JP4206297B2 - カメラ映像モニタ装置及びカメラ映像モニタ方法 - Google Patents

カメラ映像モニタ装置及びカメラ映像モニタ方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロボットカメラ等のカメラの映像をモニタリングしながら、最適なカメラの映像を選択して放送用映像として使用するためのカメラ映像モニタ装置及びカメラ映像モニタ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、全国各地の放送局や、主な港、空港等には、リモコン遠隔操作によって所望の映像を撮影するロボットカメラが設置されており、そのロボットカメラを直轄する各放送局からのリモコン遠隔操作によって、地震、津波等の災害時における現場の映像の撮影を可能にしている。
【0003】
従来、例えばキー局となる放送局が、全国各地に設置されたロボットカメラで撮影した映像を放送用映像として使用する場合、全国各地の放送局から送信されてくるロボットカメラの映像をモニタリングし、目視により確認を行うことで最適な映像を選択して放送用映像として使用していた。
【0004】
ここで、図10を参照して、ロボットカメラで撮影された映像から放送用映像を生成する、従来のロボットカメラモニタリングシステムについて説明する。図10は、従来のロボットカメラモニタリングシステムの概略構成図である。
図10において、ロボットカメラモニタリングシステム100Bは、全国放送を行う放送局(中央放送局)40と、ロボットカメラ31を管轄する放送局(地方放送局)50とを、通信回線60によって接続している。また、地方放送局50が管轄する地域内には、複数のロボットカメラ(以下、単にカメラという)31(31a、31b、31c、31d…)と、複数の基地局32(32a、32b…)とが設置されており、カメラ31で撮影された映像(カメラ映像)は、基地局32を経由して、地方放送局50のFPU(Field Pickup Unit:無線送受信装置)51へ送信される。
【0005】
地方放送局50は、FPU51で、カメラ31が撮影した映像を切り替えて受信する。すなわち、地方放送局50は、FPU51でカメラ31a、31b、31c、31d…のいずれかを確保し、その確保したカメラ31の映像を受信する。また、他のカメラ31の映像を受信する場合は、FPU51で他のカメラ31を確保する(切り替える)。なお、地方放送局50は、全国各地に複数存在しているが、図10では省略している。
【0006】
中央放送局40は、全国各地の地方放送局50から、通信回線60を介して、放送に必要なカメラ31が撮影した映像(カメラ映像)を受信し、放送映像として放送する。なお、中央放送局40では、必要に応じてカメラの名称(ロボットカメラの所在位置等)をスーパー文字として、カメラ映像に合成している。
【0007】
ここで、地方放送局50の管轄地域で地震が発生した場合のロボットカメラモニタリングシステム100Bの動作について説明する。まず、地方放送局50の管轄地域で地震が発生すると、地方放送局50と中央放送局40の放送用の回線が担当者によって手配される。
【0008】
そして、中央放送局40の担当者は、地方放送局50に対して、地震に関する状況調査と、カメラ31の接続を依頼する。この依頼を受けた地方放送局50では、自局が管轄する全てのカメラ31a、31b、31c、31d…を、FPU51によって順次切り替えて地震の状況を把握する。そして、地方放送局50と中央放送局40の放送用の回線(通信回線60)を接続し、現時点で最適な映像(カメラ映像)を中央放送局40に送信する。
そして、カメラ映像を受信した中央放送局40では、選択されたカメラ31に対応するスーパー文字をカメラ映像に合成(スーパーインポーズ)し、放送用映像として生成し放送を行う。
【0009】
なお、テレビジョン放送番組素材伝送用の無線伝送機器であるFPUを用いたデジタル伝送システムについては、社団法人電波産業会(ARIB:Association of Radio Industries and Business)によって規格化されている(非特許文献1参照)。
【0010】
【非特許文献1】
電波産業会(ARIB)標準規格「テレビジョン放送番組素材伝送用可搬形OFDM方式デジタル無線伝送システム」
(ARIB STD−B33)平成14年3月28日策定
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記した従来のロボットカメラモニタリングシステムでは、各地域に設置されたカメラから送られてきた映像を一つ一つ確認(目視)しながら最適なカメラを手動で選択して放送しなければならないので、現地の状況を判断するためのタイムラグが発生し、迅速なカメラ映像の提供が行えなかった。また、従来のロボットカメラモニタリングシステムでは、各地域に設置されたカメラから映像を受信する基地局やFPUの物理的・地域的な制約から、各地域のカメラを切り替えて映像を取得しなければならず、前記と同様に迅速なカメラ映像の提供が行えなかった。
【0012】
例えば、地域の起伏の関係から、基地局の1つのアンテナでは、複数のカメラの映像を同時に受信できない場合、基地局に複数のビーム方向のアンテナを設置して、アンテナを交互に切り替えながらカメラとの接続を行わなければならない。また、FPUが複数の基地局から映像を受信する場合も、各基地局の起伏の状態によって、FPUは各アンテナを切り替えながら交互に映像を受信しなければならない。つまり、各基地局やFPUは、各カメラからの映像を切り替える度にアンテナの切り替えも同時に行わなければならないこともあり、結果的に、各カメラからの映像の切り替え作業が複雑なってしまう。
【0013】
また、緊急報道や災害報道では初動対応が最も重要であるが、従来のロボットカメラモニタリングシステムでは、情報が整理されていない段階で、各地の状況を把握しなければならないため、各地方放送局における複数のカメラの映像を同時に手配することとなる。そのため、中央放送局は、複数の地方放送局のカメラをほぼ同時刻に接続することがある。これにより、地方放送局と中央放送局を結ぶ通信回線を伝送する情報が輻輳してしまい、迅速に映像を送信することができないという問題があった。
さらに、カメラ名称等のスーパー文字を手動で選択して、カメラ映像にスーパーインポーズする必要があるため、多数のカメラの映像を受信する場合、非常に繁雑な映像合成作業が必要になるという問題があった。
【0014】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、情報提供機関が提供する地域情報に基づいて、各地域に設置されているカメラをモニタリングしながら最適なカメラを選択して放送を行うことができるようなカメラ映像モニタ装置、及びカメラ映像のモニタ方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために創案されたものであり、まず、請求項1に記載のカメラ映像モニタ装置は、情報提供機関から地震発生後に順次発表される地震情報に基づいて、各地域に設置されているカメラの中から特定の地域に設置されているカメラを選択し、その映像を放送用映像として提供するカメラ映像モニタ装置であって、地域情報取得手段と、カメラ映像受信手段と、カメラ情報記憶手段と、撮影カメラ選択手段と、マルチ映像表示手段と、映像選択手段と、放送用映像出力手段と、を備え、撮影カメラ選択手段は、領域判定手段と、震源地遠近判定手段と、震度序列判定手段と、を備える構成とした。
【0016】
かかる構成によれば、カメラ映像モニタ装置は、地域情報取得手段によって、情報提供機関から地震発生後に順次発表される地震情報として、地震が発生した地震発生地域を特定する緊急震度情報、地震が発生した震源地を特定する震源地情報、並びに、地震が発生した市町村毎の場所及び震度を示す市町村震度情報を取得する。なお、この取得の形態は、情報提供機関が提供する地震情報を取得できる形態であればなんでもよく、例えば、通信回線を介して取得する。
また、カメラ映像モニタ装置は、カメラ映像受信手段によって、各地域に設置されているカメラの映像を受信する。さらに、カメラ映像モニタ装置は、各地域に設置されているカメラの情報(カメラ情報)をカメラ情報記憶手段に記憶しておく。このカメラ情報は、カメラの設置位置や、カメラを特定するための情報、例えばカメラ名称等である。
【0017】
そして、カメラ映像モニタ装置は、撮影カメラ選択手段によって、地域情報取得手段で取得した地震情報と、カメラ情報記憶手段に記憶されているカメラ情報とに基づいて、放送用映像の候補となる映像を撮影したカメラを選択する。そして、この撮影カメラ選択手段で選択されたカメラの映像を、マルチ映像表示手段によって、所定数、例えば8箇所の映像毎に画面に表示させる。これによって、放送用映像の候補となる映像の中から、放送用映像を選択することができ、操作者が、全カメラの映像を確認する必要がない。
なお、カメラ映像モニタ装置は、緊急震度情報を取得した段階で、撮影カメラ選択手段の領域判定手段によって、当該緊急震度情報に基づいて、各地域に設置されているカメラが、地震発生地域内に設置されているかどうかを判定し、当該地震発生地域に設置されているカメラを選択する。この判定は、予めカメラ情報記憶手段に記憶されているカメラの設置位置(カメラ情報)が、領域情報で示された地震発生地域に含まれるかどうかを判定することにより行う。これによって、地震の発生した地域に設置されているカメラを特定することができる。
また、カメラ映像モニタ装置は、震源地情報を取得した段階で、撮影カメラ選択手段の震源地遠近判定手段によって、当該震源地情報に基づいて、震源地に近い地域に設置されているカメラを判定し、当該震源地に近いカメラを選択する。この判定は、予めカメラ情報記憶手段に記憶されているカメラの設置位置(カメラ情報)に基づいて、震源地に近いカメラから順番に番号付けを行うことにより行う。これによって、震源地から近い順番にカメラを特定することができる。
さらに、カメラ映像モニタ装置は、市町村震度情報を取得した段階で、撮影カメラ選択手段の震度序列判定手段によって、当該市町村震度情報に基づいて、前記各地域に設置されているカメラの中から、前記震度の大きい市町村に近い地域に設置されているカメラを判定し、前記震度の大きい順にカメラを選択する。この判定は、予めカメラ情報記憶手段に記憶されているカメラの設置位置(カメラ情報)に基づいて、震度の大きい場所に近いカメラから順番に番号付けを行うことにより行う。これによって、震度の大きい順番にカメラを特定することができる。
【0018】
また、カメラ映像モニタ装置は、映像選択手段によって、操作者が放送用映像の候補の中から、放送用映像として用いる映像を選択する。これは、操作者がマウス等によって、画面上の映像をクリックする等によって行うことができる。そして、放送用映像として選択された映像は、放送用映像出力手段によって出力される。
【0019】
また、請求項2に記載のカメラ映像モニタ装置は、請求項1に記載のカメラ映像モニタ装置において、前記放送用映像出力手段が、前記映像選択手段で選択された映像に対して、撮影したカメラを特定する情報を合成するカメラ情報合成手段を備える構成とした。
【0020】
かかる構成によれば、カメラ映像モニタ装置は、カメラ情報合成手段によって、放送用映像にカメラを特定する情報(文字情報)を合成する。このカメラを特定する情報とは、カメラの固有情報であって、例えば、設置場所を示すようなカメラの呼称(カメラ名称)とすると、放送された映像を視聴者が見たとき、その映像の撮影場所を認識することができる。
【0021】
さらに、請求項3に記載のカメラ映像モニタ装置は、請求項1又は請求項2に記載のカメラ映像モニタ装置において、前記放送用映像に対して、アナウンサが参照するコメント情報を合成し、アナウンサ用映像として出力するアナウンサ用映像出力手段を備える構成とした。
【0022】
かかる構成によれば、カメラ映像モニタ装置は、アナウンサ用映像出力手段によって、放送用映像にアナウンサが参照するコメント情報を合成し、アナウンサ用映像として出力する。このアナウンサ用映像は、一般に放送されるものではなく、スタジオ等でアナウンサが参照するために用いられる映像である。また、コメント情報は、放送用映像が放送されたときにアナウンサが話す固有の文字列である。例えば、「東京都渋谷区、NHK放送センターの屋上からの映像です」等をコメント情報として放送用映像に合成することで、放送時におけるアナウンサの補助映像として用いることができる。
【0029】
さらに、請求項に記載のカメラ映像モニタ装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のカメラ映像モニタ装置において、前記各地域に設置されているカメラをネットワークで接続し、前記カメラ映像受信手段が、前記ネットワークを経由して、前記カメラの映像を受信することを特徴とする。
【0030】
かかる構成によれば、各地域に設置されているカメラの映像を、ネットワークを介して受信する。なお、このネットワークは、例えば、IP−VPN(Internet Protocol-Virtual Private Network)等の仮想私設網である。このように、カメラ映像受信手段が、各地域のカメラの映像を、ネットワーク経由で受信することで、例えば、常時接続を行っておけば、カメラの確保に要する時間を省くことができ、所望の映像を素早く取得することができる。
【0031】
また、請求項に記載のカメラ映像モニタ方法は、情報提供機関から地震発生後に順次発表される地震情報に基づいて、各地域に設置されているカメラの中から特定の地域に設置されているカメラを選択し、その映像を放送用映像として提供するカメラ映像モニタ方法であって、第1地震情報取得ステップと、第1地域判定ステップと、第1マルチ映像表示ステップと、第1放送用映像出力ステップと、第2地震情報取得ステップと、第2地域判定ステップと、第2マルチ映像表示ステップと、第2放送用映像出力ステップと、第3地震情報取得ステップと、第3地域判定ステップと、第3マルチ映像表示ステップと、第3放送用映像出力ステップと、を含んでいることを特徴とする。
【0032】
この手順によれば、カメラ映像モニタ方法は、情報提供機関から順次、地震が発生した地震発生地域を特定する緊急震度情報、地震が発生した震源地を特定する震源地情報、並びに、地震が発生した市町村毎の場所及び震度を示す市町村震度情報が発表された段階で、以下の各ステップを実行する。すなわち、カメラ映像モニタ方法は、地震情報取得ステップで、情報提供機関(例えば、気象庁)が提供する地震情報を取得する。そして、地域判定ステップで、地震情報取得ステップで取得した地震情報に基づいて、震源地に近い又は震度の大きい地域に該当するカメラの設置地域を判定する。これによって、各地域に設置されているカメラの中から、放送用の映像として使用する映像を撮影したカメラの候補を絞り込むことができる。
【0033】
そして、このカメラ映像モニタ方法は、マルチ映像表示ステップで、絞り込まれた候補となるカメラが撮影した映像を震源地に近い順又は震度の大きい順に、所定数毎に表示する。そして、カメラ映像モニタ方法は、映像選択ステップで、マルチ映像表示ステップで表示された映像の中から、操作者が映像を選択する。これによって、絞り込まれた映像の中から最適な映像を素早く選択することができる。
【0034】
そして、カメラ映像モニタ方法は、放送用映像出力ステップで、映像選択ステップで選択された映像を、放送用映像として出力する。この放送用映像出力ステップでは、放送用映像に対して、撮影したカメラを特定する文字を合成してもよい。さらに、放送用映像に対して、アナウンサが参照するコメント情報を合成し、アナウンサ用映像を生成することとしてもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明におけるカメラ映像モニタ装置について、ロボットカメラを用いたロボットカメラモニタリングシステムの実施の形態として説明を行う。
【0036】
[ロボットカメラモニタリングシステムの概要]
まず、図1を参照して、ロボットカメラモニタリングシステムの概要について説明する。図1は、ロボットカメラモニタリングシステムの概要を説明するための概略構成図である。
【0037】
このロボットカメラモニタリングシステム100は、全国各地に設置されているカメラ(ロボットカメラ)1と放送局4とをネットワーク3を介して接続して構成されている。
カメラ1(1a、1b、1c…1n)は、全国各地の放送局や、主な港、空港等に設置され、現場の映像を撮影するロボットカメラである。このカメラ1で撮影された映像は、IP変換器2によって、TCP/IPプロトコルにおけるIP(Internet Protocol)パケットに変換されて、ネットワーク3を介して放送局4に送信される。
【0038】
IP変換器2(2a、2b、2c…2n)は、カメラ1が撮影した映像をIPパケットに変換するものである。より詳細には、IP変換器2は、図示していないIPエンコーダと暗号化装置とを備え、カメラ映像を、IPエンコーダによってMPEG4等による圧縮を行いIPパケット化し、暗号化装置によってIPsec(IP Security Protocol)に基づく暗号化を行って、放送局4に送信する。
【0039】
ネットワーク3は、例えば、IP−VPN(Internet Protocol-Virtual Private Network)等の仮想私設網である。これによって、カメラ1と放送局4とを専用線のように相互に接続し、安全な通信を行うことができる。
放送局4は、カメラ映像モニタ装置10を備え、全国各地に設置されたカメラ1で撮影されたカメラ映像から、放送に必要なカメラ映像を選択して放送を行う。
【0040】
カメラ映像モニタ装置10は、カメラ1で撮影されたカメラ映像から、放送に必要なカメラ映像を選択(カメラ映像選択)したり、その選択されたカメラ映像に、撮影したカメラの名称等を合成(スーパー文字合成)したり、カメラ映像にコメント情報を合成(コメント合成)したりするものである。
【0041】
このカメラ映像モニタ装置10は、カメラ映像を選択する際に、地域情報(例えば、気象庁から通知される地震情報)に基づいて、適切なカメラを選択する機能を有している。例えば、カメラ映像モニタ装置10は、震源地に近いカメラ1の映像を複数表示することで、スイッチャーが、放送用映像として適切な映像を選択することが可能になる。
また、カメラ映像モニタ装置10は、選択されたカメラ映像に対して、撮影したカメラの名称等を合成した放送用映像を生成する。これによって、映像(放送用映像)が放送されたときに、その映像がどのカメラで撮影されたかを視聴者が認識することができる。
【0042】
さらに、カメラ映像モニタ装置10は、選択されたカメラ映像に対して、スタジオ20内のアナウンサMが話すコメント(例えば、「東京都港区芝浦、東京湾に面したビルの屋上からの映像です」等)を合成したアナウンサ用映像を生成する。このアナウンサ用映像は、放送カメラCに映らず、アナウンサMが参照可能な図示していない表示装置に表示される。これによって、アナウンサMは、ニュース番組等で、例えば、地震が発生しカメラ1の映像を放送する際に、第一報となるコメントを話すときの補助として、アナウンサ用映像を参照することができる。
【0043】
[カメラ映像モニタ装置の構成]
次に、図2を参照して、本発明の実施の形態に係るカメラ映像モニタ装置の構成について詳細に説明する。図2は、カメラ映像モニタ装置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、カメラ映像モニタ装置10は、気象庁(情報提供機関)から発表される地震情報に基づいて、全国各地に設置されているカメラ(ロボットカメラ)1から地震が発生した時の最適なカメラを選択し、そのカメラ映像から放送用映像及びアナウンス用映像を生成するものである。
【0044】
ここでは、カメラ映像モニタ装置10は、地域情報取得手段11と、撮影カメラ選択手段12と、カメラ映像受信手段13と、カメラ映像蓄積手段14と、マルチ映像表示手段15と、映像選択手段16と、放送用映像出力手段17と、アナウンサ用映像出力手段18と、カメラ情報記憶手段19とを備えている。
【0045】
地域情報取得手段11は、気象庁が発表する地震情報を取得するものである。この気象庁が発表する地震情報は、ADESS(Automated Data Editing and Switching System:気象資料自動編集中継システム)によって収集、編集及び解析された情報(アデス情報)である。この地域情報取得手段11で取得した地震情報は、撮影カメラ選択手段12へ通知される。
【0046】
ここで、図5を参照して、気象庁が発表する地震情報を具体的に説明する。図5は、気象庁が行う地震発生時の地震情報の発表タイミングを時系列に表したものである。図5(a)は、津波情報が発表される大きい地震(震度3以上)が発生したときの地震情報の発表タイミングを示した図である。図5(b)は、津波情報が発表されない大きい地震(震度3以上)が発生したときの地震情報の発表タイミングを示した図である。図5(c)は、小さい地震(震度3未満)が発生したときの地震情報の発表タイミングを示した図である。
【0047】
図5(a)に示したように、気象庁は、地震が発生しその震度が3以上と推定される場合は、「緊急震度情報」を発表する。この「緊急震度情報」は、関東北部、南部等のブロック単位で発表される。
【0048】
また、気象庁は、地震発生後2〜3分後に、震源地の緯度・経度を示す「震源地情報」を発表する。そして、津波が発生する場合は、さらに、「津波情報」を発表する。この「津波情報」もブロック単位で発表され、津波の大きさによって「大津波警報」、「津波警報」、「津波注意報」に区別される。また、気象庁は、津波が到達する時刻を予想した「津波到達予想情報」を発表する。この「津波到達予想情報」には、津波観測所単位に津波の「津波到達予想時刻」と「津波の大きさ」が含まれる。
そして、気象庁は、地震発生後7〜10分後に、市町村の震度計によって計測された震度(市町村震度)を「市町村震度情報」として発表する。
【0049】
また、図5(b)に示すように、大きな地震であっても津波の心配がない場合、気象庁は、津波情報(津波到達予想情報を含む)を発表せず、「津波の心配なし」を発表する。それ以外で発表する情報は図5(a)で説明した情報と同じであるので説明を省略する。
【0050】
また、図5(c)に示すように、小さい地震(推定震度3未満)の場合は、「緊急震度情報」、「震源地情報」、「津波情報(津波到達予想情報を含む)」の発表は行わず、地震発生後7〜10分後に市町村の震度計によって計測された震度(市町村震度)を「市町村震度情報」として発表する。
このように、気象庁は、地震発生後、時間が経過するとともに、より詳細な地震情報を発表している。
図2に戻って説明を続ける。
【0051】
撮影カメラ選択手段12は、地域情報取得手段11で取得した地震情報と、後記するカメラ情報記憶手段19に記憶されている各地域に設置されているカメラ1毎の情報(カメラ情報)とに基づいて、放送用映像の候補となる映像を撮影したカメラ1の候補を選択するものである。ここでは、撮影カメラ選択手段12を、領域判定部12aと、震源地遠近判定部12bと、震度序列判定部12cと、津波判定部12dとを備えて構成した。
【0052】
領域判定部(領域判定手段)12aは、カメラ1の設置場所を示す地域コード19bが、気象庁が発表した「緊急震度情報」のブロック(関東北部、南部等)で示される領域に含まれるかどうかを判定するものである。これによって、地震発生直後に大まかなブロック単位で地震発生領域が特定され、その地震発生領域に設置されているカメラ1を選択することができる。ここで領域判定部12aは、地震発生領域内に設置されていると判定したカメラ1については、地震判定情報19dの特定領域に地震があったことを示す情報(地震発生時刻を含む)を記憶しておく。
【0053】
震源地遠近判定部(震源地遠近判定手段)12bは、カメラ1の設置場所の緯度・経度19cと、気象庁が発表した「震源地情報」で通知される震源地の緯度・経度とを比較することで、震源地に近い地域に設置されているカメラを判定するものである。これによって、震源地に近いカメラを選択することができる。ここで震源地遠近判定部12bは、震源地に近い順番に地震判定情報19dの特定領域に番号付けを行う。
【0054】
震度序列判定部(震度序列判定手段)12cは、カメラ1の設置場所の緯度・経度19cと、気象庁が発表した「市町村震度情報」で通知される、地震が発生した市町村の震度の大きい場所とを比較することで、震度の大きい市町村に近い地域に設置されているカメラを判定するものである。これによって、震度の大きい順にカメラを選択することができる。ここで震度序列判定部12cは、震度の大きい順に地震判定情報19dの特定領域に番号付けを行う。
【0055】
津波判定部12dは、カメラ1の設置場所を示す地域コード19bが、気象庁で発表された「津波情報」のブロック(関東北部、南部等)で示される領域に含まれるかどうかを判定するものである。これによって、ブロック単位で津波が発生する領域が特定され、その領域に設置されているカメラ1を選択することができる。ここで津波判定部12dは、津波が発生する領域に設置されていると判定したカメラ1については、津波判定情報19eの特定領域に「大津波警報」、「津波警報」又は「津波注意報」の有無の情報を書き込む。
【0056】
また、津波判定部12dは、気象庁が発表した「津波到達予想情報」である「津波到達予想時刻」や「津波の大きさ」を、同時に通知される津波観測所に近いカメラ1の津波判定情報19eの特定領域に書き込む。なお、津波に関連する映像を撮影することができるカメラ、例えば海岸を撮影可能なカメラについては、津波判定情報19eに予めフラグを設定しておく。
このように、撮影カメラ選択手段12は、地震発生後、時間が経過するとともに、より詳細に気象庁から発表される地震情報に基づいて、放送用映像の候補となる映像を撮影したカメラを選択することができる。
【0057】
ここで、図6及び図7を参照(適宜図2参照)して、震源地に近い地域に設置されているカメラを判定し、そのカメラを選択する手法について概要を説明する。図6は、一例として、東京近郊に設置されている11台のカメラ(1a、1b…1k)を震源地に近い順番で選択した図である。図7は、図6のカメラの中で津波情報に関連するカメラのみを抽出して選択した図である。
【0058】
例えば、図6に示すように、東京湾の震源地Hで地震があったとすると、この震源地Hに最も近いカメラ1aに番号「1」、その次に震源地Hに近いカメラ1bに番号「2」が付けられ、以降順番に番号「11」までの番号付けが行われる。これによって、震源地Hが確定した段階で、震源地遠近判定部12bがカメラの番号付けを行うことが可能になり、カメラ1aの映像が、放送用映像として用いられる候補の1番目となる。
【0059】
また、津波判定情報19eに予め海岸を撮影可能なカメラについてフラグを設定しておくことで、図7に示すように、津波判定部12dによって、津波に関する映像を撮影可能なカメラのみを抽出することができる。ここでは、海岸沿いに設置されたカメラ1a、1c、1d、1h及び1iのみが選択され、震源地Hに近い順に番号が付されている。
図2に戻って説明を続ける。
【0060】
カメラ映像受信手段13は、ネットワーク(IP−VPN)3を介して、全国各地に配置されているカメラ1が撮影した映像(カメラ映像)を受信するものである。このカメラ映像受信手段13は、常時接続によって、全国各地のカメラ映像を、カメラを特定する識別情報(識別番号)とタイムスタンプとともに、カメラ映像蓄積手段14に蓄積していく。
【0061】
カメラ映像蓄積手段14は、カメラ映像受信手段13で受信したカメラ1の映像を蓄積するもので、ハードディスク等の記憶媒体である。このカメラ映像蓄積手段14には、例えば、全国各地のカメラ映像を1日分蓄積する。なお日数を超過した映像は削除されるものとする。
【0062】
マルチ映像表示手段15は、撮影カメラ選択手段12で選択されたカメラを特定する識別情報(識別番号)に基づいて、カメラ映像蓄積手段14に蓄積されている複数のカメラの映像を取得して、図示していない表示装置に表示するものである。ここでは、映像を縮小して、8画面同時に表示を行う。
【0063】
例えば、マルチ映像表示手段15は、地震発生直後に、撮影カメラ選択手段12の領域判定部12aの判定により地震判定情報19dに地震があったことを示す情報が付加されている場合、地震があった領域に設置されているカメラが撮影した映像を、カメラ映像蓄積手段14から読み出して表示を行う。なお、この段階では、地震があった領域に設置されているカメラには順位付けは行われていないので、カメラの識別番号順に表示を行う。
【0064】
また、マルチ映像表示手段15は、地震発生から2〜3分後に、撮影カメラ選択手段12の震源地遠近判定部12bで判定され、地震判定情報19dに震源地に近い順に番号付けられたカメラが撮影した映像を、カメラ映像蓄積手段14から読み出して、震源地に近い順に表示を行う。
【0065】
さらに、マルチ映像表示手段15は、地震発生から7〜10分後に、撮影カメラ選択手段12の震度序列判定部12cの判定により地震判定情報19dに震度の大きい順に番号付けられた、カメラが撮影した映像を、カメラ映像蓄積手段14から読み出して、震度の大きい順に表示を行う。
【0066】
なお、地震情報として津波情報が通知された場合、マルチ映像表示手段15は、撮影カメラ選択手段12の津波判定部12dの判定により津波判定情報19eに書き込まれた情報(「大津波警報」、「津波警報」又は「津波注意報」、並びに、「津波到達予想時刻」等)の表示を行う。また、マルチ映像表示手段15は、津波判定情報19eのフラグを参照して、津波に関連する映像のみを抽出して表示を行う。
【0067】
ここで、図8を参照(適宜図2参照)して、マルチ映像表示手段15で表示を行う画面について説明を行う。図8は、地震が発生し、気象庁から「震源地情報」と「津波情報(津波到達予想情報を含む)」が発表された時点での画面(マルチ映像表示画面)例である。図8に示すように、マルチ映像表示手段15は、震度の大きい順にカメラ映像蓄積手段14からカメラ映像を読み出し縮小を行い、1(丸1)から8(丸8)までの8箇所のカメラ映像を同時に表示する。
【0068】
なお、このマルチ映像表示画面では、各カメラ映像(1(丸1)〜8(丸8))の下に、津波警報(注意報)の有無を示すアイコンI、カメラの設置場所(地域コード)P、カメラ名称N、津波の到達予想時刻Tを合わせて表示している。また、画面左下には、震源地H、震源の緯度L1及び経度L2を表示している。なお、画面右下の時刻指定STで撮影時刻を指定することで、その時刻に対応する映像が、カメラ映像蓄積手段14から読み出されて表示される。
このように、マルチ映像表示手段15は、震源地に近い、あるいは、震度の大きい設置場所のカメラで撮影された映像を、自動で放送用映像の候補として表示する。
図2に戻って説明を行う。
【0069】
映像選択手段16は、マルチ映像表示手段15によって表示されたマルチ映像表示画面(図8)から、操作者(スイッチャ等)が放送用映像として用いる映像を選択するものである。この映像選択手段16は、図示していないマウス等の入力手段によって操作者が選択した映像が、どのカメラ1で撮影した映像かを判定する。ここで選択された映像の情報(カメラの識別番号、時刻(タイムスタンプ)等)は、放送用映像出力手段17及びアナウンサ用映像出力手段18に通知される。
【0070】
なお、映像選択手段16は、放送用映像出力手段17及びアナウンサ用映像出力手段18に通知する前に、確認のため、選択された映像と、その映像に対応するカメラ情報記憶手段19に記憶されているコメント情報19fとを画面上に表示し、操作者が確認を行うこととしてもよい。
【0071】
放送用映像出力手段17は、映像選択手段16で選択されたカメラの識別番号と時刻(タイムスタンプ)に対応するカメラ映像をカメラ映像蓄積手段14から読み出して、放送用映像として出力するものである。さらに、放送用映像出力手段17は、放送用映像をアナウンサ用映像出力手段18へ出力する。また、ここでは、放送用映像出力手段17内にカメラ情報合成部17aを備えた。
【0072】
カメラ情報合成部(カメラ情報合成手段)17aは、放送用映像として出力する映像に、その映像を撮影したカメラ1を特定する情報を合成するものである。ここでは、カメラ1を特定する情報として、カメラ情報記憶手段19に記憶されているカメラの所在位置等を示すカメラ名称19aを、スーパー文字として合成(スーパーインポーズ)する。これによって、放送の視聴者は、その映像がどこで撮影されたものかを認識することができる。
【0073】
アナウンサ用映像出力手段18は、放送用映像出力手段17から出力される放送用映像から、アナウンサが参照するアナウンサ用映像を生成して出力するものである。ここでは、アナウンサ用映像出力手段18内にコメント情報合成部18aを備えた。
【0074】
コメント情報合成部18aは、映像選択手段16で選択されたカメラの識別番号に対応するカメラ情報記憶手段19に記憶されているコメント情報19fを合成して、アナウンサ用映像を生成するものである。ここで生成されたアナウンサ用映像は、図1におけるスタジオ20の放送カメラCに映らず、アナウンサMが参照可能な図示していない表示装置に表示される。これによって、ニュース番組等のアナウンサは、カメラ映像に対応したコメントを話すことができる。
【0075】
カメラ情報記憶手段19は、全国各地に設置されているカメラ1の個々の情報を記憶しておくものであって、ハードディスク等の記憶媒体である。ここでは、カメラ情報記憶手段19内に、カメラ1毎に、カメラ名称19aと、地域コード19bと、緯度・経度19cと、地震判定情報19dと、津波判定情報19eと、コメント情報19fとを記憶している。
【0076】
カメラ名称19aは、カメラ1を特定するためのカメラの呼称である。例えば、三沢空港に設置されたカメラを示す「三沢空港カメラ」、仙台放送局に設置された2台目のカメラを示す「仙台放送局2」等である。このカメラ名称19aは、放送用映像出力手段17のカメラ情報合成部17aによって、放送用映像に合成される。
【0077】
地域コード19bは、カメラ1が設置されている地域をコード化したものである。例えば、地域コード19bとして、気象庁が日本全国の地域を細分化した地域コードを用いる。この地域コード19bは、撮影カメラ選択手段12の領域判定部12aで、気象庁が発表する「緊急震度情報」のブロックで示される領域に、当該カメラが含まれるかどうかを判定する際に用いられる。なお、この地域コード19bは、ブロックの番号(ブロック番号)と関連付けられて記憶されているものとする。
【0078】
緯度・経度19cは、カメラ1が設置されている設置場所を示す緯度及び経度である。この緯度・経度19cは、撮影カメラ選択手段12の震源地遠近判定部12bで、気象庁が発表する「震源地情報」に含まれる震源地の緯度及び経度に近いカメラを判定する際に用いられる。
【0079】
地震判定情報19dは、地震が発生した時に、各カメラ1の設置位置における地震の状況を示した情報である。具体的には、当該設置位置における地震発生の有無(地震発生の場合は地震発生時刻)、震源地に近い順番に付された番号、震度の大きい順番に付された番号等が記憶される。地震発生の有無は、領域判定部12aで設定される。また、震源地の近さの順序を示す番号は、震源地遠近判定部12bで、震度の大きさの順序を示す番号は、震度序列判定部12cでそれぞれ設定される。この地震判定情報19dは、マルチ映像表示手段15が参照し、カメラ映像の表示順序の決定に用いられる。
【0080】
津波判定情報19eは、地震が発生した時に、各カメラ1の設置位置における津波の状況を示した情報である。具体的には、地震発生時における当該設置位置における津波の有無(「大津波警報」、「津波警報」又は「津波注意報」の有無)、「津波到達予想時刻」、「津波の大きさ」等の津波に関連する情報が記憶される。なお、津波判定情報19eには、津波に関連する映像を撮影することができる(海岸を撮影可能な)カメラについては、予めフラグを設定しておく。この津波判定情報19eは、マルチ映像表示手段15が参照し、カメラ映像に付随して津波情報を表示するために用いられる。なお、マルチ映像表示手段15が、津波に関連する映像のみを表示させる場合は、津波判定情報19eのフラグが設定されている映像のみを表示する。
【0081】
コメント情報19fは、カメラ1が撮影した映像に対するアナウンサが発声するコメントを示す文字列である。例えば、カメラ1の映像を説明した「東京都港区芝浦、東京湾に面したビルの屋上からの映像です」等の文字列である。このコメント情報19fは、アナウンサ用映像出力手段18のコメント情報合成部18aによって、放送用映像に合成(アナウンサ用映像)される。
【0082】
このようにカメラ映像モニタ装置10を構成することで、カメラ映像モニタ装置10は、気象庁から地震情報が発表されたときに、最適なカメラ映像の候補を操作者に対して複数提示し、操作者がマウス等で選択するだけで簡単に放送用映像を生成することができる。これによって、地震発生時における迅速な放送を実現することができる。
【0083】
[カメラ映像モニタ装置の動作]
次に、図3及び図4を参照して、カメラ映像モニタ装置10の動作について説明する。図3は、カメラ映像モニタ装置10が、気象庁が発表する地震情報を取得して、適切なカメラ(ロボットカメラ)から、放送用映像及びアナウンサ用映像を生成する全体動作を示したフローチャートである。図4は、図3のフローチャートにおいて、複数のカメラ映像を表示(マルチ映像表示)後、放送用映像及びアナウンサ用映像を生成して出力する動作のみを抽出して示したフローチャートである。
まず、図3を参照(適宜図2参照)して、カメラ映像モニタ装置10が、地震情報に基づいて、放送用映像及びアナウンサ用映像を生成する全体動作について説明する。
【0084】
(「緊急地震情報」発表後の動作)
地震発生後、気象庁が「緊急地震情報」を発表すると、カメラ映像モニタ装置10は、地域情報取得手段11でその「緊急地震情報」を取得する(ステップS10;地域情報取得ステップ)。そして、カメラ映像モニタ装置10は、撮影カメラ選択手段12の領域判定部12aによって、「緊急震度情報」のブロック(関東北部、南部等)で示される領域(地震発生領域)に、全国各地に設置されているカメラ1の設置位置が含まれるかどうかを判定する(ステップS11;地域判定ステップ)。
【0085】
なお、この判定は、カメラ情報記憶手段19に記憶されているカメラ1毎の地域コード19bを参照し、その地域コード19bが、ブロック内のコードかどうかで判定を行う。このとき、領域判定部12aは、地震発生領域に設置されているカメラ1に対応する地震判定情報19dの特定領域に地震があったことを示す情報(地震発生時刻を含む)を記憶する。
【0086】
そして、マルチ映像表示手段15が、地震判定情報19dを参照して、地震発生領域(ブロック内)に設置されているカメラ1の映像を縮小して、8画面分の表示(マルチ表示)を行う(ステップS12;マルチ映像表示ステップ)。なお、このマルチ映像表示手段15は、カメラ映像受信手段13が各カメラ1の映像を常時受信して、カメラ映像蓄積手段14に蓄積した映像の中から、地震発生領域に設置されているカメラ1の映像を読み出して表示を行う。この場合、地震が発生した時刻に対応するタイムスタンプから映像を表示することとしてもよいし、操作者が指定した時刻から映像を表示することとしてもよい。
【0087】
なお、ここでは、マルチ映像表示手段15は、カメラ映像蓄積手段14に蓄積された映像を表示しているが、カメラ映像受信手段13で受信した映像をリアルタイムで表示することとしてもよい。
【0088】
そして、カメラ映像モニタ装置10は、マルチ映像表示手段15が表示した複数の映像の中で操作者が選択した映像から、放送用映像及びアナウンサ用映像を生成し出力する(ステップS13;放送用映像出力ステップ)。なお、このステップS13の動作については、図4を参照して後で詳細に説明する。
ここまでの動作によって、カメラ映像モニタ装置10は、気象庁が発表した「緊急地震情報」から、放送用映像及びアナウンサ用映像を生成し出力することになる。これによって、地震の第一報を受けてから、迅速に放送用映像を生成することができる。
【0089】
(「震源地情報」発表後の動作)
気象庁は、地震発生から2〜3分後に、「震源地情報」を発表する。そこで、カメラ映像モニタ装置10は、地域情報取得手段11でその「震源地情報」を取得する(ステップS14;地域情報取得ステップ)。そして、カメラ映像モニタ装置10は、撮影カメラ選択手段12の震源地遠近判定部12bによって、「震源地情報」で通知される震源地の緯度・経度から、震源地に近い地域に設置されているカメラを判定する(ステップS15;地域判定ステップ)。
【0090】
なお、この判定は、カメラ情報記憶手段19に記憶されているカメラ1毎の緯度・経度19cと、「震源地情報」で通知される震源地の緯度・経度とを比較することで震源地からの遠近を判定する。このとき、震源地遠近判定部12bは、震源地に近い順番に地震判定情報19dの特定領域に番号付けを行う。
【0091】
そして、マルチ映像表示手段15が、地震判定情報19dを参照して、震源地に近い設置位置の順番にカメラ1の映像を縮小して、8画面分の表示(マルチ表示)を行う(ステップS16;マルチ映像表示ステップ)。そして、カメラ映像モニタ装置10は、マルチ映像表示手段15が表示した複数の映像の中で操作者が選択した映像から、放送用映像及びアナウンサ用映像を生成し出力する(ステップS17;放送用映像出力ステップ)。
【0092】
なお、このフローチャートでは図示していないが、地域情報取得手段11で気象庁が発表する「津波情報」を取得したときは、津波判定部12dが、津波が発生する領域に設置されているカメラを判定し、津波判定情報19eの特定領域に「大津波警報」、「津波警報」又は「津波注意報」の有無等の情報を書き込み、マルチ映像表示手段15が、その情報を8画面分の表示(マルチ表示)に対応付けて表示する。
ここまでの動作によって、カメラ映像モニタ装置10は、気象庁が発表した「震源地情報」から、震源地に近い位置に設置されているカメラを特定し、放送用映像を生成することができる。
【0093】
(「市町村震度情報」発表後の動作)
気象庁は、地震発生から7〜10分後に、「市町村震度情報」を発表する。そこで、カメラ映像モニタ装置10は、地域情報取得手段11でその「市町村震度情報」を取得する(ステップS18;地域情報取得ステップ)。そして、カメラ映像モニタ装置10は、撮影カメラ選択手段12の震度序列判定部12cによって、「市町村震度情報」で通知される市町村の震度から、震度の大きい地域に設置されているカメラを判定する(ステップS19;地域判定ステップ)。このとき、震度序列判定部12cは、震度の大きい順番に地震判定情報19dの特定領域に番号付けを行う。
【0094】
そして、マルチ映像表示手段15が、地震判定情報19dを参照して、震度の大きい順番にカメラ1の映像を縮小して、8画面分の表示(マルチ表示)を行う(ステップS20;マルチ映像表示ステップ)。そして、カメラ映像モニタ装置10は、マルチ映像表示手段15が表示した複数の映像の中で操作者が選択した映像から、放送用映像及びアナウンサ用映像を生成し出力する(ステップS21;放送用映像出力ステップ)。
ここまでの動作によって、カメラ映像モニタ装置10は、気象庁が発表した「市町村震度情報」から、震度の大きい市町村に設置されているカメラを特定し、放送用映像を生成することができる。
【0095】
次に、図4を参照(適宜図2参照)して、カメラ映像モニタ装置10が、複数のカメラ映像を表示(マルチ表示)後、放送用映像及びアナウンサ用映像を生成して出力する動作について説明する。なお、ここで説明を行う動作は、図3のステップS13、S17、S21の動作に相当するものである。
【0096】
カメラ映像モニタ装置10は、マルチ映像表示手段15がカメラ1の映像を8画面分表示した画面(マルチ表示画面)を表示した段階で、映像選択手段16が、操作者の所望する映像の選択を受け付ける(ステップS30)。この映像選択手段16は、図示していないマウス等の入力手段によって操作者が選択した映像を認識する。
【0097】
そして、カメラ映像モニタ装置10は、放送用映像出力手段17のカメラ情報合成部17aによって、映像選択手段16で選択された映像に対して、カメラ情報記憶手段19に記憶されているカメラの所在位置等を示すカメラ名称19aを、スーパー文字として合成(スーパーインポーズ)し、放送用映像を生成する(ステップS31)。
【0098】
さらに、カメラ映像モニタ装置10は、アナウンサ用映像出力手段18のコメント情報合成部18aによって、カメラ情報合成部17aで生成された放送用映像に対して、カメラ情報記憶手段19に記憶されているコメント情報19fを合成して、アナウンサ用映像を生成する(ステップS32)。
そして、放送用映像出力手段17が、放送用映像を外部に出力し(ステップS33)、アナウンサ用映像出力手段18が、アナウンサ用映像を外部に出力する(ステップS34)。
【0099】
このように、カメラ映像モニタ装置10は、カメラ1が撮影した映像に対して、カメラ1を特定する文字、例えば、カメラ名称を合成するため、生成された放送用映像がどこで撮影されたものかを、視聴者が認識することができる。また、カメラ映像モニタ装置10は、放送用映像にコメントを合成することができるので、アナウンサが放送時に参照し、適切な情報を正確に伝えることができる。
【0100】
ここで、図9を参照して、図4の動作(図3のステップS13、S17、S21の動作)において生成される映像について説明する。図9は、カメラ映像モニタ装置10において、生成される具体的な映像の内容を示したものである。
図9(a)は、図8で説明したマルチ映像表示画面である。図9(b)は、図9(a)の選択された映像を操作者が確認するための確認画面である。図9(c)は、放送用映像の例、図9(d)は、アナウンサ用映像の例を示したものである。
【0101】
カメラ映像モニタ装置10は、地震発生後、放送用映像の候補となるカメラを選択し、その映像を図9(a)に示すように複数並べたマルチ映像表示画面Mを表示する。ここで、操作者が、放送用の映像として1つの映像をマウス等で選択すると、カメラ映像モニタ装置10は、確認のため、図9(b)に示すように、選択された映像Hと、コメント情報CTとを表示する。そして、操作者が確認を行うことで、その映像Hに、カメラ名称等がスーパーインポーズされた放送用映像(図9(c))を生成する。また、その放送用映像にコメント情報CTを合成することでアナウンサ用映像(図9(d))を生成する。
【0102】
以上説明した実施の形態は本発明の一例であり、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が可能である。ここでは、地域情報として、気象庁が発表する地震情報や津波情報に基づいて、放送局が全国各地に設置されているロボットカメラを選択して最適な映像を放送用映像として使用する場合について述べたが、地域情報はこれに限定されるものではない。例えば、気象庁が発表する「さくら前線」の情報に基づいて全国各地に設置されているカメラの映像をリレー中継するというような観光地情報に利用することもできる。また、気象庁からの情報に限らず、放送局が、地域の情報を提供する情報提供機関から情報を取得し、その情報に基づいて、全国各地に設置されているカメラから適切なカメラを選択して特定の情報を放送するようなロボットカメラモニタリングシステムに適用することもできる。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明に係るカメラ映像モニタ装置及びカメラ映像モニタ方法では、以下に示す優れた効果を奏する。
【0104】
請求項1に記載の発明によれば、カメラ映像モニタ装置は、情報提供機関が提供する地震情報に基づいて、各地域に設置されているカメラ(ロボットカメラ)の中から、その地震情報に適したカメラを選択することができる。そして、その選択されたカメラの映像をマルチ映像表示画面で表示することで、操作者が最適な映像を放送用映像として選択することが可能になる。これによって、操作者は、複数の選択された(又は順位付けされた)映像の中から、最適な映像を選択するだけでよく、迅速な放送用映像(カメラ映像)を生成することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、カメラ映像モニタ装置は、地震発生時に、気象庁から発表される緊急震度情報に基づいて、地震発生地域に設置されたカメラを特定することができる。これによって、その特定されたカメラの映像から、操作者は素早く放送用の映像を選択することができ、地震発生時に素早く現場の状況を放送することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、カメラ映像モニタ装置は、地震発生時に、気象庁から発表される震源地情報に基づいて、震源地に近い地域に設置されているカメラに対して、震源地に近い順に順位を付けることができる。これによって、操作者は、震源地に近い地域に設置されているカメラの中から、適切な映像を素早く選択し、放送用の映像として提供することが可能になる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、カメラ映像モニタ装置は、地震発生時に、気象庁から発表される市町村震度情報に基づいて、震度の大きい地域(市町村)に設置されているカメラに対して、震度順に順位を付けることができる。これによって、操作者は、震度の大きい地域に設置されているカメラの中から、適切な映像を素早く選択し、放送用の映像として提供することが可能になる。
【0105】
請求項2に記載の発明によれば、カメラ映像モニタ装置は、放送用映像にカメラ名称等の撮影したカメラを特定する情報を合成することができるので、この放送用映像を見た視聴者は、その映像がどの場所で撮影された映像かを判断することができる。
【0106】
請求項3に記載の発明によれば、カメラ映像モニタ装置は、放送用映像にアナウンサが参照するコメント情報を合成したアナウンサ用映像を生成することができるので、スタジオ等でアナウンサがその映像についてのコメントを、映像を参照しながら話すことができる。これによって、アナウンサ用の原稿を作成する手間を省くことができる。
【0110】
請求項に記載の発明によれば、カメラ映像モニタ装置は、IP−VPN等のネットワークによって、各地のカメラと接続することで、カメラを確保する手間が省け、素早く各地のカメラの映像を取得することができる。また、各地のカメラを常時接続しておくことで、予めカメラ映像を蓄積しておき、必要に応じて過去の映像を参照することも可能になる。
【0111】
請求項に記載の発明によれば、カメラ映像モニタ方法は、情報提供機関(気象庁)が提供する地震情報に基づいて、各地域に設置されているカメラの中から、その地震情報に適したカメラを選択することができる。そして、その選択されたカメラの映像をマルチ映像表示画面で表示することで、操作者が最適な映像を放送用映像として選択することが可能になる。これによって、操作者は、複数の選択された(又は順位付けされた)映像の中から、最適な映像を選択するだけでよく、迅速な放送用映像を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるロボットカメラモニタリングシステムの概略構成図である。
【図2】本発明におけるカメラ映像モニタ装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明におけるカメラ映像モニタ装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明におけるカメラ映像モニタ装置のマルチ映像表示後、放送用映像及びアナウンサ用映像を生成する動作を示すフローチャートである。
【図5】気象庁が行う地震情報の発表タイミングを時系列に表した図である。
【図6】地震情報によってカメラを選択する概念を示す図である。
【図7】津波情報によってカメラを選択する概念を示す図である。
【図8】震源地に近い8箇所のカメラが撮影したマルチ映像表示画面の画面例である。
【図9】マルチ映像表示画面で映像を選択することで生成される放送用映像及びアナウンサ用映像の映像例を示す図である。
【図10】従来のロボットカメラモニタリングシステムの概略構成図である。
【符号の説明】
1 カメラ(ロボットカメラ)
2 IP変換器
3 ネットワーク
4 放送局
10 カメラ映像モニタ装置
11 地域情報取得手段
12 撮影カメラ選択手段
12a 領域判定部(領域判定手段)
12b 震源地遠近判定部(震源地遠近判定手段)
12c 震度序列判定部(震度序列判定手段)
12d 津波判定部
13 カメラ映像受信手段
14 カメラ映像蓄積手段
15 マルチ映像表示手段
16 映像選択手段
17 放送用映像出力手段
17a カメラ情報合成部(カメラ情報合成手段)
18 アナウンサ用映像出力手段
18a コメント情報合成部
19 カメラ情報記憶手段
31 カメラ(ロボットカメラ)
32 基地局
40 放送局(中央放送局)
50 放送局(地方放送局)
51 FPU(無線送受信装置)
60 通信回線

Claims (5)

  1. 情報提供機関から地震発生後に順次発表される地震情報に基づいて、各地域に設置されているカメラの中から特定の地域に設置されているカメラを選択し、その映像を放送用映像として提供するカメラ映像モニタ装置であって、
    前記地震情報として、地震が発生した地震発生地域を特定する緊急震度情報、地震が発生した震源地を特定する震源地情報、並びに、地震が発生した市町村毎の場所及び震度を示す市町村震度情報を取得する地域情報取得手段と、
    前記カメラの映像を受信するカメラ映像受信手段と、
    前記カメラの少なくとも設置位置を含んだカメラ情報を記憶したカメラ情報記憶手段と、
    前記地域情報取得手段で取得した地震情報と、前記カメラ情報記憶手段に記憶されているカメラ情報とに基づいて、放送用映像の候補となる映像を撮影したカメラを選択する撮影カメラ選択手段と、
    この撮影カメラ選択手段で選択されたカメラが撮影した映像を、表示画面上に所定数毎に表示するマルチ映像表示手段と、
    このマルチ映像表示手段で表示された映像の中から、操作者が選択した映像を選択する映像選択手段と、
    この映像選択手段で選択された映像を、前記放送用映像として出力する放送用映像出力手段と、を備え、
    前記撮影カメラ選択手段は、
    前記緊急震度情報を取得した段階で、当該緊急震度情報に基づいて、前記各地域に設置されているカメラが、前記地震発生地域に設置されているかどうかを判定し、当該地震発生地域に設置されているカメラを選択する領域判定手段と、
    前記震源地情報を取得した段階で、当該震源地情報に基づいて、前記各地域に設置されているカメラの中から、前記震源地に近い地域に設置されているカメラを判定し、当該震源地に近いカメラを選択する震源地遠近判定手段と、
    前記市町村震度情報を取得した段階で、当該市町村震度情報に基づいて、前記各地域に設置されているカメラの中から、前記震度の大きい市町村に近い地域に設置されているカメラを判定し、前記震度の大きい順にカメラを選択する震度序列判定手段と、
    を備えていることを特徴とするカメラ映像モニタ装置。
  2. 前記放送用映像出力手段は、前記映像選択手段で選択された映像に対して、撮影したカメラを特定する情報を合成するカメラ情報合成手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ映像モニタ装置。
  3. 前記放送用映像に対して、アナウンサが参照するコメント情報を合成し、アナウンサ用映像として出力するアナウンサ用映像出力手段を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカメラ映像モニタ装置。
  4. 前記各地域に設置されているカメラをネットワークで接続し、前記カメラ映像受信手段が、前記ネットワークを経由して、前記カメラの映像を受信することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のカメラ映像モニタ装置。
  5. 情報提供機関から地震発生後に順次発表される地震情報に基づいて、各地域に設置されているカメラの中から特定の地域に設置されているカメラを選択し、その映像を放送用映像として提供するカメラ映像モニタ方法であって、
    前記地震情報として、地震が発生した地震発生地域を特定する緊急震度情報を地域情報取得手段により取得する第1地震情報取得ステップと、
    この第1地震情報取得ステップで取得した緊急震度情報に基づいて、前記各地域に設置されているカメラが、前記地震発生地域に設置されているかどうかを領域判定手段により判定する第1地域判定ステップと、
    この第1地域判定ステップで判定された前記地震発生地域に設置されているカメラの中から、所定数毎にカメラの映像をマルチ映像表示手段により表示する第1マルチ映像表示ステップと、
    この第1マルチ映像表示ステップで表示された映像の中から、操作者が選択した映像を、放送用映像出力手段により前記放送用映像として出力する第1放送用映像出力ステップと、
    前記情報提供機関が前記緊急震度情報の発表後に発表する地震が発生した震源地を特定する震源地情報を前記地域情報取得手段により取得する第2地震情報取得ステップと、
    この第2地震情報取得ステップで取得した震源地情報に基づいて、前記各地域に設置されているカメラの中から、前記震源地に近い地域に設置されているカメラを震源地遠近判定手段により判定する第2地域判定ステップと、
    この第2地域判定ステップで判定された前記震源地に近い地域に設置されているカメラの中から、所定数毎にカメラの映像を前記マルチ映像表示手段により表示する第2マルチ映像表示ステップと、
    この第2マルチ映像表示ステップで表示された映像の中から、操作者が選択した映像を、前記放送用映像出力手段により前記放送用映像として出力する第2放送用映像出力ステップと、
    前記情報提供機関が前記震源地情報の発表後に発表する地震が発生した市町村毎の場所及び震度を示す市町村震度情報を前記地域情報取得手段により取得する第3地震情報取得ステップと、
    この第3地震情報取得ステップで取得した市町村震度情報に基づいて、前記各地域に設置されているカメラの中から、前記震度の大きい市町村に近い地域に設置されているカメラを震度序列判定手段により判定する第3地域判定ステップと、
    この第3地域判定ステップで判定された前記震度の大きい順に、所定数毎にカメラの映像を前記マルチ映像表示手段により表示する第3マルチ映像表示ステップと、
    この第3マルチ映像表示ステップで表示された映像の中から、操作者が選択した映像を、前記放送用映像出力手段により前記放送用映像として出力する第3放送用映像出力ステップと、
    を含んでいることを特徴とするカメラ映像モニタ方法。
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