JP2008221334A - レーザー加工装置、レーザー加工方法、ノズルプレート、インクジェットヘッド及び、インクジェット記録装置 - Google Patents

レーザー加工装置、レーザー加工方法、ノズルプレート、インクジェットヘッド及び、インクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ノズルのテーパー角度を調整することができるインクジェットヘッド用のノズル加工装置を提供する。
【解決手段】 レーザー光源と、前記レーザー光源と被加工物との間に設けられ、レーザー光を被加工物面上に集光するマイクロレンズを同一平面上に複数有するマイクロレンズアレイと、前記被加工物を移動させる移動手段を具備するレーザー加工装置であって、マイクロレンズアレイを形状の異なるマイクロレンズから構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、マイクロメートルオーダーの微細加工装置およびその方法に関し、応用製品としては、プリンタ、ファックス等に応用されるインクジェットヘッドの構成部品となるノズルプレートのノズル部の製造方法および製造装置に適応される。
直径数十マイクロメートルサイズの貫通口において、プリンタ等の印刷装置に応用されるインクジェットヘッドのインク吐出口となるノズルに応用されるには、貫通口を複数作成した場合の品質ばらつきが十分に小さい必要がある。
最初にインクジェットヘッドについて説明する。インクジェットヘッドとは、直径数十μmのノズルから数ピコリットルのインク滴を吐出可能な電子デバイスであり、吐出させたインク滴を被記録媒体に2次元的に配置させることで文字や画像の描画が実施できる。インク滴を吐出させるための動力源としては、圧電材料の変位やインク内に急加熱によりバブル発生させ、その際の変位を利用する方法が一般的である。図10に圧電材料を動力源としたインクジェットヘッドの一例として、インクジェットヘッドの一部の分解斜視図を示す。また、図11に図10のa−b部分での断面図を示す。図10に示したインクジェットヘッドは、圧電材料に数百μm幅の溝41が複数形成されており、各溝ごとに数十μmのノズル42が設置されている。また、インクは圧電材料の上板に形成された開口43より供給される。溝の両壁を構成する圧電材料の壁面には、電極が形成されており、電圧印加により圧電材料の壁が屈曲する。この屈曲によりインクがノズル42より吐出する仕組みとなっている。また、ノズル42が複数形成された部品をノズルプレート44と呼ぶ。
図10、11に示したインクジェットヘッドは、ノズル42の数が10個程度であるが、ノズル42の数が多い程、一度に吐出できるインク滴が多くなるため、描画速度が増加することになる。ノズル42の配列に対して直行する方向にインクジェットを移動しながらインク吐出することで、ノズル42の配列の長さと同一幅での2次元的描画が実施できる。さらに、被記録媒体を前記インクジェットヘッドの移動方向に対して直行方向に搬送することで、さらに広域への2次元的描画が可能となる。描画の解像度は、インク滴のサイズと被記録媒体上でのインク滴の密度で規定される。また、描画速度は、ノズル42の数や動力源の応答速度で規定される。そして、これらの設計値は、被記録媒体のサイズや処理速度に応じて設計される。
次に、インクジェットヘッドに適応されるノズル42の形状について説明する。インクジェットヘッドに適応されるノズル42は一般にテーパーがかかっており、出口と入口とで口径が異なる形状となっている。図11に示すように、口径の大きい方よりインク供給し、口径の小さい方よりインク滴の吐出を行う。そして、テーパー角度によりインク滴の吐出速度が規定される。例えば、テーパーの角度が大きい程ノズル42の抵抗が低下し、インクの吐出速度は増加の傾向を示す。しかし、テーパー角度を大きくし過ぎるとインク滴の飛び出し方向が不安定になる傾向となるほか、吐出後に空気をノズル42の内部に巻き込んでしまう傾向が強くなってしまう。ノズル内に空気を巻き込んでしまうと、駆動力が空気に吸収されてしまい正常な吐出ができなくなる。そのため、インク吐出の安定性を確保するためには、テーパー角度を適正に設計しなければならない。また、これらの品質は、複数のノズル42に対して均一に品質管理する必要がある。即ち、ノズル42の品質のばらつき傾向は、印字の濃度むらに直結する。
次にノズル42の作製方法について説明する。以上のような高精度のノズル42を複数均一に作製する方法としては、エッチング、機械加工、レーザー加工等の方法が用いられるが、特に、エキシマレーザーを利用した加工方法は、常温常圧で、かつ短時間でマイクロメートルオーダーの加工精度が得られることから、汎用的である。エキシマレーザーを利用した加工方法は多様であり、例えば、マスク投影法(例えば、特許文献1参照)やマイクロレンズアレイ集光法(例えば、特許文献2参照)等がある。
特開2002−160371 特開2002−283083 ここで、エキシマレーザー光を利用した加工方法の概要を説明する。図12に、エキシマレーザー加工装置60の基本構成の概要図を示す。図12に示すように、一般にエキシマレーザー装置60は、レーザー光源61、光学系62、搬送系63からなり、レーザー光源61と搬送系63はコントローラー64により、動作制御が可能となっている。また、光学系62は大きく分けて、レーザー光のエネルギー分布等を平均化する部分(光源に近い方)と、希望のパターンを形成する部分(被加工物66に近い方)との2つの機能から構成される。マスク投影法とマイクロレンズアレイ加工法は、それぞれ、パターン形成方法の手法が異なる。以下、マスク投影法とマイクロレンズアレイ加工法の詳細について説明する。
最初にマスク投影法について説明する。図13にマスク投影法の一部の模式図を示す。マスク投影法とは、ホモジナイザー等の光学系によりエネルギー分布が均一化されたライン形状のレーザー光を、加工パターンが中抜き形成されたマスク71に通過させ、さらに、プロジェクションレンズ等の縮小レンズ72を通し、被加工物66に照射、加工を実施する手法である。マスク71の交換のみで、被加工物66との焦点位置を変えることなく、別形状の加工ができる長所がある。
次にマイクロレンズアレイ加工法について説明する。図14にマイクロレンズアレイ加工法の一部の模式図を示す。マイクロレンズアレイ加工法とは、マイクロレンズ81と呼ばれるマイクロサイズの縮小レンズが多数配列したマイクロレンズアレイ83と呼ばれる光学部品に、ライン形状のレーザー光を入力し、被加工物66に照射、加工を実施する手法である。マスク投影法に比べ、マイクロレンズ81自体でレーザー光を縮小する手法であることから、マイクロレンズ81のサイズを大きくしレーザー光の導入量を増大させることができるため、高価な大出力レーザー光源がなくとも加工の実施が可能であることが長所となっている。
従来、インクジェット技術は、L版サイズの写真やA4サイズの書類等、比較的小サイズの印刷に使われてきたが、インクジェット方式は基本的にインクジェットヘッドと被記録媒体の移動量を延長するのみで印刷領域の拡張が可能であることから、A0サイズや100インチ幅等、大判印刷への市場拡大が進んでいる。この印刷領域の拡大にともない、印刷速度の向上も求められるため、インクジェットヘッドも、長尺・多ノズル化が進められている。具体的に、64インチクラスのインクジェットヘッドにおいては、百数μmピッチで500ノズル以上のノズル42の配列などが通例である。すなわち、ノズル42の配列の全長は80mm程度に達している。ここで、A4サイズクラスで使用されるインクジェットヘッドのノズル42の配列の全長は10mm程度である。このような長尺・多ノズルのノズル42の配列を高精度で作製するには、従来方法では以下の課題がある。
例えば、従来のマスク投影法では、プロジェクションレンズ等の光学収差等の影響によりノズル42の品質がばらつくことから、一度に加工できるノズル42の数が少ない。例えば、マスクに導入されるライン形状のレーザー光のサイズは30mm程度であるが、縮小系にてダウンサイズされるため、例えば1/3倍率のプロジェクションレンズを用いた場合、被加工物上では、10mm程度にダウンサイズする。そのため、80mm程度のノズル42の配列を作製するためには、10mm程度のノズル42の加工を繰り返し、継ぎ足すことによって実施することになる。また、この継ぎ足しの境界でのノズル42の品質がレーザー光源や光学系の状態によりばらつく傾向が強いことから、量産時において、品質安定化が困難となっている。具体的に、継ぎ足し部分において、インク滴の飛び出し角度等のばらつきが大きくなってしまう。
また、マイクロレンズアレイ加工法の場合では、マイクロレンズ81により集光するため、使用可能なレーザー領域は広く、一回のノズル42の加工を80mmサイズで実施することは可能であるが、焦点距離がレンズによって決まっているという原理から、単一のマイクロレンズ81では、テーパー角度とノズル42の開口径が規定されてしまう。一般に、マイクロレンズ81によるノズル42の加工により形成されるノズル42の径Dは、マイクロレンズ81の焦点距離をF、マイクロレンズ81の直径をΦ、レーザー光の波長をλとすると、D≒2.44×λ×F/Φの関係がある(以下この関係式を関係式1と呼ぶ)。そのため、テーパー角度とノズル42の開口径の調整に自由度が少ない。
本発明の目的は、数十mm以上の長尺・多ノズル配列においても、ノズル42の品質ばらつきの少なく、また、ノズル42のテーパー角度の調整に自由度があるレーザー加工方法および加工装置を提供することである。
上記課題を解決する本発明第1の態様は、レーザー光源と、前記レーザー光源からのレーザー光の出力調整手段と、前記レーザー光源と被加工物との間に設けられ、レーザー光を被加工物面上に集光するマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、前記被加工物を移動させる移動手段を有するレーザー加工装置であって、前記マイクロレンズアレイは、レンズ径の異なる複数の前記マイクロレンズから構成されることを特徴とするレーザー加工装置にある。
かかる第1の態様では、マイクロレンズアレイを用いたレーザー加工によって、テーパー角度の調整が可能なノズル加工を実施することができる。
本発明第2の態様は、前記マイクロレンズアレイと前記レーザー光源の間に、前記レーザー光の任意領域を遮断する遮光パターンが形成された遮光手段を備えたことを特徴とするレーザー加工装置にある。
かかる第2の態様では、第1の態様において、レーザー照射の重ね合わせの回数が不足するノズルが発生することを防止することができる。
本発明第3の態様は、前記遮光手段において、複数形成されている遮光パターンがそれぞれ異なることを特徴とするレーザー加工装置にある。
かかる第3の態様では、第2の態様において、マイクロレンズの径に応じた遮光パターンを形成することによって、マイクロレンズの縮小率に合わせて、マイクロレンズに入力するレーザー光のエネルギー密度を調整することができる加工方法を実現することができる。
本発明第4の態様は、前記遮光手段を移動させる移動手段を備えたことを特徴とするレーザー加工装置にある。
かかる第4の態様では、第2または第3の態様において述べた加工装置を用いての加工方法をより効率的に実施することができる。
本発明第5の態様は、前記マイクロレンズアレイは、略同一線上に略等間隔で配列した複数の前記マイクロレンズから構成されるマイクロレンズ列からなることを特徴とするレーザー加工装置にある。
かかる第5の態様では、第1から第4のいずれかの態様において、被加工物に形成したいパターン間隔と同一間隔でマイクロレンズを配置することができる。
本発明第6の態様は、前記マイクロレンズアレイは、複数の前記マイクロレンズ列からなることを特徴とするレーザー加工装置にある。
かかる第6の態様では、第1から第5のいずれかの態様において、列方向の加工を各列に渡り段階的に実施することで、ステップアンドリピートによるプロセスにおいて生じる待機時間を要することなく、連続的にノズル加工が実施でき、加工時間を短縮することができる。また、滑らかなテーパー形状の加工を実現することができる。
本発明第7の態様は、前記マイクロレンズアレイの複数の前記マイクロレンズ列は等間隔で配置されていることを特徴とするレーザー加工装置にある。
かかる第7の態様では、第6の態様において、同一列におけるマイクロレンズの径は必ずしも異なる形状でなくても良い加工方法を実現することができる。
本発明第8の態様は、前記レーザー光がエキシマレーザー光であることを特徴とするレーザー加工装置にある。
かかる第8の態様では、第1から第7のいずれかの態様において、ノズルの加工に一般的に使用されているエキシマレーザーを用いることで、汎用性を持った加工装置を提供することができる。
本発明第9の態様は、複数のマイクロレンズが同一線上に等間隔に配列されたマイクロレンズアレイに、レーザー光を通過させ、被加工物面上に集光照射させる工程と、前記マイクロレンズの間隔と同一量だけ被加工物をマイクロレンズの配列と同一方向に平行移動させる工程とを備えたことを特徴とするレーザー加工方法にある。
かかる第9の態様では、複数のマイクロレンズを用いたレーザー加工によって、テーパー角度の調整が可能なノズル加工を効率よく実施することができる。
本発明第10の態様は、複数のマイクロレンズが略同一線上に略等間隔に配列された複数のマイクロレンズ列からなるマイクロレンズアレイ内の第一のマイクロレンズ列に、レーザー光を通過させて、前記レーザー光を被加工物面上に集光照射させる工程と、前記マイクロレンズ列の間隔と同一量だけ被加工物をマイクロレンズの配列と直行方向に平行移動させる工程とを備えたことを特徴とするレーザー加工方法にある。
かかる第10の態様では、複数のマイクロレンズ列を用いたレーザー加工によって、同一列におけるマイクロレンズの径は必ずしも異なる形状でなくても良い加工方法を実現することができる。
本発明第11の態様は、前記マイクロレンズがそれぞれ異なるレンズ径であることを特徴するレーザー加工方法にある。
かかる第11の態様では、第9または第10の態様において、マイクロレンズアレイを用いたレーザー加工によって、テーパー角度の調整が可能な加工方法を実施することができる。
本発明第12の態様は、被加工物の移動速度と前記レーザー光の照射の繰り返し周波数を同期させ、前記被加工移物の移動と、前記レーザー光の照射の繰り返しを連続的に実施することを特徴とするレーザー加工方法にある。
かかる第12の態様では、第9から第11のいずれかの態様において、ステップアンドリピートによるプロセスにおいて生じる待機時間を要することなく、連続的にノズル加工が実施でき、加工時間を短縮することができる。
本発明第13の態様は、レーザー光の任意領域を遮光する工程と、前記工程により通過したレーザー光をマイクロレンズアレイに通過させ被加工物に集光させる工程とを備えたことを特徴とするレーザー加工方法にある。
かかる第13の態様では、レーザー照射の重ね合わせの回数が不足するノズルが発生することを防止することができる加工方法を提供することができる。
本発明第14の態様は、複数の遮光パターンが形成された遮光手段において遮光パターンの一つを選択する工程と、前記選択された遮光パターンにレーザー光を通過させる工程と、前記工程により通過したレーザー光をマイクロレンズアレイに通過させ被加工物に集光させる工程と、以上の前記工程群を遮光パターンを変更して複数回実施することを特徴とするレーザー加工方法にある。
かかる第14の態様では、マイクロレンズの径に応じた遮光パターンを形成することによって、マイクロレンズの縮小率に合わせて、遮光工程と集光工程を任意で選択することができる加工方法を提供することができる。
本発明第15の態様は、遮光パターンの変更に応じて、レーザー出力を変更させる工程を備えたことを特徴とするレーザー加工方法にある。
かかる第15の態様では、第14の態様において、マイクロレンズの縮小率に合わせて、マイクロレンズに入力するレーザー光のエネルギー密度を調整することができる加工方法を提供することができる。
本発明第16の態様は、前記レーザー光がエキシマレーザーであることを特徴とするレーザー加工方法にある。
かかる第16の態様では、第9から第15のいずれかの態様において、ノズルの加工に一般的に使用されているエキシマレーザーを用いることで、汎用性を持った加工方法を提供することができる。
本発明第17の態様は、前記レーザー加工方法を用いて作成されたインクジェットヘッド用ノズルプレートにある。
かかる第17の態様では、第9から第16のいずれかの態様において、マイクロレンズアレイを用いたレーザー加工によって、テーパー角度の調整が可能なノズルプレートを提供することができる。
本発明第18の態様は、前記ノズルプレートと、前記ノズルプレートのノズル開口と連通し、両側にそれぞれ電極が設けられた側壁によって分離されるインク吐出用のアクチュエータを複数並列的に有するインクジェットヘッドチップと、前記インクジェットヘッドチップにアクチュエータ駆動用の駆動信号を送る駆動手段とを具備するインクジェットヘッドにある
本発明第19の態様は、前記インクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドにインクを供給するインク供給部と、前記インクジェットヘッドから吐出されるインクを記録するメディアを搬送するメディア搬送手段とからなるインクジェット記録装置にある。
以上の手段により、マイクロレンズアレイを用いたレーザー加工法においても、テーパー角度の調整が可能なノズル加工を実施することができる。また、ステップアンドリピートによるプロセスにおいて生じる待機時間を要することなく、連続的にノズル加工が実施でき、加工時間を短縮することができる。また、形状の異なるマイクロレンズを用いたレーザー加工においても、被加工物上におけるエネルギー密度を均一化することが可能となり、テーパー形状の精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本発明の実施例1として、ノズル42の入口径が単一のマイクロレンズ81で作製した際に形成される入口径よりも2.0倍となっているノズル42を、50〜75μm厚のポリイミドシートに、180dpiに相当する141ミクロンピッチで、512個、直線配列で作製する実施例を以下に説明する。
図1に本発明の実施例1にかかる形状の異なるマイクロレンズ81が複数からなるマイクロレンズアレイ83の一部の模式図を示す。本発明におけるマイクロレンズアレイ83は、図1に示すように、各々のマイクロレンズ81が異なる形状となっている。具体的に、複数のマイクロレンズ81内の最小径をΦとすると、最大径は2Φとなっており、その間のマイクロレンズ81の径は、順に1.1Φ、1.3Φ、1.4Φ、1.7Φと設計されている。この数値設定方法についての詳細は後述する。ただし、1.1から1.7の倍率は、比例関係ではない。
以下、マイクロレンズアレイ83の設計について説明する。マイクロレンズアレイ83の設計パラメータとしては、マイクロレンズ81の間隔、マイクロレンズ81の径、マイクロレンズ81の数量等があげられる。
最初に、マイクロレンズ81の間隔の設計について説明する。マイクロレンズアレイ83によるレーザー加工の場合、マイクロレンズ81の間隔は縮小されないことから、被加工物66に形成したいパターン間隔と同一間隔でマイクロレンズ81を配置する。例えば、本実施例の場合は、被加工物66上に180dpi相当のノズル42の配列を作製したいので、マイクロレンズ81の間隔も180dpi、即ち、141μmピッチとなる。
次に本実施形態のマイクロレンズ81の設計にも関連する本実施例の加工方法について概要を説明する。図2に本実施例における加工方法の模式図を示す。図2に示すように、本実施例における加工方法は、マイクロレンズ81と同一ピッチで被加工物66の移動とレーザー照射を繰り返し、別形状のマイクロレンズ81でのレーザー照射を被加工物66の同一箇所に重ね合わせることで、単一形状のマイクロレンズ81では作製できないテーパー形状を作製する。また図2のステップに示すように、これらのテーパー形状68を複数形成することによって、ノズル42は形成される。
また、使用するレーザー光について説明する。マイクロメートルオーダーの微細加工を高精度で実施するには、通常、エキシマレーザー光を用いるのが一般的であり、本実施例においても、エキシマレーザー光を使用する。エキシマレーザー光には、157〜351nmの種々の波長があり加工対象により波長を選定するが、本実施例においては、被加工物66を50〜75μm厚のポリイミドとし、波長は248nmを使用した。また通常、エキシマレーザー光は、連続光ではなく、パルス発振させるが、本実施例では、〜200Hz程度の発振周波数を持つレーザー光源を使用した。
以上のようなプロセスにより、本実施例におけるノズル42が作製される。またこれらのプロセスを実行する上で、マイクロレンズ81の形状と数量、およびレーザーの照射時間を決定する必要がある。
マイクロレンズアレイ83を利用したレーザー加工において、50μm厚程度のポリイミドシートに貫通口を作製する場合、使用するレーザー光源のエネルギー密度にもよるが、概ね、同一箇所に数百から数千パルス程度のレーザー光を照射することで、所定の貫通口を作製することできる。本実施例においては、異なる形状のマイクロレンズ81での加工を被加工物66の同一箇所に重ね合わせて、一つのノズル42を形成することから、同一箇所に重ねあわせるマイクロレンズ81の数と種類に合わせて、数千以下のパルスを分配する必要がある。
具体的に、単一のマイクロレンズ81で作製されるノズル42の径をD≒2.44×λ×F/Φとし、入口径をこの場合の2.0倍に拡大したい場合、形状の異なるマイクロレンズアレイ83の内、最小径を1/2倍に設計する。例えば、図1に示すように、マイクロレンズ81の数量を6個とした場合、その6個の配列のうち、両端にそれぞれ最小径と最大径のマイクロレンズ81を配置し、その間に配置される残りのマイクロレンズ81の径を、最小径から最大径にかけて、段階的な径を設計すればよい。
マイクロレンズ81の数量が6個で仮にそれぞれの焦点径を、順に、2.0D、1.8D、1.6D,1.4D、1.2D、Dと設定する場合、関係式1を用いて計算し、焦点径Dの時のレンズ系を2Φとし小数第二位以下を四捨五入して算出すると、マイクロレンズ81の径はΦ、1.1Φ、1.3Φ、1.4Φ、1.7Φ、2.0Φとなる。以上のようなマイクロレンズ81の径に設定することで、それぞれの焦点径を2.0DからDまで比例関係に設定することができる。そして、被加工物66を移動させ2.0DからDまでの焦点径を同一箇所に重ね合わせることで、入口径が2Dであり出口径がDとなる貫通口を作製することができる。レーザーのパルス数としては、例えば、1200パルスで貫通口が作製できる環境下においては、マイクロレンズアレイ83が6個から構成するため、1200パルス/6個より、一種類のマイクロレンズ81にたいして200パルスの割合でレーザー照射を実施すればよい。
以上の関係を一般化すると、マイクロレンズ81の数量をN、貫通口に必要なレーザーのパルス数をLとすると、マイクロレンズ81の1つ辺りに照射するレーザーパルス数は、L/Nと規定される。また、マイクロレンズ81の径の配分は、焦点径の最小径をD、焦点径の最大径をX×Dとし、焦点径X×Dのときのマイクロレンズ81の径をΦとすると、関係式1より、隣接する焦点径の比率は、(X−1)/(N−1)となり、マイクロレンズ81の径ΦからM番目のマイクロレンズ81の径は、Φ×X/[1+(X−1)/(N−1)×(M−1)]と設定すればよい。以上のような設計により、L/Nパルスのレーザー照射と被加工物66の移動を所望のノズル42の数量分だけ繰り返すことで、所望数のノズル42の配列を作製することができる。
(実施例2)
次に本発明の実施例2として、実施例1で述べた加工方法をより効率的に実施する方法について説明する。実施例1により加工を実施する場合、所望ノズル42の数量分だけ、被加工物66の移動とL/N数のレーザーパルスの照射を繰り返さなければならない。そして、実際には、リニアステージ等の搬送系を利用して被加工物66の移動を実施することになるが、この際、ステージ自身慣性のため停止時に微かな振動が発生する。この微かな振動は、数から数十マイクロメートルオーダーの振幅を持っている場合、マイクロレンズ81の焦点距離が変動し、加工精度に影響を与えてしまうため、この微かな振動が収まるまで、〜2.0秒程度の待機時間を設けなければならない。この待機時間は、ノズル42の数量が〜30個程度であれば、2秒×30個より1min足らずであるが、ノズル42の数量が500個程度の場合は、2秒×500個より1000秒(約17分)となり量産時には無視できない時間となる。
そこで、本発明では、レーザーの発振周波数と被加工物66の移動速度を同期させ、被加工物66の搬送時に発生する待機時間を要することなく、連続的に加工を実施することができる。
具体例として、レーザーの発振周波数を100Hzとし、マイクロレンズ81のピッチを141μmとすると、141μm×100Hzより、被加工物66の移動速度は14100μm/sの移動速度で、100Hzのレーザー照射を実施することで、被加工物66の同一箇所に連続的に異なる形状のマイクロレンズ81の加工を実施することができる。この際、マイクロレンズ81の数量と貫通するために必要なパルス数は同等程度でなければならない。例えば、ポリイミドを貫通するのに、500パルスのレーザー照射が必要な場合は、マイクロレンズ81の数量も500個で構成しなければならない。
この際、ポリイミドを貫通するのに1000パルス以上必要で、ノズル42のピッチが141μmで500ノズル作製したい場合などは、前記条件よりマイクロレンズ81の必要数量は1000個より、141μm×1000個より141mm程度の長尺なレーザービームが必要になる。このような長尺なレーザービームは、大出力のレーザー光源を利用すれば可能であるが、汎用的なレーザー光源では、エネルギー密度を確保するため、レーザービームの拡大は〜100mm程度が通常である。そのため、汎用的なレーザー光源の場合は、一度にマイクロレンズアレイ83全域にレーザー光を入力することができない。このような場合は、同一線上に1000個のマイクロレンズ81を配列するのではなく、500個ずつ2列に分割して本発明のレーザー加工方法は適応できる。
図3に、図1のパターンを2列に分割した場合のマイクロレンズアレイ83の概略図を示す。最初に1列目のパターンで加工したのちに、引き続き2列目のパターンで加工を追加することで、図1のパターンで実施した場合を同様のノズル42の形状を作製することができる。ただし、図3の場合は、図1のレンズに対してレンズの数が2倍なので、より滑らかなテーパー形状を作製することができる。図3の実施例は、マイクロレンズ81が12個程度と少量の場合であるが、マイクロレンズ81の数量に制限はなく、マイクロレンズアレイ83に照射可能なレーザービーム長程度でマイクロレンズアレイ83を区分すればよい。
以上の手法を適応することで、待機時間を設けることなくノズル42の作製が実施でき、従来よりもノズル42の作製時間を短縮することができる。
(実施例3)
本発明は、マイクロレンズ81を2次元的に配置させても適応することができる。マイクロレンズ81を2次元的に配置したマイクロレンズアレイ83の一例を図4に示す。図4に示したマイクロレンズアレイ83は、X方向に同一形状のマイクロレンズ81が同一間隔で配列しており、Y方向には異なる形状のマイクロレンズ81が同一間隔で配列している。プロセスとしては、実施例2と同様に列方向の加工を各列にわたり段階的に実施すればよい。実施例2との違いは、同一列におけるマイクロレンズ81の径が、必ずしも、異なる形状でなくともよい点である。
(実施例4)
本発明の実施形態において、図2に示した場合は、被加工物66の端より加工が開始しているが、大面積の被加工物66にノズル42の配列を複数ロット作製する場合などは、レーザー照射開始より全てのマイクロレンズ81の通過光が被加工物66に照射されることになる。その結果、図5に示すように、ノズル42の配列の両端付近のノズル42において、レーザー照射の重ね合わせ回数が不足する未完成ノズル42aが発生することになる。このようなノズルは、中央付近のノズル品質とは異なるため、インクジェット用のノズルとして使用できない。また図10に示すように、作製したノズルプレート44を接着剤などで接着する場合には、未完成ノズル42aは貫通口ではないので、余分な接着剤が詰まる可能性がある。さらに硬化時に接着剤からガスが発生する場合などは、そのガスがノズルプレート44を押し上げてしまい、結果としてノズルプレート44の接着不良となってしまう。また、使用しない未完成ノズル42aが存在するだけでも、位置合わせの際、目印として邪魔になる。本実施例では、以上のような余分な未完成ノズル42aを形成することなく、本発明を実施する実施例を説明する。
図6に本実施例の実施するための装置構成図を示す。図6に示した装置の基本構成は、図12で示した従来の装置構成と同様であるが、マイクロレンズアレイ83の上流に、レーザー光の任意領域を遮断する遮光パターンが形成された遮光手段67が設置されている。また、図示していないが、遮光手段67は制御ステージにより位置決めが可能となっている。
図7に遮光手段67の詳細図と、遮光手段67を利用した加工方法の模式図を示す。図7に示すように、遮光手段67は任意領域がレーザー光を遮断する材料でパターニングされている。材料としてはアルミ等が簡易であり、精度が要求される場合は石英基板にアルミ蒸着を施し、フォトリソグラフィ等のパターニング技術を利用すればよい。パターン形状はマイクロレンズアレイ83のレイアウトと同等に設定すればよい。
次に加工方法について図7を参照して説明する。本実施例では、余分な未完成ノズル42aの形成を排除するために、加工開始段階において、遮光手段67により、マイクロレンズアレイ83に入力するレーザー光領域を限定する。開始段階において、右末端のマイクロレンズ81のみにレーザー光が入射するよう、遮光手段67のパターンを位置決めする(ステップ1)。次に被加工物66の移動に合わせて遮光手段67も同一ピッチだけ移動させる(ステップ2)。マイクロレンズ81の総数をNとすると、開始からN−1回だけ、被加工物66の移動に合わせて遮光手段67の移動を継続する。この加工方法により、貫通にならない未完成ノズル42aの生成を排除することができる。終了付近においては、左末端のノズル42の加工が開始した時点より、開始段階と同様に、被加工物66の移動に合わせて遮光手段67を移動させればよい。
(実施例5)
以上の実施例のような加工法では、マイクロレンズアレイ83の全領域に単一のエネルギー密度のレーザー光を入力しているほか、D≒2.44×λ×F/Φに従うため、個々のマイクロレンズ81の径が異なる場合、厳密には、被加工物66の表面上でのエネルギー密度が異なってしまう。例えば、マイクロレンズ81の径がΦ、2Φと、それぞれ2倍異なる場合、それぞれの縮小率は、D/Φ≒2.44×λ×F/(Φ×Φ)と、D/2Φ≒2.44×λ×F/(2Φ×2Φ)となり、(D/2Φ)/(D/Φ)=1/(2×2)より、1/4倍異なることになる。さらにエネルギー密度の縮小率はレンズの面積比で考えると、2次元での縮小となるので、1/(4の2乗)となり、結論として、それぞれエネルギー密度の差は16倍異なることになる。一般式としては、それぞれのマイクロレンズ81の径の比率をA倍とすると、(Aの4乗)倍だけエネルギー密度が異なることになる。そのため、マイクロレンズ81の径が異なるごとに、エッチング速度が異なることにより、各マイクロレンズ81の焦点径を累積したノズル42の形状に、厳密にはならない。
本実施例では、各マイクロレンズ81の縮小率に合わせて、マイクロレンズ81に入力するレーザー光のエネルギー密度を調整可能な実施方法について説明する。
図8に本実施例の一つの形態を示す。図8に示す実施形態は、説明を簡易にするため、マイクロレンズアレイ83のマイクロレンズ81の数を3つとし、それぞれのマイクロレンズ81における焦点径の設定値をD、1.5D、2.0Dとした場合について説明する。焦点径が2.0Dの時のマイクロレンズ81の径をΦとすると、関係式1より、D、1.5D、2.0Dのそれぞれのマイクロレンズ81の径は、2Φ、1.3Φ、Φとなる。これより、それぞれの縮小率は2Φ/D、1.3Φ/1.5D、Φ/2.0Dより、比率としては、4.0:1.8:1.0となる。この計算値は直径での比率であり、エネルギー密度としては直径での比率の2乗の縮小率となるので、同一エネルギー密度を入力した場合の焦点位置でのエネルギー密度は2.0Φ:1.3Φ:Φ=16:3.2:1となる。従って、焦点位置において各マイクロレンズ81のエネルギー密度を同一にするためには、マイクロレンズ81の径Φに入力するエネルギー密度をEとすると、2Φ:1.3Φ:Φ=1/16×E:1/3.2×E:Eと設定すればよい。遮光手段67のパターンとしては、各マイクロレンズ81に一対一でレーザー光が入力できるよう、図8に示すように各マイクロレンズ81にたいし独立した遮光パターンを形成すればよい。但し、マイクロレンズ81の径がそれぞれ異なるため、図9に示すように、レーザー照射領域の長手方向にたいし、直行方向に等間隔でそれぞれのマイクロレンズ81の径に応じた遮光パターンをレイアウトすればよい。
本実施例1にかかるマイクロレンズアレイの上面図である。 本実施例1にかかるレーザー加工方法の概略図である。 本実施例2にかかるマイクロレンズアレイの上面図である。 本実施例3にかかるマイクロレンズアレイの上面図である。 本実施例4にかかるレーザー加工方法の概略図である。 本実施例4にかかるレーザー装置の構成図である。 本実施例4にかかるレーザー加工方法の概略図である。 本実施例5にかかるレーザー加工方法の概略図である。 本実施例5にかかるレーザー加工方法の概略図である。 インクジェットヘッドの一部の分解斜視図である。 インクジェットヘッドの一部の断面図である。 レーザー装置の構成図である。 従来のマスク投影法の概略図である。 従来のマイクロレンズアレイ集光法の概略図である。
符号の説明
55 ミラー
66 被加工物
71 マスク
72 集光レンズ
82 レーザー光の照射領域

Claims (19)

  1. レーザー光源と、前記レーザー光源からのレーザー光の出力調整手段と、前記レーザー光源と被加工物との間に設けられ、レーザー光を被加工物面上に集光するマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイと、前記被加工物を移動させる移動手段を有するレーザー加工装置であって、
    前記マイクロレンズアレイは、レンズ径の異なる複数の前記マイクロレンズから構成されることを特徴とするレーザー加工装置。
  2. 前記マイクロレンズアレイと前記レーザー光源の間に、前記レーザー光の任意領域を遮断する遮光パターンが形成された遮光手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のレーザー加工装置。
  3. 前記遮光手段において、複数形成されている遮光パターンがそれぞれ異なることを特徴とする請求項2に記載のレーザー加工装置。
  4. 前記遮光手段を移動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載のレーザー加工装置。
  5. 前記マイクロレンズアレイは、略同一線上に略等間隔で配列した複数の前記マイクロレンズから構成されるマイクロレンズ列からなることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のレーザー加工装置。
  6. 前記マイクロレンズアレイは、複数の前記マイクロレンズ列からなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のレーザー加工装置。
  7. 前記マイクロレンズアレイの複数の前記マイクロレンズ列は等間隔で配置されていることを特徴とする請求項6に記載のレーザー加工装置。
  8. 前記レーザー光がエキシマレーザー光であることを特徴とする請求項1〜7に記載のレーザー加工装置。
  9. 複数のマイクロレンズが同一線上に等間隔に配列されたマイクロレンズアレイに、レーザー光を通過させ、被加工物面上に集光照射させる工程と、
    前記マイクロレンズの間隔と同一量だけ被加工物をマイクロレンズの配列と同一方向に平行移動させる工程と、
    を備えたことを特徴とするレーザー加工方法。
  10. 複数のマイクロレンズが略同一線上に略等間隔に配列された複数のマイクロレンズ列からなるマイクロレンズアレイ内の第一のマイクロレンズ列に、レーザー光を通過させて、前記レーザー光を被加工物面上に集光照射させる工程と、
    前記マイクロレンズ列の間隔と同一量だけ被加工物をマイクロレンズの配列と直行方向に平行移動させる工程と、
    を備えたことを特徴とするレーザー加工方法。
  11. 前記マイクロレンズがそれぞれ異なるレンズ径であることを特徴する請求項9または10に記載のレーザー加工方法。
  12. 被加工物の移動速度と前記レーザー光の照射の繰り返し周波数を同期させ、前記被加工移物の移動と、前記レーザー光の照射の繰り返しを連続的に実施することを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載のレーザー加工方法。
  13. レーザー光の任意領域を遮光する工程と、前記工程により通過したレーザー光をマイクロレンズアレイに通過させ被加工物に集光させる工程と、を備えたことを特徴とするレーザー加工方法。
  14. 複数の遮光パターンが形成された遮光手段において遮光パターンの一つを選択する工程と、前記選択された遮光パターンにレーザー光を通過させる工程と、前記工程により通過したレーザー光をマイクロレンズアレイに通過させ被加工物に集光させる工程と、以上の前記工程群を遮光パターンを変更して複数回実施することを特徴とするレーザー加工方法。
  15. 遮光パターンの変更に応じて、レーザー出力を変更させる工程を備えたことを特徴とする請求項14に記載のレーザー加工方法。
  16. 前記レーザー光がエキシマレーザーであることを特徴とする請求項9から15に記載のレーザー加工方法。
  17. 請求項9から16のいずれか1項に記載のレーザー加工方法を用いて作成されたインクジェットヘッド用ノズルプレート。
  18. 前記ノズルプレートと、
    前記ノズルプレートのノズル開口と連通し、両側にそれぞれ電極が設けられた側壁によって分離されるインク吐出用のアクチュエータを複数並列的に有するインクジェットヘッドチップと、前記インクジェットヘッドチップにアクチュエータ駆動用の駆動信号を送る駆動手段と、
    を具備するインクジェットヘッド。
  19. 前記インクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドにインクを供給するインク供給部と、前記インクジェットヘッドから吐出されるインクを記録するメディアを搬送するメディア搬送手段と、
    からなるインクジェット記録装置。
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