JP4097955B2 - 包装機に包装材料を供給する装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、製造、包装機に消耗材料すなわち包装材料を、特に、捲着された材料ウエブ‐リール‐として供給するための装置に関し、これらのリールは、パレット面に供給されて(個別に)製造、包装機に分配される。
【０００２】
【従来の技術】
シガレット産業においては、高生産性の機械への供給という課題が特別な問題を惹起する。この問題は、シガレットまたは類似の製品を製造し、包装する機械に材料を供給するすることに関連する。専ら使用される材料は、捲着された形態で、すなわちリールとして利用されるウエブ状材料である。
【０００３】
知られた装置は、産業用の台車、すなわち、製造用プラントの床に沿って走行する輸送移動車とともに作業を行い、パレット面に配列されたリールを別々の包装機に移送する。しかしながら、リールを、自動作業用に設定されるオーバーヘッドコンベヤーを介して中央の材料庫から個別の使用場所に移送する装置も既に知られる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の目的は、製造、包装用機械に、特に、省コストで構築され、作動するリールを供給するための高生産性の装置を提案することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明の装置は、以下の諸点に特徴を有する。
【０００６】
(a)中間貯蔵庫(１２)と直接隣接した区域に、移送ステーション(２５)が形成され、前記区域内には、パレット(２０)を中間貯蔵庫(１２)に供給するためのパレットコンベヤー(２８)が走行している
(b)パレットコンベヤー(２８)は、高位置にある走行レール(３０)に沿って移動されることができる移送キャリッジ(２９)を備えるオーバーヘッドコンベヤーとして設計され、これに、複数のパレット(２０)の固定手段(３３)を上下に移動するための持ち上げ機構(３１)が設けられている
(c)リールコンベヤー(４８)もまた、オーバーヘッドコンベヤーとして設計されており、移送ステーション(２５)の区域において、リールキャリヤー(５３)の助けを借りて、製造および包装機に移送されるリール(１８)を受け取り、前記リールキャリヤー(５３)は、リールコンベヤー(４８)の持ち上げケーブル(５１)に取り付けられており、上下移動することができる
(d)パレット(２０)は、パレットキャリッジ(２６)によって、中間貯蔵庫(１２)の区域において移送されることができ、リール(２８)を装填して到着するパレット(２０)が、移送ステーション(２５)の区域において、パレットコンベヤー(２８)によってパレットキャリッジ(２６)の面上に載置されることができる
(e)リール(１８)は、リールコンベヤー(４８)によって受け取られるために、中間貯蔵庫(１２)の区域において、荷役ロボット(３９)によって移送することができ、前記荷役ロボットは、中間貯蔵庫(１２)内に貯蔵されているリール(１８)を装填したパレット(２０)の上方で移動することができ、前記ロボットは、自動制御が可能なリール(１８)用の持ち上げヘッド(４７)を有している
【００１０】
この発明の必須の基本的思想は、製造と包装の設備内における異なる移送課題のために、個々の課題用に慣習的に作られた異なる移送システムが利用されることである。この発明との関連においては、リール用の(中間)貯蔵庫の区域に、その作業区域が材料貯蔵庫に限られるが、自動作業用に設定されるコンベヤーであって、特に、適切なセンサーを援用して、同定用の特徴に関して、これを自動的に選択するリール用の持ち上げヘッドを備えるコンベヤーが設けられる。前記リールの同定用の特徴とは、リールを更に移送しようとする場合に、リールをリールコンベヤーに収容するために自動的にグリップするために利用することができる特徴である。このコンベヤーは、特に、荷役ロボットである。リールコンベヤーは、荷役ロボットとは対照的に「直線的なコンベヤー」として、すなわち、直線的な移送機構と持ち上げ機構とを備えるオーバーヘッドコンベヤーとして設定される。このリールコンベヤーは、単純に昇降する持ち上げヘッドを備える。これを満足できるように機能させるために、リールは、どの場合も、荷役ロボットによって、材料貯蔵庫の区域にある収容手段に分配される。この収容手段は、リールコンベヤーの移動通路に対し正確な位置を占める。同時にまた、材料消費用機械の区域には、同様に、リールコンベヤーの移送区域機内に正確に配置される設定位置が設けられる。
【００１１】
処理しようとする任意のタイプのリールのための複数のパレットと、特別なパレットコンベヤーすなわちパレットキャリッジとを備える(中間)貯蔵庫の構造は、別の特徴を構成する。この中間貯蔵庫は、移送ステーションを有し、前記移送ステーション内において、リールコンベヤーと、パレットを上下方向に移動するためのコンベヤー‐パレットコンベヤーとが走行する。
【００１２】
この発明の別の特徴は、中間貯蔵庫とリールまたはパレットのコンべべヤーの構造に関する。
【００１３】
この発明の別の細部は、シガレットを製造し、包装するための設備の模範具体例を参照しつつ以下に特定して説明する。
【００１４】
【発明の実施の形態】
添付図面は、シガレットの製造と包装を示す。図１に略図で示す１つの装置すなわちユニットは、複数の機械グループ、すなわち、製造と包装材料用の共通の供給貯蔵庫または中間貯蔵庫１２に充当される２つのライン１０、１１を有する。１つのライン１０、１１は、一台のシガレット製造機すなわちメーカー１３と、一台のシガレットパックの包装機すなわちパッカー１４と、複数個のシガレットパックの外側包装材用の包装機すなわちマルチパッカー１６と関連するセロファンパッカー１５およびこれに隣接するカートンパッカー１７とを備える。
【００１５】
中間貯蔵庫１２は、(２つの)ライン１０、１１に必要な包装材料、すなわち、それが巻かれたとき、リールの形態で存在するウエブ状材料を備える。これらのリール１８は、通常シリンダー状のリールコアによって形成される中心開口部１９を有する。これらのリール１８は、直径と軸方向の長さに関し、すなわち材料によって異なる。
【００１６】
中間貯蔵庫１２は、細長い長方形のエリアとして設計される。複数のリール１８が、正確に言えば複数のパレット２０の面上に、複数のグループを形成した状態で貯蔵される。各パレット２０は、専ら１タイプの包装材料を、これらが上下に堆積される層をなして収容しており、各タイプの包装材料の少なくとも１パレットが中間貯蔵庫１２内に存在する。これらのパレット２０を介して、リール１８は、中間貯蔵庫１２内において正確に予定の位置に置かれる。この目的で、床面に支持される負荷支持装置すなわち架台２１が一台のパレット２０のために設けられる。図２の模範具体例においては、１０台の架台２１が一列５台の２列縦隊をなして載置される。これらは、下側に支持部材を備えるベース壁部２２を有する。(２つの)断面Ｕ字状のクロスピース２３が、ベース壁部２２の２つの互いに反対側‐中間貯蔵庫１２の長手方向の範囲を横断して‐整合する。これらのクロスピースは、架台２１上に載置されるパレット２０の支持体を形成し、パレットは、架台２１の大きさ故に、慣習的な横方向のプロファイルバーを介して架台の周囲に係合する(図３)。
【００１７】
中間貯蔵庫１２内において、処理および包装材料は、パックの外側包装材用のセロファンを巻いたリール１８ａが、２つの最初のパレット２０に配置されるように配置される。これらに隣接して、シガレットパックの内側包装材用の錫箔を巻いたリール１８ｂ、カラー用のリール１８ｃが、ヒンジ蓋付きボックス型のシガレットパックの一部としてのカラーを製造するために、次の後続パレット２０に貯蔵されており、次に、フィルターペーパー用リール１８ｄと、シガレットペーパー用リール１８ｅが２つのパレット２０の面上に貯蔵される。２つの最後に触れた材料、すなわち、フィルター用ペーパーとシガレット用ペーパーは、メーカー１３の区域においてシガレットを製造するために用いられる。
【００１８】
組をなす材料に充当されるパレット２０および／または架台２１は、中間貯蔵庫１２の内部(中央)に形成されるパレット２０用の移送路の両側に設けられる。この移送路は、２本の床レール２４を備える。これらのレール上には、パレット２０用の移送車両が、中間貯蔵庫１２の全長に亘って移送ステーション２５の区域内へ移動することができ、前記の区域において、パレット２０とリール１８が供給され、そして、運び去られる。この車両は、パレットキャリッジ２６であって、レール２４上を移動する。このパレットキャリッジ２６は、移送ステーション２５の区域において(装填された)パレットを収容して、これらを空の架台２１の区域に移動し、関連するパレット２０を前記架台２１に載置する。この目的で、パレットキャリッジ２６は、横断方向の運搬装置を備える。これは、出発位置においてパレットキャリッジ２６の側面と接する２つの押し上げレール２７によって構成され、今の場合は、平行四辺形支持機構(図４)によって上方に移動され、パレット２０を持ち上げることができる。この押し上げレール２７は更に、パレットキャリッジ２６の面上を横断方向に移動する移動機構と整合しており、対応する外形に設計される架台２１内へ移動することができる。端部位置においては、前記押し上げ／移動機構は、架台２１の区域に配設される。押し上げレール２７が下降されるために、パレットは関連する架台２１の正確な位置に載置されることができる。押し上げ機構は、次いでパレットキャリッジ２６に戻される。
【００１９】
移送ステーション２５の区域においては、装填されたパレット２０が、‐必要に応じて中間貯蔵庫１２内に‐供給され、パレットキャリッジ２６に移送され、中間貯蔵庫１２の区域内において関連する位置に載置される。更には、空になったパレット２０が運び去られる。パレット２０を移送するために、オーバーヘッドコンベヤーとして設計されるパレットコンベヤー２８が設けられ、中間貯蔵庫１２と横断方向にアライメントするように移送ステーション２５を通過して案内される。パレットコンベヤー２８は、装填されたパレット２０を(図示しない)中央貯蔵庫から中間貯蔵庫１２および／または移送ステーション２５に移送する。空になったパレット２０は、パレットコンベヤー２８によって中央貯蔵庫に戻される。
【００２０】
パレットコンベヤー２８は、高位置にある走行レール３０面を移動する複数の移動キャリッジ２９を備えることが好ましい。設計上で可能であるならば、走行レール３０は天井レールとして組み込まれる。パレットコンベヤー２８は、原則的に、従来のdelpherシステムとして設計して良い。移動キャリッジ２９には、牽引部材、特に、牽引ケーブル３２を具備する持ち上げ機構３１が取り付けられる。これらには、１つのパレット２０を収容するための固定手段３３が取り付けられる。固定手段３３は、ここでは、底部負荷支持部材、すなわち、負荷支持脚部３５を備える２つの直立する負荷支持ストラット３４を有し、前記脚部は、底部、詳しく言えば、パレット２０の連続する負荷支持部分の区域において、パレット２０の境界部をグリップする。固定手段３３は、２つの牽引ケーブルに接続される。これらは、持ち上げ部材、すなわち、ウインチ３６(図３)によって昇降される。この固定手段３３は、複数のリールまたはその代わりに空になったパレット２０の堆積体を収容するように設計される(図６の右側)。
【００２１】
１つの(新たな)装填パレット２０が、パレットコンベヤー２８によって、パレットコンベヤー２８の真下に正確に位置するパレットキャリッジ２６面に載置される(図５)。固定手段３３は、負荷支持脚部３５が互いから離間して上方に移動されるために、パレット２０から釈放される。パレット２０は次に、パレットキャリッジ２６によって、予定の(空の)位置に供給される。
【００２２】
空になったパレット２０は、集められ、つまり、重ねられて適当な数をなして運び去られる。良そうステーション２５の区域には、パレットキャリッジ２６の移動通路に沿って、１つの中間貯蔵庫３７が空のパレット２０のために配設される。これは、パレット２０のための上記の架台２１の１つによって構成される。
【００２３】
個別のリール１８は、別々のコンベヤーによって、ライン１０、１１の機械とサブアセンブリーに移送される。中間貯蔵庫１２の区域には、自動リールコンベヤー、すなわち、個別の、もし適切ならば複数のリール１８を必要に応じてパレット２０から受け取り、これらをリールコンベヤーによって受け取られるように配置しおよび/またはこれらを移送ステーション２５に移送する荷役ロボット３９が設けられる。荷役ロボット３９のために、中間貯蔵庫は、(４本の)直立支持体４０と２本の横方向の負荷支持部材４１を備える負荷支持構造体の内部に設けられる。前記横方向の負荷支持部材４１は、同時に、荷役ロボット３９のための負荷支持手段としても機能する。クロス部材４２は、中間貯蔵庫１２の上部でこれを横断して延出し、荷役ロボット３９によってその長手方向に移動する。このクロス部材は、負荷支持部材４１および/またはブラケット４４の面上をローラー４３を介して移動することができる。持ち上げユニット４５は、クロス部材４２の長手方向に、すなわち、中間貯蔵庫１２の横断方向に移動することができるので、一方におけるクロス部材４２の移動能力と、他方における持ち上げユニット４５のクロス部材横断方向への移動能力によって、中間貯蔵庫１２の全区域をカバーすることが可能である。
【００２４】
昇降する１つの持ち上げ手段、今の場合は、ラック４６が、持ち上げユニット４５に取り付けられる。持ち上げヘッド４７は、前記ラックの底端部に配置される。前記持ち上げヘッドは、１つのリール１８をグリップするための備品を備えるように、特に、１つの支持ピンを備えるように設計され、前記のピンは、リールの中心孔１９(図２)に進入しそこに固定される。荷役ロボット３９、特に、持ち上げヘッド４７は、要求に応じて、パレット面において要求されたリールが探知され、グリップされて更に移送されるように、自動作業のために設定される。この目的で、持ち上げヘッド４７は、リール１８の同定特徴を感知し、前記支持ピンを中心孔１９内において支持するためのセンサーを有する。現具体例(図８)においては、(２つの)互いに反対側にあるレーザーセンサー６５が、中央制御ユニットを介して、持ち上げヘッド４７および荷役ロボット３９の制御および/または案内体に設けられる。
【００２５】
荷役ロボット３９は、制御の下に必要に応じて、要求される包装材料を備えるパレット２０に向かって移動され、このパレット２０面のリール１８が持ち上げヘッド４７によってグリップされる。ラック４６の上昇移動によって、リール１８は持ち上げられ、クロス部材４２の移動によって、次いで移送ステーション２５の区域に移送される。
【００２６】
別体のコンベヤー、すなわち、直線的なリールコンベヤー４８は、リールをライン１０、１１に移送するために設けられる。前記リールコンベヤーは、高位の場所にある、および/または天井面に設けられる走行レール４９を備えるオーバーヘッドコンベヤーとして設計される。移動機構５０(図３)は、前記走行レール４９を移動し、牽引部材、すなわち、牽引ケーブル５１用の持ち上げ機構を具備する。この持ち上げ機構はこのではウインチ５２を有する。
【００２７】
１つのリールキャリアー５３が、持ち上げ部材すなわち牽引ケーブル５１に取り付けられる。このリールキャリアーは、保持部材、つまり、中心孔１９(図２)内に進入する支持ピンによってリール１８(または互いに重ねられて配置された複数のリールを)をグリップする。走行レール４９に沿って案内する間、リール１８は、付加部材、すなわち、移送機構５０に枢動可能に取り付けられた固定レバー５４(図７、９、１０参照)によってリールキャリアー５３に固定され、底部の水平脚部を介してリール１８の下側に向き合って接する。
【００２８】
現模範具体例においては、リールコンベヤー４８が、１つのオープンエンドコンベヤーとしてとして設計される。２つのコンベヤーセクション５５、５６は、ライン１０、１１の両側において、ラインの上方に、正確に言えば、リール１８のための予定された分配位置５７(図１)の上方に延出する。この分配位置５７は、リール１８が、機械のサブアセンブリーによって直接受け取られるか、あるいは、機械のリールコンベヤーによって、関連するサブアセンブリーに移送されるように選択される。図９、１０の例においては、１つの設定パネル６６が、機械-パッカー１４、正確に言えば、リール１８のための正確な分配位置に取り付けられる。この設定パネル６６は、出発位置において水平に整合し、１つの角度のついた負荷支持アーム６８の面にある支持部６７を介して傾動されることができる。リール１８は、傾倒することによって、１つの直立位置‐水平な中心孔を備える‐に進入する。この位置において、リール１８は、機械のリールマガジン６９に供給される。この設定パネル６６は、保持部材、すなわち、少なくとも２つの直立した支持バー７０を有する。これらは、傾動運動中にリール１８をその円形面に支持する。
【００２９】
リールコンベヤー４８と移動機構５０は、移動セクション５５、５６(図１)の両方向に、すなわち、移送方向と帰還方向に移動する。いそうステーション２５の区域において、移動セクション５５、５６は、横断セクション５８によって互いに接続される。これは、パレットコンベヤー２８と平行して延出する。
【００３０】
リールコンベヤー４８によって収容されるためのリール１８の取り扱いは、特別な態様で制御される。その理由は、リール１８は、中間貯蔵庫１２の範囲内において、すなわち、比較的高位置においてパレット２０の移動通路の上方に取り付けられた中間コンベヤー５９の面にある荷役ロボット３９によって分配されるからである。図示の例では、２つの平行する中間コンベヤー５９が設けられ、これらは、収容端部を介して中間貯蔵庫１２の区域、いずれにせよ荷役ロボット３９の作業区域に延出する。荷役ロボット３９は、収容したリールを中間コンベヤー５９の一方の端部と対面する側、または、他方の側に分配する。関連するリール１８は、移送ステーション２５内の収容位置の区域(図３の右側)、正確に言えば、リールコンベヤー４８の移動通路の真下および/または横断セクション５８の区域に移送される。持ち上げヘッド４７が下降するために、リール１８がグリップされるために供給されることが可能である(図３)。
【００３１】
中間コンベヤーすなわちコンベヤー５９は、特に、リールコンベヤー４８のためにリール１８を正確に配置することを可能にするために特別な態様で設計される。図８から見て取れるように、中間コンベヤー５９がリール１８のための収容手段、すなわち、負荷支持パネル７１を備える。この負荷支持パネル７１は、分配されたリール１８の中心孔１９内に真下から進入する、前記支持パネルの中心に設けられ、上方を向く突起７２を有する。リール１８はこのように、自己調心機能(self-centring action)のために負荷支持パネル７１の面に正確に配置される。
【００３２】
負荷支持パネル７１は、リール１８の移送部材として、すなわち図２の左側に示す収容位置から、右側に示す移送位置へと、中間コンベヤー５９の面において進退する。負荷支持パネル７１が直線運動を行うために、負荷支持パネル７１が接続される駆動、すなわち、１つの(歯付き)ベルト７３が設けられる(図８)。この負荷支持パネル７１は、案内部材、すなわち、スライド軸受を介して、２つのパレット案内ロッド７４に装着される。図８は、リール１８の収容位置を実線で、リールコンベヤー４８の作業区域における正確な移送位置を点線で示す。
【００３３】
固定されたリール用プラットフォーム６０が、２つの中間コンベヤー５９の間に、すなわち、レール２４の延出部に配置される(図６)。前記プラットフォームは、例えば、機械がごく短時間停止するために、リールコンベヤー４８によって関連するサブアセンブリーに放出を行うことができず、一つの中間的な状態で貯蔵しなければならないリール１８を収容しておく機能を果たす。このリール用プラットフォーム６０は、横断セクション５８の平面に位置するので、関連するリール１８がいつでもリールコンベヤー４８によって再度収容されることができる。
【００３４】
(シガレット)パックを製造するために、リールとして、または、中間貯蔵庫１２に有利には設けられない付加的な、または、その他の材料を用いることも可能である。これは、特に、事前に別の態様で組立てられる(カードボード製の)パックブランクの堆積体によって構成される。これらのブランクは、同様に、パレット２０に供給される。移送ステーション２５の区域において、これらの特別なパレット２０を取り扱う装置が設けられるので、これらは、一つの独立したコンベヤーによって、特に、フォークリフトトラックによって直接使用位置に移送される結果となる。図２は、例えば、移送ステーション２５の区域におけるブランク６３を備えるパレット２０を示す。この特別なタイプのパレット２０は、同様に、パレットコンベヤー２８によって供給され、各パレット２０と同様に、パレットキャリッジ２６上に載置される。パレットキャリッジ２６は、(特別な)パレット２０をパレットプラットフォーム３８に移送し、前記プラットフォームの一部が、移送ステーション２５の範囲内に配置され、他の一部がその外側に配置される。ブランク６３を備える関連パレットは、パレットプラットフォーム３８から、更なる処理の為にパレット通路６１に、例えば、ローラーコンベヤー面に押し出される。関連するパレット２０は、フォークリフトトラックによって、前記ローラーコンベヤーから取り出されて使用場所に運ばれる。
【００３５】
空になったパレットは、同じコンベヤー(フォークリフトトラック)によってパレットプラットフォーム３８に、正確には、移送ステーション２５の外側に載置される(図２)。空のパレットは集められて、その工程中に堆積体が形成される。この堆積体は、次に、パレットプラットフォーム３８面を矢印の方向に移送ステーション２５内の位置に移送され、そこから、準備されるパレットキャリッジ２６に移送される。パレットコンベヤー２８は、パレットキャリッジ２６から空のパレットを収容することができ、これを運び去ることができる。これと同じことが、中間貯蔵庫３７の区域内において集められた空のパレット２０にも同様に適用される。
【００３６】
これまでに説明するとともに、その全体を図１に示した装置は、製造設備内において有利に、正確には、ライン１０、１１を含む複数のユニットと、中間貯蔵庫１２とが並んで設けられ、その特徴は、パレットコンベヤー２８がすべてのユニットに供給を行うように一体化することが可能である。この場合の最も有利なレイアウトは、ライン１０、１１が、パレットコンベヤー２８の一方の側または他方の側に交互に形成され、どちらの場合にも、中間貯蔵庫１２が前記コンベヤーの反対側に設けられる場合である。
【図面の簡単な説明】
【図１】中間貯蔵庫を備える機械ユニットの概略的平面図。
【図２】図１の装置の一部としての中間貯蔵庫の拡大図。
【図３】図２の矢印IIIにしたがう側面における中間貯蔵庫を示す。
【図４】図２のIV‐IV面に沿う中間貯蔵庫の横断方向断面図。
【図５】 V‐V面に沿うパレットコンベヤーを指向する区域を備える中間貯蔵庫の断面図。
【図６】リールコンベヤーの図を伴う図５と同様の図。
【図７】オーバーヘッドコンベヤーの細部すなわちリールコンベヤーの側面図。
【図８】リールの(中間)貯蔵部の細部すなわち中間コンベヤーの側面図。
【図９】図１のIX‐IX断面にしたがうリールコンベヤーを備える包装機の区域における細部の横断方向図。
【図１０】リールコンベヤーによって１つのリールが分配された後の図９と同様な図。
【符号の説明】
１０…ライン，１１…ライン，１２…中間貯蔵庫，１８…リール，２０…パレット，２１…架台，２５…移送ステーション，２６…パレットキャリッジ，２８…パレットコンベヤー，２９…移動キャリッジ，３０…走行レール，３３…固定手段，３９…荷役ロボット，４８…リールコンベヤー，４９…走行レール，５０…移動機構，５１…牽引ケーブル，５３…リールキャリアー，５９…中間コンベヤー，７１…負荷支持パネル。
【発明の属する技術分野】
この発明は、製造、包装機に消耗材料すなわち包装材料を、特に、捲着された材料ウエブ‐リール‐として供給するための装置に関し、これらのリールは、パレット面に供給されて(個別に)製造、包装機に分配される。
【０００２】
【従来の技術】
シガレット産業においては、高生産性の機械への供給という課題が特別な問題を惹起する。この問題は、シガレットまたは類似の製品を製造し、包装する機械に材料を供給するすることに関連する。専ら使用される材料は、捲着された形態で、すなわちリールとして利用されるウエブ状材料である。
【０００３】
知られた装置は、産業用の台車、すなわち、製造用プラントの床に沿って走行する輸送移動車とともに作業を行い、パレット面に配列されたリールを別々の包装機に移送する。しかしながら、リールを、自動作業用に設定されるオーバーヘッドコンベヤーを介して中央の材料庫から個別の使用場所に移送する装置も既に知られる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の目的は、製造、包装用機械に、特に、省コストで構築され、作動するリールを供給するための高生産性の装置を提案することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明の装置は、以下の諸点に特徴を有する。
【０００６】
(a)中間貯蔵庫(１２)と直接隣接した区域に、移送ステーション(２５)が形成され、前記区域内には、パレット(２０)を中間貯蔵庫(１２)に供給するためのパレットコンベヤー(２８)が走行している
(b)パレットコンベヤー(２８)は、高位置にある走行レール(３０)に沿って移動されることができる移送キャリッジ(２９)を備えるオーバーヘッドコンベヤーとして設計され、これに、複数のパレット(２０)の固定手段(３３)を上下に移動するための持ち上げ機構(３１)が設けられている
(c)リールコンベヤー(４８)もまた、オーバーヘッドコンベヤーとして設計されており、移送ステーション(２５)の区域において、リールキャリヤー(５３)の助けを借りて、製造および包装機に移送されるリール(１８)を受け取り、前記リールキャリヤー(５３)は、リールコンベヤー(４８)の持ち上げケーブル(５１)に取り付けられており、上下移動することができる
(d)パレット(２０)は、パレットキャリッジ(２６)によって、中間貯蔵庫(１２)の区域において移送されることができ、リール(２８)を装填して到着するパレット(２０)が、移送ステーション(２５)の区域において、パレットコンベヤー(２８)によってパレットキャリッジ(２６)の面上に載置されることができる
(e)リール(１８)は、リールコンベヤー(４８)によって受け取られるために、中間貯蔵庫(１２)の区域において、荷役ロボット(３９)によって移送することができ、前記荷役ロボットは、中間貯蔵庫(１２)内に貯蔵されているリール(１８)を装填したパレット(２０)の上方で移動することができ、前記ロボットは、自動制御が可能なリール(１８)用の持ち上げヘッド(４７)を有している
【００１０】
この発明の必須の基本的思想は、製造と包装の設備内における異なる移送課題のために、個々の課題用に慣習的に作られた異なる移送システムが利用されることである。この発明との関連においては、リール用の(中間)貯蔵庫の区域に、その作業区域が材料貯蔵庫に限られるが、自動作業用に設定されるコンベヤーであって、特に、適切なセンサーを援用して、同定用の特徴に関して、これを自動的に選択するリール用の持ち上げヘッドを備えるコンベヤーが設けられる。前記リールの同定用の特徴とは、リールを更に移送しようとする場合に、リールをリールコンベヤーに収容するために自動的にグリップするために利用することができる特徴である。このコンベヤーは、特に、荷役ロボットである。リールコンベヤーは、荷役ロボットとは対照的に「直線的なコンベヤー」として、すなわち、直線的な移送機構と持ち上げ機構とを備えるオーバーヘッドコンベヤーとして設定される。このリールコンベヤーは、単純に昇降する持ち上げヘッドを備える。これを満足できるように機能させるために、リールは、どの場合も、荷役ロボットによって、材料貯蔵庫の区域にある収容手段に分配される。この収容手段は、リールコンベヤーの移動通路に対し正確な位置を占める。同時にまた、材料消費用機械の区域には、同様に、リールコンベヤーの移送区域機内に正確に配置される設定位置が設けられる。
【００１１】
処理しようとする任意のタイプのリールのための複数のパレットと、特別なパレットコンベヤーすなわちパレットキャリッジとを備える(中間)貯蔵庫の構造は、別の特徴を構成する。この中間貯蔵庫は、移送ステーションを有し、前記移送ステーション内において、リールコンベヤーと、パレットを上下方向に移動するためのコンベヤー‐パレットコンベヤーとが走行する。
【００１２】
この発明の別の特徴は、中間貯蔵庫とリールまたはパレットのコンべべヤーの構造に関する。
【００１３】
この発明の別の細部は、シガレットを製造し、包装するための設備の模範具体例を参照しつつ以下に特定して説明する。
【００１４】
【発明の実施の形態】
添付図面は、シガレットの製造と包装を示す。図１に略図で示す１つの装置すなわちユニットは、複数の機械グループ、すなわち、製造と包装材料用の共通の供給貯蔵庫または中間貯蔵庫１２に充当される２つのライン１０、１１を有する。１つのライン１０、１１は、一台のシガレット製造機すなわちメーカー１３と、一台のシガレットパックの包装機すなわちパッカー１４と、複数個のシガレットパックの外側包装材用の包装機すなわちマルチパッカー１６と関連するセロファンパッカー１５およびこれに隣接するカートンパッカー１７とを備える。
【００１５】
中間貯蔵庫１２は、(２つの)ライン１０、１１に必要な包装材料、すなわち、それが巻かれたとき、リールの形態で存在するウエブ状材料を備える。これらのリール１８は、通常シリンダー状のリールコアによって形成される中心開口部１９を有する。これらのリール１８は、直径と軸方向の長さに関し、すなわち材料によって異なる。
【００１６】
中間貯蔵庫１２は、細長い長方形のエリアとして設計される。複数のリール１８が、正確に言えば複数のパレット２０の面上に、複数のグループを形成した状態で貯蔵される。各パレット２０は、専ら１タイプの包装材料を、これらが上下に堆積される層をなして収容しており、各タイプの包装材料の少なくとも１パレットが中間貯蔵庫１２内に存在する。これらのパレット２０を介して、リール１８は、中間貯蔵庫１２内において正確に予定の位置に置かれる。この目的で、床面に支持される負荷支持装置すなわち架台２１が一台のパレット２０のために設けられる。図２の模範具体例においては、１０台の架台２１が一列５台の２列縦隊をなして載置される。これらは、下側に支持部材を備えるベース壁部２２を有する。(２つの)断面Ｕ字状のクロスピース２３が、ベース壁部２２の２つの互いに反対側‐中間貯蔵庫１２の長手方向の範囲を横断して‐整合する。これらのクロスピースは、架台２１上に載置されるパレット２０の支持体を形成し、パレットは、架台２１の大きさ故に、慣習的な横方向のプロファイルバーを介して架台の周囲に係合する(図３)。
【００１７】
中間貯蔵庫１２内において、処理および包装材料は、パックの外側包装材用のセロファンを巻いたリール１８ａが、２つの最初のパレット２０に配置されるように配置される。これらに隣接して、シガレットパックの内側包装材用の錫箔を巻いたリール１８ｂ、カラー用のリール１８ｃが、ヒンジ蓋付きボックス型のシガレットパックの一部としてのカラーを製造するために、次の後続パレット２０に貯蔵されており、次に、フィルターペーパー用リール１８ｄと、シガレットペーパー用リール１８ｅが２つのパレット２０の面上に貯蔵される。２つの最後に触れた材料、すなわち、フィルター用ペーパーとシガレット用ペーパーは、メーカー１３の区域においてシガレットを製造するために用いられる。
【００１８】
組をなす材料に充当されるパレット２０および／または架台２１は、中間貯蔵庫１２の内部(中央)に形成されるパレット２０用の移送路の両側に設けられる。この移送路は、２本の床レール２４を備える。これらのレール上には、パレット２０用の移送車両が、中間貯蔵庫１２の全長に亘って移送ステーション２５の区域内へ移動することができ、前記の区域において、パレット２０とリール１８が供給され、そして、運び去られる。この車両は、パレットキャリッジ２６であって、レール２４上を移動する。このパレットキャリッジ２６は、移送ステーション２５の区域において(装填された)パレットを収容して、これらを空の架台２１の区域に移動し、関連するパレット２０を前記架台２１に載置する。この目的で、パレットキャリッジ２６は、横断方向の運搬装置を備える。これは、出発位置においてパレットキャリッジ２６の側面と接する２つの押し上げレール２７によって構成され、今の場合は、平行四辺形支持機構(図４)によって上方に移動され、パレット２０を持ち上げることができる。この押し上げレール２７は更に、パレットキャリッジ２６の面上を横断方向に移動する移動機構と整合しており、対応する外形に設計される架台２１内へ移動することができる。端部位置においては、前記押し上げ／移動機構は、架台２１の区域に配設される。押し上げレール２７が下降されるために、パレットは関連する架台２１の正確な位置に載置されることができる。押し上げ機構は、次いでパレットキャリッジ２６に戻される。
【００１９】
移送ステーション２５の区域においては、装填されたパレット２０が、‐必要に応じて中間貯蔵庫１２内に‐供給され、パレットキャリッジ２６に移送され、中間貯蔵庫１２の区域内において関連する位置に載置される。更には、空になったパレット２０が運び去られる。パレット２０を移送するために、オーバーヘッドコンベヤーとして設計されるパレットコンベヤー２８が設けられ、中間貯蔵庫１２と横断方向にアライメントするように移送ステーション２５を通過して案内される。パレットコンベヤー２８は、装填されたパレット２０を(図示しない)中央貯蔵庫から中間貯蔵庫１２および／または移送ステーション２５に移送する。空になったパレット２０は、パレットコンベヤー２８によって中央貯蔵庫に戻される。
【００２０】
パレットコンベヤー２８は、高位置にある走行レール３０面を移動する複数の移動キャリッジ２９を備えることが好ましい。設計上で可能であるならば、走行レール３０は天井レールとして組み込まれる。パレットコンベヤー２８は、原則的に、従来のdelpherシステムとして設計して良い。移動キャリッジ２９には、牽引部材、特に、牽引ケーブル３２を具備する持ち上げ機構３１が取り付けられる。これらには、１つのパレット２０を収容するための固定手段３３が取り付けられる。固定手段３３は、ここでは、底部負荷支持部材、すなわち、負荷支持脚部３５を備える２つの直立する負荷支持ストラット３４を有し、前記脚部は、底部、詳しく言えば、パレット２０の連続する負荷支持部分の区域において、パレット２０の境界部をグリップする。固定手段３３は、２つの牽引ケーブルに接続される。これらは、持ち上げ部材、すなわち、ウインチ３６(図３)によって昇降される。この固定手段３３は、複数のリールまたはその代わりに空になったパレット２０の堆積体を収容するように設計される(図６の右側)。
【００２１】
１つの(新たな)装填パレット２０が、パレットコンベヤー２８によって、パレットコンベヤー２８の真下に正確に位置するパレットキャリッジ２６面に載置される(図５)。固定手段３３は、負荷支持脚部３５が互いから離間して上方に移動されるために、パレット２０から釈放される。パレット２０は次に、パレットキャリッジ２６によって、予定の(空の)位置に供給される。
【００２２】
空になったパレット２０は、集められ、つまり、重ねられて適当な数をなして運び去られる。良そうステーション２５の区域には、パレットキャリッジ２６の移動通路に沿って、１つの中間貯蔵庫３７が空のパレット２０のために配設される。これは、パレット２０のための上記の架台２１の１つによって構成される。
【００２３】
個別のリール１８は、別々のコンベヤーによって、ライン１０、１１の機械とサブアセンブリーに移送される。中間貯蔵庫１２の区域には、自動リールコンベヤー、すなわち、個別の、もし適切ならば複数のリール１８を必要に応じてパレット２０から受け取り、これらをリールコンベヤーによって受け取られるように配置しおよび/またはこれらを移送ステーション２５に移送する荷役ロボット３９が設けられる。荷役ロボット３９のために、中間貯蔵庫は、(４本の)直立支持体４０と２本の横方向の負荷支持部材４１を備える負荷支持構造体の内部に設けられる。前記横方向の負荷支持部材４１は、同時に、荷役ロボット３９のための負荷支持手段としても機能する。クロス部材４２は、中間貯蔵庫１２の上部でこれを横断して延出し、荷役ロボット３９によってその長手方向に移動する。このクロス部材は、負荷支持部材４１および/またはブラケット４４の面上をローラー４３を介して移動することができる。持ち上げユニット４５は、クロス部材４２の長手方向に、すなわち、中間貯蔵庫１２の横断方向に移動することができるので、一方におけるクロス部材４２の移動能力と、他方における持ち上げユニット４５のクロス部材横断方向への移動能力によって、中間貯蔵庫１２の全区域をカバーすることが可能である。
【００２４】
昇降する１つの持ち上げ手段、今の場合は、ラック４６が、持ち上げユニット４５に取り付けられる。持ち上げヘッド４７は、前記ラックの底端部に配置される。前記持ち上げヘッドは、１つのリール１８をグリップするための備品を備えるように、特に、１つの支持ピンを備えるように設計され、前記のピンは、リールの中心孔１９(図２)に進入しそこに固定される。荷役ロボット３９、特に、持ち上げヘッド４７は、要求に応じて、パレット面において要求されたリールが探知され、グリップされて更に移送されるように、自動作業のために設定される。この目的で、持ち上げヘッド４７は、リール１８の同定特徴を感知し、前記支持ピンを中心孔１９内において支持するためのセンサーを有する。現具体例(図８)においては、(２つの)互いに反対側にあるレーザーセンサー６５が、中央制御ユニットを介して、持ち上げヘッド４７および荷役ロボット３９の制御および/または案内体に設けられる。
【００２５】
荷役ロボット３９は、制御の下に必要に応じて、要求される包装材料を備えるパレット２０に向かって移動され、このパレット２０面のリール１８が持ち上げヘッド４７によってグリップされる。ラック４６の上昇移動によって、リール１８は持ち上げられ、クロス部材４２の移動によって、次いで移送ステーション２５の区域に移送される。
【００２６】
別体のコンベヤー、すなわち、直線的なリールコンベヤー４８は、リールをライン１０、１１に移送するために設けられる。前記リールコンベヤーは、高位の場所にある、および/または天井面に設けられる走行レール４９を備えるオーバーヘッドコンベヤーとして設計される。移動機構５０(図３)は、前記走行レール４９を移動し、牽引部材、すなわち、牽引ケーブル５１用の持ち上げ機構を具備する。この持ち上げ機構はこのではウインチ５２を有する。
【００２７】
１つのリールキャリアー５３が、持ち上げ部材すなわち牽引ケーブル５１に取り付けられる。このリールキャリアーは、保持部材、つまり、中心孔１９(図２)内に進入する支持ピンによってリール１８(または互いに重ねられて配置された複数のリールを)をグリップする。走行レール４９に沿って案内する間、リール１８は、付加部材、すなわち、移送機構５０に枢動可能に取り付けられた固定レバー５４(図７、９、１０参照)によってリールキャリアー５３に固定され、底部の水平脚部を介してリール１８の下側に向き合って接する。
【００２８】
現模範具体例においては、リールコンベヤー４８が、１つのオープンエンドコンベヤーとしてとして設計される。２つのコンベヤーセクション５５、５６は、ライン１０、１１の両側において、ラインの上方に、正確に言えば、リール１８のための予定された分配位置５７(図１)の上方に延出する。この分配位置５７は、リール１８が、機械のサブアセンブリーによって直接受け取られるか、あるいは、機械のリールコンベヤーによって、関連するサブアセンブリーに移送されるように選択される。図９、１０の例においては、１つの設定パネル６６が、機械-パッカー１４、正確に言えば、リール１８のための正確な分配位置に取り付けられる。この設定パネル６６は、出発位置において水平に整合し、１つの角度のついた負荷支持アーム６８の面にある支持部６７を介して傾動されることができる。リール１８は、傾倒することによって、１つの直立位置‐水平な中心孔を備える‐に進入する。この位置において、リール１８は、機械のリールマガジン６９に供給される。この設定パネル６６は、保持部材、すなわち、少なくとも２つの直立した支持バー７０を有する。これらは、傾動運動中にリール１８をその円形面に支持する。
【００２９】
リールコンベヤー４８と移動機構５０は、移動セクション５５、５６(図１)の両方向に、すなわち、移送方向と帰還方向に移動する。いそうステーション２５の区域において、移動セクション５５、５６は、横断セクション５８によって互いに接続される。これは、パレットコンベヤー２８と平行して延出する。
【００３０】
リールコンベヤー４８によって収容されるためのリール１８の取り扱いは、特別な態様で制御される。その理由は、リール１８は、中間貯蔵庫１２の範囲内において、すなわち、比較的高位置においてパレット２０の移動通路の上方に取り付けられた中間コンベヤー５９の面にある荷役ロボット３９によって分配されるからである。図示の例では、２つの平行する中間コンベヤー５９が設けられ、これらは、収容端部を介して中間貯蔵庫１２の区域、いずれにせよ荷役ロボット３９の作業区域に延出する。荷役ロボット３９は、収容したリールを中間コンベヤー５９の一方の端部と対面する側、または、他方の側に分配する。関連するリール１８は、移送ステーション２５内の収容位置の区域(図３の右側)、正確に言えば、リールコンベヤー４８の移動通路の真下および/または横断セクション５８の区域に移送される。持ち上げヘッド４７が下降するために、リール１８がグリップされるために供給されることが可能である(図３)。
【００３１】
中間コンベヤーすなわちコンベヤー５９は、特に、リールコンベヤー４８のためにリール１８を正確に配置することを可能にするために特別な態様で設計される。図８から見て取れるように、中間コンベヤー５９がリール１８のための収容手段、すなわち、負荷支持パネル７１を備える。この負荷支持パネル７１は、分配されたリール１８の中心孔１９内に真下から進入する、前記支持パネルの中心に設けられ、上方を向く突起７２を有する。リール１８はこのように、自己調心機能(self-centring action)のために負荷支持パネル７１の面に正確に配置される。
【００３２】
負荷支持パネル７１は、リール１８の移送部材として、すなわち図２の左側に示す収容位置から、右側に示す移送位置へと、中間コンベヤー５９の面において進退する。負荷支持パネル７１が直線運動を行うために、負荷支持パネル７１が接続される駆動、すなわち、１つの(歯付き)ベルト７３が設けられる(図８)。この負荷支持パネル７１は、案内部材、すなわち、スライド軸受を介して、２つのパレット案内ロッド７４に装着される。図８は、リール１８の収容位置を実線で、リールコンベヤー４８の作業区域における正確な移送位置を点線で示す。
【００３３】
固定されたリール用プラットフォーム６０が、２つの中間コンベヤー５９の間に、すなわち、レール２４の延出部に配置される(図６)。前記プラットフォームは、例えば、機械がごく短時間停止するために、リールコンベヤー４８によって関連するサブアセンブリーに放出を行うことができず、一つの中間的な状態で貯蔵しなければならないリール１８を収容しておく機能を果たす。このリール用プラットフォーム６０は、横断セクション５８の平面に位置するので、関連するリール１８がいつでもリールコンベヤー４８によって再度収容されることができる。
【００３４】
(シガレット)パックを製造するために、リールとして、または、中間貯蔵庫１２に有利には設けられない付加的な、または、その他の材料を用いることも可能である。これは、特に、事前に別の態様で組立てられる(カードボード製の)パックブランクの堆積体によって構成される。これらのブランクは、同様に、パレット２０に供給される。移送ステーション２５の区域において、これらの特別なパレット２０を取り扱う装置が設けられるので、これらは、一つの独立したコンベヤーによって、特に、フォークリフトトラックによって直接使用位置に移送される結果となる。図２は、例えば、移送ステーション２５の区域におけるブランク６３を備えるパレット２０を示す。この特別なタイプのパレット２０は、同様に、パレットコンベヤー２８によって供給され、各パレット２０と同様に、パレットキャリッジ２６上に載置される。パレットキャリッジ２６は、(特別な)パレット２０をパレットプラットフォーム３８に移送し、前記プラットフォームの一部が、移送ステーション２５の範囲内に配置され、他の一部がその外側に配置される。ブランク６３を備える関連パレットは、パレットプラットフォーム３８から、更なる処理の為にパレット通路６１に、例えば、ローラーコンベヤー面に押し出される。関連するパレット２０は、フォークリフトトラックによって、前記ローラーコンベヤーから取り出されて使用場所に運ばれる。
【００３５】
空になったパレットは、同じコンベヤー(フォークリフトトラック)によってパレットプラットフォーム３８に、正確には、移送ステーション２５の外側に載置される(図２)。空のパレットは集められて、その工程中に堆積体が形成される。この堆積体は、次に、パレットプラットフォーム３８面を矢印の方向に移送ステーション２５内の位置に移送され、そこから、準備されるパレットキャリッジ２６に移送される。パレットコンベヤー２８は、パレットキャリッジ２６から空のパレットを収容することができ、これを運び去ることができる。これと同じことが、中間貯蔵庫３７の区域内において集められた空のパレット２０にも同様に適用される。
【００３６】
これまでに説明するとともに、その全体を図１に示した装置は、製造設備内において有利に、正確には、ライン１０、１１を含む複数のユニットと、中間貯蔵庫１２とが並んで設けられ、その特徴は、パレットコンベヤー２８がすべてのユニットに供給を行うように一体化することが可能である。この場合の最も有利なレイアウトは、ライン１０、１１が、パレットコンベヤー２８の一方の側または他方の側に交互に形成され、どちらの場合にも、中間貯蔵庫１２が前記コンベヤーの反対側に設けられる場合である。
【図面の簡単な説明】
【図１】中間貯蔵庫を備える機械ユニットの概略的平面図。
【図２】図１の装置の一部としての中間貯蔵庫の拡大図。
【図３】図２の矢印IIIにしたがう側面における中間貯蔵庫を示す。
【図４】図２のIV‐IV面に沿う中間貯蔵庫の横断方向断面図。
【図５】 V‐V面に沿うパレットコンベヤーを指向する区域を備える中間貯蔵庫の断面図。
【図６】リールコンベヤーの図を伴う図５と同様の図。
【図７】オーバーヘッドコンベヤーの細部すなわちリールコンベヤーの側面図。
【図８】リールの(中間)貯蔵部の細部すなわち中間コンベヤーの側面図。
【図９】図１のIX‐IX断面にしたがうリールコンベヤーを備える包装機の区域における細部の横断方向図。
【図１０】リールコンベヤーによって１つのリールが分配された後の図９と同様な図。
【符号の説明】
１０…ライン，１１…ライン，１２…中間貯蔵庫，１８…リール，２０…パレット，２１…架台，２５…移送ステーション，２６…パレットキャリッジ，２８…パレットコンベヤー，２９…移動キャリッジ，３０…走行レール，３３…固定手段，３９…荷役ロボット，４８…リールコンベヤー，４９…走行レール，５０…移動機構，５１…牽引ケーブル，５３…リールキャリアー，５９…中間コンベヤー，７１…負荷支持パネル。
Claims (6)
- 製造機および包装機に消費材料製の材料ウエブすなわち包装材料を供給する装置であって、
前記材料ウエブは、リール(１８)として捲着され、リール(１８)を、パレットコンベヤー(２８)によってパレット(２０)に供給し、パレット(２０)を中間貯蔵庫(１２)に載置し、リールコンベヤー(４８)によって、個々のリール(１８)を中間貯蔵庫(１２)から供給しようとする製造機および包装機の１つに移送することができる、下記の(a)〜(e)を特徴とする装置。
(a)中間貯蔵庫(１２)と直接隣接した区域に、移送ステーション(２５)が形成され、前記区域内には、パレット(２０)を中間貯蔵庫(１２)に供給するためのパレットコンベヤー(２８)が走行している
(b) パレットコンベヤー(２８)は、高位置にある走行レール(３０)に沿って移動されることができる移送キャリッジ(２９)を備えるオーバーヘッドコンベヤーとして設計され、これに、複数のパレット(２０)の固定手段(３３)を上下に移動するための持ち上げ機構(３１)が設けられている
(c)リールコンベヤー(４８)もまた、オーバーヘッドコンベヤーとして設計されており、移送ステーション(２５)の区域において、リールキャリヤー(５３)の助けを借りて、製造機および包装機に移送されるリール(１８)を受け取り、前記リールキャリヤー(５３)は、リールコンベヤー(４８)の持ち上げケーブル(５１)に取り付けられており、上下移動することができる
(d)パレット(２０)は、パレットキャリッジ(２６)によって、中間貯蔵庫(１２)の区域において移送されることができ、リール(２８)を装填して到着するパレット(２０)が、移送ステーション(２５)の区域において、パレットコンベヤー(２８)によってパレットキャリッジ(２６)の面上に載置されることができる
(e)リール(１８)は、リールコンベヤー(４８)によって受け取られるために、中間貯蔵庫(１２)の区域において、荷役ロボット(３９)によって移送することができ、前記荷役ロボットは、中間貯蔵庫(１２)内に貯蔵されているリール(１８)を装填したパレット(２０)の上方で移動することができ、前記ロボットは、自動制御が可能なリール(１８)用の持ち上げヘッド(４７)を有している - リール(１８)は、リールコンベヤー(４８)によって受け取られるために、荷役ロボット(３９)によって、中間コンベヤー(５９)の面に載置されることができ、移送ステーション(２５)の区域において前記コンベヤーによって移送されることができ、リール(１８)は、リールコンベヤー(４８)のリールキャリヤー(５３)によって受け取られる点を特徴とする請求項１記載の装置。
- 中間コンベヤー(５９)は、リール(１８)を載置するための負荷支持パネル(７１)を備え、前記負荷支持パネル(７１)は、リール(１８)の中心孔(１９)内に進入する突起(７２)を備え、リール(１８)の芯合わせを行う点を特徴とする請求項２記載の装置。
- 中間貯蔵庫(１２)内のパレット(２０)は、パレットキャリッジ(２６)の中央移動経路の両側にある固定架台(２１)に配置される点を特徴とする請求項１記載の装置。
- リール(１８)を装填され、パレットコンベヤー(２８)によって供給されるパレット(２０)は、移送ステーション(２５)の区域においてパレットキャリッジ(２６)に載置されることができ、パレットキャリッジ(２６)によって、中間貯蔵庫(１２)内の架台(２１)に供給される点を特徴とする請求項４記載の装置。
- パレットキャリッジ(２６)は、パレット(２０)を架台(２１)に移送するための横断方向移送装置を備える点を特徴とする請求項５記載の装置。
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