JP4140856B2 - 導電性ローラ - Google Patents
導電性ローラ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4140856B2 JP4140856B2 JP2006250179A JP2006250179A JP4140856B2 JP 4140856 B2 JP4140856 B2 JP 4140856B2 JP 2006250179 A JP2006250179 A JP 2006250179A JP 2006250179 A JP2006250179 A JP 2006250179A JP 4140856 B2 JP4140856 B2 JP 4140856B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- mass
- conductive
- parts
- composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L23/00—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L23/02—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
- C08L23/04—Homopolymers or copolymers of ethene
- C08L23/08—Copolymers of ethene
- C08L23/0846—Copolymers of ethene with unsaturated hydrocarbons containing other atoms than carbon or hydrogen atoms
- C08L23/0869—Acids or derivatives thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L23/00—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L23/02—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
- C08L23/10—Homopolymers or copolymers of propene
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L23/00—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L23/02—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
- C08L23/16—Elastomeric ethene-propene or ethene-propene-diene copolymers, e.g. EPR and EPDM rubbers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
従来、この種の導電性ローラに導電性を付与する方法としては、ポリマー中に金属酸化物の粉末やカーボンブラック等の導電性充填剤を配合した電子導電性ポリマー組成物を用いる方法と、ウレタンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、エピクロルヒドリンゴム等のイオン導電性ポリマー組成物を用いる方法がある。
また、電子導電性ポリマー組成物を用いた導電性ローラの電気抵抗値は印加電圧に依存する問題がある。特に導電性充填剤としてカーボンブラックを用いた場合この傾向が顕著に現れる。
さらに、カーボンブラック等の導電性充填剤を配合しすぎると成形加工も行いにくくなる。
また、従来のイオン導電剤を用いる場合には効率的に電気抵抗を下げられないという問題があった。そのためイオン導電剤を多量に入れると、今度はブリードが起こったり、圧縮永久ひずみや硬度等の力学的物性が悪化したりするなどの問題が出てくる。
具体的には、特開2004−51829号公報(特許文献1)および特開2004−269854号公報(特許文献2)において、熱可塑性樹脂あるいは/および熱可塑性エラストマー中に架橋可能なゴムあるいは/および熱可塑性エラストマーを動的架橋させて分散させているエラストマー組成物に、エーテルやエステル構造を有するポリマーとフルオロ基及びスルホニル基を有する陰イオンを備えた塩とを配合することで導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物、および当該組成物を用いた導電性ローラを提供している。
ジエン系ゴムまたはエチレン−プロピレン−ジエンゴムの少なくとも1種を含むゴム成分と、熱可塑性エラストマーおよび熱可塑性樹脂との混合物とからなり、該混合物中に前記ゴム成分が動的架橋されて分散されているエラストマー組成物と、
前記エラストマー組成物に配合して導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物とする、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体とフルオロ基及びスルホニル基を有する陰イオンを備えた塩と、
前記導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物に混合される、アクリル基を有するポリマーを外殻とするマイクロカプセルと、
を含む組成物から成形され、
23℃におけるJIS K6253のショアA硬度が40以下であることを特徴とする導電性ローラを提供している。
前記したように、エラストマー組成物は、ジエン系ゴムまたはエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDMゴム)の少なくとも1種を含むゴム成分を含んでいる。
前記ジエン系ゴムとしては、例えば天然ゴム(NR)、ブチルゴム(IIR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)または1,2−ポリブタジエンなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
EPDMゴムにはゴム成分のみからなる非油展タイプのEPDMゴムとゴム成分とともに親展油を含む油展タイプのEPDMゴムとが存在するが、本発明ではいずれのタイプのものも使用可能である。EPDMゴムにおけるジエンモノマーの例としては、ジシクロペンタジエン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエンまたはシクロオクタジエンなどが挙げられる。
前記混合物において熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂との混合割合は、使用するエラストマーおよび樹脂の種類に応じて適切な混合割合を決定できるが、熱可塑性エラストマー100質量部に対して熱可塑性樹脂が1質量部以上100質量部以下であることが好ましい。熱可塑性樹脂の混合量が1質量部未満であると熱可塑性樹脂を混合した効果が見られないからであり、熱可塑性樹脂の混合量が100質量部より多いと混合物がエラストマーでなくなるからである。熱可塑性樹脂の混合量は、熱可塑性エラストマー100質量部に対して20〜80質量部であることがより好ましい。
具体的には、例えば、スチレン系エラストマー、塩素化ポリエチレン、塩化ビニル系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマー等が挙げられる。
スチレン系エラストマーとしては、スチレン系モノマーを主体とする重合体ブロック(A)と共役ジエン化合物を主体とするブロック(B)のブロック共重合体および該ブロック共重合体の共役ジエン重合単位を水素添加したものを例示することができる。前記スチレン系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンまたはt−ブチルスチレンなどを例示することができる。これらモノマーは1種類のみを使用しても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。スチレン系モノマーとしては、なかでもスチレンが好ましい。また前記共役ジエン化合物としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、2,3−ジメチルブタジエンなどを例示することができる。これらは1種類のみを使用しても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
スチレン系エラストマーのなかでも、水素添加スチレン系熱可塑性エラストマーを用いることがより好ましく、スチレン−エチレン−エチレン/プロピレン−スチレン共重合体(SEEPS)を用いることが特に好ましい。
前記混合物の配合量が2質量部未満であると、ゴム成分を樹脂マトリックス中に分散できず加工がしにくくなると共に、本発明の導電性ローラの強度および耐摩耗性が低下する。一方、前記混合物の配合量が150質量部を超えると硬度が高くなり、転写不良や搬送不良などの問題が生じる可能性があることに因る。
樹脂架橋剤は加熱等によってゴム成分に架橋反応を起こさせる合成樹脂であり、硫黄と加硫促進剤とを併用する場合に比べ、ブルームが生じにくく圧縮永久ひずみも小さく、物性低下も小さく、精度維持や耐久性に優れる点で好ましい。さらに、硫黄架橋系に比べ架橋時間が短いため、押出機内に滞留している短い時間内に動的架橋を進行させることができる。
フェノール樹脂の具体例としては、フェノール、アルキルフェノール、クレゾール、キシレノールもしくはレゾルシン等のフェノール類と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドもしくはフルフラール等のアルデヒド類との反応により合成される各種フェノール樹脂が挙げられる。フェノール樹脂のアルデヒドユニットに少なくとも一個のハロゲン原子が結合したハロゲン化フェノール樹脂を用いることもできる。
特に、ベンゼンのオルト位またはパラ位にアルキル基が結合したアルキルフェノールと、ホルムアルデヒドとの反応によって得られるアルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂が、ゴムとの相溶性に優れるとともに反応性に富んでいて架橋反応開始時間を比較的早くできるので好ましい。アルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂のアルキル基は、通常、炭素数が1から10のアルキル基であり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基等が挙げられる。また、このアルキルフェノール・ホルムアルデヒド樹脂のハロゲン化物も好適に用いられる。
さらに、硫化−p−第三ブチルフェノールとアルデヒド類とを付加縮合させた変性アルキルフェノール樹脂や、アルキルフェノール・スルフィド樹脂も樹脂架橋剤として使用可能である。
架橋助剤の配合量は、前記ゴム成分100質量部に対して0.5〜10質量部であることが好ましく、さらには0.5〜5質量部であることがより好ましい。
過酸化物の配合量に関し、下限はゴム成分100質量部に対し0.5質量部以上であることがより好ましく、1.0質量部以上であることが特に好ましい。また、上限はゴム成分100質量部に対し2.5質量部以下が好ましく、2.0質量部以下が特に好ましい。
前記共架橋剤としては、例えば多官能性モノマー、メタクリル酸あるいはアクリル酸の金属塩、メタクリル酸エステル、芳香族ビニル化合物、複素環ビニル化合物、アリル化合物、1,2−ポリブタジエンの官能基を利用した多官能ポリマー類、ジオキシム類等が挙げられる。
過酸化物とともに共架橋剤を配合する場合、当該共架橋剤の配合量は共架橋剤の種類または用いる他の成分との関係で適宜選択することができるが、ゴム成分100質量部に対して好ましくは5質量部以上20質量部以下、より好ましくは10質量部以上15質量部以下とする。
前記塩とともにEO−PO−AGE共重合体を配合することにより、当該共重合体が塩由来のイオンを安定化してくれ、電気抵抗値の低減のために著しい効果が得られるという利点がある。
塩由来の陽イオンはエチレンオキサイドユニットやプロピレンオキサイドユニットで安定化され、一般にはエチレンオキサイドユニットの方がプロピレンオキサイドユニットよりも前記の安定化能は高い。よって、エチレンオキサイドユニットの比率が高い方が多くのイオンを安定化できる。一方、エチレンオキサイドユニットの比率が95モル%を超えると、エチレンオキサイドユニットが結晶化してしまう。
EO−PO−AGE共重合体中、アリルグリシジルエーテルの共重合比率は1モル%以上10モル%以下とすることが好ましい。1モル%未満ではブリードや感光体汚染の発生が起こり易くなる一方、10モル%を超えると引張強さや疲労特性、耐屈曲性等が悪化しやすい。
EO−PO−AGE共重合体の数平均分子量は1万以上が好ましく、3万以上がより好ましい。この理由はブリードブルームや感光体汚染を防止するためである。
用いる架橋剤としては例えば樹脂架橋剤または過酸化物など公知の架橋剤が挙げられるが、過酸化物を用いることが好ましい。
官能X1〜X6としては、R−SO2−(式中、Rはフッ素原子で置換されている炭素数1〜8の炭化水素基を表す。)で示される基等が挙げられる。
ここで炭素数1〜8の炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、1,1−ジメチルプロピル基等のアルキル基;例えば、ビニル基、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、もしくは2−ペンテニル基等のアルケニル基;例えば、エチニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基もしくは2−ブチニル基等のアルキニル基等が挙げられる。置換基としてのフッ素原子の数および置換位置は化学的に許容される範囲であれば特に限定されない。
なかでも、官能X1〜X6としては、安定性、コスト、取扱い性の点からCnHmF(2n−m+1)−SO2−(nは1以上8以下の整数を表し、mは0以上16以下の整数を表す。)であることが好ましい。
置換基としては、例えばハロゲン(好ましくは、フッ素、塩素、臭素)、オキソ基、アルキレンオキシド基、アルカノイル基(好ましくはC1〜8)、アルカノイルオキシ基(好ましくはC1〜8)、アルカノイルアミノ基(好ましくはC1〜8)、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基(好ましくはC2〜8)、ハロアルキルカルボニル基(好ましくはC2〜8)、アルコキシ基(好ましくはC1〜8)、ハロアルコキシ基(好ましくはC1〜8)、アミノ基、アルキルアミノ基(好ましくはC1〜8)、ジアルキルアミノ基(好ましくはC2〜16)、環状アミノ基、アルキルアミノカルボニル基(好ましくはC2〜8)、カルバモイル基、水酸基、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、アルキルチオ基(好ましくはC1〜8)、アルキルスルホニルオキシ基(好ましくはC1〜8)、アルキルスルホニルアミノ基(好ましくはC1〜8)またはフェニル基等が挙げられる。
また化学式5で示される陽イオンにおいては、R15あるいはR16がより強い電子供与性を有する方が窒素原子上の正電荷を安定化させることにより陽イオンとしての安定度を高め、より解離度が高くなり、その結果として導電付与性能に優れた塩にすることができる。従って、R15あるいはR16は電子供与性基が好ましく、メチル基またはエチル基であることがより好ましい。
なお、本発明において前記フルオロ基及びスルホニル基を有する陰イオンを備えた塩として、前記例示したような化合物1種類を単独で用いてもよいし、複数種を併用しても良い。
陰イオン吸着剤としては、MgとAlを主成分とする合成ハイドロタルサイト、Mg−Al系,Sb系,Ca系等の無機イオン交換体やアニオンを連鎖中に固定するイオン席を有する(共)重合体等の公知の化合物が有用である。
具体的には、合成ハイドロタルサイト(協和化学工業(株)製「キョーワード−2000」、「キョーワード−1000」)、アニオン交換性イオン交換樹脂(日本錬水(株)製「ダイアノンDCA11」)等が挙げられる。
マイクロカプセルは、導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物100質量部に対し0.5〜15質量部の割合で配合している。
マイクロカプセルの配合量が0.5質量部未満である場合には、低温環境における低硬度化に対する寄与がほとんどなくなるだけでなく、前記塩と併用した場合における導電性低下効果も非常に小さくなる。一方、マイクロカプセルの配合量が15質量部をこえる場合には、本発明の導電性ローラを構成する組成物に占めるマイクロカプセルの体積が大きくなるため、加工性が悪化することや強度が低下すること等の問題が起こる可能性がある。
マイクロカプセルの配合量は導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物100質量部に対し1〜7質量部であることがより好ましい。
マイクロカプセルに含まれるアクリル基の量は特に限定されないが、通常は外殻を形成するポリマー100質量部にアクリル基を生成するために必要なモノマーが5質量部以上含まれていることが好ましく、10質量部以上含まれていることがより好ましい。
アクリル基を生成するために必要なカルボキシル基を有するモノマーとしては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン酸もしくはケイ皮酸等の不飽和モノカルボン酸;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、シトラコン酸もしくはクロロマレイン酸等の不飽和ジカルボン酸;またはマレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノブチル、フマル酸モノメチル、フマル酸モノエチル、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノエチルもしくはイタコン酸モノブチル等の不飽和ジカルボン酸のモノエステルやその誘導体が挙げられ、なかでもアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、スチレンスルホン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸が好ましい。これらは塩の形で用いてもよい。また、2種以上を混合して用いてもよい。
例えば、ニトリル系モノマー、カルボキシル基を有するモノマー、アミド基を有するモノマー、側鎖に環状構造物を有するモノマー、および所望により2以上の重合性二重結合を有するモノマー(架橋剤)から構成されるポリマーを外殻とするマイクロカプセルが挙げられる。
前記ポリマーにおける各モノマーの構成比としては、ニトリル系モノマーが15〜75質量%、更に好ましくは25〜65質量%であり、カルボキシル基を有するモノマーが10〜65質量%、更に好ましくは20〜55質量%であり、アミド基を有するモノマーが0.1〜20質量%、更に好ましくは1〜10質量%であり、側鎖に環状構造物を有するモノマーが0.1〜20質量%、更に好ましくは1〜10質量%であり、2以上の重合性二重結合を有するモノマー(架橋剤)が0〜3質量%であることが好ましい。
前記態様のマイクロカプセルにおいては、外殻ポリマーに無機物が含有されていてもよい。該無機物の含有量は1〜25質量%であることが好ましい。
前記アミド基を有するモノマーとしては、アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミドなどが挙げられる。
前記側鎖に環状構造物を有するモノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルメタクリレートなどが挙げられる。また、主鎖において環状構造を有し、更に側鎖に環状構造物を有するモノマーである、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミドなども、側鎖に環状構造物を有するモノマーとして挙げることができる。
前記2以上の重合性二重結合を有するモノマー(架橋剤)としては、例えばジビニルベンゼン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、PEG#200ジ(メタ)アクリレート、PEG#400ジ(メタ)アクリレート、PEG#600ジ(メタ)アクリレート、トリアクリルホルマール、トリメタクリル酸トリメチロールプロパン、メタクリル酸アリル、ジメタクリル酸1,3−ブチルグリコール、トリアリルイソシアネート等が挙げられる。
前記ポリマーにおける各モノマーの構成比としては、ニトリル系モノマーが40〜95質量%、更に好ましくは50〜90質量%であり、分子中に不飽和二重結合とカルボキシル基を有するモノマーが7〜60質量%、更に好ましくは10〜50質量%であり、2以上の重合性二重結合を有するモノマーが0.05〜5質量%、更に好ましくは0.2〜3質量%であり、膨張特性を調整するために共重合可能なモノマーは0〜20質量%、更に好ましくは0〜15質量%であることが好ましい。
前記膨張特性を調整するために共重合可能なモノマーとしては、例えば、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、β―カルボキシエチルアクリレートなどの(メタ)アクリル酸エステル、スチレン、スチレンスルホン酸またはそのナトリウム塩、α−メチルスチレン、クロロスチレンなどスチレン系モノマー、アクリルアミド、置換アクリルアミド、メタクリルアミド、置換メタクリルアミドなどのラジカル開始剤により重合反応が進行するモノマー、およびそれらの混合物である。ただし、カルボキシル基と反応する官能基を持つ単量体、例えばN−メチロールアクリルアマイドなどを実質的に含有しないことが好ましい。
前記ポリマーにおける各モノマーの構成比は、アクリロニトリルが20〜80モル%、更に好ましくは30〜70モル%であり、カルボキシル基を含有するモノマーが5〜40モル%、更に好ましくは10〜30モル%であり、カルボキシル基と反応する基を持つモノマーが1〜30モル%、更に好ましくは2〜20モル%であり、2以上の重合性二重結合を有するモノマーは0〜5モル%、更に好ましくは0〜3モル%であり、高いTgを有するモノマーは0〜50モル%、更に好ましくは10〜40モル%であることが好ましい。
前記カルボキシル基と反応する基を持つモノマーとしては、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリレート、マグネシウムモノアクリレート、ジンクモノアクリレートなどが挙げられる。
前記高いTgを有するモノマーとしては、メタクリロニトリル、アクリルアミド、メタアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、メチルメタアクリレート、t−ブチルメタアクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシルメタアクリレート、ベンジルメタアクリレート、N−ビニルピロリドン、スチレンなどホモポリマーのTgが80℃以上であるモノマーが挙げられる。
前記ポリマーにおける各モノマーの構成比としては、ニトリル系モノマーが全モノマーに対して80質量%未満であることが好ましく、カルボキシル基を含有するモノマーが全モノマーに対して5〜50質量%であるのが好ましく、前記金属カチオンがカルボキシル基を含有するモノマー100質量部に対して0.1〜10質量部であることが好ましい。
前記「1〜3価の金属カチオン」としては、例えばカリウムカチオン、ナトリウムカチオン、セシウムカチオン、リチウムカチオン、マグネシウムカチオン、カルシウムカチオン、バリウムカチオン、鉄カチオン、ニッケルカチオン、銅カチオン、亜鉛カチオン、スズカチオン、クロムカチオン、鉛カチオン、ストロンチウムカチオン、アルミニウムカチオンなどが挙げられる。
この「1〜3価の金属カチオン」は、通常下記のような金属カチオン供給体の形で配合されている。金属カチオン供給体としては、例えば前記した「1〜3価の金属カチオン」の水酸化物、リン酸塩、炭酸塩、硝酸塩、硫酸塩、塩化物、亜硝酸塩、亜硫酸塩やオクチル酸、ステアリン酸等の各有機酸の塩等が挙げられ、より具体的には、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化亜鉛、水酸化ニッケル、水酸化鉄、水酸化銅、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウムもしくは水酸化バリウムなどの水酸化物;塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化バリウム、塩化亜鉛もしくは塩化アルミニウムなどの塩化物;リン酸ナトリウム、リン酸リチウム、リン酸カルシウム、リン酸亜鉛もしくはリン酸アルミニウムなどのリン酸化物;炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸カルシウムもしくは炭酸亜鉛などの炭酸化物が挙げられる。なかでも水酸化亜鉛、水酸化ニッケル、水酸化鉄、水酸化銅などの遷移金属水酸化物が好ましく、2価の遷移金属の水酸化物がより好ましい。
熱膨張性マイクロカプセルは、上述した外殻に低沸点物質(熱膨張剤)が内包されている。該熱膨張性マイクロカプセルは加熱されると、外殻のポリマーが軟化し、低沸点物質の気化に伴って膨張してマイクロバルーン(中空球状粒子)になる。
外殻に内包される低沸点物質としては、外殻を構成する熱可塑性樹脂の軟化点以下でガス状になる物質が好ましい。かかる低沸点物質としては、例えばプロパン、プロピレン、ブテン、ノルマルブタン、イソブタン、イソペンタン、ネオペンタン、ノルマルペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテル、メタンのハロゲン化物、テトラアルキルシランのごとき低沸点液体および加熱により熱分解してガス状になるAIBNのごとき化合物が挙げられる。これらのうち、好適にはイソブタン、ノルマルブタン、ノルマルペンタンまたはイソペンタンのごとき低沸点の液状炭化水素が用いられる。これらは1種類を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
熱膨張性マイクロカプセルの膨張開始温度は100℃以上であることが好ましく、130℃以上であることがより好ましい。また、最大膨張温度が130℃以上であることが好ましく、160℃以上であることがより好ましく、170℃以上であることがさらに好ましい。最大膨張温度の上限値は特に限定されないが、通常は250℃程度である。
なお、熱膨張性マイクロカプセルについて「粒子径」とは膨張後の粒子径をさす。
アクリル酸エステル成分の含量は0.1〜30質量%であることが好ましく、1〜20質量%であることがより好ましく、5〜15質量%であることがさらに好ましい。また、グリシジルメタクリレートまたは無水マレイン酸の含量は0.05〜20質量%であることが好ましく、0.1〜15質量%であることがより好ましく、0.5〜10質量%であることがさらに好ましく、1〜10質量%であることが特に好ましい。
相溶化剤としての三元共重合体とはオレフィン成分(c1)とアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル(c2)と不飽和カルボン酸単位(c3)からなる三元共重合体である。
オレフィン成分(c1)としては、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン等の炭素数2〜6のエチレン系炭化水素を挙げることができる。
アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル(c2)成分の具体例としては、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタアクリル酸2−エチルヘキシル等のアクリル酸またはメタクリル酸とアルコールとのエステル化物を挙げることができ、この中でもアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチルが好ましい。
不飽和カルボン酸単位(c3)は、不飽和カルボン酸やその無水物により導入され、具体的にはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水イタコン酸、フマル酸、クロトン酸等のほか、不飽和ジカルボン酸のハーフエステル、ハーフアミド等が挙げられる。中でもアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸が好ましく、特に無水マレイン酸が好ましい。また不飽和カルボン酸単位は、前記3元共重合体中に共重合されていればその形態は限定されず、例えばランダム共重合、ブロック共重合、グラフト共重合等が挙げられる。
アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル(c2)成分の含量は0.1〜30質量%であることが好ましく、1〜20質量%であることがより好ましく、5〜15質量%であることがさらに好ましい。また、不飽和カルボン酸単位(c3)含量は0.05〜20質量%であることが好ましく、0.1〜15質量%であることがより好ましく、0.5〜10質量%であることがさらに好ましく、1〜10質量%であることが特に好ましい。
前記相溶化剤の配合量が1質量部未満であると、相溶化剤としての効果が十分でなく、エラストマー組成物と、EO−PO−AGE共重合体、塩およびマイクロカプセルとがうまく混合されず、組成物の均一性が損われるため加工性が悪化する。一方、前記混合物の配合量が20質量部を超えると、相溶化効果は飽和しているためそれ以上向上せず、逆に硬度が高くなるなどのデメリットが大きくなってくる。
まず、本発明の導電性ローラを構成する組成物を作製する。この工程については下記に詳述する。
ついで、得られた組成物を押出機によりチューブ状に押し出し、それをカットすることによって導電性ローラとすることができる。また、得られた組成物のペレットを射出(インジェクション)成形機により射出してチューブ状に成形し、この成形品の表面を研磨した後、所要寸法にカットして導電性ローラとしてもよい。本発明においては、連続的にチューブを製造することができ、かつ、研磨工程を必要とせず、生産性をかなり向上させることができるという点で、押出成形による方法が好適に用いられる。
また、表面にコーティングを施してもよい。具体的には、ウレタン、アクリルまたはゴムラテックス等を主ポリマーとし、フッ素系樹脂を分散させたような公知のコーティング材料を静電塗装、吹き付け塗装、ディッピング、刷毛塗り塗装等公知の方法により塗布したコーティング層を設けることができる。コーティング層の厚みは1〜20μmが好ましい。表面をコーティングすることにより、例えば転写時に残ったトナーをかき取りやすくする、トナーの着脱性を変化させる、表面エネルギーをコントロールする、紙粉の付着やトナーの固着を防ぐ、摩擦係数を低下させる等の効果が得られる。
前記組成物の作製方法としては特に限定されず、公知方法を用いることができる。組成物に含まれる成分全てを一度に混練してもよいし、一部の成分を予め混練しておいた後残りの成分を混練するというように2段階以上に分けて段階的に混合してもよい。しかし、下記のような方法で作製することが好ましい。
別に、EO−PO−AGE共重合体にフルオロ基及びスルホニル基を有する陰イオンを備えた塩を混練しておく。
得られたエラストマー組成物と、得られた導電性組成物と、所望により相溶化剤およびその他添加物とを加えて混練し、導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物を作製し、該導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物に、マイクロカプセルをブレンドすることにより前記導電性ローラを構成する組成物を作製することができる。
第1の方法としては、最終工程において架橋剤、好ましくは過酸化物を配合するという方法である。すなわち、得られたエラストマー組成物と、得られた導電性組成物と、マイクロカプセルと、架橋剤と、所望により相溶化剤およびその他添加物とを加えて混練することにより、各成分混合と同時に導電性組成物に含まれるEO−PO−AGE共重合体を架橋剤、好ましくは過酸化物により動的架橋させることができる。
第2の方法としては、EO−PO−AGE共重合体とフルオロ基及びスルホニル基を有する陰イオンを備えた塩とを混練する際に、架橋剤、好ましくは過酸化物を配合して、予めEO−PO−AGE共重合体を動的架橋しておくという方法である。
前記動的架橋は、塩素、臭素、フッ素またはヨウ素等のハロゲンの存在下に行ってもよい。動的架橋時にハロゲンを存在させるには、上述したハロゲン化された樹脂架橋剤を用いるか、ハロゲン供与性物質を配合すればよい。前記ハロゲン供与性物質としては、塩化第二スズ等の塩化スズ、塩化第二鉄、塩化第二銅等が挙げられる。ハロゲン供与性物質は1種類の物質を単独で用いてもよく、2種以上の物質を併用してもよい。
前記のようにして得られた組成物は、後工程のためにペレット状とするのが良い。これにより良好な成形性を得ることができる。
導電性ローラ10は、下記組成物からなる円筒状のローラ部11と円柱状の芯金12とからなる。ローラ部の厚さは1〜20mmであることが好ましく、2〜20mmであることがより好ましい。厚さが1mm未満では弾性が不足しやすく、厚さが20mmを超えると導電性ローラが大きくなりすぎ、複写機やプリンター等に搭載しにくくなるからである。芯金12は、アルミニウム、アルミニウム合金、SUSもしくは鉄等の金属製、セラミック製等とすることができる。
なお、円筒形状に成形したローラ部の中空部に略D字形状の芯材を圧入することにより略D字形状のゴムローラとすることもできる。
さらに、導電性ローラ10には表面にコーティング(図示せず)を施してもよい。
前記組成物は、
オレフィン系樹脂とスチレン系熱可塑性エラストマーと混合物中にEPDMゴムを動的架橋して分散させたエラストマー組成物と、
EO−PO−AGE共重合体と、
フルオロ基およびスルホニル基を有する陰イオンを備えた塩と、
アクリル基を有するポリマーを外殻とするマクロカプセルと、
所望によりエチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸共重合体
とを含む。
前記EO−PO−AGE共重合体は動的架橋されていてもよい。
前記熱可塑性エラストマーと熱可塑性樹脂の混合物は、EPDMゴム100質量部に対し20〜120質量部の割合で含まれていることが好ましく、40〜100質量部の割合で含まれていることがより好ましく、50〜90質量部の割合で含まれていることがさらに好ましい。
樹脂架橋剤としては、ハロゲン化アルキルフェノール樹脂架橋剤が特に好ましい。前記樹脂架橋剤の配合量は、EPDMゴム100質量部に対して5〜15質量部、好ましくは10〜15質量部としている。
動的架橋反応を適切に行うために、樹脂架橋剤とともに架橋助剤として酸化亜鉛を配合する。架橋助剤の配合量は、上記EPDMゴム100質量部に対して0.5〜10質量部であることが好ましく、1〜10質量部であることがより好ましい。
EO−PO−AGE共重合体の配合量はEPDMゴム100質量部に対して3〜20質量部が好ましく、5〜15質量部がより好ましい。
動的架橋は過酸化物により行われることが好ましい。過酸化物としてはジ(tert−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼンを用いることが好ましい。前記過酸化物の配合量はEO−PO−AGE共重合体100質量部に対し0.5〜3質量部であることが好ましい。
前記過酸化物とともに共架橋剤を配合してもよい。架共架橋剤としては、ジオキシム類が好ましく、N,N’−m−フェニレンビスマレイミドがより好ましい。前記共架橋剤の配合量はEO−PO−AGE共重合体100質量部に対し0.1〜5質量部であることが好ましく、0.2〜2質量部であることがより好ましい。
前記塩において陰イオンと対になり塩を構成する陽イオンは、アルカリ金属であることが好ましく、中でもリチウムイオンがより好ましい。
具体的に、前記塩としてはビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウムが特に好ましい。
前記マイクロカプセルは熱膨張性マイクロカプセルであることが好ましく、より具体的には前記外殻に低沸点物質として液状炭化水素が内包されたものであることがより好ましい。
前記マイクロカプセルは、その膨張開始温度が110℃以上、好ましくは110〜160℃、より好ましくは130〜140℃であって、膨張最高温度が150〜200℃、好ましくは180〜190℃であるものを用いる。
前記マイクロカプセルの膨張後の粒子径はより好ましくは50〜150μmであり、さらに好ましくは80〜100μmである。
エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸共重合体において、アクリル酸エステルとしてアクリル酸メチルまたはアクリル酸エチルを用いており、特にアクリル酸エチルを用いることが好ましい。構成モノマーの比率は、アクリル酸エステル含量が3〜10質量%、無水マレイン酸含量が1〜5質量%としている。当該共重合体においては、メルトフローレートが0.5〜100g/10分であることが好ましく、1〜50g/10分であることがより好ましい。
上記相溶化剤の配合量は、EPDMゴム100質量に対し3〜15質量部であることが好ましく、5〜10質量部であることがより好ましい。
例えば、適度な柔軟性と弾性を与えるために軟化剤を配合してもよい。
軟化剤としてはオイルや可塑剤が挙げられる。オイルとしては、例えばパラフィン系、ナフテン系、芳香族系等の鉱物油や炭化水素系オリゴマーからなるそれ自体公知の合成油、またはプロセスオイルを用いることができる。合成油としては、例えばα−オレフィンとのオリゴマー、ブテンのオリゴマー、エチレンとα−オレフィンとの非晶質オリゴマーが好ましい。可塑剤としては、フタレート系、アジペート系、セパケート系、ホスフェート系、ポリエーテル系、ポリエステル系等の可塑剤が挙げられ、より具体的には例えばジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジオクチルセパケート(DOS)、ジオクチルアジペート(DOA)等が挙げられる。
なかでも、軟化剤としてはパラフィン系オイルが好ましく、パラフィンプロセスオイルがより好ましい。
軟化剤の配合量が前記範囲よりも少ないと、軟化剤を添加した効果、すなわち動的架橋時におけるゴム成分の分散性をより良化する効果が得られ難く、また硬度も高くなりやすい。一方、軟化剤を前記範囲より多く配合すると、軟化剤が架橋阻害を起こして十分に動的架橋が行われないため、物性が低下しやすく、また軟化剤がブリードしやすいためである。
なお、前記軟化剤の配合量にはゴム成分として油展ゴムを用いた場合の伸展油の量が含まれている。
充填剤としては、例えば、シリカ,カーボンブラック、クレー、タルク、炭酸カルシウム、二塩基性亜リン酸塩(DLP)、塩基性炭酸マグネシウム、アルミナ等の粉体を挙げることができる。
充填剤は本発明の導電性ローラを構成する組成物全質量の15質量%以下で配合するのが好ましい。これは充填剤の配合は組成物の引張強度および引裂強度等の改善には有効であるものの、余り多く配合すると組成物の柔軟性が低下してローラの摩擦係数が低下する傾向を示すためである。
まず、EPDMゴムは予めペレットにしておく。このペレット状のEPDMゴム、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系樹脂、架橋剤、軟化剤を、温度200℃で混練し、EPDMゴムを架橋剤により動的架橋させて、スチレン系熱可塑性エラストマーおよびオレフィン系樹脂の混合物中に分散させ、エラストマー組成物を作製する。
別に、EO−PO−AGE共重合体にフルオロ基及びスルホニル基を有する陰イオンを備えた塩を混練して、導電性組成物を作製する。EO−PO−AGE共重合体を動的架橋する場合は、過酸化物も一緒に混練する。
得られたエラストマー組成物と、得られた導電性組成物と、所望により相溶化剤とを加えて、温度200℃で混練し、導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物を作製する。該導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物は後の工程でのハンドリング性を考慮してペレット状にしておく。
このようにして得られた導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物とマイクロカプセルをタンブラーにてドライブレンドを行い、本発明の導電性ローラを構成する組成物とし、該組成物を180〜230℃の条件下で単軸押出機を用いてチューブ状に押し出し、中空部に金属製の芯金12を圧入するか、あるいは両者を接着剤で接合して固定することにより、本発明の導電性ローラ10が得られる。さらに、導電性ローラ10には表面にコーティング(図示せず)を施してもよい。
実施例および比較例を示し、本発明について詳述する。
下記の表1に示す配合からなる組成物を用いてを製造し、得られた導電性ローラについて後述する方法により、押出加工性、硬度および常温または低温での印字についての評価を行った。評価結果を表1に示した。
・EPDMゴム;住友化学(株)製「エスプレン505A」
・熱可塑性エラストマー;水素添加スチレン系熱可塑性エラストマー((株)クラレ製「セプトン4077」)
・熱可塑性樹脂;ポリプロピレン(日本ポリプロ(株)製「ノバテックPP」)
・軟化剤;パラフィン系プロセスオイル(出光興産(株)製「ダイアナプロセスオイルPW−380」)
・架橋剤;フェノール系樹脂架橋剤(田岡化学工業(株)製「タッキロール250−III」)
・架橋助剤;亜鉛華(三井金属鉱業(株)製「亜鉛華1号」)
・EO−PO−AGE共重合体;日本ゼオン(株)製「ゼオスパン8100」
・塩;ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウム
・エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸共重合体;アルケマ(株)製「ボンダインLX4110」
・マイクロカプセル;松本油脂製薬(株)製「マツモトマイクロスフェアー F−100」
(実施例1〜3)
ペレット状のEPDM、スチレン系熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン樹脂、軟化剤、架橋剤、架橋助剤を上記表に記載の割合で配合し、タンブラーにてドライブレンドを行ってから2軸押出機(アイペック製「HTM38」)にて回転数200rpm、温度200℃で混練し、ゴム成分を動的架橋させたエラストマー組成物のペレットを作製した。
別途、ペレット状のEO−PO−AGE共重合体と、フルオロ基及びスルホニル基を有する陰イオンを備えた塩をタンブラーでドライブレンドした後、2軸1軸押出機(モリヤマ製「2TR−75型」)にて温度70℃で混練して押し出し、ペレット化した。
得られたチューブの中空部に芯金を挿入し、長さ218mmに切断し、研磨して本発明の導電性ローラを得た。
実施例1と全く同様に作製したエラストマー組成物を用いて、実施例1と同一の方法で押出成形し、導電性ローラを得た。
マイクロカプセルを配合しなかった以外は、実施例1と全く同様にして導電性ローラを得た。比較例5については組成比を変更した。
実施例1と全く同様に作製したエラストマー組成物、ペレット状のEO−PO−AGE共重合体およびマイクロカプセルを配合し、実施例1と全く同様にして導電性ローラを得た。すなわち、塩は配合しなかった。
マイクロカプセルの配合量を1/10にした以外は、実施例1と全く同様にして導電性ローラを得た。
(押出加工性)
導電性ローラを構成する組成物のペレットを単軸押出機でチューブ状に押し出したときのチューブの形状(ゴム肌)を目視にて評価した。
○;表面は滑らかで問題なし。
△;表面に若干の凹凸があるもの、押出条件の変更や研磨代を大きくとることにより対応できるレベル。
×:表面の凹凸が非常に大きく、押出途中で切れてチューブを作製できない。
(硬度)
JIS K 6253に準拠して、雰囲気温度23℃にて測定した。
実施例および比較例の各導電性ローラを転写ローラとしてレーザープリンター(ヒューレットパッカード社製「Laser Jet 4050」)に取り付け、温度23℃、相対湿度55%の条件下で、A4サイズの紙(富士ゼロックスオフィスサプライ(株)製PPC用紙)にハーフトーン印刷を20枚行った。得られた印刷物を目視にて評価した。
○;印字不良は見られず、全く問題なし。
△;20枚中1〜2枚で印字不良が見られたが、当該印字不良は注意深く見ないとわからない程度の些細なもので、問題のないレベル。
×:ほぼ全数で明らかな印字不良が見られた。
(低温での印字評価)
印刷時の環境を温度10℃、相対湿度20%とした以外は、上記と全く同様にして印字評価をおこなった。
エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸共重合体およびアクリル基を有するポリマーを外殻とするマイクロカプセルを含まない比較例2では、押出加工性に優れていたものの、硬度が高く、低温において印字不良が見られた。比較例2と比べ軟化剤の配合割合を多くした比較例5では、チューブを作製できないほど押出加工性が劣っていた。
アクリル基を有するポリマーを外殻とするマイクロカプセルの配合量が極端に少ない比較例4では、硬度が高く、低温において印字不良が見られた。
11 ローラ部
12 芯金
Claims (5)
- ジエン系ゴムまたはエチレン−プロピレン−ジエンゴムの少なくとも1種を含むゴム成分と、熱可塑性エラストマーおよび熱可塑性樹脂との混合物とからなり、該混合物中に前記ゴム成分が動的架橋されて分散されているエラストマー組成物と、
前記エラストマー組成物に配合して導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物とする、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル共重合体とフルオロ基及びスルホニル基を有する陰イオンを備えた塩と、
前記導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物に混合される、アクリル基を有するポリマーを外殻とするマイクロカプセルと、
を含む組成物から成形され、
23℃におけるJIS K6253のショアA硬度が40以下であることを特徴とする導電性ローラ。 - 押出成形品からなる請求項1に記載の導電性ローラ。
- 前記アクリル基を有するポリマーを外殻とするマイクロカプセルが、前記導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物100質量部に対し0.5〜15質量部の割合で配合されている請求項1または請求項2に記載の導電性ローラ。
- 導電化した動的架橋熱可塑性エラストマー組成物中に相溶化剤としてエチレン−アクリル酸エステル−グリシジルメタクリレート共重合体またはエチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸共重合体が更に含まれている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の導電性ローラ。
- 画像形成装置における転写ローラからなる請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の導電性ローラ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006250179A JP4140856B2 (ja) | 2006-09-15 | 2006-09-15 | 導電性ローラ |
US11/892,492 US7728060B2 (en) | 2006-09-15 | 2007-08-23 | Conductive roller of rubber, thermoplastics, EO-PO-glycidyl ether, fluoro and sulfonyl anion salt and microcapsule |
CN2007101494704A CN101158826B (zh) | 2006-09-15 | 2007-09-12 | 导电辊 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006250179A JP4140856B2 (ja) | 2006-09-15 | 2006-09-15 | 導電性ローラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008070672A JP2008070672A (ja) | 2008-03-27 |
JP4140856B2 true JP4140856B2 (ja) | 2008-08-27 |
Family
ID=39189480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006250179A Expired - Fee Related JP4140856B2 (ja) | 2006-09-15 | 2006-09-15 | 導電性ローラ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7728060B2 (ja) |
JP (1) | JP4140856B2 (ja) |
CN (1) | CN101158826B (ja) |
Families Citing this family (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8398532B2 (en) | 2007-03-07 | 2013-03-19 | Lexmark International, Inc. | Developer rolls having a tuned resistivity |
JP4475472B2 (ja) * | 2007-06-12 | 2010-06-09 | 住友ゴム工業株式会社 | 導電性熱可塑性エラストマー組成物の製造方法、および該組成物を用いた導電性ローラ |
JP5297648B2 (ja) * | 2007-12-21 | 2013-09-25 | キヤノン化成株式会社 | 導電性ゴムローラ |
JP5255289B2 (ja) * | 2008-01-31 | 2013-08-07 | 住友ゴム工業株式会社 | 導電性成形品およびその製造方法 |
US20100155677A1 (en) * | 2008-12-22 | 2010-06-24 | Bradley Leonard Beach | Polyurethane Roller with Reduced Surface Resistance |
JP4700746B2 (ja) * | 2009-04-21 | 2011-06-15 | 住友ゴム工業株式会社 | 導電性ローラ |
JP5302820B2 (ja) * | 2009-08-10 | 2013-10-02 | 住友ゴム工業株式会社 | 紙送りローラ |
JP5302819B2 (ja) * | 2009-08-10 | 2013-10-02 | 住友ゴム工業株式会社 | 紙送りローラ |
JP2011048188A (ja) * | 2009-08-27 | 2011-03-10 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 導電性ローラとそれを用いた電子写真装置 |
US8606150B2 (en) * | 2010-09-14 | 2013-12-10 | Ricoh Company, Ltd. | Toner bearer, and developing device and image forming apparatus using same |
WO2012137419A1 (ja) * | 2011-04-05 | 2012-10-11 | キヤノン株式会社 | 電子写真用導電性部材、電子写真装置およびプロセスカートリッジ |
JP6140505B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2017-05-31 | 住友ゴム工業株式会社 | ゴム組成物、紙送りローラ、および画像形成装置 |
US9367008B2 (en) * | 2013-05-31 | 2016-06-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrophotographic member and heat fixing assembly |
JP6021195B2 (ja) * | 2014-06-04 | 2016-11-09 | 住友ゴム工業株式会社 | 半導電性ローラ |
JP2016061849A (ja) * | 2014-09-16 | 2016-04-25 | 住友ゴム工業株式会社 | 半導電性ローラ |
CN104460275B (zh) * | 2014-11-21 | 2017-03-01 | 东莞井上五金橡塑有限公司 | 一种含浸材料转写滚筒 |
JP2016128894A (ja) * | 2015-01-09 | 2016-07-14 | 日立金属株式会社 | クリーニングローラ |
CN115960469B (zh) * | 2022-12-13 | 2024-03-15 | 赛轮集团股份有限公司 | 防护蜡缓释微胶囊的制备方法及其应用 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20010016629A1 (en) * | 2000-01-27 | 2001-08-23 | Makio Mori | Rubber composition for tire and method of manufacturing same |
JP4096230B2 (ja) * | 2002-06-19 | 2008-06-04 | 住友ゴム工業株式会社 | 導電性ローラ、及び導電性ベルト |
EP1385176B1 (en) | 2002-07-22 | 2006-12-27 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Conductive elastomer composition and method of producing same |
JP4121798B2 (ja) | 2002-07-22 | 2008-07-23 | 住友ゴム工業株式会社 | 導電性ポリマー組成物、その製造方法、及び該組成物を用いた導電性部材 |
US7172544B2 (en) * | 2002-11-15 | 2007-02-06 | Sumitomo Rubber Industries, Ltd. | Conductive roller and image-forming apparatus having conductive roller |
TWI319412B (en) * | 2003-01-15 | 2010-01-11 | Sumitomo Rubber Ind | Polymeric-type antistatic agent and antistatic polymer composition and fabricating method thereof |
JP4615855B2 (ja) | 2003-01-15 | 2011-01-19 | 住友ゴム工業株式会社 | 制電性ポリマー組成物からなる成形品 |
JP4354189B2 (ja) * | 2003-01-30 | 2009-10-28 | 東海ゴム工業株式会社 | 現像ロール |
JP2005082620A (ja) * | 2003-09-04 | 2005-03-31 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | タイヤトレッド用ゴム組成物 |
-
2006
- 2006-09-15 JP JP2006250179A patent/JP4140856B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2007
- 2007-08-23 US US11/892,492 patent/US7728060B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2007-09-12 CN CN2007101494704A patent/CN101158826B/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20080071028A1 (en) | 2008-03-20 |
CN101158826A (zh) | 2008-04-09 |
CN101158826B (zh) | 2010-06-23 |
US7728060B2 (en) | 2010-06-01 |
JP2008070672A (ja) | 2008-03-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4140856B2 (ja) | 導電性ローラ | |
JP4475472B2 (ja) | 導電性熱可塑性エラストマー組成物の製造方法、および該組成物を用いた導電性ローラ | |
EP1889803B1 (en) | Conductive thermoplastic elastomer composition, method of producing same, and molding | |
JP4347869B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物、その製造方法及び成形物 | |
US20070088128A1 (en) | Elastomer composition and rubber roller composed of elastomer composition | |
JP4700746B2 (ja) | 導電性ローラ | |
KR20040010279A (ko) | 도전성 엘라스토머 조성물 및 제조방법 | |
JP5255289B2 (ja) | 導電性成形品およびその製造方法 | |
JP5246674B2 (ja) | 紙送りゴムローラ | |
JP4413959B2 (ja) | プリンター機器用の防振・防音部材 | |
JP5080034B2 (ja) | ゴムローラ | |
JP4347870B2 (ja) | 熱可塑性エラストマー組成物、その製造方法および成形物 | |
JP4121798B2 (ja) | 導電性ポリマー組成物、その製造方法、及び該組成物を用いた導電性部材 | |
JP3828410B2 (ja) | 紙送りローラ及び紙送りローラの製造方法 | |
JP2007106898A (ja) | 紙送りローラ用ゴム組成物および該ゴム組成物からなる紙送りローラ | |
JP4474636B2 (ja) | ポリマー組成物および該ポリマー組成物からなる導電性部材 | |
JP2012197397A (ja) | 導電性熱可塑性エラストマ組成物および導電性ローラ | |
JP2011048188A (ja) | 導電性ローラとそれを用いた電子写真装置 | |
JP4121797B2 (ja) | 導電性熱可塑性エラストマー組成物、導電性熱可塑性エラストマー組成物の製造方法、及び導電性ローラ | |
JP2011017935A (ja) | 導電性ローラ | |
JP5711549B2 (ja) | 導電性ローラおよび画像形成装置 | |
JP2012153784A (ja) | 導電性熱可塑性エラストマ組成物、導電性ローラおよび画像形成装置 | |
JP2006307073A (ja) | エラストマー組成物およびそれを用いたゴムローラ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080603 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080605 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4140856 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |