JP3707244B2 - 誘導電動機の速度制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力の交流電源をPWMインバータにより所望の周波数,電圧の交流に変換して誘導電動機に給電しつつ、この電動機に速度センサを用いないで該電動機を可変速制御する誘導電動機の速度制御装置に関し、特に、PWMインバータの起動、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際の該インバータの再起動を動作信頼性高く行う誘導電動機の速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の誘導電動機の速度制御方法としては、特開平8−130882号公報に開示されているものが知られている。
図18は、上記公報に基づくこの発明の従来例を示す誘導電動機の速度制御装置のブロック構成図である。
【0003】
図18において、1は誘導電動機、2はPWMインバータ、3は電流検出手段、10は速度制御装置を示し、この速度制御装置10には周知の技術で形成された速度制御系11,磁束制御系12,電流制御系13,2相3相変換手段14,3相2相変換手段15それぞれの他に、PWMインバータ2を起動させるため、又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるために信号発生手段16と、加算演算器17a,17bと、磁束推定手段18と、周波数演算手段19とを備えている。
【0004】
図18に示した速度制御装置10において、角周波数ω2 で回転している誘導電動機1の基本方程式は、固定座標軸(α軸,β軸)上で表現すると、式(1)で表される。
【0005】
【数1】
eα=s・φα
eβ=s・φβ
0=−R2 iα+(s+1/T2 )φα+ω2 φβ
0=−R2 iβ+(s+1/T2 )φβ−ω2 φα …(1)
ここで、eα,eβは誘導電動機1の誘起電圧のα,β軸成分、iα,iβは誘導電動機1の一次電流のα,β軸成分、φα,φβは誘導電動機1の磁束のα,β軸成分である。また、R2 は誘導電動機1の2次抵抗の一次側換算値、T2 は誘導電動機1の2次側時定数、sはラプラス変換の微分演算子である。
【0006】
上記式(1)をブロック図化すると図19に示すように表され、この図よりφα,φβはそれぞれ式(2),式(3)で表すことができる。
【0007】
【数2】
Figure 0003707244
【0008】
【数3】
Figure 0003707244
式(2),式(3)において、PWMインバータ1により所望の周波数,電圧の交流に変換して誘導電動機1に給電しつつ、該電動機を可変速制御する通常の運転時では、(1/T2 2 ≪(ω2 2 が成立するので、角周波数ω2 で回転している誘導電動機1の磁束の振動周波数はω2 である。
【0009】
すなわち、角周波数ω2 で回転している誘導電動機1に、信号発生手段16と加算演算器17a,17bとによりω2 の周波数成分を含む一次電流を供給すれば、周波数がω2 である回転磁界を誘導電動機1に発生させることができる。
よって、誘導電動機1の一次電流を電流検出手段2で検出し、これらの検出値(iU ,iW )を3相2相変換手段15により固定座標軸(α軸,β軸)成分(iα,iβ)に変換し、これらの変換値を磁束推定手段18で式(2),式(3)の演算を行って、φα,φβを求め、周波数演算手段19ではφα,φβから角周波数ω2 が得られ、これを回転速度情報(f)とすることができる。
【0010】
すなわち、図18に示した速度制御装置10はPWMインバータ2を起動させるとき、又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるときに、先ず、信号発生手段16を所定の期間動作させ、このとき周波数演算手段19で得られた回転速度情報(f)に基づいて、PWMインバータ2を起動させることにより、起動時にPWMインバータ2が過負荷状態なるなどの不具合を回避しようとするものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
図18に示した従来の速度制御装置10によると、信号発生手段16と加算演算器17a,17bとにより前記ω2 の周波数成分を含む一次電流を供給し、このときに磁束推定手段18と周波数演算手段19とにより、誘導電動機1の回転速度情報を得るようにしているため、電流制御系13は高速応答を必要とし、この電流制御系13を機能をマイクロコンピュータで具現する場合には、高価な高速のマイクロコンピュータが必要になり、また、高速フーリェ変換(FFT)により回転速度情報を得るときには複雑な演算処理を必要としていた。
【0012】
さらに、原理的に誘導電動機の磁束の振動周波数は、該電動機の回転時の角周波数と同一になるが、該磁束の振動振幅は該電動機の2次側時定数(T2 )で減衰するので、特に、前記電動機が低速で回転しているときには、振動振幅の減衰が相対的に速くなり、前記回転速度情報を得ることが困難な場合があった。
この発明の目的は上記問題点を解決し、安価なマイクロコンピュータが使用でき、簡単な演算処理で、前記電動機が低速で回転しているときも、該電動機の回転速度情報が得られる誘導電動機の速度制御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この第1の発明は、入力の交流電源をPWMインバータにより所望の周波数,電圧の交流に変換して誘導電動機に給電しつつ、該電動機を可変速制御する誘導電動機の速度制御装置において、
速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段とを付加し、前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、回転速度演算手段により、前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、この演算した回転速度情報に基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする。
【0014】
第2の発明は前記第1の発明において、
前記回転速度演算手段には前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分それぞれにハイパスフィルタを介した成分を入力することを特徴とする。
第3の発明は前記誘導電動機の速度制御装置において、
速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段と、起動位相演算手段とを付加し、前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、回転速度演算手段により、前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、起動位相演算手段では前記一次電流のα軸成分とβ軸成分のいずれか一方若しくは双方と、前記回転速度情報とに基づくPWMインバータの起動タイミング若しくは起動位相情報を演算し、この演算した起動タイミング若しくは起動位相情報と、前記回転速度情報とに基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする。
【0015】
第4の発明は前記第3の発明において、
前記回転速度演算手段と起動位相演算手段とには前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分それぞれにハイパスフィルタを介した成分を入力することを特徴とする。
第5の発明は前記誘導電動機の速度制御装置において、
速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段と、回転方向判別手段とを付加し、前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、回転速度演算手段により、前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、回転方向判別手段により、前記α軸成分の電流とβ軸成分の電流との位相関係から前記電動機の回転方向を判別し、前記回転速度情報と回転方向とに基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする。
【0016】
第6の発明は前記第5の発明において、
前記回転速度演算手段と回転方向判別手段とには前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分それぞれにハイパスフィルタを介した成分を入力することを特徴とする。
第7の発明は前記誘導電動機の速度制御装置において、
速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段と、回転方向判別手段と、起動位相演算手段とを付加し、前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、回転速度演算手段により、前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、回転方向判別手段により、前記α軸成分の電流とβ軸成分の電流との位相関係から前記電動機の回転方向を判別し、起動位相演算手段では前記一次電流のα軸成分とβ軸成分のいずれか一方若しくは双方と、前記回転速度情報とに基づくPWMインバータの起動タ
イミング若しくは起動位相情報を演算し、この演算した起動タイミング若しくは起動位相情報と、前記回転速度情報と、回転方向とに基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする。
【0017】
第8の発明は前記第7の発明において、
前記回転速度演算手段と回転方向判別手段と起動位相演算手段とには前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分それぞれにハイパスフィルタを介した成分を入力することを特徴とする。
第9の発明は前記誘導電動機の速度制御装置において、
速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段とを付加し、前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、回転速度演算手段により、前記電圧発生手段内部でのα軸演算値とβ軸演算値のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、この演算した回転速度情報に基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする。
【0018】
第10の発明は前記第9の発明において、
前記電圧発生手段から前記回転速度演算手段への経路にハイパスフィルタを挿設したことを特徴とする。
第11の発明は前記誘導電動機の速度制御装置において、
速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段と、起動位相演算手段とを付加し、前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、回転速度演算手段により、前記電圧発生手段内部でのα軸演算値とβ軸演算値のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、起動位相演算手段では前記α軸演算値とβ軸演算値のいずれか一方若しくは双方と、前記回転速度情報とに基づくPWMインバータの起動タイミング若しくは起動位相情報を演算し、この演算した起動タイミング若しくは起動位相情報と、前記回転速度情報とに基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする。
【0019】
第12の発明は前記第11の発明において、
前記電圧発生手段から前記回転速度演算手段および起動位相演算手段への経路にハイパスフィルタを挿設したことを特徴とする。
第13の発明は前記誘導電動機の速度制御装置において、
速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段と、回転方向判別手段とを付加し、前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、回転速度演算手段により、前記電圧発生手段内部でのα軸演算値とβ軸演算値のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、回転方向判別手段により、前記α軸演算値とβ軸演算値との位相関係から前記電動機の回転方向を判別し、前記回転速度情報と回転方向とに基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする。
【0020】
第14の発明は前記第13の発明において、
前記電圧発生手段から前記回転速度演算手段および回転方向判別手段への経路にハイパスフィルタを挿設したことを特徴とする。
第15の発明は前記誘導電動機の速度制御装置において、
速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段と、回転方向判別手段と、起動位相演算手段とを付加し、前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、回転速度演算手段により、前記電圧発生手段内部でのα軸演算値とβ軸演算値のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、回転方向判別手段により、前記α軸演算値とβ軸演算値との位相関係から前記電動機の回転方向を判別し、起動位相演算手段では前記α軸演算値とβ軸演算値のいずれか一方若しくは双方と、前記回転速度情報とに基づくPWMインバータの起動タイミング若しくは起動
位相情報を演算し、この演算した起動タイミング若しくは起動位相情報と、前記回転速度情報と、前記回転方向とに基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする。
【0021】
第16の発明は前記第15の発明において、
前記電圧発生手段から前記回転速度演算手段および回転方向判別手段および起動位相演算手段への経路にハイパスフィルタを挿設したことを特徴とする。
第17の発明は前記第1〜第16のいずれかの発明において、
前記電圧発生手段は、前記α軸の電圧指令値から第1の誘導電動機モデルを介して得られる電圧と、前記誘導電動機の一次電流のα軸成分に第1の帰還ゲインを乗算して得られる電圧との偏差を第1加算演算器で求め、第1加算演算器の出力の制限を第1リミッタで行い、この制限された出力を前記α軸の電圧指令値とし、前記β軸の電圧指令値から第2の誘導電動機モデルを介して得られる電圧と、前記誘導電動機の一次電流のβ軸成分に第2の帰還ゲインを乗算して得られる電圧との偏差を第2加算演算器で求め、第2加算演算器の出力の制限を第2リミッタで行い、この制限された出力を前記β軸の電圧指令値とし、前記第1加算演算器、または第2加算演算器のいずれか一方には初期電圧発生回路の出力をさらに加算するように構成したことを特徴とする。
【0022】
第18の発明は前記第1〜第16のいずれかの発明において、
前記電圧発生手段は、前記α軸の電圧指令値と前記誘導電動機の一次電流のα軸成分とが入力される第1の誘導電動機モデルを介して得られる電圧を第1リミッタにより制限し、この制限された電圧と前記一次電流のα軸成分に第1の帰還ゲインを乗算して得られる電圧との偏差を第1加算演算器で求め、この偏差を前記α軸の電圧指令値とし、前記β軸の電圧指令値と前記誘導電動機の一次電流のβ軸成分とが入力される第2の誘導電動機モデルを介して得られる電圧を第2リミッタにより制限し、この制限された電圧と前記一次電流のβ軸成分に第2の帰還ゲインを乗算して得られる電圧との偏差を第2加算演算器で求め、この偏差を前記β軸の電圧指令値とし、前記第1の誘導電動機モデルから第1リミッタへの経路、または前記第2の誘導電動機モデルから第2リミッタへの経路のいずれか一方の経路に、前記誘導電動機モデルの出力と、初期電圧発生回路の出力とを加算する第3加算演算器を挿設する構成にしたことを特徴とする。
【0023】
第19の発明は前記第1〜第16のいずれかの発明において、
前記電圧発生手段は、第1加算演算器の出力から第1の誘導電動機モデルを介して得られる電圧を第1リミッタにより制限し、この制限された電圧と前記一次電流のα軸成分に第1の帰還ゲインを乗算して得られる電圧との偏差を第1加算演算器で求め、第1加算演算器の出力と前記一次電流のα軸成分の前記誘導電動機の一次抵抗に係わるα軸補償電圧とを第2加算演算器で加算し、この加算値を前記α軸の電圧指令値とし、第3加算演算器の出力から第2の誘導電動機モデルを介して得られる電圧を第2リミッタにより制限し、この制限された電圧と前記一次電流のβ軸成分に第2の帰還ゲインを乗算して得られる電圧との偏差を第3加算演算器で求め、第3加算演算器の出力と前記一次電流のβ軸成分の前記誘導電動機の一次抵抗に係わるβ軸補償電圧とを第4加算演算器で加算し、この加算値を前記β軸の電圧指令値とし、前記第1の誘導電動機モデルから第1リミッタへの経路、または前記第2の誘導電動機モデルから第2リミッタへの経路のいずれか一方の経路に、前記誘導電動機モデルの出力と、初期電圧発生回路の出力とを加算する第5加算演算器を挿設する構成にしたことを特徴とする。
【0024】
第20の発明は前記第1〜第16のいずれかの発明において、
前記電圧発生手段は、第1電流制御器の出力から第1の誘導電動機モデルを介して得られる値を第1リミッタにより制限し、この制限された値と前記一次電流のα軸成分との偏差を第1加算演算器で求め、この偏差を第1電流制御器で調節演算し、第1電流制御器の出力と前記一次電流のα軸成分の前記誘導電動機の一次抵抗に係わるα軸補償電圧とを第2加算演算器で加算し、この加算値を前記α軸の電圧指令値とし、第2電流制御器の出力から第2の誘導電動機モデルを介して得られる値を第2リミッタにより制限し、この制限された値と前記一次電流のβ軸成分との偏差を第3加算演算器で求め、この偏差を第2電流制御器で調節演算し、第2電流制御器の出力と前記一次電流のβ軸成分の前記誘導電動機の一次抵抗に係わるβ軸補償電圧とを第4加算演算器で加算し、この加算値を前記β軸の電圧指令値とし、前記第1加算演算器、または第3加算演算器のいずれか一方には初期電圧発生回路の出力をさらに加算するように構成したことを特徴とする。
【0025】
第21の発明は前記第17〜第20のいずれかの発明において、
前記初期電圧発生回路の出力はステップ波形状、またはインパルス波形状の電圧にしたことを特徴とする。
この発明は下記の作用に着目してなされたものである。
すなわち、角周波数ω2 で回転している誘導電動機のインピーダンスは、PWMインバータが該電動機に供給する電圧の角周波数が前記ω2 であるときに最も大きくなる特性を有することが知られている。
【0026】
従って、前記電圧発生手段の回路構成とその回路定数とを適切に設定し、該電圧発生手段,PWMインバータ,誘導電動機などからなる一巡ループで自励発振回路の機能を形成させると、この自励発振回路は角周波数が前記ω2 (=2πf)で発振動作を図9に示す如く持続し、このときの誘導電動機の一次電流のα軸成分(図9(イ)参照)、またはβ軸成分(図9(ロ)参照)の周波数を前記回転速度演算手段で計測することにより該電動機の回転速度情報が得られ、また、その振幅も図9に示す如く減衰しないので、該電動機が低速回転時にも前記回転速度情報を確実に演算することができる。さらに、このときの誘導電動機の一次電流のα軸成分(図9(イ)参照)とβ軸成分(図9(ロ)参照)との位相関係を前記回転方向判別手段により検知することにより該電動機の回転方向を判別することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の第1の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路構成図であり、図18に示した従来例回路と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち、図1に示した速度制御装置20,30,40,50それぞれには速度制御系11,磁束制御系12,電流制御系13,2相3相変換手段14,3相2相変換手段15の他に、PWMインバータ2を起動させるため又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるために所定の期間動作をする電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、加算演算器22,23と、回転速度演算手段24と、回転方向判別手段25と、乗算演算器26とを備えている。
【0028】
図1に示した速度制御装置20,30,40,50それぞれにおいて、電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、2相3相変換手段14と、PWMインバータ2と、誘導電動機1と、電流検出手段3と、3相2相変換手段15とからなる一巡ループで自励発振回路の機能を形成させると、この自励発振回路は角周波数が前記ω2 (=2πf)で発振動作を図9に示す如く持続し、このときの3相2相変換手段15の出力である誘導電動機1の一次電流のα軸成分(図9(イ)参照)、またはβ軸成分(図9(ロ)参照)の周波数を回転速度演算手段24で計測することにより誘導電動機1の回転速度情報(f)が得られ、また、その振幅も図9に示す如く減衰しないので、誘導電動機1が低速回転時にも回転速度情報(f)を確実に演算することができる。
【0029】
さらに、上述の発振動作中の前記α軸成分とβ軸成分との位相関係を回転方向判別手段25により検知し、図9(ロ)の実線の如き波形のときには誘導電動機1は正転とし、図9(ロ)の破線の如き波形のときには誘導電動機1は逆転とし、この方向極性と、回転速度演算手段24で得られた回転速度情報とを乗算演算器26で乗算することにより符号付きの回転速度情報が得られる。
【0030】
図2は、この発明の第2の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路構成図であり、図1に示した第1の実施形態例回路と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち、図2に示した速度制御装置60,70,80,90それぞれには速度制御系11,磁束制御系12,電流制御系13,2相3相変換手段14,3相2相変換手段15の他に、PWMインバータ2を起動させるため又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるために所定の期間動作をする電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、加算演算器22,23と、回転速度演算手段24と、回転方向判別手段25と、乗算演算器26と、ハイパスフィルタ61とを備えている。
【0031】
図2において、3相2相変換手段15の出力から回転速度演算手段24,回転方向判別手段25への経路に挿設されたハイパスフィルタ61により、3相2相変換手段15の出力である誘導電動機1の一次電流のα,β軸成分(iα,iβ)に含まれるオフセット成分が除去され、回転速度演算手段24および回転方向判別手段25の動作信頼性の向上が計れる。
【0032】
以下に、図1または図2に示した電圧発生手段21,31,41,51それぞれの詳細について説明する。
図3は、電圧発生手段21の回路構成図である。
この電圧発生手段21は電圧発生手段21の出力であるα軸の電圧指令値v1 α* から第1の誘導電動機モデルしての誘導電動機モデル21aを介して得られる電圧と、3相2相変換手段15の出力である誘導電動機1の一次電流のα軸成分(iα)に第1の帰還ゲインK21を乗算して得られる電圧との偏差を第1加算演算器しての加算演算器21bで求め、加算演算器21bの出力の制限を第1リミッタとしてのリミッタ21cで行い、この制限された出力をα軸の電圧指令値v1 α* とし、同様に電圧発生手段21の出力であるβ軸の電圧指令値v1 β* から第2の誘導電動機モデルしての誘導電動機モデル21dを介して得られる電圧と、3相2相変換手段15の出力である誘導電動機1の一次電流のβ軸成分(iβ)に第2の帰還ゲインK22を乗算して得られる電圧との偏差を第2加算演算器しての加算演算器21eで求め、加算演算器21eの出力の制限を第2リミッタとしてのリミッタ21fで行い、この制限された出力をβ軸の電圧指令値v1 β* とし、また、加算演算器21bには初期電圧発生回路21gの出力をさらに加算するように構成している。
【0033】
図3に示した誘導電動機モデル21a,21dでは、下記式(4)に示す演算を行っている。
【0034】
【数4】
O =GF I +(KF /sLM )VI …(4)
ここで、VO はこの誘導電動機モデルの出力、VI はこの誘導電動機モデルの入力、GF はローパスフィルタ、KF は積分ゲイン、LM は誘導電動機1の励磁インダクタンス、sはラプラス変換の微分演算子である。
【0035】
図3において、初期電圧発生回路21gからステップ波形状、またはインパルス波形状の電圧を出力することにより、電圧発生手段21と、2相3相変換手段14と、PWMインバータ2と、誘導電動機1と、電流検出手段3と、3相2相変換手段15とからなる一巡ループでの自励発振を励起し、リミッタ21c,21fそれぞれのリミッタ値と帰還ゲインK21,K22とを調整することにより、前記自励発振を継続することができる。
【0036】
なお、図3に示した電圧発生手段21において、初期電圧発生回路21gの出力は加算演算器21bに代えて加算演算器21eに入力してもよく、また、リミッタ21c,21fは省略してもよい。
図4は、電圧発生手段31の回路構成図である。
この電圧発生手段31は電圧発生手段31の出力であるα軸の電圧指令値v1 α* と3相2相変換手段15の出力である誘導電動機1の一次電流のα軸成分(iα)とが入力される第1の誘導電動機モデルとしての誘導電動機モデル31aを介して得られる電圧の第3加算演算器としての加算演算器31bを介した値を第1リミッタとしてのリミッタ31cにより制限し、この制限された電圧と前記iαに第1の帰還ゲインK31を乗算して得られる電圧との偏差を第1加算演算器としての加算演算器31dで求め、この偏差をα軸の電圧指令値v1 α* とし、同様に電圧発生手段31の出力であるα軸の電圧指令値v1 β* と3相2相変換手段15の出力である誘導電動機1の一次電流のβ軸成分(iβ)とが入力される第2の誘導電動機モデルとしての誘導電動機モデル31eを介して得られる電圧を第2リミッタとしてのリミッタ31fにより制限し、この制限された電圧と前記iβに第2の帰還ゲインK32を乗算して得られる電圧との偏差を第2加算演算器としての加算演算器31gで求め、この偏差をβ軸の電圧指令値v1 β* とし、また、加算演算器31bには初期電圧発生回路31hの出力をさらに加算するように構成している。
【0037】
図4に示した誘導電動機モデル31a,31eでは、下記式(5)に示す演算を行っている。
【0038】
【数5】
O =GF I +(KF /sLM )VI −R1 I …(5)
ここで、VO はこの誘導電動機モデルの出力、VI ,II はこの誘導電動機モデルの入力、GF はローパスフィルタ、KF は積分ゲイン、LM は誘導電動機1の励磁インダクタンス、R1 は誘導電動機1の一次抵抗、sはラプラス変換の微分演算子である。
【0039】
図4において、初期電圧発生回路31hからステップ波形状、またはインパルス波形状の電圧を出力することにより、電圧発生手段31と、2相3相変換手段14と、PWMインバータ2と、誘導電動機1と、電流検出手段3と、3相2相変換手段15とからなる一巡ループでの自励発振を励起し、リミッタ31c,31fそれぞれのリミッタ値と帰還ゲインK31,K32とを調整することにより、前記自励発振を継続することができる。
【0040】
なお、図4に示した電圧発生手段31において、初期電圧発生回路31hの出力はα軸の電圧指令値側に代えてβ軸の電圧指令値側に入力してもよく、また、リミッタ31c,31fは省略してもよい。
図5は、電圧発生手段41の回路構成図である。
この電圧発生手段41は第1加算演算器としての加算演算器41aの出力から第1の誘導電動機モデルとしての誘導電動機モデル41bを介して得られる電圧の第5の加算演算器としての加算演算器41cを介した値を第1リミッタとしてのリミッタ41dにより制限し、この制限された電圧と3相2相変換手段15の出力である誘導電動機1の一次電流のα軸成分(iα)に第1の帰還ゲインK41を乗算して得られる電圧との偏差を加算演算器41aで求め、加算演算器41aの出力と前記iαの誘導電動機の一次抵抗(R1 )に係わるα軸補償電圧とを第2加算演算器としての加算演算器41eで加算し、この加算値をα軸の電圧指令値v1 α* とし、同様に第3加算演算器としての加算演算器41fの出力から第2の誘導電動機モデルとしての誘導電動機モデル41gを介して得られる電圧を第2リミッタとしてのリミッタ41hにより制限し、この制限された電圧と3相2相変換手段15の出力である誘導電動機1の一次電流のβ軸成分(iβ)に第2の帰還ゲインK42を乗算して得られる電圧との偏差を加算演算器41fで求め、加算演算器41fの出力と前記iβの誘導電動機の一次抵抗(R1 )に係わるβ軸補償電圧とを第4加算演算器としての加算演算器41kで加算し、この加算値をβ軸の電圧指令値v1 β* とし、また、加算演算器41cには初期電圧発生回路31mの出力をさらに加算するように構成している。
【0041】
図5に示した誘導電動機モデル41b,41gでは、下記式(6)に示す演算を行っている。
【0042】
【数6】
O =GF I +(KF /sLM )VI …(6)
ここで、VO はこの誘導電動機モデルの出力、VI はこの誘導電動機モデルの入力、GF はローパスフィルタ、KF は積分ゲイン、LM は誘導電動機1の励磁インダクタンス、sはラプラス変換の微分演算子である。
【0043】
図5において、初期電圧発生回路31mからステップ波形状、またはインパルス波形状の電圧を出力することにより、電圧発生手段41と、2相3相変換手段14と、PWMインバータ2と、誘導電動機1と、電流検出手段3と、3相2相変換手段15とからなる一巡ループでの自励発振を励起し、リミッタ41d,41hそれぞれのリミッタ値と帰還ゲインK41,K42とを調整することにより、前記自励発振を継続することができる。
【0044】
なお、図5に示した電圧発生手段41において、初期電圧発生回路41mの出力はα軸の電圧指令値側に代えてβ軸の電圧指令値側に入力してもよく、また、リミッタ41d,41hは省略してもよい。
図6は、電圧発生手段51の回路構成図である。
この電圧発生手段51は第1電流制御器としての電流制御器51aの出力から第1の誘導電動機モデルとしての誘導機モデル51bを介して得られる値を第1リミッタとしてのリミッタ51cにより制限し、この制限された値と3相2相変換手段15の出力である誘導電動機1の一次電流のα軸成分(iα)との偏差を第1加算演算器としての加算演算器51dで求め、この偏差を電流制御器51aで調節演算し、電流制御器51aの出力と前記iαの誘導電動機1の一次抵抗(R1 )に係わるα軸補償電圧とを第2加算演算器としての加算演算器51eで加算し、この加算値をα軸の電圧指令値v1 α* とし、同様に第2電流制御器としての電流制御器51fの出力から第2の誘導電動機モデルとしての誘導機モデル51gを介して得られる値を第2リミッタとしてのリミッタ51hにより制限し、この制限された値と3相2相変換手段15の出力である誘導電動機1の一次電流のβ軸成分(iβ)との偏差を第3加算演算器としての加算演算器51kで求め、この偏差を電流制御器51fで調節演算し、電流制御器51fの出力と前記iβの誘導電動機1の一次抵抗(R1 )に係わるβ軸補償電圧とを第4加算演算器としての加算演算器51mで加算し、この加算値をβ軸の電圧指令値v1 β* とし、また、加算演算器51dには初期電圧発生回路51nの出力をさらに加算するように構成している。
【0045】
図6に示した誘導電動機モデル51b,51gでは、下記式(7)に示す演算を行っている。
【0046】
【数7】
O =(KF /sLM )VI …(7)
ここで、VO はこの誘導電動機モデルの出力、VI はこの誘導電動機モデルの入力、KF は積分ゲイン、LM は誘導電動機1の励磁インダクタンス、sはラプラス変換の微分演算子である。
【0047】
図6において、初期電圧発生回路51nからステップ波形状、またはインパルス波形状の電圧を出力することにより、電圧発生手段51と、2相3相変換手段14と、PWMインバータ2と、誘導電動機1と、電流検出手段3と、3相2相変換手段15とからなる一巡ループでの自励発振を励起し、リミッタ51c,51hそれぞれのリミッタ値を調整することにより、前記自励発振を継続することができる。
【0048】
なお、図6に示した電圧発生手段51において、初期電圧発生回路51nの出力は加算演算器51dに代えて加算演算器51kに入力してもよく、また、リミッタ51c,51hは省略してもよい。
図7は、この発明の第3の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路構成図であり、図1に示した第1の実施形態例回路と同一機能を有するものには同一符号を付している。
【0049】
すなわち、図7に示した速度制御装置20a,30a,40a,50aそれぞれには速度制御系11,磁束制御系12,電流制御系13,2相3相変換手段14,3相2相変換手段15の他に、PWMインバータ2を起動させるため又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるために所定の期間動作をする電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、加算演算器22,23と、図1に示した回転速度演算手段24と同様機能の回転速度演算手段24aと、図1に示した回転方向判別手段25と同様機能の回転方向判別手段25aと、乗算演算器26とを備えている。
【0050】
図7に示した速度制御装置20a,30a,40a,50aそれぞれにおいて、電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、2相3相変換手段14と、PWMインバータ2と、誘導電動機1と、電流検出手段3と、3相2相変換手段15とからなる一巡ループで自励発振回路の機能を形成させると、この自励発振回路は角周波数が前記ω2 (=2πf)で発振動作を図9に示す如く持続し、このときの電圧発生手段21,31,41,51のいずれかの先述の式(4)〜(7)それぞれの右辺の積分演算項の前記α軸およびβ軸の演算結果は、図9と同様な波形となり、これらの演算結果の周波数を回転速度演算手段24aで計測することにより誘導電動機1の回転速度情報(f)が得られ、また、その振幅も減衰しないので、誘導電動機1が低速回転時にも回転速度情報(f)を確実に演算することができる。
【0051】
さらに、上述の発振動作中の前記演算結果の位相関係を回転方向判別手段25aにより検知し、この方向極性と、回転速度演算手段24aで得られた回転速度情報とを乗算演算器26で乗算することにより符号付きの回転速度情報が得られる。
図8は、この発明の第4の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路構成図であり、図7に示した第3の実施形態例回路と同一機能を有するものには同一符号を付している。
【0052】
すなわち、図8に示した速度制御装置60a,70a,80a,90aそれぞれには速度制御系11,磁束制御系12,電流制御系13,2相3相変換手段14,3相2相変換手段15の他に、PWMインバータ2を起動させるため又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるために所定の期間動作をする電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、加算演算器22,23と、回転速度演算手段24aと、回転方向判別手段25aと、乗算演算器26と、ハイパスフィルタ61aとを備えている。
【0053】
図8において、電圧発生手段21,31,41,51のいずれかの出力から回転速度演算手段24a,回転方向判別手段25aへの経路に挿設されたハイパスフィルタ61aにより、前記電圧発生手段内部の前記α軸およびβ軸の演算項に含まれるオフセット成分が除去され、回転速度演算手段24aおよび回転方向判別手段25aの動作信頼性の向上が計れる。
【0054】
図10は、この発明の第5の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路構成図であり、図1に示した第1の実施形態例回路と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち、図10に示した速度制御装置20b,30b,40b,50bそれぞれには速度制御系11と、磁束制御系12と、電流制御系13と、2相3相変換手段14と、3相2相変換手段15と、電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、加算演算器22,23と、回転速度演算手段24と、回転方向判別手段25と、乗算演算器26と、起動位相演算手段27とを備えている。
【0055】
図10において、PWMインバータ2を起動させるため又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるために、先ず、前記電圧発生手段のいずれかを所定の時間動作させ、このときの誘導電動機1の回転速度情報(f)を求める。
次に、起動位相演算手段27では求めた回転速度情報(f)に基づき、起動直後のPWMインバータ2の予め定めた電圧指令値(vU * ,vV * ,vW * )の位相関係に対する誘導電動機1の一次電流のα軸成分(iα)の零クロス点からの時限を演算し、この時限が経過した後、起動タイミング信号を出力する。
【0056】
すなわち、PWMインバータ2への起動指令が発せられ、且つ、前記起動タイミング信号が出力された時点でPWMインバータ2を実際に起動させることにより、PWMインバータ2の起動直前の誘導電動機1の回転にほぼ同期した周波数,位相の3相電圧を誘導電動機1に供給することができ、PWMインバータ2のショックレス起動が可能になる。
【0057】
なお、図10に示した回路構成では、起動位相演算手段27には誘導電動機1の一次電流のα軸成分が入力されているが、誘導電動機1の一次電流のβ軸成分を入力して演算することもできる。
図11は、この発明の第6の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路構成図であり、図2に示した第2の実施形態例回路と同一機能を有するものには同一符号を付している。
【0058】
すなわち、図11に示した速度制御装置60b,70b,80b,90bそれぞれには速度制御系11と、磁束制御系12と、電流制御系13と、2相3相変換手段14と、3相2相変換手段15と、電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、加算演算器22,23と、回転速度演算手段24と、回転方向判別手段25と、乗算演算器26と、ハイパスフィルタ61と起動位相演算手段27aとを備えている。
【0059】
図11において、PWMインバータ2を起動させるため又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるために、先ず、前記電圧発生手段のいずれかを所定の時間動作させ、このときの誘導電動機1の回転速度情報(f)を求める。
次に、起動位相演算手段27aでは求めた回転速度情報(f)に基づき、起動直後のPWMインバータ2の予め定めた電圧指令値(vU * ,vV * ,vW * )の位相関係に対するハイパスフィルタ61を介した誘導電動機1の一次電流のα軸成分(iα)の零クロス点からのハイパスフィルタ61の遅れ時間を補正した時限を演算し、この時限が経過した後、起動タイミング信号を出力する。
【0060】
すなわち、PWMインバータ2への起動指令が発せられ、且つ、前記起動タイミング信号が出力された時点でPWMインバータ2を実際に起動させることにより、PWMインバータ2の起動直前の誘導電動機1の回転にほぼ同期した周波数,位相の3相電圧を誘導電動機1に供給することができ、PWMインバータ2のショックレス起動が可能になる。
【0061】
なお、図11に示した回路構成では、起動位相演算手段27aには誘導電動機1の一次電流のα軸成分のハイパスフィルタ61を介した値が入力されているが、誘導電動機1の一次電流のβ軸成分のハイパスフィルタ61を介した値を入力して演算することもできる。
図12は、この発明の第7の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路構成図であり、図7に示した第3の実施形態例回路と同一機能を有するものには同一符号を付している。
【0062】
すなわち図12に示した速度制御装置20c,30c,40c,50cそれぞれには速度制御系11と、磁束制御系12と、電流制御系13と、2相3相変換手段14と、3相2相変換手段15と、電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、加算演算器22,23と、回転速度演算手段24aと、回転方向判別手段25aと、乗算演算器26と、起動位相演算手段27bとを備えている。
【0063】
図12において、PWMインバータ2を起動させるため又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるために、先ず、前記電圧発生手段のいずれかを所定の時間動作させ、このときの誘導電動機1の回転速度情報(f)を求める。
次に、起動位相演算手段27bでは求めた回転速度情報(f)に基づき、起動直後のPWMインバータ2の予め定めた電圧指令値(vU * ,vV * ,vW * )の位相関係に対する前記電圧発生手段のいずれかにおける先述の式(4)〜(7)それぞれの右辺の積分演算項に基づく波形の零クロス点からの時限を演算し、この時限が経過した後、起動タイミング信号を出力する。
【0064】
すなわち、PWMインバータ2への起動指令が発せられ、且つ、前記起動タイミング信号が出力された時点でPWMインバータ2を実際に起動させることにより、PWMインバータ2の起動直前の誘導電動機1の回転にほぼ同期した周波数,位相の3相電圧を誘導電動機1に供給することができ、PWMインバータ2のショックレス起動が可能になる。
【0065】
なお、図12に示した回路構成では、起動位相演算手段27bには前記電圧発生手段のいずれかのα軸積分演算項の波形が入力されているが、β軸積分演算項の波形を入力して演算することもできる。
図13は、この発明の第8の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路構成図であり、図8に示した第4の実施形態例回路と同一機能を有するものには同一符号を付している。
【0066】
すなわち、図13に示した速度制御装置60c,70c,80c,90cそれぞれには速度制御系11と、磁束制御系12と、電流制御系13と、2相3相変換手段14と、3相2相変換手段15と、電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、加算演算器22,23と、回転速度演算手段24aと、回転方向判別手段25aと、乗算演算器26と、ハイパスフィルタ61aと、起動位相演算手段27cとを備えている。
【0067】
図13において、PWMインバータ2を起動させるため又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるために、先ず、前記電圧発生手段のいずれかを所定の時間動作させ、このときの誘導電動機1の回転速度情報(f)を求める。
次に、起動位相演算手段27cでは求めた回転速度情報(f)に基づき、起動直後のPWMインバータ2の予め定めた電圧指令値(vU * ,vV * ,vW * )の位相関係に対する前記電圧発生手段のいずれかにおける先述の式(4)〜(7)それぞれの右辺の積分演算項に基づく波形のハイパスフィルタ61aを介した零クロス点からのハイパスフィルタ61aの遅れ時間を補正した時限を演算し、この時限が経過した後、起動タイミング信号を出力する。
【0068】
すなわち、PWMインバータ2への起動指令が発せられ、且つ、前記起動タイミング信号が出力された時点でPWMインバータ2を実際に起動させることにより、PWMインバータ2の起動直前の誘導電動機1の回転にほぼ同期した周波数,位相の3相電圧を誘導電動機1に供給することができ、PWMインバータ2のショックレス起動が可能になる。
【0069】
なお、図13に示した回路構成では、起動位相演算手段27cには前記電圧発生手段のいずれかのα軸積分演算項にハイパスフィルタ61aを介した波形が入力されているが、β軸積分演算項にハイパスフィルタ61aを介した波形を入力して演算することもできる。
図14は、この発明の第9の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路構成図であり、図1に示した第1の実施形態例回路と同一機能を有するものには同一符号を付している。
【0070】
すなわち、図14に示した速度制御装置20d,30d,40d,50dそれぞれには速度制御系11と、磁束制御系12と、電流制御系13と、2相3相変換手段14と、3相2相変換手段15と、電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、加算演算器22,23と、回転速度演算手段24と、回転方向判別手段25と、乗算演算器26と、起動位相演算手段28とを備えている。
【0071】
図14において、PWMインバータ2を起動させるため又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるために、先ず、前記電圧発生手段のいずれかを所定の時間動作させ、このときの誘導電動機1の回転速度情報(f)を求める。
次に、起動位相演算手段28では求めた回転速度情報(f)に基づく誘導電動機1の一次電流のα軸成分(iα)とβ軸成分(iβ)とから得られるその都度の起動位相情報(θ1 ,θ1 =tan-1(iβ/iα))を演算する。
【0072】
すなわち、PWMインバータ2への起動指令が発せられると、前記θ1 に基づいた電圧指令値(vU * ,vV * ,vW * )それぞれの位相関係で、PWMインバータ2を起動させることにより、PWMインバータ2の起動直前の誘導電動機1の回転にほぼ同期した周波数,位相の3相電圧を誘導電動機1に供給することができ、PWMインバータ2のショックレス起動が可能になる。
【0073】
図15は、この発明の第10の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路構成図であり、図2に示した第2の実施形態例回路と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち、図15に示した速度制御装置60d,70d,80d,90dそれぞれには速度制御系11と、磁束制御系12と、電流制御系13と、2相3相変換手段14と、3相2相変換手段15と、電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、加算演算器22,23と、回転速度演算手段24と、回転方向判別手段25と、乗算演算器26と、ハイパスフィルタ61と、起動位相演算手段28aとを備えている。
【0074】
図15において、PWMインバータ2を起動させるため又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるために、先ず、前記電圧発生手段のいずれかを所定の時間動作させ、このときの誘導電動機1の回転速度情報(f)を求める。
次に、起動位相演算手段28aでは求めた回転速度情報(f)に基づく誘導電動機1の一次電流のα軸成分のハイパスフィルタ61を介した値(iαF )とβ軸成分のハイパスフィルタ61を介した値(iβF )とから得られるその都度の位相(θ2 ,θ2 =tan-1(iβF /iαF ))を演算し、さらに、この位相θ2 に対してハイパスフィルタ61の位相遅れを補正した起動位相情報θ2Fを演算する。
【0075】
すなわち、PWMインバータ2への起動指令が発せられると、前記θ2Fに基づいた電圧指令値(vU * ,vV * ,vW * )それぞれの位相関係で、PWMインバータ2を起動させることにより、PWMインバータ2の起動直前の誘導電動機1の回転にほぼ同期した周波数,位相の3相電圧を誘導電動機1に供給することができ、PWMインバータ2のショックレス起動が可能になる。
【0076】
図16は、この発明の第11の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路構成図であり、図7に示した第3の実施形態例回路と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち図16に示した速度制御装置20e,30e,40e,50eそれぞれには速度制御系11と、磁束制御系12と、電流制御系13と、2相3相変換手段14と、3相2相変換手段15と、電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、加算演算器22,23と、回転速度演算手段24aと、回転方向判別手段25aと、乗算演算器26と、起動位相演算手段28bとを備えている。
【0077】
図16において、PWMインバータ2を起動させるため又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるために、先ず、前記電圧発生手段のいずれかを所定の時間動作させ、このときの誘導電動機1の回転速度情報(f)を求める。
次に、起動位相演算手段28bでは求めた回転速度情報(f)に基づく電圧発生手段21,31,41,51のいずれかの先述の式(4)〜(7)それぞれの右辺の積分演算項の値のα軸成分(vα)とβ軸成分(vβ)とから得られるその都度の起動位相情報(θ3 ,θ3 =tan-1(vβ/vα))を演算する。
【0078】
すなわち、PWMインバータ2への起動指令が発せられると、前記θ3 に基づいた電圧指令値(vU * ,vV * ,vW * )それぞれの位相関係で、PWMインバータ2を起動させることにより、PWMインバータ2の起動直前の誘導電動機1の回転にほぼ同期した周波数,位相の3相電圧を誘導電動機1に供給することができ、PWMインバータ2のショックレス起動が可能になる。
【0079】
図17は、この発明の第12の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路構成図であり、図8に示した第4の実施形態例回路と同一機能を有するものには同一符号を付している。
すなわち、図17に示した速度制御装置60e,70e,80e,90eそれぞれには速度制御系11と、磁束制御系12と、電流制御系13と、2相3相変換手段14と、3相2相変換手段15と、電圧発生手段21,31,41,51のいずれかと、加算演算器22,23と、回転速度演算手段24aと、回転方向判別手段25aと、乗算演算器26と、ハイパスフィルタ61aと、起動位相演算手段28cとを備えている。
【0080】
図17において、PWMインバータ2を起動させるため又はPWMインバータ2の入力の図示しない交流電源の瞬停が回復したときにPWMインバータ2を再起動させるために、先ず、前記電圧発生手段のいずれかを所定の時間動作させ、このときの誘導電動機1の回転速度情報(f)を求める。
次に、起動位相演算手段28cでは求めた回転速度情報(f)に基づく電圧発生手段21,31,41,51のいずれかの先述の式(4)〜(7)それぞれの右辺の積分演算項にハイパスフィルタ61aを介した値のα軸成分(vαF )とβ軸成分(vβF )とから得られるその都度の位相(θ4 ,θ4 =tan-1(vβF /vαF ))を演算し、さらに、この位相θ4 に対してハイパスフィルタ61aの位相遅れを補正した起動位相情報θ4Fを演算する。
【0081】
すなわち、PWMインバータ2への起動指令が発せられると、前記θ4Fに基づいた電圧指令値(vU * ,vV * ,vW * )それぞれの位相関係で、PWMインバータ2を起動させることにより、PWMインバータ2の起動直前の誘導電動機1の回転にほぼ同期した周波数,位相の3相電圧を誘導電動機1に供給することができ、PWMインバータ2のショックレス起動が可能になる。
【0082】
【発明の効果】
この発明によれば、誘導電動機に給電するPWMインバータの起動時若しくは再起動時に、任意の周波数成分を含む電圧を初期電圧として、自励発振を励起することにより、該電動機が低速回転でも該電動機の回転速度情報と回転方向とを的確に検知することが可能となり、PWMインバータが過負荷で非常停止する恐れや、該電動機に不要なショックを与えることが回避される。さらにこの演算には高速のマイクロコンピュータを必要としないので、安価な速度制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路図
【図2】この発明の第2の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路図
【図3】この発明の誘導電動機の速度制御装置の部分詳細回路構成図
【図4】この発明の誘導電動機の速度制御装置の部分詳細回路構成図
【図5】この発明の誘導電動機の速度制御装置の部分詳細回路構成図
【図6】この発明の誘導電動機の速度制御装置の部分詳細回路構成図
【図7】この発明の第3の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路図
【図8】この発明の第4の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路図
【図9】この発明の作用を説明する波形図
【図10】この発明の第5の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路図
【図11】この発明の第6の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路図
【図12】この発明の第7の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路図
【図13】この発明の第8の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路図
【図14】この発明の第9の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路図
【図15】この発明の第10の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路図
【図16】この発明の第11の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路図
【図17】この発明の第12の実施の形態例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路図
【図18】従来例を示す誘導電動機の速度制御装置の回路構成図
【図19】図18の動作を説明するブロック構成図
【符号の説明】
1…誘導電動機、2…PWMインバータ、3…電流検出手段、10…速度制御装置、11…速度制御系、12…磁束制御系、13…電流制御系、14…2相3相変換手段、15…3相2相変換手段、16…信号発生手段、17a,17b…加算演算器、18…磁束推定手段、19…周波数演算手段、20,20a〜20e,30,30a〜30e,40,40a〜40e,50,50a〜50e…速度制御装置、21,31,41,51…電圧発生手段、22,23…加算演算器、24,24a…回転速度演算手段、25,25a…回転方向判別手段、26…乗算演算器、27,27a〜27c,28,28a〜28c…起動位相演算手段、60,60a〜60e,70,70a〜70e,80,80a〜80e,90,90a〜90e…速度制御装置、61,61a…ハイパスフィルタ。

Claims (21)

  1. 入力の交流電源をPWMインバータにより所望の周波数,電圧の交流に変換して誘導電動機に給電しつつ、該電動機を可変速制御する誘導電動機の速度制御装置において、
    速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段とを付加し、前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、
    回転速度演算手段により、前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、
    この演算した回転速度情報に基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  2. 請求項1に記載の誘導電動機の速度制御装置において、
    前記回転速度演算手段には前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分それぞれにハイパスフィルタを介した成分を入力することを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  3. 入力の交流電源をPWMインバータにより所望の周波数,電圧の交流に変換して誘導電動機に給電しつつ、該電動機を可変速制御する誘導電動機の速度制御装置において、
    速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段と、起動位相演算手段とを付加し、
    前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、
    回転速度演算手段により、前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、
    起動位相演算手段では前記一次電流のα軸成分とβ軸成分のいずれか一方若しくは双方と、前記回転速度情報とに基づくPWMインバータの起動タイミング若しくは起動位相情報を演算し、
    この演算した起動タイミング若しくは起動位相情報と、前記回転速度情報とに基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  4. 請求項3に記載の誘導電動機の速度制御装置において、
    前記回転速度演算手段と起動位相演算手段とには前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分それぞれにハイパスフィルタを介した成分を入力することを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  5. 入力の交流電源をPWMインバータにより所望の周波数,電圧の交流に変換して誘導電動機に給電しつつ、該電動機を可変速制御する誘導電動機の速度制御装置において、
    速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段と、回転方向判別手段とを付加し、前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、 回転速度演算手段により、前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、
    回転方向判別手段により、前記α軸成分の電流とβ軸成分の電流との位相関係から前記電動機の回転方向を判別し、
    前記回転速度情報と回転方向とに基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  6. 請求項5に記載の誘導電動機の速度制御装置において、
    前記回転速度演算手段と回転方向判別手段とには前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分それぞれにハイパスフィルタを介した成分を入力することを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  7. 入力の交流電源をPWMインバータにより所望の周波数,電圧の交流に変換して誘導電動機に給電しつつ、該電動機を可変速制御する誘導電動機の速度制御装置において、
    速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段と、回転方向判別手段と、起動位相演算手段とを付加し、
    前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、
    回転速度演算手段により、前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、
    回転方向判別手段により、前記α軸成分の電流とβ軸成分の電流との位相関係から前記電動機の回転方向を判別し、起動位相演算手段では前記一次電流のα軸成分とβ軸成分のいずれか一方若しくは双方と、前記回転速度情報とに基づくPWMインバータの起動タイミング若しくは起動位相情報を演算し、
    この演算した起動タイミング若しくは起動位相情報と、前記回転速度情報と、回転方向とに基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  8. 請求項7に記載の誘導電動機の速度制御装置において、
    前記回転速度演算手段と回転方向判別手段と起動位相演算手段とには前記電動機の自励発振した一次電流のα軸成分とβ軸成分それぞれにハイパスフィルタを介した成分を入力することを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  9. 入力の交流電源をPWMインバータにより所望の周波数,電圧の交流に変換して誘導電動機に給電しつつ、該電動機を可変速制御する誘導電動機の速度制御装置において、
    速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段とを付加し、
    前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、
    回転速度演算手段により、前記電圧発生手段内部でのα軸演算値とβ軸演算値のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、
    この演算した回転速度情報に基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  10. 請求項9に記載の誘導電動機の速度制御装置において、
    前記電圧発生手段から前記回転速度演算手段への経路にハイパスフィルタを挿設したことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  11. 入力の交流電源をPWMインバータにより所望の周波数,電圧の交流に変換して誘導電動機に給電しつつ、該電動機を可変速制御する誘導電動機の速度制御装置において、
    速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段と、起動位相演算手段とを付加し、
    前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、
    回転速度演算手段により、前記電圧発生手段内部でのα軸演算値とβ軸演算値のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、
    起動位相演算手段では前記α軸演算値とβ軸演算値のいずれか一方若しくは双方と、前記回転速度情報とに基づくPWMインバータの起動タイミング若しくは起動位相情報を演算し、
    この演算した起動タイミング若しくは起動位相情報と、前記回転速度情報とに基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  12. 請求項11に記載の誘導電動機の速度制御装置において、
    前記電圧発生手段から前記回転速度演算手段および起動位相演算手段への経路にハイパスフィルタを挿設したことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  13. 入力の交流電源をPWMインバータにより所望の周波数,電圧の交流に変換して誘導電動機に給電しつつ、該電動機を可変速制御する誘導電動機の速度制御装置において、
    速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段と、回転方向判別手段とを付加し、
    前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、
    回転速度演算手段により、前記電圧発生手段内部でのα軸演算値とβ軸演算値のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、
    回転方向判別手段により、前記α軸演算値とβ軸演算値との位相関係から前記電動機の回転方向を判別し、
    前記回転速度情報と回転方向とに基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  14. 請求項13に記載の誘導電動機の速度制御装置において、
    前記電圧発生手段から前記回転速度演算手段および回転方向判別手段への経路にハイパスフィルタを挿設したことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  15. 入力の交流電源をPWMインバータにより所望の周波数,電圧の交流に変換して誘導電動機に給電しつつ、該電動機を可変速制御する誘導電動機の速度制御装置において、
    速度制御装置に自励発振用の電圧発生手段と、回転速度演算手段と、回転方向判別手段と、起動位相演算手段とを付加し、
    前記電圧発生手段が出力する固定座標軸上の直交した2軸(α軸,β軸)それぞれの電圧指令値に基づいて前記速度制御装置を介したPWMインバータから誘導電動機に供給した電圧により、該電動機の一次電流を、発振動作が持続するよう自励発振させ、
    回転速度演算手段により、前記電圧発生手段内部でのα軸演算値とβ軸演算値のいずれか一方若しくは双方の周波数を検出し、この検出値から該電動機の回転速度情報を演算し、
    回転方向判別手段により、前記α軸演算値とβ軸演算値との位相関係から前記電動機の回転方向を判別し、
    起動位相演算手段では前記α軸演算値とβ軸演算値のいずれか一方若しくは双方と、前記回転速度情報とに基づくPWMインバータの起動タイミング若しくは起動位相情報を演算し、
    この演算した起動タイミング若しくは起動位相情報と、前記回転速度情報と、前記回転方向とに基づいてPWMインバータを起動させる、又は前記交流電源の瞬時停電が回復した際に該インバータの再起動をさせるようにしたことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  16. 請求項15に記載の誘導電動機の速度制御装置において、
    前記電圧発生手段から前記回転速度演算手段および回転方向判別手段および起動位相演算手段への経路にハイパスフィルタを挿設したことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  17. 請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の誘導電動機の速度制御装置において、
    前記電圧発生手段は、
    前記α軸の電圧指令値から第1の誘導電動機モデルを介して得られる電圧と、前記誘導電動機の一次電流のα軸成分に第1の帰還ゲインを乗算して得られる電圧との偏差を第1加算演算器で求め、第1加算演算器の出力の制限を第1リミッタで行い、この制限された出力を前記α軸の電圧指令値とし、
    前記β軸の電圧指令値から第2の誘導電動機モデルを介して得られる電圧と、前記誘導電動機の一次電流のβ軸成分に第2の帰還ゲインを乗算して得られる電圧との偏差を第2加算演算器で求め、第2加算演算器の出力の制限を第2リミッタで行い、この制限された出力を前記β軸の電圧指令値とし、
    前記第1加算演算器、または第2加算演算器のいずれか一方には初期電圧発生回路の出力をさらに加算するように構成したことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  18. 請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の誘導電動機の速度制御装置において、
    前記電圧発生手段は、
    前記α軸の電圧指令値と前記誘導電動機の一次電流のα軸成分とが入力される第1の誘導電動機モデルを介して得られる電圧を第1リミッタにより制限し、この制限された電圧と前記一次電流のα軸成分に第1の帰還ゲインを乗算して得られる電圧との偏差を第1加算演算器で求め、この偏差を前記α軸の電圧指令値とし、
    前記β軸の電圧指令値と前記誘導電動機の一次電流のβ軸成分とが入力される第2の誘導電動機モデルを介して得られる電圧を第2リミッタにより制限し、この制限された電圧と前記一次電流のβ軸成分に第2の帰還ゲインを乗算して得られる電圧との偏差を第2加算演算器で求め、この偏差を前記β軸の電圧指令値とし、
    前記第1の誘導電動機モデルから第1リミッタへの経路、または前記第2の誘導電動機モデルから第2リミッタへの経路のいずれか一方の経路に、前記誘導電動機モデルの出力と、初期電圧発生回路の出力とを加算する第3加算演算器を挿設する構成にしたことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  19. 請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の誘導電動機の速度制御装置において、
    前記電圧発生手段は、
    第1加算演算器の出力から第1の誘導電動機モデルを介して得られる電圧を第1リミッタにより制限し、この制限された電圧と前記一次電流のα軸成分に第1の帰還ゲインを乗算して得られる電圧との偏差を第1加算演算器で求め、第1加算演算器の出力と前記一次電流のα軸成分の前記誘導電動機の一次抵抗に係わるα軸補償電圧とを第2加算演算器で加算し、この加算値を前記α軸の電圧指令値とし、
    第3加算演算器の出力から第2の誘導電動機モデルを介して得られる電圧を第2リミッタにより制限し、この制限された電圧と前記一次電流のβ軸成分に第2の帰還ゲインを乗算して得られる電圧との偏差を第3加算演算器で求め、第3加算演算器の出力と前記一次電流のβ軸成分の前記誘導電動機の一次抵抗に係わるβ軸補償電圧とを第4加算演算器で加算し、この加算値を前記β軸の電圧指令値とし、
    前記第1の誘導電動機モデルから第1リミッタへの経路、または前記第2の誘導電動機モデルから第2リミッタへの経路のいずれか一方の経路に、前記誘導電動機モデルの出力と、初期電圧発生回路の出力とを加算する第5加算演算器を挿設する構成にしたことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  20. 請求項1乃至請求項16のいずれかに記載の誘導電動機の速度制御装置において、
    前記電圧発生手段は、
    第1電流制御器の出力から第1の誘導電動機モデルを介して得られる値を第1リミッタにより制限し、この制限された値と前記一次電流のα軸成分との偏差を第1加算演算器で求め、この偏差を第1電流制御器で調節演算し、第1電流制御器の出力と前記一次電流のα軸成分の前記誘導電動機の一次抵抗に係わるα軸補償電圧とを第2加算演算器で加算し、この加算値を前記α軸の電圧指令値とし、
    第2電流制御器の出力から第2の誘導電動機モデルを介して得られる値を第2リミッタにより制限し、この制限された値と前記一次電流のβ軸成分との偏差を第3加算演算器で求め、この偏差を第2電流制御器で調節演算し、第2電流制御器の出力と前記一次電流のβ軸成分の前記誘導電動機の一次抵抗に係わるβ軸補償電圧とを第4加算演算器で加算し、この加算値を前記β軸の電圧指令値とし、
    前記第1加算演算器、または第3加算演算器のいずれか一方には初期電圧発生回路の出力をさらに加算するように構成したことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
  21. 請求項17乃至請求項20のいずれかに記載の誘導電動機の速度制御装置において、
    前記初期電圧発生回路の出力はステップ波形状、またはインパルス波形状の電圧にしたことを特徴とする誘導電動機の速度制御装置。
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