JP5080034B2 - ゴムローラ - Google Patents
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しかし、紙送りローラの外周面に幅が数mm程度の溝(凹部)を設けると、紙送りローラと紙の接触面積が大きく減少するため、摩擦係数が低下し得るという問題がある。また、摩耗により溝の深さが浅くなり、繰り返しの使用により溝が消滅すると、異物の付着を防止することができず、摩擦係数の低下につながる問題もある。
例えば、特開2004−346137号公報(特許文献2)には、エラストマーからなるマトリクス中に、該マトリクスよりも耐摩耗性を有する樹脂がナノ分散化させている。この場合、マトリクスの表面露出部分が摩耗すると、前記樹脂が突起として残存し、摩擦係数を維持させている。
また、特開2005−280964号公報(特許文献3)では、特定形状の短繊維を含むゴム組成物からなる紙送りローラが開示され、該短繊維の少なくとも一部をローラ表面と接する平面と10度以上90度以下の角度で径方向に配向させ、該短繊維の一端をローラ内部からローラ表面に露出させている。
これらの紙送りローラは紙との摩擦係数が高く、しかも高い摩擦係数が長期間維持されるが、通紙による摩擦係数の低下を抑制し、耐摩耗性に優れたゴムローラとするためには、更なる改良の余地がある。
前記ゴム成分が前記架橋剤による動的架橋で前記熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂の混合物中に分散されているエラストマー組成物からローラに成形され、
前記フィラーは、隣接する突起の各先端とフィラーの中心とを結ぶ直線間の角度が180度未満で、突起が2個の「く」の字状、フィラーの中心から3〜6個の突起が放射状に突出する形状、あるいはテトラポット状であり、前記ローラの表面から前記フィラーの突起の一部が突出し、かつ、JIS K6253に準拠して測定した硬度が30以上50以下であることを特徴とするゴムローラを提供している。
前記フィラーを用いると、図1に示すように、前記エラストマー組成物から紙送りローラ10を成形した場合、2以上の突起を有するフィラー11の少なくとも1つの突起11aはエラストマー組成物12内に埋まってアンカー効果を発揮し、給紙の刺激や摩耗によってフィラーの脱落を防ぐことができる一方、他の突起11bがローラ10の表面から突出するミクロの突起となり、紙との引っ掻き効果を発現でき、長期間にわたり紙との間に高い摩擦係数を維持させることができ、給紙性能を低下を防止することができる。
図2(b)に示すように、Xが180度で、突起11aの先端からフィラーの表面に沿って突起11bの先端まで最短距離を結ぶ線上に折曲点11xがあっても180度以上であれば、本発明の複数突起を有するフィラーからは除外している。よって、フィバーや線状のフィラーは本発明の複数突起を有するフィラーから除外される。
複数突起を有するフィラーにおいて、前記任意の隣接する2つの突起間の角度は、0度を超えて180度未満であればよいが、より好ましくは、30〜150度で、特に60〜120度であることがより好ましい。
突起が3以上の場合、突起間の角度Xは2以上存在するが、これらの角度Xは同一とする必要はないが、角度Xの差の最大値が100度以下であることが好ましく、より好ましくは60度以下、さらに、30度以下が好ましく、実質的に0度である同一角度とすることが最も好ましい。
なかでも、複数突起を有するフィラーは4つの突起を有するテトラポッド状のフィラーであることが最も好適である。
具体的には、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ホウ酸アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、チタン酸カリウム、塩基性硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、リン酸カルシウムナトリウム、ホウ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、二ホウ化チタン、石膏、アルミナ、クリソタイル、セピオライトまたはゾノトライト等が挙げられる。これらは1種類を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、沖縄県産の星の砂などの混合物であってもよい。
なかでも、複数突起を有するフィラーとしては酸化亜鉛ウィスカが最も好ましい。
表面処理の仕方は一般的な粉体の表面処理方法が適用できる。表面処理剤のスラリーの中にフィラーを入れてよく混合した後フィラーを取り出す方法や、表面処理剤を含んだ溶液をスプレーする方法などが挙げられる。
前記フィラーの配合量は、好ましくは、10〜200質量部、より好ましくは30〜200質量部、特に50〜180質量部が好ましい。
前記動的架橋熱可塑性エラストマーとは、具体的に、ジエン系ゴムまたはEPDMゴムの少なくとも1種を含むゴム成分100質量部に対し、熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂の混合物を2〜150質量部、軟化剤を50〜250質量部および架橋剤を含み、前記ゴム成分が前記架橋剤による動的架橋で前記熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂の混合物中に分散されているエラストマーである。
この動的架橋熱可塑性エラストマーについて下記に詳述する。
前記ジエン系ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)または1,2−ポリブタジエンなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
EPDMゴムにはゴム成分のみからなる非油展タイプのEPDMゴムとゴム成分とともに親展油を含む油展タイプのEPDMゴムとが存在するが、本発明ではいずれのタイプのものも使用可能である。EPDMゴムにおけるジエンモノマーの例としては、ジシクロペンタジエン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエンまたはシクロオクタジエンなどが挙げられる。
より好ましくは80質量%以上、特に95〜100質量%が好ましい。
具体的には、例えばスチレン系エラストマー、塩素化ポリエチレン、塩化ビニル系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマー、アイオノマー、エチレンエチルアクリレート樹脂(EEA)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等が挙げられる。
スチレン系エラストマーのなかでも、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーを用いることがより好ましく、スチレン−エチレン−エチレン/プロピレン−スチレン共重合体(SEEPS)を用いることが特に好ましい。
前記混合物の配合量が2質量部未満であると、樹脂成分が少なくなりすぎてゴム成分を樹脂マトリックス中に分散できず加工がしにくくなると共に、成形品の強度および耐摩耗性が低下する。一方、前記混合物の配合量が150質量部を超えると、樹脂成分が多くなりすぎるため硬度が高くなる。その結果、本発明のエラストマー組成物からなるゴムローラを紙送りローラとして用いた場合、紙に対する摩擦係数が低下し、かつ耐摩耗性も低下するという問題が生じ得る。
軟化剤としては市販されている石油系軟化剤または可塑剤を任意に使用できる。石油系軟化剤としては、アロマ系、ナフテン系、パラフィン系等の鉱物油や炭化水素系オリゴマーからなる公知の合成油、またはプロセスオイルが挙げられる。可塑剤としては、フタレート系、アジペート系、セバケート系、フォスフェート系、ポリエーテル系、ポリエステル系等の可塑剤が挙げられる。
該架橋剤の配合量は架橋剤の種類等により適宜選択すればよいが、例えばゴム成分100質量部に対して1質量部以上20質量部以下とすることが好ましい。架橋剤の配合量が1質量部未満であると架橋不足が起こり成形品の耐久性が低下してしまうことがある。逆に、架橋剤の配合量が20質量部を越えると過剰架橋となって動的架橋時の異常発熱により熱劣化が生じてしまうことがある。
樹脂架橋剤は加熱等によってゴムに架橋反応を起させる合成樹脂であり、例えば、フェノール樹脂、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、トリアジン・ホルムアルデヒド縮合物、ヘキサメトキシメチル・メラミン樹脂等が挙げられる。なかでもフェノール樹脂を用いることが好ましい。
特に、ベンゼンのオルト位またはパラ位にアルキル基が結合したアルキルフェノールと、ホルムアルデヒドとの反応によって得られるアルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂が、ゴムとの相溶性に優れるとともに反応性に富んでいて架橋反応開始時間を比較的早くできるので好ましい。アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂のアルキル基は、通常、炭素数が1から10のアルキル基であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基等が挙げられる。また、このアルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂のハロゲン化物も好適に用いられる。
さらに、硫化−p−第三ブチルフェノールとアルデヒド類とを付加縮合させた変性アルキルフェノール樹脂や、アルキルフェノール・スルフィド樹脂も樹脂架橋剤として使用可能である。
過酸化物架橋剤の配合量は、樹脂架橋剤等の他の架橋剤と併用する場合、ゴム成分100質量部に対し0.2〜2質量部程度の少量でも良い。
上記共架橋剤としては、例えば多官能性モノマー、メタクリル酸あるいはアクリル酸の金属塩、メタクリル酸エステル、芳香族ビニル化合物、複素環ビニル化合物、アリル化合物、1,2−ポリブタジエンの官能基を利用した多官能ポリマー類、ジオキシム類等が挙げられる。
当該共架橋剤の配合量は共架橋剤の種類または用いる他の成分との関係で適宜選択することができるが、ゴム成分100質量部に対して好ましくは5質量部以上20質量部以下、より好ましくは10質量部以上15質量部以下とする。
本発明で用いるエラストマー組成物においては、上記成分の他に、本発明の目的に反しない限り、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、顔料、帯電防止剤、難燃剤、中和剤、造核剤または気泡防止剤等の添加剤を適宜配合してもよい。
40質量%以上としているのはエラストマー組成物の耐摩耗性を確保するためであり、95質量%以下としているのはエラストマー組成物の混練り加工性および成形性を確保するためである。
前記動的架橋は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素等のハロゲンの存在下に行ってもよい。動的架橋時にハロゲンを存在させるには、上述したハロゲン化された樹脂架橋剤を用いるか、エラストマー組成物中にハロゲン供与性物質を配合してもよい。前記ハロゲン供与性物質としては、塩化第二スズ等の塩化スズ、塩化第二鉄、塩化第二銅等が挙げられる。ハロゲン供与性物質は1種類の物質を単独で用いてもよく、2種以上の物質を併用してもよい。
架橋反応を適切に行うために架橋助剤(活性剤)を用いてもよい。架橋助剤としては金属酸化物が使用され、特に酸化亜鉛、炭酸亜鉛が好ましい。
即ち、前記ゴム成分、熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂の混合物、軟化剤、複数突起を有するフィラー、架橋剤、さらに所望により他の添加剤をヘンシェルミキサー、スーパーミキサーまたはタンブラー型ミキサー等の混練機に投入して混練する。この混練物を一軸もしくは2軸押出機またはニーダー等に投入し、150〜250℃に加熱しながら架橋剤によりゴム成分を動的架橋し、熱可塑性エラストマーおよび熱可塑性樹脂の混合物中にゴム成分を分散させる。
本発明のゴムローラの厚さは1〜20mmであることが好ましく、2〜20mmであることがより好ましい。厚さが1mm未満では弾性が不足し搬送性能が低下しやすく、厚さが20mmを超えるとゴムローラが大きくなりすぎ、複写機やプリンター等に搭載しにくくなるからである。
即ち、前記本発明のエラストマー組成物を2軸押出機より押し出してペレット化し、該ペレットを押出機によりチューブ状に押し出し、それをカットすることによってゴムローラとしてもよいし、ペレットを射出(インジェクション)成形機により射出してチューブ状に成形し、この成形品の表面を研磨した後、所要寸法にカットしてゴムローラとしてもよい。
実施形態のゴムローラを成形するエラストマー組成物は、ゴム成分としてEPDMゴムと、熱可塑性エラストマーとして水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂としてポリプロピレンとの混合物と、軟化剤としてパラフィン系プロセスオイルと、複数突起を有するフィラーとしてテトラポッド形状の酸化亜鉛と、架橋剤としてフェノール系樹脂架橋剤を含み、該架橋剤により動的架橋して前記熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂の混合物中に前記ゴム成分を分散させている。
テトラポッド形状の酸化亜鉛は、EPDMゴム100質量部に対して50〜180質量部、好ましくは75〜150質量部の割合で配合されている。
軟化剤であるパラフィン系プロセスオイルはEPDMゴム100質量部に対して100〜250質量部、好ましくは150〜250質量部の割合で配合されている。
さらに、本実施形態のエラストマー組成物は架橋助剤として酸化亜鉛を含むことが好ましい。酸化亜鉛はEPDMゴム100質量部に対して1〜10質量部の割合で配合されている。
前記成分を所要の配合比でタンブラー型混練機に投入し、混練りする。混練り時の温度は150〜300℃、好ましくは200〜250℃としている。混練り時間は1〜60分、好ましくは5〜30分としている。
得られた混練材を2軸押出機に投入して、150〜250℃、好ましくは200℃で動的架橋を行い、ゴム成分を均一に分散させて、前記エラストマー組成物をペレットとして作製している。
円筒形状に成形したローラの中空部に略D字形状の芯材を圧入することにより略D字形状のゴムローラとすることもできる。
なお、本発明のゴムローラの表面にはローレット状の溝を設けても良い。
前記工程で製造した本発明のゴムローラは、JIS K 6253に準拠して測定した硬度を40以上50以下としている。
実施例および比較例を示し、本発明について詳述する。
下記の表1に示す配合からなるエラストマー組成物を用いてゴムローラを製造し、得られたゴムローラについて後述する方法により、硬度、耐摩耗性および摩擦係数の評価を行った。評価結果を表1に示す。
・EPDMゴム;住友化学(株)製「エスプレン505A」
・熱可塑性エラストマー;水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー((株)クラレ製「セプトン4077」)
・熱可塑性樹脂;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製「ノバテックPP」)
・軟化剤;パラフィン系プロセスオイル(出光興産(株)製「ダイアナプロセスオイルPW−380」)
・フィラー;テトラポッド形状の酸化亜鉛(松下電器産業(株)製「パナテトラWZ−0501」)
・架橋剤;フェノール系樹脂架橋剤(田岡化学工業(株)製「タッキロール250−III」)
・架橋助剤;亜鉛華(三井金属鉱業(株)製「亜鉛華1号」)
まず、材料の計量を行い、表1に示した量のEPDMゴム、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂、軟化剤、フィラー、架橋剤および架橋助剤を配合し、タンブラーに投入し10分混合した。その後、200℃で2軸押出機(アイベック(株)製HTM38)にてEPDMゴムを動的架橋してエラストマー組成物を作製し、押し出してペレット化した。
次に、このペレットを単軸押出機(笠松加工研究所(株)製、φ50押出機)を用いて20rpm、温調190℃〜230℃の条件下チューブ状に押し出し、外径22mm、内径18mmの押出成形品を得た。このチューブ状押出成形品を15mm幅に定寸カットし、し、その中空部に芯金を挿入して固着した。
(硬度)
JIS K 6253に準拠して、雰囲気温度23℃にて測定した。
(耐摩耗性)
実施例および比較例の各ゴムローラを給紙ローラとして複写機に取付け、温度23℃、相対湿度55%の条件下で、A4サイズの紙(富士ゼロックスオフィスサプライ(株)製PPC用紙)20,000枚を10時間かけて通紙し、通紙前後のゴムローラの質量を測定することにより摩耗量を求めた。
表1には比較例1の摩耗量を100とした場合の指数で示しており、指数が大きいほど耐摩耗性が優れている。
図3に示す装置を用いて摩擦係数の評価を行った。
実施例および比較例の各ゴムローラ1とプレート3の間に、ロードセル5に接続したA4サイズのPPC用紙4(富士ゼロックスオフィスサプライ(株)製)を挟み、黒矢印で示すようにゴムローラ1の芯金2に250gfの荷重Wを加え、ゴムローラ1をプレート3に圧接させた。ついで、温度23℃
、相対湿度55%の条件下で、ゴムローラ1を矢印aの示す方向に周速300mm/秒で回転させ、通紙の前後において白矢印で示す方向に発生した力F(gf)をロードセル5によって測定した。そして、この測定値F(gf)と荷重W(W=250gf)とから下記式1により摩擦係数μを求めた。
表1には比較例1の摩擦係数を100とした場合の指数で示しており、指数が大きいほど摩擦係数が高く紙の搬送力が優れている。
μ=F(gf)/W(gf)…(式1)
実施例および比較例の各ゴムローラを給紙ローラとして複写機に取付け、温度23℃、相対湿度55%の条件下で、A4サイズの紙(富士ゼロックスオフィスサプライ(株)製PPC用紙)10,000枚を5時間かけて通紙した。その後、複写機からゴムローラを取り出し、取り出したゴムローラについて初期摩擦係数の測定と同一の方法で通紙後の摩擦係数を測定した。
表1には比較例1の初期摩擦係数を100とした場合の指数で示している。
2 芯金
3 プレート
4 PPC用紙
5 ロードセル
10 エラストマー組成物
11 複数突起を有するフィラー
Claims (2)
- ジエン系ゴムまたはEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)の少なくとも1種を含むゴム成分100質量部に対し、熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂の混合物を2〜150質量部、軟化剤を50〜250質量部、複数の突起を有するフィラーを1〜200質量部、および架橋剤を含み、
前記ゴム成分が前記架橋剤による動的架橋で前記熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂の混合物中に分散されているエラストマー組成物からローラに成形され、
前記フィラーは、隣接する突起の各先端とフィラーの中心とを結ぶ直線間の角度が180度未満で、突起が2個の「く」の字状、フィラーの中心から3〜6個の突起が放射状に突出する形状、あるいはテトラポット状であり、前記ローラの表面から前記フィラーの突起の一部が突出し、かつ、JIS K6253に準拠して測定した硬度が30以上50以下であることを特徴とするゴムローラ。 - 画像形成装置の紙送りローラとして用いられる請求項1に記載のゴムローラ。
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