JP3422101B2 - 速度センサレスベクトル制御方法 - Google Patents

速度センサレスベクトル制御方法

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JP3422101B2
JP3422101B2 JP27075094A JP27075094A JP3422101B2 JP 3422101 B2 JP3422101 B2 JP 3422101B2 JP 27075094 A JP27075094 A JP 27075094A JP 27075094 A JP27075094 A JP 27075094A JP 3422101 B2 JP3422101 B2 JP 3422101B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、速度センサを用いる
ことなく誘導電動機(以下、単に誘導機とも称する)を
可変速制御するPWM(パルス幅変調)インバータのベ
クトル制御に関し、誘導電動機の回転の有無が判明して
いない状態における、該PWMインバータを起動すると
き若しくは商用電源の瞬時停電(以下、単に瞬停とも称
する)が回復して再起動するときのベクトル制御方法い
わゆる、速度センサレスベクトル制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図14に、従来の制御方法による誘導電
動機を可変速制御するPWMインバータの速度センサレ
スベクトル制御装置のブロック構成図を示す。図14に
おいて、1は誘導機、2はPWMインバータ、3は電流
検出手段、4は電圧検出手段、5a,5bは3相2相変
換手段、6a,6bは座標変換手段1、7は誘起電圧演
算手段、8は一次角周波数指令演算手段、9は磁束推定
手段、10はすべり角周波数演算手段、11は一次角周
波数指令積分器、12は減算器、13は速度調節手段、
14は磁束調節手段、15は電流調節手段、16は座標
変換手段2、17は2相3相変換手段、18は起動処理
手段、19は磁束指令切替手段、20は速度指令切替手
段、21,22は切替スイッチから構成されている。
【0003】図14の従来例の制御動作を、以下に説明
する。即ち、電流検出手段3で検出した誘導機1の電流
iu,iwは、3相2相変換手段5aで固定座標軸上の
2相量iα、iβに変換され、符号6aの座標変換手段
1で磁化軸を基準とする回転座標軸上の2相量iM (磁
化軸電流成分)とこれと直交するiT (トルク軸電流成
分)に変換される。
【0004】また、電圧検出手段4で検出したPWMイ
ンバータ2の出力電圧vu,vv,vwは、3相2相変
換手段5bで固定座標軸上の2相量vα、vβに変換さ
れ、符号6bの座標変換手段1で磁化軸を基準とする回
転座標軸上の2相量vM (磁化軸電圧成分)とこれと直
交するvT (トルク軸電圧成分)に変換される。誘起電
圧演算手段7では、上記iT ,iM ,vT ,vM および
一次角周波数指令演算手段8で演算した一次角周波数指
令値ω1 * とを入力とし、下記の式(1),式(2)に
従って、誘起電圧の磁化軸成分eM トルク軸成分eT
演算している。
【0005】
【数1】 eT =vT −R1 T −Lσ(d/dt)iT −jω1 * LσiM …(1)
【0006】
【数2】 eM =vM −R1 M −Lσ(d/dt)iM +jω1 * LσiT …(2) 但し、R1 は誘導機1の一次抵抗、Lσは漏れインダク
タンス、jは虚数単位である。一次角周波数指令演算手
段8では、以下に示す式(3)に従って、一次角周波数
指令値ω1 * を演算している。
【0007】
【数3】 ω1 * =(eT /φ# )h1(S) ……(3) 但し、h1(S)はフィルタの伝達特性を表している。磁束
推定手段9では、式(4)に従って磁束推定値φ# を演
算している。
【0008】
【数4】 φ# =(eT /ω1 * )h2(S) ……(4) 但し、h2(S)はフィルタの伝達特性を表している。すべ
り角周波数演算手段10では、トルク軸電流成分iT
磁束推定値φ# からすべり角周波数ωS を演算してい
る。
【0009】誘導機1の回転角周波数推定値ωr # は、
減算器12で一次角周波数指令値ω1 * からすべり角周
波数ωS を減算して求めている。速度調節手段13で
は、誘導機1の回転角周波数推定値ωr # と切替スイッ
チ22の出力である回転角周波数指令値ωr * ' とによ
り、誘導機1の回転速度の調節を行っている。
【0010】磁束調節手段14は、磁束推定手段9で演
算した磁束推定値φ# と切替スイッチ21の出力である
磁束指令値φ* ' を入力とし、その調節動作の結果とし
て磁化軸電流指令値iM * を出力する。電流調節手段1
5は、磁束調節手段14から出力される磁化軸電流指令
値iM * 、速度調節手段13から出力されるトルク軸電
流指令値iT * および符号6aの座標変換手段1で変換
したトルク軸電流成分iT 、磁化軸電流成分iM を入力
とし、各軸の電流の調節動作の結果として磁化軸電圧指
令値vM * とトルク軸電圧指令値vT * を出力する。
【0011】この回転座標軸上の電圧指令値vM * およ
びvT * を符号16の座標変換手段2で固定座標軸上の
2相の電圧指令値vα* ,vβ* に変換し、2相3相変
換手段17を介してPWMインバータ2に3相分の電圧
指令値vu * ,vv * ,vw* を出力している。起動処
理手段18、磁束指令切替手段19、速度指令切替手段
20、切替スイッチ21,22の動作の詳細について
は、図15に示す動作タイミングチャ−トを参照しつ
つ、以下に説明する。
【0012】起動処理手段18は、図示しない商用電源
の瞬停の検出手段よりの瞬停信号(図15(イ))と、
外部よりの起動信号(図15(ロ))とを入力して、P
WMインバータ2を起動するとき若しくは前記商用電源
の瞬停が回復して再起動するときに、磁束指令切替手段
19および速度指令切替手段20に起動処理信号(図1
5(ハ))を出力する。
【0013】磁束指令切替手段19は、前記起動処理信
号が入力されTφ秒(図15(ニ))経過してから切替
スイッチ21により磁束調節手段14の磁束指令値
φ* ' を零から磁束指令値φ* に切り換える。速度指令
切替手段20は、前記起動処理信号が入力されTω(T
ω >Tφ)秒(図15(ホ))経過してから切替スイ
ッチ22により速度調節手段14の回転角周波数指令値
ωr * ' を零から回転角周波数指令値ωr * に切り換え
る。
【0014】PWMインバータ2は、前記起動処理信号
により運転または停止状態となる。即ち、前記起動信号
が無いとき、または商用電源が瞬停中ではPWMインバ
ータ2が停止状態になっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の制御方法
による誘導機を可変速制御するPWMインバータの速度
センサレスベクトル制御装置では、PWMインバータを
起動するとき若しくは商用電源の瞬停が回復して再起動
するときに、まず、磁束指令値に基づいて磁化軸電流を
流すが、このときの誘導機の回転角周波数と等しい周波
数の回転磁界が発生できず、回転角周波数(回転速度)
を正しく推定できないために、該PWMインバータが過
負荷になって非常停止をする恐れがあった。
【0016】また、前記再起動時と同様に、機械設備等
によっては誘導機が回転している状態でPWMインバー
タを起動して速度センサレス制御をすることがあり、こ
のとき誘導機の回転角周波数と等しい周波数の回転磁界
が発生できず、回転角周波数(回転速度)を正しく推定
できないために、該誘導機が直流制動状態になる恐れが
あった。
【0017】従って、この発明の課題は、上述の起動も
しくは再起動する際に、回転角周波数と等しい周波数の
回転磁界を発生させ、回転角周波数(回転速度)を正し
く推定し、確実に、PWMインバータが起動もしくは再
起動できる速度センサレスベクトル制御方法を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】誘導電動機をPWMイン
バータによって可変速制御すべく、誘導電動機の一次電
流および電圧を磁束ベクトルと平行な成分(磁化成分)
と、これと直交する成分(トルク成分)とに分離して、
それぞれ独立して制御する速度センサレスベクトル制御
方法において、第1の発明では、PWMインバータを起
動する場合、商用電源の瞬時停電が回復して再起動する
場合、のいずれか一方若しくは双方の場合に、PWMイ
ンバ−タから誘導電動機に供給する電流をステップ状に
変化させ、第2の発明では、PWMインバータを起動す
る場合、商用電源の瞬時停電が回復して再起動する場
合、のいずれか一方若しくは双方の場合に、磁化電流指
令値を零から予め定めた値までステップ状に変化させ、
第3の発明では、PWMインバータの制御回路内に雑音
源を設け、PWMインバータを起動する場合、商用電源
の瞬時停電が回復して再起動する場合、のいずれか一方
若しくは双方の場合に、前記雑音源から出力される疑似
雑音信号を、PWMインバータの制御信号に重畳する。
【0019】第4の発明では、前記第3の発明におい
て、前記疑似雑音信号を、M系列の乱数信号とする。第
5の発明では、前記第3または第4の発明において、前
記疑似雑音信号を、磁化電流指令値とトルク電流指令値
のうち少なくとも一方に重畳させる。第6の発明では、
前記第3または第4の発明において、前記疑似雑音信号
を、磁化電流検出値とトルク電流検出値のうち少なくと
も一方に重畳させる。
【0020】第7の発明では、前記第3または第4の発
明において、前記疑似雑音信号を、回転座標上の電圧指
令である磁化軸電圧指令値とトルク軸電圧指令値のうち
少なくとも一方に重畳させる。第8の発明では、前記第
3または第4の発明において、前記疑似雑音信号を、固
定座標上の電圧指令であるα軸電圧指令値とβ軸電圧指
令値のうち少なくとも一方に重畳させる。
【0021】第9の発明では、前記第3または第4の発
明において、前記疑似雑音信号を、PWMインバータの
各相の電圧指令値に重畳させる。第10の発明では、前
記第3または第4の発明において、前記疑似雑音信号
を、磁化軸の位相指令値に重畳させる。第11の発明で
は、前記第3または第4の発明において、前記疑似雑音
信号を、一次角周波数指令値に重畳させる。
【0022】第12の発明では、前記第3ないし第11
の発明において、PWMインバータの起動開始、あるい
は商用電源の瞬時停電が回復して再起動開始から、一次
角周波数指令値の絶対値が予め定めた値に達するまでの
期間、前記疑似雑音信号を重畳する。第13の発明で
は、前記第3ないし第11の発明において、PWMイン
バータの起動開始あるいは商用電源の瞬時停電が回復し
て再起動開始から、回転速度推定値の絶対値が予め定め
た値に達するまでの期間、前記疑似雑音信号を重畳す
る。
【0023】第14の発明では、前記第3ないし第11
の発明において、PWMインバータの起動開始、あるい
は商用電源の瞬時停電が回復して再起動開始から、一次
角周波数指令値の変化率が予め定めた値以下になるまで
の期間、前記疑似雑音信号を重畳する。第15の発明で
は、前記第3ないし第11の発明において、PWMイン
バータの起動開始,あるいは商用電源の瞬時停電が回復
して再起動開始から、回転速度推定値の変化率が予め定
めた値以下になるまでの期間、前記疑似雑音信号を重畳
する。
【0024】
【作用】角周波数ωr で回転している誘導機の基礎方程
式は、固定座標軸(α、β軸)上で表現すると、式
(5)で表される。
【0025】
【数5】 eα= sφα ……(5−1) eβ= sφβ ……(5−2) 0=−R2'iα+(s+1/T2 )φα+ωr φβ ……(5−3) 0=−R2'iβ−ωr φα+(s+1/T2 )φβ ……(5−4) 式(5)において、eα、eβは誘起電圧のα、β軸成
分、iα、iβは一次側電流のα、β軸成分、φα、φ
βは磁束のα、β軸成分である。また、R2'は二次抵抗
の一次側換算値、T2 は二次側時定数、sはラプラス変
換の微分演算子である。
【0026】式(5)をブロック図化すると、図16に
示すようになる。図16より、φα、φβは、それぞれ
式(6)、式(7)で表すことができる。
【0027】
【数6】
【0028】
【数7】 通常運転時では(1/T2 2 ≪(ωr 2 が成立する
ので、角周波数ωr で回転している誘導機の磁束の共振
周波数はωr である。即ち、角周波数ωr で回転してい
る誘導機にωr の周波数成分を含む電流を供給すれば、
周波数がωr である回転磁界(磁束)を発生させること
ができる。
【0029】周波数がωr である回転磁界が発生したと
き、ωr で回転する回転座標軸(d,q軸)上における
誘起電圧(ed ,eq )と回転磁界(磁束φd ,φq
には式(8)の関係がある。
【0030】
【数8】 ed = −ωr φq ……(8−1) eq = ωr φd ……(8−2) ベクトル制御ではd軸を磁化軸(M軸)に合わせるの
で、各軸の磁束は式(9)、式(10)のとおりとな
る。
【0031】
【数9】 φT =φq =0 ……(9)
【0032】
【数10】 φM =φd =φ ……(10) また、式(8)、式(10)から、式(11)を導くこ
とができる。
【0033】
【数11】 eT =ωr ・ φ ……(11) 一方、従来例における一次角周波数指令値ω1 * は、式
(3)のフィルタ項を無視すると、式(12)で表すこ
とができる。
【0034】
【数12】 ω1 * =eT /φ# ……(12) 式(12)において、φ# は磁束推定手段で推定した磁
束推定値、eT は誘起電圧演算手段で演算した誘起電圧
トルク軸成分である。即ち、先述のPWMインバータの
起動若しくは再起動時に、回転している誘導機の角周波
数ωr と等しい周波数成分を含む電流を誘導機に供給し
て回転磁界(磁束)と誘起電圧を発生させれば、従来例
どおりに一次角周波数指令値ω1 * を演算して磁化電流
を供給することで誘導機の回転角周波数と等しい周波数
の回転磁界(磁束)および誘起電圧の発生を持続させる
ことができる。そして、このときの一次角周波数指令値
ω1 * は誘導機の回転角周波数ωr に等しくなっている
ので、一次角周波数指令値ω1 * から回転速度を正しく
推定できる。
【0035】以下に、この発明の具体的な作用について
説明する。第1の発明においては、PWMインバータか
ら誘導機に供給する電流をステップ状に変化させてい
る。ここで、ステップ信号をラプラス変換すると、式
(13)のとおりとなる。また、式(13)より式(1
4)が容易に導出できる。
【0036】
【数13】 F(s)=1/s ……(13)
【0037】
【数14】 |F(ω)|=1/ω ……(14) 式(14)は、ステップ信号には、周波数成分の大きさ
は高周波になるにつれて減衰する、任意の周波数成分を
有していることを示している。即ち、起動もしくは再起
動時にPWMインバータの電流をステップ状に変化させ
ることで、任意周波数成分を含む電流を誘導機に供給し
て、該誘導機の回転角周波数と等しい回転磁界と誘起電
圧を発生させ、誘導機の回転速度を正しく推定すること
により、確実にPWMインバータが起動もしくは再起動
をする。
【0038】第2の発明においては、起動もしくは再起
動時に磁化電流指令値をステップ状に変化させることに
より、誘導機に供給する電流をステップ状に変化させる
ことができ、前述の第1の発明の作用が得られる。ま
た、PWMインバータの出力電流に含まれる雑音成分
は、不規則な時間間隔で発生する成分である。従って、
この雑音成分には、低周波領域から高周波領域にいたる
まで様々な周波数成分が含まれている。
【0039】すなわち、起動もしくは再起動時にPWM
インバータの電流に雑音成分を含ませることで、任意の
周波数成分を含む電流を誘導機に供給することができ、
誘導機の回転角周波数と等しい回転磁界と誘起電圧を発
生させ、誘導機の回転速度を正しく推定することによ
り、確実にPWMインバータが起動もしくは再起動をす
る。
【0040】第3の発明においては、PWMインバータ
の制御回路内に疑似雑音信号を発生させる雑音源を設
け、この疑似雑音信号を該制御回路内の制御信号に重畳
させて該PWMインバータの出力電流に雑音成分を含ま
せることで、前述の作用が得られる。第4の発明では、
前記第4の発明において、前記疑似雑音信号をM系列の
乱数信号とする。このM系列については、例えば「計測
と制御」,第20巻,2号,pp.42〜50(昭.5
6)に説明されている。すなわちM系列の乱数信号は、
簡単な規則によって作られる信号であり、発生手段も容
易である。しかも、不規則な時間間隔で発生する信号で
ある。
【0041】第5の発明では、前記第3または第4の発
明において、前記疑似雑音信号を磁化電流指令値とトル
ク電流指令値のうち少なくとも一方に重畳させること
で、誘導機に供給する電流に雑音成分が含まれ、前記の
作用が得られる。第6の発明では、前記第3または第4
の発明において、前記疑似雑音信号を磁化電流検出値と
トルク電流検出値のうち少なくとも一方に重畳させるこ
とで、誘導機に供給する電流に雑音成分が含まれ、前記
の作用が得られる。
【0042】第7の発明では、前記第3または第4の発
明において、前記疑似雑音信号を回転座標上の電圧指令
である磁化電圧指令値とトルク軸電圧指令値のうち少な
くとも一方に重畳させることで、誘導機に供給する電流
に雑音成分が含まれ、前記の作用が得られる。第8の発
明では、前記第3または第4の発明において、前記疑似
雑音信号を固定座標上の電圧指令であるα軸電圧指令値
とβ軸成分電圧指令値のうち少なくとも一方に重畳させ
ることで、誘導機に供給する電流に雑音成分が含まれ、
前記の作用が得られる。
【0043】第9の発明では、前記第3または第4の発
明において、前記疑似雑音信号をPWMインバータへの
各相の電圧指令値に重畳させることで、誘導機に供給す
る電流に雑音成分が含まれ、前記の作用が得られる。第
10の発明では、前記第3または第4の発明において、
前記疑似雑音信号を磁化軸の位相指令値にに重畳させる
ことで、誘導機に供給する電流に雑音成分が含まれ、前
記の作用が得られる。
【0044】第11の発明では、前記第3または第4の
発明において、前記疑似雑音信号を一次角周波数指令値
に重畳させることで、誘導機に供給する電流に雑音成分
が含まれ、前記の作用が得られる。第12の発明におい
ては、起動もしくは再起動時の一次角周波数指令値の初
期値は零、つまり誘導機の回転速度の推定値の初期値は
零である。そして、電流に雑音成分を含ませることで誘
導機の角周波数と等しい回転磁界(磁束)と誘起電圧が
発生でき、演算した一次角周波数指令値は、誘導機の回
転角周波数と等しくなる。
【0045】従って、一次角周波数指令値推定値は、零
か誘導機の回転角周波数のいずれかの値となる。即ち、
前記第3ないし第11の発明における疑似雑音信号を重
畳する期間を一次角周波数指令値の絶対値が予め定めた
値に達するまでの期間とすることで、誘導機のベクトル
制御にとって不必要な疑似雑音信号を重畳する期間、即
ち、疑似雑音信号の重畳によって発生するトルク電流の
不要な成分を出力する期間を必要最小限に抑えられる。
【0046】第13の発明においては、起動もしくは再
起動時の一次角周波数指令値の初期値は零、つまり誘導
機の回転速度の推定値の初期値は零である。そして、電
流に雑音成分を含ませることで誘導機の角周波数と等し
い回転磁界(磁束)と誘起電圧が発生でき、演算した一
次角周波数指令値は、誘導機の回転角周波数と等しくな
る。
【0047】従って、回転角周波数の推定値は、零か誘
導機の回転角周波数のいずれかの値となる。即ち、前記
第3ないし第11の発明における疑似雑音信号を重畳す
る期間を回転角周波数(回転速度)の推定値の絶対値が
予め定めた値に達するまでの期間とすることで、誘導機
のベクトル制御にとって不必要な疑似雑音信号を重畳す
る期間、即ち、疑似雑音信号の重畳によって発生するト
ルク電流の不要な成分を出力する期間を必要最小限に抑
えられる。
【0048】第14の発明においては、前記第3ないし
第11の発明における疑似雑音信号を重畳する期間を、
PWMインバータの起動開始,あるいは商用電源の瞬時
停電が回復して再起動開始から、一次周波数指令値の変
化率が予め定めた値に達するまでとすることで、前記第
12の発明と同じ作用が得られる。第15の発明におい
ては、前記第3ないし第11の発明における疑似雑音信
号を重畳する期間を、PWMインバータの起動開始,あ
るいは商用電源の瞬時停電が回復して再起動開始から、
回転速度推定値の絶対値が予め定めた値に達するまでと
することで、前記第13の発明と同じ作用が得られる。
【0049】
【実施例】以下に記載するこの発明の実施例において、
図14の従来例と同一機能を有するものには同一符号を
付して説明を省略し、図14と異なる機能のものを中心
に説明する。図1は、この発明の制御方法による第1の
実施例を示すPWMインバータの速度センサレスベクト
ル制御装置のブロック構成図である。
【0050】図1においては、磁束調節手段14と電流
調節手段15との間に切替スイッチ25を設け、この切
替スイッチ25を切り替えるために磁化電流指令切替手
段24を設けている。磁化電流指令切替手段24の動作
を、図2に示す動作タイミングチャートを参照しつつ、
以下に説明する。
【0051】即ち、磁束指令切替手段19の動作出力
(図2(イ))が磁化電流切替手段24に入力される
と、磁化電流切替手段24は、T1 秒(図2(ロ))経
過してから切替スイッチ25により電流調節手段15の
電流指令値iM * ' を零からiM * に切り換えることで
(図2(ハ))、起動もしくは再起動時にPWMインバ
ータ2の電流をステップ状に変化させ、任意の周波数成
分を含む電流を誘導機1に供給する。
【0052】図3は、この発明の制御方法による第2の
実施例を示すPWMインバータの速度センサレスベクト
ル制御装置のブロック構成図である。図3においては、
単パルス発生手段27と符号28の疑似雑音信号発生手
段1とを設け、さらに、符号28の疑似雑音信号発生手
段1の出力信号を磁化電流指令値iM * とトルク電流指
令値iT * とに加算するための加算器29a、29bを
設けている。
【0053】単パルス発生手段27と符号28の疑似雑
音信号発生手段1の動作を、図4に示す動作タイミング
チャートを参照しつつ、以下に説明する。即ち、磁束指
令切替手段19の動作出力(図4(イ))が単パルス発
生手段27に入力されると、単パルス発生手段27はパ
ルス幅T2 秒(図4(ロ))の信号を発生し、このT2
秒間、符号28の疑似雑音信号発生手段1は疑似雑音信
号(図4(ハ))を出力し、加算器29a、29bによ
り磁化電流指令値iM * とトルク電流指令値iT * とに
それぞれ加算することで、起動もしくは再起動時にPW
Mインバータ2の電流に雑音成分を含ませることがで
き、任意の周波数成分を含む電流を誘導機1に供給す
る。尚、図3に示した実施例では、前記疑似雑音信号を
磁化電流指令値iM * とトルク電流指令値iT * とにそ
れぞれ加算しているが、いずれか一方のみに該疑似雑音
信号を加算しても、PWMインバータ2の電流に雑音成
分を含ませることができる。
【0054】図5は、この発明の制御方法による第3の
実施例を示すPWMインバータの速度センサレスベクト
ル制御装置のブロック構成図である。図5においては、
磁束指令切替手段19の出力と回転角周波数推定値ωr
# とを入力とする符号30の疑似雑音信号発生手段2を
設けている。符号30の疑似雑音信号発生手段2は、磁
束指令切替手段19が動作して、回転角周波数推定値ω
r # の絶対値が一定値以上になるまで疑似雑音信号を出
力し、加算器29a、29bにより磁化電流指令値iM
* とトルク電流指令値iT * とにそれぞれ加算すること
で、起動もしくは再起動時に誘導機1の回転速度が正し
く推定できるまで、PWMインバータ2の電流に雑音成
分を含ませることができ、任意の周波数成分を含む電流
を誘導機1に供給することができる。尚、図5に示した
実施例では、前記疑似雑音信号を磁化電流指令値iM *
とトルク電流指令値iT * とにそれぞれ加算している
が、いずれか一方のみに該疑似雑音信号を加算しても、
PWMインバータ2の電流に雑音成分を含ませることが
できる。
【0055】また、図5に示した実施例では、符号30
の疑似雑音信号発生手段2に回転角周波数推定値ωr #
を入力しているが、回転角周波数推定値ωr # の代わり
に一次角周波数指令値ω1 * あるいは回転角周波数推定
値ωr # を誘導機1の極対数で除算することで求まる回
転速度推定値を入力してもよい。図6は、この発明の制
御方法による第4の実施例を示すPWMインバータの速
度センサレスベクトル制御装置のブロック構成図であ
る。
【0056】図6においては、図5に示した第3の実施
例の符号30の疑似雑音信号発生手段2の代わりに符号
31の疑似雑音信号発生手段3を設けている。符号31
の疑似雑音信号発生手段3は、磁束指令切替手段19の
出力が変化してから、回転角周波数推定値ωr # の一定
時間内の変化量が一定値以下になるまで疑似雑音信号を
出力するものであり、加算器29a、29bにより磁化
電流指令値iM * とトルク電流指令値iT * とにそれぞ
れ加算することで、起動若しくは再起動時に誘導機1の
回転速度が正しく推定できるまで、PWMインバータ2
の電流に雑音成分を含ませる。尚、図6に示した実施例
では、前記疑似雑音信号を磁化電流指令値iM * とトル
ク電流指令値iT * とにそれぞれ加算しているが、いず
れか一方のみに該疑似雑音信号を加算しても、PWMイ
ンバータ2の電流に雑音成分を含ませることができる。
【0057】また、図6に示した実施例では、符号31
の疑似雑音信号発生手段3に回転角周波数推定値ωr #
を入力しているが、回転角周波数推定値ωr # の代わり
に一次角周波数指令値ω1 * あるいは回転角周波数推定
値ωr # を誘導機1の極対数で除算することで求まる回
転速度推定値を入力してもよい。図7は、この発明の制
御方法による第5の実施例を示すPWMインバータの速
度センサレスベクトル制御装置のブロック構成図であ
る。
【0058】図7においては、図6に示した第4の実施
例の符号31の疑似雑音信号発生手段3の代わりにM系
列乱数信号発生手段32を設けたこと以外は、第4の実
施例と同じであるので、この実施例の動作の説明は、こ
こでは省略する。図8は、この発明の制御方法による第
6の実施例を示すPWMインバータの速度センサレスベ
クトル制御装置のブロック構成図である。
【0059】図8においては、図3に示した第2の実施
例の符号28の疑似雑音信号発生手段1の出力信号を磁
化電流指令値iM * とトルク電流指令値iT * とに加算
する代わりに、加算器33a,33bにより磁化電流検
出値iM とトルク電流検出値iT とに加算することで、
起動もしくは再起動時にPWMインバータ2の電流に雑
音成分を含ませることができ、任意の周波数成分を含む
電流を誘導機1に供給する。尚、図8に示した実施例で
は、前記疑似雑音信号を磁化電流検出値iM とトルク電
流検出値iT とにそれぞれ加算しているが、いずれか一
方のみに該疑似雑音信号を加算しても、PWMインバー
タ2の電流に雑音成分を含ませることができる。
【0060】図9は、この発明の制御方法による第7の
実施例を示すPWMインバータの速度センサレスベクト
ル制御装置のブロック構成図である。図9においては、
図3に示した第2の実施例の符号28の疑似雑音信号発
生手段1の出力信号を磁化電流指令値iM * とトルク電
流指令値iT * とに加算する代わりに、加算器34a,
34bにより磁化軸電圧指令値vM * とトルク軸電圧指
令値vT * とに加算することで、起動もしくは再起動時
にPWMインバータ2の電流に雑音成分を含ませること
ができ、任意の周波数成分を含む電流を誘導機1に供給
する。尚、図9に示した実施例では、疑似雑音信号を磁
化軸電圧指令値vM * とトルク軸電圧指令値vT * とに
それぞれ加算しているが、いずれか一方のみに該疑似雑
音信号を加算しても、PWMインバータ2の電流に雑音
成分を含ませることができる。
【0061】図10は、この発明の制御方法による第8
の実施例を示すPWMインバータの速度センサレスベク
トル制御装置のブロック構成図である。図10において
は、図3に示した第2の実施例の符号28の疑似雑音信
号発生手段1の出力信号を磁化電流指令値iM * とトル
ク電流指令値iT * とに加算する代わりに、加算器35
a,35bにより固定座標上の2相の電圧指令値v
α*、vβ* に加算することで、起動もしくは再起動時
にPWMインバータ2の電流に雑音成分を含ませること
ができ、任意の周波数成分を含む電流を誘導機1に供給
する。尚、図9に示した実施例では、疑似雑音信号をv
βS * ,vαS * の双方に加算しているが、いずれか一
方のみに該疑似雑音信号を加算しても、PWMインバー
タ2の電流に雑音成分を含ませることができる。
【0062】図11は、この発明の制御方法による第9
の実施例を示すPWMインバータの速度センサレスベク
トル制御装置のブロック構成図である。図11において
は、図3に示した第2の実施例の符号28の疑似雑音信
号発生手段1の出力信号を磁化電流指令値iM * とトル
ク電流指令値iT * とに加算する代わりに、加算器36
a,36b,36cにより3相の電圧指令値vU * ,
V * , vW * に加算することで、起動もしくは再起動時
にPWMインバータ2の電流に雑音成分を含ませること
ができ、任意の周波数成分を含む電流を誘導機1に供給
する。
【0063】図12は、この発明の制御方法による第1
0の実施例を示すPWMインバータの速度センサレスベ
クトル制御装置のブロック構成図である。図12におい
ては、図3に示した第2の実施例の符号28の疑似雑音
信号発生手段1の出力信号を磁化電流指令値iM * とト
ルク電流指令値iT * とに加算する代わりに、加算器3
7により磁化軸位相指令値θ* に加算することで、起動
もしくは再起動時にPWMインバータ2の電流に雑音成
分を含ませることができ、任意の周波数成分を含む電流
を誘導機1に供給する。
【0064】図13は、この発明の制御方法による第1
1の実施例を示すPWMインバータの速度センサレスベ
クトル制御装置のブロック構成図である。図13におい
ては、図3に示した第2の実施例の符号28の疑似雑音
信号発生手段1の出力信号を磁化電流指令値iM * とト
ルク電流指令値iT * とに加算する代わりに、加算器3
8により一次角周波数指令値ω1 * に加算することで、
起動もしくは再起動時にPWMインバータ2の電流に雑
音成分を含ませることができ、任意の周波数成分を含む
電流を誘導機1に供給する。
【0065】以上に説明したこの発明のそれぞれの実施
例において、速度調節手段13に回転角周波数指令値ω
r * と回転角速度推定値ωr # とを入力しているが、前
記それぞれの値を誘導機1の極対数で除算した回転速度
指令値と回転速度推定値とを入力としてもよい。また、
3相2相変換手段5bに電圧検出手段4で検出した電圧
U , V , vW を入力しているが、2相3相変換手段
17の出力vU * , V * , vW * を入力してもよい。
【0066】また、これまで説明した実施例は、単独で
用いることに限定されるものではなく、複数の実施例を
組み合わせて使用することが可能である。
【0067】
【発明の効果】この発明によれば、PWMインバータの
起動もしくは再起動時に、任意の周波数成分を含む電流
を誘導機に供給することにより、該誘導機の回転角周波
数と等しい回転磁界と誘起電圧を発生させ、該誘導機の
回転速度を正しくかつ確実に推定することが可能となる
ので、速度センサを用いなくても該PWMインバータが
非常停止をする恐れや、該誘導機に直流制動がかかる恐
れがなくなり、確実にPWMインバータが起動もしくは
再起動をするので、好適な誘導機の速度センサレスベク
トルベクトル制御が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すブロック構成図
【図2】この発明の第1の実施例の動作を説明するため
のタイミングチャート
【図3】この発明の第2の実施例を示すブロック構成図
【図4】この発明の第2の実施例の動作を説明するため
のタイミングチャート
【図5】この発明の第3の実施例を示すブロック構成図
【図6】この発明の第4の実施例を示すブロック構成図
【図7】この発明の第5の実施例を示すブロック構成図
【図8】この発明の第6の実施例を示すブロック構成図
【図9】この発明の第7の実施例を示すブロック構成図
【図10】この発明の第8の実施例を示すブロック構成
【図11】この発明の第9の実施例を示すブロック構成
【図12】この発明の第10の実施例を示すブロック構
成図
【図13】この発明の第11の実施例を示すブロック構
成図
【図14】従来例を示すブロック構成図
【図15】図14の動作を説明するためのタイミングチ
ャート
【図16】この発明の作用を説明するためのブロック図
【符号の説明】
1…誘導機、2…PWMインバータ、3…電流検出手
段、4…電圧検出手段、5…3相2相変換手段、6…座
標変換手段1、7…誘起電圧演算手段、8…一次角周波
数指令演算手段、9…磁束推定手段、10…すべり周波
数演算手段、11…一次角周波数指令積分器、12…減
算器、13…速度調節手段、14…磁束調節手段、15
…電流調節手段、16…座標変換手段2、17…2相3
相変換手段、18…起動処理手段、19…磁束指令切替
手段、20…速度指令切替手段、21,22,25…切
替スイッチ、24…磁化電流指令切替手段、27…単パ
ルス発生手段、28…疑似雑音発生手段1、29…加算
器、30…疑似雑音発生手段2、31…疑似雑音発生手
段3、32…M系列乱数信号発生手段、33〜38…加
算器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−62392(JP,A) 特開 平2−214486(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/42 - 7/98 H02P 7/63 H02P 21/00

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘導電動機をPWMインバータによって可
    変速制御すべく、誘導電動機の一次電流および電圧を磁
    束ベクトルと平行な成分(磁化成分)と、これと直交す
    る成分(トルク成分)とに分離して、それぞれ独立して
    制御する速度センサレスベクトル制御方法において、 PWMインバータを起動する場合、商用電源の瞬時停電
    が回復して再起動する場合、のいずれか一方若しくは双
    方の場合における誘導電動機の回転速度を正しく推定す
    るために、 PWMインバ−タから誘導電動機に供給する電流をステ
    ップ状に変化させることにより、誘導電動機の回転角周
    波数に等しい回転磁界と誘起電圧を発生させる ことを特
    徴とする速度センサレスベクトル制御方法。
  2. 【請求項2】誘導電動機をPWMインバータによって可
    変速制御すべく、誘導電動機の一次電流および電圧を磁
    束ベクトルと平行な成分(磁化成分)と、これと直交す
    る成分(トルク成分)とに分離して、それぞれ独立して
    制御する速度センサレスベクトル制御方法において、 PWMインバータを起動する場合、商用電源の瞬時停電
    が回復して再起動する場合、のいずれか一方若しくは双
    方の場合における誘導電動機の回転速度を正しく推定す
    るために、 磁化電流指令値を零から予め定めた値までステップ状に
    変化させることにより、誘導電動機の回転角周波数に等
    しい回転磁界と誘起電圧を発生させること を特徴とする
    速度センサレスベクトル制御方法。
  3. 【請求項3】誘導電動機をPWMインバータによって可
    変速制御すべく、誘導電動機の一次電流および電圧を磁
    束ベクトルと平行な成分(磁化成分)と、これと直交す
    る成分(トルク成分)とに分離して、それぞれ独立して
    制御する速度センサレスベクトル制御方法において、 PWMインバータの制御回路内に雑音源を設け、 PWMインバータを起動する場合、商用電源の瞬時停電
    が回復して再起動する場合、のいずれか一方若しくは双
    方の場合における誘導電動機の回転速度を正しく推定す
    るために、 前記雑音源から出力される疑似雑音信号を、PWMイン
    バータの制御信号に重畳することにより、誘導電動機の
    回転角周波数に等しい回転磁界と誘起電圧を発生させる
    こと を特徴とする速度センサレスベクトル制御方法。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の速度センサレスベクトル
    制御方法において、前記疑似雑音信号を、M系列の乱数
    信号とすることを特徴とする速度センサレスベクトル制
    御方法。
  5. 【請求項5】請求項3または請求項4に記載の速度セン
    サレスベクトル制御方法において、 前記疑似雑音信号を、磁化電流指令値とトルク電流指令
    値のうち少なくとも一方に重畳させることを特徴とする
    速度センサレスベクトル制御方法。
  6. 【請求項6】請求項3または請求項4に記載の速度セン
    サレスベクトル制御方法において、 前記疑似雑音信号を、磁化電流検出値とトルク電流検出
    値のうち少なくとも一方に重畳させることを特徴とする
    速度センサレスベクトル制御方法。
  7. 【請求項7】請求項3または請求項4に記載の速度セン
    サレスベクトル制御方法において、 前記疑似雑音信号を、回転座標上の電圧指令である磁化
    軸電圧指令値とトルク軸電圧指令値のうち少なくとも一
    方に重畳させることを特徴とする速度センサレスベクト
    ル制御方法。
  8. 【請求項8】請求項3または請求項4に記載の速度セン
    サレスベクトル制御方法において、 前記疑似雑音信号を、固定座標上の電圧指令であるα軸
    電圧指令値とβ軸電圧指令値のうち少なくとも一方に重
    畳させることを特徴とする速度センサレスベクトル制御
    方法。
  9. 【請求項9】請求項3または請求項4に記載の速度セン
    サレスベクトル制御方法において、 前記疑似雑音信号を、PWMインバータの各相の電圧指
    令値に重畳させることを特徴とする速度センサレスベク
    トル制御方法。
  10. 【請求項10】請求項3または請求項4に記載の速度セ
    ンサレスベクトル制御方法において、 前記疑似雑音信号を、磁化軸の位相指令値に重畳させる
    ことを特徴とする速度センサレスベクトル制御方法。
  11. 【請求項11】請求項3または請求項4に記載の速度セ
    ンサレスベクトル制御方法において、 前記疑似雑音信号を、一次角周波数指令値に重畳させる
    ことを特徴とする速度センサレスベクトル制御方法。
  12. 【請求項12】請求項3乃至請求項11に記載のセンサ
    レスベクトル制御方法において、 PWMインバータの起動開始、あるいは商用電源の瞬時
    停電が回復して再起動開始から、一次角周波数指令値の
    絶対値が予め定めた値に達するまでの期間、前記疑似雑
    音信号を重畳することを特徴とする速度センサレスベク
    トル制御方法。
  13. 【請求項13】請求項3乃至請求項11に記載のセンサ
    レスベクトル制御方法において、 PWMインバータの起動開始、あるいは商用電源の瞬時
    停電が回復して再起動開始から、回転速度推定値の絶対
    値が予め定めた値に達するまでの期間、前記疑似雑音信
    号を重畳することを特徴とする速度センサレスベクトル
    制御方法。
  14. 【請求項14】請求項3乃至請求項11に記載のセンサ
    レスベクトル制御方法において、 PWMインバータの起動開始、あるいは商用電源の瞬時
    停電が回復して再起動開始から、一次角周波数指令値の
    変化率が予め定めた値以下になるまでの期間、前記疑似
    雑音信号を重畳することを特徴とする速度センサレスベ
    クトル制御方法。
  15. 【請求項15】請求項3乃至請求項11に記載のセンサ
    レスベクトル制御方法において、 PWMインバータの起動開始、あるいは商用電源の瞬時
    停電が回復して再起動開始から、回転速度推定値の変化
    率が予め定めた値以下になるまでの期間、前記疑似雑音
    信号を重畳することを特徴とする速度センサレスベクト
    ル制御方法。
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