JP4125023B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に搭載される定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
像加熱装置の一つである定着装置として、内部にハロゲンヒータ41を備えた定着ローラ40と、この定着ローラとニップNを形成する加圧ローラ50と、を有し、ニップで画像を担持する記録材Pを挟持搬送し画像を記録材に加熱定着する構成に代表されるヒートローラ式のもの(図9)や、セラミック基板に発熱抵抗層を設けたヒータ61と、このヒータに接触しながら移動する耐熱フィルム63と、フィルムを介してヒータとニップNを形成する加圧ローラ53と、を有る構成に代表されるフィルム式のもの(図10)などが実用化されている。
【0003】
図9の44は定着ローラの温度を検知するサーミスタ、図10の64はヒータの温度を検知するサー−ミスタ、62はヒータを保持するホルダである。
【0004】
特に、フィルム式のものは熱容量が小さいので、消費電力が小さくプリント待ち時間も短いという利点を有し、採用機種が増えている。
【0005】
このようなフィルム式の定着装置は、特開昭63−313182号公報、特開平2−157878号公報、特開平4−44075号公報、特開平4−204980号公報で提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
フィルム加熱方式の加熱定着装置では、スタンバイ中のヒータへの通電を必要とせず、画像形成装置がプリント信号を受信してから、ヒータへの通電を行っても記録材が加熱定着装置に到達するまでに加熱可能な状態にすることが可能である。よって省エネの観点からフィルム加熱方式の加熱定着装置はエネルギを無駄にしない、優れた加熱定着装置となる。
【0007】
しかし、定着フィルムを用いた加熱定着装置ではクイックスタート性を満足するために、出来る限り熱容量を抑えた構成となっている。このため、長手方向への熱伝導性が悪く、不均一な温度分布を維持し易い。特に、フィルム加熱方式の加熱定着装置では、以下の2つの課題a)とb)がある。それぞれの事象について図12を用いて説明する。
【0008】
a)初期温度分布
加熱定着装置が十分に室温状態に近い状態からプリント動作が開始された場合、装置全体が冷えた状態にあるため、加熱用のヒータの通電発熱抵抗層への通電によって発熱した熱は、定着ニップ部を加熱するが、同時に長手方向端部へ放熱してしまう。このため、図12に示したように初期温度分布としては、長手位置の中央付近(グラフの横軸の0mm付近)では、均一な温度分布が保たれているにもかかわらず、端部では熱の逃げによって温度が低くなってしまっている。
【0009】
このため、幅広の記録材上の未定着トナー像を加熱定着する場合、記録材端部の定着性能が中央部付近の定着性能に対して劣ってしまう等の課題がある。
【0010】
これを回避するために、ヒータの発熱領域を記録材が搬送される幅より広げたり、端部の通電発熱抵抗層の抵抗を高く設定することで、端部をより発熱させることで対処する方法があるが、通電発熱抵抗層の幅を広げた場合、装置全体の大きさが大きくなる等の問題がある。
【0011】
また、記録材の搬送領域からはみ出した領域を広くしたり、端部の発熱量を大きくした場合、プリント開始初期は端部まで十分な定着性能が得られるが、連続して加熱定着した場合、以下のb)のような課題が発生する。
【0012】
b)連続定着時温度分布
加熱用のヒータの通電発熱抵抗層への通電によって発生した熱量を定着フィルムを介して記録材に与えるが、記録材が搬送されている領域と搬送されていない領域では、連続加熱定着している場合には、昇温の度合いが異なる。
【0013】
すなわち、記録材が搬送される領域では通電発熱抵抗層で発した熱は記録材上のトナーを溶融、定着するために消費されるが、記録材が搬送されない領域では、ダイレクトに加圧ローラを加熱し、通電発熱抵抗層で発した熱は記録材によって消費されないため、徐々に熱量が蓄積し、図12に示すように初期温度分布では落ち込んでいた長手方向端部も、徐々に加熱され、図の連続通紙時温度分布のように、中央付近は初期と同様にほぼ一定の温度分布であるにもかかわらず、端部においては、異常に昇温した状態となってしまう。
【0014】
特に記録材の搬送領域より通電発熱抵抗層の長さを長くして通電発熱抵抗層のはみ出した領域を広くしたり、通電発熱抵抗層に抵抗分布を持たせ、端部の発熱量を増やした場合には、連続加熱時の端部の昇温は激しくなる。
【0015】
さらに、画像形成装置の高速化によって、通電発熱抵抗層で消費する電力が多くなってくると、記録材の搬送領域と非搬送領域での温度差はより顕著になってくる。すなわち、一定時間に加熱定着する記録材の量が画像形成装置の高速化に伴って多くなるため、投入電力も多く必要になることから、特に高速化に対して、非搬送部での昇温は大きくなってしまう。
【0016】
非通紙部での異常な昇温は、該当部分での部材の耐熱グレードを高いものにしなくてはならず、また、定着フィルムの内面の劣化や、電極での給電の安定性を損なう等の問題を招く恐れがある。
【0017】
以上、フィルム加熱方式の加熱定着装置では、クイックスタート性を重視するために、出来る限り熱容量を小さく抑えており、長手方向の熱伝導性が悪く、記録材の搬送される領域と通電発熱抵抗層の発熱領域の関係から、a)初期は端部での熱不足、b)連続加熱定着時には、端部での異常昇温が発生してしまう。よって今までのところ、クイックスタート性を確保し、かつ初期の端部定着性能、連続加熱定着時の非搬送部の昇温防止の全てを達成する手段は見つかっていない。また、画像形成装置の高速化に対して、上記課題がネックになっている。
【0018】
本発明は、上述の課題に鑑み成されたものであり、その目的は非通紙部の過昇温を抑えることができる定着装置を提供することにある。
【0019】
本発明の他の目的は、複数枚の記録材を連続して加熱する際の初期枚数における端部熱量不足を補える定着装置を提供することにある。
【0020】
本発明の更なる目的は添付図面を参照しつつ以下の説明を読むことにより明らかになるであろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を特徴とする定着装置である。
【0022】
(1)記録材搬送方向に対して直交する方向に細長い基板と、前記基板上にその長手方向に沿って設けられている第1の通電発熱抵抗層と、前記第1の通電発熱抵抗層より前記長手方向に長く、前記長手方向両端部の単位長さ当りの抵抗値が中央部より高い第2の通電発熱抵抗層と、を有する加熱用ヒータと、内面に前記加熱用ヒータが接触するフィルムと、前記フィルムを介して前記加熱用ヒータと共に記録材を挟持搬送しつつ記録材上のトナー像を記録材に加熱定着するニップ部を形成する加圧ローラと、を有し、複数枚の記録材を連続して加熱する時、前記第1の通電発熱抵抗層に対する前記第2の通電発熱抵抗層への通電比率が徐々に下がる制御を有する定着装置であって、
複数枚の記録材を連続して定着する際に通電比率が下がる前記第2の通電発熱抵抗層が前記第1の通電発熱抵抗層に対して記録材搬送方向下流側に設けられていることを特徴とする定着装置
【0023】
(2)前記装置は更に、記録材の種類に応じて前記通電比率が設定されていることを特徴とする(1)に記載の定着装置
【0024】
(3)前記装置は更に、記録材のサイズに応じて前記通電比率が設定されていることを特徴とする(1)に記載の定着装置
【0056】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施例〉
(1)画像形成装置例
図1に本実施例における画像形成装置の概略構成図を示した。
【0057】
1は感光ドラムであり、OPC、アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材料がアルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の基盤上に形成されている。
【0058】
感光ドラム1は矢印の方向に回転駆動され、まず、その表面は帯電装置としての帯電ローラ2によって一様帯電される。
【0059】
次に、画像情報に応じてON/OFF制御されたレーザビーム3による走査露光が施され、静電潜像が形成される。
【0060】
この静電潜像は、現像装置4で現像、可視化される。現像方法としては、ジャンピング現像法、2成分現像法、FEED現像法などが用いられ、イメージ露光と反転現像とを組み合わせて用いられることが多い。
【0061】
可視化されたトナー像は、転写装置としての転写ローラ5により、所定のタイミングで搬送された記録材P上に感光ドラム1上より転写される。ここで感光ドラム1上のトナー像の画像形成位置と記録材の先端の書き出し位置が合致するようにセンサ8にて記録材Pの先端を検知し、タイミングを合わせている。所定のタイミングで搬送された記録材Pは感光ドラム1と転写ローラ5に一定の加圧力で挟持搬送される。
【0062】
このトナー像が転写された記録材Pは加熱定着装置6へと搬送され、定着される。
【0063】
一方、感光ドラム1上に残存する転写残りの残留トナーは、クリーニング装置7により感光ドラム1表面より除去される。
【0064】
(2)加熱定着装置6 図2・図3に本実施例の加熱定着装置6の構成を示す。図2は横断面模型図、図3は縦断面模型図である。基本的には前述した図10の加圧ローラ駆動方式・フィルム加熱方式の加熱定着装置と同様である。
【0065】
10は定着部材であり、定着フィルム13、加熱用ヒータ11、断熱ステイホルダー12等の部材から構成される。20は加圧部材としての弾性加圧ローラであり、定着フィルム13を介して加熱用ヒータ11と共に記録材Pを挟持搬送するニップ部Nを形成する。
【0066】
定着部材10の加熱用ヒータ11を保持する断熱ステイホルダー12の端部より加圧バネ17によって加熱用ヒータ11と加圧ローラ20間に所定の加圧力を付与している。これにより、記録材上のトナー像を加熱溶融させる定着ニップ部Nを形成している。また、サーミスタ等の温度検知素子14は記録材の大きさに係わらず、中央付近の記録材が搬送される領域の加熱用ヒータ背面に配置されており、加熱用ヒータ11の温度制御を行っている。
【0067】
(i)定着フィルム13
定着フィルム13は熱容量の小さなフィルム部材であり、クイックスタートを可能にするために総厚100μm以下の厚みの耐熱性フィルムである。基層としてポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK等の耐熱性樹脂、あるいは耐熱性、高熱伝導性を有するSUS、Al、Ni、Ti、Zn等の金属部材を単独ないし複合して形成してある。樹脂製の基層の場合には、熱伝導性を向上するために、BN、アルミナ、Al等の高熱伝導性粉末を混入してあっても良い。また、長寿命の定着フィルム13を構成するために充分な強度を持ち、耐久性に優れた基層として、総厚20μm以上の厚みが必要である。よって定着フィルム13の総厚みとしては20μm以上100μm以下が最適である。
【0068】
さらにオフセット防止や記録材の分離性を確保するために表層にはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、FEP(テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体)、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン共重合体)、CTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)等のフッ素樹脂、シリコーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹脂を混合ないし単独で離型性層を被覆してある。
【0069】
被覆の方法としては、基層の外面をエッチング処理した後に離型性層をディッピング、粉体スプレー等の塗布によるものや、あるいはチューブ状に形成されたものを基層の表面に被せる方式のものであっても良い。または、基層の外面に接着剤であるプライマー層を塗布し、離型性層を被覆する方法であっても良い。
【0070】
また、加熱用ヒータと接触する定着フィルム13内面に潤滑性の高いフッ素樹脂層等を形成してあっても良い。
【0071】
(ii)加熱用ヒータ11
加熱用ヒータ11は上記定着フィルム基層を基材としてなる定着フィルム13の内部に具備され、定着ニップ部Nにおいて該加熱用ヒータ11を定着フィルム13の内面に接触することにより定着ニップ部Nに搬送された記録材P上のトナー像を溶融、定着させるニップ部の加熱を行う。本発明に係わる加熱用ヒータ11および定着ニップ部近傍の詳細は(3)項で詳述する。
【0072】
(iii)断熱ステイホルダー12
断熱ステイホルダー12は加熱用ヒータ11を保持し、ニップ部Nと反対方向への放熱を防ぐための部材であり、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等の耐熱性樹脂により形成されており、定着フィルム13が余裕をもってルーズに外嵌されていて、矢印の方向に回転自在に配置されている。
【0073】
また、定着フィルム13は内部の加熱用ヒータ11および断熱ステイホルダー12に摺擦しながら回転するため、加熱用ヒータ11および断熱ステイホルダー12と定着フィルム13の間の摩擦抵抗を小さく抑える必要がある。このため加熱用ヒータ11および断熱ステイホルダー12の表面に耐熱性グリース等の潤滑剤を少量介在させてある。これにより定着フィルム13はスムーズに回転することが可能となる。
【0074】
(iv)加圧ローラ20
加圧部材としての加圧ローラ20は、SUS、SUM、Al等の金属製芯金21の外側にシリコンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムあるいはシリコンゴムを発泡して形成された弾性層22からなり、この上にPFA、PTFE、FEP等の離型性層23を形成してあってもよい。
【0075】
加圧ローラ20は上記の定着部材10の方向に加圧手段17により、長手方向両端部から加熱定着に必要なニップ部Nを形成するべく十分に加圧されている。また、加圧ローラ20の金属芯金21の長手方向端部より、不図示の駆動手段により回転駆動される。
【0076】
この結果、断熱ステイホルダー12の外周面に余裕をもってルーズに外嵌されている定着フィルム13は加圧ローラ20の外周面により摩擦力で従動回転させられる。
【0077】
以上が加熱定着装置6の構成であるが、記録材Pは不図示の供給手段によって適宜供給され、耐熱性の定着入口ガイド15に沿って加熱部材10と加圧部材20によって形成される定着ニップ部N内に搬送される。その後、定着ニップ部Nより排出された記録材Pは耐熱性の不図示の定着排紙ガイドに案内されて不図示の排出トレイ上に排出される。
【0078】
(3)加熱用ヒータ11
ここで本発明に係わる加熱用ヒータ11および定着ニップ部近傍の詳細な構成を図4・図5を用いて説明する。
【0079】
本実施例の加熱用ヒータ11は裏面加熱型の構造である。すなわち、11aはアルミナ・AlN(窒化アルミ)等のセラミック材料より形成される高熱伝導性基板であり、加圧ローラ20との間で形成される定着ニップ部Nの幅より幅が広く形成してある。基板11aは記録材搬送方向に対して直交する方向に細長い。
【0080】
また、高熱伝導基板11aの定着ニップ部Nと反対側に、長手方向に沿って、例えばAg/Pd(銀パラジウム)、Ni/Cr、RuO、TaN、TaSiO等の導電剤とガラス、ポリイミド等のマトリックス成分からなる少なくとも2系列の通電発熱抵抗層(第1の通電発熱抵抗層)11bおよび通電発熱抵抗層(第2の通電発熱抵抗層)11cをスクリーン印刷、蒸着、スパッタリング、メッキ、金属箔等により、厚み10μm程度、幅1〜5mm程度の線状もしくは細帯状で弓状に塗工して形成する。第2の通電発熱抵抗層11cは第1の通電発熱抵抗層11bに対して記録材搬送方向下流側に設けられている。
【0081】
また通電発熱抵抗層11bおよび11cの上には、耐熱性のポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、ガラス等の絶縁性保護層11dを形成してある。
【0082】
また、定着ニップ部N側の定着フィルム13と摺擦する部分には、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、FEP(テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体)、ETFE(エチレン テトラフルオロエチレン共重合体)、CTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)等のフッ素樹脂層を単独ないし、混合して被覆するか、あるいはグラファイト、二硫化モリブデン等からなる乾性被膜潤滑剤、ガラス、DLC(ダイアモンドライクカーボン)等を薄く塗布あるいは蒸着することによって形成された摺動層11eを設けてあっても良い。
【0083】
これにより、定着フィルム13と加熱用ヒータ11は低摩擦係数で滑らかに摺動することが可能になる。
【0084】
あるいは、高熱伝導基板11aの定着フィルム13と摺動する面の表面粗さを所定以下に抑え、潤滑性グリース等により摺動性を確保し、熱抵抗を小さく抑えることで熱効率を向上させる構成であっても良い。
【0085】
以上により形成した加熱用ヒータ11の反ニップ面側、すなわち通電発熱抵抗層11bおよび11cが形成された側を断熱ステイホルダー12に接着もしくは不図示の保持部材で圧接させる。
【0086】
また上記加熱用ヒータ11の通電発熱抵抗層11bおよび11c側には通電発熱抵抗層11bおよび11cの発熱に応じて昇温した加熱用ヒータ11の温度を検知するためのサーミスタ等の温度検知素子14が加熱用ヒータに所定の加圧力で圧接するよう配設されている。
【0087】
この温度検知素子14の信号に応じて、長手方向端部にある後述する電極部11f・11g・11hから通電発熱抵抗層11bおよび11cに印加される電圧のデューティー比や波数等を適切に制御することで、定着ニップ部N内での温調温度を略一定に保ち、記録材P上のトナー像を定着するのに必要な加熱を行う。
【0088】
すなわち、温度検知素子14の検知温度が目標温度を維持するように抵抗層11b、11cへの通電を制御している。
【0089】
図5において、高熱伝導基板11aの上に形成される通電発熱抵抗層11bおよび11cはそれぞれ長さL1、L2で形成され、それぞれの通電発熱抵抗層11bおよび11cは電極部11f、11g、11hより不図示の電源より給電されることで独立に発熱する。
【0090】
すなわち、通電発熱抵抗層11bは電極部11fおよび電極部11gの間の給電により発熱し、通電発熱抵抗層11cは電極部11fおよび電極部11hの間の給電により発熱する。
【0091】
またそれぞれの通電発熱抵抗層11bおよび11cへの不図示の給電用電源はそれぞれ独立しており、通電発熱抵抗層11bおよび11cへの通電比率は変動可能である。
【0092】
また、通電発熱抵抗層11bおよび11cのうち、記録材搬送方向下流側に配置した通電発熱抵抗層11cは、長手方向で不均一な抵抗値分布を持っており、端部の単位長さあたりの抵抗値を中央部に比べて高くなるように形成してある。抵抗層11bの抵抗値分布は長手方向に亘り均一である。
【0093】
すなわち、図5の通電発熱抵抗層11cは長さL2の両端部L3の長さにおいて、同一ペーストの通電発熱抵抗層11cの幅を絞ることによって長さL3だけ中央付近に比べて単位長さあたりの抵抗値を高く設定してある。
【0094】
これにより、抵抗層11cの端部の単位長さ当たりの抵抗値は抵抗層11bの端部の単位長さ当たりの抵抗値より大きくなっている。また、抵抗層11cは抵抗層11bよりも長い。
【0095】
なお図5では、幅を変えることによって単位長さあたりの抵抗値を変えているが、ペーストを変えることによって抵抗値分布をもたせても良いことは言うまでもない。
【0096】
また、図5において、記録材Pの最大搬送幅D1に対して通電発熱抵抗層11bはほぼ同等の長さで形成してあり、通電発熱抵抗層11cは若干長くなるように形成してある。
【0097】
サーミスタ等の温度検知素子14は記録材Pの大きさに係わらず、中央付近の記録材が搬送される領域の加熱用ヒータ背面に配置されており、加熱用ヒータの温度制御を行っている。
【0098】
以上の構成で、加熱用ヒータ11の温度分布を測定した。実験に用いた構成は以下の通りである。
【0099】
まず基本的構成として、加熱用ヒータ11は、その基板11aとして幅10mmの高熱伝導性AlN基板を用い、AlN基板上の定着ニップ部Nと反対側に加熱用ヒータ発熱抵抗層11b・11cとしてAg/Pdの導電剤とマトリックス成分としての燐酸系ガラスの混合物を有機溶剤、バインダー、分散剤等と混合してペースト状にしたものをスクリーン印刷して600℃で焼成したものを用いた。通電発熱抵抗層11b・11cは図4・図5に示したように2系列形成し、1系列は長手方向に渡って単位長さあたりの抵抗値が同一の幅L1=216mmであり、もう1系列は、長さL2=222mmで、両端部の距離L3=20mmの単位長さあたりの抵抗値を中央付近の単位長さあたりの抵抗値に対して140%に形成した。また、AlN基板11aの定着ニップ部N側には摺動層11eとして燐酸系ガラスを10μmの厚みでスクリーン印刷により形成した。
【0100】
また、それぞれの通電発熱抵抗層11bおよび11cの抵抗値の比は2:3となるように形成した。この結果、同等のディーティー比で通電発熱抵抗層への通電を行った場合、上流側の通電発熱抵抗層11bによる発熱量と下流側の通電発熱抵抗層11cによる発熱量の比は3:2となるように構成した。
【0101】
また、定着フィルム13は、内径24mm、厚み50μmの円筒状シームレスポリイミドにプライマー層を5μm、PFA樹脂を10μmディッピングにより塗布することによって外径24.13mmの円筒状に形成した。
【0102】
また、加圧ローラ20は、Al芯金20mmにシリコンゴム層を厚み5mmで形成し、さらに外層にはPFAチューブを被覆した。
【0103】
実験では、画像形成装置の記録材搬送スピードが200mm/secとなるように設定しており、各通電発熱抵抗層11bおよび11cへの通電比率を連続して加熱定着される記録材Pの枚数に応じて下表のように変動させて、加熱用ヒータ11の温度分布を測定した。
【0104】
なお、表中の通電比率は長手に渡って単位長さの抵抗値が同等である通電発熱抵抗層11bの通電比率に対する通電発熱抵抗層11cへの通電比で示している。すなわち、割合が大きいほど、端部での消費電力が多い通電発熱抵抗層11cへの通電の度合いが多くなるため、加熱用ヒータ11の長手方向両端部での発熱量が多くなる。
【0105】
また、加熱定着した記録材Pは図5に示すような最大搬送幅D1より若干幅の狭いD2の幅を有する厚み200μmの厚手のカット紙である。カット紙は500枚連続して加熱定着させた。
【0106】
【表1】
Figure 0004125023
【0107】
以上の通電比率で連続加熱定着した場合の加熱用ヒータ11における長手方向の消費電力分布すなわち、抵抗層11bと11cを合わせた消費電力分布および温度分布測定結果を図6の(a)および(b)に示す。
【0108】
(a)において、横軸は加熱用ヒータ11の長手方向の位置であり、記録材搬送基準の中心を0mmとして、左右にそれぞれ108mm、111mmの各ヒータに対して、消費される単位長さあたりの電力の合計を縦軸に示している。図の結果より、初期は端部の発熱量の大きなヒータへの通電比率が高いため、端部において、消費電力が大きくなっており、一方、連続通紙時(500枚目)の消費電力では、端部の消費電力が中央部に対して若干大きくなるように通電されている。
【0109】
また、このときの加熱用ヒータ11の温度分布は(b)に示す。横軸は加熱用ヒータ11の長手方向の位置であり、記録材搬送基準の中心を0mmとして左右にそれぞれ5mmおきに120mmまで熱電対にて測定した。また、縦軸は各測定点における測定温度である。グラフ中の初期温度分布とは、1枚目のカット紙を加熱定着装置に突入させる際の温度分布であり、一方連続通紙時温度分布とは、500枚目のカット紙が加熱定着装置に突入する際の温度分布である。
【0110】
図より、初期温度分布では、若干長手方向端部の温度が下がっているものの、略均一な温度分布を保っており、端部定着性能も十分であった。また、連続通紙時の温度分布においても、カット紙が通過しない領域の昇温を抑えられており、問題の起こらない程度の昇温に抑えられている。特に従来例の図12と比較すると、効果は顕著であり、画像形成装置の高速化に伴って懸念される初期端部定着性確保と連続加熱定着時の端部異常昇温防止の双方を達成する加熱定着装置を提供することが可能となる。
【0111】
また、上述では記録材Pの枚数に応じて各通電発熱抵抗層11b・11cへの通電比率を変動させることにより、長手方向の温度分布均一化を図っているが、以下に示す方法でも同様の効果が得られる。
【0112】
すなわち図3において、加熱用ヒータ11の端部背面に設けたサーミスタ等の第2の温度検知素子18によって加熱用ヒータ端部の温度を監視する。この温度に応じて、図4・図5に示した2系列の通電発熱抵抗層11b・11cへの通電比率を変動させる。すなわち、加熱用ヒータ中央付近の第1の温度検知素子14と加熱用ヒータ端部に配置した第2の温度検知素子18の温度差より、加熱用ヒータ端部の温度が低い場合には、端部の発熱量が多い通電発熱抵抗層11cへの通電比率を高め、一方、端部の温度が高い場合には端部の温度を所定温度以下に抑えるように端部の発熱量が多い通電発熱抵抗層11cへの通電比率を下げていく。これにより、加熱用ヒータ端部の温度を直接検出することから、初期の端部定着性を確保し、連続加熱定着時に加熱用ヒータ端部が異常昇温に至ることを確実に回避することが可能になる。
【0113】
また、通電発熱抵抗層11bおよび11cへの通電パターンを変えた場合の加熱用ヒータの幅方向(記録材搬送方向)の温度分布を測定した。測定結果を図13に示す。なお、図中の横軸はニップ中心を0とし、マイナス側が上流側、プラス側が下流側を意味し、温度制御用のサーミスタ14は1.2mmの場所に配置してある。
【0114】
図より、上流側通電発熱抵抗層11bのみ通電した場合と11bおよび11c双方に通電した場合では、加熱用ヒータの幅方向に渡って略均一な温度分布となっていることがわかる。サーミスタ配置位置の付近も安定した温度となっている。
【0115】
一方下流側に位置した通電発熱抵抗層11cにのみ通電加熱した場合には、ニップ下流に温度ピークがあり、サーミスタ配置位置の付近での温度変化が大きい。
【0116】
また、それぞれの場合に温調温度設定を振って定着性能および高温オフセットのマージンを確認したところ、下流側に位置する11cのみへの通電による加熱の場合にはマージンがほとんど得られなくなってしまうことがわかった。
【0117】
以上のことから、連続搬送された記録材を加熱定着する場合(複数枚の記録材を連続して加熱する時)に、複数本の通電発熱抵抗層を形成した加熱用ヒータでは、通電比率を徐々に下げる通電発熱抵抗層即ち抵抗層11cは下流側に形成してあった方が好ましいことがわかる。これは、記録材の搬送により加熱用ヒータで発生した熱量が下流側へ流されることに起因する。よって端部の発熱量が大きくなるように形成された通電発熱抵抗層を他の通電発熱抵抗層より記録材搬送方向の下流側に配置し、連続搬送された記録材を加熱定着する場合には、端部の発熱量が大きい通電発熱抵抗層の通電比率を徐々に下げることが望ましい。
【0118】
また、加熱用ヒータ11の構成としては、図7に示すように少なくとも1系列が端部のみ加熱する通電発熱抵抗層11c'であっても同様の効果が得られる。すなわち図7において、給電用電極11fおよび11h間の通電によって発熱される通電発熱抵抗層11c'を加熱用ヒータ両端部のみ設け、両端部の通電発熱抵抗層11c'間を導通部11iで接続することによって、両端部のみ加熱される通電発熱抵抗層11c'を形成する。
【0119】
その他、加熱用ヒータ長手方向において、少なくとも1系列が通電により発熱量の分布を持つ構成で、端部に発熱量が多くなる構成であり、かつ少なくとも複数の通電発熱抵抗層への通電によって、加熱用ヒータ長手方向に渡って端部の発熱量が中央部に比べて大きくなる制御モードを有しており、端部の発熱量が多くなる該通電発熱抵抗層と少なくとも他の1系列の通電発熱抵抗層への通電との通電比率が変動可能である構成であれば、通電発熱抵抗層のパターンはいずれのものでも構わない。
【0120】
例えば、図14に示すように、3系列の通電発熱抵抗層とし、長手方向で発熱量がほぼ均一となる通電発熱抵抗層11jを下流側に追加してあっても良い。この場合、電極部11kと11fの間の通電により11jに通電することにより発熱させる。端部の発熱量が大きくなるように形成した通電発熱抵抗層11cは通電発熱抵抗層11bおよび11jに挟まれた状態となる。
【0121】
この加熱用ヒータを使用して連続して記録材を加熱定着する場合、通電発熱抵抗層11cの通電比率を他の通電発熱抵抗層11bおよび11jへの通電比率に対し徐々に低下させていく。
【0122】
これにより同様の効果が得られる。また、通電発熱抵抗層11cの通電が少なくなった場合でも上下流側で通電発熱抵抗層11bおよび11jにより加熱するため、加熱用ビータの記録材搬送方向の温度分布がより安定する。
【0123】
また、本実施例では、中央基準で記録材を搬送する画像形成装置で説明したが、片側端部を記録材搬送基準とする画像形成装置であっても、同様に反基準側端部の発熱量を多くした通電発熱抵抗層を少なくとも1系列形成することで、同様の効果を得られる。
【0124】
〈第2の実施例〉
以下に実施例2について説明する。装置全体の構成は前記実施例1で示した図1と同様であり、加熱定着装置6内の構成も前記実施例1で示した図2と同様であるため再度の説明を省く。
【0125】
本実施例では記録材Pの種類に応じて、加熱用ヒータ11の第1と第2の通電発熱抵抗層11b・11cへの通電比率を変動し、各記録材の条件に合わせて最適な通電比率とすることで、初期の端部定着性能を確保した上で、連続加熱定着時の非搬送部での異常昇温を抑える。即ち、記録材のサイズに応じて通電比率が設定されている。
【0126】
本実施例の詳細を図5を用いて説明する。図5において、記録材Pの幅D1、D2およびD3に対して、加熱用ヒータ11の通電発熱抵抗層11bおよび11cによる発熱により非搬送領域の昇温が異なる。すなわち、最大搬送幅のD1の場合、加熱用ヒータ11の広い範囲から熱を与えられるため、非搬送領域での昇温スピードは比較的遅い。しかし、加熱定着装置6が十分冷えた状態からのプリント開始初期においては、加熱用ヒータ11の端部への放熱が無視できず、端部定着性能が劣化する恐れがある。よって、最大搬送幅の記録材Pを加熱定着装置6が冷えた状態から加熱定着する場合には、端部の発熱量が多い通電発熱抵抗層11cの通電比率を上げる時間を長く取る必要がある。
【0127】
また、幅の狭い、例えばD3の幅の記録材Pを加熱定着する際には、加熱用ヒータ11の通電発熱抵抗層11bおよび11cの発熱領域は十分に広いので、端部への放熱を無視できる。よって例えば図5の通電発熱抵抗層11bへの通電のみで加熱定着した場合でも端部が定着不良を起こすことはない。よって、初期から加熱用ヒータ11の端部の発熱量が大きい通電発熱抵抗層11cへの通電比率を最小限にさげておくことが可能である。これにより、非搬送領域での異常昇温を抑えることが可能になる。
【0128】
また、最大搬送幅D1より若干狭い幅D2を有する記録材Pを加熱定着する場合には、加熱定着装置が冷えた状態からのプリント初期での端部への放熱は無視できなくなり、ある程度の比率で端部の発熱量が大きい通電発熱抵抗層11cへの通電を行う必要がある。また、連続通紙時には、D2の幅からはみ出す通電発熱抵抗層11cの幅が大きいので、非搬送部での昇温スピードが速い。このため、端部の発熱量が大きい通電発熱抵抗層11cへの通電比率を早い段階で下げる必要がある。
【0129】
以上の確認を行うため以下に示す実験を行った。実験に用いた装置構成は前記実施例1で示したものと同様であるため説明を省く。
【0130】
実験に用いた記録材Pは各500枚のカット紙で幅は、それぞれD1=216mm、D2=210mm、D3=184.2mmであり、記録材Pの厚みは200μmで同一とし、記録材Pの表面性は同等の平滑性とした。
【0131】
また、記録材Pの搬送枚数に対する通電比率の変動方式を3種類設けた。通電比率の変動を変えた場合の実験結果を以下に示す。
【0132】
表中の端部定着性能の欄は、○が問題のない定着性、△が許容レベル、×が劣悪を意味する。また非搬送領域の異常昇温は、○が全く問題のない温度、△が許容温度、×が劣悪を意味する。
【0133】
幅D1およびD2の記録材に関しては、34枚/分の枚数でプリントを実施し、幅D3の記録材に関しては、通電発熱抵抗層がはみ出している領域が広く非搬送部の昇温が厳しいことから、15枚/分の枚数でプリントを実施した。
【0134】
表中の通電比率は前記実施例1と同様に長手に渡って単位長さの抵抗値が同等である通電発熱抵抗層11bの通電比率に対する端部発熱量の多い通電発熱抵抗層11cへの通電比で示している。
【0135】
【表2】
Figure 0004125023
【0136】
以上、実験の結果より加熱定着される記録材Pの幅により、端部での発熱量が大きい通電発熱抵抗層への通電比率の変動方法を最適化することで、各記録材Pに対して端部定着不良および、非搬送領域での異常昇温を防止した最適な加熱定着が行えることがわかる。
【0137】
特に記録材Pの幅が大きいほど端部での発熱量が大きい通電発熱抵抗層11cへの通電比率を高い状態で推移させた方が、良好な加熱定着が達成される。
【0138】
以上、本実施例では、記録材Pの幅に着目して通電比率を最適化する方式に関して説明したが、例えば、記録材Pの表面性、厚み等のパラメータによって長手方向で発熱分布の異なる通電発熱抵抗層への通電比率の変動方式を最適化させることは、良好な画像を提供し、装置の寿命を長くする手段となる。
【0139】
特に表面性の良好な記録材(表面粗さ小)の場合、加熱定着装置6のニップ部Nで記録材Pに熱が伝わりやすいため、加熱用ヒータ11の消費電力が大きくなる。一方、表面性が良好なため、定着性能は良好となる。よって、端部の発熱量が大きい通電発熱抵抗層11cの通電比率を絞ったとしても、記録材Pの端部定着性能を満足することが可能であり、かつ非搬送領域の昇温を抑えることが可能になる。
【0140】
〈第3の実施例〉
以下に実施例3について説明する。装置全体の構成は前記実施例1で示した図1と同様であり、加熱定着装置6内の構成も前記実施例1で示した図2と同様であるため再度の説明を省く。
【0141】
本実施例では加熱用ヒータ11の両端部において異常昇温を防ぐ放熱部材を設ける。
【0142】
本実施例の長手方向断面の構成を図8を用いて説明する。図において、16は加熱用ヒータ11の端部への接触により余分な過熱を放熱するための放熱部材であり、熱伝導性の良好な金属部材、セラミック部材等から形成され、通常は加熱用ヒータ11から離間しており、端部温度検知手段18の温度が所定温度以上に達した時に不図示の電気クラッチ等のスイッチング素子等により加熱用ヒータ11の端部に密着状態になるように所定圧力で当接させられる。
【0143】
前記実施例1および2の方式で加熱用ヒータ11の通電発熱抵抗層11b・11cへの通電比率を最適化した場合でも、加熱定着される記録材Pの温度が極度に低い場合等、消費電力を多く必要になる場合には、加熱用ヒータ端部での発熱量が中央部に比べて大きくなる通電発熱抵抗層11cへの通電比率を絞ることに限界が生じる。
【0144】
すなわち、通電発熱抵抗層の抵抗値を小さくしすぎると波数制御や位相制御等の温調制御時における電流の変動が大きくなり、フリッカーや高調波歪み等の問題が生じるため、ある程度電力を絞る必要がある。
【0145】
このような場合、1系列の通電発熱抵抗層の通電比率を下げすぎると、電力不足となり、温度制御不能状態となってしまう。
【0146】
よってこのような場合には、加熱用ヒータ端部での発熱量が大きい通電発熱抵抗層11cへの通電をある程度行わなければならない。このような場合、もはや加熱用ヒータ11の通電発熱抵抗層11b・11cの構成および通電比率で非搬送領域の異常昇温を防止することが不可能になる。
【0147】
よって本実施例に示すように、端部温度検知手段18によって所定温度を検知した場合には、放熱部材16を直接加熱用ヒータ端部に当接させることで、放熱を行い異常昇温することを防止する。
【0148】
上記の各実施例においては、加熱用ヒータ11は裏面加熱型として、基板11aに対して通電発熱抵抗層11bおよび11cを定着ニップ部Nと反対側に形成しているが、加熱用ヒータ11は表面加熱型として、基板11aに対して通電発熱抵抗層11bおよび11cを定着ニップ部N側に形成してあっても良い。
【0150】
本発明は上述の実施例にとらわれるものではなく技術思想内のあらゆる変形が可能である。
【0151】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、複数枚の記録材を連続して加熱する際の初期枚数における端部熱量不足や、連続加熱による非通紙部の過昇温を抑えつつ記録材搬送方向の温度分布を略均一な温度分布に保つことができる定着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の像加熱装置を搭載したプリンタの概略構成図
【図2】 加熱定着装置の概略構成図(横断面模型図)
【図3】 加熱定着装置の概略構成図(縦断面模型図)
【図4】 加熱用ヒータの概略構成図(横断面模型図)
【図5】 加熱用ヒータの概略構成図(一部切り欠き裏面図)
【図6】 (a)は加熱用ヒータの長手方向の消費電力分布図、(b)は加熱用ヒータの長手方向温度分布図
【図7】 加熱用ヒータの他の構成例の概略図(一部切り欠き裏面図)
【図8】 実施例3における加熱定着装置の概略構成図(縦断面模型図)
【図9】 従来例の加熱定着装置(ヒートローラ方式)の概略構成図
【図10】 従来例の加熱定着装置(フィルム加熱方式)の概略構成図
【図11】 従来例に係わる加熱用ヒータの概略構成図
【図12】 従来例に係わる加熱用ヒータ長手方向温度分布図
【図13】 通電する抵抗層を切換えた場合の記録材搬送方向におけるヒータ温度分布を示した図
【図14】 本発明に適用できる他のヒータの構成図
【符号の説明】
11‥‥加熱用ヒータ
12‥‥断熱ステイホルダー
13‥‥定着フィルム
14‥‥温度検知素子
11aおよび11b‥‥通電発熱抵抗層

Claims (3)

  1. 記録材搬送方向に対して直交する方向に細長い基板と、前記基板上にその長手方向に沿って設けられている第1の通電発熱抵抗層と、前記第1の通電発熱抵抗層より前記長手方向に長く、前記長手方向両端部の単位長さ当りの抵抗値が中央部より高い第2の通電発熱抵抗層と、を有する加熱用ヒータと、内面に前記加熱用ヒータが接触するフィルムと、前記フィルムを介して前記加熱用ヒータと共に記録材を挟持搬送しつつ記録材上のトナー像を記録材に加熱定着するニップ部を形成する加圧ローラと、を有し、複数枚の記録材を連続して加熱する時、前記第1の通電発熱抵抗層に対する前記第2の通電発熱抵抗層への通電比率が徐々に下がる制御を有する定着装置であって、
    複数枚の記録材を連続して定着する際に通電比率が下がる前記第2の通電発熱抵抗層が前記第1の通電発熱抵抗層に対して記録材搬送方向下流側に設けられていることを特徴とする定着装置
  2. 前記装置は更に、記録材の種類に応じて前記通電比率が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置
  3. 前記装置は更に、記録材のサイズに応じて前記通電比率が設定されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置
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