JP4124787B2 - 電界効果トランジスタ及びそれを用いた表示装置 - Google Patents

電界効果トランジスタ及びそれを用いた表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、有機物を含有する半導体層を用いた電界効果トランジスタ及びそのトランジスタを用いた表示装置に関するものである。
近年、無機半導体に代わる半導体として有機半導体の開発が活発に行われている。代表的な有機半導体材料として、ペンタセンやポリチオフェンなどがある。なかでもペンタセンを半導体として用いた電界効果トランジスタでは、トランジスタの特性の一つであるキャリアの移動度が1cm2/Vsを超えるという報告もなされている。アモルファスシリコンの移動度が約1cm2/Vsであることから、有機半導体が今後アモルファスシリコンに取って代わることが予想される。しかし、実際にはそのような展開は進んでいない。その大きな要因の一つが、寿命である。有機半導体の多くは水や酸素に影響を受けやすく、大気ガス中の酸素によって半導体がドープされ、オフ電流が増大することでオン・オフ比が減少し、トランジスタの特性が劣化することが考えられる。したがって、有機半導体材料は、製造プロセスや使用環境において、酸化によるドーピングを起こさない、あるいは、最小限に抑えることができる酸素や水に安定な材料である必要がある。しかし、このような材料を開発するには、莫大な開発費と時間が必要とされる。
また、これまでに報告されている有機トランジスタは、有機半導体上に酸化膜や絶縁性樹脂を形成することにより、酸素などの侵入を防いでいる。酸化膜は酸素性や耐水性が強いものであるが、半導体上に酸化膜を作製する場合、形成温度が高く、半導体が損傷され、特性が劣化するという問題がある。また、絶縁性樹脂は酸化膜に比べ酸素性や耐水性が弱く、トランジスタの長寿命化は図りにくい。
また、トランジスタの構造にも問題がある。例えば、ボトムゲート型トランジスタ構造では、半導体は空気にさらされたように形成されるため、酸素との接触面積が大きい。また、トップゲート型トランジスタ構造においては、ボトムゲート型に比べて酸素との接触面積は小さくなるが、膜厚方向に対して垂直な方向からの酸素の進入には弱い。さらに、半導体層、ソース電極及びドレイン電極を縦方向に積層し、ゲート電極を積層体の横に絶縁膜を介して形成したサイドゲート型トランジスタ構造では、トップゲート型と同様に、膜厚方向に対して垂直な方向からの酸素の侵入に弱い(特許文献1〜2参照)。そこで、どの方向に対しても酸素や水が浸入しにくいトランジスタ構造をとることで、有機半導体を保護し、トランジスタとして長寿命化を図ることができる。
特開2003−110110号公報 特開2003−209122号公報
本発明は、前記従来の問題を解決し、ペンタセンやポリチオフェン等の有機半導体を用いた電界効果トランジスタであっても、空気や水に強く、かつ長寿命な電界効果トランジスタ及びそれを用いた表示装置を提供する。
本発明の電界効果トランジスタは、有機物を含有する半導体層と、第一電極、第二電極及び第三電極を含む電界効果トランジスタであって、前記半導体層の上方に前記第一電極が配置され、前記半導体層の下方に前記第二電極が配置され、前記半導体層の側方に前記第三電極が配置され、前記半導体層は前記第一電極、第二電極及び第三電極から選ばれるいずれか2つの電極と電気的に接合され、前記第一電極は前記半導体層の上方を前記半導体層の外周部より外側にはみ出して覆っており、前記第一電極がドレイン/ソース電極であり、前記半導体層に電気的に接合しており、前記第二電極がゲート電極であり、前記第三電極がソース/ドレイン電極であり、前記半導体層に電気的に接合していることを特徴とする。
本発明の別の電界効果トランジスタは、有機物を含有する半導体層と、第一電極、第二電極及び第三電極を含む電界効果トランジスタであって、前記半導体層の上方に前記第一電極が配置され、前記半導体層の下方に前記第二電極が配置され、前記半導体層の側方に前記第三電極が配置され、前記半導体層は前記第一電極、第二電極及び第三電極から選ばれるいずれか2つの電極と電気的に接合され、前記第一電極は前記半導体層の上方を前記半導体層の外周部より外側にはみ出して覆っており、前記第一電極がゲート電極であり、前記第二電極がドレイン/ソース電極であり、前記半導体層に電気的に接合しており、前記第三電極がソース/ドレイン電極であり、前記半導体層に電気的に接合していることを特徴とする。
また本発明の表示装置は、画像表示部と、前記の電界効果トランジスタを画素電極に具備したことを特徴とする。
本発明は、電界効果トランジスタにおいて、半導体層の上面に第一電極、下面に第二電極を配置し、半導体層の側方を第三電極により囲い、第一電極は半導体層の上方を半導体層の外周部より外側にはみ出して覆っている構造である。これにより、大気から半導体層間での距離を長くし、酸素や水の半導体層への到達距離を長くすることができ、トランジスタの長寿命化を図ることが可能となる。
本発明の三つの電極はそれぞれ、ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極であり、ゲート電極に印加した電圧によりソース電極とドレイン電極間に流れる電流が制御される。この電流が流れるソース電極とドレイン電極間の半導体層領域をチャネルという。
本発明においては、第一電極が半導体層の外周部より外側にはみ出している長さをLとし、第一電極と第三電極間に介在させている絶縁体層の厚さをdとしたとき、L≧10dであることが好ましい。前記の範囲とすることで、大気から半導体層間での距離をさらに長くし、酸素や水の半導体層への到達距離を長くすることができ、トランジスタの長寿命化ができる。前記Lとdの関係は、L≧50dであることがより好ましい。
前記半導体層の側面外側のうち、前記第三電極により囲われていない部分の開口率が0%以上40%以下であることが好ましい。
さらに、前記第一電極がドレイン/ソース電極であり、かつ前記半導体層に電気的に接合しており、前記第二電極がゲート電極であり、前記第三電極がソース/ドレイン電極であり、かつ前記半導体層に電気的に接合していることが好ましい。
ここで「ソース/ドレイン電極」とは、ソース電極又はドレイン電極をいい、「ドレイン/ソース電極」とは、ドレイン電極又はソース電極を言う。したがって、ソース/ドレイン電極がソース電極の場合、ドレイン/ソース電極はドレイン電極となり、ソース/ドレイン電極がドレイン電極の場合、ドレイン/ソース電極はソース電極となる。
本発明のボトムゲート型電界効果トランジスタにおいては、図1AからEに示す各種形態を取りうる。図1Aは、基板11上に第二電極としてのゲート電極12、その上にゲート絶縁体層13、その上に第三電極としてのソース電極14及び半導体層15があり、半導体層15の上に第一電極としてのドレイン電極16と絶縁体層17が半導体層15の上面をすべて覆うように形成されたボトムゲート型電界効果トランジスタ構造である。ただし、ドレイン電極16は、直接又は絶縁体層17を介して、半導体層15の上方をすべて覆っている。また、ゲート絶縁体層13の上に形成されたソース電極14と半導体層15の平面図は図1Eのように、半導体層15の側方をソース電極14がすべて囲っている構造になっている。
図1Bは、ドレイン電極16は直接又は絶縁体層17を介して半導体層15の上方をすべて覆っており、かつ、ドレイン電極16は絶縁体層17の上面を一部覆っている。
図1Cは、半導体層15はソース電極14の上に張り出しており、ドレイン電極16は半導体層15にめり込んでいる。
図1Dは、半導体層15はソース電極14の大部分を覆い、ドレイン電極16は直接又は絶縁体層17を介して半導体層15の上面と側面をすべて覆っている。
また、本発明のボトムゲート型電界効果トランジスタは、前述した図1AからD以外の形態を取りうることはもちろんである。さらに、以下に説明するトップゲート型電界効果トランジスタ及びサイドゲート型電界効果トランジスタにおいても同様に、記述する図以外の形態を取りうることは言うまでもない。
さらに、図1Aのように半導体層15の外周部のの任意の点から前記第一電極に垂線を伸ばした時、前記第一電極との交点から前記第一電極の外周部までの最短距離をL、前記垂線に沿った前記第一電極と前記半導体層との距離をdとした場合、L≧10dであることが好ましい。
さらに、前記第一電極がゲート電極であり、前記第二電極がドレイン/ソース電極であり、かつ前記半導体層に電気的に接合しており、前記第三電極がソース/ドレイン電極であり、かつ前記半導体層に電気的に接合していてもよい。
さらに、前記第一電極及び前記第二電極はソース又はドレイン電極であり、かつ前記半導体層に電気的に接合しており、前記第三電極がゲート電極であることを特徴とするサイドゲート型電界効果トランジスタとしてもよい。
本発明の電界効果トランジスタを作製するための基板としては、例えば、ガラス、石英、アルミナ焼結体などの無機材料、ポリイミド膜、ポリエステル膜などの樹脂製絶縁性基板が望ましい。
ゲート電極材料としては、例えば、金、白金、銀、銅、アルミニウム、クロム、モリブデン、ニッケルなどや、これらの合金、ポリシリコン、アモルファスシリコン、ITOなどの無機材料が望ましい。これらの導電材は、蒸着法、スパッタ法などにより膜厚50nm以上500nm以下の範囲に成膜され、通常のフォトリソグラフィ工程、及びエッチング工程により、所望の形状に加工される。
ゲート絶縁膜の材料としては、SiO2、Al23などの無機絶縁材料、ポリアクリロニトリル、ポリクロロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリオキシメチレン、ポリカーボネート、ポリイミドなどの有機絶縁材料が挙げられる。これら電気的絶縁膜はCVD法、スピンコート法、キャスト法、蒸着法などにより膜厚50nm以上1000nm以下の範囲で成膜する。
ソース・ドレイン電極材料としては、例えば、金、白金、銀、銅、アルミニウム、クロム、インジウム−錫酸化物合金(ITO)などの中から、有機半導体層に用いる原料に適当な原料を用いる。特に、半導体層とオーミック接触を得るためには、金、白金などが良く用いられる。これら導電材は、蒸着法、スパッタ法、電子ビーム蒸着法などにより、膜厚50nm以上500nm以下の範囲に成膜され、通常のフォトリソグラフィ工程、及びエッチング工程により、所望の形状に加工される。
半導体材料としては、ポリアセチレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリアセン(テトラセン、ペンタセンを含む)、ポリp−フェニレン、ポリフェニレンスルフィド及びこれらの誘導体並びにこれらの共重合体などの導電性高分子からなる有機半導体材料がある。別の半導体材料としては、カーボンナノチューブと前記有機半導体材料の複合体などが挙げられる。成膜方法としては、スピンコート法、キャスト法、電解重合法、気相重合法、真空蒸着法などが利用できる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。なお本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1Aを用いて、作製した電界効果トランジスタNo.1について説明する。図1Aは、基板11上にゲート電極12、その上にゲート絶縁体層13、その上にソース電極14及び半導体層15があり、半導体層15の上にドレイン電極16と絶縁体層17が半導体層15の上面をすべて覆うように形成されたボトムゲート型電界効果トランジスタ構造である。ゲート絶縁体層13の上に形成されたソース電極14と半導体層15の平面図は図1Eのように、半導体層15のチャネル領域の側方をソース電極14がすべて囲っている構造になっている。
基板11として厚み0.7mmのガラス基板、ゲート電極12として厚み0.1μmのインジウム−錫酸化物合金(ITO)、ゲート絶縁体層13としてゲート電極がある部分の厚み0.6μm、無い部分の厚み0.7μmのポリビニルフェーノール(PVP)、ソース・ドレイン電極14として厚み0.1μmの金、ソース・ドレイン電極16として絶縁体層17上の部分の厚み0.1μmの金、絶縁体層17として厚さ50nmの感光性ポリイミド、半導体層15として厚さ100nmのペンタセンを用いて電界効果トランジスタNo.1を作製した。
まず、洗浄したITO膜付きガラス基板11を用意し、このガラス基板11上に、スピンコート法を用いてPVPゲート絶縁体層を形成した。さらに、半導体層が形成される領域のみマスクをし、ゲート絶縁体層13上に金を真空蒸着し、ソース電極14を形成した。続けて真空蒸着により半導体層15を形成した。つぎに、スピンコート法を用いて感光性ポリイミドを塗布し、光照射によりドレイン電極16を形成する部分を除去した絶縁体層17を形成した。最後にドレイン電極16として金を真空蒸着により形成し、図1Aに示す半導体層15のチャネル領域をソース・ドレイン電極及び絶縁体層により覆うようなトランジスタを作製した。半導体層15を介したソース電極14とドレイン電極16の距離、すなわち絶縁体層17の厚み(d)は50nm、第一の電極(ドレイン電極)16が半導体層15の外周部から突出している長さ(L)は50μmであり、前記Lとdの関係は、L/d=1000であった。
上述のITO膜をゲート電極12として用い、ソース・ドレイン・ゲート電極14・16・12の各電極に、直径0.1mmの銀線を銀ペーストで配線した。
作製したトランジスタの寿命を評価するために、作製直後のトランジスタのオン・オフ比を測定し、加湿試験機に7日間放置した後のオン・オフ比と比較した。このときの加湿条件は、温度65℃、相対湿度85%である。
後にまとめて示す表1に示すように、この電界効果トランジスタNo.1の作製直後のキャリア移動度0.06cm2/Vs、電流のオン・オフ比は5×105が得られた。つぎに加湿試験機に放置後のオン・オフ比は9×102であった。従来のトランジスタでは、作製後7日間も大気中に放置すると、トランジスタ特性は得られない。このことから、図1Aのような構造をとることにより、トランジスタの耐酸素性及び耐水性が向上していることが分かる。
(比較例1)
比較のため、実施例1と同様に図13のようにして、ドレイン電極26の外周が半導体層25の外周と略同一の電界効果トランジスタNo.2を作製した。絶縁体層27の厚み(d)は50nm、第一の電極(ドレイン電極)26が半導体層25の外周部から突出している長さ(L)は0.05μmであり、前記Lとdの関係は、L/d=1であった。後にまとめて示す表1に示すように、このトランジスタNo.2の作製直後のキャリア移動度は0.04cm2/Vs、電流のオン・オフ比は4×105が得られた。つぎに加湿試験機に放置後のオン・オフ比は測定できないほど小さかった。これは、図13のようなトランジスタ構造では、図1Aのような構造に比べ、酸素などの半導体層への到達距離が短いことに起因するものと考えられる。つまり、酸素や水が容易に半導体層へ浸入したために、半導体層がドーピング及び化学的に劣化され、トランジスタ特性が劣化したものと考えられる。
(実施例2)
図2A及び図2Bを用いて、作製した電界効果トランジスタNo.3について説明する。図2Aは、基板31上にゲート電極32、その上にゲート絶縁体層33、その上にソース・ドレイン電極34・36及び半導体層35があり、半導体層35の上にドレイン電極36と絶縁体層37が半導体層35の上面をすべて覆うように形成されたボトムゲート型電界効果トランジスタ構造である。ただし、ドレイン電極36は絶縁体層37を介して半導体層35の上面をすべて覆っている。また、ゲート絶縁体層33の上に形成されたソース・ドレイン電極34・36と半導体層35の断面図は図2Bのように、半導体層35の中央部にドレイン電極36が形成され、半導体層35のチャネル領域の側方をソース電極34がすべて囲っている構造になっている。
基板31としてガラス基板、ゲート電極32としてITO、ゲート絶縁体層33としてPVP、ソース・ドレイン電極34・36として金、絶縁体層37として感光性ポリイミド、半導体層35としてペンタセンを用いて電界効果トランジスタNo.3を作製した。絶縁体層37の厚み(d)は50nm、第一の電極(ドレイン電極)36が半導体層35の外周部から突出している長さ(L)は50μmであり、前記Lとdの関係は、L/d=1000であった。
まず、洗浄したITO膜付きガラス基板31を用意し、この基板31上に、スピンコート法を用いてPVPゲート絶縁体層33を形成した。さらに、半導体層が形成される領域のみマスクをし、ゲート絶縁層33上に金を真空蒸着し、ソース電極34とドレイン電極36の一部を形成した。続けて真空蒸着により半導体層35を形成した。つぎに、スピンコート法を用いて感光性ポリイミドを塗布し、光照射によりドレイン電極36を形成する部分を除去した絶縁体層37を形成した。最後にドレイン電極36として金を真空蒸着により形成し、図2Aに示すような半導体層35のチャネル領域をソース・ドレイン電極及び絶縁体層により覆うようなトランジスタを作製した。また、上述のITO膜をゲート電極32として用い、ソース・ドレイン・ゲート電極34・36・32の各電極に、直径0.1mmの銀線を銀ペーストで配線した。実施例1と同様の方法で寿命評価を行った。
後にまとめて示す表1のように、この電界効果トランジスタNo.3の作製直後のキャリア移動度は0.1cm2/Vs、電流のオン・オフ比は4×105が得られた。つぎに加湿試験機に放置後のオン・オフ比は4×102であった。これより、トランジスタの耐酸素性及び耐水性が向上していることが分かる。
(実施例3)
図2A及び図2Cを用いて、作製した電界効果トランジスタNo.21から26について説明する。実施例2と同様の方法により、図2Aのようなドレイン電極36が絶縁体層37を介して半導体層35及びソース電極34の上面を覆っているボトムゲート型トランジスタを作製した。絶縁体層37の厚み(d)は50nm、第一の電極(ドレイン電極)36が半導体層35の外周部から突出している長さ(L)は50μmであり、前記Lとdの関係は、L/d=1000であった。ただし、ゲート絶縁体層33の上に形成されたソース・ドレイン電極34・36と半導体層35の平面図は図2Cのように、半導体層35の中央部にドレイン電極36が形成され、半導体層35のチャネル領域の側方をソース電極34が大部分を囲っている構造になっている。このソース電極34に囲われていない半導体層のチャネル領域の開口率によるオン・オフ比の違いを表2に示す。作製したトランジスタNo.21から26は、開口率を0から50%まで変化させている。ここで、開口率とは、チャネル領域の側面の面積に対する側面開口部の面積の割合である。つまり、開口率が0%とは、チャネル領域の側方がすべてソース電極により囲われていることを示している。
表2に示すように、開口率を0から50%まで変化させた電界効果トランジスタの作製直後のキャリア移動度はどれも0.07から0.1cm2/Vs、電流のオン・オフ比は、1×105以上の値が得られた。つぎに加湿試験機に放置し、オン・オフ比は1×102より小さくなるまでの時間を寿命として測定した。
その結果、図10に示すように、開口率が30%を超える辺りまでは、寿命は開口率の増加に伴い単調に減少した。しかし、開口率が40%辺りから急激に寿命が減少しているのが分かった。これは、開口率30%付近までは、半導体層の開口面積が大きくなることによって、酸素などの進入割合が増加したためと考えられる。しかし、開口率40%以上になると電極面積の減少に伴う電荷集中による半導体層の化学的劣化が急増し、これにより半導体層の寿命も急激に減少したものと考えられる。
以上の結果から、使用上のトランジスタの安定性を考慮すると、寿命が急激に減少しない、つまり、チャネル領域の側方が開口率40%以下の範囲でソース電極により囲われていることが好ましい。
(実施例4)
図3を用いて、作製した電界効果トランジスタNo.4について説明する。図3は、基板41上にゲート電極42、その上にゲート絶縁体層43、その上にソース・ドレイン電極44・46及び半導体層45があり、半導体層45の上にドレイン電極46と絶縁体層47が半導体層45の上面をすべて覆うように形成されたボトムゲート型電界効果トランジスタ構造である。ただし、ドレイン電極46は絶縁体層47を介して半導体層45の上面をすべて覆っている。さらに、ゲート電極42はゲート絶縁体層43を介して半導体層45の下面をすべて覆っている。また、ゲート絶縁体層43の上に形成されたソース・ドレイン電極44・46と半導体層45の平面は、半導体層45の中央部にドレイン電極46が形成され、半導体層45のチャネル領域の側方をソース電極44がすべて囲っている構造になっている。絶縁体層47の厚み(d)は50nm、第一の電極(ドレイン電極)46が半導体層45の外周部から突出している長さ(L)は50μmであり、前記Lとdの関係は、L/d=1000であった。
基板41として樹脂製基板、ゲート電極42としてITO、ゲート絶縁体層43としてPVP、ソース・ドレイン電極44・46として金、絶縁体層47として感光性ポリイミド、半導体層45としてペンタセンを用いて電界効果トランジスタNo.4を作製した。
まず、洗浄したITO膜42付きの厚さ1mmのポリイミド樹脂製基板41を用意し、この基板41上に、スピンコート法を用いてPVPゲート絶縁体層43を形成した。さらに、半導体層が形成される領域のみマスクをし、ゲート絶縁層43上に金を真空蒸着し、ソース電極44とドレイン電極46の一部を形成した。続けて真空蒸着により半導体層45を形成した。つぎに、スピンコート法により感光性ポリイミドを塗布し、ドレイン電極46を形成する部分を光照射により除去した絶縁体層47を形成した。最後にドレイン電極46として金を真空蒸着により形成し、半導体層45をソース・ドレイン電極及び絶縁体層により覆うようなトランジスタNo.4を作製した。また、上述のITO膜をゲート電極42として用い、ソース・ドレイン・ゲート電極44・46・42の各電極に、直径0.1mmの銀線を銀ペーストで配線した。実施例1と同様の方法で寿命評価を行った。
後にまとめて示す表1のように、この電界効果トランジスタNo.4の作製直後のキャリア移動度は0.03m2/Vs、電流のオン・オフ比は2×105が得られた。つぎに加湿試験機に放置後のオン・オフ比は1×102であった。これより、樹脂製基板であってもトランジスタの耐酸素性及び耐水性が向上していることが確認できた。
(実施例5)
図4A及び図4Bを用いて、作製した電界効果トランジスタNo.5について説明する。図4Aは、基板51上にゲート電極52、その上にゲート絶縁体層53、その上にソース・ドレイン電極54・56及び半導体層55があり、半導体層55の上にドレイン電極56と絶縁体層57が半導体層55の上面をすべて覆うように形成されたボトムゲート型電界効果トランジスタ構造である。ただし、ドレイン電極56は絶縁体層57を介して半導体層55の上面をすべて覆っている。また、ゲート絶縁体層53の上に形成されたソース・ドレイン電極54・56と半導体層55の平面は、図4Bのように半導体層55の中央部にドレイン電極56が形成され、半導体層55のチャネル領域の側方をソース電極54がすべて囲っている構造になっている。絶縁体層57の厚み(d)は50nm、第一の電極(ドレイン電極)56が半導体層55の外周部から突出している長さ(L)は50μmであり、前記Lとdの関係は、L/d=1000であった。
基板51としてガラス基板、ゲート電極52としてITO、ゲート絶縁体層53としてPVP、ソース・ドレイン電極54・56として金、絶縁体層57として感光性ポリイミド、半導体層55としてペンタセンを用いて電界効果トランジスタNo.5を作製した。
まず、洗浄したITO膜付き樹脂製基板51を用意し、この基板51上に、スピンコート法を用いてPVPゲート絶縁体層53を形成した。さらに、半導体層が形成される領域のみマスクをし、ゲート絶縁層53上に金を真空蒸着し、ソース電極54とドレイン電極56の一部を形成した。続けて真空蒸着により、半導体層55を形成した。つぎに、スピンコート法を用いて感光性ポリイミドを塗布し、ドレイン電極56を形成する部分を光照射により除去した絶縁体層57を形成した。最後にドレイン電極56として金を真空蒸着により形成し、半導体層55をソース・ドレイン電極及び絶縁体層により覆うようなトランジスタNo.5を作製した。このとき、半導体層55を介したソース電極54とドレイン電極56の最短距離は50nmとした。また、上述のITO膜をゲート電極52として用い、ソース・ドレイン・ゲート電極54・56・52の各電極に、直径0.1mmの銀線を銀ペーストで配線した。実施例1と同様の方法で寿命評価を行った。
後にまとめて示す表1のように、この電界効果トランジスタNo.5の作製直後のキャリア移動度は0.01cm2/Vs、電流のオン・オフ比は6×104が得られた。つぎに加湿試験機に放置後のオン・オフ比は1×102であった。これより、ソース・ドレイン電極及び半導体層の形状に関係なくトランジスタの耐酸素性及び耐水性が向上していることが分かる。
(実施例6)
図5A及び図5Cを用いて、作製した電界効果トランジスタNo.6について説明する。図5Aは、基板61上にドレイン電極66及び絶縁体層67、その上にソース電極64と半導体層65を形成し、さらにその上にゲート絶縁体層63、ゲート電極62の順に形成したトップゲート型電界効果トランジスタ構造である。ただし、ゲート電極62が半導体層65の上面をすべて覆うように形成されている。さらに、図5Cのようにドレイン電極66は半導体層65の中央部に形成されており、半導体層65のチャネル領域の側方はソース電極64によりすべて囲まれた構造になっている。絶縁体層63の厚み(d)は500nm、第一の電極(ゲート電極)62が半導体層65の外周部から突出している長さ(L)は50μmであり、前記Lとdの関係は、L/d=100であった。
基板61としてガラス基板、ソース・ドレイン・ゲート電極64・66・62として金、ゲート絶縁体層63としてPVP、絶縁体層67として感光性ポリイミド、半導体層65としてペンタセンを用いて電界効果トランジスタNo.6を作製した。
まず、洗浄したガラス基板61を用意し、この基板61上に、スピンコート法を用いて感光性ポリイミドを塗布し、ドレイン電極66を形成する部分のみ光を照射し除去した絶縁体層67を形成した。つぎに、ソース・ドレイン電極64・66として金を真空蒸着により形成し、連続して半導体層65を蒸着した。つぎに、スピンコート法を用いてPVPゲート絶縁体層63を形成した。最後にゲート電極62を真空蒸着した。また、上述のソース・ドレイン・ゲート電極64・66・62の各電極に、直径0.1mmの銀線を銀ペーストで配線した。実施例1と同様の方法で寿命評価を行った。
後にまとめて示す表1のように、この電界効果トランジスタNo.6の作製直後のキャリア移動度は0.1cm2/Vs、電流のオン・オフ比は7×105が得られた。つぎに加湿試験機に放置後のオン・オフ比は8×102であった。これより、トップゲート型トランジスタ構造においても、トランジスタの耐酸素性及び耐水性が向上していることが分かる。
(比較例2)
比較のため、実施例7と同一条件で、図14に示すようにゲート電極62の大きさがソース電極64の外側と同一の寸法である電界効果トランジスタNo.7を同様な構成及び方法にて作製した。表1に示すように、このトランジスタNo.7の作製直後のキャリア移動度は0.09cm2/Vs、電流のオン・オフ比は6×105が得られた。つぎに加湿試験機に放置後のオン・オフ比は測定できないほど小さかった。これは、図14のようなトランジスタ構造では、図5Aのような構造に比べ、酸素などの半導体層への到達距離が短いことに起因するものと考えられる。つまり、酸素や水が容易に半導体層へ浸入したために、半導体層がドーピング及び化学的に劣化され、トランジスタ特性が劣化したものと考えられる。
(実施例7)
図5A及び図5Cを用いて、作製した電界効果トランジスタNo.31から36について説明する。実施例6と同様の方法により、図5Aのようなゲート電極62が半導体層65の上面をすべて覆っているトップゲート型トランジスタを作製した。絶縁体層63の厚み(d)は500nm、第一の電極(ゲート電極)62が半導体層65の外周部から突出している長さ(L)は50μmであり、前記Lとdの関係は、L/d=100であった。絶縁体層67の上に形成されたソース・ドレイン電極64・66と半導体層65の平面図は図5Cのように、半導体層65の中央部にドレイン電極66が形成され、半導体層65のチャネル領域の側方をソース電極64が大部分を囲っている構造になっている。このソース電極64に囲われていない半導体層のチャネル領域部分の開口率によるオン・オフ比の違いを表3に示す。作製したトランジスタNo.31から36は、開口率を0から50%まで変化させている。ここで、開口率とは、半導体層のチャネル領域の側面の面積に対する側面開口部の面積の割合である。つまり、開口率が0%とは、半導体層のチャネル領域の側方がすべてソース電極により囲われていることを示している。
表3に示すように、開口率を変化させた電界効果トランジスタの作製直後のキャリア移動度はどれも0.06から0.1cm2/Vs、電流のオン・オフ比は1×105以上の値が得られた。つぎに加湿試験機に放置し、オン・オフ比は1×102より小さくなるまでの時間を寿命として測定した。その結果、図11に示すように、開口率が30%を超える辺りまでは、寿命は開口率の増加に伴い単調に減少していた。しかし、開口率が40%辺りから急激に寿命が減少しているのが分かる。これは、実施例3で記述したのと同様に、開口率30%付近までは、半導体層の開口面積増加に伴う進入酸素増加による劣化が進み、開口率40%以上では、電極面積減少に伴う電荷集中による化学的劣化が急激に進み寿命が減少したものと考えられる。しかし、現時点においてこの要因については明らかになっていない。
以上の結果から、使用上のトランジスタの安定性を考慮すると、寿命が急激に減少しない、つまり、半導体層のチャネル領域の側方が開口率40%以下の範囲でソース電極により囲われていることが好ましい。
(実施例8)
図6A及び図6Bを用いて、作製した電界効果トランジスタNo.8について説明する。図6Aは、基板71上にソース電極74及び絶縁体層77、その上にゲート電極72・ゲート絶縁体層73及び半導体層75、その上にドレイン電極76が半導体層75の上面をすべて覆うように形成されたサイドゲート型電界効果トランジスタ構造である。ドレイン電極76は絶縁体層77を介してゲート電極72の内周部をすべて覆っている。また、絶縁体層77及びソース電極74の上に形成されたゲート電極72・ゲート絶縁体層73及び半導体層75の平面図は、図6Bのように半導体層75のチャネル領域の側方を、ゲート絶縁体層73を介してゲート電極72がすべて囲っている構造になっている。絶縁体層77の厚み(d)は50nm、第一の電極(ドレイン電極)76が半導体層75の外周部から突出している長さ(L)は50μmであり、前記Lとdの関係は、L/d=1000であった。
基板71としてガラス基板、ソース・ドレイン・ゲート電極74・76・72として金、ゲート絶縁体層73及び絶縁体層77として感光性ポリイミド、半導体層75としてペンタセンを用いて電界効果トランジスタNo.8を作製した。
まず、洗浄したガラス基板71を用意し、この基板71上に、スピンコート法により感光性ポリイミドを塗布し、ソース電極74を形成する部分を光照射により除去した絶縁体層77を形成した。つぎに、ソース電極74及びゲート電極72を真空蒸着により形成した。つぎにスピンコート法により感光性ポリイミドを塗布し、半導体層75を形成する部分を光照射により除去した絶縁体層77及びゲート絶縁体層73を形成した。最後に、半導体層75を蒸着し、連続してドレイン電極76を真空蒸着により形成した。このとき、半導体層75の厚みは100nmとした。また、上述のソース・ドレイン・ゲート電極74・76・72の各電極に、直径0.1mmの銀線を銀ペーストで配線した。実施例1と同様の方法で寿命評価を行った。
表1に示すように、この電界効果トランジスタNo.8の作製直後のキャリア移動度は0.05cm2/Vs、電流のオン・オフ比は4×104が得られた。つぎに加湿試験機に放置後のオン・オフ比は1×102であった。これより、サイドゲート型トランジスタであってもトランジスタの耐酸素性及び耐水性が向上していることが分かる。
(比較例3)
比較のため、実施例8と同一条件で、図15に示す構造において、絶縁体層87の厚み(d)を100nm、第一の電極(ドレイン電極)86が半導体層85の外周部から突出している長さ(L)を0.1μmとし、前記Lとdの関係を、L/d=1とした。
このトランジスタNo.9の作製直後のキャリア移動度は0.02cm2/Vs、電流のオン・オフ比は2×104が得られた。つぎに加湿試験機に放置後のオン・オフ比は測定できないほど小さかった。これは、図15のようなトランジスタ構造では、図6Aのような構造に比べ、酸素などの半導体層への到達距離が短いことに起因するものと考えられる。つまり、酸素や水が容易に半導体層へ浸入したために、半導体層がドーピング及び化学的に劣化され、トランジスタ特性が劣化したものと考えられる。
(実施例9)
図7Aを用いて、作製した電界効果トランジスタNo.10について説明する。図7Aは、基板91上にソース電極94、その上にゲート電極92・ゲート絶縁体層93及び半導体層95、その上にドレイン電極96を形成し、ソース・ドレイン電極94・96が半導体層95の上面と下面をすべて覆うように形成されたサイドゲート型電界効果トランジスタ構造である。ただし、ドレイン電極96及びソース電極94は、直接又は絶縁体層97を介して、半導体層95の上面及び下面をすべて覆っている。また、絶縁体層97及びソース電極94の上に形成されたゲート電極92・ゲート絶縁体層93及び半導体層95の平面図は、図7Bのように半導体層95のチャネル領域の側方の大部分を、ゲート絶縁体層93を介してゲート電極92が囲っている構造になっている。絶縁体層97の厚み(d)は50nm、第一の電極(ドレイン電極)96が半導体層95の外周部から突出している長さ(L)は50μmであり、前記Lとdの関係は、L/d=1000であった。
基板91として厚み1mmのポリイミド樹脂製基板、ソース・ドレイン・ゲート電極94・96・92として金、ゲート絶縁体層93及び絶縁体層97として感光性ポリイミド、半導体層95としてペンタセンを用いて電界効果トランジスタNo.10を作製した。
まず、洗浄した樹脂製基板91を用意し、この基板91上に、真空蒸着によりソース電極94を形成した。つぎに絶縁体層97として感光性ポリイミドをスピンコート法により塗布し、半導体層95を形成する部分を光照射し除去した。つぎに、真空蒸着により金をゲート電極92として形成した。つぎに、感光性ポリイミドをスピンコート法により塗布し、半導体層95を形成する部分を光照射により除去しゲート絶縁体層93及び絶縁体層97を形成した。最後に、半導体層95を蒸着し、連続してドレイン電極96を真空蒸着により形成した。このとき、半導体層95の厚みは150nmとした。また、上述のソース・ドレイン・ゲート電極94・96・92の各電極に、直径0.1mmの銀線を銀ペーストで配線した。実施例1と同様の方法で寿命評価を行った。
表1に示すように、この電界効果トランジスタNo.10の作製直後のキャリア移動度は0.03cm2/Vs、電流のオン・オフ比は2×104が得られた。つぎに加湿試験機に放置後のオン・オフ比は9×102であった。これより、樹脂製基板であってもトランジスタの耐酸素性及び耐水性が向上していることが分かる。
(実施例10)
図7A及びBを用いて、作製した電界効果トランジスタNo.41から46について説明する。図7Aは、実施例9で説明したのと同様のサイドゲート型トランジスタ構造である。ただし、電気的絶縁体層97及びソース電極94の上に形成されたゲート電極92・ゲート絶縁体層93及び半導体層95の平面図は、図7Bのように半導体層95のチャネル領域の側方を、ゲート絶縁体層93を介してゲート電極92が大部分を囲っている構造になっている。このゲート電極92に囲われていない半導体層部分の開口率によるオン・オフ比の違いを表3に示す。作製したトランジスタNo.41から46は、開口率を0から50%まで変化させている。ここで、開口率は、半導体層のチャネル領域の側面積に対する側面開口部の面積の割合である。つまり、開口率が0%とは、半導体層のチャネル領域の側方がすべてゲート絶縁体層を介してゲート電極により囲われていることを示している。絶縁体層97の厚み(d)は50nm、第一の電極(ドレイン電極)96が半導体層95の外周部から突出している長さ(L)は50μmであり、前記Lとdの関係は、L/d=1000であった。
表4に示すように、開口率を変化させた電界効果トランジスタの作製直後のキャリア移動度はどれも0.02から0.03cm2/Vs、電流のオン・オフ比は5×103以上の値が得られた。つぎに加湿試験機に放置し、オン・オフ比が1×102より小さくなるまでの時間を寿命として測定した。その結果、図12に示すように、開口率が30%を超える辺りまでは、寿命は開口率の増加に伴い単調に減少していた。しかし、開口率が40%辺りから急激に寿命が減少しているのが分かった。これは、実施例3と同様に、開口率30%付近までは、半導体層の開口面積が大きくなることによって、酸素などによるドーピングがトランジスタ特性の劣化を支配していた。しかし、開口率40%以上になると電極面積の減少に伴う電荷集中による半導体層の化学的劣化が急増し、これにより半導体層の寿命も急激に減少したものと考えられる。
以上の結果から、使用上のトランジスタの安定性を考慮すると、寿命が急激に減少しない、つまり、半導体層のチャネル領域の側面が開口率40%以下の範囲でソース電極により囲われていることが好ましい。
(実施例11)
図8A及びBを用いて、作製した電界効果トランジスタNo.11について説明する。図8Aは、基板101上にソース電極104及び絶縁体層107、その上にゲート電極102・ゲート絶縁体層103及び半導体層105、その上にドレイン電極106を形成し、ソース・ドレイン電極104・106が半導体層105の上面と下面をすべて覆うように形成されたサイドゲート型電界効果トランジスタ構造である。絶縁体層107及びソース電極104の上に形成されたゲート電極102・ゲート絶縁体層103及び半導体層105の平面図は、図8Bのように半導体層105のチャネル領域の側方を、ゲート絶縁体層103を介してゲート電極102がすべて囲っている構造になっている。絶縁体層107の厚み(d)は50nm、第一の電極(ドレイン電極)106が半導体層105の外周部から突出している長さ(L)は50μmであり、前記Lとdの関係は、L/d=1000であった。
基板101として厚み1mmのポリイミド樹脂製基板、ソース・ドレイン・ゲート電極104・106・102として金、ゲート絶縁体層103及び絶縁体層107として感光性ポリイミド、半導体層105としてペンタセンを用いて電界効果トランジスタを作製した。
まず、洗浄した樹脂製基板101を用意し、この基板101上に、スピンコート法により感光性ポリイミドを塗布し、ソース電極104を形成する部分を光照射により除去した絶縁体層107を形成した。つぎに、ソース電極104及びゲート電極102を真空蒸着により形成した。つぎにスピンコート法により感光性ポリイミドを塗布し、半導体層105を形成する部分を光照射により除去した絶縁体層107及びゲート絶縁体層103を形成した。最後に、半導体層105を蒸着し、連続してドレイン電極106を真空蒸着により形成した。このとき、半導体層105の厚みは100nmとした。また、上述のソース・ドレイン・ゲート電極104・106・102の各電極に、直径0.1mmの銀線を銀ペーストで配線した。実施例1と同様の方法で寿命評価を行った。
表1に示すように、この電界効果トランジスタNo.11の作製直後のキャリア移動度は0.05cm2/Vs、電流のオン・オフ比は3×104が得られた。つぎに加湿試験機に放置後のオン・オフ比は4×102であった。これより、ゲート電極・ゲート絶縁体層及び半導体層の形状によらずトランジスタの耐酸素性及び耐水性が向上していることが分かる。
Figure 0004124787
Figure 0004124787
Figure 0004124787
Figure 0004124787
(実施例12)
図9は本実施例のアクティブマトリックス液晶表示装置である。まず、ガラス基板111a上にスパッタ及びフォトリソグラフィによりITOゲート電極112及び画素電極118を形成した。つぎに実施例1に示した方法により電界効果トランジスタを形成した。ただし、ソース・ドレイン電極114・116材料として金を用いた。つぎに、液晶素子の対向基板111bとなるITOの透明電極119付ガラス基板111b上に配向膜120を塗布し、トランジスタの構成された基板111aとをそれぞれラビング処理した。最後に、この1組の基板111aと111bとをビーズを介して接着し、真空注入装置によって液晶を注入し封じることにより液晶表示装置を作製した。
液晶表示装置を点灯評価したところ、ドレイン電圧は8V、画素部分のコントラスト比は120であり、良好な表示特性が得られた。また、寿命を評価するために加湿試験機に7日間放置した後に点灯評価したところ、コントラスト比115であり、表示装置として動作した。
(実施例13)
実施例1において、絶縁体層17の厚み(d)は50nmとしたまま、第一の電極(ドレイン電極)16が半導体層15の外周部から突出している長さ(L)を変化させ、表5に示すL/d値について作製直後のキャリア移動度及び、電流のオン・オフ比を測定した。つぎに加湿試験機に7日間放置した後、オン・オフ比を測定した。
Figure 0004124787
(実施例14)
図16は、本実施例のアクティブマトリックス有機EL表示装置である。まず、プラスチック基板161上にソース電極164、ドレイン電極166、ゲート電極162、および画素電極170として金、ゲート絶縁体層163としてPVP、絶縁体層167の材料として感光性ポリイミド、半導体層165の材料としてペンタセンを用いてトップゲート型トランジスタを作製した。その後有機EL層168としてトリフェニルジアミン誘導体/アルミニウムキノリノール錯体を200nm蒸着形成し、次いで表層電極169としてインジウム−スズ酸化物を50nm蒸着形成することにより有機EL表示装置を作製した。
有機EL表示装置を点灯評価したところ、加湿試験機に7日間放置した後でも点灯した。
本発明における電界効果型トランジスタは、有機半導体層を用いたトランジスタとして耐酸素性、耐水性に優れ、長寿命化を図ることができる効果を有し、有機トランジスタを用いて画素を駆動するアクティブマトリックス型のディスプレイ等への応用において有用である。
図1Aは本発明の実施例1のボトムゲート型電界効果トランジスタの概略断面図。図1Bは同、ボトムゲート型電界効果トランジスタの概略断面図。図1Cは同、ボトムゲート型電界効果トランジスタの概略断面図。図1Dは同、ボトムゲート型電界効果トランジスタの概略断面図。図1Eは同、ボトムゲート型電界効果トランジスタの要部断面図。 図2Aは本発明の実施例2,3のボトムゲート型電界効果トランジスタの概略断面図。図2Bは同、実施例2のボトムゲート型電界効果トランジスタの要部断面図。図2Cは同、実施例3のボトムゲート型電界効果トランジスタの要部断面図。 図3は本発明の実施例4のボトムゲート型電界効果トランジスタの概略断面図。 図4Aは本発明の実施例5のボトムゲート型電界効果トランジスタの概略断面図。図4Bは同、要部断面図。 図5Aは本発明の実施例6,7のトップゲート型電界効果トランジスタの概略断面図、図5Bは同、実施例6の要部断面図、図5Cは同、実施例7の要部断面図。 図6Aは本発明の実施例8のサイドゲート型電界効果トランジスタの概略断面図。図6Bは同、要部断面図。 図7Aは本発明の実施例9,10のサイドゲート型電界効果トランジスタの概略断面図。図7Bは同、要部断面図。 図8Aは本発明の実施例11のサイドゲート型電界効果トランジスタの概略断面図。図8Bは同、要部断面図。 図9は本発明の実施例12のボトムゲート型電界効果トランジスタを用いた液晶素子の断面図。 図10は本発明の実施例3による半導体層の開口率と寿命時間の相関図。 図11は本発明の実施例7による半導体層の開口率と寿命時間の相関図。 図12は本発明の実施例10による半導体層の開口率と寿命時間の相関図。 図13は比較例1のボトムゲート型電界効果トランジスタの概略断面図。 図14は比較例2のボトムゲート型電界効果トランジスタの概略断面図。 図15は比較例3のボトムゲート型電界効果トランジスタの概略断面図。 図16は本発明の実施例14のアクティブマトリックス有機EL表示装置の断面図。

Claims (7)

  1. 有機物を含有する半導体層と、
    第一電極、第二電極及び第三電極を含む電界効果トランジスタであって、
    前記半導体層の上方に前記第一電極が配置され、
    前記半導体層の下方に前記第二電極が配置され、
    前記半導体層の側方に前記第三電極が配置され、
    前記半導体層は前記第一電極、第二電極及び第三電極から選ばれるいずれか2つの電極と電気的に接合され、
    前記第一電極は前記半導体層の上方を前記半導体層の外周部より外側にはみ出して覆っており、
    前記第一電極がドレイン/ソース電極であり、前記半導体層に電気的に接合しており、
    前記第二電極がゲート電極であり、
    前記第三電極がソース/ドレイン電極であり、前記半導体層に電気的に接合している電界効果トランジスタ。
  2. 有機物を含有する半導体層と、
    第一電極、第二電極及び第三電極を含む電界効果トランジスタであって、
    前記半導体層の上方に前記第一電極が配置され、
    前記半導体層の下方に前記第二電極が配置され、
    前記半導体層の側方に前記第三電極が配置され、
    前記半導体層は前記第一電極、第二電極及び第三電極から選ばれるいずれか2つの電極と電気的に接合され、
    前記第一電極は前記半導体層の上方を前記半導体層の外周部より外側にはみ出して覆っており、
    前記第一電極がゲート電極であり、
    前記第二電極がドレイン/ソース電極であり、前記半導体層に電気的に接合しており、
    前記第三電極がソース/ドレイン電極であり、前記半導体層に電気的に接合している電界効果トランジスタ。
  3. 前記第一電極と前記第三電極間に介在する絶縁体層を有し、
    前記第一電極が前記半導体層の外周部より外側にはみ出している長さをLとし、
    前記絶縁体層の厚さをdとしたとき、
    L≧10dである請求項1または2に記載の電界効果トランジスタ。
  4. 前記Lとdの関係が、L≧50dである請求項に記載の電界効果トランジスタ。
  5. 前記半導体層の側面の面積に対する、前記第三電極により囲われていない部分の面積の割合が、0%以上40%以下である請求項1または2に記載の電界効果トランジスタ。
  6. 画像表示部と、請求項1〜のいずれかに記載の電界効果トランジスタを画素電極に具備する表示装置。
  7. 前記画像表示部が、液晶表示装置又は有機エレクトロルミネッセンス表示装置である請求項に記載の表示装置。
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