JP4139934B2 - 交流電動機の制御方法および制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交流電圧を出力する可変速制御装置により交流電動機を可変速させる交流電動機の制御方法に関するもので、特に、停電復帰後等の交流電動機のスムーズな始動のできる制御方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、交流電動機を速度制御するために、出力電圧Vと出力周波数fの比を一定にするV/f一定制御方式が知られている。更に、近年では、より高精度に交流電動機を制御するべく、交流電動機に供給される一次電流を、トルクに直接関与する励磁電流(磁束を発生させる電流)とトルク電流(トルクを発生させる電流)とでそれぞれ独立に制御するベクトル制御が実用化されている。
しかしながら、従来の制御方式では、連続運転中は安定な制御が行われているが、ひとたび交流電動機の運転中に瞬停(瞬時停電)が発生して瞬停再始動を行うような場合、交流電動機の残留電圧と可変速制御装置の電圧指令の位相が合わないと、交流電動機の速度を急変させたり、交流電動機のスリップが増大したりして過大な電流が流れるなどしてトリップするような危険がある。これを防止するためには交流電動機の残留電圧と可変速制御装置の電圧指令の位相を合わせて再運転を行う必要があるが、位相を合わせるのがなかなか困難である。このため、交流電動機の残留電圧がなくなってから、交流電動機の角速度と可変速制御装置の出力周波数を速度検出器から算出するとか、交流電動機の残留電圧を電圧検出器で検出し、その周波数成分から算出するとかして、残留電圧と出力電圧指令信号の位相を一致させ、再運転していたので、瞬停復電後の再始動に時間がかかったり、スムーズな再運転が難しいという問題があった。
このように交流電動機をスムーズに始動するためには、残留電圧がなくなるのを待つ必要があったり、速度検出器や電圧検出器といった検出器が必要であるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、瞬停復帰後等に交流電動機の残留電圧の位相と角速度を精度良く測定すること等により、迅速、且つ、スムーズに再運転できる交流電動機の制御方法を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の交流電動機の制御方法の発明は、交流電動機へ電力を出力する電力変換器を有し、電流指令信号と前記電力変換器の出力電流検出信号の偏差信号に基づいて、前記電力変換器の出力電流を制御する電流制御部を備え、前記交流電動機がフリーラン状態にある場合に、前記交流電動機の電流をゼロにするように強制的に前記電流指令信号をゼロとして電流制御し、この時の前記電流制御部出力を用いて演算する出力電圧指令信号を基に、前記交流電動機の残留電圧の大きさと位相および角速度を求めることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の交流電動機の制御方法において、前記出力電圧指令信号を基に前記交流電動機の残留電圧の位相および角速度を求める際に、信号保持手段を設け、交流電動機がフリーランする直前の位相指令信号と前記出力電圧指令信号の位相信号との加算値より前記残留電圧の大きさと位相および角速度を求めることを特徴としている。
この交流電動機の制御方法によれば、交流電動機がフリーラン状態にある場合に、交流電動機の電流がゼロとなるように制御すると、この結果交流電動機の残留電圧が電圧指令信号に現れることを利用し、この電圧指令信号の位相および角周波数を基にフリーラン状態にある交流電動機の残留電圧の大きさと位相および角速度が求められる。それによって、復電後のスムーズな速度復帰が容易になる。
また、残留電圧の位相および角速度を求める際に、信号保持手段を設け、交流電動機がフリーランする直前の位相指令信号と前記出力電圧指令信号の位相信号との加算値より前記残留電圧の位相および角速度を求めるので、位相指令信号の不連続がなくなり機械的なショック発生等の不都合を防止できる。
また、請求項3記載の交流電動機の制御方法の発明は、電力変換器で交流電動機へ任意の電力を出力し、前記交流電動機に供給される電流を電流検出回路で検出し、与えられた電流指令と前記電流検出回路で検出した電流検出値が一致するように電流制御回路で制御し、前記電流制御回路から出力するd軸およびq軸の電圧指令から前記電力変換器のスイッチングを決定する制御方法において、始動時に前記電力変換器を正常に運転するように制御する始動管理回路、フリーラン状態の前記交流電動機の速度を推定する速度推定回路とを有し、前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路がフリーラン状態の前記交流電動機の速度を推定することを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の交流電動機の制御方法において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令を設定された時間印加した後、再度強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記速度推定回路が前記交流電動機の速度を推定することを特徴としている。
さらに、請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の交流電動機の制御方法において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令を設定された時間印加した後、再度強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算した場合にも、その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には前記速度推定回路が前記交流電動機は停止していると推定することを特徴としている。
そして、請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項記載の交流電動機の制御方法において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路が推定した前記交流電動機の速度と、前記電圧指令から演算した振幅と位相を初期値として前記交流電動機を始動することを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項記載の交流電動機の制御方法において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路推定した前記交流電動機の速度と前記電圧指令から演算した振幅と位相を初期値として前記交流電動機を始動する際に、前記電力変換器の出力する電圧指令の振幅が、前記交流電動機の速度に対する正規の誘起電圧に相当する電圧レベルになるまで、徐々に電圧指令を増加していくことを特徴としている。
さらに、請求項8記載の交流電動機の制御装置の発明は、交流電動機へ任意の電力を出力する電力変換器と、前記交流電動機に供給される電流を検出する電流検出回路と与えられた電流指令と前記電流検出回路で検出した電流検出値が一致するように制御する電流制御回路と、前記電流制御回路から出力するd軸およびq軸の電圧指令から電力変換器のスイッチングを決定する制御装置において、始動管理回路とフリーラン状態の前記交流電動機の速度を推定する速度推定回路を有し、前記始動管理回路、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路が前記交流電動機の速度を推定することを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項8記載の交流電動機の制御装置において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令を設定された時間印加した後、再度強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記速度推定回路が前記交流電動機の速度を推定することを特徴としている。
そして、請求項10記載の発明は、請求項8又は9記載の交流電動機の制御装置において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令を設定された時間印加した後、再度強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算した場合にも、その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には前記速度推定回路が前記交流電動機は停止していると推定することを特徴としている。
さらに、請求項11記載の発明は、請求項8〜10のいずれか1項記載の交流電動機の制御装置において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路が推定した前記交流電動機の速度と、前記電圧指令から演算した振幅と位相を初期値として前記交流電動機を始動することを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、請求項〜11のいずれか1項記載の交流電動機の制御装置において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路が推定した前記交流電動機の速度と、前記電圧指令から演算した振幅と位相を初期値として前記交流電動機を始動する際に、前記電力変換器の出力する電圧指令の振幅が、前記交流電動機の速度に対する正規の誘起電圧に相当する電圧レベルになるまで、徐々に電圧指令を増加していくことを特徴としている。
さらに、請求項13記載の発明は、請求項記載の交流電動機の制御方法において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記電圧指令が設定された電圧レベルより大きい場合には、前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路前記交流電動機の速度を推定し、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記電圧指令から演算した振幅と位相と前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定し、始動することを特徴としている。
また、請求項14記載の交流電動機の制御方法の発明は、交流電動機へ電力を出力する電力変換器を有し、電流指令信号と前記電力変換器の出力電流検出信号の偏差信号に基づいて、前記電力変換器の出力電流を制御する電流制御部を備え、前記交流電動機がフリーラン状態にある場合に、前記交流電動機のd軸上に任意の直流電流を設定した時間供給し、磁束を立ち上げる際の過渡的に流れる二次電流によって、前記出力電流検出回路のq軸電流検出信号に表れる周波数成分を検出し、この周波数成分から前記交流電動機の速度を推定することを特徴としている。
さらに、請求項15記載の発明は、請求項3記載の交流電動機の制御方法において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令あるいは設定したレベルの直流電圧指令を設定された時間印加し、磁束を立ち上げる際の過渡的に流れる二次電流によって、前記電流検出回路のq軸電流検出値に表れる周波数成分を前記速度推定回路が検出し、この周波数成分を前記交流電動機の速度推定して、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定して始動することを特徴としている。
そして、請求項16記載の発明は、請求項3記載の交流電動機の制御方法において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記電圧指令が設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令値に変更し、設定された時間印加し、その後前記電流指令の符号と大きさを変更して、設定された時間印加し、前記速度推定回路がこのときの電流検出値に表れる周波数成分を検出し、この周波数成分を前記交流電動機の速度と推定して、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定して始動することを特徴としている。
そして、請求項17記載の発明は、請求項3記載の交流電動機の制御方法において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記電圧指令が設定された電圧レベルより低い場合には、電流制御することをやめ、任意の方向に直流電圧指令を設定された時間印加し、その後前記直流電圧の指令方向と180°位相を変えた方向に任意の大きさの電流指令を与え、設定された時間再び電流制御し、前記速度推定回路がこのときの電流検出値に表れる周波数成分を検出し、この周波数成分を前記交流電動機の速度と推定して、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定して始動することを特徴としている。
また、請求項18記載の発明は、請求項記載の交流電動機制御装置において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記電圧指令が設定された電圧レベルより大きい場合には、前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路が前記交流電動機の速度を推定し、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記電圧指令から演算した振幅と位相と前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定し、始動することを特徴としている。
さらに、請求項19記載の交流電動機の制御装置の発明は、交流電動機へ電力を出力する電力変換器を有し、電流指令信号と前記電力変換器の出力電流検出信号の偏差信号に基づいて、前記電力変換器の出力電流を制御する電流制御部を備えた交流電動機の制御装置において、前記交流電動機がフリーラン状態にある場合に、前記交流電動機のd軸上に任意の直流電流を設定した時間供給し、磁束を立ち上げる際の過渡的に流れる二次電流によ って、前記出力電流検出回路のq軸電流検出信号に表れる周波数成分を検出し、この周波数成分から前記交流電動機の速度を推定することを特徴としている。
さらに、請求項20記載の発明は、請求項記載の交流電動機制御装置において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令あるいは設定したレベルの直流電圧指令を設定された時間印加し、磁束を立ち上げる際の過渡的に流れる二次電流によって、前記電流検出回路のq軸電流検出値に表れる周波数成分を前記速度推定回路が検出し、この周波数成分を前記交流電動機の速度推定し、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定し始動することを特徴としている。
そして、請求項21記載の発明は、請求項記載の交流電動機の制御装置において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記電圧指令が設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令値に変更し、設定された時間印加し、その後前記電流指令の符号と大きさを変更して、設定された時間印加し、前記速度推定回路がこのときの電流検出値に表れる周波数成分を検出し、この周波数成分を前記交流電動機の速度と推定して、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定して始動することを特徴としている。
また、請求項22記載の発明は、請求項記載の交流電動機制御装置において、前記始動管理回路が、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記電圧指令が設定された電圧レベルより低い場合には、電流制御することをやめ、任意の方向に直流電圧指令を設定された時間印加し、その後前記直流電圧の指令方向と180°位相を変えた方向に任意の大きさの電流指令を与え、設定された時間再び電流制御し、前記速度推定回路がこのときの電流検出値に表れる周波数成分を検出し、この周波数成分を前記交流電動機の速度と推定して、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定して始動することを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を用いて説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態について図1〜図3を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る交流電動機の可変速制御装置のブロック図であり、図2は図1に示す2相/3相変換器の構成を示すブロック図である。また、図3は図1に示す交流電動機のフリーラン状態時の動作波形を示す図である。
図1において、この可変速制御装置には、3相交流電源からの交流電源を直流化したのち、PWM制御方式によるインバータで任意の周波数と電圧の交流に再度変換し、この一次周波数および一次電圧を交流電動機9に供給する電力変換器1、外部から入力される速度指令信号ωrrefが入力し、且つ、3相/2相変換器3が出力する励磁電流検出値idfbおよびトルク電流検出値iqfbから速度推定信号ωrを求める電流ベクトル制御回路2、交流電動機9への一次電流(U相電流iu、W相電流iw)を検出して座標変換を行った励磁電流検出値idfb及びトルク電流検出値iqfbを送出する3相/2相変換器3、電流ベクトル制御回路2からの速度推定信号ωrから一次角周波数信号ω1 に演算して出力する一次角周波数演算回路4、励磁電流指令値idrefと3相/2相変換器3からの励磁電流検出値idfbとが一致するように設けられた、励磁電流方向電圧を制御する励磁電流制御回路(ACR d)5、電流ベクトル制御回路2が出力するトルク電流指令値iqrefと3相/2相変換器3が出力するトルク電流検出値iqfbとが一致するように設けられた、トルク電流方向電圧を制御するトルク電流制御回路(ACR q)6、d軸電圧指令値Vdrefとq軸電圧指令値Vqrefとから、U、V、Wの各相の電圧指令信号(Vuref、Vvref、Vwref)のPWM信号を生成して出力する2相/3相変換器7、一次角周波数演算回路4からの一次角周波数信号ω1 に基づき交流電動機の誘起電圧を補償するための誘起電圧指令信号Erefを作成するV/f変換回路8、同じく一次角周波数演算回路4からの一次角周波数信号ω1を積算する積算器10、瞬停を検知後、再運転までを管理する瞬停検出再始動管理回路11、瞬停検出再始動管理回路11からの瞬停信号により、励磁電流指令値を切り替える磁化電流指令切替器12、同じく瞬停信号によりトルク電流指令値を切り替えるトルク電流指令切替器13、同じく瞬停信号により、位相指令信号を切り替える位相指令切替器14が設けられている。
なお、励磁電流制御回路(ACR d)5の出力信号は、d軸電圧指令値Vdrefとなり、トルク電流制御回路(ACR q)6の出力信号とV/f変換回路8の出力信号Erefの加算値は、q軸電圧指令値Vqrefとなる。
又、積算器10の出力信号は、3相/2相変換器3および2相/3相変換器7へ、位相指令信号θとして入力される。
【0006】
図2において、2相/3相変換器7に入力されるd軸電圧指令値Vdrefとq軸電圧指令値Vqrefから、
【数1】
Figure 0004139934
として出力電圧指令信号V1の振幅|V1|を演算する電圧指令振幅演算器70と、
γ=tan −1 (Vqref/Vdref)
として出力電圧指令信号V1の位相信号γを演算する電圧指令位相演算器71と、出力電圧指令信号V1の振幅|V1|と位相γおよび入力される位相指令信号θから、
Vuref=|V1|×cos(θ+γ)
Vvref=|V1|×cos(θ+γ+120°)
Vwref=|V1|×cos(θ+γ+240°)
として、U、V、W各相の電圧指令信号Vuref、Vvref、Vwrefに変換する電圧指令変換器72が設けられている。
【0007】
つぎに動作について説明する。
交流電動機9の電流がゼロの時の電圧指令信号は、交流電動機9の残留電圧と一致する。何故ならば、電流は電位差がある2点間に流れるものである。従って電力変換器1と交流電動機9間の電流がゼロということは、電力変換器1の出力電圧と交流電動機9の電圧には電位差がない、つまり、同じ電圧値であることを示している。この場合、直交する2軸、つまり励磁電流とトルク電流方向に分けて個別に電流制御を行っているので、直交する2軸の各成分電圧も、電力変換器1出力と交流電動機9の電圧は一致する。この結果、交流電動機9の残留電圧は直交する2軸のそれぞれの成分電圧は、d軸電圧指令値Vdrefとq軸電圧指令値Vqrefとなって現れる点に着目して、本実施の形態では交流電動機9の残留電圧の位相、角速度を検出して瞬停時の再始動動作を行うものである。
瞬停が発生してから復電により再始動する場合の具体的動作は、瞬停再始動管理回路11が瞬時停電を検知すると、磁化電流指令切替器12、トルク電流切替器13、位相指令切替器14に瞬停信号を入力する。瞬停信号が入力されると、磁化電流指令切替器12は励磁電流指令値idrefをゼロに切替え、同様にトルク電流切替器13はトルク電流指令値iqrefをゼロに切替え、位相指令切替器14は位相指令信号θをゼロに切り替える動作となる。従って、次式のような出力を行う。
idref=0
iqref=0
θ =0
以上の動作の後、励磁電流制御回路5とトルク電流制御回路6により電流制御を行うと、交流電動機9の電流がゼロとなるように電流制御が行われる。電流制御により交流電動機9の電流がゼロになると、電圧は均衡して交流電動機9の残留電圧の直交する2軸の成分電圧は、d軸電圧指令値Vdrefとq軸電圧指令値Vqrefとなって現れる。
このd軸電圧指令値Vdrefとq軸電圧指令値Vqrefを入力とした、図2に示す電圧指令位相演算器71の出力γは、交流電動機9の残留電圧の位相と一致するので、電圧指令位相演算器71の出力γで交流電動機9の残留電圧の位相を、電圧指令位相演算器71の出力γの単位時間あたりの変化量で残留電圧の角速度を容易に求めることができる。
同様に、このd軸電圧指令値Vdrefとq軸電圧指令値Vqrefを入力とし図2に示す電圧指令振幅演算器70の出力|V1|は、残留電圧の大きさに一致する。
以上の動作が終了すると、瞬停再始動管理回路11は、電圧指令位相演算器71の出力γを積算器10に初期値として設定し、電圧指令位相演算器71の出力γの単位時間当たりの変化量を電流ベクトル制御回路2内の速度推定信号ωrに設定し、電圧指令振幅演算器70の出力|V1|をV/f変換回路8の出力のErefに設定するとともに、瞬停信号の解除信号を、磁化電流指令切替器12、トルク電流切替器13、位相指令切替器14にそれぞれに入力する。磁化電流指令切替器12とトルク電流切替器13は、それぞれ電流ベクトル制御回路2の出力信号である各電流指令信号に励磁電流指令値idref、トルク電流指令値iqrefを切替え、位相指令切替器14は積算器10の出力信号に位相指令信号θを切り替えた後、再運転し交流電動機9を継続駆動させる。
【0008】
図3は、正回転方向にフリーランしている交流電動機9に対して、上のような動作原理を適用した場合の動作波形例であり、図3(a)は電圧指令信号波形であり、図3(b)は位相γを示した図である。図3(a)に示すように、交流電動機9が正転の場合はd軸電圧指令値Vdrefが、q軸電圧指令値Vqrefに対して90°位相が進み、それぞれの電圧信号の振幅は時間経過とともに減衰している。
又、図3(b)の場合は、電圧指令位相演算器71の出力γは正側に回転している場合である。又、図示していないが、交流電動機9が逆転している場合は、d軸電圧指令値Vdrefはq軸電圧指令値Vqrefに対し90°位相遅れとなり、それぞれの電圧信号の振幅は時間経過とともに同様に減衰し、電圧指令位相演算器71の出力γは逆側に回転する。
なお、ここまでは、交流電動機9の電流がゼロになると、交流電動機9の残留電圧はd軸電圧指令値Vdrefとq軸電圧指令値Vqrefとなって現れると説明したが、交流電動機9の電流が完全にゼロにならなくても位相、角速度の検出は可能である。
【0009】
次に、本発明の第2の実施の形態について図4を参照して説明する。
図4は本発明の第2の実施の形態に係る交流電動機の可変速制御装置のブロック図である。図4に示す第2の実施の形態は、図1に示す前実施の形態の動作が、瞬停発生時に位相指令切替器14をゼロに切替えるために、位相指令信号θが不連続となって、機械的ショックが発生したり、電力変換部1の直流電圧が過電圧となって可変速制御装置がトリップする等の不都合が発生することがあるので、それらを回避するための改善例である。
図4の第2の実施の形態で、図1と異なる構成は、瞬停再始動管理回路11が出力する瞬停信号により、位相指令信号θをゼロにする替わりに、新しく信号保持回路15を設けて、信号保持回路15に一次角周波数信号ω1を保持し、保持した値をV/f変換回路8と積分器10に入力するようにすること、及び、復電により再始動する際に、電圧指令位相演算器71の出力γで交流電動機9の位相を、出力γの単位時間あたりの変化量で残留電圧の角速度を求める代わりに、電圧指令位相演算器71の出力γと位相指令信号θの加算値で交流電動機9の残留電圧の位相を、出力γと位相指令信号θの加算値の単位時間あたりの変化量で残留電圧の角速度を求めるようにすることである。なお、その他の図1と同一構成には同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0010】
つぎに動作について説明する。
図4の構成においても、図1の場合と同様に、瞬停時には瞬停信号によって磁化電流指令切替器12、トルク電流切替器13を電流ゼロに切替えて、励磁電流制御回路206とトルク電流制御回路6により交流電動機9の電流がゼロになるように電流制御が行われ、残留電圧の直交する2軸の電圧成分は、d軸電圧指令値Vdrefとq軸電圧指令値Vqrefとして現れるので、図2に示すように、電圧指令位相演算器71の出力γと位相指令信号θの加算値(θ+γ)で交流電動機9の残留電圧の位相を、加算値(θ+γ)の単位時間あたりの変化量で角速度を求める。
このとき、一次角周波数ω1は、瞬停時に信号保持回路15で保持された側に切替えられるので、信号保持回路15からの一次角周波数信号ω1が積分器10に加わり、積分器10から連続的に位相指令信号θが出力されて加算値(θ+γ)が得られる。
この動作により、瞬停発生時の位相指令信号θの不連続動作はなくなるので、機械的ショックや可変速制御装置のトリップ等の発生は避けられる。
又、復電後の再始動は、図1と同様な復帰手続きを行って、再運転し交流電動機9を駆動することにより、迅速でスムーズな再始動が可能となって、瞬停によるインバータ停止が生産ラインの設備全体の停止につながり、損害が拡大するような事態は回避できる。
なお、本発明では、瞬停発生時の位相指令信号θの不連続をなくすために、保持回路15を設け、一次角周波数を保持するようにしたが、保持回路15の替わりに、指令切替器を設け、瞬停発生時に一次角周波数をゼロに切り替えても、位相指令信号θの不連続をなくすことができるので、本発明と同様な効果を得ることができる。
また、本発明では、ここまで交流電動機9の励磁電流と、トルク電流を夫々独立に制御するベクトル制御を行う可変速制御装置として説明したが、V/f一定制御を行う可変速制御装置においても、瞬停再始動時に交流電動機の励磁電流とトルク電流をそれぞれ独立に制御する電流制御部を付加すれば、全く同様な処理で本発明を適用できる。
また、本発明では瞬停再始動時の動作として説明したが、長時間、交流電動機がフリーランし、既に残留電圧がなくなっている場合は、一度励磁電流を流して、交流電動機の磁束を立ち上げれば、同様な処理で本発明を実施できる。
【0011】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図5は本発明における交流電動機の制御装置の第3の実施形態の構成を示すブロック図である。本実施の形態における電動機の制御装置は、電力変換器201、交流電動機202、電流検出器203、電流座標変換回路204、トルク電流制御回路205、励磁電流制御回路206、位相演算回路207、V/f変換回路208、出力電圧演算回路209、スイッチングパターン発生回路210、瞬停再始動管理回路211、速度推定回路212を備えている。
電力変換器201は、パワー素子により三相交流を変換した直流電圧をPWM制御方式により任意の周波数f1と電圧の交流に変換し、交流電動機202に供給する。電流検出器203は、前記交流電動機202に供給される電流を検出する。
電流座標変換回路204は、前記電流検出器203で検出された電流をトルク電流検出値iqfbと励磁電流検出値idfbに分離する。
トルク電流制御回路205は、与えられたトルク電流指令値iqrefと前記トルク電流検出値iqfbとが一致するように第1のq軸電圧指令値V’qrefを演算する。
励磁電流制御回路206は、与えられた励磁電流指令値idrefと前記励磁電流検出値idfbとが一致するようにd軸電圧指令値Vdrefを演算する。位相演算回路207は、与えられた周波数f1を積分することにより、位相θを演算する。
V/f変換回路208は、前記与えられた周波数f1から、交流電動機の誘起電圧に相当する電圧eを演算する。
出力電圧演算回路209は、前記トルク電流制御回路205の出力である第1のq軸電圧指令値V’qrefと前記V/f変換回路208の出力である電圧eを加算し、第2のq軸電圧指令値Vqrefを演算し、前記第2のq軸電圧指令値Vqrefと前記d軸電圧指令値Vdrefとから、出力電圧指令値V1refとその電圧位相θvを出力する。
スイッチングパターン発生回路210は、前記出力電圧指令値V1ref及び前記電圧位相θvと前記位相θを加算した電力変換器出力位相θdegから、電力変換器1のスイッチングパターンを決定する。
瞬停再始動管理回路211は、瞬時停電を検出した後、電源が復旧して再始動する場合や運転指令が入力され始動する場合に、前記電力変換器201を正常に運転するように管理する。
速度推定回路212は、フリーラン状態の交流電動機2の速度frを推定する回路である。
【0012】
次に、瞬停発生時の再始動方法の動作原理を説明する前に、図6の残留電圧の軌跡と電圧指令及び位相の関係を使って、フリーラン状態の交流電動機202の速度を推定する方法について説明する。通常運転中に瞬停等でフリーラン状態の交流電動機202は、残留電圧を発生し、その電圧の軌跡は図6の左図のように交流電動機202の回転速度で回転する。このため、交流電動機202の状態と無関係に電力変換器201を運転し始めると、交流電動機202と電力変換器201との間に電流が流れる。
しかし、交流電動機202の残留電圧と電力変換器の出力電圧の大きさ、位相、周波数が一致すれば、電流が流れなくなる。電力変換器201と交流電動機202の間に流れる電流を零にするためには、トルク電流指令値iqrefと励磁電流指令値idrefと周波数f1を零に設定し、トルク電流制御回路205、励磁電流制御回路206で、交流電動機202に流れるトルク電流検出値iqfbと励磁電流検出値idfbがそれぞれ指令値に一致するように制御すればよい。これを零電流制御と呼ぶ。
零電流制御時のトルク電流制御回路205、励磁電流制御回路206の出力である第1のq軸電圧指令値V’qref、d軸電圧指令値Vdrefは、図6(b)上側図のように交流電動機202の回転速度に一致した周波数f1の正弦波状の電圧指令値となる。
周波数f1 を零に設定すると、位相演算回路207から出力される位相θは固定され、V/f変換回路208から出力される電圧Erefは零になる。
出力電圧演算回路209は、前記第1のq軸電圧指令値V’qrefと前記d軸電圧指令値Vdrefを入力とし、出力電圧指令値V1refとその電圧位相θv を出力する。前記出力電圧指令値V1refは残留電圧の大きさを表し、前記電圧位相θvは残留電圧の位相を表す。
このため、図6(b)下側図のように、この残留電圧の位相の時間変化を、一定時間毎に測定することで、前記速度推定回路212は残留電圧の周波数を測定する。前記残留電圧の周波数は、前記交流電動機202の回転速度に一致するため、フリーラン状態の交流電動機202の回転速度を推定することができる。
図6は前記交流電動機が正転している場合について考えたが、前記交流電動機が逆転している場合には、残留電圧の位相の回転方向が異なるだけで同様に考えることができる。これを図7に示す。このように、残留電圧を観測すれば、交流電動機の回転方向を含めて、回転速度を推定できる。
【0013】
次に、瞬停が発生してから復電により再始動する場合の動作について説明する。前記交流電動機202を運転中に瞬停が発生すると、電力変換器201は運転を停止し、交流電動機202はフリーラン状態となる。電源が復帰し、電力変換器201が運転可能な状態になると、瞬停再始動管理回路211がトルク電流指令値iqrefと励磁電流指令値idrefと周波数f1を強制的に零とする。そして、前記零電流制御を実施して、前記出力電圧演算回路209から前記交流電動機202の残留電圧の大きさと位相である出力電圧指令値V1refとその電圧位相θvを演算する。
瞬停再始動管理回路211は、前記出力電圧演算回路209が出力する出力電圧指令値V1refが任意に設定された電圧レベルよりも大きい場合には、電圧位相θvを入力として、前記速度推定回路212は、交流電動機の回転速度の推定値frを出力することを管理する。
前記出力電圧演算回路209が出力する出力電圧指令値V1refが任意に設定された電圧レベルよりも小さい場合には、前記交流電動機202が停止または低速度で回転しているために、前記出力電圧指令値V1refが小さいのか、前記交流電動機は高速度で回転しているが、瞬停時間が交流電動機の二次時定数に比べ長いために残留電圧が小さくなってしまったのか、判断できない。そのため、瞬停再始動管理回路211は、任意に設定した時間、任意のレベルの直流電流を流し、再励磁を試みて、もう一度、前記零電流制御を実施して、前記出力電圧演算回路209から前記交流電動機202の残留電圧の大きさと位相である出力電圧指令値V1refとその電圧位相θvを演算する。
そして、瞬停再始動管理回路211は、前記出力電圧演算回路209が出力する出力電圧指令値V1refが任意に設定された電圧レベルよりも大きい場合には、電圧位相θvを入力として、前記速度推定回路212は、交流電動機の回転速度の推定値frを出力することを管理する。
【0014】
瞬停再始動管理回路211は、再励磁した後に、前記出力電圧演算回路209が出力する出力電圧指令値V1refが任意に設定された電圧レベルよりも小さい場合には、電圧位相θvを入力として、前記速度推定回路212が、交流電動機は停止している判断することを管理する。
瞬停再始動管理回路211は、前記のように前記出力電圧演算回路209が出力する出力電圧指令値V1refを観察して、速度推定回路212が交流電動機の速度推定値を出力すると、零電流制御をやめて、通常運転状態に入る。零電流制御状態から通常運転に移行する場合に、周波数f1だけ一致させて前記電力変換器201を始動しても、前記交流電動機には過大な電流が流れたりして、スムーズな始動ができない可能性がある。
これを防止するためには、零電流制御中の残留電圧の大きさと位相が通常制御に移行する瞬間にも連続すれば良い。瞬停再始動管理回路211は、電力変換器の出力電圧指令値V1ref及び電力変換器出力位相θdeg及び出力周波数f1に初期値を設定することを管理する。
前記電力変換器の出力電圧指令値V1refは零電流制御中に前記出力電圧演算回路209により演算された出力電圧指令値V1refを設定する。ここで、零電流制御により測定した残留電圧は、交流電動機202の誘起電圧eであるので、前記V/f変換器208の出力電圧Erefの初期値として、零電流制御中に前記出力電圧演算回路209により演算された出力電圧指令値V1refを設定する。
前記出力周波数f1の初期値は、前記速度推定回路212が出力する交流電動機202の回転速度の推定値frを設定する。
通常運転状態では、前記電力変換器出力位相θdegは交流電動機202の磁束の位相を基準にして制御するが、零電流制御中は交流電動機202の誘起電圧eの位相を出力しているので、正転の場合には90度位相が進んでいて、逆転の場合には90度位相が遅れている。
従って、前記電力変換器出力位相θdegの初期値は、零電流制御の最後の位相から回転方向に応じて90度位相を修正した後、前記速度推定回路212が出力する交流電動機202の回転速度の推定値frで位相が進んでいる分を補正した値を設定する。
瞬停再始動管理回路211は、前記V/f変換器208の出力電圧Erefの初期値が、その交流電動機202の正規の誘起電圧より小さい場合には、正規の誘起電圧に相当するまで、徐々に増加させることを管理する。
以上の動作が終了すると、通常運転状態となるため、瞬停再始動管理回路211の動作は終了する。
【0015】
また、図8は本発明における交流電動機の制御装置の第4の実施形態の構成を示すブロック図である。本実施形態における電動機の制御装置は、電力変換器201、交流電動機202、電流検出器203、電流座標変換回路204、トルク電流制御回路205、励磁電流制御回路206、位相演算回路207、V/f変換回路208、出力電圧演算回路209、スイッチングパターン発生回路210、瞬停再始動管理回路211、速度推定回路212Bを備えている。第4の実施形態では、第3の実施形態とほぼ同じ構成であるので、説明は省略する。第3の実施形態の速度推定回路212と第4の実施形態の速度推定回路212Bは、入力が異なるだけで、機能は同じである。
【0016】
次に、図9の交流電動機にd軸電圧を与えた場合の電流検出値の変化を使って、残留電圧がない場合のフリーラン状態の交流電動機202の速度を推定する方法について説明する。瞬停等でフリーラン状態の交流電動機202は、残留電圧を発生するが、瞬停時間が交流電動機の2次回路時定数よりも長い場合には、残留電圧がなくなってしまう。この場合には、第3の実施形態では交流電動機の速度を推定することはできない。そこで、第4の実施形態では、フリーラン中の交流電動機に励磁電流を流し、磁束を立ち上げる際の過度的にロータに流れる二次電流の周波数f1を検出して、交流電動機の速度を推定するものである。
まず、交流電動機を励磁するため、励磁電流指令idrefはある設定した値を、トルク電流指令には零をそれぞれ与え、励磁電流制御回路206で励磁電流検出値idfbを励磁電流指令idrefに一致させるように制御する。モータ速度情報を得るためにトルク電流制御回路205は制御しない。仮に、モータが停止している状態であれば、d軸に必要な電圧は一次抵抗降下分であるので、d軸電圧指令Vd*に一次抵抗降下分を初期値として与え、q軸電圧指令Vq*は零とする。交流電動機の速度がわからないので、周波数も零とする。これは任意の位相に直流電圧指令Vdrefを与えていることと等価である。この時、交流電動機2が回転していると、トルク電流検出値iqfbは図9のように変化する。トルク電流検出値iqfbの周波数はフリーラン中の交流電動機202の速度と一致する。このトルク電流検出値iqfbの周波数を計測することにより、交流電動機202の速度を検出できる。
【0017】
図9は前記交流電動機が正転している場合について考えたが、前記交流電動機が逆転している場合には、励磁電流検出値idfbとトルク電流検出値iqfbの位相の関係が異なる。これを図10に示す。
このように、正転の場合には、励磁電流検出値idfbの方がトルク電流検出値iqfbより進み、逆転の場合には、励磁電流検出値idfbの方がトルク電流検出値iqfbより遅れる。このように、直流電圧を印加することで、交流電動機の回転方向を含めて、回転速度を推定できる。
モータのフリーラン速度が低い場合には、励磁電流検出値idfbにはほとんど振幅が発生しなくなるため、この方法だけでは回転方向を検出できなくなる。しかし、モータが回転している場合には、トルク電流検出値iqfbに正弦波状の信号が表れる。正転の場合には正弦波状の信号が180度位相から始まり、逆転の場合には0位相から始まる。このように、どちらの位相から始まったかで、回転方向を検出できる。
【0018】
次に、瞬停が発生してから復電により再始動する場合の動作について説明する。
前記交流電動機202を運転中に瞬停が発生すると、電力変換器201は運転を停止し、交流電動機202はフリーラン状態となる。電源が復帰し、電力変換器201が運転可能な状態になると、瞬停再始動回路211がトルク電流指令値iqrefと励磁電流指令値idrefと周波数f1を強制的に零とする。そして、前記零電流制御を実施して、前記出力電圧演算回路209から前記交流電動機2の残留電圧の大きさと位相である出力電圧指令値V1refとその電圧位相θvを演算する。
前記出力電圧演算回路209が出力する出力電圧指令値V1refが任意に設定された電圧レベルよりも小さい場合には、前記交流電動機202が停止または低速度で回転しているために前記出力電圧指令値V1refが小さいのか、それとも前記交流電動機は高速度で回転しているが瞬停時間が交流電動機の二次時定数に比べ長いために残留電圧が小さくなってしまったのか、どちらであるのかについて瞬停再始動管理回路211は判断ができない。
そのため、瞬停再始動管理回路211は、任意に設定した時間、任意のレベルの直流電圧を印加することで、直流電流を流し、励磁電流検出値idfb及びトルク電流検出値iqfbを前記速度推定回路212Bに入力し、前記の方法により交流電動機の回転速度の推定値を出力することを管理する。
瞬停再始動管理回路211は、速度推定回路212Bが交流電動機の速度推定値を出力すると、直流電圧を印加することをやめて、通常運転状態に入る。
直流電圧印加状態から通常運転に移行する場合に、前記電力変換器201には速度推定回路212Bが出力する速度推定値に相当する周波数f1を設定すれば良いが、交流電動機の回転速度に応じた誘起電圧である電圧指令を与えて始動すると、前記交流電動機には過大な電流が流れたりし、スムーズな始動ができない可能性がある。これを防止するために、瞬停再始動管理回路211は、前記V/f変換回路208の出力電圧が、その交流電動機202の正規の誘起電圧に相当するまで、徐々に増加させることを管理する。
【0019】
上記の実施の形態では、励磁電流制御回路206のみを動作させることを考えたが、トルク電流制御回路205のみを動作させても良いし、どちらの電流制御回路も動作させなくても良い。また、直流電圧指令をq軸方向に与えても良い。
【0020】
次に、本発明の第5の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図11は本発明における交流電動機の制御装置の第5の実施形態の構成を示すブロック図である。本実施形態における電動機の制御装置は、電力変換器201、交流電動機202、電流検出器203、電流座標変換回路204、トルク電流制御回路205、励磁電流制御回路206、位相演算回路207、V/f変換回路208、出力電圧演算回路209、スイッチングパターン発生回路210、瞬停再始動管理回路211、速度推定回路212を備えている。
電力変換器201は、パワー素子により三相交流を変換した直流電圧をPWM制御方式により任意の周波数と電圧の交流に変換し、交流電動機202に供給する。
電流検出器203は、前記交流電動機202に供給される電流を検出する。電流座標変換回路204は、前記電流検出器203で検出された電流をトルク電流検出値iqfbと励磁電流検出値idfbに分離する。
トルク電流制御回路205は、与えられたトルク電流指令値iqrefと前記トルク電流検出値iqfbとが一致するように第1のq軸電圧指令値Vqrefを演算する。
励磁電流制御回路206は、与えられた励磁電流指令値idrefと前記励磁電流検出値idfbとが一致するようにd軸電圧指令値Vdrefを演算する。位相演算回路207は、与えられた周波数f1を積分することにより、位相を演算する。
V/f変換回路208は、前記与えられた周波数f1から交流電動機の誘起電圧に相当する電圧Erefを演算する。
出力電圧演算回路209は、前記トルク電流制御回路5の出力である第1のq軸電圧指令値Vqrefと前記V/f変換回路208の出力である電圧Erefを加算し、第2のq軸電圧指令値Vqrefを演算し、前記第2のq軸電圧指令値Vqrefと前記d軸電圧指令値Vdrefとから、出力電圧指令値V1refとその電圧位相θvを出力する。
スイッチングパターン発生回路210は、前記出力電圧指令値V1ref及び前記電圧位相θvと前記位相を加算した電力変換器出力位相θdegから、電力変換器201のスイッチングパターンを決定する。
瞬停再始動管理回路211は、瞬時停電を検出した後、電源が復旧して再始動する場合や運転指令が入力され始動する場合に、前記電力変換器201を正常に運転するように管理する。
速度推定回路212は、フリーラン状態の交流電動機202の速度frを推定する回路である。
次に、図12の交流電動機にd軸電圧を与えた場合の電流検出値の変化を使って、残留電圧がない場合のフリーラン状態の交流電動機202の速度を推定する方法について説明する。瞬停等でフリーラン状態の交流電動機202は、残留電圧を発生するが、瞬停時間が交流電動機の2次回路時定数よりも長い場合には、残留電圧がなくなってしまう。そこで、第2の実施形態では、フリーラン中の交流電動機に励磁電流を流し、磁束を立ち上げる際の過度的にロータに流れる二次電流の周波数を検出して、交流電動機の速度を推定するものである。
まず、交流電動機を励磁するため、励磁電流指令idrefはある設定した値を、トルク電流指令iqrefには零をそれぞれ与え、励磁電流制御回路206で励磁電流検出値idを励磁電流指令idrefに一致させるように設定された時間だけ制御する。その後、励磁電流指令idrefの符号と大きさを変更して、設定された時間だけ制御する。モータ速度情報を得るためにトルク電流制御回路205は制御しない。d軸電圧指令Vdrefとq軸電圧指令Vqrefは零とする。交流電動機の速度がわからないので、周波数も零とする。この時、交流電動機202が回転していると、トルク電流検出値iqfbは図12のように変化する。励磁電流指令の符号が負の場合には、トルク電流検出値iqfbは位相が0度から始まる正弦波に変化し、励磁電流指令の符号が正の場合には、トルク電流検出値iqfbは位相が180度から始まる正弦波に変化する。
このトルク電流検出値iqfbの正弦波の周波数はフリーラン中の交流電動機202の速度と一致する。このトルク電流検出値iqfbの周波数を計測することにより、交流電動機202の速度を検出できる。
図12は前記交流電動機202が正転している場合について考えたが、前記交流電動機202が逆転している場合には、図13のような波形が得られる。このように、励磁電流指令idrefの符号が正のときには、正転の場合にトルク電流検出値iqfbは位相が0度から始まり、逆転の場合に、180度の位相より始まる。
このように、励磁電流指令idrefを与え制御することで、交流電動機202の回転方向を含めて、回転速度を推定できる。
次に、瞬停が発生してから復電により再始動する場合の動作について説明する。前記交流電動機202を運転中に瞬停が発生すると、電力変換器201は運転を停止し、交流電動機202はフリーラン状態となる。電源が復帰し、電力変換器201が運転可能な状態になると、瞬停再始動回路211がトルク電流指令値iqrefと励磁電流指令値idrefと周波数f1を強制的に零とする。そして、前記零電流制御を実施して、前記出力電圧演算回路209から前記交流電動機202の残留電圧の大きさ、位相である出力電圧指令値V1refとその電圧位相θvを演算する。
瞬停再始動管理回路211は、前記出力電圧演算回路209が出力する出力電圧指令値V1refが任意に設定された電圧レベルよりも小さい場合には、前記交流電動機202が停止または低速度で回転しているために、前記出力電圧指令値V1refが小さいのか、前記交流電動機は高速度で回転しているが、瞬停時間が交流電動機202の二次時定数に比べ長いために残留電圧が小さくなってしまったのか、判断できない。そのため、瞬停再始動管理回路211は、任意に設定した時間、励磁電流指令値idrefに直流電流指令を与えた後、直流電流指令の符号と大きさを変え電流制御し、トルク電流検出値iqを前記速度推定回路212に入力し、前記の方法により交流電動機202の回転速度の推定値を出力することを管理する。
瞬停再始動管理回路211は、任意に設定された時間経過すると、電流制御するのを停止させ、速度推定回路212が交流電動機202の速度推定値を出力するので、通常運転状態に入る。直流電圧印加状態から通常運転に移行する場合に、前記電力変換器201には速度推定回路212が出力する速度推定値に相当する周波数を設定すれば良いが、交流電動機202の回転速度に応じた誘起電圧である電圧指令を与えて始動すると、前記交流電動機202には過大な電流が流れたりし、スムーズな始動ができない可能性がある。
これを防止するために、瞬停再始動管理回路211は、前記V/f変換回路208の出力電圧が、その交流電動機202の正規の誘起電圧に相当するまで、徐々に増加させることを管理する。
上記実施例では、励磁電流制御回路206のみを動作させることを考えたが、トルク電流制御回路205のみを動作させても良いし、どちらの電流制御回路も動作させなくても良い。
また、励磁電流指令値idrefを与えて電流制御せずとも、直流電圧を印加することでも、同様の現象が発生するため、速度推定と回転方向検出が可能となる。
また、残留電圧が全くない場合には、励磁電流指令値idrefは1方向のみで良いが、残留電圧があると残留電圧の大きさと位相によって、一度目の励磁電流指令値idrefのときの挙動が変わるため、モータ速度の検出は可能であるが、回転方向は二度目の励磁電流指令値idrefのときに検出する。
また、モータ速度が高い場合には、正転のとき励磁電流検出値idfbの方がトルク電流検出値iqfbより進み、逆転のとき励磁電流検出値idfbの方がトルク電流検出値iqfbより遅れる、ということを利用しても回転方向を検出することができる。
また、交流電動機2に流れる電流をトルク電流と励磁電流に分離して、それぞれ独立に制御するベクトル制御を行う電力変換装置として説明したが、V/f一定制御を行う電力変換装置においても、瞬停再始動時に交流電動機に流れる電流をトルク電流と励磁電流に分離して、それぞれ独立に制御する電流制御回路を付加すれば、全く同様の処理で本発明を実施することができる。
また、上記実施例では瞬停再始動時の動作として説明したが、長時間、交流電動機がフリーランしている状態で始動する場合にも、上記と同様の処理で本発明を実施することができる。
このようにすれば、交流電動機に残留電圧があってもなくても、交流電動機の速度を推定することができるので、瞬停再始動時等に迅速に、かつ、スムーズに再運転が行えるという利点がある。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、交流電動機がフリーランにある場合に交流電動機の電流をゼロにするように強制的に電流制御し、この時の電流制御部出力を用いて演算する出力電圧指令信号を基に、交流電動機の残留電圧の位相および角速度を求めるので、残留電圧の位相と角速度が精度良く測定可能になり、瞬停再始動時等に迅速に、且つ、スムーズに再運転を行えるという効果がある。
また、残留電圧の位相および角速度を求める際に、保持回路に事前の速度信号を保持して位相指令信号を加算した値より残留電圧の位相および角速度を求めるので、位相指令信号の連続性が保たれ機械性のショック、あるいは可変速制御装置のトリップ等の発生を防止して、安定な再運転が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る交流電動機の可変速制御装置のブロック図である。
【図2】図1に示す2相/3相変換器の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す交流電動機のフリーラン状態時の動作波形を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る交流電動機の可変速制御装置のブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る交流電動機の制御装置のブロック図である。
【図6】交流電動機の残留電圧の軌跡と電流制御器の出力電圧指令及び位相(正転時)との関係を示す線図である。
【図7】交流電動機の残留電圧の軌跡と電流制御器の出力電圧指令及び位相(逆転時)との関係を示す線図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る交流電動機の制御装置のブロック図である。
【図9】交流電動機にd軸電圧を与えた場合の電流検出値の変化(正転)を示す線図である。
【図10】交流電動機にd軸電圧を与えた場合の電流検出値の変化(逆転)を示す線図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係る交流電動機の制御装置のブロック図である。
【図12】交流電動機に励磁電流指令を与えた場合のトルク電流検出値の変化(正転)を示す線図である。
【図13】交流電動機に励磁電流指令を与えた場合のトルク電流検出値の変化(逆転)を示す線図である。
【符号の説明】
1 電力変換器
2 電流ベクトル制御回路
3 3相/2相変換器
4 一次角周波数演算回路
5 励磁電流制御回路
6 トルク電流制御回路
7 2相/3相変換器
V/f変換回路
9 交流電動機
10 積算器
11 瞬停再始動管理回路
12 磁化電流指令切替器
13 トルク電流切替器
14 位相指令切替器
15 信号保持回路
70 電圧指令振幅演算器
71 電圧指令位相演算器
72 電圧指令変換器
201 電力変換器
202 交流電動機
203 電流検出器
204 電流座標変換回路
205 トルク電流制御回路
206 励磁電流制御回路
207 位相演算回路
208 V/f変換回路
209 出力電圧演算回路
210 スイッチングパターン発生回路
211 瞬停再始動管理回路
212 速度推定回路
212B 速度推定回路

Claims (22)

  1. 交流電動機へ電力を出力する電力変換器を有し、電流指令信号と前記電力変換器の出力電流検出信号の偏差信号に基づいて、前記電力変換器の出力電流を制御する電流制御部を備え、前記交流電動機がフリーラン状態にある場合に、前記交流電動機の電流をゼロにするように強制的に前記電流指令信号をゼロとして電流制御し、この時の前記電流制御部出力を用いて演算する出力電圧指令信号を基に、前記交流電動機の残留電圧の大きさと位相および角速度を求めることを特徴とする交流電動機の制御方法。
  2. 請求項1記載の交流電動機の制御方法において、前記出力電圧指令信号を基に前記交流電動機の残留電圧の位相および角速度を求める際に、信号保持手段を設け、交流電動機がフリーランする直前の位相指令信号と前記出力電圧指令信号の位相信号との加算値より前記残留電圧の大きさと位相および角速度を求めることを特徴とする交流電動機の制御方法。
  3. 電力変換器で交流電動機へ任意の電力を出力し、前記交流電動機に供給される電流を電流検出回路で検出し、与えられた電流指令と前記電流検出回路で検出した電流検出値が一致するように電流制御回路で制御し、前記電流制御回路から出力するd軸およびq軸の電圧指令から前記電力変換器のスイッチングを決定する制御方法において、
    始動時に前記電力変換器を正常に運転するように制御する始動管理回路、フリーラン状態の前記交流電動機の速度を推定する速度推定回路とを有し、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路がフリーラン状態の前記交流電動機の速度を推定することを特徴とする交流電動機の制御方法。
  4. 請求項3記載の交流電動機の制御方法において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令を設定された時間印加した後、再度強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記速度推定回路が前記交流電動機の速度を推定することを特徴とする交流電動機の制御方法。
  5. 請求項3又は4記載の交流電動機の制御方法において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令を設定された時間印加した後、再度強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算した場合にも、その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には前記速度推定回路が前記交流電動機は停止していると推定することを特徴とする交流電動機の制御方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項記載の交流電動機の制御方法において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路が推定した前記交流電動機の速度と、前記電圧指令から演算した振幅と位相を初期値として前記交流電動機を始動することを特徴とする交流電動機の制御方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載の交流電動機の制御方法において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路推定した前記交流電動機の速度と前記電圧指令から演算した振幅と位相を初期値として前記交流電動機を始動する際に、前記電力変換器の出力する電圧指令の振幅が、前記交流電動機の速度に対する正規の誘起電圧に相当する電圧レベルになるまで、徐々に電圧指令を増加していくことを特徴とする交流電動機の制御方法。
  8. 交流電動機へ任意の電力を出力する電力変換器と、前記交流電動機に供給される電流を検出する電流検出回路と与えられた電流指令と前記電流検出回路で検出した電流検出値が一致するように制御する電流制御回路と、前記電流制御回路から出力するd軸およびq軸の電圧指令から電力変換器のスイッチングを決定する制御装置において、
    始動管理回路とフリーラン状態の前記交流電動機の速度を推定する速度推定回路を有し、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路前記交流電動機の速度を推定することを特徴とする交流電動機の制御装置
  9. 請求項8記載の交流電動機の制御装置において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令を設定された時間印加した後、再度強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、前記速度推定回路が前記交流電動機の速度を推定することを特徴とする交流電動機の制御装置。
  10. 請求項8又は9記載の交流電動機の制御装置において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令を設定された時間印加した後、再度強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算した場合にも、その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には前記速度推定回路が前記交流電動機は停止していると推定することを特徴とする交流電動機の制御装置。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項記載の交流電動機の制御装置において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路が推定した前記交流電動機の速度と、前記電圧指令から演算した振幅と位相を初期値として前記交流電動機を始動することを特徴とする交流電動機の制御装置。
  12. 請求項〜11のいずれか1項記載の交流電動機の制御装置において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路が推定した前記交流電動機の速度と、前記電圧指令から演算した振幅と位相を初期値として前記交流電動機を始動する際に、前記電力変換器の出力する電圧指令の振幅が、前記交流電動機の速度に対する正規の誘起電圧に相当する電圧レベルになるまで、徐々に電圧指令を増加していくことを特徴とする交流電動機の制御装置。
  13. 請求項記載の交流電動機の制御方法において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    前記電圧指令が設定された電圧レベルより大きい場合には、前記電圧指令から演算した 位相の時間変化により、前記速度推定回路前記交流電動機の速度を推定し、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記電圧指令から演算した振幅と位相と前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定し、始動することを特徴とする交流電動機の制御方法
  14. 交流電動機へ電力を出力する電力変換器を有し、電流指令信号と前記電力変換器の出力電流検出信号の偏差信号に基づいて、前記電力変換器の出力電流を制御する電流制御部を備え、
    前記交流電動機がフリーラン状態にある場合に、前記交流電動機のd軸上に任意の直流電流を設定した時間供給し、磁束を立ち上げる際の過渡的に流れる二次電流によって、前記出力電流検出回路のq軸電流検出信号に表れる周波数成分を検出し、この周波数成分から前記交流電動機の速度を推定することを特徴とする交流電動機の制御方法
  15. 請求項3記載の交流電動機の制御方法において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令あるいは設定したレベルの直流電圧指令を設定された時間印加し、磁束を立ち上げる際の過渡的に流れる二次電流によって、前記電流検出回路のq軸電流検出値に表れる周波数成分を前記速度推定回路が検出し、
    この周波数成分を前記交流電動機の速度と推定して、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定して始動することを特徴とする交流電動機の制御方法。
  16. 請求項3記載の交流電動機の制御方法において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    前記電圧指令が設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令値に変更し、設定された時間印加し、
    その後前記電流指令の符号と大きさを変更して、設定された時間印加し、前記速度推定回路がこのときの電流検出値に表れる周波数成分を検出し、この周波数成分を前記交流電動機の速度と推定して、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定して始動することを特徴とする交流電動機の制御方法。
  17. 請求項3記載の交流電動機制御方法において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    前記電圧指令が設定された電圧レベルより低い場合には、電流制御することをやめ、任意の方向に直流電圧指令を設定された時間印加し、
    その後前記直流電圧の指令方向と180°位相を変えた方向に任意の大きさの電流指令を与え、設定された時間再び電流制御し、
    前記速度推定回路がこのときの電流検出値に表れる周波数成分を検出し、この周波数成分を前記交流電動機の速度と推定して、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定して始動することを特徴とする交流電動機の制御方法。
  18. 請求項記載の交流電動機制御装置において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    前記電圧指令が設定された電圧レベルより大きい場合には、前記電圧指令から演算した位相の時間変化により、前記速度推定回路が前記交流電動機の速度を推定し、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記電圧指令から演算した振幅と位相と前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定し、始動することを特徴とする交流電動機の制御装置
  19. 交流電動機へ電力を出力する電力変換器を有し、電流指令信号と前記電力変換器の出力電流検出信号の偏差信号に基づいて、前記電力変換器の出力電流を制御する電流制御部を備えた交流電動機の制御装置において、
    前記交流電動機がフリーラン状態にある場合に、前記交流電動機のd軸上に任意の直流電流を設定した時間供給し、磁束を立ち上げる際の過渡的に流れる二次電流によって、前記出力電流検出回路のq軸電流検出信号に表れる周波数成分を検出し、この周波数成分から前記交流電動機の速度を推定することを特徴とする交流電動機の制御装置
  20. 請求項記載の交流電動機制御装置において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    その電圧レベルが設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令あるいは設定したレベルの直流電圧指令を設定された時間印加し、磁束を立ち上げる際の過渡的に流れる二次電流によって、前記電流検出回路のq軸電流検出値に表れる周波数成分を前記速度推定回路が検出し、
    この周波数成分を前記交流電動機の速度推定し、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定し始動することを特徴とする交流電動機の制御装置。
  21. 請求項記載の交流電動機制御装置において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    前記電圧指令が設定された電圧レベルより低い場合には、電流指令値を零から設定されたレベルの直流電流指令値に変更し、設定された時間印加し、
    その後前記電流指令の符号と大きさを変更して、設定された時間印加し、前記速度推定回路がこのときの電流検出値に表れる周波数成分を検出し、この周波数成分を前記交流電動機の速度と推定して、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定して始動することを特徴とする交流電動機の制御装置。
  22. 請求項記載の交流電動機制御装置において、
    前記始動管理回路は、強制的に電流指令を零にして、前記電流制御回路により、前記電流検出値を零にするような前記電圧指令を演算し、
    前記電圧指令が設定された電圧レベルより低い場合には、電流制御することをやめ、任意の方向に直流電圧指令を設定された時間印加し、
    その後前記直流電圧の指令方向と180°位相を変えた方向に任意の大きさの電流指令を与え、設定された時間再び電流制御し、
    前記速度推定回路がこのときの電流検出値に表れる周波数成分を検出し、この周波数成分を前記交流電動機の速度と推定して、前記電力変換器を始動する時の初期値として、前記交流電動機の速度推定値に相当する周波数を設定して始動することを特徴とする交流電動機の制御装置。
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