JP2003086804A - 有機半導体装置 - Google Patents

有機半導体装置

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JP2003086804A
JP2003086804A JP2001272234A JP2001272234A JP2003086804A JP 2003086804 A JP2003086804 A JP 2003086804A JP 2001272234 A JP2001272234 A JP 2001272234A JP 2001272234 A JP2001272234 A JP 2001272234A JP 2003086804 A JP2003086804 A JP 2003086804A
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organic semiconductor
electrode
layer
drain
source
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JP2001272234A
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Tomoko Koyama
智子 小山
Taketomi Kamikawa
武富 上川
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機半導体層を用いた新規な有機半導体装置
を提供する。 【解決手段】 本発明の有機半導体装置100は、ドレ
イン電極30、ゲート電極40、有機半導体層80、お
よびソース電極50を含む。ドレイン電極30は基板1
0の上に配置される。ゲート電極40はドレイン電極3
0の上に第1絶縁層62を介して配置される。有機半導
体層80はドレイン電極30の上に配置され、かつ、ゲ
ート電極40に対して第2絶縁層64を介して配置され
る。ソース電極50は有機半導体層80の上に配置され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機半導体層を用
いた新規な有機半導体装置に関する。
【0002】
【背景技術および発明が解決しようとする課題】半導体
集積回路は近年、さらなる高集積化および高密度化が期
待されている。しかしながら、近い将来、従来の素子動
作原理による高集積化および高密度化が限界であること
も予想され、質的に新たな技術が望まれている。
【0003】本発明の目的は、有機半導体層を用いた新
規な有機半導体装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる有機半導
体装置は、基板の上に配置されたソース/ドレイン電極
と、前記ソース/ドレイン電極の上に少なくとも第1絶
縁層を介して配置されたゲート電極と、前記ソース/ド
レイン電極の上に配置され、かつ、前記ゲート電極に対
して少なくとも第2絶縁層を介して配置された有機半導
体層と、前記有機半導体層の上に配置されたドレイン/
ソース電極と、を含む。
【0005】ここで、「基板の上に配置された」とは、
前記基板上に直接形成された場合のみならず、前記基板
上に所定の層を介して配置された場合を含む。また、
「前記ソース/ドレイン電極の上に配置され」、「前記
有機半導体層の上に配置され」た場合においても同様で
ある。
【0006】また、「ソース/ドレイン電極」とは、ソ
ース電極またはドレイン電極をいい、「ドレイン/ソー
ス電極」とは、ドレイン電極またはソース電極をいう。
すなわち、ソース/ドレイン電極がソース電極の場合、
ドレイン/ソース電極はドレイン電極であり、ソース/
ドレイン電極がドレイン電極の場合、ドレイン/ソース
電極はソース電極である。
【0007】なお、本明細書において、「ソース電極」
とは、電子を放出する電極をいい、「ドレイン電極」と
は、電子を取り込む電極をいう。
【0008】本発明の有機半導体装置によれば、前記ソ
ース/ドレイン電極、前記ドレイン/ソース電極、前記
ゲート電極、および前記有機半導体層によって、電界効
果トランジスタ(FET: field Effect Transistor、以
下、「トランジスタ」とする)が構成され、前記ソース
/ドレイン電極と前記ドレイン/ソース電極との間にド
レイン電流が流れる。また、前記ソース/ドレイン電極
および前記ドレイン/ソース電極は、前記ゲート電極や
前記有機半導体層等を介して前記基板の面方向と垂直な
方向に積層されている。このため、前記ソース/ドレイ
ン電極と前記ドレイン/ソース電極との間を流れる電流
の方向は、前記基板の面方向と垂直な方向である。
【0009】本発明の有機半導体装置においては、前記
有機半導体層の膜厚が、前記ソース/ドレイン電極、前
記ドレイン/ソース電極、前記ゲート電極、および前記
有機半導体層によってから構成されるトランジスタのチ
ャネル長である。したがって、前記有機半導体層を所定
の膜厚に形成することにより、前記トランジスタのチャ
ネル長を所定の長さに形成することができる。すなわ
ち、前記有機半導体層を所定の膜厚に形成することによ
って、所望のチャネル長を有する前記トランジスタを形
成することができる。
【0010】また、前記ソース/ドレイン電極と前記ド
レイン/ソース電極との間に配置する層の膜厚をある程
度薄くすることにより、前記ソース/ドレイン電極と前
記ドレイン/ソース電極との間の距離を小さくすること
ができる。これにより、ソース−ドレイン間の距離を小
さくすることができるため、素子の効率を高めることが
できる。詳しくは、発明の実施の形態の欄で説明する。
【0011】本発明の有機半導体装置においては、以下
に示す各種態様を取りうる。
【0012】(A)前記ゲート電極を、前記ソース/ド
レイン電極と前記ドレイン/ソース電極との間に挟まれ
た状態で配置させることができる。
【0013】(B)前記有機半導体層を、前記ソース/
ドレイン電極と前記ドレイン/ソース電極との間に配置
させることができる。
【0014】(C)前記ゲート電極は、第1電極部およ
び第2電極部から構成され、前記有機半導体層を、前記
ゲート電極を構成する前記第1電極部と前記第2電極部
との間に、前記第2絶縁層を介して挟まれた状態で配置
させることができる。
【0015】(D)前記有機半導体層は、前記ゲート電
極によって、前記第2絶縁層を介して囲まれた状態で配
置されることができる。
【0016】(E)前記ソース/ドレイン電極と前記ド
レイン/ソース電極との間を流れる電流の方向は、前記
基板の面方向と垂直な方向であることができる。
【0017】ここで、基板の面方向とは、ここで、前記
基板においてソース/ドレイン電極やゲート電極、ドレ
イン/ソース電極が形成される側の面と平行な方向をい
う。
【0018】(F)さらに、電子輸送/注入層を含むこ
とができる。
【0019】(G)さらに、正孔輸送/注入層を含むこ
とができる。
【0020】(H)また、本発明の有機半導体装置の一
態様として、以下に示す有機半導体装置をとることがで
きる。
【0021】基板の上に配置されたソース/ドレイン電
極と、前記ソース/ドレイン電極の上に少なくとも第1
ゲート絶縁層を介して配置された第1ゲート電極と、前
記ソース/ドレイン電極の上に配置され、かつ、前記第
1ゲート電極に対して少なくとも第2ゲート絶縁層を介
して配置された第1有機半導体層と、前記第1ゲート電
極の上に少なくとも第3ゲート絶縁層を介して配置され
た第2ゲート電極と、前記第1有機半導体層の上に配置
され、かつ、前記第2ゲート電極に対して少なくとも第
4ゲート絶縁層を介して配置された第2有機半導体層
と、前記第2有機半導体層の上に配置されたドレイン/
ソース電極と、を含む有機半導体装置。
【0022】ここで、「基板の上に配置された」とは、
前記基板上に直接形成された場合のみならず、前記基板
上に所定の層を介して配置された場合を含む。また、
「前記ソース/ドレイン電極の上に配置され」、「前記
第1ゲート電極の上に配置され」、「前記第1有機半導
体層の上に配置され」、「前記第2有機半導体層の上に
配置され」た場合においても同様である。
【0023】また、「ソース/ドレイン電極」および
「ドレイン/ソース電極」の意義は、本発明の有機半導
体装置の説明にて前述した意義と同様である。
【0024】本態様の有機半導体装置においては、前記
第1有機半導体層と前記第2有機半導体層との間に有機
層を形成することができる。また、前記第1有機半導体
層および前記第2有機半導体層には、正バイアスの電圧
を印加することができる。
【0025】本態様の有機半導体装置によれば、本発明
の第1の有機半導体装置と同様の作用および効果を有す
るのに加えて、4端子のトランジスタ動作が可能とな
る。詳しくは、発明の実施の形態の欄で説明する。
【0026】次に、本発明にかかる有機半導体装置の各
部分に用いることができる材料の一部を例示する。これ
らの材料は、公知の材料の一部を示したにすぎず、例示
したもの以外の材料を選択できることはもちろんであ
る。
【0027】(有機半導体層)本発明において、有機半
導体層とは、少なくとも有機半導体材料を含む層をい
う。具体的には、本発明の有機半導体層は、前記有機半
導体材料を含む有機層である。この有機半導体材料は、
公知の化合物から選択される。この有機半導体材料とし
ては、例えば、公知の導電性高分子が挙げられる。前記
導電性高分子としては、例えば、固体物理36巻3号1
39−146頁(2001)に開示されているポリアセ
チレン、ポリパラフェニレンスルフィド、ポリパラフェ
ニンビニレン、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリア
ニリン、ポリアセン等が挙げられる。
【0028】また、前記有機半導体材料として、前述し
た刊行物に開示されているアンスラセン、テトラセン、
ペンタセンのほか、特開平10−153967号公報に
開示された、アロマティックジアミン誘導体(TP
D)、オキシジアゾール誘導体(PBD)、オキシジア
ゾールダイマー(OXD−8)、ジスチルアリーレン誘
導体(DSA)、ベリリウム−ベンゾキノリノール錯体
(Bebq)、トリフェニルアミン誘導体(MTDAT
A)、ルブレン、キナクリドン、トリアゾール誘導体、
ポリフェニレン、ポリアルキルフルオレン、ポリアルキ
ルチオフェン、アゾメチン亜鉛錯体、ポリフィリン亜鉛
錯体、ベンゾオキサゾール亜鉛錯体、フェナントロリン
ユウロピウム錯体などが例示できる。
【0029】より具体的には、特開昭63−70257
号公報、同63−175860号公報、特開平2−13
5361号公報、同2−135359号公報、同3−1
52184号公報、さらに、同8−248276号公報
および同10−153967号公報に記載されているも
のなど、公知のものが有機半導体材料として使用でき
る。これらの化合物は単独で用いてもよく、2種類以上
を混合して用いてもよい。
【0030】また、本発明の有機半導体層は、前述した
ように、前記有機半導体材料を含む有機層である。具体
的には、本発明の有機半導体層は、前記有機半導体材料
を有機材料に分散または溶解させて形成される。
【0031】(電極層)ソース電極としては、仕事関数
の小さい(例えば4eV以下)電子注入性金属、合金電
気伝導性化合物およびこれらの混合物を用いることがで
きる。このような電極物質としては、例えば特開平8−
248276号公報に開示されたものを用いることがで
きる。
【0032】ドレイン電極としては、仕事関数の大きい
(例えば4eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物ま
たはこれらの混合物を用いて形成ことができる。例え
ば、CuI,ITO,SnO2,ZnOなどの導電性透
明材料や、金などの金属を用いることができる。
【0033】ゲート電極としては、例えばAuやSi等
の金属から形成することができる。また、ゲート電極の
表面を酸化してゲート電極の周囲に絶縁層を形成する場
合、Ta、Ti、Al等を用いることができる。
【0034】また、本発明の有機半導体装置が後述する
電子輸送/注入層を含む場合、この電子輸送/注入層に
接続されるソース電極としては、以下の関係が成立する
ことが望ましい。
【0035】[ソース電極を構成する材料の仕事関数<
電子輸送/注入層を構成する材料の電子親和力]さら
に、本発明の有機半導体装置が後述する正孔輸送/注入
層を含む場合、この正孔輸送/注入層に接続されるドレ
イン電極としては、以下の関係が成立することが望まし
い。
【0036】[正孔輸送/注入層を構成する材料のイオ
ン化ポテンシャル<ドレイン電極を構成する材料の仕事
関数] (正孔輸送/注入層)本発明の有機半導体装置において
は、さらに、正孔輸送/注入層を含むことができる。こ
の正孔輸送/注入層は、正孔を前記有機半導体層へと輸
送し、注入する機能を有する。この正孔輸送/注入層
は、前記ドレイン電極と前記有機半導体層との間に配置
させる。なお、この正孔輸送/注入層を有機層から形成
することができる。
【0037】正孔輸送/注入層を形成するための材料と
しては、公知の光伝導材料の正孔注入材料として用いら
れているもの、あるいは有機発光装置の正孔輸送/注入
層に使用されている公知のものの中から選択して用いる
ことができる。正孔輸送/注入層の材料には、正孔の注
入あるいは電子の障壁性のいずれかの機能を有するもの
を用いる。その具体例としては、例えば、特開平8−2
48276号公報に開示されているものを例示すること
ができる。
【0038】(電子輸送/注入層)本発明の有機半導体
装置においては、さらに、電子輸送/注入層を含むこと
ができる。この電子輸送/注入層は、電子を前記有機半
導体層へと輸送し、注入する機能を有する。この電子輸
送/注入層は、前記ソース電極と前記有機半導体層との
間に配置させる。なお、この電子輸送/注入層を有機層
から形成することができる。
【0039】有機層を電子輸送/注入層として機能させ
るためには、当該有機層がソース電極より注入された電
子を前記有機半導体層に伝達する機能を有していればよ
く、このような有機層を形成するための材料は、公知の
物質から選択することができる。その具体例としては、
例えば、特開平8−248276号公報に開示されたも
のを例示することができる。
【0040】また、本発明の有機半導体装置の各層は、
公知の方法で形成することができる。たとえば、有機半
導体装置の各層は、その材質によって好適な成膜方法が
選択され、具体的には、蒸着法、スピンコート法、LB
法、インクジェット法などが例示できる。
【0041】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態] (デバイスの構造)図1は、本発明の一実施の形態にか
かる有機半導体装置100を模式的に示す断面図であ
る。なお、図1においては、保護層20の図示は省略す
る。
【0042】有機半導体装置100は、ドレイン電極3
0、ゲート電極40、ソース電極50、および有機半導
体層80を含み、これらによってトランジスタとして動
作する。ドレイン電極30、ゲート電極40、およびソ
ース電極50は、後述する絶縁層60および有機層70
を除いて、基板10に近い側からこの順に基板10上に
積層されている。すなわち、これらの電極は、基板10
上に、基板10の面方向と垂直な方向に積層されてい
る。本実施の形態において、基板10の面方向とは、基
板10の表面のうちドレイン電極30が形成されている
面と平行な方向をいう。ドレイン電極30およびソース
電極50は、課題を解決するための手段の欄で例示され
た材料から形成される。
【0043】本実施の形態においては、図1に示すよう
に、ドレイン電極30は、基板10の上に配置され、ソ
ース電極50は、後述する有機半導体層80の上、なら
びに後述する第3絶縁層66を介してゲート電極40の
上に配置されている。
【0044】また、ドレイン電極30、ゲート電極4
0、およびソース電極50はいずれも、基板10の面方
向と平行な方向に延びている。本実施の形態において、
これらの電極層は、後述する絶縁層60によって互いに
絶縁されている。
【0045】ゲート電極40は、ドレイン電極30とソ
ース電極50との間に挟まれた状態で配置される。すな
わち、基板10を下にして有機半導体装置100を配置
した場合において、ゲート電極40は、図1に示すよう
に、基板10上においてドレイン電極30よりも上層に
形成され、かつソース電極50より下層に形成されてい
る。本実施の形態の有機半導体装置100においては、
ゲート電極40は、後述する第1絶縁層62を介してド
レイン電極30上に配置されている。
【0046】ゲート電極40の周囲には絶縁層60が形
成されている。この絶縁層60は、第1絶縁層62、第
2絶縁層64、および第3絶縁層66から構成される。
第1絶縁層62はドレイン電極30とゲート電極40を
絶縁し、第2絶縁層64は有機半導体層80とゲート電
極40とを絶縁し、第3絶縁層66はゲート電極40と
ソース電極50とを絶縁している。
【0047】また、ゲート電極40は、第1電極部40
aおよび第2電極部40bから構成される。第1電極部
40aと第2電極部40bとは所定の隔間をおいて配置
され、この隔間には後述する有機半導体層80が形成さ
れている。具体的には、図1に示すように、この第1電
極部40aおよび第2電極部40bは、第2絶縁層64
を介して有機半導体層80を挟むように配置されてい
る。
【0048】有機半導体層80は、ドレイン電極30上
に配置されている。また、この有機半導体層80は、ゲ
ート電極40に対して第2絶縁層64を介して配置され
ている。
【0049】また、本実施の形態においては、有機半導
体層80の上には、有機層70を介してソース電極50
が配置されている。この有機層70は、電子輸送/注入
層としての機能を有し、有機半導体層80とソース電極
50との間に形成されている。この有機半導体層80お
よび有機層70はそれぞれ、課題を解決するための手段
の欄で例示された材料から形成することができる。
【0050】(デバイスの動作)本実施の形態にかかる
有機半導体装置100は、以下のメカニズムによってト
ランジスタとして動作する。なお、本実施の形態におい
ては、有機半導体層80を構成する有機半導体材料とし
て、ペンタセンを用いた場合について説明するが、前記
有機半導体材料はペンタセンに限定されるわけではな
く、課題を解決するための手段の欄で例示された材料を
用いた場合でも同様に動作可能である。
【0051】また、有機半導体装置100は、ゲート電
極40に対して印加する電圧によって、N型トランジス
タもしくはP型トランジスタとして動作する。
【0052】(1)はじめに、有機半導体装置100が
N型トランジスタとして動作する場合について説明す
る。
【0053】まず、ゲート電極40に対して正電圧を印
加した状態で、ドレイン電極30側がソース電極50側
より高電位になるように、ソース電極50とドレイン電
極30との間に電圧を印加する。これにより、有機半導
体層80にチャネル領域が形成されて、有機半導体層8
0中を電子が移動しやすくなる。したがって、ドレイン
電極30とソース電極50の間において電流(ドレイン
電流)が流れやすくなる。これにより、トランジスタが
ONした状態となる。
【0054】一方、この場合において、ゲート電極40
に対して電圧を印加しない状態で、ドレイン電極30側
がソース電極50側より高電位になるように、ソース電
極50とドレイン電極30との間に電圧を印加した場
合、有機半導体層80にチャネル領域が形成されず、有
機半導体層80中を電子が移動しにくくなる。したがっ
て、ドレイン電極30とソース電極50の間においてド
レイン電流が流れにくくなる。これにより、トランジス
タがOFFした状態となる。
【0055】以上のように、ドレイン電極30側がソー
ス電極50側より高電位になるように、ソース電極50
とドレイン電極30との間に電圧を印加した場合におい
て、ゲート電極40に対して正電圧を印加するとトラン
ジスタがONし、ゲート電極40に対して電圧を印加し
ないとトランジスタがOFFする。この場合において、
ドレイン電極30とソース電極50の間を電子が移動す
ることから、有機半導体装置100はN型トランジスタ
として動作する。
【0056】(2)次に、有機半導体装置100がP型
トランジスタとして動作する場合について説明する。
【0057】まず、ゲート電極40に対して負電圧を印
加した状態で、ドレイン電極30側がソース電極50側
より高電位になるように、ソース電極50とドレイン電
極30との間に電圧を印加する。これにより、有機半導
体層80にチャネル領域が形成されて、有機半導体層8
0中を正孔が移動しやすくなる。したがって、ドレイン
電極30とソース電極50の間においてドレイン電流が
流れやすくなる。これにより、トランジスタがONした
状態となる。
【0058】一方、この場合において、ゲート電極40
に対して電圧を印加しない状態で、ドレイン電極30側
がソース電極50側より高電位になるように、ソース電
極50とドレイン電極30との間に電圧を印加した場
合、有機半導体層80にチャネル領域が形成されず、有
機半導体層80中を正孔が移動しにくくなる。したがっ
て、ドレイン電極30とソース電極50の間においてド
レイン電流が流れにくくなる。これにより、トランジス
タがOFFした状態となる。
【0059】以上のように、ドレイン電極30側がソー
ス電極50側より高電位になるように、ドレイン電極3
0とソース電極50との間に電圧を印加した場合におい
て、ゲート電極40に対して負電圧を印加するとトラン
ジスタがONし、ゲート電極40に対して電圧を印加し
ないとトランジスタがOFFする。この場合において、
ドレイン電極30とソース電極50の間を正孔が移動す
ることから、有機半導体装置100はP型トランジスタ
として動作する。
【0060】なお、有機半導体層80を構成する有機半
導体材料として、ペンタセン以外の材料を用いた場合、
前述した(1)の場合にP型トランジスタとして機能
し、前述した(2)の場合にN型トランジスタとして機
能する場合もある。
【0061】(デバイスの製造方法)次に、図2(a)
〜図9(b)を参照して、本実施の形態の有機半導体装
置100の製造方法について説明する。
【0062】(1)まず、図2(a)および図2(b)
に示すように、基板10上にドレイン電極30をマスク
スパッタ法で形成する。つづいて、図3(a)および図
3(b)に示すように、ドレイン電極30の所定の位置
に第1絶縁層62を形成する。この第1絶縁層62は主
として、ドレイン電極30と、後の工程にて形成するゲ
ート電極40とを絶縁するために設けられる。
【0063】(2)次に、図4(a)および図4(b)
に示すように、この第1絶縁層62上に、マスクスパッ
タ法でゲート電極40を形成する。なお、本実施の形態
においては、第1絶縁層62上の所定の位置に第1電極
部40aおよび第2電極部40bを形成する。つづい
て、図5(a)および図5(b)に示すように、ゲート
電極40の側面に第2絶縁層64を形成するとともに、
ゲート電極40上に第3絶縁層66を形成する。この第
2絶縁層64は、ゲート電極40と、後の工程において
形成する有機半導体層80とを絶縁するために設けられ
る。さらに、この第2絶縁層64は、図5(b)に示す
ように、後の工程にて形成する有機半導体層80の周囲
を仕切るバンクとしても機能する。また、第3絶縁層6
6は、ゲート電極40と、後の工程にて形成する有機層
70とを絶縁するために設けられる。
【0064】なお、この工程において、ゲート電極40
がTa、Ti、Al等の金属からなる場合、ゲート電極
40を形成した後、ゲート電極40の表面を酸化するこ
とにより、第2絶縁層64および第3絶縁層66を形成
することもできる。
【0065】(3)ついで、図6(a)および図6
(b)に示すように、例えばスピンコート法により、ド
レイン電極30上に有機半導体層80を形成する。つづ
いて、図7(a)および図7(b)に示すように、例え
ばスピンコート法により、絶縁層60および有機半導体
層80上に、電子輸送/注入層として機能する有機層7
0を形成する。この有機層70は、必要に応じて形成さ
れるもので、有機半導体層80とソース電極50との間
に形成する。なお、本実施の形態においては、有機半導
体層80および絶縁層60の上に有機層70を形成する
場合について示したが、ゲート電極40を構成する第1
電極部40aと第2電極部40bの間に、有機半導体層
80および有機層70を配置してもよい。この場合、ゲ
ート電極40によって有機半導体層80および有機層7
0の両方に電圧が印加される。
【0066】また、ドレイン電極30と有機半導体層8
0との間に、正孔輸送/注入層として機能する有機層
(図示せず)を形成してもよい。この場合、ゲート電極
40を構成する第1電極部40aと第2電極部40bの
間に、有機半導体層80および当該有機層を配置するこ
とができる。この場合、ゲート電極40によって有機半
導体層80および当該有機層の両方に電圧が印加され
る。なお、この場合、有機半導体層80を形成する前
に、ドレイン電極30上に当該有機層を形成する。
【0067】以上のように、正孔輸送/注入層または電
子輸送/注入層として機能する有機層をゲート電極40
に隣接させることにより、有機半導体層80だけでな
く、前記有機層に対しても、ゲート電極40によって電
圧を印加することができる。
【0068】(4)次に、図8(a)および図8(b)
に示すように、マスク蒸着法にて、有機層70上にソー
ス電極50を形成する。つづいて、図9(a)および図
9(b)に示すように、全面的に保護層20を形成す
る。以上の工程により、有機半導体装置100が得られ
る。
【0069】(作用および効果)本実施の形態の有機半
導体装置100によれば、以下に示す作用および効果が
得られる。
【0070】(1)本実施の形態の有機半導体装置10
0においては、ドレイン電極30、ソース電極50、ゲ
ート電極40、および有機半導体層80によってトラン
ジスタが構成され、ドレイン電極30とソース電極50
との間にドレイン電流が流れる。すなわち、ドレイン電
極30とソース電極50との間に挟まれている有機半導
体層80中にチャネル領域が形成される。また、ドレイ
ン電極30およびソース電極50はいずれも、基板10
の面方向と平行な方向に延びており、かつ、ゲート電極
40や有機半導体層80等を介して基板10の面方向と
垂直な方向に積層されている。したがって、ドレイン電
極30とソース電極50との間を流れる電流の方向は、
基板10の面方向と垂直な方向であり、有機半導体層8
0の膜厚が、ドレイン電極30、ソース電極50、ゲー
ト電極40、および有機半導体層80から構成されるト
ランジスタのチャネル長となる。したがって、有機半導
体層80を所定の膜厚に形成することにより、前記トラ
ンジスタのチャネル長を所定の長さに形成することがで
きる。すなわち、有機半導体層80を所定の膜厚に形成
することによって、所望のチャネル長を有する前記トラ
ンジスタを形成することができる。
【0071】例えば、前述した有機半導体装置100の
製造方法の欄で説明したように、スピンコート法で有機
半導体層80を形成する場合、有機半導体層80を構成
する材料にもよるが、一般に、有機半導体層80の膜厚
を50〜100nm程度に形成することが可能である。
このように、有機半導体層80の膜厚を薄く形成するこ
とができるため、前記トランジスタのチャネル長を短く
することができる。
【0072】(2)また、ドレイン電極30とソース電
極50との間に配置する層の膜厚をある程度薄くするこ
とにより、ドレイン電極30とソース電極50との間の
距離を小さくすることができる。これにより、ソース−
ドレイン間の距離を小さくすることができるため、素子
の効率を高めることができる。
【0073】(3)また、有機半導体層80の断面積を
所定の大きさに形成することにより、ドレイン電極30
とソース電極50との間でドレイン電流が流れる領域の
面積を適宜設定することができる。これにより、ドレイ
ン電流を大量に流すことが可能となる。
【0074】(4)さらに、本実施の形態の有機半導体
装置100においては、有機半導体層80のほかに、正
孔輸送/注入層または電子輸送/注入層として機能する
有機層を形成する場合、有機半導体層80の上下に当該
有機層を容易に積層することができるため、当該有機層
と有機半導体層80との多層化が容易である。また、こ
れらの有機層に対しても、前述した有機半導体層80と
同様に、ゲート電極40によってゲート電圧をかけるこ
とが可能である。なお、後述する第2の実施の形態の有
機半導体装置300においても同様の作用効果を得るこ
とができる。
【0075】(変形例)図10は、本実施の形態にかか
る有機半導体装置の一変形例を示す断面図である。図1
で示す部材と実質的に同じ機能を有する部材には同一符
号を付して、その詳細な説明を省略する。この例の有機
半導体装置200では、ゲート電極240が、図11
(a)に示す平面形状を有する点以外は、図1に示す有
機半導体装置100と同様の構造を有する。
【0076】この有機半導体装置200において、ゲー
ト電極240は、図10、図11(a)、および図11
(b)に示すように、有機半導体層80を取り囲むよう
に一体的に形成されている。このように、ゲート電極2
40が有機半導体層80を取り囲むように形成されてい
ることにより、ゲート電極240に電圧を印加すること
によって有機半導体層80に有効に電荷を溜めることが
できる。
【0077】この有機半導体装置200は、図1に示す
有機半導体装置100の製造工程のうち図4に相当する
工程で、図11(a)および図11(b)に示す平面形
状となるようにパターニングしてゲート電極240を形
成する点を除いて、図1に示す有機半導体装置100と
ほぼ同様の製造工程により形成することができる。
【0078】この有機半導体装置200の動作、ならび
に作用および効果は、図1に示す有機半導体装置100
と同様である。
【0079】[第2の実施の形態]図12は、本発明の
第2の実施の形態にかかる有機半導体装置300を示す
断面図である。図1で示す部材と実質的に同じ機能を有
する部材には同一符号を付して、その詳細な説明を省略
する。この有機半導体装置300では、ゲート電極(第
1ゲート電極)40のほかに、有機層70上にゲート電
極(第2ゲート電極)140が設置されている点、およ
び有機半導体層(第2有機半導体層)180がゲート電
極140に対して第2絶縁層(第4ゲート絶縁層)16
4を介して配置されている点以外は、図1に示す有機半
導体装置100と同様の構造を有する。すなわち、この
有機半導体装置300では、図1に示す有機半導体装置
100と同様に、ゲート電極40が、ドレイン電極30
の上に第1絶縁層(第1ゲート絶縁層)62を介して配
置されており、有機半導体層80がドレイン電極30上
に配置され、かつ、ゲート電極40に対して第2絶縁層
(第2ゲート絶縁層)64を介して配置されている。
【0080】この有機半導体装置300において、ゲー
ト電極(第2ゲート電極)140は、ゲート電極(第1
ゲート電極)40と同様の構造を有する。すなわち、ゲ
ート電極140は、第1電極部140aおよび第2電極
部140bから構成されている。また、ゲート電極14
0の周囲には絶縁層160が形成されている。この絶縁
層160は、第1絶縁層(第3ゲート絶縁層)162、
第2絶縁層(第4ゲート絶縁層)164、および第3絶
縁層166から構成される。
【0081】また、有機半導体層(第2有機半導体層)
180は、有機半導体層(第1有機半導体層)80と同
様の構造を有する。すなわち、有機半導体層180は、
第2絶縁層(第4ゲート絶縁層)164を介して、この
第1電極部140aおよび第2電極部140bとの間に
挟まれた状態で配置されている。
【0082】また、ゲート電極140は、ゲート電極4
0の上に、第3絶縁層66、有機層70および第1絶縁
層(第3ゲート絶縁層)162を介して配置されてい
る。さらに、有機半導体層180は、有機半導体層80
の上に有機層70を介して配置され、かつ、ゲート電極
140に対して第2絶縁層(第4ゲート絶縁層)164
を介して配置されている。さらに、有機半導体層180
の上には、ソース電極50が配置されている。
【0083】次に、この有機半導体装置300の動作、
ならびに作用および効果について説明する。
【0084】ゲート電極40,140は、図1に示す有
機半導体装置100を構成するゲート電極40と同様に
動作する。このゲート電極40,140に対しては、別
々に電圧が印加される。また、ゲート電極140には、
ゲート電極40に印加される電圧に対して正バイアスの
電圧が印加される。
【0085】具体的には、この有機半導体装置300に
おいて、ドレイン電極30、ソース電極50、ゲート電
極40、および有機半導体層80から第1のトランジス
タが構成され、ドレイン電極30、ソース電極50、ゲ
ート電極140、および有機半導体層180から第2の
トランジスタが構成される。すなわち、第1トランジス
タにおいて、有機半導体層80中にチャネル領域が形成
され、第2トランジスタにおいて、有機半導体層180
中にチャネル領域が形成される。
【0086】この第1および第2のトランジスタはそれ
ぞれ、図1に示す有機半導体装置100において、ドレ
イン電極30、ソース電極50、ゲート電極40、およ
び有機半導体層80から構成されるトランジスタと同様
に動作する。また、有機半導体装置300において、こ
の第1および第2のトランジスタのいずれか一方または
両方を動作させて、4端子の回路を構成することができ
る。4端子の回路としては、例えば、AND回路または
OR回路が挙げられる。以下、第1および第2トランジ
スタがAND回路またはOR回路を構成する場合につい
て説明する。
【0087】(AND回路)この有機半導体装置300
において、第1および第2トランジスタをONまたはO
FFさせて、第1および第2トランジスタからAND回
路を構成することができる。
【0088】この場合、第1および第2トランジスタが
いずれもONした状態を、「1」とする。一方、第1お
よび第2トランジスタのいずれか一方のみがONした状
態である場合、あるいは第1および第2トランジスタの
両方がOFFした状態である場合には、ドレイン電流が
少なくなる。このように、第1および第2トランジスタ
の一方または両方がOFFした状態を、「0」とする。
【0089】このように、ドレイン電流を検出すること
によって、第1および第2トランジスタからAND回路
が構成される。
【0090】(OR回路)この有機半導体装置300に
おいて、第1および第2トランジスタをONまたはOF
Fさせて、第1および第2トランジスタからOR回路を
構成することができる。
【0091】この場合、閾値を所定の値に設定すること
により、この第1および第2のトランジスタのうち少な
くとも一方がONした状態を、「1」とする。一方、第
1および第2トランジスタの両方がOFFした状態を、
「0」とする。
【0092】なお、図12に示す発光装置300におい
て、ゲート電極40,140の平面形状を、図10に示
す発光装置200を構成するゲート電極240と同様の
平面形状とすることもできる。
【0093】以上、本発明の好適な実施の形態について
述べたが、本発明はこれらに限定されず、発明の要旨の
範囲内で各種の態様を取りうる。
【0094】例えば、本実施の形態においては、基板1
0上にドレイン電極30が配置され、ドレイン電極30
より上層にソース電極50が配置されている場合につい
て説明したが、あるいは、基板10上にソース電極(図
示せず)が配置され、このソース電極より上層にドレイ
ン電極(図示せず)が配置されていてもよい。例えば、
基板10上にソース電極(図示せず)を配置し、このソ
ース電極の上に第1絶縁層62を介してゲート電極40
を配置し、さらに、このゲート電極40の上に、少なく
とも第3絶縁層66を介してドレイン電極(図示せず)
を配置させることもできる。
【0095】また、本実施の形態においては、有機半導
体層80とソース電極50との間に、電子輸送/注入層
として機能する有機層70が配置されている場合につい
て説明したが、この有機層70のかわりに、ドレイン電
極30と有機半導体層80との間に、正孔輸送/注入層
として機能する有機層を配置することもできる。あるい
は、正孔輸送/注入層として機能する前記有機層と、電
子輸送/注入層として機能する有機層70とを両方形成
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる有機半導体
装置を模式的に示す断面図である。
【図2】図2(a)は、図1に示す有機半導体装置の一
製造工程を模式的に示す平面図であり、図2(b)は、
図2(a)のA−A線における断面を模式的に示す図で
ある。
【図3】図3(a)は、図1に示す有機半導体装置の一
製造工程を模式的に示す平面図であり、図3(b)は、
図3(a)のA−A線における断面を模式的に示す図で
ある。
【図4】図4(a)は、図1に示す有機半導体装置の一
製造工程を模式的に示す平面図であり、図4(b)は、
図4(a)のA−A線における断面を模式的に示す図で
ある。
【図5】図5(a)は、図1に示す有機半導体装置の一
製造工程を模式的に示す平面図であり、図5(b)は、
図5(a)のA−A線における断面を模式的に示す図で
ある。
【図6】図6(a)は、図1に示す有機半導体装置の一
製造工程を模式的に示す平面図であり、図6(b)は、
図6(a)のA−A線における断面を模式的に示す図で
ある。
【図7】図7(a)は、図1に示す有機半導体装置の一
製造工程を模式的に示す平面図であり、図7(b)は、
図7(a)のA−A線における断面を模式的に示す図で
ある。
【図8】図8(a)は、図1に示す有機半導体装置の一
製造工程を模式的に示す平面図であり、図8(b)は、
図8(a)のA−A線における断面を模式的に示す図で
ある。
【図9】図9(a)は、図1に示す有機半導体装置の一
製造工程を模式的に示す平面図であり、図9(b)は、
図9(a)のA−A線における断面を模式的に示す図で
ある。
【図10】本発明の第1の実施の形態にかかる有機半導
体装置の一変形例を模式的に示す断面図である。
【図11】図11(a)は、図10に示す有機半導体装
置の一製造工程を模式的に示す平面図であり、図11
(b)は、図11(a)のA−A線における断面を模式
的に示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態にかかる有機半導
体装置を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
10 基板 20 保護層 30 ドレイン電極 40 ゲート電極(第1ゲート電極) 40a 第1電極部 40b 第2電極部 50 ソース電極 60 絶縁層 62 第1絶縁層(第1ゲート絶縁層) 64 第2絶縁層(第2ゲート絶縁層) 66 第3絶縁層 70 有機層 80 有機半導体層(第1有機半導体層) 100,200,300 有機半導体装置 140 ゲート電極(第2ゲート電極) 140a 第1電極部 140b 第2電極部 160 絶縁層 162 第1絶縁層(第3ゲート絶縁層) 164 第2絶縁層(第4ゲート絶縁層) 166 第3絶縁層 180 有機半導体層(第2有機半導体層) 240 ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F048 BB02 BD00 BD07 CB01 CB07 5F110 AA07 AA30 CC09 EE02 EE03 EE04 EE24 EE33 GG05 GG28 GG41 GG42 HK02 HK07 HK33

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の上に配置されたソース/ドレイン
    電極と、 前記ソース/ドレイン電極の上に少なくとも第1絶縁層
    を介して配置されたゲート電極と、 前記ソース/ドレイン電極の上に配置され、かつ、前記
    ゲート電極に対して少なくとも第2絶縁層を介して配置
    された有機半導体層と、 前記有機半導体層の上に配置されたドレイン/ソース電
    極と、を含む、有機半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ゲート電極は、前記ソース/ドレイン電極と前記ド
    レイン/ソース電極との間に挟まれた状態で配置され
    た、有機半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記有機半導体層は、前記ソース/ドレイン電極と前記
    ドレイン/ソース電極との間に配置された、有機半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、 前記ゲート電極は、第1電極部および第2電極部から構
    成され、 前記有機半導体層は、前記ゲート電極を構成する前記第
    1電極部と前記第2電極部との間に、前記第2絶縁層を
    介して挟まれた状態で配置された、有機半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、 前記有機半導体層は、前記ゲート電極によって、前記第
    2絶縁層を介して囲まれた状態で配置された、有機半導
    体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、 前記ソース/ドレイン電極と前記ドレイン/ソース電極
    との間を流れる電流の方向は、前記基板の面方向と垂直
    な方向である、有機半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、 さらに、電子輸送/注入層を含む、有機半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、 さらに、正孔輸送/注入層を含む、有機半導体装置。
  9. 【請求項9】 基板の上に配置されたソース/ドレイン
    電極と、 前記ソース/ドレイン電極の上に少なくとも第1ゲート
    絶縁層を介して配置された第1ゲート電極と、 前記ソース/ドレイン電極の上に配置され、かつ、前記
    第1ゲート電極に対して少なくとも第2ゲート絶縁層を
    介して配置された第1有機半導体層と、 前記第1ゲート電極の上に少なくとも第3ゲート絶縁層
    を介して配置された第2ゲート電極と、 前記第1有機半導体層の上に配置され、かつ、前記第2
    ゲート電極に対して少なくとも第4ゲート絶縁層を介し
    て配置された第2有機半導体層と、 前記第2有機半導体層の上に配置されたドレイン/ソー
    ス電極と、を含む、有機半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記第1有機半導体層と前記第2有機半導体層との間に
    は、有機層が形成されている、有機半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10において、 前記第1有機半導体層および前記第2有機半導体層に
    は、正バイアスの電圧が印加される、有機半導体装置。
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