JP5752214B2 - 同期機制御装置 - Google Patents

同期機制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5752214B2
JP5752214B2 JP2013241525A JP2013241525A JP5752214B2 JP 5752214 B2 JP5752214 B2 JP 5752214B2 JP 2013241525 A JP2013241525 A JP 2013241525A JP 2013241525 A JP2013241525 A JP 2013241525A JP 5752214 B2 JP5752214 B2 JP 5752214B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
voltage command
current
synchronous machine
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013241525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015104174A (ja
Inventor
大樹 松浦
大樹 松浦
雅哉 寺田
雅哉 寺田
貴彦 小林
貴彦 小林
和田 典之
典之 和田
安西 清治
清治 安西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013241525A priority Critical patent/JP5752214B2/ja
Publication of JP2015104174A publication Critical patent/JP2015104174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5752214B2 publication Critical patent/JP5752214B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

この発明は、同期機を回転駆動する電力変換手段を備えた同期機制御装置に関するものである。
同期機は、インバータより交流電力の供給を受け駆動される。インバータの制御装置では、インバータの制御と合わせて同期機の制御もなされる。具体的には、制御装置に対して同期機の電流や回転位置、回転速度などの検出量を入力して、それが所定の値となるよう制御処理がなされ、交流モータへの電圧指令が出力される。インバータの制御は、パルス幅変調(以後、PWMと記載する)によって行われ、上記電圧指令とキャリア波との大小比較でインバータを構成するスイッチング素子のスイッチングパターンが構成される。
更に、PWM制御について詳しく説明する。PWM制御には、上述したキャリア比較による非同期PWM方式と、電圧指令の位相に同期してスイッチングパターンを生成する同期PWM方式とがある。
同期PWM方式は、電圧指令の位相と同期したキャリア波を生成し、その大小比較によって達成される他に、電圧指令位相と所定の位相閾値との比較によって達成される(以後、後者を位相比較型同期PWM方式と記載する)。例えば、電圧指令位相がπ/3に達した時点でスイッチング指令をオンからオフに変更する、といった具合である。
この同期PWM方式は、非同期PWM方式と比較してインバータ電圧制御の応答特性は劣るものの、比較的少ないスイッチング回数で実現できること、インバータ出力電圧の最大値が増加し電圧利用率が向上することといった利点を持っている。
ところで、同期PWM方式を安定に実行するためには電圧指令位相の安定性が重要となる。この同期PWM制御方式における電圧指令位相の計算手順を説明する。dq軸回転座標上に設けられた電流制御器などで計算される電圧指令について、dq軸座標上でベクトル表現した際のd軸に対する位相角を電圧指令ベクトル位相角とする。これはd軸およびq軸電圧指令に対し逆正接演算を実施することで得られる。更に、この電圧指令ベクトル位相角と、回転座標変換に用いられる位相信号とを加算することで電圧指令位相が計算できる。
この電圧指令位相は、静止座標上の電圧指令に対する位相である。このため、電流制御などを行っている状態では電圧指令の急変が生じると、電圧指令位相にも変動が生じ、ひどい場合には電圧指令位相の過渡的な逆転現象に至る。このため、電圧指令位相を参照してスイッチングパターンを決定する同期PWM制御方式を実行する場合には、不要なスイッチングの原因やインバータ出力電圧誤差の原因となり、所定の電流が達成できず交流モータ制御が不安定化する場合があった。
そこで、電圧指令ベクトルにローパスフィルタ処理を行い、電圧指令位相を安定化させることで、電流制御系を安定化させる手法が提案されている。(例えば特許文献1参照)
特開2012−151998号公報
特許文献1の手法は、電流指令値変化の際、ローパスフィルタ処理の影響で電圧指令位相の変化が遅くなり、その分電流制御の応答が遅くという欠点を持っていた。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、同期PWM方式において、電流制御の応答を遅くすることなく、電流制御の安定化を向上させる同期機制御装置を得ることを目的としている。
この発明に係る同期機制御装置は、直流電圧をPWM電圧に変換して同期機に印加する同期機制御装置であって、同期機の回転子位置を推定あるいは検出する回転子位置検出部と、同期機に流れる電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段で検出した電流検出値と電流指令値とより電圧指令値を算出する電流制御器と、電流指令値と回転子位置より電圧指令位相を算出する電圧指令位相演算器と、電圧指令位相と回転子位置と直流電圧と電圧指令値とよりPWM電圧を生成するPWM生成部とを備えたものである。
この発明によれば、同期PWM方式において電圧指令波とキャリア波との同期の基準となる電圧指令位相を、電流指令値と回転子位置の電気角より算出しているから、電流制御の安定化を向上させることができる。
この発明の実施の形態1における同期機制御装置を含めた同期機制御システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態1における同期機制御装置に使用される電流制御器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1における同期機制御装置に使用されるPWM生成器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1における同期機制御装置の電圧指令とキャリア波とキャリア同期補正量との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1における同期機制御装置のキャリア同期補正量演算器とキャリア生成器によるキャリア波の補正方法を示す図である。 この発明の実施の形態1における同期機制御装置の電圧指令位相演算器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2における同期機制御装置の電圧指令位相演算器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態3における同期機制御装置を含めた同期機制御システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態3における同期機制御装置の電圧指令位相演算器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態4における同期機制御装置を含めた同期機制御システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態4における同期機制御装置の電圧指令位相演算器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態5における同期機制御装置を含めた同期機制御システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態5における同期機制御装置の電流制御器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態5における同期機制御装置の電圧指令位相演算器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態6における同期機制御装置の電圧指令位相演算器の構成を示す図である。 この発明の実施の形態7における同期機制御装置の電圧指令位相演算器の構成を示す図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1の同期機制御装置を図1〜図6に基づいて説明する。なお、全ての実施の形態において、同一または相当する部分には同じ符号を付して、その説明は適宜省略する。
図1はこの発明の実施の形態1における同期機制御装置の構成図を含めた同期機制御システムを示すもので、同期機制御装置1と直流電圧の電源2と同期機3で構成されている。同期機制御装置1は電源2からの直流電圧をPWM電圧に変換して同期機3に印加し、同期機を駆動するようになっている。
以下、この発明の実施の形態1における同期機制御装置1の構成および構成要素の機能について説明する。
図1において、uvw→dq座標変換器11は、電流検出手段14で検出した同期機3の出力電流iu、iv、iwを式(1)の演算により、d軸およびq軸上の電流id、iqへ座標変換する。
電流制御器12は、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*とd軸およびq軸電流検出値id、iqと同期機3の回転子位置の電気角θとから、d軸およびq軸電圧指令値Vd*、Vq*を算出する。
図2は、この発明の実施の形態1における電流制御器12の構成図の一例である。図2において、電流PI制御器121は、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*とd軸およびq軸電流検出値id、iqとの偏差に基づいて式(2)(3)の演算により、d軸およびq軸電流制御比例項Vd*p、Vq*pと、d軸およびq軸電流積分項Vd*i、Vq*iとを算出する。
ここで、Kpd:電流制御d軸比例ゲイン、Kpq:電流制御q軸比例ゲイン、Kid:電流制御d軸積分ゲイン、Kiq:電流制御q軸積分ゲイン、sはラプラス演算子を表す。
電気角速度演算器122は、回転子位置検出部15で推定または検出した同期機3の回転子位置の電気角θに対して微分演算を行い、電気角速度ωを算出する。非干渉項演算器123は、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*とd軸およびq軸電流検出値id、iqと、電気角速度ωとから式(4)の演算によりd軸およびq軸非干渉項Vd*dcp、Vq*dcpを算出する。

Vd*dcp=−ωLqiqdcp
Vq*dcp=ωLdiddcp+ωΦm ・・・(4)

ここでiddcpはd軸電流指令値id*とd軸電流検出値idとの少なくとも1つを用いて算出される値であり、例えば、d軸電流指令値id*とd軸電流検出値idとの重み平均値としても良い。また、iqdcpはq軸電流指令値iq*とq軸電流検出値iqとの少なくとも1つを用いて算出される値であり、例えば、q軸電流指令値iq*とq軸電流検出値iqとの重み平均値としてもよい。
加算器124は、d軸およびq軸電流制御比例項Vd*p、Vq*pと、d軸およびq軸電流積分項Vd*i、vq*iと、d軸およびq軸非干渉項Vd*dcp、Vq*dcpとから、式(5)によりd軸およびq軸電圧指令値Vd*、Vq*を算出する。

Vd*=Vd*p+Vd*i+Vd*dcp
Vq*=Vq*p+Vq*i+Vq*dcp ・・・(5)
図1において、PWM生成器13は、d軸およびq軸電圧指令値Vd*、Vq*と、電圧指令位相θvと、回転子位置の電気角θとからPWM信号を生成し、このPWM信号に従ったPWM電圧Vu、Vv、Vwを同期機3に印加する。
図3は、この発明の実施の形態1における、PWM生成器13の構成図である。図3において、dq→uvw座標変換器131は、d軸およびq軸電圧指令値Vd*、Vq*を式(6)の演算により、u相、v相およびw相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*へ座標変換する。
ただし、式(6)において、電流検出手段14で検出された同期機3の出力電流iu、iv、iwの値に基づく制御演算が電力変換手段135から出力される三相電圧Vu、Vv、Vwに反映されるまでの制御演算遅れ時間(無駄時間)を考慮し、回転子位置の電気角θに対し、前記制御演算遅れ時間に基づく位相補正量θd分補正した位相で座標変換しても良い。
インバータ周波数演算器132は、同期機3の回転子位置の電気角θに対して微分演算を行い、インバータ周波数finvを算出する。キャリア同期補正量演算器133は電圧指令位相θvよりキャリア同期補正量Δtcを、図4の三段目に示すキャリア同期補正量の値から算出する。
図4は、電圧指令とキャリア波とキャリア同期補正量との関係の一例を示した図である。
同期PWM方式では、電圧指令1周期に対してキャリア波が(2N+1)×3周期(Nは0以上の整数、図4はN=0の場合の一例)となるようにキャリア周期を制御する。
また、電圧指令位相が60×(2M+1)deg(Mは0以上の整数)のときにキャリア波振幅の最大点となり、電圧指令位相が120×M degのときにキャリア波振幅の最小点となるよう、キャリア波のタイミングを調整する。以降、本文では、電圧指令とキャリア波とが上記の関係である場合、電圧指令とキャリア波とが同期している、とする。キャリア同期補正量は、電圧指令の周期に同期している状態のキャリア波振幅の最大点での電圧指令位相におけるキャリア同期補正量を0とし、また、最大点から電圧指令位相が離れるに従い、該補正量が大きくなるように設定する。ただし、補正量の大きさは一定の範囲(図では±α)に制限する。
図3において、キャリア生成器134は、インバータ周波数finvとキャリア同期補正量Δtcを用いて式(7)によりキャリア周期tcを算出し、キャリア周期tcに応じたキャリア波を生成する。
図5は、キャリア同期補正量演算器133とキャリア生成器134によるキャリア波の補正方法を示した図である。キャリア波の振幅が最大点となるタイミングでキャリア同期補正量を演算し、式(7)に従ってキャリア周期tcを算出する。以上の処理を、キャリア同期補正量を読み出し値が0となるまで繰り返す。補正量0となるとき、電圧指令とキャリア波が同期している。このように、キャリア周期tcを徐々にずらし、電圧指令の周期に同期させる。
図3において、PWM生成器13は、要するに、dq→uvw座標変換器131がd軸およびq軸電圧指令値Vd*、Vq*と電圧指令位相θvから三相電圧指令値(Vu*、Vv*、vw*)を生成し、キャリア生成器134が回転子位置の電気角θと電圧指令位相θvからキャリア波を生成し、電力変換手段135、電源電圧(Vpn)とキャリア波と三相電圧指令値(Vu*、Vv*、vw*)との比較に基づいてPWM(パルス幅変調)電圧(Vu、Vv、Vw)を生成する。
図1において、電圧指令位相演算器16は、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*と回転子位置の電気角θより電圧指令位相θvを算出する。
図6は、この発明の実施の形態1における電圧指令位相演算器16の構成図の一例である。図6において、電圧指令ベクトル位相角演算器161は、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*より電圧指令ベクトル位相角θvvを算出する。電圧指令ベクトル位相角演算器161は、例えば以下の方法で実現する。
同期機制御装置1を非同期PWM方式(同期PWMとは異なる制御方式、制御するのにθvvの算出不要)により、様々なd軸およびq軸電流指令値id*、iq*で動作させ、その時の(vd*、vq*) を記録する。
上記により、(id*、iq*)に対する(vd*、vq*)のテーブルをあらかじめ作成しておく。(加算器124より算出されるd軸およびq軸電圧指令値vd*、vq*と区別するため、上記テーブルより算出される方を(vd**、vq**)と別表記する。
電圧指令ベクトル位相角演算器161は、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*より 上記テーブルを用いて(vd**、vq**)を算出し、式(8)により電圧指令ベクトル位相角θvvを算出する。
上記の演算を様々なd軸およびq軸電流指令値id*、iq*で実行し、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*に対する電圧指令ベクトル位相角θvvのマップを作成することにより、電圧指令ベクトル位相角演算器161を実現する。
同期機制御装置1を非同期PWM方式で動作させるためには、図1の電圧指令位相演算器16と、図3のインバータ周波数演算器132とキャリア同期補正量演算器133とを削除し、図3のキャリア生成器134において、インバータ周波数finv、キャリア同期補正量Δtcに依らず、一定周期のキャリア波を生成するという構成にすれば良い。
図6の加算器162は、回転子位置の電気角θと電圧指令ベクトル位相角θvvを用いて式(9)より電圧指令位相θvを算出する。

θv=θ+θvv ・・・(9)

従来例では、電圧指令位相θvを算出する際に、d軸およびq軸電圧指令Vd*、Vq*を用いている。d軸およびq軸電圧指令値Vd*、Vq*は、高周波成分を含むd軸およびq軸電流検出値id、iqの影響を受けるため、電圧指令位相θvも高周波成分の影響を受ける。これにより電圧指令位相θvの値が振動し、制御が不安定になる恐れがある。
一方、この発明の実施の形態1では、同期PWM方式において電圧指令波とキャリア波との同期の基準となる電圧指令位相θvを、d軸およびq軸電流検出値id、iqを用いずに、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*と回転子位置の電気角θより電圧指令位相θvを算出しているため、高周波成分の影響をうけて電圧指令位相θvが振動するといったことは起こらない。よって、従来例と比較して、電流制御の安定性を向上させることができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2の同期機制御装置を図7に基づいて説明する。
実施の形態1における同期機制御装置を実現するためには、様々なd軸およびq軸電流指令値id*、iq*で非同期PWM方式を動作させ、電圧指令ベクトル位相角θvvのマップを作成する必要がある。そのため、工数がかかるという問題があった。実施の形態2の発明では、マップを用いることなく電圧指令ベクトル位相角演算器を実現することにより、マップ作成の工数を削減するようにしたものである。
実施の形態2における同期機制御装置の構成は、実施の形態1における同期機制御装置1の構成とほぼ同じであるが、電圧指令位相演算器16の構成が異なる。
図7は実施の形態2における電圧指令位相演算器16aの構成の一例を示す図である。図7において、電気角速度演算器163は、回転子位置の電気角θに対して微分演算を行い、電気角速度ωを算出する。d軸インダクタンス記憶器164、q軸インダクタンス記憶器165、永久磁石磁束記憶器166、電機子抵抗記憶器167は、それぞれd軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLq、永久磁石磁束Φm、電機子抵抗Rの値を記憶している。電圧指令ベクトル位相角演算器161aは、電気角速度ω、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLq、永久磁石磁束Φm、電機子抵抗Rを用いて式(10)により電圧指令ベクトル位相角θvvを算出する。
加算器162は、図6の加算器162と同じであり、回転子位置の電気角θと電圧指令ベクトル位相角θvvを用いて式(9)より電圧指令位相θvを算出する。
実施の形態2では、式(10)より電圧指令ベクトル位相角θvvを算出するため、電圧指令ベクトル位相角θvvのマップを作成する必要がない。よって、実施の形態1で必要なマップ作成の工数を削減することができる。
なお、上記では、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLq、永久磁石磁束Φm、電機子抵抗Rの全てを用いて電圧指令ベクトル位相角θvvを算出しているが、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLq、永久磁石磁束Φm、電機子抵抗Rの中から少なくとも1つを用いて、電圧指令ベクトル位相角θvvを算出してもよい。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3の同期機制御装置を図8および図9に基づいて説明する。
実施の形態2における同期機制御装置では、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLqを一定値とみなして電圧指令ベクトル位相角θvvを算出している。しかしながら、実際の同期機制御装置のインダクタンス値は、磁束飽和の影響により、電流値によって変化するため、インダクタンスを一定値とみなした場合、電圧指令ベクトル位相角θvvの演算精度が低下する恐れがある。電圧指令ベクトル位相角θvvの値に誤差が存在する場合、誤差が存在しない場合と比較して、PWM電圧Vu、Vv、Vwが変化し、モータ効率が低下する恐れがある。
実施の形態3の発明では、磁束飽和の影響を考慮し、電流値に応じたインダクタンス値を演算することにより、電圧指令ベクトル位相角の演算精度を向上させ、モータ効率を向上させるようにしたものである。
図8は、実施の形態3における同期機制御装置1bと電源2と同期機3とを含めた同期機制御システムを示すものである。実施の形態3における同期機制御装置1bの構成は、実施の形態1における同期機制御装置1の構成とほぼ同じであるが、電圧指令位相演算器16の構成が異なる。即ち、実施の形態3における同期機制御装置1bの電圧指令位相演算器16bは、実施の形態2における電圧指令位相演算器16aの構成に、さらにその入力として、d軸およびq軸電流検出値id、iqが追加された構成となっている。
図9は、実施の形態3における電圧指令位相演算器16bの構成図である。電圧指令位相演算器16bの構成は、実施の形態2における電圧指令位相演算器16aの構成とほぼ同じであるが、d軸インダクタンス記憶器164、q軸インダクタンス記憶器165の代わりに、それぞれd軸インダクタンス演算器168、q軸インダクタンス演算器169を用いて、d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLqを算出する点が異なる。
図9において、d軸インダクタンス演算器168は、d軸電流指令値id*とd軸電流検出値idの少なくとも1つを用いてd軸インダクタンスLdの値を算出する。例えばd軸電流指令値id*とd軸電流検出値idの重み平均値よりd軸インダクタンスLdを算出する。
q軸インダクタンス演算器169は、q軸電流指令値iq*とq軸電流検出値iqの少なくとも1つを用いてq軸インダクタンスLqの値を算出する。例えばq軸電流指令値iq*とq軸電流検出値iqの重み平均値よりq軸インダクタンスLqを算出する。
実施の形態3では、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*とd軸およびq軸電流検出値id、iqの値に応じて、d軸およびq軸インダクタンス値Ld、Lqを算出するため、磁束飽和によるインダクタンス値変化を考慮することができる。そのため、実施の形態2と比較して、電圧指令ベクトル位相角θvvの演算精度が向上し、所望のPWM電圧を印加できるようになり、モータ効率を向上させることができる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4の同期機制御装置を図10および図11に基づいて説明する。
実施の形態3における同期機制御装置では、永久磁石磁束Φmを一定値とみなして電圧指令ベクトル位相角θvvを算出している。しかしながら、実際の同期機制御装置では、個体バラつきや、永久磁石温度の変化により、永久磁石磁束Φmの値が変化する。そのため、永久磁石磁束値を一定とみなした場合、電圧指令ベクトル位相角θvvの演算精度が低下し、モータ効率が低下する恐れがある。
実施の形態4の発明では、個体バラつきや、永久磁石の温度に応じて永久磁石磁束Φmの値を変化させることで、電圧指令ベクトル位相角θvvの演算精度を向上させ、モータ効率を向上させるようにしたものである。
図10は、実施の形態4における同期機制御装置1cと電源2と同期機3とを含めた同期機制御システムの構成を示すものである。実施の形態4における同期機制御装置1cの構成は、実施の形態3における同期機制御装置1bの構成とほぼ同じであるが、電圧指令位相演算器16の構成が異なる。即ち、実施の形態4における同期機制御装置1cの電圧指令位相演算器16cは、実施の形態3における電圧指令位相演算器16bの構成に、さらにその入力として、d軸およびq軸電圧指令値Vd*、Vq*が追加された構成となっている。
図11は、実施の形態4における電圧指令位相演算器16cの構成図である。実施の形態4における電圧指令位相演算器16cの構成は、実施の形態3における電圧指令位相演算器16bの構成とほぼ同じであるが、永久磁石磁束記憶器166の代わりに永久磁石磁束演算器160を用いて永久磁石磁束Φmを算出する点が異なる。
図11において、永久磁石磁束演算器160は、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*とd軸およびq軸電流検出値id、iqとd軸およびq軸電圧指令値Vd*、Vq*との中から少なくとも1つを用いて永久磁石磁束Φmを算出する。
永久磁石磁束演算器160は、以下のように実現する。例えば、工場出荷時に非同期PWM方式、d軸電流指令値id*=0、q軸電流指令値iq*=0で動作させ、その時のq軸電圧指令値Vq*と電気角速度ωを用いて、式(11)により永久磁石磁束Φmを算出して記憶し、以後このときの永久磁石磁束Φmを更新せずに使用し続けることとにより、永久磁石磁束演算器160を実現する。
このように工場出荷時に永久磁石磁束Φmを算出することにより、個体バラつきによる永久磁石磁束Φmの変化を考慮することができる。
また、一定周期毎に非同期PWM方式、d軸電流指令値id*=0、q軸電流指令値iq*=0で動作させ、式(11)に従って永久磁石磁束Φmの値を更新しても良い。一定周期毎に永久磁石磁束Φmを算出することにより、永久磁石温度の変化による永久磁石磁束Φmの変化を考慮することができる。
実施の形態4では、個体バラつきや、永久磁石温度の変化に応じて、永久磁石磁束Φm値を更新することができる。そのため、実施の形態3と比較して、電圧指令ベクトル位相角の演算精度が向上し、モータ効率を向上させることができる。
実施の形態5.
次に、この発明の実施の形態5の同期機制御装置を図12〜図14に基づいて説明する。
d軸およびq軸電圧値Vd、vqは式(12)により表される。

Vd=(R+pLd)id−ωLqiq
Vq=(R+pLq)iq+ωLdid+ωΦm ・・・(12)

ここで、p:微分演算子を表す。
実施の形態4では、式(12)において電圧方程式の微分項pLdid=0、pLqiq=0とみなして電圧指令ベクトル位相角θvvを算出している。しかしながら、d軸電流idおよびq軸電流iqには高周波成分が含まれており、厳密にはpLdid=0、pLqiq=0とはならない。よって、実施の形態4では、電圧方程式の微分項pLdid、pLqiqの影響により、電圧指令ベクトル位相角θvvの演算精度が低下し、モータ効率が低下する恐れがある。
実施の形態5の発明では、電圧方程式の微分項pLdid、pLqiqを考慮して電圧指令ベクトル位相角θvvを算出することにより、演算精度を向上させ、モータ効率を向上させるようにしたものである。
図12は、実施の形態5における同期機制御装置1dと電源2と同期機3とを含めた同期機制御システムの構成を示すものである。実施の形態5における同期機制御装置1dの構成は、実施の形態4における同期機制御装置1cの構成とほぼ同じであるが、電流制御器12dおよび電圧指令位相演算器16dの構成が異なる。即ち、電流制御器12dはさらにd軸およびq軸電流制御比例項vd*p、vq*pを出力し、電圧指令位相演算器16dはその入力としてd軸およびq軸電流制御比例項vd*p、vq*pが存在することが異なる。
図13は、実施の形態5における電流制御器12dの構成図である。実施の形態5における電流制御器12dの構成は、実施の形態1における電流制御器12の構成とほぼ同じであるが、電流制御器12dの電流PI制御器121は、式(13)に従って、電流指令値id*、iq*と電流検出値id、iqと電流制御比例ゲインKpd、Kpqにより、d軸およびq軸電流制御比例項Vd*p、Vq*pを出力している。
そして、d軸およびq軸電流制御比例項Vd*p、Vq*は、式(13)のように電圧方程式の微分項pLdid、pLqiqに近似できる。

pLdid=Vd*p=Kpd(id*−id)
pLqiq=Vq*p=Kpq(iq*−iq) ・・・・(13)

電流制御器12dは、電流PI制御器121で算出したd軸およびq軸電流制御比例項Vd*p、Vq*pをそのまま出力するようにし、電圧指令位相演算器16dに入力するようにしている。その他の構成は実施の形態1における電流制御器12の構成と同じなの
で、その説明は省略する。
図14は、実施の形態5における電圧指令位相演算器16dの構成図である。実施の形態5における電圧指令位相演算器16dの構成は、実施の形態4における電圧指令位相演算器16cの構成とほぼ同じであるが、電圧指令ベクトル位相角演算器161dの入力として、d軸およびq軸電流制御比例項Vd*p、Vq*pが存在することが異なる。
即ち、電圧指令位相演算器16dの電圧指令ベクトル位相角演算器161dは、式(14)に従って、電流制御比例項Vd*p、Vq*pと電流指令値id*、iq*と電機子抵抗値Rとインダクタンス値Ld、Lqと永久磁石磁束値Φmと回転子位置の電気角θ(角速度ω)を用いて、電圧指令ベクトル位相角θvvを算出する。そして加算器162により電圧指令ベクトル位相角θvvと回転子位置の電気角θを用いて、式(9)に従って電圧指令位相θvを算出する。その他の構成は実施の形態4における電圧指令位相演算器16cの構成と同じなので、その説明は省略する。
なお、式(14)は、電流制御比例項Vd*p、Vq*pと電流指令値id*、iq*と電機子抵抗値Rとインダクタンス値Ld、Lqと永久磁石磁束値Φmの全てを用いて、電圧指令ベクトル位相角θvvを算出しているが、これらの中から少なくとも1つを用いて電圧指令ベクトル位相角θvvを算出してもよい。
このように実施の形態5では、電流指令値id*、iq*と電流検出値id、iqと電流制御比例ゲインKpd、Kpqにより電流制御比例項Vd*p、Vq*pを算出することにより、電圧方程式の微分項pLdid、pLqiqを考慮して電圧指令ベクトル位相θvvを算出するため、実施の形態4と比較して電圧指令ベクトル位相θvvの算出精度を向上させ、電流指令値変化時の電圧指令位相演算精度が向上する。その結果、所望のPWM電圧を印加できるようになり、モータ効率を向上させることができる。
実施の形態6.
次に、この発明の実施の形態6の同期機制御装置を図15に基づいて説明する。
実施の形態2〜5では、電圧指令ベクトル位相角θvvを算出する際に、d軸およびq軸電圧指令値のVd*、Vq*の代わりに、d軸およびq軸インダクタンスLd、Lq、永久磁石磁束Φm、電機子抵抗Rといったモータ定数とd軸およびq軸電流指令値id*、iq*を用いている。
これらのモータ定数の見積もり値と、実際値との間に誤差が存在する場合、電圧指令ベクトル位相角θvvの演算精度が低下し、モータ効率が低下する恐れがある。実施の形態6では、電圧指令ベクトル位相角θvvの算出に、モータ定数とd軸およびq軸電流指令値だけではなく、d軸およびq軸電圧指令値のVd*、vq*も使用することにより、電圧指令ベクトル位相角θvvの演算精度を向上させ、モータ効率を向上させるようにしたものである。
実施の形態6における同期機制御装置の構成は、実施の形態5における同期制御装置1dの構成とほぼ同じであるが、電圧指令位相演算器16の構成が異なる。
図15は、実施の形態6における電圧指令位相演算器16eの構成図である。電圧指令位相演算器16eの構成は、実施の形態5における電圧指令位相演算器16dの構成とほ
ぼ同じであるが、電圧指令ベクトル位相角演算器161eの入力としてd軸およびq軸電圧指令Vd*、Vq*が追加されている点が異なる。その他の構成は実施の形態5における電圧指令位相演算器16dの構成と同じなので、その説明は省略する。
図15において、電圧指令ベクトル位相角演算器161eは、式(15)により電流制御比例項Vd*p、Vq*pと電流指令値id*、iq*と電機子抵抗値Rとインダクタンス値Ld、Lqと永久磁石磁束値Φmと電圧指令値Vd*、Vq*と回転子位置とから電圧指令ベクトル位相角θvvを算出する。そしてこの電圧指令ベクトル位相角θvvと回転子位置の電気角θを用いて、式(9)に従って電圧指令位相θvを算出する。
ここで、gvp、gvqはそれぞれ、d軸電圧指令重み係数、q軸電圧指令重み係数を表す。
なお、式(15)は、電流制御比例項Vd*p、Vq*pと電流指令値id*、iq*と電機子抵抗値Rとインダクタンス値Ld、Lqと永久磁石磁束値Φmと電圧指令値Vd*、Vq*の全てを用いて、電圧指令ベクトル位相角θvvを算出しているが、これらの中から少なくとも1つを用いて電圧指令ベクトル位相角θvvを算出してもよい。
このように実施の形態6では、モータ定数とd軸およびq軸電流指令値id*、iq*だけではなく、d軸およびq軸電圧指令値Vd*、Vq*も用いて電圧指令ベクトル位相角θvvを算出するため、モータ定数について見積もり値と実際値との間に誤差が存在する場合について、実施の形態5と比較して、電流指令値変化時の電圧指令ベクトル位相角θvvの演算精度を向上させることができる。その結果、所望のPWM電圧を印加できるようになり、モータ効率を向上させることができる。
実施の形態7.
次に、この発明の実施の形態7の同期機制御装置を図16に基づいて説明する。
実施の形態6における同期機制御装置では、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*をステップ状に変化させた場合、電圧指令ベクトル位相角θvvが急変し、電流制御が不安定となる恐れがある。実施の形態7では、電圧指令ベクトル位相角θvvを算出する際に用いる電流値が急変することを防ぐことにより、電圧指令ベクトル位相角θvvの急変を防ぎ、電流制御の安定性を向上させるようにしたものである。
実施の形態7における同期機制御装置の構成は、実施の形態5における同期機制御装置1dの構成とほぼ同じであるが、電圧指令ベクトル位相角演算器161の構成が異なる。
図16は、実施の形態7における電圧指令位相演算器16fの構成図である。実施の形態7における電圧指令位相演算器16fの構成は、実施の形態6における電圧指令位相演算器16eの構成とほぼ同じであるが、電圧指令ベクトル位相角演算器161fの入力として、d軸およびq軸電流検出値id、iqが存在することが異なる。
図16において、電圧指令ベクトル位相角演算器161fは、式(16)により電圧指令ベクトル位相角θvvを算出する。
ここで、idthはd軸電流指令値id*とd軸電流検出値idの少なくとも1つを用いて算出される値であり、iqthはq軸電流指令値iq*とq軸電流検出値iqの少なくとも1つを用いて算出される値である。idth、idthは例えば以下の方法で算出する。
1)d軸およびq軸電流指令値id*、iq*に対して低域通過フィルタ処理を行う。
2)d軸およびq軸電流指令値id*、iq*に対して低域通過フィルタ処理を行っ
た値と、d軸およびq軸電流検出値id、iqに対して高域通過フィルタ処理を
行った値との合算値
3)d軸およびq軸電流指令値id*、iq*と、d軸およびq軸電流検出値id、
iqとの重み平均値
のいずれについても、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*をステップ状に変化させた場合の変化量は、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*と比べて小さくなる。
また、3)については、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*を変化させた時点からの時間により、重みを変化させてもよい。例えば、指令値変化直後はd軸およびq軸電流検出値id、iqの重みを大きくし、時間の経過とともにd軸およびq軸電流検出値id、iqの重みを小さくしても良い。
上記のようにidth、idthを算出すると、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*変化直後は、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*変化の影響を小さくすることでidth、idthの変化量が小さくなる。一方、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*が変化してから時間経過したときは、d軸およびq軸電流検出値id、iqの高周波成分の影響を小さくすることでidth、idthの変化量が小さくなる。よって、d軸およびq軸電流指令値id*、iq*変化直後と、時間経過した後の両方について、idth、idthの変化量を抑え、電流制御の安定性を向上させることができる。
以上のように電流指令値を変化させた直後などで、指令値と検出値との差分が大きい場合は検出値の重みを大、電流指令値を変化させてからしばらく経過した後などで、指令値と検出値との差分が小さい場合は指令値の重みを大とすることで、電流指令値変化時、一定時の両方において、電流制御の安定性を向上させることができる。
このように実施の形態7では、電流指令値に対して低域通過フィルタ処理をしたり、電流検出値に対して高域通過フィルタ処理をすることで、電流指令値変化時の電圧指令位相の変化が緩やかになり、電圧指令ベクトル位相角θvvの算出に用いる電流値の急変を抑えることで、実施の形態6と比較して、電流制御の安定性を向上させることができる。
なおこの発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1、1b、1c、1d:同期機制御装置、 2:電源、 3:同期機、
11:uvw→dq座標変換器、 12、12d:電流制御器、
13:PWM生成器、 14:電流検出手段、 15:回転位置検出器、
16、16a、16b、16c、16d、16e、16f:電圧指令位相演算器、
121:電流PI制御器、 122:電気角速度演算器、123:非干渉項演算器、
124:加算器、 131:dq→uvw座標変換器、
132:インバータ周波数演算器、 133:キャリア同期補正量演算器、
134:キャリア生成器、 135:電力変換手段、
161、161a〜161f:電圧指令ベクトル位相角演算器、 162:加算器、
163:電気角速度演算器、 164:d軸インダクタンス記憶器、
165:q軸インダクタンス記憶器、 166:永久磁石磁束記憶器、
167:電機子抵抗記憶器、 168:d軸インダクタンス演算器、
169:q軸インダクタンス演算器、 160:永久磁石磁束演算器。

Claims (10)

  1. 直流電圧をPWM電圧に変換して同期機に印加する同期機制御装置であって、前記同期機の回転子位置を推定あるいは検出する回転子位置検出部と、前記同期機に流れる電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段で検出した電流検出値と電流指令値とより電圧指令値を算出する電流制御器と、前記電流指令値と前記回転子位置より電圧指令位相を算出する電圧指令位相演算器と、前記電圧指令位相と前記回転子位置と前記直流電圧と前記電圧指令値とよりPWM電圧を生成するPWM生成部とを備えたことを特徴とする同期機制御装置。
  2. 前記電圧指令位相演算器は、前記電流指令値と前記回転子位置の他に、電機子抵抗値とインダクタンス値と永久磁石磁束値の中から少なくとも1つを用いて電圧指令位相を算出することを特徴とする請求項1に記載の同期機制御装置。
  3. 前記電圧指令位相演算器は、前記電流指令値と前記電流検出値の少なくとも1つを用いて前記インダクタンス値を算出するインダクタンス演算器を備え、前記インダクタンス演算器で算出されたインダクタンス値を用いて電圧指令位相を算出することを特徴とする請求項2に記載の同期機制御装置。
  4. 前記電圧指令位相演算器は、前記電流指令値と前記電流検出値と前記電圧指令値との中から少なくとも1つを用いて前記永久磁石磁束値を算出する永久磁石磁束演算器を備え、前記永久磁石磁束演算器で算出された永久磁石磁束値を用いて電圧指令位相を算出することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の同期機制御装置。
  5. 前記電流制御器は、前記電流指令値と前記電流検出値と電流制御比例ゲインとより電流制御比例項を算出し、前記電圧指令位相演算器は、前記電流指令値と前記回転子位置の他に、前記電流制御比例項と電機子抵抗値とインダクタンス値と永久磁石磁束値の中から少なくとも1つを用いて電圧指令位相を算出することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の同期機制御装置。
  6. 前記電圧指令位相演算器は、前記電流指令値と前記回転子位置の他に、前記電流制御比例項と電機子抵抗値とインダクタンス値と永久磁石磁束値と電圧指令値の中から少なくとも1つを用いて電圧指令位相を算出することを特徴とする請求項5に記載の同期機制御装置。
  7. 前記電圧指令位相演算器は、前記電流指令値の代わりに、前記電流指令値に対して低域通過フィルタ処理を施した値を用いて前記電圧指令位相を算出することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の同期機制御装置。
  8. 前記電圧指令位相演算器は、前記電流指令値の代わりに、前記電流指令値に対して低域通過フィルタ処理を施した値と前記電流検出値に高域通過フィルタ処理を施した値とを用いて前記電圧指令位相を算出することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の同期機制御装置。
  9. 前記電圧指令位相演算器は、前記電流指令値の代わりに、前記電流指令値と電流検出値との重み平均値を用いて前記電圧指令位相を算出することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の同期機制御装置。
  10. 前記重み平均値を算出する際に用いる重み係数は、前記電流指令値と前記電流検出値との差分に応じて変化させることを特徴とする請求項9に記載の同期機制御装置。
JP2013241525A 2013-11-22 2013-11-22 同期機制御装置 Expired - Fee Related JP5752214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013241525A JP5752214B2 (ja) 2013-11-22 2013-11-22 同期機制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013241525A JP5752214B2 (ja) 2013-11-22 2013-11-22 同期機制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015104174A JP2015104174A (ja) 2015-06-04
JP5752214B2 true JP5752214B2 (ja) 2015-07-22

Family

ID=53379479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013241525A Expired - Fee Related JP5752214B2 (ja) 2013-11-22 2013-11-22 同期機制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5752214B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108736786A (zh) * 2017-04-21 2018-11-02 三菱电机株式会社 电动机的控制装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108450055B (zh) * 2015-11-25 2021-08-27 三菱电机株式会社 永磁体型旋转电机的控制装置
JP6354806B2 (ja) * 2016-07-29 2018-07-11 マツダ株式会社 同期モータ制御装置
WO2018055671A1 (ja) * 2016-09-20 2018-03-29 三菱電機株式会社 インバータ装置、圧縮機駆動装置及び空気調和機
CN111418144B (zh) * 2017-11-28 2023-07-14 日产自动车株式会社 电动机的控制方法以及电动机的控制装置
JP2021002949A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 株式会社日立製作所 永久磁石同期電動機の駆動装置、駆動方法および電気車

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4139934B2 (ja) * 1999-09-21 2008-08-27 株式会社安川電機 交流電動機の制御方法および制御装置
JP5659945B2 (ja) * 2011-05-02 2015-01-28 トヨタ自動車株式会社 回転電機の制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108736786A (zh) * 2017-04-21 2018-11-02 三菱电机株式会社 电动机的控制装置
CN108736786B (zh) * 2017-04-21 2021-09-24 三菱电机株式会社 电动机的控制装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015104174A (ja) 2015-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5752214B2 (ja) 同期機制御装置
JP4205157B1 (ja) 電動機の制御装置
TWI654827B (zh) 換流器控制裝置及馬達驅動系統
JP5281339B2 (ja) 同期電動機の駆動システム、及びこれに用いる制御装置
JP5924045B2 (ja) 電動機の制御装置及び電動機の制御方法
WO2011145334A1 (ja) 回転センサレス制御装置
EP3509210B1 (en) Inverter control device and electric motor driving system
JP2011147287A (ja) 電動機の磁極位置推定装置
US10696141B2 (en) Synchronous motor control device and method of controlling synchronous motor
JP2011120322A (ja) 電動機駆動装置の制御装置
JP6124808B2 (ja) 同期電動機の制御装置及び制御方法
US9780713B2 (en) Driving apparatus for electric motor
JP2014027764A (ja) 交流電動機の駆動システム及び電動機車両
WO2012153794A1 (ja) 永久磁石同期電動機の位置センサレス制御装置
JP5948266B2 (ja) インバータ装置、建設機械、電動機制御方法
JP5920067B2 (ja) モータ制御装置
JP2015165757A (ja) インバータ制御装置及びその方法
JP2010279095A (ja) 交流電動機のセンサレス制御装置
JP6384209B2 (ja) 交流電動機の制御装置
JP6177623B2 (ja) 同期電動機制御装置
JP5772630B2 (ja) 回転機の制御装置
Kadjoudj et al. Modified direct torque control of permanent magnet synchronous motor drives
JP6590602B2 (ja) モータ駆動装置、空気調和機およびプログラム
JP2012151998A (ja) 電力変換器の制御装置
JP6951945B2 (ja) モータ制御装置及びモータ制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150421

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150519

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5752214

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees