JPH06345943A - 複合材料用プリプレグおよび管状成形体 - Google Patents

複合材料用プリプレグおよび管状成形体

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JPH06345943A
JPH06345943A JP5165940A JP16594093A JPH06345943A JP H06345943 A JPH06345943 A JP H06345943A JP 5165940 A JP5165940 A JP 5165940A JP 16594093 A JP16594093 A JP 16594093A JP H06345943 A JPH06345943 A JP H06345943A
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JP
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prepreg
resin
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manufactured
composite material
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JP5165940A
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Akio Oshima
昭夫 大島
Kousaku Oshimi
廣策 押見
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Nippon Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量で、棯り強度、衝撃力を吸収する性質を
持った管状成形体を成形するための複合材料用プリプレ
グ、および該プリプレグを用いた管状成形体、特にゴル
フシャフトを提供する。 【構成】 (A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤、(C)
硬化促進剤、(D)密度0.02〜0.5g/cm3
粒径0.2μm〜150μmでかつ中空である有機系中
空微粒子を少なくとも含有する樹脂組成物をマトリック
ス樹脂に用いたことを特徴とする複合材料用プリプレ
グ、および該プリプレグを少なくとも含有する管状成形
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機系中空微粒子を含有
するエポキシ樹脂組成物を繊維、例えば一方向炭素繊維
に含浸して得られる複合材料用プリプレグ、およびこの
プリプレグを含む管状積層構成からなる管状成形体、特
にゴルフシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維、ガラス繊維等を補強材とする
複合材料は、ゴルフシャフト、自転車パイプ、コンポジ
ットロール、釣竿等のスポーツ・レジャー用品、航空
機、一般産業資材等に使用されている。
【0003】近年、炭素繊維からなるゴルフシャフト成
形体の軽量化が要望され、密度の低い高強度および高弾
性率炭素繊維の使用および積層設計だけでは軽量化に限
界に達している。特に炭素繊維量を減少することは、強
度低下の原因になり、実用上、問題である。
【0004】炭素繊維からなるゴルフシャフト成形体
は、従来の技術においてそのまま軽量化を重視すると、
強度が低くなり破損し易くなるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら従来
技術の課題を解消し、軽量で、棯り強度、衝撃力を吸収
する性質を持った管状成形体を成形するための複合材料
用プリプレグ、および該プリプレグを用いた管状成形
体、特にゴルフシャフトを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題を解決すべく鋭意検討した結果、有機系中空微粒子
を含有する樹脂組成物を繊維、例えば一方向炭素繊維に
含浸して得られる複合材料用プリプレグおよびこのプレ
プレグをバイアス層およびストレート層を含む管状積層
構成とすることにより得られる管状成形体、特にゴルフ
シャフトはマトリックス樹脂を軽量化した分を炭素繊維
量を増加することにより強度の向上が図れ、このように
軽量のマトリックス樹脂を使用することにより炭素繊維
使用の自由度が増すという知見を得て本発明に至った。
【0007】すなわち、本発明は、(A)エポキシ樹
脂、(B)硬化剤、(C)硬化促進剤、(D)密度0.
02〜0.5g/cm3、粒径0.2μm〜150μm
でかつ中空である有機系中空微粒子を少なくとも含有す
る樹脂組成物、(以下、樹脂組成物 (1)という)を
マトリックス樹脂に用いたことを特徴とする複合材料用
プリプレグに関する。
【0008】また、本発明は、少なくとも構造中に上記
複合材料用プリプレグを含有することを特徴とする管状
成形体、特にゴルフシャフトに関する。
【0009】本発明に用いられる樹脂組成物(1)は、
(A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤、(C)硬化促進
剤、(D)密度0.02〜0.5g/cm3、粒径0.
2μm〜150μmでかつ中空である有機系中空微粒子
を少なくとも含有する。
【0010】(A)エポキシ樹脂としては、例えばビス
フェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポ
キシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレ
ゾールノボラック型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型
エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジルエステ
ル型エポキシ樹脂、トリス(グリシジルエーテルフェニ
ル)メタン等の各種エポキシ樹脂が挙げられ、またこれ
らの2種以上のエポキシ樹脂の混合物を用いることもで
きる。
【0011】ビスフェノールA型エポキシ樹脂として
は、エピコート828、エピコート834、エピコート
827、エピコート1001、エピコート1002、エ
ピコート1004、エピコート1007、エピコート1
009(油化シェルエポキシ社製)、アラルダイトCY
205、CY230、CY232、CY221、GY2
57、GY252、GY255、GY250、GY26
0、GY280、アラルダイト6071、アラルダイト
7071、アラルダイト7072(チバ・ガイギー社
製)、ダウエポキシDER331、DER332、DE
R662、DER663U、DER662U(ダウケミ
カル社製)、エピクロン840、850、855、86
0、1050、3050、4050、7050(大日本
インキ化学工業社製)、エポトートYD115、YD1
15CA、YD117、YD121、YD127、YD
128、YD128CA、YD128S、YD134、
YD001Z、YD011、YD012、TD014、
YD014ES、YD017、YD019、YD02
0、YD002(東都化成社製)等が挙げられる。
【0012】ビスフェノールF型エポキシ樹脂として
は、エピコート807(油化シェルエポキシ社製)、Y
DF170(東都化成社製)等が挙げられる。
【0013】フェノールノボラック型エポキシ樹脂とし
ては、エピコート152,エピコート154(油化シェ
ルエポキシ社製)、アラルダイトEPN1138、EP
N1139(チバ・ガイギー社製)、ダウエポキシDE
N431、DEN438、DEN439(ダウケミカル
社製)、EPPN201(日本化薬社製)、エピクロン
N740(大日本インキ化学工業社製)、エポトートY
DPN638(東都化成社製)、TACTIX785
(ダウ・ケミカル日本社製)等が挙げられる。
【0014】クレゾールノボラック型エポキシ樹脂とし
ては、ECN1280、ECN1299(チバ・ガイギ
ー社製)、EOCN102(日本化薬社製)等が挙げら
れる。
【0015】脂環式エポキシ樹脂としては、アラルダイ
トCY179、CY178、CY182、CY183
(チバ・ガイギー社製)等がある。
【0016】グリシジルアミン型エポキシ樹脂として
は、アラルダイトMY720(チバ・ガイギー社製)、
エポトートYH434(東都化成社製)、ELM10
0、ELM120、ELM434(住友化学工業社
製)、TETRAD−C、TETRAD−X(三菱ガス
化学社製)等がある。
【0017】トリ(グリシジルエーテルフェニル)メタ
ン型エポキシ樹脂としては、TACTIX742(ダウ
・ケミカル日本社製)等がある。
【0018】さらに、エポキシ樹脂の靭性を向上させる
ため各種のプラスチックおよびゴム等を、エポキシ樹脂
100重量部に対し通常5〜30重量部、好ましくは8
〜20重量部添加することができる。
【0019】上記プラスチックとしては例えば、ポリカ
ーボネート、ポリエーテルスルフォン、フェノキシ樹
脂、ポリエーテルイミド、ポリビニルフォルマール、ポ
リビニルブチラール、ポリエチレンテレフタレート等が
ある。ゴム類としてはブタジェン−アクリロニトリルゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン樹脂、シリコーン樹脂等がある。
【0020】本発明において(B)硬化剤としては、好
ましくはジシアンジアミドが挙げられる。その他の硬化
剤としては、o−トリルビグアニド、2,6−キシレニ
ルビグアニド、フェニルビグアニド、p−クロロフェニ
ルビグアニド等も用いられる。また、高温硬化用の硬化
剤として、ジアミノジフェニルスルホンも用いることが
できる。
【0021】(B)硬化剤は、(A)エポキシ樹脂10
0重量部に対して通常0.5〜10重量部、好ましくは
1〜10重量部添加される。添加量が0.5重量部未満
では、十分な硬化反応が起こらず、また10重量部を超
えるときには、発熱量が大きすぎて成形性に問題が生じ
たり、保存性に問題が生じる可能性があるためにいずれ
も好ましくない。。
【0022】(C)硬化促進剤としては、例えば3−フ
ェニル−1,1−ジメチルウレア、3−p−クロロフェ
ニル−1,1−ジメチルウレア、3−(3,4−ジクロ
ロフェニル)−1,1−ジメチルウレアおよびBF3
ノエチルアミン等を用いることができる。
【0023】(C)硬化促進剤は、(A)エポキシ樹脂
組成物100重量部に対して、通常0.5〜10重量
部、好ましくは1〜10重量部添加される。添加量が
0.5重量部未満では、十分な硬化反応が起こらず、ま
た10重量部を超えるときには、発熱量が大きすぎて成
形性に問題が生じたり、保存性に問題が生じる可能性が
あるためにいずれも好ましくない。
【0024】(D)密度0.02〜0.5g/cm3
粒径0.2μm〜150μmでかつ中空である有機系中
空微粒子としては、例えばアクリロニトリル重合体、ア
クリロニトリル−塩化ビニリデン共重合体、スチレン−
アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸
エステル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、塩化ビニリデン重合体等がある。有機系中空微粒子
は場合によってはその表面に炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、タルク等の無機化合物をコーティングすることによ
り樹脂との親和性および取扱い性を改良したものも用い
ることができる。また、有機系中空微粒子の代わりに一
部、有機系超微粒子を添加することもできる。
【0025】なお、ガラス中空微粒子および/または化
学発泡剤を含む複合材料用プリプレグを用いて成形して
得られた管状成形体中にはボイドが多く残存したり、ガ
ラスとの界面の接着が不十分なため、ゴルフシャフトと
した時の打球時の衝撃を繰り返すことにより強度の低下
が起こり破壊に至る。従って、本発明では、ガラス中空
微粒子および/または化学発泡剤は使用しない。
【0026】(D)有機中空微粒子は、(A)エポキシ
樹脂100重量部に対して、通常0.5〜25重量部、
好ましくは1.5〜15重量部が添加される。添加量が
0.5重量部未満のときには、軽量化の効果が少なく、
25重量部を超えるときは、配合時の分散性が悪く、マ
トリックス樹脂の弾性率が低下するので好ましくない。
かくして樹脂組成物(1)が得られる。
【0027】本発明の複合材料用プリプレグは、樹脂組
成物(1)を、好ましくは一方向に引き揃えた炭素繊維
に含浸させて得られる。
【0028】ここで、炭素繊維以外にも、例えばボロン
繊維、アルミナ繊維、シリコンカーバイト繊維、ガラス
繊維、石英繊維、アラミド繊維、ポリエチレン繊維また
はこれらの繊維を組み合わせたハイブリッド繊維を用い
ることができる。
【0029】また、繊維の形態としては、一方向に引き
揃えたもの以外にも、例えば織物、編組物等の形態で用
いることができる。
【0030】上記炭素繊維としてはピッチ系炭素繊維、
PAN系炭素繊維あるいはレーヨン系炭素繊維等のう
ち、いずれも用いることができる。特に、PAN系炭素
繊維は比強度および比弾性率が大きいため好ましい。
【0031】上記繊維に樹脂組成物(1)を含浸させる
方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができ
る。例えば、樹脂組成物を通常60〜90℃程度に加温
して補強繊維に含浸させる、いわゆるホットメルト法等
の方法も採用できる。
【0032】但し、溶液法の場合、用いる溶媒によって
は有機系の中空微粒子が膨潤したり上部に浮遊したりす
る可能性があり、これらの場合には好ましくない。
【0033】プリプレグ中の樹脂組成物(1)の含量は
補強繊維と樹脂組成物の総量に対して通常20〜50重
量%、好ましくは25〜40重量%である。
【0034】本発明の複合材用プリプレグは、成形体を
製造する際に、単独で用いることもできるが、好ましく
は他のプリプレグと複合することが望ましい。
【0035】上記他のプリプレグに用いるマトリックス
樹脂は、特にエポキシ樹脂だけに限定されず、例えばフ
ェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステ
ル樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド樹脂、ポリシ
アネート樹脂、フラン樹脂、等の各種熱硬化性樹脂を用
いることができる。
【0036】繊維に上記マトリックス樹脂を含浸させる
方法は特に限定されず公知の方法を用いることができ
る。
【0037】このようにして製造された他のプリプレグ
中の樹脂組成物の含量は補強繊維と樹脂組成物の総量に
対して通常20〜50重量%、好ましくは25〜40重
量%である。
【0038】複合材料用プリプレグを用いて管状成形体
を成形するにあたり、特に捻り強度が大きい成形体を得
る目的においては、複合材料用プリプレグの積層形態、
および該プリプレグに使用する炭素繊維の弾性率が重要
である。
【0039】すなわち、上記目的においては、内層部お
よび/またはその近傍にバイアス層を、また表面層およ
び/またはその近傍にストレート層を含む管状積層構成
にすることが望ましい。
【0040】さらに詳しくは、上記積層形態は管状成形
体の軸方向に対し、35°以上50°以下の角度に配向
されたバイアス層と0°以上15°以下に配向されたス
トレート層を含む管状成形体が、捻り強度を含めた諸特
性が十分でありかつ軽量であるために最も好ましい。
【0041】ここで、本発明による複合材料用プリプレ
グを管状積層構成の一部、例えばゴルフシャフトを製造
する際には、その手元側に配置することにより振動を減
衰し、打球時の打球感を調節もしくは最適化することが
できる。
【0042】すなわち、本発明によるゴルフシャフトは
軽量で、しかも衝撃にも強く打球感が良好であるという
効果を有する。
【0043】本発明の管状成形体は、ゴルフシャフトの
他にも、例えば釣竿、自転車のパイプ等に用いることも
できる。
【0044】
【実施例】以下に実施例を挙げ本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらに制限されるものではない。
【0045】実施例1(複合材料用プリプレグの調製) ビスフェノールA型エポキシ樹脂(商品名エピコート8
28、油化シェルエポキシ(株)製)6.35kg、フ
ェノキシ樹脂(商品名YP50、東都化成(株)製)
1.58kg、グリシジルアミン型エポキシ樹脂(商品
名スミエポキシELM100、住友化学(株)製)0.
63kgをプラネタリーミキサーに添加し、200℃で
均一に混合後、温度を100℃に下げ、密度0.15g
/cm3のアクリロニトリル系微小中空球体(商品名マ
ツモトマイクロスフェアMFL80GCA、松本油脂製
薬(株)製)1.0kgを添加し均一に混合した。混合
後、内容物を撹拌しながら80℃まで冷却後、硬化物と
してジシアンジアミド0.25kg、硬化促進剤として
3−p−クロロフェニル−1,1−ジメチルウレア0.
2kgを手早く添加し、5分間撹拌し、抜き出し、冷却
して配合物(X−1)を得た。なお、撹拌中は系内を真
空引きした。
【0046】配合物(X−1)を75℃で再溶融し、コ
ーターを使用して工程紙上に塗布することにより厚さ
0.05mmの樹脂フィルム(X−2)を得た。
【0047】樹脂フィルム(X−2)を切り出し、ドラ
ムワインダーのドラムに巻き付け、その上にピッチ系炭
素繊維(商品名日石グラノックXN50、目付け125
g/cm2、日本石油(株)製)を一方向に巻き付け
た。さらにこの上に樹脂フィルム(X−2)を重ね、7
0℃に調節されたニップロ−ルを通すことにより、樹脂
を含浸したプリプレグ(P−1)が得られた。
【0048】次に樹脂フィルム(X−2)を切り出し、
ドラムワインダーのドラムに巻き付け、その上にPAN
系炭素繊維(商品名トレカT700、東レ(株)製)を
一方向に巻き付けた。さらにこの上に樹脂フィルム(X
−2)を重ね、70℃に調節されたニップロールを通す
ことにより樹脂を含浸したプリプレグ(P−2)が得ら
れた。
【0049】実施例2(管状成形体の成形) 全長1200mm、小径端および大径端の外径がそれぞ
れ3.5mmφ、13.5mmφのマンドレルに、プリ
プレグ(P−1)(目付け125g/m2)を±45°
に積層して、8プライ巻いた。さらに、その上にプリプ
レグ(p−2)を軸方向、すなわち0°方向に4プライ
巻いた。その後ポリプロピレン製の一軸延伸テープを用
いてテーピングし、125℃に制御した硬化炉において
硬化した。マンドレルを脱芯し、得られた管状成形体の
破断トルクは180kgf・mであった。
【0050】比較例1(複合材料用プリプレグの調製) ビスフェノールA型エポキシ樹脂 (商品名エピコート
828、油化シェルエポキシ(株)製)6.54kgフ
ェノキシ樹脂(商品名YP50、東都化成(株)製)
1.39kg、グリシジルアミン型エポキシ樹脂(商品
名ELM100、住友化学(株)製)0.63kgをプ
ラネタリーミキサーに添加し、200℃で均一に混合
後、温度を100℃に下げ、内容物を撹拌しながら75
℃まで冷却後、硬化物としてジシアンジアミド0.25
kg、硬化促進剤として3−p−クロロフェニル−1,
1−ジメチルウレア0.2kgを手早く添加し、5分間
撹拌し、抜き出し、冷却して配合物(Y−1)を得た。
【0051】配合物(Y−1)を80℃で再溶融し、コ
ーターを使用して工程紙上に塗布することにより、厚さ
0.05mmの樹脂フィルム(Y−2)を得た。樹脂フ
ィルム(Y−2)を切り出し、ドラムワインダーのドラ
ムに巻き付け、その上にピッチ系炭素繊維(商品名日石
グラノックXN50、日本石油(株)製)を一方向に巻
き付けた。さらにこの上に樹脂フィルム(Y−2)を重
ね、70℃に調節されたニップロ−ルを通すことによ
り、樹脂を含浸したプリプレグ(Q−1)が得られた。
【0052】次に樹脂フィルム(Y−2)を切り出し、
ドラムワインダーのドラムに巻き付け、その上にPAN
系炭素繊維(商品名トレカT700、東レ(株)製)を
一方向に巻き付けた。さらにこの上に樹脂フィルム(Y
−2)を重ね、70℃に調節されたニップロールを通す
ことにより樹脂を含浸したプリプレグ(Q−2)が得ら
れた。
【0053】比較例2(管状成形体の成形) 全長1200mm、小径端および大径端の外径がそれぞ
れ3.5mmφ、13.5mmφのマンドレルにプリプ
レグ(Q−1)(目付け125g/m2)を±45°に
積層して、8プライ巻いた。さらに、その上にプリプレ
グ(Q−2)を軸方向、すなわち0°方向に4プライ巻
いた。その後ポリプロピレン製の一軸延伸テープを用い
てテーピングし、125℃に制御した硬化炉において硬
化した。マンドレルを脱芯し、得られた管状成形体の破
断トルクは185kgf/mであったが実施例1で得ら
れた管状成形体に比べて約10%程度重量が多かった。
【0054】
【発明の効果】本発明の有機系中空微粒子を含有する樹
脂組成物を繊維に含浸して得られる複合材料用プリプレ
グを用いた成形体は、十分な強度を有したまま軽量化す
ることができる。また本発明の複合材料用プリプレグを
含み、かつバイアス層およびストレート層を含む積層構
成の管状成形体、特にゴルフシャフトは軽量で、従来の
複合材料製ゴルフシャフトに比較して各段に優れた打球
感を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 63:00 B29L 23:00 4F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エポキシ樹脂、(B)硬化剤、
    (C)硬化促進剤、(D)密度0.02〜0.5g/c
    3、粒径0.2μm〜150μmでかつ中空である有
    機系中空微粒子を少なくとも含有する樹脂組成物をマト
    リックス樹脂に用いたことを特徴とする複合材料用プリ
    プレグ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された複合材料用プリプ
    レグを少なくとも含有することを特徴とする管状成形
    体。
  3. 【請求項3】 ゴルフシャフトである請求項2に記載の
    管状成形体。
JP5165940A 1993-06-14 1993-06-14 複合材料用プリプレグおよび管状成形体 Pending JPH06345943A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004067638A1 (ja) * 2003-01-28 2004-08-12 Matsushita Electric Works, Ltd. 中空粒子を含有する樹脂組成物、同組成物を含むプリプレグおよび積層板
JPWO2007055338A1 (ja) * 2005-11-11 2009-04-30 日立化成工業株式会社 樹脂成形材料
JP2009167350A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Yokohama Rubber Co Ltd:The プリプレグ及び繊維補強複合材料

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