JP4066533B2 - カラオケ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラオケ演奏に利用者の演奏を加えて出力することができるカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラオケ装置は、内部に記憶している楽曲データに基づいて音源装置を駆動することによってカラオケ曲の演奏を行い、利用者はこれに合わせて歌唱するものである。しかし、近年、利用者は歌唱するのみならず、楽器を用いてカラオケ曲の演奏の1パートを演奏したいというニーズが発生している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のカラオケ装置は、外部から楽器の演奏音を入力することができなかったため、エフェクト(音響的効果)を付与されミキシングされたカラオケ演奏の演奏音とは全く別に利用者の演奏する楽器が鳴っているという状態にしかならなかった。
【0004】
また、外部からのオーディオ信号入力を受け付けるカラオケ装置も提案されているが、入力したオーディオ信号を単に増幅してカラオケ演奏音と一緒に出力するのみのものであるため、カラオケ演奏音とマッチングが悪く一緒に曲を演奏しているという印象を利用者に与えることができなかった。
【0005】
この発明は、装置が行うカラオケ演奏に加わって楽器を演奏できるカラオケ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数パートの楽音情報、各パートに付与するエフェクトを指定するエフェクト制御情報、および、前記複数パートのうち交代パートを指定する交代パート情報を含むカラオケ曲データを記憶した記憶手段と、前記カラオケ曲データを順次読み出して音源装置に入力することにより、カラオケ曲を演奏する演奏手段と、前記複数パートの楽音情報を入力して前記複数パートの楽音を形成する楽音形成部、および、形成された前記複数パートの楽音をそれぞれ入力し、各パートの楽音に対して前記エフェクト制御情報によって指定されたエフェクトを付与する複数のエフェクト付与部を有する音源装置と、外部からオーディオ信号を入力するオーディオ信号入力手段と、を備え、前記音源装置は、前記交代パート情報により指定される交代パートの楽音を予め定めたエフェクト付与部に入力するとともに、前記オーディオ信号入力手段からオーディオ信号が入力されたとき、該オーディオ信号を、前記交代パート情報により指定される交代パートの楽音に代えて該交代パートの楽音が入力される前記予め定めたエフェクト付与部に入力することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、前記演奏手段によるカラオケ曲の演奏スタート時に、前記カラオケ曲データから読み出した交代パート情報に基づき、この交代パート情報により指定される交代パートを表示する交代パート表示手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0008】
この発明では、音源装置が本来の楽音(楽音形成部が形成したたとえばエレキギターの音色の楽音)に付与するエフェクト設定をそのまま利用して外部から入力したオーディオ信号(たとえばエレキギターのオーディオ信号)にエフェクトを付与することができるため、入力されたオーディオ信号をカラオケ演奏の1パートとして扱って出力することができる。このとき、そのパートに最も適したエフェクトが自動的に付与されるため利用者の演奏エフェクトを最大限に高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図面を参照してこの発明の実施形態であるカラオケ装置について説明する。図1は同カラオケ装置のブロック図である。図2は同カラオケ装置の音源装置18の構成図、図3は同音源装置18内のエフェクタであるDSP34の構成図である。
【0010】
カラオケ装置は、楽曲データに基づいて音源装置18にカラオケ曲の楽音を形成させることによってカラオケ演奏を実行する。音源装置18は形成した複数パートの楽音に対してそれぞれ適当なエフェクト(音響的効果)を付与して出力する。この実施形態のカラオケ装置は、上記動作に加えて、外部からエレキギターなどのオーディオ信号を入力し、音源装置18でこのオーディオ信号に対して上記楽音と同種のエフェクトを付与し、カラオケ演奏の1パートとして出力する機能を有している。
【0011】
外部入力されるオーディオ信号をどのパートに割り振るか、この楽音に対してどのようなエフェクトを付与するかは各カラオケ曲の楽曲データに予め書き込まれているが、ユーザが自らパートを選択し、エフェクトを設定できるようにしてもよい。
【0012】
図1において、このカラオケ装置は、カラオケ装置本体1,コントロールアンプ2,音声信号処理装置3,DVDチェンジャ4,スピーカ5,モニタ6,マイク7および赤外線のリモコン装置8で構成されている。カラオケ装置本体1はこのカラオケ装置全体の動作を制御する。該カラオケ装置本体1の制御装置であるCPU10には、内部バスを介してROM11,RAM12,ハードディスク記憶装置17,通信制御部16,リモコン受信部13,表示パネル14,パネルスイッチ15,音源装置18,音声データ処理部19,文字表示部20,表示制御部21が接続されるとともに、上記外部装置であるコントロールアンプ2,音声信号処理装置3およびDVD(ディジタル・ビデオ・ディスク)チェンジャ4がインタフェースを介して接続されている。また、カラオケ装置本体1には、エレキギターや楽器用マイクなどを接続するための外部オーディオ入力端子25が設けられている。この外部オーディオ端子25には、上記のようにエレキギターや楽器用マイクが接続され電気信号に変換された楽器音(オーディオ信号)が入力される。この外部オーディオ入力端子25はA/Dコンバータ26を介して音源装置18に接続されている。
【0013】
ROM11にはこの装置を起動するために必要な起動プログラムなどが記憶されている。装置の動作を制御するシステムプログラム,カラオケ演奏実行プログラムなどはハードディスク記憶装置17に記憶されている。カラオケ装置の電源がオンされると上記起動プログラムによってシステムプログラムやカラオケ演奏プログラムがRAM12に読み込まれる。
【0014】
ハードディスク記憶装置17には、上記プログラムを記憶するプログラム記憶エリアのほか、楽曲データを記憶する楽曲データ記憶エリアなどが設定されている。楽曲データ記憶エリアは、数千曲分の楽曲データを記憶することができ、配信センタ9が定期的にダウンロードしてくる新曲の楽曲データなどが記憶されている。
【0015】
前記RAM12には、装置の起動時にハードディスク記憶装置17からプログラムを読み込むプログラム記憶エリア、リクエストされたカラオケ曲の曲番号を登録する予約リスト、演奏されるカラオケ曲の楽曲データを読み込む実行曲データ記憶エリアなどが設定される。
【0016】
通信制御部16はISDN回線を介して配信センタ9と接続される。配信センタ9は、定期的にカラオケ装置に対して電話を掛け、新曲の楽曲データやバージョンアップされた制御プログラムなどをダウンロードしてくる。
【0017】
リモコン装置8は、テンキーなどのキースイッチを備えており、利用者がこれらのスイッチを操作するとその操作に応じたコード信号を赤外線で出力する。リモコン受信部13はリモコン装置8から送られてくる赤外線信号を受信して、そのコード信号を復元しCPU10に入力する。CPU10は、リモコン装置8から曲番号が入力されると、この曲番号を、RAM12に設定されている予約リストに登録する。
【0018】
パネルスイッチ15は、前記リモコン装置8と同様の曲番号入力用のテンキーやキーチェンジスイッチ、テンポチェンジスイッチを備えているほか、外部オーディオ入力端子25から入力したオーディオ信号に対して付与されるエフェクトを制御するエフェクトコントロール操作子15aを備えている。このエフェクトコントロール操作子15aは回転ボリュームのようなアナログ操作子でもよく、オンするごとに1カウントずつ設定値が上下するようなデジタル操作子でもよい。
【0019】
外部入力されたオーディオ信号(楽器音)は、その楽曲データ毎に予め定められている1パートの楽音としてカラオケ演奏に加えられ、そのパートに応じたエフェクトが付与される。したがって、このエフェクトコントロール操作子15aが制御するエフェクトは上記楽曲データがオーディオ信号にアサインしたエフェクトである。なお外部オーディオ入力端子25にどのような楽器を接続すべきか、すなわち、どのパートの楽音を外部から受け付けるかはカラオケ曲毎に明示されているものとする。
【0020】
表示パネル14はこのカラオケ装置本体1の前面に設けられており、現在演奏中の曲番号や予約曲数を表示するほか、上記アサインされているエフェクトの種類やエフェクトコントロール操作子で操作できるパラメータおよびその設定値を表示する。また、外部オーディオ入力端子25からどのような楽器の楽音を入力すべきかの表示をこの表示パネルで行うようにしてもよい。また、これをモニタ6に表示するようにしてもよい。
【0021】
文字表示部20はVRAMを備え、カラオケ曲の歌詞などを文字パターンに展開する。この文字パターンは、映像信号として表示制御部21に入力される。また、カラオケ演奏時はDVDチェンジャ4は背景映像を再生し、この映像信号も表示制御部21に入力される。表示制御部21は、文字パターンを背景映像にスーパーインポーズで合成してモニタ6に表示する。なお、DVDチェンジャ4には6枚程度のDVDをセットすることができ、そのうち数枚には上記背景映像が記録されており、他の数枚には定番となっているカラオケ曲の楽曲データが記録されている。この定番曲がリクエストされたとき、DVDチェンジャ4は、まずその楽曲データを読み出してRAM12の実行曲データ記憶エリアに書き込み、こののち背景映像のDVDを再生する。
【0022】
音源装置18は、楽曲データ(楽音トラックのイベントデータ)に基づいて楽音を形成し、形成した楽音に対してエフェクト制御トラックで指定されたエフェクトを付与してコントロールアンプ2に出力する。また、音源装置18には、デジタル化されたオーディオ信号が入力される。このオーディオ信号は、外部オーディオ入力端子25から入力されA/Dコンバータ26でデジタル化されたものである。外部オーディオ入力端子25はたとえば、オーディオ用のスタンダードジャックなどで構成され、エレキギターや楽器用マイクなど楽音を電気信号に変換するものが接続される。音源装置18はこのオーディオ信号に対しても所定のエフェクトを付与してコントロールアンプ2に出力する。音源装置18についての詳細は後述する。
【0023】
音声データ処理部19は、楽曲データに含まれる音声データに基づき、指定された長さ、指定された音高の音声信号を形成する。音声データは、バックコーラスなどの人声など電子的に形成しにくい信号波形をそのままPCM信号として記憶したものである。音声データ処理部19が再生した音声信号は、コントロールアンプ2に入力される。
【0024】
コントロールアンプ2には、2本のマイク7a,7bが接続されており、カラオケ歌唱者の歌唱音声が入力される。コントロールアンプ2は歌唱音声に対して所定のエフェクト(ボーカルエフェクト)を付与するとともに、歌唱音声・カラオケ演奏音をそれぞれイコライジング、ミキシングしたのち増幅してスピーカ5に出力する。
【0025】
また、音声信号処理装置3は、コントロールアンプ2から歌唱音声を入力して種々のエフェクトを付与する装置である。エコーなどの単純なエフェクトはコントロールアンプ2が単独で付与することができるが、音程のずれを修正したり、他のパートのハーモニー歌唱を作成・付与するなどの処理はこの音声信号処理装置3が行う。ピッチ修正された歌唱音声や新たに作成されたハーモニー歌唱音声などは再度コントロールアンプ2に入力される。
【0026】
図2は前記音源装置18の構成を示す図である。上記したようにこの音源装置18は、自ら楽音信号を形成し、この楽音信号に対して所定のエフェクトを付与して出力するのみならず、入力端子33から(デジタル化された)オーディオ信号を入力し、このオーディオ信号に対して楽音信号と同じようにエフェクトを付与して出力する機能を有している。
【0027】
サウンドジェネレータ部31は、CPU10から入力されるノートオンデータ,ノートオフデータ,プログラムチェンジデータなどの演奏データに基づいて楽音信号を形成する。サウンドジェネレータ部31は64チャンネルの発音チャンネルを備えており、最大64音の楽音信号を同時に形成することができる。この64チャンネルの発音チャンネルは、それぞれ別々にパッチベイマトリクス32の入力側に接続されている。また、前記入力端子33は16の入力チャンネルを有している。すなわち、図1には1チャンネルの外部オーディオ入力端子25しか示していないが、音源装置18は、スペックとして16チャンネルのオーディオ信号を入力する機能を有している。この16チャンネルの入力端子もパッチベイマトリクスの入力側に接続されている。さらに、後述のDSP34の16チャンネルの出力チャンネルもパッチベイマトリクス32の入力側に接続されている。
【0028】
そして、パッチベイマトリクス32は16チャンネル+16チャンネルの出力チャンネルを有しており、同図(B)に示すように全ての入力チャンネルは全ての出力チャンネルに選択的に接続することができ、また、1つの出力チャンネルに複数の入力チャンネルを接続することもできる。入力側のどのチャンネルを出力側のどのチャンネルに接続するかは、サウンドジェネレータ部31への楽音信号発音のアサイン状態などに応じて決定される。
【0029】
一方の16チャンネルの出力チャンネルはDSP34の入力側に接続されている。このDSP34は、楽音信号や外部入力のオーディオ信号に対して所定のエフェクトを付与するエフェクタの機能を果たすものである。他方の16チャンネルの出力チャンネルはオーディオ出力端子36に接続されている。なお、このカラオケ装置ではこの16チャンネルのオーディオ出力端子36は使用していない。またDSP34は、4チャンネルのデジタルオーディオ出力チャンネルを備えており、コントロールアンプ2に出力するカラオケ演奏音信号をこのデジタルオーディオ出力チャンネルから出力する。そして、DA端子35を介して前記コントロールアンプ2に向けて出力する。
【0030】
図3は前記DSP34の内部構成を示す図である。なお、この内部構成はマイクロプログラムでソフト的に実現されている。内部には、6ブロックの等価なエフェクトブロック40およびDA出力用の2ブロックのシステムリザーブブロック41が設定されている。これらの各ブロックはそれぞれ独立して機能するが、この機能は、CPU10から入力されるパラメータによって制御される。
【0031】
パラメータとしては、エフェクトの種類を設定するパラメータ、そのエフェクトの程度を指示するパラメータなどがある。エフェクトの種類を設定するパラメータおよびどのエフェクトブロックにどの楽音をアサインするかは各カラオケ曲の楽曲データ(エフェクト制御トラック)に埋め込まれている。また、エフェクトの程度を指示するパラメータは、楽曲データに埋め込まれているほか、上記パネルスイッチ15のエフェクトコントロール操作子15aを用いて発生することもできる。
【0032】
各ブロック40,41には2チャンネルの入力チャンネルおよび2チャンネルの出力チャンネルが割り当てられているほか、システムリザーブブロック41には、それぞれ2チャンネルずつのDA出力チャンネルが割り当てられている。
【0033】
前記64音の楽音信号および外部入力のオーディオ信号はパッチベイマトリクス32で16チャンネルの信号にミキシングされ、それぞれ対応するブロック40,41に入力(アサイン)される。そして、エフェクトブロック40にアサインされた信号は再度パッチベイマトリクス32に戻される。
【0034】
一方、システムリザーブチャンネル41の出力側には、4チャンネルのデジタルオーディオ出力チャンネルが接続されている。また入力側からは、パッチベイマトリクス32によって2チャンネルにミキシングされたカラオケ演奏音が入力される。システムリザーブチャンネル41は、このカラオケ演奏音に対してボリュームなどの最終的な処理をしたのちDA端子35を介して前記コントロールアンプ2に向けて出力する。なお、システムリザーブブロック41に入力された信号であっても再度パッチベイマトリクス32に戻すこともできる。
【0035】
このように、サウンドジェネレータ部31で発生された楽音信号はパッチベイマトリクス32でミキシングされ、DSP34でエフェクトを付与されてコントロールアンプ2に出力される。入力端子33から入力されたオーディオ信号もパッチベイマトリクス32によって(CPU10の指示によって)他の楽音信号とミキシングされるとともにDSP34によって他の楽音信号と同様のエフェクトを付与されることにより、カラオケ演奏音の1パートとして扱われる。
【0036】
そして、入力端子33から入力されたオーディオ信号は、CPU10の制御により(楽曲データのインプリメントにより)、パッチベイマトリクス32を介して前記エフェクトブロック40のうち、第6ブロックにアサインされる。すなわち、楽曲データは、外部オーディオ信号と交代するパートまたは外部オーディオ信号と一緒に出力されるパートが第6ブロックにアサインされるように記述されている。
【0037】
図4は楽曲データの構成を示す図である。同図(A)は楽曲データの全体構成を示す図である。同図(B)は楽曲データのトラックの構成を示す図である。楽曲データは、ヘッダ,楽音トラック,歌詞トラック,音声制御トラック,エフェクト制御トラック,ガイドメロディトラック,音声データ部などからなっている。ヘッダは、この楽曲データに関する種々のデータが書き込まれる部分であり、曲名,ジャンル,発売日,曲の演奏時間などのデータを含んでいる。
【0038】
楽音トラック,歌詞トラック,音声制御トラック,エフェクト制御トラック,ガイドメロディトラックの各トラックは全てMIDIフォーマットで記述されている。MIDIフォーマットは、複数のイベントデータと各イベントデータの読み出しタイミングを示すタイミングデータΔtからなっている。シーケンスプログラムは、所定のテンポクロックでΔtをカウントし、Δtをカウントアップしたときこれに続くイベントデータを読み出して所定の処理部へ出力する。楽音トラック,ガイドメロディトラック以外のデータは通常のMIDIメッセージではないが、インプリメンテーションの統一をとり、作業工程を容易にするためこのトラックもMIDIデータ形式(システムエクスクルーシブメッセージ)で記述されている。
【0039】
楽音トラックは、ピアノ,エレキギター,ドラムセットなどの種々のパート(音色)のトラックを有しており、各パートのトラック毎に楽音の発音や消音を指示するノートオン・オフデータなどのイベントデータが書き込まれている。また、エフェクト制御トラックには、音源装置18のDSP34やコントロールアンプ2のボーカルエフェクタなどを制御するためのデータが書き込まれている。そして、エフェクト制御トラックの先頭にはDSP34の各エフェクトブロックに対してどのようなエフェクト付与機能を担当させるかのエフェクト設定データおよびこのエフェクトをどのパートの楽音に付与するかのエフェクトアサインデータが書き込まれている。
【0040】
上記のように楽音トラックには、複数パートのトラックが設けられているが、ヘッダには、交代パートデータが書き込まれている。交代パートとは、外部オーディオ入力端子25からオーディオ信号が入力されたとき、楽音データに基づいて形成される楽音に代えてこのオーディオ信号を用いるパートである。たとえば、エレキギターのパートなどがこの交代パートとして指定される。楽音トラックにこのような交代パートがあるか否かあるとすればどのパートかを指示するのが交代パートデータである。なお、オーディオ信号が入力されないときは、交代パートの楽音信号も通常どおり形成される。そして、交代パートの楽音に対するエフェクト付与機能は、必ずエフェクトブロック6に割り当てられる。すなわち、交代パートの楽音信号はパッチベイマトリクス32によって必ずエフェクトブロック6に入力される。
【0041】
交代パートのない楽曲データの演奏時にオーディオ信号が入力されると、このオーディオ信号をDSP34のエフェクトブロック40のうち第6ブロックに入力し、このパートにアサインされている他の楽音とともにエフェクトを付与してカラオケ演奏音の一部として出力する。
【0042】
また、外部オーディオ入力端子25にエレキギターなどのケーブルが接続されると、エフェクトコントロール操作子15aが有効になり、このエフェクトコントロール操作子15aの操作によって発生したパラメータは、エフェクトブロック6に入力される。
【0043】
図5は同カラオケ装置の動作を示すフローチャートである。同図(A)はカラオケ演奏の準備動作を示すフローチャートである。リモコン装置などからカラオケ曲が予約されると、そのカラオケ曲の楽曲データをハードディスクから読み出す(s1)。そして、外部オーディオ端子に楽器などが接続されているかを判断する(s2)。楽器が接続されていない場合には通常のカラオケ演奏を実行する。楽器が接続されている場合には、楽曲データに交代パートがあるかを判断し(s3)、交代パートがある場合には、そのパートを交代パートとして記憶する(s4)。そして外部オーディオ入力端子25から入力されるオーディオ信号をこのパートの代わりにDSP34にアサインする(s5)。一方、交代パートがない場合には、楽音データはそのままサウンドジェネレータ部で楽音を発生するようにし、オーディオ信号を他の楽音信号とともに第6ブロックにアサインする(s6)。
【0044】
これにより、交代パートがある場合には、そのパートが発音せず、その代わりに外部オーディオ信号が演奏の一部として加えられ、交代パートがない場合には、カラオケ曲の全てのパートが発音するとともに、外部オーディオ信号もパートに加えて演奏音として出力される。なお、交代パートがある曲については、その旨を予めリストに記載しておくか、その曲のスタート時にどのパート(音色)が交代パートであるかをモニタ6などに表示するようにし、利用者は、この交代パートと同種の楽器を外部オーディオ入力端子25に接続するようにすればよい。
【0045】
同図(B)は演奏中の動作を示すフローチャートである。イベントデータとしてエフェクト制御トラックのデータが読み出された場合(s11)、このデータをDSP34に出力する(s12)。なお、この処理はその対応するパートが外部オーディオ信号と交代している場合でも通常と同様に実行される。
【0046】
また、ノートオン/オフデータなどの楽音データが読み出された場合には(s13)、そのパート(MIDIチャンネル)のパートが交代しているかを判断する(s14)。交代していればこのノートデータは破棄して発音しない。消音の処理もしない(s16)。すなわち、サウンドジェネレータにこのデータが送られず、サウンドジェネレータの負担が軽減することになる。一方、パート交代していないものであれば、これをサウンドジェネレータ部31にそのまま送信して発音・消音などの処理を行わせる(s15)。
【0047】
そして、エフェクトコントロール操作子15aの操作があった場合にも、上記s11,s12の処理を実行し、この操作に対応するパラメータをDSP34に入力する。エフェクトコントロール操作子15aによるパラメータは必ずエフェクト第6ブロックに入力されるものとする。
【0048】
なお、上記実施形態では、外部オーディオ入力端子25に機器が接続されていれば交代パートを消去するように扱っているが、実際にオーディオ信号が入力されたときのみ交代パートを消去するようにしてもよい。
【0049】
また、外部オーディオ入力端子25は1つに限定されない。
【0050】
【発明の効果】
この発明では、音源装置が本来の楽音(楽音形成部が形成したととえばエレキギターの音色の楽音)に付与するエフェクト設定をそのまま利用して外部から入力したオーディオ信号(たとえばエレキギターのオーディオ信号)にエフェクトを付与することができるため、入力されたオーディオ信号をカラオケ演奏の1パートとして扱って出力することができる。このとき、そのパートに最も適したエフェクトが自動的に付与されるために利用者の演奏エフェクトを最大限に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるカラオケ装置のブロック図
【図2】同カラオケ装置の音源装置のブロック図
【図3】同音源装置のDSPの構成図
【図4】同カラオケ装置の楽曲データの構成を示す図
【図5】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
18…音源装置、25…外部オーディオ入力端子、26…A/Dコンバータ、31…サウンドジェネレータ部、32…パッチベイマトリクス、33…入力端子、34…DSP、35…DA出力端子、40…エフェクトブロック、41…システムリザーブブロック
Claims (2)
- 複数パートの楽音情報、各パートに付与するエフェクトを指定するエフェクト制御情報、および、前記複数パートのうち交代パートを指定する交代パート情報を含むカラオケ曲データを記憶した記憶手段と、
前記カラオケ曲データを順次読み出して音源装置に入力することにより、カラオケ曲を演奏する演奏手段と、
前記複数パートの楽音情報を入力して前記複数パートの楽音を形成する楽音形成部、および、形成された前記複数パートの楽音をそれぞれ入力し、各パートの楽音に対して前記エフェクト制御情報によって指定されたエフェクトを付与する複数のエフェクト付与部を有する音源装置と、
外部からオーディオ信号を入力するオーディオ信号入力手段と、
を備え、前記音源装置は、前記交代パート情報により指定される交代パートの楽音を予め定めたエフェクト付与部に入力するとともに、前記オーディオ信号入力手段からオーディオ信号が入力されたとき、該オーディオ信号を、前記交代パート情報により指定される交代パートの楽音に代えて該交代パートの楽音が入力される前記予め定めたエフェクト付与部に入力するカラオケ装置。 - 前記演奏手段によるカラオケ曲の演奏スタート時に、前記カラオケ曲データから読み出した交代パート情報に基づき、この交代パート情報により指定される交代パートを表示する交代パート表示手段をさらに備えた請求項1に記載のカラオケ装置。
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