JP4116043B2 - 画像形成装置用のゴムローラ - Google Patents
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Description
これら画像形成装置用ゴムローラには高い摩擦係数が長期間維持されることが要求される。特に紙送りローラにおいては、個人使用目的のOA機器が増加し多様な用紙が通紙されるようになってきていることから、多様な用紙に対して安定した搬送性を得るために高い摩擦係数を確保することへの要求が強くなってきている。
しかし、ゴムローラの硬度を低下させると、耐摩耗性が悪くなるという問題がある。また、硬度を低くするためには、軟化剤であるオイルを多く添加する必要があり、多く添加したオイルはブリードして表面に析出し、印刷物にローラ跡が残るという問題もある。
K6253に準拠するショアA硬度を20以上60以下としていることを特徴とする紙送りローラを提供している。
即ち、ローラを作製してから画像形成装置に組み込まれるまでの期間や装置に組み込まれた後、販売・設置されて稼働開始するまでの期間が長くなると、ローラの摩擦係数は当初期待していたものよりも低くなり、それが原因となって例えば紙の不送り等の不具合が発生することがある。
特開2003−154631号公報(特許文献2)には、印刷用ゴムローラにおいて複素弾性率E*における貯蔵弾性率E’と損失弾性率E”の比で表されるtanδに関する数値範囲について記載されているが、これら物性が画像形成装置用ゴムローラの保管期間における摩擦係数低下に関連があることの記載はない。
また、保管期間における摩擦係数低下の程度を検証する方法として、ゴムローラを様々な環境に放置した後に摩擦係数を測定してその変化を調べる信頼性試験が実施されるが、非常に多くの労力と時間がかかってしまい、開発期間短縮のネックとなっている。
前記知見に基づいて、本発明は、
ゴム組成物をローラ状に成形してなるゴムローラであって、
ゴムの複素弾性率(E*)とゴムローラの表面粗さ(Rz)とが下記式(1)に示す関係を満たし、かつ、70℃で8日間熱老化させた時のゴム硬度変化が5ポイント以下であることを特徴とする画像形成装置用ゴムローラを提供している。
7×Ln(E*)−0.12×Rz+3.0≦10…式(1)
前記式(1)の値の下限値は特に限定されないが、ー10以上であることが好ましく、0以上であることがより好ましい。
一方、ゴムローラの表面粗さ(Rz)はJIS B0601に従い、ゴムローラの外周表面において、測定長3.0mm、カットオフ0.8mm、速度0.60mm/秒の条件にて測定する。
しかし、ゴムの複素弾性率(E*)は0.1〜20MPaであることが好ましく、0.5〜15MPaであることがより好ましい。ゴムの複素弾性率(E*)が0.1MPa未満であるとゴムローラとしての硬度が不十分になりえるという問題があるためであり、一方ゴムの複素弾性率(E*)が15MPaを越えるとゴムローラが硬くなりすぎるという問題が起こりえるためである。
ゴムローラの表面粗さ(Rz)の好ましい数値範囲はゴムローラの用途によって異なるので一概には言えない。例えば、ゴムローラをトナーの搬送にかかわるトナー供給ロールや現像ロール、転写ロール等として用いる場合、ゴムローラの表面粗さ(Rz)は1μm以上10μm以下であることが好ましい。ゴムローラを紙送りロールとして用いる場合、ゴムローラの表面粗さ(Rz)は10μm以上100μm以下であることが好ましい。
8日間(192時間)と比較的短期間の試験であっても前記特性と組み合わせることで保管期間の摩擦係数の低下について十分に信頼性のある評価が行える。その結果、従来信頼性試験に要していた労力と時間が大幅に軽減できる。
70℃で8日間熱老化させた時のゴム硬度変化が5ポイントを越えると、式(1)の値が10以下であっても保管期間の摩擦係数の低下が大きくなる。
前記ゴム硬度変化の下限値は特に限定されず、0ポイント以上であればよい。
まず、雰囲気温度23℃の条件でJIS K6253に従い、初期硬度を測定する。
次に、ゴムローラをJIS K6257に従い、オーブン中70℃で8日間放置した後、オーブンより取り出して24時間室温に放置する。そのローラの硬度をJIS K6253に従い、雰囲気温度23℃の条件で測定し、熱老化後硬度を得る。
ゴム硬度変化は、熱老化後硬度と初期硬度の差を算出することにより得られる。
熱老化後硬度は、ゴムローラが保管期間後、実際に稼働する際の硬度の目安になる数値であり、熱老化後硬度が20未満であると使用による摩耗量が多くなるという問題があり、一方、熱老化後硬度が70を越えると、十分な摩擦係数が得られず、例えば紙送りローラとして使用した際には通紙中に不送りが発生するという問題がある。
本発明のゴムローラを構成するゴム組成物には、通常ゴム成分を含む。ゴム成分としては特に限定されず、公知のエラストマーを用いればよい。例えばエチレン−プロピレン−ジエンゴム(以下、「EPDM」という)、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、スチレンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、ポリイソブチレン、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ポリエーテル系共重合体、エピクロルヒドリン系共重合体等が挙げられる。これらは単体で用いてもよいし2種以上をブレンドして用いてもよい。
ジエン系ゴムとしては、例えば天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)または1,2−ポリブタジエンなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
EPDMには、ゴム成分のみからなる非油展タイプのものとゴム成分とともに伸展油を含む油展タイプのものとが存在するが、本発明においてはいずれのタイプのものも用いられうる。また、EPDMにおけるジエンモノマーの例としては、ジシクロペンタジエン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエンまたはシクロオクタジエンなどが挙げられる。本発明ではいずれのタイプのものも使用可能である。
前記イオン導電性ゴムとしては組成物中に極性基を持つゴム材料が挙げられ、具体的にはエピクロルヒドリン系共重合体またはポリエーテル系共重合体が挙げられる。
エピクロルヒドリン系共重合体としては、例えばエピクロルヒドリン単独重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド共重合体、エピクロルヒドリン−プロピレンオキサイド共重合体、エピクロルヒドリン−アリルグリシジルエーテル共重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体、エピクロルヒドリン−プロピレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体等が挙げられる。
ポリエーテル系共重合体としては、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド−アリルグルシジルエーテル共重合体、エチレンオキサイド−アリルグルシジルエーテル共重合体、プロピレンオキサイド−アリルグルシジルエーテル共重合体、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体等が挙げられる。
これらは単体で用いてもよいし2種以上をブレンドして用いてもよい。
硫黄系加硫剤としては粉末硫黄、またはテトラメチルチウラムジスルフィドもしくはN,N−ジチオビスモルホリンなどの有機含硫黄化合物等が挙げられる。
チオウレア系加硫剤としてはテトラメチルチオウレア、トリメチルチオウレア、エチレンチオウレアおよび(CnH2n+1NH)2C=S(式中、nは1〜10の整数を表す。)で示されるチオウレア等が挙げられる。
過酸化物としては、ベンゾイルパーオキサイド、1,1−ビス(tert−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、ジ(tert−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、1,4−ビス[(tert−ブチル)パーオキシイソプロピル]ベンゼン、ジ(tert−ブチルパーオキシ)ベンゾエート、tert−ブチルパーオキシベンゾエート、ジクミルパーオキシド、tert−ブチルクミルパーオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジtert−ブチルパーオキシドまたは2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)−3−ヘキセン等が挙げられる。
樹脂架橋剤は加熱等によってゴムに架橋反応を起させる合成樹脂であり、例えばフェノール樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、トリアジン・ホルムアルデヒド縮合物、ヘキサメトキシメチル・メラミン樹脂等が挙げられる。
加硫剤の配合量はその種類等により異なるので一概には言えないが、ゴム成分100質量部に対して0.1質量部以上20質量部以下であることが好ましい。特に、樹脂架橋剤の場合は、その配合量が1〜15質量部であることがより好ましく、それ以外の加硫剤ではその配合量が0.5〜5質量部であることがより好ましい。
加硫促進剤としては、消石灰、マグネシア(MgO)もしくはリサージ(PbO)等の無機促進剤や以下に記す有機促進剤を用いることができる。有機促進剤としては、ジ−オルト−トリルグアニジン、1,3−ジフェニルグアニジン、1−オルト−トリルビグアニド、ジカテコールボレートのジ−オルト−トリルグアニジン塩等のグアニジン系;2−メルカプト・ベンゾチアゾールもしくはジベンゾチアジルジスルフィド等のチアゾール系;N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド等のスルフェンアミド系;テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィドもしくはジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド等のチウラム系;チオウレア系等が挙げられ、これらを単独でまたは適宜組み合わせて用いることができる。
加硫促進剤の配合量は、ゴム成分100質量部に対して0.5質量部以上5質量部以下が好ましく、0.5質量部以上2質量部以下がより好ましい。
加硫促進剤の添加量は、ゴム成分100質量部に対して0.5質量部以上10質量部以下が好ましく、2質量部以上8質量部以下がより好ましい。
前記共架橋剤としては、例えば多官能性モノマー、メタクリル酸あるいはアクリル酸の金属塩、メタクリル酸エステル、芳香族ビニル化合物、複素環ビニル化合物、アリル化合物、1,2−ポリブタジエンの官能基を利用した多官能ポリマー類、ジオキシム等が挙げられる。
過酸化物とともに共架橋剤を配合する場合、当該共架橋剤の配合量は共架橋剤の種類または用いる他の成分との関係で適宜選択することができるが、ゴム成分100質量部に対して5質量部以上20質量部以下であることが好ましく、10質量部以上15質量部以下であることがより好ましい。
軟化剤の配合量はゴム成分100質量部に対して10質量部以上250質量部以下であることが好ましく、10質量部以上150質量部以下であることがより好ましい。
充填剤の添加量はゴム成分100質量部に対し1質量部以上80質量部以下とすることが好ましく、5質量部以上60質量部以下とすることがより好ましい。
前記態様においてゴム成分としてはジエン系ゴムまたはEPDMゴムを主成分とすることが好ましく、なかでもEPDMゴムを全ゴム成分中好ましくは50質量%以上、より好ましく80質量%以上、さらに好ましく95〜100質量%含むことが特に好適である。
前記熱可塑性エラストマーとしては公知の熱可塑性エラストマーを使用できる。具体的には、例えばスチレン系エラストマー、塩素化ポリエチレン、塩ビ系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマー、アイオノマー、エチレンエチルアクリレート樹脂(EEA)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等が挙げられる。なかでも、スチレン系エラストマーを用いることが好ましい。
前記熱可塑性樹脂としては公知のものを使用でき、例えばオレフィン系樹脂、ポリスチレン(PS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ナイロン等が挙げられる。なかでもオレフィン系樹脂を用いることが好ましい。
前記熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂の混合物は、ゴム成分100質量部に対し2〜150質量部の割合で含むことが好ましい。
ゴム成分が動的架橋させるための架橋剤としては、例えば樹脂架橋剤または過酸化物架橋剤など公知の架橋剤を用いることができる。
例えば、ゴム成分およびその他加硫剤をはじめとする前記各種成分を2軸押出機、オープンロール、バンバリーミキサーまたはニーダー等の混練装置に投入し、所望により加熱しながら混練りする。得られたゴム組成物を金型内にセットし、所望の温度、例えば150〜190℃にてプレス加硫を行い、円筒体(コット)を作製する。もちろん、射出成形法等の成形方法が採用されてもよい。
この円筒体に芯金をはめ込んで、円筒研削盤で表面を研磨する。この研磨処理条件を変えることでゴムローラの表面粗さをコントロールする。最後に、所望の形状にカットして、本発明のゴムローラを得ることができる。
例えば、紙の搬送に寄与する紙送りローラ(より具体的には給紙機構を構成する給紙ローラ、搬送ローラもしくは排紙ローラ等)、残留しているトナーを除去するためのクリーニングローラ、クリーニング機能を有する帯電ローラ、感光ドラムを一様に帯電させるための帯電ローラ、トナーを感光体に搬送するための現像ローラ、トナー像を感光体から転写ベルトや用紙に転写するための転写ローラ、トナーを搬送させるためのトナー供給ローラ等として本発明のゴムローラを使用することができる。
図1は本発明の実施形態にかかる円筒形状のゴムローラ1を示し、その中空部に丸棒状の芯金(シャフト)2が取り付けられている。芯金はゴムロール1に圧入することで固定されていてもよいし、接着剤等でゴムロール1に接合してもよい。芯金は、アルミニウム、アルミニウム合金、SUSもしくは鉄等の金属製、またはセラミック製等とすることができる。
加硫剤としては、過酸化物が好ましく、なかでもジクミルパーオキシドがより好ましい。加硫剤の配合量はゴム成分100質量部に対し0.5〜10質量部が好ましく、1〜5質量部がより好ましい。
軟化剤としては鉱物油が好ましく、なかでもパラフィン系オイルがより好ましい。軟化剤の配合量はゴム成分100質量部に対し10〜100質量部が好ましく、20〜60質量部がより好ましい。
充填剤としては、酸化チタン、カーボンブラック、炭酸カルシウム等が好適な例として挙げられる。充填剤の配合量はゴム成分100質量部に対し1〜50質量部が好ましく、10〜40質量部がより好ましい。
ゴムの複素弾性率(E*)とゴムローラの表面粗さ(Rz)とから算出される式(1)の値は5〜9.5である。複素弾性率(E*)は1〜15MPaとし、好ましくは1.5〜10MPaとしている。また、表面粗さ(Rz)は10〜60μmとしている。
熱老化後硬度はショアA硬度で30〜60としている。
以下に実施例および比較例を示し、本発明について詳述する。
下記の表1に示す配合からなるゴム組成物を用いてゴムローラを製造し、得られたゴムローラについて後述する方法により各種特性の測定を行った。その結果を表1に示す。
EPDMゴム:住友化学(株)製「エスプレン505A」
軟化剤(オイル):パラフィン系オイル(出光興産(株)製「ダイアナプロセスオイルPW−380」)
充填剤A:炭酸カルシウム(備北粉化工業(株)製「BF300」)
充填剤B:酸化チタン(チタン工業(株)製「クロノス酸化チタンKR−380」)
充填剤C:カーボンブラック(東海カーボン(株)製「シースト3 HAF」)
架橋剤:日本油脂化学(株)製「パークミルD」
まず、材料の計量を行い、表1に示した量の各成分を混練機に投入し、混練してゴム組成物を得た。
得られたゴム組成物を金型に投入して170℃で20分間プレス加硫を行い、円筒体(コット)を成形した。この円筒体の内径は24mmであり、外径は32mmであり、長さは70mmであった。
この円筒体に金属製の芯金をはめ込んで円筒研削盤(シギア社製)に設置し、その表面を研磨することによってローラ表面に研磨目を作製した。この研磨処理条件を変えることでゴムローラの表面粗さをコントロールした。研磨処理後のゴムローラの外径は30mmであった。
さらに、研磨処理後のゴムローラを長さが15mmとなるように裁断して、本発明のゴムローラを得た。
(複素弾性率 E*の測定)
JIS K6394に従い、ローラよりサンプルを切り出して、温度23℃、周波数10Hzの条件で測定した。
JIS B0601に従い、ゴムローラの外周表面において、測定長3.0mm、カットオフ0.8mm、速度0.60mm/秒にて測定した。
JIS K6253に従い、雰囲気温度23℃の条件で測定した。
(熱老化後硬度の測定)
JIS K6257に従い、オーブン中70℃で8日間放置した後、オーブンより取り出して24時間室温に放置した。そのローラの硬度をJIS K6253に従い、雰囲気温度23℃の条件で測定した。
始めに熱老化させる前のゴムローラを複写機に取り付けて、温度23℃、相対湿度55%の条件下でA4サイズの紙(富士ゼロックスオフィスサプライ(株)製のPPC用紙)10枚を通紙した。ここで、ローラによって初期における摩擦係数に違いあるため、それぞれのローラに合わせてローラにかかる荷重などの設定を行った。
通紙条件を初期のゴムローラに合わせて設定した複写機に熱老化後のローラを取り付けて、温度23℃、相対湿度55%の条件下で前記A4サイズの紙10枚を通紙した。この際の通紙状態を観察し、通紙状態に問題のないものは「○」と評価し、不送りが発生したものは「×」と評価した。
2 芯金
Claims (3)
- ゴム組成物をローラ状に成形してなるゴムローラであって、
ゴムの複素弾性率(E*)とゴムローラの表面粗さ(Rz)とが下記式(1)に示す関係を満たし、かつ、
70℃で8日間熱老化させた時のゴム硬度変化が5ポイント以下であることを特徴とする画像形成装置用のゴムローラ。
7×Ln(E*)−0.12×Rz+3.0≦10…式(1) - 前記ゴムの複素弾性率(E*)が1〜10MPa、ゴムローラの表面粗さ(Rz)が10〜100μm、熱老化後のJIS K6253のショアA硬度が20〜70である請求項1に記載の画像形成装置用のゴムローラ。
- ゴム組成物が、エチレン−プロピレン−ジエンゴムを含む請求項1または請求項2に記載の画像形成装置用のゴムローラ。
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