JP2004500266A - バックルプレテンショナ - Google Patents
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Abstract
シートベルトバックル(15)は、事故時に作動するテンショニング機構(11)に連結されている。テンショニング機構(11)は、このテンショニング機構(11)内に係留されてバックル(15)及びプーリ(14)の周囲を通って第2ループ(13)まで延びた第1ケーブルループ(13)を有する。第2ループ(13)は、ピストン(25)内を通り、テンショニング機構(11)内に係留されている。第1ケーブルループ(13)は、エネルギ吸収シース内に収納されている。
【選択図】図3
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の分野】
本発明は、車両シャシに固定可能な安全ベルトシステム用のプレテンショナ、特に、シートベルトシステムから緩みを取り除くために撓み部材を引き込むための動力作動式装置を有するプレテンショナに関する。
【0002】
【発明の背景】
シートベルトシステム用のプレテンショナが、本発明の譲受人に譲渡されている米国特許第5,588,677号に開示されており、このプレテンショナでは、三点式シートベルトシステムのバックル部品が細長いワイヤケーブルの形の撓み引き込み部材に連結されている。ワイヤケーブルは、バックル部品に固定されたローラの周りに掛けられたループ部分を有する。ループ部分の一端部は、固定され、ループ部分の他方部分は、動力作動式装置によって下方に引張られる。好適な動力作動式装置は、水平方向に移動して取り付け水平方向ケーブル部分を水平方向に引張り、これによってループの他方部分及び取り付けられているバックル部品を引き下ろすことができるようにするピストンを含む。ループ部分は、バックル部品に加えられている力をループ部分の各半分で半分に、例えば約1177.8kg(2600lbs.)に分割するが、このループ部分ではケーブルの移動距離をバックル部品の下方移動量の2倍にする必要がある。
【0003】
一般的に、動力作動式装置は、シートベルトシステムから緩みを取り除くためにピストンを必要な距離だけ移動させる火工式ガス発生器である。そのようなシリンダは、一般的にシート上またはその周囲に配置されている。場合によっては、そのように長いシリンダを取り付けるための充分な空間がなく、この種類でよりコンパクトなプレテンショナを提供することが望まれている。
【0004】
ピストンがシリンダの全長を移動して緩みを取り除いた時、プレテンショナが人をシートに引き下ろし、その後、人と取り付けられているシートベルトシステムとが上向きのリバウンドを開始する。乗員がリバウンドしてシートベルトシステムが再び緩んでしまうのを防止するために、一方向ロック機構がケーブルのリバウンド移動を阻止するのに有効になる。ワイヤケーブルの戻り移動のそのような自動ロックは、1994年3月17日に公開されたドイツ公開第4230663号に開示されている。
【0005】
バックル部品に加わるプレテンショナの引張り力は、非常に大きく、バックル部品が押しボタンで作動するロック機構を有するバックルである場合、押しボタンがラッチプレートを解除するように移動することを防止するためにブロック位置へ移動するラッチまたはブロック部材を有することが望ましい。1993年6月29日に公開された欧州公開特許第0557073号は、ばねによって常に非ブロック位置に押し付けられて、ガス発生器によってばね付勢力に逆らってブロック位置へ回動するように回動可能に取り付けられたブロック部材を開示している。ブロック位置では、ブロック部材は、押しボタン部材に係合してその解除方向への移動を阻止する。このため、プレテンショナがシートベルトシステムから緩みを取り除いている時、ガス発生器は、バックル部品のブロックを解除する。 【0006】
加速度センサがプレテンショナを作動させると、それは運転席側プレテンショナと助手席側プレテンショナの両方を作動させる。プレテンショナの作動時に運転者または助手席乗員がシートベルトシステムを着用していない場合、バックル部品が非常に高速で下方移動し、そのバックルハウジングがプレテンショナハウジングと相当に激しく衝突するため、バックルハウジングに亀裂が入ったり破損する可能性がある。シートベルトシステムを着用していない人がそれを着用していたと主張し、また、破損しているバックルハウジングを証拠としてシートベルトバックルが故障していたと主張する損害賠償責任請求を避けるために、エネルギを吸収してバックルの衝突を減衰することによってバックルハウジングが破損しないようにするエネルギ吸収装置または部材を適用することが望ましいであろう。これによって、潜在的な損害賠償責任請求を避けることができるであろう。
【0007】
【発明の概要】
本発明によれば、短くしたピストンストロークを使用して、シートベルトシステムから緩みを取り除くために必要なバックル部分及び取り付けられたシートベルトの変位が行われる。これは、シリンダの内部にケーブルのループを形成し、ループをピストンに連結することによって達成される。バックル周りのケーブルループ及びピストン周りのケーブルが等しく、それらの比が約1:1であるのが好ましい。このため、ピストンの各移動に随伴してバックル部品が同じ量だけ移動する。ここでは、ケーブルがピストン内の転向部材の周りに掛けられ、ケーブルループの半分の係留部分の一端部がプレテンショナの固定部分に固定され、シリンダから延出したループの半分の他方伸縮部分がバックル部品用のケーブル部分に連結されている。
【0008】
好ましくは、プレテンショナがエネルギ吸収装置を備える。バックル部品が動力作動式装置によって加速される時、エネルギ吸収装置がバックル部品と衝突して、バックル部品がプレテンショナの方に引き寄せられる時、エネルギ吸収装置がその破損を防止する。好適なエネルギ吸収装置は、シートベルトバックルに連結されたケーブルループ部分の周囲に設けられた低コストのプラスチック管の形をしている。バックル部品が管を変形して撓ませ、これによってエネルギを消散させる。
【0009】
【好適な実施形態の詳細な説明】
次に、図面を参照しながら本発明を例示によって説明する。
【0010】
説明のために図面に示されているように、本発明は、ラッチプレート(図示せず)または押しボタン15a及びハウジング15bを含む図示のバックル15のいずれか一方であることができるバックル部品に連結されたワイヤケーブル13などの撓み部材を有するプレテンショナ50で実現されている。ワイヤケーブル13は、加速度センサ52(図7)に接続されてそれによって作動する動力作動式装置11に連結されている。動力作動式装置は、様々な形をとることができ、ばねや圧縮ガスによって作動することができ、または図示の好適な動力作動式装置は、加速度センサ52から電気リード線またワイヤ53で送られた電気信号によって火工式に作動し、ピストン及びシリンダユニット51を含む。図示の動力作動式装置11は、シリンダ26内を摺動可能なピストン25を有する(図3)。ピストン及びシリンダユニット51の、ピストン25から遠い方の端部の後シリンダ空間27には、大気に連通した開口28が設けられているのに対して、ピストン25の前方に位置するシリンダ空間29は、ワイヤ53によって図示の加速度センサ52に接続することができる火工式圧力発生装置30につながっている。事故の際に、加速度センサ52が火工式圧力発生装置30内に位置する装薬32を点火させ、高圧ガスが急激にシリンダ空間29内に蓄積し、それによってピストン25が矢印F(図3)の方向に後方変位する。
【0011】
ワイヤケーブル13は、ピストン25の中央にしっかりと接続されており、シリンダ26の前端部の密閉内孔に挿通されてから直線状チャネル34内を案内される。直線状チャネルの領域で、引き戻し阻止装置35がワイヤケーブル13の周囲に配置されている。
【0012】
次に、図4を参照しながらケーブル13の他端部を説明すると、ワイヤケーブル13は、締着ヘッドすなわちフェルール24(図4)によってプレテンショナハウジング上の当接カラー39に固定された第1端部55を有する。ケーブルは、この固定された第1端部55から転向または偏向部材14の周りを上向きに進み、バックル15に固定された偏向ローラ23まで延在してその周りに掛けられている。ケーブルは、偏向ローラ23の周りに掛けられて、ループ部分56a及び56bを有する第1のバックルループ56を形成しており、これらのループ部分はバックル部品に巻装されている。ループ部分56bは、下向きに偏向ローラ14まで延在している。図4及び図5に示されているように、ピストン25が取り付けケーブルを引張って右方向に移動する時、このバックルループ56が短くなり、偏向ローラ23が下方移動するのに伴って、ループ部分13bが下方移動し、ループ部分13aも短くなる。このため、米国特許第5,588,677号に開示されているシステムでは、緩みを取り除くための所望の下向き移動距離を得るために比較的長いシリンダを必要とすることがわかるであろう。
【0013】
本発明によれば、ピストンの移動及びシリンダ26の長さを大幅に減少させて、たとえばピストンの移動長さとバックル15の下方移動距離との比を約1:1にすることができる。これは、ワイヤケーブル13に第2のピストンループ58を形成し、動力作動式装置がバックルループ56を短くするのに伴ってピストンループ58を長くすることによって達成される。本発明の図示の実施形態では、ピストンループに係留脚部すなわちループ部分58aと、伸縮脚部すなわちループ部分58b(図3)とが設けられている。ここでは、係留ループ部分58aは、拡大締着ヘッドすなわちフェルール62によって穿孔部材60に係留されている。
【0014】
好ましくは、ピストンループ58は、ピストン25内の中空室すなわち中空部分66内に取り付けられた転向部材、たとえば円筒形のピン64の周囲に形成される。ピストンが図3において左方向に移動すると、それはケーブル13をさらにシリンダに引き込み、ケーブルが入って脚部58a及び58bを長くし、ピストンがシリンダ内を移動するにつれ、これらの脚部は長さが延び続ける。ピストンがシリンダの内孔の全長を移動した時、ピンは、ピストンループ58を大幅に長くしている一方、約1:1の比でバックルループ56を引き下ろして短くしている。
【0015】
次に図2及び図3を参照すると、ピストン25は、ヘッド部分を含み、これに設けられたOリングシール76がシリンダの内孔壁と密着することによって、ガスがピストンヘッド部分の周囲を通過するのを防止している。
【0016】
固定穿孔部材60は、膨張ガスがピストンの中空内部室66に流入できるようにする幾つかの穿孔67を有している。フェルール62は、ケーブル端部を挿通した細長スロット68でプレートに当接している。穿孔プレート60は、プレテンショナハウジングのねじ付き内孔70の端部の環状肩部73に当接して着座する外周縁部を有する金属製のディスクである。シリンダの端部のねじ75をねじ付き内孔にねじ込み、端部壁72が固定ディスク60に当接することによってそれを所定位置に固定する。
【0017】
また、プレテンショナハウジングの内部には、乗員のリバウンド中に加えられるワイヤケーブル13の張力がピストン25を引き戻し、バックルループ56の伸長に伴って緩みが戻ることを防止する一方向ロック装置が設けられている。1994年3月17日に公開されたドイツ公開特許第4230663号に開示されているように、ケーブルグリッパ80は、交互配置ラグ82を備えたスロット部分と、ハウジング室の傾斜円錐壁86によって下向きに噛み合う(cammed downwardly)ことができる円錐形の前端部84とを有する。ケーブルグリッパが噛み合ってケーブルグリッパに挿通されたケーブル13をさらに緊縛把持するにつれ、前端部84の上部分の空間88を押し潰すことができる。ピストンが膨張ガスによって押し進められる時、ケーブルは、ケーブルグリッパ内を自由に摺動する。しかし、乗員のリバウンド時にケーブル13が逆方向に引張られる間、回転式ローレットピン92がケーブルによって転動してケーブルグリッパ内のランプ94を上り、ケーブルとランプとの間に押し込まれる。ピン92が押し込まれた時、ケーブルの張力とケーブル13のリバウンド移動が押し込み状態のピン及びランプ94を介して作用して、ケーブルグリッパをさらに深くソケットに引き込み、そこで傾斜円錐壁86によって交互配置部分が下向きに押し込まれてケーブル13を緊縛状に把持し、それによってケーブルグリッパ及びケーブル13がリバウンド方向にそれ以上移動できないようにする。ローレットピン92は、ばね98によってケーブルに係合するように押しつけられている。ピストンが膨張ガスで移動している時、ローレットピンは、ケーブルによって移動してばね98をさらに圧縮し、ローレットピンが傾斜ランプ94から離れる。反対に、リバウンド方向に移動する時、ケーブルは、ばね98によって補助されてランプ94を上り、ケーブルとランプ94との間に押し込まれる。小さいばねリテーナ99は、ばね98を適当な位置に保持している。
【0018】
ケーブルの移動をさらに詳細に説明すると、それは、偏向部材14の周囲を移動し、この偏向部材14は、大径の偏向部分14”と、上部のさらに大径のヘッドガイド部分14””とを有する。
【0019】
プレート状突出部20は、動力作動式装置11の前端部から偏向部材14を越える位置まで一体状に延出している。それは、上部37に丸みが付けられ、そこから傾斜部分21に移行し、傾斜部分21は、斜め上方に向かい、これも同様にプレート状構造にすることができる。
【0020】
特に図5から分かるように、突出部20は、車両シャシ12に設けられたねじ付き内孔18の部分に幾分大径の貫通穴19を有し、偏向部材14のねじ付きボルト部分14’がその貫通穴19にねじ込まれて貫通している。それを行う際に、ボルト部分14’と偏向部分14”との間に位置する水平方向リング形段差部分14””が突出部20の貫通穴19の周囲の表面と接触し、このため突出部20を車両シャシ12に押しつけることによって、一体成形された動力作動式装置11及び傾斜部分21を含む突出部20が車両シャシ12に固定的に締着される。ボルト部分14’の代わりに、下向きに開口した雌ねじ付きスリーブを設けて、車両シャシ12に溶接などで固定されたねじ付きボルトにねじ付けることによって、突出部20を同様に車両シャシ12に押しつけることもできる。
【0021】
次に、図8〜図15を参照しながら、変更形ピストンアセンブリ100を説明する。シリンダ26及びプレテンショナ50のその他の部分の構造は、前述のものとほぼ同一のままであるので、ここではさらに詳細に説明しない。図2〜図5でピストン25に関して説明したように、ケーブルのピストンループ58は、ピストン室66内に横方向に取り付けられたピン64の周りに掛けられて、プレテンショナが作動してピストン25が押し進められてシリンダ26内を摺動する時、ケーブル13を引張る。プレテンショナの作動によってピストンに大きい負荷及び力が加えられるため、ピストンが押し進められてケーブル13がその周囲を移動する時、ケーブル13とピストン25に固定されたピン64との間の接合面に大きい摩擦すれ及び摩耗が発生する。
【0022】
従って、変更形ピストンアセンブリ100は、ケーブルのピストンループ58を周りに掛けたプーリ部材102の形の回転式支承部材を組み込んでいる。このため、ピストン104がシリンダ26内を推進される時、ケーブル13は、プーリ部材102によって引張られるが、ケーブル13がプーリ部材102の周囲を移動してケーブル部分58a及び58bが長くなる時、プーリ部材102は、回転する。プーリ部材102の回転によって、ケーブル13に、特にケーブル13及び部材102間に発生する摩擦は、ピストンが押し進められるときに固定式のピン64で発生する摩擦より小さい。摩擦の減少によってケーブル13の摩耗及び疲労が低減し、その早期破損の可能性が低下する。
【0023】
図9〜図15を参照しながら、変更形ピストンアセンブリ100をさらに詳細に説明すると、ピストン104は、中実のヘッド端部106を含み、これに設けられた環状溝108に弾性Oリングシール部材110の形のシールが嵌まってシリンダ壁26の内側に沿って摺動する。シール部材110は、プレテンショナの作動時に、膨張ガスがピストンヘッド106を通過するのを防止する。
【0024】
ピストン104の他端部には、ピストン104の端面114に開口して直径方向にそれを横切って延在し、ピストン104の環状表面116に沿って開放した細長スロット112が設けられている。図示のように、スロット112は、ピストン104の長さに沿って中点を越えるまで延在し、湾曲した壁部分118で終端をなしており、スロット112の各側部は、平行な側部壁部分120及び122によって画成されている。
【0025】
側壁120及び122は、それらの間にプーリ部材102をその各側部にわずかな隙間を保ちながら収容して、プレテンショナの作動時にスロット112内で回転できるようにする間隔を有する。ピストンは、また、スロット112がピストンの環状表面116に開口する位置から約90度離れた地点で、環状表面116に開口する横穴124を有する。横孔124は、ピストンスロット112のスロット側壁120及び122にも開口して、横孔124に密着状に収容されたピン126の中央部分126aがスロット112内に露出するようにしている。
【0026】
プーリ部材102は、ピン126が貫通する中央開口128を有する環状形である。開口128は、ピン126の直径に対して充分に大きいため、プーリ部材102は、それを中心に回転することができる。ピストンループ58を周りに掛けることができるようにするために、プーリ部材102の外周面130にほぼ凹状の窪み132が付けられて、その内部を移動するケーブル13との接触表面を大きくしている。最後になるが、プーリ部材102の直径は、ピストン104の直径より小さく、その周りにケーブルループ58を掛けた状態でケーブル13がピストン104の表面116から突出しないように寸法が定められている。
【0027】
以上の説明から、本発明は、プレテンション作動中のバックル部品の破損を防止するエネルギ吸収装置を提供していることがわかるであろう。さらに、ピストンのストローク及びシリンダの長さが減少することによって、より小型でよりコンパクトなプレテンショナが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施形態によるプレテンショナの分解図である。
【図2】ピストン内のピンの周りにケーブルを掛けた状態にあるピストン及び固定プレートの拡大図である。
【図3】図1のプレテンショナの拡大断面図である。
【図4】車両シャシに取り付けられた本発明のベルトテンショナの一部断面図で示した概略側面図である。
【図5】図5の5−5線に沿った概略断面図である。
【図6】図7のプレテンショナの平面図である。
【図7】図6のプレテンショナの側面図である。
【図8】ピストンに回転可能に取り付けられたプーリ部材の周りにケーブルを掛けた状態を示す、図3と同様な断面図である。
【図9】プーリ部材及びピストンの分解斜視図である。
【図10】図9のピストンの側面図である。
【図11】図9のピストンの端面図である。
【図12】図11の12−12線に沿った断面図である。
【図13】図11の13−13線に沿った断面図である。
【図14】図9のプーリ部材の立面図である。
【図15】図14の15−15線に沿った断面図である。
【発明の分野】
本発明は、車両シャシに固定可能な安全ベルトシステム用のプレテンショナ、特に、シートベルトシステムから緩みを取り除くために撓み部材を引き込むための動力作動式装置を有するプレテンショナに関する。
【0002】
【発明の背景】
シートベルトシステム用のプレテンショナが、本発明の譲受人に譲渡されている米国特許第5,588,677号に開示されており、このプレテンショナでは、三点式シートベルトシステムのバックル部品が細長いワイヤケーブルの形の撓み引き込み部材に連結されている。ワイヤケーブルは、バックル部品に固定されたローラの周りに掛けられたループ部分を有する。ループ部分の一端部は、固定され、ループ部分の他方部分は、動力作動式装置によって下方に引張られる。好適な動力作動式装置は、水平方向に移動して取り付け水平方向ケーブル部分を水平方向に引張り、これによってループの他方部分及び取り付けられているバックル部品を引き下ろすことができるようにするピストンを含む。ループ部分は、バックル部品に加えられている力をループ部分の各半分で半分に、例えば約1177.8kg(2600lbs.)に分割するが、このループ部分ではケーブルの移動距離をバックル部品の下方移動量の2倍にする必要がある。
【0003】
一般的に、動力作動式装置は、シートベルトシステムから緩みを取り除くためにピストンを必要な距離だけ移動させる火工式ガス発生器である。そのようなシリンダは、一般的にシート上またはその周囲に配置されている。場合によっては、そのように長いシリンダを取り付けるための充分な空間がなく、この種類でよりコンパクトなプレテンショナを提供することが望まれている。
【0004】
ピストンがシリンダの全長を移動して緩みを取り除いた時、プレテンショナが人をシートに引き下ろし、その後、人と取り付けられているシートベルトシステムとが上向きのリバウンドを開始する。乗員がリバウンドしてシートベルトシステムが再び緩んでしまうのを防止するために、一方向ロック機構がケーブルのリバウンド移動を阻止するのに有効になる。ワイヤケーブルの戻り移動のそのような自動ロックは、1994年3月17日に公開されたドイツ公開第4230663号に開示されている。
【0005】
バックル部品に加わるプレテンショナの引張り力は、非常に大きく、バックル部品が押しボタンで作動するロック機構を有するバックルである場合、押しボタンがラッチプレートを解除するように移動することを防止するためにブロック位置へ移動するラッチまたはブロック部材を有することが望ましい。1993年6月29日に公開された欧州公開特許第0557073号は、ばねによって常に非ブロック位置に押し付けられて、ガス発生器によってばね付勢力に逆らってブロック位置へ回動するように回動可能に取り付けられたブロック部材を開示している。ブロック位置では、ブロック部材は、押しボタン部材に係合してその解除方向への移動を阻止する。このため、プレテンショナがシートベルトシステムから緩みを取り除いている時、ガス発生器は、バックル部品のブロックを解除する。 【0006】
加速度センサがプレテンショナを作動させると、それは運転席側プレテンショナと助手席側プレテンショナの両方を作動させる。プレテンショナの作動時に運転者または助手席乗員がシートベルトシステムを着用していない場合、バックル部品が非常に高速で下方移動し、そのバックルハウジングがプレテンショナハウジングと相当に激しく衝突するため、バックルハウジングに亀裂が入ったり破損する可能性がある。シートベルトシステムを着用していない人がそれを着用していたと主張し、また、破損しているバックルハウジングを証拠としてシートベルトバックルが故障していたと主張する損害賠償責任請求を避けるために、エネルギを吸収してバックルの衝突を減衰することによってバックルハウジングが破損しないようにするエネルギ吸収装置または部材を適用することが望ましいであろう。これによって、潜在的な損害賠償責任請求を避けることができるであろう。
【0007】
【発明の概要】
本発明によれば、短くしたピストンストロークを使用して、シートベルトシステムから緩みを取り除くために必要なバックル部分及び取り付けられたシートベルトの変位が行われる。これは、シリンダの内部にケーブルのループを形成し、ループをピストンに連結することによって達成される。バックル周りのケーブルループ及びピストン周りのケーブルが等しく、それらの比が約1:1であるのが好ましい。このため、ピストンの各移動に随伴してバックル部品が同じ量だけ移動する。ここでは、ケーブルがピストン内の転向部材の周りに掛けられ、ケーブルループの半分の係留部分の一端部がプレテンショナの固定部分に固定され、シリンダから延出したループの半分の他方伸縮部分がバックル部品用のケーブル部分に連結されている。
【0008】
好ましくは、プレテンショナがエネルギ吸収装置を備える。バックル部品が動力作動式装置によって加速される時、エネルギ吸収装置がバックル部品と衝突して、バックル部品がプレテンショナの方に引き寄せられる時、エネルギ吸収装置がその破損を防止する。好適なエネルギ吸収装置は、シートベルトバックルに連結されたケーブルループ部分の周囲に設けられた低コストのプラスチック管の形をしている。バックル部品が管を変形して撓ませ、これによってエネルギを消散させる。
【0009】
【好適な実施形態の詳細な説明】
次に、図面を参照しながら本発明を例示によって説明する。
【0010】
説明のために図面に示されているように、本発明は、ラッチプレート(図示せず)または押しボタン15a及びハウジング15bを含む図示のバックル15のいずれか一方であることができるバックル部品に連結されたワイヤケーブル13などの撓み部材を有するプレテンショナ50で実現されている。ワイヤケーブル13は、加速度センサ52(図7)に接続されてそれによって作動する動力作動式装置11に連結されている。動力作動式装置は、様々な形をとることができ、ばねや圧縮ガスによって作動することができ、または図示の好適な動力作動式装置は、加速度センサ52から電気リード線またワイヤ53で送られた電気信号によって火工式に作動し、ピストン及びシリンダユニット51を含む。図示の動力作動式装置11は、シリンダ26内を摺動可能なピストン25を有する(図3)。ピストン及びシリンダユニット51の、ピストン25から遠い方の端部の後シリンダ空間27には、大気に連通した開口28が設けられているのに対して、ピストン25の前方に位置するシリンダ空間29は、ワイヤ53によって図示の加速度センサ52に接続することができる火工式圧力発生装置30につながっている。事故の際に、加速度センサ52が火工式圧力発生装置30内に位置する装薬32を点火させ、高圧ガスが急激にシリンダ空間29内に蓄積し、それによってピストン25が矢印F(図3)の方向に後方変位する。
【0011】
ワイヤケーブル13は、ピストン25の中央にしっかりと接続されており、シリンダ26の前端部の密閉内孔に挿通されてから直線状チャネル34内を案内される。直線状チャネルの領域で、引き戻し阻止装置35がワイヤケーブル13の周囲に配置されている。
【0012】
次に、図4を参照しながらケーブル13の他端部を説明すると、ワイヤケーブル13は、締着ヘッドすなわちフェルール24(図4)によってプレテンショナハウジング上の当接カラー39に固定された第1端部55を有する。ケーブルは、この固定された第1端部55から転向または偏向部材14の周りを上向きに進み、バックル15に固定された偏向ローラ23まで延在してその周りに掛けられている。ケーブルは、偏向ローラ23の周りに掛けられて、ループ部分56a及び56bを有する第1のバックルループ56を形成しており、これらのループ部分はバックル部品に巻装されている。ループ部分56bは、下向きに偏向ローラ14まで延在している。図4及び図5に示されているように、ピストン25が取り付けケーブルを引張って右方向に移動する時、このバックルループ56が短くなり、偏向ローラ23が下方移動するのに伴って、ループ部分13bが下方移動し、ループ部分13aも短くなる。このため、米国特許第5,588,677号に開示されているシステムでは、緩みを取り除くための所望の下向き移動距離を得るために比較的長いシリンダを必要とすることがわかるであろう。
【0013】
本発明によれば、ピストンの移動及びシリンダ26の長さを大幅に減少させて、たとえばピストンの移動長さとバックル15の下方移動距離との比を約1:1にすることができる。これは、ワイヤケーブル13に第2のピストンループ58を形成し、動力作動式装置がバックルループ56を短くするのに伴ってピストンループ58を長くすることによって達成される。本発明の図示の実施形態では、ピストンループに係留脚部すなわちループ部分58aと、伸縮脚部すなわちループ部分58b(図3)とが設けられている。ここでは、係留ループ部分58aは、拡大締着ヘッドすなわちフェルール62によって穿孔部材60に係留されている。
【0014】
好ましくは、ピストンループ58は、ピストン25内の中空室すなわち中空部分66内に取り付けられた転向部材、たとえば円筒形のピン64の周囲に形成される。ピストンが図3において左方向に移動すると、それはケーブル13をさらにシリンダに引き込み、ケーブルが入って脚部58a及び58bを長くし、ピストンがシリンダ内を移動するにつれ、これらの脚部は長さが延び続ける。ピストンがシリンダの内孔の全長を移動した時、ピンは、ピストンループ58を大幅に長くしている一方、約1:1の比でバックルループ56を引き下ろして短くしている。
【0015】
次に図2及び図3を参照すると、ピストン25は、ヘッド部分を含み、これに設けられたOリングシール76がシリンダの内孔壁と密着することによって、ガスがピストンヘッド部分の周囲を通過するのを防止している。
【0016】
固定穿孔部材60は、膨張ガスがピストンの中空内部室66に流入できるようにする幾つかの穿孔67を有している。フェルール62は、ケーブル端部を挿通した細長スロット68でプレートに当接している。穿孔プレート60は、プレテンショナハウジングのねじ付き内孔70の端部の環状肩部73に当接して着座する外周縁部を有する金属製のディスクである。シリンダの端部のねじ75をねじ付き内孔にねじ込み、端部壁72が固定ディスク60に当接することによってそれを所定位置に固定する。
【0017】
また、プレテンショナハウジングの内部には、乗員のリバウンド中に加えられるワイヤケーブル13の張力がピストン25を引き戻し、バックルループ56の伸長に伴って緩みが戻ることを防止する一方向ロック装置が設けられている。1994年3月17日に公開されたドイツ公開特許第4230663号に開示されているように、ケーブルグリッパ80は、交互配置ラグ82を備えたスロット部分と、ハウジング室の傾斜円錐壁86によって下向きに噛み合う(cammed downwardly)ことができる円錐形の前端部84とを有する。ケーブルグリッパが噛み合ってケーブルグリッパに挿通されたケーブル13をさらに緊縛把持するにつれ、前端部84の上部分の空間88を押し潰すことができる。ピストンが膨張ガスによって押し進められる時、ケーブルは、ケーブルグリッパ内を自由に摺動する。しかし、乗員のリバウンド時にケーブル13が逆方向に引張られる間、回転式ローレットピン92がケーブルによって転動してケーブルグリッパ内のランプ94を上り、ケーブルとランプとの間に押し込まれる。ピン92が押し込まれた時、ケーブルの張力とケーブル13のリバウンド移動が押し込み状態のピン及びランプ94を介して作用して、ケーブルグリッパをさらに深くソケットに引き込み、そこで傾斜円錐壁86によって交互配置部分が下向きに押し込まれてケーブル13を緊縛状に把持し、それによってケーブルグリッパ及びケーブル13がリバウンド方向にそれ以上移動できないようにする。ローレットピン92は、ばね98によってケーブルに係合するように押しつけられている。ピストンが膨張ガスで移動している時、ローレットピンは、ケーブルによって移動してばね98をさらに圧縮し、ローレットピンが傾斜ランプ94から離れる。反対に、リバウンド方向に移動する時、ケーブルは、ばね98によって補助されてランプ94を上り、ケーブルとランプ94との間に押し込まれる。小さいばねリテーナ99は、ばね98を適当な位置に保持している。
【0018】
ケーブルの移動をさらに詳細に説明すると、それは、偏向部材14の周囲を移動し、この偏向部材14は、大径の偏向部分14”と、上部のさらに大径のヘッドガイド部分14””とを有する。
【0019】
プレート状突出部20は、動力作動式装置11の前端部から偏向部材14を越える位置まで一体状に延出している。それは、上部37に丸みが付けられ、そこから傾斜部分21に移行し、傾斜部分21は、斜め上方に向かい、これも同様にプレート状構造にすることができる。
【0020】
特に図5から分かるように、突出部20は、車両シャシ12に設けられたねじ付き内孔18の部分に幾分大径の貫通穴19を有し、偏向部材14のねじ付きボルト部分14’がその貫通穴19にねじ込まれて貫通している。それを行う際に、ボルト部分14’と偏向部分14”との間に位置する水平方向リング形段差部分14””が突出部20の貫通穴19の周囲の表面と接触し、このため突出部20を車両シャシ12に押しつけることによって、一体成形された動力作動式装置11及び傾斜部分21を含む突出部20が車両シャシ12に固定的に締着される。ボルト部分14’の代わりに、下向きに開口した雌ねじ付きスリーブを設けて、車両シャシ12に溶接などで固定されたねじ付きボルトにねじ付けることによって、突出部20を同様に車両シャシ12に押しつけることもできる。
【0021】
次に、図8〜図15を参照しながら、変更形ピストンアセンブリ100を説明する。シリンダ26及びプレテンショナ50のその他の部分の構造は、前述のものとほぼ同一のままであるので、ここではさらに詳細に説明しない。図2〜図5でピストン25に関して説明したように、ケーブルのピストンループ58は、ピストン室66内に横方向に取り付けられたピン64の周りに掛けられて、プレテンショナが作動してピストン25が押し進められてシリンダ26内を摺動する時、ケーブル13を引張る。プレテンショナの作動によってピストンに大きい負荷及び力が加えられるため、ピストンが押し進められてケーブル13がその周囲を移動する時、ケーブル13とピストン25に固定されたピン64との間の接合面に大きい摩擦すれ及び摩耗が発生する。
【0022】
従って、変更形ピストンアセンブリ100は、ケーブルのピストンループ58を周りに掛けたプーリ部材102の形の回転式支承部材を組み込んでいる。このため、ピストン104がシリンダ26内を推進される時、ケーブル13は、プーリ部材102によって引張られるが、ケーブル13がプーリ部材102の周囲を移動してケーブル部分58a及び58bが長くなる時、プーリ部材102は、回転する。プーリ部材102の回転によって、ケーブル13に、特にケーブル13及び部材102間に発生する摩擦は、ピストンが押し進められるときに固定式のピン64で発生する摩擦より小さい。摩擦の減少によってケーブル13の摩耗及び疲労が低減し、その早期破損の可能性が低下する。
【0023】
図9〜図15を参照しながら、変更形ピストンアセンブリ100をさらに詳細に説明すると、ピストン104は、中実のヘッド端部106を含み、これに設けられた環状溝108に弾性Oリングシール部材110の形のシールが嵌まってシリンダ壁26の内側に沿って摺動する。シール部材110は、プレテンショナの作動時に、膨張ガスがピストンヘッド106を通過するのを防止する。
【0024】
ピストン104の他端部には、ピストン104の端面114に開口して直径方向にそれを横切って延在し、ピストン104の環状表面116に沿って開放した細長スロット112が設けられている。図示のように、スロット112は、ピストン104の長さに沿って中点を越えるまで延在し、湾曲した壁部分118で終端をなしており、スロット112の各側部は、平行な側部壁部分120及び122によって画成されている。
【0025】
側壁120及び122は、それらの間にプーリ部材102をその各側部にわずかな隙間を保ちながら収容して、プレテンショナの作動時にスロット112内で回転できるようにする間隔を有する。ピストンは、また、スロット112がピストンの環状表面116に開口する位置から約90度離れた地点で、環状表面116に開口する横穴124を有する。横孔124は、ピストンスロット112のスロット側壁120及び122にも開口して、横孔124に密着状に収容されたピン126の中央部分126aがスロット112内に露出するようにしている。
【0026】
プーリ部材102は、ピン126が貫通する中央開口128を有する環状形である。開口128は、ピン126の直径に対して充分に大きいため、プーリ部材102は、それを中心に回転することができる。ピストンループ58を周りに掛けることができるようにするために、プーリ部材102の外周面130にほぼ凹状の窪み132が付けられて、その内部を移動するケーブル13との接触表面を大きくしている。最後になるが、プーリ部材102の直径は、ピストン104の直径より小さく、その周りにケーブルループ58を掛けた状態でケーブル13がピストン104の表面116から突出しないように寸法が定められている。
【0027】
以上の説明から、本発明は、プレテンション作動中のバックル部品の破損を防止するエネルギ吸収装置を提供していることがわかるであろう。さらに、ピストンのストローク及びシリンダの長さが減少することによって、より小型でよりコンパクトなプレテンショナが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施形態によるプレテンショナの分解図である。
【図2】ピストン内のピンの周りにケーブルを掛けた状態にあるピストン及び固定プレートの拡大図である。
【図3】図1のプレテンショナの拡大断面図である。
【図4】車両シャシに取り付けられた本発明のベルトテンショナの一部断面図で示した概略側面図である。
【図5】図5の5−5線に沿った概略断面図である。
【図6】図7のプレテンショナの平面図である。
【図7】図6のプレテンショナの側面図である。
【図8】ピストンに回転可能に取り付けられたプーリ部材の周りにケーブルを掛けた状態を示す、図3と同様な断面図である。
【図9】プーリ部材及びピストンの分解斜視図である。
【図10】図9のピストンの側面図である。
【図11】図9のピストンの端面図である。
【図12】図11の12−12線に沿った断面図である。
【図13】図11の13−13線に沿った断面図である。
【図14】図9のプーリ部材の立面図である。
【図15】図14の15−15線に沿った断面図である。
Claims (18)
- 慣性センサによって作動して乗員の周囲に安全ベルトシステムを締め付けるための所定距離だけバックル部品を引張る安全ベルトテンショナであって、
前記バックル部品に連結されて、短くなる時に該バックル部品を引張って移動させる第1ループを有する撓み部材と、
前記慣性センサによって作動し、作動時に前記バックル部品を引張るように前記撓み部材に連結された動力作動式装置とを備え、
前記撓み部材の第2ループは、前記動力作動式装置に連結された第1及び第2ループ部分を有し、前記第1ループが短くなるときに伸長するようになっている安全ベルトテンショナ。 - 前記動力作動式装置は、シリンダと、該シリンダ内を移動するピストンとを含み、前記撓み部材の前記第2ループは、該ピストンに連結されている請求項1記載の安全ベルトテンショナ。
- 前記ピストンは、ガスによって押し進められ、さらに、前記撓み部材の前記第2ループの一端部を係留するために、前記シリンダに穿孔部材が設けられており、前記ガスが該穿孔部材を通過して前記ピストンに流れることができるようにした請求項2記載の安全ベルトテンショナ。
- 前記ピストン内に転向部材が設けられており、前記第2ループの前記第1及び第2ループ部分は、該転向部材に達して且つ周囲を通って前記第2ループの固定端部まで戻る請求項2記載の安全ベルトテンショナ。
- 前記ピストンは、中空部分を有しており、前記転向部材は、前記ピストンの該中空部分内の円筒形のピンである請求項4記載の安全ベルトテンショナ。
- 前記バックル部品に取り付けられた前記撓み部材の前記第1ループと、前記ピストンに取り付けられた前記撓み部材の前記第2ループとは、移動距離の比が約1:1である請求項2記載の安全ベルトテンショナ。
- 前記バックル部品用のハウジングの破損を避けるために、前記第1ループの引張りによる移動中の前記バックル部品が衝突するエネルギ吸収装置を備えた請求項1記載の安全ベルトテンショナ。
- さらに、プレテンショナハウジングを備え、前記エネルギ吸収装置は、前記バックル部品と該プレテンショナハウジングとの間に配置されている請求項7記載の安全ベルトテンショナ。
- 前記エネルギ吸収装置は、エネルギ吸収中に前記バックル部品によって押し潰される中空管を前記第1ループの一部分の周囲に有する請求項8記載の安全ベルトテンショナ。
- 前記動力作動式装置は、前記慣性センサによって作動する火工式ガス発生器を含む請求項2記載の安全ベルトテンショナ。
- 穿孔を有する固定プレートが前記シリンダ内に配置されており、前記ガス発生器によって発生したガスが該穿孔を通過して前記ピストンを押し進めることができ、さらに、固定装置が前記撓み部材の一端部を前記穿孔付きの前記固定プレートに固定する請求項10記載の安全ベルトテンショナ。
- 前記撓み部材は、前記固定プレートの前記穿孔を通って突出した2つのループ部分を有するワイヤケーブルを含み、さらに、前記固定装置は、該ワイヤケーブルに固定された、前記プレートの前記穿孔より大きい寸法のフェルールを含む請求項10記載の安全ベルトテンショナ。
- 慣性センサによって作動して乗員の周囲に安全ベルトシステムを締め付けるための所定距離だけバックル部品を引張る安全ベルトテンショナであって、
前記バックル部品に連結されて、該バックル部品を引張って移動させることによって締め付けを行うことができる撓み部材と、
前記慣性センサによって前記安全ベルトシステムを作動し、作動時に前記バックル部品を引張るように前記撓み部材に連結された動力作動式装置と、
該動力作動式装置の作動後に前記バックル部品と衝突することによって、エネルギを吸収して前記バックル部品の変形量を抑えるエネルギ吸収装置とを備えた安全ベルトテンショナ。 - さらに、プレテンショナハウジングを備え、前記エネルギ吸収装置は、前記バックル部品と該プレテンショナハウジングとの間に配置されている請求項13記載の安全ベルトテンショナ。
- 前記エネルギ吸収装置は、エネルギ吸収中に前記バックル部品によって押し潰される中空管部材を前記撓み部材の周囲に有する請求項13記載の安全ベルトテンショナ。
- 前記動力作動式装置は、前記慣性センサによって作動する火工式ガス発生器を含む請求項15記載の安全ベルトテンショナ。
- 前記ピストンが前記シリンダ内を移動する間の前記撓み部材の摩擦を減少させるために、前記ピストンは、前記第2ループを周りに掛けた回転式支承部材を含む請求項2記載の安全ベルトテンショナ。
- 前記ピストンは、スロットを含み、前記回転式支承部材は、該ピストンの該スロット内に回転可能に取り付けられたプーリ部材である請求項17記載の安全ベルトテンショナ。
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- 2000-05-05 US US09/565,884 patent/US6213513B1/en not_active Expired - Lifetime
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