JP4171489B2 - 中空粒子を含有する樹脂組成物、同組成物を含むプリプレグおよび積層板 - Google Patents

中空粒子を含有する樹脂組成物、同組成物を含むプリプレグおよび積層板 Download PDF

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Description

本発明は、電子機器等に用いられる多層プリント基板の製造に好適な中空粒子を含有する樹脂組成物、この組成物を含むプリプレグ、およびこのプリプレグを用いて製造される積層板に関するものである。
電子機器を用いた情報処理の高速化を図るため、多層プリント基板の絶縁層の低誘電率化、低誘電正接化と配線の高密度化する試みが早くからなされている。
例えば、日本特許公報第57−18353号は、ガラス、セラミック、樹脂等でなる中空粒子をフェノール樹脂やエポキシ樹脂等の樹脂層に混在させたことを特徴とするプリント配線板用基板について記載している。基板厚みを薄くするため中空粒子の直径を50μm以下とすることが好ましく、また、比誘電率の低減効果を十分に達成するため樹脂層中の中空粒子の体積比率は0.2以上であるとされている。この樹脂層の形成によれば、前記したように比誘電率を低減できるが、低誘電正接を有する積層板を提供するには依然として改善の余地がある。
また、日本公開特許公報第5−163383号公報は、水酸基の含有量が0.5mq/m以下であるガラス製中空粒子をポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂中に混在させたことを特徴とする樹脂組成物について記載している。この樹脂組成物を用いてプリント配線板を製造する場合、スルーホール間の絶縁破壊の発生を防ぐために中空粒子の平均直径を20μm以下とすることが好ましく、また、中空粒子の均一な分散状態を得るとともに、誘電率を効果的に低減するため中空粒子の真比重は0.3〜1.4の範囲内とすることが好ましいとされている。さらに、この樹脂組成物を用いてプリプレグを製造する場合は、中空粒子の樹脂組成物の固形分に対する割合を体積%で5〜60%とすることが好ましいとしている。
この樹脂組成物によれば、低誘電率および低誘電正接を有し、且つ熱膨張係数の小さい積層板を製造することができるが、水酸基の含有量を0.5mq/m以下とするためにガラス製中空粒子を400℃以上の温度に加熱処理するため、加熱処理中にガラス製中空粒子のシェルにクラックが発生する恐れがある。この場合、発生したクラックを介して中空粒子内部に樹脂が侵入すると、製造された積層板の誘電率等の性能にばらつきが生じる。また、誘電率をさらに低減するためにガラス製中空粒子のシェル厚みを小さくするにつれて、クラックの発生する確率が増大するという問題もある。
また、プリプレグはガラスクロスに樹脂成分を含浸して作製されるので、浸透性を向上させるために有機溶剤で希釈し低粘度にした溶液が一般に使用される。この時、内部空隙率が大きい無機中空粒子が含まれていると、その低い比重のために有機溶剤内に均一に分散させることが難しくなる。このように、無機中空粒子は溶液内に浮遊して均一なプリプレグが得られないと、結果的に最終製品の不良率が上昇するという問題もある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、シェルの破損を招く高温での熱処理を必要とすることなく、低誘電率および低誘電正接を有するとともに、熱膨張係数の小さい積層板を安定して製造することのできる樹脂組成物を提供することにある。
すなわち、本発明に係る樹脂組成物は熱硬化性樹脂および中空粒子を含有し、中空粒子のシェルは架橋性モノマーの重合体および共重合体、および架橋性モノマーと単官能性モノマーとの共重合体のいずれかでなる単層構造を有する。中空粒子の平均粒径は0.1〜30μmであり、中空粒子のシェル厚みは0.01〜4μmであり、中空粒子の全体積に対する内部空隙の体積比率が40〜80%である。
上記した樹脂組成物において、架橋性モノマーは重合性2重結合を2個以上有する多官能性モノマーあることが特に好ましい。
また、上記した樹脂組成物において、樹脂組成物中の中空粒子の体積比率は20〜40%であることが好ましい。
また、上記した樹脂組成物において、熱硬化性樹脂は、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、およびシアネート樹脂から選択される少なくとも1種であることが好ましい。この場合は、誘電率および誘電正接をさらに低減した積層板を得ることができる。
本発明のさらなる目的は、上記した樹脂組成物を基材に含浸し、前記樹脂組成物を加熱乾燥して半硬化することにより得られるプリプレグを提供することにある。
本発明の別の目的は、上記したプリプレグの所定枚数を積み重ね、得られた積層体を加熱加圧成形することにより得られる積層板を提供することにある。
本発明のさらなる特徴およびそれがもたらす効果は,以下に述べる発明を実施するための最良の形態および実施例から理解されるだろう。
以下に本発明の樹脂組成物について詳細に説明する。
本発明の樹脂組成物は、熱硬化性樹脂および中空粒子を必須の構成要素とする。中空粒子としては、日本特許公開公報2002−80503号公報に記載されている中空粒子を使用することができる。すなわち、この中空粒子は、分散安定剤(A)の水溶液中で、(i)架橋性モノマー(B)又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との混合物と、(ii)開始剤(C)と、(iii)架橋性モノマー(B)の重合体もしくは共重合体、又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との共重合体に対して相溶性の低い水難溶性の溶媒(D)とからなる混合物を分散させ、懸濁重合を行うことにより得られる。
分散安定剤(A)は、成分(i)〜(iii)からなる混合物を水中に分散して得られる液滴を合一(合体)させない作用を有し、例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリアクリル酸、ポリアクリルイミド、ポリエチレンオキシド、ポリ(ハイドロオキシステアリン酸−g−メタクリル酸メチル−co−メタクリル酸)共重合体等の高分子分散安定剤、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤等を使用することができる。なかでも、ポリビニルアルコール等の高分子分散安定剤の使用が好ましい。
分散安定剤(A)の使用量は、成分(i)〜(iii)の合計1重量部に対して、0.001〜1重量部、特に0.01〜0.1重量部とすることが好ましい。また、分散安定剤(A)の水溶液において、分散安定剤(A)の濃度は上記液滴が合体しないような濃度となるように適宜選択される。例えば、分散安定剤水溶液の濃度を0.001〜10重量%、特に0.1〜0.5重量%の範囲に調整するのが好ましい。
架橋性モノマー(B)としては、重合性反応基、特に重合性2重結合を2個以上(特に、2〜4個)有する多官能性モノマーを使用できる。例えば、架橋性モノマー(B)は、ジビニルベンゼン、ジビニルビフェニル、ジビニルナフタレン、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレート、エチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレートを含む。これらの単独あるいは2種以上の混合物を使用できる。
また、架橋性モノマー(B)は、本発明の効果を阻害しない範囲で、重合性反応基を1個有する単官能性モノマー(B’)と併用してもよい。単官能性モノマー(B’)としては、例えば、モノビニル芳香族単量体、アクリル系単量体、ビニルエステル系単量体、ビニルエーテル系単量体、モノオレフィン系単量体、ハロゲン化オレフィン系単量体、ジオレフィン等を使用できる。これらの1種あるいは2種以上の混合物を使用できる。
モノビニル芳香族単量体として、一般式(1)で表されるモノビニル芳香族炭化水素、ビニルビフェニル、ビニルナフタレンを使用することができる。
Figure 0004171489
上記一般式(1)中、Rは、水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原子であり、水素原子、メチル基又は塩素原子とすることが好ましい。また、Rは、水素原子、低級アルキル基、ハロゲン原子、−SONa基、低級アルコキシ基、アミノ基又はカルボキシル基であり、水素原子、塩素原子、メチル基又は−SONa基とすることが好ましい。具体的には、上記一般式(1)で示されるモノビニル芳香族炭化水素は、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、スチレンスルホン酸ナトリウムを含む。尚、ビニルビフェニルおよびビニルナフタレンは、メチル基、エチル基等の低級アルキル基で置換されてもよい。これらのモノビニル芳香族単量体の1種あるいは2種以上の混合物を使用できる。
アクリル系単量体として、一般式(2)で表されるアクリル系単量体を使用できる。
Figure 0004171489
一般式(2)中、Rは、水素原子又は低級アルキル基であり、水素原子又はメチル基とすることが好ましく、Rは、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基、低級アミノアルキル基又はジ(C1−C4アルキル)アミノ−(C1−C4)アルキル基であり、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、フェニル基、低級ヒドロキシアルキル基、低級アミノアルキル基とすることが好ましい。具体的には、上記一般式(2)で示されるアクリル系単量体は、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルエキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリル酸γ−ヒドロキシブチル、アクリル酸δ−ヒドロキシブチル、メタクリル酸β−ヒドロキシエチル、アクリル酸γ−アミノプロピル、アクリル酸γ−N,N−ジエチルアミノプロピルを含む。
ビニルエステル系単量体として、一般式(3)で表されるビニルエステル系単量体を使用できる。
Figure 0004171489
式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を示す。具体的には、上記一般式(3)で示されるビニルエステル系単量体は、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルを含む。
ビニルエーテル系単量体として、一般式(4)で表されるビニルエーテル系単量体を使用できる。
Figure 0004171489
は、炭素数1〜12のアルキル基、フェニル基又はシクロヘキシル基を示す。具体的には、上記一般式(4)で示されるビニルエーテル系単量体は、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルn−ブチルエーテル、ビニルフェニルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテルを含む。
モノオレフィン系単量体として、一般式(5)で表されるモノオレフィン系単量体を使用できる。
Figure 0004171489
及びRは、水素原子又は低級アルキル基であり、それぞれ異なっていても同一でもよい。具体的には、上記一般式(5)で示されるモノオレフィン系単量体は、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1を含む。
ハロゲン化オレフィン系単量体として、塩化ビニル、塩化ビニリデンを使用できる。さらに、ジオレフィン類であるウブタジエン、イソプレン、クロロプレン等を単官能性モノマーに含めることができる。
架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との好適な組合わせは、架橋性モノマー(B)としてジビニルベンゼンと、単官能性モノマー(B’)としてのスチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレンとアクリル酸エステル、スチレンとメタクリル酸エステル、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステル、スチレンとアクリル酸エステルとメタクリル酸エステルとの組合わせを含む。尚、シェルの材質としてポリスチレンを添加しても良い。
単官能性モノマー(B’)を併用する場合、架橋性モノマー(B)、即ち重合性官能基を2個以上有する多官能性単量体の含有割合は、単官能性モノマー(B’)と架橋性モノマー(B)との合計量に対して、架橋性モノマー(B)を10重量%以上、特に30重量%以上とすることが好ましい。
これらモノマーを重合させて得られるシェルは、架橋性モノマー(B)の10〜100重量%、特に30〜100重量%と、単官能性モノマー(B’)の90〜0重量%、特に70〜0重量%からなる重合体又は共重合体とで構成されることが好ましい。
架橋性モノマー(B)の使用量、又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との混合物の使用量は、目的とする中空粒子の粒子径、シェル厚さ等に応じて適宜選択されればよい。例えば、溶媒(D)1重量部に対して0.1〜2重量部、特に0.5〜1重量部とすることが好ましい。
中空粒子の製造に使用する開始剤(C)は、液滴中で架橋性モノマー(B)又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との混合物の重合を開始させるものであり、油溶性の重合開始剤を使用できる。例えば、ラジカル重合開始剤であるアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物や、クメンヒドロペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル等の過酸化物等の単量体に可溶なものを使用できる。また、紫外線等の光により重合開始する光重合開始剤としては、油溶性の光重合開始剤を使用できる。開始剤(C)の使用量は、架橋性モノマー(B)1重量部、又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との混合物1重量部に対して、0.005〜0.1重量部、特に0.01〜0.05重量部とすることが好ましい。
溶媒(D)は、架橋性モノマー(B)、又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との混合物、及び重合開始剤(C)を溶解するが、架橋性モノマー(B)の重合体もしくは共重合体、又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との共重合体に対して相溶性の低く、これら重合体又は共重合体の相分離を促進し、且つ架橋性モノマー(B)の重合被膜又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との混合物の重合皮膜の形成を妨げない各種の有機溶媒を使用できる。例えば、炭素数8〜18、特に炭素数12〜18の飽和炭化水素類等を例示でき、特にヘキサデカンを溶媒(D)として使用することが好ましい。
尚、溶媒(D)は上記炭化水素類に限定されず、架橋性モノマー(B)の重合体若しくは共重合体、又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との共重合体に対して相溶性が低い性質を有し、且つ溶媒(D)と水との間の界面張力(γ)と、本発明で用いる中空粒子の製造方法の条件下で架橋性モノマー(B)を溶媒(D)に溶解してなる溶液、又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との混合物を溶媒(D)に溶解してなる溶液を懸濁重合に供して得られるポリマー吸着表面と水との間の界面張力(γ)(mN/m)との関係において、γ≧γのような条件が成立する溶媒を使用できる。溶媒(D)の使用量は適宜選択可能であるが、モノマー(即ち、架橋性モノマー(B)、又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との混合物)1重量部に対して、1〜5重量部、特に1〜2重量部とするのが好ましい。
架橋性モノマー(B)(又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との混合物)、開始剤(C)、及び溶媒(D)を所定の割合で混合して混合溶液を得る。混合溶液は均一溶液となっているのが好ましい。混合時の温度としては、例えば、0〜30℃程度とすればよい。次いで得られた均一溶液を分散安定剤(A)の水溶液中で分散させ、懸濁重合を行なう。均一溶液の使用量としては、例えば、分散安定剤(A)の水溶液100重量部当たり、1〜50重量部、特に3〜20重量部となるような量で使用するのが好ましい。
分散方法としては、ホモジナイザーや膜乳化法など機械的せん断力による分散方法等の公知の方法を採用できる。分散時の温度条件は、開始剤の分解に影響する温度以下であればよく、例えば、室温付近以下、特に0〜30℃程度であるのが好ましい。
上記した分散方法では、均一溶液が分散安定剤(A)の水溶液中に分散して得られる液滴の大きさは均一でなく、種々の異なる粒子径の液滴が混在している。従って、最終的に得られる中空粒子も異なる粒径を有する。尚、最適な分散方法を選択して、液滴の大きさを均一にして、実質的に均一な直径の液滴を得ることもできる。例えば、多孔質ガラス(SPG)を利用した膜乳化法を用いて均一直径の液滴を作製することができる。この結果、最終的に得られる中空粒子も均一な直径を有する。いずれにおいても、液滴の平均直径は、所望とする中空粒子の平均粒径に応じて適宜決定すればよいが、0.1〜30μm、特に0.5〜10μmとすることが好ましい。
均一溶液を分散された分散安定剤(A)の水溶液を撹拌しながら加熱することにより、懸濁重合を実施する。加熱温度としては、均一溶液の液滴中で、架橋性モノマー(B)(又は架橋性モノマー(B)と前記単官能性モノマー(B’)との混合物)が開始剤(C)により重合開始される温度であればよい。例えば、30〜90℃、特に50〜70℃が好ましい。懸濁重合に要する時間は、均一溶液の組成に応じて変動するが、例えば、3〜24時間程度である。また、懸濁重合は、窒素ガス、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下で行うのが好ましい。
懸濁重合を行うことにより、均一溶液の液滴中において、架橋性モノマー(B)(又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との混合物)が重合する。得られた重合体は、溶媒(D)の存在により相分離が促進され、単層構造のシェル、即ち架橋性モノマー(B)の重合体(又は架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との共重合体)のみからなるシェルが形成される。一方、シェルの内部、すなわち、コア部には溶媒(D)が内包されている。
得られた中空粒子は、中空粒子が分散した分散液(サスペンジョン)のままで使用しても、濾過して粉体形態として使用してもよい。さらに、サスペンジョンや粉体形態の中空粒子を、減圧処理したり、あるいは温度20〜300℃、圧力1〜100000Pa程度の条件下で乾燥することにより、中空部に存在する溶媒(D)を除去することができる。尚、中空粒子を自然乾燥させてもよい。本発明に使用される中空粒子の内部に空気のほかに溶媒(D)等が存在してもよい。中空粒子内部に溶媒が存在する場合でも、ポリマーピグメントとしての隠蔽性付与効果や光沢性付与効果が得られる。
上記のようにして得られた中空粒子は、架橋性モノマー(B)の使用量にもよるが、シェル強度が高く、空隙率が大きいという特徴をする。本発明に使用される中空粒子のシェル厚さは、0.01〜4μmの範囲内であり、特に0.05〜1μmであることが好ましい。尚、より薄いシェル厚さが低誘電率の観点から好ましいが、0.01μm以下に過剰に薄くなると中空粒子の変形が発生したり、積層板作製時のプレス圧力により破損する恐れがある。一方、シェル厚さが4μmより厚くなると浸透した有機溶剤が揮発し難くなるという問題がある。
また、本発明に使用される中空粒子の空隙率は、(rp/rh)×100によって算出され(ここに、rhは中空状粒子の外径の1/2であり、rpは中空状粒子の内径の1/2である)、40〜80%の範囲内であり、特に60〜70%であることが好ましい。尚、より高い空隙率が低誘電率の観点から好ましいが、80%以上になると積層板作製時のプレス圧力によって中空粒子が破損する恐れがある。また、空隙率が40%以下になると中空粒子の含有率が相対的に増加して樹脂特性が損なわれる恐れがある。
さらに、本発明に使用される中空粒子の粒子径は、電子顕微鏡あるいは光学顕微鏡での測定により0.1〜30μmの範囲内であり、特に0.5〜10μmの範囲にあるのが好ましい。粒子径が30μmより大きくなると、薄いプリプレグを作製する場合に外観や電気性能面で問題が発生する。またガラスクロスへの浸透性も悪くなる。尚、粒子径は液滴の大きさを変化させることにより制御できる。
本発明での樹脂組成物の他の必須構成要素である熱硬化性樹脂としては、誘電率が低く、耐熱性、寸法安定性、加工性なとも良好な熱硬化タイプのポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリイミド樹脂あるいはシアネート樹脂の他に、積層板用の熱硬化性樹脂として広く用いられているエポキシ樹脂及びフェノール樹脂やフッ素系樹脂、ジアリルフタレート樹脂を使用してもよい。尚、熱硬化性樹脂の1種もしくは2種以上の混合物を使用できる。
上記したように、熱硬化性樹脂としては、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンオキサイド(PPO)樹脂、およびシアネート樹脂から選択される少なくとも1種、特にPPO樹脂を用いることが好ましい。エポキシ樹脂やフェノール樹脂を使用した場合は、中空粒子の添加により耐熱性が低下するが、これらの樹脂は耐熱性が高く、中空粒子の添加による耐熱性の低下を補うことができる。また、PPO樹脂は誘電率および誘電正接がそれ単体でも低く、中空粒子を併用することで更なる低誘電率化を図ることができ、高速伝送に特に優れた樹脂組成物となる。
また、PPO樹脂と架橋型硬化剤を併用すると、樹脂組成物の流動性と相溶性の改善に加えて、得られる樹脂組成物の優れた誘電性を得ることができる。PPO樹脂と架橋性硬化剤との配合比率としては、重量部で30/70〜90/10の割合とするのが好ましい。PPO樹脂が30重量部未満では積層板が脆くなるおそれがあり、PPO樹脂が90重量部を超えると耐熱性が低下するおそれがある。
尚、PPO樹脂組成物に添加される架橋型硬化剤としては、特にPPOとの相溶性が良好なものが用いられるが、ジビニルベンゼンやジビニルナフタレンやジビニルビフェニルなどの多官能ビニル化合物;フェノールとビニルベンジルクロライドの反応から合成されるビニルベンジルエーテル系化合物;スチレンモノマー,フェノールとアリルクロライドの反応から合成されるアリルエーテル系化合物;さらにトリアルケニルイソシアヌレートなどが良好である。特に、相溶性が良好なトリアルケニルイソシアヌレートが良く、なかでもトリアリルイソシアヌレート(以下TAIC)やトリアリルシアヌレート(以下TAC)の使用が好ましい。この場合は、低誘電率で且つ耐熱性や信頼性の高い積層板を得ることができる。
本発明の樹脂組成物を用いてプリント配線板用のプリプレグや積層板を形成する場合、樹脂組成物の全体積に対する中空粒子の配合量(体積%)が多くなるほと、低誘電率および低誘電正接を有する積層板が得られるが、積層板の耐熱性及び樹脂組成物の密着性や成形性などのその他の要因を考慮すると、その配合量は40体積%以下にすることが好ましい。40体積%よりも中空粒子の配合量が多くなると、積層板の耐熱性及び樹脂組成物の密着性や成形性なとが低下する恐れがある。また、低誘電率および低誘電正接を有する積層板を安定して得る観点から中空粒子の配合量を20体積%以上とすることが好ましい。尚、本発明の目的を達成する上での特に好ましい実施形態としては、熱硬化性樹脂をポリイミド樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、およびシアネート樹脂から選択される少なくとも1種とし、樹脂組成物中の中空粒子の体積比率を20〜40%の範囲内とする。
本発明の樹脂組成物を含むプリプレグは、樹脂組成物を基材に含浸した後、加熱乾燥して基材中の熱硬化性樹脂を半硬化(Bステージ)して得られる。基材としては、既存のプリプレグ用基材を使用することができ、例えば、ガラスクロスやガラス不織布なとで厚み0.04〜0.3mmのものを使用できる。また、樹脂組成物を基材に含浸させるにあたっては、既存のプリプレグ製造方法をそのまま採用することができる。例えば、本発明の樹脂組成物をジメチルホルムアミドやメチルエチルケトンやトルエンなどの溶剤に溶解させたワニスに基材を浸漬することによって行える。また、樹脂組成物を含浸させた基材を加熱乾燥するにあたっては、例えば、100〜170℃で1〜10分の条件で乾燥すればよい。プリプレグの樹脂量は、例えば、30〜80重量%にすることができる。
また、本発明の樹脂組成物を含む積層板は、片面あるいは両面銅張り積層板などの電気用積層板であって、従来と同様にして形成することができる。すなわち、上記のプリプレグの一枚あるいは複数枚重ねたものと銅箔等の金属箔とを重ねた後、これを加熱加圧成形して積層して形成することができる。加熱加圧成形は、例えば、温度を150〜250℃、圧力を1〜10MPa、時間を60〜240分とすることができる。また、銅箔等の金属箔の厚みは特に限定されないが、例えば、9〜70μmとすることができる。
上記したように、本発明においては、有機高分子材料なる中空粒子を用いているので、無機材料の中空粒子を使用する場合に実施される高温熱処理(シラノール基を低減させるための高温熱処理)は不要である。したがって、中空粒子にクラックが発生して中空粒子内部に樹脂が浸入するという不具合の発生を回避することができる。また、無機材料でなる中空粒子に比して、シェル厚みを薄くしても割れが起こりにくい。さらに、ガラスよりも誘電率の低い重合性2重結合モノマーを用いることにより、誘電率も小さくすることができ、結果的に、低誘電率および低誘電正接を有する信頼性の高い積層板を改善された歩留まりで安定に得ることができる。尚、本発明の樹脂組成物はプリプレグの原料としてだけでなく、接着剤やコーティング剤としても使用できる。
また、本発明の積層板においては、プリプレグの硬化物により絶縁層が形成されるが、この絶縁層には上記中空粒子が含まれているので、低誘電率および低誘電正接を兼ね備えた積層板となる。この積層板にサブトラクティブ法などにより回路形成を施こせば所望のプリント配線板を製造することができる。さらに、このプリント配線板を内層材として用いたり上記プリプレグを用いて回路の多層化を図ることによって、低誘電率で且つ低誘電正接を有する多層プリント配線板を製造することができる。
以下本発明の樹脂組成物を実施例によりさらに具体的に説明する。
(第1中空粒子の作製)
まず、分散安定剤(A)としてポリビニルアルコール(重合度1700,ケン化度88%)50mgを水に溶解させて得た水溶液15gに、架橋性モノマー(B)としてジビニルベンゼン250mg、開始剤(C)として過酸化ベンゾイル5mg、溶媒(D)としてヘキサデカン250mgを均一混合してなる溶液をホモジナイザーを用いて攪拌速度1000rpm、室温下の条件下で懸濁させた。得られた懸濁液の液滴の平均直径はおよそ10μmであった。
次いで、懸濁液を窒素ガス雰囲気下で撹拌しながら70℃で加熱し、24時間懸濁重合させた。顕微鏡観察により、得られた分散液に平均粒径約10μmの真球状の中空粒子を確認した。尚、中空粒子の内部、すなわちコアにはヘキサデカンが内包されていた。中空粒子のシェル厚さは約1μmであり、空隙率は約60%であった。
上記のようにして得た分散液から中空粒子を濾過分離し、温度約70℃、圧力約100000Pa(大気圧下)の条件下で乾燥することにより内部のヘキサデカンを蒸発させ、内部に空気を内包した第1中空粒子を得た。顕微鏡観察により、この第1中空粒子は、平均粒径が約10μmの真球状の中空粒子であった。この時、第1中空粒子の内部には空気が内包されていた。第1中空粒子のシェル厚さは約1μmであり、空隙率は約60%であった。
(第2中空粒子の作製)
分散安定剤(A)としてポリビニルアルコール(重合度1700,ケン化度88%)50mgを水に溶解させて得た水溶液15gに、架橋性モノマー(B)と単官能性モノマー(B’)との混合物として、ジビニルビフェニル51.7重量%、エチルビニルビフェニル23.6重量%、メチルビニルビフェニル6.2重量%、ビニルビフェニル5.8重量%及びその他非重合性成分(ジエチルビフェニル、エチルビフェニル等)12.7重量%からなる混合物250mg、開始剤(C)として過酸化ベンゾイル5mg、溶媒(D)としてヘキサデカン250mgを均一混合してなる溶液をホモジナイザーを用い攪拌速度1000rpm、室温下の条件下で懸濁させた。得られた懸濁液の液滴の平均直径はおよそ10μmであった。
次いで、懸濁液を窒素ガス雰囲気下で撹拌しながら70℃で加熱し、24時間懸濁重合させた。顕微鏡観察により、得られた分散液に平均粒径約10μmの真球状の中空粒子を確認した。尚、中空粒子の内部、すなわちコアにはヘキサデカンが内包されていた。中空粒子のシェル厚さは約1μmであり、空隙率は約60%であった。
上記のようにして得た分散液から中空粒子を濾過分離し、温度約70℃、圧力約100000Pa(大気圧下)の条件下で乾燥することにより内部のヘキサデカンを蒸発させ、内部に空気を内包した第2中空粒子を得た。顕微鏡観察により、この第2中空粒子は、平均粒径が約10μmの真球状の中空粒子であった。この時、第2中空粒子の内部には空気が内包されていた。第2中空粒子のシェル厚さは約1μmであり、空隙率は約60%であった。
得られた第1および第2中空粒子を用い、以下の実施例及び比較例を行った。
実施例1〜3
熱硬化性樹脂として、ジアミンとビスマレイミドとを主成分とする熱硬化タイプのポリイミド樹脂「テクマイトE−2020」(三井石油化学工業社の商品名)を使用した。また、溶剤はジメチルホルムアミド(以下DMFと略す)を使用し、硬化助剤としてはイミダゾールの一種である1B2MZ(四国化成工業社の商品名)を使用した。
上記のポリイミド樹脂と溶剤とを90℃で加熱、攪拌して均一溶液とし、40℃以下に冷却後、硬化助剤を添加、攪拌して均一溶液を得た。この均一溶液に上記の第1もしくは第2中空粒子を添加し、充分に混合、攪拌して実施例の樹脂組成物を得た。各実施例における中空粒子の添加量を表1に示す。尚、得られた溶液の均一性を目視で評価したところ、中空粒子が浮遊することなく分散状態は良好であることを確認できた。
得られた樹脂組成物をNEガラスクロス(日東紡績株式会社製:商品名NEA2116)に含浸し、160℃で7分間乾燥して揮発成分である溶剤を除去して実施例のプリプレグを得た。プリプレグの均一性を目視で評価したところ、色むらや中空粒子の偏析等がなく良好であった。
得られたプリプレグを7枚重ね、その上下に35μm厚の銅箔を置き、この積層物をステンレス製のプレートで挟み、プレス機で200℃、3MPa(30kg/cm)の条件下で180分間成形して内層プリント配線板用の両面銅張積層板を得た。この両面銅張積層板にパターン形成を施し、銅箔表面に黒化処理を施してコアとし、このコアを2枚使用してコアの両面にそれぞれ1枚ずつになるようプリプレグを重ね、さらにその上下両側に厚さ35μmの銅箔を重ねて温度200℃、圧力3MPa(30kg/cm)、180分間の成形条件で加熱加圧することにより実施例の積層板としてプリント配線板用6層銅張積層板を得た。
得られたプリプレグに関しては、プリプレグの樹脂量、樹脂流れ性をJIS法(C6521)に基づいて求めた。また、得られた銅張積層板に関しては、誘電率、誘電正接、銅箔接着力をJIS−C−6481の方法で測定した。また、ガラス転移点(Tg)は粘弾性スペクトロメーターを用いて求めた。さらに、2次成型後の外層銅箔をエッチングにより除去し、ボイド、かすれの有無を目視にて確認することにで2次成型性を評価した。熱膨張係数はTMA法により求めた。さらに、得られた50mm×50mmの6層銅張積層板に100℃、2時間煮沸するD−2/100及び135℃、2気圧、2時間のプレッシャークッカーテスト(PCT)を行い、それぞれ、サンプル数5個で、260℃の半田槽中に20秒間浸漬した後、ミーズリングやフクレの発生の有無を目視で観察することにより吸湿後のはんだ耐熱性を評価した。
ポリイミド樹脂の代わりにエポキシ樹脂を用いたことを除いて、実施例1と同様にして樹脂組成物、プリプレグおよび銅張り積層板を作製し、各項目について評価を行った。使用したエポキシ樹脂は、エポキシ樹脂A(テトラブロモビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量500g/wq、固形分75%)、およびエポキシ樹脂B(クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、エポキシ当量210g/wq、固形分75%)である。尚、プリプレグの乾燥は150℃で行ない、プレス成形は180℃で実施した。尚、プリプレグ作製に用いた樹脂組成物を含有する溶液の均一性および得られたプリプレグの均一性はともに良好であった。配合組成及び評価結果を表1および表2にそれぞれ示す。
ポリイミド樹脂の代わりにポリフェニレンオキサイド(PPO)樹脂(”ノリルPX9701”、日本ジーイープラスチックス株式会社製)を用いたことを除いて、実施例1と同様にして樹脂組成物、プリプレグおよび銅張り積層板を作製し、各項目について評価を行った。尚、架橋材としては、日本化成株式会社製のトリアリルイソシアヌレートを使用した。また、開始剤にはα、α’ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン(”パーブチルP”、日本油脂株式会社製)を用いた。プリプレグの乾燥は125℃で行った。尚、プリプレグ作製に用いた樹脂組成物を含有する溶液の均一性および得られたプリプレグの均一性はともに良好であった。配合組成及び評価結果を表1および表2にそれぞれ示す。
ポリイミド樹脂の代わりにシアネート樹脂を用いたことを除いて、実施例1と同様にして樹脂組成物、プリプレグおよび銅張り積層板を作製し、各項目について評価を行った。尚、シアネート樹脂としては、ビス(3、5−ジメチル−4−シアネートフェニル)メタンのプレポリマ(”arocy M−30”、旭チバ株式会社製)を使用した。また、硬化促進剤として、ナフテン酸コバルトをシアネート樹脂100重量部に対してナフテン酸コバルト0.1重量部の割合で配合し、積層板用樹脂ワニスを作製した。プリプレグの乾燥は150℃で10分間行った。配合組成及び評価結果を表1および表2にそれぞれ示す。
ポリイミド樹脂の代わりにシアネート樹脂を用いたことを除いて、実施例1と同様にして樹脂組成物、プリプレグおよび銅張り積層板を作製し、各項目について評価を行った。尚、シアネート樹脂としては、ビス(3、5−ジメチル−4−シアネートフェニル)メタンのプレポリマ(”arocy M−30”、旭チバ株式会社製)を使用した。また、p−ノニルフェノール及び難燃剤として1、2−ジブロモ−4−(1、2−ジブロモエチル)シクロヘキサン(”SAYTEXBCL−462”、アルベマール社製)を、硬化促進剤としてナフテン酸コバルトをそれぞれ表1に示す量添加し、積層板用樹脂ワニスを作製した。プリプレグの乾燥は140℃で10分間行った。尚、プリプレグ作製に用いた樹脂組成物を含有する溶液の均一性および得られたプリプレグの均一性はともに良好であった。配合組成及び評価結果を表1および表2にそれぞれ示す。
ポリイミド樹脂の代わりにエポキシ樹脂Cを用いたことを除いて、実施例1と同様にして樹脂組成物、プリプレグおよび銅張り積層板を作製し、各項目について評価を行った。使用したエポキシ樹脂CはRTレジン(三井化学株式会社製、エポキシ主剤と硬化剤からなる2液型エポキシ樹脂)である。尚、プリプレグの乾燥は150℃で行ない、プレス成形は180℃で実施した。プリプレグ作製に用いた樹脂組成物を含有する溶液の均一性および得られたプリプレグの均一性はともに良好であった。配合組成及び評価結果を表1および表2にそれぞれ示す。
(比較例1)
第1中空粒子の代わりに、有機フィラーとして架橋ポリスチレン(”SX−350H”、綜研化学株式会社製)を使用した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物、プリプレグおよび銅張り積層板を作製し、各項目について評価を行った。配合組成及び評価結果を表1および表2にそれぞれ示す。
(比較例2)
第1中空粒子の代わりに、無機材料でなる中空粒子(”ニップセルH−330”、日本シリカ工業社製)を使用した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物、プリプレグおよび銅張り積層板を作製し、各項目について評価を行った。尚、プリプレグ作製に用いた樹脂組成物を含有する溶液の均一性および得られたプリプレグの均一性に関しては、中空粒子の浮遊によりばらつきが観察された。配合組成及び評価結果を表1および表2にそれぞれ示す。
(比較例3)
第1中空粒子を配合しなかった以外は実施例1と同様にして樹脂組成物、プリプレグおよび銅張り積層板を作製し、各項目について評価を行った。配合組成及び評価結果を表1および表2にそれぞれ示す。
(比較例4)
第1中空粒子を配合しなかった以外は実施例4と同様にして樹脂組成物、プリプレグおよび銅張り積層板を作製し、各項目について評価を行った。配合組成及び評価結果を表1および表2にそれぞれ示す。
(比較例5)
第1中空粒子を配合しなかった以外は実施例6と同様にして樹脂組成物、プリプレグおよび銅張り積層板を作製し、各項目について評価を行った。配合組成及び評価結果を表1および表2にそれぞれ示す。
表2に示すように、ポリイミド樹脂もしくはPPO樹脂に中空粒子を添加した実施例1〜3および5は、ポリイミド樹脂に有機フィラーや無機材料でなる中空粒子を添加した比較例1、2や中空粒子の添加なしの比較例3と比較すると誘電率、誘電正接および熱膨張係数がいずれも低く、その他の積層板の性能も良好であり、多層成形が容易な材料であることがわかる。また、エポキシ樹脂に中空粒子を添加した実施例4および8であっても、エポキシ樹脂に中空粒子を添加していない比較例4と比較すると誘電率、誘電正接および熱膨張係数がいずれも低いことがわかる。さらに、シアネート樹脂に中空粒子を添加した実施例6および7は、中空粒子を添加していない比較例5との比較において誘電率および熱膨張係数が低いことがわかる。
上記したように、本発明の樹脂組成物によれば、無機材料でなる中空粒子の場合のように高温下での加熱処理を必要としないので、中空粒子にクラックが発生して中空粒子内へ樹脂が浸入するという不具合を回避することができる。また、プリプレグの作製時に本樹脂組成物を有機溶剤で希釈して使用する場合においても、溶液内に均一に分散させることができる。このように、中空粒子内へのクラックの発生を防げるとともに、中空粒子が均一に分散した希釈溶液が得られるので、低誘電率と低誘電正接を有し、且つ熱膨張係数の小さい積層板を高い歩留まりで安定して製造することができる。そして、この積層板を用いることにより、高周波用の回路板等に好適な信頼性の高いプリント配線板や多層プリント配線板を得ることができる。
Figure 0004171489
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Claims (7)

  1. 熱硬化性樹脂および中空粒子を含有する樹脂組成物であって、前記中空粒子のシェルは架橋性モノマーの重合体および共重合体、および前記架橋性モノマーと単官能性モノマーとの共重合体のいずれかでなる単層構造を有し、前記中空粒子の平均粒径が0.1〜30μmで、前記中空粒子のシェル厚みが0.01〜4μmで、前記中空粒子の全体積に対する内部空隙の体積比率が40〜80%である。
  2. 請求項1に記載の樹脂組成物において、
    上記架橋性モノマーは、重合性2重結合を2個以上有する多官能性モノマーである。
  3. 請求項1に記載の樹脂組成物において、
    上記樹脂組成物中の中空粒子の体積比率は20〜40%である。
  4. 請求項1に記載の樹脂組成物において、
    上記熱硬化性樹脂は、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、およびシアネート樹脂から選択される少なくとも1種である。
  5. 請求項1に記載の樹脂組成物において、
    上記熱硬化性樹脂は、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、およびシアネート樹脂から選択される少なくとも1種であって、樹脂組成物中の中空粒子の体積比率は20〜40%である。
  6. 請求項1に記載の樹脂組成物を基材に含浸し、前記樹脂組成物を加熱乾燥して半硬化することにより得られるプリプレグ。
  7. 請求項6に記載のプリプレグの所定枚数を積み重ね、得られた積層体を加熱加圧成形することにより得られる積層板。
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