JP2008220096A - 同期電動機のセンサレス制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な調整で安定した運転が可能となり、更に演算量の極端な増大を招くこともない同期電動機センサレス制御装置を提供する。
【解決手段】PWM変調手段7は、入力される三相電圧指令をPWM方式に基づいて変調し、インバータ4の各相スイッチング素子へゲート信号を出力する。高周波成分演算手段8は、PWM変調手段7において決定されインバータ4から出力された電圧によって生じた電流の高周波成分を、インバータ4のスイッチング毎に演算する。指標演算手段9は、同期電動機6の回転に同期して回転するγδ座標系における電流の高周波成分から、回転位相角推定誤差に比例する値を指標Rとして演算する。回転位相角推定手段10は指標Rを用いて回転位相角の推定演算を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】PWM変調手段7は、入力される三相電圧指令をPWM方式に基づいて変調し、インバータ4の各相スイッチング素子へゲート信号を出力する。高周波成分演算手段8は、PWM変調手段7において決定されインバータ4から出力された電圧によって生じた電流の高周波成分を、インバータ4のスイッチング毎に演算する。指標演算手段9は、同期電動機6の回転に同期して回転するγδ座標系における電流の高周波成分から、回転位相角推定誤差に比例する値を指標Rとして演算する。回転位相角推定手段10は指標Rを用いて回転位相角の推定演算を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、回転子の回転位相角を推定し、PWMインバータにより同期電動機を制御するセンサレス制御装置に関する。
回転子に電気的突極性を有する同期機の制御装置においては、同期機の駆動制御を行うために回転子の回転位相角を検出する検出器が必要である。しかし検出器を用いた駆動装置には、例として以下に挙げるような問題点が存在する。
第一に検出器の存在が駆動システム全体の容積を増大することである。これにより、限られた設置スペース内において同期機の出力を拡大する妨げとなる。第二に検出器自体の保守点検作業が必要になることである。これにより保守点検効率が悪化する。第三に検出器からの信号線にノイズ等が重畳することにより、検出値に擾乱が乗り、制御性能が悪化することである。第四に検出器はそれを駆動するための電源を必要とするものがほとんどであり、同期機駆動とは別系統の電源を設置する必要があることである。これは電源設置空間、電力供給線、コスト等において負担増の要因となる。
上記のような理由により、検出器を用いずに回転位相角を推定し、推定された回転位相角により駆動制御を行う制御方式が開発されている。これを「センサレス制御」と称する。
このようなセンサレス制御手段を備えた同期機の制御装置において、特に停止・低速状態で有効な方法が例えば特許文献1に提案されている。この文献では、PWMインバータにより同期機を駆動するシステムにおいて、インバータを制御する制御装置の制御指令に、同期機の運転周波数に対して十分高い周波数の高周波電圧指令を重畳し、これに起因して生じる高周波電流応答から、重畳した高周波指令に対応した成分を検出して処理することによって回転位相角の誤差を得る。この回転位相角誤差を用いて回転位相角を推定する。
また、特許文献1に含まれる課題を解決した方法として、PWMインバータから出力される電圧によって発生する電流の高周波成分を演算し、インダクタンスの空間的な分布を用いて回転位相角の推定を行う方式が特許文献2に提案されている。
特許第3168967号
特願2006−185552
上述した同期機の制御装置においては、センサを用いずに同期機を制御でき、低コストでメンテナンス性などが向上するといった利点がある。しかし、特許文献1に記載のセンサレス制御手段のように、高周波電流応答の高周波電圧指令に対応した成分を検出する方式では、所望の高周波電流をモータに流す必要があり、センサを用いたシステムと比較して、極端に損失や騒音が増大するといった問題があった。しかも、安定に回転位相角を推定するためには、重畳する高周波指令の振幅や周波数、高周波重畳方法を細かく調整する必要があり、実際にモータと制御装置を組み合わせて安定した運転を行うためには、複雑で時間のかかる調整を必要とするのが実情であった。具体的には、モータ巻線の飽和によるインダクタンスの変動に起因してモータの特性が変動することから、モータのトルク電流に応じた高周波重畳方法の変更や高周波電流検出方法の微調整等が必要であった。
また、特許文献2に記載のセンサレス制御手段では、上述の特許文献1における課題を解決するために、インダクタンスの空間的な分布を用いて回転位相角の推定を行っている。しかし、インダクタンスの空間的な分布を利用するため、演算量が多くなることがあり、一般的に数kHzの演算周波数で演算を行う同期機制御では望ましいものではなかった。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、簡単な調整で安定した運転が可能となり、更に演算量の極端な増大を招くこともないセンサレス制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る同期電動機のセンサレス制御装置は、電気的突極性を有する回転子の回転位相角を推定し、PWMインバータにより同期電動機を制御するセンサレス制御装置において、入力される制御指令をPWMに基づいて変調し、前記インバータの各相スイッチング素子へゲート信号を出力するPWM変調手段と、前記PWM変調手段において決定され前記インバータから出力された電圧により、前記同期電動機に流れる電流の高周波成分を前記インバータのスイッチング毎に演算する高周波成分演算手段と、前記回転子の回転に同期して回転する回転座標系における前記電流の高周波成分から、回転位相角推定誤差に比例する指標を演算する指標演算手段と、前記指標を用いて回転位相角の推定演算を行う回転位相角推定手段を備える。
簡単な調整で安定した運転が可能となり、更に演算量の極端な増大を招くこともないセンサレス制御装置を提供することができる。
本発明は、同期機に流れる電流変化の高周波成分を演算して、同期機の回転に同期するdq軸座標系における前記電流変化高周波成分に基づいて、回転位相角推定誤差に比例する指標を演算し、この指標を元に回転位相角センサを用いずにモータ回転子の位相角を推定するものである。
(第1実施例)
以下、本発明に係るセンサレス制御装置の実施例について、図面を参照して説明する。ここでは、回転子に永久磁石を用いた永久磁石同期機を前記同期機の例として参照する。
以下、本発明に係るセンサレス制御装置の実施例について、図面を参照して説明する。ここでは、回転子に永久磁石を用いた永久磁石同期機を前記同期機の例として参照する。
永久磁石同期機は図1に示すように、固定子はU、V、Wの3相巻線で構成され、回転子は永久磁石とその周りの鉄心で構成されるモデルで表される。永久磁石同期機には、大きく分けて表面磁石型と埋め込み磁石型の2種類があり、図1に示す回転子は埋め込み磁石型である。このような埋め込み磁石型回転子は、回転子の磁気回路の分布が周方向に均一になっていないため、その回転子を駆動する場合、回転角度によって、固定子から見たインダクタンス(=L)が変動するという特性を有している。このような特性を電気的突極性という。
本願制御装置においては、永久磁石同期機の回転に同期して回転する座標系として、永久磁石の磁束の方向をd軸、d軸に直交する軸をq軸と定義する。また、U相巻線方向をα軸、これに直交する方向をβ軸と定義し、α軸方向を基準としてd軸方向までの角度を同期機の回転位相角θと定義する。このような定義に基づくと、永久磁石同期機の電圧・電流の関係は、数式(1)で表される。
ここで、
Vd,Vq:d軸電圧,q軸電圧
Id,Iq:d軸電流,q軸電流
R :抵抗,
Ld :d軸インダクタンス,
Lq :q軸インダクタンス,
Φ :永久磁石磁束,
ω:回転速度
p:微分演算子
ただし、本願制御装置には回転位相角センサがなく、回転位相角θそのものを検出することができないため、制御装置において推定された位相角を代わりに使用する。従って、図1に示すように、推定位相角をθestとし、これに対応する座標系をγ軸,δ軸と定義する。推定誤差Δθが生じた場合、γδ軸はdq軸から推定誤差Δθだけ回転した位置となる。
Vd,Vq:d軸電圧,q軸電圧
Id,Iq:d軸電流,q軸電流
R :抵抗,
Ld :d軸インダクタンス,
Lq :q軸インダクタンス,
Φ :永久磁石磁束,
ω:回転速度
p:微分演算子
ただし、本願制御装置には回転位相角センサがなく、回転位相角θそのものを検出することができないため、制御装置において推定された位相角を代わりに使用する。従って、図1に示すように、推定位相角をθestとし、これに対応する座標系をγ軸,δ軸と定義する。推定誤差Δθが生じた場合、γδ軸はdq軸から推定誤差Δθだけ回転した位置となる。
図2は、本実施例における同期機のセンサレス制御装置の構成例を示す機能ブロック図である。
インバータ4は、インバータを駆動するためのゲート指令を入力とし、インバータに内蔵される主回路スイッチング素子のON/OFFを切替えることによって交流/直流電力を相互に変換する。本願では、直流電力を交流電力に変換する。
永久磁石同期機6は、各励磁相に流れる3相交流電流によって磁界が発生し、回転子との磁気的相互作用によりトルクを発生する。
PWM変調手段7は、永久磁石同期機を駆動するための制御指令を、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)によって変調し、インバータの各相スイッチング素子のON/OFF指令であるゲート信号を出力する。
電流検出手段5は、永久磁石同期機に流れる3相交流電流のうち2相もしくは3相の電流応答値を検出する。尚、この電流応答値は、三相電圧指令などの指令値に対する応答値を示し、ここでは同期機6を流れる電流の大きさを示す。図2では2相の電流を検出する構成を示している。高周波成分演算手段8は、インバータ4のスイッチング毎に、電流の応答値から高周波電流成分を演算する。
指標演算手段9は、前記高周波電流成分から、回転位相角推定誤差に比例する成分である指標を演算する。回転位相角推定手段10は、指標演算手段9において演算された指標を元に収束演算を行い、永久磁石同期機の回転位相角を推定する。
次に、以上のように構成した本実施例によるセンサレス制御装置の作用と効果について説明する。
図2において、PWM変調手段7への入力である三相電圧指令Vuref、Vvref、Vwrefは、永久磁石同期機6によって出力されるべきトルク指令Trqrefに基づいて、例えば以下のように与えられる。
ここで、
Trqref:トルク指令、
k:定数、
θi:γδ軸座標系におけるγ軸を基準とした電流位相角(図1参照)
電流位相角θiは、本実施例において一定値と考えてよい。尚、電流指令Iγ ref、Iδ refは、トルク指令をパラメータとして参照できるテーブルを用意しておき、このテーブルを参照することによって与えることも可能である。テーブルを用いた方法は、トルクと電流の関係が上記の式のように定式化することが好ましくない場合(例えば電流位相角θiをトルク指令値に応じて変化させる場合)などに有効である。
Trqref:トルク指令、
k:定数、
θi:γδ軸座標系におけるγ軸を基準とした電流位相角(図1参照)
電流位相角θiは、本実施例において一定値と考えてよい。尚、電流指令Iγ ref、Iδ refは、トルク指令をパラメータとして参照できるテーブルを用意しておき、このテーブルを参照することによって与えることも可能である。テーブルを用いた方法は、トルクと電流の関係が上記の式のように定式化することが好ましくない場合(例えば電流位相角θiをトルク指令値に応じて変化させる場合)などに有効である。
次に、上記のように求められた電流指令Iγ ref,Iδ refと、当該同期機に流れる電流のγ軸応答値Iγ res、δ軸応答値Iδ resとを入力として、電圧指令演算手段13は、例えば次のような比例積分制御により、γ軸電圧指令Vγ ref、δ軸電圧指令Vδ refを演算して出力する。
ここで、
Kp:比例ゲイン、
Ki:積分ゲイン、
s:ラプラス演算子
尚、このような演算の周期はシステムによっても異なるが、例えば数μs〜数msである。この演算周期が数式(3)における積分項の積分時間となる。また数式(3)において、γ軸応答値Iγ res、δ軸応答値Iδ resは、それぞれ以前のγ軸電圧指令Vγ ref、δ軸電圧指令Vδ refに対する電流応答値である。制御の開始時、電圧指令演算手段13は、そのとき検出される電流値をγ軸応答値Iγ res、δ軸応答値Iδ resとして入力し上記演算を行う。
Kp:比例ゲイン、
Ki:積分ゲイン、
s:ラプラス演算子
尚、このような演算の周期はシステムによっても異なるが、例えば数μs〜数msである。この演算周期が数式(3)における積分項の積分時間となる。また数式(3)において、γ軸応答値Iγ res、δ軸応答値Iδ resは、それぞれ以前のγ軸電圧指令Vγ ref、δ軸電圧指令Vδ refに対する電流応答値である。制御の開始時、電圧指令演算手段13は、そのとき検出される電流値をγ軸応答値Iγ res、δ軸応答値Iδ resとして入力し上記演算を行う。
次に、以上のように出力されるγ軸電圧指令Vγ ref、δ軸電圧指令Vδ refを、回転位相角推定手段10から出力される回転位相角推定値θestに基づいて、座標変換手段12は、次のような演算により座標変換を行い、3相電圧指令Vu ref,Vv ref,Vw refを出力する。
以上のように求めた3相電圧指令が、PWM変調手段7へ入力される。
PWM変調手段7は、PWM変調を行い、インバータへのゲート指令を出力する。PWM変調とは、与えられた3相電圧指令Vu ref,Vv ref,Vw refと、予め一定もしくは可変の周波数を持つよう設定された三角波状の搬送波とをそれぞれ比較し、比較結果をゲート指令とするものである。
回転位相角推定手段10は、当該同期機に流れる電流の高周波成分に基づいて指標演算手段9により計算された指標R(後述される)を元に、以下のように回転位相角θestを推定する。
まず、電流検出手段5によって検出された相電流を、回転位相角推定手段10から出力された回転位相角推定値θestに基づいて、次のような演算により座標変換を行い、γ軸電流応答値Iγ res,δ軸電流応答値Iδ resを求めることができる。
ここで、永久磁石同期機に流れる3相電流の和が0であることを利用すれば、次のような式で表されるように、3相電流のうち2相の電流値(本例ではIu res、Iw res)からγ軸電流応答値Iγ res、δ軸電流応答値Iδ resを求めることが出来る。座標変換手段11は、このようにしてγ軸電流応答値Iγ res、δ軸電流応答値Iδ resを演算する。この場合、電流検出手段5を2相分設けるだけで済み、3相分検出する場合よりも装置を簡略化することが可能となる。
ここで、
Im:時刻tmでの同期機入力電流
In:時刻tnでの同期機入力電流
dIbase/dt:入力電流の基本波成分(電気的な回転周波数成分)の時間変化率
図3にタイミングチャートを示す。
Im:時刻tmでの同期機入力電流
In:時刻tnでの同期機入力電流
dIbase/dt:入力電流の基本波成分(電気的な回転周波数成分)の時間変化率
図3にタイミングチャートを示す。
dIbase/dtの演算方法としては、tn−tmと比較して十分長い時間間隔における入力電流の変化率や電流指令値の変化率を演算する方法があり、厳密には回転周波数成分とはならなくとも、tn−tmを基本波成分演算時間間隔よりも十分短くなるように取れば、特に問題なく演算が可能である。具体的には、時間tn−tmは例えば数μs〜数十μsとなり、基本波成分時間変化率はその数十〜数百倍程度の時間間隔での変化率でよい。
また、時刻tm,tnは、PWM変調手段7から出力されるゲート指令の切替わり(=インバータ素子のスイッチング)を区切りとして、単一の電圧ベクトルが出力されている時間の始点と終点に設定する。この始点と終点はゲート指令の切替わり時間と一致させても良いし、インバータ素子のスイッチングに起因するノイズによって電流値に大きなノイズが乗る場合には、スイッチング直前もしくは直後の時間に設定しても良い。
ここで、
Iγ(m):時刻mにおけるγ軸電流値Iγ res
Iγ(n):時刻nにおけるγ軸電流値Iγ res
dIγbase/dt:γ軸電流の基本波成分の時間変化率
Iδ(m):時刻mにおけるδ軸電流値Iδ res
Iδ(n):時刻nにおけるδ軸電流値Iδ res
dIδbase/dt:γ軸電流の基本波成分の時間変化率
次に、上記のように演算した電流の高周波成分から、指標演算手段9は回転位相角の推定誤差に比例する成分すなわち指標Rを演算する。数式(9)のような演算に従って、γδ軸における電流高周波成分を、γ軸から所定の角度方向θsetに投影することによって指標Rを求める。この演算は、角度θset方向を向いている単位ベクトルと高周波成分との内積ともいえる。
Iγ(m):時刻mにおけるγ軸電流値Iγ res
Iγ(n):時刻nにおけるγ軸電流値Iγ res
dIγbase/dt:γ軸電流の基本波成分の時間変化率
Iδ(m):時刻mにおけるδ軸電流値Iδ res
Iδ(n):時刻nにおけるδ軸電流値Iδ res
dIδbase/dt:γ軸電流の基本波成分の時間変化率
次に、上記のように演算した電流の高周波成分から、指標演算手段9は回転位相角の推定誤差に比例する成分すなわち指標Rを演算する。数式(9)のような演算に従って、γδ軸における電流高周波成分を、γ軸から所定の角度方向θsetに投影することによって指標Rを求める。この演算は、角度θset方向を向いている単位ベクトルと高周波成分との内積ともいえる。
指標Rの演算結果を図で表すと、図4のようになる。図4に示されている楕円状に分布する点は、回転座標軸(dq軸)上の高周波電流成分を表している。つまり図4は、回転子のd軸に対して360°の方向に同一の大きさの電圧を固定子に印加し、その応答電流(高周波電流)の大きさと方向を表す高周波電流の分布を示している。図1のような電気的突極性を有する永久磁石回転子は、d軸方向のインダクタンスが小さく、q軸方向のインダクタンスが小さいため、高周波電流の分布はこのように長軸がd軸に一致する楕円となる。図4は、この分布に基づいて指標Rを演算した結果を示す。また図4はd軸とγ軸が一致しているとき、つまりΔθが0°のときの指標Rを示している。
高周波電流「di/dt」は、インバータの出力電圧とモータのインダクタンスで決まり、その分布モデルは本実施例に係るモータでは図4のような楕円分布となる。モータのインダクタンスは、運転状況が同じなら変動せず、出力電圧もインバータが振幅の固定された電圧ベクトルしか出力できないため変動しない。従って本来ならば、高周波電流の分布は図4のような楕円上のみにあると考えられる。しかし実験的には、適切なdi/dtの計測ができない場合(dtが極端に短い場合)などに、モデルに当てはまらないデータが生じる。そのようなデータは楕円の内側に現れるので、高周波電流は図4のような分布となる。
数式(8)で求めたγ軸及びδ軸高周波成分は、楕円を構成する複数の点のうちの1点を示す。点eは数式(8)に従って求めたγ軸及びδ軸高周波成分の一例を示す。指標Rは、点eからθset方向の直線fに下ろした垂線gと直線fとの交点hから、dq軸原点までの距離に対応する。図4では所定の方向θsetは45°の方向に設定している。ただし、45°から180°反対方向の225°方向でも同様の指標を求めることが可能である。
図5はd軸とγ軸の間に推定誤差Δθが生じているときの指標Rを示している。図5では、推定誤差Δθはd軸に対してマイナス方向に発生し、指標Rは図4のように推定誤差Δθが0°のときと比べ、大きな値となっている。
以上のように演算した指標Rと推定誤差Δθとの対応関係は図6に示すような関係となる。図6はγ軸とd軸が一致した状態(Δθ=0°)付近で、γ軸とd軸の推定誤差Δθを変えて指標Rを演算した結果を示す。このように、推定誤差Δθのゼロ点近傍において、指標Rと推定誤差Δθは比例関係となる。図6の場合、推定誤差Δθが0°のときに指標Rは40となっている。
数式(9)に示す指標の演算は複数回行い、その中で最も大きな値となった指標を指標Rとして決定する。このようにして決定された指標Rは、図4の楕円における最も外側に分布する高周波電流成分の指標と推定できる。このとき、図4の高周波成分を示す点eからθset方向の直線fに下ろした垂線gは楕円の接線となり、正確な指標Rが得られる。
数式(2)〜(6)のような演算を行う周期で、この指標Rが1つ決定される。つまり、数式(2)〜(6)のような演算を行う周期の1周期中に、図3の時刻tm、tnを変えて指標が複数回演算され、そのうち最も大きな値が指標Rと決定される。
次に、上記のように演算した指標Rを用いて回転位相角推定を行う。図7は回転位相角推定手段10のブロック図である。図7に示すように、指標Rを入力とした比例積分制御により推定回転速度ω^を調整し、これを積分して推定位相角θsetとする処理を行う。減算器14は指標Rからオフセット値を減算し、差分ΔRを出力する。このオフセット値は、推定誤差Δθが0°のときの指標Rである。本実施例の場合、オフセット値は図6のように例えば40である。比例積分処理手段15は差分ΔRを入力として、次式のような比例積分演算を行い、推定回転速度ω^を出力する。
ここで、
Kp:比例ゲイン、
Ki:積分ゲイン、
s:ラプラス演算子
積分処理手段16は推定回転速度ω^を積分して推定位相角θsetを出力する。
Kp:比例ゲイン、
Ki:積分ゲイン、
s:ラプラス演算子
積分処理手段16は推定回転速度ω^を積分して推定位相角θsetを出力する。
上記比例積分処理において、図6のように指標Rと推定誤差Δθは逆比例の関係にあるため、遅れ方向に推定誤差が入っている場合は推定回転速度ω^は加速方向に調整され、進み方向の場合は減速方向に調整される。つまり、指標Rがマイナスの推定誤差Δθを示す場合、推定回転速度ω^は増加され、指標Rがプラスの推定誤差Δθを示す場合、推定回転速度ω^は減少される。図7の推定ブロックにより、定常的な推定誤差ゼロ、すなわち実位相角と推定位相角を一致させることができる。
上述したように、本実施例によるセンサレス制御装置では、回転位相角センサを用いることなく回転子の位相角を推定して、小型化、低コスト化、メンテナンスの容易化はもちろんのこと、回転位相角推定処理の演算時間短縮を図ることが可能となる。
(第2実施例)
次に、本発明によるセンサレス制御装置の第2実施例を説明する。
次に、本発明によるセンサレス制御装置の第2実施例を説明する。
第2実施例によるセンサレス制御装置における指標演算手段では、指標を演算する際の電流高周波成分を投影する方向θsetを指標の回転位相角推定誤差Δθに対する感度が最大となる方向に選ぶこと、また同期機から出力させるトルクに応じてθsetを変化させることを特徴としている。
図8〜図10は、本願発明者が開発用設備として使用している永久磁石同期機のパラメータを用いて演算した指標Rを示している。これらの図は回転位相角推定誤差Δθに対する指標Rを示しており、各図はいずれも100%のトルク(最大定格トルク)を出力している状態を示している。図8はθsetを0°とした時、図9はθsetを30°とした時、図10はθsetを60°とした時の特性を示している。これらの図のうち、θsetを60°とした場合に指標Rの感度が最も高くなることがわかる。このように指標Rの感度が最も高くなるようにθsetを設定すると、指標Rのノイズや量子化誤差に対するS/N比が改善し、図7おける比例積分ゲインを大きな値に設定できるようになり、推定演算の収束性能を向上することができる。
また上記で述べた、指標Rの感度が最も高くなるθsetはトルクに応じて変化する。これは、出力したいトルクに応じて電流の大きさを変えるため、電流の大きさによってインダクタンスの飽和が発生し、それによって指標Rの演算元である高周波電流の分布が変化するために起こる。そこで、予めトルクに応じて最大の感度が得られるθsetを計測しておき、トルク指令に応じてθsetを変化させることによって、常にその出力トルクの状態で最大の感度を得ることが可能となる。これによって、前述と同様に指標Rのノイズや量子化誤差に対するS/N比が向上するので、推定演算の収束性能を向上することができ、トルクの出力状況によって感度の低下を招くこともない。
上述したように、本実施例によるセンサレス制御装置では、回転位相角センサを用いることなく回転子の位相角を推定して、小型化、低コスト化、メンテナンスの容易化はもちろんのこと、回転位相角推定処理の演算時間短縮を図ることが可能となる上、推定の収束性能を向上することも可能となる。
(第3実施例)
次に、本発明によるセンサレス制御装置の第3実施例を説明する。
次に、本発明によるセンサレス制御装置の第3実施例を説明する。
第3実施例によるセンサレス制御装置では、高周波電圧指令を重畳する高周波電圧指令重畳手段を備えたことを特徴としており、また高周波電圧指令を、指標Rの感度が最も高くなるように重畳することを特徴とする。
図11はインバータによって出力された電圧ベクトルVinvの回転座標軸γから見た角度θvと、その電圧ベクトルVinvによって発生する高周波電流成分から計算した指標Rとの関係を、回転位相角推定誤差Δθを10°単位で変えて示す図であり、図12はそのベクトル図である。この回転位相角推定誤差Δθに対する指標Rの特性が、図10のようになるため、指標Rから推定誤差Δθを求めることができる。
図11から分かるように、指標Rはθv=60°〜70°付近で最大の感度となっている。すなわち、そのような角度に電圧ベクトルが出力されるようにすれば、指標Rの感度を高めることができる。しかし、通常の運転では、数式(1)に示すような電動機の電圧方程式に基づいた方向に電圧が出力されることから、このような所望の角度の電圧ベクトルが出力されるとは限らない。そこで、図2における電圧指令Vγref、Vδrefに、高周波電圧指令を重畳することにより、所望の電圧ベクトルを出力することができる。この高周波電圧指令は、同期機4の通常のトルク制御に影響を与えないよう十分高い周波数に設定する必要がある。高周波電圧指令の周波数は、例えば同期機回転数の数倍〜十数倍程度である。
図13は、電圧指令に高周波電圧指令を重畳する構成を示すブロック図である。加算器17は電圧指令Vγrefに高周波電圧指令Vγhfsを重畳し、加算器18は電圧指令Vδrefに高周波電圧指令Vγhfsを重畳する。重畳する高周波電圧指令Vγhfs、Vδhfsは、インバータから出力される電圧ベクトルに所望角度の電圧ベクトルを含めることができれば、どんな電圧指令でも良い。例えば、数式(11)のような回転高周波でも良い。このような回転高周波を図14に示す。
ここで
θhfs:高周波重畳方向
数式(12)のように交番高周波電圧を重畳する場合、高周波重畳方向θhfsは、指標Rの感度が最大となる角度方向に設定するのが望ましい。このように設定すると、インバータから出力される電圧ベクトルもその方向に近くなり、結果として指標Rの感度を高くすることができる。
θhfs:高周波重畳方向
数式(12)のように交番高周波電圧を重畳する場合、高周波重畳方向θhfsは、指標Rの感度が最大となる角度方向に設定するのが望ましい。このように設定すると、インバータから出力される電圧ベクトルもその方向に近くなり、結果として指標Rの感度を高くすることができる。
また、数式(11)のように回転高周波電圧を重畳する場合は、指標Rの感度が低くなる電圧ベクトルも出力されてしまうが、指標Rの感度が高くなる電圧ベクトルの時の指標Rのみを採用するようにすれば問題ない。しかし、数式(12)のように直接指標Rの感度が高くなる方向に高周波を重畳すれば、常に感度の高くなる電圧ベクトルが出るので、電圧ベクトルによって採用/不採用を選別する必要がなくなるため、演算が簡単になる。
このように、電圧指令に高周波電圧指令を重畳すること、および指標Rの感度が高くなる方向に高周波電圧指令を重畳することにより、確実に感度の高い指標Rを得ることができるようになり、回転位相角推定の安定性を向上させることが可能となる。
尚、図6に示したような指標Rの特性は、車両等の運転時と同じトルク指令を制御装置に与えて測定される。このとき、高周波電流成分は図4の点e付近に発生する。しかし実際の運転状況によっては、高周波電流成分が図4の点e付近以外の場所に発生することがあり、指標Rと推定誤差Δθの関係が図6あるいは図10のような比例関係にはならない場合がある。従ってそのような場合に、例えば数式12のような交番高周波を用いて、高周波電流成分の発生方向を確定すれば、適切な指標Rが得られる。
すなわち、一実施例においては、数式(12)のような高周波指令を発生して、指標Rが図10のような線形特性であることを確認し、推定誤差Δθ=0°時の指標Rを記憶しておく。そして実際の運転時に回転位相角を推定するときは、指標Rの特性を取得したときの高周波指令と同じ高周波指令を、図13のように電圧指令に重畳させ指標Rを演算する。これにより高周波電流成分の発生する位置が例えば図4のように確定し、感度の高い適切な指標Rを得ることができる。このようにして得られた指標Rと、オフセット値として予め取得したΔθ=0°時の指標Rを、図7の回転位相角推定手段10の減算器14に与え推定位相角θestを求める。
以上説明したように、本実施例によるセンサレス制御装置では、回転位相角センサを用いることなく回転子の位相角を推定し、小型化、低コスト化、メンテナンスの容易化はもちろんのこと、回転位相角推定処理の演算時間短縮を図ることが可能となる上、回転位相角推定の安定性を向上させることも可能となる。
以上の説明はこの発明の実施の形態であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができるものである。
1…同期機巻き線および固定子、2…同期機回転子、3…永久磁石、4…インバータ、5…電流検出手段、6…永久磁石同期機、7…PWM変調手段、8…電流高周波成分演算手段、9…指標演算手段、10…回転位相角推定手段、11…3相/2相座標変換手段、12…2相/3相座標変換手段、13…電圧指令演算手段、15…比例積分演算手段、16…積分演算手段。
Claims (7)
- 電気的突極性を有する回転子の回転位相角を推定し、PWMインバータにより同期電動機を制御するセンサレス制御装置において、
入力される制御指令をPWMに基づいて変調し、前記インバータの各相スイッチング素子へゲート信号を出力するPWM変調手段と、
前記PWM変調手段において決定され前記インバータから出力された電圧により、前記同期電動機に流れる電流の高周波成分を前記インバータのスイッチング毎に演算する高周波成分演算手段と、
前記回転子の回転に同期して回転する回転座標軸上における前記電流の高周波成分から、回転位相角の推定誤差に比例する指標を演算する指標演算手段と、
前記指標を用いて前記回転位相角の推定演算を行う回転位相角推定手段と、
を備えたことを特徴とする同期電動機のセンサレス制御装置。 - 前記指標演算手段は、前記電流の高周波成分を前記回転座標軸上における所定の方向に投影して得られる値を指標とすることを特徴とする請求項1記載のセンサレス制御装置。
- 前記指標演算手段は、前記推定誤差の変化に対する前記指標の感度が最大となる方向を、前記高周波成分を投影する方向とすることを特徴とする請求項2記載のセンサレス制御装置。
- 前記指標演算手段は、前記同期電動機のトルク指令値に応じて、前記高周波成分を投影する方向を変化させることを特徴とする請求項2または3記載のセンサレス制御装置。
- 前記同期機を制御するための電圧指令に、高周波電圧指令を重畳させる高周波電圧指令重畳手段を備え、前記指標演算手段は前記高周波電圧指令に対する応答電流値に基づいて、前記指標を演算することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のセンサレス制御装置。
- 前記高周波電圧指令重畳手段は、前記指標演算手段で演算される指標の前記推定誤差の変化に対する感度が最大となるように前記高周波電圧指令を発生し、前記制御するための電圧指令に重畳することを特徴とする請求項5記載のセンサレス制御装置。
- 電気的突極性を有する回転子の回転位相角を推定し、PWMインバータにより同期電動機を制御するセンサレス制御装置における回転位相角推定方法であって、
前記回転子の磁束の方向をd軸、d軸に直交する軸をq軸とし、前記回転子の回転に同期して回転するdq軸座標系における高周波電流の分布を求める工程と、
前記同期電動機のU相巻線方向の軸を基準としてd軸方向までの角度を回転位相角、前記回転位相角の推定角度を推定位相角とし、推定位相角方向の軸をγ軸、γ軸に直交する軸をδ軸、γ軸とd軸のなす角を推定誤差とし、
前記推定誤差に比例する指標を前記高周波電流の分布に基づいて予め調べ、前記推定誤差が0°における第1の指標を取得する工程と、
前記同期電動機に流れる電流のγδ軸回転座標系における高周波成分を前記インバータのスイッチング毎に演算する工程と、
前記電流の高周波成分から、前記推定誤差に比例する第2の指標を演算する工程と、
前記第1及び第2の指標を用いて、前記回転位相角の推定演算を行う工程と、
を具備することを特徴とする回転位相角推定方法。
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