前記グローブボックスと前記インスツメントパネルの一方に設けられたロック雌部と、前記グローブボックスと前記インスツメントパネルの他方に設けられ前記ロック雌部に対して直線状にストローク動するロック雄部とを備えており、
    前記伝達部が、前記操作部の前記操作片の動きを、前記一対のロック部の各ロック部に互いに同期して伝達するように構成されており、
    前記伝達部が、前記インスツルメントパネルと前記グローブボックスのうち前記グローブボックス側に支持されており、
    前記伝達部が、前記グローブボックス側に支持され前記グローブボックスの左右方向に延びる第1のロッドと、前記グローブボックス側に支持され前記グローブボックスの左右方向に延びる第2のロッドと、前記第1のロッドと前記第2のロッドに噛み合い前記第1のロッドと前記第2のロッドを互いに反対方向に同期させるギアとを、備えており、
    前記第1のロッドと前記第2のロッドの少なくとも一方は、ばねによって、前記ロック雄部が前記ロック雌部に係合する方向に常時付勢されており、前記第1のロッドまたは前記第2のロッドが前記操作部のロック解除操作によって前記操作片によって押され、ロック解除方向に移動させると、前記ロック雄部と前記ロック雌部の係合は解除される、グローブボックス用開閉ロック装置。
  2. 前記操作部に隣接して、前記ノブのストローク領域に入出可能で該ストローク領域に進入して前記ノブのプッシュの動きを止めるストッパを有するキー装置が、さらに設けられている請求項1記載のグローブボックス用開閉ロック装置。
  3. 前記一対のロック部の各ロック部がロック雄部とロック雌部を有しており、各ロック部のロック雄部は、前記インスツルメントパネルと前記グローブボックスのうち前記グローブボックス側に支持されている請求項1記載のグローブボックス用開閉ロック装置。
  4. 前記一対のロック部の各ロック部がロック雄部とロック雌部を有しており、前記伝達部の前記第1のロッドと前記第2のロッドの端部に前記ロック部の前記ロック雄部が形成されており、前記インスツルメントパネルの、前記伝達部の前記第1のロッドと前記第2のロッドの端部にグローブボックスの左右方向に対向する部位に、前記ロック部の前記ロック雌部が形成されている請求項1記載のグローブボックス用開閉ロック装置。
  5. 車両のインスツルメントパネルに回動可能に取付けられたグローブボックスを、該グローブボックスが閉位置にある時に、前記インスツルメントパネルにロック・アンロックするグローブボックス用開閉ロック装置であって、
    前記グローブボックスの左右方向中央位置よりも運転席に近い前記インスツルメントパネル部位に配置され、前記インスツルメントパネルと前記グローブボックスのうち前記インスツルメントパネル側に取りつけられ、プッシュ式のノブを備えた操作部と、
    前記グローブボックスの左右方向両側部に対応させて設けられた一対のロック部と、
    前記操作部の動きを前記一対のロック部の各ロック部に伝達部材の引張・圧縮を利用して伝達する伝達部と、
    を有し、
    前記操作部が前記ノブの動きと直交する面内で可動な操作片を有し、前記伝達部が、前記操作部の前記操作片の動きを、前記一対のロック部の各ロック部に互いに同期して伝達するように構成されており、
    前記伝達部が、前記インスツルメントパネルの左右方向に延びる連結ロッドを備えており、
    前記操作部の前記操作片が、前記グローブボックスの左右方向に直線状に往復動するように、前記インスツルメントパネル側に摺動可能に支持されており、前記操作片の一端は前記一対のロック部のうち前記操作部に近い方のロック部のロック雄部に連結されているグローブボックス用開閉ロック装置。
  6. 車両のインスツルメントパネルに回動可能に取付けられたグローブボックスを、該グローブボックスが閉位置にある時に、前記インスツルメントパネルにロック・アンロックするグローブボックス用開閉ロック装置であって、
    前記グローブボックスの左右方向中央位置よりも運転席に近い前記インスツルメントパネル部位に配置され、前記インスツルメントパネルと前記グローブボックスのうち前記インスツルメントパネル側に取りつけられ、プッシュ式のノブを備えた操作部と、
    前記グローブボックスの左右方向両側部に対応させて設けられた一対のロック部と、
    前記操作部の動きを前記一対のロック部の各ロック部に伝達部材の引張・圧縮を利用して伝達する伝達部と、
    を有し、
    前記操作部が前記ノブの動きと直交する面内で可動な操作片を有し、前記伝達部が、前記操作部の前記操作片の動きを、前記一対のロック部の各ロック部に互いに同期して伝達するように構成されており、
    前記操作部の前記操作片が、前記操作片の一端が前記グローブボックスの左右方向に往復動するように、前記インスツルメントパネル側に揺動可能に支持されており、前記操作片の一端は伝達ロッドを介して前記一対のロック部のうち前記操作部に近い方のロック部のロック雄部に連結されているグローブボックス用開閉ロック装置。
  7. 車両のインスツルメントパネルに回動可能に取付けられたグローブボックスを、該グローブボックスが閉位置にある時に、前記インスツルメントパネルにロック・アンロックするグローブボックス用開閉ロック装置であって、
    前記グローブボックスの左右方向中央位置よりも運転席に近い前記インスツルメントパネル部位に配置され、前記インスツルメントパネルと前記グローブボックスのうち前記インスツルメントパネル側に取りつけられ、プッシュ式のノブを備えた操作部と、
    前記グローブボックスの左右方向両側部に対応させて設けられた一対のロック部と、
    前記操作部の動きを前記一対のロック部の各ロック部に伝達部材の引張・圧縮を利用して伝達する伝達部と、
    を有し、
    前記操作部が前記ノブの動きと直交する面内で可動な操作片を有し、前記伝達部が、前記操作部の前記操作片の動きを、前記一対のロック部の各ロック部に互いに同期して伝達するように構成されており、
    前記伝達部が、第1のワイヤと第2のワイヤを有する複線ワイヤを備えており、
    前記複線ワイヤの前記第1のワイヤは、前記一対のロック部の第1のロック部に連結されて該第1のロック部から前記操作片に延びて該操作片に連結されさらに前記操作片から前記一対のロック部の第2のロック部へ延びて該第2のロック部に連結されており、前記複線ワイヤの前記第2のワイヤは、前記一対のロック部の前記第2のロック部に連結されて該第2のロック部から前記操作片に延びて該操作片に連結されさらに前記操作片から前記一対のロック部の前記第1のロック部へ延びて該第1のロック部に連結されており、前記操作片が回転した際に、前記第1のワイヤに一方向の引張力がかかるとともに前記第2のワイヤに他方向の引張力がかかるようになっており、
    前記操作片には、複線ワイヤの前記第1のワイヤの張力と前記第2のワイヤの張力を調整するとともに、前記第1のワイヤの張力と前記第2のワイヤの張力を均一化させる張力調整部が設けられており、
    前記張力調整部は、前記操作片の、複線ワイヤの前記第1のワイヤと前記第2のワイヤの間の部分に形成された孔と、該孔に挿入されるテーパ部材とを含んでおり、前記テーパ部材が第1のワイヤと前記第2のワイヤとで挟まれる方向に前記テーパ部材が前記孔内で動けるように、前記テーパ部材が第1のワイヤと前記第2のワイヤとで挟まれる方向に前記孔が前記テーパ部材より大サイズとしてあるグローブボックス用開閉ロック装置
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