JP4198137B2 - 車両シート用ヒンジ機構およびこの機構を含むシート - Google Patents
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Description
互いに相対的に旋回するために取り付けられ、調節しようとする2つの要素のそれぞれに連結されるよう設計された第1および第2剛体連結部材であって、第1および第2連結部材の各々は、円形であり(完全な円を形成してもよい)、半径方向に面する少なくとも第1および第2ロックベアリング表面を有する、第1および第2剛体連結部材と、
第1および第2ロックベアリング表面に面して配設された少なくとも1つの剛体スラグと、
スラグを動かして、第1および第2連結部材を互いに選択的にロックおよびロック解除するようになっている制御装置と、を含むヒンジ機構に関する。
・スラグは、旋回軸に垂直な平面内においてわずかな範囲で旋回することによって自己位置決めするようになっており、これによって対応するロックベアリング表面上での良好なロックを保証する。
・第1および第2ロックベアリング表面は旋回軸に対して半径方向内側に面する。
・第1および第2ロックベアリング表面が、第1および第2歯列のそれぞれ1つを含み、スラグは、第1および第2歯列と噛み合うようになっている歯を有する。
・第1および第2ロックベアリング表面は、旋回軸に対して垂直な隣接する別個の平面内で重ね合わせられ、第1ロックシューは第1ロックベアリング表面と同じ平面内に配設され、第2ロックシューは第2ロックベアリング表面と同じ平面内に配設されている。
・スラグは、旋回軸に直角な平面において、それ自体の軸の周りに旋回するようになっている。
・第1および第2ロックベアリング表面が、同じ第1半径(例えば、ロックベアリング表面が歯付きの場合には歯列のピッチ円半径に等しい)を有し、第1および第2ロックシューは同じ半径(例えばロックシューが歯付きの場合には歯列のピッチ円半径に等しい)を有する円弧の形状をなす。
・第2半径が第1半径と同じか、またはこれに近い。
・第1および第2ロックベアリング表面は、第1半径と実質的に等しいピッチ円半径を有する複数の歯列を有し、第1および第2ロックシューは、第2半径と実質的に等しいピッチ円半径を有する複数の歯列を有する。
・第1および第2半径は、スラグが自己位置決めすることができるように、およびその第1および第2ロックシューが両方とも第1および第2ロックベアリング表面と係合状態にあるようになっている。
・第2半径は第1半径よりも1%〜5%の範囲内にある量だけ小さい。
・制御装置は、スラグを半径方向に動かすようになっている少なくとも1つの旋回可能に取り付けられた第1カムを備えている。
・ヒンジ機構は、旋回軸の周りに角度をなして分配された複数の同様なスラグを有し、制御機構は、スラグを第1および第2ロックベアリング表面と選択的に噛み合わせるようになっている。
・第1および第2ロックベアリング表面は、旋回軸に対して垂直な隣接する別個の平面内で重ね合わせられ、第1ロックシューは第1ロックベアリング表面と同じ平面内に配設され、第2ロックシューは第2ロックベアリング表面と同じ平面内に配設されており、さらにスラグの1つの第1ロックシューは、少なくとも1つの隣接スラグの第2ロックシュー上に少なくとも部分的に重ね合わされている。
・第1および第2ロックベアリング表面が、旋回軸に対して軸方向内側に面している。
・制御装置は、それぞれのロック位置に向けて弾性的に付勢された第1および第2の旋回式に取り付けられたカムを備え、ロック位置において、第1および第2カムは通常は、第1および第2ロックシューを第1および第2ロックベアリング表面とそれぞれ係合状態で保持し、制御装置は、アンロック位置に向かって第1カムを動かすようになっている少なくとも1つの作動部材をさらに含み、さらにスラグは、その第2ロックシューの周りに第1引っ込み位置に向かって旋回するようになっており、第1引っ込み位置において、第1ロックシューは、第2カムがそのロック位置にあって第1カムがそのアンロック位置にあるときには、第1ロックベアリング表面と係合状態にない。
・第1カムは、スラグを積極的に駆動して、第1カムがそのロック位置からアンロック位置に移動するとき、第1引っ込み位置に旋回させるようになっている。
・第1カムがカム表面とフックとを有し、第1カムのカム表面は、第1カムがロック位置にあるときに第1ロックシューを第1ロックベアリング表面と係合状態で保持するように、スラグにカム効果によって作用するようになっており、第1カムのフックは、第1カムがそのアンロック位置に向かって動かされるとスラグを第1引っ込み位置に向けて旋回させるために、スラグの一部である第1アンロックフィンガに係合するようになっている。
・第1および第2ロックベアリング表面が、旋回軸に対して垂直な隣接する別個の平面内で重ね合わせられ、第1ロックシューは第1ロックベアリング表面と同じ平面内に配設され、第2ロックシューは第2ロックベアリング表面と同じ平面内に配設され、第1カムは第1ロックベアリング表面と同じ平面内に配設されている。
・第1カムを第1角度方向にそのロック位置からそのアンロック位置に動かすことができ、スラグは、第1および第2ロックシューのそれぞれ1つを持つ2つの端部の間で角を形成して延在する概略円弧形状を呈し、第1アンロックフィンガは半径方向内側に傾斜した様式で、第1角度方向とは反対の第2角度方向に延在している。
・ヒンジ機構は、旋回軸の周りに角を形成して配分された複数の同様なスラグを含み、第1カムは、各スラグのためにカム表面および互いに隣接するフックを有し、第1カムはカム表面と上記スラグに対応するフックとの間にそれぞれの凹所を有し、スラグの第1アンロックフィンガは凹所の中に突出している。
・スラグは、その第1ロックシューの周りに第2引っ込み位置に向かって旋回するようになっており、第2引っ込み位置において、第1ロックシューは、第1カムがそのロック位置にあって第2カムがそのアンロック位置にあるときには、第2ロックベアリング表面と係合状態にない。
・第2カムは、スラグを積極的に駆動して、第2カムがそのロック位置からアンロック位置に移動するとき、第2引っ込み位置に旋回させるようになっている。
・第2カムは、カム表面とフックとを有し、第2カムのカム表面は、第2カムがロック位置にあるときに第2ロックシューを第2ロックベアリング表面と係合状態で保持するように、スラグにカム効果によって作用するようになっており、第2カムのフックは、第2カムがそのアンロック位置に向かって動かされるときスラグを第2引っ込み位置に向けて旋回させるように、スラグの一部である第2アンロックフィンガに係合するようになっている。
・第1および第2ロックベアリング表面は、旋回軸に対して垂直な隣接する別個の平面内で重ね合わせられ、第1ロックシューは第1ロックベアリング表面と同じ平面内に配設され、第2ロックシューは第2ロックベアリング表面と同じ平面内に配設され、第2カムは第2ロックベアリング表面と同じ平面内に配設されている。
・第2カムを第2角度方向にそのロック位置からそのアンロック位置に動かすことができ、スラグは、第1および第2ロックシューのそれぞれ1つを持つ2つの端部の間で角を形成して延在する概略円弧形状を呈し、第2アンロックフィンガは半径方向内側に傾斜した様式で、第2角度方向とは反対の第1角度方向に延在している。
・ヒンジ機構は、旋回軸の周りに角を形成して配分された複数の同様なスラグを含み、第2カムは、各スラグのためにカム表面および互いに隣接するフックを有し、第2カムはカム表面と上記スラグに対応するフックとの間にそれぞれの凹所を有し、スラグの第2アンロックフィンガは凹所の中に突き出ている。
・作動部材が取り付けられて旋回軸の周りを旋回し、作動部材が第1角度方向に動かされるときは、第1カムをそのロック位置からアンロック位置へ駆動するようになっており、作動部材が休止位置から第2角度方向に旋回するときは、作動部材によって第2カムをそのロック位置からアンロック位置へ動かすことができ、作動部材は、むだ動きを伴って第1および第2カムに連結されてり、こうして作動部材を第1角度方向に第1カムの解除位置へと旋回させることは第2カムと干渉せず、また作動部材を第2角度方向で第2カムの解除位置へと旋回させることは第1カムと干渉しない。
・作動部材が、隙間を伴って第1および第2カムを貫通するシャフトを含み、少なくとも1つの作動フィンガを備え、作動フィンガは、第1および第2カムのそれぞれに備えられて互いに角度方向にオフセットしている凹所内に貫入する。
・第1および第2カムは、第1および第2ばねのそれぞれによってシャフトに連結され、第1ばねは第1カムをシャフトに対して第2角度方向に付勢し、第2ばねは第2カムをシャフトに対して第2角度方向に付勢する。
・第1および第2カムは、追加の連結部を介して作動フィンガとは独立して互いに連結され、追加の連結部は、第1および第2カムが互いに角度方向に旋回することができる範囲を制限する。
・第2連結部材は少なくとも、
スラグが第2ロックベアリング表面と係合することを可能にする掛止領域と、
旋回軸に中心が合って半径方向内側に面する円弧ガイド表面であって、スラグが掛止領域と合っていないときにスラグを第2引っ込み位置に保持しながらスラグを案内するようになっている円弧ガイド表面と、を含む。
・スラグは、第2連結部材に向かって突き出たスタッドを有し、スタッドは、スラグが掛止領域と合っていないときにスラグを第2引っ込み位置に保持しながらガイド表面に対して接触するようになっており、スラグは、スラグが掛止領域と合っているときに第2連結部材の中に設けられた切欠きに貫入するようになっている。
・第2連結部材は、スラグが第2引っ込み位置にあるときに1つの角度方向にのみ、スラグを第2連結部材に対して動かすことを可能にするようになった少なくとも1つの当接部を有する。
・第1および第2ロックベアリング表面は、旋回軸に対して垂直な隣接する別個の平面内で重ね合わせられ、ヒンジ機構は複数の同様なスラグを含み、各スラグは、第1および第2ロックシューのそれぞれを持つ第1および第2平坦部分を有する金属板によって形成され、褶曲部を介して共に連結され、各スラグの第1および第2平坦部分は、第1および第2ロックベアリング表面の平面のそれぞれに配設され、各スラグの第1平坦部分は、隣接ロックスラグの第2平坦部分の上に少なくとも部分的に配設され、第1および第2カムは、第1および第2ロックベアリング表面の平坦面のそれぞれにある。
・スラグは、第2連結部材によって半径方向に滑動案内され、第1カムは、この第1カムがロック位置にあるときに半径方向外側にスラグを押し戻すようになっており、第1および第2ロックベアリング表面は旋回軸に対して半径方向内側に面している。
・第1および第2ロックベアリング表面は、旋回軸に対して垂直な別個の隣接する平面内で重ね合わせられ、第1ロックシューは第1ロックベアリング表面と同じ平面内に配設され、第2ロックシューは第2ロックベアリング表面と同じ平面内に配設されている。
・第2連結部材は、スラグが自己位置決めすることを可能にする。
・第1および第2ロックベアリング表面は同じ半径を有し、第1および第2ロックシューは同じ半径を有する円弧の形状をなす。
・第2半径は第1半径と同じか、またはこれに近い。
・第2半径は、第1半径よりも1%〜5%の範囲内にある量だけ小さく、さらに
第1および第2ロックベアリング表面は旋回軸に対して半径方向内側に面し、
制御装置は、制御マスクの上に重なり合って制御マスクに固定された旋回式に取り付けられたカムを含み、カムとマスクはロック位置に向けて弾性的に付勢され、ロック位置において、カムは第1および第2ロックシューを第1および第2ロックベアリング表面とそれぞれ噛み合った状態で保持し、制御装置は、カムをアンロック位置に向けて動かすようになっている少なくとも1つの作動部材をさらに含み、
スラグは、その第2ロックシューの周りに引っ込み位置に向かって旋回するようになっており、引っ込み位置において、第1ロックシューは、カムがそのアンロック位置にあるときには、第1ロックベアリング表面と係合状態になく、
制御マスクは、カムがそのアンロック位置にあるときにスラグをその第2ロックシューの周りに引っ込み位置に向けて旋回させることによって、スラグに作用するようになっている。
・第1剛体連結部材10、例えば金属側面プレートであって、旋回軸Yに中心を合わせた概略ディスク形状を呈し、例えばシート背もたれ4の骨組(または任意にシート座部2の骨組)に固定された第1剛体連結部材10と、
・第2剛体連結部材11、例えば金属側面プレートであって、旋回軸Yに中心を合わせた概略ディスク形状を呈し、例えばシート座部2の骨組(または任意にシート背もたれ4の骨組)に固定された第2剛体連結部材11と、
・上記第1および第2連結部材10,11が軸Yの周りに互いに動くことを可能にしながら、第1および第2連結部材の外周周りでかしめられた金属リング12と(しかしながら、かしめられたリング12を、2つの連結部材10,11を軸Yの周りに旋回自在にさせながら互いに対向して保持することを可能にする他の手段によって置き換えることもできる)、
・2つの連結部材10,11を軸Yの周りの相対的回転状態を選択的にロックするかロック解除するようになっているロック装置13と、を備えることができる。
・ハンドル6およびレバー9に固定された剛体中央シャフト16(図3参照)、および
・例えば、旋回軸Yに直角な第1および第2の別個の平面それぞれに延在する重ね合わせた平坦な金属板にすることができる第1および第2カム17,18であって、それぞれの角度方向に弾性的に付勢され、すなわち第1カム17は第1角度方向9aに付勢され、第2カム18は第1角度方向6aに付勢される、第1および第2カム17,18を備えている。
・第1剛体連結部材110であって、例えば旋回軸Yに中心を置く概略ディスク形状を呈する金属側面プレートで、例えばシート背もたれ104の骨組に固定された第1剛体連結部材と、
・第2剛体連結部材111であって、例えば軸Yに中心を置く概略ディスク形状を呈する金属側面プレートで、例えばシート座部102の骨組に固定された第2剛体連結部材と、
・上記の第1および第2連結部材110,111が軸Yの周りに互いに動くことを可能にしながら、第1および第2連結部材の外周周りにかしめられた金属リング112と(しかしながら、かしめられたリング112を、2つの連結部材110,111を軸Yの回りに旋回自在にさせながら互いに対向して保持することを可能にする他の手段によって置き換えることもできる)、
・2つの連結部材110,111を軸Y周りの相対的回転に関して選択的にロックするかロック解除するようになっているロック装置113と、を備える。
・ハンドル106に固定された剛体中央シャフト116と、
・例えばシャフト116に固定されて旋回軸Yに直角な平面内に延在する切り込みシート金属板の形にすることができる、カム117と、を含む。
・本体118と、
・本体118から半径方向内側に延びて、当接表面133を有するテール119と、
・軸Yに直角な第1平面内に延在して、半径方向外側に面する第1ロックシュー122を持つ第1平坦部分129であって、第1ロックシューは、内側に面して第1連結部材110と一体化している(完全円または円弧を形成する)第1円形ロックベアリング表面と係合するようになっている第1平坦部分129と、
・第1平坦部分129に平行に延在しているがこれに対して角度方向にオフセットしている第2平坦部分130であって、第1平面とは異なる第2平面内に延在し、第1および第2平坦部分129,130の間には軸方向の重なりは全くなく、第2ロックシュー124を持ち、第2ロックシュー124は、半径方向外側に向き、半径方向内側に向いて第2連結部材111と一体化している第2円形ロックベアリング表面123(具体的には円弧の形状を呈する)と係合するようになっている第2平坦部分130と、を含む。
・第2連結部材111の中に形成されたレリーフ部片120であって、隙間を伴ってスラグのテール119の側面に位置し、例えば半径方向外側に互いに収束するスラグ当り2つのリブの形にすることが可能であり、方向Rに周りに対称的に配設された、レリーフ部片120と、
・方向Rに平行に延在して、第2連結部材111の中に設けられた2つのガイド表面125,126であって、スラグの第2平坦部分130の2つの端縁部127,128に面することになる、2つのガイド表面125,126と、によってガイドされる。
・第1ベアリング表面121と第1ロックシュー122との間の協働によって、例えば、これらの要素によって実施される複数の歯列のカム効果によって、
・もしくは、スラグを半径方向内側に駆動する弾性手段によって、
・もしくは、スラグの上に備えられた突出スタッド131によるカム効果によって協働する切欠きを備えた制御プレート(図示せず)を使用して、例えば文献FR-A-2 740 406に記載の原理を使用して(さらにこの文献に記載の原理を使用して、第1連結部材110はある一定の範囲で任意にガイド表面を有することができ、これらのガイド表面は、第1ロックスタッド122が上記角度範囲で第1ロックベアリング表面121と係合することを防止するように、スラグ上の追加スタッド132と協働する)、半径方向内側に動かすことができる。
・小さな半径の円弧の形を呈し、旋回軸Yの近くに配設されて、半径方向外側に面する凹状側を有する円滑な部分と、
・外側に対して半径方向に近くに配設されて、スラグ214上に第2歯列224と、第2連結部材11の上に歯付きロックベアリング表面223とをそれぞれ形成する歯付き部分であって、歯列224とロックベアリング表面223とはそれぞれ軸Yに中心を置く円弧形状を有し、スラグの第2歯列224は、歯付きロックベアリング表面223のピッチ円よりもわずかに小さな(例えばほぼ1%〜5%の範囲内にある量だけ小さな)ピッチ円を有する、歯付き部分と、を有する。歯列223はロックベアリング表面223と連続的に噛み合った状態にある。
・図15〜図24の連結部材と同様な第1連結部材10、および図15〜図24の連結部材と同様な第2連結部材11と、
・連結部材10,11と共に締め付けるためのかしめ金属リング12またはその他の手段と、
・2つの連結部材10,11を軸Y周りの回転に関して選択的にロックまたはロック解除するようになっているロック装置と、を備えている。
2 シート座部
3 車両のフロア
4 シート背もたれ
5 ヒンジ機構
6 ハンドル
7 追加の駆動部材
8 ボーデンケーブル
8a コア
8b ケーブルの被覆
9 レバー
9a 角度方向
10 第1剛体連結部材(側面プレート)
11 第2剛体連結部材(側面プレート)
12 金属リング
13 ロック装置
14 剛体スラグ
15 制御装置
16 剛体中央シャフト
17 第1カム
17a 突出スタッド
18 第2カム
18a 突出スタッド
19 第1ばね
20 第2ばね
21 第1ロックベアリング表面(側面プレート上の歯列)
22 第1ロックシュー
23 第2ロックベアリング表面
24 第2ロックシュー
25 円形ガイド表面
26 切欠き
27 当接部
28 突出スタッド
29 第1平坦部分
30 第2平坦部分
31 褶曲部
32 中央凹所
33,34 当接表面
35,36 アンロックフィンガ
37,38 フック
39,40 カム表面
41〜44 凹所
45 作動フィンガ
46 当接スタッド
47 円弧状凹所
50 円弧状円形ガイド面
51 より大きな直径のゾーン
52 スタッド
101 車両シート
102 シート座部
103 車両のフロア
104 シート背もたれ
105 ヒンジ機構
106 ハンドル
110 第1剛体連結部材
111 第2剛体連結部材
112 金属リング
113 ロック装置
114 剛体スラグ
115 制御装置
116 剛体中央シャフト
117 カム
118 本体
119 テール
121 第1ロックベアリング表面
122 第1ロックシュー
123 第2ロックベアリング表面
124 第2ロックシュー
125,126 ガイド表面
127,128 スラグの第2平坦部分の端縁部
129 第1平坦部分
130 第2平坦部分
131 突出スタッド
133 当接表面
214 スラグ
222 歯列
223 歯付きロックベアリング表面
224 第2歯列
233 当接表面
235 アンロックフィンガ
240 突出スタッド
241 スロット
242 ガイドリップ
243 スタッド
317 カム
318 制御マスク
319 ばね
319a スタッド
333 当接縁部
333a 凹所
333b ショルダ
337 カム縁部
339 カム表面
Claims (30)
- 2つの要素が互いになす角度を調節できるように構成されたヒンジ機構であって、
旋回軸(Y)の周りに互いに旋回するために取り付けられ、調節されるべき2つの要素のそれぞれに連結されるよう構成された第1および第2剛体連結部材(10,11)であって、各々が、円形で半径方向を向く少なくとも第1および第2ロックベアリング表面(21,23)を有し、前記第1および第2ロックベアリング表面(21,23)は旋回軸(Y)に対して直角な隣接する別個の平面の中に重ね合わせられている第1および第2剛体連結部材と、
前記旋回軸(Y)の周りに角度方向に配分されかつ前記第1および第2ロックベアリング表面(21,23)に面して配設された複数の類似の剛体スラグ(14)であって、各スラグ(14)が、前記第1ロックベアリング表面(21)のみと係合するようになっている第1ロックシュー(22)と、前記第2ロックベアリング表面(23)のみと係合するようになっている第2ロックシュー(24)とを含み、前記第1および第2ロックシュー(22,24)は旋回軸(Y)の周りに互いに角度方向にオフセットしており、第1ロックシュー(22)は第1ロックベアリング表面(21)と同じ平面内に配設され、かつ、第2ロックシュー(24)は第2ロックベアリング表面(23)と同じ平面内に配設されている複数の類似の剛体スラグ(14)と、
前記スラグ(14)を動かして、それを前記第1および第2ロックベアリング表面(21)と選択的に係合状態とすることによって、前記第1および第2連結部材を選択的にロックおよびロック解除するようになっている制御装置(15)と、
を具備してなり、
前記スラグの1つの第1ロックシュー(22)は、少なくとも1つの隣接スラグの第2ロックシュー(24)上に少なくとも部分的に重ね合わされているヒンジ機構。 - 各スラグ(14)が、旋回軸(Y)に対して直角の平面において旋回することによって自己位置決めするようになっており、これによって対応するロックベアリング表面上の良好なロックを保証する請求項1に記載のヒンジ機構。
- 第1および第2ロックベアリング表面(21,23)が旋回軸(Y)に対して半径方向内側に面している請求項1または請求項2に記載のヒンジ機構。
- 第1および第2ロックベアリング表面(21,23)が、第1および第2歯列のそれぞれ1つを含み、前記スラグは、前記第1および第2歯列と噛み合うようになっている歯(22,24)を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のヒンジ機構。
- 第1および第2ロックベアリング表面(21,23)が、同じ第1半径(R1)を有し、前記第1および第2ロックシュー(22,24)は同じ半径(R2)を有する円弧の形状をなす請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のヒンジ機構。
- 第2半径(R2)が前記第1半径(R1)と実質的に等しい請求項5に記載のヒンジ機構。
- 第1および第2ロックベアリング表面(21,23)が、前記第1半径(R1)と実質的に等しいピッチ円半径を有する複数の歯列を有し、前記第1および第2ロックシュー(22,24)は、前記第2半径(R2)と実質的に等しいピッチ円半径を有する複数の歯列を有する請求項5または請求項6に記載のヒンジ機構。
- 第1および第2半径(R1,R2)が、スラグが自己位置決めすることができるように、およびその第1および第2ロックシュー(22,24)が両方とも前記第1および第2ロックベアリング表面(21,23)と噛み合い状態にあるようになっている請求項5から請求項7のいずれか一項に記載のヒンジ機構。
- 第2半径(R2)が前記第1半径(R1)よりも1%〜5%の範囲内にある量だけ小さな請求項8に記載のヒンジ機構。
- 制御装置が、スラグ(14)を半径方向に動かすようになっている少なくとも1つの旋回可能に取り付けられた第1カム(17)を備えている請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のヒンジ機構。
- 第1および第2ロックベアリング表面(21,23)が、旋回軸(Y)に対して軸方向内側に面し、
前記制御装置(15)は、それぞれのロック位置に向けて弾性的に付勢される第1および第2の旋回式に取り付けられたカム(17,18)を備え、前記ロック位置において、前記第1および第2カムは通常は、第1および第2ロックシュー(22,24)を前記第1および第2ロックベアリング表面(21,23)とそれぞれ係合状態で保持し、前記制御装置は、アンロック位置に向けて前記第1カム(17)を動かすようになっている少なくとも1つの作動部材(16,45)をさらに含み、
前記スラグ(14)は、その第2ロックシュー(24)の周りに第1引っ込み位置に向かって旋回するようになっており、前記第1引っ込み位置において、第1ロックシュー(22)は、第2カム(18)がそのロック位置にあって第1カム(17)がそのアンロック位置にあるときには、第1ロックベアリング表面(21)と係合状態にない請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のヒンジ機構。 - 第1カム(17)が、スラグ(14)を積極的に駆動して、前記第1カムがそのロック位置からアンロック位置に移動すると第1引っ込み位置に旋回させる請求項11に記載のヒンジ機構。
- 第1カム(17)が各スラグ(14)のためのカム表面(39)とフック(37)とを有し、前記第1カムのカム表面(39)は、第1カム(17)がロック位置にあるときに第1ロックシュー(22)を第1ロックベアリング表面(21)と係合状態で保持するように、対応するスラグ(14)にカム効果によって作用するようになっており、第1カムのフック(37)は、第1カム(17)がそのアンロック位置に向かって動かされるとスラグを第1引っ込み位置に向けて旋回させるために、対応するスラグ(14)の一部である第1アンロックフィンガ(35)に係合するようになっている請求項12に記載のヒンジ機構。
- 第1カム(17)を第1角度方向(6a)にそのロック位置からそのアンロック位置に動かすことができ、スラグ(14)は、第1および第2ロックシュー(22,24)のそれぞれ1つを持つ2つの端部の間で延在する円弧の全体形状を呈し、第1アンロックフィンガ(35)は半径方向内側に傾斜した様式で、第1角度方向(6a)とは反対の第2角度方向(9a)に延在している請求項13に記載のヒンジ機構。
- 第1カム(17)は、各スラグ(14)のためにカム表面(39)および互いに隣接するフック(37)を有し、前記第1カム(17)はカム表面(39)と上記スラグ(14)に対応するフック(37)との間に凹所(41)を有し、前記スラグの第1アンロックフィンガ(35)は前記凹所(41)の中に突き出ている請求項14に記載のヒンジ機構。
- 各スラグ(14)がその第1ロックシュー(22)の周りに第2引っ込み位置に向かって旋回するようになっており、前記第2引っ込み位置において、第2ロックシュー(24)は、第1カム(17)がそのロック位置にあって第2カム(18)がそのアンロック位置にあるときには、第2ロックベアリング表面(23)と係合状態にない請求項11から請求項15のいずれか一項に記載のヒンジ機構。
- 第2カム(18)が、各スラグ(14)を積極的に駆動して、前記第2カム(18)がそのロック位置からアンロック位置に移動するとき、第2引っ込み位置へと旋回させるようになっている請求項16に記載のヒンジ機構。
- 第2カム(18)が各スラグ(14)のためのカム表面(40)とフック(38)とを有し、前記第2カムの各カム表面(40)は、第2カム(18)がロック位置にあるときに第2ロックシュー(24)を第2ロックベアリング表面(23)と係合状態で保持するように、対応するスラグ(14)にカム効果によって作用するようになっており、第2カムの各フック(38)は、第2カム(18)がそのアンロック位置に向かって動かされるとスラグを第2引っ込み位置に向けて旋回させるように、対応するスラグ(14)の一部である第2アンロックフィンガ(36)に係合するようになっている請求項17に記載のヒンジ機構。
- 第2カム(18)を第2角度方向(9a)にそのロック位置からそのアンロック位置に動かすことができ、スラグ(14)は、第1および第2ロックシュー(22,24)のそれぞれ1つを持つ2つの端部の間で延在する円弧の全体形状を呈し、第2アンロックフィンガ(36)は半径方向内側に傾斜した様式で、第2角度方向(9a)とは反対の第1角度方向(6a)に延在している請求項18に記載のヒンジ機構。
- 第2カム(18)は、各スラグ(14)のためにカム表面(40)および互いに隣接するフック(38)を有し、前記第2カム(18)はカム表面(40)と上記スラグ(14)に対応するフック(38)との間に凹所(42)を有し、前記スラグの第2アンロックフィンガ(36)は前記凹所(42)の中に突き出ている請求項19に記載のヒンジ機構。
- 作動部材(16,45)が旋回軸(Y)の周りを旋回し、前記作動部材が第1角度方向(6a)に動かされるときは、第1カム(17)をそのロック位置からアンロック位置へ駆動するようになっており、前記作動部材が休止位置から第2角度方向(9a)に旋回するときは、前記作動部材によって第2カム(18)をそのロック位置からアンロック位置へ動かすことができ、前記作動部材は、回転方向の遊びを伴って第1および第2カム(17,18)に連結されており、こうして作動部材(16,45)を第1角度方向(6a)に第1カム(17)の解除位置へと旋回させることは、第2カム(18)と干渉せず、また作動部材(16,45)を第2角度方向(9a)に第2カム(18)の解除位置へと旋回させることは、第1カム(17)と干渉しない請求項16から請求項20のいずれか一項に記載のヒンジ機構。
- 作動部材が、隙間を伴って第1および第2カム(17,18)を貫通するシャフト(16)を含み、かつ少なくとも1つの作動フィンガ(45)を備え、作動フィンガ(45)は、第1および第2カム(17,18)のそれぞれに備えられて互いに角度方向にオフセットしている凹所(43,44)に貫入する請求項21に記載のヒンジ機構。
- 第1および第2カム(17,18)が、第1および第2ばね(19,20)のそれぞれによってシャフト(16)に連結され、第1ばね(19)は第1カム(17)をシャフトに対して第2角度方向(9a)に付勢し、第2ばね(20)は第2カム(18)をシャフトに対して第1角度方向(6a)に付勢する請求項22に記載のヒンジ機構。
- 第1および第2カム(17,18)が、追加の連結部(46,47)を介して作動フィンガ(45)とは独立して互いに連結され、前記追加の連結部(46,47)は、前記第1および第2カムが互いに角度方向に旋回することができる範囲を制限する請求項23に記載のヒンジ機構。
- 第2連結部材(11)が少なくとも、
スラグ(14)が第2ロックベアリング表面(23)と係合することを可能にする掛止領域と、
旋回軸(Y)に中心が合って半径方向内側に面する円弧ガイド表面(25)であって、スラグ(14)が掛止領域(26)と合っていないときに前記スラグを第2引っ込み位置に保持しながらスラグを案内するようになっている円弧ガイド表面(25)と、を含む請求項16から請求項24のいずれか一項に記載のヒンジ機構。 - 各スラグ(14)が、第2連結部材(11)に向かって突き出たスタッド(28)を有し、スタッド(28)は、前記スラグが掛止領域と合っていないときに前記スラグ(14)を第2引っ込み位置に保持しながらガイド表面(25)に対して接触するようになっており、前記スラグは、スラグ(14)が掛止領域と合っているときに第2連結部材(11)の中に設けられた切欠き(26)に少なくとも部分的に貫入するようになっている請求項25に記載のヒンジ機構。
- 第2連結部材(11)が、スラグが第2引っ込み位置にあるときに1つの角度方向(9a)にのみ、前記スラグを第2連結部材(11)に対して動かすことを可能にするようになった少なくとも1つの当接部(27)を有する請求項25または請求項26に記載のヒンジ機構。
- 各スラグ(14)は、第1および第2ロックシュー(22,24)のそれぞれを持つ第1および第2平坦部分(29,30)を有する金属板によって形成され、褶曲部(31)を介して共に連結され、各スラグの第1および第2平坦部分(29,30)は、第1および第2ロックベアリング表面(21,23)の平面のそれぞれに配設され、各スラグの第1平坦部分(29)は、隣接ロックスラグの第2平坦部分(30)の上に少なくとも部分的に配設され、第1および第2カム(17,18)は、第1および第2ロックベアリング表面(21,23)の平面のそれぞれの中にある請求項11から請求項27のいずれか一項に記載のヒンジ機構。
- 第1および第2ロックベアリング表面(21,23)が旋回軸(Y)に対して半径方向内側に面し、
制御装置(15)は、制御マスク(318)の上に重なり合って前記制御マスクに固定された旋回式に取り付けられたカム(317)を含み、前記カムと前記マスクはロック位置に向けて弾性的に付勢され、前記ロック位置において、カムは第1および第2ロックシュー(22,24)を前記第1および第2ロックベアリング表面(21,23)とそれぞれ係合状態で保持し、前記制御装置は、カム(317)をアンロック位置に向けて動かすようになっている少なくとも1つの作動部材(16)をさらに含み、
前記スラグ(14)は、その第2ロックシュー(24)の周りに引っ込み位置に向かって旋回するようになっており、前記引っ込み位置において、第1ロックシューは、カム(317)がそのアンロック位置にあるときには、第1ロックベアリング表面(21)と係合状態になく、
制御マスク(318)は、カムがそのアンロック位置にあるときにスラグ(14)をその第2ロックシュー(24)の周りに前記引っ込み位置に向けて旋回させることによって、スラグ(14)に作用するようになっている請求項1から請求項28のいずれか一項に記載のヒンジ機構。 - 請求項1から請求項29のいずれか一項に記載の少なくとも1つのヒンジ機構(5)によって、共に連結されたシート座部(2)とシート背もたれ(4)とを含む車両シート。
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