JP4202805B2 - ワイヤロープの素線切れ検知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はワイヤロープの素線切れ検知装置に関する。さらに詳しくは、エレベータ等に使用されるワイヤロープを構成するたとえば鋼線からなる素線の一部が切断した場合にこれを検知するための素線切れ検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビルの人用エレベータや駐車装置の車両昇降用エレベータは定期的に保守点検を行うことが義務づけられており、ワイヤロープの素線切れの有無も点検項目に含まれている。通常は数百メートルに及ぶその全長にわたって点検を行う必要があり、非常に時間のかかる重労働である。
【0003】
そこで、ワイヤロープの素線切れを検査する装置が種々提案されている。たとえば、一対の磁極(S−N)間に被検ワイヤロープを挿通し、このロープ部分を磁束が通るように構成したものが知られている(特許文献1および特許文献2)。いずれも磁束の変化を検出する検出器が装備されている。また、いずれの装置も、これを被検ワイヤロープに沿って移動させながら素線切れを検査するものである。
【0004】
また、僅かに離間した一対の電極を被検ワイヤロープに近接して設置するものが提案されている(特許文献3)。被検ワイヤロープの素線が切断しているとほとんどの場合その切断先端部分がワイヤロープから外方へ飛び出している。そこで、この飛び出し部分が一対の電極に接触すると両者を導通させるので、これを検出することにより切断を検知しようというものである。
【0005】
圧力センサを用いた切断検出装置も提案されている。この装置はその内部をワイヤロープが通過する二分割された漏斗状筒体と、その外部に、圧力センサを介して備えられた保持具とからなる(特許文献4)。素線の切断部が飛び出しているとこれが漏斗状筒体をひっかけて引きずり、上記圧力センサを作動させるので検知することができるというものである。
【0006】
内部に弾性舌片を備えた筒状体からなる検出具が提案されている(特許文献5)。この筒状体に被検ワイヤロープを挿通し、その状態で筒状体をワイヤロープに沿って移動させていくと、素線切れがあればその部分が弾性舌片に引っかかり、移動が停止する。これによって素線切れを検出しようというものである。
【0007】
ワイヤロープの通過位置に、細い導線につながれた可動体を設置した装置が提案されている(特許文献6)。ワイヤロープの移動に伴い、飛び出した素線切れ部分がこの可動体を引っかけて移動させたとき、上記導線が切断するのでこれによって素線切れを検知しようというものである。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−230947号公報
【特許文献2】
特開2000−241393号公報
【特許文献3】
特開2001−151433号公報
【特許文献4】
特開平8−119539号公報
【特許文献5】
実公平5−20779号公報
【特許文献6】
実開平6−73071号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1〜4、6の装置は電気的、磁気的に検出する装置であり、大がかりで高価なものとなる。特許文献1、2、5は長い被検ワイヤロープに沿って装置を移動させていかなければならず、重労働となる。また、特許文献3の装置の場合、実際に両電極をうまく導通するように切断部が接触するか疑問である。さらに、素線の切断部が実際に可動体を動かし得るのかが疑問である。
【0010】
本発明はかかる課題を解決するためになされたものであり、構成が簡単で且つ安価であり、簡単な作業で素線切れを検知することができるワイヤロープの素線切れ検知装置、および、この検知装置を備えたエレベータ昇降装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のワイヤロープの素線切れ検知装置は、ワイヤロープに近接して設置され得る、鋼線の当接によって損傷する易損傷部材を有している。ワイヤロープは素線が切断するとその先端部分がワイヤロープから外方へ飛び出しているので、ワイヤロープの移動に伴って上記素線の切断先端部が易損傷部材を傷つけるかまたは破損することによって接触した痕跡を残す。この痕跡を見つければ素線切れがあることが確認できる。このように、複雑高価な電気的、磁気的装置を用いることなく、また、長いワイヤロープに沿って装置を移動させる必要もなく、素線切れの有無を容易に確認することができる。
【0012】
上記易損傷部材がワイヤロープの周囲を非接触で取り囲むように、この易損傷部材にワイヤロープが挿通する挿通孔を形成しておくのが好ましい。素線切れの検知精度が向上するからである。
【0013】
本発明の他のワイヤロープ素線切れ検知装置は、
相互に開閉可能な一対の枠部材と、各枠部材の内部に設置された、鋼線の当接によって損傷する易損傷部材とを備えており、この易損傷部材の端辺に、一対の枠部材同士が閉じたときにワイヤロープが挿通し得る挿通孔を構成する半円状切り欠きが形成されている。
【0014】
かかる構成により、製造および設置が容易となり、しかも素線切れの検知精度が向上した素線切れ検知装置が実現する。
【0015】
本発明のさらに他のワイヤロープ素線切れ検知装置は、
凹部を有する、相互に開閉可能な一対の枠部材と、各枠部材の凹部内に設置された、鋼線の当接によって損傷する易損傷部材とを備えており、この易損傷部材が直線状の辺部を有しており、一対の枠部材が閉じたときに易損傷部材の辺部同士が平行となってワイヤロープの直径より僅かに大きい隙間を形成する。
【0016】
かかる構成によっても、製造および設置が容易な素線切れ検知装置が実現する。
【0017】
上記易損傷部材を、紙、粘土、および、ワイヤロープに対向する面に塗料が塗工された部材のうちのいずれか一、またはその組み合わせから構成するのが好ましい。素線の切断端部によって傷や破損が生じやすく、切断端部の通過の痕跡が明瞭に目視できるからである。
【0018】
本発明のエレベータ昇降装置は、
一端にエレベータが取り付けられ、他端にカウンターウエイトが取り付けられたエレベータ昇降用のワイヤロープと、駆動モータと、この駆動モータによって回転駆動される、上記ワイヤロープを巻き上げるための駆動シーブと、この駆動シーブに近接して配置される転向シーブと、上記駆動シーブと転向シーブとの間のワイヤロープの通過路に設置されたワイヤロープの素線切れ検知装置とを備えており、この素線切れ検知装置が、前述したもののうちいずれか一の素線切れ検知装置から構成されている。
【0019】
本発明の他のエレベータ昇降装置は、
一端にエレベータが取り付けられたエレベータ昇降用のワイヤロープと、駆動モータと、この駆動モータによって回転駆動される、上記ワイヤロープを巻き取り且つ繰り出すための巻き上げドラムと、この巻き上げドラムの近傍におけるワイヤロープの通過路に設置されたワイヤロープの素線切れ検知装置とを備えており、この素線切れ検知装置が、前述したもののうちいずれか一の素線切れ検知装置から構成されている。
【0020】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照しながら本発明の素線切れ検知装置(以下、単に検知装置という)の実施形態、および、この検知装置を備えたエレベータ昇降装置の実施形態を説明する。
【0021】
図1は本発明のエレベータ昇降装置が適用され得るエレベータ式駐車装置(以下、単に駐車装置という)の一例を示す正面断面図である。
【0022】
この駐車装置1の内部には、車両搭載用のパレット2を昇降させるためのエレベータ3がワイヤロープ4によって吊り下げられており、このワイヤロープ4を巻き上げ繰り出してエレベータ3を昇降させる駆動装置(巻き上げ装置)5およびカウンターウエイト6が備えられている。エレベータ3の昇降路7の両側には車両Mを収容するための多数段の駐車棚(以下、単に棚ともいう)8が配設されている。各棚8の上にはパレット2が横行し得るレール(図示しない)が配設されており、このレール上にパレット2が載置される。
【0023】
エレベータ3は両側の棚8の間を昇降し、呼び出されたパレット2の棚8まで移動したうえで当該パレット2を受け取り、これを入出庫階Eへ搬送する。また、入出庫階Eから指定された棚8まで車両Mを載せたパレット2を搬送して預け入れる。本駐車装置1では入出庫階Eは一番下の床面(1階)とされている。エレベータ3にはパレットが横行するためのレール(図示しない)が敷設されている。エレベータ3が車両Mの受け渡しのために棚8の位置に至ると上記レール同士が対向する。また、エレベータ3には、棚8からパレット2を受け取り且つ戻すための図示しない移動装置が配設されている。
【0024】
図2および図3には上記エレベータ3およびその駆動装置5が示されている。エレベータ3はワイヤロープ4によってカウンターウエイト6と重量釣り合い状態で連結されている。符号10はエレベータ3の昇降ガイドレールである。ワイヤロープ4は、その中間部が駆動装置5の巻き上げシーブ(駆動シーブという)11および転向シーブ12に巻き掛けられている。ワイヤロープ4は駆動シーブ11から出て複数個の転向プーリ12を経てほぼ矩形のエレベータ3の四隅に接続されている。また、駆動シーブ11から出て転向シーブ12に巻き掛けられた上でカウンターウエイト6に接続されている。駆動シーブ11には減速機13を介して駆動モータ14が連結されている。符号15はカップリングである。
【0025】
そして、モータ14によって駆動シーブ11を回転させ、駆動シーブ11の摩擦力によってワイヤロープ4を引いてエレベータ3を昇降させている。カウンターウエイト6の重量によって駆動装置5の上昇力と下降力との均一化を図っている。本実施形態ではエレベータ3の四隅それぞれに三本のワイヤロープ4が連結されているので各シーブ11、12には十二本のロープ4が巻き掛けられるように、ロープ一本ごとの溝16が形成されている。そして、当然ながら両シーブ11、12間の十二本のロープ部分はそれぞれ張力によってたるむことなく直線状になっている。この部分では、各ロープ4がシーブ11、12の溝16に係合し、張力によって張られているので、その長手方向に垂直の方向(ロープの断面半径方向)には変位することがなく整列している。この直線状となったロープ部分に素線切れ検知装置(以下、単に検知装置という)20が設置されている。
【0026】
図4に示すように、この検知装置20はヒンジ21によって相互に開閉可能な一対のコ字状の枠部材22を有し、各枠部材22の内側(凹状になっている部分)に鋼線の当接によって損傷する易損傷部材23が取り付けられている。枠部材22は金属製や合成樹脂製の棒材を半円状、C字状、コ字状に屈曲して形成することができる。上記「鋼線」とはワイヤロープ4の素線であるスチールワイヤを意味している。易損傷部材23としては、油紙、パラフィン紙、ケント紙、段ボール紙等を含む紙全般、紙粘土板や珪藻土板等を含む粘土板、および、石膏板、並びに、これらの組み合わせが好ましい。
【0027】
易損傷部材23が紙の場合には、この紙の面がピンと張るように接着剤によって枠部材22に貼着する。上記一対の枠部材22を相互に閉じたときに対向する易損傷部材23の辺23aは直線状に形成されている。また、枠部材22のヒンジ21側(基端部)と反対側の端部(先端部)にはスペーサ24aと取付部24bとが形成されている。枠部材22が閉じたときにはこのスペーサ24aにより、上記辺23a同士の間に被検ワイヤロープの直径より僅かに大きい間隙Dが形成され、両辺23aが平行となるようにされている。図示のごとく、この検知装置20は整列した複数本のワイヤロープ4が上記間隙D内に並ぶように所定位置に取り付けられる。このとき、ワイヤロープ4の外周面と易損傷部材23の辺23aとの最短離間距離を小さくしておいてもよい。ワイヤロープ4がその半径方向にほとんど変位しないからである。そして、先端部の取付部24bをブラケット27等にボルト止めする。
【0028】
図5に示すように、上記ヒンジやスペーサを設けずに一対のコ字状枠部材25を別体に形成してもよい。そして、図示のごとく各枠部材25の両端部を外方へ突出させて突出部26を形成しておく。一方、所定位置にブラケット27を配設してこれに一方の突出部26が挿入係止される二個の挿入孔28を所定間隔をあけて穿設しておく。こうすることにより、枠部材25を一個ずつ取り付けることができる。その後、二個の枠部材25の他方の突出部26同士を針金等によって固縛すればよい(図6参照)。
【0029】
図6および図7に示すように、このワイヤロープ4に素線切れがあると切れた素線4aがロープ外に突出しているため、ワイヤロープ4の通過に伴って素線4aが易損傷部材23(紙)を破損Bさせる。つまり、紙の辺23aの部分を素線が切る。エレベータ3の点検時にこの検知装置20に接近して紙の辺23aを目視することにより、ワイヤロープ4の素線切れの有無を容易に確認することができる。
【0030】
図8には他の検知装置30が示されている。この検知装置30に使用する易損傷部材31は紙ではなく、珪藻土、粘土、紙粘土などからなる粘土板、または石膏板である。粘土板(石膏板)は紙より厚いので一対の枠部材32はそれぞれ幅の広い棒材または板材から形成される。枠部材32の全体形状は上記と同様にコ字状を呈している。粘土板は枠部材32の内側に接着剤などによって取り付けられるが、これに限定されない。たとえば、枠部材32の内側に粘土板の周縁が嵌着される溝を形成しておいてもよい。
【0031】
上記易損傷部材31の対向辺31aは直線状ではなく、枠部材32が閉じたときにワイヤロープ4が通過しうる挿通孔33を構成する半円状の切り欠き34が複数個形成されている。挿通孔33の内径はワイヤロープの断面直径より若干大きく、ワイヤロープが通過しても挿通孔33の内面に接触しない。切り欠き34の内周面は凹凸のない滑らかな面にされている。したがって、切断したワイヤが摺接することにより目視で明瞭に確認できる痕跡(掻き傷など)が付く。もちろん、薄い粘土板(石膏板)を用い、切断したワイヤが摺接することによって破損するようにしてもよい。
【0032】
一対の枠部材32はそれらの基端部にヒンジ21を有し、これらによって相互に開閉可能にされている。枠部材32の先端部にはスペーサ35と取付部36とが形成されている。枠部材32が閉じたときにはこのスペーサ35の当接により、粘土板の不用意な損傷が防止される。また、先端部の取付部36をブラケット27等にボルト止めして検知装置30が設置される。
【0033】
このように挿通孔33を構成し得る易損傷部材31の材料は粘土板に限定されない。段ボール紙など、挿通孔33の形状を維持することができるものであればよい。要するに、切断したワイヤが摺接することによって容易に傷が付く材料であればよい。以下に他の例を説明する。
【0034】
図9には、二分割された複数個の管部材38aが平行に整列して接合された一対の枠部材38からなる検知装置37が示されている。この一対の枠部材38は基端部のヒンジ21によって相互に開閉可能にされている。一対の枠部材38が閉じて重ね合わされたときに、ワイヤロープ4が通過しうる複数の挿通孔39が形成される。この管部材38aの内面は塗装されている。切断したワイヤが管部材38aの内面に摺接することにより、塗料が掻き取られて容易に傷が付く。かかる構成により、素線切れを容易に確認することができる。塗料は傷が付きやすい公知のものを選択すればよい。また、重要なのは塗料であるので、管部材は金属や合成樹脂など硬質のものから形成すればよい。この検知装置37も、枠部材38の先端部に取付部40が形成されている。この取付部40をブラケット27等にボルト止めして検知装置37が設置される。
【0035】
上記管部材38aはその内面が塗装されたものであるが、かかる構成に限定されない。アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、スチロール樹脂など傷が付きやすい合成樹脂から管部材を形成すれば、内面に塗装を施す必要はない。切断したワイヤの摺接により素材そのものに容易に傷が付くからである。
【0036】
以上説明した検知装置はいずれも構成が簡単であるので安価に製造することができる。しかも取付が容易である。したがって、このような検知装置を多数個用意しておき、点検ごとに傷の付いたものを新しいものと取り替えればよい。さらに、取り付け箇所は一カ所のみに限定されない。安価なものであるから、好適な場所であれば複数箇所に設置すればよい。上記実施形態のごとく、ワイヤロープが巻き掛けられるシーブが複数個あればその間に設置するのが好ましい。ワイヤロープが振れにくいからである。単一のシーブやプーリであっても、これに近接して設置するのがワイヤロープが振れにくいので好ましい。
【0037】
上記実施形態では、一の検知装置によって四本の被検ワイヤロープの切断検知を行うが、とくに四本に限定されない。一の検知装置に挿通されるワイヤロープの本数は、十二本であっても、一本であっても、その他の本数であってもよい。図4〜図8に示す検知装置であれば、枠部材の横幅を増減すればよい。また、図9の検知装置であれば二分割管部材の数を増減すればよい。
【0038】
上記実施形態では易損傷部材として、紙、粘土板、石膏板、塗料、合成樹脂を例に挙げたが、これらに限定されない。ワイヤロープの素線(鋼線)によって容易に傷が付いたり破損する材料であれば採用することができる。
【0039】
上記実施形態では他端にカウンターウエイトが連結されたエレベータ昇降用ワイヤロープを例にとっているが、これに限定されない。本発明は、カウンターウエイトを用いずに巻き取りドラムに巻き取り且つ繰り出す昇降装置にも適用することができる。
【0040】
また、上記実施形態ではエレベータ式駐車装置におけるエレベータ昇降装置を例にとって説明したが本発明はこれに限定されない。通常の人用のエレベータ昇降装置、エスカレータ、クレーンなど、ワイヤロープを用いる装置に適用可能である。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、構成が簡単で且つ安価であり、点検時などにおいて簡単な作業(目視)で素線切れの有無を確認することができる。したがって、取り替えが容易となるので装置自体のメンテナンスも不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータ昇降装置が適用され得るエレベータ式駐車装置の一例を示す正面断面図である。
【図2】図1の駐車装置におけるエレベータおよびその昇降駆動装置の一例を示す斜視図である。
【図3】図3(a)は図2のエレベータ昇降駆動装置を示す平面図であり、図3(b)は図3(a)のIII−III線断面図である。
【図4】本発明の素線切れ検知装置の一実施形態を示す正面図である。
【図5】本発明の素線切れ検知装置の他の実施形態を示す正面図である。
【図6】図5の素線切れ検知装置の作用を説明する正面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】本発明の素線切れ検知装置のさらに他の実施形態を示す正面図である。
【図9】本発明の素線切れ検知装置のさらに他の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・・駐車装置
2・・・・パレット
3・・・・エレベータ
4・・・・ワイヤロープ
5・・・・駆動装置
6・・・・カウンターウエイト
7・・・・昇降路
8・・・・棚
11・・・・駆動シーブ
12・・・・転向シーブ
13・・・・減速機
14・・・・モータ
15・・・・カップリング
16・・・・溝
20・・・・(素線切れ)検知装置
21・・・・ヒンジ
22・・・・枠部材
23・・・・易損傷部材
24a・・・スペーサ
24b・・・取付部
25・・・・枠部材
26・・・・突出部
27・・・・ブラケット
28・・・・挿通孔
29・・・・針金
30・・・・(素線切れ)検知装置
31・・・・易損傷部材
32・・・・枠部材
33・・・・挿通孔
34・・・・切り欠き
35・・・・スペーサ
36・・・・取付部
37・・・・(素線切れ)検知装置
38・・・・枠部材
39・・・・挿通孔
40・・・・取付部
D・・・・間隙
E・・・・入出庫階
M・・・・車両

Claims (7)

  1. 二分割された複数個の管部材が平行に整列して接合された、相互に開閉可能な一対の枠部材から構成されており、
    該一対の枠部材が、閉じたときに、整列した複数本のワイヤロープが非接触で挿通し得るサイズの、整列した複数個の挿通孔を構成し、
    該挿通孔の内面が、鋼線の当接によって損傷する易損傷部材から形成されてなるワイヤロープの素線切れ検知装置。
  2. その内側に凹部を有する、相互に開閉可能な一対の枠部材と、
    各枠部材の凹部内に設置された、鋼線の当接によって損傷する易損傷部材とを備えており、
    該易損傷部材に、一対の枠部材が閉じたときに、整列した複数本のワイヤロープが非接触で挿通し得るサイズの、整列した複数個の挿通孔を構成する複数個の半円状切り欠きが形成されてなるワイヤロープの素線切れ検知装置。
  3. その内側に凹部を有する、相互に開閉可能な一対の枠部材と、
    各枠部材の凹部内に設置された、鋼線の当接によって損傷する易損傷部材とを備えており、
    該易損傷部材が直線状の辺部を有しており、一対の枠部材が閉じたときに、易損傷部材の辺部同士が対向してワイヤロープの直径より僅かに大きい隙間を形成して平行となり、該隙間に沿って複数本のワイヤロープが整列し得るように構成されてなるワイヤロープの素線切れ検知装置。
  4. 上記一対の枠部材の一端部同士がヒンジによって相互に開閉可能に連結されており、他端部が、取り付け対象へ取り付けるための取付部として形成されている請求項1〜3のうちのいずれか一の項に記載のワイヤロープの素線切れ検知装置。
  5. 上記易損傷部材が、紙、粘土、および、ワイヤロープに対向する面に塗料が塗工された部材のうちのいずれか一、またはその組み合わせからなる請求項1〜4のうちのいずれか一の項に記載のワイヤロープの素線切れ検知装置。
  6. 一端にエレベータが取り付けられ、他端にカウンターウエイトが取り付けられたエレベータ昇降用のワイヤロープと、
    駆動モータと、
    該駆動モータによって回転駆動される、上記ワイヤロープを巻き上げるための駆動シーブと、
    該駆動シーブに近接して配置される転向シーブと、
    上記駆動シーブと転向シーブとの間のワイヤロープの通過路に設置された請求項1〜5のうちのいずれか一の項に記載の素線切れ検知装置とを備えてなるエレベータ昇降装置。
  7. 一端にエレベータが取り付けられたエレベータ昇降用のワイヤロープと、
    駆動モータと、
    該駆動モータによって回転駆動される、上記ワイヤロープを巻き取り且つ繰り出すための巻き上げドラムと、
    該巻き上げドラムの近傍におけるワイヤロープの通過路に設置された請求項1〜5のうちのいずれか一の項に記載の素線切れ検知装置とを備えてなるエレベータ昇降装置。
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