JP4199820B2 - レーザー加工装置及びレーザー加工方法 - Google Patents

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Description

本発明はレーザー加工装置及びレーザー加工方法に係り、特に、レーザービームを照射して被加工物に一括で多数の加工を行うレーザー加工装置及びレーザー加工方法に関する。
レーザービームを照射して被加工物に穿孔加工を行うときは、被加工物にレーザーの多数回パルス照射を行うか、または一定時間照射により加工を行っている。
このプロセスにおいて、マイクロレンズアレイを使用してレーザービームを多数に分岐させ、被加工面に集光することにより、被加工物に多数の穿孔を行う多数点一括加工(以下、「マイクロレンズ方式」という)が知られている。
上記マイクロレンズ方式による加工を行うときに、一般に初期および経時的において、レーザービームが不均一になるという不都合が知られていた。
また、レーザー加工を精密に行うために、従来からマスク投影加工が知られている。マスク投影加工は、マスクパターンを投影光学系により被加工面に投影することにより加工する技術である。
この技術において、加工ムラを減少させるために、固定型の均一照明光学系として、図24で示すような、フライアイインテグレータによるビームホモジナイザなどが広く使用されている。
その他に、ビームの機械的走査による加工均一化技術が知られている(例えば、特許文献1乃至4参照)。
特許文献1には、アパーチャの投影加工において、アパーチャへの照射ビームを移動ミラーによって走査することにより、単一穴の加工底面の深さを均一化させる技術が記載されている。
特許第3199124号公報
特許文献2には、パターンマスクの投影加工において、照射ビームに対してパターンマスクと被加工物を連動して移動させることにより、加工深さの均一化を行う技術が記載されている。
特許第3211206号公報
特許文献3には、アパーチャの投影加工において、角度可動ミラーとシリンドリカルレンズを組み合わせて、平行ビームの走査系を形成し、アパーチャへの照射ビーム走査を行い、加工精度を均一化させる技術が記載されている。
特開平7−51878号公報
特許文献4には、マイクロレンズ方式において、広い範囲の加工を行うことを目的とした実施例の中で、加工領域内をビーム走査することにより、照射ムラを減少させることが可能であるという記述がある。
特開2001−269789号公報
一般に、図26で示すように、照射エネルギー密度と加工速度は相関を持つため、照射エネルギーが大きくなるにつれて加工処理が速くなることになる。
また、被加工物上では、レーザーのエネルギー分布が図27に示すような山型の形状となるため、図28に示すように、照射エネルギーが大きいと、加工穴径が大きくなる。一方、エキシマレーザーの場合、図29で示すようなビームプロファイルを有するが、レーザーそのものにムラがあり、照射レーザーにムラがあると、均一な加工に影響を及ぼすことになる。このように、レーザービームには、エネルギー分布にムラがあり、そのムラは経時的に変化することが知られている。
また、焦点径はレーザービームダイジェンスにより影響を受けることになる。レーザービームダイジェンスが大きくなると、焦点径が大きくなる。レーザービーム方向に対し垂直面内の直交する2軸に沿って発散角の大きさが異なる場合がある。この場合、加工形状は楕円形となってしまう。
以上のことから、マイクロレンズ方式において加工径を均一化するためには、1.レーザービームのプロファイルへの対応、2.レーザービームの発散角の初期段階での均一化対応、3.レーザービームの発散角の経時変化への対応、など各種の対応が必要である。
また、効率的に加工を行うために、レーザーの照射エネルギーを大きく保ち、このとき加工径を均一化するために、照射レーザーにムラが発生しないようにする必要がある。
従来技術のビームホモジナイザと、引用文献1乃至3に開示されている技術は、いずれもマスク投影加工であり、マスクにより非加工部分を遮光してエネルギーを捨てることになるため、エネルギー利用効率が悪く、加工に大きなエネルギーが必要であるという装置原理上の大きな課題を有している。
さらに、これらの均一化技術をマイクロレンズ方式に適用するには以下の問題がある。
フライアイインテグレータによるビームホモジナイザは、ビームを分割して一箇所に重ね合わせるため、多方向に角度を成すビームが生じ、マイクロレンズでは微小径に集光できないため、原理的に使用できない。
また、固定型光学系では、経時変化によりビーム品質が設計範囲から外れた場合、均一化ができなくなるという問題がある。
さらに、高価であること、光学調整が複雑であること、一方向に傾斜したエネルギー分布の改善ができない、等の不都合がある。
25は、ビームホモジナイザの場合、入射するレーザービームが一方向に傾斜したエネルギー分布を持つ場合、エネルギー分布を均一化できないことを示す説明図である。
引用文献1の技術では、1次元方向のみのビーム走査を行っているが、実際のエキシマレーザーの強度分布は2次元的な分布を持っているため、1次元のみのビーム走査では均一径加工を行うことは困難である。また、この技術では、レーザービームの発散角の変化などには対応できないという不都合がある。
引用文献2の技術は、マスクと被加工物を、転写倍率に合わせて同期スキャンして加工するものであり、マスク投影加工特有の技術となっている。
引用文献3の技術は、平行光を成形するには、ミラーに照射するビームを幅のない線としなければならないが、現実的には幅を持つため完全な平行光とすることはできない。
したがって、マイクロレンズ方式では、加工径を小さくすることができない。
また、加工に用いるレーザー強度を、ミラー上で幅の狭いビームとするには、ミラー上で非常に大きいエネルギー密度となり、ミラーがダメージを受けるため現実的ではない。
引用文献4の技術は、マイクロレンズ方式であるが、ビーム走査する範囲は加工領域内だけである。
このように、加工領域内だけで照射ビームを重ね合わせながら走査して加工する場合、加工領域の端部はビームの照射回数または時間が少なくなる。そのため、加工径が中心部に比べて小さくなり、高い精度で穿孔加工を行うことが困難である。
また、引用文献4には、具体的なビーム走査の装置構成について開示されていない。
さらに、引用文献4には、不安定共振器型レーザーにより、レーザービームの発散角による影響を無くすことができると記載されているが、実際には不安定共振器型レーザーを使用しても、発散角による影響があり、発散角の均一化の処理を行わなければ加工形状は楕円となってしまう。
本発明の目的は、レーザーの多数回パルス照射または一定時間照射により被加工物の多数の被加工部分への加工を行うプロセスにおいて、集光あるいは結像手段としてマイクロレンズあるいはホログラム素子などを用いて加工を行い、加工径または加工形状を均一とすることが可能なレーザー加工装置及びレーザー加工方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、初期および経時的に不均一なビーム品質を持つレーザービームに対しても、加工径と加工形状を均一とするレーザー加工装置及びレーザー加工方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、効率的に穿孔加工を行うことが可能なレーザー加工装置及びレーザー加工方法を提供することにある。
本発明者らは、前記した課題を解決すべく鋭意研究してきたところ、ビームプロファイルとレーザービームの発散角が、加工径及び加工形状に影響を及ぼすという知見を得た。そして、ビームプロファイルとレーザービームの発散角の、初期段階での均一化、及び経時変化への対応を行うことにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、前記課題は、請求項1に係るレーザー加工装置によれば、被加工物の被加工領域内の多数の被加工部分を加工するレーザー加工装置において、レーザー装置と、該レーザー装置から出射されるレーザービームの集光あるいは結像手段と、前記被加工物の配置手段と、を備え、前記被加工物と前記集光あるいは結像手段を固定して、前記被加工領域内及び領域外で、前記集光あるいは結像手段がレーザービーム内の異なった領域からの照射を受け、かつ前記多数の被加工部分の各々への加工中の積算レーザービーム照射時間が等しくなるように、前記レーザービームと前記集光あるいは結像手段を相対的に移動しながら加工する、ことにより解決される。
また、被加工物の被加工領域内の多数の被加工部分を加工するレーザー加工装置において、レーザー装置と、該レーザー装置から出射されるレーザービームの集光あるいは結像手段と、前記被加工物の配置手段と、を備え、前記被加工物と前記集光あるいは結像手段と相対的に移動させながら、前記被加工領域内及び領域外で、前記集光あるいは結像手段がレーザービーム内の異なった領域からの照射を受け、かつ前記多数の被加工部分の各々への加工中の積算レーザービーム照射時間が等しくなるように、前記レーザービームと前記集光あるいは結像手段を相対的に移動しながら加工する、ことにより解決される。
なお、ここでいう被加工部分とは、レーザービームの集光あるいは結像により加工される1加工点、若しくは、前記被加工物と前記集光あるいは結像手段と相対的に移動させることにより加工される連続的な1加工形状をいうものとする。
このように、本発明のレーザー加工装置によれば、レーザービームが前記集光あるいは結像手段上を完全に通り過ぎるまで相対的に移動するので、加工領域の全ての箇所においてビームの照射回数または時間が均一になり、全ての加工径を均一化することが可能となる。
また、ユニットを2次元方向に重ね合わせながら走査させるように構成されているので、レーザービームの強度分布に2次元的な分布があったとしても、均一な加工を行うことが可能となる。このように、本発明のレーザー加工装置によれば、多数の被加工部分に均一且つ任意の形状の加工を行うことが可能となる。
前記レーザービームの前記集光あるいは結像手段に対する加工中の相対的な移動は、2次元または3次元である。
なお、前記配置手段と前記レーザービームの集光あるいは結像手段を、前記レーザービームの光軸方向を軸に回転する回転機構を備えていると、レーザービームの発散角の変化にかかわらず、被加工物に均一にレーザービームが照射されるので、加工点を真円形状に保つことができる。
なお、前記被加工物内の前記被加工領域と別の被加工領域に、前記レーザービームの集光あるいは結像手段、あるいは新たな集光結像手段を移動し、前記加工に引き続き新たな加工を行うことにより、広範囲な被加工領域の加工が実現可能である。
本発明のレーザー装置は、レーザービーム方向に対し垂直面内で直交する2軸に沿ってビームサイズを独立に変更し、主光線を平行にする、2つの独立なビームエキスパンダを備えており、レーザーから出射されるレーザービームの発散角がレーザービーム方向に対し垂直面内で直交する2軸に沿って異なる場合は、このビームエキスパンダにより、集光あるいは結像手段に入射するレーザービームの発散角を揃えることが可能である。
また、2つのビームエキスパンダの少なくとも1つにズーム機構を備えており、集光あるいは結像手段に入射するレーザービームの発散角が変化した場合は、このズーム機構により前記発散角を簡便に揃えることが可能である。
ズーム機構に自動ズーム調整機構を備えた構成とすると更に良い。
なお、被加工部分は真円形状に関して述べているが、前記発散角をズームビームエキスパンダを用いて調整することにより、楕円形状とすることも可能である。
さらに、集光あるいは結像手段に入射するレーザービームの発散角を監視するモニター装置を備えた構成とすると好適である。
モニターには、レーザービーム方向に対し垂直面内で直交する2軸に沿ってレーザービームの発散角を測定する機構が備えられており、測定値に基づいてビームエキスパンダを調整して、レーザービームの発散角を一定の割合にすることが可能である。
前記レーザービームの発散角の変化は前記モニター装置により検出することが可能であり、前記モニター装置とエキスパンダの自動ズーム機構を連動させることにより、前記レーザービームの発散角を自動調整することが可能である。
前記課題は、本発明のレーザー加工方法によれば、被加工物の被加工領域内の多数の被加工部分を加工するレーザー加工方法であって、レーザー装置と、該レーザー装置から出射されるレーザービームの集光あるいは結像手段と、前記被加工物の配置手段と、を備え、前記被加工物と前記集光あるいは結像手段とを固定する第一の工程と、前記被加工領域内及び領域外で、多数の被加工部分の各々への加工中の積算レーザービーム照射時間が等しくなるように、前記レーザービームと前記集光あるいは結像手段を相対的に移動しながら加工する第二の工程を有すること、により解決される。
さらに前記課題は、本発明のレーザー加工方法によれば、被加工物の被加工領域内の多数の被加工部分を加工するレーザー加工方法であって、レーザー装置と、該レーザー装置から出射されるレーザービームの集光あるいは結像手段と、前記被加工物の配置手段と、を備え、前記被加工物に前記集光あるいは結像手段とを移動する第一の工程と、前記被加工物と前記集光あるいは結像手段とを相対的に移動させながら、前記被加工領域内及び領域外で、多数の被加工部分の各々への加工中の積算レーザービーム照射時間が等しくなるように、前記レーザービームと前記集光あるいは結像手段を相対的に移動しながら加工する第二の工程を有すること、により解決される。
上記レーザー加工方法において、前記第二の工程の前記レーザービームの前記集光あるいは結像手段に対する加工中の相対的な移動を、2次元または3次元で行うと好適である。
また、前記第二の工程中に、前記第一の工程で固定された前記被加工物と前記集光あるいは結像手段を前記レーザービームの光軸方向を軸に回転させる工程を有すると好適である。
さらに、前記第二の工程の後に、前記被加工物内の前記被加工領域と別の被加工領域に、前記レーザービームの集光あるいは結像手段、あるいは新たな集光あるいは結像手段を移動する第三の工程を有し、引き続き第二の工程を有すると好適である。
以上のように、本発明のレーザー加工装置及びレーザー加工方法は、集光あるいは結像手段及び被加工物の配置手段を備え、この配置手段をレーザービームに対して所定の動きをするように制御し、被加工物に形成される被加工部分の加工径または加工形状が均一化するように構成されている。
さらに、前記集光あるいは結像手段及び被加工物の前記配置手段を相対的に移動する機構を備えることにより、被加工部分を任意の形状に加工することが可能となる。
さらに、本発明のレーザー加工装置及びレーザー加工方法は、レーザービームの、レーザービーム方向に対し垂直面内で直交する2軸に沿ってビームサイズを独立に変更し、主光線を平行にする2つの独立なビームエキスパンダ機構を備え、レーザービームの発散角を揃えることができ、これにより被加工物に形成される被加工部分の加工径または加工形状を均一化させることが可能となる。
また、本発明のレーザー加工装置及びレーザー加工方法は、エキスパンダ機構の少なくとも一つにズーム機構を持ち、レーザービームの発散角の大きさが経時的に変化した場合であっても、前記ズーム機構により集光あるいは結像手段に入射するレーザービームの発散角を一定に保ち、被加工物に形成される被加工部分の加工径または加工形状を均一化させることが可能となる。
本発明の第1実施例に係るレーザー加工装置の構成を示す説明図である。 エキスパンダ機構を示す説明図である。 エキスパンダ機構の他の例を示す説明図である。 レーザー加工工程を示す流れ図である。 被加工物に対するビーム領域とレンズ領域との関係の説明図である。 被加工物に対するビーム領域とレンズ領域との関係の説明図である。 被加工物に対するビーム領域とレンズ領域との関係の説明図である。 各種加工方法による加工径の状態を示すグラフである。 実施例1の変形例を示すもので、マイクロレンズと被加工領域との関係を示す説明図である。 実施例1の変形例を示すもので、マイクロレンズアレイの変形例を示す説明図である。 実施例1の変形例を示すもので、ワーク調整手段の説明図である。 実施例1の変形例を示すもので、狭ピッチ加工の例を示す説明図である。 被加工物とマイクロレンズアレイとの相対移動加工を示すもので、線状加工の例の説明図である。 被加工物とマイクロレンズアレイとの相対移動加工を示すもので、円形加工の例の説明図である。 図14の円形加工の例の説明図である。 被加工物とマイクロレンズアレイとの相対移動加工を示すもので、ザグリ加工の例の説明図である。 被加工物とマイクロレンズアレイとの相対移動加工を示すもので、テーパ加工の例の説明図である。 本発明の第2実施例に係るレーザー加工装置の構成を示す説明図である。 第2実施例における走査パターンを示す説明図である。 本発明の第3実施例に係るレーザー加工装置の構成を示す説明図である。 第3実施例のミラースキャンユニットの構成を示す説明図である。 本発明の第4実施例に係るレーザー加工装置の構成を示す説明図である。 第4実施例のダイバージェンスモニタの構成を示す説明図である。 従来技術のビームホモジナイザの一例を示す説明図である。 ビームホモジナイザは、入射するレーザービームが一方向に傾斜したエネルギー分布を持つ場合、エネルギー分布を均一化できないことを示す説明図である。 照射エネルギー密度と加工速度の相関を示すグラフである。 被加工物上でのエネルギー分布を示すグラフである。 照射エネルギー密度と加工径の相関を示すグラフである。 エキシマレーザーのビームプロファイルを示す説明図である。
符号の説明
10 レーザー装置
11 レーザー光源
12 アッテネータ
13 スリット
14a,14b 部分反射ミラー
15 エネルギーモニタ
16 シャッター
17 ビームエキスパンダ
17a ズーム機構
17b〜17f シリンドリカルレンズ
18 ミラー
20 ビームプロファイラ
30 マイクロレンズアレイ
31 マイクロレンズ
40 ワーク調整手段
41 ステージ
42 回転テーブル
43 XYZステージ
50 ミラースキャンユニット
51 第1のミラー
52 第2のミラー
60 ダイバージェンスモニタ
61 円形スリット
62 レンズ
63 2次元センサ
B ビーム領域
H 孔
R レンズ領域
SC スキャン範囲
S レーザー加工装置
U ユニット
W 被加工物
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1乃至図8は、本発明に係る一実施形態を示すものであり、図1は本発明の第1実施例に係るレーザー加工装置の構成を示す説明図、図2及び図3はエキスパンダ機構を示す説明図、図4は加工工程を示す流れ図、図5乃至図7は被加工物に対するビーム領域とレンズ領域との関係の説明図、図8は各種加工方法による加工径の状態を示すグラフである。
本実施形態のレーザー加工装置は、加工径均一化機構を有する多点一括レーザー加工を行うように構成されている。本明細書において「加工」とは、穿孔加工が主であるが、アニール、エッチング、ドーピング、成膜なども含む意味で用いている。
<実施例1>
本実施形態のレーザー加工装置Sは、図1に示すように、レーザー装置10と、ビームプロファイラ20と、集光手段としてのマイクロレンズアレイ30と、被加工物Wの配置手段であるワーク調整手段40等を備えて構成されている。そして、ワーク調整手段40上に配置されたマイクロレンズアレイ30と、被加工物WからユニットUが構成される。
本例のレーザー装置10は、レーザー光源11、アッテネータ12、スリット13、部分反射ミラー14、エネルギーモニタ15、シャッター(メカニカルシャッター)16、ビームエキスパンダ17、ミラー18などを備えている。
レーザー光源11は、不図示の制御部の制御に応じてレーザービームを放出し、アッテネータ12、スリット13、シャッター16を介してビームエキスパンダ17に入射するようになされている。また、スリット13を通ったレーザービームは部分反射ミラー14で部分的に反射され、エネルギーモニタ15に導かれる。本例のエネルギーモニタ15は、レーザービームのエネルギーを測定するものである。エネルギーモニタは公知のものを用いることができる。
なお、エネルギーモニタ15が制御系を備えることにより、アッテネータ12と連動してエネルギー制御のフィードバック機構を持たせることもできる。アッテネータの例として、ウエッジ基板へのビームの入射角度による透過率の変化を利用したタイプが挙げられ、ステッピングモータによりウエッジ基板角度を制御することにより、エネルギーの透過率を調整することができる。
本例のレーザー光源11としては、不安定共振器を備えたエキシマレーザーを用いているが、これに限定されず、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー等他のレーザーを用いても良い。また、注入同期型のレーザーを用いても良い。そしてレーザー装置としては、出射光のエネルギー調整機構を備えていることが好ましい。
本例のアッテネータ12は、ビーム強度調整用フィルタであり、透過率が可変なもので、透過率の自動切換え機構があると好ましい。透過率を自動切換えにすると、エネルギーモニタと連動してエネルギー制御が可能という効果がある。
本例のスリット13は加工に必要なレーザービーム寸法を切り出すものであり、レーザービーム品質が良い部分がスリット13を通過する。
本例の部分反射ミラー14は、光路上に配置され、レーザービームの一部をエネルギーモニタ15へ導くものである。
本例のシャッター(メカニカルシャッター)16は、光路上に配置され、被加工物Wの加工時に開き、非加工時は閉じてレーザービームを遮光するものである。
本例のビームエキスパンダ17は、レーザービーム方向に対し垂直面内の直交する2軸に沿ってビーム拡大率を独立に変更し、且つレーザービームの主光線が平行光となるように構成されている。
本例では、図2に示すズーム機構17aを備えており、レーザービームの発散角(ビームダイバージェンスとも言う)をレーザービーム方向に対し垂直面内の直交する2軸に沿って調整可能とされている。ズーム機構17aは、シリンドリカルレンズ17b,17c,17dを備え、このシリンドリカルレンズ17cと17dの間の距離は、図2(a)に示す状態から、図2(b)に示す状態へ連続的にズーム倍率の調整が可能に構成されている。ズーム倍率を変更する際、成形されるレーザービームの主光線が平行光を維持するように、シリンドリカルレンズ17cと17dの位置を連動して変化させる。ズーム機構17aは公知の技術を用いるもので、例えば、各レンズ間の距離を調節するものである。
エキシマレーザーなどのレーザーはレーザービーム方向に対し垂直面内の直交する2軸に沿ってレーザービームの発散角が異なることが多く、その場合は出射されたビームを集光しても焦点は楕円形状となる。
その補正として、本例のレーザー加工装置Sは、レーザービーム方向に対し垂直面内の直交する2軸に沿ってビームサイズを独立に変更するビームエキスパンダを備え、ビーム拡大倍率を2方向で独立に変えることが可能とされている。これにより、集光あるいは結像手段に入射するレーザービームの発散角をレーザービーム方向に対し垂直面内の直交する2軸に沿って等しくすることにより、加工形状を真円にすることができる。
また、レーザービームの発散角が経時的に変化した場合でも、ズーム機構の調整により、集光あるいは結像手段に入射するレーザービームの発散角をレーザービーム方向に対し垂直面内の直交する2軸に沿って等しくすることにより、加工形状を真円にすることができる。
なお、ビームエキスパンダ17は、図3に示すように、凹型シリンドリカルレンズ17e及び凸型シリンドリカルレンズ17fを用いた構成としても良い。
また、さらに光軸の調整を可能とするために、ビームエキスパンダ17のホルダには、位置・角度調整機構を備えていると好ましい。位置・角度調整機構としては、例えば、上市されている位置・角度調整を備えたレンズホルダを用いることが可能である。
なお、強度分布を変える強度分布光学部品などを備えてもよい。
本例のミラー18は、レーザービームの方向を変えるためのものであり、光軸調整用に2個以上あることが好ましい。
マイクロレンズアレイ30は数多くのマイクロレンズ31が集積してなる(図10参照)ものであり、本例ではマイクロレンズアレイ30として、屈折型レンズ、フレネルレンズ、バイナリオプティクスなどを用いている。なお、一般的な球面レンズと同等の集光とは限らず、任意の強度分布に形成可能なものも含むものである。また、集光あるいは結像する手段として、マイクロレンズアレイ以外にもホログラム素子などを使っても良い。
複数の集光あるいは結像手段としてのマイクロレンズ31に、レーザー光を垂直に入射させることにより、被加工物Wに穿孔加工が施される。なお、本例のマイクロレンズアレイ30は、光学系調整が可能なように、マイクロレンズ31の高さ,あおり,角度調整用機構を備えた構成とされている。
本例のレーザー加工装置Sは、さらに図示しないガスフロー機構を備えている。ガスフロー機構は、被加工物Wの加工時に、加工によって飛散する汚染物が光学系に付着しないように、ガスを流すものである。そして、ガスを流しだす機構と、反対側にガスを排気する機構を設ける。ガスを流しだす手段としては、例えば空気をファンで送風、または空気・窒素・ヘリウムなどをボンベや工場配管から供給するなどの手段を採用することができ、反対側に排出口や吸引口を設けるものである。排出口及び吸引口は、例えばガス排出ポンプ等によって構成することができる。
本例のワーク調整手段40は、被加工物Wを配置する配置手段として、加工位置変更用のXYZ方向に移動可能なステージ41からなるものであり、光学調整用の高さ調整・角度調整機構などを備えている。
被加工物Wがステージ41上に配置されると、不図示の制御部は、ステージ41を水平方向に移動させ、照射レンズ系の光軸位置に来るようにする。そして、制御部により、レーザー光源を制御し、レーザービームを照射させる。
照射パターンの面積は予め、特定されているので、制御部は、不図示のエネルギメータの出力信号の値を照射パターンの面積で除算し、エネルギー密度を計算する。そして、制御部は、このエネルギー密度が所定の値となるように、レーザー光源を制御する。
また、本例のステージ41には、被加工物Wを把持できるように、吸着ステージとしている。なおステージは加工時の貫通したビームでダメージを受けない材質、例えばステンレス、アルミなどを使用している。
ステージ41は、被加工物Wとマイクロレンズアレイ30およびその保持機構と一体とし、最低でもビーム領域とマイクロレンズアレイ30のサイズの和以上のストロークを持つものを使用する。
好ましくは、照射ビーム領域と、マイクロレンズアレイ30のサイズの倍の長さと、を加算した距離以上のストロークを持つものが良い。
ステージ41は、走り精度、すなわちステージ移動時の角度ブレが小さいものを使用すると良い。
なお、本例のレーザー加工装置Sでは、レーザービームのプロファイルの変化に応じて、ステージ41の速度や、被加工物へのスキャン回数を制御する構成としても良い。或いは、レーザービームのプロファイルの変化に応じて、レーザービームのエネルギー強度を制御する構成としても良い。
次に、上記構成からなるレーザー加工装置によるレーザー加工工程について、図4に基づいて説明する。
先ず、不図示のスイッチを投入しスタートすると、装置全体が通電し、予め、被加工物Wに対する加工径などのデータを制御部へ指示するが、この後で、シャッター16を閉めた状態で、レーザー光源11が発振する(ステップS1)。次に、エネルギーモニタ15でエネルギーを測定する(ステップS2)。次に、ステップS2で測定したエネルギーに基づいて、被加工物Wの加工に適切なエネルギーとなるように、アッテネータ12の透過率を調整する(ステップS3)。ここで、一定時間内でエネルギー変動が少なく、発振が安定であることを確認する。
次に、被加工物Wをステージ41にセットする(ステップS4)。そのセット位置は、照射ビーム領域から外れている位置とする。
そして、シャッター16を開け(ステップS5)、マイクロレンズアレイ30と被加工物WからなるユニットUの走査を開始する(ステップS6)。
ステップS6では、所定の加工条件にて、ユニットUを走査し、加工を行う。ここで所定の加工条件とは、被加工物によって異なるが、ステージ速度、走査範囲などを基に決定されるものである。
このとき、ステージ41をX,Y方向に移動(揺動)させ、ユニットUを照射ビーム領域を通過させて穿孔加工を行う。
ステップS6でのステージ41の移動(揺動)について、その詳細を図5乃至図7に示す。
図5に示すように、ビーム領域Bは固定されており、このビーム領域Bを、マイクロレンズアレイ30及び被加工物WからなるユニットUが通過する。
図5では、穿孔加工の状況を明確に示すために、マイクロレンズアレイ30の構成要素であるマイクロレンズ31を図示している。
先ず、図5(a)に示すように、ビーム領域Bから外れた位置にユニットUを位置させる。次いで、図5(b)〜(e)に示すように、ステージ41を移動させ、図5の矢印方向にユニットUを移動させる。
ビーム領域BをユニットUが通過するにしたがい、被加工物Wに孔Hが形成される。
本例では、図5(e)に示すように、ビーム領域Bがマイクロレンズ31上を完全に通り過ぎるまで走査が行われる。
図6は、マイクロレンズ31のレンズ領域Rと、ビーム領域Bと、スキャン範囲SCとの関係を示す模式図である。
図6(a)に示すように、はじめは、レンズ領域Rはビーム領域Bの外側に位置している。
次いでステージ41を移動させる。これにより、図6(b)〜(e)に示すように、ビーム領域Bをレンズ領域Rが通過する。
図6に示されているように、スキャン範囲SCは、最低でもビーム領域Bとレンズ領域Rの和以上となっている。
図6に示すように、ビーム領域Bがマイクロレンズ31上を完全に通り過ぎるまで走査が行われる。
図7は、ユニットU(レンズ領域R)の走査パターンを示すものである。
ユニットUの走査は、マイクロレンズアレイ30のパターンが1次元配列でない限り、図示されているような2次元のパターンで走査が行われる。
これは、エキシマレーザーなどのビーム強度分布は、厳密な均一径加工を実施する上では、2次元的な分布があるためである。
図7に示す2次元パターンの走査を行うとき、それぞれの走査において、図5及び図6に示すように、ビーム領域Bがマイクロレンズ31上を完全に通り過ぎるまで走査する。
このようにして、2次元方向に重ね合わせながら被加工物Wへの走査を行うことで、被加工物W上に多数点が均一に一括穿孔される。
図4で示すように、ステップS7では、予め加工時間が設定されているため、タイマーにより所定の加工時間だけ被加工物Wに対する加工が行われる。
ステップS7での加工が終了した時点で、ユニットUは照射ビーム位置から外れている位置で停止する(ステップS8)。その後に、シャッター16を閉め(ステップS9)、被加工物Wを取り外す(ステップS10)。
最後に、レーザー光源11の発振を停止する(ステップS11)。
以上のようにして被加工物Wの加工を行う。
図8は、各加工方法、すなわち「走査なし」、「レンズ領域のみ走査」、「完全走査」ごとに、加工径がどのように異なるかを示すグラフ図である。
図8(a)は固定加工による加工径(すなわち「走査なし」)を示すものであり、図8(b)は加工領域内のみをビーム走査する加工方法による加工径(すなわち「レンズ領域のみ走査」)を示すものであり、図8(c)は本例のレーザー加工方法による加工径(すなわち「完全走査」)の結果をそれぞれ示すものである。
図示されているように、固定加工による方法では、図8(a)に示されているように、加工範囲が狭く加工径のバラツキが大きいことがわかる。また、加工領域内(レンズ領域のみ走査)のみをビーム走査する加工方法によると、図8(b)に示すように、端部での加工径のバラツキが大きいことがわかる。
一方、本例のレーザー加工方法、すなわち「完全走査」によれば、図8(c)に示されるように、被加工物Wのどの位置においても一定の加工径で穿孔を行うことが可能であることがわかる。
これは、本例のレーザー加工方法では、ビーム領域Bがマイクロレンズ31上を完全に通り過ぎるまで走査するので、被加工物Wのどの箇所においても、加工時間が一定になり、被加工物Wのどの箇所においても同一の条件で加工を行うことができるためである。
また、図7で示したように、2次元のパターンで走査するので、レーザービームの強度分布が2次元的になっていても、照射が重ね合わせて行われるので、均一な穿孔加工を行うことが可能となるものである。
図9乃至図17は、実施例1の変形例を示す説明図であり、図9はマイクロレンズと被加工領域との関係を示す説明図、図10はマイクロレンズアレイの変形例を示す説明図、図11はワーク調整手段の説明図、図12は狭ピッチ加工の例を示す説明図である。
図11に示すワーク調整手段40は、被加工物Wとマイクロレンズアレイ30およびその保持機構(ワーク調整手段など)の相対位置を変更可能なステージを備える。すなわち、図11に示すように、XY方向に移動可能なステージ41上に、さらにXYZ方向に移動可能なステージ43を備えている。
ステージ41は2軸のリニアステージなどで構成し、ステージ43は3軸のリニアステージなどで構成する。各ステージ41,43をモーションコントローラにより制御を行い、動作パラメータの設定などは、不図示のPCによって行なう。ステージ43のコントローラは円弧補間機能をもつことが望ましい。モーションコントローラは、例えばDelta Tau Systems社製UMACJ−Turboなど、公知のコントローラを用いることができる。
図11に示すワーク調整手段40によれば、被加工領域加工後に前記相対位置を変更し、新たな被加工領域を加工することにより、多数の加工部分を任意の間隔で加工することが可能となる。
これにより、広範囲な被加工領域の加工や、被加工部分の狭い間隔の加工が可能となる。
つまり、図9で示すような、広範囲な被加工領域の加工方法が可能である。すなわち、図11で示すような、XY方向に移動可能なステージ41(図1の例ではステージ41はXYZ方向であるが本例の場合はXY方向である)を用いて、被加工物Wに対してマイクロレンズアレイ30(マイクロレンズ31)を相対的に移動した後、被加工物Wとマイクロレンズアレイ30の相対位置を固定する。その後、固定した被加工物Wとマイクロレンズアレイ30を、XYZ方向に移動可能なステージ43を用いてビーム領域Bの範囲を走査することにより、被加工領域1の加工を行う。
このようにして被加工領域1の加工が終了後、XY方向に移動可能なステージ41を用いて、被加工物Wに対してマイクロレンズアレイ30を被加工領域2へ移動し、被加工物Wとマイクロレンズアレイ30の相対位置を固定し、被加工領域2の加工を実施する。
以上の工程を繰り返すことにより、広範囲な被加工領域の加工を実施する。
図10は、マイクロレンズアレイ30の変形例を示すものである。図10に示すマイクロレンズアレイ30は、マイクロレンズ31が隙間なく隣接して配設された構成(パターン1)と、パターン1とは異なる径のマイクロレンズ31が所定間隔をおいて配設された構成(パターン2)の、二通りのパターンを備えている。
マイクロレンズの配置パターンが異なるマイクロレンズアレイ30の領域に切り替えることにより、複数の加工パターンで加工が可能となる。
本例のマイクロレンズアレイ30を使用して加工を行う場合、先ず、図10(a)に示すように、パターン1の部分での穿孔加工が行われる。
次いで、図10(b)に示すように、パターン1の部分でなされた被加工部分の間に、パターン2の部分での穿孔加工が行われる。
パターン2の部分を構成するマイクロレンズ31は、パターン1の部分を構成するマイクロレンズ31よりも小径であるため、パターン2の部分により形成される孔は、パターン1の部分により形成される孔よりも小さくなる。
このようにして、被加工物Wに、複数の配列パターンで穿孔加工を行うことができる。
また図12で示すように、1回目の加工を行なった後で、被加工物を移動させずに、マイクロレンズアレイ30を移動させて、2回目の加工を行ない、被加工領域が重なるようにして加工することにより、加工部分の間に加工を施すことで、狭ピッチ加工が可能となる。
図11に示すワーク調整手段40により、被加工物Wとマイクロレンズアレイ30およびその保持機構を任意の相対移動をさせながら加工を行うことにより、多数の被加工部分を任意の形状に加工することが可能となる。
図13乃至図17は、被加工物とマイクロレンズアレイとの相対移動加工を示すもので、図13は線状加工の例の説明図、図14及び図15は円形加工の例の説明図、図16はザグリ加工の例の説明図、図17はテーパ加工の例の説明図である。
図13に示すように、被加工物Wとマイクロレンズアレイ30およびその保持機構(ワーク調整手段など)を一次元的に相対移動させながら加工を行うことにより、多数の線状の被加工部分の形成が可能である。
また、図14は、被加工物Wとマイクロレンズアレイ30およびその保持機構を相対的に円形に移動させながら加工を行う例であり、図15は、そのときのビーム焦点と加工穴の図を示している。つまり、図15で示すように、被加工物Wとマイクロレンズアレイ30およびその保持機構(ワーク調整手段40)を相対移動ながら、ビーム焦点を円形(白抜き矢印のように)に移動させるものである。
これにより、マイクロレンズの焦点径より大きい任意の加工径を持つ円形加工が可能となり、焦点径が異なるマイクロレンズに交換をすることなしに、加工径の異なるパターンの加工が可能となる。
また、レーザービームの発散角の経時的な変化により、加工形状が楕円形となった場合は、被加工物Wとマイクロレンズアレイ30およびその保持機構の相対的な移動の軌道を補正することにより、加工穴を真円に調整することが可能となる。
更に、被加工物Wとマイクロレンズアレイ30およびその保持機構(ワーク調整手段40)を相対的に円形に移動させながら加工を行う際、加工時間中にその回転半径を変化させることにより、加工穴のテーパ角度や深さ方向の三次元形状を調整することが可能となる。図16は、被加工物Wとマイクロレンズアレイ30およびその保持機構(ワーク調整手段40)を相対的に円運動させながら加工する際に、加工初期に大きい回転半径r1の円運動を行い、加工径の大きい加工穴を形成し、加工後期は小さい回転半径r2の円運動を行い、中央部に小さい加工穴を形成することにより、ザグリ形状の加工を行う例である。
図17は、被加工物Wとマイクロレンズアレイ30およびその保持機構(ワーク調整手段40)を相対的に円運動させながら加工する際に、加工初期に大きい回転半径r1の円運動を行い、徐々に回転半径を小さくすることにより(r2、r3)、加工穴のテーパ角を調整する例である。図は理解を容易とするために、段のある断面形状となっているが、回転半径を連続的に変化させることにより、断面形状は滑らかとすることができる。なお、回転半径を小さい径から大きい径に変化させることによっても同様な加工が得られる。
また、加工時間内における、被加工物Wとマイクロレンズアレイ30およびその保持機構の相対移動の条件と、ビームの照射条件を調整することにより、被加工物の加工速度を調整することが可能であり、三次元形状の細かい調整が容易となる。ここで言う相対移動の条件とは、ステージ43の移動速度や走査パターンなどであり、ビームの照射条件とは、エネルギー密度や発振周波数などである。そして、ここでは主に円形の加工例を示したが、相対移動の形状に制限はなく、楕円形、多角形、自由曲線などの任意形状の加工に適用が可能である。
図18乃至図23は、他の実施例に係るレーザー加工装置Sを示す説明図である。
各実施例において、前記実施例と同様部材・同様配置等には、同一符号を付してその説明を省略する。
<実施例2>
図18及び図19は、第2実施例に係るレーザー加工装置Sを示すものである。第2実施例に係るレーザー加工装置Sは、実施例1と同様の構成において、被加工物Wのワーク調整手段40として、ステージ41に回転テーブル42を装備した構成とされている。
本例では、図18に示すように、マイクロレンズアレイ30と被加工物Wを一体としたユニットUを、照射ビームの光軸方向を軸に角度を変えて、ビーム領域Bをスキャンするものである。
エキシマレーザーなどの特性として、レーザーの経時変化によりレーザービームの発散角が変化することがある。この場合、通常は縦横で異方的に変化が生じる。それにより加工点が楕円形に変化していく傾向を持つ。
しかし、本例のように構成すると、ユニットUが回転するため、図19の右側に示すように、加工が進むに従って、真円形状の穿孔がなされていく。本例によれば、レーザービームの発散角の変化に拘らず加工点を真円形状に加工することが可能となる。
<実施例3>
図20及び図21は、第3実施例に係るレーザー加工装置Sを示すものである。第3実施例に係るレーザー加工装置Sは、実施例1の構成において、ミラー18とビームプロファイラ20以外の構成は同様であり、さらにミラースキャンユニット50を備えている。ミラースキャンユニット50の構成を図21に示す。ミラースキャンユニット50は、第1のミラー51と第2のミラー52を備えている。
第1のミラー51は、図21における上方向から下方向に向けて光を反射するものである。第2のミラー52は、図21における紙面表方向から裏方向に向けて光を反射するものである。
第1のミラー51と第2のミラー52は、それぞれ、図21における矢印方向に移動可能とされている。
それぞれを連動して駆動させることにより、マイクロレンズ31上を2次元的に走査することが可能となる。
但し、移動ミラーでは、ステージ移動時の機械的な角度変動が、ミラー反射により光学的角度変動が2倍と大きくなる。
なお、第3実施例において、ステージ41と、第1のミラー51、第2のミラー52のそれぞれを連動して駆動させても良い。
或いは、ミラーを少なくとも一つ備えた構成とし、ステージ41との組み合わせで、ユニットUへの2次元的な走査を行うようにしても良い。
<実施例4>
図22及び図23は、第4実施例に係るレーザー加工装置Sを示すものである。第4実施例に係るレーザー加工装置Sは、実施例1と同様の構成において、レーザービームの発散角の変化を監視する、ダイバージェンスモニタ60を装備した構成とされている。
第4実施例に係るレーザー加工装置Sは、エネルギーモニタ15にレーザー光を反射する部分反射ミラー14aと、ダイバージェンスモニタ60にレーザー光を反射する部分反射ミラー14bを備えている。
本例では、ダイバージェンスモニタ60でレーザービームの発散角を監視し、発散角の大きさに変化が生じたときは、ビームエキスパンダ17のズーム機構17a(図2参照)を調節し、マイクロレンズアレイ30に入射するレーザービームの発散角を一定に保つようにする。
図23は、ダイバージェンスモニタ60の概略構成を示す説明図である。
本例のダイバージェンスモニタ60は、ビームエキスパンダ17の後段に部分反射ミラー14bによって取り出したビームを、円形スリット61を通した直後で、長い焦点距離を持つレンズ62で集光し、その焦点位置にビーム強度分布を測定する2次元センサ63を配置することにより測定を行うように構成されている。なお、2次元センサ63の代わりに、直交する2方向の各々に1次元ラインセンサを設けても良い。
この測定ビーム強度の輪郭線が円形になるように、ビームエキスパンダ17のズーム機構17aを用いてエキスパンダ倍率を調整すれば、レーザービームの発散角を縦横で等しくすることが可能となる。例えばエキスパンダ倍率の調整としては公知の技術を用いるもので、例えば、各レンズ間の距離を調節するものなどである。
レンズ集光による焦点位置のビーム強度分布は、回折限界による強度分布と、レーザービームの発散角の影響による強度分布をかけ合わせた強度分布となる。回折による強度分布は、波長、レンズへの入射ビーム径、レンズの焦点距離に依存し、レーザービームの発散角の影響による強度分布は、発散角、レンズの焦点距離に依存する。このため、ズームエキスパンダによりレーザービームの縦横の発散角を等しくするために、エキスパンダ通過後のレーザビームの発散角を測定することは、円形の加工孔を得るために効果的である。
ビームエキスパンダ17のズーム機構17aを自動ズーム調整機構付とし、ダイバージェンスモニタ60とズーム機構17aを連動させることにより、レーザービームの発散角を自動調整することが可能となる。例えば、ズーム機構のレンズの移動には一軸以上の自動ステージを備えた構成とする。

Claims (12)

  1. 被加工物の被加工領域内の多数の被加工部分を加工するレーザー加工装置において、レーザー装置と、該レーザー装置から出射されるレーザービームの集光あるいは結像手段と、前記被加工物の配置手段と、を備え、前記被加工物と前記集光あるいは結像手段を固定して、前記被加工領域内及び領域外で、前記集光あるいは結像手段がレーザービーム内の異なった領域からの照射を受け、かつ前記多数の被加工部分の各々への加工中の積算レーザービーム照射時間が等しくなるように、前記レーザービームと前記集光あるいは結像手段を相対的に移動しながら加工することを特徴とするレーザー加工装置。
  2. 被加工物の被加工領域内の多数の被加工部分を加工するレーザー加工装置において、レーザー装置と、該レーザー装置から出射されるレーザービームの集光あるいは結像手段と、前記被加工物の配置手段と、を備え、前記被加工物と前記集光あるいは結像手段と相対的に移動させながら、前記被加工領域内及び領域外で、前記集光あるいは結像手段がレーザービーム内の異なった領域からの照射を受け、かつ前記多数の被加工部分の各々への加工中の積算レーザービーム照射時間が等しくなるように、前記レーザービームと前記集光あるいは結像手段を相対的に移動しながら加工することを特徴とするレーザー加工装置。
  3. 前記レーザービームの前記集光あるいは結像手段に対する加工中の相対的な移動は、2次元または3次元であることを特徴とする請求項1または2記載のレーザー加工装置。
  4. 前記配置手段と前記レーザービームの集光あるいは結像手段を、前記レーザービームの光軸方向を軸に回転する回転機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれか記載のレーザー加工装置。
  5. 前記被加工物内の前記被加工領域と別の被加工領域に、前記レーザービームの集光あるいは結像手段、あるいは新たな集光あるいは結像手段を移動し、前記加工に引き続き新たな加工を行うことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のレーザー加工装置。
  6. 前記レーザービームの方向に対し垂直面内で直交する2軸に沿ってビームサイズを独立に変更し、主光線を平行にする、2つの独立なビームエキスパンダを有し、少なくともその内の1つにズーム機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載のレーザー加工装置。
  7. 前記ビームエキスパンダを通過後のレーザービームの発散角を監視するモニター装置を備え、ビームエキスパンダに備えられたズーム機構を用いて、前記レーザービームの方向に対し垂直面内で直交する2軸に沿って、前記レーザービームの発散角を一定の割合に維持する制御機構を有した請求項6記載のレーザー加工装置。
  8. 被加工物の被加工領域内の多数の被加工部分を加工するレーザー加工方法であって、レーザー装置と、該レーザー装置から出射されるレーザービームの集光あるいは結像手段と、前記被加工物の配置手段と、を備え、前記被加工物と前記集光あるいは結像手段とを固定する第一の工程と、前記被加工領域内及び領域外で、前記集光あるいは結像手段がレーザービーム内の異なった領域からの照射を受け、かつ前記多数の被加工部分の各々への加工中の積算レーザービーム照射時間が等しくなるように、前記レーザービームと前記集光あるいは結像手段を相対的に移動しながら加工する第二の工程を有することを特徴とするレーザー加工方法。
  9. 被加工物の被加工領域内の多数の被加工部分を加工するレーザー加工方法であって、レーザー装置と、該レーザー装置から出射されるレーザービームの集光あるいは結像手段と、前記被加工物の配置手段と、を備え、前記被加工物に前記集光あるいは結像手段とを移動する第一の工程と、前記被加工物と前記集光あるいは結像手段とを相対的に移動させながら、前記被加工領域内及び領域外で、前記集光あるいは結像手段がレーザービーム内の異なった領域からの照射を受け、かつ前記多数の被加工部分の各々への加工中の積算レーザービーム照射時間が等しくなるように、前記レーザービームと前記集光あるいは結像手段を相対的に移動しながら加工する第二の工程を有することを特徴とするレーザー加工方法。
  10. 前記第二の工程の前記レーザービームの前記集光あるいは結像手段に対する加工中の相対的な移動は、2次元または3次元であることを特徴とする請求項8または9記載のレーザー加工方法。
  11. 前記第二の工程中に、前記被加工物と前記集光あるいは結像手段を前記レーザービームの光軸方向を軸に回転させる工程を有することを特徴とする、請求項8乃至10記載のいずれか記載のレーザー加工方法。
  12. 前記第二の工程の後に、前記被加工物内の前記被加工領域と別の被加工領域に、前記レーザービームの集光あるいは結像手段、あるいは新たな集光あるいは結像手段を移動する第三の工程を有し、引き続き前記第二の工程を有することを特徴とする、請求項8乃至11いずれか記載のレーザー加工方法。
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