JP4181763B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置に関し、より詳しくは、特定の電荷発生層、特定の膜厚を有する電荷輸送層、特定の表面粗さを有する支持体を有し、特定の静電容量を有する電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真装置において使用される電子写真感光体として、近年、コストの低さ、電子写真感光体設計の自由度の高さ、無公害性などから、電荷発生物質などに有機光導電性物質を用いた有機電子写真感光体が広く利用されるようになってきている。
【0003】
有機光導電性物質である電荷発生物質は、その物質によって電子写真感光体の感光波長域を自由に選択することが可能であり、例えば、特開昭61−272754号公報や特開昭56−167759号公報に開示されたアゾ顔料は可視領域で高感度を示すものであり、また、特開昭57−19576号公報や特開昭61−228453号公報で開示された物質は赤外領域まで感度を有している。
【0004】
これら電荷発生物質のうち、赤外領域に感度を示すものは、デジタル的に静電潜像形成を行うレーザービームプリンター(以下、LBPと略す。)やLEDプリンターに使用され、その需要頻度は高くなってきている。
【0005】
プリンター装置は、レーザービームプリンターおよびLEDプリンターが最近の市場の主流になっており、技術の方向として、従来、240・300dpiであったものが、400・600・1200dpiと高解像度になってきている。
【0006】
また、複写機においても高機能化が進んでおり、そのため急速にデジタル化の方向に進みつつある。デジタル機は、静電潜像をレーザーで形成する方法が主流であり、プリンター同様、高解像度の方向に進んできている。
【0007】
デジタル的に静電潜像形成を行う場合に用いられる電子写真感光体としては、(1)暗所で適当な電位に帯電できること、
(2)暗所において電荷の散逸が少ないこと、
(3)光照射によって速やかに電荷を散逸できること、
などが挙げられる。特に、(3)については、赤外領域に感度を有することが必要である。
【0008】
フタロシアニン化合物は赤外領域に高い感度を有するものが多く、電子写真感光体の電荷発生物質として広く用いられている。特に、近年、赤外領域に高感度を有する材料としてオキシチタニウムフタロシアニンが広く用いられている。また、特開平5−188615号公報にはクロロガリウムフタロシアニンを用いた電子写真感光体が、特開平5−249716号公報にはヒドロキシガリウムフタロシアニンを用いた電子写真感光体がそれぞれ開示されている。
【0009】
これらのフタロシアニン化合物を電荷発生物質として用いた電子写真感光体は、非常に高感度でありかつ赤外領域にまで感度を有しているが、これはフタロシアニンの量子効率が良く、発生キャリアーが多いということである。発生キャリアーが多い理由は、現在研究が進んでいる段階でまだ明らかになっていないが、酸素や不純物による影響が大きいとされている。
【0010】
しかしながら、このように大量のキャリアーが生成した場合、電荷輸送層に注入したホールと同数のエレクトロンが速やかに支持体側に抜け出ないと、電荷発生層中にエレクトロンが残存しやすくなり、一種のメモリーとして電位変動を起こしやすくなる。
【0011】
原理的には電荷発生層中に残されたエレクトロンが何らかの理由で電荷発生層と電荷輸送層との界面に進行し、界面近傍のホール注入のバリアー性を下げるものと思われる。
【0012】
実際に、フタロシアニン化合物を電荷発生物質として電子写真感光体に用いた場合、連続プリント時の明部電位および残留電位の低下として現れる。例えば、現在プリンターでよく使用されている暗部電位部分を非現像部とし明部電位部分を現像部分とする現像プロセス(いわゆる反転現像系)で使用した場合、前プリント時に光が当たった箇所の感度が速くなり、次プリント時に全面黒画像を取ると、前プリント部分が黒く浮き出る、いわゆるゴースト現象が顕著に現れてしまう。
【0013】
特に、電荷発生層の接着層として中間層などを使用した電子写真感光体はこの現象が著しく、低温低湿などの環境下では、電荷発生層および中間層のエレクトロンに対する体積抵抗が上がるためエレクトロンが電荷発生層中に充満しやすく、さらにゴースト現象が発生しやすいという欠点があった。
【0014】
フタロシアニン化合物を電荷発生層に含有する積層型の電子写真感光体を反転現像電子写真プロセスで使用すると、上述したような問題が発生する。そこで、従来では、帯電圧が低下する電子写真感光体1回転目のプロセスは、画像形成には使用せず(いわゆる空回転)、帯電圧が安定する2回転目以降から画像形成に使用するか、あるいは、帯電前露光により除電を行うことにより、このような問題を回避しているのが現状であった。従来の比較的プリント速度の遅い(例えば、A4紙10枚/分以下)反転現像方式のプリンターなどにおいては、帯電器の帯電制御能力に余裕ができるためにこのような現像が顕著に現れないこと、また、コンピューターなどからのデータ転送に時間を要することなどから1回転目を空回転とするプロセスにしても特に支障は生じなかったのであるが、近頃のデジタルコピアなど、直接原稿をコピーする場合には、1回転目を空回転とするとコピー速度の高速化に大きな支障となるという問題がある。
【0015】
また、帯電前露光を行う場合、帯電電位を十分に減衰させるためには、露光量は像露光量の数倍〜20倍程度必要なため、前露光による電子写真感光体の劣化や、連続プリント時の暗部電位・明部電位の変動が大きくなるなどの弊害もあり、積層型の電子写真感光体の1回転目から画像形成を行うことができる電子写真装置および画像形成方法の開発が要望されていた。
【0016】
一方、電子写真方法において、電子写真感光体に帯電・露光・現像・転写・定着・クリーニングなどの基本的プロセスを行うことにより画像を得る際、帯電プロセスは、以前はほとんど、金属ワイヤーに高電圧(DC5〜8kV)を印加することにより発生するコロナにより帯電するというプロセスであった。
【0017】
しかし、この方法ではコロナ発生時にオゾンやNOxなどのコロナ生成物により電子写真感光体表面を変質させ画像ボケや劣化を進行させたり、ワイヤーの汚れが画像品質に影響したりして、画像白抜けや黒スジを生じるなどの問題があった。特に、感光層が有機光導電体を主体として構成される有機電子写真感光体は、セレン電子写真感光体やアモルファスシリコン電子写真感光体などの無機電子写真感光体に比べて化学的安定性が乏しく、コロナ生成物にさらされると化学反応(主に酸化反応)が起こり劣化しやすい傾向にある。したがって、コロナ帯電下で繰り返し使用した場合には、前述の劣化による画像ボケや感度の低下による濃度薄が起こり、耐印刷(耐複写)寿命が短くなる傾向にあった。
【0018】
また、コロナ帯電では電力的にも電子写真感光体に向かう電流がその5〜30%にすぎず、ほとんどがシールド板に流れ帯電手段としては効率の悪いものであった。
【0019】
このような問題を解決するために、コロナ放電器を利用しないで接触帯電させる方法が、例えば、特開昭57−178267号公報、特開昭56−104351号公報、特開昭58−40566号公報、特開昭58−139156号公報および特開昭58−150975号公報などに開示されている。
【0020】
具体的には、電子写真感光体表面に1〜2kV程度の直流電圧を外部より印加した導電性弾性ローラーなどの帯電手段を接触させることにより電子写真感光体表面を所定の電位に帯電させるものである。
【0021】
特に近年、接触帯電方法は多数の電子写真装置に搭載され、帯電方法の主流になっており、そのほとんどは導電性ローラーに電圧印加する方法が用いられている。
【0022】
この接触帯電方法は帯電の効率は良いものの、導電性ローラーなどの帯電手段が直接電子写真感光体に接するため、電子写真感光体内部のわずかな欠陥部位や不均一な部位に対して放電絶縁破壊を起こすことが知られている。
【0023】
現在、主流の単一波長の半導体レーザーを用いた電子写真装置の場合、電子写真感光体の支持体表面が平滑面であるとレーザー光の干渉といわれる現象を生じ、画像上にいわゆる干渉縞を生ずる。この干渉縞を防止するためには、支持体を粗面化する必要があるが、この粗面化は電子写真感光体内部の欠陥と同様、絶縁破壊を発生する大きな要因となるため、支持体の粗さ、電子写真感光体の膜厚、電界強度、帯電方法などを適正化する必要がある。
【0024】
接触帯電方法は、直流電圧のみを印加する方法と、直流電圧に交流電圧を重畳する方法とがあるが、後者の方法が広く用いられている。その理由としては、帯電の不均一性および直接電圧を印加することによる電子写真感光体の放電絶縁破壊の発生が原因として挙げられる。帯電の不均一性により、被帯電面の移動方向に対して直角な方向に、長さ2〜200mm、幅0.5mm以下程度のスジ状の帯電ムラを生じてしまうもので、正現像方式の場合に起こる白スジ(ベタ黒またはハーフトーン画像に白いスジが現れる現象)、または反転現像方式の場合に起こる黒スジといった画像欠陥になる。
【0025】
このような問題点を解決して帯電の均一性を向上させるために、直流電圧に交流電圧を重畳して帯電手段に印加する方法が提案されたのである(特開昭63−149668号公報)。
【0026】
直流電圧に交流電圧を重畳する帯電方法は、直流電圧(VDC)に交流電圧(VAC)を重畳することによって脈流電圧を印加して均一な帯電を行うものであり、この帯電方式の場合、帯電の均一性を保持して、正現像方式における白ポチ、反転現像方式における黒ポチ、かぶりといった画像欠陥を防ぐためには、重畳する交流電圧が、直流電圧の2倍以上のピーク間電位差(VP−P)をもっていることが必要である。
【0027】
しかしながら、画像欠陥を防ぐために、重畳する交流電圧を上げていくと、脈流電圧の最大印加電圧によって、電子写真感光体内部のわずかな欠陥部位において放電絶縁破壊が起こってしまう。特に、電子写真感光体が絶縁耐圧の低い有機電子写真感光体(OPC)の場合には、この絶縁破壊が著しい。この場合、正現像方式においては接触部分の長手方向にわたって画像が白ヌケし、反転現像方式においては黒オビが発生してしまう。さらに、ピンホールがある場合、そこの部位が導通路となって電流がリークして帯電手段に印加された電圧が降下してしまうという問題点があった。
【0028】
さらに、帯電時に交流電圧を重畳すると、直流電圧のみの場合に比べて帯電時の放電電流が増えるため、電子写真感光体表面層の摩耗量が増加するなど、電子写真感光体の耐久性が低下するという問題があり、電荷発生層上に電荷輸送層を積層した電子写真感光体の場合、寿命は電荷輸送層の膜厚を厚くすることで確保している。
【0029】
しかしながら、電荷輸送層の膜厚を厚くすると、静電潜像の再現性が低下しデジタル機では露光スポット1ドットの再現性が悪くなり、より高精細に向かっているデジタル機においては画質と寿命の両立が難しいのが現状である。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、電荷発生物質としてオキシチタニウムフタロシアニンやヒドロキシガリウムフタロシアニンなどのフタロシアニンを用い、優れた電子写真特性としての高感度を維持しつつゴーストのない画像を供給する電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
【0031】
また、帯電手段として直流接触帯電を採用したときも、帯電の不均一による、長さ2〜200mm、幅0.5mm以下程度の黒スジ(被帯電面の移動方向に対して直角な方向)、黒ポチなどの発生がなく、電子写真感光体の耐印刷寿命が長く、高品質の画像を安定して供給できる電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明にしたがって、支持体上に電荷発生層および電荷輸送層をこの順に有する電子写真感光体において、
該電荷発生層がフタロシアニン化合物を含有し、
該電荷輸送層の膜厚が9μm以上18μm以下であり、かつ、
該電子写真感光体の1cm2あたりの静電容量(C)が130pF以上であり、かつ、該支持体の表面粗さの最大高さ(RmaxD)、10点平均粗さ(Rz)、算術平均粗さ(Ra)および凹凸の平均間隔(Sm)が下記条件
1.2μm≦RmaxD≦5.0μm
1.2μm≦Rz≦3.0μm
0.15μm≦Ra≦0.5μm
30μm<Sm≦80μm
を満たし、かつ、
該電荷輸送層が下記式(1)
【外2】
(式(1)中、X1は炭素原子または単結合(この際のR5およびR6はなし)を示し、R1〜R4は水素原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基またはアリール基を示し、R5およびR6は水素原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基、アリール基またはR5とR6が結合することによって形成されるアルキリデン基を示し、R7〜R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基またはアリール基を示す。)
で示される繰り返し構造単位を有するポリアリレート樹脂を含有し、
該電荷輸送層のバインダー樹脂が該ポリアリレート樹脂のみである
ことを特徴とする電子写真感光体が提供される。
【0033】
また、本発明にしたがって、上記電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置が提供される。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0035】
まず、本発明に用いられる電子写真感光体の構成について説明する。
【0036】
本発明の電子写真感光体は、支持体上に電荷発生物質としてフタロシアニン化合物を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とをこの順に積層した層構成である。
【0037】
また、本発明に用いられる電子写真感光体の支持体の表面粗さに関しては次のとおりである。
【0038】
まず、最大高さ(RmaxD)は、1.2μm以上5.0μm以下であるが、特には1.2μm以上4.5μm以下が好ましい。
【0039】
また、10点平均粗さ(Rz)は、1.2μm以上3.0μm以下であるが、特には1.2μm以上2.0μm以下が好ましい。
【0040】
また、算術平均粗さ(Ra)は、0.15μm以上0.5μm以下であるが、特には0.15μm以上0.3μm以下が好ましい。
【0041】
また、凹凸の平均間隔(Sm)は、30μmより大きく80μm以下であるが、特には31μm以上80μm以下が好ましい。
【0042】
なお、表面粗さの測定は、JIS B 0601(1994)に準じ小坂研究所表面粗さ計サーフコーダーSE3500を用い、カットオフを0.8mm、測定長さを8mmで行い、算術平均粗さ(Ra)、10点平均粗さ(Rz)、凹凸の平均間隔(Sm)はJIS B0601−1994での設定における値を示し、最大高さ(RmaxD)はRmax DINを示す。
【0043】
このような表面粗さを有する支持体は、アルミニウムまたはアルミニウム合金などの表面を、ホーニング加工、センターレス研削もしくは切削などの粗面化処理をすることで得られる。本発明において、上記粗面化処理のうちいずれを用いてもよく、2種以上の粗面化処理を組み合わせることも可能であるが、生産性などからホーニング処理が有利である。
【0044】
ホーニング処理としては、乾式および湿式での処理方法があるが、いずれを用いてもよい。湿式ホーニング処理は、水などの液体に粉末状の研磨材を懸濁させ、高速度で支持体表面に吹き付けて粗面化する方法であり、表面粗さは吹き付け圧力、速度、研磨材の量、種類、形状、大きさ、硬度、比重および懸濁温度などにより制御することができる。同様に、乾式ホーニング処理は、研磨材をエアーにより、高速度で支持体表面に吹き付けて粗面化する方法であり、湿式ホーニング処理と同じように表面粗さを制御することができる。これら湿式または乾式ホーニング処理に用いる研磨材としては、炭化ケイ素、アルミナ、鉄およびガラスビーズなどの粒子が挙げられる。
【0045】
センターレス研削とは、支持体の表面を砥石で研削する機械を用いた粗面化方法である。このセンターレス研削盤は、表面を研削する砥石とこの砥石と略平行に離間して設けられて該支持体を前進させる調整車とを備えており、これらに挟まれた該支持体は調整車のわずかな傾きによって前へ進力を与えられ、供給側から排出側へ進行しつつ砥石により研削されるようになっている。砥石は、該支持体の進行方向に対してわずかな角度だけ排出側が狭くなるように傾いており、これによって該支持体の表面が研削される。
【0046】
切削とは、切削液を供給しながら、支持体表面をダイヤモンドなどからなるバイトにより切削加工する方法である。切削に用いられる旋盤は被切削材である支持体に回転を与えるための主軸台と、これに相対して支持体の他端を支えるための心押台があり、さらに、バイトを取付けて送りを与えるための往復台(刃物台)が載っている。こうした旋盤でバイトを使用し、支持体を切削する時のバイト各部の角度、切削速度、送りなどの作業条件は、切りくず生成機構、切削抵抗、切削温度、バイト寿命、切削仕上面粗さなどに影響を及ぼす。
【0047】
また、支持体の表面粗さを上記数値範囲とすることで、単一波長レーザーを用いても干渉縞が現れず、耐久試験においても絶縁破壊を起こらないことも判明した。
【0048】
支持体上には、必要に応じて、接着機能およびバリアー機能を有する中間層を設けることができる。中間層の材料としては、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、カゼイン、ポリウレタンおよびポリエーテルウレタンなどが挙げられる。これらは、適当な溶剤に溶解して塗布される。中間層の膜厚は0.05〜5μmが好ましく、特には0.3〜1μmが好ましい。
【0049】
支持体あるいは中間層の上には電荷発生層が形成される。本発明に用いられる電荷発生物質としてのフタロシアニン化合物には、無金属フタロシアニンや、銅塩化インジウム、塩化ガリウム、オキシチタニウム、亜鉛、バナジウムなどの金属およびその酸化物塩化物の配位したフタロシアニン顔料などが挙げられる。
【0050】
これらの中でも電子写真特性、画質の点で、無金属フタロシアニン、オキシチタニウムフタロシアニン、ヒドロキシフタロシアニン、および、クロロガリウムなどのハロゲン化ガリウムフタロシアニンが好ましく、特にはオキシチタニウムフタロシアニンおよびヒドロキシガリウムフタロシアニンが好ましい。
【0051】
またさらに、オキシチタニウムフタロシアニンの中でも、CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の9.0°、14.2°、23.9°および27.1°に強いピークを有するオキシチタニウムフタロシアニンが好ましく、ヒドロキシガリウムフタロシアニンの中でも、CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°および28.2°に強いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニンが高感度であり特に好ましい。
【0052】
上記電荷発生層には、フタロシアニン化合物以外の電荷発生物質を、全電荷発生物質に対して50質量%まで含有させることも可能である。例えば、セレン−テルル、ピリリウム、チアピリリウム系染料、アントアントロン、ジベンズピレンキノン、トリスアゾ、シアニン、ジスアゾ、モノアゾ、インジゴ、キナクリドンおよび非対称キノシアニン系の各顔料などが挙げられる。
【0053】
電荷発生層は、前記電荷発生物質を質量比で0.3〜4倍量のバインダー樹脂および溶剤とともにホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミルまたは液衝突型高速分散機などを使用して十分分散し、分散液を塗布、乾燥させて形成される。電荷発生層の膜厚は5μm以下が好ましく、特には0.1〜2μmが好ましい。
【0054】
電荷発生層の上には電荷輸送層が形成される。本発明の電荷輸送層の膜厚は9μm〜18μmである。電荷輸送層の膜厚が9μmより薄い場合、電子写真感光体の帯電能が十分でなく、18μmより厚い場合には、帯電安定性が低下し帯電ムラが発生する。
【0055】
電荷輸送層は、主として電荷輸送物質とバインダー樹脂とを溶剤中に溶解させた塗料を塗布、乾燥して形成する。用いられる電荷輸送物質としては、トリアリールアミン系化合物、ヒドラゾン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、トリアリルメタン系化合物およびチアゾール系化合物などが挙げられる。
【0056】
これらは、質量比で0.5〜2倍量のバインダー樹脂と組み合わされ、塗布、乾燥して電荷輸送層を形成する。
【0057】
電荷輸送層のバインダー樹脂としては、電子写真感光体の機械的強度の向上のために、下記式(1)で示される繰り返し構造単位を有するポリアリレート樹脂を単独であるいはポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリメタクリル酸エステル、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂などの樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセンのような有機光導電性ポリマーなどと混合して用いることが好ましい。
【0058】
【外2】
【0059】
(式中、X1は炭素原子または単結合(この際のR5およびR6はなし)を示し、R1〜R4は水素原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基またはアリール基を示し、R5およびR6は水素原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基、アリール基またはR5とR6が結合することによって形成されるアルキリデン基を示し、R7〜R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基またはアリール基を示す。)
電荷輸送層に上記ポリアリレート樹脂を用いれば、電子写真感光体の機械的摩耗が非常に少なくすることができるため、直流接触帯電方式を採用した場合において、帯電均一性を格段に向上させるために電荷輸送層の膜厚を9〜18μmとしても、電子写真感光体の寿命低下を抑えることができる。すなわち、直流接触帯電方式を採用した系において、帯電安定性と感光体寿命をより高次元で両立することができる。
【0060】
式(1)で示される構成単位の具体例を表1に示すが、本発明はこれらに限られるものではない。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】
この中でも特に、(1)−1、(1)−2、(1)−3、(1)−10、(1)−15および(1)−23が好ましい。また、本発明の電子写真感光体においては、式(1)で示される構成単位が同一のもので構成される重合体でも、2種類以上の式(1)で示される別種の構成単位からなる共重合体でもよい。
【0067】
なお、本発明においては、ポリアリレートの粘度平均分子量は10,000〜200,000であることが好ましく、特には、15,000〜100,000であることが好ましい。
【0068】
また、電荷発生物質としてフタロシアニン化合物を用いた電子写真感光体において顕著に生じるゴースト現象を防止する方法を鋭意検討した結果、電荷輸送層の膜厚を9〜18μmとすることに加えて、電子写真感光体の1cm2あたりの静電容量(C)が130pF以上とすることでゴースト現象を抑制できることを見いだした。
【0069】
すなわち、ゴーストの発生は露光の履歴を受けることによって感光層中に発生した大量のキャリアーが感光層中に残留することによって、次サイクルにおいて露光履歴部電位の上昇や、残留キャリアーの吐き出しによる帯電電位の低下によって引き起こされるが、電子写真感光体の電荷輸送層の膜厚を9〜18μmとし、かつ、電子写真感光体の1cm2あたりの静電容量(C)が130pF以上とすることで、電荷輸送層と電荷発生層との界面近傍のホールの注入性を上げ、かつ、電荷発生層から支持体側へのエレクトロンの抜けを良くすることで残留キャリアーを減らし、ゴーストの発生を抑制することができることを見いだしたのである。
【0070】
さらには、電子写真感光体にかかる電界強度を3.3×105〜8.1×105V/cmとしたときにゴースト発生抑制効果がより一層顕著になるため好ましい。
【0071】
また、電荷輸送層の膜厚が9〜18μmで、かつ、電子写真感光体の1cm2あたりの静電容量(C)が130pF以上である本発明の電子写真感光体は、帯電方式として直流接触帯電方式を採用した場合において、帯電の不均一による、長さ2〜200mm、幅0.5mm以下程度のスジ(被帯電面の移動方向に対して直角な方向)などの発生を抑制できることも見いだした。
【0072】
電子写真感光体に対し、帯電手段を接触させて帯電を行う接触帯電方式は、電子写真感光体と帯電手段との接触部近傍の微小空間において、パッシェン則にしたがう空隙破壊放電によって行われる。一般に電子写真装置では、電子写真感光体にドラム状またはベルト状のものなどを用いるが、いずれも帯電手段に対して回転または移動させながら帯電させている。すなわち、電子写真感光体と帯電手段の接触した位置を境界として、上流側と下流側とに分けられ、各々の上流側または下流側の両微小空間で帯電が行われる。この時、パッシェン則にしたがう空隙破壊放電がなされるが、このような帯電メカニズムの性格上、電子写真感光体の比誘電率、膜厚、静電容量(C)、帯電手段の抵抗値、印加電圧などの多数の要因が関与して均一に帯電させることは容易でない。その対策の1つとして、交流電圧を重畳した脈流電圧によって印加する方法が提案されている。
【0073】
しかしながら、本発明の電子写真感光体は、帯電は直流電圧のみの印加によってでも、脈流電圧によって印加した場合と同様に均一に帯電できるものである。
【0074】
すなわち、電荷輸送層の膜厚を9〜18μm、かつ、電子写真感光体の1cm2あたりの静電容量(C)を130pF以上にすることにより、スジ画像などの原因であると考えられる逆方向の電場の生成を安定に抑制でき、全体としての帯電特性は脈流電圧によって印加した場合と同様に、スジ画像などがない均一な帯電を行うことができたと考えられる。
【0075】
直流接触帯電方式を採用すれば、交流電圧の重畳させる方式を採用したときに生じる上記弊害も生じない。
【0076】
なお、本発明においては、帯電手段の帯電能力の観点から、電子写真感光体の1cm2あたりの静電容量(C)が500pF以下であることが好ましく、特には350pF以下であることが好ましい。
【0077】
次に、本発明の電子写真感光体を有する電子写真装置について説明する。
【0078】
図1を参照しながら電子写真装置の概略を説明する。
【0079】
図1に示す電子写真装置は、電子写真感光体26に接触配置された帯電手段である帯電ローラー21により電子写真感光体を直流電圧のみにより一様に帯電する。帯電に次いで、レーザー光で画像部分を露光することにより静電潜像を形成し、現像手段22により可視画像(トナー画像)とした後に、電圧を印加した転写ローラー27によりトナー像を転写材28に転写する。像転写後の電子写真感光体26の表面は、クリーニングブレード29を有するクリーニング手段30によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面化された後、繰り返し画像形成に使用される。なお、本発明の電子写真装置においては、前露光手段からの前露光光による電子写真感光体表面の除電処理を行う必要はない。
【0080】
なお、現像手段22は、規制ブレード23、現像ローラー24、供給ローラー25などを有する。
【0081】
また、電子写真感光体26と、必要に応じて、帯電手段21、現像手段22やクリーニング手段30を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在のプロセスカートリッジ31とすることもできる。
【0082】
【実施例】
以下、実施例および比較例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例などに何ら限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。
【0083】
<電子写真感光体の製造例1>
熱間押し出しにより得たA3003の外径30.5mm、内径28.5mm、長さ260.5mmアルミニウム素管(ED管)を準備した。液体(湿式)ホーニング装置(不二精機製造所製)を用いて、下記条件にて液体ホーニング処理を行った。
・液体ホーニング条件
研磨材砥粒=球状アルミナビーズ
(商品名:CB−A30S 昭和電工株式会社製)
懸濁媒体=水
研磨材/懸濁媒体=1/9(体積比)
アルミニウム管の回転数=1.67s−1
エアー吹き付け圧力=0.165MPa
ガン移動速度=13.3mm/s
ガンノズルとアルミニウム管の距離=180mm
ホーニング砥粒吐出角度=45°
研磨液投射回数=1回
表面粗さの測定は、JIS B 0601に準じ小坂研究所表面粗さ計サーフコーダーSE3500を用い、カットオフを0.8mm、測定長さを8mmで行った。ホーニング後のシリンダー表面粗さは、RmaxD=3.0μm、Rz=1.6μm、Ra=0.24μm、Sm=34μmであった。
【0084】
次に、この上に、N−メトキシメチル化ポリアミド樹脂(商品名:トレジンEF−30T 帝国化学(株)社製)3部および共重合ポリアミド樹脂(商品名:アミランCM8000 東レ製)1部をメタノール40部/n−ブタノール20部の混合溶媒に溶解した溶液を浸漬法で塗布し、膜厚が0.65μmの中間層を形成した。
【0085】
次に、CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の9.0°、14.2°、23.9°および27.1°に強いピークを有するオキシチタニウムフタロシアニン(TiOPc)4部とポリビニルブチラール(商品名:エスレックBM2 積水化学製)2部およびシクロヘキサノン60部を直径1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で4時間分散した後、エチルアセテート100部を加えて電荷発生層用分散液を調製した。これを浸漬法で塗布し、膜厚が0.3μmの電荷発生層を形成した。
【0086】
次に、電荷輸送層を形成するために、電荷輸送層用の塗料を調製した。バインダー樹脂として、構成単位例(1)−2で示されるポリアリレート樹脂(エステル基同士がm−位およびp−位の繰り返し構造単位が50%ずつである共重合体)10部と下記構造式のアミン化合物9部、
【外3】
【0087】
下記構造式のアミン化合物1部
【外4】
【0088】
をモノクロロベンゼン50部/ジクロロメタン50部の混合溶媒に溶解した。この塗料を浸漬法で塗布し、120℃で2時間乾燥し、膜厚が9μmの電荷輸送層を形成した。このようにして電子写真感光体を作製した。
【0089】
<電子写真感光体の製造例2>
製造例1において、電荷輸送層の膜厚を14μmとした以外は、製造例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0090】
<電子写真感光体の製造例3>
製造例1において、電荷輸送層の膜厚を18μmとした以外は、製造例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0091】
<電子写真感光体の製造例4>
製造例3において、電荷輸送層のバインダー樹脂を構成単位例(1)−15(エステル基同士がm−位およびp−位の繰り返し構造単位が50%ずつである共重合体)に代えた以外は、製造例3と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0092】
<電子写真感光体の製造例5>
製造例1において、電荷輸送層の膜厚を20μmとした以外は、製造例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0093】
<電子写真感光体の製造例6>
製造例1において、電荷輸送層の膜厚を25μmとした以外は、製造例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0094】
<電子写真感光体の製造例7>
製造例1において、電荷輸送層の膜厚を8μmとした以外は、製造例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0095】
<電子写真感光体の製造例8>
製造例3において、電荷輸送層のバインダー樹脂をポリスチレンとした以外は、製造例3と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0096】
(実施例1〜4および比較例1〜4)
製造例1〜8の電子写真感光体を表2に示すように用い、図1に示されるような除電処理を有さず、接触帯電の構成を有するヒューレットパッカード製LBP「レーザージェット4000」(プロセススピード94.2mm/s)をDC帯電に改造し、以下のプロセス条件を設定して評価を行った。
電子写真感光体暗部電位 −600V
電子写真感光体明部電位 −150V
現像バイアス −350V(直流電圧のみ)
評価は、15℃/10RH%の環境下で初期画像評価を行った。画像の評価以下のように行った。プリント画像書き出しから電子写真感光体1回転の部分に25mm角の正方形のベタ黒部を並べ、電子写真感光体2回転目以降に1ドットを桂馬パターンで印字したハーフトーンのテストチャートでゴーストを評価した。また、プリント全面に1ドットを桂馬パターンで印字したハーフトーンのテストチャートおよびベタ黒画像により帯電ムラによる黒スジ、黒ポチ、干渉縞の評価を行った。次いで、A4サイズ紙に面積比率4%印字の文字パターンで15000枚の連続画出し試験を行い、画像評価を行った。評価結果を各製造例の支持体の表面粗さと共に表2に示す。
【0097】
なお、評価は、画像不良、すなわち、ゴースト、黒スジ、黒ポチ、干渉縞またはカブリが
A:まったく観測されない、
B:ほとんど観測されない、
C:わずかに観測される、
D:観測される、
E:はっきり観測される、
と5段階とした。
【0098】
なお、本発明における静電容量(C)は、図2に示した静電容量測定装置を用い以下の手順によって求めた。
【0099】
静電容量(C)を測定したいサンプル(電子写真感光体)と、静電容量既知(C0)のコンデンサーを図2のように接続して、所定の直流電圧が印加されたコロナ帯電器でサンプルを帯電させる。
<1> SWをOFFの状態にして、表面電位計でサンプルの表面電位を測定する。このときの測定値をV1とする。
<2> 次にSWをONの状態にして、再び表面電位計でサンプルの表面電位を測定する。このときの測定値をV2とする。
<3> 静電容量(C)の計算方法は以下のとおりである。
V1=Vo+V2=q/C0+q/C ・・・(1)
V2=q/C ・・・(2)
上記(1)、(2)式よりqを消去すると
C=[(V1−V2)/V2]・C0
となる。そして、測定された静電容量(C)をサンプルの表面積で割ることにより、単位面積あたりの静電容量(C)が求められる。
【0100】
実施例1〜4および比較例1〜4の評価条件および評価結果を表2に示す。
【0101】
【表6】
【0102】
<電子写真感光体の製造例9>
製造例2において、エアー吹き付け圧力を0.11MPaとし、電荷発生層を以下のように代えた以外は、製造例2と同様にして作製した。
【0103】
CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°および28.2°に強いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン(HOGaPc)結晶3.5部とポリビニルブチラール(商品名:エスレックBM2 積水化学製)1部およびシクロヘキサノン60部を直径1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で3時間分散した後、シクロヘキサノン50部と酢酸エチル130部を加えて希釈し、電荷発生層用塗料を調製した。中間層上にこの電荷発生層用塗料を浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥して、膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0104】
<電子写真感光体の製造例10>
製造例2において、電荷発生層を以下のように代えた以外は、製造例2と同様にして作製した。
【0105】
CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°および28.2°に強いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン(HOGaPc)結晶3.5部とポリビニルブチラール(商品名:エスレックBM2 積水化学製)1部およびシクロヘキサノン60部を直径1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で3時間分散した後、シクロヘキサノン50部と酢酸エチル130部を加えて希釈し、電荷発生層用塗料を調製した。中間層上にこの電荷発生層用塗料を浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥して、膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0106】
<電子写真感光体の製造例11>
製造例9において、ガンノズルとアルミニウム管の距離を150mmとした以外は、製造例9と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0107】
<電子写真感光体の製造例12>
液体ホーニング条件を下記のようにした以外は、製造例9と同様にして電子写真感光体を作製した。
・液体ホーニング条件
研磨材砥粒=ジルコニアビーズ
(商品名:ジルブラストB120 マテリアルサイエンス株式会社製)
懸濁媒体=水
研磨材/懸濁媒体=1/9(体積比)
アルミニウム切削管の回転数=1.67s−1
エアー吹き付け圧力=0.05MPa
ガン移動速度=13.3mm/s
ガンノズルとアルミニウム管の距離=180mm
ホーニング砥粒吐出角度=45°
研磨液投射回数=1回
<電子写真感光体の製造例13>
製造例12において、エアー吹き付け圧を0.06MPa、ガン移動速度18mm/sとした以外は、製造例12と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0108】
<電子写真感光体の製造例14>
液体ホーニング条件を下記のようにした以外は、製造例9と同様にして電子写真感光体を作製した。
・液体ホーニング条件
研磨材/懸濁媒体=2/8(体積比)
エアー吹き付け圧力=0.35MPa
ガン移動速度=18mm/s
ガンノズルとアルミニウム管の距離=150mm
<電子写真感光体の製造例15>
製造例9において、エアー吹き付け圧力を0.38MPa、ガンノズルとアルミニウム管の距離を150mmとした以外は、製造例9と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0109】
<電子写真感光体の製造例16>
液体ホーニング条件を下記のようにした以外は、製造例9と同様にして電子写真感光体を作製した。
研磨材/懸濁媒体=2/8(体積比)
エアー吹き付け圧力=0.38MPa
ガン移動速度=10mm/s
ガンノズルとアルミニウム管の距離=130mm
<電子写真感光体の製造例17>
液体ホーニング条件を下記のようにした以外は、製造例7と同様にして電子写真感光体を作製した。
エアー吹き付け圧力=0.05MPa
ガン移動速度=10mm/s
ガンノズルとアルミニウム管の距離=200mm
<電子写真感光体の製造例18>
製造例7において、エアー吹き付け圧力を0.38MPa、ガン移動速度を25mm/sとした以外は、製造例7と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0110】
<電子写真感光体の製造例19>
液体ホーニング条件を下記のようにした以外は、製造例7と同様にして電子写真感光体を作製した。
エアー吹き付け圧力=0.02MPa
ガン移動速度=8.0mm/s
ガンノズルとアルミニウム管の距離=200mm
ホーニング砥粒吐出角度=90°
<電子写真感光体の製造例20>
製造例9において、エアー吹き付け圧力を0.02MPaとした以外は、製造例9と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0111】
<電子写真感光体の製造例21>
製造例9において、エアー吹き付け圧力を0.35MPa、ガンノズルとアルミニウム管の距離を150mmとした以外は、製造例9と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0112】
<電子写真感光体の製造例22>
製造例9において、研磨材砥粒をステンレスビーズ(商品名:BPS150(SUS304) 伊藤機工株式会社製)にし、エアー吹き付け圧力を0.04MPa、ガンノズルとアルミニウム管の距離を150mmとした以外は、製造例9と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0113】
(実施例5〜10および比較例5〜12)
製造例9〜22の電子写真感光体を表3のように用い、ヒューレットパッカード製LBP「レーザージェット4000」(プロセススピード94.2mm/s)をDC帯電に改造し、以下のプロセス条件を設定して評価を行った。
電子写真感光体暗部電位 −600V
電子写真感光体明部電位 −150V
現像バイアス −350V(直流電圧のみ)
電子写真感光体容量 185pF
電界強度 4.29×105
評価は、15℃/10RH%の環境下で初期画像評価を行った。画像の評価以下のように行った。プリント画像書き出しから電子写真感光体1回転の部分に25mm角の正方形のベタ黒部を並べ、電子写真感光体2回転目以降に1ドットを桂馬パターンで印字したハーフトーンのテストチャートでゴーストを評価した。また、プリント全面に1ドットを桂馬パターンで印字したハーフトーンのテストチャートおよびベタ黒画像により帯電ムラによる黒スジ、黒ポチおよび干渉縞の評価を行った。次いで、A4サイズ紙に面積比率4%印字の文字パターンで15000枚の連続画出し試験を行い、画像評価を行った。
【0114】
実施例5〜10および比較例5〜12の評価条件および評価結果を表3に示す。
【0115】
【表7】
【0116】
<電子写真感光体の製造例23>
製造例2において、電荷発生層を以下のように代えた以外は、製造例2と同様にして作製した。
【0117】
CuKαの特性X線回折におけるブラッグ角(2θ±0.2°)の7.4°および28.2°に強いピークを有するヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶3.5部とポリビニルブチラール(商品名:エスレックBM2 積水化学製)1部およびシクロヘキサノン60部を直径1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で3時間分散した後、シクロヘキサノン50部と酢酸エチル130部を加えて希釈し、電荷発生層用塗料を調製した。中間層上にこの電荷発生層用塗料を浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥して、膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成した。
【0118】
<電子写真感光体の製造例24>
製造例23において、電荷輸送層のポリマーを構成単位例(1)−3と構成単位例(1)−23(エステル基同士がm−位およびp−位の繰り返し構造単位が50%ずつである共重合体)とをモル分率50:50で共重合させたポリアリレート樹脂(重量平均分子量95000)に代えた以外は、製造例23と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0119】
<電子写真感光体の製造例25>
製造例23において、電荷輸送層の膜厚を16μmとした以外は、製造例23と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0120】
<電子写真感光体の製造例26>
製造例23において、電荷輸送層のポリマーをビスフェノールZ型ポリカーボネート(商品名:ユーピロンZ−200 三菱ガス化学(株)製)に代えた以外は、製造例23と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0121】
<電子写真感光体の製造例27>
製造例23において、ヒドロキシガリウムフタロシアニンを無金属フタロシアニン(無金属Pc)に代えた以外は、製造例23と同様にして電子写真感光体を作製した。
【0122】
(実施例11〜17および比較例13、14)
製造例23〜27の電子写真感光体を用い、電子写真感光体の暗部電位を表4のように変えることにより、電子写真感光体にかかる電界強度を変え、実施例1との評価を行った。
【0123】
次いで、A4サイズ紙に面積比率4%印字の文字パターンで15000枚の連続画出し試験を行い、画像評価を行った。
【0124】
実施例11〜17および比較例13、14の評価条件および評価結果を表4に示す。
【0125】
【表8】
【0126】
以上、表2〜4より明らかなように、本発明における電子写真感光体および該電子写真感光体を用いた電子写真装置によれば、複雑なプロセスを要することなく、高画質な画像を長期間安定して供給することができる。
【0127】
また、高い耐久性を維持しつつ高画質を達成するためには、電荷発生物質としては、ヒドロキシガリウムフタロシアニンが最も好ましいこともわかる。
【0128】
【発明の効果】
本発明によれば、帯電不均一による黒スジ、黒ポチ、干渉縞、ゴーストのない高画質の画像を長期間安定して供給する電子写真感光体および電子写真装置を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体を有する電子写真装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の電子写真感光体の静電容量を測定する装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
21 帯電ローラー
22 現像手段
23 規制ブレード
24 現像ローラー
25 供給ローラー
26 電子写真感光体
27 転写ローラー
28 転写材
29 クリーニングブレード
30 クリーニング手段
31 プロセスカートリッジ
Claims (19)
- 支持体上に電荷発生層および電荷輸送層をこの順に有する電子写真感光体において、
該電荷発生層がフタロシアニン化合物を含有し、
該電荷輸送層の膜厚が9μm以上18μm以下であり、かつ、
該電子写真感光体の1cm2あたりの静電容量(C)が130pF以上であり、かつ、
該支持体の表面粗さの最大高さ(RmaxD)、10点平均粗さ(Rz)、算術平均粗さ(Ra)および凹凸の平均間隔(Sm)が下記条件
1.2μm≦RmaxD≦5.0μm
1.2μm≦Rz≦3.0μm
0.15μm≦Ra≦0.5μm
30μm<Sm≦80μm
を満たし、かつ、
該電荷輸送層が下記式(1)
【外1】
(式(1)中、X1は炭素原子または単結合(この際のR5およびR6はなし)を示し、R1〜R4は水素原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基またはアリール基を示し、R5およびR6は水素原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基、アリール基またはR5とR6が結合することによって形成されるアルキリデン基を示し、R7〜R10は水素原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基またはアリール基を示す。)
で示される繰り返し構造単位を有するポリアリレート樹脂を含有し、
該電荷輸送層のバインダー樹脂が該ポリアリレート樹脂のみである
ことを特徴とする電子写真感光体。 - 前記最大高さ(RmaxD)が下記条件
1.2μm≦RmaxD≦4.5μm
を満たす請求項1に記載の電子写真感光体。 - 前記10点平均粗さ(Rz)が下記条件
1.2μm≦Rz≦2.0μm
を満たす請求項1または2に記載の電子写真感光体。 - 前記算術平均粗さ(Ra)が下記条件
0.15μm≦Ra≦0.3μm
を満たす請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真感光体。 - 前記凹凸の平均間隔(Sm)が下記条件
31μm≦Sm≦80μm
を満たす請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体。 - 前記フタロシアニン化合物がオキシチタニウムフタロシアニンある請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記フタロシアニン化合物がヒドロキシガリウムフタロシアニンである請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 帯電手段を有する請求項8に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記帯電手段による前記電子写真感光体の帯電時に、該電子写真感光体にかかる電界強度が3.3×105〜8.1×105V/cmである請求項9に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記帯電手段が接触帯電手段である請求項9または10に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記電子写真感光体が前記接触帯電手段により直流電圧のみで帯電される請求項11に記載のプロセスカートリッジ。
- 前記接触帯電手段が帯電ローラーである請求項11または12に記載のプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の電子写真感光体、帯電手段、現像手段およびクリーニング手段を有することを特徴とする電子写真装置。
- 前記帯電手段による前記電子写真感光体の帯電時に、該電子写真感光体にかかる電界強度が3.3×105〜8.1×105V/cmである請求項14に記載の電子写真装置。
- 前記帯電手段が接触帯電手段である請求項14または15に記載の電子写真装置。
- 前記電子写真感光体が前記接触帯電手段により直流電圧のみで帯電される請求項16に記載の電子写真装置。
- 前記接触帯電手段が帯電ローラーである請求項16または17に記載の電子写真装置。
- 前記接触帯電手段による前記電子写真感光体の帯電前に前露光光による前記電子写真感光体表面の除電処理を行う前露光手段を有さない請求項16〜18のいずれかに記載の電子写真装置。
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