JP4138652B2 - シートベルトプリテンショナ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、自動車の衝突などの発生時にシートベルトを自動的に緊張させるためのプリテンショナ装置に関するものである。
背景技術
従来、自動車の座席には、正面衝突事故などにおいて乗員が慣性力により前方へ飛び出してしまうことを防止するために、乗員の上記移動を拘束するためのシートベルトが設けられている。このシートベルトには、通常の運転時には乗員の動作を拘束せず、急停止時、あるいは衝突時にのみシートベルトの巻取軸をロックする緊急時自動ロック装置付リトラクタ装置(以下ELR装置と略す)が設けられることが通例である。このELR装置は、所定値以上の減速度を検知して極めて短時間のうちに巻取軸をロックし、これによってシートベルトがそれ以上繰り出されないようにするものである。
上記ELR装置のように巻取軸をロックするだけのものでは、巻取軸に緩く巻かれている場合には、その緩みが取れるように巻き締まる分だけELR装置からシートベルトが引き出されることを防止することができない。そこで、例えばシートベルトを繋着したバックルを急速にシートベルトを緊張せる方向に移動させて、上記引き出される分によりシートベルトにたるみが生じることを防止すると共に、更にシートベルトの拘束力を増大させるようにしたプリテンショナ装置が提案されている。このようなプリテンショナ装置としては、例えば特開平10−35412号公報、実用新案登録第3072446号公報、特許第2981393号公報等に開示されているように、シリンダと、このシリンダに内蔵されたピストンと、化学反応で発生する高圧ガス発生装置とを有する動力発生装置(アクチュエータ)を用い、高圧ガス発生装置により発生したガス圧によりピストンを駆動し、そのピストンロッドの作動端に結合されたケーブルを介してバックルを牽引する構造としたものがある。
上記したようなプリテンショナ装置はシートベルトの緩みをとることによってその効果を発揮するため、確実な作動が要求される。例えばケーブルをシリンダ内に引き込む構造では、ケーブルを引き込むシリンダ開口側に高圧ガス発生部を設けるため、シリンダ開口とケーブルとの間を確実にシールする必要がある。しかしながら、実用新案登録第3072446号公報に記載されたシール構造等をもってしても、確実にシールすることは難しく、実際にはケーブルとシリンダ開口との隙間やケーブル内部の隙間からガスが漏れることが懸念され、このガス漏れを補うために多くのガス発生剤を使用すると、装置が大型化しがちになるという問題があった。また、バックルの牽引量を確保するためにピストンのストロークを或る程度大きくとる必要があり、これによっても装置が大型化しがちになる。加えて、CO等が発生するガス発生剤を多く使用するとCO等の発生量が多くなるため、この点でも好ましくない。
一方、前席では通常センターコンソール側にバックルが配置されていることから、上記したようなプリテンショナ装置は、センターコンソールとシートスライドレールとの隙間に配置されることになる。しかしながら、一般にこの隙間は狭く、プリテンショナ装置の大きさが制限される。
また、ケーブルを用いず、回転アーム、ベルクランク等により、力の作用する方向を変換して伝達する構造も考えられるが、装置の配置自由度がケーブルを用いるものに比較して低い。また、車両の衝突は正面衝突に限られず、斜め方向に衝突する場合もあり、そのような斜突時の乗員の飛び出し方向は衝突方向に応じて変化する。そのため、斜突時の飛び出しによる乗員からシートベルト及びバックルを介して入力される力の方向が正面衝突時とは異なる場合には、動力伝達機構に曲げモーメント等が生じることもあるため、それに耐える強度を確保するために装置の大型化、重量化が懸念される。
発明の開示
上記課題を解決するため、本発明においては、車両衝突などの発生時にシートベルトを自動的に緊張させるためのプリテンショナ装置であって、一端を車体固定部に固定されかつ他端を前記バックルに結合されたワイヤと、前記車両衝突などの発生時に作動して前記シートベルトを緊張させる向きに前記バックルを変位させるべく前記ワイヤの中間部を付勢するためのアクチュエータと、前記ワイヤを前記付勢される部分と前記バックルとの間にて摺動自在にかつ傾動自在に支持する回転ガイドとを有することを特徴とした。
これによれば、車両衝突などの発生時にアクチュエータによりワイヤの中間部を付勢してバックルを引き込むように変位させることができる。この時、バックルの引き込み方向の基点がワイヤのアクチュエータにより付勢される部分になると、アクチュエータの作動端の移動に応じてバックルの引き込み方向の基点も移動して、バックルもその方向に移動してしまう。それに対して、ワイヤの付勢される部分とバックルとの間を回転ガイドにより摺動自在にかつ傾動自在に支持することから、バックルの引き込み中心をワイヤガイドにより定点とすることができる。バックルの変位がアクチュエータの動作に影響されることがないため、バックルすなわちシートベルトを安定して引き込むことができる。
特に、前記アクチュエータが、固定されたシリンダと、該シリンダ内に受容されたピストンと、前記シリンダの内圧を急激に高めるためのガス発生手段と、前記シリンダの内圧上昇により移動する前記ピストンに連動して前記シリンダから突出方向に移動することにより前記ワイヤの中間部を付勢するように設けられたピストンロッドとを有すると良い。これにより、車両衝突などの発生時にシートベルトを急速に引き込むことができ、乗員の飛び出しを早期に防止し得る。
さらに、前記ピストンロッドを前記移動時に振れないようにガイドするピストンロッドガイド手段が設けられていることにより、急激に高まるガス圧により勢いよく飛び出すピストンロッドが飛び出すに連れて振れ易くなっても、その振れをピストンロッドガイド手段により防止することができるため、ピストンロッドの飛び出し時の倒れを防止してバックルを安定した状態で引き込むことができる。
また、前記アクチュエータの作動終点近傍にて徐々にその作動エネルギーを吸収する緩衝構造を更に有すると良い。通常、シートベルトを外すときの力は約5kgf程度(バックルのボタンを押す力)であるが、プリテンショナ装置がフル作動して止まるときに衝撃的に停止すると瞬間的に1000G〜1500G程度の減速加速度がボタン(バックル全体)に入力する場合がある。ボタンの重量は、樹脂等の材料で作ることにより軽量化され得るが、それでも5g〜10g程度はある。そのため、1000G〜1500G程度の加速度が入力すると、5kgfを越える荷重がボタンに加わることになり、自己解除してベルトが外れてしまうことが考えられる。従って、プリテンショナ用バックルには、これを防止するためにストロークエンド付近でエネルギーを吸収して衝撃的な減速加速度がバックルに加わらないようにすると良く、そのために緩衝構造を設けると良い。また、プリテンショナ装置自体にも大きな衝撃力が反力として伝わらなくなるため、強度設計上有利であり、軽量化にも寄与する。更に、衝撃音がなくなり、作動静粛性が向上する。
また、前記ワイヤが前記付勢される部分にて湾曲するように設けられていると共に、前記バックルの位置を保持し得るように前記ワイヤの前記湾曲部分の外周部分を押さえることができるが前記アクチュエータの作動に対しては抵抗とならない強度のワイヤ保持ヒューズが設けられていると良い。これによれば、シートベルトのタングをバックルに装着する時の押し込み力によりワイヤが押し込まれることを防止することができ、通常のシートベルト使用時におけるバックルの位置を安定化し得ると共に、バックル引き込み時にはそのワイヤ保持力が抵抗となることがなく、ワイヤ保持ヒューズを設けてもバックル引き込み時の動作が影響されることがない。
また、前記ワイヤの前記他端にスリーブが固着され、前記スリーブが、前記スリーブを外囲するように形成されかつ車体固定部に固設された保持金具により保持されていると良い。これによれば、ワイヤの車体固定部側部分がスリーブにより剛性が高まり、そのスリーブを外囲するように保持金具により保持することから、ワイヤの車体固定部側部分の倒れを防止することができ、車体固定部側に板材を用いる場合にその板厚を厚くすることなく保持し得る。
また、前記アクチュエータの前記付勢方向への作動のみを可能にする逆止機構が設けられていることにより、衝突初期にアクチュエータの作動が停止しても、衝突終了までバックルを引き込んだ位置に保持することができ、シートベルトを緊張状態に保持し得る。
特に、前記逆止機構が前記アクチュエータと一体化されていると良く、これにより両者間の剛性が高まるため、アクチュエータ及び逆止機構の動作が安定し得る。
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照して以下に示す。
発明を実施するための最良の形態
次に、本発明の実施の態様を添附図面を参照して以下に示す。
図1は、本発明が適用されたシートベルトプリテンショナ装置及びその周辺部分を示す斜視図である。車室内のセンタピラー1下部に固設されたELR装置2から上方へ引出されたシートベルト3は、センタピラー1の上部に取付けられたスルーリング4を通過した後下向きに延出され、シート5の後部側面にその端部6が固定されている。そしてシートベルト3におけるスルーリング4と端部6との間の部分には、シートベルト3に沿って移動自在なようにタングプレート7が設けられている。また、シートベルト端部6の固着点と反対側のシート側面には、本発明によるプリテンショナ装置10が設けられ、このプリテンショナ装置10にバックル8が取付けられている。
シート5に着座した乗員が、ELR装置2からシートベルト3を引き出し、バックル8にタングプレート7を繋着することにより、乗員の肩から胸、及び腰回りにかけてシートベルト3が掛け渡される。
プリテンショナ装置10は、車両衝突事故などに際してシートベルト3の緊張力を自動的に増強させるために設けられている。図2及び図3に良く示すように、車体固定側とみなせるシート5の座部の側面に装置全体を固定するためのベースプレート11が設けられ、そのベースプレート11にワイヤ12の一端が固定され、ワイヤ12の上方に向けて延出された他端にバックル8をボルト結合するための孔付きプレート状のアイエンド28が連結されている。このアイエンド28は、ワイヤ12の端部にかしめて一体化したスリーブ28aを介してワイヤ12と結合されている。ベースプレート11にはアクチュエータを構成する動力発生装置13が固定されている。
その動力発生装置13にはシリンダ19とピストンロッド21とが用いられている。動力発生装置13の作動端となるピストンロッド21の突出端部にはアイボルト状の円環状頭部21aが設けられており、その円環状頭部21aにガイドピン14が挿通されている。また、シリンダ19の作動端側には、ピストンロッド21が突出した作動後に戻ってしまうことを防止するためのワンウェイロック機構15がシリンダ19と一体的に固設されている。なお、図示例では、シリンダ19の端部の外周面にねじ部19bを設け、ワンウェイロック機構15をねじ結合することにより一体化している。これにより、シリンダ19及びワンウェイロック機構15間に設けられたピストンロッド21の動作に対する両者の位置が安定し、安定した動作を確保することができる。
そして、ベースプレート11には、上記ワイヤ12の他端部、動力発生装置13、ガイドピン14及びワンウェイロック機構15をベースプレート11との間に挟むように覆うべくベースプレート11と対をなす形状のカバー16が取り付けられている。カバー16は、その適所に設けられた爪をベースプレート11の対応孔に挿通してかしめることにより、ベースプレート11と一体化されている。なお、固定ねじ31を、ベースプレート11及びカバー16に同軸的に設けられたねじ挿通孔にカバー16側から挿通して、シート5の対応する部位に設けられたねじ孔(図示せず)にねじ込むことにより、一体化されたベースプレート11及びカバー16がシート5に固定されるようになっている。
ベースプレート11及びカバー16の中間部には、ワンウェイロック機構15の左右方向両側部の一部が係合するための孔11a、16aが形成されている。上記したようにシリンダ19とワンウェイロック機構15とが一体化されていることから、ピストンロッド21による作動時あるいはロック時の大きな入力荷重に対してこれらの孔11a、16aによりワンウェイロック機構15が両持ち支持される。その荷重に対しては板状ベースプレート11及びカバー16における主に座屈荷重として受けるため、ベースプレート11及びカバー16を薄板にしても十分な強度があり、強固かつ軽量化を達成することができる。
なお、ピストンロッド21の軸力により孔11a、16aとの各係合点をそれぞれ支点とする各曲げモーメントが発生するが、両孔11a、16aの係合点間のほぼ中央にピストンロッド21が位置しており、各曲げモーメントの差は小さく、その結果生じる曲げモーメントも小さく、薄板にしても十分強度を確保できる。また、シリンダ19の外周部がベースプレート11及びカバー16により囲まれて支持されるようになっており、シリンダ19の倒れに対して十分強度が高く、シリンダ19が倒れてピストンロッド21の動作が低下することを防止している。
ガイドピン14は、大径フランジ状頭部を有し、ベースプレート11及びカバー16にそれぞれ設けられた各長孔11b、16b間を貫通した状態に設けられる。またガイドピン14は、上記したようにピストンロッド21の円環状頭部21aにも貫通し、ガイドピン14の先端部を図示例におけるベースプレート11の外側で外向フランジ形状になるようにかしめることにより抜け止めされる(図4参照)。これにより、ガイドピン14が長孔11b、16bにガイドされてその延在方向にのみ移動し得るようにされており、これによりピストンロッドガイド手段が構成されている。
それら長孔11b、16bの延在方向はピストンロッド21の突出方向であり、ピストンロッド21が突出時にガイドピン14を介して長孔11b、16bによりガイドされるため、ピストンロッド21の直進性が確保される。また、ピストンロッド21の突出端がガイドされるため、ピストンロッド21の倒れも防止され、ピストンロッド21を円滑に動作させることができる。
また、ワイヤ12の車体固定部側に固定される端部には、上記したバックル8(アイエンド28)側と同様にスリーブ29がかしめられて一体化されている。このスリーブ29は、ベースプレート11に於ける動力発生装置13の下部位置にてベースプレート11及びカバー16により形成された保持金具部11f、16f間に挟まれた形で設けられている。これら保持金具部11f、16fは、スリーブ29の外周面を外囲するように形成されていると共に、ベースプレート11及びカバー16の一部であることから車体固定部に固設されている。スリーブ29の端末には外向フランジ部29aが形成されており、そのフランジ部29aの一部がベースプレート11及びカバー16の縁に係合して、バックル8側からの引っ張り力に対してワイヤ12が抜け止めされるようになっている。
このようにしてスリーブ29の左右両側部が両保持金具部11f、16fにより支持されるため、ワイヤ12に張力が加わってスリーブ29が引っ張られる場合にスリーブ29の側方への倒れが防止される。なお、スリーブ29の上側はシリンダ19により、スリーブ下側はベースプレート11及びカバー16の回り込み形状により、それぞれ保持されるため、上下方向に対する倒れも防止されている。このように板状のベースプレート11及びカバー16の圧縮あるいはせん断方向で荷重を受ける構造としているため、ベースプレート11及びカバー16を薄板にしても十分な強度があり、強固かつ軽量化を達成することができる。
ワイヤ12は、シリンダ19の下部を平行に走るように延在し、ピストンロッド21の円環状頭部21aに至るように設けられている。ワイヤ12の中間部は、円環状頭部21aの外周面の周方向に巻き掛けられており、円環状頭部21aを支点とするV字状に折り返されている。ワイヤ12の円環状頭部21aに係合する部分から斜め上方に延出された端部にアイエンド28を介してバックル8が結合されている。
ベースプレート11及びカバー16の上端部であってワイヤ12が斜め上方に向けて通る部分には、ワイヤ12の円環状頭部21aに付勢される部分とバックル8との間の部分をガイドするための回転ガイドとしてのワイヤリテーナ17が設けられている。このワイヤリテーナ17は、ベースプレート11及びカバー16にそれぞれ設けられた各丸孔11c、16cを貫通した状態に設けられている。
本図示例のワイヤリテーナ17は、円板状頭部から軸線方向に互いに平行に延出する一対の脚部17aを有する本体と、一対の脚部17aの先端部を挿通し得る一対の孔を有する円板状座金部材17bとからなる。その脚部17aの先端部を座金部材17bの外側でかしめることにより本体と座金部材17bとが一体化され、本体の円板状頭部と座金部材17bとにより各丸孔11c、16cに対してワイヤリテーナ17が抜け止めされるようになっている。また、ベースプレート11及びカバー16におけるワイヤ12の出入り口部分がワイヤリテーナ17を介して互いに固定状態になるため、ワイヤ12の出入り方向荷重に対する強度が高められ、ベースプレート11及びカバー16が破壊されることを防止し得る。
上記一対の脚部17aの間隔はワイヤ12が摺動し得る程度にされている。また、ワイヤリテーナ17が各丸孔11c、16cにより回動自在に支持されるようになっている。これにより、ワイヤ12の摺動方向が変化してもワイヤリテーナ17の回動により対応でき、ワイヤ12の角度が変化してもワイヤ12の中間部をワイヤリテーナ17により常に摺動自在に支持し得るため、ワイヤ12の引き込みに時にケースの角に摺接するなどして抵抗が発生することがなく、ワイヤ引き込み効率を高くすることができ、より一層速やかな引き込み動作を実現し得る。
なお、カバー16にはワイヤ保持ヒューズとしての切り起こし部16dが設けられている。この切り起こし部16dは、図3に示されるように、ワイヤ12の中間部であってピストンロッド21により付勢される部分として円環状頭部21aに係合する部分の近傍でワイヤ12の湾曲部分の外周部分に当接するように、カバー16の一部を内側へ切り起こして形成されている。これにより、通常使用時に、バックル8にシートベルト3のタングを押し込んで装着することによりワイヤ12が押し込まれても、そのワイヤ12の変位を切り起こし部16dにより阻止することができる。したがって、タング装着方向に対してバックル8の位置が保持されるため、通常使用時に何ら違和感が生じることがない。
図4及び図5に示すように、動力発生装置13は、シリンダ19と、該シリンダ19の内孔19a内に軸線方向に移動可能に受容されたピストンロッド21と、シリンダ19の後端部にピストンロッド21の没入方向端部のピストン本体部21bに対向して設けられたガス発生装置22とを有している。ピストンロッド21の突出方向端部にあっては、上記した円環状頭部21aがシリンダ19の外方に位置している。ピストン本体部21bの外周面には周方向溝21dが設けられており、その周方向溝21d内に弾性を有する円環状シール部材23が設けられている。なお、シール部材23は軸線方向に弾性を有し、かつガス発生時に確実にその漏れを防止できるものであれば良い。
上記したようにシリンダ19に一体化されたワンウェイロック機構15は、ピストンロッド21のシリンダ19から突出している部分を外囲するように形成されたケーシング25と、ピストンロッド21の外周面の一部に摺接するようにケーシング25内のピストンロッド21の側方部分に受容された係合片26と、この係合片26をピストンロッド21の突出側とは相反する向きに付勢するばね27とを有している。
ここで、ピストンロッド21の外周面には複数の環状の溝(または環状の山)またはねじ溝(またはねじ山)21cが形成されている。また係合片26のピストンロッド21の外周面に摺接する面にも上記溝21cに対応する複数の環状の溝(または環状の山)またはねじ溝(またはねじ山)26aが形成されている。また、係合片26の溝26aを設けられた側とは相反する側となる外周面はピストンロッド21の突出側から没入側に向けて徐々に縮径するようになるテーパ面をなし、ケーシング25内の対応する内周面もストンロッド21の突出側から没入側に向けて徐々に縮径するようになる補完的形状のテーパ面25bをなしている。
なお、ケーシング25内には、テーパ面25bのピストンロッド21の突出側部分に大径部25aが設けられており、この大径部25a内に上記バネ27が受容されている。これにより、係合片26はテーパ面25bを上るように常時ばね付勢されているため、このばね付勢力により、ピストンロッド21の溝21cに係合片26の溝26aが常時係合するようになっている。したがって、ピストンロッド21の没入方向への動きに対しては溝21cと溝26aとがさらにかみ合うようになって、ピストンロッド21と係合片26との係合状態が増強される。これにより、ピストンロッド21がワンウェイロック機構15により強固に固定され、ピストンロッド21の位置が保持されるようになっている。
それに対して、ピストンロッド21が突出方向に移動する際には、ピストンロッド21との係合状態で係合片26が大径部25a内に移動可能であり、その状態ではピストンロッド21の外周面から係合片26が離れることができ、係合片26とピストンロッド21との係合状態が解除され得る。
通常使用時にあっては、バックル8に繋着されたシートベルト3が緊張すると、それによりワイヤ12がバックル8側に引っ張られるようになる。この場合には、ピストンロッド21が没入方向に移動する状態であり、そのような動きに対しては上記したようにピストンロッド21の位置が保持され、バックル8が引き出される方向に変位することがない。したがって、通常使用状態において何ら問題が生じることがない。
次に、上記シートベルトプリテンショナ装置の作動要領について説明する。車両の適所に設置されたGセンサなどを用いて衝突を検出するようにされた衝突検出装置20(図1)により衝突が検出されると、ガス発生装置22により例えば着火をトリガとして高圧ガスを発生させ、その圧力によりピストンロッド21を突出方向に押し出して、その先端の円環状頭部21aに結合しているワイヤ12の中間部の折り返されている部分を押す。これにより、ワイヤ12のピストンロッド21により付勢される部分が図5の想像線に示されるようにピストンロッド21の突出運動に伴って移動する。その移動に対してワイヤ12の車体固定部(スリーブ29a)とワイヤリテーナ17とが固定点となることから、ワイヤ12のV字形状がその開き角度を狭めるように変形していく。なお、図の想像線は移動の中間点と終点との各状態を示している。
このようにバックル8の引き込みを、ワイヤ12の一端を車体固定部に固定し、ワイヤ12の折り返すように湾曲している中間部を押して行うことから、短いストロークでバックル8すなわちシートベルト3を大きく牽引することができる。また、ワイヤ12を引き込むべくピストンロッド21を突出させた場合には円環状頭部21aの外周面をワイヤ12が滑ることができ、別個にプーリなどを用いることなくワイヤ12の中間部を直接押し出すことができるため、部品点数が多くなることがない。
また、上記ワイヤ12の変形によりワイヤリテーナ17のワイヤ摺動方向の軸線が倒伏する向きに傾くようになるが、ワイヤリテーナ17は回動自在であることから、その傾動運動に対して何ら抵抗となることがなく、ワイヤ12の円滑な引き込みを行うことができる。したがって、ワイヤ12の車体固定部側の支点の位置が固定されるため、バックル8が引き込まれる時にその引き込み方向が一点になるため、シートベルト3を安定して引き込むことができ、乗員に対するシートベルト3の掛けた位置が変化することを防止することができる。また作動後に大きくワイヤ12を変形させてしまうこともない。
また、本装置にあっては、ワイヤ12のピストンロッド21により付勢される部分を移動させて、ワイヤ12をベースプレート11及びカバー16間のスペースに引き込むものであり、それにより引き込まれるバックル8を瞬時に引き込むためにはピストンロッド21を高圧ガスで瞬時に突出させることになる。このような瞬時のピストンロッド21の突出方向軸力は大きいため、ピストンロッド21の移動に伴うワイヤ12の移動により切り起こし部16dは何ら抵抗となることなく切り起こし状態から曲げ戻される。本図示例のように薄板材の一部を切り起こして形成した切り起こし部16dを曲げ戻す力はそれ程大きくなくても可能であり、シートベルト3のタング装着時における外力に対してはワイヤ12の変形を十分に阻止し得るがアクチュエータの大きな作動力に対しては抵抗とならないワイヤ保持ヒューズを簡単な構造で実現し得る。
車両衝突時などにあっては、シートベルト3を瞬時に引き込んで乗員をできるだけ早く拘束し、飛び出しを防止することが望ましく、そのために急激に上昇する高圧ガスによりピストンロッド21を駆動する構造とした。しかしながら、その時のピストンロッド21の移動終盤において急激にピストンロッド21が停止すると、衝撃及びこれに伴う衝撃音が発生して乗員に不必要なショックを与えてしまう虞がある。そのため、ピストンロッド21の移動終盤においてピストンロッド21の運動エネルギーを徐々に吸収するための緩衝構造を設けると良い。
例えば図6に示されるように、ベースプレート11及びカバー16に設けられた長孔11b、16bのガイドピン14の移動終点(図の想像線)近傍部分に、徐々に縮幅するテーパ状縮幅部11e、16eが設けられている。ピストンロッド21の突出により、ガイドピン14が、その移動終点近傍にてテーパ状縮幅部11e、16eに当接し、移動エネルギーが大きく残っている場合にはテーパ状縮幅部11e、16eを徐々に拡幅変形させて移動し続ける。その変形によりピストンロッド21の移動エネルギーが徐々に吸収される。これにより、ガイドピン14の移動終点近傍に至るまではピストンロッド21が瞬時に移動してシートベルト3の早い引き込みを実現し、その後は瞬時移動のための大きなエネルギーを緩やかに低減することができる。したがって、ピストンロッド21の移動終点における衝当による大きな衝撃力が反力として車体固定部及びバックル8に伝わることを防止できるため、衝撃及びこれに伴う衝撃音が緩和され、強度設計上有利になり、作動静粛性も向上する。
図7は、上記シートベルトプリテンショナ装置のエネルギーを吸収する緩衝構造の別の例を示すワイヤリテーナ部分の拡大断面図である。本構成では、ワイヤリテーナ17のワイヤ12が通る一対の脚部17aのバックル側の各縁部に拡開するテーパ部17bを形成したものである。また、バックル8の基端部となるアイエンド28のスリーブ28aにもテーパ部17bに入り込む先細り形状であってテーパ部17bよりはテーパ角度の大きいテーパ部28bを設けておく。これにより、作動時に、これらテーパ部17bとテーパ部28bとが当接し、ワイヤ12の引き込み力が大きい間は、バックル側テーパ部28bの没入移動によりワイヤリテーナ17側テーパ部17bが徐々に押し広げられるように変形する。したがって、バックル側テーパ部28bがワイヤリテーナ17側テーパ部17bに当接する時、すなわちバックル8の移動終点近傍でエネルギーを徐々に吸収するようにすることができ、上記同様の効果を奏し得る。
図8に緩衝構造の第3の例を示す。この例では、ベースプレート11及びカバー16におけるワイヤ12のバックル側出入り口となる部分にバックル側に向けて拡開するテーパ状凹部11e、16eを設け、バックル8側には上記と同様のテーパ部28bを設けている。両テーパ状凹部11e、16eは、上記と同様にテーパ部28bの先端が入り込める大きさであって、テーパ部28bよりは小さな拡開角度にて形成されている。これにより、作動時にテーパ部28bがテーパ状凹部11e、16eに当接してテーパ状凹部11e、16eを押し広げる向きに変形させつつ移動する時、すなわちバックル8の移動終点近傍でエネルギーを徐々に吸収するようにすることができ、上記と同様の効果を奏し得る。
ピストンロッド21が終点位置まで突出した後には乗員の慣性力によりシートベルト3が緊張する。その時シートベルト3が引き出されることは好ましくない。上記ワンウェイロック機構15にあっては、溝21cと溝26aとがかみ合う方向に係合片26がばね付勢されていることから、ピストンロッド21の突出方向変位が終了した時点で即座に溝21cと溝26aとがかみ合う方向に係合片26が変位し得る。したがって、ピストンロッド21はその突出動作終了時に即座に戻し方向に対してロックされるため、上記シートベルト3の引き出しが防止される。また、図示例では多数の溝21cと溝26aとのかみ合いによりピストンロッド21と係合片26とを係合させており、十分な強度を確保することができ、ピストンロッド21のロック状態を確実なものとしている。
また、動力発生装置13及びワンウェイロック機構15の別の例を図9に示す。なお、図9において上記図示例と同様の部分については同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。図9に示される動力発生装置13にあっては、シリンダ19と、該シリンダ19の内孔19a内に軸線方向に移動可能に受容されたピストン本体20と、基端がピストン本体20に係合し、遊端がシリンダ外に突出して作動端13aをなすピストンロッド21と、ピストン本体20よりも基端側に受容されたガス発生装置22とを有している。ピストン本体20とガス発生装置22との間には弾性を有するシール部材23及び圧縮コイルばね24が介在し、その圧縮コイルばね24によりピストン本体20が作動方向(突出方向)に常に付勢されている。
シリンダ19の内孔19aには、ピストン本体20の移動終点にて徐々にそのエネルギーを吸収するための緩衝構造として徐々に縮径するテーパ部19cが形成されている。上記した緩衝構造と同様に、作動時にピストン本体20が、その移動終点近傍にてテーパ部19cに当接してこれを徐々に変形させ、その変形によりピストン本体20の移動エネルギーが吸収されるようになっている。この緩衝構造においても上記と同様の効果を奏し得る。なお、シール部材23は軸線方向に弾性を有し、かつガス発生時に確実にその漏れを防止できるものであれば良い。
動力発生装置13の先端部にはワンウェイロック機構15が設けられている。このワンウェイロック機構15は、ピストンロッド21の外周を覆う形状をなしかつベースプレート11及びカバー16に固定されたケーシング25と、その内部に、ピストンロッド21の外周に選択的に係合するべく受容された係合片26と、この係合片26をピストンロッド21の基端側、即ちシリンダ19側に付勢するばね27とを有している。係合片26の外周面はピストンロッド21の遊端側から基端側に向けて徐々に縮径している。また、ケーシング25内は大径部25aと、該大径部25aから徐々に狭くなるテーパ部25bとからなる。
ピストンロッド21が突出する方向に移動する際には、ばね27の付勢力に抗して係合片26もピストンロッド21が突出する方向に移動して大径部25aに至りピストンロッド21から離れるため、ピストンロッド21は自由に動く。逆にピストンロッド21を没入する方向に動かそうとすると、ばね27の付勢力により係合片26がテーパ部25bに移動してピストンロッド21の外周面に当接して両者を固定するようになっている。ここで、ピストンロッド21の外周面には環状の溝(または環状の山)またはねじ溝(またはねじ山)21cが形成されている。また係合片26の内周面にも上記溝21cに対応する環状の溝(または環状の山)またはねじ溝(またはねじ山)が形成されている。従って、ピストンロッド21を没入する方向に動かそうとする際に、係合片26の内周面とピストンロッド21の外周面とが係合し、両者を強固に固定し、その位置を保持するようになっている。
このように構成された動力発生装置13及びワンウェイロック機構15を用いても、上記と同様に作動させることができる。
なお、上記各構成ではシートベルトプリテンショナ装置をバックルに結合したが、やや移動する部分が重くなるもののELR装置2に結合したり、上記構成とやや作動は異なるものの端部6に結合する構造も容易に実現可能である。また、動力発生装置として、ガス発生手段を用いるものに代えてばねを用いるものなどを採用しても良い。
上記実施形態においては、本発明を作動時にシリンダから突出するピストンロッドによりワイヤの中間部を押すようにした場合について説明したが、本発明はこれに限らず、作動時にシリンダ内に没入するピストンロッドによりワイヤの中間部を引っ張るようにしたアクチュエータに適用することが可能である。また、バックルを引き込む構造について示したが、本願発明の装置にあっては、シートベルトにおける他方の固定端であるシートベルトアンカの引き込み用にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明が適用されたシートベルトプリテンショナ装置が採用された車両のシート回りの斜視図。
図2は、本発明によるシートベルトのプリテンショナ装置の分解斜視図。
図3は、本発明によるシートベルトのプリテンショナ装置の側面図。
図4は、本発明によるシートベルトのプリテンショナ装置の図3の矢印IV線から見た縦断面図。
図5は、本発明によるシートベルトのプリテンショナ装置の作動要領を説明する図3と同様な側面図。
図6は、本発明によるシートベルトのプリテンショナ装置の変形例を示す要部拡大側面図。
図7は、本発明によるシートベルトのプリテンショナ装置の別の変形例を示す要部拡大断面図。
図8は、ワイヤ出入り口部分を示す要部斜視図。
図9は、動力発生装置及びワンウェイロック機構の別の例を示す縦断面図。
Claims (8)
- 車両衝突などの発生時に、バックルに繋着されたシートベルトを自動的に緊張させるためのプリテンショナ装置であって、
一端を車体固定部に固定され、他端を前記バックルに結合されたワイヤと、
前記車両衝突などの発生時に作動して前記シートベルトを緊張させる向きに前記バックルを変位させるべく前記ワイヤの中間部を付勢するためのアクチュエータと、
前記付勢される部分と前記バックルとの間にて前記ワイヤを摺動可能に通され、当該ワイヤの摺動方向の変化に対応して回動するよう車体固定部に回動可能に取り付けられたワイヤリテーナと、
を有することを特徴とするシートベルトのプリテンショナ装置。 - 前記アクチュエータが、固定されたシリンダと、該シリンダ内に受容されたピストンと、前記シリンダの内圧を急激に高めるためのガス発生手段と、前記シリンダの内圧上昇により移動する前記ピストンに連動して前記シリンダから突出方向に移動することにより前記ワイヤの中間部を付勢するように設けられたピストンロッドとを有することを特徴とする請求項1に記載のシートベルトのプリテンショナ装置。
- 前記ピストンロッドを前記移動時に振れないようにガイドするピストンロッドガイド手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のシートベルトのプリテンショナ装置。
- 前記アクチュエータの作動終点近傍にて徐々にその作動エネルギーを吸収する緩衝構造を更に有することを特徴とする請求項1に記載のシートベルトのプリテンショナ装置。
- 前記ワイヤが前記付勢される部分にて湾曲するように設けられていると共に、前記バックルの位置を保持し得るように前記ワイヤの前記湾曲部分の外周部分を押さえることができるが前記アクチュエータの作動に対しては抵抗とならない強度のワイヤ保持ヒューズが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシートベルトのプリテンショナ装置。
- 前記ワイヤの前記他端にスリーブが固着され、前記スリーブが、前記スリーブを外囲するように形成されかつ車体固定部に固設された保持金具により保持されていることを特徴とする請求項1に記載のシートベルトのプリテンショナ装置。
- 前記アクチュエータの前記付勢方向への作動のみを可能にする逆止機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシートベルトのプリテンショナ装置。
- 前記逆止機構が前記アクチュエータと一体化されていることを特徴とする請求項7に記載のシートベルトのプリテンショナ装置。
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