JP2019055740A - 自動車のコンソールボックス - Google Patents
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Abstract
【課題】開口の開けっ放し状態におけるリッドの見栄えが悪くない自動車のコンソールボックスを提供すること。
【解決手段】自動車のコンソールボックスは、開口を有するボックス本体と、ボックス本体の開口を開閉可能に左右に対を成すヒンジの2軸44、60を介して左右に両開き可能に組み付けられたリッド3と、リッド3をボックス本体の開口を閉状態にロックするロック機構6とを備えている。リッド3は、ロック機構6によるボックス本体に対するリッド3の左開きのロック解除可能な左のノブ30と、ロック機構6によるボックス本体に対するリッドの右開きのロック解除可能な右のノブ30とを備えている。一方のノブ30の操作によるロック機構6のロック解除によってリッド3の一方を開けた後にこの一方のノブ30の操作を戻しても、この開けたリッド3の一方が閉ざされるまでこのロック機構6のロック解除が保持されている。
【選択図】図4
【解決手段】自動車のコンソールボックスは、開口を有するボックス本体と、ボックス本体の開口を開閉可能に左右に対を成すヒンジの2軸44、60を介して左右に両開き可能に組み付けられたリッド3と、リッド3をボックス本体の開口を閉状態にロックするロック機構6とを備えている。リッド3は、ロック機構6によるボックス本体に対するリッド3の左開きのロック解除可能な左のノブ30と、ロック機構6によるボックス本体に対するリッドの右開きのロック解除可能な右のノブ30とを備えている。一方のノブ30の操作によるロック機構6のロック解除によってリッド3の一方を開けた後にこの一方のノブ30の操作を戻しても、この開けたリッド3の一方が閉ざされるまでこのロック機構6のロック解除が保持されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、自動車のコンソールボックスに関し、詳しくは、開口を有するボックス本体と、ボックス本体の開口を開閉可能に左右に対を成すヒンジの2軸を介して左右に両開き可能に組み付けられたリッドと、リッドをボックス本体の開口を閉状態にロックするロック機構とを備えている自動車のコンソールボックスに関する。
従来、自動車の運転席と助手席との間のフロアには、内部に物品を収納可能なコンソールボックスが備えられている。このようなコンソールボックスは、開口を有するボックス本体と、ボックス本体の開口を開閉可能に左右に対を成すヒンジの2軸を介して左右に両開き可能に組み付けられたリッドと、リッドをボックス本体の開口を閉状態にロックするロック機構とから構成されている。このリッドは、ロック機構によるボックス本体に対するリッドの左開きのロック解除可能な左のノブと、ロック機構によるボックス本体に対するリッドの右開きのロック解除可能な右のノブとを備えている。ここで、図21には、例えば、特許文献1に記されるような、左右のノブ230が一体になったコンソールボックス201が開示されている(第1従来技術)。これにより、左右の両開きを簡便な構造で実施できる。
しかしながら、上述した第1従来技術では、ノブ230の一方側を押し込む操作をすると、このノブ230の他方側が飛び出てしまうこととなっていた。そのため、このノブ230の一方側の押し込み操作を解消しても、このノブ230の他方側が飛び出したままの状態であるため、開口の開けっ放し状態におけるリッド203の見栄えが悪いという問題が発生していた。この問題を解決するために、図22に示すように、左右のノブ330が別体になったコンソールボックス301が発明された(第2従来技術)。しかしながら、この発明(第2従来技術)では、リッド303を開けた状態では、このリッド303を開け操作した側のノブ330が操作状態(押し込み状態)に保持(この開け操作した側のノブ330が一般面に対して凹んだ状態に保持)されることとなっていた。そのため、開口の開けっ放し状態におけるリッド303の見栄えが悪いという問題が改善されていなかった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、開口の開けっ放し状態におけるリッドの見栄えが悪くない自動車のコンソールボックスを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、開口を有するボックス本体と、ボックス本体の開口を開閉可能に左右に対を成すヒンジの2軸を介して左右に両開き可能に組み付けられたリッドと、リッドをボックス本体の開口を閉状態にロックするロック機構とを備えた自動車のコンソールボックスである。リッドは、ロック機構によるボックス本体に対するリッドの左開きのロック解除可能な左のノブと、ロック機構によるボックス本体に対するリッドの右開きのロック解除可能な右のノブとを備えている。一方のノブの操作によるロック機構のロック解除によってリッドの一方を開けた後にこの一方のノブの操作を戻しても、この開けたリッドの一方が閉ざされるまでこのロック機構のロック解除が保持されている。
請求項1に記載の発明は、開口を有するボックス本体と、ボックス本体の開口を開閉可能に左右に対を成すヒンジの2軸を介して左右に両開き可能に組み付けられたリッドと、リッドをボックス本体の開口を閉状態にロックするロック機構とを備えた自動車のコンソールボックスである。リッドは、ロック機構によるボックス本体に対するリッドの左開きのロック解除可能な左のノブと、ロック機構によるボックス本体に対するリッドの右開きのロック解除可能な右のノブとを備えている。一方のノブの操作によるロック機構のロック解除によってリッドの一方を開けた後にこの一方のノブの操作を戻しても、この開けたリッドの一方が閉ざされるまでこのロック機構のロック解除が保持されている。
請求項1の発明によれば、一方のノブの操作によるロック機構のロック解除によってリッドの一方を開けた後にこの一方のノブの操作を戻しても、このロック機構のロック解除状態が保持される。したがって、開口の開けっ放し状態においてリッドの見栄えが悪くなることがない。このことは、他方のノブの操作においても同様である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態を、図1〜17を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、自動車80を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。このことは、後述する第2実施形態においても同様である。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態を、図1〜17を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、自動車80を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。このことは、後述する第2実施形態においても同様である。
まず、図1〜11を参照して、第1実施形態に係るコンソールボックス1の全体構成を説明する。このコンソールボックス1は、この図2〜3からも明らかなように、主として、ボックス本体2とリッド3とから構成されている。以下に、これらボックス本体2とリッド3とを個別に説明する。
はじめに、ボックス本体2から説明していく。このボックス本体2は、上側に矩形状の開口10を有するように底壁11と前壁12と後壁13と左壁14と右壁15とから成っており、この上側に有した矩形状の開口10から物品(図示しない)を収納可能(出し入れ可能)な矩形のボックス状の部材から構成されている(図3参照)。この前壁12の上側の左右には、後述する左右に対を成すロックロッド40に組み付けられている各シャフト41を回転可能に受けることができるヒンジ孔12aが形成されている。
また、この前壁12の上側には、前側に向けて張り出した前張出体16が形成されている。この前張出体16には、スイッチパネル7やクッション8が組み付けられている。また、この後壁13の上側には、後側に向けて張り出した後張出体17が形成されている。この後張出体17の左右には、後述する左右に対を成すヒンジ部材50の各挿入部53を挿し込み可能な挿入孔17aが形成されている。また、この後張出体17の中央には、解除突起17bが形成されている。ボックス本体2は、このように構成されている。
次に、リッド3を説明する。このリッド3は、ボックス本体2の開口10を塞ぎ可能なドアインナ4と、このドアインナ4の意匠を成す意匠面5aを有するドアアウタ5と、これらドアインナ4とドアアウタ5とがボックス本体2の矩形状の開口10を閉状態(塞ぎ状態)にロックするロック機構6とから構成されている(図4参照)。
このドアインナ4は、矩形状のインナ本体20と前壁21と後壁22と左壁23と右壁24とから構成されている。このインナ本体20には、後述する左右に対を成すノブ30のノブ本体31を左右方向に案内可能に組み付けるための第1ガイド20aが左右に対を成すように形成されている。また、このインナ本体20には、後述する左右に対を成すロックロッド40を前後方向に案内可能に組み付けるための第2ガイド20bが左右に対を成すように形成されている。
また、このインナ本体20の後側の左右には、ボックス状の収納部20cが左右に対を成すように形成されている。この収納部20cの前壁20dには、第1貫通孔20eと第2貫通孔20fとが形成されている。また、この収納部20cの後壁20gには、貫通孔20hが形成されている。なおこれら第2貫通孔20fと貫通孔20hと後述する後壁22の貫通孔22aとは、後述するリアシャフト60を挿し込み可能に同一軸線状に形成されている(図8参照)。また、この前壁21の左右には、左右に対を成すロックロッド40の各シャフト41を貫通可能な貫通孔21aがそれぞれ形成されている。
また、この後壁22の左右には、後述する左右に対を成すリアシャフト60を貫通可能な貫通孔22aがそれぞれ形成されている。また、この左壁23の前側には、後述する左のノブ30の操作部33を押し込み操作するための貫通孔23aが形成されている。この貫通孔23aの周縁には、ベゼル23bが組み付けられている。また、この右壁24の前側には、後述する右のノブ30の操作部33を押し込み操作するための貫通孔24aが形成されている。この貫通孔24aの周縁には、ベゼル24bが組み付けられている。
また、ドアアウタ5は、その意匠面5aの縁がドアインナ4の上側と左右側と後側を覆うように湾曲した形状となっている。このドアアウタ5の前側の左右には、ドアインナ4の左右のベゼル23b、24bに対応する切欠5bが左右に対を成すように形成されている。
また、ロック機構6は、左右に対を成すノブ30と、左右に対を成すロックロッド40と、左右に対を成すヒンジ部材50と、ロック部材70とから構成されている。この左右のノブ30は、押込ピン32を有するノブ本体31と、このノブ本体31の基端に形成された操作部33とからそれぞれ構成されている。この左のノブ30は、インナ本体20の左の第1ガイド20aに圧縮ばね34を介して組み付けられている。また、この右のノブ30は、インナ本体20の右の第1ガイド20aに圧縮ばね34を介して組み付けられている。
この左右のロックロッド40の前端には、丸軸状のシャフト41がそれぞれ組み付けられている。また、この左右のロックロッド40の前側には、テーパ壁42を有する貫通部43がそれぞれ形成されている(図5〜6参照)。また、この左右のロックロッド40の後端には、後述する左右のヒンジ部材50の挿込孔54aに入り込み可能な突起44がそれぞれ形成されている。また、この左右のロックロッド40の後側には、凹面45aを有する凹部45がそれぞれ形成されている。この凹部45には、後述するロック部材70のフック71が引っ掛かり可能な引掛孔46がそれぞれ形成されている。
この左のロックロッド40は、インナ本体20の左の第2ガイド20bに圧縮ばね47を介して組み付けられている。この組み付けにおいて、左のノブ30の押込ピン32と左のロックロッド40の貫通部43のテーパ壁42とが当接した状態となっている。また、この右のロックロッド40は、インナ本体20の右の第2ガイド20bに圧縮ばね47を介して組み付けられている。この組み付けにおいて、右のノブ30の押込ピン32と右のロックロッド40の貫通部43のテーパ壁42とが当接した状態となっている。
この左右のヒンジ部材50は、下端が開口51しており、その内部に収納部52を有するブロック状の部材からそれぞれ構成されている(図8、10参照)。このヒンジ部材50の下端には、幅狭となっており、ボックス本体2の挿入孔17aに挿し込み可能な挿入部53が形成されている。また、このヒンジ部材50の前壁54には、挿入孔54aと貫通孔54bとが形成されている。
また、このヒンジ部材50の後壁55には、貫通孔55aが形成されている。これら貫通孔54bと貫通孔55aとは、後述するリアシャフト60を挿し込み可能に同一軸線状に形成されている。また、このヒンジ部材50の収納部52には、ボックス本体2の挿入孔17aの後縁17cに引っ掛け可能なフック57を有するストライカ56がトーションばね(図示しない)を介して回転可能に組み付けられている(図10参照)。
この左のヒンジ部材50は、インナ本体20の左の収納部20cの内部に組み付けられている(図8参照)。このとき、この左のヒンジ部材50は、その挿入部53がボックス本体2の左の挿入孔17aに挿し込まれる格好で組み付けられている(図10参照)。この組み付けにおいて、左のリアシャフト60がインナ本体20の後壁22の左の貫通孔22a、インナ本体20の左の収納部20cの貫通孔20h、左のヒンジ部材50の貫通孔55a、左のヒンジ部材50の貫通孔54b、インナ本体20の左の収納部20cの第2貫通孔20fの順に回転可能に挿し込まれている。
なお、この左のリアシャフト60の外周面にはギヤ62を有する左のパイプ61が組み付けられている。この左のパイプ61は、左のトーションばね63の内部に挿し込まれている。この左のトーションばね63の一端64は、左の収納部20cに形成されている円弧状の切欠(図示しない)を介して左のヒンジ部材50に掛け留めされている。また、この左のトーションばね63の他端65は、インナ本体20に形成されている左のリブ20iに掛け留めされている。
また、この左のトーションばね63は、リッド3が閉じた状態において、撓められた状態となっている。また、この左のパイプ61のギヤ62には、ダンパ(図示しない)が噛み合った状態となっている。これにより、左のトーションばね63の復元力によってリッド3を開けても、このリッド3が勢いよく開くことを防止できる。したがって、リッド3の開け動作を滑らかなものに出来るため、高級感のあるコンソールボックス1にすることができる。
また、この右のヒンジ部材50は、インナ本体20の右の収納部20cの内部に組み付けられている(図8参照)。このとき、この右のヒンジ部材50は、その挿入部53がボックス本体2の右の挿入孔17aに挿し込まれる格好で組み付けられている(図10参照)。この組み付けにおいて、右のリアシャフト60がインナ本体20の後壁22の右の貫通孔22a、インナ本体20の右の収納部20cの貫通孔20h、右のヒンジ部材50の貫通孔55a、右のヒンジ部材50の貫通孔54b、インナ本体20の右の収納部20cの第2貫通孔20fの順に回転可能に挿し込まれている。
なお、この右のリアシャフト60の外周面にはギヤ62を有する右のパイプ61が組み付けられている。この右のパイプ61は、右のトーションばね63の内部に挿し込まれている。この右のトーションばね63の一端64は、右の収納部20cに形成されている円弧状の切欠(図示しない)を介して右のヒンジ部材50に掛け留めされている。また、この右のトーションばね63の他端65は、インナ本体20に形成されている右のリブ20iに掛け留めされている。
また、この右のトーションばね63は、リッド3が閉じた状態において、撓められた状態となっている。また、この右のパイプ61のギヤ62には、ダンパ(図示しない)が噛み合った状態となっている。これにより、右のトーションばね63の復元力によってリッド3を開けても、このリッド3が勢いよく開くことを防止できる。したがって、リッド3の開け動作を滑らかなものに出来るため、高級感のあるコンソールボックス1にすることができる。
このロック部材70は、左右のロックロッド40に形成されている引掛孔46の後縁46aを引っ掛け可能なフック71が左右に対を成すように形成されている。このロック部材70は、インナ本体20の左右の収納部20cを橋渡すようにトーションばね72を介して組み付けられている。リッド3は、このように構成されている。
このように構成されているリッド3は、リッド3自身が閉じた状態(ボックス本体2の開口10を塞いだ状態)となるようにボックス本体2に組み付けられている。すなわち、この組み付けにおいて、リッド3の左右のロックロッド40の各シャフト41は、ボックス本体2の前壁12の左右のヒンジ孔12aにそれぞれ挿し込まれている。また、この組み付けにおいて、既に説明したように、リッド3の左右のヒンジ部材50の各挿入部53は、ボックス本体2の左右の挿入孔17aにそれぞれ挿し込まれている。このとき、既に説明したように、左右のトーションばね63は、このリッド3が閉じた状態において、撓められた状態となっている。これらボックス本体2とリッド3とからコンソールボックス1が構成されている。
続いて、図9〜17を参照して、上述したコンソールボックス1の動作を説明する。この動作の説明にあたって、リッド3がボックス本体2の開口10を閉じた状態からのリッド3の開け操作と、リッド3がボックス本体2の開口10を開けた状態からのリッド3の閉じ操作とを個別に説明する。
まず、リッド3の開け操作から説明する。なお、この例では、リッド3の左開きの操作を説明することとする。図9〜11に示す状態(リッド3がボックス本体2の開口10を閉じた状態(ロック機構6のロック状態))から、リッド3がボックス本体2の開口10を閉じた状態から左の圧縮ばね34の付勢力に抗して左のノブ30の操作部33を押し込む操作する(図12参照)。
すると、左のノブ30の押込ピン32と左のロックロッド40のテーパ壁42とを介して左の圧縮ばね47の付勢力に抗して左のロックロッド40が後側へ押し込まれる。このように左のロックロッド40が後側へ押し込まれると、左のシャフト41がボックス本体2の前壁12の左のヒンジ孔12aから退行すると共に、左のロックロッド40の突起44が左の収納部20cの第1貫通孔20eと左のヒンジ部材50の挿込孔54aとを介して左のストライカ56を押し込むこととなる(図13参照)。
これにより、この左のストライカ56がトーションばねの付勢力に抗して回転するため、ボックス本体2の左の挿入孔17aの後縁17cに対するこの左のストライカ56のフック57の引っ掛かりが解消する。そのため、リッド3のロックが解消されることとなる。すなわち、ロック機構6がロック解除状態となる。また、このように左のロックロッド40が後側へ押し込まれると、この押し込まれた左のロックロッド40の引掛孔46がロック部材70の左のフック71に対向する位置に到達する(図14参照)。
このとき、ドアインナ4の右のロックロッド40に組み付けられているシャフト41がボックス本体2の前壁12の右のヒンジ孔12aに受けられている状態になっていると共に、右のヒンジ部材50のストライカ56(右のストライカ56)のフック57がボックス本体2の右の挿入孔17aの後縁17cに対して引っ掛かり状態となっている。そのため、この右のロックロッド40のシャフト41と右のリアシャフト60との軸回りにリッド3を回転させることができる。
したがって、ボックス本体2の開口10が左開きとなるようにリッド3を開けることができる。このとき、既に説明したように、右のトーションばね63の復元力が作用するため、このリッド3の開け操作を軽い操作荷重で実施できる。このようにリッド3を開けると、ロック部材70に対するボックス本体2の解除突起17bの干渉が解消される。これにより、このロック部材70がトーションばね72の付勢力により回転するため、この回転したロック部材70のフック71が左のロックロッド40の引掛孔46に引っ掛かる(図17参照)。
そのため、左のノブ30の操作部33を押し込む操作を解消しても、左の圧縮ばね47の付勢力に抗して左のロックロッド40が後へ押し込まれた状態が保持される(図16参照)。なお、この押し込む操作を解消した左のノブ30は、左の圧縮ばね34の付勢力により押し込む操作の前の状態に戻される(図15参照)。したがって、開口10の開けっ放し状態においてリッド3の見栄えが悪くなることがない。このようにしてリッド3の開け操作が行われる。
次に、リッド3の閉じ操作を説明する。なお、この例では、リッド3の左閉じの操作を説明することとする。図15〜17に示す状態(ボックス本体2の開口10が左開きとなるようにリッド3が開いた状態であり、ロック機構6のロック解除状態)から、右のロックロッド40のシャフト41と右のリアシャフト60との軸回りにリッド3を右のトーションばね63の付勢力に抗して逆回転させていく。すると、リッド3が閉じられていき、やがて、このリッド3がボックス本体2の開口10を閉じた状態に戻される。
このリッド3が閉じられる直前または略同時に、この閉じられていったリッド3のロック部材70にボックス本体2の解除突起17bが干渉する。このように干渉すると、このロック部材70がトーションばね72の付勢力に抗して回転するため、この回転したロック部材70のフック71が左のロックロッド40の引掛孔46から脱落する(図14参照)。これにより、左の圧縮ばね47の付勢力により左のロックロッド40が前側へ戻される(図11参照)。すなわち、左のロックロッド40が後へ押し込まれた状態の保持が解消する。
そのため、左のシャフト41がボックス本体2の前壁12の左のヒンジ孔12aに戻されると共に(図9参照)、左のロックロッド40の突起44が左の収納部20cの第1貫通孔20eと左のヒンジ部材50の挿込孔54aとを介した左のストライカ56の押し込みが解消されることとなる(図10参照)。したがって、この左のストライカ56がトーションばねの付勢力により回転するため、ボックス本体2の左の挿入孔17aの後縁17cに対するこの左のストライカ56のフック57が引っ掛かり状態に戻される。結果として、ロック機構6のロック状態に戻される。このようにしてリッド3の閉じ操作が行われる。
なお、リッド3の右開きの操作およびリッド3の右閉じの操作は、上述したリッド3の左開きの操作およびリッド3の左閉じの操作と左右対称に行われることとなる。そのため、詳細な説明は省略することとする。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図18〜20を用いて説明する。この第2実施形態に係るコンソールボックス101も、既に説明した第1実施形態のコンソールボックス1と同様に、主として、ボックス本体2とリッド3とから構成されている。なお、このコンソールボックス101では、ストライカ56を付勢するトーションばね58が図示されている(図20参照)。また、このコンソールボックス101では、左右のロックロッド40は、互いのラック歯48とインナ本体20にピン49aを介して回転可能に組み付けられたピニオンギヤ49とを介して反対方向に移動するように連結されている。このように構成されていると、第1実施形態で説明したコンソールボックス1と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第2実施形態を、図18〜20を用いて説明する。この第2実施形態に係るコンソールボックス101も、既に説明した第1実施形態のコンソールボックス1と同様に、主として、ボックス本体2とリッド3とから構成されている。なお、このコンソールボックス101では、ストライカ56を付勢するトーションばね58が図示されている(図20参照)。また、このコンソールボックス101では、左右のロックロッド40は、互いのラック歯48とインナ本体20にピン49aを介して回転可能に組み付けられたピニオンギヤ49とを介して反対方向に移動するように連結されている。このように構成されていると、第1実施形態で説明したコンソールボックス1と同様の作用効果を得ることができる。
1 コンソールボックス
2 ボックス本体
3 リッド
6 ロック機構
10 開口
30 ノブ
41 シャフト(ヒンジの軸)
60 リアシャフト(ヒンジの軸)
80 自動車
2 ボックス本体
3 リッド
6 ロック機構
10 開口
30 ノブ
41 シャフト(ヒンジの軸)
60 リアシャフト(ヒンジの軸)
80 自動車
Claims (1)
- 開口を有するボックス本体と、ボックス本体の開口を開閉可能に左右に対を成すヒンジの2軸を介して左右に両開き可能に組み付けられたリッドと、リッドをボックス本体の開口を閉状態にロックするロック機構と、を備えており、
リッドは、ロック機構によるボックス本体に対するリッドの左開きのロック解除可能な左のノブと、ロック機構によるボックス本体に対するリッドの右開きのロック解除可能な右のノブと、を備えている自動車のコンソールボックスであって、
一方のノブの操作によるロック機構のロック解除によってリッドの一方を開けた後にこの一方のノブの操作を戻しても、この開けたリッドの一方が閉ざされるまでこのロック機構のロック解除が保持されている自動車のコンソールボックス。
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